JP2003081552A - エレベータ遠隔保守制御システム - Google Patents

エレベータ遠隔保守制御システム

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JP2003081552A
JP2003081552A JP2001280185A JP2001280185A JP2003081552A JP 2003081552 A JP2003081552 A JP 2003081552A JP 2001280185 A JP2001280185 A JP 2001280185A JP 2001280185 A JP2001280185 A JP 2001280185A JP 2003081552 A JP2003081552 A JP 2003081552A
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elevator
maintenance
inspection
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JP2001280185A
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Kiyoshi Kobayashi
林 清 小
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Toshiba Elevator and Building Systems Corp
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Toshiba Elevator Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のエレベータの保守点検を各エレベータ
の特性に応じて迅速かつ安全に行うことのできるエレベ
ータ遠隔保守制御システムを提供する。 【解決手段】 エレベータ遠隔保守制御システム1は、
乗りかご2を有する複数のエレベータ15と、各エレベ
ータ15毎に割り振られ各エレベータ15の保守点検制
御を行うエレベータ通信制御装置5とを備えている。各
エレベータ通信制御装置5は、通信ネットワーク9に接
続されて繋がれており、この通信ネットワーク9には遠
隔保守制御装置12が接続されている。エレベータ15
の保守点検に関するプログラム等を含む制御プログラム
情報40は、通信ネットワーク9上を移動して、遠隔保
守制御装置12と各エレベータ通信制御装置5との間で
エレベータ15の保守点検に関するプログラム等を伝送
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗りかごを有する
エレベータの保守点検をエレベータとは別体に設けられ
たセンター装置において行うエレベータ遠隔保守制御シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、エレベータは、乗りかごと、
乗りかごを昇降させるエレベータ駆動装置と、リミット
スイッチや各種安全装置等によって構成されるエレベー
タ制御機器と、を備えている。エレベータ駆動装置は、
乗りかごを吊る吊りロープと、乗りかごの昇降を調整す
る釣り合いおもりとを有しており、乗りかごの昇降路の
上方には駆動機と駆動制御機器が配設されている。この
駆動機は、駆動制御機器により制御されて、吊りロープ
が巻かれたシーブを介して乗りかごや釣り合いおもりを
昇降させるようになっている。
【0003】このようなエレベータは、吊りロープが巻
かれたシーブの摩耗やエレベータを構成する装置全体の
経年変化等により乗りかごの着床位置ズレ等の異常が発
生するので、定期的な保守点検が必要とされる。
【0004】また、複数のエレベータの保守点検をソフ
トウェアを利用した管理制御システムにより行う場合に
は、例えば、利用者の交通パターンの変化、不停止階の
設定の変更等という利用環境の変化に伴って、ソフトウ
ェアも変更が必要とされる。従って、このような利用環
境の変化に迅速に対応する為に、エレベータは定期的な
保守点検が必要とされる。
【0005】このようなエレベータの保守点検は以下の
ように行われるのが一般的である。
【0006】すなわち、エレベータの保守点検は、保守
作業員がエレベータの設置された現地に赴き、実際にエ
レベータをテスト走行させて、保守点検に必要なデータ
を採取して、この採取したデータに基づいてエレベータ
を構成する各装置を調整することにより行われている。
【0007】また、種々のエレベータの保守点検用運転
プログラムを記憶している記憶装置を配設して、エレベ
ータに何らかの異常が発生してエレベータの運転を変更
する必要が生じた場合には、記憶装置の運転プログラム
のうち適切な運転プログラムが検索、選択されて、この
選択された運転プログラムに基づいてエレベータの運転
を変更して発生した異常に対処することによっても、エ
レベータの保守点検が行われている。
【0008】このようなエレベータの保守点検を行う保
守点検システムとして、特開昭60−23274(エレ
ベータ装置の保守装置)や特開平11−106156
(エレベータ装置のデータ管理装置)や特開平11−2
24212(遠隔保守システム)に開示されている保守
点検システムが考えられる。
【0009】すなわち、特開昭60−23274で開示
された保守点検システムは(図示せず)、複数のエレベ
ータとデータ伝送の容易な管理装置とにエレベータ保守
装置とを接続しているので、複数のエレベータを集中し
て保守点検することができる。
【0010】また、特開平11−1016156で開示
された保守点検システムは、図10に示すように、各エ
レベータ15の運転に関する運転プログラムのデータの
書き込みを行う制御プログラム情報送信部62と、運転
プログラムに関するデータの読み出しを行う制御プログ
ラム情報受信部63とを有する入出力装置64を備えて
いる。制御プログラム情報受信部63には、通信回線6
5を通じて接続された通信端末66と大容量記憶装置6
7が取り付けられている。大容量記憶装置67に記憶さ
れた制御プログラム情報データは通信端末66により管
理されているので、制御プログラム情報データは通信端
末66と大容量記憶装置67とにより確実に保管管理さ
れることとなる。また、入出力装置64と通信端末66
との間の通信回線65には、制御プログラム情報データ
の送受信を行う伝送装置68が取り付けられている。従
って、複数のエレベータ15の保守点検は、大容量記憶
装置67の運転プログラムのうち適切な運転プログムが
選択され、伝送装置68を介して入出力装置64に伝送
されることにより行われている。
【0011】また、特開平11−224212で開示さ
れたシステムでは(図示せず)、保守実行プログラム
は、保守マネージャー計算機から被保守計算機に装着さ
れた保守カードを通じて転送されて、被保守計算機間を
渡り歩く。保守実行プログラムが各被保守計算機に到達
すると各被保守計算機上で保守実行プログラムが実行さ
れて保守点検データが得られ、各被保守計算機から集め
られた保守点検データを保守点検マネージャー計算機に
おいて解析することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】エレベータの保守点検
は上述のシステムによって行われるが、上述のシステム
により複数のエレベータの保守点検を行う場合には、以
下のことが必要とされる。
【0013】すなわち、エレベータの保守点検に必要と
