JP2003086041A - 粉末法Nb▲3▼Sn超電導線材の製造方法 - Google Patents
粉末法Nb▲3▼Sn超電導線材の製造方法Info
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
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- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高い外部磁場においても高い臨界電流密度を
実現することができ、950MHz以上の超高磁場NM
Rマグネットの実現を可能にする粉末法Nb3Sn超電
導線材を製造する為の有用な方法を提供する。 【解決手段】 NbまたはNb基合金からなるパイプ
に、(1)Nb3Snを主体とする粉末、(2)Sn粉
末、および(3)Cu粉末からなる混合粉末を充填し、
これを伸線加工した後その複数本を束ねて線材群とし、
この線材群の表面に拡散バリアー層および安定化銅を配
置して複合体とし、この複合体を押し出し加工若しくは
引き抜き加工した後熱処理する。
実現することができ、950MHz以上の超高磁場NM
Rマグネットの実現を可能にする粉末法Nb3Sn超電
導線材を製造する為の有用な方法を提供する。 【解決手段】 NbまたはNb基合金からなるパイプ
に、(1)Nb3Snを主体とする粉末、(2)Sn粉
末、および(3)Cu粉末からなる混合粉末を充填し、
これを伸線加工した後その複数本を束ねて線材群とし、
この線材群の表面に拡散バリアー層および安定化銅を配
置して複合体とし、この複合体を押し出し加工若しくは
引き抜き加工した後熱処理する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Nb3Sn超電導
線材を粉末法によって製造する方法に関するものであ
り、特に高分解能核磁気共鳴(NMR)分析装置に用い
られる超電導マグネットの素材として有用な粉末法Nb
3Sn超電導線材を製造する方法に関するものである。
線材を粉末法によって製造する方法に関するものであ
り、特に高分解能核磁気共鳴(NMR)分析装置に用い
られる超電導マグネットの素材として有用な粉末法Nb
3Sn超電導線材を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電気抵抗がゼロで大電流を流すこ
とができる超電導線材を用いることで、大電流送電や強
磁場発生装置等の利用が広がりつつある。特に高分解能
NMR分析装置に用いられる超電導マグネットは、大電
流通電による強磁場発生と抵抗ゼロを利用して電源を用
いない永久電流モードの運転を行うものであり、超電導
現象を利用することで初めて実現可能な応用の典型であ
る。また、NMR分析装置では、マグネットの発生磁場
が高ければ高いほど分解能が向上するので、こうした分
解能を高めるという観点から近年ますます高磁場化の傾
向にある。
とができる超電導線材を用いることで、大電流送電や強
磁場発生装置等の利用が広がりつつある。特に高分解能
NMR分析装置に用いられる超電導マグネットは、大電
流通電による強磁場発生と抵抗ゼロを利用して電源を用
いない永久電流モードの運転を行うものであり、超電導
現象を利用することで初めて実現可能な応用の典型であ
る。また、NMR分析装置では、マグネットの発生磁場
が高ければ高いほど分解能が向上するので、こうした分
解能を高めるという観点から近年ますます高磁場化の傾
向にある。
【0003】超電導マグネットの素材として使用されて
いる超電導線材としては、NbTi線材とNb3Sn線
材の2種類の金属系超電導線材が一般的に知られてい
る。これらの線材における臨界磁場(超電導性を維持で
きる最高磁場)は、NbTiで11T、Nb3Snで2
5Tであるので、中・低磁場用マグネットではNbTi
線材で作製され、高磁場用マグネットではその外層をN
bTi線材、内層をNb 3Sn線材とする組み合わせで
作製されるのが一般的である。
いる超電導線材としては、NbTi線材とNb3Sn線
材の2種類の金属系超電導線材が一般的に知られてい
る。これらの線材における臨界磁場(超電導性を維持で
きる最高磁場)は、NbTiで11T、Nb3Snで2
5Tであるので、中・低磁場用マグネットではNbTi
線材で作製され、高磁場用マグネットではその外層をN
bTi線材、内層をNb 3Sn線材とする組み合わせで
作製されるのが一般的である。
【0004】図1は高磁場用超電導マグネットのコイル
構成の一例を示す概略説明図であり、図中1a,1bは
Nb3Sn線材からなるコイル、2a,2bはNbTi
線材からなるコイルの夫々を示す。図示するように、超
電導マグネットのコイルは、クエンチ時の保護の為に、
複数に分割して作製されている。また線材の使用量を減
らすために、図1に示すように、夫々のコイルは配置位
置によって大きさの適性化が図られており、内側のコイ
ルになるほど高さが低くなる様に工夫されている。この
様な断面構成を有する超電導マグネットを実際に励磁し
た場合、マグネットにおける各コイルの磁場の大きさに
分布が生じて、一般的に超電導コイルの内側ほど磁場が
高くなる傾向があることから、外側のコイル(前記2
a,2b)には臨界磁場の低いNbTi線材を用い、内
側のコイル(前記1a,1b)にはNb3Sn線材が用
いられている。
構成の一例を示す概略説明図であり、図中1a,1bは
Nb3Sn線材からなるコイル、2a,2bはNbTi
線材からなるコイルの夫々を示す。図示するように、超
電導マグネットのコイルは、クエンチ時の保護の為に、
複数に分割して作製されている。また線材の使用量を減
らすために、図1に示すように、夫々のコイルは配置位
置によって大きさの適性化が図られており、内側のコイ
ルになるほど高さが低くなる様に工夫されている。この
様な断面構成を有する超電導マグネットを実際に励磁し
た場合、マグネットにおける各コイルの磁場の大きさに
分布が生じて、一般的に超電導コイルの内側ほど磁場が
高くなる傾向があることから、外側のコイル(前記2
a,2b)には臨界磁場の低いNbTi線材を用い、内
側のコイル(前記1a,1b)にはNb3Sn線材が用
いられている。
【0005】上記の様な超電導マグネットでは、図1に
示した様に超電導接続が必要となるのであるが、NbT
i−NbTi間、NbTi−Nb3Sn間、およびNb3
Sn−Nb3Sn間においては、技術的に既に確立され
ており、実用化されている。また超電導マグネットを永
久電流モードで運転するに当たって、必要とされる磁場
安定性は、磁場変化が0.01ppm/hr以下であ
る。換言すれば、永久電流モードを達成するには、定格
磁場を発生した数百Aの通電状態で且つ少なくとも0.
