JP2003095925A - 複合エマルションの製造方法 - Google Patents

複合エマルションの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膜乳化の技術を利用し、油滴径が微細で、か
つ封入対象物の封入率が高いW/O/W型複合エマルション
を製造する方法を提供する。 【解決手段】 水中油中水型複合エマルションを、細孔
径の異なる複数の多孔質ガラス膜に、細孔孔径のより大
きな多孔質ガラス膜から順次通過させて、油滴径がより
小さい水中油中水型複合エマルションを製造することを
特徴とする水中油中水型複合エマルションの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中油中水型複合
エマルションの製造方法に関する。より詳細には、油相
粒子の粒子径が微細でしかも内水相における封入対象物
質の封入率が高い水中油中水型複合エマルションの製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水中油中水型複合エマルション(以下「W
/O/W型複合エマルション」という)は、水溶性薬剤を投
与対象の特定部位に集中させるために油滴として投与す
る場合や、同一水性相に含有させることが好ましくない
か不可能である2種以上の成分(配合禁忌成分)を同一
の液剤に含有させる際等に有用である。特に内服用の液
剤の場合、苦味や不快味を有する水溶性薬物を内水相に
封入することにより、服用可能な製剤にすることができ
る。
【0003】W/O/W型複合エマルションは一般的に安定
性が悪いため、その安定性が保持されやすい粘性の高い
クリーム剤などでは応用されているものの、内服の液剤
としての報告はされていない。
【0004】このW/O/W型複合エマルションを注射剤、
内服剤等の液剤として使用する場合、エマルションの安
定性を確保するためには含有される油滴の直径はできる
だけ小さいものである必要がある。また、W/O/W型複合
エマルションの効率的な製造や薬剤等の効果的な投与、
摂取等のためには、封入対象物質の内水相中への封入率
はできるだけ高いことが好ましい。しかし、W/O/W型複
合エマルションの一般的な性質として、エマルションの
粒子径が小さいほど液剤中でのエマルションの安定性は
高くなるが、粒子径を小さくすると内水相へ封入した薬
物の封入率が低下する。
【0005】従来、W/O/W型複合エマルションの製造方
法として、攪拌による一段階乳化法や二段階乳化法が知
られているが、いずれも複合エマルションの生成率が低
いことや、エマルション粒子の破壊による内水相からの
封入物質の漏出を生じる等の問題点があった。また、油
滴粒子径が制御され、狭い粒度分布を有する微細な複合
エマルションを得ることも困難であった。
【0006】小さい油滴径のW/O/W型複合エマルション
の製造については、特許第2720101号ではレシチ
ンを使用し、油滴径1μm以下の注射用W/O/W型複合エマ
ルションを製造しているが、乳化効率、生産性が十分な
ものではなかった。また乳化剤(レシチン)の風味の点
より内服用の液剤とすることは難しい。
【0007】また、W/O/W型複合エマルションの内水相
に薬物を効率よく取り込ませる方法としては、特開平6
2−201816号、特開平5−97660号などに開
示された技術があるが、これらの方法は内水相に界面活
性剤を使用したり、W/O/W型複合エマルションの製造に
おいて製造される油中水型エマルションを特定の粘度に
調整したりすることによりよるもので、得られるエマル
ションの油滴径も微細なものではない。
【0008】微細粒子の得られる一般的な乳化法として
は、回転や衝突などの高いせん断力により粒子を微細化
する手法である機械的乳化法、界面張力が非常に低くな
る液晶相、界面活性剤(D)相等を利用して微細粒子を
得る手法である界面化学的乳化法等があるが、粒子に与
えるエネルギー及び使用する界面活性剤の量が共に少な
くても微細粒子の得られる乳化法として膜乳化法が挙げ
られる。膜乳化法は、一旦形成されたエマルションを多
孔性物質等の細孔を有する材料中を通過させ、さらに粒
子径の小さいエマルションを製造する方法である。
【0009】膜乳化法としては、多孔質ガラス膜を用い
たW/O/W型複合エマルションの製造方法が知られている
