JP2003115736A - 3分波・合波器 - Google Patents

3分波・合波器

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JP2003115736A
JP2003115736A JP2001310387A JP2001310387A JP2003115736A JP 2003115736 A JP2003115736 A JP 2003115736A JP 2001310387 A JP2001310387 A JP 2001310387A JP 2001310387 A JP2001310387 A JP 2001310387A JP 2003115736 A JP2003115736 A JP 2003115736A
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frequency
filter
demultiplexer
multiplexer
conductor pattern
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JP2001310387A
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English (en)
Inventor
Koji Nosaka
浩司 野阪
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1の周波数とそれより高い第2の周波数と
それより高い第3の周波数との3つの周波数信号を分波
または合波するための一体化された3分波・合波器を提
供する。 【解決手段】 第1の周波数を通過域としかつ第2およ
び第3の周波数を減衰域とする第1のLCフィルタ22
と、第2の周波数を通過域としかつ第1および第3の周
波数を減衰域とする第2のLCフィルタ23と、第3の
周波数を通過域としかつ第1および第2の周波数を減衰
域とする第3のLCフィルタ24とが一体化された部品
として構成される。第1ないし第3のLCフィルタ22
〜24の各々の入出力ポートのいずれか一方が共通入出
力ポート25として束ねられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、3つの周波数信
号を分波または合波するための3分波・合波器に関する
もので、特に、一体化された部品としての形態をなす3
分波・合波器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話などの移動体通信機器の分野に
おいて、たとえば、AMPS(Advanced Mo
bile Phone Service/859±35
MHz)信号、GPS(Global Positio
ning System/1575.5±3.0MH
z)信号、PCS(Personal Communi
cation Service/1920±70MH
z)信号等の周波数信号が取り扱われている。
【0003】たとえば、上述のAMPS信号、GPS信
号およびPCS信号というような3つの周波数信号を1
つの通信機器において取り扱う場合、これら3つの周波
数信号を分波または合波するための分波・合波器を用い
るようにすれば、この分波・合波器以降または以前の回
路を共通にすることが可能となり、これによって、通信
機器の小型化およびコストダウンを図ることができる。
【0004】従来、上述のような分波・合波器として
は、2つの周波数信号を分波または合波し得るもの、す
なわち2分波・合波器が提案されている。このような2
分波・合波器を用いて、3つの周波数信号を分波または
合波するには、図13または図14に示すような構成が
採用されることになる。
【0005】第1、第2および第3の周波数信号におい
て、第1の周波数が最も低く、第2の周波数が第1の周
波数より高く、第3の周波数が第2の周波数より高いと
して、以下の説明を行なう。
【0006】図13に示した構成では、2つの2分波・
合波器、すなわち、第1の2分波・合波器1および第2
の2分波・合波器2が用いられる。
【0007】第1の2分波・合波器1は、第1の周波数
を通過域としかつ第2および第3の周波数を減衰域とす
るローパスフィルタ3と、第2および第3の周波数を通
過域としかつ第1の周波数を減衰域とするハイパスフィ
ルタ4とによって構成されている。
【0008】第2の2分波・合波器2は、第2の周波数
を通過域としかつ第3の周波数を減衰域とするローパス
フィルタ5と、第3の周波数を通過域としかつ第2の周
波数を減衰域とするハイパスフィルタ6とによって構成
