JP2003073269A - 共役リノール酸組成物 - Google Patents

共役リノール酸組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 治療的および栄養的応用の両方のための、CL
Aの規定された商業的供給源の開発において、大量の規
定された材料を調製するためのプロセスを提供するこ
と。 【解決手段】 動物の飼料添加物およびヒト栄養補助食
品として効能がある、共役リノール酸を含む新規組成物
が提供される。リノール酸をその共役型に変換して得ら
れる組成物は、従来の共役リノール生成物と比較して特
定の普通ではない異性体が少ないということにより、上
記課題が解決される。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ヒトおよび動物の
栄養物の分野に、および特に共役リノール酸(CLA)の特
定の新規組成物に関する。それらの組成物は、9,12-リ
ノール酸の異性化を制御する新規方法に従い調製され
る。 【0002】 【従来の技術】 1978年、Wisconsin大学において、研
究者が、調理済み牛肉中に含まれる、突然変異誘発を阻
害すると思われる物質の存在を発見した。その物質は、
共役二重結合を有するリノール酸の構造異性体(C18:2)
の混合物であることが見出された。c9,t11およびt10,c1
2異性体が最大多数で存在するが、しかしどちらの異性
体が、観測される生物学的活性の原因であるのかは確定
していない。標識化取り込み研究から、9,11異性体が、
幾分優先的に動物組織のリン脂質画分内に取り込まれて
組み込まれ、そして10,12異性体はより少ない量である
ようであることが注記されている。(Ha.ら、CancerRe
s.、50:1097 (1991)を参照のこと)。 【0003】共役リノール酸(CLAと名付ける)に伴う
生物学的活性は、多様であり、そして複雑である。現
在、作用の機構についてはほとんど知られていないが、
いくつかの前臨床および臨床試験が次第に、生理学的お
よび生化学的作用モードに新たな光を注いでいるようで
ある。CLAの抗発ガン性特性は十分に記録されている。C
LAの投与は、Ha.ら、CancerRes.、52:2035s (1992)に
より実証されているように、ラット乳房腫瘍形成を阻害
する。Ha.ら、Cancer Res.、50:1097(1991)は、マウス
噴門洞新形成(forestomach neoplasia)モデルにおける
類似の結果を報告した。CLAはまた、インビトロで、標
的ヒト黒色腫、結腸直腸および乳ガン細胞に対する強力
な細胞障害剤として確認されている。最近の主要な総説
物は、個々の研究から引かれた結論を確立している(I
p、Am.J. Clin.Nutr.、66 (6つの補足):1523s (199
7))。 【0004】CLA作用の機構は依然としてはっきりしな
いが、免疫系のある成分(単数または複数)が、少なくと
もインビボで、含まれ得ることの証拠がある。米国特許
第5,585,400号(Cookら、本明細書中で参考として援用さ
れる)は、CLAを含む食事を投与することにより、I型ま
たはTgE型過敏症により媒介される動物のアレルギー反
応を弱める方法を開示している。約0.1〜1.0%の濃度の
CLAはまた、白血球の保存において、効果的なアジュバ
ントであることが示された。米国特許第5,674,901号(Co
okら、本明細書中で参考として援用される)は、遊離の
酸または塩の形態のいずれかでCLAを経口または非経口
で投与することが、細胞性免疫に伴うCD-4およびCD-8リ
ンパ球亜集団(subpopulations)における上昇をもたらし
たことを開示した。外因性腫瘍壊死因子での前処置から
発生する悪影響は、CLAが投与された動物におけるCD-4
およびCD-8細胞のレベルの上昇または維持により、間接
的に軽減され得る。最後に、米国特許第5,430,066号(本
明細書中で参考として援用される)は、免疫刺激による
体重減少および食欲不振の予防におけるCLAの効果を記
載している。 【0005】上記で記載されるようなCLAの潜在的な治
療的および薬理学的応用とは別に、栄養補助食品として
のCLAの栄養物的使用について、大きな盛り上がりがあ
った。CLAは、身体の組成に絶大で総合的な効果を及ぼ
し、特に脂肪および除脂肪組織の塊の分配を向け直す(r
edirecting)ことが見いだされている。米国特許第5,55
4,646号(Cookら、本明細書中で参考として援用される)
は、栄養補助食品としてCLAを利用する方法を開示して
おり、ここでブタ、マウス、およびヒトは0.5%のCLAを
含む食事を与えられた。それぞれの種において、脂肪含
有量における顕著な下落が、タンパク質質量における増
加と同時に観測された。これらの動物において、CLAの
添加による食事の脂肪酸含有量の増加が体重の増加をも
たらさないで、身体内の脂肪および除脂肪の再分配を伴
ったことは興味深い。別の目的の食事的現象は、飼料の
転化におけるCLA補助の効果である。米国特許第5,428,0
72号(Cookら、本明細書中で参考として援用される)は、
CLAを動物(鳥類および哺乳動物)の飼料に組み込むこと
が、飼料の転化の効率を増加させ、CLAが補助された動
物におけるより大きな体重増加を導くことを示すデータ
を提供した。食用動物飼育者に対してCLA補助の潜在的
な有益な効果は明らかである。 【0006】CLAにおける別の重要な目的の源、および
その初期の商業的可能性を強調するものは、それが、ヒ
トおよび動物などにより消費される食品および飼料中に
天然に生じるものであることである。特に、CLAは反芻
動物由来の製品中に豊富である。例えば、CLAが種々の
乳製品において測量される、いくつかの研究が行われて
いる。Anejaら、J.Dairy Sci.、43:231 (1990)は、牛
乳をヨーグルトへ加工処理することが、CLAの濃縮をも
たらすことを観測した。(Shantaら、FoodChem.、47:25
7 (1993))は、加工処理温度の上昇および乳清の添加の
組合せが、プロセスチーズの調製の間にCLA濃度を増加
させたことを示した。別の研究において、Shantaら、J.
Food Sci.、60:695 (1995)は、加工処理および貯蔵条
件はCLA濃度を認め得るほどに減少させないものの、彼
らはどのような増加も観測しなかったことを報告した。
実際、いくつかの研究は、季節によるまたは動物間の可
変性が、牛乳のCLA含有量における3倍もの違いの説明
となり得ることを示唆してきた。(例えば、Parodiら、
J.Dairy Sci.、60:1550 (1977)を参照のこと)。また、
Chinら、J. Food Camp. Anal.、5:185 (1992)により
注記されるように、食事的要因は、CLA含有量の可変性
に関係している。天然の供給源におけるCLA含有量のこ
の可変性のために、種々の食物の規定された量の摂取
は、個体または動物が、所望の栄養的効果を達成するこ
とを確実にするための最適な用量を受けることを保証し
ない。 【0007】リノール酸は生体脂質の重要な成分であ
り、そして有意な割合のトリグリセリドおよびリン脂質
を含む。リノール酸は、「必須」脂肪酸として知られ、
これは、リノール酸が自家合成され得ないために、動物
はそれを外来性の食事的供給源から得なければならない
ことを意味する。 CLA形態のリノール酸を組み込むこと
は、非共役リノール酸が移動してきたであろう脂質部位
へのCLAの直接の置換をもたらし得る。しかし、このこ
とは立証されておらず、そして非常に有益であるがしか
し説明のついていない観測された効果のいくつかは、さ
もなければ脂質構造内の非共役リノール酸が移動してこ
なかったであろう部位におけるCLAの再配置から生じる
ことさえあり得る。動物CLAの、特に乳製品における1
つの供給源は、天然のリノール酸上の、最初にリノール
酸をCLAに異性化し、次いでそれを反芻胃腔中に分泌す
る、特定の反芻胃バクテリアの生化学的作用から来るこ
とが、現在明らかである。Keplerら、J.Nutrition、5
6:1191 (1966)は、リノール酸の生体水素化における中
間体としての9,11-CLAの形成を触媒する反芻胃バクテリ
ア、Butyrivibriofibrisolvensを単離した。Chinら、J.