(特許第2106958号、特許第2733729号、
特許第2772860号等)。このような多孔質ガラス
膜を用いた膜乳化法によれば、粒子に与えるエネルギー
が少なくてすみ、均一なエマルションを作ることがで
き、多孔質ガラス膜の細孔径を小さいものとすれば油滴
粒径の小さいW/O/W型複合エマルションを製造すること
ができる。しかし、膜乳化により油滴粒径の小さいW/O/
W型複合エマルションを製造すると十分な封入率が得ら
れないという問題があった。また、油を連続相(水)に
押し出す従来の膜乳化法では、油(W/O型エマルショ
ン)の粘性が水(W/O/W型エマルション)よりも格段に
大きいため、通過速度が遅く、高圧が必要となり危険性
が大きくなることや膜表面が油(分散相)に濡れやすい
ため、均一の粒子生成条件設定が難しくなり、生産性が
劣り、長時間の使用に耐えられないなど、エマルション
を製造する際の乳化効率・生産性等に問題があった。こ
の乳化効率・生産性を改善する方法(特許第27682
05号)があるが、微細なW/O/W型複合エマルションの
製造に適用しようとした場合、ホモジナイザー等で予備
乳化したW/O/W型複合エマルションを微細孔径を有する
多孔質ガラス膜を通過させようとすると、膜表面で乳化
破壊が起こり、微細なW/O/W型複合エマルションが得ら
れない。また、より強力なせん断力により予備乳化物を
微細化し、微細孔径を有する多孔質ガラス膜を通過させ
ると、微細なW/O/W型複合エマルションは得られるが、
封入率が低くなってしまう問題があった。
【0010】上記のように、W/O/W型複合エマルション
の製造において、複合エマルションの粒子径を微細化
し、かつ内水相に薬物を封入した際の封入率の低下を防
ぐ製造法は知られていない。また、エマルションを製造
する際の乳化効率・生産性などを考慮した製造法も知ら
れていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、膜乳化の技
術を利用し、油滴径が微細で、かつ封入対象物質の封入
率が高いW/O/W型複合エマルションを製造する方法を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため種々検討した結果、油滴径の比較的大き
いW/O/W型複合エマルションを公知の方法により形成
し、これを細孔径の異なる複数の多孔質ガラス膜に、細
孔径の大きいものから順次通すことにより油滴径を段階
的に小さくすると、油滴径が小さく、しかも内水相の封
入対象物質の封入率が高い安定なW/O/W型複合エマルシ
ョンが得られることを見出し、本発明を完成した。
【0013】すなわち本発明は、W/O/W型複合エマルシ
ョンを、細孔径の異なる複数の多孔質ガラス膜に、細孔
孔径のより大きな多孔質ガラス膜から順次通過させて、
油滴径がより小さいW/O/W型複合エマルションを製造す
ることを特徴とするW/O/W型複合エマルションの製造方
法を提供する。
【0014】上記本発明の好ましい態様においては、W/
O/W型複合エマルションを最初に通過させる多孔質ガラ
ス膜として、2μmより大きく、30μm以下の細孔径を
有する多孔質ガラス膜を使用し、この多孔質ガラス膜の
細孔径に対して1から100倍の平均油滴径を有するW/
O/W型複合エマルションを最初の膜に通過させた後、さ
らに2μm以下の細孔径を有する1以上の多孔質ガラス
膜を細孔径のより大きい多孔質ガラス膜から小さい膜へ
と順次通過させる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0016】本発明のW/O/W型複合エマルションの製造
方法においては、まず目的とする油滴径よりも大きい油
滴径を有するW/O/W型複合エマルションを製造する(一
次乳化)。このような目的とする油滴径よりも大きい油
滴径を有するW/O/W型複合エマルションは、公知のW/O/W
型複合エマルション製造法により製造することができ
る。
【0017】例えば、攪拌等をしながら油相に水相を連
続的に添加して油中水型エマルション(以下「W/O型エ
マルション」という)の形成を経てその後の相転移によ
りW/O/W型複合エマルションとする一段階乳化法、及び
油相に内水相となる水相を添加して攪拌等することによ
り一旦W/O型エマルションを形成し、このW/O型エマルシ
