JP2003092326A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP2003092326A JP2001282266A JP2001282266A JP2003092326A JP 2003092326 A JP2003092326 A JP 2003092326A JP 2001282266 A JP2001282266 A JP 2001282266A JP 2001282266 A JP2001282266 A JP 2001282266A JP 2003092326 A JP2003092326 A JP 2003092326A
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祐介 村岡
Ryuji Kitakado
龍治 北門
Kimitsugu Saito
公続 斉藤
Ikuo Mizobata
一国雄 溝端
Hisanori Oshiba
久典 大柴
Yoshihiko Sakashita
由彦 坂下
Katsumitsu Watanabe
克充 渡邉
Masahiro Yamagata
昌弘 山形
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェット処理とSCF処理との間の搬送時間
が短く省スペースの基板処理装置を提供する。 【解決手段】 洗浄・乾燥処理部7は、エレベータ30
の上昇移動によってウェハWを移送し、ウェット処理チ
ャンバ10には、チャンバ11、可動カバー12、モー
タ部13、ウェハ保持部14、テフロンベローズ15お
よびカバー16が、SCF処理チャンバ20には、チャ
ンバ21、カバーロック22およびOリング23が設け
られている。まず、ウェット処理チャンバ10の内部
で、予め設定されたウェット処理がウェハWに対して施
される。ウェット処理が終了した後、エレベータ30が
上昇することにより、可動カバー12がチャンバ21と
Oリング23を介して接合し、SCF処理位置で停止す
る。そして、SCF処理チャンバ20の内部で、予め設
定されたSCF処理がウェハWに対して施される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧な処理流体を
用いる高圧処理部を備え、複数の基板処理を行う基板処
理装置に関し、より特定的には、半導体基板、液晶表示
装置用ガラス基板の如きFPD(FlatPanel
Display)用基板、フォトマスク用ガラス基板お
よび光ディスク用基板など(以下、単に「基板」と称す
る)に高圧な処理流体を供給することによって当該基板
の高圧処理、例えば基板に付着した汚染物質の除去処理
等を行う高圧処理部を備え、複数の基板処理を行う基板
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体ウェハの一連の処理は、複
数の処理部を有するシステム内で行なっている。そのよ
うな複数の処理部を有する基板処理装置として、特開2
001−7065号公報が開示されている。なお、図8
は、当該基板処理装置の全体構成を示す簡素化した平面
図である。以下、図8を参照して、当該基板処理装置の
説明をする。図中の方向は、図8に示すX、Y、Z方向
を用いて説明する。
【0003】図8において、当該基板処理装置は、カセ
ット101、インデクサロボット102、搬送機構10
4、エッチング処理部106、洗浄・乾燥処理部107
および隔壁108を備えている。カセット101は、被
処理体としてウェハWを複数枚収納することができ、こ
こでは、4つのカセット101a〜dがY方向に直線上
に配列されている。また、インデクサロボット102
は、カセット101の配列方向に沿って往復直線移動を
するようになっており、任意のカセット101にアクセ
ス可能なハンド103aおよび103bが設けられてい
る。
【0004】そして、搬送機構104は、回転可能であ
り、インデクサロボット102と位置PaでウェハWを
受け渡し、エッチング処理部106および洗浄・乾燥処
理部107との間でウェハWを搬入・搬出するウェハ搬
入・搬出アーム105aおよび105bが設けられてい
る。なお、当該基板処理装置100には、エッチング処
理部106および洗浄・乾燥処理部107がそれぞれ2
ヵ所備えられている。
【0005】エッチング処理部106は、ウェハWの表
面にフッ酸等をベーパー状にしてウェハWの表面に供給
し、ウェハWの表面のエッチング処理を行うものであ
る。また、洗浄・乾燥処理部107は、ウェハWを回転
させながらウェハWに純水を供給して、ウェハWの表面
を洗浄すると共に、ウェハWを高速に回転させることに
よりウェハWを乾燥させる処理を行うものである。な
お、エッチング処理部106に洗浄・乾燥処理部107
と搬送機構104との間には、それぞれの雰囲気が混合
することを防止するために隔壁108が設けられてい
る。
【0006】このように、カセット101からインデク
サロボット102および搬送機構104を介して供給さ
れたウェハWは、エッチング処理部106および洗浄・
乾燥処理部107による処理によって、ウェハWに対し
てエッチング処理、洗浄処理、乾燥処理の一連の処理が
行われ、清浄なウェハWが基板処理装置100から搬出
される。
【0007】一方、昨今、電子部品等が形成された基板
の洗浄における脱フロン化の流れに伴い、超臨界二酸化
炭素のような低粘度の高圧状態の処理流体を剥離液また
はリンス液として使用することが注目されている。
【0008】また、近年の半導体デバイスの縮小化(シ
ュリンク)によって、更にデバイスの設計ルール(テク
ノロジーノード)がより微細化しており、その勢いは更