される運転プログラム等の特別なプログラムやデータ
を、エレベータの保守点検の為に格納するデータ格納領
域が必要とされるとともに、保守点検の際に保守点検作
業に関する指示を与える指示コマンドをエレベータの各
種装置に送信する必要がある。
【0014】また、上述の保守点検システムを採用して
いる場合であっても、保守作業員がエレベータ通信制御
装置の設置された現地に赴いて保守点検制御を行う必要
がある場合には、過大な労力が必要とされることも考え
られる。
【0015】また、複数のエレベータの保守点検制御
を、各エレベータとは別体に各エレベータから遠隔地あ
るいは近接地に設けた集中管理装置により行う場合に
は、以下のことが考えられる。
【0016】すなわち、集中管理装置において各エレベ
ータを遠隔操作する場合には、通常、エレベータの異常
発生の監視、異常発生時の警報やエレベータの運行停止
制御、等の単純な保守点検作業を行うことは可能であ
る。しかしながら、このような場合であっても、エレベ
ータの保守点検システムが大規模化する程、このような
保守点検作業の負荷は過大なものとなる。
【0017】また、エレベータの制御プログラム情報デ
ータを確実に保管するとともに検索自在とするデータ管
理装置を用いた場合でも、このようなデータ管理装置
は、制御プログラム情報のデータの保管および保管され
たデータの送信のみしか行うことができず、複数台のエ
レベータ通信制御装置の監視と、保守点検と、保守点検
制御に必要とされる制御プログラム情報の伝送と、を有
機的に結びつけることが難しい。
【0018】特に、特開平11−224212に開示さ
れているような、保守プログラムが、複数のエレベータ
を繋ぐ通信ネットワーク上を渡り歩いて保守データを収
集するというシステムであっても、各地に点在する複数
台のエレベータの特性に応じた保守点検を行うには限界
があった。
【0019】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、複数台のエレベータの保守点検を各エレベ
ータの特性に応じて迅速かつ安全に行うことのできるエ
レベータ遠隔保守制御システムを提供することを目的と
する。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、乗りかごを有
する複数のエレベータと、各エレベータ毎に割り振られ
各エレベータの運転を制御するエレベータ通信制御装置
と、各エレベータ通信制御装置を繋ぐ通信ネットワーク
と、通信ネットワークに接続され、各エレベータの保守
点検時に必要な運転指令およびその際のデータ収集指令
に関する制御プログラム情報を有するセンター装置と、
を備え、センター装置の有する制御プログラム情報を通
信ネットワークを介して各エレベータ通信制御装置へ伝
送することを特徴とするエレベータ遠隔保守制御システ
ムである。
【0021】本発明によれば、エレベータ通信制御装置
の保守点検に必要とされる制御プログラム情報は、セン
ター装置から各エレベータ通信制御装置へ通信ネットワ
ークを介して伝送される。これにより、各エレベータ通
信制御装置の保守点検は、各エレベータ通信制御装置の
特性に応じて迅速かつ安全に行うことができ、さらに、
エレベータ通信制御装置の負荷を軽減するとともに保守
点検作業員の労力の軽減を図ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態 以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態につい
て説明する。
【0023】図1乃至図6は、本発明によるエレベータ
遠隔保守制御システムの第1の実施の形態を示す図であ
る。図1は通信ネットワークに繋がれたエレベータ通信
制御装置のハードウェア構成を示す図であり、図2は通
信ネットワーク構成および通信ネットワーク上を移動す
る制御プログラム情報(エージェント)を示す図であ
る。図3は制御プログラム情報の構成を示す図であり、
図4はエレベータ遠隔保守制御システム全体の構成図で
ある。図5はエレベータ通信制御装置と通信ネットワー
クを介して送られてきた制御プログラム情報との関係を
示すフローチャートであり、図6はエレベータの保守点
検作業の流れを示すフローチャートである。
【0024】図4に示すように、第1の実施の形態のエ
レベータ遠隔保守制御システム1は、乗りかご2を有す
る複数のエレベータ15と、各エレベータ15毎に割り
振られ各エレベータ15の運転を制御するエレベータ通
信制御装置5と、各エレベータ通信制御装置5を繋ぐ通
信ネットワーク9と、を備えている。
【0025】エレベータ15は、主として乗りかご2を
昇降駆動するエレベータ駆動装置3と、エレベータ駆動
装置3に接続され、リミットスイッチや各種安全装置等
を具備しているエレベータ制御機器6とから構成されて
いる。
【0026】各エレベータ駆動装置3と各エレベータ通
信制御装置5との間には操作端末機4が介在し、また、
各エレベータ通信制御装置5は、選択切換装置8および
エレベータ側伝送装置7を介して通信ネットワーク9に
接続されている。また、通信ネットワーク9には、遠隔
保守制御装置側伝送装置10および遠隔保守制御装置側
記憶装置11を介して遠隔保守制御装置14が接続され
ており、この遠隔保守制御装置側伝送装置10と、遠隔
保守制御装置側記憶装置11と、遠隔保守制御装置14
とによりセンター装置16が構成されている。従って、
各エレベータ通信制御装置5間および各エレベータ通信
制御装置5とセンター装置16は、通信ネットワーク9
により繋がれることとなる。
【0027】遠隔保守制御装置側記憶装置11には、制
御プログラム情報40のうち各エレベータ15の保守点
検時に必要な運転指令およびその際のデータ収集指令に
関する運転プログラムが記録されている。また、選択切
換装置8にはエレベータ側記憶装置13が取り付けられ
ている。
【0028】エレベータ駆動装置3は、乗りかご2が昇
降する昇降路21と、昇降路21の上部の機械室22に
配設された駆動機23および駆動制御機器24とを有し
ている。乗りかご2は、駆動機23およびシーブ25に
掛け渡された吊りロープ26の一端が取り付けられて、
この吊りロープ26により吊り下げられている。また、
吊りロープ26の他端には、乗りかご2の昇降を調整す
る吊り合いおもり27が取り付けられている。
【0029】エレベータ通信制御装置5は、内部回線3
1により繋がれたCPU32と、EEPROM33と、
RAM34と、RS232C等の通信モジュール35
と、I/Oインタフェース36とから構成されるマイコ
ンシステムを内蔵している。EEPROM33は、プロ
グラムやデータを電気的に消去および書き込むことが可
能となっており、通信モジュール35は、エレベータ側
伝送装置7および選択切換装置8から送られてくるエレ
ベータ15の保守点検に関する制御プログラム情報40
の送受信を行うようになっている。
【0030】次に制御プログラム情報40について詳述
する。制御プログラム情報40は、図3に示すように、
保守点検の対象となる各エレベータ15毎に割り振られ
た記録領域であるノード1、ノード2・・・を有してお
り、各ノード1、ノード2・・・は、保守点検対象とな
る各エレベータ15のエレベータ通信制御装置5を識別
するIDアドレスが記録されるアドレス領域42と、各
エレベータ15の保守点検運転を制御する運転プログラ
ムが記録されるアクション領域43と、各エレベータ1
5の保守点検結果が記録されるフォームインフォ領域4