ョンを外水相に分散させW/O/W型複合エマルションとす
る二段階乳化法のいずれも使用できるが、エマルション
が効率良く得られること、内水相と外水相を別の組成に
することができること、分散油滴の比率を調節すること
ができること等から、本発明においては二段階乳化法が
好ましい。
【0018】乳化手段としての攪拌は、ホモミキサー、
スターラー等公知の手段により行うことができるが、こ
れらに限定されるものではなく、超音波処理等により乳
化を行ってもよい。
【0019】エマルションの形成温度は特に制限されな
いが、通常、W/O型エマルションの形成については50
〜90℃程度、W/O/W型複合エマルションの形成につい
ては必要に応じて熱を加えることができる。
【0020】内水相に含有させる封入対象物質としては
水溶性の物質であれば特に限定されず、各種薬剤、栄養
物質等、エマルションの目的に応じて適宜選択すること
ができる。薬剤の例としては例えば、水溶性ビタミン類
(アスコルビン酸等)や水溶性ミネラル類(鉄等)等が
挙げられる。
【0021】これらの封入対象物質の量は特に制限され
るものではなく、目的とするエマルションの形成を妨げ
ることなく内水相に溶解され得る量であればよい。
【0022】油相として用いられる油は特に制限され
ず、エマルション製造用に従来から用いられている天然
または合成の油を用いることができる。例えば動植物
油、硬化動食物油、分別動食物油等の油性成分を適宜用
いることができる。これらの油性成分は、目的とするエ
マルションに望まれる特性により、硬化あるいは分別し
て用いることができ、また2種以上の成分を配合して用
いることもできる。また、本発明では油相に油溶性の薬
剤を配合することもできる。これにより油溶性薬剤と水
溶性薬剤を同時に摂取することができる製剤とすること
ができる。
【0023】油相に添加する乳化剤としては、公知の親
油性乳化剤を使用することができる。例えば、一般的に
使用されるグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エ
ステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコ
ール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、
ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、レシチン
等を使用することができる。特に、ポリグリセリン縮合
リシノレイン酸エステルが好ましい。さらに、これらは
単独で、または2種以上を混合して用いることができ
る。
【0024】これらの親油性乳化剤の添加量は、十分な
乳化効果が得られる限り特に制限されないが、通常エマ
ルション全体に対し0.01〜45重量%程度である。
【0025】また、外水相に添加する乳化剤について
も、公知の親水性乳化剤を使用することができる。例え
ば、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレングリコール、レシチ
ン、高分子乳化剤等が挙げられる。特に、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステルが好ましい。
【0026】これらの親水性乳化剤のHLB(Hydrophl
ic Lipophilic Balance)は8.0以上であることが好
ましく、10.0以上であることがより好ましい。これ
らの親水性乳化剤は、所望の乳化特性に応じて単独で、
または2種以上混合して用いることができる。
【0027】これらの親水性乳化剤の添加量について
も、十分な乳化効果が得られる限り特に制限されない
が、通常エマルション全体に対し0.001〜10重量
%程度である。
【0028】また、必要があれば外水相に本発明の効果
を損なわない成分、防腐剤、pH調整剤、矯味剤、香料
などを配合できる。
【0029】上記W/O型エマルション及びW/O/W型複合エ
マルションにおける水相と油相との比率(体積比率)は特
に制限されるものではないが、通常はW/O型エマルショ
ンの場合、水相:油相の体積比率が0.5:99.5〜
60:40程度であり、W/O/W型複合エマルションの場
合は、W/O型エマルション:外水相の体積比率が0.