5T程度以上の磁場環境下において、1×10-12Ω以
下の接続抵抗を実現する必要がある。そして前記図1に
示した様な構成の超電導マグネットにおいて、NMR分
析装置で実現されている最高磁場は、現在のところ90
0MHz程度である。
示した様に超電導接続が必要となるのであるが、NbT
i−NbTi間、NbTi−Nb3Sn間、およびNb3
Sn−Nb3Sn間においては、技術的に既に確立され
ており、実用化されている。また超電導マグネットを永
久電流モードで運転するに当たって、必要とされる磁場
安定性は、磁場変化が0.01ppm/hr以下であ
る。換言すれば、永久電流モードを達成するには、定格
磁場を発生した数百Aの通電状態で且つ少なくとも0.
5T程度以上の磁場環境下において、1×10-12Ω以
下の接続抵抗を実現する必要がある。そして前記図1に
示した様な構成の超電導マグネットにおいて、NMR分
析装置で実現されている最高磁場は、現在のところ90
0MHz程度である。
【0006】ところが、1GHz(23.5T)の高磁
場になると、Nb3Sn線材の限界レベルとなる。従っ
て、超電導マグネットの最内層コイルには、臨界磁場が
より高い酸化物超電導線材がその候補材料として有力視
されている。しかしながら、酸化物超電導線材を用いた
コイルでは、酸化物超電導線材の超電導接続技術が完成
しているとは言えないこと、および酸化物超電導線材で
は通電時に微少抵抗が残ること等もあって、永久電流モ
ードでの運転は容易に実現されないことが予測できる。
こうしたことから、超電導接続技術が既に確立されてい
るNb3Sn線材の性能を更に改善して、より高磁場に
おける永久電流運転の実現が望されているのが実状であ
る。
場になると、Nb3Sn線材の限界レベルとなる。従っ
て、超電導マグネットの最内層コイルには、臨界磁場が
より高い酸化物超電導線材がその候補材料として有力視
されている。しかしながら、酸化物超電導線材を用いた
コイルでは、酸化物超電導線材の超電導接続技術が完成
しているとは言えないこと、および酸化物超電導線材で
は通電時に微少抵抗が残ること等もあって、永久電流モ
ードでの運転は容易に実現されないことが予測できる。
こうしたことから、超電導接続技術が既に確立されてい
るNb3Sn線材の性能を更に改善して、より高磁場に
おける永久電流運転の実現が望されているのが実状であ
る。
【0007】これまで用いられてきたNb3Sn線材
は、ブロンズ法によって製造されるのが一般的である。
このブロンズ法は、Cu−Sn基合金(ブロンズ)マト
リックス中に複数のNb製芯材を埋設し、これを安定化
の為の銅(安定化銅)に埋設して伸線加工により上記芯
材をフィラメントとなし、或はこのフイラメントを複数
束ねて線材群となし、上記フイラメントまたは線材群を
600〜800℃で熱処理することによりNb製のフィ
ラメントに上記マトリックスのSnを拡散させてNb3
Sn層を生成させる方法である。
は、ブロンズ法によって製造されるのが一般的である。
このブロンズ法は、Cu−Sn基合金(ブロンズ)マト
リックス中に複数のNb製芯材を埋設し、これを安定化
の為の銅(安定化銅)に埋設して伸線加工により上記芯
材をフィラメントとなし、或はこのフイラメントを複数
束ねて線材群となし、上記フイラメントまたは線材群を
600〜800℃で熱処理することによりNb製のフィ
ラメントに上記マトリックスのSnを拡散させてNb3
Sn層を生成させる方法である。
【0008】このブロンズ法で製造されたNb3Sn線
材で、現在最高性能を実現している線材の熱処理反応後
の断面を図2(図面代用顕微鏡写真)に示す。図1に示
したNb3Sn線材では、上記線材群の表面にNbから
なる拡散バリヤ層および安定化銅を配置し、その断面形
状が平角線材となる様に加工したものである。尚、図2
中AはCu−Sn基合金(以下、「ブロンズ」と呼ぶこ
とがある)、Bはブロンズ中のSnがNbの中に拡散し
て形成されたNb3Sn、CはNbを夫々示している。
材で、現在最高性能を実現している線材の熱処理反応後
の断面を図2(図面代用顕微鏡写真)に示す。図1に示
したNb3Sn線材では、上記線材群の表面にNbから
なる拡散バリヤ層および安定化銅を配置し、その断面形
状が平角線材となる様に加工したものである。尚、図2
中AはCu−Sn基合金(以下、「ブロンズ」と呼ぶこ
とがある)、Bはブロンズ中のSnがNbの中に拡散し
て形成されたNb3Sn、CはNbを夫々示している。
【0009】上記の様なNb3Sn線材において、超電
導になって電流を流せるのは上記Nb3Snの部分であ
り、その他の部分は超電導にはならないので、より多く
の電流を流すことができるためには、Nb3Sn層が厚
いほど良いことが分かる。また、Nb3Sn層の厚さを
厚くするためには、ブロンズからのSnをNb中に拡散
させれば良い。しかしながら、800℃以下の温度領域
においてブロンズ中に固溶できるSn濃度には限界があ
り、15.8質量%が上限である。従って、ブロンズ法
においては、ブロンズ中のSnがなくなってしまうと、
熱処理時間をそれ以上に如何に長くしても、Nb3Sn
層の厚さをそれ以上厚くすることはできなくなる。こう
したことから、Nb3Sn線材によって更に大電流を流
すためには、断面積に占めるNb3Sn相の比率が大き
くなる様に別の手段を講じる必要がある。
導になって電流を流せるのは上記Nb3Snの部分であ
り、その他の部分は超電導にはならないので、より多く
の電流を流すことができるためには、Nb3Sn層が厚
いほど良いことが分かる。また、Nb3Sn層の厚さを
厚くするためには、ブロンズからのSnをNb中に拡散
させれば良い。しかしながら、800℃以下の温度領域
においてブロンズ中に固溶できるSn濃度には限界があ
り、15.8質量%が上限である。従って、ブロンズ法
においては、ブロンズ中のSnがなくなってしまうと、
熱処理時間をそれ以上に如何に長くしても、Nb3Sn
層の厚さをそれ以上厚くすることはできなくなる。こう
したことから、Nb3Sn線材によって更に大電流を流
すためには、断面積に占めるNb3Sn相の比率が大き
くなる様に別の手段を講じる必要がある。
【0010】一方、Nb3Sn線材を製造する方法とし
ては、上記ブロンズ法の他に、粉末法も知られている。
この粉末法では、Ta6Sn5を主体とする粉末(例え
ば、Ta6Sn5+Cu粉末の混合粉末)原料粉末とし、
これをNbまたはNb基合金(例えば、Nb/Ta合
金)からなるパイプに充填した後、伸線加工して前記パ
イプ中の原料粉末をフィラメント状とし、この複数本を
安定化の為の銅(安定化銅)内に埋設した後伸線加工し
て熱処理することによって、フィラメントパイプ中のS
nとパイプであるNbとを反応させ、パイプの内側から
Nb3Sn層を形成して超電導線材とするものである。
ては、上記ブロンズ法の他に、粉末法も知られている。
この粉末法では、Ta6Sn5を主体とする粉末(例え
ば、Ta6Sn5+Cu粉末の混合粉末)原料粉末とし、
これをNbまたはNb基合金(例えば、Nb/Ta合
