JP2003104924A - 香料及び芳香組成物 - Google Patents

香料及び芳香組成物

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JP2003104924A
JP2003104924A JP2002264438A JP2002264438A JP2003104924A JP 2003104924 A JP2003104924 A JP 2003104924A JP 2002264438 A JP2002264438 A JP 2002264438A JP 2002264438 A JP2002264438 A JP 2002264438A JP 2003104924 A JP2003104924 A JP 2003104924A
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カパイ クラウス−ヘルマン
Bernd Hoelscher
ヘルシャー ベルント
Manfred Meier
マイアー マンフレート
Norbert Andreas Braun
アンドレーアス ブラウン ノーベルト
Berthold Weber
ヴェーバー ベルトールト
Wilhelm Dr Pickenhagen
ピッケンハーゲン ヴィルヘルム
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    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11BPRODUCING, e.g. BY PRESSING RAW MATERIALS OR BY EXTRACTION FROM WASTE MATERIALS, REFINING OR PRESERVING FATS, FATTY SUBSTANCES, e.g. LANOLIN, FATTY OILS OR WAXES; ESSENTIAL OILS; PERFUMES
    • C11B9/00Essential oils; Perfumes
    • C11B9/0042Essential oils; Perfumes compounds containing condensed hydrocarbon rings
    • C11B9/0046Essential oils; Perfumes compounds containing condensed hydrocarbon rings containing only two condensed rings
    • C11B9/0049Essential oils; Perfumes compounds containing condensed hydrocarbon rings containing only two condensed rings the condensed rings sharing two common C atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C33/00Unsaturated compounds having hydroxy or O-metal groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C33/05Alcohols containing rings other than six-membered aromatic rings
    • C07C33/14Alcohols containing rings other than six-membered aromatic rings containing six-membered rings

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の香料基本組成又は芳香基本組成が天然
のビャクダンを連想させる匂いを媒介するか又はこの種
の組成に存在する香りを有利に変更することができる香
料及び香気物質を提供すること 【解決手段】 式(2R/S,3R/S)−3−メチル
−4−[(E,1R/S,2R/S,6R/S,7R/
S)トリシクロ[5.2.1.02,6]デセ−4−エ
ン−8−イリデン]ブタノ−2−オール [その際、それぞれ相互に無関係に次のことが通用す
る: − (2R/S,3R/S)は(2R,3R)、(2
R,3S)、(2S,3R)又は(2S,3S)を表
し、及び −(E,1R/S,2R/S,6R/S,7R/S)は
(E,1R,2R,6R,7R)又は(E,1S,2
S,6S,7S)を表す]の化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、式(2R/S,3
R/S)−3−メチル−4−[(E,1R/S,2R/
S,6R/S,7R/S)トリシクロ[5.2.1.0
2,6]デセ−4−エン−8−イリデン]ブタノ−2−
オール [その際、それぞれ相互に無関係に次のことが通用す
る: − (2R/S,3R/S)は(2R,3R)、(2
R,3S)、(2S,3R)又は(2S,3S)を表
し、及び − (E,1R/S,2R/S,6R/S,7R/S)
は(E,1R,2R,6R,7R)又は(E,1S,2
S,6S,7S)を表す]の新規物質に関する。
【0002】さらに、本発明は特に優れた感知特性を有
する前記化合物の有利な立体配置異性体(ジアステレオ
マー、エナンチオマー)並びに相応する混合物に関す
る。
【0003】さらに、本発明は、感知(感覚刺激)活性
(作用)量の前記化合物(所属する立体配置異性体を含
む)又は相応する立体配置異性体−混合物を有する香料
組成物及び/又は芳香物質組成物に関する。
【0004】同様に、本発明は香料組成物又は芳香物質
組成物の1種又は複数種の成分を、感知作用量の本発明
による化合物(所属する立体配置異性体を含む)又は相
応する混合物と混合する、香料組成物又は芳香物質組成
物の感知特性を変更する方法に関する。
【0005】
【従来の技術】香水工業及び香料工業の実務において、
一般に合成香料及び合成芳香物質の安定した需要があ
り、この合成香料及び合成芳香物質は有利でかつ一定の
品質で製造され、長期間他の物質との接触においても可
能な限り安定でかつ所望の嗅覚特性もしくは味覚特性を
有する。香料は、充分な強さの快適でかつ可能な限り自
然な香調(ノート)を有すべきであり、かつ化粧品及び
工業品の香りに有利な影響を及ぼすことができる。香気
物質は、身体に無害であり、任意の種類の典型的な味覚
成分を連想させるか、又はそれどころかこの成分と同一
であり、さらに食品、経口投与すべき医薬品などの味覚
に有利な影響を及ぼすことに寄与することができる。こ
のような要求に応じた香料及び香気物質の見つけ出すこ
とは、特に興味深い新規の香調又は味わいを得ようとす
る場合に、比較的費用がかかりかつ規則的な広範囲の調
査を必要とする。
【0006】適当な香料又は香気物質を探すことは当業
者にとって次の事情によって困難である: − 香気又は芳香の知覚のメカニズムは公知ではない。
【0007】− 香気又は芳香の客観的−定量的な特性
決定は不可能である。
【0008】− 一方で香気及び/又は芳香の知覚と、
他方で香料及び/又は芳香物質との間の関係は充分に研
究されていない。
【0009】− 頻繁に公知の香料又は香気物質の構造
に関する僅かな変更が嗅覚特性もしくは味覚特性の著し
い変化を生じさせ、人体に対する適合性を妨げることに
なる。
【0010】適当な香料又は香気物質の調査の結果は、
従って規則的に、調査する人の直観に左右される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の根底をなす課
題は、前記の普遍的な枠組みの条件を考慮しながら、通
常の香料基本組成又は芳香基本組成が天然のビャクダン
を連想させる匂いを媒介するか又はこの種の組成に存在
する香りを有利に変更することができる香料及び香気物
質を提供することであった。
【0012】この提供された物質はパーフューマー又は
フレーバリストによる香料又は芳香の組立ての際に多方
面に使用可能な、ビャクダン様の香りか又はビャクダン
の香りを有する今まで使用されたか又は記載された香料
の代用物を提供する。この組立ての創造過程において及
び原則として専門家により実施される手間のかかるプロ
セスにおいて、すでにイメージで存在する香料及び芳香
像の達成のために、文献中で所定の匂い又は芳香相が分
類された任意の香料又は芳香物質を型どおりに使用する
ことでは充分でない。組成物の匂い特性又は芳香特性
は、組成の成分が公知であっても、これらの成分は混合
した形で予測できない相互作用を生じるため、つまり加
法の範囲内で正確には予測できない。従って、香料又は
芳香物質と、組成の別の成分との相容性及び仕上がった
組成物の全体の特性に(共に)影響を及ぼす付随する感
知可能な相の存在又は不在も重要であり、これらは一連
の物質の匂いの記載において特別な評価をなされないこ
ともありえる。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、次に記載する
式rac−1による本発明の化合物の(2R/S,3R
/S)−3−メチル−4−(E,1R/S,2R/S,
6R/S,7R/S)トリシクロ−[5.2.1.0
2,6]デセ−4−エン−8−イリデン]ブタノ−2−
オール(絶対的な立体化学の表示なしに記載;rac=
ラセミ体)及び次に記載する式A、ent−A、B、e
nt−B、C、ent−C、D、ent−Dによるその
立体配置異性体が、香料又は芳香物質としての使用に適
しており、並びに前記した課題の解決のために特に適し
ているという意想外な認識に基づく。
【0014】
【化1】
【0015】
【化2】
【0016】本発明による化合物の記載した立体配置異
性体は、それぞれ極めて興味深い匂いを有し、この場
合、(E,1R,2R,6R,7R)の立体配置の特徴
との関係は明らかにビャクダン様の匂いを有し、個々の
場合には副次的相によって色づけされており、かつこの
場合、(E,1S,2S,6S,7S)の立体配置の特
徴を有する立体配置異性体はむしろウッディであると記
述すべき匂いを有する。
【0017】特に興味深いと評価すべき、(E,1R,
2R,6R,7R)の立体配置の特徴を有する立体配置
異性体の中で、さらに(2S,3R)の立体配置の特性
を有する化合物、つまり式Aの化合物又は(2S,3
S)の立体配置の特性を有する化合物、つまり式Dの化
合物が、その意想外な匂いの副次的香調のために、新規
の香料組成物の製造のために特に重要である。これはさ
らに後の実施例において詳説する。
【0018】本発明による化合物(8種の立体配置異性
体により代表される)は、国際公開第86/03737
号パンフレットにおいて記載されている化合物のより広
いグループに属している。このパンフレットの例2に開
示された化合物の9−(2−メチル−3−ヒドロキシ−
ブチリデン)−2,6−エキソ−トリシクロ[5.2.