1:99〜9:50:50程度である。
【0030】上記のようなW/O/W型複合エマルションは
具体的には例えば以下のように製造することができる。
最初に、乳化剤、その他の添加剤等を添加した油相を容
器に入れ、これを例えばホモミキサーのような攪拌機に
セットし、攪拌しながら50〜90℃程度の温度で加熱
溶解する。次に封入対象物質及び任意の添加物を含む所
定量の水相を徐々に添加し、液温を50〜90℃程度で
一定に維持しながら攪拌乳化し、その後20〜40℃ま
で冷却しながら一定時間攪拌し、W/O型エマルションを
調製する。このW/O型エマルションは0.01〜0.5
μm程度の平均油滴径を有するように製造されることが
好ましい。さらに、任意の添加物を含む所定の外水相を
上記と同様にホモミキサーのような攪拌機にセットし、
50〜80℃程度の温度で攪拌しながらW/O型エマルシ
ョンを徐々に添加し外水相に分散させることによりW/O/
W型エマルションを調製する(一次乳化)。
【0031】このW/O/W型エマルションは後述する多孔
質ガラス膜の最初に通過させるものの細孔系の約1〜1
00倍程度の油滴粒子径を有するように製造されること
が好ましい。またこのW/O/W型エマルションの油滴の粒
径分布については、後述の多孔質ガラス膜の通過により
均一なものとすることができるので比較的広い粒径分布
を有していてもよい。
【0032】本発明のW/O/W型複合エマルションの製造
方法においては、上記の一次乳化により得た油滴が所望
の径よりも大きいW/O/W型複合エマルションをさらに孔
径の異なる複数の多孔質ガラス膜を通過させることによ
り膜乳化を行い、油滴径を段階的に小さくすることを特
徴とする(膜乳化)。
【0033】本発明において「孔径の異なる複数の多孔
質ガラス膜を通過させる」とは、孔径の異なる少なくと
も2種の多孔質ガラス膜を通過させることをいう。通過
させる多孔質ガラス膜の数は2以上であれば特に限定さ
れるものではなく、例えば3種あるいは4種の多孔質ガ
ラス膜を用いて、膜乳化において3次膜乳化あるいは4
次膜乳化まで行ってもよく、さらに多種類の多孔質ガラ
ス膜を使用してさらに多段の膜乳化を行ってもよい。但
し、製造方法の経済性、膜乳化を多段化することの効果
などの点を考慮すると、好ましくは2〜5種類、さらに
好ましくは2〜3種類の多孔質ガラス膜を用いて膜乳化
を行う。
【0034】複数の多孔質ガラス膜を用いて膜乳化を行
う際、前記一次乳化により得られたW/O/W型複合エマル
ションを使用する多孔質ガラス膜の細孔径の大きい膜か
ら小さい膜へ順次通過させる。これによりW/O/W型複合
エマルション中の油滴径は段階的に小径化され、封入対
象物質の高い封入率を維持したまま油滴径の小さい安定
なW/O/W型複合エマルションを得ることができる。
【0035】多孔質ガラスとは、一般にガラスからなる
多孔体をいい、限定するものではないが、原料となるSi
O2(ケイ砂)、H3BO3(硼酸)、Na2CO3(ソーダ灰)か
ら通常の溶融プロセスによりNa2O-B2O3-SiO2系ガラスを
作製し、これを成形した後に数百℃で熱処理を行い、ガ
ラス内部でSiO2リッチ相とNa2O-B2O3リッチ相に数nmの
スケールでスピノーダル分解による分相を生じさせ、こ
の分相ガラスを酸溶液に浸漬し、Na2O-B2O3相のみを酸
で溶出させることにより得られる、SiO2骨格を持つガラ
ス多孔体が挙げられる。
【0036】特に好適な多孔質ガラス膜としては、シラ
ス多孔質ガラス(略称SPG、宮崎県工業技術センター製
造)あるいはシラス多孔質ガラスをアミノシラン化、オ
クタデシルシリル化、トリメチルシリル化等により疎水
修飾した誘導体からなるシラス多孔質ガラス膜(以下
「SPG膜」という)が挙げられる。
【0037】上記SPG膜の具体例としては、特許第15
04002号に開示されたCaO−B23−SiO2
Al23系多孔質ガラス、特許第1518989号及び
米国特許第4657875号に開示されたCaO−B2
3−SiO2−Al23−NaO2系多孔質ガラス、C
aO−B23−SiO2−Al23−NaO2−MgO系
多孔質ガラス、CaO−B23−SiO2−ZrO2系多
孔質ガラス等からなる膜が挙げられる。また、SPG膜
の平均細孔径は0.05から30μmのものが使用でき
る。
【0038】これらの多孔質ガラス膜に上記で得られた
W/O/W型複合エマルションを通すことにより膜乳化を行
うが、この膜乳化は通常使用される膜乳化装置を用いて
行うことができ、例えばエマルション容器、多孔質ガラ
ス膜モジュール、分散相容器等で構成される膜乳化装置
を用いて行うことができる。
【0039】膜乳化における温度は特に制限されない
が、必要に応じて熱を加えることができる。例えば0〜
80℃程度でも可能である。このような膜乳化温度を得