4と、を有している。また、制御プログラム情報40
は、遠隔保守制御装置14を識別するIDアドレスが記
録されるソースアドレス領域42aを有している。この
制御プログラム情報40は、エレベータ15の保守点検
時に必要とされるプログラムやデータを、通信ネットワ
ーク9を介して、各エレベータ通信制御装置5間および
センター装置16と各エレベータ通信制御装置5との間
で伝送する、という性質を有するのでエージェントと呼
ばれる。
【0031】次にこのような構成からなる本実施の形態
の作用について説明する。
【0032】まず、エレベータ15の保守点検作業の全
体の流れについて概説する。
【0033】図4に示すように、センター装置16の遠
隔保守制御装置14に設けられたインフォメーションサ
ーバーは、保守点検対象となるエレベータ15のエレベ
ータ通信制御装置5のIDアドレスを、制御プログラム
情報40の各ノード1、ノード2・・・のアドレス領域
42に記録する。また、遠隔保守制御装置14は、遠隔
保守制御装置側記憶装置11に記憶された運転プログラ
ムのうち、各エレベータ15の保守点検の目的に応じた
適切な運転プログラムを選択して、各エレベータ15の
ノード1、ノード2・・・のアクション領域43に記録
する。
【0034】各ノード1、ノード2・・・にIDアドレ
スと運転プログラムとを記録した制御プログラム情報4
0は、遠隔保守制御装置側伝送装置10を介して通信ネ
ットワーク9上に乗せられて、ノード1のアドレス領域
42に記録されたIDアドレスにより識別されるエレベ
ータ通信制御装置5に伝送される。
【0035】制御プログラム情報40が伝送されたノー
ド1に対応するエレベータ通信制御装置5は、図5に示
すようにして、ノード1のアクション領域43に記録さ
れた運転プログラムを取り込んで、エレベータ制御機器
6およびエレベータ駆動装置3により構成されるエレベ
ータ15を制御してエレベータ15の保守点検を行うと
ともに、エレベータ15の保守点検結果をノード1のフ
ォームインフォ領域44に記録する。
【0036】すなわち、各エレベータ通信制御装置5
は、通信ネットワーク9上を移動する制御プログラム情
報40のノード1のアドレス領域42に記録されたID
アドレスを常時監視して検索しており(S1)、ノード
1に対応するエレベータ通信制御装置5が自己のIDア
ドレスを確認した場合には(S2)、エレベータ通信制
御装置5は、自己に割り振られたノード1を認識してノ
ード1のアクション領域43に記録された運転プログラ
ムを取り込んで(S3)、RAM34に記憶する(S
4)。
【0037】エレベータ通信制御装置5に取り込まれた
運転プログラムに従ってエレベータ15の保守点検を行
うために、ノード1に対応するエレベータ15は疑似運
転されて(S5)、この保守点検結果が収集される(S
6)。収集された保守点検結果はエレベータ通信制御装
置5のRAM34に記録され、エレベータ通信制御装置
5は、この保守点検結果に基づいてエレベータ15に故
障等の異常が生じているか否かを判定する。エレベータ
15に異常が生じておらず疑似運転が成功であったと判
断される場合には、その保守点検結果はノード1のフォ
ームインフォ領域44に記録される(S7)。他方、エ
レベータ15に異常が生じており疑似運転が失敗であっ
たと判断される場合には、故障表示等の故障処理を行う
異常検出故障処理が実行されて、必要に応じて運転プロ
グラムの再プランニング処理が行われて(S8)、エレ
ベータ15の異常情報を含む保守点検結果がノード1の
フォームインフォ領域44に記録される(S9)。な
お、再プランニング処理は、制御プログラム情報40の
アクション領域43に記録された運転プログラムに対応
策が存在する場合に限り、この対応策運転プログラムに
従って、上述のS5〜S8の処理が繰り返されることに
より行われる。
【0038】このようにノード1のフォームインフォ領
域44にエレベータ15の保守点検結果が記録された後
に、制御プログラム情報40は通信ネットワーク9上に
送り出される(S10)。これにより、ノード1に対応
するエレベータ15の保守点検作業は終了する。
【0039】図4に示すように、ノード1に対応するエ
レベータ15の保守点検作業の終了後、通信ネットワー
ク9上に送り出された制御プログラム情報40は、ノー
ド1に対応するエレベータ15の保守点検時と同様に通
信ネットワーク9上を移動して、ノード2に対応するエ
レベータ15のエレベータ通信制御装置5へ伝送され、
エレベータ15の保守点検制御が行われる。このよう
に、制御プログラム情報40が保守点検対象の各エレベ
ータ15のエレベータ通信制御装置5に順次伝送される
ことにより、各エレベータ15の保守点検が行われて、
この保守点検の結果は各ノード1、ノード2・・・のフ
ォームインフォ領域44に記録される。
【0040】このようにして、各エレベータ15の保守
点検結果を全てのノードのフォームインフォ領域44に
記録した制御プログラム情報40は、通信ネットワーク
9上を移動してセンター装置16の遠隔保守制御装置1
4に伝送される。遠隔保守制御装置14に伝送された制
御プログラム情報40は、各ノード1、ノード2・・・
のフォームインフォ領域44に記録された保守点検結果
を遠隔保守制御装置14に報告する(報告機能)。遠隔
保守制御装置14は、制御プログラム情報40の報告機
能により報告された各エレベータ15の保守点検結果に
基づいて、遠隔保守制御装置側記憶装置11の運転プロ
グラムのうち各エレベータ15毎に最適な運転プログラ
ムを選択し、この最適な運転プログラムを各ノード1、
ノード2・・・のアクション領域43にこの運転プログ
ラムを再記録する。このようにアクション領域43に運
転プログラムが再記録された制御プログラム情報40
は、再び、遠隔保守制御装置側伝送装置10を介して通
信ネットワーク9上に乗せられて、保守点検対象の各エ
レベータ通信制御装置5に伝送される。これにより各エ
レベータ15の適切な保守点検を行うことができる(最
適運転プログラム選択機能)。
【0041】次に、図1および図2を用いて、制御プロ
グラム情報40の働きについて詳述する。
【0042】図1に示すように、エレベータ15の保守
点検制御を行う各エレベータ通信制御装置5(装置A、
装置B)は、通信ネットワーク9に繋がれており、各エ
レベータ通信制御装置5は、デバイスと、デバイスに接
続されたドライバと、ドライバを制御するエージェント
システム制御装置とを有している。制御プログラム情報
40は、通信ネットワーク9に乗せられて遠隔保守制御
装置14および各エレベータ通信制御装置5間を移動す
ることとなる。
【0043】図3に示すように、遠隔保守制御装置14
から送り出された制御プログラム情報40の各ノード
1、ノード2・・・のアクション領域43には運転プロ
グラムが記録されている。この運転プログラムは、図1
に示す各エレベータ通信制御装置5の有するエージェン
トシステム制御装置が、デバイスに接続されたドライバ
を制御することにより処理されて、遠隔保守制御装置1
4および各エレベータ通信制御装置5間を伝送される。
【0044】また、図2に示すように、オペレータが遠
隔保守制御装置14(集中監視端末)において各エレベ
ータ15の保守点検に必要な保守点検作業を要求、選択
すると、要求、選択された保守点検作業に関するプログ
ラムやデータを記録した制御プログラム情報40が通信
ネットワーク9に乗せられる。通信ネットワーク9に乗
せられた制御プログラム情報40は、通信ネットワーク
9を介して、遠隔保守制御装置14および各エレベータ