Nutrition、124:694 (1994)はさらに、対応する細菌
を持たないラットがCLAを産生しないことから、齧歯類
の組織で見いだされるCLAがバクテリアと関連すること
を見出した。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】治療的および栄養的応
用の両方のための、CLAの規定された商業的供給源の開
発において、大量の規定された材料を調製するためのプ
ロセスが必要とされる。従来のアプローチにより作られ
る大抵のCLA製品が持つ問題は、バッチごとのイソ型(is
oform)におけるそれらの不均一性および実質的な可変性
である。かなりの注意が、動物脂肪の代わりに大量の水
素添加した油およびショートニングを摂取することがtr
ans-脂肪酸含有量が高い食事をもたらすという事実に向
けられてきた。例えば、Holmanら、PNAS、88:4830(199
1)は、水素添加した油で食餌したラットが、ラットの肝
臓において、天然に生じるポリ不飽和脂肪酸の通常の代
謝を妨げると思われる、普通でないポリ不飽和脂肪酸異
性体の蓄積を起こすことを示した。これらの関係は、A
m.J. Public Health. 84:722 (1974)の初期論説におい
て要約されていた。それ故、規定された組成物の生物学
的に活性なCLA製品に対する強い要求が存在する。 【0009】 【課題を解決する手段】発明の要旨 本発明は、精製された食品グレードの種子油由来の、異
性化脂肪酸の新規組成物を提供する。実際問題として、
少なくとも50%のリノール酸を含むように選択される種
子油に含まれるリノール酸は、代表的には90%より多い
9,12-オクタデカジエン酸異性体である。異性化の間
に、9,12-オクタデカジエン酸は他の異性体の混合物に
変換されて、少なくとも50%のCLAを有する組成物を形
成する。 【0010】共役リノール酸含有組成物は、ヒトおよび
食用動物(例えば、畜牛、ブタ、ヒツジ、およびトリ)を
含む動物の両方による、ならびにヒト医薬および栄養補
助物としての消費が意図される。これらの応用のための
安全で規定された製品を提供することは、本発明の重要
な目的である。また、従来の製品はかなりの量の未知の
脂肪酸種および加工処理から生じる普通でない異性体を
含む。普通でないCLA異性体の中には、11,13-オクタデ
カジエン酸および8,10-オクタデカジエン酸異性体があ
る。 【0011】従って、本発明は以下を提供する 1.少なくとも50%の共役リノール酸を含む組成物であ
って、該組成物は1%未満の天然に存在しないオクタデ
カジエン酸異性体を有することで特徴づけられる、組成
物。 【0012】2.前記組成物が、全部で1%未満の11,1
3-オクタデカジエン酸異性体およびトランス-トランス
オクタデカジエン酸異性体を含む、項目1に記載の組成
物。 【0013】3.前記組成物が、全部で1%未満の8,10
-オクタデカジエン酸異性体およびトランス-トランスオ
クタデカジエン酸異性体を含む、項目1に記載の組成
物。 【0014】4.前記組成物が全部で1%未満のt9,t11
-オクタデカジエン酸およびt10,t12-オクタデカジエン
酸レベルを有する、項目1に記載の共役リノール酸含有
組成物。 【0015】5.前記組成物が異性化した製品種子油で
ある、項目1〜4に記載のリノール酸含有組成物。 【0016】6.前記製品種子油がヒマワリ油およびベ
ニバナ油からなる群より選択される、項目5に記載のリ
ノール酸含有組成物。 【0017】7.遊離脂肪酸共役リノール酸異性体の混
合物を含む、生物学的に活性な共役リノール酸組成物で
あって、該混合物は少なくともほぼ30%のt10,c12オク
タデカジエン酸、少なくともほぼ30%のc9,t11オクタデ
カジエン酸、ならびに全部で約1%未満の8,10-オクタ
デカジエン酸、11,13オクタデカジエン酸、およびトラ
ンス-トランスオクタデカジエン酸を含む、組成物。 【0018】8.前記t10,c12オクタデカジエン酸を組
み込む食用製品をさらに含む、項目7に記載の組成物。 【0019】9.前記食用製品がヒトの消費用である、
項目8に記載の組成物。 【0020】10.前記食用製品が動物の消費用に処方
された飼料である、項目8に記載の組成物。 【0021】11.以下の構造の多数のアシルグリセロ
ール分子を含む生物学的に活性なアシルグリセロール組
成物: 【0022】 【化1】 ここで、R1、R2、およびR3は、ヒドロキシル基およびオ
クタデカジエン酸からなる群より選択され、該組成物
は、少なくともほぼ30%のt10,c12オクタデカジエン
酸、少なくともほぼ30%のc9,t11オクタデカジエン酸、
および全部で約1%未満の8,10オクタデカジエン酸、1
1,13オクタデカジエン酸、およびトランス-トランスオ
クタデカジエン酸を位置R1、R2、およびR3において含む
ことに特徴付けられる。 【0023】12.前記t10,c12オクタデカジエン酸を
組み込む食用製品をさらに含む、項目11に記載の組成
物。 【0024】13.前記食用製品がヒトの消費用であ
る、項目12に記載の組成物。 【0025】14.前記食用製品が動物の消費用に処方
された飼料である、項目12に記載の組成物。 【0026】15.以下を含む生物学的に活性な共役リ
ノール酸組成物:共役リノール酸異性体のエステルの混
合物であって、該混合物は、少なくともほぼ30%のt10,
c12オクタデカジエン酸、少なくともほぼ30%のc9,t11
オクタデカジエン酸、および全部で約1%未満の8,10オ
クタデカジエン酸、11,13オクタデカジエン酸、および
トランス-トランスオクタデカジエン酸を含む。 【0027】16.前記t10,c12オクタデカジエン酸を
組み込む食用製品をさらに含む、項目15に記載の組成
物。 【0028】17.前記食用製品がヒトの消費用であ
る、項目16に記載の組成物。 【0029】18.前記食用製品が動物の消費用に処方
された飼料である、項目16に記載の組成物。 【0030】19.以下を含む共役リノール酸を生成す
るためのプロセス:リノール酸含有種子油、プロピレン
グリコール、および非水性媒体と混和性のアルカリを提
供する工程;該種子油、該プロピレングリコール、およ
び該非水性媒体と混和性のアルカリを用いて調合された
反応混合物を形成する工程;加熱により該種子油中に含
まれる該リノール酸を異性化して、共役リノール酸を形
成する工程;および水処理(aquefying)してグリセロー
ルを放出する工程。 【0031】20.前記加熱が、130〜165℃で約2〜6.
5時間行われる、項目19に記載のプロセス。 【0032】21.酸性化してグリセロールを放出する
工程、真空乾燥して水を除去する工程、および分子蒸留
して非共役のリノール酸不純物を除去する工程、ならび
に脱臭のさらなる工程を一緒に合わせる、項目19に記
載のプロセス。 【0033】22.前記加熱が、130〜165℃で約2〜6.
5時間行われる、項目21に記載のプロセス。 【0034】23.前記遊離脂肪酸共役リノール酸をリ
パーゼで処理してトリグリセリドを形成する工程をさら
に含む、項目19に記載のプロセス。 【0035】24.以下を含む低不純物の生物学的に活
性な共役リノール酸を生成するためのプロセス:リノー
ル酸含有種子油、プロピレングリコール、および非水性
媒体と混和性のアルカリを提供する工程;該リノール酸
含有種子油を処理して該リノール酸のアルキルエステル
を形成する工程;該アルキルエステル、該プロピレング
リコール、および該非水性媒体と混和性のアルカリを用
いて調合された反応混合物を形成する工程;加熱により
該アルキルエステルを異性化して、共役リノール酸を形
成する工程;および水処理(aquefying)してグリセロー
ルを放出する工程。 【0036】25.前記加熱が、130〜165℃で約2〜6.
5時間行われる、項目24に記載のプロセス。 【0037】26.30〜60%の加工処理した種子油、10
〜40%のアルカリ、および30〜60%のプロピレングリコ
ールを含む、異性化調合反応混合物。 【0038】27.生物学的に活性な濃度の共役リノー
ル酸アルキルエステルと一緒に、動物の種および年齢に
ついて代表的な割合で、従来の成分から合成された動物
の飼料。 【0039】28.前記食料中の共役リノール酸アルキ
ルエステルの濃度が約0.05〜3.5重量%である、項目2
7に記載の動物の飼料。 【0040】29.前記共役リノール酸アルキルエステ
ルが、1%未満の11,13-オクタデカン酸アルキルエステ
ルおよびトランス-トランスアルキルエステルととも
に、c9,t11-オクタデカン酸アルキルエステル、およびt
10,c12-オクタデカン酸アルキルエステルからなる群よ
り選択される、少なくとも50重量%から約99重量%まで
のオクタデカン酸アルキルエステル異性体から成る、項
目27に記載の動物の飼料。 【0041】30.家畜の飼料、食品成分、またはヒト
栄養補助食品に使用するための共役リノール酸アルキル
エステルを生成するためのプロセスであって:約0.1〜
約0.5%の範囲でホスファチジル残基を有する未精製の
リノール酸アルキルエステルを提供する工程、一価の低
分子量アルコールの存在下低温でアルカリアルコラート
で処理して、少なくとも50%の該リノール酸アルキルエ
ステルの低温での共役リノールアルキルエステルへの異
性化を起こす工程、水性酸を加えることにより酸性化す
る工程、および該リノール共役リノール酸アルキルエス
テルを蒸留しないで該水性酸から分離する工程、を包含
するプロセス。 【0042】本組成物において、合わせて1%未満の1
1,13異性体、1%未満の8,10異性体、1%未満の二重ト
ランス種(t9,t11およびt10,t12異性体)、および1%未
満の全未同定リノール酸種が従来の組成物と比較して存
在するように、高い割合のリノール酸が、注意深く制御
された反応において最初に共役c9,t11およびt10,c12異
性体に変換されて、90%より多いこれらの異性体を生じ
る。多くの個々の製品操業において、最終組成物は、こ
れらの種の事実上GC分析により検出不可能なレベルを有