されている。
【0009】第1の2分波・合波器1に備えるローパス
フィルタ3およびハイパスフィルタ4の各々の入出力ポ
ートのいずれか一方が共通入出力ポート7として束ねら
れる。
【0010】第1の2分波・合波器1に備えるローパス
フィルタ3の他方の入出力ポート8は、分波または合波
されるべき第1の周波数信号を入出力するために用いら
れる。
【0011】第1の2分波・合波器1に備えるハイパス
フィルタ4の他方の入出力ポートは、第2の2分波・合
波器2に備えるローパスフィルタ5およびハイパスフィ
ルタ6の各々の入出力ポートのいずれか一方が束ねられ
た共通入出力ポートと接続される。
【0012】第2の2分波・合波器2に備えるローパス
フィルタ5の他方の入出力ポート9は、分波または合波
されるべき第2の周波数信号を入出力するために用いら
れる。
【0013】また、第2の2分波・合波器2に備えるハ
イパスフィルタ6の他方の入出力ポート10は、分波ま
たは合波されるべき第3の周波数信号を入出力するため
に用いられる。
【0014】他方、図14に示した構成では、2つの2
分波・合波器、すなわち第1の2分波・合波器11およ
び第2の2分波・合波器12が用いられる。
【0015】第1の2分波・合波器11は、第1および
第2の周波数を通過域としかつ第3の周波数を減衰域と
するローパスフィルタ13と、第3の周波数を通過域と
しかつ第1および第2の周波数を減衰域とするハイパス
フィルタ14とによって構成される。
【0016】第2の2分波・合波器12は、第1の周波
数を通過域としかつ第2の周波数を減衰域とするローパ
スフィルタ15と、第2の周波数を通過域としかつ第1
の周波数を減衰域とするハイパスフィルタ16とによっ
て構成される。
【0017】第1の2分波・合波器11に備えるローパ
スフィルタ13およびハイパスフィルタ14の各々の入
出力ポートのいずれか一方は、共通入出力ポート17と
して束ねられる。
【0018】第1の2分波・合波器11に備えるローパ
スフィルタ13の他方の入出力ポートは、第2の2分波
・合波器12に備えるローパスフィルタ15およびハイ
パスフィルタ16の各々の入出力ポートのいずれか一方
が束ねられた共通入出力ポートに接続される。
【0019】第1の2分波・合波器11に備えるハイパ
スフィルタ14の他方の入出力ポート18は、分波また
は合波されるべき第3の周波数信号を入出力するために
用いられる。
【0020】第2の2分波・合波器12に備えるローパ
スフィルタ15の他方の入出力ポート19は、分波また
は合波されるべき第1の周波数信号を入出力するために
用いられる。
【0021】第2の2分波・合波器12に備えるハイパ
スフィルタ16の他方の入出力ポート20は、分波また
は合波されるべき第2の周波数信号を入出力するために
用いられる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上述のような図13お
よび図14に示した各構成のいずれによっても、3つの
周波数信号を分波または合波することができる。
【0023】しかしながら、いずれの構成においても、
2つの2分波・合波器1および2または11および12
を用い、かつ、これらを接続する必要がある。
【0024】そのため、特定の周波数信号については、
2つのフィルタを通過させる必要があり、その結果、挿
入損失の増大を招いてしまう。また、部品点数が比較的
多くなり、さらなる小型化に対して支障を来たし、その
ため、より一層の部品点数の削減およびより一層の小型
化が望まれるところである。
【0025】そこで、この発明の目的は、上述したよう
な問題を解決し、あるいは上述したような要望を満たし
得る、3分波・合波器を提供しようとすることである。
【0026】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、上述
したような技術的課題を解決するため、第1の周波数と
第1の周波数より高い第2の周波数と第2の周波数より
高い第3の周波数との3つの周波数信号を分波または合
波するための3分波・合波器が提供される。
【0027】この3分波・合波器においては、第1の周
波数を通過域としかつ第2および第3の周波数を減衰域
とする第1のLCフィルタと、第2の周波数を通過域と
しかつ第1および第3の周波数を減衰域とする第2のL
Cフィルタと、第3の周波数を通過域としかつ第1およ
び第2の周波数を減衰域とする第3のLCフィルタとが
一体化された部品として構成される。
【0028】そして、第1、第2および第3のLCフィ
ルタの各々の入出力ポートのいずれか一方が共通入出力
ポートとして束ねられている。
【0029】この発明において、好ましくは、第1のL