金)からなるパイプに充填した後、伸線加工して前記パ
イプ中の原料粉末をフィラメント状とし、この複数本を
安定化の為の銅(安定化銅)内に埋設した後伸線加工し
て熱処理することによって、フィラメントパイプ中のS
nとパイプであるNbとを反応させ、パイプの内側から
Nb3Sn層を形成して超電導線材とするものである。
【0011】上記ブロンズ法や粉末法で製造されたNb
3Sn線材と、他の方法(急加熱急冷法)で製造された
Nb3Al線材等について、高磁場における特性(オー
バオールの臨界電流密度Jc)を比較して図3に示す。
尚、図3に示したように、900MHzに相当する磁場
は、外部磁場がほぼ21Tのときである。
3Sn線材と、他の方法(急加熱急冷法)で製造された
Nb3Al線材等について、高磁場における特性(オー
バオールの臨界電流密度Jc)を比較して図3に示す。
尚、図3に示したように、900MHzに相当する磁場
は、外部磁場がほぼ21Tのときである。
【0012】この図から明らかなように、粉末法によっ
て製造されたNb3Sn線材は、21T以上であっても
高い臨界電流密度が達成されており、この線材は900
MHz以上のNMRマグネット用線材として有力視され
ている。
て製造されたNb3Sn線材は、21T以上であっても
高い臨界電流密度が達成されており、この線材は900
MHz以上のNMRマグネット用線材として有力視され
ている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た粉末法Nb3Sn線材においても、高磁場での臨界電
流密度Jcの減少が著しく、永久電流運転を達成するた
めに必要とされる臨界電流密度Jc:75A/mm2を
達成するには、外部磁場は930MHzが限界であり、
950MHz以上の外部磁場においても永久電流運転が
可能となる超電導線材の実現が望まれているのが実状で
ある。
た粉末法Nb3Sn線材においても、高磁場での臨界電
流密度Jcの減少が著しく、永久電流運転を達成するた
めに必要とされる臨界電流密度Jc:75A/mm2を
達成するには、外部磁場は930MHzが限界であり、
950MHz以上の外部磁場においても永久電流運転が
可能となる超電導線材の実現が望まれているのが実状で
ある。
【0014】従来の粉末法で製造したNb3Sn線材の
断面を図4(図面代用走査型電子顕微鏡写真)に示す。
尚、図4中3は粉末コア(原料粉末部分)、4は反応に
よって形成されたNb3Sn層、5はNbまたはNb基
合金からなるパイプ部分、6は安定化銅を夫々示す。こ
うした粉末法によって製造されたNb3Sn線材にあっ
ては、Nb3Sn層の厚さは50μm程度の厚みが達成
されているのであるが、上記粉末コア3の部分が問題と
なる。即ち、粉末法によっては、Nb3Sn層が50μ
m程度で形成されるのであるが、上記粉末コア3の様に
原料粉末からSnが拡散して残った部分が非超電導相と
して残存し、超電導線材としての有効面積(超電導相の
面積割合)の増大に寄与できていないのである。こうし
たことから、粉末法によって製造されるNb3Sn線材
において、できるだけ非超電導相を減らして超電導線材
としての有効面積を増大させ、950MHz以上の超高
磁場NMRマグネット用線材として、粉末法Nb3Sn
線材の更なる高臨界電流密度化が切望されている状況で
ある。
断面を図4(図面代用走査型電子顕微鏡写真)に示す。
尚、図4中3は粉末コア(原料粉末部分)、4は反応に
よって形成されたNb3Sn層、5はNbまたはNb基
合金からなるパイプ部分、6は安定化銅を夫々示す。こ
うした粉末法によって製造されたNb3Sn線材にあっ
ては、Nb3Sn層の厚さは50μm程度の厚みが達成
されているのであるが、上記粉末コア3の部分が問題と
なる。即ち、粉末法によっては、Nb3Sn層が50μ
m程度で形成されるのであるが、上記粉末コア3の様に
原料粉末からSnが拡散して残った部分が非超電導相と
して残存し、超電導線材としての有効面積(超電導相の
面積割合)の増大に寄与できていないのである。こうし
たことから、粉末法によって製造されるNb3Sn線材
において、できるだけ非超電導相を減らして超電導線材
としての有効面積を増大させ、950MHz以上の超高
磁場NMRマグネット用線材として、粉末法Nb3Sn
線材の更なる高臨界電流密度化が切望されている状況で
ある。
【0015】本発明はこうした状況の下になされたもの
であって、その目的は、高い外部磁場においてもより高
い臨界電流密度を実現することができ、950MHz以
上の超高磁場NMRマグネットの実現を可能にする粉末
法Nb3Sn超電導線材を製造する為の有用な方法を提
供することにある。
であって、その目的は、高い外部磁場においてもより高
い臨界電流密度を実現することができ、950MHz以
上の超高磁場NMRマグネットの実現を可能にする粉末
法Nb3Sn超電導線材を製造する為の有用な方法を提
供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成し得た本
発明の製造方法とは、NbまたはNb基合金からなるパ
イプに、(1)Nb3Snを主体とする粉末、(2)S
n粉末、および(3)Cu粉末からなる混合粉末を充填
し、これを伸線加工した後その複数本を束ねて線材群と
し、この線材群の表面に拡散バリアー層および安定化銅
を配置して複合体とし、この複合体を押し出し加工若し
くは引き抜き加工した後熱処理する点に要旨を有するも
のである。
発明の製造方法とは、NbまたはNb基合金からなるパ
イプに、(1)Nb3Snを主体とする粉末、(2)S
n粉末、および(3)Cu粉末からなる混合粉末を充填
し、これを伸線加工した後その複数本を束ねて線材群と
し、この線材群の表面に拡散バリアー層および安定化銅
を配置して複合体とし、この複合体を押し出し加工若し
くは引き抜き加工した後熱処理する点に要旨を有するも
のである。
【0017】また、本発明の上記目的は、NbまたはN
b基合金からなるパイプに、(1)Nb3Snを主体と
する粉末、(2)Sn粉末、および(3)Cu粉末から
なる混合粉末を充填し、このパイプの複数本をCu−S
n基合金製部材に埋設し、このCu−Sn基合金製部材
の表面に拡散バリアー層および安定化銅を配置して複合
体とし、この複合体を押し出し加工若しくは引き抜き加
工した後熱処理することによっても達成される。
b基合金からなるパイプに、(1)Nb3Snを主体と
する粉末、(2)Sn粉末、および(3)Cu粉末から
なる混合粉末を充填し、このパイプの複数本をCu−S
n基合金製部材に埋設し、このCu−Sn基合金製部材
の表面に拡散バリアー層および安定化銅を配置して複合
体とし、この複合体を押し出し加工若しくは引き抜き加
工した後熱処理することによっても達成される。
【0018】更に、NbまたはNb基合金からなるパイ
プに、(1)Nb3Snを主体とする粉末、(2)Sn
粉末、および(3)Cu粉末からなる混合粉末を充填
し、このパイプの複数本をCu−Sn基合金製部材に埋
設して伸線加工した後、その複数本を束ねて線材群と
