JP2003104377A - 薄肉容器用保持具 - Google Patents

薄肉容器用保持具

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肉薄化した容器を適切に支持しつつ、その薄
肉容器の取り扱いを容易にすることのできる薄肉容器用
保持具を提供する。 【解決手段】 保持具10は、その保持具本体12に互
いに対向する一対の2つの窪み領域35、35を有し、
窪み領域35、35間の離間距離は、大人が片手で把持
するのに適した寸法となるように設計される。窪み領域
35には、横リブ36が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、薄肉容器用保持
具に関し、特に、液体飲料等を収容するために、これま
での自立性PETボトルに代わる容易に変形し易い薄肉
容器を支持するのに適した保持具に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】ミネラルウォータやお
茶などの液体飲料の多くは、PETボトルに収容されて
販売されている。この用途のPETボトルは或る程度の
厚みを有し、構造的に自立性のあるプラスチック容器で
あるが、近時のゴミの減容化、リサイクルなどに関する
産業廃棄物問題やコスト低減の観点から、肉薄のプラス
チック容器を使用することには大いに意義がある。
【0003】上記観点からプラスチック容器を見直す
と、その肉厚は、容器が製造され、液体飲料等が容器内
に充填され、流通され、そしてユーザが購入してその飲
料を飲み終わるまでの間、破れることなく、飲料等を確
実に収容保持できる範囲で、できるだけ薄い方がよい。
【0004】しかし、プラスチック容器は、肉厚を薄く
すればするほど、構造的に自立性に乏しく且つ変形し易
くなり、例えば2リットル等の比較的大容量の容器で
は、把持し難くなり、ユーザが容器に収納されている飲
料を飲もうとして開口された容器の胴体部分を或る程度
厚みのある既存のプラスチック容器と同じ感覚で把持し
たときに、通常の把持力が大きな外圧となり、胴体部分
が容易に内側に撓んで、その結果、開口から飲料が噴出
するなどの問題が生じ易くなり、その取り扱いに注意が
必要となる。
【0005】そこで、本発明の目的は、肉薄化した容器
を適切に支持しつつ、その薄肉容器の取り扱いを容易に
することのできる薄肉容器用保持具を提供することにあ
る。
【0006】本発明の他の目的は、取り扱い性に関する
薄肉容器の欠点を補うことのできる薄肉容器用保持具を
提供することにある。
【0007】本発明の別の目的は、薄肉容器の取り扱い
性を、これまでのPETボトルと同等にすることのでき
る薄肉容器用保持具を提供することにある。
【0008】本発明の更なる目的は、薄肉容器の内容物
が無くなったら新しい薄肉容器に交換することで反復使
用が可能な薄肉容器用保持具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる技術的課題は、本
発明によれば、薄肉容器を受け入れる保持具本体を有す
る保持具であって、前記保持具本体には、互いに対向し
て位置する一対の窪み領域が形成され、該一対の窪み領
域は、少なくとも片手で把持するのに都合のよい間隔で
離間しており、前記窪み領域にはリブが形成されている
ことを特徴とする薄肉容器用保持具を提供することによ
り達成される。
【0010】本発明に従う薄肉容器用保持具によれば、
保持具本体に形成された窪み領域が、変形自在な薄肉容
器と密着することにより、保持具は薄肉容器と一体化す
ることができる。また、窪み領域に設けたリブによっ
て、この窪み領域の剛性を高めることができ、ユーザが
把持したときに、窪み領域の部分的な変形を防止するこ
とができ、これにより、薄肉容器に不必要な部分的な外
力が加わって容器の内圧が不必要に上昇し、飲料などの
内容物が噴出してしまうのを防止することができる。
【0011】本発明が適用可能な薄肉容器は、典型的に
