JP2003120171A - 地中接合式トンネル掘削機 - Google Patents
地中接合式トンネル掘削機Info
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Abstract
トンネル構造物を容易に切削して接合することで掘削効
率の向上並びに信頼性の向上を図る。 【解決手段】 既設トンネルTの各覆工部S1 ,S2 を
切削する切削リング45を構成する内周リング47の先
端部に、掘削位置が径方向に異なる4種類のカッタビッ
ト54a〜54dを周方向に沿って複数取付け、各カッ
タビット54a,54c,54b,54dは、互いにラ
ップする掘削範囲Wa ,Wb ,Wc ,Wdを掘削し、切
削リング45の径方向の厚さTよりもやや大きい掘削範
囲Wを掘削可能とする。
Description
れた既設トンネルの側面部に、新たに構築したトンネル
を接合するための掘削作業に使用される地中接合式トン
ネル掘削機に関する。
して側方に延びる新たにトンネルを構築する場合、既設
トンネルが使用中であることを考慮して、外部に新たな
るトンネルを掘削して既設トンネルの側部に接合する方
法が一般に適用されている。このような既設トンネルの
側部に新設トンネルを接合する掘削作業に用いられるト
ンネル掘削機は地盤を掘削するカッタヘッドの他に、既
設トンネルの側壁部を切削する切削リングが必要とな
る。
円筒形状をなす掘削機本体の前部に円板形状のカッタヘ
ッドを駆動回転自在に装着し、多数のカッタビットとコ
ピーカッタを装着すると共に、掘削機本体の前部に切削
リングを回転自在に装着して先端部に多数の切削刃を装
着する一方、掘削機本体の後部に複数のシールドジャッ
キとエレクタ装置を装着して構成されている。
各シールドジャッキを伸長することで掘削機本体を前進
させ、カッタヘッドにより前方の地盤を掘削してトンネ
ルを形成する一方、エレクタ装置によりセグメントを掘
削トンネルの内壁面に組み付けていく。そして、新設ト
ンネルの先端部が既設トンネルの側部に所定距離接近す
ると、掘削機本体の前進及びカッタヘッドの回転を停止
し、カッタヘッドを後退させてからコピーカッタを伸長
することで、このコピーカッタを介してカッタヘッドと
切削リングとを一体とする。この状態でカッタヘッドと
共に切削リングを回転して前進させると、切削リングの
先端部の切削刃が既設トンネルの側壁部に接触して切断
することで、新設トンネルと既設トンネルとが連通す
る。その後、セグメントや打設コンクリート等を用いて
両トンネルを接合することで、T字形に接合されたトン
ネルが完成する。
機としては、例えば、特公平7−6346号公報に開示
されている。
合式トンネル掘削機により新設トンネルを形成して先端
部を既設トンネルに接合する場合、カッタヘッドが地盤
を掘削し、この新設トンネルの先端部が既設トンネルの
側部に到達すると、切削リングが突出して既設トンネル
の側壁部を切削して両トンネルの内部を連通するように
している。一般に、トンネル構造体(既設トンネル)
は、鋼材で形成された枠体にコンクリートを充填したセ
グメントをリング状に組み付けた一次覆工部と、この一
次覆工部の内側にコンクリートを打設して化粧を施した
二次覆工部とから構成されている。
する鋼板、鉄筋、コンクリート骨材などを切断、切削す
る必要があるが、この切削リングは先端部に多数の切削
刃を装着しているだけであるから、特に鋼板や鉄筋など
を切断する効率が十分ではない。従って、切削リングが
一次覆工部を切削中に、切削刃が早期に磨耗して掘削効
率が低下したり、切削刃の一部が破損して切削作業に支
障をきたしてしまうという問題がある。また、切削リン
グは一次覆工部を円形の溝状に切削するため、切削物の
排出も困難となる。
あって、硬質なトンネル構造物を容易に切削して接合す
ることで掘削効率の向上並びに信頼性の向上を図った地
中接合式トンネル掘削機を提供することを目的とする。
めの請求項1の発明の地中接合式トンネル掘削機は、円
筒状をなす掘削機本体と、該掘削機本体を前進させる推
進ジャッキと、前記掘削機本体の前部に駆動回転可能に
装着されて該掘削機本体よりもやや小径のカッタヘッド
と、該カッタヘッドの外周部に径方向出没自在に装着さ
れた複数の伸縮カッタと、前記掘削機本体に掘進方向に
沿って移動自在で且つ周方向に回転自在に設けられた切
削リングと、該切削リングの前端部に周方向に沿って配
列されて掘削位置が径方向に異なる複数のカッタビット
と、前記切削リングを掘進方向に沿って移動させる切削