に加速されている。この様な半導体デバイスにおいて
は、構造上非常に微細な溝(トレンチ)や穴(ホール)
の洗浄が必要である。前者はキャパシタ(コンデンサー
の容量部分)や横配線(平面的な配線)、後者は縦配線
(三次元的な配線、横配線と横配線との接続、トランジ
スタのゲート電極への接続)等である。
【0009】この様な微細な構造は、その幅の深さの
比、いわゆるアスペクト比(縦横比)が非常に大きくな
ってきており、幅が狭く深い溝や径が小さく深い穴を形
成している。この幅や径がサブミクロンになっていて、
そのアスペクト比も10を超えるようなものが出現して
いる。この様な微細構造をドライエッチング等で半導体
基板上に製造した後には、上部の平坦部分のみならず、
溝や穴の側壁やその底にレジスト残骸や、ドライエッチ
ングで変質したレジスト、底の金属とレジストの化合
物、酸化した金属等の汚染が残っている。
【0010】これらの汚染は、従来、溶液系の薬液によ
って洗浄していた。しかし、この様な微細な構造では、
薬液の侵入および純水による置換がスムーズにいかなく
なり、洗浄不良が生じるようになってきている。また、
エッチングされた絶縁物が配線による電気信号の遅延を
防止するために、低誘電率の材料(いわゆるLow−k
材)を使用しなくてはならなくなり、薬液によってその
特性である低誘電率が悪化するという問題が発生してい
る。その他、配線用の金属が露出している場合は、金属
を溶解する薬液が使用できない等の制限も生じている。
【0011】このような、半導体デバイスの微細構造の
洗浄に、その特性から超臨界流体が注目されている。超
臨界流体では、溶液系の薬液のように低誘電率の絶縁物
に浸透しても残留しないため、その特性を変化させるこ
とが無い。従って、半導体デバイスの微細構造の洗浄に
非常に適していると言え、多いに注目されている。
【0012】超臨界流体とは、臨界圧力Pc以上かつ臨
界温度Tc以上で得られる物質の状態をいう。この超臨
界流体は、液体と気体の中間的性質を有するため、精密
な洗浄に適しているといえる。すなわち、超臨界流体
は、液体に近い密度を持ち溶解性が高いため、有機成分
の洗浄に有効であり、気体のように拡散性が優れるた
め、短時間に均一な洗浄が可能であり、気体のように粘
度が低いため、微細な部分の洗浄に適しているのであ
る。
【0013】この超臨界流体に変化させる物質には、二
酸化炭素、水、亜酸化窒素、アンモニア、エタノール等
が用いられる。主に二酸化炭素は、臨界圧力Pcが7.
4MPa、臨界温度Tcが約31℃であり、比較的簡単
に超臨界状態が得られること、及び無毒であることか
ら、多く用いられている。
【0014】すなわち、超臨界流体は高圧処理部を構成
し用いることで、様々な洗浄・乾燥工程等に利用するこ
とが可能である。よって、従来の処理部と組み合せて基
板処理装置を構成することが考えられる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開2
001−7065号公報で開示された基板処理装置を用
いて、超臨界流体を用いた高圧処理部を組み合わせた場
合、次のような問題があった。すなわち、従来の基板処
理装置では、夫々の処理部を、それぞれ別の平面上の位
置に設けなければならなかったが、高圧処理部は高圧チ
ャンバを構成する上でチャンバ自体が大きくなり、基板
処理装置の設置面積が一層、大きくならざる得なかっ
た。
【0016】また、それぞれの処理部の間の搬送時間が
長いため、当該装置の処理能力が悪化していた。特に、
高圧処理部ではチャンバ内で高圧状態を設定するのに操
作時間が長いことが要因となり、基板処理装置全体のス
ループットを悪化させることが想定されていた。そのた
め、基板処理装置のスループットの向上を計るために、
処理部の間の搬送時間を改善する余地があった。さら
に、平面上に高圧処理部を含んで複数の処理部が配置さ
れるため、高圧処理部への他の処理部からの雰囲気の影
響を防止することが困難であった。
【0017】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、本発明の目的は、高圧処理部を含む処
理部の間の搬送時間が短く省スペースの基板処理装置、
及びスループットの向上を図った基板処理装置を提供す
ることである。
【0018】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記目
的を達成するために、本発明は、以下に述べるような特
徴を有している。第1の発明は、基板に湿式処理と高圧
流体を用いた高圧処理とを行う基板処理装置であって、
基板に湿式処理を行う湿式処理部と、湿式処理部の直上
に配置され、かつ基板に高圧処理を行う高圧処理部と、
湿式処理部から高圧処理部へ基板を移送する移送部とを
備え、湿式処理部は、その内部で湿式処理を行う第1の
チャンバ部を含み、高圧処理部は、その内部で高圧処理
を行う第2のチャンバ部を含み、移送部は、第1のチャ
ンバ部と第2のチャンバ部との間に配置され、その上部
に湿式処理後の基板を固定することにより基板を第2の
チャンバの内部に導き、かつ高圧処理時には第2のチャ
ンバ部と接合することにより高圧処理中の高圧流体の圧
力を第2のチャンバの内部に保持する可動チャンバ部を
含むことを特徴とする。
【0019】第1の発明によれば、従来の湿式処理と高
圧処理とを組合わせた一連の処理工程を行うことがで
き、湿式処理部と高圧処理部とを上下に配置することに
より、基板処理装置の省スペース化が実現できる。ま
た、上部に高圧処理部を配置することで、湿式処理部か
らの雰囲気の影響を防止できる。また、可動チャンバで
基板が第2のチャンバ部の内部に移送され、第2のチャ