は、薄肉プラスチック容器であり、最も好ましくは、薄
肉プラスチックボトルであり、ミネラルウオータ、お茶
等の飲料をパッケージして、現在数多く販売されている
PETボトルに代わるボトルであって、少なくともボト
ル本体の部分が、在来のPETボトルよりも薄肉化さ
れ、僅かな外力によって容易に変形するものに対して本
発明の保持具は好適に適用される。
【0012】この薄肉容器には、粉体、ペースト状物で
あってもよいが、典型的には、液体が収容される。液体
の例として、典型的には、ミネラルウオータ、お茶、ジ
ュースなどの飲料であるが、一般的に、容器に収容して
流通、使用可能なあらゆる液体を含む。具体的には、
酒、醤油、味醂、酢等の調味料、洗剤、液状漂白剤、繊
維柔軟剤等を例示することができる。
【0013】
【実施例】本発明の上記目的及び他の目的並びにその作
用効果は、添付の図面を参照した本発明の好ましい実施
例の詳しい説明から明らかになるであろう。
【0014】図示のボトル1は、従来からミネラルウォ
ータやお茶などをデリバリーするのに多用されている周
知のPETボトルに代わるものであり、プラスチック成
型品である。
【0015】本発明に利用できるボトル1の容量は特に
限定されるものではなく、例えば500ミリリットル、
1リットルのものであってもよいが、特に、1.5リット
ル、2リットルのように大容量のものに好適に利用でき
る。図示のボトル1の容量は2リットルである。このボ
トル1は、典型的には、ミネラルウォータをデリバリー
するのに用いられるが、他の用途に使用するものであっ
てもよく、他の各種飲料の他、醤油、味醂などの液状調
味料、シャンプーや洗剤などの液体を収容するものであ
ってもよい。
【0016】ボトル1の基本形状は、従来と同様であ
り、ネジ付きキャップ2で施蓋される注口部とボトル本
体3とを有する。ボトル本体3は、製造上の観点から円
筒形状であるのがよいが、例えば楕円などの非円形断面
又は四角や八角などの断面を備えた角柱状の形状を有し
ていてもよい。
【0017】図3を参照して、注口部は、従来のPET
ボトルのものと同様であってよく、ボトル注口端からボ
トル本体3に向かって順に、未開封保証リング4を有す
るネジ付きキャップ2を螺着させるための雄ねじを備え
た開口端部分(図面には、作図上の理由から現れていな
い)、円形フランジ又はネックリング5、首部分6、及
び肩部分7を有する。
【0018】ボトル注口部のうち、少なくとも開口端部
分と、ネックリング5と、首部分6は、従来のPETボ
トルの注口部と同程度の肉厚又は硬さを備えているのが
よく、これに加えて、肩部分7の少なくともその上端部
分、つまり首部分6との境界部分が、首部分6とほぼ同
じ肉厚又は硬さを有するのが好ましい。
【0019】一方、ボトル本体3は、従来のPETボト
ルと比較して相当に肉薄であって、その程度は、捻り、
圧縮などの外力を受けない限り、大気圧中で自己の形状
を保持することのできる範囲、即ち、自立性を保持でき
る範囲内であってもよいが、産業廃棄物問題に対する配
慮とコスト低減の観点から、実用上支障のない範囲、即
ち、液体飲料等が容器内に充填され、流通され、そして
ユーザが購入してその内容物を消費し尽くすまでの間、
破れることなく、飲料等を確実に収容保持できる範囲
で、その限界まで薄肉化したものであるのが好ましい。
【0020】これを具体的な数値で表すと、現在の飲料
などが充填された汎用PETボトルのボトル本体の肉厚
は300ミクロン程度である。本発明の保持具を好適に
適用できるボトル1の場合、ボトル本体3の肉厚は25
0ミクロンよりも薄く、好ましくは、200ミクロン以
下であるのがよく、更に薄く、50〜35ミクロンであ
ってもよい。
【0021】主に図1及び図2を参照して、本発明に従
う薄肉容器用保持具10は、典型的にはプラスチック成
型品である。使用可能なプラスチック材料としては、ポ
リエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ABS
樹脂、ポリアミド(PA)、ポリアセタール(PO
