JP2003112473A - 可逆性多色感熱記録部材 - Google Patents

可逆性多色感熱記録部材

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JP2003112473A
JP2003112473A JP2001307866A JP2001307866A JP2003112473A JP 2003112473 A JP2003112473 A JP 2003112473A JP 2001307866 A JP2001307866 A JP 2001307866A JP 2001307866 A JP2001307866 A JP 2001307866A JP 2003112473 A JP2003112473 A JP 2003112473A
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Kazuto Tonoi
和人 御宿
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Gunze Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】少なくとも2色からなる可逆性多色感熱記録部
材に関して、その多色画像を立体画像にして表示するこ
とでより鮮明画像化を計る。 【解決手段】1色の発消色性感熱記録層(1、1a)を
有する透明板(T1、T3)と他のもう1色の発消色性
感熱記録層(2、2a)を有する透明板(T2、T4)
とが、該両感熱記録層側を背面にして対向配置されてな
る少なくとも2色の可逆性多色感熱記録部材であって、
該透明基板(T1、T3)と該透明板(T2、T4)と
の間に、不活性ガス(空気、窒素ガス、アルゴンガス
等)による屈折層(3)(例えば屈折率1の空気層)と
該不活性ガスの有する屈折率よりも0.3以上大きい屈
折率を有する透明物質による屈折層(4、4a)(例え
ば屈折率約1.58のシート状ポリカーボネート)とが
交互に並設されていることを特徴とする可逆性多色感熱
記録部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱エネルギー(例
えばサーマルヘッド)書き込みにより発色する多色画像
を立体的画像として捕らえ、より鮮明に表示できるよう
に改良した可逆性多色感熱記録部材に関する。リライタ
ブルマーキングのできる各種カード、各種広告看板等へ
の使用がより有効になる。
【0002】
【従来の技術】リライタブルマーキング技術の1つとし
て、光、磁気等と並んで熱(エネルギー)を与えて可視
画像を形成表示し、そしてこれに再び熱エネルギーを与
えて消去する、この繰り返しを可能にした可逆性感熱記
録媒体が知られ、これをカード化したものは、既に一部
では実用もなされている。
【0003】可逆性感熱記録媒体には、単色もあれば多
色(2〜3色)もあるが、実用されているカードでは単
色(白⇔透明)が主であり、多色は試験的段階といった
ところが実状である。実用されているカードといって
も、十分に満足できるレベルになく、改良の余地を残し
ている。その1つに表示画像の鮮明さ(コントラスト)
が挙げられ、これに関する特許出願もなされている。例
えば特開平5−124382号公報、特開平5−139
080号公報、特開平8−267935号公報が挙げら
れる。特開平5−124382号公報、特開平5−13
9080号公報では、コントラスト低下の原因が着色層
(反射層)によることから、着色層(反射層)と可逆性
感熱記録層との面に屈折率の差0.45以上(対可逆性
感熱記録層)の屈折層(例えば5〜50μmの空気層)
を設けることを基本とすることが開示されている。一
方、特開平8−267935号公報では、感熱記録層側
又は/及び光熱変換層側に空気層(実施例からせいぜい
10μm程度)を設けることが開示されている。
【0004】
【発明が解決とする課題】本発明は、前記従来技術とは
異なり、少なくとも2色からなる可逆性多色感熱記録部
材に関して、その多色画像を立体画像にして表示するこ
とでより鮮明画像化を計ろうとするものである。これを
課題として解決を計った手段が次のものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は5発明か
らなり、まずその主たる発明を請求項1で提供する。そ
れは、1色の発消色性感熱記録層(1、1a)を有する
透明板(T1、T3)と他のもう1色の発消色性感熱記
録層(2、2a)を有する透明板(T2、T4)とが、
該両感熱記録層側を背面にして対向配置されてなる少な
くとも2色の可逆性多色感熱記録部材であって、該透明
板(T1、T3)と該透明板(T2、T4)との間に、
不活性ガスによる屈折層(3)と該不活性ガスの有する
屈折率よりも0.3以上大きい屈折率を有する透明物質
による屈折層(4、4a)とが交互に並設されているこ
とを特徴とする可逆性多色感熱記録部材である。