るための温度調節の方法も特に制限されず、例えば上記
のような膜乳化装置の全体を恒温状態に保持するか、あ
るいはジャケット式の温度調節装置等を用いて上記温度
範囲にコントロールすることができる。
【0040】本発明においては上記のような多孔質ガラ
ス膜を複数使用し、上記W/O/W型複合エマルションを細
孔径のより大きい多孔質ガラス膜からより小さいものに
順次通すことにより膜乳化を行う。この場合、各多孔質
ガラス膜の細孔径は平均細孔径により比較する。
【0041】上記一次乳化により得られたW/O/W型複合
エマルションを最初に通す多多孔質ガラス膜の細孔径
は、W/O/W型複合エマルションの平均油滴径の1/1〜1
/100程度であることが好ましく、1/1〜1/50程
度であることがより好ましい。具体的には、初段の多孔
質ガラス膜の平均細孔径が2μmより大きく、30μm
以下であることが好ましい。2段目以降の多孔質ガラス
膜の細孔径は、通常は平均細孔径2μm以下、好ましく
は0.05〜2μmの多孔質ガラス膜を使用し、具体的
な平均細孔径は目的とするW/O/W型エマルションの粒径
により適宜選択することができる。特に、微細かつ封入
率の高いエマルションを得るには、多孔質ガラス膜を複
数使用することが有効であり、これらの複数の多孔質ガ
ラス膜は0.05〜30μmの平均細孔径を有すること
が好ましい。
【0042】上記のようにして膜乳化することにより製
造されたW/O/W型複合エマルションは、平均油滴径が2
μm以下のW/O/W型エマルションにおいても、内水相へ封
入した薬物の封入率が高く維持されている。具体的に
は、平均油滴径が好ましくは2μm以下、より好ましく
は1μm以下であり、内水相中の封入対象物質の封入率
が好ましくは70%以上、より好ましくは90%以上で
ある。即ち、本発明の複合エマルションの製造方法は、
W/O/W型複合エマルション油滴径の微細化と内水相に薬
物を封入した際の高い封入率を両立し得る製造方法であ
る。また、エマルションを製造する際の乳化効率・生産
性等においても優れた製造方法でもある。
【0043】本発明のW/O/W型複合エマルションの用途
は特に限定されないが、医薬品、医薬部外品、化粧品、
食品等の用途に好ましく使用できる。製品の形態として
は、例えば、液剤、乳液、クリーム等とすることができ
る。
【0044】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。数値の単位は特に断らない限りmgである。
【0045】
【0046】b、cを70〜80℃に加温し、混合溶解
した後、攪拌しながらaを徐々に添加し、液温を70〜
80℃程度で一定に維持しながら攪拌乳化し、その後、
20〜40℃まで冷却しながら一定時間攪拌し、W/O型
エマルションを得た。レーザ回折・散乱式粒度分布測定
装置(HORIBA LA-920)によりこのW/O型エマルションの
平均水滴径を測定した結果、0.25μmであった。
【0047】[W/O/W型複合エマルションの調製]0.5w
/w%デカグリセリンモノミリステート、20w/w%砂糖
を含む水溶液180gに、マグネチックスターラーある
いはホモジナイザーで撹拌しながら上記で得られたW/O
型エマルション 20gを添加し、先ず粒子径が大きく
粒度分布の広い油滴径の大きいW/O/W型複合エマルショ
ンを得た。このW/O/W型複合エマルションの平均油滴径
を島津レーザ回折式粒度分布測定装置(SALD-2000)に
より測定したところ、93.1μmであり、油滴径の分
布の標準偏差は0.425であった。
【0048】実施例1 製造例1で得たW/O/W型複合エマルションを、平均細孔
径9.1μmの多孔質ガラス膜で乳化(1次膜乳化)
し、次に平均細孔径0.5μmの多孔質ガラス膜で乳化
(2次膜乳化)させることにより、W/O/W型複合エマル
ションを得た。多孔質ガラス膜としてはSPG膜を使用
し、膜乳化は清本鐵工社製膜乳化装置を使用して5MP
a以下の圧力で室温において行った。得られたエマルシ
ョンの平均油滴径を島津レーザ回折式粒度分布測定装置
(SALD-2000)により測定した結果、0.55μmであ
り、油滴径の分布の標準偏差は0.087であった。
【0049】<薬物封入率の測定>封入対象物質のW/O/
W型複合エマルション中への封入率は次式により算出し
た。 封入率(%)=(Wi−Wo×A)/Wi×100 Wi:W/O/W型複合エマルション中の封入対象物質量 Wo:外水相中の封入対象物質量 A:外水相重量/W/O/W型複合エマルション重量
【0050】W/O/W型複合エマルション中の封入対象物
質量はエマルションについて湿式灰化法等の前処理操作
を行い、また外水相に含まれる封入対象物質量は複合エ
マルションを遠心分離によりエマルション粒子と外水相