する。11,13、および8,10、ならびにトランス-トランス
異性体の濃度における1%制限は、商業的規模で製造さ
れた食品グレードの製品に対する純度の簡便な、そして
実際的な品質保証の標準として役に立つ。 【0043】本発明はまた、必要な純度および規定され
る組成の、新規共役リノール酸含有組成物を作るための
新規プロセスを提供する。プロセスは、特定の非水性溶
媒(プロピレングリコール)に、非水性媒体と混和性の
アルカリ(例えば、水酸化カリウム、水酸化セシウム、
炭酸セシウム)または有機アルカリ(例えば、テトラエチ
ルアンモニウムヒドロキシド)を、金属ベースの異性化
触媒系の不在下で溶解する工程、種子油をアルカリ性プ
ロピレングリコール中に調合する工程、不活性ガス雰囲
気および大気圧下で、130〜165℃の範囲の、好ましくは
約150℃の温度まで、還流しない条件下で加熱する工
程、酸性化により脂肪酸画分を分離する工程、および必
要に応じてさらに減圧分子蒸留および/または遠心分離
により精製および脱水する工程を含む。必要に応じて、
プロセスの流れは、加熱工程の前または後のいずれか
で、反応混合物が調製された後一時中断され得る。次い
で、混合物は、連続的な酸性化および蒸留の工程におい
てさらに加工処理するために保存され得、そして/また
は別の場所でさらに加工処理され得る。異性化を果たす
ために加熱した後、異性化した調合された反応混合物
は、30〜60%の加工処理された種子油、10〜40%のアル
カリ、および30〜60%のプロピレングリコールを含む。
このプロセスにおいて、プロピレングリコールの加熱性
能および得られる異性化のパターンのため、プロピレン
グリコールを利用することが重要である。溶解した脂肪
酸反応混合物の成分は、以下のように存在する: 30〜60%の種子油 10〜40%のアルカリ 30〜60%のプロピレングリコール。 【0044】従って、いくつかの実施態様において、プ
ロセスは、リノール酸含有種子油、プロピレングリコー
ル、および非水性媒体と混和性のアルカリを含む調合さ
れた反応混合物を形成する工程、上述の種子油に含まれ
る上述のリノール酸を加熱することにより異性化して共
役リノール酸を形成する工程、水処理して(aquefying)
グリセロールを放出する工程を含む。他の望ましくない
有機溶媒(例えば、エチレングリコール)が使用される場
合に提起されるような毒性は回避される。還流しない条
件下、異なる脂肪酸組成の油で所望の結果を得るための
範囲にわたり、加工処理温度を変えることが可能であ
る。温度が上昇するほど、トランス,トランス種、なら
びに他の望ましくない、および同定されない種の割合が
増加するため、温度は重要である。加工処理時間は約2
〜6.5時間を必要とし、そして90%より大きい、しばし
ば99.5%ぐらい高い異性化収率を与える。いくつかの実
施態様において、リノール酸含有種子油は最初に、処理
されてリノール酸のアルキルエステル(例えば、メチル
エステルまたはエチルエステル)を生成し得る。さらに
別の実施態様において、生成される共役リノール酸は、
グリセロールの存在下リパーゼで処理することによりト
リグリセリド中に組み込まれ得る。他の実施態様におい
て、本発明は、上記のプロセスにより生成される低不純
物のCLA調製物を提供する。 【0045】本プロセスにおいて、ヒマワリおよびベニ
バナ油の高い天然の9,12リノール酸含有量のために、し
かしまた低いレベルのステロール混入リン脂質、および
加工処理装置を汚し、そしてより低い純度の最終生成物
を生じる傾向がある他の残留物のために、ヒマワリおよ
びベニバナ油の使用が好ましい。他の種子油(例えば、
コーン、大豆、および亜麻仁油)もまた用いられ得る
が、最終生成物は組成的により定義されず、そして不純
物レベルは上記で企図される品質制御のための閾値に近
づくことから逸れ得、そして異性化プロセス自身がより
予測可能でなくなる。加工処理ユニットあたりの収率を
最適化するために、実際問題として、少なくとも50%の
リノール酸を含む種子油が工業的異性化のために望まし
いが、より少ない、またはより多いリノール酸含有量を
有するリノール酸含有物質で出発することに、プロセス
の制限はない。より少ないリノール酸含有量は、異なる
供給源からの油が調合される状況においてか、または油
が異性化の前に非油成分と合わせられる場合として生じ
得る。同様に、異性化流体のリノール酸含有量は、精製
した、または合成されたリノール酸が異性化されるべき
である状況におけるように、天然の種子油に存在するレ
ベルよりも非常に高いものであり得る。 【0046】いくつかの実施態様において、上記で記載
される低不純物のCLAは、アシルグリセロールまたはア
ルキルエステルとして提供され得る。従って、いくつか
の実施態様において、多数の以下の構造式のアシルグリ
セロール分子を含むアシルグリセロール組成物が提供さ
れる: 【0047】 【化2】 ここで、R1、R2、およびR3は、ヒドロキシル基およびオ
クタデカジエン酸からなる群より選択され、組成物は、
少なくともほぼ30%のt10,c12オクタデカジエン酸、少
なくともほぼ30%のc9,t11オクタデカジエン酸、および
全体で約1%未満の8,10オクタデカジエン酸、11,13オ
クタデカジエン酸、およびトランス-トランスオクタデ
カジエン酸を位置R1、R2、およびR3において含むことに
特徴付けられる。同じく、他の実施態様において、共役
リノール酸異性体エステルの混合物を含む共役リノール
酸組成物が提供され、混合物は、少なくともほぼ30%の
t10,c12オクタデカジエン酸、少なくともほぼ30%のc9,
t11オクタデカジエン酸、および全体で約1%未満の8,1
0オクタデカジエン酸、11,13オクタデカジエン酸、およ
びトランス-トランスオクタデカジエン酸を含む。 【0048】代替的な実施態様において、本発明のCLA
遊離脂肪酸、アシルグリセロール、およびアルキルエス
テルは、動物飼料およびヒト消費のための食品を含む食
用製品とともに処方され得る。他の実施態様において、
本発明のCLA組成物は、生理学的に受容可能なキャリア
または経口送達ビヒクルとともに処方され得る。他の実
施態様において、低不純物のCLAの生物学的効果が利用
され得る。 【0049】本発明において、飼料または食品安全共役
リノール酸アルキルエステルが、8,10;11,13;および
トランス,トランス種の形成を制限しながら、所望の10,
12および9,11異性体への異性化を優先的に制御する条件
下で製造される。そのような条件は、種子油が分裂して
グリセロール骨格から遊離脂肪酸を放出し、次いで異性
化の前にエステル化する、アルカリアルコラート触媒反
応を用いることによりかなえられる。このプロセスの商
業的に実行可能な製品への適応の鍵は、コストを加える
プロセスの工程の減少である。代表的には、種子油の非
油成分由来の残留物(例えば、ステロールおよびホスフ
ァチド)は装置を汚し、そして飼料または食品利用のた
めの嗜好性を減少する。代表的な種子油(例えば、大豆
またはコーン)の場合、これらの残留物は、CLA-エステ
ル生成物が消費製品において使用され得なくなるのに十
分な量で存在する。 【0050】本発明の組成物において、非油残留物は油
成分から精製されて除かれるのではなく、むしろ油の供
給源が、そのような残留物を受容可能なレベルに維持す
るように選択される。油供給源としてヒマワリまたはベ
ニバナ油を選択することにより、決定的な残留物レベル
が、大規模なゴム質除去(degumming)および蒸留加工処
理工程無しに、0.1と0.5%との間のホスファチド、およ
び5と20%未満との間のカンペステロールおよびスチグ
マステロールをそれぞれ含む鹸化出来ないステロール画
分に制御され得る。生成するリノール酸アルキルエステ
ルは、少なくとも50重量%から約99重量%までの、種々
の可能な個々の割合のc9,t11-オクタデカン酸アルキル
エステルおよびt10,c12-オクタデカン酸アルキルエステ
ルの組合せを表すオクタデカン酸エステル異性体から成
る。アルカリアルコラート触媒プロセスにおいて、おお
よそ同量のこれらのエステル異性体がそれぞれ生成され
るが、しかし相対的割合は、1種類の異性体が豊富であ
る一方の、または他方の組成物を加えることにより変更
され得る。次いでCLAエステルは、飼料を動物の種およ
び年齢に対して代表的な割当で従来の成分から合成し、
そしてそれらを共役リノール酸アルキルエステルと生物
学的に活性な濃度で、一般に約0.05〜3.5重量%で調合
することにより、動物飼料中に組み込まれ得る。 【0051】本発明のCLA-エステル生成物は、未精製の
リノール酸、例えば精製工程にかけられていないリノー
ル酸供給源の直接の異性化により得られる。CLA-エステ
ル組成物は、c9,t11-オクタデカン酸エステルおよびt1
0,c12-オクタデカン酸エステルのエステル異性体混合物
のうち、少なくとも50重量%(実質的に100%まで)のエ
ステル異性体を含む第一の部分、凝集重量で約10%未満
の構造8,10-オクタデカン酸エステル、11,13-オクタデ
カン酸エステル、およびトランス-トランス-オクタデカ
ン酸エステルのエステル異性体を含む第二の部分、およ
び全組成物重量の0.1と0.5%との間であるホスファチジ
ル残留物を含む第三の部分を有する。アルキル基は、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチルなどであり得る。c9,t11およびt10,c12異性体の
濃度の調整は、一方または他方の異性体が豊富な組成物
を加えることによりなされ得、第一の組成物部分に含ま
れるc9,t11またはt10,c12はそれぞれ、オクタデカン酸
エステルの全異性体の60%より多くを構成するエステル
組成物を生じる。 【0052】動物飼料、食品原料成分、またはヒト栄養
補助食品に適した食品グレードの組成物をもたらす本発
明のプロセス実施態様において、0.5%未満のホスファ
チジル残留物を有する未精製のCLA-エステルは、一価の
低分子量アルコール(例えば、メチルまたはエチルアル
コール)の存在下アルカリアルコラートで処理され、少