【0006】そして、請求項2は前記主発明の関連発明
として提供する。つまり前記請求項1における透明板
(T1、T3)又は透明板(T2、T4)の有する発消
色性感熱記録層(1、2、1a、2a)の中の濃発色層
側に白色層(5)を積層して可逆性多色感熱記録部材と
するものである。
【0007】そして、請求項3〜5は請求項1、2に従
属して、好ましい発明形態として提供する。以下本発明
を次の実施形態で詳細に説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の対象が少なくとも2色か
らなる可逆性多色感熱記録部材であることから、その発
消色源を構成する発消色性感熱記録層(1、2、1a、
2a)から説明する。まず、この発消色性感熱記録層
は、発色とその消色とが化学的に行なわれる可逆性感熱
記録剤によって構成されるものである。従って、前記各
号公報が対象とする白単色で発消色を物理的に行う記録
剤で構成する発消色性感熱記録層とは異なる。
【0009】前記発消色性感熱記録層から発色する色
は、主として赤、青、緑、黄で、この中で少なくとも2
色である。これら発消色の可逆性感熱記録剤としても一
般に知られたものであり特別なものはない。参考まで
に、この各色可逆性感熱記録剤を次に例示しておく。
尚、黒色もあるが、この場合は他の色と個々に単色での
情報表示に限定されるので、赤、青、緑、黄が混色でも
情報表示できるのとは異なる使い方になる。
【0010】まず、前記可逆性多色感熱記録剤の基本成
分は、発色源である電子供与性染料の前駆体(以下発色
剤と呼ぶ。)と該発色剤に対して温度と共に顕減色作用
をする電子受容性化合物(以下顕色剤と呼ぶ。)の両者
を主成分とし、これらを固定するバインダー樹脂であ
る。これ等具体的には次の通りである。
【0011】まず、顕色剤とバインダー樹脂について
は、各色共通で適宜この中から選ばれる。ここで顕色剤
については、一般にリン酸基、カルボン酸基、芳香族
基、スルホン酸基等の顕色能を有する官能部分と炭素数
10以上の長鎖アルキル基等の分子間凝集力制御する官
能部分からなるものである。具体的には、N−ベヘニロ
イル−4−アミノフェノール、P−(オクタデシルチ
オ)フェノール、P−(エイキシルオキシ)フェノー
ル、4−(N−ベヘノイルアミノ)フェノキシ酢酸、α
−ヒドロキシヘキサデカン酸、2ブロモヘキサデカン
酸、3−オキソオクデカン酸、オクタデシルリンゴ酸、
2−オクタデシルペンタニン酸、オクタデシルチオリン
酸、オクタデシルスルホン酸、α−ヒドロキシエイコシ
ルホスホン酸等が挙げられる。
【0012】一方、バインダー樹脂は、まずその特性と
して、透明性、後述する透明支持体との密着性、耐熱及
び耐候性等に優れ、且つ一般的な溶剤(水、アルコール
類、エーテル類、ケトン類、エステル類、脂肪族炭化水
素等)に溶解するものであるのが良い。これに該当する
ものとしては、例えば適宜ケン化度を有してなる単独又
はエチレン等のビニルモノマを共重合にもつビニルアル
コール系ポリマ、アクリル系モノマの単独又はこれと他
のビニルモノマ(アクリルアミド、オレフィン系モノマ
等)との共重合によりなるアクリル系ポリマ、無水マレ
イン酸とエチレンとの共重合によるマレイン酸系ポリ
マ、塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合によりなる酢酸
ビニル系ポリマ、フェノキシポリマ、(脂肪族)ウレタ
ン系ポリマ、(脂肪族)エステル系ポリマ、半合成セル
ロース、デンプン等が挙げられる。
【0013】そして発色剤については、各色異なるが、
まず赤色は次のようなものが例示できる。2−クロロ−
6−ジエチルアミノフルオランラクトン、3−メチル−
6−ジエチルアミノフルオランラクトン等のフルオラン
ラクトン化合物。
【0014】そして青色は、例えば3−(4−ジエチル
アミノ−2−メチルフェニル)−3−(1−エチル−2
−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド等
のフタリド系化合物。
【0015】又、緑色は、例えば7−(N,N−ジベン
ジルアミノ)−3−(N,N−ジエチルアミノ)フルオ
ランラクトン、7−(N−オクチルアミノ)−3−
(N,N−ジエチルアミノ)フルオランラクトン等のフ
ルオランラクトン化合物。
【0016】又、黄色は、例えば3−メトキシ−6−メ
トキシフルオランラクトン等のフルオランラクトン化合
物。尚、以上の各発色剤は、インキ用染料、顔料とは異
なり、常態では無色又は淡着色をしている。
【0017】次に、前記各発消色性感熱記録層を有する
透明板(T1、T2、T3、T4)の製造法について例
示する。まず、前記発色剤と顕色剤及びバインダー樹脂
の中から必要成分が適宜選ばれ、そしてこれの所定量が
溶媒に溶解される。これら3成分の混合組成比率は、概
ね次の量比である。発色剤約15〜40重量%、顕色剤
約85〜60重量%、バインダー樹脂は前両成分に対し