ンバ部が形成されるので、基板の処理部間の移送が短時
間で達成される。
【0020】第2の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、移送部は、さらに湿式処理時に基板と可動チ
ャンバ部とを第1のチャンバ部の内部に搬送し、湿式処
理後の基板を湿式処理部から高圧処理部へ搬送すること
を特徴とする。
【0021】第2の発明によれば、湿式処理部から高圧
流体処理部への基板移送は、移送部における可動チャン
バの上昇動作で行われるため、搬送距離および時間が短
縮され、基板処理装置の処理能力を向上できる。
【0022】第3の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、移送部は、さらに湿式処理時に基板を第1の
チャンバ部の内部に搬送し、湿式処理後の基板を第1の
チャンバ部から可動チャンバ部へ搬送する基板搬送部を
有することを特徴とする。
【0023】第3の発明によれば、湿式処理部から高圧
流体処理部へ直接移動する構成部はなく、被洗浄体であ
る基板のみが基板搬送部によって搬送され、湿式処理に
よる残留液体、雰囲気等を高圧処理流体処理部に持ち込
まれないため、さらに処理効果の高い高圧流体処理を行
うことができる。
【0024】第4の発明は、第1から第3の発明に従属
する発明であって、移送部へ基板を搬入および移送部か
ら基板を搬出する基板搬送機構とをさらに備え、基板搬
送機構を中心に、湿式処理部と高圧処理部と移送部とが
放射状に複数組配置されることを特徴とする。
【0025】第5の発明は、第1から第3の発明に従属
する発明であって、移送部に基板を搬入および移送部か
ら基板を搬出し、かつ往復直線移動する基板搬送機構と
をさらに備え、基板搬送機構の往復直線移動の方向と平
行に、湿式処理部と高圧処理部と移送部とが直線上に複
数組配置されることを特徴とする。
【0026】第4および第5の発明によれば、複数の湿
式・高圧処理部に対して1つの基板搬送機構を備え構成
されているため、処理効率の高いコンパクトな基板処理
装置が提供される。
【0027】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下では、こ
の発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明
する。図1は本発明の第1の実施形態に係る基板処理装
置における全体構成を示す簡素化した平面図である。以
下、図1を参照して、当該基板処理装置の説明をする。
なお、方向は、図1に示すX、Y、Z方向を用いて説明
する。
【0028】図1において、当該基板処理装置1は、カ
セット2、インデクサロボット3、搬送機構5、洗浄・
乾燥処理部7、隔壁8および制御部9を備えている。カ
セット2は、被処理体としてウェハWを複数枚収納する
ことができ、ここでは、4つのカセット2a〜dがY方
向の直線上に配列されている。また、インデクサロボッ
ト3は、カセット2の配列方向に沿って往復直線移動す
るようになっており、任意のカセット2にアクセス可能
なハンド4aおよび4bが設けられている。なお、ハン
ド4aは、洗浄・乾燥処理前のウェハWをカセット2か
ら取り出すために用いられ、ハンド4bは、洗浄・乾燥
処理が終了した清浄なウェハWをカセット2に収納する
ために用いられる。
【0029】搬送機構5は、点mを回転中心として回転
運動とZ方向への伸縮運動とが可能であり、インデクサ
ロボット3と位置PaでウェハWを受け渡し、洗浄・乾
燥処理部7との間でウェハWの搬入・搬出を行うアーム
6aおよび6bが設けられている。なお、アーム6a
は、洗浄・乾燥処理前のウェハWをインデクサロボット
3から位置Paで受け取り、洗浄・乾燥処理部7に搬入
するために用いられ、アーム6bは、洗浄・乾燥処理が
終了した清浄なウェハWを洗浄・乾燥処理部7から搬出
し、インデクサロボット3に位置Paで受け渡すために
用いられる。この搬送機構5が、本発明の基板搬送機構
に相当する。
【0030】洗浄・乾燥処理部7は、ウェハWに対して
ウェット処理と超臨界流体(Super Critic
al Fluid:以下、SCFとする)処理とを組み
合わせた処理を行う処理部であり、Z方向の上下段にそ
れぞれ分割されている(詳細は、後述する)。当該基板
処理装置1には、この洗浄・乾燥処理部7a〜dとして
4ヵ所設けられている。
【0031】なお、洗浄・乾燥処理部7a〜dと搬送機
構5との間には、それぞれの雰囲気が混合することを防
止するために隔壁8が設けられている。この隔壁8は、
搬送機構5を介してウェハWが洗浄・乾燥処理部7から
搬出あるいは洗浄・乾燥処理部7に搬入されるときに開
閉するシャッタ(図示しない)を備えている。
【0032】次に、基板処理装置1の動作について説明
する、なお、図2は、当該基板処理装置1の動作を示す
フローチャートである。以下、図2を参照して、当該基
板処理装置1の動作について説明する。
【0033】基板処理装置1の動作は、それぞれの構成
部の動作の連携を容易にするために、制御部9で自動的
に制御されている。図2において、まず、インデクサロ
ボット3はハンド4aを用いてカセット2にアクセス
し、カセット2からウェハWを取り出す(ステップS1
01)。
【0034】次に、インデクサロボット3は、ハンド4
aでウェハWを保持しながら、ウェハWを位置Paまで
移動させる(ステップS102)。そして、搬送機構5
は、搬送機構5の回転および伸縮運動とアーム6aの回
転運動を用いて、位置PaにあるウェハWをアーム6a
を用いて搬送する(ステップS103)。搬送機構5
は、アーム6aを用いて、処理を行っていない洗浄・乾