なくとも50%のエステルがCLA-エステルに変換されるま
で低温(約90〜145℃)での処理が続行され、水性酸を加
えることにより酸性化され、次いで蒸留工程無しに、水
性酸からCLA-エステルが分離される。 【0053】 【発明の実施の形態】発明の詳細な説明 定義:本明細書中で使用されるように、「共役リノール
酸」または「CLA」は、任意の共役リノール酸またはオ
クタデカジエンの遊離脂肪酸を示す。この用語は、分子
内の任意の場所に2個の共役炭素炭素二重結合を持つリ
ノール酸の、全ての位置異性体および幾何異性体を包含
し、そして示唆することが、意図される。CLAは、通常
のリノール酸が炭素原子9および12に二重結合を有する
点において、通常のリノール酸と異なっている。CLAの
例は、以下の位置異性体のシス-およびトランス異性体
(「E/Z異性体」)を含む:2,4-オクタデカジエン酸、4,6
-オクタデカジエン酸、6,8-オクタデカジエン酸、7,9-
オクタデカジエン酸、8,10-オクタデカジエン酸、9,11-
オクタデカジエン酸、および10,12-オクタデカジエン
酸、11,13-オクタデカジエン酸。本明細書中で使用され
るように、「CLA」は、単一の異性体、2種以上の異性
体の選択された混合物、および天然の供給源から得られ
る異性体の非選択性の混合物、ならびに合成および半合
成CLAを包含する。 【0054】本明細書中で使用されるように、CLAの
「トリグリセリド」は、トリグリセリド骨格の任意の、
または全ての3つの位置にCLAを含むことが意図され
る。従って、CLAを含むトリグリセリドはCLAの任意の位
置異性体および幾何異性体を含み得る。 【0055】本明細書中で使用されるように、CLAの
「エステル」は、エステル結合を介してアルコールまた
は任意の他の化学基(生理学的に受容可能な、天然に生
じるアルコール(例えば、メタノール、エタノール、プ
ロパノール)を含むが、これらに限定されない)と結合し
た、任意のおよび全てのCLAの位置異性体および幾何異
性体を含む。それ故、CLAのエステルまたはエステル化C
LAは、CLAの任意の位置異性体および幾何異性体を含み
得る。 【0056】CLAの「天然に生じない異性体」は、オク
タデカジエン酸のc11,t13;t11,c13;t11,t13;c11,c1
3;c8,t10;t8,c10;t8,t10;c8,c10;およびトランス-
トランス異性体を含むがこれらに限定されず、そしてオ
クタデカジエン酸のt10,c12およびc9,t11異性体を含ま
ないことが意図される。「天然に生じない異性体」はま
た、それらの異性体が、CLAがアルカリ異性化により合
成される場合に、一般に少量で生成されることから、CL
Aの「少数異性体」として示され得る。 【0057】本明細書中で使用されるように、「低不純
物」のCLAは、全体で1%未満の8,10オクタデカジエン
酸、11,13オクタデカジエン酸、およびトランス-トラン
スオクタデカジエン酸を含有する、遊離脂肪酸、アルキ
ルエステル、およびトリグリセリドを含むCLA組成物を
示す。 【0058】「調製された食用製品」は、ヒトが消費す
ることに対して認可された任意の包装前の食品を意味す
る。 【0059】本明細書中で使用されるように、「c」は
シス配向にある化学結合を包含し、そして「t」はトラ
ンス配向にある化学結合を示す。CLAの位置異性体が
「c」または「t」なしで表されている場合、その表示は
全ての4個の可能な異性体を含む。例えば、10,12オク
タデカジエン酸は、c10,t12;t10,c12;t10,t12;およ
びc10,c12オクタデカジエン酸を包含するが、一方t10,c
12オクタデカジエン酸またはCLAは、まさにその単一の
異性体を示す。 【0060】本明細書中で使用されるように、用語
「油」は、長鎖脂肪酸(例えば、CLA)または他の長鎖炭
化水素基を含む、自由に流れる液体を示す。長鎖脂肪酸
は、CLAの種々の異性体を含むが、これらに限定されな
い。 【0061】本明細書中で使用されるように、用語「生
理学的に受容可能なキャリア」は、油性の医薬品ととも
に通常使用される任意のキャリアまたは賦形剤を示す。
そのようなキャリアまたは賦形剤は、油、デンプン、シ
ョ糖、および乳糖を含むが、これらに限定されない。 【0062】本明細書中で使用されるように、用語「経
口送達ビヒクル」は、医薬品を経口で送達する任意の手
段を示し、カプセル、丸剤、錠剤、およびシロップ剤を
含むが、これらに限定されない。 【0063】本明細書中で使用されるように、用語「食
用製品」は、ヒト、非反芻動物、または反芻動物により
消費されるのに適した任意の食品または飼料を示す。
「食用製品」は、調製されたおよび梱包された食品(例
えば、マヨネーズ、サラダドレッシング、パン、または
チーズ食品)、または動物の飼料(例えば、押し出し成形
された、および小さく丸められた動物の飼料、または粗
雑な混合飼料)であり得る。 【0064】本発明の組成物は、高く制御された異性化
プロセスから、および好適な出発物質であるヒマワリま
たはベニバナ油を使用することから生じる。この組成物
は、工業的規模への応用のためには、これまで得られな
かった。なぜなら、従来のプロセスは歴史的に、いわゆ
る、塗料工業における乾燥油としての、完全に異なる目
的のために共役リノール酸を製造しているからである。
また、最終生成物の異性体含有量の掛かわり合いについ
ての正しい評価も存在しなかった。なぜなら、脂肪酸を
特徴づけるための分析方法が、広くは入手可能ではなか
ったからである。 【0065】より古い異性化プロセスにおいて、そのう
ちのいくつかはより近代的な体裁で依然として使用され
ており、共役脂肪酸の生成は、200℃を越える高温で、
および通常は大気超過圧(superatmospheric pressures)
で、水性アルカリ(一般にNaOH)中で行われた。例えば、
米国特許第2,350,583号(Bradley)は、数時間の間200〜2
50℃のかなり過酷な条件下、共役化および重合化の両方
が生じた、処理した石鹸を利用する水性アルカリプロセ
スを開示している。乾燥油の画分は、亜麻仁油で出発し
て、蒸留により得られた(非常に似通ったプロセスに関
する英国特許第558,881号もまた、参照のこと)。プロセ
スの改変において、米国特許第4,381,264号は、種々の
ポリ不飽和脂肪酸の二重結合共役化を得るための、低水
含量反応ゾーン(0.5%の水)がSOの存在下、化学量論
的塩基を含むプロセスを教示している。水性アルカリプ
ロセスは、米国特許第4,164,505号において、水酸化ア
ルカリ金属および水が、200℃と370℃との間に維持され
たフローゾーンに連続的に投入される連続フロープロセ
スに適合された。それらの温度において、反応時間は、
非常に短縮されるはずであるが、相対的に異性化の制御
がほとんど出来なくなる。温度範囲の上限において、ほ
とんど完全に二重トランス種へ変換されることが予測さ
れる。 【0066】種々の非水性溶媒および触媒を使用するCL
Aの生成方法は、文献において記載されている。Burr(米
国特許第2,242,230号)は、種々の触媒との組合せで、メ
タノール、ブタノール、エタノール、およびグリコール
のような溶媒の使用を開示している。これらの反応パラ
メーターは、表1に要約される。グリコールを除いて、
反応は、還流条件下、または密閉された管内のいずれか
で行われた。これらの反応条件は、発明者により確認さ
れた2つの重要な反応パラメーター-温度および圧の不
正確な制御をもたらす。これらの反応パラメーターの不
正確な制御は、より不完全な共役化および望ましくない
異性体の形成を導くようである。 【0067】 【表1】特許第2,242,230号 同様に、Baltesら(米国特許第3,162,658号)は、脂肪酸
の共役化のための触媒として、非水性溶媒および種々の
金属塩基の使用を開示している。Baltesらにより記載さ
れる方法の種々の反応パラメーターは、表2に要約され
る。Baltesらはまた、種々の低沸点溶媒の使用を開示し
ている。これらの反応のほとんどが、用いられる溶媒の
沸点より高い温度で行われたことから、反応は加圧下で
行われ、圧はオクタデカジエン酸異性体の形成に影響す
る独立した要因であることが明らかである。従って、こ
れらの反応に由来する生成物は、望ましくない異性体を
含む。 【0068】 【表2】特許第3,162,658号本発明のCLAは、8,10異性体、11,13異性体、および種々
のトランス-トランス異性体のような異性体を欠いてい
る。この組成物は、図1のフローダイヤグラム様式に示
される厳密に制御された非水性アルカリ異性化プロセス
により生成された。好ましくは、ヒマワリ油またはベニ
バナ油が、不活性ガス雰囲気下、大気圧で、高沸点溶
媒、すなわちプロピレングリコール中、溶媒の沸点より
低い温度で、過剰のアルカリと反応させられる。これら
の反応条件は、共役化プロセスの温度(および一定の大
気圧)の正確な制御を可能にする。好ましくは、アルカ
リは、水酸化カリウム、水酸化セシウム、炭酸セシウム
のような無機アルカリ、またはテトラエチルアンモニウ
ムヒドロキシドのような有機アルカリである。好ましく
は、触媒は、油の脂肪酸含有量と比較して1モル過剰に
提供される。溶媒はプロピレングリコールである。好ま
しくは、反応は、130〜165℃の温度範囲内で、最も好ま
しくは約150℃で行われる。反応の時間は変更され得る
が、しかしながら、反応が長時間行われる場合、望まし
くない異性体の形成の見込みも増加する。2.0〜6.5時間
という比較的短い反応時間が優れた収率のために申し分
ないことを証明している。 【0069】所望の組成物を生成するために、上記の反
応条件が、共役化されるべき油、アルカリの供給源、お
よび装置に依存して変化され得ることが、当業者により
理解される。特定の油の予備分析は、所望の組成物を得
るために条件が変更されなければならないことを示唆し
得る。それ故、温度範囲、圧、および他の反応パラメー
ターは、個々のプロセスの計画のための出発点を表し、
そしてガイドのみとして意図される。例えば、記載され