て約1〜10重量%である。これに添加される溶媒量
は、溶解度、塗布性、乾燥性等を考慮して適宜決められ
る。混合の手順については、特に制限はなく発色剤、顕
色剤がバインダー樹脂中に均一に分散できるような手段
を選ぶ。この手段の1つを挙げると、まず発色剤、顕色
剤を各々別に溶剤と共にバインダー樹脂と混合してお
き、これを別途溶剤に溶解したバインダー樹脂に添加し
て1つの塗布液として得るという方法である。尚、前記
混合分散に際して、発消色性を変えずにより有効な作用
をする添加剤の微量添加は許容される。この添加剤とし
ては、例えば前記各成分の分散と塗布性向上剤(界面活
性剤、滑剤)、酸化防止剤、紫外線吸収剤、発色安定
剤、消色促進剤、増感剤等である。
【0018】前記得られた塗布液は、所定の発消色性感
熱記録層(1、2、1a、2a)が形成されるように、
透明支持板の一面にコーティングし乾燥されて、所望す
る少なく2枚(2色)の透明板(T1、T2、T3、T
4)が製造される。まず、ここで該透明支持板(Ts)
としては、特に透明性(例えば全光線透過率で85%以
上)と耐熱性(例えば130℃以上)とに優れ、可能な
限り薄い厚さで前記感熱記録層が支持できるシート状物
が選ばれる(厚さは透明性にも影響することから)。こ
の支持性と透明性とのバランスから、好ましい厚さは8
0〜150μm程度に抑えるのが良い。具体的には、ポ
リエステル(ポリエチレンテレフタレート(以下PET
と呼ぶ。)、ポリエチレンナフタレート等)とか、ポリ
エーテルケトン等の結晶性樹脂の2軸延伸フィルム、直
鎖ポリオレフィン、環状オレフィン系ポリマ(例えばノ
ルボルネン単独ポリマ又はこれとエチレンとのコポリ
マ、テトラシクロドデセンの単独ポリマ又はこれとエチ
レンとのコポリマ等)、ポリエーテルスルホン、ポリア
リレート等非晶性樹脂の無延伸フィルムが挙げられる。
【0019】そして、前記塗布液の透明支持板へのコー
ティング厚さは、乾燥後の厚さ(層厚)が約5〜20μ
mになるように設定するのが良い。これはあまり薄いと
発色濃度が低くなり、逆にあまり厚いと消色性が悪くな
ることによる。コーティング手段は、一般に使用されて
いる方法(スピン、グラビア、スプレー、スクリーン印
刷等)の中で適用されるが、コーティングに際して、予
め該透明支持板の両面を脱脂洗浄し、コロナとか、プラ
ズマによる接着性向上の為の前処理をしておくのが良
い。
【0020】更に、前記にて得られた少なくとも2枚の
透明板(T1、T2、T3、T4)は、前記の通り屈折
層(3、4、4a)を介して、対向配置されるが、この
場合に該透明板に設けられた前記感熱記録層のいずれか
一方の表面に白色層を設けるのが良い。設ける条件とし
ては、該感熱記録層から発する色が、より濃色である方
の該記録層面に白色層(5)を積層するのが良い(請求
項2)。これは、特により濃色側該記録層の方に該白色
層を設けることで、(他の場合よりも)多色画像がより
一層鮮明さを増すのに有効であるからである。従って茶
とか黒系統では、逆に鮮明さに逆行する方向に作用する
ので望ましいものではない。
【0021】前記白色層(3)の形成手段について例示
すると次のような方法がある。まず、該白色層の主成分
は、前記する樹脂バインダーのいずれかと白色粉末で、
他に若干の溶剤(分散と粘度調整)が用いられる。該白
色粉末としては例えば二酸化チタン、炭酸カルシウム、
酸化亜鉛、三酸化アンチモン、酸化ジルコニウム、硫酸
マグネシウム、硫酸ジルコニウムナトリウム等が挙げら
れる。該白色粉末は、前記樹脂バインダーに溶剤と共に
混合分散され塗布液とされるが、この混合量は、該バイ
ンダー樹脂に対して約60〜95重量%である。該白色
層の感熱記録層(1、2、1a、2a)へのコーティン
グ法は、一般に粘度が高いことからバーコータか、スク
リーン印刷によるのが良い。ここで該白色層として、好
ましい条件は、可能な限り白色(例えば明度指数で90
以上)で、熱伝導性(例えば熱伝導率で0.7W/m℃
以上)も良いことである。これはより鮮明画像とより低
熱エネルギーでもって発色し易く、又消色もし易くなる
ことによる。この条件に合うように前記白色粉末の選択
(種類と混合量)と層厚が選ばれるが、層厚としては約
5〜15μmの間で、できるだけ薄くするようにするの
が良い。
【0022】尚、実用に際しては、前記白色層を設けな
い側の前記感熱記録層には、その表面を保護するため
に、透明性、熱伝導性、耐熱性、非吸湿性等に優れてい
る樹脂(例えがアクリル系の紫外線硬化型樹脂)をして
おくとか、窒化ホウ素、窒化アルミニウム等無機化合物
をスパッタリングしてコーティング(膜厚500〜10
00Å程度)するのも良い。
【0023】そして、前記得られた各透明板(T1、T
2、T3、T4)は、各々有する発消色性感熱記録層
(1、2、1a、2a)側を背面にして、交互に並べて
設けた(並設)不活性ガスによる屈折層(3)と該不活
性ガスの有する屈折率(つまりn 25)との差が0.
