JP2003118754A - プラスチック容器 - Google Patents

プラスチック容器

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JP2003118754A
JP2003118754A JP2001316222A JP2001316222A JP2003118754A JP 2003118754 A JP2003118754 A JP 2003118754A JP 2001316222 A JP2001316222 A JP 2001316222A JP 2001316222 A JP2001316222 A JP 2001316222A JP 2003118754 A JP2003118754 A JP 2003118754A
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JP
Japan
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flange
cap
plastic container
rising portion
outer edge
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JP2001316222A
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English (en)
Inventor
Minoru Ichida
稔 市田
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Naigai Kasei Co Ltd
Original Assignee
Naigai Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器のフランジとキャップのフランジとを熱
溶着させる際に外縁部に隙間を生じさせず、溶着の強度
を確保するためにプラスチック容器のフランジの厚さを
厚くすると、プラスチック容器の製造時に、フランジの
反りが生じるために成形不良が起こる 【解決手段】前記フランジの外周部付近に立上げ部を備
え、前記フランジ主部の厚さが1.0mm以下であるプ
ラスチック容器を用いる。また、フランジの厚さが1.
0mm以下であるプラスチック容器とキャップのフラン
ジに立上げ部を備えたキャップを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック容器
とそのプラスチック容器の封止するためのキャップに関
する。
【0002】
【従来の技術】内部に食品や薬剤等の液状体を封入する
ためのプラスチック容器をキャップにより封止する際に
は、一般には、ヒーターなどによりプラスチック容器の
口部とキャップとを加熱溶融させた後に、前記口部と前
記キャップとを圧着させて熱溶着することが行われる。
【0003】プラスチック容器の口部とキャップとを加
熱溶融させた後に、前記口部と前記キャップとを圧着に
より熱溶着させるためのプラスチック容器及びキャップ
の構造としては、プラスチック容器の口部の外方に張り
出すフランジを設け、キャップのフランジをプラスチッ
ク容器のフランジと熱溶着させる構成が実開平3−83
535に提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】フランジを加熱溶融す
る方法としては、プラスチック容器のフランジとキャッ
プのフランジとの間に板状のヒーターを設置して、プラ
スチック容器のフランジとキャップのフランジとが対向
する状態で加熱するのが通常の方法であるが、キャップ
をプラスチック容器に十分に熱溶着をさせるために、プ
ラスチック容器のフランジ及びキャップのフランジを十
分に加熱する必要があるので、プラスチック容器のフラ
ンジの厚さは、前記加熱によってもフランジを略水平状
態に保つために十分な厚さとする必要がある。プラスチ
ック容器のフランジに十分な厚さを確保しない場合に
は、プラスチック容器のフランジの外縁部に、肉やせが
生じ、さらには加熱溶融する間に重力による下方向への
傾斜が生じてしまうので、プラスチック容器のフランジ
及びキャップのフランジを熱溶着させた際にフランジの
外縁部において隙間が生じるという問題が起きる。しか
し、プラスチック容器のフランジの厚さを十分な加熱溶
融に対しても略水平に保つ程度に十分なものとすると、
容器成形時において金型により所望の形状とした後に行
われる冷却工程に時間をかける必要が生じ、冷却工程を
短時間に行った場合にはフランジにそりが生じ、不良率
が上昇してしまう。また、前記冷却工程を短時間に行う
ために低温で行う場合には、冷却用の施設が必要とな
り、冷却のためのエネルギーも必要となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討に
より、プラスチック容器の口部に1.0mm以下の厚さ
であるフランジを設け、さらに前記フランジの外縁部付
近に立上げ部を設けたプラスチック容器及び/またはキ
ャップのフランジの外縁部付近に立上げ部を設けている
このキャップを用いることにより上記課題を解決するこ
とを見出し、本発明に至ったものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図を参照し
て説明するが、本発明は図に示された実施形態に限定さ
れるものではない。
【0007】本発明は、プラスチック容器のフランジの
外周部付近に立上げ部を設けたものである。図1は、本
発明のプラスチック容器における一実施形態の要部につ
いての部分拡大断面図である。プラスチック容器の円筒
形である首部5の口部1において、フランジが設けら
れ、前記フランジはフランジ主部2と立上げ部3からな
り、フランジの外縁部4の付近に立上げ部3が設けられ
ている。
【0008】図2は、図1のフランジ付近の部分拡大図
である。前記フランジ主部の厚さfは、容易に冷却する
ことできるために、1.0mm以下としている。フラン
ジ上方にヒーターが設置されて加熱された際には、立上
げ部3は熱溶融により変形し流動して高さが無くなり、
立上げ部の樹脂が流動することによりフランジ主部2の
表面の一部が覆われることとなる。熱溶着には前記立上
げ部の熱溶融した樹脂が主に働き、フランジ主部2につ
いては表面付近のみが熱溶融するので、フランジ主部2
は加熱溶融後でも略水平状態を保ち、更にフランジ外縁
部の肉やせもない。したがって、熱溶着後におけるプラ
スチック容器のフランジとキャップのフランジとの間に
外縁部での隙間が生じることがない。また、溶融させる
ための加熱も短時間なので、フランジ主部の天面が平面
に近い状態のままなのでキャップとの熱溶着に有利であ
り、フランジが略水平状態を保ったままであるのでライ
ンの搬送作業上有利である。
【0009】また、前記フランジ主部の厚さfは、1.