通信制御装置5間を移動することとなるが、この時、以
下の過程を経ることとなる。
【0045】すなわち図2に示すように、まず、制御プ
ログラム情報40は行動計画の立案を行うプランニング
を行う。そして、その後、制御プログラム情報40は立
案した行動計画に従って通信ネットワーク9上を移動す
る。この制御プログラム情報40は、最初にノード1に
対応するエレベータ通信制御装置5へ移動して、ノード
1のアクション領域43に記録されている運転プログラ
ムがドライバを介してデバイスに取り込まれる。エレベ
ータ15は、デバイスに取り込まれた運転プログラムに
従って保守点検が行われる。
【0046】この時、保守点検結果が基準を満たさない
等の失敗である場合には、運転プログラムの再プランニ
ングが行われて行動計画が修正される。再プランニング
を行うことにより、複数対策案の遠隔制御による試行を
行う際に、モータのトルク調整を行う必要が場合や、保
守点検作業以降におけるロープの経年変化による乗りか
ご2の停止位置データ変更に伴う再調整作業が必要とさ
れる場合等に生じる障害復旧に対して、有効に対処する
ことができる。
【0047】このような制御プログラム情報40は、保
守点検結果を制御プログラム情報40のフォームインフ
ォ領域44に記録した後に、ドライバを介して通信ネッ
トワーク9に送り出される。
【0048】制御プログラム情報40は、上述の一連の
作業経て通信ネットワーク9上を駆け巡り、保守点検対
象となる全てのエレベータ15において保守点検作業を
行って、全てのノードのフォームインフォ領域44に保
守点検結果を記録した後に、ドライバによって遠隔保守
制御装置14に戻される。
【0049】遠隔保守制御装置14に戻った制御プログ
ラム情報40は、各ノード1、ノード2・・・のフォー
ムインフォ領域44に記録された各エレベータ15の保
守点検結果を、オペレータに報告するとともに遠隔保守
制御装置14の制御卓のディスプレイあるいはスピーカ
ー等の報知手段により報知する。
【0050】従って、上述のように働く制御プログラム
情報40は、保守点検作業の一部乃至全部を代行する仮
想の保守点検作業員としての役目を果たすという性質を
有する。
【0051】次に、図6を用いて、保守点検作業につい
て詳述する。
【0052】図6に示すように、まず、センター装置1
6の遠隔保守制御装置14において保守点検作業員は、
保守点検対象の各エレベータ15のエレベータ通信制御
装置5のIDアドレスを各ノード1、ノード2・・・の
アドレス領域42に記録するとともに、各エレベータ駆
動装置3に対する保守点検指示情報等を含む運転プログ
ラムを各ノード1、ノード2・・・のアクション領域4
3に記録する(T1)。各ノード1、ノード2・・・に
IDアドレスおよび運転プログラムを記録した制御プロ
グラム情報40は、センター装置16の遠隔保守制御装
置14から遠隔保守制御装置側伝送装置10を経由して
通信ネットワーク9上に乗せられて(T2)、ノード1
に対応するエレベータ通信制御装置5に伝送される(T
3)。
【0053】ノード1のエレベータ通信制御装置5に制
御プログラム情報40が伝送されると、各エレベータ通
信制御装置5は、制御プログラム情報40のうち運転プ
ログラムを取り込んで、各エレベータ制御機器6および
各エレベータ駆動装置3から構成されるエレベータ15
に、この運転プログラムを伝送する。各エレベータ15
は、伝送された運転プログラムに従って運転が制御され
て、各エレベータ15の保守点検作業を実行する(T
4)。そして、保守点検作業の結果情報が収集されて
(T5)、次の保守点検指示情報を作成して(T6)、
エレベータ15の保守点検作業が完了したか否かをチェ
ックする(T7)。保守点検作業が完了している場合に
は、ノード1に対応するエレベータ15の保守点検作業
は終了する。他方、保守点検作業が完了していない場合
には、次の保守点検指示情報に従ってノード1に対応す
るエレベータ15の運転を制御して、保守点作業員は保
守点検作業を実行し、保守点検結果が収集されるという
上述のT4〜T6の作業が繰り返されて、再度、保守点
検作業が完了したか否かがチェックされる(T7)。
【0054】次に、エレベータ通信制御装置5によるエ
レベータ15の保守点検制御について詳述する。
【0055】図4に示すエレベータ通信制御装置5のR
AM34には、制御プログラム情報40から取り込んだ
制御指示情報等の運転プログラムが書き込まれ、RAM
34に書き込まれた運転プログラムは、各操作端末機4
に伝送される。各操作端末機4は、この受信した運転プ
ログラムに従ってエレベータ15を保守点検制御する。
エレベータ15は保守点検制御されて、この保守点検の
結果は、エレベータ制御機器6およびエレベータ駆動装
置33からエレベータ通信制御装置5へ送られて、ノー
ドのフォームインフォ領域44に記録される。フォーム
インフォ領域44に保守点検結果が記録された制御プロ
グラム情報40は、エレベータ側伝送装置7を介して通
信ネットワーク9上に乗せられて保守点検対象である次
のエレベータ15のエレベータ通信制御装置5に伝送さ
れることとなる。
【0056】次に、エレベータ通信制御装置5の作用に
ついて詳述する。
【0057】エレベータ15からエレベータ通信制御装
置5に送られる保守点検結果は、図4に示すエレベータ
通信制御装置5のRAM34に書き込まれる。エレベー
タ通信制御装置5のCPU32は、RAM34に書き込
まれた保守点検結果と、EEPROM33に記憶されて
いる通信プログラムと、を照合し、必要に応じて他のデ
ータを考慮して、RAM34に書き込まれた保守点検結
果のデータを編集する。この編集した保守点検結果は、
制御プログラム情報40のフォームインフォ領域44に
記録される。
【0058】なお、本実施の形態のエレベータ遠隔保守
制御システム1では、各エレベータ通信制御装置5が1
台毎に通信ネットワーク9に繋がれている場合について
説明したが、これに限定されるものではない。例えば、
複数台のエレベータ通信制御装置5を効率良く運行する
ために群管理制御を採用している場合には、群管理制御
を行う群管理制御装置を介して、各エレベータ15制御
装置を通信ネットワーク9に繋げる場合にも、本実施の
形態のエレベータ遠隔保守制御システム1を応用するこ
とができる。
【0059】また、本実施の形態のエレベータ遠隔保守
制御システム1では、制御プログラム情報40のアクシ
ョン領域43に記録された運転プログラムに従ってエレ
ベータ15の疑似運転を行う場合について説明したが、
これに限定されるものではない。例えば、各エレベータ
駆動装置3から、乗りかご2が混雑している等エレベー
タ15の保守点検作業ができない状況である旨の報告を
受けた場合には、そのノードのアクション領域43に記
録された運転プログラムに従った保守点検処理を中断す
ること等に応用することもできる。
【0060】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、エレベータ15の保守点検に関する制御プログラム
情報40が、通信ネットワーク9上を移動して各エレベ
ータ通信制御装置5間や遠隔保守制御装置14と各エレ
ベータ通信制御装置5との間でエレベータ15の保守点
検に関するデータの送受信を行うことにより、各エレベ
ータ15の保守点検作業の一部乃至全部を人間の手を借
りることなく行うことができる。これにより、保守点検
作業に伴う労力の軽減や各エレベータ15の負荷を軽減
を図ることができ、また、エレベータ15の保守点検作
業を安全かつ正確に行うことができる。