M)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などがあ
る。
【0022】保持具10は、ボトル1の注口部(ネック
リング5、首部6など)及び/又は肩部分7と係合する
上部分11と、ボトル本体3を収容する下部分又は本体
12とを含み、ボトル1を保持して、少なくとも従来の
PETボトルとほぼ同等の自立性を付与することのでき
る剛性を有する。なお、図示の例では、上部分11が一
対のアーム13で構成されているがこれに限定されるも
のではない。また、本発明に従う保持具10は、ボトル
1の全体を覆う形状(フルフェース形状)であってもよ
く、図示した上部分11と保持具本体12とを離間した
形状に限定されるものではない。
【0023】上部分11は、機能的に、ボトル1からミ
ネラルウオータを取り出すために、ボトル1を収容した
保持具10を傾けたときに、ボトル1が保持具10から
抜け出すのを防止する機能を少なくも有していればよ
く、例えば、上部分11がボトル1の肩部分7と係合す
るものであってもよい。
【0024】上部分11は、この実施例では、上述した
ように、一対のアーム13で構成されている。かくし
て、保持具10は、この一対のアーム13と下部分12
とが上下に大きく離間し、これらの要素13、12が、
上下に延びる連結部分16で互いに連結された形状を有
する。
【0025】保持具10の上部分11を構成するアーム
13について説明すると、一対のアーム13は、その一
端が合流して連結部分16に連なっており、この連結部
分16はアーム13からほぼ水平方向に遠ざかった後ほ
ぼ直角に折れ曲がって下方に延びる形状を有し、連結部
分16の下端は下部分12に連なっている。
【0026】アーム13は、図4から明らかなように、
ボトル注口部を取り囲む断面略円形形状を有するが、そ
の自由端は、互いに離間して、ほぼ水平方向にボトル注
口部を挿入することのできる隙間又は出入口Aを形成し
ている。両アーム13は、互いに弾性的に近接、離間可
能であり、両アーム13間にボトル注口部が挿入された
状態で、該注口部を弾力的に狭持し、キャップ2の開又
は閉方向の回転による応力によって注口部即ちボトル1
が供回りするのを防止できる大きさの断面略円形を形成
する。
【0027】図示のボトル1のように、キャップ2に未
開封保証リング4が連設されている場合、キャップ2の
最初の開封に際しては、キャップ2を未開封保証リング
4から切り離すに足る強い回転力が加えられる。このよ
うな特に強い回転力に対しても注口部即ちボトル1の供
回りを確実に防止するために、図3及び図4にも示すよ
うに、アーム13、13は、自由端につまみ部分17を
有し、このつまみ部分17が互いに近接する方向(隙間
Aが狭まる方向)に指F、Fで締め付ける(図4)こと
によって、一時的に、より強い拘束力を生じさせること
ができる。
【0028】キャップ2に加えられる強い回転力に対す
るボトル1の供回りを確実に防止する手段として、以上
の構造の他にも、図5及び図6に示すように、一対のア
ーム13、13の内面に、夫々、突起18を形成する一
方、ボトル1のネックリング5の直径方向対向位置に一
対の切欠き又は凹所19を形成し、突起18と凹所19
との嵌合を利用する構造を採用することもできる。変形
例として、アーム13、13によるボトル1の拘束力を
高めるために、成型の際に、アーム13にバネ性金属プ
レートをインサートするようにしてもよい。
【0029】或いは、図3、4の構造に、摩擦力増強構
造を付加することによって、キャップ2への回転力によ
るボトル1の供回り防止機能を強化することもできる。
即ち、図7に示すように、一対のアーム13、13の内
面の未開封保証リング4との接触部分に、複数の爪又は
突起18を形成する一方、未開封保証リング4の外周面
全域に、多数の縦溝19を設けることによって、アーム
13、13と未開封リング4との間の摩擦力(係合力)
を強化することができる。
【0030】或いは、図8及び図9に示すように、一対