Cフィルタはローパスフィルタによって構成され、第2
のLCフィルタはバンドパスフィルタによって構成さ
れ、第3のLCフィルタはハイパスフィルタによって構
成される。
【0030】また、この発明に係る3分波・合波器は、
積層型のチップ部品の形態とされることが好ましい。こ
の場合、この発明に係る3分波・合波器は、積層された
複数の誘電体層をもって構成され、かつ誘電体層の延び
る方向に延びる2つの相対向する主面および誘電体層の
積層方向に延びる4つの端面を有する、チップ状の積層
体を備え、第1、第2および第3のLCフィルタの各々
に備えるインダクタおよびコンデンサは、それぞれ、積
層体の内部に形成されるインダクタ導体パターンおよび
コンデンサ導体パターンによって与えられる。
【0031】上述の好ましい実施態様において、共通入
出力ポートならびに第1、第2および第3のLCフィル
タの各々の共通入出力ポートではない非共通入出力ポー
トの4つの入出力ポートが、積層体の4つの端面に分け
て配置されることがより好ましい。
【0032】さらに好ましくは、4つの入出力ポートの
隣り合うものの各間に、グラウンド端子がそれぞれ配置
される。
【0033】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施形態に
よる3分波・合波器21のブロック図である。図2は、
図1に示した3分波・合波器21の回路図である。
【0034】3分波・合波器21は、第1の周波数と第
1の周波数より高い第2の周波数と第2の周波数より高
い第3の周波数との3つの周波数信号を分波または合波
するためのものである。
【0035】3分波・合波器21は、図1に示すよう
に、第1のLCフィルタ22と第2のLCフィルタ23
と第3のLCフィルタ24とを備えている。これら第1
ないし第3のLCフィルタ22ないし24は、図3ない
し図6を参照して後述する説明から明らかになるよう
に、一体化された部品として構成される。
【0036】第1ないし第3のLCフィルタ22ないし
24の各々の入出力ポートのいずれか一方は、共通入出
力ポート25として束ねられている。また、第1ないし
第3のLCフィルタ22の各々の共通入出力ポート25
ではない他方の非共通入出力ポート26、27および2
8は、それぞれ、分波または合波されるべき第1、第2
および第3の周波数を入出力するために用いられる。
【0037】図2において、図1に示した要素に相当す
る要素には同様の参照符号が付されている。
【0038】図2に示すように、第1のLCフィルタ2
2は、インダクタLL1およびLL2ならびにコンデン
サCL1、CL2およびCL3を備えるローパスフィル
タによって構成される。これによって、第1のLCフィ
ルタ22は、第1の周波数を通過域としかつ第2および
第3の周波数を減衰域とするように設定される。
【0039】第2のLCフィルタ23は、インダクタL
B1およびLB2ならびにコンデンサCB1、CB2お
よびCB3を備えるバンドパスフィルタによって構成さ
れる。これによって、第2のLCフィルタ23は、第2
の周波数を通過域としかつ第1および第3の周波数を減
衰域とするように設定される。
【0040】第3のLCフィルタ24は、インダクタL
H1ならびにコンデンサCH1、CH2およびCH3を
備えるハイパスフィルタによって構成される。これによ
って、第3のLCフィルタは、第3の周波数を通過域と
しかつ第1および第2の周波数を減衰域とするように設
定される。
【0041】このような3分波・合波器21は、積層さ
れた複数の誘電体層をもって構成されるチップ状の積層
体を備えている。図3ないし図6には、積層体29を構
成する誘電体層30のうちの典型的なものが平面図で図
示されている。図3ないし図6において、通し番号をも
って、(1)〜(19)が表示されているが、これら
(1)〜(19)の数字は積層順序を示している。
【0042】積層体29は、誘電体層30の延びる方向
に延びる2つの相対向する主面31および32(図3
(1)および図6(19)参照)ならびに誘電体層30
の積層方向に延びる4つの端面33、34、35および
36を有している。
【0043】積層体29の外表面上に形成される端子電
極として、前述した共通入出力ポート25が端面33上
に形成され、非共通入出力ポート26が端面34上に形
成され、非共通入出力ポート27が端面35上に形成さ
れ、非共通入出力ポート28が端面36上に形成されて
いる。
【0044】また、これら4つの入出力ポート25〜2
8の隣り合うものの各間に、グラウンド端子37がそれ
ぞれ配置されている。この実施形態では、入出力ポート
