JP2003115430A - 荷電粒子線露光装置 - Google Patents

荷電粒子線露光装置

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JP2003115430A JP2001306668A JP2001306668A JP2003115430A JP 2003115430 A JP2003115430 A JP 2003115430A JP 2001306668 A JP2001306668 A JP 2001306668A JP 2001306668 A JP2001306668 A JP 2001306668A JP 2003115430 A JP2003115430 A JP 2003115430A
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particle beam
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exposure apparatus
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Hitoshi Udagawa
仁 宇田川
Noriyuki Hirayanagi
徳行 平柳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明領域内の荷電粒子密度分布を最適化し、
品質の良い露光を行うことができる荷電粒子線露光装置
を提供する。 【解決手段】 荷電粒子線径に比べて小さな開口32a
を有するピンホールアパーチャ32及びそれよりも大き
な開口33aを有する散乱コントラストアパーチャ33
を配置し、ピンホールアパーチャ32の下方に通過荷電
粒子を検出するためにフォトダイオード34を設置し
た。そして、照明荷電粒子線をアパーチャ32上で走査
し、開口32aを通過した荷電粒子線がダイオード34
に入射され、この信号を計測する事により照明の荷電粒
子密度分布を得、荷電粒子源や照明電子レンズ系を調節
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体リソグラフ
ィーに用いられる荷電粒子線露光装置に関する。特に
は、照明領域内の荷電粒子密度分布を最適化し、品質の
良い露光を行うことができる荷電粒子線露光装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年では、半導体集積回路のさらなる小
線幅化に対応するため、スループットの高い荷電粒子線
露光装置の開発が活発となっている。従来の荷電粒子線
露光装置は、一筆書き方式が一般的であったが、この方
式ではスループットが低く、コストが嵩むことから量産
用に用いることが難しかった。そこで、パターン開口を
有するマスク上に大面積の荷電粒子線(照明ビーム)を
照射し、照明領域内のパターンを一括して縮小投影する
方式の露光装置の開発が進められている。
【0003】このような露光装置においては、一度に照
明する領域が約1mm角と広く、照明領域内の荷電粒子密
度分布が荷電粒子源や照明電子レンズ系の性能に依存す
ることになる。照明荷電粒子密度分布が不均一である
と、露光されるパターンが不均一となってしまうため、
密度分布は均一である必要がある。そのため、照明の荷
電粒子密度分布を計測し、荷電粒子源や照明電子レンズ
系を調節し、照明領域内の荷電粒子密度分布を最適化す
る必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】荷電粒子密度分布を計
測する手段としては、ビーム径に比べて小さな開口を有
するアパーチャ(ピンホールアパーチャ)上で荷電粒子線
を走査(もしくはステージを走査)し、ピンホールアパ
ーチャを通過した荷電粒子の電流値をファラデーカップ
で直接計測する方法がある。しかし、ファラデーカップ
により検出する方法においては、入射した荷電粒子を電
流として計測しアンプで増幅するため、S/Nは悪くな
ってしまう。
【0005】荷電粒子密度分布を計測する他の手段とし
ては、シンチレータ等の光変換素子を設置して、荷電粒
子線を光へと変換することにより光検出器で検出する方
法などがある。この方法では、シンチレータの光変換素
子から得られる微小な光から計測に必要なS/Nを得る
ためには、光電子増倍管等の光検出器を用いる必要があ
る。しかし、この光検出器を露光装置内に内蔵するため
にはある程度の空間が必要であり、また、高圧配線など
も必要となる。したがって、装置構造上、複雑、且つ、