【0061】第2の実施の形態 本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0062】第2の実施の形態は、センター装置16の
遠隔保守制御装置14が、コンピュータウィルスチェッ
ク機能を有するものであり、他の構成は図1乃至図6に
示す第1の実施の形態と略同一である。
【0063】センター装置16の遠隔保守制御装置14
は、制御プログラム情報40の各ノード1、ノード2・
・・のアドレス領域42に、保守点検対象となる各エレ
ベータ15のエレベータ通信制御装置5のIDアドレス
を記録するとともに、アクション領域43にエレベータ
15の保守点検に関する運転プログラムを記録する。こ
のように、IDアドレスや運転プログラム等といった保
守点検に関するプログラムやデータを、制御プログラム
情報40に記録する際や、保守点検に関するプログラム
やデータを記録した制御プログラム情報40を遠隔保守
制御装置14から通信ネットワーク9上に乗せる際に、
遠隔保守制御装置14は、コンピュータウィルスチェッ
ク機能によりウィルスチェックを行うことができる。
【0064】これにより、コンピュータウィルスのチェ
ックを効果的に行うことができる。特に、このようなコ
ンピュータウィルスチェック機能を担うソフトウェア
を、エレベータ通信制御装置5に組み込んだ場合には、
エレベータ通信制御装置5側の負荷が過大となる場合も
考えられる。
【0065】このようにしてコンピュータウィルスが発
見された場合には、制御プログラム情報40を通信ネッ
トワーク9上に乗せることを中止したり、制御プログラ
ム情報40に記録した運転プログラムを破棄したり等の
処置を行う。また、その他に、各エレベータ駆動装置3
において警報を発生させたり、遠隔保守制御装置14に
対して当該情報を伝送したりすることもできる。
【0066】次に本実施の形態の一変形例について説明
する。
【0067】コンピュータウィルスチェック機能を各エ
レベータ通信制御装置5に設けてもよい。
【0068】保守点検対象となっている各エレベータ1
5のエレベータ通信制御装置5は、通信ネットワーク9
上を移動して送られてくる制御プログラム情報40のう
ち自己のノードのアクション領域43に記録された運転
プログラムを取り込む。このようにエレベータ通信制御
装置5が運転プログラムを取り込む際に、エレベータ通
信制御装置5はコンピュータウィルスチェック機能によ
りウィルスチェックを行う。この場合にも、コンピュー
タウィルスのチェックを効果的に行うことができる。
【0069】次に、本実施の形態の他の変形例について
説明する。
【0070】コンピュータウィルスチェック機能を制御
プログラム情報40自体に設けてもよい。すなわち、遠
隔保守制御装置14は、制御プログラム情報40にコン
ピュータウィルスチェック機能に係るソフトウェアプロ
グラムを記録して、制御プログラム情報40にコンピュ
ータウィルスチェック機能を持たせてもよい。
【0071】遠隔保守制御装置14が、制御プログラム
情報40の各ノード1、ノード2・・・にIDアドレス
および運転プログラムを記録する際や、このようなデー
タを記録した制御プログラム情報40を遠隔保守制御装
置14から通信ネットワーク9上に乗せる際に、制御プ
ログラム情報40は、コンピュータウィルスチェック機
能によりウィルスチェックを行う事ができる。
【0072】また、保守点検対象となるエレベータ15
の各エレベータ通信制御装置5は、通信ネットワーク9
上を移動して送られてくる制御プログラム情報40の各
ノード1、ノード2・・・のアクション領域43に記録
された運転プログラムを取り込む。このようにエレベー
タ通信制御装置5が運転プログラムを取り込む際にも、
制御プログラム情報40はコンピュータウィルスチェッ
ク機能によりウィルスチェックを行うことができる。こ
のような場合にも、コンピュータウィルスのチェックを
効果的に行うことができ、特にウィルスチェックを行う
ソフトウェアを制御プログラム情報40に乗せてダウン
ロードする形でウィルスチェックを行うことは、センタ
ー装置16やエレベータ通信制御装置5を構成する各装
置の負荷を軽減する等の効果が期待でき、より効率的に
コンピュータウィルスチェックを行うことができる。
【0073】以上説明したように、本実施の形態よれ
ば、遠隔保守制御装置14またはエレベータ通信制御装
置5または制御プログラム情報40にコンピュータウィ
ルスチェック機能を持たせることにより、コンピュータ
ウィルスのチェックを効果的に行うことができる。
【0074】第3の実施の形態 次に図7により本発明の第3の実施の形態について説明
する。図7は、保守点検作業時の、マンマシンインター
フェース側とオペレーション側との関係を示すフローチ
ャートである。
【0075】第3の実施の形態のエレベータ遠隔保守制
御システム1は、保守点検に必要とされる複数の作業工
程の各工程毎に、各エレベータ15の保守点検の結果
と、この保守点検結果に対して最適な対応手順とを報知
する報知手段をさらに有し、この報知手段は、各エレベ
ータ15のエレベータ駆動装置3やエレベータ制御機器
6、各操作端末機4、あるいはセンター装置16の遠隔
保守制御装置14に設置されている。
【0076】また、センター装置16の遠隔保守制御装
置14は、報知手段に基づいて報告された各エレベータ
15の保守点検結果を考慮して最適な対応手順を盛り込
んだ運転プログラムを制御プログラム情報40に記録し
て、この制御プログラム情報40を各エレベータ15の
エレベータ通信制御装置5へ伝送するプログラム補正機
能を有している。
【0077】各エレベータ駆動装置3と各エレベータ通
信制御装置5との間に設けられた各操作端末機4は、音
声案内装置あるいはディスプレイ装置等の報知手段を有
しており、各操作端末機4は、エレベータ通信制御装置
5および通信ネットワーク9を介して遠隔保守制御装置
14に接続している。また、各エレベータ駆動装置3に
は、駆動機23を介して音声案内装置あるいはディスプ
レイ装置等の報知手段が設けられており(図示せず)、
さらに、遠隔保守制御装置14にも音声案内装置あるい
はディスプレイ装置等の報知手段が設けられている(図
示せず)。各エレベータ15の保守点検の結果と、この
保守点検結果に対して最適な対応手順とは、上述の報知
手段により、これらの報知手段を介して報知されること
となる。
【0078】本実施の形態において、他の構成は図1乃
至図6に示す第1の実施の形態と略同一である。本実施
の形態において、図1乃至図6に示す第1の実施の形態
と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0079】保守点検対象となる各エレベータ15のエ
レベータ通信制御装置5は、遠隔保守制御装置14から
伝送された制御プログラム情報40に記録された運転プ
ログラムを取り込んで、エレベータ15の保守点検制御
を行う。エレベータ15は、この運転プログラムに従っ
て、エレベータ15の保守点検に必要とされる複数の作
業工程の各工程を実行する。
【0080】この時、図7に示すように、各エレベータ
15の保守点検に必要とされる複数の作業工程の各工程
毎に、各操作端末機4、各エレベータ駆動装置3、ある
いは遠隔保守制御装置14に設置された報知手段におい
て、各エレベータ15の保守点検の結果およびこの保守
点検結果に対して最適な対応手順が報知される。
【0081】例えば、図7に示すように、まず、マンマ
シンインターフェース側において、各エレベータ15の