25を挟むように、端面33上に2つのグラウンド端子
37が形成され、また、入出力ポート26を挟むよう
に、端面34上に、2つのグラウンド端子37が形成さ
れている。
【0045】積層体29の主面31上には、図3(1)
に示すように、方向マーク38が形成される。この方向
マーク38は、3分波・合波器21の外観からの方向決
めを可能とするためのものである。
【0046】図3(2)に示した誘電体層30上には、
インダクタ導体パターン39およびコンデンサ導体パタ
ーン40が形成される。
【0047】インダクタ導体パターン39は、2つのグ
ラウンド端子37間を連結するように電気的に接続され
る。インダクタ導体パターン39は、図3(2)〜
(5)、図4(6)〜(10)ならびに図5(11)〜
(13)にそれぞれ示された誘電体層30を貫通するよ
うに延びるビアホール導体41とともに、図2に示した
インダクタLB2を構成する。
【0048】コンデンサ導体パターン40は、図2に示
したコンデンサCH1の一方電極を与えるもので、共通
入出力ポート25に電気的に接続される。
【0049】図3(3)に示した誘電体層30上には、
コンデンサ導体パターン42が形成され、図3(4)に
示した誘電体層30上には、コンデンサ導体パターン4
3が形成され、図3(5)に示した誘電体層30上に
は、コンデンサ導体パターン44が形成され、図4
(6)に示した誘電体層30上には、コンデンサ導体パ
ターン45が形成される。これらのうち、コンデンサ導
体パターン43は、非共通入出力ポート28に電気的に
接続される。
【0050】また、図3(3)および(4)に示した各
誘電体層30を貫通するようにビアホール導体46が設
けられる。ビアホール導体46は、コンデンサ導体パタ
ーン42および44を互いに電気的に接続する。
【0051】図2に示したコンデンサCH3は、コンデ
ンサ導体パターン43とコンデンサ導体パターン42お
よび44の各々との対向によって与えられる。
【0052】また、図2に示したコンデンサCH2は、
コンデンサ導体パターン44とコンデンサ導体パターン
45との対向によって与えられる。
【0053】図4(6)〜(8)に示した各誘電体層3
0を貫通するようにビアホール導体47が設けられる。
ビアホール導体47は、図4(6)に示したコンデンサ
導体パターン45に電気的に接続される。
【0054】図4(7)に示した誘電体層30上には、
インダクタ間のシールドを与えるためのシールド導体パ
ターン48が形成される。シールド導体パターン48
は、グラウンド端子37に電気的に接続される。
【0055】同様の機能を果たすシールド導体パターン
49、50、51および52が、それぞれ、図4
(8)、同(9)、同(10)および図5(11)に示
した誘電体層30上に形成される。
【0056】また、図4(8)上には、渦巻状に延びる
インダクタ導体パターン53、54および55が形成さ
れる。インダクタ導体パターン53の一方端は、共通入
出力ポート25に電気的に接続され、インダクタ導体パ
ターン54の一方端は、非共通入出力ポート26に電気
的に接続され、インダクタ導体パターン55の一方端
は、非共通入出力ポート27に電気的に接続される。
【0057】図4(9)に示した誘電体層30上には、
渦巻状に延びるインダクタ導体パターン56が形成され
る。インダクタ導体パターン56の一方端は、グラウン
ド端子37に電気的に接続される。
【0058】図4(10)に示した誘電体層30上に
は、渦巻状に延びるインダクタ導体パターン57が形成
される。
【0059】前述した図4(6)に示したコンデンサ導
体パターン45に電気的に接続されるビアホール導体4
7は、図4(9)に示したインダクタ導体パターン56
の他方端に電気的に接続される。このインダクタ導体パ
ターン56は、図2に示したインダクタLH1を与える
ものである。
【0060】図4(8)に示したインダクタ導体パター
ン53の他方端は、図4(8)および(9)に示した各
誘電体層30を貫通するビアホール導体58を介して、
図4(10)に示したインダクタ導体パターン57の一
方端に電気的に接続される。このようにして、インダク
タ導体パターン53、ビアホール導体58およびインダ
クタ導体パターン57は、図2に示したインダクタLL
1を与える。
【0061】図4(8)に示したインダクタ導体パター
ン54は、図2に示したインダクタLL2を与えるもの
である。
【0062】図4(8)に示したインダクタ導体パター
ン55は、図2に示したインダクタLB1を与えるもの
である。
【0063】上述したインダクタ導体パターン55の他
方端には、図4(8)、同(9)、同(10)、図5
(11)および同(12)に示された各誘電体層30を