る温度範囲が、使用され得る唯一の範囲であることを意
味しない。基本的な局面は、正確な温度制御を提供する
ことである。しかしながら、圧の増加が不完全な異性化
および望ましくない異性体の形成を導き得るため、注意
が払われなければならない。最後に、共役化反応の長さ
は、変更され得る。一般に、望ましくない異性体の量の
増加は、反応の長さ(length or reaction)の増加ととも
に起こる。それ故、最適な反応時間は、反応を、ほぼま
たは基本的に、完了に進ませるが、しかし望ましくない
異性体の形成をもたらさない。 【0070】共役化反応に続いて、生成するCLA含有組
成物はさらに図1に従って精製され得る。脂肪酸を共役
化反応混合物から分離するために、反応混合物はほぼ95
℃に冷却され、50℃の過剰量の水が加えられ、そして混
合物は約50℃〜60℃まで温度を下げられながらゆっくり
と撹拌される。水を加える際に、脂肪酸の石鹸が形成さ
れ、そしてグリセロールが副生成物として形成される。
次に、1モル過剰の濃HClが撹拌しながら加えられる。
次いで、水層および非水性層が、約80〜90℃で分離され
る。次いで、水およびプロピレングリコールを含む下層
が抜き取られる。残留するプロピレングリコールは、60
〜80℃での減圧脱水により除去される。 【0071】次いで、乾燥CLA組成物は、好ましくは、
任意の残留プロピレングリコールを除去するために、冷
トラップを持つ脱気ユニットで脱気され得る。次に、CL
Aは分子蒸留プラント中、10-1〜10-2ミリバールの真空
で、190℃で蒸留される。この精製システムの利点は、C
LAが上昇した温度に保たれる時間が短い(1分未満)こと
である。従来のバッチ蒸留手順は、それらがほぼ180〜2
00℃の上昇した温度を数時間までの間含むことから、厳
密に避けられるべきである。これらの上昇した温度にお
いて、望ましくないトランス-トランス異性体の形成が
生じる。飼料材料のほぼ90%が、わずかに黄色い蒸留液
として回収される。次いで、CLAは、匂いと味とを改善
するために、約120℃〜170℃で、好ましくは約150℃で
2時間加熱することにより、脱臭され得る。過度な加熱
は、トランス-トランス異性体の形成をもたらし得る。
これらの手順は、約5ppm未満、好ましくは約1ppm未満
の溶媒レベルを有するCLA組成物を生成する。このプロ
セスは、得られる組成物が基本的に毒性の溶媒残留物を
含まないように、毒性の微量レベルの溶媒を除去する。 【0072】上記で記載されるプロセスは、試験的およ
び商業的規模の両方に、直ちに適合可能である。例え
ば、400kgのベニバナ油が、400kgのプロピレングリコー
ル中、触媒として加えた200kgのKOHとともに、150℃で
5時間共役化され得る。次いで、生成するCLAは上記で
記載されるように精製され得る。さらに、商業規模のバ
ッチシステムは、所望のCLA組成物を生成するために、
容易に改変され得る。例えば、ステンレス鋼の反応器
は、好ましくは、3.0より下のPHレベルによる腐食を防
ぐためにガラスで裏打ちされるべきである。しかしなが
ら、非水性溶媒を利用する共役化プロセスは、一般に水
で行われるものほどは腐食性でないことが注記されるべ
きである。 【0073】共役化に好ましい油は、ヒマワリおよびベ
ニバナ油である。大豆油と比較して、これらの油は、ホ
スファチドおよびステロールのような望ましくない成分
をより少ない濃度で有する。これらの望ましくない成分
は、共役化装置を汚すガムおよび他の望ましくないポリ
マーの形成に寄与し得る。これらの油の種々の性質は、
表3、4、および5に要約される。 【0074】 【表3】 混入物の比較 【0075】 【表4】 【0076】 【表5】 続く実施例において、最適条件に及ばない条件下または
先行技術の水性アルカリ方法に従ってのいずれかで作ら
れたCLA組成物と比較して、本CLA組成物の鍵となる性質
を強調するために、いくつかの比較実験が行われた。実
施例1において、CLAは、本方法に従い調製された。実
施例2において、CLAは、従来の水性アルカリ方法によ
り調製された。実施例3において、高温においてという
以外、実施例1の反応が実質的に繰り返される。最後
に、実施例4において、実施例2の反応と実質的に同一
である水性アルカリ反応が低温で行われる。各実験の正
確な条件および詳細は、実施例において記載される。CL
A異性体含有量の分析の概略は、表1〜4に記載され
る。 【0077】表5のデータを参照して、4つの実験のそ
れぞれに対して、相対的範囲割合が個々の異性体に対応
する各同定されたピークに与えられる。GCプロットが、
試験される各サンプルに対して多数のピークを与えた。
これらのピークそれぞれの下の範囲は、全体値を得るた
めに積分された。ピークの同定は、出版された標準溶出
特性図および化学文献から、その相対的位置により決定
された。頂部の列は、未共役の出発物質、9,12-リノー
ル酸の残留値を表す。プロピレングリコール中の低温お
よび高温での反応の両方が、全出発物質の99%を越える
極度に高い変換を与えた。 【0078】欄1を参照して、実施例1のコントロール
組成物のいずれとも異なり、11,13異性体混合物に対応
するピーク、特にc11,c13に対応するピーク、8,10異性
体のいずれかに対するピーク、および未同定の異性体に
対するピークが完全に消失していることが、著しく明ら
かである。C9,t11異性体の場合、GCにおける8,10および
9,11異性体の両方に対するピークは、重なっており、そ
してNMR研究により8,10として同定されたピークの部分
を差し引くことにより、実施例1の材料に対してのみ、
ここで解明された。このことは他の実験においてなされ
なかったので、実施例2〜4に対して列3は合わせられ
た8,10および9,11の値を与える。一般に、8,10、11,1
3、および未同定の異性体に対して、1%未満から検出
不可能な値が、治療的および栄養的値のものである。な
ぜならそれは、潜在的に心身に有害な混入物、特に脂質
生成において吸収経路に疑いがもたれることが知られて
いるものを、微量レベルまで減少するからである。非反
芻動物において、例えば、食事へ0.25〜2.5%のCLAを加
えることは、反芻動物において組織中のCLAの範囲をほ
ぼそこまで増加し得るので、他の動物が、代替的な異性
体が存在しないように提供されるCLAの供給源となり得
る。 【0079】実施例2は、従来通りに製造されたCLAの
代表的な水性アルカリ生成物の見本を提供する。変換
は、全体で、ならびにc9,t11およびt10,c12異性体の生
成においての両方でより非効率である。高い割合の11,1
3異性体と疑わしいもの、および明らかな割合の未同定
の材料もまた、注記される。 【0080】実施例3は、温度パラメーターの決定的重
要性を例示する。プロピレングリコール媒体中の温度の
上方へのシフトは、c9,t11およびt10,c12異性体を犠牲
にした(expense)混入異性体の量を急激に上昇させる。
また興味が持たれることに、より高い温度において、増
加したエネルギーストレスレベルにおいてより安定な電
子共役化を生じる二重結合再配置が望ましいために、ト
ランス,トランス化学種の劇的な増加がおこる。 【0081】実施例4は、水性アルカリ系における温度
の低下が、実際に、いくつかの混入異性体の量を減少す
ることを例示する。しかしながら、収率における劇的な
低下があり、そして11,13異性体群のレベルが非常に高
いままであることから、この電子共役化の形成は、系の
全体的な力学的エネルギーにより説明されるというより
も、水性媒体中の塩基の作用に、より大きな影響を受け
ていることが示唆される。22.5時間という極度に長い反
応時間;効率のより工業的規模のバッチプロセスのため
には長すぎるということもまた、注記される。 【0082】表6は、種々の反応における相対的な異性
体の割合を、ピーク範囲の関数としてそれらの対応する
ピーク比に変換したに過ぎない。本プロセスは、9,12-
リノール酸の、ほぼ等しい量の2個の所望のCLA異性体
それぞれへの事実上完全な変換を生成した。より高温で
は、プロピレングリコール中でさえも、11,13-異性体の
発生は、低温水性アルカリプロセスのものの1/3未満
のままである。 【0083】いくつかの実施態様において、本発明はま
た、CLAのアルキルエステルを生成するための方法を提
供する。脂肪分割および脱水の後、遊離脂肪酸は、メタ
ノールまたは他の一価低分子量アルコールと合わせら
れ、そしてアルコールが沸騰する温度まで加熱される。
エステル化は、冷却器を通して反応水を除去しながら、
還流条件下で進行する。さらなる量の同じかまたは別の
一価アルコールを加えた後、アルコラート触媒がエステ
ル混合物中に調合される。代表的なアルコラート触媒
は、ナトリウムもしくはカリウムエトキシド、またはそ
れらのメチル、ブチル、もしくはプロピル対応物であ
る。 【0084】エステル化において、メタノールまたはエ
タノールが好ましいが、他の分岐または直鎖一価アルコ
ールが使用され得る。アルキル基の脂肪族鎖が長くなる
ほど、材料はより脂質融和性になる。また、粘度も増加
する傾向にある。異なる型の飼料または食品に対して、
それらのコンシステンシーは変化し、種々の粘度の製品
が、CLA部分から生じる治療的または栄養的性質に影響
することなく、所望の流れまたは合成特性を得るために
使用され得る。エステル化の理論および実行は、従来通
りである。最も一般的な方法の基本的な説明は、McGraw
-Hill Encyclopedia of Science & Technology、McGraw
-Hill Book Co.、N. Y.:1996(第5版)に記載され
る。動物およびヒトの身体は、種々のエステラーゼを有
するので、CLA-エステルは切断されて容易に遊離脂肪酸
を放出する。組織の取り込みは、含まれる組織および必
要とされる利益に依存して異なる力学を有し得る。 【0085】異性化の工程において、アルコラート触媒
が水性アルカリ媒介異性化よりも非常に優れた生成物を
生成することが見いだされた。後者のプロセスは、穏や