燥処理部7へウェハWを搬送し、洗浄・乾燥処理部7に
ウェハWを搬入する(ステップS104)。
【0035】ウェハWが搬入された洗浄・乾燥処理部7
は、ウェハWに対して洗浄・乾燥処理を行い(ステップ
S105)、洗浄・乾燥処理終了後、ウェハWがアーム
6bによって搬出される(ステップS106)。搬送機
構5は、アーム6bを用いてウェハWを位置Paに移動
させ(ステップS107)、インデクサロボット2のハ
ンド4bにウェハWを受け渡す。インデクサロボット2
は、搬送機構5から受け渡されたウェハWを、ハンド4
bを用いてカセット2に収納する(ステップS10
8)。
【0036】次に、前述した洗浄・乾燥処理部7の構造
について説明する。図3は、当該基板処理装置に係る洗
浄・乾燥処理部7の構成を示す簡素化した側断面図であ
る。なお、図3(a)は洗浄・乾燥処理部7でウェハW
がウェット処理される状態を示し、図3(b)は洗浄・
乾燥処理部7でウェハWがSCF処理される状態を示し
ている。また、それぞれの図は、説明を簡単にするため
に、ウェハWの搬送に関連する構成を示し、他の構成に
ついては省略して示している。以下、図3を参照して、
洗浄・乾燥処理部7の構造について説明する。
【0037】図3(a)において、洗浄・乾燥処理部7
は、ウェット処理チャンバ10とSCF処理チャンバ2
0とエレベータ30とを備えている。ウェット処理チャ
ンバ10には、チャンバ11、可動カバー12、モータ
部13、ウェハ保持部14、テフロン(登録商標)ベロ
ーズ15およびカバー16が設けられている。SCF処
理チャンバ20には、チャンバ21、カバーロック22
およびOリング23が設けられている。
【0038】まず、ウェット処理チャンバ10について
説明する。可動カバー12は、エレベータ30の支柱部
に固定されており、エレベータ30によって図示Z方向
に可動するようになっている。この可動カバー12に
は、その内部にウェハ保持部14を回転させるモータ部
13が固定されている。また、可動カバー12の下部と
チャンバ11の内部との間に、Z方向に伸縮可能なテフ
ロンベローズ15が取り付けられている。このテフロン
ベローズ15は、可動カバー12の下部とチャンバ11
の内部との間をシールし、ウェット処理チャンバ10の
内部の薬液や雰囲気がエレベータ30に洩れないように
用いられている。また、カバー16は、開閉可能であ
り、ウェット処理中にチャンバ11の上部を塞ぐように
配置され、エレベータ30が上昇時には開くように動作
する。
【0039】なお、ウェット処理チャンバ10には、既
に公知の図示しない薬液供給部、薬液排出部、ダウンフ
ロー吸気部、およびダウンフロー排気部等が備えられて
いる。薬液供給部からウェット処理チャンバ10に供給
する薬液を変更することにより、ウェット処理チャンバ
10では、フッ酸(HF)エッチング処理等の薬液洗
浄、レジスト剥離処理、純水リンス処理、イソプロピル
アルコール(IPA)リンス処理および乾燥処理等のウ
ェット処理が可能である。また、ウェット処理チャンバ
10から外部へのチャンバ内部雰囲気の拡散を防ぐため
に、チャンバ11の上部から清浄なエアーをダウンフロ
ー吸気部から流動させ、ダウンフロー排気部から流動さ
れた上記エアーを排気している。
【0040】次に、SCF処理チャンバ20について説
明する。図3(b)において、チャンバ21は、側壁下
部が可動カバー12の上面外周部と同じ形状で形成され
ており、前述したように可動カバー12がエレベータ3
0の上昇動作によりZ方向に移動したとき、可動カバー
12とチャンバ21の上記側壁下部とがOリング23を
介して接合するように配置されている。また、可動カバ
ー12は、チャンバ21と接合後、カバーロック22で
Z方向にSCF処理チャンバ20内部の圧力上昇によっ
て動かないようにロックされる。このようにして。SC
F処理チャンバ20の内部には、SCFの流動に必要な
圧力が保持される。なお、テフロンベローズ15は、可
動カバー12の上昇時も、その伸縮性によって可動カバ
ー12の下部とチャンバ11の内部との間をシールした
状態と保持している。
【0041】なお、SCF処理チャンバ20には、図示
しないSCF供給部およびSCF排出部等が備えられて
いる。SCF供給部からSCF処理チャンバ20に供給
する超臨界状態の流体やその超臨界流体に混合される助
剤を変更することにより、SCF処理チャンバ20で
は、レジスト剥離処理、SCFリンス処理およびSCF
乾燥処理等のSCF処理が可能である。また、SCF処
理チャンバ20の外部全体には、下部に配置されている
ウェット処理チャンバ10からの雰囲気がSCF処理チ
ャンバ20へ影響することを低減するために、上部から
下部に向かって、ダウンフローが常に流されている。
【0042】以上の構成で、ウェット処理チャンバ10
が本発明の湿式処理部に、チャンバ11が第1のチャン
バ部に相当する。また、SCF処理チャンバ11が本発
明の高圧処理部に、チャンバ21が第2のチャンバ部に
相当する。そして、 SCF処理チャンバ11に供給さ
れる超臨界状態の流体が本発明の高圧流体に相当する。
また、可動カバー12、エレベータ30が本発明の可動
チャンバ部に相当し、さらに本発明の移送部を構成す
る。
【0043】次に、洗浄・乾燥処理部7の動作について
説明する。図4は、当該基板処理装置1における洗浄・
乾燥処理部7の動作を示すフローチャートである。以
下、図4を参照して、洗浄・乾燥処理部7の動作を説明
する。
【0044】洗浄・乾燥処理部7の動作は、それぞれの
構成部の動作の連携を容易にするために、制御部9で自
動的に制御されている。図4において、まず搬送機構5
から洗浄・乾燥処理部7にウェハWが位置Pbで搬入さ