貫通するように設けられたビアホール導体60に電気的
に接続される。
【0064】また、図4(10)に示したインダクタ導
体パターン57は、その端部近傍において、図4(1
0)、図5(11)〜(15)ならびに図6(16)〜
(18)に示された各誘電体層30を貫通するビアホー
ル導体61に電気的に接続される。
【0065】図5(12)に示された誘電体層30上に
は、コンデンサ導体パターン62が形成される。コンデ
ンサ導体パターン62は、共通入出力ポート25に電気
的に接続される。
【0066】図5(13)に示した誘電体層30上に
は、コンデンサ導体パターン63が形成される。コンデ
ンサ導体パターン63は、図4(8)に示したインダク
タ導体パターン55から延びるビアホール導体60に電
気的に接続される。
【0067】図5(14)に示した誘電体層30上に
は、コンデンサ導体パターン64および65が形成され
る。コンデンサ導体パターン64は、共通入出力ポート
25に電気的に接続され、コンデンサ導体パターン65
は、非共通入出力ポート27に電気的に接続される。ま
た、コンデンサ導体パターン65は、図3(2)に示し
たインダクタ導体パターン39から延びるビアホール導
体41に電気的に接続される。
【0068】図5(15)に示した誘電体層30上に
は、コンデンサ導体パターン66および67が形成され
る。コンデンサ導体パターン66は、図4(10)に示
したインダクタ導体パターン57から延びるビアホール
導体61に電気的に接続される。また、コンデンサ導体
パターン67は、2つのグラウンド端子37間を電気的
に接続するように延びる。
【0069】図6(16)に示した誘電体層30上に
は、コンデンサ導体パターン68および69が形成され
る。コンデンサ導体パターン68は、非共通入出力ポー
ト26に電気的に接続される。コンデンサ導体パターン
69は、非共通入出力ポート27に電気的に接続され
る。
【0070】図6(17)に示した誘電体層30上に
は、コンデンサ導体パターン70および71が形成され
る。コンデンサ導体パターン70は、図4(10)に示
したインダクタ導体パターン57および図5(15)に
示したコンデンサ導体パターン66とともに、ビアホー
ル導体61に電気的に接続される。コンデンサ導体パタ
ーン71は、2つのグラウンド端子37間を電気的に接
続するように延びる。
【0071】図6(18)に示した誘電体層30上に
は、コンデンサ導体パターン72および73が形成され
る。コンデンサ導体パターン72は、グラウンド端子3
7に電気的に接続される。コンデンサ導体パターン73
は、非共通入出力ポート27に電気的に接続される。
【0072】図6(19)に示した誘電体層30上に
は、コンデンサ導体パターン74が形成される。コンデ
ンサ導体パターン74は、図4(10)に示したインダ
クタ導体パターン57、図5(15)に示したコンデン
サ導体パターン66および図6(17)に示したコンデ
ンサ導体パターン70とともに、ビアホール導体61に
電気的に接続される。
【0073】図2に示したコンデンサCB1は、図5
(12)および同(14)に示したコンデンサ導体パタ
ーン62および64の各々と図5(13)に示したコン
デンサ導体パターン63との対向によって与えられる。
【0074】図2に示したコンデンサCB2は、図5
(13)に示したコンデンサ導体パターン63と図5
(14)に示したコンデンサ導体パターン65との対向
によって与えられる。
【0075】図2に示したコンデンサCB3は、図5
(15)に示したコンデンサ導体パターン67および図
6(17)に示したコンデンサ導体パターン71の各々
と、図5(14)に示したコンデンサ導体パターン6
5、図6(16)に示したコンデンサ導体パターン69
および図6(18)に示したコンデンサ導体パターン7
3の各々との対向によって与えられる。
【0076】図2に示したコンデンサCL3は、図6
(16)に示したコンデンサ導体パターン68と、図5
(15)に示したコンデンサ導体パターン66および図
6(17)に示したコンデンサ導体パターン70の各々
との対向によって与えられる。
【0077】図2に示したコンデンサCL2は、図6
(18)に示したコンデンサ導体パターン72と、図6
(17)および同(19)にそれぞれ示したコンデンサ
導体パターン70および74の各々との対向によって与
えられる。
【0078】以上のようにして、図3ないし図6にその
内部構造を示した積層体29によって、図2に示すよう
な回路が与えられる。
【0079】なお、積層体29を製造するにあたって
は、積層セラミック電子部品を製造するための周知の方
法を適用することができる。すなわち、誘電体セラミッ