かな反応条件下でさえも、望ましくない異性体をいつも
生成した。より穏やかな条件は、望ましくない異性体を
より少ない量で与えるが、実施例に示されるように収率
として非常に不経済である。大抵の系において、c9,t11
およびt10,c12異性体の出現は優位を占め、そしてそれ
らはおおよそ等モル量で形成される。一方の異性体の異
性化を他方を排除して制御することは、これまで不可能
であった。一方のまたは他方の異性体の割合を増加する
こと(達成されるべき生理学的効果に依存して)は望まれ
ることであるが、現在、このことは大抵、所望の異性体
の豊富な供給源を加えることにより行われなければなら
ない。 【0086】本発明は、CLAの純粋な調製物の誘導体の
使用を企図している。例えば、CLAは、遊離でか、また
はエステル結合を介して結合されてか、または実施例5
および6に記載されるように、油含有CLAトリグリセリ
ドの形態で提供され得る。これらの実施態様において、
トリグリセリドは、一部または完全にグリセロール骨格
に接続したCLAから成り得る。CLAはまた、好ましくは、
実施例8および9に記載されるように、メチルエステル
またはエチルエステルとして提供され得る。その上さら
に、CLAは、カリウムまたはナトリウム塩のような非毒
性の塩の形態であり得る(例えば、化学的に同量の遊離
の酸と水酸化アルカリとを約8〜9で反応させることに
より形成される塩)。 【0087】本発明の1つの実施態様において、リノー
ル酸のヒマワリおよび/またはベニバナ油からの非水性
異性化のための、本文中以下に開示される新規CLA異性
体混合物を含む、新規トリアシルグリセロールが合成さ
れる。CLAが非常に豊富な(90〜96%)純粋なトリアシル
グリセロールは、HNMRにより確認され得る。エステル化
は、固定化Candida antarctica リパーゼを使用して進
行する。好ましくは、CLAは、少なくとも40%から多くて
45〜48%のc9,t11-オクタデカジエン酸およびt10,c12-
オクタデカジエン酸、ならびにそれらの混合物を含む。
1%未満のエステル8,10;11,13;およびトランス,トラ
ンス異性体、または総計で5%未満が存在する。得られ
るトリアシルグリセロールは、全てのレベルのホスファ
チジルおよびステロール残留物を除去するためには、さ
らには精製されない。しかしヒマワリおよびベニバナ油
の異性化から残存するこれらのレベルは、飼料および食
品における安全で食用に出来る製品を含む商業的応用の
ために十分である。 【0088】固定化Candida antarcticaリパーゼは、Ha
rraldsonらのn-3型ポリ不飽和脂肪酸のために記載され
る様式と類似の様式で用いられるべきである。エステル
化反応は、どの溶媒も存在しないで、50℃〜75℃で、好
ましくは65℃で行われ、そして形成に際して副生成して
くる水またはアルコール(エステル由来)を除去するため
に真空が用いられる。これは、トリアシルグリセロール
生成物を完了させ、そして事実上どんなモノ-およびジ
アシルグリセロールも含まない非常に純粋な生成物を、
基本的に定量的な収率で保証する。化学両論的量の遊離
の脂肪酸が用いられ得る(すなわち、グリセロールを基
準にして3モル当量、またはグリセロール部分に存在す
るヒドロキシル基のモル当量数を基準にして1モル当
量)。基質の全重量を基準にして、たった10%用量のリ
パーゼが必要とされ、これは何回でも使用され得る。こ
のことは、生産性という観点から非常に重要である。こ
れら全てが、溶媒を必要としないという事実と一緒にな
って、本プロセスを規模拡大および工業化の観点から実
行可能性の高いものにしている。なぜならば、容積およ
びかさ高さにおける削減が莫大であるからである。ま
た、わずかに過剰(<5/5)の遊離の脂肪酸が、反応
の終了を早め、そして反応の完了を保証するために使用
され得る。 【0089】反応の開始において、1-または3-モノ-ア
シルグリセリド(acyglyeride)が最初に形成され、続い
て1,3-ジアシルグリセリド(diacylglyeride)、および最
後にトリグリセリドがより延長された反応時間で形成さ
れる。モノ-およびジアシルグリセリド(diacylglyeride
s)は、それらが生理学的活性を示すが、水性細胞質環境
においてより大きな溶解性を有し、そしてリン脂質また
は他の官能脂質の合成のような、代替的分子合成経路に
おいて沈殿し得るという点で、有用な中間体である。対
称的に、トリグリセリドは、しばしば細胞膜または貯蔵
ベシクル中にそのまま蓄積される。従って、遊離脂肪酸
またはエステルではなくて、モノ-、ジ-、またはトリグ
リセロール型でCLAを投与することは、CLA成分の取り込
みの様態および分布、代謝速度、ならびに構造的または
生理学的役割に影響し得る。 【0090】1つの好適な実施態様において、投与は経
口である。CLAは、デンプン、ショ糖、または乳糖のよ
うな適したキャリアとともに、錠剤、丸剤、糖衣錠、カ
プセル、溶液、液体、スラリー、懸濁液、およびエマル
ジョン中に処方され得る。CLAは、水性溶液、油性溶
液、または上記で記載される他の形態のいずれかで提供
され得る。本発明の錠剤またはカプセルは、約6.0〜7.0
のpHで溶解する腸溶コーティングでコートされ得る。小
腸で溶解するが胃では溶解しない適した腸溶コーティン
グは、酢酸フタル酸セルロースである。いくつかの実施
態様において、CLAは750mgの80%CLAを含む軟ゼラチン
カプセル(TonalinTM)として提供される。CLAはまた、
以下を含む多数の他の経路のいずれかで提供され得る
が、しかしこれらに制限されない:静脈内、筋肉内、動
脈内、髄内、硬膜下膜内、心室内、経皮、皮下、腹膜
内、鼻内、経腸、局所的、舌下、または直腸法。投与の
ための処方および投与のための技術に対するさらなる詳
細は、Remington’sPharmaceutical Sciences (Maack P
ublishing Co.、Easton、PA)の最新版において見いださ
れ得る。 【0091】CLAの有効量はまた、種々の調製された食
用製品および飲み物の補助として提供され得る。この用
途の目的について、調製された食用製品は、CLAが加え
られた任意の天然の加工処理された食事または非食事の
食用製品を意味する。CLAは、遊離脂肪酸の形態で、ま
たはCLAの一部もしくは完全トリグリセリドを含む油と
して加えられ得る。それ故、CLAは以下を含む種々の調
製された食用製品中に直接組み込まれ得るが、それらに
限定されない:ダイエット飲料、ダイエットバー、補助
物、調製された冷凍食品、キャンディ、スナック製品
(例えば、チップ)、調製された肉製品、牛乳、チーズ、
ヨーグルト、および任意の他の脂肪または油含有食品。 【0092】CLAは酸化を受けやすい。それ故、ヒトの
使用のために、CLAを、レクチン、トコフェロール、ア
スコルベート、アスコルビルパルミテート(ascorbylpal
mitate)、またはローズマリー抽出物のような香辛料抽
出物のような適した抗酸化剤で包むことが望ましい。 【0093】 【実施例】実施例1 低温でプロピレングリコールを使用するベニバナ油の異
性化 プロピレングリコール中低温で、触媒としてKOHを使用
して、ベニバナ油を異性化した。異性化装置は、1つの
口に温度計を設置した2口フラスコから成り、過剰な圧
を逃がすために小さな開口部が残されている。窒素供給
部を、フラスコの他方の口に接続した。フラスコに加え
られた溶液を、磁気撹拌棒および磁気攪拌機を使用し
て、撹拌した。フラスコの温度を、磁気攪拌機上に設置
した自動調温制御の油浴中にフラスコを置くことにより
制御した。 【0094】フラスコを60.27gのプロピレングリコー
ルおよび28.20gのKOHで満たし、そして油浴中に浸し
た。温度を130℃まで上昇させて、KOHを溶解した。KOH
が溶解した後、60.09gのベニバナ油をフラスコ内へ導
入した。大容量の窒素を5分間2口フラスコ中に循環さ
せ、次いでより少ない容量に減少させた。混合物を150
℃まで加熱し、これをほぼ40分間維持した。次いで、
混合物を150℃で3.5時間反応させた。時々、3mlのサン
プルを分析のために取り出した。 【0095】サンプルを直接6mlの熱水中に置き、そし
て遊離脂肪酸が最上層として分離するまでクエン酸を過
剰に加えた。クエン酸が加えられている間、固体化を防
ぐために加熱が必要であった。ガスクロマトグラフィー
による分析のために遊離脂肪酸をメチルエステルへ変換
するため、0.025gの遊離脂肪酸、5mlの4%HCl溶液、
およびエタノールを試験管に加えた。窒素を管に加え、
次いで管を密閉して60℃で20分間水浴中に置いた。次い
で、管を冷却し、そして1mlの精製水および5mlのイソ
オクタンを加えた。窒素を管に加え、そして管を30秒間
振とうした。得られる上層を新たな試験管中の1μlの
精製水に加え、そして再び窒素下で振とうした。次い
で、得られる上層をイソオクタンで洗い、そして第三の
試験管にデカントした。少量の硫酸ナトリウムを水分吸
収のために加えた。次いで、1μlのサンプルをガスク
ロマトグラフィー内へ直接注入した。ガスクロマトグラ
フィー条件は以下の通りであった: システム: Perkins-Elmer 自動システム 注入器: 240℃で分割無し 検出器: 280℃での水素炎イオン化検出器 キャリア: ヘリウム カラム: WCOT溶融シリカ0.25mm ×100M、FAME
用CP-SL88、DF 0.2 加熱プログラム:80℃(0分)1分あたり10℃で220℃
まで上昇、そして220℃で10分間保持。 【0096】全ての結果を、相対的なピーク面積の割合
として表す。標準は一般に入手不可能であるので、溶出
されたピークを他のシステムで確認した。GC-MSは、数
は決定するが、シスおよびトランス結合の位置は決定し
ない。それ故、結合の位置を確認するためにNMR分析を
使用した。主なピークはc9,t11およびt10,c12であっ
た。CLA異性体のNMR分析のため、MarcelS. F. Lie Ken
Jie およびJ. Mustafa、Lipids、32 (10) 1019〜34 (19