のアーム13、13の内面のネックリング5との接触部
分に、その全域に亘って、連続的又は断続的に、ゴム等
の摩擦要素20を設けて摩擦力を強化することができ
る。
【0031】上述した爪18と縦溝19との組み合わせ
や、ネックリング5と係合する摩擦要素20は、ボトル
1の注口部又は未開封保証リング4との関係で説明した
ものであり、したがって、摩擦要素20を例えば未開封
保証リング4と係合する位置に配置するようにしてもよ
く、また、爪18をボトル1のネックリング5又は首部
6と係合する位置に配置するようにしてもよい。
【0032】更に、アーム13、13とボトル注口部と
の間の滑り止めのための別の構造として、図10に示す
ように、一対のアーム13、13の内面の例えばボトル
ネックリング5との係合部分に、その全域に亘って、多
数の断面略半円状の凹所23を設ける一方、ボトルネッ
クリング5の周縁に前記凹所23と相補的な半円状の突
起24を設け、凹所23と突起24との係合を利用する
こともできる。
【0033】或いは、図11及び図12に示すように、
一対のアーム13、13の一方のアームの自由端に、係
合孔25を備えたベルト26を連接する一方、他方のア
ームの自由端近傍に、係合孔25に挿入可能な係止突起
27を設け、ベルト16によって一対のアーム13、1
3をボトル1注口部に緩みなく拘束する構造を採用する
ことは、アーム13、13とボトル注口部との間の相対
回転を防止するのに有効である。
【0034】尚、ベルト26の固定方法として、図13
に示すように、ベルト26の先端部分にラチェット歯2
9を設け、他方のアーム13の自由端にリング30によ
ってトンネルを形成して、リング30の内面にラチェッ
ト歯29と噛み合う爪31を設けることもできる。
【0035】以上のような構造のアーム13、13の合
流端と下部分12とを連結する連結部分16は、アーム
13から一旦横方向に延びた後にほぼ直角方向に垂下し
てコーナー部分33(図1)を形成した後、徐々に拡幅
しながら下部分12に連なっている。保持具10のコー
ナー部分33は、例えば冷蔵庫からボトル1を取り出す
のに、ユーザが指をかけてボトル1を持ち上げるのに適
している。
【0036】保持具10の下部分又は本体12は、液体
を収容する薄肉ボトル1のボトル本体3を受け入れて、
アーム13、13間にその薄肉ボトル1の注口部を狭持
したときに、実質的に変形することなくボトル1を支持
することのできる剛性又は硬さを有する。
【0037】保持具本体12は、特に図面上明らかにし
ていないが、有底であってもよく、或いは、下方に開放
していてもよい。下部分12が下方に開放している場合
には、ボトル1の上から保持具10を被せるようにして
ボトル1に保持具10を装着することができる。つま
り、保持具本体12の下端開口を通じてボトル1を保持
具10の中に収容することができる。
【0038】また、保持具本体12が有底の場合には、
ボトル1は、保持具10の側方から、保持具10の一対
のアーム13と保持具本体12との間の開放空間又はボ
トル収容可能な出入口B(図1参照)から挿入すること
ができる。勿論、保持具本体12が底を有していない場
合でも、このボトル収容可能な出入口Bからボトル1を
挿入することができる。
【0039】保持具本体12は、図14に示す円形断面
又はほぼ円形断面の円筒体形状を有し、ボトル1のボト
ル本体3の下方部分の回りを包囲する。保持具本体12
の内径は、ボトル本体3の外径とほぼ一致していてもよ
く、或いは若干のクリアランスを有してもよい。
【0040】図1及び図15に示すように、保持具本体
12は、直径方向に互いに対向する一対の2つの窪み領
域35、35を有する。この2つの互いに対向する一対
の窪み領域35、35間の離間距離X(図2)は、大人
が片手で把持するのに適した寸法となるように設計され
るのが都合がよい。すなわち、片手で保持具10を把持
するときに窪み領域35、35が把持領域となるよう
に、これらの間の離間距離を設定するのがよい。
【0041】後に説明ように、保持具本体12に窪み領