リング移動手段と、前記カッタヘッドの回転力を前記切
削リングに伝達する回転力伝達手段とを具えたことを特
徴とするものである。
複数のカッタビットは、切削リングの径方向の複数箇所
にずらして位置することとなり、一つのカッタビットに
かかる負担を防止することができ、この場合、径方向に
ずらした隣接するカッタビット同志、あるいは周方向に
隣接するカッタビット同志を掘進方向前後にずらしても
よい。また、複数のカッタビットは切削リングの厚さよ
り若干大きい範囲を切削することが望ましく、切削リン
グの掘進が容易となると共に、掘削物の排出が良好とな
る。
ル掘削機では、前記複数のカッタビットは、前記切削リ
ングの前端に周方向に沿って内周側と外周側の交互に取
付けられたことを特徴としている。
ル掘削機では、前記内周側のカッタビットと前記外周側
のカッタビットにおける掘削方向への突出位置が前後に
異なることを特徴としている。
ル掘削機では、前記内周側のカッタビット同志及び前記
外周側のカッタビット同志をそれぞれ周方向に沿って内
周側と外周側の交互に取付けられたことを特徴としてい
る。
ル掘削機では、前記切削リングは、内周リングと外周リ
ングとを有し、少なくとも該内周リングの前端部に前記
複数のカッタビットが取付けられ、該内周リング及び該
外周リングの厚さ分を掘削可能であることを特徴として
いる。
ル掘削機では、前記カッタビットの前方に水を噴射する
注水手段を設けたことを特徴としている。
ル掘削機では、前記切削リングは、内周リングと外周リ
ングとを有し、該外周リングに先端部から水を噴射する
注水手段を設け、該内周リングの前端部に前記複数のカ
ッタビットを取付けると共に、該注水手段からの噴水を
該カッタビットの前方に導く通水部を設けたことを特徴
としている。
施の形態を詳細に説明する。
式トンネル掘削機の概略断面、図2に地中接合式トンネ
ル掘削機の正面視、図3に切削リングの構造を表す掘削
機本体の下部断面、図4に切削リングの正面視、図5に
切削リングの断面(図4のa−a断面及びb−b断
面)、図6に切削リングと掘削機本体との連結構造を表
す掘削機本体の下部断面、図7に切削リングとカッタヘ
ッドとの連結構造を表す掘削機本体の前端部断面、図8
及び図9に地中接合式トンネル掘削機によるトンネル接
合作業を表す概略を示す。
おいて、図1及び図2に示すように、掘削機本体11は
円筒形状をなす前胴12と後胴13とが球面軸受14及
び上下のヒンジ部15により屈曲自在に連結されて構成
されている。そして、前胴12の後部と後胴13の前部
にはリング状の支持壁16,17がそれぞれ形成され、
各支持壁16,17の間には複数の中折ジャッキ18が
架設されており、この各中折ジャッキ18の伸縮ストロ
ークを変化させることで後胴13に対して前胴12を屈
曲し、掘削機本体11の掘進方向を変更することができ
る。なお、この中折ジャッキ18は必要に応じて着脱自
在となっている。
にはバルクヘッド19が形成されており、このバルクヘ
ッド19の後部には回転リング20が回転自在に支持さ
れ、この回転リング20の前端部にはカッタヘッド21
が装着されている。このカッタヘッド21は、中心部か
ら4つの中空状をなすカッタスポーク22が放射状にな
して設けられると共に、各カッタスポーク22の間に扇
形状をなす面板23が固定されている。また、各カッタ
スポーク22の先端部にはそれぞれ伸縮スポーク(伸縮
カッタ)24が径方向に沿って移動自在に装着され、伸
縮ジャッキ25により伸縮可能となっている。そして、
各カッタスポーク22、各面板23、各伸縮スポーク2
4には多数の先行ビット26、カッタビット27が取付
けられると共に、伸縮スポーク24にコピーカッタ28
が油圧ジャッキ29により径方向外方に突出可能に装着
されている。
が固定される一方、前胴12には複数のカッタ旋回モー
タ(油圧モータまたは電気モータ)31が取付けられ、
この各カッタ旋回モータ31の駆動ギア32がこのリン
グギア30に噛み合っている。従って、各カッタ旋回モ
ータ31を同期駆動して駆動ギア32を回転駆動する
と、リングギア30及び回転リング20を介してカッタ
ヘッド21を旋回することができる。
1とバルクヘッド19との間にチャンバ33が形成され
ており、このチャンバ33には後端が掘削機本体11の
後方に延設された送泥管34及び排泥管35の前端が開
口している。なお、前胴12の前部にはロータリジョイ
ント36が装着されているが、このロータリジョイント
36を取り外してカッタヘッド21に薬液注入管37を