0mm以下であり、フランジを形成する樹脂材料種によ
るものであるが、キャップと熱溶着させる際にかかる圧
力に耐えることができて、搬送等の実用上の衝撃に耐え
ることができる厚さであれば良い。プラスチック容器を
製造した際にフランジ主部の厚さを1.0mm以下とす
ることにより、金型による一体成形の際にフランジ主部
がより短時間で放冷冷却されるので、フランジのヒケ、
反りなどの成形不良を防ぐことができる。
【0010】本発明におけるプラスチック容器の立上げ
部は、フランジの表面付近のみが熱溶融する加熱によっ
て熱溶融して流動し、プラスチック容器とキャップとを
熱溶着させた際にフランジ外縁部に隙間を生じることな
く実用上十分な溶着強度が得られるものであれば、立上
げ部の高さh及び幅tについて特に限定されるものでは
ない。しかし、立上げ部3の高さhは、フランジ主部2
の厚さの2倍以下であることが好ましい。前記高さhが
前記厚さの2倍より大きい場合には、加熱溶融時にフラ
ンジと立上げ部の溶融状態に極端な差が生じ、フランジ
主部の表面付近が溶融しないために溶着強度が十分では
ない場合があるからである。また、立上げ部の幅tは、
フランジ主部2の厚さfの2倍以下であることが好まし
い。前記幅tがフランジ主部2の厚さfの2倍より大き
い場合には、熱溶融した立上げ部の樹脂の流動に時間が
かかるため加熱時間が必要となるので熱エネルギーが浪
費されるからである。
【0011】本発明におけるプラスチック容器の立上げ
部は、フランジの外縁部に設けられていても良く、フラ
ンジ外縁部から離れて設けられていても良いが、フラン
ジ外縁部から立上げ部までの距離gがフランジ主部の厚
さfの2倍以下であることが好ましい。前記距離gがフ
ランジ主部の厚さfの2倍より大きい場合には、溶融し
たフランジ外縁部の樹脂が外方向に流動してフランジ径
寸法からはみ出してしまい、はみ出した部分を切り取ら
なければならない場合があるからである。
【0012】図3は、本発明のプラスチック容器につい
ての他の実施形態の要部についての部分拡大図である。
図3の実施形態では、フランジ外縁部4に立上げ部3が
形成されている。フランジ外縁部から距離を離さずに立
上げ部を形成する本実施形態を採用することは、容器の
フランジ及びキャップのフランジを熱溶着する際に、フ
ランジの外縁部に隙間がより生じにくいので好ましい。
【0013】本発明のプラスチック容器のフランジ主部
及び立上げ部を構成する樹脂は、熱可塑性樹脂であれば
特に限定されるものではなく、例えばポリエチレンやポ
リプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂を用いること
ができる。樹脂の重合度や立体規則性等についても加熱
の温度と時間に応じて、適宜調整して用いることができ
る。
【0014】本発明のプラスチック容器のフランジ主部
と立上げ部は、金型で一体成形されるのが製造作業上好
ましいが、プラスチック容器の成形後にリング状のもの
を公知の方法により付着させ、立上げ部に用いる樹脂を
フランジに用いる樹脂に比べて融点の低いものとしても
良い。
【0015】また、本発明は、キャップのフランジに立
上げ部を備えたキャップについてでもある。
【0016】図4は、本発明のキャップの一実施形態に
ついての拡大断面図である。キャップ7は、同一の材料
で一体形成されたキャップ封口体11にフランジが設け
られている。このキャップのフランジは、フランジ主部
8と立上げ部10からなり、フランジ主部8の外縁部9
の付近に立上げ部10が設けてある。図4(a)は立上
げ部10を外縁部9より距離をあけて設けている場合で
あり、図4(b)は立上げ部10を外縁部9に設けてい
る場合である。キャップに針等を刺入しない場合場合に
は、封口体11が一体に成形されているために製造が簡
単であるので、本実施形態は好適である。また、本実施
形態において、封口体、フランジ主部及び立上げ部は、
衝撃に対するキャップの強度を維持するために、一体に
成形されていることが好ましい。
【0017】図5は、本発明のキャップの他の実施形態
についての拡大断面図である。キャップ7は、キャップ
枠体12にキャップ栓体13が実質的に一体となる様に
設けられ、キャップ枠体12にはフランジが設けられて
いる。このキャップのフランジは、フランジ主部8と立
上げ部10からなり、フランジ主部8の外縁部9の付近
に立上げ部10が設けてある。図5(a)は立上げ部1
0を外縁部9より距離をあけて設けている場合であり、
図5(b)は立上げ部10を外縁部9に設けている場合
である。本実施形態のキャップは、栓体13をゴム等の
弾性体とすることにより、注射器等の針を刺入すること