1.02,6]−デセン−3(4)−は全体で32種の
異性体を有し、これらの異性体は末端の五員環(炭素原
子C2〜C6)二重結合の位置に関して、環構造のC8
と側鎖のC4との間の二重結合に関する立体配置(E又
はZ−立体配置)に関して及びその立体化学(側鎖中の
C2及びC3の立体配置並びに環構造内のキラル中心の
立体配置)に関して異なることができる。しかしなが
ら、国際公開86/03737号パンフレットでは相応
する異性体又はそれどころか立体配置異性体に関する示
唆されておらず、常にその一般式において前記の化合物
を論じている。この明細書の範囲内でさらに使用された
命名法の使用下で、この国際公開86/03737号パ
ンフレットから公知の化合物は、3−メチル−4−
[(E/Z,1RS,2RS,6RS,7RS)トリシ
クロ[5.2.1.02, ]デセ−3−エン−8−イ
リデン]ブタノ−2−オール及び3−メチル−4−
[(E/Z,1RS,2SR,6RS,7RS)トリシ
クロ[5.2.1.0 ,6]デセ−3−エン−8−イ
リデン]ブタノ−2−オールの名称により表される(そ
の際、E/ZはE又はZを表す)。意想外に、国際公開
86/03737号パンフレットから公知の化合物の3
2種の異性体の中で、本発明による物質のみが知覚的に
重要であることが示された。それに対して、同様に国際
公開86/03737号パンフレットから公知の化合物
の代表例である式
【0019】
【化3】
【0020】
【化4】
【0021】
【化5】
【0022】の全体で24種の化合物は、それに対して
感知的に重要でない。従って、当業者は香料組成物の変
更するのではなく、本発明による化合物の1種又は複数
種の純粋な立体配置異性体から出発せず、実際に費用が
安く入手可能な多様な異性体の混合物から出発すること
を望む場合に、当業者は混合物の感知特性を主に本発明
による1種又は複数種の立体配置異性体により決定する
ことを配慮することになる。つまり場合により存在する
24種の感知的に重要でない異性体(上記参照)のグル
ープからなる化合物は、感知的に印象が薄くなる。特
に、ビャクダン様の匂いを特徴とする本発明による
(E,1R,2R,6R,7R)の立体配置の特徴を有
する立体配置異性体を使用する場合、所定の香料組成物
を著しく有効に感知的に変更することができる。国際公
開86/03737号パンフレットの例8及び10に開
示された(全体で32種の立体配置異性体を含む)化合
物の3−メチル−4−[E/Z−トリシクロ[5.2.
1.02,6]デセ−3/4−エン−8−イリデン]ブ
タノ−2−オールの使用下での変更方法は、(E,1
R,2R,6R,7R)の立体配置の特徴を有する本発
明の化合物の感知活性量を使用することにより得られる
ような変更を生じることはないことを指摘する。
【0023】
【実施例】本発明を次に実施例により詳説する。
【0024】例1:合成手法(添付の反応図1〜11参
照) 1.1 環状部分の合成 アルコール混合物rac−6/rac−7(反応図1) この製造はendo−ジシクロペンタジエン(rac−
5)からH.A. Bruson,T.W. Riener(J. Am. Soc. Chem.
67, 723 (1945))に従って行った。
【0025】アセテート混合物rac−8/rac−9
(反応図1) アルコール混合物rac−6/rac−7 75g
(0.5mol)、トルエン150ml及び炭酸ナトリ
ウム6gに、撹拌しながら、還流下で無水酢酸60g
(0.59mol)を添加した。1時間後にこのバッチ
に80℃で水100gを添加し、さらに15分間撹拌し
た。水相を分離し、有機相をソーダ溶液で中性に洗浄
し、回転蒸発器でトルエンを除去した。アセテート混合
物94gが残留し、これはH−NMR−スペクトルに
よると異性体rac−8及びrac−9を3:2の割合
で含まれていた。純粋な異性体のスペクトルデータは下
記参照。
【0026】オキソアセテートrac−10及びrac
−11(反応図1) アセテート混合物rac−8/rac−9 156.7
g(0.816mol)の酢酸1リットル及び無水酢酸
500ml中の溶液中に、撹拌しながらクロム酸ナトリ
ウム395g(2.438mol)を投入した。生じた
溶液を3日間30〜35℃で撹拌した。この反応物をト
ルエン500ml及び水3リットル中に収容し、有機相
をソーダ溶液で中性に洗浄し、15hPaで溶剤を除去
した。粗製生成物165gが残留し、これを30cm−
Vigreux−カラムを介して蒸留し、アセテート混合物r
ac−8/rac−9 59.3gの前留分の後に、沸
騰範囲110〜118℃で0.5hPaでオキソアセテ
ート混合物rac−10/rac−11 84.6gが
無色の液体として生じ、これはガスクロマトグラム(3
0m DBWax、100〜240℃ 6℃/分)によ
ると異性体rac−10及びrac−11を55:45
の割合で含んでいた。1m−回転バンド蒸留塔での新た
な蒸留によりフラクション(48.3g)が得られ、こ
のフラクション内には低沸点異性体rac−10はGC
−分析により93%にまで過剰になっていた;一方で異
性体rac−11は残留物(33.2g)中で95%に
まで過剰に存在していた;両方の材料は冷却の際に凝固
した。t−ブチル−メチルエーテルから繰り返し蒸留す
ることで、沸点119〜119.5℃の純粋なrac−
10及び沸点84.5〜85.5℃の純粋なrac−1
1が無色結晶として生じた。
【0027】
【外1】
【0028】
【外2】
【0029】アセテートrac−8(反応図1) a) オキソアセテートrac−11 14.75g
(0.071mol)のエタノール200g(96体積
%)の溶液に、スパチュラ先端量のヨウ化銅(I)を添
加し、次いで撹拌及び冷却しながら20〜25℃で少し
ずつ30分で水素化ホウ素ナトリウム1.86g(0.