装着可能となっている。
に沿って複数のシールドジャッキ(推進ジャッキ)38
が並設されており、この各シールドジャッキ38が掘進
方向後方に伸長してスプレッダ39を既設セグメントS
に押し付けることで、その反力により掘削機本体11
(前胴12及び後胴13)を前進することができる。更
に、後胴13の支持壁17には旋回リング40が支持さ
れ、旋回モータ41により旋回可能となっており、この
旋回リング40にはエレクタ装置42が装着されてい
る。このエレクタ装置42は既設トンネル内に搬入され
たセグメントSを把持して径方向、周方向、長手方向に
移動し、掘削機本体11が前進した後、シールドジャッ
キ38の収縮によって形成されたスプレッダ39と既設
セグメントSとの間の空所に、このセグメントSを組み
付けるものである。
ル掘削機は地盤を掘削してトンネルを構築するだけでな
く、既に地中に埋設された既設トンネルの側面部に対し
て、新たに構築したトンネルを接合することができる。
即ち、図3に示すように、前胴12の内側には内筒43
が位置し、前部がバルクヘッド19に接続して後部が支
持壁16に接続することで環状の収容部44が形成され
ており、この収容部44に切削リング45が収容されて
いる。この切削リング45は外周リング46と内周リン
グ47とから構成され、各リング46,47は互いに掘
進方向に一体あるいは相対移動自在で、且つ、周方向に
相対回転自在に嵌合している。
収容部44にて、前胴12の内周面には外周リング46
がシール48を介して嵌合し、前胴12の内周面に掘進
方向に沿って形成された所定長さの摺動溝49に外周リ
ング46の固定キー50が摺動自在に嵌合しており、外
周リング46は掘削機本体11に対して前後方向に移動
可能となっている。外周リング46の内周面と内筒43
の内周面の間には内周リング47がシール51,52を
介して嵌合している。この内周リング47は前端部が外
周リング46の前方に位置するように拡大した拡径部5
3を有し、この拡径部53の前端面には掘削位置が径方
向に異なる多数のカッタビット54a〜54dが周方向
に沿って取付けられ、収容部44の入口部、つまり、前
胴12の前端部に位置している。
ング45(外周リング46と内周リング47)の径方向
の厚さTに対して、切削リング45の摺動性及び掘削物
の排出性を考慮すると、そのよりもやや大きい掘削範囲
Wが必要であり、これを内側掘削範囲WI と外側掘削範
囲WO との分けるが、内側掘削範囲WI と外側掘削範囲
WO とはラップさせる必要があり、掘削範囲W<内側掘
削範囲WI +外側掘削範囲WO 、となっている。この場
合、カッタビット54a,54bが内側掘削範囲WI を
掘削し、カッタビット54c,54dが外側掘削範囲W
O を掘削する。従って、カッタビット54a,54c,
54b,54dの順に内周リング47の前端に周方向に
沿って内周側と外周側の交互に位置することとなる。
b同志及び外周側のカッタビット54c,54d同志は
それぞれ周方向に沿って内周側と外周側の交互に位置
し、それぞれ掘削範囲がWa ,Wb ,Wc ,Wd となっ
ている。そして、内周側のカッタビット54a,54b
と外周側のカッタビット54c,54dは掘削方向への
突出位置が前後に異なっており、外周側のカッタビット
54c,54dは所定距離Lだけ内周側のカッタビット
54a,54bよりも前方に位置している。
ング47の後端部には内方に突出したリング状の係止部
55が形成される一方、この内周リング47の後端部に
は内筒43と外周リング46との間に介装する支持リン
グ56が設けられており、この支持リング56は内筒4
3と内周リング47との間に延設され、シール57,5
8を介して相対移動、相対回転可能であり、係止部55
に係止する鉤部59が形成されている。支持リング56
と外周リング46とは互いに貫入する長軸の第1連結ピ
ン60により一体に連結されて前後移動可能であり、支
持リング56と係止部55との間には軸受メタル61を
介して周方向移動自在に支持となっている。
る前胴12(球面軸受14)にはリングスライドジャッ
キ(切削リング移動手段)62が周方向に複数並設され
ており、それぞれ着脱自在となっている。各リングスラ
イドジャッキ62は油圧の給排により伸縮自在な駆動ロ
ッド63を有しており、この駆動ロッド63の先端部に
は連結ねじ部64が取付けられている。一方、支持リン
グ56の後端部には各リングスライドジャッキ62に対
応して連結軸65により連結部66が取付けられてい