し、この線材群の表面に拡散バリアー層および安定化銅
を配置して複合体とし、この複合体を押し出し加工若し
くは引き抜き加工した後熱処理することによっても、超
電導特性を更に向上した粉末法Nb3Sn超電導線材が
得られる。
プに、(1)Nb3Snを主体とする粉末、(2)Sn
粉末、および(3)Cu粉末からなる混合粉末を充填
し、このパイプの複数本をCu−Sn基合金製部材に埋
設して伸線加工した後、その複数本を束ねて線材群と
し、この線材群の表面に拡散バリアー層および安定化銅
を配置して複合体とし、この複合体を押し出し加工若し
くは引き抜き加工した後熱処理することによっても、超
電導特性を更に向上した粉末法Nb3Sn超電導線材が
得られる。
【0019】上記方法のうち、Cu−Sn基合金製部材
を用いる方法にあっては、(a)前記Cu−Sn基合金
製部材中のSn含有量が13〜16質量%であること
や、(b)前記Cu−Sn基合金製部材の超電導線材全
断面積に占める割合が70%以下であることが好まし
い。
を用いる方法にあっては、(a)前記Cu−Sn基合金
製部材中のSn含有量が13〜16質量%であること
や、(b)前記Cu−Sn基合金製部材の超電導線材全
断面積に占める割合が70%以下であることが好まし
い。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明者らは、上記目的を達成す
る為に様々な角度から検討した。その結果、上記構成を
採用すれば上記目的が見事に達成されることを見出し、
本発明を完成した。以下、本発明が完成された経緯を説
明しつつ、本発明の作用について説明する。
る為に様々な角度から検討した。その結果、上記構成を
採用すれば上記目的が見事に達成されることを見出し、
本発明を完成した。以下、本発明が完成された経緯を説
明しつつ、本発明の作用について説明する。
【0021】前述の如く従来の粉末法では、Ta6Sn5
を主体とする粉末を原料粉末として用いるものである
が、こうした方法では、原料粉末からNbまたはNb基
合金からなるパイプへのSnの拡散の後残存する粉末コ
アが非超電導相となるため、全断面積に占める超電導相
が占める割合に限界があることが判明した。そこで本発
明者らが、粉末法によってNb3Sn線材を製造するに
当たり、超電導相をなすNb3Sn層を更に大きく形成
するための要件について様々な角度から検討した。
を主体とする粉末を原料粉末として用いるものである
が、こうした方法では、原料粉末からNbまたはNb基
合金からなるパイプへのSnの拡散の後残存する粉末コ
アが非超電導相となるため、全断面積に占める超電導相
が占める割合に限界があることが判明した。そこで本発
明者らが、粉末法によってNb3Sn線材を製造するに
当たり、超電導相をなすNb3Sn層を更に大きく形成
するための要件について様々な角度から検討した。
【0022】その結果、まず原料粉末として従来のTa
6Sn5を主体とする粉末の代りに、(1)Nb3Snを
主体とする粉末、(2)Sn粉末、および(3)Cu粉
末からなる混合粉末を用いれば良いとの着想が得られ
た。即ち、上記の様な混合粉末を原料粉末として用い、
この原料粉末をNbまたはNb基合金からなるパイプに
充填し、これを伸線加工した後その複数本を束ねて線材
群とし、この線材群の表面に拡散バリヤー層および安定
化銅を配置して複合体とし、この複合体を押し出し加工
若しくは引き抜き加工した後熱処理する様にすれば、上
記NbまたはNb基合金に拡散して形成されるNb3S
n層と、原料粉末中のNb3Sn粉末とが一体化されて
Nb3Sn相をなし、こうしたNb3Sn相の形成によっ
てNb3Sn線材における超電導特性が格段に向上でき
たのである。
6Sn5を主体とする粉末の代りに、(1)Nb3Snを
主体とする粉末、(2)Sn粉末、および(3)Cu粉
末からなる混合粉末を用いれば良いとの着想が得られ
た。即ち、上記の様な混合粉末を原料粉末として用い、
この原料粉末をNbまたはNb基合金からなるパイプに
充填し、これを伸線加工した後その複数本を束ねて線材
群とし、この線材群の表面に拡散バリヤー層および安定
化銅を配置して複合体とし、この複合体を押し出し加工
若しくは引き抜き加工した後熱処理する様にすれば、上
記NbまたはNb基合金に拡散して形成されるNb3S
n層と、原料粉末中のNb3Sn粉末とが一体化されて
Nb3Sn相をなし、こうしたNb3Sn相の形成によっ
てNb3Sn線材における超電導特性が格段に向上でき
たのである。
【0023】本発明方法においては、原料粉末として上
記の様な混合粉末を用いるものであるが、このうちNb
3Snを主体とする粉末は、熱処理前は孤立している
が、熱処理によって粒子同士が焼結・連結され、超電導
電流の流路となるものである。また、この粉末は、Nb
3Snだけからなるものでも良いが、必要によってTi
やTaを含有させても良い。これらTiやTaを含有さ
せると、高磁場での高電流化という効果が発揮される
が、その含有量が過剰になると加工性が低下するので、
0.1〜0.5質量%程度に抑えるのが良い。このNb
3Snを主体とする粉末は、ブロンズ法線材で生成した
Nb3Sn反応層を、外側のブロンズを化学処理によっ
てエッチングして露出させた後、採集する手段等によっ
て調製することができる。
記の様な混合粉末を用いるものであるが、このうちNb
3Snを主体とする粉末は、熱処理前は孤立している
が、熱処理によって粒子同士が焼結・連結され、超電導
電流の流路となるものである。また、この粉末は、Nb
3Snだけからなるものでも良いが、必要によってTi
やTaを含有させても良い。これらTiやTaを含有さ
せると、高磁場での高電流化という効果が発揮される
が、その含有量が過剰になると加工性が低下するので、
0.1〜0.5質量%程度に抑えるのが良い。このNb
3Snを主体とする粉末は、ブロンズ法線材で生成した
Nb3Sn反応層を、外側のブロンズを化学処理によっ
てエッチングして露出させた後、採集する手段等によっ
て調製することができる。
【0024】原料粉末中のSn粉末は、NbまたはNb
基合金にSnを拡散してNb3Sn層を形成するのに混
合するものである。また、原料粉末中のCu粉末は、N
b3Sn生成の際における熱処理温度低減の為に混合さ
れるものである。
基合金にSnを拡散してNb3Sn層を形成するのに混
合するものである。また、原料粉末中のCu粉末は、N
b3Sn生成の際における熱処理温度低減の為に混合さ
れるものである。
【0025】尚、混合粉末における上記各粉末の混合割
合については特に限定するものではないが、SnがNb
に拡散してNb3Snとなり、Cuはその反応温度低
減、残存Nb3Snはそのまま焼結されるという点を考
慮すれば、Nb3Snを主体とする粉末:Sn粉末:C
u粉末=1:0.5〜3:0.1〜0.5程度が適切で
ある。また、これらの粉末は、熱処理時の反応性を高め
るという観点から、平均粒径が50μm以下のできるだ
け微細なものを用いることが好ましい。
合については特に限定するものではないが、SnがNb