049mol)を添加した。このバッチを45分間後撹
拌し、次いで15%の塩酸を注意深く添加することによ
り加水分解し、かつ中和した。濾過後にエタノールを回
転蒸発器で留去した;残留物をジエチルエーテル及び水
中に収容した。水相を分離し、有機相を水で洗浄し、反
応蒸発器で溶剤を除去した。酢酸−(1RS,2RS,
6RS,7RS,8SR)−5−ヒドロキシトリシクロ
[5.2.1.02,6]デシ−8−イルエステル(r
ac−12)14.25gが残留した;GC−分析によ
ると出発物質はもはや存在しなかった。
【0030】
【外3】
【0031】b) 前記のヒドロキシアセテート14g
(0.066mol)及び4−ジメチル−アミノピリジ
ン1.2gの無水ジクロロメタン40ml及び無水ピリ
ジン14ml中の溶液に0〜5℃で撹拌しながらメタン
スルホン酸クロリド8.9g(0.078mol)を添
加し、20℃で一晩中後撹拌した。このバッチに水50
mlを添加し、1時間撹拌し、次いでジクロロメタンで
抽出した。有機相を10%硫酸で洗浄し、ソーダ溶液で
中性に洗浄し、回転蒸発器で溶剤を除去した。酢酸−
(1RS,2RS,6RS,7RS,8SR)−5−ヒ
ドロキシトリシクロ[5.2.1.02,6]デシ−8
−イルエステルの粗製メタンスルホン酸エステル19g
が得られた;DC−分析(シクロヘキサン/酢酸エチル
4:1)によると出発物質はもはや存在しなかった。
【0032】c) 前記のメシレート14.4g(0.
05mol)の無水キシレン(異性体混合物)150m
l中の溶液、乾燥臭化リチウム1g及び1,8−ジアザ
ビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン15gを3
時間還流させながら撹拌した。この反応物を水及び10
%硫酸で洗浄し、次いでソーダ溶液で中性に洗浄した。
キシレンを20cm−Vigreux塔で留去した。残留物
(9.4g)(これはDC−分析(シクロヘキサン/酢
酸エチル4:1)により出発物質はもはや存在しなかっ
た)をMikro-Vigreux塔で蒸留した。114〜115℃
で,2hPaでアセテートrac−8 7.2gが無色
液体として生じた。
【0033】
【外4】
【0034】ケトンrac−13(反応図1) ケトンrac−13の製造を、ケトンrac−15の次
に記載する製造と同様に、アセテートrac−8又はp
−ニトロベンゾエートrac−16のけん化によりアル
コールrac−6にし、引き続き酸化することにより行
った。
【0035】
【外5】
【0036】アセテートrac−9(反応図1) アセテートrac−9の製造を、アセテートrac−8
の前記の製造と同様に、オキソアセテートrac−10
から、つまり酢酸−(1RS,2RS,6RS,7R
S,8SR)−3−ヒドロキシ−トリシクロ[5.2.
1.02.6]デシ−8−イルエステル(rac−1
4)を介して行った。
【0037】
【外6】
【0038】ケトンrac−15(反応図1) a) アセテートrac−9 9.6g(0.05mo
l)のメタノール50g中の溶液を、50%の苛性ソー
ダ液5gと共に2時間還流させながら撹拌した。このメ
タノールを回転蒸発器で留去し;残留物を水50ml中
に収容し、ジエチルエーテルで抽出した。有機相を水で
洗浄し、回転蒸発器で溶剤を除去した。アルコールra
c−7 7.3gが残留した。
【0039】
【外7】
【0040】b) 前記のアルコール1.5g(0.0
1mol)のジクロロメタン100ml中の溶液を、ピ
リジニウムジクロメート4.5gと共に20〜25℃で
一晩中撹拌した。この反応物をシリカゲルで濾過し;濾
液から回転蒸発器で溶剤を除去し、1hPaで球管で蒸
留した。GC−分析によると出発物質はもはや存在しな
かった。ケトンrac−15 1.3gが残留した。
【0041】
【外8】
【0042】p−ニトロベンゾエートrac−16及び
rac−17(反応図2) アルコール混合物rac−6/rac−7 75g
(0.5mol)を無水ピリジン250ml中に溶か
し、0〜5℃で30分間撹拌しながら少しずつ4−ニト
ロ安息香酸クロリド115g(0.62mol)を添加
し、20℃で一晩中撹拌した。このバッチに水300g
を添加し、1時間撹拌し、次いでトルエン300ml中
に収容した。水相を分離し、有機相を10%硫酸150
gで2回洗浄し、ソーダ溶液で中性に洗浄し、回転蒸発
器でトルエンを除去した。粗製生成物149gが無定形
固体として残留し、これはH−NMR−スペクトルに
よると異性体rac−16及びrac−17を59:4
1の割合で有していた。t−ブチル−メチルエーテルか
ら分別晶出を繰り返すことにより、過剰量で存在する有
利に晶出する異性体rac−16から母液中で過剰の異
性体rac−17を分離した。融点134〜134.5
℃の純粋なrac−16が無色粉末として得られた。
【0043】
【外9】
【0044】アセテートrac−8の酵素によるラセミ
分割によるアルコール6及びアセテートent−8(反
応図3) リパーゼ(ブタ膵臓タイプII;Sigma社)5gをホス
フェート緩衝液(pH=7)430ml中で撹拌しなが
ら装入した。30分後にこの懸濁液を1N苛性ソーダ液
もしくは希塩酸でpH=7に調節した。引き続きアセテ
ートrac−811.50g(60mmol)を滴加
し、この懸濁液を11日間20〜25℃で後撹拌した。
この時間の間に、この懸濁液を規則的間隔で1N苛性ソ
ーダ液でpH=7に調節し、付加的に合計でリパーゼ1
1gを後添加した。この反応をガスクロマトグラフィー
により追跡し、アルコール対アセテートの55:45の
割合で中断した。水500mlの添加後に、メチル−t
−ブチルエーテル300mlでそれぞれ3回抽出した。
合わせた有機相を塩化ナトリウムの5%溶液で洗浄し、
次いで硫酸ナトリウムで乾燥させた。真空中で溶剤を除
去した後に、得られた粗製生成物をシリカゲル60(Me
rck社;シクロヘキサン/酢酸エチル95:5〜80:
20)でクロマトグラフィーにかけた。エナンチオマー
過剰のアセテートent−8 5.2g(60%ee)
及びエナンチオマー過剰のアルコール6 4.9g(4
8%ee)が得られた。
【0045】6に関するエナンチオマー過剰(ee)を
キラルガスクロマトグラフィー(前カラム:DBWa
x、30m、80〜240℃、4℃/分;主カラム:エ
チル−β−Bicchi、15分、80℃−200℃、
1℃/分)により測定した:t =30.1(74%
6)、30.3min(26% ent−6)
【0046】
【外10】
【0047】アルコールent−6(反応図3) エナンチオマー過剰のアセテートent−8 5.2g
(27mmol)を50%苛性ソーダ液5ml及びメタ
ノール35mlと共に撹拌しながら2時間加熱還流させ
た。水100mlを添加した後、ジエチルエーテル50
mlで3回抽出した。合わせた有機相を塩化ナトリウム
の5%溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤
を回転蒸発器で減圧下で除去し、得られた粗製生成物を
シリカゲル60(Merck社;シクロヘキサン/酢酸エチ
ル9:1〜8:2)でクロマトグラフィーにかけた。エ
ナンチオマー過剰のアルコールent−6 4.06g
(60%ee)が得られた。
【0048】ent−6に関するエナンチオマー過剰は
キラルGC(上記参照)により測定した:t=30.