を分離する操作を行った後に、原子吸光法により測定し
た。その結果、封入対象物質として測定した鉄の封入率
は、78.9%であった。
【0051】実施例2 製造例1で得たW/O/W型複合エマルションを、実施例1
と同様の条件で、平均細孔径が9.1μm(1次膜乳
化)、1.1μm(2次膜乳化)、0.7μm(3次膜乳
化)、0.5μm(4次膜乳化)のSPG膜の順(大き
い膜から小さい膜)に順次通すことにより段階的に乳化
させ、W/O/W型複合エマルションを得た。このエマルシ
ョンの平均油滴径及び薬物封入率を実施例1と同様に測
定した結果、平均油滴径は0.53μm、油滴径の分布
の標準偏差は0.090、鉄の封入率は84.3%であ
った。
【0052】比較例1 製造例1で得たW/O/W型複合エマルションを、実施例1
と同様の条件で、平均細孔径が0.5μmのSPG膜を
通して乳化(1次膜乳化)させることにより、W/O/W型
複合エマルションを得た。このエマルションの平均油滴
径及び薬物封入率を実施例1と同様に測定した結果、平
均油滴径は7.60μm、油滴径の分布の標準偏差は
0.593、鉄の封入率は35.5%であった。
【0053】油滴径が膜孔径に対して非常に大きくなっ
たのは、W/O/W型複合エマルションが膜表面で壊れる解
乳化が起こっているためである。実施例1及び2、比較
例1の結果を表1にまとめる。
【0054】
【表1】
【0055】上記の通り、油滴径の大きいW/O/W型複合
エマルションをまず比較的細孔径の大きい膜で乳化(一
次膜乳化)することにより大きい粒子をなくし、その後
さらに細孔径の小さい膜を用いて段階的に乳化させるこ
とにより、微細で薬物封入率の良好な単分散のW/O/W型
複合エマルションを得ることができる(実施例1、
2)。一方、油滴径の大きいW/O/W型複合エマルション
を小さい細孔径の多孔質ガラス膜のみで膜乳化すると解
乳化が起こり、油滴径がさらに大きくなり、封入率も低
下し、良好なW/O/W型複合エマルションを得ることがで
きない(比較例1)。
【0056】実施例3 製造例1で得たW/O/W型複合エマルションを、実施例1
と同様の条件で、平均細孔径9.1μmのSPG膜で乳
化(1次膜乳化)し、次に平均細孔径0.7μmのSP
G膜で乳化(2次膜乳化)させることにより、W/O/W型
複合エマルションを得た。このエマルションの平均油滴
径及び薬物封入率を実施例1と同様に測定した結果、平
均油滴径は0.93μm、油滴径の分布の標準偏差は
0.123、鉄の封入率は97.7%であった。
【0057】実施例4 製造例1で得たW/O/W型複合エマルションを、実施例1
と同様の条件で、平均細孔径が9.1μm(1次膜乳
化)、1.1μm(2次膜乳化)、0.7μm(3次膜乳
化)のSPG膜の順(大きい膜から小さい膜)に段階的
に乳化させることにより、W/O/W型複合エマルションを
得た。このエマルションの平均油滴径及び薬物封入率を
実施例1と同様に測定した結果、平均油滴径は0.94
μm、油滴径の分布の標準偏差は0.093、鉄の封入
率は98.1%であった。
【0058】比較例2 製造例1で得たW/O/W型複合エマルションを、実施例1
と同様の条件で、平均細孔径が0.7μmのSPG膜で
乳化(1次膜乳化)させることにより、W/O/W型複合エ
マルションを得た。このエマルションの平均油滴径及び
薬物封入率を実施例1と同様に測定した結果、平均油滴
径は12.12μm、油滴径の分布の標準偏差は0.5
11、鉄の封入率は35.9%であった。
【0059】油滴径が膜孔径に対して非常に大きくなっ
たのは、W/O/W型複合エマルションが膜表面で壊れる解
乳化が起こっているためである。実施例3及び4、比較
例2の結果を表2にまとめる。
【0060】
【表2】
【0061】上記の通り、油滴径の大きいW/O/W型複合
エマルションをまず比較的細孔径の大きい膜で乳化(一
次膜乳化)することにより大きい粒子をなくし、その後
さらに細孔径の小さい膜を用いて段階的に乳化させるこ
とにより、微細で薬物封入率の良好な単分散のW/O/W型
複合エマルションを得ることができる。(実施例3、
4)。一方、油滴径の大きいW/O/W型複合エマルション
を小さい細孔径の多孔質ガラス膜のみで膜乳化すると解
乳化が起こり、油滴径がさらに大きくなり、封入率も低
下し、良好なW/O/W型複合エマルションを得ることがで
きない(比較例2)。
【0062】実施例5 製造例1で得たW/O/W型複合エマルションを、実施例1
と同様の条件で、平均細孔径9.1μmのSPG膜で乳
化(1次膜乳化)し、次に平均細孔径1.3μmのSP
G膜で乳化(2次膜乳化)させることにより、W/O/W型
複合エマルションを得た。このエマルションの平均油滴
径及び薬物封入率を実施例1に従い測定した結果、平均
油滴径は1.39μm、油滴径の分布の標準偏差は0.