3以上ある透明物質による屈折層(4、4a)の介在の
下で対向配置され、一体化されて1つのシート状の可逆
性多色感熱立体的画像記録部材とし完成される。以下こ
れについて説明する。
【0024】まず、発色した色画像が立体画像として視
認できる1つの条件としては、不活性ガスによる屈折層
(3)と該不活性ガスの有する屈折率との差が0.3以
上、好ましくは0.4以上ある透明物質による屈折層
(4、4a)の介在にある。まず、ここで屈折率の異な
る(少なくとも)2つの透明屈折層の必要性は、少なく
とも2色でもって表示される画像を少なくとも3つの異
なる屈折でもって立体的に映し出す為の1つの条件であ
るからである(この作用機構は後述する)。
【0025】そして、前記立体的画像をより強く映し出
す為に、前記2つの透明屈折層を、特に不活性ガスによ
る屈折層(3)と該不活性ガスの有する屈折率との差が
0.3以上、好ましくは0.4以上ある透明物質による
屈折層(4、4a)によるというものである。ここで、
該屈折層(3)として該ガスが選ばれるのは、(より鮮
明な立体的画像として視認する為の要因に、屈折率の差
が大きければ大きい程、そしてより透明である程ほど良
いということから)不活性ガスの有する屈折率が1.0
であることで、その差を最も大きくすることができ、且
つ透明性も最も大きい物質であるからである。該物質に
相当するものとしては、空気、窒素ガス、アルゴンガス
が例示できる。多くの場合は空気が用いられるが、より
耐光性等維持の点からは窒素ガス又はアルゴンガスが良
い。
【0026】そして、もう1つの屈折層(4、4a)と
しての前記透明物質は、プラスチックを主体とする固体
物質が選ばれるが、これによることで、両層の屈折率の
差がより大きくなり易くなると共に、該層自身の形成も
容易になり、更に不活性ガスによる屈折層(3)の形成
も容易になる。該固体物質としては、例えばガラス(約
1.42〜1.92)に代表される透明無機物、屈折率
約1.3〜1.6の範囲にある透明樹脂で、具体的には
透明(全光線透過率で85%以上)で耐熱性(例えば1
50℃以上)にも優れているパーフロロシクロポリマ
(約1.34)、半合成セルロース(例えば酢酸セルロ
ース)(約1.49)、ポリメチルメタアクリレート
(約1.49)、ポリプロピレン(約1.50)、ポリ
酢酸ビニル(約1.53)、ポリビニルアルコール(約
1.51)、ポリ塩化ビニル(約1.54)、ポリカー
ボネート(約1.58)、ポリスチレン(約1.5
9)、ポリアリレート(約1.60)、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)(約1.66)、アクリル系、
エポキシ系又はシリコーン系の熱硬化性樹脂(約1.5
0〜1.55)等である。勿論これら例示であり、前記
条件を満足する透明物質であれば限定されない。尚、
( )内は屈折率を示す。
【0027】そして、もう1つの条件として、前記2つ
の屈折層(3)と(4、4a)は、前記発消色性感熱記
録層(1、2、1a、2a)側を背面にして、透明板
(T1)と同(T2)との間に交互に並設する必要があ
る。つまり、両屈折層が重層する状態ではなく、単層状
で交互に並ぶように配設固定されているということであ
る。これは、前記する(少なくとも)2色でもって表示
される混成画像を(少なくとも)3つの異なる屈折によ
って1つの立体画像として、それを視認するもう1つの
条件であるといえる。その他により鮮明さも相乗され、
より鮮明な立体画像として視認できる基本的条件といえ
る。
【0028】そして、前記屈折層(3)と(4、4a)
の付加的条件として、まず、両層の層厚は薄い方よりも
厚い方が好ましい。これは立体画像がより浮き出た状態
で視認できるようになるからである。しかし、必要以上
に厚くなっても、色の濃さとか鮮明さの点で悪くなる。
これらの要因を考慮すると、請求項4で提供する200
μm〜1.0mmで、更には300〜800μmとする
のが良い。
【0029】更に、前記屈折層(3)と同(4、4a)
の付加的条件として、該層個々の形状(形と、大きさ)
とどの様な相互間隔でもって並設するかがある。これ