クの原料粉末を含む複数のセラミックグリーンシートが
用意され、セラミックグリーンシートの特定のものに、
導体パターン39等のための導電性ペースト膜を印刷等
により形成するとともに、ビアホール導体41等のため
の貫通孔を設け、そこに導電性ペーストを充填した後、
複数のセラミックグリーンシートを積層し、圧着し、次
いで、焼成することによって、積層体29を得ることが
できる。また、積層体29の端面33〜36上に、導電
性ペーストを付与し焼き付けることによって、入出力ポ
ート25等となる端子を形成することができる。
【0080】図7および図8は、それぞれ、この発明の
他の実施形態を説明するための図3(1)に相当する図
である。
【0081】図7および図8において、図3(1)に示
した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重
複する説明は省略する。
【0082】図7に示した実施形態では、積層体29の
4つの端面33〜36の各々において、入出力ポート2
5〜28の各々を挟むように、グラウンド端子37が配
置されている。
【0083】図8に示した実施形態では、グラウンド端
子37が、端面33〜36の隣り合うものの間にわたっ
て延びるように形成されている。
【0084】これら図3(1)、図7および図8に示し
た実施形態のいずれにおいても、入出力ポート25〜2
8の隣り合うものの間にグラウンド端子37が配置され
るので、入出力ポート25〜28の間でのアイソレーシ
ョン性を高めることができる。
【0085】なお、上述した実施形態では、3分波・合
波器21に備えるインダクタやコンデンサのような回路
要素が、すべて、積層体29の内部に構成されたが、こ
れら回路要素のうちの一部を、別のチップ部品として、
積層体の上面に搭載してもよい。
【0086】図9ないし図12には、この発明に従って
構成された一具体例としての3分波・合波器の周波数特
性図が示されている。
【0087】これらの周波数特性図を求めるにあたっ
て、第1の周波数信号として、AMPS信号を扱い、第
2の周波数信号として、GPS信号を扱い、第3の周波
数信号として、PCS信号を扱った。
【0088】図9には、図1に示したローパスフィルタ
を構成する第1のLCフィルタ22の伝送特性および入
出力ポート26からの反射特性が示されている。第1の
LCフィルタ22は、AMPS信号のみを通過させる。
【0089】図10には、図1に示したバンドパスフィ
ルタを構成する第2のLCフィルタ23の伝送特性およ
び入出力ポート27からの反射特性が示されている。第
2のLCフィルタ23は、GPS信号のみを通過させ
る。
【0090】図11には、図1に示したハイパスフィル
タを構成する第3のLCフィルタ24の伝送特性および
入出力ポート28からの反射特性が示されている。第3
のLCフィルタ24は、PCS信号のみを通過させる。
【0091】図12には、図1に示した共通入出力ポー
ト25からの反射特性が示されている。
【0092】これら図9ないし図12からわかるよう
に、この発明に係る3分波・合波器によれば、互いに異
なる3つの周波数信号を良好に分波または合波すること
ができる。
【0093】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、第1
ないし第3のLCフィルタが一体化された部品として構
成されるので、部品点数が少なく、それゆえ小型化が容
易であるとともに、共通入出力ポートから見て、3つの
周波数信号がそれぞれ通るフィルタは単に1つに過ぎな
いので、挿入損失を低く抑えることができる。
【0094】この発明において、チップ状の積層体を備
え、第1ないし第3のLCフィルタの各々に備えるイン
ダクタおよびコンデンサが、それぞれ、積層体の内部に
形成されるインダクタ導体パターンおよびコンデンサ導
体パターンによって与えられるようにすれば、一層の小
型化が可能となるとともに、たとえば耐湿性といった耐
環境性に優れた電子部品とすることができる。
【0095】また、この発明に係る3分波・合波器に備
える4つの入出力ポートを、積層体の4つの端面に分け
て配置すれば、入出力ポート間のアイソレーション性を
高めることができ、さらに、入出力ポートの隣り合うも
のの各間に、グラウンド端子をそれぞれ配置するように
すれば、アイソレーション性をより高めることができ
る。したがって、入出力ポート間の不要な結合を抑える
ことができ、それによる特性の劣化を防止することが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による3分波・合波器2
1のブロック図である。