1(20% 6)、30.3min(80% ent−
6)。
【0049】(1S,2S,6S,7S,8R)トリシ
クロ[5.2.1.02,6 ]デセ−4−エン−8−オ
ール(ent−6):このスペクトルデータはアルコー
ル6のデータに一致する。
【0050】カンファン酸エステルent−19(反応
図3) エナンチオマー過剰のアルコールent−6(60%e
e)4g(27mmol)のピリジン40ml中の溶液
に、(S)−(−)−カンファン酸クロリド(ent−
18)5.96g(28mmol)並びに4−ジメチル
アミノピリジン40mgを添加し、24時間20〜25
℃で後撹拌した。水100mlを添加し、20%硫酸で
酸性にした後、ジエチルエーテル50mlでそれぞれ3
回抽出した。合わせた有機相を5%ソーダ溶液並びに5
%塩化ナトリウム溶液で洗浄し、引き続き硫酸ナトリウ
ムで乾燥させた。回転蒸発器で溶剤を除去した後に、得
られたジアステレオマー混合物をジエチルエーテルから
再結晶させ、この場合に、優先的に晶出する主ジアステ
レオマーent−19が過剰となった(ジアステレオマ
ー純度は副次的ジアステレオマーに対して明らかな13
C−NMR−シグナルを用いて78.85もしくは16
7.0ppmで試験された)。晶出を繰り返すことによ
り、純粋なカンファン酸エステルent−19 4.3
1gが、127.5〜128℃の無色針状晶として得ら
れた。
【0051】ent−19の絶対立体配置は単結晶のX
線構造分析によって測定した。
【0052】
【外11】
【0053】カンファン酸エステル19(反応図3) ent−19の製造と同様に、エナンチオマー過剰のア
ルコール6(48%ee)2.32g(15mmol)
を(R)−(+)−カンファン酸クロリド(18)3.
4g(16mmol)でエステル化した。精製の後に得
られたジアステレオマー混合物をジエチルエーテルから
再結晶させた。晶出を繰り返すことにより、純粋なカン
ファン酸エステル19 2.77gが、融点127.5
〜128℃の無色針状晶として得られた。
【0054】(1R,4S)−3−オキソ−4,7,7
−トリメチル−2−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプ
タン−1−カルボン酸−(1R,2R,6R,7R,8
S)トリシクロ[5.2.1.02,6 ]デセ−4−エ
ン−8−イルエステル(19):このスペクトルデータ
はエステルent−19のデータと一致した。
【0055】ケトンent−13(反応図3) a) ジアステレオマー純粋のカンファン酸エステルe
nt−19 4.31g(13mmol)のメタノール
50ml中の溶液に50%の苛性ソーダ液5gを添加
し、撹拌しながら2時間加熱還流させた。水100ml
を添加した後に、ジエチルエーテル50mlでそれぞれ
3回抽出した。合わせた有機相を5%塩化ナトリウム溶
液で洗浄し、引き続き硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶
剤を除去した後に粗製アルコールent−6 1.95
g(>98%ee)が残留した。
【0056】ent−6に関するエナンチオマー過剰は
キラルGC(上記参照)により測定した:t=30.
1(<1% 6)、30.3min(>99% ent
−6)。
【0057】b) 前記の粗製アルコール1.95gの
ジクロロメタン100ml中の溶液に、撹拌しながら少
しずつピリジニウムジクロメートを全部で6.77g
(18mmol)添加し、次いで16時間20〜25℃
で後撹拌した。この反応混合物をシリカゲルで濾過し
た;濾液から回転蒸発器で溶剤を除去し、粗製生成物を
シリカゲル60(Merck社;シクロヘキサン/酢酸エチ
ル9:1〜8:2)でクロマトグラフィーにかけた。ケ
トンent−13 1.74gが得られた。
【0058】(1S,2S,6S,7S,8R)トリシ
クロ[5.2.1.02,6 ]デセ−4−エン−8−オ
ン(ent−13):このスペクトルデータはケトンr
ac−13のデータと一致した。
【0059】ケトン13(反応図3) ent−13の製造と同様に、まずジアステレオマー純
粋のカンファン酸エステル19 2.77g(8.4m
mol)をけん化した。精製後に粗製アルコール6
1.25g(>98%ee)が残留した。6に関するエ
ナンチオマー過剰はキラルGC(上記参照)によって測
定した:t=30.1(>99% 6)、30.3m
in(<1% ent−6)。
【0060】次いで前記の粗製アルコール1.2gをピ
リジニウムジクロメート3.76gで酸化した。精製及
びシリカゲルのクロマトグラフィー処理の後にケトン1
31.03gが得られた。
【0061】(1R,2R,6R,7R,8S)トリシ
クロ[5.2.1.02,6 ]デセ−4−エン−8−オ
ン(13):このスペクトルデータはケトンrac−1
3のデータと一致した。
【0062】1.2 側鎖部分の合成 3−ヒドロキシ−2−メチレン−酪酸ブチルエステル
(rac−20)(反応図4) この製造はS.E. Drewes, N.D. Emslie著(J. Chem. So
c., Perkin Trans. 1,2079 (1982))に従って行った。
【0063】
【外12】
【0064】(2RS,3RS)−3−ヒドロキシ−2
−メチル−酪酸ブチルエステル(rac−21)(反応
図4) 3−ヒドロキシ−2−メチレン−酪酸ブチルエステル
(rac−20)25g(0.145mol)を無水ジ
クロロメタン100ml中に溶かし、窒素を通気した。
ロジウム(I)−[1,4−ビス−(ジフェニルホスフ
ィノ)−ブタン]−(2,5−ノルボルナジエン)−テ
トラフルオロボレート(Aldrich社)0.1gの添加後
に、この溶液を3時間0.5〜1MPaで20〜25℃
で水素雰囲気中で撹拌した。この反応物をタルク粉末で
濾過し、回転蒸発器で溶剤を除去し、1hPaで球管で
蒸留した。生成物24.7gが残留し、これはGC/M
S−分析によると98%deを有するアンチエステルr
ac−21を有していた。
【0065】
【外13】
【0066】(2RS,3RS)−4−ブロモ−3−メ