保守点検作業を開始するか否かの判断が要求される(ス
テップ1)。この要求に対して、オペレーション側で
は、yesもしくはnoが示されるので、いずれかの判
別を行う(ステップ2)。このような判別を行うと、マ
ンマシンインターフェース側において、「1:各階停
止、2:往復運転、3:連続運転」という選択画面表示
がなされる(ステップ3)。この選択画面表示に対し
て、オペレーション側では、1、2、もしくは3のいず
れかを選択する(ステップ4)。このような選択を行う
と、マンマシンインターフェース側において、例えば以
下の表示がなされる(ステップ5)。
【0082】 「 着検板動作 OK 階床位置誤差 XX mm かご位置パルスカウント値 XXXX リミットスイッチ1動作 OK リミットスイッチ2動作 NG 」 上記表示の左側に表示された各項目に対してNG項目が
あるかどうか、チェックして、1つでもNG項目がある
場合には、NG項目の修復作業がオペレーション側にお
いて行われ、この作業が完了したか否かが確認される。
上記表示では「リミットスイッチ2動作」の項目がNG
なので、マンマシンインターフェース側において「リミ
ットスイッチ2交換」の表示がなされる(ステップ
6)。この表示に対して、リミットスイッチ2の交換作
業を行い、この交換作業が完了しない場合には、再度、
上述のステップ5からやり直す。他方リミットスイッチ
2の交換作業が完了している場合には、後述のNG項目
がない場合と同様の保守点検作業が行われる。
【0083】上記表示にNG項目がない場合やNG項目
の修復作業が完了した場合(ステップ7)には、オペレ
ーション側において、「作業中断/スキップ/継続」の
表示がなされるので(ステップ8)、この後は、表示に
従って次の動作を指定することにより、各動作に進むこ
とになる。
【0084】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、報知手段に基づいて、保守点検に必要とされる複数
の作業工程の各工程毎に、各操作端末機4、各エレベー
タ駆動装置3、あるいは遠隔保守制御装置14に設置さ
れた報知手段において、保守点検結果が報知される。ま
た、遠隔保守制御装置14は、保守点検結果に対して最
適な対応手順を盛り込んだ運転プログラムを制御プログ
ラム情報40に記録して、この制御プログラム情報40
をエレベータ通信制御装置5へ伝送するとともに、各操
作端末機4、各エレベータ駆動装置3、あるいは遠隔保
守制御装置14に設置された報知手段において、この対
応手順が報知される。これにより、エレベータ15の保
守点検作業の一部を無人で自動的に行って残りを保守点
検作業員が行う場合には、保守点検の各作業工程におけ
る保守点検結果およびその対応手順は各工程毎に報知さ
れるので、保守点検作業員は、作業の進捗に合わせて保
守点検の結果および最適な対応手順を確認することがで
き、保守点検作業を安全かつ確実に行うことができる。
【0085】第4の実施の形態 次に、図8により本発明の第4の実施の形態について説
明する。
【0086】図8は、エレベータの試行運転が失敗の際
に予め準備された基本運転手順に運転プログラムを戻す
手順を示すフローチャートである。
【0087】第4の実施の形態におけるエレベータ遠隔
保守制御システム1は、通信ネットワーク9と各エレベ
ータ通信制御装置5との間に選択切換装置8を介して各
エレベータ側記憶装置13を設置するとともに、このエ
レベータ側記憶装置13に、各エレベータ15の基本運
転手順が盛り込まれた運転プログラムを格納したもので
ある。また、各エレベータ15には、試行運転時に、エ
レベータ15に生じる異常の有無を検出する異常検出器
(図示せず)が取り付けられている。
【0088】他の構成は図1乃至図6に示す第1の実施
の形態と略同一である。
【0089】図1乃至図6に示す第1の実施の形態と同
一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0090】各エレベータ15は、遠隔保守制御装置1
4から伝送された制御プログラム情報40に記録された
運転プログラムに従って保守点検が行われる前に、この
伝送された運転プログラムに基づく試行運転が行われ、
エレベータ通信制御装置5は、この試行運転の際に生じ
るエレベータ15の異常の有無を、異常検出器に基づい
て判定する試行異常判定機能を有する。
【0091】また、エレベータ通信制御装置5は、試行
異常判定機能に基づいてエレベータ15に異常が生じて
いると判定した場合には、各エレベータ通信制御装置5
に伝送された運転プログラムを破棄し、その異常に関す
る情報を報告情報として制御プログラム情報40の自己
のノードのフォームインフォ領域44に記録する。
【0092】また、選択切換装置8は、判定結果に基づ
いて、エレベータ15の保守点検に関する運転を、破棄
された運転プログラムが伝送される前の運転プログラム
に従って行うか、記憶手段に格納された各エレベータ1
5の基本運転手順に従って行うか、を判断して、その判
断に基づいて各エレベータ15の保守点検制御を行う異
常発生時制御機能を有している。
【0093】さらに、エレベータ通信制御装置5は、試
行異常判定機能による判定結果を制御プログラム情報4
0のフォームインフォ領域44に記録する異常判定結果
破棄記録機能を有している。
【0094】保守点検対象となる各エレベータ15のエ
レベータ通信制御装置5は、遠隔保守制御装置14から
伝送された制御プログラム情報40に記録された運転プ
ログラムを取り込んで、この運転プログラムを各エレベ
ータ制御機器6および各エレベータ駆動装置3に伝送す
る。各エレベータ制御機器6および各エレベータ駆動装
置3から構成されるエレベータ15は、この運転プログ
ラムに従って保守点検が行われる。
【0095】この時、エレベータ15に取り付けられた
異常検出器によってエレベータ15の異常の有無が判定
される。異常があると判定された場合には、各選択切換
装置8は、エレベータ15の保守点検に関する運転を、
破棄された運転プログラムが伝送される前の運転プログ
ラムに従って行うか、記憶手段に格納された各エレベー
タ15の基本運転手順に従って行うか、いずれが適切か
を判断して、いずれか適切な運転プログラムを選択す
る。選択切換装置8により選択された運転プログラム
は、エレベータ通信制御装置5のCPU32に読み込ま
れて、RAM34に順次記録される。
【0096】各エレベータ駆動装置3は、図8に示すよ
うに、制御プログラム情報40の各ノード1、ノード2
・・・のフォームインフォ領域44が自己に対応する領
域であるかどうか識別する割込処理要求をチェックする
(V1)。割込処理要求がない場合には、予め準備され
た基本運転手順に運転プログラムを戻す手順は終了す
る。他方、上述の割込処理要求がある場合には、運転プ
ログラムに関するデータがエレベータ側記憶装置13に
書き込まれる(V2)。その後、エレベータ側記憶装置
13に記憶されている運転プログラムから適切な運転プ
ログラムが検索されて(V3)、この検索された運転プ
ログラムに従って試行運転が行われる(V4)。
【0097】このようにして行われる試行運転において
エレベータ15に異常が生じているか否か判定されて
(V5)、異常がないと判定された場合には試行運転を
終了させる。他方、異常があると判定された場合には、
選択切換装置8は、エレベータ側記憶装置13に記憶さ
れている運転プログラムの中から適切な運転プログラム
を検索、選択して、この選択した運転プログラムにエレ
ベータ15の保守点検に関する運転プログラムを切り換