大型になってしまう可能性が高い。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、照明領域内の荷電粒子密度分布を最適
化し、品質の良い露光を行うことができる荷電粒子線露
光装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の荷電粒子線露光装置は、 荷電粒子線を感
応基板上に選択的に照射してパターン形成する荷電粒子
線露光装置であって、前記感応基板のパターン形成面と
同じ光軸方向高さの面(像面)上に設けられたピンホー
ル開口と、 該開口を通過する荷電粒子線が入射し、該
荷電粒子線の電流を増幅する半導体増幅素子と、 を具
備することを特徴とする。
【0008】ピンホール開口を通過した荷電粒子線の電
流を半導体増幅素子で計測することにより、高いS/N
で荷電粒子線の密度分布等を計測できる。その結果、露
光装置の照明ビームの強度均一性の最適化や、投影光学
系の諸元をより適切に調整することが可能となる。
【0009】前記荷電粒子線露光装置においては、 前
記ピンホール開口よりも大きな開口を有するビーム制限
開口を、前記ピンホール開口の下方に配置することが好
ましい。ピンホール開口と半導体増幅素子の間に、ピン
ホール開口以上の開口をもつビーム制限開口を挿入する
ことにより、ピンホール開口の開口部以外で散乱された
荷電粒子を除去することが可能となり、ピンホール開口
を通過した測定対象荷電粒子線の特性を、より純粋な形
で把握することができる。
【0010】前記荷電粒子線露光装置においては、 感
応基板上に転写するパターンの形成された原版を載置す
るステージと、 該パターンを、荷電粒子線で照明する
照明光学系と、 該パターンを通過した荷電粒子線を、
前記感応基板上に投影結像させる投影光学系と、 前記
荷電粒子線を偏向させる偏向器と、 前記感応基板を載
置するステージと、 を具備し、 前記荷電粒子線を前
記感応基板上に選択的に照射してパターン形成する荷電
粒子線露光装置であって、 前記感応基板のパターン形
成面と同じ光軸方向高さの面(像面)上に設けられたピ
ンホール開口と、 該開口を通過する荷電粒子線が入射
し、該荷電粒子線の電流を増幅する半導体増幅素子と、
をさらに具備し、前記荷電粒子線の照明密度分布もし
くは投影露光像の強度分布を測定することを特徴とす
る。半導体増幅素子を用いることにより、高いS/Nで
照明の荷電粒子密度分布や投影露光像の強度分布を得る
ことができる。
【0011】前記荷電粒子線露光装置においては、 前
記照明光学系及び投影光学系において複数の補正器を有
し、両光学系がそれぞれ調整可能であることが好まし
い。ここで補正器とは、像倍率、歪、像位置、各種収差
の補正器等である。
【0012】前記荷電粒子線露光装置においては、 前
記照明光学系で前記荷電粒子線をピンホール開口上を走
査し、 該開口を通過した前記荷電粒子線が前記半導体
増幅素子に入射され、 該半導体増幅素子の信号を計測
する事により照明の荷電粒子密度分布を得、荷電粒子源
や前記照明光学系を調節することが好ましい。ピンホー
ル開口及び半導体増幅素子を用いることにより高いS/
Nで照明の荷電粒子密度分布を得ることができ、さらに
得られた照明の荷電粒子密度分布を基に、荷電粒子源や
照明電子レンズ系を調節し、照明領域内の荷電粒子密度
分布の最適化が可能となる。
【0013】前記荷電粒子線露光装置においては、 前
記照明光学系もしくは投影光学系もしくは偏向器あるい
はその組み合わせによって前記荷電粒子線と前記ピンホ
ール開口上を走査するか、又は前記ステージを走査し、
前記開口を通過した前記荷電粒子線が前記半導体増幅素
子に入射され、該半導体増幅素子の信号を計測すること
により投影露光像を得、投影光学系を調節することが好
ましい。
【0014】前記荷電粒子線露光装置においては、 前
記半導体増幅素子がフォトダイオードであることが好ま
しい。フォトダイオードの増幅作用によりS/Nの高い
照明の荷電粒子密度分布を計測することが可能である。
また、フォトダイオードは非常に小型であり、露光装置
内の限られた空間内でも設置可能である。さらに、光変
換素子に用いる光電子増倍管のような高圧配線を必要と
せず、信号検出用の配線を必要とするだけである点でも
装置小型化に適している。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ説明す
る。まず、分割転写方式の電子線投影露光技術の概要を
図面を参照しつつ説明する。図2は、分割転写方式の電
子線投影露光装置の光学系全体における結像関係及び制
御系の概要を示す図である。光学系の最上流に配置され