域35を設けることによって、この窪み領域35が薄肉
ボトル1と密着するように保持具本体12の内径又は一
対の窪み領域35の離間距離Xを設計するのが好まし
い。もし、窪み領域35によって薄肉ボトル1を押し潰
す方向に強制的に変形させた状態になるときには、保持
具本体12と薄肉ボトル1との間に若干のクリアランス
を設定しておくのが好ましい。薄肉ボトル1は、その変
形自在性により、窪み領域35が変形した分、他の部分
が外方に変形して、薄肉ボトル1の内圧上昇が回避され
るであろう。
【0042】保持具本体12を把持する壁面に設けた窪
み領域35は、これを正面から見たときに、例えば縦長
又は楕円や円形であってもよいが、図示の例では、矩形
形状を有する。この窪み領域35の大きさ又は面積は、
把持のために人の手指から加えられる押圧力が局部に集
中することなく、その平面全体に分散される効果が期待
できる大きさであることが望ましく、この窪み領域35
の肉厚は他の部分の肉厚と等しいが、窪み領域35の肉
厚を他の部分よりも厚くしてもよい。
【0043】図1に示す例では、窪み領域35に、水平
方向に直線状に延びる複数の横リブ36が上下に離間し
て形成されている。この横リブ36は肉厚を厚くするこ
とにより形成するようにしてもよいが、図示の例では、
図15から理解できるように、窪み領域35を波形にす
ることにより形成されている。すなわち、窪み領域35
は、その全体にわたって均一の肉厚を有し、壁面をウエ
ーブさせることにより横リブ36が形成されている。図
中、参照符号37は、保持具本体11に窪み領域35を
形成する傾斜壁を示す。すなわち、窪み領域35は傾斜
壁37によってその輪郭が規定される。
【0044】横リブ36は、必ずしも複数本である必要
はないが、横リブ36の後述する各機能を十分に発揮さ
せるためには、複数本である方が好ましい。また、横リ
ブ36は、水平方向に真っ直ぐに延びる直線状のリブで
なくても、多少ウエーブしていてもよい。また、一本の
横リブ36は、図示のように連続的に水平方向に延びる
形状の他に、断続的に延びる形状を有していてもよい。
【0045】以上の構造を有する保持具10は、図1及
び図2に示すように、その保持具本体12の中に薄肉ボ
トル1のボトル本体3を受け入れ、且つ、そのボトル1
の注口部を両アーム13間に狭持した状態で使用され、
薄肉ボトル1を起立状態に保つ。
【0046】このとき、窪み領域35は、収容した薄肉
ボトル1と密着した状態又は好ましくは薄肉ボトル1を
部分的に内方に強制的に変形させて摩擦係合した状態に
なる。
【0047】更に、窪み領域35の横リブ36は、窪み
領域35の剛性を増大する機能を発揮する。また、横リ
ブ36は、把持のために添えられた手の指の滑りを防止
する機能も発揮する。更に、壁面をウエーブさせること
により横リブ36を形成したときには、図15から理解
できるように、横リブ36に沿って、薄肉ボトル1が変
形する傾向になる。
【0048】このように、保持具本体12の中に収容さ
れた薄肉ボトル1の一部が保持具10の内壁面に密着し
て摩擦係合した状態となることから、薄肉ボトル1と保
持具本体12との一体性が増大することになる。
【0049】保持具10に支持された薄肉ボトル1か
ら、直接、ミネラルウオータを飲む、或いは、コップに
注ぐときは、先ず、一方の手で保持具10の任意の部分
を押さえつつ、他方の手でキャップ2を回転させてこれ
を取り外す。このとき、通常は、アーム13、13が自
らの弾力で薄肉ボトル1の注口部を狭持しているので、
アーム13、13部分に指Fによる更なる力を加えなく
ても、キャップ2の取り外しは可能であろう。しかし、
薄肉ボトル1がまだ未開封であれば、指Fで一対のつま
み部分17を把持してアーム13、13によるボトル注
口部の狭持を確実にしてボトル1の供回りを防止しつつ
キャップ2を未開封保証リング4から切り離すことがで
きる。
【0050】仮に、キャップ2の取り外しの際に、ユー
ザが窪み領域35を把持したとしても、その窪み領域3