れ(ステップS201)、ウェハWがウェハ保持部14
に固定される。その後、エレベータ30が下降し、ウェ
ット処理チャンバ10の内部の予め設定されたウェット
処理位置でエレベータ30が停止する(ステップS20
2)。
【0045】次に、カバー16がチャンバ11の上部開
口部を閉じ、ウェット処理チャンバ10が閉鎖される
(ステップS203)。そして、ウェット処理チャンバ
10の内部で、予め設定されたウェット処理がウェハW
に対して施される(ステップS204)。なお、必要に
応じて、ウェハWに対しての洗浄能力を上げるために、
モータ部13によってウェハ保持部14を回転させるこ
とによりウェハWを回転させたり、ウェハWに対して乾
燥処理を行うために、モータ部13によってウェハ保持
部14を高速回転させることのよりウェハWを高速回転
させたりしてもよい。
【0046】ステップS204でウェット処理が終了し
た後、カバー16がチャンバ11の上部から移動し、ウ
ェット処理チャンバ10の上部が開放される(ステップ
S205)。その後、エレベータ30が上昇することに
より、可動カバー12がチャンバ21とOリング23を
介して接合し、SCF処理位置で停止する(ステップS
206)。すなわち、ウェハWがウェット処理チャンバ
10からSCF処理チャンバ20へ移送されることとな
る。
【0047】次に、カバーロック22によってZ方向に
SCF処理チャンバ20内部の圧力上昇によって動かな
いように、チャンバ21と可動カバー12との接合がロ
ックされる(ステップS207)。そして、所定の超臨
界流体が供給されSCF処理チャンバ20の内部で、予
め設定されたSCF処理がウェハWに対して施される
(ステップS208)。なお、必要に応じて、ウェハW
に対しての処理能力を上げるために、モータ部13によ
ってウェハ保持部14を回転させることによりウェハW
を回転させてもかまわない。
【0048】ステップS208でSCF処理が終了した
後、カバーロック22のロックが解除され(ステップS
209)、エレベータ30が下降し位置Pbで停止する
(ステップS210)。その後、位置Pbで洗浄・乾燥
処理が終了したウェハWが搬送機構5によって搬出され
る(ステップS211)。
【0049】このように、第1の実施形態に係る基板処
理装置では、湿式処理と高圧処理とを組み合せた複数の
基板処理を行うことができ、ウェット処理チャンバ10
とSCF処理チャンバ20とを上下に配置することによ
り基板処理装置1の同一ポジションに配置できるため、
基板処理装置1の省スペース化が実現できる。また、ウ
ェット処理チャンバ10からSCF処理チャンバ20へ
の基板の移送は、エレベータ30の上昇動作で行われる
ため、搬送距離および時間が短縮され、基板処理装置の
処理能力を向上できる。さらに、ウェット処理チャンバ
10からSCF処理チャンバ20への搬送時間が処理性
能に影響を与える処理に対しては、さらに処理効果が期
待できる。
【0050】また、4つの洗浄・乾燥処理部7に対して
1つの搬送機構5を備えているため、ウェハ処理枚数に
対する搬送機構設置数の割合が減少し、コンパクトな基
板処理装置が提供できる。さらに、4つのSCF処理チ
ャンバ20は、ウェット処理チャンバ10の上部に配置
されているため、ダウンフローを4つのSCF処理チャ
ンバ20の外部に流動させることにより、容易にウェッ
ト処理チャンバ10の雰囲気混入を防止することができ
る。
【0051】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態に係る基板処理装置について説明する。なお、当該基
板処理装置は、第1の実施形態に対して洗浄・乾燥処理
部7の構造が相違する。したがって、当該基板処理装置
における全体構成および基板処理装置全体の動作は、前
述した第1の実施形態に係る基板処理装置と同様である
ので、詳細な説明を省略する。
【0052】当該基板処理装置における洗浄・乾燥処理
部7の構造について説明する。図5は、当該基板処理装
置に係る洗浄・乾燥処理部7の構成を示す簡素化した側
断面図である。なお、図5(a)は洗浄・乾燥処理部7
でウェハWがウェット処理される状態を示し、図5
(b)は洗浄・乾燥処理部7でウェハWがSCF処理さ
れる状態を示している。また、それぞれの図は、説明を
簡単にするために、ウェハWの搬送に関連する構成を示
し、他の構成については省略して示している。以下、図
5を参照して、洗浄・乾燥処理部7の構造につてい説明
する。
【0053】図5(a)において、洗浄・乾燥処理部7
は、ウェット処理チャンバ40とSCF処理チャンバ5
0とエレベータ60aおよび60bとを備えている。ウ
ェット処理チャンバ40には、チャンバ41、モータ部
42、ウェハ保持部43、テフロンベローズ44および
カバー45が設けられている。SCF処理チャンバ50
には、チャンバ51、可動カバー52、ウェハ保持部5
3、カバーロック54およびOリング55が設けられて
いる。
【0054】まず、ウェット処理チャンバ40について
説明する。モータ部42は、エレベータ60aの支柱部
に固定されており、ウェハ保持部14を回転させる。ま
た、モータ部42は、エレベータ60aによって図示Z
方向に可動するようになっている。そして、モータ部4
2の下部とチャンバ41の内部との間に、Z方向に伸縮
可能なテフロンベローズ44が取り付けられている。こ
のテフロンベローズ44は、モータ部42の下部とチャ
ンバ41の内部との間をシールし、ウェット処理チャン
バ40の内部の薬液や雰囲気がエレベータ60aに洩れ
ないように用いられている。
【0055】また、カバー45は、開閉可能であり、ウ