チルブタノ−2−オールのテトラヒドロピラニルエーテ
ル(rac−23)(反応図4) a) (2RS,3RS)−3−ヒドロキシ−2−メチ
ル−酪酸ブチルエステル(rac−21)17.4g
(0.1mol)の無水ジエチルエーテル100ml中
の溶液に、撹拌しながら20〜25℃でp−トルエンス
ルホン酸、次いで3,4−ジヒドロ−2H−ピラン10
g(0.12mol)を添加した。4時間後にこの反応
物をソーダ溶液で洗浄し、回転蒸発器で溶剤を除去し
た。GC−分析によると出発物質はもはや存在しなかっ
た。(2RS,3RS)−3−ヒドロキシ−2−メチル
−酪酸ブチルエステルの粗製テトラヒドロピラニルエー
テル25.1gが残留した。
【0067】
【外14】
【0068】b) 前記の粗製エステル25gの無水テ
トラヒドロフラン50ml中の溶液を撹拌しながら0〜
10℃でリチウムアラナート2.3g(0.06mo
l)の無水テトラヒドロフラン200ml中の懸濁液に
滴下した。次いで1時間還流下で後撹拌した。過剰量の
リチウムアラナートを0℃で注意深く水を用いて分解
し;次いでこのバッチをセオライト(Theorit)で濾過
し、回転蒸発器で溶剤を除去した。GC−分析によると
出発物質はもはや存在しなかった。粗製(2SR,3R
S)−2−メチル−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン
−2−イルオキシ)ブタノ−1−オール(rac−2
2;反応図4)17.9gが生じた。
【0069】
【外15】
【0070】c) 前記の粗製アルコール(rac−2
2)9.4gの無水トルエン100mlの溶液、トリエ
チルアミン12.5g及びN,N,N′,N′−テトラ
メチル−ヘキサン−1,6−ジアミン1gに、撹拌しな
がら0℃でp−トルエンスルホン酸クロリド12.5g
(0.06mol)を添加し、一晩中20℃で後撹拌し
た。このバッチに水100gを添加し、1時間撹拌し
た。水相を除去し、有機相を10%の硫酸で洗浄し、ソ
ーダ溶液で中性に洗浄し、回転蒸発器でトルエンを除去
した。DC−分析(シクロヘキサン/酢酸エチル4:
1)によると出発物質はもやは存在しなかった。(2S
R,3RS)−2−メチル−3−(テトラヒドロ−2H
−ピラン−2−イルオキシ)ブタノ−1−オールの粗製
p−トルエンスルホン酸エステル17gが残留した。
【0071】d) 前記のトシレート17gの無水アセ
トン150g中の溶液、乾燥したての臭化リチウム1
7.4g、炭酸ナトリウム2.5g及びモレキュラーシ
ープ4Å5gを撹拌しながらかつ湿度遮断下で3時間還
流させた。冷却後にこのバッチをセオライトで濾過し
た;濾液にジクロロメタン150mlを添加し、新たに
セオライトで濾過し、回転蒸発器で溶剤を除去した。D
C−分析(シクロヘキサン/酢酸エチル4:1)による
と出発物質はもや存在しなかった。粗製生成物(12.
2g)の1hPaでの球管−蒸留によりブロミドrac
−23 10.5gが生じた。
【0072】NMR−分析によると(2RS,3RS)
−4−ブロモ−3−メチルブタノ−2−オールの2つの
ジアステレオマーのテトラヒドロピラニルエーテル(r
ac−23)は1:1の割合で存在していた。
【0073】
【外16】
【0074】(S)−(−)−3−ヒドロキシ−2−メ
チレン−酪酸ブチルエステル(20)及び(R)−
(+)−3−アセトキシ−2−メチレン−酪酸ブチルエ
ステル(ent−24)(反応図5) この製造はK. Burgess, L.D. Jennings著(J. Org. Che
m. 55, 1138 (1990))に従って行った。キラルガスクロ
マトグラフィー(前カラム:DBWax、30m、80
〜240℃、4℃/min;主カラム:エチル−β−B
icchi、15min 80℃〜200℃、1℃/m
in)により>99.5%eeの3S−化合物20の光
学純度、及び>97.5%eeの3R−化合物ent−
24の光学純度が測定された。
【0075】(2S,3S)−3−ヒドロキシ−2−メ
チル−酪酸ブチルエステル(21)(反応図5) この製造は前記したと同様に、(S)−(−)−3−ヒ
ドロキシ−2−メチレン酪酸ブチルエステル(20)の
水素化により行った。
【0076】(2S,3S)−4−ブロモ−3−メチル
ブタノ−2−オールのテトラヒドロピラニルエーテル
(23)(反応図5) この製造は、(2S,3S)−3−ヒドロキシ−2−メ
チル−酪酸ブチルエステル(21)から、前記したと同
様の4段階の反応順序で行った。
【0077】(2R,3R)−3−ヒドロキシ−2−メ
チル−酪酸メチルエステル(ent−27)(反応図
5) a) (R)−3−アセトキシ−2−メチレン−酪酸ブ
チルエステル(ent−24)21.4g(0.1mo
l)を、水酸化ナトリウム8.4gのエタノール90g
及び水10g中の溶液と共に撹拌しながら2時間還流さ
せた。このバッチから回転蒸発器でエタノールを除去
し、水150ml中に収容し、ジエチルエーテルで洗浄
した。水相を10%硫酸でpH=2.5に調節し、食塩
で飽和し、次いで酢酸エチルで抽出した。この抽出物を
回転蒸発器で濃縮した後、粗製(R)−3−ヒドロキシ
−2−メチレン−酪酸(ent−25)11.1gが残
留した。
【0078】
【外17】
【0079】b) 前記の粗製の酸11gの無水ジエチ
ルエーテル200ml中の溶液に、0℃で撹拌しながら
製造したてのエーテル性ジアゾメタン溶液(CH
約0.12mol;T.J. de Boer, H.J. Backer著、Or
g. Synth. 36, 16 (1956)により製造)350mlを添
加し、20℃で15分間後撹拌した。このバッチに酢酸
5gを添加し、5分間撹拌し、次いで水100mlに収
容した。水相を分離し、有機相をソーダ溶液で中性に洗
浄し、回転蒸発器で溶剤を除去した。粗製メチルエーテ
ル(11.5g)の1hPaでの球管−蒸留により
(R)−(+)−3−ヒドロキシ−2−メチレン−酪酸
メチルエステル(ent−26)10.9gが生じた。
【0080】
【外18】
【0081】前記のエステルent−26(反応図5)
を、rac−20について記載されたと同様に水素化し