【図2】図1に示した3分波・合波器21の回路図であ
る。
【図3】図1に示した3分波・合波器21に備える積層
体29を構成するいくつかの誘電体層30を示す平面図
であり、積層体29の内部構造を示している。
【図4】積層体29を構成する、図3に続くいくつかの
誘電体層30を示す平面図である。
【図5】積層体29を構成する、図4に続くいくつかの
誘電体層30を示す平面図である。
【図6】積層体29を構成する、図5に続くいくつかの
誘電体層30を示す平面図である。
【図7】この発明の他の実施形態を説明するための図3
(1)に相当する図である。
【図8】この発明のさらに他の実施形態を説明するため
の図3(1)に相当する図である。
【図9】この発明に従って構成された一具体例としての
3分波・合波器の、図1に示した第1のLCフィルタ2
2に関連する周波数特性図である。
【図10】図9に周波数特性を示した3分波・合波器
の、図1に示した第2のLCフィルタ23に関連する周
波数特性図である。
【図11】図9に周波数特性を示した3分波・合波器
の、図1に示した第3のLCフィルタ24に関連する周
波数特性図である。
【図12】図9に周波数特性を示した3分波・合波器
の、図1に示した共通入出力ポート25から見た反射特
性を示す周波数特性図である。
【図13】この発明にとって興味ある第1の従来技術を
説明するためのブロック図である。
【図14】この発明にとって興味ある第2の従来技術を
説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
21 3分波・合波器 22 第1のLCフィルタ 23 第2のLCフィルタ 24 第3のLCフィルタ 25 共通入出力ポート 26,27,28 非共通入出力ポート 29 積層体 30 誘電体層 31,32 主面 33〜36 端面 37 グラウンド端子 39,53〜57 インダクタ導体パターン 40,42〜45,62〜74 コンデンサ導体パター
ン 41,46,47,58〜61 ビアホール導体 LL1,LL2,LB1,LB2,LH1 インダクタ CL1,CL2,CL3,CB1,CB2,CB3,C
H1,CH2,CH3コンデンサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の周波数と第1の周波数より高い第
    2の周波数と第2の周波数より高い第3の周波数との3
    つの周波数信号を分波または合波するための3分波・合
    波器であって、 第1の周波数を通過域としかつ第2および第3の周波数
    を減衰域とする第1のLCフィルタと、 第2の周波数を通過域としかつ第1および第3の周波数
    を減衰域とする第2のLCフィルタと、 第3の周波数を通過域としかつ第1および第2の周波数
    を減衰域とする第3のLCフィルタとが一体化された部
    品として構成され、 前記第1、第2および第3のLCフィルタの各々の入出
    力ポートのいずれか一方が共通入出力ポートとして束ね
    られていることを特徴とする、3分波・合波器。
  2. 【請求項2】 前記第1のLCフィルタをローパスフィ
    ルタによって構成し、前記第2のLCフィルタをバンド
    パスフィルタによって構成し、前記第3のLCフィルタ
    をハイパスフィルタによって構成したことを特徴とす
    る、請求項1に記載の3分波・合波器。
  3. 【請求項3】 積層された複数の誘電体層をもって構成
    され、かつ前記誘電体層の延びる方向に延びる2つの相
    対向する主面および前記誘電体層の積層方向に延びる4
    つの端面を有する、チップ状の積層体を備え、前記第
    1、第2および第3のLCフィルタの各々に備えるイン
    ダクタおよびコンデンサは、それぞれ、前記積層体の内
    部に形成されるインダクタ導体パターンおよびコンデン
    サ導体パターンによって与えられることを特徴とする、
    請求項1または2に記載の3分波・合波器。
  4. 【請求項4】 前記共通入出力ポートならびに前記第
    1、第2および第3のLCフィルタの各々の前記共通ポ
    ートではない非共通入出力ポートの4つの入出力ポート
    が、前記積層体の4つの端面に分けて配置されているこ
    とを特徴とする、請求項3に記載の3分波・合波器。
  5. 【請求項5】 前記4つの入出力ポートの隣り合うもの
    の各間に、グラウンド端子がそれぞれ配置されているこ
    とを特徴とする、請求項4に記載の3分波・合波器。
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