ている電子銃1は、下方に向けて電子線を放射する。電
子銃1の下方には2段のコンデンサレンズ2、3が備え
られており、電子線は、これらのコンデンサレンズ2、
3によって収束されブランキング開口7にクロスオーバ
ーC.O.を結像する。
【0016】二段目のコンデンサレンズ3の下には、矩
形開口4が備えられている。この矩形開口(照明線成形
開口)4は、レチクル10の一つのサブフィールド(露
光の1単位となるパターン小領域)を照明する照明ビー
ムのみを通過させる。この開口4の像は、レンズ9によ
ってレチクル10に結像される。
【0017】ビーム成形開口4の下方には、ブランキン
グ偏向器5が配置されている。同偏向器5は、必要時に
照明ビームを偏向させてブランキング開口7の非開口部
に当て、ビームがレチクル10に当たらないようにす
る。ブランキング開口7の下には、照明ビーム偏向器8
が配置されている。この偏向器8は、主に照明ビームを
図2の横方向(X方向)に順次走査して、照明光学系の
視野内にあるレチクル10の各サブフィールドの照明を
行う。偏向器8の下方には、照明レンズ9が配置されて
いる。照明レンズ9は、レチクル10上にビーム成形開
口4を結像させる。
【0018】レチクル10は、実際には光軸垂直面内
(X−Y面)に広がっており、多数のサブフィールドを
有する。レチクル10上には、全体として一個の半導体
デバイスチップをなすパターン(チップパターン)が形
成されている。もちろん、複数のレチクルに1個の半導
体デバイスチップをなすパターンを分割して配置しても
良い。
【0019】レチクル10は移動可能なレチクルステー
ジ11上に載置されており、レチクル10を光軸垂直方
向(XY方向)に動かすことにより、照明光学系の視野
よりも広い範囲に広がるレチクル上の各サブフィールド
を照明することができる。レチクルステージ11には、
レーザ干渉計を用いた位置検出器12が付設されてお
り、レチクルステージ11の位置をリアルタイムで正確
に把握することができる。
【0020】レチクル10の下方には投影レンズ15及
び19並びに偏向器16が設けられている。レチクル1
0の1つのサブフィールドを通過した電子線は、投影レ
ンズ15、19、偏向器16によってウェハ23上の所
定の位置に結像される。ウェハ23上には、適当なレジ
ストが塗布されており、レジストに電子線のドーズが与
えられ、レチクル上のパターンが縮小されてウェハ23
上に転写される。
【0021】レチクル10とウェハ23の間を縮小率比
で内分する点にクロスオーバーC.O.が形成され、同クロ
スオーバー位置にはコントラスト開口18が設けられて
いる。同開口18は、レチクル10の非パターン部で散
乱された電子線がウェハ23に到達しないよう遮断す
る。
【0022】ウェハ23の直上には反射電子検出器22
が配置されている。この反射電子検出器22は、ウェハ
23の被露光面やステージ上のマークで反射される電子
の量を検出する。例えばレチクル10上のマークパター
ンを通過したビームでウェハ23上のマークを走査し、
その際のマークからの反射電子を検出することにより、
レチクル10とウェハ23の相対的位置関係を知ること
ができる。
【0023】ウェハ23は、静電チャック(図示され
ず)を介して、XY方向に移動可能なウェハステージ2
4上に載置されている。上記レチクルステージ11とウ
ェハステージ24とを、互いに逆の方向に同期走査する
ことにより、投影光学系の視野を越えて広がるチップパ
ターン内の各部を順次露光することができる。なお、ウ
ェハステージ24にも、上述のレチクルステージ11と
同様の位置検出器25が装備されている。
【0024】上記各レンズ2、3、9、15、19及び
各偏向器5、8、16は、各々のコイル電源制御部2
a、3a、9a、15a、19a及び5a、8a、16
aを介してコントローラ31によりコントロールされ
る。また、レチクルステージ11及びウェハステージ2
4も、ステージ制御部11a、24aを介して、コント
ローラ31により制御される。ステージ位置検出器1
2、25は、アンプやA/D変換器等を含むインターフ
ェース12a、25aを介してコントローラ31に信号
を送る。また、反射電子検出器22も同様のインターフ
ェース22aを介してコントローラ31に信号を送る。
【0025】コントローラ31は、ステージ位置の制御
誤差を把握し、その誤差を像位置調整偏向器16で補正
する。これにより、レチクル10上のサブフィールドの
縮小像がウェハ23上の目標位置に正確に転写される。
そして、ウェハ23上で各サブフィールド像が繋ぎ合わ
されて、レチクル上のチップパターン全体がウェハ上に