た。得られた生成物はGC/MS−分析によると、96
%deのanti−エステルent−27を含有してい
た。
【0082】
【外19】
【0083】(2R,3R)−4−ブロモ−3−メチル
ブタノ−2−オールのテトラヒドロピラニルエーテル
(ent−23)(反応図5) この製造は、前記した4段階の反応順序と同様に、(2
R,3R)−3−ヒドロキシ−2−メチル−酪酸メチル
エステル(ent−27)から行った。
【0084】1.3 本発明による異性体及び比較異性
体の合成 アルコール混合物rac−A/rac−31−Z/ra
c−B/rac−30−Z(反応図6) a) 窒素雰囲気中で、無水テトラヒドロフラン5ml
中のリチウム(細かく切断した顆粒物)87mg(1
2.5mmol)に、少しずつ2時間で20〜25℃で
撹拌しながらケトンrac−13 0.74g(5mm
ol)及びブロミドrac−23 1.38g(5.5
mmol)の無水テトラヒドロフラン2.5ml中の溶
液を添加し、同じ温度で一晩中さらに撹拌した。このバ
ッチを過剰量のリチウムの除去のためにガラスウールで
濾過し、次いで氷水で加水分解し、ジエチルエーテル中
に収容した。水相を分離し;有機相を回転蒸発器で濃縮
した後に、アルコールrac−28及びrac−29の
粗製混合物1.6gが残留した。
【0085】
【外20】
【0086】b) 前記の粗製アルコール混合物1.6
gの無水ピリジン25ml中の溶液を、0℃で撹拌しな
がらオキシ塩化リン7.67gを添加し、一晩中20℃
で後撹拌した。この反応物を注意深く氷水に注ぎ、次い
でジエチルエーテル中に収容した。水相を分離し;有機
相を10%硫酸で洗浄し、ソーダ溶液で中性に洗浄し、
回転蒸発器で溶剤を除去した。アルコールrac−A/
rac−31−Z/rac−B/rac−30−Zの粗
製THP−エーテル−混合物1.5gが残留した。
【0087】
【外21】
【0088】c) 前記の粗製THP−エーテル混合物
1.5gの無水メタノール15ml中の溶液、モレキュ
ラーシープ3Å 1g及びp−トルエンスルホン酸50
mgを20〜25℃で2時間撹拌した。この反応物を濾
別し、次いで炭酸ナトリウム0.1gを添加し、メタノ
ールを回転蒸発器で留去した。残留物を水及びジエチル
エーテル中に収容した。水相を分離し;有機相から回転
蒸発器で溶剤を除去した。得られた粗製生成物(1.1
g)をシリカゲル60(Merck社;ヘキサン/ジエチル
エーテル7:3)でクロマトグラフィーにかけた;こう
してアルコール混合物rac−A/rac−31−Z/
rac−B/rac−30−Z 0.62gが得られ
た。
【0089】ガスクロマトグラム(60m HP5、6
0〜250℃、4℃/min):t =30.80(r
ac−30−Z)、30.95(rac−31−Z)、
31.00(rac−B=rac−31−E)、31.
05min(rac−A=rac−30−E)。
【0090】このE/Z−比は、5.08(E−異性
体)及び4.88ppm(Z−異性体)についての側鎖
−ビニルプロトンについての特徴的なH−NMR−信
号の積分により55:45と測定された。
【0091】NMR−分析は、主異性体として(2SR,3RS)−3−メチル−4−[(E,1R
S,2RS,6RS,7RS)トリシクロ[5.2.
1.02.6 ]デセ−4−エン−8−イリデン]ブタノ
−2−オール(rac−A=rac−30−E) 及び(2RS,3SR)−3−メチル−4−[(Z,1R
S,2RS,6RS,7RS)トリシクロ[5.2.
1.02.6 ]デセ−4−エン−8−イリデン]ブタノ
−2−オール(rac−31−Z) 及び副次的異性体と
してrac−B(=rac−31−E)及びrac−3
0−Zを示した:スペクトルデータはアルコール混合物
A/30−Z及びアルコール混合物B/31−Zを参
照。
【0092】アルコール混合物rac−C/rac−3
3−Z/rac−D/rac−32−Z(反応図6) a) アルコール混合物rac−A/rac−31−Z
/rac−B/rac−30−Z 0.1g、トリフェ
ニルホスフィン0.22g及び安息香酸0.06gの無
水テトラヒドロフラン4ml中の溶液に、撹拌しながら
20℃でアゾジカルボン酸ジエチルエステル0.1gを
添加し、3日間20〜25℃で後撹拌した。この反応物
を水及びジエチルエーテル中に収容した。水相を分離
し;有機相を10%硫酸及びソーダ溶液で中性に洗浄
し、回転蒸発器で溶剤を除去した。得られた粗製生成物
(0.45g)をシリカゲル60(Merck社;ヘキサン
/ジエチルエーテル7:3)でクロマトグラフィーにか
けた;こうしてアルコールrac−C/rac−33−
Z/rac−D/rac−32−Zの純粋なベンゾエー
ト混合物82mgが得られた。
【0093】
【外22】
【0094】b) 前記のベンゾエート混合物82mg
のメタノール3ml中の溶液及び50%苛性ソーダ液2
5mgを撹拌しながら2時間還流させた。このバッチか
ら回転蒸発器でメタノールを除去し;残留物を水及びジ
クロロメタン中に収容した。水相を分離し;有機相を水
で3回洗浄し、回転蒸発器で溶剤を除去した。こうして
アルコール混合物rac−C/rac−33−Z/ra
c−D/rac−32−Z 52mgが残留した。
【0095】ガスクロマトグラム(60m HP5、6
0〜250℃、4℃/min):t =31.35(r
ac−32−Z)、31.40(rac−33−Z)、
31.50(rac−D=rac−33−E)、31.
60min(rac−C=rac−32−E)。
【0096】このE/Z−比は、5.09(E−異性
体)及び4.86ppm(Z−異性体)についての側鎖
−ビニルプロトンについての特徴的なH−NMR−信
号の積分により55:45と測定された。
【0097】NMR−分析は、主異性体として(2RS,3RS)−3−メチル−4−[(E,1R
S,2RS,6RS,7RS)トリシクロ[5.2.
1.02.6 ]デセ−4−エン−8−イリデン]ブタノ
−2−オール(rac−C=rac−32−E) 及び(2SR,3SR)−3−メチル−4−[(Z,1R
S,2RS,6RS,7RS)トリシクロ[5.2.