る。そして、連結ねじ部64と連結部66とは、一つ以
上の連結ねじ67により連結可能となっている。
長することにより、支持リング56を介して切削リング
45(外周リング46と内周リング47)を前方に押圧
して移動可能であり、その伸縮駆動に伴って連結ねじ部
64と連結部66との間に順次連結ねじ67を付け足し
連結することで、切削リング45を所定距離前方に移動
することができる。また、リングスライドジャッキ62
を収縮することにより、支持リング56の鉤部59が係
止部55を介して内周リング47を後退させることがで
きる。更に、図3に二点鎖線で示すように、リングスラ
イドジャッキ62により支持リング56を介して切削リ
ング45を所定位置、つまり、第1連結ピン60と内筒
43に形成された交換穴68とが合致する位置まで移動
する。この位置で蓋69を開けて交換穴68を開放し、
図示しない所定の工具により交換穴68を用いて第1連
結ピン60を抜き取った後、短軸の第2連結ピン70を
支持リング56を通して外周リング46及び前胴12に
貫入する。すると、支持リング56と外周リング46と
の連結が解除される一方、外周リング46と前胴12と
が一体に連結されることで、外周リング46をその位置
に固定した状態で、リングスライドジャッキ62により
内周リング47のみを前方に移動することができる。
1の対向する各面板23にはドッキングピン71を出没
自在なドッキングジャッキ72が装着されている。ま
た、前胴12の内筒には左右の水平位置にリング位置決
めピン73が着脱自在に装着されている。一方、切削リ
ング45を構成する内周リング47の内周面には周方向
に対向して掘進方向に沿った2本の係合溝74が形成さ
れており、各リング位置決めピン73の先端部がこの各
係合溝74に係合しており、掘削機本体11に対する切
削リング45の回動を規制している。そして、切削リン
グ45がリングスライドジャッキ62により収容部44
から押し出されて前方に移動し、カッタヘッド21の側
方まで移動したときに、ドッキングジャッキ72により
ドッキングピン71が突出して予め水平位置に位置決め
された係合溝74に係合可能となっている。その後、リ
ング位置決めピン73を所定の工具により取り外して係
合溝74との係合を解除すると、カッタヘッド21と内
周リング47と一体回転させることができ、本実施形態
では、ドッキングピン71、ドッキングジャッキ72、
係合溝74により回転力伝達手段を構成している。
容部44には内周リング47の内周側に空間部75が形
成されており、この空間部75にはバルブ76を有する
注水管77が接続されている。これは、切削リング45
が前方に移動したときに、外部の泥水等が係合溝74を
通して内部に浸入するのを防止するため、空間部75を
高圧水で維持するものである。
には掘進方向に沿って注水路78が形成されており、そ
の基端部は図示しない水源に接続される一方、外周リン
グ46の前端面には水吐出口(注水手段)79がそれぞ
れ周方向に複数形成されており、水注水路78の先端部
がこの水吐出口79に接続されている。そして、図4に
示すように、内周リング47の拡径部53には周方向所
定間隔で切欠部(通水部)80が複数の形成されてお
り、水吐出口79から吐出された噴水を各切欠部80を
通して前方に通水可能となっている。
注入路と充填材注入路とが形成されており、それぞれ基
端部は薬液供給源と充填材供給源に接続される一方、先
端部は外周リング46の前面部に形成された各吐出口8
1,82に接続されている。なお、この充填材は、外周
リング46と地盤の掘削壁面との間に注入して停留させ
ることで、泥水等の浸入(流動)を阻止するものであ
り、高粘度を有する低浸透性のものが好適である。ま
た、薬液は、外周リング46と地盤の掘削壁面との間に
注入して地盤に浸透させることで、地盤を改良(硬化)
して崩壊を阻止するものであり、低粘度を有する高浸透
性のものが好適である。
3、外周リング46、内周リング47などにはグリース
注入路が設けられており、各種のシール部分にグリース
を充填可能となっている。
トンネル掘削機によるトンネル掘削作業、並びにトンネ
ル接合作業について説明する。
キ25を伸長して各伸縮スポーク24を前胴12の外径
とほぼ同位置まで突出し、この状態で、まず、カッタ旋
回モータ31によってカッタヘッド21を回転しなが
ら、複数のシールドジャッキ38を伸長し、既設セグメ
ントSへの押し付け反力によって前胴12及び後胴13
を前進させると、カッタヘッド21の各ビット26,2