5に加えられる押圧力は、横リブ36によって補強され
た窪み領域35の全体に分散されるので、この窪み領域
35の一部が極端に内方に変形することによる不必要な
薄肉ボトル1の潰れが無く、キャップ2を取り外したと
きに、その注口からミネラルウオータが不用意に噴出す
ることを防止することができる。換言すれば、仮に、窪
み領域35を把持したときに、この窪み領域35の一部
が変形したときには、これにより薄肉ボトル1に部分的
な外力が加わって、ボトル1の内圧が上昇してしまう。
勿論、薄肉ボトル1の内圧が上昇したときには、キャッ
プ2を外したときに、ボトル1の注口からミネラルウオ
ータが噴出してしまう虞がある。
【0051】キャップ2を取り外したら、典型的には、
従来のPETボトルと同様に、片手で窪み領域35を把
持した状態でボトル1を傾けながらミネラルウオータを
例えばコップに注ぐことができる。このときは、把持し
た手のスリップは横リブ36によって防止される。
【0052】以上の説明から、保持具10に収容した薄
肉ボトル1は、保持具10によって、従来のPETボト
ルと同様に取り扱うことが可能になる、ということが理
解できるであろう。また、以上の全行為の間、横リブ3
6及び窪み領域35によって薄肉ボトル1が部分的に保
持具本体12と密着して摩擦係合により一体化している
ため、一対のアーム13と協働して、ボトル1の軸線方
向の移動つまり抜け出す方向の移動を抑えることができ
る。
【0053】ボトル1内のミネラルウオータが無くなっ
たら新しいボトル1と交換することで、同じ保持具10
を反復して使用することができる。
【0054】なお、図14や図15或いは後に説明する
図17、図18等において、ボトル1と保持具10とが
互いに離間して描いてあるが、これは薄肉ボトル1の存
在を図面上明確にするという専ら作図上の理由によるも
のであり、実際とは異なると理解すべきである。
【0055】図16以降の図面は、本発明に従う薄肉容
器用保持具の変形例を例示するものである。
【0056】図1と対比して図16を見ると分かるよう
に、図16の保持具10は、窪み領域35に複数の縦リ
ブ38が横方向に離間して配置されており、それ以外の
部分の構成は図1の保持具10と同一である。
【0057】縦リブ38にあっても、先に説明した横リ
ブ36と同様に、縦方向に真っ直ぐに延びる直線状のリ
ブでなくても、多少ウエーブしていてもよい。また、一
本の縦リブ38は、図示のように連続的に縦方向に延び
る形状の他に、断続的に延びる形状を有していてもよ
い。
【0058】また、縦リブ38は、先に説明した横リブ
と同様に、肉厚を厚くすることにより形成するようにし
てもよいが、図示の例では、図17から理解できるよう
に、窪み領域35の壁面をウエーブさせることにより形
成されている。
【0059】また、本発明において窪み領域35に設け
られるリブは、窪み領域35の剛性を高める構造及び/
又は把持したときのスリップを防止できる構造であれば
よく、その配置は特に限定されるものではない。したが
って、先に説明した横リブ36と縦リブ38とを組み合
わせて配置してもよく、また、凸条リブを窪み領域35
に不規則に配置してもよい。
【0060】また、保持具本体12の断面形状として、
図18に図示するように、扁平な形状を有していてもよ
い。図示の例では、保持具本体12が楕円形状を有して
いるが、これを互いに平行にほぼ平らな2つの側壁と、
この2つの側壁の端同士を連結する円弧状の端壁とで構
成するようにしてもよい。このように非円形の断面形状
を備えた保持具10の場合、薄肉ボトル1は、その変形
自在性によって、保持具本体12の断面形状に沿って容
易に変形し、これにより部分的に保持具10と密着する
ことによって保持具10との一体性が向上するという利
点がある。
【0061】また、図19に図示するように、保持具本
体12を縦方向に切り離すスリットSを備えていてもよ
い。このように、保持具本体12に縦方向に延びるスリ
ットSを設けた場合には、保持具本体12に底壁39
(図20)を設けるのがよい。底壁39は保持具本体1