えて(V6)、試行運転を終了させる。
【0098】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、遠隔保守制御装置14から伝送された運転プログラ
ムに従ってエレベータ15の保守点検を行う前に、この
伝送された運転プログラムに基づいてエレベータ15の
試行運転を行ってエレベータ15の異常の有無が判定さ
れる。また、このエレベータ15の異常の種類に応じ
て、運転プログラムの破棄や適切な運転プログラムへの
変更が行われるので、運転プログラムに従って行われる
各エレベータ15の保守点検作業の安全性を高めること
ができる。
【0099】第5の実施の形態 次に、図9により本発明の第5の実施の形態について説
明する。図9は、エレベータ遠隔保守制御システム全体
の構成図である。
【0100】図9に示すように、本実施の形態は、セン
ター装置16の遠隔保守制御装置14にマイコンを内蔵
し、このマイコンにより、遠隔保守制御装置14に送ら
れてくるデータの送受信処理を行って、送受信処理され
たデータを遠隔保守制御装置14に設けられた画面から
表示するようになっている。
【0101】他の構成は図1乃至図6に示す第1の実施
の形態と略同一である。
【0102】図1乃至図6に示す第1の実施の形態と同
一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0103】また、エレベータ15のエレベータ駆動装
置3およびエレベータ制御機器6は、かご重量やかご位
置等のデータの送受信を行って、呼び登録、乗りかご2
のかご速度制御、および乗りかご2の位置制御等の保守
点検処理を行うことができる。
【0104】従って、センター装置16の遠隔保守制御
装置14は、遠隔保守制御装置14に内蔵されたマイコ
ンと、エレベータ通信制御装置5と、通信ネットワーク
9上を移動する制御プログラム情報40と、によりエレ
ベータ15の保守点検の監視を行うことができ、また保
守点検に必要な指示を各エレベータ15のエレベータ通
信制御装置5に送ることができる。
【0105】また、センター装置16の遠隔保守制御装
置14はキー入力部およびモニター部を有しており、保
守点検作業員は、このキー入力部およびモニター部を駆
使することで容易に遠隔保守制御装置14を操ることが
できる。従って、遠隔保守制御装置14において保守点
検作業員は、遠隔保守制御装置14に送られてくるデー
タを監視して、このデータに対する適切な指示をエレベ
ータ通信制御装置に容易に送ることができる。
【0106】また、遠隔保守制御装置14は、制御プロ
グラム情報40の各ノード1、ノード2・・・のフォー
ムインフォ領域44に記録された各エレベータ15の保
守点検結果に対して最適な運転プログラムを編集する結
果編集機能と、結果編集機能に基づいて編集した運転プ
ログラムを制御プログラム情報40のフォームインフォ
領域44に記録して各エレベータ通信制御装置5に伝送
する編集運転機能と、を有している。
【0107】保守点検対象となる各エレベータ15のエ
レベータ通信制御装置5は、遠隔保守制御装置14から
伝送された制御プログラム情報40に記録された運転プ
ログラムを取り込んで、この運転プログラムに従ってエ
レベータ15の保守点検制御を行う。
【0108】この保守点検時に、エレベータ15に故障
等の異常が発生した場合には、この異常に関する情報
は、各エレベータ15からエレベータ通信制御装置5へ
送られ、エレベータ通信制御装置5は、異常情報を制御
プログラム情報40のフォームインフォ領域44記録し
て、この制御プログラム情報40を遠隔保守制御装置1
4へ伝送する。遠隔保守制御装置14に伝送された異常
情報を含む制御プログラム情報40は、遠隔保守制御装
置14に内蔵されているマイコンにより受信処理され
て、受信処理されたデータは遠隔保守制御装置14に設
けられた画面に表示される。これにより、保守点検作業
員は、遠隔保守制御装置14において、エレベータ15
に発生する異常を容易に監視することができる。
【0109】また、エレベータ15の異常情報を受信し
た遠隔保守制御装置14は、結果編集機能に基づいて、
エレベータ15に発生している異常に対処するために必
要な指示を含む運転プログラムを編集作成する。このよ
うにして編集作成された運転プログラムは、編集運転機
能に基づいて、制御プログラム情報40のうち対応する
ノードのアクション領域43に記録され、再度、異常の
発生しているエレベータ15のエレベータ通信制御装置
5に伝送される。
【0110】従って、例えば、制御プログラム情報40
のノード2に対応するエレベータ駆動装置3で事故等の
異常が発生した場合には、遠隔保守制御装置14におけ
る簡単なキー操作で、エレベータ駆動装置3に発生して
いる故障等の異常を確認することができる。また、遠隔
保守制御装置14は、確認されたエレベータ駆動装置3
の異常に対して適切な運転プログラムを編集作成し、こ
の運転プログラムを制御プログラム情報40の対応する
ノードのアクション領域43に記録する。この制御プロ
グラム情報40は、通信ネットワーク9を介して異常の
発生しているエレベータ15のエレベータ通信制御装置
5に伝送されて、異常の発生しているエレベータ15
は、編集作成された運転プログラムに従って保守点検制
御される。
【0111】なお、本実施の形態では、各エレベータ通
信制御装置5が1台毎に通信ネットワーク9に繋がれて
いる場合について説明したが、これに限定されるもので
はない。例えば、複数台のエレベータ通信制御装置5を
効率良く運行するために群管理制御を採用している場合
には、群管理制御を行う群管理制御装置が通信ネットワ
ーク9に繋がれている場合にも応用することができる。
【0112】また、遠隔保守制御装置14において各エ
レベータ15の故障等の異常を表示する方法として、モ
ニターの他に、ブザーあるいはランプ等を用いて簡単に
表示することも可能である。
【0113】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、遠隔保守制御装置14の結果編集機能および編集運
転機能に基づいて、各エレベータ15に発生している故
障等の異常を迅速かつ簡易に監視するとともに対処する
ことができる。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エレベータの保守点検に必要とされる制御プログラム情
報は、通信ネットワークを介して、センター装置から各
エレベータ通信制御装置へ伝送されるので、各エレベー
タの特性に応じて迅速かつ安全に保守点検を行うことが
でき、エレベータおよびエレベータ通信制御装置の負荷
や保守点検作業員の労力を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】通信ネットワークに繋がれたエレベータ通信制
御装置のハードウェア構成を示す図である。
【図2】通信ネットワーク構成および通信ネットワーク
上を移動するエージェントを示す図である。
【図3】エージェントの記憶領域の構成を示す図であ
る。
【図4】エレベータ遠隔保守制御システム全体の構成図
である。
【図5】エレベータ通信制御装置と通信ネットワークを
介して送られてきた制御プログラム情報との関係を示す
フローチャートである。
【図6】エレベータの保守点検作業の流れを示すフロー
チャートである。
【図7】保守点検作業の際の、マンマシンインターフェ
ース側とオペレーション側との関係を示すフローチャー
トである。
【図8】エレベータの試行運転が失敗の際に予め準備さ