97)を参照されたい(本明細書中で参考として援用され
る)。 【0097】表6に示され、そして表10に要約されるこ
のデータは、溶媒としてポリプロピレングリコール、触
媒としてKOH、および低温を使用するベニバナ油の異性
化が、8,10および11,13異性体を欠く共役リノール酸の
生成をもたらすことを実証している。この実験において
利用される高極性のカラムは、c9,t11およびt10,c12異
性体から8,10および11,13異性体を分離するために首尾
よく使用され得る。8,10異性体はc9,t11異性体と同時に
溶出するか、または直後に溶出する傾向がある。11,13
異性体は、カラムの条件に依存して、t10,c11異性体の
前に溶出するか、またはt10,c12異性体と同時に溶出す
る。 【0098】本方法に従って生成した共役リノール酸
を、種々の生成した異性体と比較することで特徴づけ
た。第一に、異性化反応は、本質的に完了まで進行し
た。反応の完了は、全ピーク面積でリノール酸異性体か
ら残留c9,t12リノール酸を引いた全ピーク面積を割るこ
とにより得られる。この値は0.994である。第二に、c9,
t11およびt10,c12異性体の全ピーク面積に対する比が決
定され得る。この値は0.953である。第三に、t9,t11お
よびt10,t12異性体のc9,t11およびt10,c12異性体に対す
る比が決定され得る。この値は0.010である。第四に、t
9,t11およびt10,t12異性体の全ピーク面積に対する比が
決定され得る。この値は0.009である。第五に、t10,c12
異性体のc9,t11異性体に対する比が決定され得る。この
値は1.018である。これらの比を表11に要約する。 【0099】実施例2 高温および高圧下での水性異性化 50gの水および25.32gのNaOHを、高圧反応器(Parr Mod
el 450ML Benchtop Alloy 400、圧力計および攪拌機を
備える)に加えた。NaOHを溶解させ、そして94.0gのベ
ニバナ油を反応器に加えた。反応器を閉じて、窒素で2
分間フラッシュし、次いで全ての弁を閉じた。反応器を
電気ガスケット中で210℃に加熱し、そしてその温度で
6時間維持した。次いで、温度を60℃まで下げて、それ
から圧を逃がし、そして反応器を開けた。2gの得られ
る固体化した石鹸を反応器から取り出し、そしてほぼ40
℃で水に溶解した。次いで、クエン酸を加えて溶液のpH
を6未満に下げた。サンプルを脂肪酸最上層から抜き取
り、そして実施例1におけるように、ガスクロマトグラ
フィーのために調製した。 【0100】ガスクロマトグラフィーの結果を、表7に
表し、そして表10に要約する。これらのデータは、この
異性化法が相対的に大量の8,10および11,13異性体を形
成することを示す。比を表11に表す。 【0101】実施例3 高温および高圧下でのベニバナ油の非水性アルカリ異性
化 100.48gのプロピレングリコールおよび46.75gのKOH
を、実施例2で記載されるように高圧反応器へ加えた。
次いで、反応器を130℃まで加熱してKOHを溶解した。次
いで、100.12gのベニバナ油をKOH-プロピレングリコー
ル混合物へ加えた。反応器を閉じて、窒素で1分間フラ
ッシュし、そして全ての弁を閉じた。次いで、反応器を
210℃まで加熱し、そしてその温度で1時間維持した。
反応器を冷却し、そして内容物を120gの熱水中へデカ
ントした。撹拌しながら、35.3gの37%HClおよび27.59
gのクエン酸を脂肪酸へ連続して加えた。サンプルを最
上層から取り出し、そして真空フラスコ中60℃で乾燥し
た。得られる脂肪酸のサンプルを実施例1に記載される
ように、ガスクロマトグラフィーにより分析した。 【0102】結果を表8に表し、そして表10に要約す
る。この実験は、ベニバナ油の、KOHおよび非水性溶媒
を用いる高温での異性化が、かなりの量の8,10および1
1,13異性体、ならびにt9,t11およびt10,t12異性体の形
成を生じることを実証する。比を表11に表す。 【0103】実施例4 低温での水性アルカリ反応 49.94gの水および39.96gのNaOHを、実施例3で記載さ
れるように、高圧反応器へ加えた。この混合物をNaOHが
溶解するまで加熱した。次に、100.54gのベニバナ油を
高圧反応器へ加え、反応器を窒素でフラッシュし、そし
て全ての弁を閉じた。高圧反応器を179℃まで22.5時間
加熱した。サンプルを、実施例3におけるように、ガス
クロマトグラフィーのために調製した。データを表9に
提供し、そして表10に要約する。この実験は、水性アル
カリ異性化のために低温を使用する場合、共役反応が完
了まで進まないことを実証している。その上さらに、か
なりの量の8,10および11,13異性体が生成される。比を
表11に表す。 【0104】 【表6】【0105】 【表7】【0106】 【表7a】【0107】 【表8】【0108】 【表8a】【0109】 【表9】【0110】 【表9a】【0111】 【表10】相対的面積割合 * -8,10の合計の割合は、0.5未満である na-値はc9,t11/8,10の成分として反映される 【0112】 【表11】*c9,t11は、8,10異性体を含む na- 11,13は検出されず 実施例5 直接エステル化によるCLAのトリアシルグリセロールの
調製 一般に、H核磁気共鳴スペクトルは、溶媒として重水素
化クロロホルム中、BrukerAC 250 NMR分光器で記録され
た。HPLC分離は、Waters 製 PrepLC(R) System500A 機
器により、Millipore製PrepPak(R)500/Silica Cartridg
e カラムを使用して、石油エーテル中10%のジエチルエ
ーテルで溶出して行った。分析GLCは、Haraldssonら、A
ctaChem. Scanned. 45:723 (1991)に記載されるよう
に、先に記載される手順に従って、Perkin-Elmer 8140
ガスクロマトグラフで行った。 【0113】固定化Candida antarctica リパーゼは、N
ovozymeTM/span> としてNovoNordisk(Denmark)より提
供された。これを、エステル化実験において提供された
とおり直接使用した。Merckから購入した分析グレード
のジエチルエーテルを、いかなる精製もなしに使用した
が、しかし同じくMerck製の合成グレードのn-ヘキサン
は、抽出およびHPLCクロマトグラフィーにおける使用の
前に、新たに蒸留した。グリセロール(99%)は、Sigma
およびAldrichChemical Company から購入し、そしてさ
らに精製することなしに使用した。CLA濃縮物は、Tonal
inTM/span> として遊離脂肪酸でNatural Lipids(Norwa
y)より提供された。その純度は、分析GLCおよび高磁場N
MR分光器により確認され、これはいくつかのグリセリド
不純物を示した。CLA濃縮物は、科学研究所(ScienceIns
titute)においてGLCにより決定されるように、43.3%の
9-シス,11-トランス-リノール酸、44.5%の10-トラン
ス,12-シス-リノール酸、5.4%の他のCLA異性体、5.6%
のオレイン酸、および0.6%のパルミチン酸およびステ
アリン酸の各々を含むことが見いだされた。 【0114】実施例6 直接エステル化によるCLAのトリアシルグリセロールの
調製 固定化Candida antarcticaリパーゼ(1.25g)を、グリ
セロール(1.22g、13.3mmol)および遊離脂肪酸としての
CLA(M.wt. 280.3 g/mol;11.6g、41.5mmol)の混合物
に加えた。混合物を、0.01〜0.5 Torrの連続した真空
下、磁気攪拌機ホットプレート上65℃で穏やかに撹拌し
た。反応の進行中生成する揮発性の水を、連続して液体
窒素冷却トラップ中に凝縮させた。48時間後、反応を止
めて、n-ヘキサンを加え、そして濾過により酵素を分離
した。有機相を炭酸ナトリウムのアルカリ水性溶液で処
理して、過剰の遊離脂肪酸を除去した(必要である場
合)。有機溶媒(適切な場合、無水硫酸マグネシウムで乾
燥後)を、ロータリーエバポレーターで減圧除去し、続
いて高真空処理により事実上純粋な生成物を、わずかに
黄色がかった油状物として得た(10.9g、平均M.wt. 87
8.6g/mol;収率93%)。化学量論的量の遊離脂肪酸が
使用された場合、標準化水酸化ナトリウムによる滴定
は、粗反応生成物の遊離脂肪酸含有量を決定するために
適用される(少なくとも99%の組み込みに対応するエス
テル基のモル数を基準にして1%未満の遊離脂肪酸含有
量、これは最小限97%のトリグリセリド含有量と等価で
ある)。粗生成物は、n-ヘキサン中10%のジエチルエー
テルで溶出するHPLC中に直接導入され、100%純粋なト
リグリセリドを無色油状物として得た。250MHz 1H NMR
(CDC13) 8 (ppm) 6.35-6.23 (3H, ddt, Jtrans=15.0 H
z, J=10.9 Hz,jallyl=1.3,=CHCH=CH),5.98-5.90 (3H, d
d, Icis=10.9, J=10.9, -CH=CHCH=),5.71-5.59 (3H., d
td, Jtrans=15.0 Hz, J=6.9 Hz, J=6.9 Hz, J=2.2 Hz,
=CH=CHCH2-),5.35-5.26 (4H,m, =CH2CH=CH-および-CH2C
-1CH2-), 4.33-4.26 (2H, dd, Jgem=11.9 Hz,J=4.3,-C
H2CH2CH2-), 4.18-4.10 2H, dd, Jgem=1.8 Hz, J=6.0,
-CH2CHCH2-),2.37-2.31 (6H, t, J=7.4 H2, -CH2COOR),
2.19-2.05 (12H, m, -CH2CH=CH-),1.66-1.60(6H, qu.,
J= Hz,-CH2CH2COOR), 1.43-1.30 (18H, m, -CH2-), 0.