2の下端開放の全領域を覆う形状を有していてもよい
が、中央部分を開放した形状、つまり一部を欠落したリ
ング状の形状を有していてもよい。保持具本体12に底
壁39を設けることにより、窪み領域35を把持したと
きに、スリットSを備えた保持具本体12が簡単に縮径
してしまうのを防止することができる。
【0062】また、図21に図示するように、保持具本
体12は、多角形の断面形状を有していてもよい。ちな
みに、図21の保持具10は八角形の断面形状を有して
いるが、特に、八角形の断面形状に限定されるものでは
ない。このように、多角形の断面形状を備えた保持具1
0の場合、断面円形のボトル1は、その変形自在性によ
って、保持具本体12の断面形状に沿って容易に変形
し、これにより部分的に保持具10と密着することによ
って保持具10との一体性が向上するという利点があ
る。
【0063】以上、本発明に従う保持具に関し、2リッ
トル入りボトルを例に説明したが、例えば小容量の50
0ミリリットル入りボトルに対しても好適に適用するこ
とができる。この場合、保持具本体12に一対の対向す
る窪み領域35を設けることでボトルと保持具との一体
性を高めることができる。この場合、対向する窪み領域
35、35間の距離は、2リットル入りボトル1の場合
に比べて随分と小さくなるであろうが、本発明に従う保
持具によって薄肉ボトルを従来のPETボトルと同等に
取り扱うことが可能なる。
【0064】互いに対向する一対の窪み領域35、35
間の離間距離Xは、薄肉ボトルの容量に応じた把持の容
易性及び/又は好ましい把持感が得られるように設定す
るのが好ましい。
【0065】具体的には、例えば薄肉ボトルの高さが2
50〜350ミリメートルの2リットルボトルの場合に
は、離間距離Xを90〜120ミリメートル、好ましく
は100〜105ミリメートルに設定するのが望まし
い。このとき、2リットル入り薄肉ボトルのボトル本体
の直径は95〜125ミリメートル、好ましくは105
〜110ミリメートルに設定するのが望ましい。
【0066】また、薄肉ボトルの高さが250〜350
ミリメートルの1.5リットルボトルの場合には、離間距
離Xを75〜90ミリメートル、好ましくは80〜85
ミリメートルに設定するのが望ましい。このとき、1.5
リットル入り薄肉ボトルのボトル本体の直径は80〜9
5ミリメートル、好ましくは85〜90ミリメートルに
設定するのが望ましい。
【0067】同様に、他の容量の薄肉ボトルにおいて
も、ボトル本体の直径が、一対の窪み領域35間の離間
距離Xよりも若干大きく設定されているのが好ましい。
具体的には、ボトル本体の直径を、上記離間距離Xより
も5〜40ミリメートル、好ましくは5〜10ミリメー
トル程度大きく設定することにより、薄肉ボトルの容量
に応じた把持の容易性及び/又は好ましい把持感が得ら
れるだけでなく、薄肉ボトルの変形による内容物の噴出
を防止しつつ、窪み領域35と薄肉ボトルとの密着によ
る、本発明に従う保持具と薄肉ボトルとの一体性を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】薄肉ボトルに装着した状態の本発明に従う保持
具の側面図である。
【図2】図1に関連して、薄肉ボトルに装着した状態の
本発明に従う保持具の正面図である。
【図3】図2に対応したボトル注口部と保持具の上部分
とを詳細に図示した一部切欠き要部正面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿って切断した断面図であ
る。
【図5】保持具の上部分の変形例を示す図4に対応し且
つ図6のV−V線に沿って切断した断面図である。
【図6】保持具の上部分の変形例を示す図3に対応した
一部切欠き要部正面図である。
【図7】保持具の上部分の他の変形例を示す図3に対応
した一部切欠き要部正面図である。
【図8】保持具の上部分の別の変形例を示す図3に対応
した一部切欠き要部正面図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿って切断した断面図であ