083、鉄の封入率は97.4%であった。
【0063】比較例3 製造例1で得たW/O/W型複合エマルションを、実施例1
と同様の条件で、平均細孔径1.3μmのSPG膜で乳
化(1次膜乳化)させることにより、W/O/W型複合エマ
ルションを得た。このエマルションの平均油滴径及び薬
物封入率を実施例1と同様に測定した結果、平均油滴径
は2.02μm、油滴径の分布の標準偏差は0.49
1、鉄の封入率は44.9%であった。油滴径が膜孔径
に対して大きくなったのは、W/O/W型複合エマルション
が膜表面で壊れる解乳化が起ったためである。
【0064】比較例4 製造例1で得たW/O/W型複合エマルションを、実施例1
と同様の条件で、平均細孔径3.0μmのSPG膜で乳
化(1次膜乳化)させることにより、W/O/W型複合エマ
ルションを得た。このエマルションの平均油滴径及び薬
物封入率を実施例1と同様に測定した結果、平均油滴径
は3.31μm、油滴径の分布の標準偏差は0.13
1、鉄封入率は95.1%であった。実施例5、比較例
3及び4の結果を表3にまとめる。
【0065】
【表3】
【0066】上記の通り、油滴径の大きいW/O/W型複合
エマルションをまず比較的細孔径の大きい膜で乳化(一
次膜乳化)することにより大きい粒子をなくし、その後
さらに細孔径の小さい膜を用いて段階的に乳化させるこ
とにより、微細で薬物封入率の良好な単分散のW/O/W型
複合エマルションを得ることができた(実施例5)。一
方、油滴径の大きいW/O/W型複合エマルションを小さい
細孔径の多孔質ガラス膜のみで膜乳化すると、小さい油
滴径と高い封入率を両立した良好なW/O/W型複合エマル
ションを得ることができなかった(比較例3)。また、
最初の膜として平均細孔径が2μmより大きく30μm
以下の細孔径を有する膜、すなわち平均細孔径3μmの
膜を使用しても、封入率が維持されたW/O/W型複合エマ
ルションを得ることができた(比較例4)。さらに小さ
い粒子径で封入率が高いW/O/W型複合エマルションを得
るには、この封入率の高いエマルションを平均細孔径2
μm以下の膜を順次通過させていけば良い。
【0067】本発明の製造方法及び単一の膜を使用する
従来の膜乳化での製造方法による薬物封入率を比較した
結果を図1に示す(実施例1、3、5、比較例1、2、
3)。膜乳化の際に本発明の段階乳化法を用いることに
より封入対象物の封入率が劇的によくなることが明らか
である。
【0068】 上記組成を使用して、製造例1と同様の製造法により調
製した。得られたW/O型エマルションの平均油滴径を製
造例1と同様に測定した結果、0.09μmであった。
【0069】[W/O型エマルションの調製]製造例1と
同様にして、まず粒子径の比較的大きいW/O/W型エマル
ションを得た。このエマルションを、実施例1と同様の
条件で、平均細孔径8.0μmのSPG膜で乳化(一次
膜乳化)し、次に平均細孔径0.7μmのSPG膜で乳
化(二次膜乳化)させることにより、W/O/W型複合エマ
ルションを得た。このエマルションの平均油滴径及び薬
物封入率を実施例1と同様に測定した結果、平均油滴径
は0.81μm、油滴径の分布の標準偏差は0.11
4、鉄の封入率は99.9%であり、微細で薬物封入率
の高い単分散のW/O/W型複合エマルションであった。
【0070】実施例7 下記に示す成分と配合量でpH5.0の液剤を調製し
た。
【0071】比較例5 下記に示す成分と配合量でpH5.0の液剤を調製し
た。
【0072】試験例 鉄とアスコルビン酸を配合した内服液剤について、鉄を
内封したW/O/W型複合エマルションを用いたもの(実施
例7の液剤)と鉄をそのまま溶解させたもの(比較例5
の液剤)を使用し、9人の専門パネルにより鉄錆味と収
斂味の程度について官能評価した。
【0073】鉄錆味及び収斂味の官能評価は、以下の5
段階評価で行った。 1)感じない 2)やや感じる 3)感じる 4)やや強く感じる 5)強く感じる 結果を表4及び表5に示す。表4が鉄錆味、表5が収斂