91-0.86(9H, t, J=6.7 Hz, -CH3). 13C-NMR (CDC13): 8
(ppm) 173.2, 172.8, 134.6, 130.0,128.6,125.5, 68.
8, 62.0, 34.0, 32.9, 31.6, 29.6-28.9 (6C), 27.6, 2
4.8, 22.5, 14.1。 【0115】反応の進行をモニターし、反応中の個々の
グリセリドの組成についてより詳細に提供するために、
サンプルを反応が進行するにつれて定期的に収集した。
それらをHNMR分光器により分析して、反応の進行中のモ
ノ-、ジ-、およびトリアシルグリセロールの組成への良
好な洞察を提供した。結果を以下の表12において実証す
る。表から指摘され得るように、1,3-ジアシルグリセロ
ールは、反応の最初の2時間の間、反応混合物の優勢を
占めた。4時間後、トリアシルグリセロールが優勢とな
り、そして22時間後98%の組成、および48時間後100%
に達した。予想されるように、1,2-ジアシルグリセロー
ルは1,3-ジアシルグリセロールよりも相当に低いレベル
に達した。1-モノアシルグリセロールは、反応の最初の
1時間の間に最大に達したが、しかし2-モノアシルグリ
セロールは反応全体を通して検出されなかった。 【0116】 【表12】 実施例7 CLAの収率および組成における温度および反応継続時間
の変化の影響 ベニバナ油の共役化における温度および反応継続時間の
効果を測定した。水およびNaOHを、表1欄1および2に
示されるように、高圧反応器(ParrModel 450 ML Bencht
op Alloy 400、圧力計および攪拌機を備える)に加え
た。NaOHを溶解させ、そしてベニバナ油を反応器に加え
た(欄3)。反応器を閉じ、そして窒素で2分間フラッシ
ュし、次いで全ての弁を閉じた。反応器を電気ガスケッ
ト中で所望の温度まで加熱し(欄4)、そしてその温度に
所望の時間維持した(欄5)。次いで、温度を60℃まで下
げて、それから圧を逃がして反応器を開けた。各反応に
ついて、得られる固体化した石鹸2gを、反応器から取
り出し、ほぼ40℃で水に溶解した。次いで、溶液のpHを
6未満に下げるためにクエン酸を加えた。サンプルを脂
肪酸最上層から抜き取り、そしてガスクロマトグラフィ
ーのために調製した。 【0117】ガスクロマトグラフィーの結果は、欄6
(9,11および10,12異性体の全割合)、欄7(11,13異性体
の全割合)、および欄8(全CLA異性体または収率の全割
合)に表される。これらのデータは、反応継続時間およ
び温度が増加するにつれて、共役化の全量および11,13
異性体の割合が増加することを示している。11,13異性
体の形成が低い条件下では、共役化の全量もまた低い。 【0118】 【表13】 実施例8 ベニバナ脂肪酸メチルエステル(FAME)の共役化 反応は、密閉した容器中で行った。以下の成分を一緒に
混合した:100gのベニバナFAMEならびにほぼ2.8gのKO
CH3および2.8gのメタノールの混合物。2つの成分の混
合中メタノールの蒸発のために、おそらくはメタノール
よりもKOMeが存在した。混合物は、密閉した反応容器中
窒素雰囲気下で、5時間111〜115℃で撹拌した。異性体
の分配はガスクロマトグラフィーにより分析した。結果
は表2に要約される。GCの生データは、表3に表され
る。これらのデータは、共役化ベニバナFAMEは、穏やか
な条件下で達成され、かなりの量の望ましくない8,10お
よび11,13異性体を欠く生成物をもたらし得ることを示
唆する。 【0119】 【表14】異性体の分配 実施例9 共役化ベニバナFAMEの大規模バッチ生成 ベニバナ共役化FAMEの生成は、2つの工程、メタノリシ
スおよび共役化に分けられ得る。メタノリシスのため
に、6,000kgのベニバナ油が密閉した反応器中へ投入さ
れた。反応器を大気圧で窒素でパージし、そして1150リ
ットルのメタノールおよび160kgのNaOCH3(30%溶液)
を加えた。混合物を撹拌しながら65℃まで加熱し、そし
て65℃で2時間反応させた。反応器を窒素ガスでパージ
しながら、得られる下層をデカントした。ついで、1000
リットルの水(40〜50℃、その中に50kgのクエン酸一水
和物が溶解されている)を撹拌しながら加えた。層を分
離させ(ほぼ60分)、そして反応器を窒素ガスでパージし
ながら、下層をデカントした。得られるベニバナFAME生
成物を減圧下1時間80℃で乾燥した。 【0120】ベニバナFAMEを共役化するために、250k
gのKOCH3をメタノールに溶解してペーストを形成し、
反応器に加えた。次いで、混合物を撹拌しながら120℃
まで加熱し、そして反応を3時間継続させた。混合物を
100℃まで冷却し、そして1000リットルの水(40〜50℃、
その中に50kgのクエン酸一水和物が溶解されている)を
撹拌しながら加えた。混合物を15分間撹拌し、次いで層
を20分で分離させた。下層をデカントし、そして生成物
を80℃で1時間乾燥し、次いで窒素下で保管した。 【0121】得られるCLAは、Perkin Elmer Autosystem
XL GC を使用して、以下の条件下で分析した: カラム: WCOT 溶融シリカ 100m × 0.25mm、CP SIL 8
8コーティング キャリア: Heガス、30.0 PSI 温度: 220℃ 実行時間:35〜90分 注入: 240℃で分割無し 検出器: 280℃でのFID GCの結果は、表15および16に要約される。 【0122】 【表15】 【0123】 【表15a】 【0124】 【表16】以下は、本発明のCLA遊離脂肪酸、トリグリセリド、お
よびエステルを含む代表的な動物の飼料の実施例であ
る。 【0125】実施例10 A.ブタ幼動物飼料 【0126】 【表17】 B.ブタのための育成飼料-仕上飼料 (40〜240 LBS[18〜109KGS]より) 【0127】 【表18】C.ブタ育成飼料-仕上飼料 (121〜240 LBS[55〜109KGS]のブタに対して) 【0128】 【表19】 ブタ微量ミネラル予備混合物の組成および分析 【0129】 【表20】 ブタビタミン予備混合物の組成 【0130】 【表21】D.ニワトリのための18%タンパク質層状飼料 【0131】 【表22】 E.ブロイラーのための幼動物飼料および仕上飼料 【0132】 【表23】【0133】 【表23a】 F.育成/仕上七面鳥飼料 【0134】 【表24】【0135】 【表24a】 G.乾燥ドッグフード処方物 【0136】 【表25】H.半生ドッグフード処方物 【0137】 【表26】 【0138】 【発明の効果】治療的および栄養的応用の両方のため
の、CLAの規定された商業的供給源の開発において、大
量の規定された材料であって、有害なCLAが少ないもの
を調製するためのプロセスが提供された。
【図面の簡単な説明】 【図1】 図1は、CLAを生成するために使用される手
順のフローダイヤグラムである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11C 1/02 A23D 9/00 516 (72)発明者 カール スカリー アメリカ合衆国 ミネソタ 56502, デ トロイト レイクス, ダブリュー. ホ ルメス ストリート 211, スイート 308 (72)発明者 ダリア ジェロム アメリカ合衆国 ミネソタ 56502, デ トロイト レイクス, ダブリュー. ホ ルメス ストリート 211, スイート 308 (72)発明者 グドマンダー ハラルドッソン アイスランド国 アイエス−109 レイク ジャウィク, クリファセル 14 Fターム(参考) 2B150 AA02 DA37 4B026 DG01 DH10 DP10 DX01 4C206 AA01 DA04 MA02 MA04 NA14 ZB26 ZC21 4H059 BA26 BB05 CA99

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 少なくとも50%の共役リノール酸を含む
    組成物であって、該組成物は1%未満の天然に存在しな
    いオクタデカジエン酸異性体を有することで特徴づけら
    れる、組成物。
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