ェット処理中にチャンバ41の上部を塞ぐように配置さ
れ、エレベータ60aが上昇時には開くように動作す
る。なお、テフロンベローズ44は、エレベータ60a
の上昇時も、その伸縮性によってモータ部42の下部と
チャンバ41の内部との間をシールした状態を保持して
いる。
【0056】なお、ウェット処理チャンバ40には、既
に公知の図示しない薬液供給部、薬液排出部、ダウンフ
ロー吸気部、およびダウンフロー排気部等が備えられて
いる。薬液供給部からウェット処理チャンバ40に供給
する薬液を変更することにより、ウェット処理チャンバ
40では、フッ酸(HF)エッチング処理等の薬液洗
浄、レジスト剥離処理、純水リンス処理、イソプロピル
アルコール(IPA)リンス処理および乾燥処理等のウ
ェット処理が可能である。また、ウェット処理チャンバ
40から外部へのチャンバ内部雰囲気の拡散を防ぐため
に、チャンバ41の上部から清浄なエアーをダウンフロ
ー吸気部から流動させ、ダウンフロー排気部から流動さ
れた上記エアーを排気している。
【0057】次に、SCF処理チャンバ50について説
明する。図5(b)において、チャンバ51は、側壁下
部が可動カバー52の上面外周部と同じ形状で形成され
ており、可動カバー52がエレベータ60bの上昇動作
によりZ方向に移動したとき、可動カバー52とチャン
バ51の上記側壁下部とがOリング55を介して接合す
るように配置されている。
【0058】また、可動カバー52は、チャンバ51と
接合後、カバーロック54でZ方向にSCF処理チャン
バ50内部の圧力上昇によって動かないようにロックさ
れる。このようにして、SCF処理チャンバ50の内部
には、SCFの流動に必要な圧力が保持される。
【0059】なお、SCF処理チャンバ50には、図示
しないSCF供給部およびSCF排出部等が備えられて
いる。SCF供給部からSCF処理チャンバ50に供給
する超臨界流体やその超臨界流体に混合される助剤を変
更することにより、SCF処理チャンバ50では、レジ
スト剥離処理、SCFリンス処理およびSCF乾燥処理
等のSCF処理が可能である。また、SCF処理チャン
バ50の外部全体には、下部に配置されているウェット
処理チャンバ40からの雰囲気がSCF処理チャンバ5
0へ影響することを低減するために、上部から下部に向
かって、ダウンフローが常に流されている。
【0060】以上の構成で、可動カバー52、エレベー
タ60bが本発明の可動チャンバ部に相当し、さらに搬
送機構5が本発明の移送部の基板搬送部に相当し、ウェ
ハ保持部43からウェハ保持部53へのウェハWの移
送、即ち、第1のチャンバ部から可動チャンバ部への基
板の搬送を兼用する。
【0061】次に、洗浄・乾燥処理部7の動作について
説明する。図6は、当該基板処理装置1における洗浄・
乾燥処理部7の動作を示すフローチャートである。以
下、図6を参照して、洗浄・乾燥処理部7の動作を説明
する。
【0062】洗浄・乾燥処理部7の動作は、それぞれの
構成部の動作の連携を容易にするために、制御部9で自
動的に制御されている。図6において、まず搬送機構5
から洗浄・乾燥処理部7にウェハWが位置Pbで搬入さ
れ(ステップS301)、ウェハWがウェハ保持部43
に固定される。その後、ウェット処理側のエレベータ6
0aが下降し、ウェット処理チャンバ40の内部の予め
設定されたウェット処理位置でウェット処理側のエレベ
ータ60aが停止する(ステップS302)。
【0063】次に、カバー45がチャンバ41の上部開
口部を閉じ、ウェット処理チャンバ40が閉鎖される
(ステップS303)。そして、ウェット処理チャンバ
40の内部で、予め設定されたウェット処理がウェハW
に対して施される(ステップS304)。なお、必要に
応じて、ウェハWに対しての洗浄能力を上げるために、
モータ部42によってウェハ保持部43を回転させるこ
とによりウェハWを回転させたり、ウェハWに対して乾
燥処理を行うために、モータ部42によってウェハ保持
部43を高速回転させることによりウェハWを高速回転
させたりしてもよい。
【0064】ステップS304でウェット処理が終了し
た後、カバー45がチャンバ41の上部から移動し、ウ
ェット処理チャンバ40の上部が開放される(ステップ
S305)。その後、ウェット処理側のエレベータ60
aが上昇し、位置Pbで停止する(ステップS30
6)。
【0065】次に、搬送機構5は、位置Pbにあるウェ
ハWを取り出し、位置Pcに搬送した後、ウェハ保持部
53にウェハWを固定する(ステップS307)。そし
て、SCF処理側エレベータ60bが上昇することによ
り、可動カバー52がチャンバ51とOリング55を介
して接合し、SCF処理位置で停止する(ステップS3
08)。
【0066】次に、カバーロック54によってZ方向に
SCF処理チャンバ50内部の圧力上昇によって動かな
いように、チャンバ51と可動カバー52との接合がロ
ックされる(ステップS309)。そして、SCF処理
チャンバ50の内部で、予め設定されたSCF処理がウ
ェハWに対して施される(ステップS310)。
【0067】ステップS310でSCF処理が終了した
後、カバーロック54のロックが解除され(ステップS
311)、SCF処理側エレベータ60bが下降し位置
Pcで停止する(ステップS312)。その後、位置P
cで洗浄・乾燥処理が終了したウェハWが搬送機構5に
よって搬出される(ステップS313)。
【0068】このように、第2の実施形態に係る基板処
理装置では、湿式処理と高圧処理とを組み合わせた一連
の複数の処理を行うことができ、ウェット処理チャンバ
40とSCF処理チャンバ50とを上下に配置すること
により基板処理装置1の同一ポジションに配置できるた