に拡散してNb3Snとなり、Cuはその反応温度低
減、残存Nb3Snはそのまま焼結されるという点を考
慮すれば、Nb3Snを主体とする粉末:Sn粉末:C
u粉末=1:0.5〜3:0.1〜0.5程度が適切で
ある。また、これらの粉末は、熱処理時の反応性を高め
るという観点から、平均粒径が50μm以下のできるだ
け微細なものを用いることが好ましい。
【0026】本発明方法において超電導線材の前駆体
(熱処理前の複合体)となるものは、上記の様な原料粉
末(混合粉末)をNbまたはNb基合金からなるパイプ
に充填し、これを伸線加工した後その複数本を束ねて線
材群とし、この線材群の表面に拡散バリアー層および安
定化銅を配置してものであるが、(a)上記混合粉末を
充填したパイプの複数本をCu−Sn基合金(ブロン
ズ)製部材に埋設し、このCu−Sn基合金製部材の表
面に拡散バリアー層および安定化銅を配置した複合体
や、(b)上記混合粉末を充填したパイプの複数本をC
u−Sn基合金製部材に埋設して伸線加工した後、その
複数本を束ねて線材群とし、この線材群の表面に拡散バ
リアー層および安定化銅を配置した複合体を用いること
も有用である。
(熱処理前の複合体)となるものは、上記の様な原料粉
末(混合粉末)をNbまたはNb基合金からなるパイプ
に充填し、これを伸線加工した後その複数本を束ねて線
材群とし、この線材群の表面に拡散バリアー層および安
定化銅を配置してものであるが、(a)上記混合粉末を
充填したパイプの複数本をCu−Sn基合金(ブロン
ズ)製部材に埋設し、このCu−Sn基合金製部材の表
面に拡散バリアー層および安定化銅を配置した複合体
や、(b)上記混合粉末を充填したパイプの複数本をC
u−Sn基合金製部材に埋設して伸線加工した後、その
複数本を束ねて線材群とし、この線材群の表面に拡散バ
リアー層および安定化銅を配置した複合体を用いること
も有用である。
【0027】上記(a)または(b)の様な複合体を用
いることによって、Nb3Sn層はNbまたはNb基合
金パイプの内側ばかりでなく、その外側にも形成される
ことになって、Nb3Sn線材の特性を更に向上させる
ことができる。こうした構成の複合体を用いる場合に
は、Nb(パイプ)へのSn拡散をできるだけ促進する
という観点から、上記Cu−Sn基合金中のSn含有量
は固溶限内でできるだけ多い方が良く、こうした観点か
ら前記Sn含有量は13〜16質量%程度が好ましい。
また、ブロンズを併用した製造方法では、線材と特性を
より向上させるという観点から、線材全断面積に占める
ブロンズ部分の断面積比ができるだけ小さくするのが良
いこことが分かるが、本発明方法(Cu−Sn基合金部
材を用いる方法)では、パイプの内側と外側の両方から
Nb3Sn層が形成されていくので、上記断面積比を7
0%以下に容易に達成することができる。
いることによって、Nb3Sn層はNbまたはNb基合
金パイプの内側ばかりでなく、その外側にも形成される
ことになって、Nb3Sn線材の特性を更に向上させる
ことができる。こうした構成の複合体を用いる場合に
は、Nb(パイプ)へのSn拡散をできるだけ促進する
という観点から、上記Cu−Sn基合金中のSn含有量
は固溶限内でできるだけ多い方が良く、こうした観点か
ら前記Sn含有量は13〜16質量%程度が好ましい。
また、ブロンズを併用した製造方法では、線材と特性を
より向上させるという観点から、線材全断面積に占める
ブロンズ部分の断面積比ができるだけ小さくするのが良
いこことが分かるが、本発明方法(Cu−Sn基合金部
材を用いる方法)では、パイプの内側と外側の両方から
Nb3Sn層が形成されていくので、上記断面積比を7
0%以下に容易に達成することができる。
【0028】いずれの複合体を用いるにしても、本発明
方法で用いる複合体は、その表面に拡散バリヤー層およ
び安定化銅が配置される。このうち拡散バリヤー層は、
熱処理時にSn等の不純物が安定化銅に拡散して安定化
銅の抵抗値が大きくなることがないように配置されるも
のであり、例えばNbやTaによって構成される。ま
た、安定化銅は、形成されたNb3Sn層を安定化させ
るために配置されるものであり、純銅によって構成され
る。
方法で用いる複合体は、その表面に拡散バリヤー層およ
び安定化銅が配置される。このうち拡散バリヤー層は、
熱処理時にSn等の不純物が安定化銅に拡散して安定化
銅の抵抗値が大きくなることがないように配置されるも
のであり、例えばNbやTaによって構成される。ま
た、安定化銅は、形成されたNb3Sn層を安定化させ
るために配置されるものであり、純銅によって構成され
る。
【0029】上記の各種複合体は、押し出し加工若しく
は引き抜き加工した後、熱処理されることによって、線
材中にNb3Sn層が形成されることになるが、この熱
処理温度は700〜850℃程度が好ましい。
は引き抜き加工した後、熱処理されることによって、線
材中にNb3Sn層が形成されることになるが、この熱
処理温度は700〜850℃程度が好ましい。
【0030】以下、本発明を実施例によって更に具体的
に説明するが、下記実施例は本発明を限定する性質のも
のではなく、前・後記の趣旨に徴して設計変形すること
はいずれも本発明の技術的範囲に含まれるものである。
に説明するが、下記実施例は本発明を限定する性質のも
のではなく、前・後記の趣旨に徴して設計変形すること
はいずれも本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【0031】
【実施例】実施例1
従来のブロンズ法線材において、Nb芯をまばらに配置
すると共に、十分な熱処理を施すことによってNb芯が
残らず、全てNb3Sn相となるようにアニールして線
材を作製した後、ブロンズ部分をエッチング等によって
全て除去し、残った部分からNb3Snを回収した。そ
して、回収したNb3Snを粉砕してNb 3Sn粉末を調
製した。
すると共に、十分な熱処理を施すことによってNb芯が
残らず、全てNb3Sn相となるようにアニールして線
材を作製した後、ブロンズ部分をエッチング等によって
全て除去し、残った部分からNb3Snを回収した。そ
して、回収したNb3Snを粉砕してNb 3Sn粉末を調
製した。
【0032】更に、粒径50μm以下のSn粉末とCu
粉末を準備し、これらの粉末と上記Nb3Sn粉末を、
Nb3Sn:Sn:Cu=2:1:0.3となる様に混
合して原料粉末とした。この原料粉末(後記図5の符号
9)を、Tiを0.2質量%含有させた内径:4mm,
外径:6mmのNb基合金製パイプ(後記図5の符号
8)に充填し、対辺間距離が3mmの正六角形となるま
で伸線加工した。
粉末を準備し、これらの粉末と上記Nb3Sn粉末を、
Nb3Sn:Sn:Cu=2:1:0.3となる様に混
合して原料粉末とした。この原料粉末(後記図5の符号
9)を、Tiを0.2質量%含有させた内径:4mm,
外径:6mmのNb基合金製パイプ(後記図5の符号
8)に充填し、対辺間距離が3mmの正六角形となるま
で伸線加工した。