7が前方の地盤を掘削する。このとき、カッタヘッド2
1によって掘削された土砂はチャンバ33内に取り込ま
れ、送泥管34からの送水と攪拌された排泥管35から
外部に排出される。次に、シールドジャッキ38の何れ
か一つを収縮して既設セグメントSとの間に空所を形成
し、エレクタ装置42によりこの空所に新しいセグメン
トSを装着する。この作業の繰り返しによって所定長さ
のトンネルを掘削形成することができる。
り掘削作業により、図1に示すように、新設のトンネ
ル、つまり、カッタヘッド21が既設トンネルTの側面
部に対して所定距離に接近すると、カッタヘッド21の
回転を停止すると共にシールドジャッキ38の駆動を停
止し、前胴12及び後胴13の前進を停止し、ここから
新設トンネルと既設トンネルTとの接合作業を行う。
してボルトにより固定していた切削リング45(外周リ
ング46と内周リング47)を解除し、図8(a)に示す
ように、各伸縮ジャッキ25を収縮して各伸縮スポーク
24をカッタスポーク22内に収納すると共に、注水管
77を用いて空間部75に水を充満して外部より高圧に
維持する。この状態で、図8(b)に示すように、リング
スライドジャッキ62の駆動ロッド63を伸長し、支持
リング56を介して切削リング45を押圧し、外周リン
グ46と内周リング47とを一体して前方に移動する。
によりカッタヘッド21の回転位置を検出し、各ドッキ
ングピン71が水平位置にくるよう位置にカッタヘッド
21を位置決めしておく。一方、内周リング47は予め
各係合溝74が水平位置にくるように組付けられ、リン
グ位置決めピン73に位置規制されており、切削リング
45が所定距離前方に移動し、各ドッキングジャッキ7
2を伸長してドッキングピン71を突出すると、先端部
が内周リング47の係合溝74に自動的に係合し、カッ
タヘッド21と内周リング47とを一体に連結すること
となる。
すると、カッタヘッド21と共に内周リング47が回転
するが、外周リング46は第1連結ピン60により支持
リング56に連結され、固定キー50により前胴12に
係止しているため、内周リング47と連れ回りせず、内
周リング47の後端部と支持リング56との間に介在す
る軸受メタル61により内周リング47の回転抵抗が軽
減される。
で、各リングスライドジャッキ62により支持リング5
6を介して前方に移動すると、図9(a)に示すように、
内周リング47の各カッタビット54a〜54dが地盤
を掘削すると共に、既設トンネルTの一次覆工部S1 の
表面に接触し、この一次覆工部S1 の切削を開始する。
この回転する内周リング47による一次覆工部S1 の切
削時、各カッタビット54a〜54dが所定の掘削範囲
Wを4つの掘削範囲Wa ,Wb ,Wc ,Wd として掘削
するために掘削効率が良く、カッタビット54a〜54
dの摩耗も低減される。また、この一次覆工部S1 の切
削時、水注水路78を通して供給された水を水吐出口7
9から吐出し、この噴水を各切欠部80を通してカッタ
ビット54a〜54dの前方に通水することで、掘削効
率が更に良くなると共に、掘削物が内周リング47の内
側を通ってチャンバ33内に取り込まれるため、掘削物
の排出性も良くなる。
枠体にコンクリートを充填したセグメントをリング状に
組み付けたものである。そのため、この内周リング47
による一次覆工部S1 の切削時に、カッタビット54a
〜54dが鋼板や鉄筋などに引っ掛かって回転が停止し
てしまうことがある。この場合、内周リング47の回転
停止を駆動負荷により検出し、内周リング47を若干後
退させて鋼板や鉄筋などとの引っ掛かりを解除する。即
ち、リングスライドジャッキ62を収縮し、複数の連結
ねじ64等を介して支持リング56を後退させ、この支
持リング56の鉤部59が係止部55を介して内周リン
グ47を後退させる。この場合、カッタヘッド21の回
転方向を変えて内周リング47を逆回転させるとよい。
すると、内周リング47は鋼板や鉄筋などから外れて回
転が可能となり、再び、リングスライドジャッキ62を
伸長して内周リング47を前進させ、一次覆工部S1 の
切削を継続する。
ンネルTの一次覆工部S1 を切削し、外周リング46が
この一次覆工部S1 の外面に到達すると、ここで一端切
削リング45の前進及び回転を停止する。まず、外周リ
ング46の先端部に形成された吐出口82から外周リン
グ46の外周面と掘削トンネルの内壁面との間に充填材
を供給し、続いて、吐出口81から外周リング46の外
周面と掘削トンネルの内壁面との間に薬液を供給する。