め、基板処理装置1の省スペース化を実現できる。ま
た、当該基板処理装置では、ウェット処理チャンバ40
からSCF処理チャンバ50へ直接移動する構成部はな
く、被洗浄体であるウェハWのみが搬送され、ウェット
処理による残留液体、雰囲気等をSCF処理チャンバ5
0に特に持ち込まれないため、さらに処理効果の高いS
CF処理を行うことができる。
【0069】さらにこの構成ではSCF処理中に次のウ
ェハをウェット処理可能であり、スループットを向上で
きる。また、4つの洗浄・乾燥処理部7に対して1つの
搬送機構5を備えているため、ウェハ処理枚数に対する
搬送機構設置数の割合が減少し、結果的にコンパクトな
基板処理装置が提供できる。さらに、4つのSCF処理
チャンバ50は、ウェット処理チャンバ40の上部に配
置されているため、ダウンフローを4つのSCF処理チ
ャンバ50の外部に流動させることにより、容易にウェ
ット処理チャンバ40の雰囲気混入を防止することがで
きる。
【0070】(第3の実施形態)前述した第1および第
2の実施形態に係る基板処理装置では、搬送機構5を中
心として洗浄・乾燥処理部7が放射状に配置されている
が、洗浄・乾燥処理部7は、放射状に配置しなくてもか
まわない。ここでは、第3の実施形態として、洗浄・乾
燥処理部7を直線上に配列した基板処理装置について説
明する。なお、図7は、洗浄・乾燥処理部7を直線上に
配列した基板処理装置1における全体構成を示す簡素化
した平面図である。以下、図7を参照して、当該基板処
理装置の説明をする。なお、方向は、図7にX、Y、Z
方向を用いて説明する。
【0071】図7において、当該基板処理装置1は、洗
浄・乾燥処理部7をX方向に直線上に配列されている。
また、搬送機構5は、さらに。洗浄・乾燥処理部7の配
列方向に沿って往復直線移動し、搬送機構5のレイアウ
トに合わせてインデクサロボット3とのウェハWの受け
渡し位置Paと隔壁8の位置が変更されている。それら
以外は、第1の実施形態における構成と同様であるの
で、同一の構成部には同一の参照符号と付加して、詳細
な説明を省略する。
【0072】次に、当該基板処理装置1の動作について
説明する。当該基板処理装置1の動作についても、搬送
機構5によるウェハWの搬送時に、搬送機構5の直線往
復移動が付加される。それ以外は、第1の実施形態にお
ける動作と同様であるので、詳細な説明を省略する。
【0073】当該基板処理装置1に用いられる洗浄・乾
燥処理部7は、前述の第1あるいは第2の実施形態で用
いられた洗浄・乾燥処理部7が用いられる。したがっ
て、当該基板処理装置に用いられる洗浄・乾燥処理部7
も、第1あるいは第2の実施形態と同様であるので、詳
細な説明を省略する。
【0074】このように、第3の実施形態に係る基板処
理装置では、洗浄・乾燥処理部7を直線上に配列したレ
イアウトを実現できる。したがって、設置場所の環境に
合わせた基板処理装置の形状を選択することができる。
また、当該基板処理装置の他の効果は、第1あるいは第
2の実施形態に係る洗浄・乾燥処理部7を配置すること
により、それぞれの効果を得ることができることは、言
うまでもない。
【0075】なお、本発明は、上述した実施例および変
形例に限定されるものではなく、以下のように他の形態
でも実施することができる。
【0076】(1)当該基板処理装置では、ウェハWを
枚葉処理する方法を説明したが、ウェハWを同時に複数
枚処理してもかまわない。ウェハ保持部43および53
に、既に公知のウェハWを複数枚固定することが可能な
基板ボートを設置し、上記基板ボートに複数枚のウェハ
Wを搬入すれば、ウェット処理およびSCF処理は同時
にウェハWを複数枚処理することができる。
【0077】(2)また、SCF処理チャンバ50に供
給される超臨界流体は、二酸化炭素、亜酸化窒素、アル
コール、エタノール、水等の超臨界流体の状態へ変化で
きる物質が用いられる。
【0078】(3)また、上記実施例において処理流体
はのSCF処理チャンバに供給される所定の高圧状態と
は1MPa以上であればよく、好ましくは、高密度、高
溶解性、低粘度、高拡散性の性質が認められる流体であ
る。よって亜臨界流体や高圧ガスを用いて実施できるこ
とは言うまでもない。
【0079】亜臨界流体とは、一般的に臨界点手前の領
域にある高圧状態の液体を言う。この領域の流体は、超
臨界流体とは、区別される場合があるが、密度等の物理
的性質は連続的に変化するため、物理的な境界は存在し
なく、亜臨界流体として使用される場合もある。亜臨界
あるいは広義には臨界点近傍の超臨界領域に存在するも
のは高密度液化ガスとも称する。また、高圧ガスとして
アンモニアによる高圧ガスを用いてもよい。
【0080】さらに、SCF処理チャンバで洗浄処理を
行なう場合は、5MPa以上に昇圧される処理流体を供
給すれば好適に実施できる。そして、5〜30MPaで
行うことが好ましく、より好ましくは7.1〜20MP
a下でこれらの処理を行うことである。
【0081】その他、特許請求の範囲に記載された技術
的事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る基板処理装置に
おける全体構成を示す簡素化した平面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る基板処理装置の
動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る基板処理装置に
係る洗浄・乾燥処理部の構成を示す簡素化した側断面図
である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る基板処理装置に