【0033】その後、この伸線加工線材を50cmに長
さに定尺切断して束ねて線材群とし、図5に示す様に銅
製パイプ6(安定化銅)に挿入した。このとき,線材群
と安定化銅との間には、拡散バリヤー層としてのNbシ
ートを介在させた。
さに定尺切断して束ねて線材群とし、図5に示す様に銅
製パイプ6(安定化銅)に挿入した。このとき,線材群
と安定化銅との間には、拡散バリヤー層としてのNbシ
ートを介在させた。
【0034】上記の様にして構成した複合材を、800
℃で80時間熱処理して超電導線材とした。得られた線
材の高磁場(外部磁場)における臨界電流密度(オーバ
オールの臨界電流密度:Jc)を測定した。その結果
を、図6に示す。このとき、比較の為に、断面構成を同
じにして、封入粉末(原料粉末)を従来のTa6Sn5粉
末にしたときのデータを合わせて示した。この結果から
明らかなように、4.2K,20Tでの臨界電流密度J
cは従来法で作製した線材と比べて約30%も改善され
ていることが分かる。
℃で80時間熱処理して超電導線材とした。得られた線
材の高磁場(外部磁場)における臨界電流密度(オーバ
オールの臨界電流密度:Jc)を測定した。その結果
を、図6に示す。このとき、比較の為に、断面構成を同
じにして、封入粉末(原料粉末)を従来のTa6Sn5粉
末にしたときのデータを合わせて示した。この結果から
明らかなように、4.2K,20Tでの臨界電流密度J
cは従来法で作製した線材と比べて約30%も改善され
ていることが分かる。
【0035】上記で得られた超電導線材の断面を、走査
型顕微鏡(SEM)によって観察したところ、本発明方
法によって得られた線材では、バイプの内側から反応に
よって生成したNb3Snは充填した原料粉末部分のN
b3Snと一体化し、パイプの内側には一部ボイドが形
成されるものの、ほとんど非超電導相は残っていないこ
とが分かった。
型顕微鏡(SEM)によって観察したところ、本発明方
法によって得られた線材では、バイプの内側から反応に
よって生成したNb3Snは充填した原料粉末部分のN
b3Snと一体化し、パイプの内側には一部ボイドが形
成されるものの、ほとんど非超電導相は残っていないこ
とが分かった。
【0036】これらの結果からして、本発明方法では従
来法と比較して、原料粉末の組成を適切に調整すること
によって、パイプ内の粉末部にもNb3Sn相が形成さ
れて、全断面積に占める超電導部分の有効断面積が増加
したことが臨界電流密度が改善させた理由であると考え
ることができた。
来法と比較して、原料粉末の組成を適切に調整すること
によって、パイプ内の粉末部にもNb3Sn相が形成さ
れて、全断面積に占める超電導部分の有効断面積が増加
したことが臨界電流密度が改善させた理由であると考え
ることができた。
【0037】実施例2
前記実施例1と同様にして、Nb3Sn粉末、Sn粉末
およびCu粉末を準備、これらをNb3Sn:Sn:C
u=2:1:0.3となるように混合して原料粉末9と
した。この原料粉末9を、Tiを0.2質量%含有させ
た内径:4mm、外径:6mmのNbパイプ8に充填し
た。そして、図7に示すように、Cu−Sn合金部材
(Sn含有量:15質量%)10に6mmφの孔11を
複数開け、この孔11に前記パイプ8を挿入して埋設し
た。そして、この外側にNbシート7(拡散バリアー
層)を配置した後、最外部に安定化銅6を配置して複合
ビレットとし、このビレットを押し出し加工または引き
抜き加工を経て最終線径:1.3mmφの線材とした。
およびCu粉末を準備、これらをNb3Sn:Sn:C
u=2:1:0.3となるように混合して原料粉末9と
した。この原料粉末9を、Tiを0.2質量%含有させ
た内径:4mm、外径:6mmのNbパイプ8に充填し
た。そして、図7に示すように、Cu−Sn合金部材
(Sn含有量:15質量%)10に6mmφの孔11を
複数開け、この孔11に前記パイプ8を挿入して埋設し
た。そして、この外側にNbシート7(拡散バリアー
層)を配置した後、最外部に安定化銅6を配置して複合
ビレットとし、このビレットを押し出し加工または引き
抜き加工を経て最終線径:1.3mmφの線材とした。
【0038】上記線材を、800℃で80時間熱処理し
て超電導線材とした。この線材の高磁場(外部磁場)に
おける臨界電流密度Jcを測定した。その結果を、前記
図6に合わせて示す。この結果から明らかなように、
4.2K,20Tでの臨界電流密度Jcは従来法で作製
した線材と比べて約50%も改善されていることが分か
る。
て超電導線材とした。この線材の高磁場(外部磁場)に
おける臨界電流密度Jcを測定した。その結果を、前記
図6に合わせて示す。この結果から明らかなように、
4.2K,20Tでの臨界電流密度Jcは従来法で作製
した線材と比べて約50%も改善されていることが分か
る。
【0039】上記で得られた超電導線材の断面を、走査
型顕微鏡(SEM)によって観察したところ、本発明方
法によって得られた線材では、バイプの内側から反応に
よって生成したNb3Snは封入粉末部分のNb3Snと
一体化し、パイプ内の粉末部分にもNb3Snが生成し
ていることは前記実施例1と同様であった。
型顕微鏡(SEM)によって観察したところ、本発明方
法によって得られた線材では、バイプの内側から反応に
よって生成したNb3Snは封入粉末部分のNb3Snと
一体化し、パイプ内の粉末部分にもNb3Snが生成し
ていることは前記実施例1と同様であった。
【0040】また、この方法によって得られた超電導線
材では、Nb3Sn相はNbパイプの外側からも内側に
向かって生成しており、Nbパイプには未反応のNbは
殆ど残っていなかった。前述の如く、従来のブロンズ法
であれば、ブロンズから供給できるSnの量に限界があ
るので、ブロンズに埋め込む線材の本数を増やしても、
反応で生成されるNb3Sn層の断面積は増やすことは
できなかった。即ち、従来のブロンズ法によっては、線
材中におけるブロンズの断面積比は70%以下にできな
かったのである。
材では、Nb3Sn相はNbパイプの外側からも内側に
向かって生成しており、Nbパイプには未反応のNbは
殆ど残っていなかった。前述の如く、従来のブロンズ法
であれば、ブロンズから供給できるSnの量に限界があ
るので、ブロンズに埋め込む線材の本数を増やしても、
反応で生成されるNb3Sn層の断面積は増やすことは
できなかった。即ち、従来のブロンズ法によっては、線
材中におけるブロンズの断面積比は70%以下にできな
かったのである。
【0041】これに対して、本発明によって得られた線
材においては、パイプ内側からのSn拡散が主であり、
ブロンズからのSn拡散は副次的効果であるので、従来
のブロンズ法よりもNb間隔を短くすることができ、そ
の結果としてブロンズ断面積比を下げることができたの
である。ちなみに、本発明によって得られた超電導線材
におけるブロンズ部分の断面積比は55%程度になって
いた。
材においては、パイプ内側からのSn拡散が主であり、
ブロンズからのSn拡散は副次的効果であるので、従来
のブロンズ法よりもNb間隔を短くすることができ、そ