すると、外周リング46の外周面と掘削トンネルの内壁
面との間に供給された充填材により防波堤ができ、切削
リング45の前端側への泥水等の浸入が防止され、この
充填材により形成された防波堤の前方にて、外周リング
46の外周面と掘削トンネルの内壁面との間に供給され
た薬液が掘削トンネルの内壁面から地盤に浸透し、周辺
地盤を改良、つまり、硬化することで、一次覆工部S1
の切削部から既設トンネルT内への浸水を防止できる。
盤が改良されると、蓋69を開けて交換穴68より第1
連結ピン60を抜き取り、短い第2連結ピン70を外周
リング46及び前胴12に貫入することで、支持リング
56と外周リング46との連結を解除し、外周リング4
6を前胴12に固定する。この状態で、図9(b)に示す
ように、再びリングスライドジャッキ62を伸長して支
持リング56を介して内周リング47を押圧し、外周リ
ング46をその位置に停止したままで内周リング47の
みを回転しながら前進し、内周リング47により既設ト
ンネルTの一次覆工部S1 及び二次覆工部S2 を切削す
る。
内周リング47のみを前進するため、外周リング46の
外周面と充填材との接触面のシール性は確保され、泥水
が薬液側に流れ込むことはない。その後、内周リング4
7のカッタビット54a〜54dによる切削が進行して
所定の位置にくると、ここで内周リング47による切削
を終了する。このとき、内周リング47の切削により既
設トンネルT(二次覆工部S2 )は、上部及び下部が貫
通しておらずに側部が貫通しているが、薬液により周辺
地盤が硬化しているため、既設トンネルT内へ泥水等が
浸入することはない。
Tの側面部を所定量切削すると、カッタヘッド21等を
解体すると共に、残存している既設トンネルTの側壁部
を図示しない建設機械により除去し、新設トンネルのセ
グメントSと掘削機本体11、外周リング46、内周リ
ング47、既設トンネルTを溶接により接合すると共に
内部にコンクリートを打設することで、既設トンネルT
と新設トンネルとの内部を連通して2つのトンネルの地
中接合作業が完了する。なお、掘削機本体11や切削リ
ング43等は新設トンネルの構造体として埋設する。
ル掘削機にあっては、既設トンネルTの各覆工部S1 ,
S2 を切削する切削リング45を構成する内周リング4
7の先端部に、掘削位置が径方向に異なる4種類のカッ
タビット54a〜54dを周方向に沿って複数取付け、
各カッタビット54a,54c,54b,54dは、互
いにラップする掘削範囲Wa ,Wb ,Wc ,Wd を掘削
し、切削リング45の径方向の厚さTよりもやや大きい
掘削範囲Wを掘削可能としている。また、内周リング4
7に装着した内周側のカッタビット54a,54bと外
周側のカッタビット54c,54dは掘削方向への突出
位置が前後に異なっており、外周側のカッタビット54
c,54dが所定距離Lだけ内周側のカッタビット54
a,54bよりも前方に位置している。
次覆工部S1 の切削時に、各カッタビット54a〜54
dが所定の掘削範囲Wを4つの掘削範囲Wa ,Wb ,W
c ,Wd に分けて掘削することとなり、1つのカッタビ
ット54a〜54dにかかる掘削抵抗が低減し、全体と
して掘削効率が向上すると共に、カッタビット54a〜
54dに作用する負荷も低減し、摩耗や破損等を抑制し
て寿命を延長することができる。
して前端面に形成された水吐出口79と接続すると共
に、この水吐出口79に対応して内周リング47の拡径
部53に切欠部80を形成している。従って、内周リン
グ47による一次覆工部S1 の切削時、水注水路78を
通して供給された水を水吐出口79から吐出し、この噴
水を各切欠部80を通してカッタビット54a〜54d
の前方に通水することで、掘削効率が更に向上すると共
に、掘削物が内周リング47の内側を通ってチャンバ3
3内に取り込まれるため、掘削物の排出性も向上するこ
とができる。
7の先端部に、掘削位置が径方向に異なる4種類のカッ
タビット54a〜54dを周方向に沿って複数取付けた
が、カッタビットの種類は4種類に限らず、2種類であ
っても5種類以上であってもよい。また、内周側のカッ
タビット54a,54bと外周側のカッタビット54
c,54dの取付位置を前後にずらしたが、内周側のカ
ッタビット54a,54b同志、外周側のカッタビット
54c,54d同志を前後にずらしてもよい。
71を出没自在とするドッキングピン72を装着する一
方、掘削機本体11にリング位置決めピン73を着脱自
在に装着し、ドッキングピン71及びリング位置決めピ