おける洗浄・乾燥処理部の動作を示すフローチャートで
ある。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る基板処理装置に
係る洗浄・乾燥処理部の構成を示す簡素化した側断面図
である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る基板処理装置に
おける洗浄・乾燥処理部の動作を示すフローチャートで
ある。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る基板処理装置に
おける全体構成を示す簡素化した平面図である。
【図8】従来の基板処理装置の全体構成を示す簡素化し
た平面図である。
【符号の説明】
1…基板処理装置 2…カセット 3…インデクサロボット 4…ハンド 5…搬送機構 6…アーム 7…洗浄・乾燥処理部 8…隔壁 9…制御部 10、40…ウェット処理チャンバ 11、21、41、51…チャンバ 12、52…可動カバー 13、42…モータ部 14、43、53…ウェハ保持部 15、44…テフロンベローズ 16、45…カバー 20、50…SCF処理チャンバ 22、54…カバーロック 23、55…Oリング 30、60…エレベータ W…ウェハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/304 H01L 21/304 651L (72)発明者 村岡 祐介 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 (72)発明者 北門 龍治 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 (72)発明者 斉藤 公続 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 (72)発明者 溝端 一国雄 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 (72)発明者 大柴 久典 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 (72)発明者 坂下 由彦 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 (72)発明者 渡邉 克充 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 (72)発明者 山形 昌弘 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 Fターム(参考) 2H088 FA17 FA18 FA30 HA01 MA20 2H090 JB02 JC19 JD13 5F031 CA01 CA02 CA05 FA01 FA02 FA11 FA12 GA48 GA50 MA02 MA06 MA09 MA23 MA24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に湿式処理と高圧流体を用いた高圧
    処理とを行う基板処理装置であって、 基板に湿式処理を行う湿式処理部と、 前記湿式処理部の直上に配置され、かつ基板に高圧処理
    を行う高圧処理部と、 前記湿式処理部から前記高圧処理部へ基板を移送する移
    送部とを備え、 前記湿式処理部は、その内部で前記湿式処理を行う第1
    のチャンバ部を含み、 前記高圧処理部は、その内部で前記高圧処理を行う第2
    のチャンバ部を含み、 前記移送部は、前記第1のチャンバ部と第2のチャンバ
    部との間に配置され、その上部に前記湿式処理後の基板
    を固定することにより基板を前記第2のチャンバの内部
    に導き、かつ前記高圧処理時には前記第2のチャンバ部
    と接合することにより前記高圧処理中の高圧流体の圧力
    を前記第2のチャンバの内部に保持する可動チャンバ部
    を含むことを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 前記移送部は、 さらに前記湿式処理時に基板と前記可動チャンバ部とを
    前記第1のチャンバ部の内部に搬送し、 前記湿式処理後の基板を前記湿式処理部から前記高圧処
    理部へ搬送することを特徴とする、請求項1に記載の基
    板処理装置。
  3. 【請求項3】 前記移送部は、さらに前記湿式処理時に
    基板を前記第1のチャンバ部の内部に搬送し、前記湿式
    処理後の基板を前記第1のチャンバ部から前記可動チャ
    ンバ部へ搬送する基板搬送部を有することを特徴とす
    る、請求項1に記載の基板処理装置。
  4. 【請求項4】 前記移送部へ基板を搬入および前記移送
    部から基板を搬出する基板搬送機構とをさらに備え、前
    記基板搬送機構を中心に、前記湿式処理部と前記高圧処
    理部と前記移送部とが放射状に複数組配置されることを
    特徴とする、請求項1から請求項3に記載の基板処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記移送部に基板を搬入および前記移送
    部から基板を搬出し、かつ往復直線移動する基板搬送機
    構とをさらに備え、前記基板搬送機構の前記往復直線移
    動の方向と平行に、前記湿式処理部と前記高圧処理部と
    前記移送部とが直線上に複数組配置されることを特徴と
    する、請求項1から請求項3に記載の基板処理装置。
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