の結果としてブロンズ断面積比を下げることができたの
である。ちなみに、本発明によって得られた超電導線材
におけるブロンズ部分の断面積比は55%程度になって
いた。
【0042】これらの結果からして、この実施例によっ
て得られた線材の臨界電流密度が向上した理由は、パイ
プの内側・外側の両サイドにNb3Sn層が形成された
ことにより、全断面積に占める超電導部分の有効断面積
が増加したためであると考えられる。
て得られた線材の臨界電流密度が向上した理由は、パイ
プの内側・外側の両サイドにNb3Sn層が形成された
ことにより、全断面積に占める超電導部分の有効断面積
が増加したためであると考えられる。
【0043】実施例3
前記実施例2と同様にして、Nb3Sn粉末、Sn粉末
およびCu粉末を準備、これらをNb3Sn:Sn:C
u=2:1:0.3となるように混合して原料粉末9と
した。この原料粉末9を、Tiを0.2質量%含有させ
た内径:4mm、外径:6mmのNbパイプ8(前記図
7参照)に充填した。そして、前記図7のNbシート7
の内側相当部分として示す様に、Cu−Sn合金部材
(Sn含有量:15質量%)10に6mmφの孔11を
複数開け、この孔11に前記パイプ10を挿入して埋設
した。
およびCu粉末を準備、これらをNb3Sn:Sn:C
u=2:1:0.3となるように混合して原料粉末9と
した。この原料粉末9を、Tiを0.2質量%含有させ
た内径:4mm、外径:6mmのNbパイプ8(前記図
7参照)に充填した。そして、前記図7のNbシート7
の内側相当部分として示す様に、Cu−Sn合金部材
(Sn含有量:15質量%)10に6mmφの孔11を
複数開け、この孔11に前記パイプ10を挿入して埋設
した。
【0044】このビレットを伸線加工して最終的に対辺
距離が5mmとなる六角材10aとした。これを50c
mの長さに定尺切断し、これらを束ねて図8に示す様に
複合化した。即ち、上記六角材10aを束ねた外側にN
bシート(拡散バリアー層)7を配置した後、最外部に
安定化銅6を配置して複合ビレットとした。そして、こ
の複合ビレットを押し出し加工または引き抜き加工を経
て最終線径:1.3mmφの線材とした。
距離が5mmとなる六角材10aとした。これを50c
mの長さに定尺切断し、これらを束ねて図8に示す様に
複合化した。即ち、上記六角材10aを束ねた外側にN
bシート(拡散バリアー層)7を配置した後、最外部に
安定化銅6を配置して複合ビレットとした。そして、こ
の複合ビレットを押し出し加工または引き抜き加工を経
て最終線径:1.3mmφの線材とした。
【0045】上記線材を、800℃で80時間熱処理し
て超電導線材とした。この線材の高磁場(外部磁場)に
おける臨界電流密度Jcを測定した。その結果を、前記
図6に合わせて示す。この結果から明らかなように、
4.2K,20Tでの臨界電流密度Jcは従来法で作製
した線材と比べて約70%も改善されていることが分か
る。
て超電導線材とした。この線材の高磁場(外部磁場)に
おける臨界電流密度Jcを測定した。その結果を、前記
図6に合わせて示す。この結果から明らかなように、
4.2K,20Tでの臨界電流密度Jcは従来法で作製
した線材と比べて約70%も改善されていることが分か
る。
【0046】上記で得られた超電導線材の断面を、走査
型顕微鏡(SEM)によって観察したところ、本発明方
法によって得られた線材では、前記実施例2と同様に、
Nb 3Sn相はNbパイプの外側からも内側に向かって
生成しており、Nbパイプには未反応のNbは殆ど残っ
ていなかった。これは、フイラメントを細くしたことに
よって、前記実施例2と比較してSnの拡散距離が短く
ても効果的にNb3Snが形成されることになり、その
結果として臨界電流密度の向上が達成されたものと考え
られる。
型顕微鏡(SEM)によって観察したところ、本発明方
法によって得られた線材では、前記実施例2と同様に、
Nb 3Sn相はNbパイプの外側からも内側に向かって
生成しており、Nbパイプには未反応のNbは殆ど残っ
ていなかった。これは、フイラメントを細くしたことに
よって、前記実施例2と比較してSnの拡散距離が短く
ても効果的にNb3Snが形成されることになり、その
結果として臨界電流密度の向上が達成されたものと考え
られる。
【0047】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、9
50MHz以上の超高磁場NMRマグネットの実現を可
能にする超電導線材が実現できた。この様な線材では、
強磁場で永久電流モード動作が要求される高性能超電導
マグネットにおいて、従来の金属系超電導マグネットよ
りも更に優れた超電導マグネットの製作が期待でき、そ
の他の永久電流モードを必要とする超電導マグネット応
用においても極めて有利となる。
50MHz以上の超高磁場NMRマグネットの実現を可
能にする超電導線材が実現できた。この様な線材では、
強磁場で永久電流モード動作が要求される高性能超電導
マグネットにおいて、従来の金属系超電導マグネットよ
りも更に優れた超電導マグネットの製作が期待でき、そ
の他の永久電流モードを必要とする超電導マグネット応
用においても極めて有利となる。
【図1】高磁場超電導マグネットのコイル構成の一例を
示す概略説明図である。
示す概略説明図である。
【図2】ブロンズ法によって製造されたNb3Sn超電
導線材の断面を示す図面代用顕微鏡写真である。
導線材の断面を示す図面代用顕微鏡写真である。
【図3】各種製造法で製造された超電導線材の特性を比
較して示したグラフである。
較して示したグラフである。
【図4】従来の粉末法で製造したNb3Sn線材の断面
を示す図面代用顕微鏡写真である。
を示す図面代用顕微鏡写真である。
【図5】実施例1で用いた複合体の構成を示す概略説明
図である。
図である。
【図6】各実施例1〜3で製造されたNb3Sn超電導
線材の特性を比較して示したグラフである。
線材の特性を比較して示したグラフである。
【図7】実施例2で用いた複合体の構成を示す概略説明
図である。
図である。
【図8】実施例3で用いた複合体の構成を示す概略説明
図である。
図である。
1a,1b Nb3Sn線材からなるコイル
2a,2b NbTi線材からなるコイル
3 粉末コア
4 Nb3Sn層
5 Cu−Sn基合金層
6 安定化銅
7 Nbシート(拡散バリヤー層)
8 Nb基合金パイプ
9 原料粉末
10 Nb基合金パイプ
11 孔
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 宮崎 隆好
神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会
社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内
Fターム(参考) 5G321 AA11 BA02 BA03 CA38 CA41
DC06 DC32
Claims (5)
- 【請求項1】 NbまたはNb基合金からなるパイプ