ン73を内周リング47の内周面に形成された掘進方向
に沿った係合溝74に係合可能としている。従って、切
削リング45を前進させるとき、リング位置決めピン7
3により内周リング47の回動を規制することで、ドッ
キングピン71が容易に内周リング47の係合溝74に
係合可能とし、係合後にリング位置決めピン73による
内周リング47の回転規制を解除すると、カッタヘッド
17と内周リング47とを一体回転することができる。
段(ドッキングピン71、ドッキングジャッキ72、係
合溝74)を2組設けて周方向均等間隔で配設したが、
2組に限らず、3組以上周方向均等間隔で配設してもよ
い。また、ドッキングピン71に代えてコピーカッタ2
8であってもよい。
1を屈曲自在に連結した前胴12及び後胴13で構成し
たが、一つの胴としてもよく、3つ以上の胴から構成し
てもよい。また、上述の実施形態では、本発明の地中接
合式トンネル掘削機を泥水式シールド掘削機として説明
したが、土圧式シールド掘削機や岩盤を掘削するトンネ
ルボーリングマシンに適用することもできる。
ように請求項1の発明の地中接合式トンネル掘削機によ
れば、掘削機本体の前部に駆動回転可能なやや小径のカ
ッタヘッドを装着し、その外周部に径方向出没自在な複
数の伸縮カッタを装着すると共に、掘削機本体に掘進方
向に沿って移動自在で且つ周方向に回転自在な切削リン
グを設け、この切削リングの前端部に掘削位置が径方向
に異なる複数のカッタビットを周方向に沿って配列した
ので、切削リングは鋼材等を含んだ硬質のトンネル構造
物の切削時に各カッタビットが所定の掘削範囲を個別に
切削することとなり、1つのカッタビットにかかる抵抗
を低減して全体として掘削効率を向上すると共に、各カ
ッタビットに作用する負荷も低減して摩耗や破損等を抑
制し、寿命を延長することができる。その結果、硬質な
トンネル構造物を容易に切削して接合することで掘削効
率の向上並びに信頼性の向上を図ることができる。
ル掘削機によれば、複数のカッタビットを切削リングの
前端に周方向に沿って内周側と外周側の交互に取付けた
ので、簡単な構成でカッタビットにかかる掘削抵抗を低
減して掘削効率を向上することができると共に、カッタ
ビットに作用する負荷も低減して摩耗や破損等を防止す
ることができる。
ル掘削機によれば、内周側のカッタビットと外周側のカ
ッタビットにおける掘削方向への突出位置を前後に異な
らせたので、切削リングの内周側と外周側で掘削位置が
異なり、掘削性及び掘削物の排出性を向上することがで
きる。
ル掘削機によれば、内周側のカッタビット同志及び外周
側のカッタビット同志をそれぞれ周方向に沿って内周側
と外周側の交互に取付けたので、更にカッタビットにか
かる掘削抵抗を低減して掘削効率を向上することができ
ると共に、カッタビットに作用する負荷も低減して摩耗
や破損等を防止することができる。
ル掘削機によれば、切削リングを内周リングと外周リン
グとで構成し、内周リングの前端部に複数のカッタビッ
トを取付け、少なくとも内周リング及び外周リングの厚
さ分を掘削可能としたので、必要な掘削範囲を複数に分
けてカッタビットにより掘削することで、内周リング及
び外周リングの厚さ分を確実に掘削することができる。
ル掘削機によれば、カッタビットの前方に水を噴射する
注水手段を設けたので、掘削物を噴水により効果的に排
出して掘削性及び掘削物の排出性を向上することができ
る。
ル掘削機によれば、切削リングを内周リングと外周リン
グとで構成し、外周リングに先端部から水を噴射する注
水手段を設け、内周リングの前端部に複数のカッタビッ
トを取付けると共に注水手段からの噴水をカッタビット
の前方に導く通水部を設けたので、噴水を確実にカッタ
ビットの前方に導入することで、掘削物を適正に排出す
ることができる。
掘削機の概略断面図である。
図である。
のb−b断面)図である。
削機本体の下部断面図である。
掘削機本体の前端部断面図である。
作業を表す概略図である。
作業を表す概略図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 円筒状をなす掘削機本体と、該掘削機本
体を前進させる推進ジャッキと、前記掘削機本体の前部
に駆動回転可能に装着されて該掘削機本体よりもやや小
径のカッタヘッドと、該カッタヘッドの外周部に径方向
出没自在に装着された複数の伸縮カッタと、前記掘削機
本体に掘進方向に沿って移動自在で且つ周方向に回転自
在に設けられた切削リングと、該切削リングの前端部に
周方向に沿って配列されて掘削位置が径方向に異なる複