は、その形状と間隔の設定の仕方で、映し出される立体
像が変わって見えるようになるからである。まず、ここ
で形状の例を図2の(2A)〜(2C)(各平面図)で
示す。(2A)と(2B)は、屈折層(3)(不活性ガ
スによる)と屈折層4(透明物質による)とが、同じ幅
の短冊形状で同幅ピッチにて縦方向(2A)と斜め方向
(2B)に並設された例である。(2C)は、同サイズ
の四角形で、これを升目状に交互に並設した例である。
尚、勿論各例図で屈折層3と屈折層4とは形状が異なっ
ているとか、繰り返し順序が逆であるとかしていても良
いし、これ以外の形状による屈折層からなっていても良
い。
【0030】前記屈折層(3)と(4、4a)とは、同
形状、同ピッチ間隔でもって形成されるのが望ましく、
その幅と間隔は、表示画像の大小によって変えるように
するのが良い。つまり大きい方の画像に対しては、幅と
間隔は大きめに、小さい方の画像に対しては、小さめに
設定する。大方の画像については、請求項5にて提供す
る1〜10mmで対応できるので、これを参考にして適
宜設定するのが良い。
【0031】尚、本発明は、前記規定の屈折率差を有す
る物質によりなる屈折層(3)と同(4、4a)との2
層をもってなることを基本とするが、しかし更に屈折層
(3)と(4、4a)の透明物質と異なる屈折率を有す
る他の透明物質でもって、もう1層の屈折層を並設する
ことを妨げるものではない。但し、このもう1層の並設
の場合にも、屈折層(3)と同(4、4a)との規則的
並設とし、屈折率は0.3以上の差には拘らない。ここ
で規則的並設というのは、3層が一定順序で並び、これ
が1単位となって繰り返し並設されることであって、ど
の位置でも良いという意味ではない。
【0032】前記の通り構成される可逆性多色感熱記録
部材が、より鮮明さをもって立体画像として視認できる
そのメカニズムについては、次のように考えられる。例
えば、白色層が青の感熱記録層面に設けられた透明板
と、これに対して赤の感熱記録層の設けられた透明板が
空気と透明樹脂による短冊状屈折層によって形成され場
合を考え、そして発色による絵は赤の感熱記録層側から
目視する場合を考える。まず、赤の感熱記録層に熱エネ
ルギーを印加して、赤で表現したい絵の部分の画像を赤
発色する。次に青の感熱記録層に熱エネルギーを印加し
て、青で表現したい絵の部分の画像を青発色する。その
結果、(下地に対して)赤発色画像は一番手前にあり、
最も近く見えるが、青発色画像では、次の2つになって
見える。つまり透明樹脂による屈折層を通って目に入る
青画像部分では、大きく屈折しそれが目に入って来るの
で、(下地に対して)強い立体感をもって見える。一
方、空気による屈折層を通って目に入る青画像部分で
は、極めて小さな屈折(透明支持体と不活性ガスによ
る)はあるが、それよりも、より濃青色(対透明樹脂に
よる屈折層からの青色)でもって目に入ることになる
(奥深い感じに見える)。この異なる3つの画像が1つ
の画像にまとまることで、立体感がより強調され、それ
がより減り張りの効いた鮮明さにもなって見えることに
なる。尚、ここで、更に異なる屈折層が付加されれば4
つ以上の屈折画像で見ることができることになる。
【0033】次に、前記透明板(TI、T3)と同(T
2、T4)との中間に、前記屈折層(3)と(4、4
a)とを介在して可逆性多色感熱記録部材を製造する手
段について説明する。尚、該屈折層(3)は、該屈折層
(4、4a)を形成することで、その形状とか大きさは
自ら決まってしまうので、ここでは主として該屈折層
(4、4a)の製造手段について説明する。
【0034】まず、前記屈折層(4、4a)を形成する
透明物質の予めの状態としては、フィルム状の場合と液
状の場合がある。フィルム状の場合は、別途所定厚みを
もってフィルムに成形しておけば良いし、液状の場合で
は、前記する樹脂を溶媒に溶解し、適当な粘度を有する
溶液にしておくことになる。そして、前記いずれか2枚
の透明板を背面合わせで、該フィルム又は該溶液をもっ
て該屈折層を形成するが、該フィルムの場合には、予め
所定形状とサイズにカットして、これを等ピッチで並べ
て透明接着剤によって両接着固定することで形成でき