味についての結果を示す。表4及び表5に示した結果か
ら明らかなように、本発明により金属味を著しく低減で
きることが証明された。
【0074】
【表4】
【0075】
【表5】
【0076】
【発明の効果】本発明の方法によれば、油滴径が微細化
され、かつ封入対象物の封入率が高いW/O/W複合型エマ
ルションを製造することができる。該方法により製造さ
れたW/O/W複合型複合エマルションは、水溶性薬剤を投
与対象の特定部位に集中させるために油滴として投与す
る場合や、同一水性相に含有させることが好ましくない
か不可能である2種以上の成分を同一の液剤に含有させ
る際等に特に有用である。
【0077】本発明によれば、W/O型エマルション中の
水に苦味や不快味を有する薬物、他の成分によって不安
定化されやすい薬物を配合し、W/O/W複合型エマルショ
ンを製造して液剤とすることにより、内服用の場合には
服用性の著しく改善された内服液剤を提供することが可
能となり、それ以外の用途においても、内水相と外水相
を隔離することができるので、従来は同時配合が困難で
あった配合禁忌を生じる成分を同時配合することも可能
となり、不安定な薬物を安定に配合できるため、有効期
間の長い液剤を提供できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法及び従来の方法によりW/O/W複合
型エマルションを製造した場合の、封入対象物質の封入
率を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長濱 徹 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 中島 忠夫 宮崎県宮崎市大字塩路501の5 (72)発明者 清水 正高 宮崎県宮崎市大字島ノ内11074 Fターム(参考) 4C076 AA18 BB01 CC21 DD08F DD46F DD59T EE23E FF36 FF52 GG41 4C086 AA01 AA02 HA11 MA02 MA05 MA22 MA52 NA03 NA09 ZC21 4G065 AA01 AA05 AB12X AB36Y BB06 CA06 DA02 EA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中油中水型複合エマルションを、細孔
    径の異なる複数の多孔質ガラス膜に、細孔孔径のより大
    きな多孔質ガラス膜から順次通過させて、油滴径がより
    小さい水中油中水型複合エマルションを製造することを
    特徴とする水中油中水型複合エマルションの製造方法。
  2. 【請求項2】 水中油中水型複合エマルションを最初に
    通過させる多孔質ガラス膜として、2μmより大きく、
    30μm以下の細孔径を有する多孔質ガラス膜を使用
    し、この多孔質ガラス膜の細孔径に対して1から100
    倍の平均油滴径を有する水中油中水型複合エマルション
    を最初の膜に通過させた後、さらに2μm以下の細孔径
    を有する1以上の多孔質ガラス膜を細孔径のより大きい
    多孔質ガラス膜から小さい膜へと順次通過させることを
    特徴とする請求項1に記載の水中油中水型複合エマルシ
    ョンの製造方法。
  3. 【請求項3】 0.05から30μmの平均細孔径を有
    する多孔質ガラス膜を使用することを特徴とする請求項
    1または2に記載の水中油中水型複合エマルションの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 水中油中水型複合エマルションが、鉄を
    内部に封入する水中油中水型複合エマルションであるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の水中油
    中水型複合エマルションの製造方法。
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