れた基本運転手順に運転プログラムを戻す手順を示すフ
ローチャートである。
【図9】エレベータ遠隔保守制御システム全体の構成図
である。
【図10】従来の保守点検システムの構成図である。
【符号の説明】
1 エレベータ遠隔保守制御システム 2 乗りかご 3 エレベータ駆動装置 4 操作端末機 5 エレベータ通信制御装置 6 エレベータ制御機器 7 エレベータ側伝送装置 8 選択切換装置 9 通信ネットワーク 10 遠隔保守制御装置側伝送装置 11 遠隔保守制御装置側記憶装置 13 エレベータ側記憶装置 14 遠隔保守制御装置 15 エレベータ 16 センター装置 21 昇降路 22 機械室 23 駆動機 24 駆動制御機器 25 シーブ 26 吊りロープ 27 吊り合いおもり 31 内部回線 32 CPU 33 EEPROM 34 RAM 35 通信モジュール 36 I/Oインタフェース 40 制御プログラム情報 42 アドレス領域 42a ソースアドレス領域 43 アクション領域 44 フォームインフォ領域 62 制御プログラム情報送信部 63 制御プログラム情報受信部 64 入出力装置 65 通信回線 66 通信端末 67 大容量記憶装置 68 伝送装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 9/00 341 H04Q 9/00 341Z

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗りかごを有する複数のエレベータと、 各エレベータ毎に割り振られ各エレベータの運転を制御
    するエレベータ通信制御装置と、 各エレベータ通信制御装置を繋ぐ通信ネットワークと、 通信ネットワークに接続され、各エレベータの保守点検
    時に必要な運転指令およびその際のデータ収集指令に関
    する制御プログラム情報を有するセンター装置と、を備
    え、 センター装置の有する制御プログラム情報を通信ネット
    ワークを介して各エレベータ通信制御装置へ伝送するこ
    とを特徴とするエレベータ遠隔保守制御システム。
  2. 【請求項2】制御プログラム情報は、保守点検の対象と
    なる各エレベータ毎に割り振られた情報領域であるノー
    ドを有し、 各ノードは、保守点検対象となる各エレベータの通信制
    御装置を識別するIDアドレスが記録されるアドレス領
    域と、各エレベータの保守点検時に必要な運転指令およ
    びその際のデータ収集指令に関する運転プログラムが記
    録されるアクション領域と、各エレベータの保守点検結
    果が記録されるフォームインフォ領域と、を有し、 エレベータ通信制御装置は、伝送された制御プログラム
    情報のアドレス領域に記録されたIDアドレスに基づい
    て自己に割り振られたノードを認識し、認識したノード
    のアクション領域に記録された運転プログラムに従って
    各エレベータの保守点検運転を制御して、保守点検結果
    を自己のノードのフォームインフォ領域に記録する、こ
    とを特徴とする請求項1記載のエレベータ遠隔保守制御
    システム。
  3. 【請求項3】制御プログラム情報は、各ノードのフォー
    ムインフォ領域に記録された各エレベータの保守点検結
    果を、通信ネットワークを介してセンター装置に報告す
    る報告機能を有し、 センター装置は、制御プログラム情報の報告機能に基づ
    いて、各エレベータ毎に最適な運転プログラムを選択
    し、この最適な運転プログラムを制御プログラム情報に
    記録して各エレベータに伝送する最適運転プログラム選
    択機能を有することを特徴とする請求項2記載のエレベ
    ータ遠隔保守制御システム。
  4. 【請求項4】センター装置は、コンピュータウイルスチ
    ェック機能を有することを特徴とする請求項1乃至3の
    うちいずれか1項に記載のエレベータ遠隔保守制御シス
    テム。
  5. 【請求項5】各エレベータ通信制御装置は、コンピュー
    タウイルスチェック機能を有することを特徴とする請求
    項1乃至3のうちいずれか1項に記載のエレベータ遠隔
    保守制御システム。
  6. 【請求項6】制御プログラム情報は、コンピュータウイ
    ルスチェック機能を有することを特徴とする請求項1乃
    至3のうちいずれか1項に記載のエレベータ遠隔保守制
    御システム。
  7. 【請求項7】エレベータ通信制御装置は、コンピュータ
    ウイルスチェック機能がコンピュータウイルスを検知し
    た場合に警報を発する警報機能と、コンピュータウイル
    スチェック機能がコンピュータウイルスを検知した旨を
    制御プログラム情報に記録して、コンピュータウィルス
    を検知した旨をセンター装置に知らせるために制御プロ
    グラム情報をセンター装置へ伝送する送知機能と、をさ
    らに有することを特徴とする請求項4乃至6のうちいず
    れか1項に記載のエレベータ遠隔保守制御システム。
  8. 【請求項8】センター装置は、各エレベータの保守点検
    結果を判定して最適な対応手順を盛り込んだ運転プログ
    ラムを制御プログラム情報に記録して、この制御プログ
    ラム情報をエレベータ通信制御装置に伝送するプログラ
    ム補正機能を有していることを特徴とする請求項1乃至
    7のいずれか1項に記載のエレベータ遠隔保守制御シス
    テム。
  9. 【請求項9】通信ネットワークと各エレベータ通信制御
    装置との間に設置され、各エレベータの基本運転手順を
    盛り込んだ運転プログラムが格納された記憶手段をさら
    に備え、 エレベータ通信制御装置は、伝送された制御プログラム
    情報に従って保守点検が行われる前に、伝送された制御
    プログラム情報に基づいて試行運転が行なわれてエレベ
    ータの異常の有無が判定される試行異常判定機能と、試
    行異常判定機能に基づいてエレベータが異常を有すると
    判定された場合に、各エレベータ通信制御装置に伝送さ
    れた運転プログラムを破棄し、判定結果に基づいて、破
    棄された運転プログラムが伝送される前の運転プログラ
    ムに従ってエレベータの保守点検を行うか、記憶手段に
    格納された運転プログラムに従ってエレベータの保守点
    検を行うかを判断して、その判断に基づいて各エレベー
    タの保守点検制御を行う異常発生時制御機能と、試行異
    常判定機能による判定結果を制御プログラム情報のフォ
    ームインフォ領域に記録するプログラム破棄記録機能
    と、をさらに有することを特徴とする請求項2乃至8の
    うちいずれか1項に記載のエレベータ遠隔保守制御シス
    テム。
  10. 【請求項10】センター装置は、制御プログラム情報の
    フォームインフォ領域に記録された各エレベータの保守
    点検結果に対して最適な運転プログラムを編集する結果
    編集機能と、結果編集機能に基づいて編集した運転プロ
    グラムを制御プログラム情報に記録して、この制御プロ
    グラム情報を各エレベータ通信制御装置に伝送する編集
    運転機能と、を有することを特徴とする請求項2乃至9
    のうちいずれか1項に記載のエレベータ遠隔保守制御シ
    ステム。
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