る。一方、該液状では、製版によって所定形状とサイズ
の単パターンが繰り返されて作られたスクリーンメッシ
ュ版を使って、まず透明板(TI、T3)又は/及び同
(T2、T4)の背面にスクリーン印刷して、次に両者
を合接し乾燥し接着固定する。ここでスクリーン印刷に
よるのは、所望する層パターン(層厚、形状)が作製し
易いことによるが、これに限るものではない。該屈折層
(3)は、(いずれの場合も)屈折層(4、4a)が形
成された時点で、等ピッチで並んで形成されることにな
る。尚、該屈折層(3)が空気による場合は、そのまま
で良いが、窒素ガスとか、アルゴンガスによる場合は、
空気による屈折層(3)が形成された後で空気と置換す
る操作を行えば良い。
【0035】尚、前記可逆性多色感熱記録部材の発色と
その消色は、例えば次のように行われる。まず、各両面
(前記2つの感熱記録層側)に設けられたサーマルヘッ
ドに各色原稿(原画)を読みとらせる。そして、例えば
0.6〜1.0mJ/dot程度になる電圧を印加し
て、熱エネルギー(温度にして約120〜140℃)を
発生させて、それを該感熱記録層に与える。この印加操
作が終わったら室温にもどす。加熱印加の部分は急冷さ
れるので、そこが直ちに発色する。一方、これを消色す
る場合は、まず少なくとも消色開始の温度以上に該部材
の全体を加熱手段(例えばヒータ等)により加熱する。
次に除冷しつつ常温に戻す。消色して元の状態になる。
尚、一般にこの発色と消色の操作は自動化されたシステ
ムとして販売される。
【0036】
【実施例】以下に本発明を比較例と共に、実施例によっ
て更に詳述する。
【0037】尚、各例での発色操作は、東急車輌株式会
社製のリライトリーダーライタ“TRC163”型のサ
ーマルヘッドを使って、0.913mJ/dotの熱エ
ネルギーを印加して加熱(約135℃)し、そして常温
冷却することで発色した。そして消色操作は、まずセラ
ミックヒーターにて130℃に加熱し、これを常温に置
き徐冷することで行った。又、赤色側から見た全体画像
の立体感は、実際に目視にて感じることで判断した。
【0038】(実施例1)まず、次の処方で赤、青発色
用組成液を調製した。 ●赤用組成液・・赤発色剤として2−クロロ−6−ジエ
チルアミノフルオロラクトン粉体を40重量部、これに
2.5重量%のポリビニルアルコールの水溶液90重量
部を添加し、十分に混合分散した(A液)。一方顕色剤
として4−(N-ベヘノイルアミノ)フェノキシ酢酸粉
体を100重量部、これに2.5重量%のポリビニルア
ルコール(以下PVAと呼ぶ。)水溶液400重量部を
添加し、十分に混合分散した(B液)。そして、該A液
65重量部とB液250重量部とを採取し、これに10
重量%のPVA水溶液100重量部及び水200重量部
を添加し十分に混合して赤用組成液を得た。 ●青用組成液・・前記赤発色剤に変えて、青発色剤とし
て3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−
3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)
−4−アザフタリドを用いる以外は、前記と同一条件で
各調製して青用組成液を得た。
【0039】そして、透明支持板としてPETフィルム
(厚さ100μm、サイズ100mm角、全光線透過率
89%)4枚を準備し、両面を脱脂洗浄して、その2枚
の片面には前記赤用組成液をバーコータにて塗布、乾燥
し、膜厚さ3μmの赤用感熱記録層1を固着した。そし
て、もう2枚のPETフィルムの片面には、前記青用組
成液を同様に塗布、乾燥して膜厚さ3μmの青用感熱記
録層2を固着し、更に該記録層2の上に、層厚5μmの
白色層5(85重量%の二酸化チタン粉体を含有するP
VA層)を積層し、赤用、青用の透明板T1の2枚、同
T2の2枚を作製した。尚、得られた各透明板自身の発
色度を事前にチェックし発色性を確かめた。つまり、サ
ーマルヘッドから熱エネルギーをベタ状(10mm角)
印加して各々発色させ、この色をミノルタ株式会社製の
色彩色差計(CR321型)にてL*、a*、b*を求
めた。その結果赤では各80.10、19.63、5.