1.02.6 ]デセ−4−エン−8−イリデン]ブタノ
−2−オール(rac−33−Z) 及び副次的異性体と
してrac−D(=rac−33−E)及びrac−3
2−Zを示した:スペクトルデータはアルコール混合物
C/33−Z及びアルコール混合物D/33−Zを参
照。
【0098】アルコール混合物rac−36−E/ra
c−37−Z/rac−37−E/rac−36−Z
(反応図7) この製造は、前記のアルコール混合物rac−A/ra
c−31−Z/rac−B/rac−30−Zの製造と
同様に、たとえばケトンrac−15及びブロミドra
c−23から、カプリングアルコール混合物rac−3
4/rac−35を経て、及びその脱水及び脱保護によ
って行った。
【0099】ガスクロマトグラム(60m DBWax
−60N、50〜250℃、4℃/min):t=4
0.50(rac−36−Z)、40.55(rac−
37−Z)、40.85(rac−37−E)、40.
95min(rac−36−E)。
【0100】このE/Z−比は、5.08(E−異性
体)及び4.835ppm(Z−異性体)についての側
鎖−ビニルプロトンについての特徴的なH−NMR−
信号の積分により55:45と測定された。
【0101】NMR−分析は、主異性体として(2SR,3RS)−3−メチル−4−[(E,1R
S,2SR,6RS,7RS)トリシクロ[5.2.
1.02.6 ]デセ−3−エン−8−イリデン]ブタノ
−2−オール(rac−36−E) 及び(2RS,3SR)−3−メチル−4−[(Z,1R
S,2SR,6RS,7RS)トリシクロ[5.2.
1.02.6 ]デセ−3−エン−8−イリデン]ブタノ
−2−オール(rac−33−Z) 及び副次的異性体と
してrac−37−E及びrac−36−Zを示した:
【0102】
【外23】
【0103】副次的異性体rac−37−E及びrac
−36−Zは僅かな強度の信号により示された。
【0104】
【外24】
【0105】アルコール混合物rac−38−E/ra
c−39−Z/rac−39−E/rac−38−Z
(反応図7) この製造は前記のアルコール混合物rac−C/rac
−33−Z/rac−D/rac−32−Zの製造と同
様にrac−36−E/rac−37−Z/rac−3
7−E/rac−36−Zから行った。
【0106】ガスクロマトグラム(60m DBWax
−60N、60〜250℃、4℃/min):t=4
0.85(rac−38−Z)、41.00(rac−
39−Z)、41.45(rac−39−E)、41.
45min(rac−38−E)。
【0107】このE/Z−比は、5.085(E−異性
体)及び4.85ppm(Z−異性体)についての側鎖
−ビニルプロトンについての特徴的なH−NMR−信
号の積分により55:45と測定された。
【0108】NMR−分析は、主異性体として(2RS,3RS)−3−メチル−4−[(E,1R
S,2SR,6RS,7RS)トリシクロ[5.2.
1.02.6 ]デセ−3−エン−8−イリデン]ブタノ
−2−オール(rac−38−E) 及び(2SR,3SR)−3−メチル−4−[(Z,1R
S,2SR,6RS,7RS)トリシクロ[5.2.
1.02.6 ]デセ−3−エン−8−イリデン]ブタノ
−2−オール(rac−39−Z) 及び副次的異性体と
してrac−39−E及びrac−38−Zを示した:
【0109】
【外25】
【0110】副次的異性体rac−39−E及びrac
−38−Zは僅かな強度の信号により示された。
【0111】
【外26】
【0112】アルコール混合物A/30−Z(反応図
8) この製造は、前記のアルコール混合物rac−A/ra
c−31−Z/rac−B/rac−30−Zの製造と
同様に、たとえばケトン13及びブロミド23から、カ
プリングアルコール28を経て、及びその脱水及び脱保
護によって行った。
【0113】ガスクロマトグラム(60m HP5、6
0〜250℃、4℃/min):t =30.80(1
9% 30−Z)、31.05min(81% A)。
【0114】
【外27】
【0115】アルコール混合物C/32−Z(反応図
8) この製造は、前記のアルコール混合物rac−C/ra
c−33−Z/rac−D/rac−32−Zの製造と
同様に、アルコールA/30−Zから行った。
【0116】ガスクロマトグラム(60m HP5、6
0〜250℃、4℃/min):t =31.35(2
0% 32−Z)、31.55min(80% C)。
【0117】
【外28】
【0118】アルコール混合物B/31−Z(反応図
9) この製造は、前記のアルコール混合物rac−A/ra
c−31−Z/rac−B/rac−30−Zの製造と
同様に、たとえばケトン13及びブロミドent−23
からカプリングアルコール29を経由して、脱水及び脱
保護によって行った。
【0119】ガスクロマトグラム(60m HP5、6
0〜250℃、4℃/min):t =30.95(7
0% 31−Z)、31.00min(30% B)。
【0120】
【外29】
【0121】アルコール混合物D/33−Z(反応図
9) この製造は、前記のアルコール混合物rac−C/ra
c−33−Z/rac−D/rac−32−Zの製造と
同様に、アルコール混合物B/31−Zから行った。
【0122】ガスクロマトグラム(60m HP5、6
0〜250℃、4℃/min):t =31.40(7
0% 33−Z)、31.50min(30% D)。
【0123】
【外30】
【0124】アルコール混合物ent−A/ent−3
0−Z(反応図10) この製造は、前記のアルコール混合物rac−A/ra
c−31−Z/rac−B/rac−30−Zの製造と
同様に、たとえばケトンent−13及びブロミドen
t−23からカプリングアルコールent−28を経由
して、脱水及び脱保護によって行った。
【0125】ガスクロマトグラム(60m HP5、6
0〜250℃、4℃/min):t =30.80(2
0% ent−30−Z)、31.05min(30%
ent−A)。
【0126】(2R,3S)−3−メチル−4−
[(E,1S,2S,6S,7S)トリシクロ[5.
2.1.02,6 ]デセ−4−エン−8−イリデン]ブ
タノ−2−オール(ent−A) (2R,3S)−3−メチル−4−[(Z,1S,2
S,6S,7S)トリシクロ[5.2.1.02,6
デセ−4−エン−8−イリデン]ブタノ−2−オール
(ent−30−Z): このスペクトルデータはアルコ
ール混合物A/30−Zのデータと一致した。
【0127】アルコール混合物ent−C/ent−3
2−Z(反応図10) この製造は、前記のアルコール混合物rac−C/ra
c−33−Z/rac−D/rac−32−Zの製造と
同様に、アルコール混合物ent−A/ent−30−
Zから行った。
【0128】ガスクロマトグラム(60m HP5、6
0〜250℃、4℃/min):t =31.35(2
0% ent−32−Z)、31.55min(80%
ent−C)。
【0129】(2S,3S)−3−メチル−4−
[(E,1S,2S,6S,7S)トリシクロ[5.