が容易であり、しかも立上げ部を備えていることからフ
ランジの外縁部に隙間を生じることがなく、密閉状態で
保存することが要求される輸液用、薬剤用または食品用
として好適である。また、本実施形態においても、封口
体、フランジ主部及び立上げ部は、衝撃に対するキャッ
プの強度を維持するために、一体に成形されていること
が好ましい。
【0018】本発明におけるキャップの立上げ部は、プ
ラスチック容器のフランジに立上げ部を設けている場合
においても、プラスチック容器のフランジに立上げ部を
設けていない場合にも使用できるものであるが、プラス
チック容器のフランジに立上げ部がない場合には、プラ
スチック容器のフランジが加熱により溶融して重力によ
って下方向に傾斜した為に生じる隙間を埋め合わせるこ
とができる高さであることが好ましい。具体的には、キ
ャップの立上げ部の高さはプラスチック容器のフランジ
の厚さfに対して1.0〜2.0倍であることが好まし
い。熱溶融によってプラスチック容器のフランジとキャ
ップのフランジとの間に生じる間隙を埋めることがで
き、不必要な材料を使う必要が無いからである。
【0019】本発明のキャップのフランジ及び立上げ部
を構成する樹脂は、熱可塑性樹脂であれば特に限定され
るものではない。樹脂の重合度や立体規則性等について
も加熱の温度と時間に応じて、適宜調整して用いること
ができる。
【0020】本発明のキャップのフランジと立上げ部
は、金型で一括して成形できるために一体成形されるの
が好ましいが、プラスチック容器の成形後にリング状の
ものを公知の方法により付着させ、立上げ部に用いる樹
脂をフランジに用いる樹脂に比べて融点の低いものとし
ても良い。
【0021】
【発明の効果】本発明のプラスチック容器またはキャッ
プを用いることにより、プラスチック容器のフランジを
1.0mm以下とすることができるので、プラスチック
容器の製造時にフランジのそりが生じることが無いので
製造不良率を低減でき、容器の寸法精度を向上すること
ができ、さらには金型製作費用を低減できる。また、プ
ラスチック容器のフランジとキャップのフランジとを熱
溶着させる際に外縁部に隙間を生じることが無いので効
率的に容器の封入ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のプラスチック容器における一実施形
態の要部についての部分拡大断面図。
【図2】 図1のフランジ付近の部分拡大図。
【図3】 本発明のプラスチック容器における他の実施
形態の要部についての部分拡大断面図。
【図4】 (a)本発明のキャップの一実施形態におい
て立上げ部を外縁部から離して設けた場合の拡大断面
図。 (b)本発明のキャップの一実施形態において立上げ部
を外縁部に設けた場合の拡大断面図
【図5】 (a)本発明のキャップの他の実施形態にお
いて立上げ部を外縁部から離して設けた場合の拡大断面
図。 (b)本発明のキャップの他の実施形態において立上げ
部を外縁部に設けた場合の拡大断面図
【符号の説明】
1 口部 2 プラスチック容器のフランジ主部 3 プラスチック容器の立上げ部 4 プラスチック容器のフランジ外縁部 5 首部 6 フランジ天面 7 キャップ 8 キャップのフランジ主部 9 キャップのフランジ外縁部 10 キャップのフランジ立上げ部 11 キャップ封口体 12 キャップ枠体 13 キャップ栓体 f プラスチック容器のフランジ主部の厚さ g フランジ外縁部から立上げ部までの距離 h プラスチック容器の立上げ部の高さ t プラスチック容器の立上げ部の幅

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の口部にフランジを備えたプラスチ
    ック容器において、前記フランジの外周部付近に立上げ
    部を備え、前記フランジの厚さが1.0mm以下である
    ことを特徴とするプラスチック容器。
  2. 【請求項2】 プラスチック容器のフランジと熱溶着さ
    せるキャップにおいて、前記キャップのフランジに立上
    げ部を備えたことを特徴とするキャップ。
JP2001316222A 2001-10-15 2001-10-15 プラスチック容器 Pending JP2003118754A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015036305A (ja) * 2013-08-13 2015-02-23 紀伊産業株式会社 薄型容器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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