65で、青では各81.95、−9.33、−10.9
9であり、いずれも鮮明さをもって発色していた。ここ
で色彩色差計はJIS Z8729の測定基準によって
いる。
【0040】そして、前記赤用、青用の透明板T1、同
T2の各1枚を使って、次の通り屈折層を並設した。ま
ず厚さ300μmのポリカーボネート(以下PCと呼
ぶ。)シート(全光線透過率90%、屈折率1.58)
を、幅3mm、長さ100mmで短冊状にカットし、こ
れを16本準備した。そして、この16本の短冊シート
を前記透明板T1とT2の裏面同志に3mmピッチで並
べ、両板を透明接着剤を介して合着し、所望する可逆性
感熱記録部材(カード状にカット加工)を得た。参考ま
でに該部材の構成を図1(断面図)で示しておく。ここ
で4はPC短冊シートによる屈折層(厚さ300μm)
で、3は空気による屈折層(厚さ300μm)である。
【0041】次に、前記可逆性感熱記録部材を使って、
次の手順で原画を発色させ、これを赤の感熱記録層1側
から目視し立体画像として捕らえられるかどうかをチェ
ックした。まず、図3の(3A)に示す原画(位置、形
状、大きさは正確に決められている)をそのまま読みと
り、これをサーマルヘッドから赤の感熱記録層1面に向
かって熱エネルギーを印加した。赤に相当する(3A)
画像が発色できた。
【0042】そして、図3の(3B)に示す原画(位
置、形状、大きさは正確に決められている)をそのまま
読みとり、これをサーマルヘッドから青の感熱記録層2
に有する白色層5面に向かって同様に熱エネルギー印加
した。青に相当する(3B)画像が発色できた。尚、
(3A)と(3B)原画の位置関係は、次の通りであっ
た。まず両原画は、全図で示す(3C)の通りになるよ
うに各々位置決めした。次に道路を示す103(101
は道路103を割る中央線)とビルを示す106とは、
いずれかの屈折層4に位置するようにした。そして、
(横切る)鉄道104における枕木104aは屈折層4
(PC短冊シート)に、線路104bは屈折層3(空
気)に位置するようにした。家105は屈折層3(空
気)に位置するようにした。
【0043】前記による全体画像を赤の感熱記録層1側
から目視した結果は、次の通りであった。赤画像(RO
AD MAP100、中央線101、信号102)は、
そのまま最上面で目視された。一方青画像の中の道路1
03、枕木104a、ビル106は、(若干淡い青色で
あるが)浮き上がった感じで立体的にはっきりと感じと
られた。そして線路104b、家105は、(若干の立
体感はあるようにも感じられるが)、最も下にあって
(奥深い感じで)濃い青色で見ることができた。そし
て、以上を全体的に見ると、減り張りの効いた立体感で
もって、よりはっきりした画像で見ることができた。
【0044】(実施例2)まず、次の処方で緑、黄発色
用組成液を調製した。 ●緑用組成液と黄用組成液・・緑発色剤として7−
(N,N−ジベンジルアミノ)−3−(N,N−ジエチ
ルアミノ)フルオロラクトンを、黄発色剤として3−メ
トキシ−6−メトキシフルオランラクトンを用いる以外
は、実施例1と同一条件で調製した。
【0045】そして、前記実施例1と同一のPETフィ
ルムを透明支持体として、同様条件で1枚の片面には緑
用組成液を、もう1枚の片面には黄用組成液をコーティ
ングし、乾燥して各々緑用感熱記録層1aと黄用感熱記
録層2aを有する透明板T3と同T4を得た。ここで該
緑用感熱記録層の膜厚は3.2μm、該黄用感熱記録層
のそれは3.4μmであった。尚、該緑用感熱記録層に
は更に、実施例1と同じ白色層を積層しておいた。ここ
での該白色層の層厚は9μmであった。
【0046】尚、得られた前記透明板T3と同T4自身
の発色度を実施例1と同様にして事前にチェックし発色
性を確かめた。その結果、L*、a*、b*は、緑では
各73.01、−12.10、5.20で、青では各8
5.33、1.43、40.27であり、いずれも鮮明
さをもって発色していた。
【0047】そして、厚さ700μmの酢酸セルロース
(TAC)シート(屈折率1.48、全光線透過率93
%)を、幅6mm、長さ100mmで短冊状にカット
し、これを8本準備し、この短冊シートを前記透明板T
3とT4の裏面同志に6mmピッチで並べ、両板を透明
接着剤を介して合着し、所望する可逆性感熱記録部材
(カード状にカット加工)を得た。ここで、該TACシ
ートは屈折層4aを、空気は屈折層3(厚さ700μ
m)を各々形成していることになる。
【0048】次に、前記可逆性感熱記録部材を使って、
次の手順で図4の(4C)に示す茎つきのミカンを発色
し、黄色の感熱記録層2aの側から目視し立体画像とし
て捕らえられるかどうかをチェックした。
【0049】まず、図4の(4B)で示すミカン本体2
01画(位置、形状、大きさは正確に決められている)
をそのまま読みとり、これをサーマルヘッドから黄用感
熱記録層2aに向かって熱エネルギーを印加した。該ミ
カン本体が黄色で表示された。
【0050】次に、図4の(4A)で示す緑色で書く
“茎とミカン”を1対(幅は約6mm以内)とする絵2
00を、今度は緑用感熱記録層1aの白色層側から前記
同様に、サーマルヘッドから熱エネルギーを印加した。