2.1.02,6 ]デセ−4−エン−8−イリデン]ブ
タノ−2−オール(ent−C) (2S,3S)−3−メチル−4−[(Z,1S,2
S,6S,7S)トリシクロ[5.2.1.02,6
デセ−4−エン−8−イリデン]ブタノ−2−オール
(ent−32−Z): このスペクトルデータはアルコ
ール混合物C/32−Zのデータと一致した。
【0130】アルコール混合物ent−B/ent−3
1−Z(反応図11) この製造は、前記のアルコール混合物rac−A/ra
c−31−Z/rac−B/rac−30−Zの製造と
同様に、たとえばケトンent−13及びブロミド23
からカプリングアルコールent−29を経由して、脱
水及び脱保護によって行った。
【0131】ガスクロマトグラム(60m HP5、6
0〜250℃、4℃/min):t =30.95(7
1% ent−31−Z)、31.00min(29%
ent−B)。
【0132】(2S,3R)−3−メチル−4−
[(E,1S,2S,6S,7S)トリシクロ[5.
2.1.02,6 ]デセ−4−エン−8−イリデン]ブ
タノ−2−オール(ent−B) (2S,3R)−3−メチル−4−[(Z,1S,2
S,6S,7S)トリシクロ[5.2.1.02,6
デセ−4−エン−8−イリデン]ブタノ−2−オール
(ent−31−Z): このスペクトルデータはアルコ
ール混合物B/31−Zのデータと一致した。
【0133】アルコール混合物ent−D/ent−3
3−Z(反応図11) この製造は、前記のアルコール混合物rac−C/ra
c−33−Z/rac−D/rac−32−Zの製造と
同様に、アルコール混合物ent−B/ent−31−
Zから行った。
【0134】ガスクロマトグラム(60m HP5、6
0〜250℃、4℃/min):t =31.40(7
1% ent−33−Z)、31.50min(80%
ent−D)。
【0135】(2R,3R)−3−メチル−4−
[(E,1S,2S,6S,7S)トリシクロ[5.
2.1.02,6 ]デセ−4−エン−8−イリデン]ブ
タノ−2−オール(ent−D) (2R,3R)−3−メチル−4−[(Z,1S,2
S,6S,7S)トリシクロ[5.2.1.02,6
デセ−4−エン−8−イリデン]ブタノ−2−オール
(ent−31−Z): このスペクトルデータはアルコ
ール混合物D/33−Zのデータと一致した。
【0136】例2:本発明による異性体の感知評価
【0137】
【化6】
【0138】匂い:極めて強いビャクダン、アニマリッ
ク 匂いの閾値:5μg/l水
【0139】
【化7】
【0140】匂い:弱いウッディ 匂いの閾値:168μg/l水
【0141】
【化8】
【0142】匂い:ビャクダン、アニマリック 匂いの閾値:70μg/l水
【0143】
【化9】
【0144】匂い:ウッディ 匂いの閾値:72μg/l水
【0145】
【化10】
【0146】匂い:ビャクダン、フローラル 匂いの閾値:137μg/l水
【0147】
【化11】
【0148】匂い:極めて弱いフローラル 匂いの閾値:591μg/l水
【0149】
【化12】
【0150】匂い:強いビャクダン、フローラル 匂いの閾値:46μg/l水
【0151】
【化13】
【0152】匂い:弱いフローラル 匂いの閾値:204μg/l水
【0153】
【化14】
【0154】
【化15】
【0155】
【化16】
【0156】
【化17】
【0157】
【化18】
【0158】
【化19】
【0159】
【化20】
【0160】
【化21】
【0161】
【化22】
【0162】
【化23】
【0163】
【化24】
フロントページの続き (72)発明者 ベルント ヘルシャー ドイツ連邦共和国 ハレ ハーメルナー シュトラーセ 1 (72)発明者 マンフレート マイアー ドイツ連邦共和国 フュルステンベルク ノイエ シュトラーセ 3 (72)発明者 ノーベルト アンドレーアス ブラウン ドイツ連邦共和国 ホルツミンデン ヒル シュベルガー ヴェーク 1 (72)発明者 ベルトールト ヴェーバー ドイツ連邦共和国 ホルツミンデン ベル クブリック 7ベー (72)発明者 ヴィルヘルム ピッケンハーゲン ドイツ連邦共和国 ヘクスター アン デ ア キリアーニキルヒェ 14 Fターム(参考) 4H006 AA01 AA03 AB14 FC36 FC76 FE11 4H059 BA14 BB13 BB17 BB18 BB19 BB44 BB45 DA09

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 (2R/S,3R/S)−3−メチル−4−[(E,1
    R/S,2R/S,6R/S,7R/S)トリシクロ
    [5.2.1.02,6]デセ−4−エン−8−イリデ
    ン]ブタノ−2−オール [その際、それぞれ相互に無関係に次のことが通用す
    る: − (2R/S,3R/S)は(2R,3R)、(2
    R,3S)、(2S,3R)又は(2S,3S)を表
    し、及び −(E,1R/S,2R/S,6R/S,7R/S)は
    (E,1R,2R,6R,7R)又は(E,1S,2
    S,6S,7S)を表す]の化合物。
  2. 【請求項2】 (E,1R,2R,6R,7R)の立体
    配置の特徴を有する、請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 (2S,3R)又は(2S,3S)の立
    体配置の特徴を有する、請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 (E,1S,2S,6S,7S)の立体
    配置の特徴を有する、請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのいずれか1項記載
    の化合物の複数の立体配置異性体からなる混合物。
  6. 【請求項6】 請求項1から4までのいずれか1項記載
    の化合物の1種の立体配置異性体又は複数種の立体配置
    異性体並びに式 3−メチル−4−[(E,1R/S,2S/R,6R/
    S,7R/S)トリシクロ[5.2.1.02,6]デ
    セ−3−エン−8−イリデン]ブタノ−2−オール又は
    式 3−メチル−4−[(Z,1R/S,2R/S,6R/
    S,7R/S)トリシクロ[5.2.1.02,6]デ
    セ−4−エン−8−イリデン]ブタノ−2−オール又は
    式 3−メチル−4−[(Z,1R/S,2S/R,6R/
    S,7R/S)トリシクロ[5.2.1.02,6]デ
    セ−3−エン−8−イリデン]ブタノ−2−オールの1
    種又は複数種の化合物を含有し、その際、この混合比
    は、この混合物の感知特性が主に請求項1から4までの
    いずれか1項記載の化合物の1種又は複数種の立体配置
    異性体により決定されるように選択されている混合物。
  7. 【請求項7】 請求項1から4までのいずれか1項記載
    の化合物又は請求項5から6までのいずれか1項記載の
    混合物の感知作用量を有する香料組成物又は芳香物質組
    成物。
  8. 【請求項8】 香料又は芳香物質としての、請求項1か
    ら4までのいずれか1項記載の化合物又は請求項5から
    6までのいずれか1項記載の混合物の使用。
  9. 【請求項9】 香料組成物又は芳香物質組成物の1種又
    は複数種の成分を、請求項1から4までのいずれか1項
    記載の化合物又は請求項5から6までのいずれか1項記
    載の混合物の感知作用量と混合する、香料組成物又は芳
    香物質組成物の感知特性を変更する方法。
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