数のカッタビットと、前記切削リングを掘進方向に沿っ
て移動させる切削リング移動手段と、前記カッタヘッド
の回転力を前記切削リングに伝達する回転力伝達手段と
を具えたことを特徴とする地中接合式トンネル掘削機。 - 【請求項2】 請求項1記載の地中接合式トンネル掘削
機において、前記複数のカッタビットは、前記切削リン
グの前端に周方向に沿って内周側と外周側の交互に取付
けられたことを特徴とする地中接合式トンネル掘削機。 - 【請求項3】 請求項2記載の地中接合式トンネル掘削
機において、前記内周側のカッタビットと前記外周側の
カッタビットにおける掘削方向への突出位置が前後に異
なることを特徴とする地中接合式トンネル掘削機。 - 【請求項4】 請求項2記載の地中接合式トンネル掘削
機において、前記内周側のカッタビット同志及び前記外
周側のカッタビット同志をそれぞれ周方向に沿って内周
側と外周側の交互に取付けられたことを特徴とする地中
接合式トンネル掘削機。 - 【請求項5】 請求項1記載の地中接合式トンネル掘削
機において、前記切削リングは、内周リングと外周リン
グとを有し、該内周リングの前端部に前記複数のカッタ
ビットが取付けられ、少なくとも該内周リング及び該外
周リングの厚さ分を掘削可能であることを特徴とする地
中接合式トンネル掘削機。 - 【請求項6】 請求項1記載の地中接合式トンネル掘削
機において、前記カッタビットの前方に水を噴射する注
水手段を設けたことを特徴とする地中接合式トンネル掘
削機。 - 【請求項7】 請求項6記載の地中接合式トンネル掘削
機において、前記切削リングは、内周リングと外周リン
グとを有し、該外周リングに先端部から水を噴射する注
水手段を設け、該内周リングの前端部に前記複数のカッ
タビットを取付けると共に、該注水手段からの噴水を該
カッタビットの前方に導く通水部を設けたことを特徴と
する地中接合式トンネル掘削機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001313479A JP3759015B2 (ja) | 2001-10-11 | 2001-10-11 | 地中接合式トンネル掘削機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001313479A JP3759015B2 (ja) | 2001-10-11 | 2001-10-11 | 地中接合式トンネル掘削機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003120171A true JP2003120171A (ja) | 2003-04-23 |
| JP3759015B2 JP3759015B2 (ja) | 2006-03-22 |
Family
ID=19131944
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001313479A Expired - Lifetime JP3759015B2 (ja) | 2001-10-11 | 2001-10-11 | 地中接合式トンネル掘削機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3759015B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113622935A (zh) * | 2021-08-25 | 2021-11-09 | 中国铁建重工集团股份有限公司 | 一种联络通道掘进设备 |
-
2001
- 2001-10-11 JP JP2001313479A patent/JP3759015B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113622935A (zh) * | 2021-08-25 | 2021-11-09 | 中国铁建重工集团股份有限公司 | 一种联络通道掘进设备 |
| CN113622935B (zh) * | 2021-08-25 | 2024-04-09 | 中国铁建重工集团股份有限公司 | 一种联络通道掘进设备 |
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| JP3759015B2 (ja) | 2006-03-22 |
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