尚、ここで“茎とミカン”200は、全図で示す(4
C)の如くミカン本体201と重なるように位置決めさ
れ、且つ屈折層(TACシート)4a以内に位置し、こ
こを通って見る状態にある。
【0051】前記による全体画像を黄色の感熱記録層2
a側から目視した結果は、次の通りであった。黄画像
(ミカン本体201)は、そのまま最上面で見ることが
できたが、緑画像の“茎とミカン”(200)は、浮き
上がった感じで迫力のある立体感をもって見ることがで
きた(この場合は空気による屈折層3を通っての画像は
見られない)。そして、以上を全体的に見ると、緑の茎
付きの黄色のミカンがくっきりと、浮いた画像で見るこ
とができた。
【0052】(比較例1)(屈折率の差が0.3未満で
ある場合) 実施例1で得た残る各1枚の赤用、青用の透明板T1、
同T2を使って、次の通り屈折層を並設した。まず、厚
さ300μmの透明PETシート(屈折率1.66、全
光線透過率89%)を3×100mmの短冊カットし1
6枚のPET短冊シートと厚さ300μmのTACシー
ト(実施例2)シートを3×100mmに短冊カット
し、16枚のTAC短冊シートを各々準備した。そし
て、各16本の短冊シートを使って、PET短冊シート
からTAC短冊シートへと交互に該透明板T1とT2の
裏面に並べ、透明接着剤を介して合着し、比較用の可逆
性感熱記録部材(カード状にカット)を得た。
【0053】そして、前記比較用可逆性感熱記録部材を
使って、実施例1と同じ条件で図3に示す原画を各々発
色させ、これを赤の感熱記録層1側から目視し立体画像
として捕らえられるかどうかをチェックした。その結果
は、実質的な立体感をもって見られず、全体が平坦的に
映し出されていたに過ぎなかった。又、あまり鮮明さも
見られない映像であった。尚、以上の各例で発色した画
像は、前記消色操作により直ちに消去され、異常なく原
状態に復帰した。
【0054】
【発明の効果】本発明は前記の通り構成されることで、
カラー画像が従来にはない立体的画像でもって、より鮮
明に表示でき、容易に消去もできるという新たなリライ
タブルマーキング技術として提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を断面図で示す。
【図2】屈折層の形状パターン例を平面図で示す。
【図3】実施例1で使用した原画を示す。
【図4】実施例2で使用した原画を示す。
【符号の説明】
1 赤感熱記録層 2 青感熱記録層 3 屈折層(空気) 4 屈折層(PCシート) 5 白色層 Ts PET支持板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1色の発消色性感熱記録層(1、1a)
    を有する透明板(T1、T3)と他のもう1色の発消色
    性感熱記録層(2、2a)を有する透明板(T2、T
    4)とが、該両感熱記録層側を背面にして対向配置され
    てなる少なくとも2色の可逆性多色感熱記録部材であっ
    て、該透明板(T1、T3)と該透明板(T2、T4)
    との間に、不活性ガスによる屈折層(3)と該不活性ガ
    スの有する屈折率よりも0.3以上大きい屈折率を有す
    る透明物質による屈折層(4、4a)とが交互に並設さ
    れていることを特徴とする可逆性多色感熱記録部材。
  2. 【請求項2】 1色の発消色性感熱記録層(1、1a)
    を有する透明板(T1、T3)と他のもう1色の発消色
    性感熱記録層(2、2a)を有する透明板(T2、T
    4)とが、該両感熱記録層側を背面にして対向配置され
    てなる少なくとも2色の可逆性多色感熱記録部材であっ
    て、該透明板(T1、T3)と該透明板(T2、T4)
    との間に、不活性ガスによる屈折層(3)と該不活性ガ
    スの有する屈折率よりも0.3以上大きい屈折率を有す
    る透明物質による屈折層(4、4a)とが交互に並設さ
    れ、前記2つの発消色性感熱記録層の内、濃く発色する
    該層側に白色層(5)が積層されていることを特徴とす
    る可逆性多色感熱記録部材。
  3. 【請求項3】 前記不活性ガスが屈折率1.0の空気、
    窒素ガス又はアルゴンガスで、前記透明物質が屈折率
    1.4以上の透明樹脂である請求項1又は2に記載の可
    逆性多色感熱記録部材。
  4. 【請求項4】 前記屈折層(3)と屈折層(4、4a)
    の層厚が200μm〜1.0mmである請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の可逆性多色感熱記録部材。
  5. 【請求項5】 前記屈折層(3)と屈折層(4、4a)
    の幅と並設間隔とが1〜10mmである請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の可逆性多色感熱記録部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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