に、(1)Nb3Snを主体とする粉末、(2)Sn粉
末、および(3)Cu粉末からなる混合粉末を充填し、
これを伸線加工した後その複数本を束ねて線材群とし、
この線材群の表面に拡散バリアー層および安定化銅を配
置して複合体とし、この複合体を押し出し加工若しくは
引き抜き加工した後熱処理することを特徴とする粉末法
Nb3Sn超電導線材の製造方法。 - 【請求項2】 NbまたはNb基合金からなるパイプ
に、(1)Nb3Snを主体とする粉末、(2)Sn粉
末、および(3)Cu粉末からなる混合粉末を充填し、
このパイプの複数本をCu−Sn基合金製部材に埋設
し、このCu−Sn基合金製部材の表面に拡散バリアー
層および安定化銅を配置して複合体とし、この複合体を
押し出し加工若しくは引き抜き加工した後熱処理するこ
とを特徴とする粉末法Nb3Sn超電導線材の製造方
法。 - 【請求項3】 NbまたはNb基合金からなるパイプ
に、(1)Nb3Snを主体とする粉末、(2)Sn粉
末、および(3)Cu粉末からなる混合粉末を充填し、
このパイプの複数本をCu−Sn基合金製部材に埋設し
て伸線加工した後、その複数本を束ねて線材群とし、こ
の線材群の表面に拡散バリアー層および安定化銅を配置
して複合体とし、この複合体を押し出し加工若しくは引
き抜き加工した後熱処理することを特徴とする粉末法N
b3Sn超電導線材の製造方法。 - 【請求項4】 前記Cu−Sn基合金製部材中のSn含
有量が13〜16質量%である請求項2または3に記載
の製造方法。 - 【請求項5】 前記Cu−Sn基合金製部材の超電導線
材全断面積に占める割合が70%以下である請求項2〜
4のいずれかに記載の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001272203A JP3920606B2 (ja) | 2001-09-07 | 2001-09-07 | 粉末法Nb▲3▼Sn超電導線材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001272203A JP3920606B2 (ja) | 2001-09-07 | 2001-09-07 | 粉末法Nb▲3▼Sn超電導線材の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003086041A true JP2003086041A (ja) | 2003-03-20 |
| JP3920606B2 JP3920606B2 (ja) | 2007-05-30 |
Family
ID=19097608
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001272203A Expired - Fee Related JP3920606B2 (ja) | 2001-09-07 | 2001-09-07 | 粉末法Nb▲3▼Sn超電導線材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3920606B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006030744A1 (ja) * | 2004-09-15 | 2006-03-23 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho | 粉末法Nb3Sn超電導線材の製造方法 |
| JP2006252949A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Kobe Steel Ltd | Nb3Sn超電導線材およびその製造方法 |
| JP2006269277A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Kobe Steel Ltd | 粉末法Nb3Sn超電導線材の製造方法 |
| WO2007102517A1 (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-13 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho | 粉末法Nb3Sn超電導線材の前駆体および粉末法Nb3Sn超電導線材 |
| EP1763091A3 (en) * | 2005-09-13 | 2007-12-19 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) | Method of manufacturing for Nb3Sn superconducting wire rod by means of powder method and precursor therefor |
-
2001
- 2001-09-07 JP JP2001272203A patent/JP3920606B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006030744A1 (ja) * | 2004-09-15 | 2006-03-23 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho | 粉末法Nb3Sn超電導線材の製造方法 |
| JP2006252949A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Kobe Steel Ltd | Nb3Sn超電導線材およびその製造方法 |
| JP2006269277A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Kobe Steel Ltd | 粉末法Nb3Sn超電導線材の製造方法 |
| EP1763091A3 (en) * | 2005-09-13 | 2007-12-19 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) | Method of manufacturing for Nb3Sn superconducting wire rod by means of powder method and precursor therefor |
| WO2007102517A1 (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-13 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho | 粉末法Nb3Sn超電導線材の前駆体および粉末法Nb3Sn超電導線材 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3920606B2 (ja) | 2007-05-30 |
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