転写される。
【0026】次に、本発明の実施の形態に係る荷電粒子
露光装置における照明の荷電粒子密度分布の計測系につ
いて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る荷電
粒子露光装置における照明の荷電粒子密度分布の計測系
の一例を示したものである。
【0027】図1には、上流部から図2に示した電子銃
1、コンデンサレンズ2、投影レンズ15、偏向器16
が示されている。偏向器16の下方には、小さな開口3
2aを有する円板状をしたピンホールアパーチャ(ピン
ホール開口)32が配置されている。図1において、電
子銃1から照射された荷電粒子は、コンデンサレンズ2
以降の照明系により照明ビームとして成形され、投影レ
ンズ系15によりピンホールアパーチャ32の面へ投影
される。この投影ビームを偏向器16により偏向するこ
とにより、照明像面をピンホールアパーチャ32上の開
口32aに対して走査することができる。なお、このよ
うな照明の荷電粒子密度分布の計測を行う時には、照明
ビームをレチクル10(図2参照)の全開孔サブフィー
ルドに当て、レチクルのサブフィールドに当る照明ビー
ムそのものの投影像をピンホールアパーチャ32上に形
成する。
【0028】ピンホールアパーチャ32は、図2に示し
たウェハ23のパターン形成面と同じ光軸方向高さの面
(像面)上に配置されている。このピンホールアパーチ
ャ32の開口32aは、投影ビーム(荷電粒子線束)の
径に対し非常に小さいことが望ましい。これは、開口と
投影ビームの径の比により照明の荷電粒子密度分布空間
分解能が決まるからである。例えば、投影面上で1mm角
の照明ビームであった場合、φ10μm以下の開口が望ま
れる。ただし、必要な分解能が得られるのであれば開口
の寸法はもっと大きくても良い。
【0029】ピンホールアパーチャ32の例えば2mm下
方には、開口33aを有する円板状をした散乱コントラ
ストアパーチャ(ビーム制限開口)33が配置されてい
る。散乱コントラストアパーチャ33の開口33aの中
心は、ピンホールアパーチャ32の開口32aの中心と
同軸上に配置してある。この散乱コントラストアパーチ
ャ33により、ピンホールアパーチャ32の非開口部で
散乱された透過荷電粒子を吸収するので、より分解能の
高い計測を行うことができる。散乱コントラストアパー
チャ33の開口33aの開口径は、例えば、φ200μ
m程度である。この開口径は、散乱される透過荷電粒子
のかなりの部分を吸収できるよう設定する。透過荷電粒
子の散乱の状況は、荷電粒子の加速エネルギーやアパー
チャの材質、厚さ等に依存するので、上記開口径の上記
寸法に限られるものではない。なお、散乱コントラスト
アパーチャ33は場合によっては省略しても良い。
【0030】上述のアパーチャ群を通過した荷電粒子
は、最下部に設置されたフォトダイオード(半導体増幅
素子)34へ入射する。フォトダイオード34は、PI
Nフォトダイオードなどの半導体検出器を利用できる。
フォトダイオード34を用いることにより、検出装置を
小型軽量にでき、機械的にも高い強度を得ることが可能
となる。例えば、フォトダイオード34の利得が20000
倍であるとすると、フォトダイオード34に1nAの荷電
粒子が入射した際、計測系に流れる電流は増幅作用によ
り20μAとなり、非常に高いS/Nを得ることが可能で
ある。
【0031】ここで、上述の荷電粒子線露光装置を用い
て計測した荷電粒子密度分布について説明する。図3
は、照明の荷電粒子密度分布プロファイルの一計測例を
示す図である。図3には、上述の荷電粒子線露光装置を
用いて計測した荷電粒子密度分布が示されている。横軸
はビームの位置を示し、縦軸は該位置における荷電粒子
密度分布を示す。ピンホールアパーチャ32の開口32
aを通過した荷電粒子は、S/Nの高いほぼ方形のデー
タとして計測される。
【0032】このように、S/Nの高い照明の荷電粒子
密度分布や投影露光像の強度分布が計測できることによ
り、荷電粒子源や照明及び投影電子レンズ系を調節する
ことでフィードバックし、照明領域内の荷電粒子密度分
布の最適化や投影光学系の調整が可能となる。
【0033】上述のように、本発明においては、荷電粒
子線径に比べて小さな開口32aを有するピンホールア
パーチャ32を配置し、ピンホールアパーチャ32の下
方に通過荷電粒子を検出するためにフォトダイオード3
4を設置した。そして、照明荷電粒子線をアパーチャ3
2上を走査し、開口32aを通過した荷電粒子線がダイ
オード34に入射され、この信号を計測する事により照
明の荷電粒子密度分布を得、荷電粒子源や照明電子レン