る。
【図10】保持具の上部分の更に別の変形例を示す図4
に対応した断面図である。
【図11】保持具の上部分の他の変形例を示す図3に対
応した一部切欠き要部正面図である。
【図12】図11のX12−X12に沿って切断した断面図で
ある。
【図13】保持具の上部分の更に別の変形例を示す図4
に対応した断面図である。
【図14】図1のX14−X14に沿って切断した断面図であ
る。
【図15】図1のX15−X15に沿って切断した断面図であ
る。
【図16】本発明に従う保持具の変形例を示す図1に対
応した図である。
【図17】図16のX17−X17に沿って切断した断面図で
ある。
【図18】保持具の下部分の断面形状の変形例を示す図
であり、図1及び図16のX18−X18に沿って切断した断
面図である。
【図19】本発明に従う保持具の他の変形例を示す図1
に対応した図である。
【図20】図19に示す保持具の底面図である。
【図21】本発明に従う保持具の別の変形例を示す図1
に対応した図である。
【図22】図21のX22−X22に沿って切断した断面図で
ある。
【符号の説明】
1 薄肉ボトル 10 保持具 11 保持具の上部分 12 保持具本体(保持具の下部分) 16 上部分と下部分とを互いに連結する連結部 35 窪み領域(把持領域) 36 横リブ 37 傾斜壁 38 縦リブ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄肉容器の本体部分を受け入れる保持具
    本体を有する保持具であって、 前記保持具本体には、互いに対向して位置する一対の窪
    み領域が形成され、 該一対の窪み領域は、少なくとも片手で把持するのに都
    合のよい間隔で離間しており、 前記窪み領域にはリブが形成されていることを特徴とす
    る薄肉容器用保持具。
  2. 【請求項2】 前記薄肉用保持具の側方から前記薄肉ボ
    トルを挿入可能な出入口を更に有する、請求項1に記載
    の薄肉容器用保持具。
  3. 【請求項3】 前記薄肉容器が、キャップで覆われた注
    口部と、容器本体と、該容器本体と前記注口部とを連結
    する首部分とを有し、 前記保持具が、前記注口部又は首部分と係合する上部分
    を有し、 該上部分と前記保持具本体とが、前記容器の軸線方向に
    離間して配置されて、前記保持具の側方から薄肉ボトル
    を挿入可能な出入口が形成され、 前記上部分と前記保持具本体とが、上下方向に延びる連
    結部分で互いに連結されている、請求項2に記載の薄肉
    容器用保持具。
  4. 【請求項4】 前記リブが、上下に離間して配置された
    複数の横方向に延びる横リブを有する、請求項1〜3の
    いずれか一項に記載の薄肉容器用保持具。
  5. 【請求項5】 前記リブが、横方向に離間して配置され
    た複数の縦方向に延びる縦リブを有する、請求項1〜3
    のいずれか一項に記載の薄肉容器用保持具。
  6. 【請求項6】 前記薄肉容器が、液体を収容するボトル
    である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の薄肉用保
    持具。
  7. 【請求項7】 前記薄肉容器の直径が、前記一対の窪み
    領域間の離間距離よりも5〜40ミリメートル大きい、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の薄肉用保持具。
  8. 【請求項8】 薄肉容器の受け入れることのできる保持
    具であって、 互いに対向して位置し、前記薄肉容器を強制的に内方に
    変形させて摩擦係合する一対の窪み領域を有し、 該一対の窪み領域は、少なくとも片手で把持するのに都
    合のよい間隔で離間していることを特徴とする保持具。
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