ズ系を調節する。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、照明荷電粒子線をピンホールアパーチャ上で
走査もしくはステージを走査し、小型でS/Nの高いフ
ォトダイオードとすることで、照明領域内の荷電粒子密
度分布の最適化や投影光学系の調整が可能となり、品質
の高い露光を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る荷電粒子露光装置に
おける照明の荷電粒子密度分布の計測系の一例を示した
ものである。
【図2】分割転写方式の電子線投影露光装置の光学系全
体における結像関係及び制御系の概要を示す図である。
【図3】照明の荷電粒子密度分布プロファイルの一計測
例を示す図である。
【符号の説明】
1 電子銃 2 コンデンサレンズ 15 投影レンズ 16 偏向器 32 ピンホールアパーチャ(ピンホール開口) 32a 開口 33 散乱コントラストアパーチャ(ビーム制限開口) 33a 開口 34 フォトダイオード(半導体増幅素子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H097 AA03 BA10 BB10 CA16 EA11 LA10 5C033 BB02 5C034 BB01 BB02 BB05 5F056 AA22 BA02 BB01 CD18 EA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子線を感応基板上に選択的に照射
    してパターン形成する荷電粒子線露光装置であって、 前記感応基板のパターン形成面と同じ光軸方向高さの面
    (像面)上に設けられたピンホール開口と、 該開口を通過する荷電粒子線が入射し、該荷電粒子線の
    電流を増幅する半導体増幅素子と、 を具備することを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  2. 【請求項2】 前記ピンホール開口よりも大きな開口を
    有するビーム制限開口を、前記ピンホール開口の下方に
    配置することを特徴とする請求項1記載の荷電粒子線露
    光装置。
  3. 【請求項3】 感応基板上に転写するパターンの形成さ
    れた原版を載置するステージと、 該パターンを、荷電粒子線で照明する照明光学系と、 該パターンを通過した荷電粒子線を、前記感応基板上に
    投影結像させる投影光学系と、 前記荷電粒子線を偏向させる偏向器と、 前記感応基板を載置するステージと、 を具備し、 前記荷電粒子線を前記感応基板上に選択的に照射してパ
    ターン形成する荷電粒子線露光装置であって、 前記感応基板のパターン形成面と同じ光軸方向高さの面
    (像面)上に設けられたピンホール開口と、 該開口を通過する荷電粒子線が入射し、該荷電粒子線の
    電流を増幅する半導体増幅素子と、 をさらに具備し、前記荷電粒子線の照明密度分布をもし
    くは投影光学像の強度分布を測定することを特徴とする
    荷電粒子線露光装置。
  4. 【請求項4】 前記照明光学系及び投影光学系において
    複数の補正器を有し、両光学系がそれぞれ調整可能であ
    ることを特徴とする請求項3記載の荷電粒子線露光装
    置。
  5. 【請求項5】 前記照明光学系で前記荷電粒子線をピン
    ホール開口上を走査し、 該開口を通過した前記荷電粒子線が前記半導体増幅素子
    に入射され、 該半導体増幅素子の信号を計測する事により照明の荷電
    粒子密度分布を得、荷電粒子源や前記照明光学系を調節
    することを特徴とする請求項3記載の荷電粒子線露光装
    置。
  6. 【請求項6】 前記照明光学系もしくは投影光学系もし
    くは偏向器あるいはその組み合わせによって前記荷電粒
    子線と前記ピンホール開口上を走査するか、又は前記ス
    テージを走査し、前記開口を通過した前記荷電粒子線が
    前記半導体増幅素子に入射され、該半導体増幅素子の信
    号を計測することにより投影露光像を得、投影光学系を
    調節することを特徴とする請求項3又は4記載の荷電粒
    子線露光装置。
  7. 【請求項7】 前記半導体増幅素子がフォトダイオード
    であることを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載
    の荷電粒子線露光装置。
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