JP2003073189A - 半導体製造方法及び装置 - Google Patents

半導体製造方法及び装置

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JP2003073189A
JP2003073189A JP2001264695A JP2001264695A JP2003073189A JP 2003073189 A JP2003073189 A JP 2003073189A JP 2001264695 A JP2001264695 A JP 2001264695A JP 2001264695 A JP2001264695 A JP 2001264695A JP 2003073189 A JP2003073189 A JP 2003073189A
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Hisamitsu Abe
寿充 安部
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間に亘ってエッジチップの発生なしにウ
エハーベースにセットされた基板上に気相成長による成
膜を行えるようにすること。 【解決手段】 原料ガスを反応装置2内に供給しウエハ
ーベース30の凹部31にセットして保持されている半
導体基板40の表面に半導体単結晶層50を気相成長さ
せるようにした半導体製造装置1において、凹部31の
深さ寸法Dを半導体基板40の厚さ寸法dよりも大きく
した。この寸法差により半導体基板40の表面レベルは
凹部31のエッジのレベルよりも下方となり、ウエハー
ベース30の表面30Aに堆積した堆積層60のせり出
し部60Aのの影響を有効に回避することができる。凹
部31の深さ寸法Dを半導体基板40の厚さ寸法dより
小さくしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に化合物半
導体薄膜を気相成長させるための半導体製造方法及び装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の化合物半導体装置の製造のため
に、従来から、5族原料にAsH3 やPH3 のような水
素化物を用いてエピタキシャル結晶層を成長させるハイ
ドライドVPE(HVPE)法、あるいは有機金属を熱
分解させることによりエピタキシャル結晶層を成長させ
る有機金属熱分解法(MOCVD法)等を用いて、基板
上に所要の単結晶層を連続的に積層した半導体薄膜結晶
ウエハーが用いられている。このように、各種のエピタ
キシャル気相成長法によって基板上に所要の化合物半導
体単結晶層を気相成長させる従来の半導体製造装置にあ
っては、非常に薄い基板をその平面性を保って反応炉内
にしっかりと固定しておくため、ウエハーベースが使用
されている。
【0003】この従来のウエハーベースは、例えば厚さ
が600(μm)程度の基板に対して0.5(mm)程度
の座ぐり深さの基板収容のための凹部を有する形態のも
のが使用されており、ウエハーベースの凹部に基板をセ
ットした後、原料ガスを反応炉内に送り込み、基板上に
化合物半導体薄膜をエピタキシャル気相成長によって成
膜している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の装置を用いて基板上に気相成長による化合物半
導体薄膜を成膜すると、原料ガスは基板上のみならず、
ウエハーベースの凹部の周囲の表面にも接触してそこに
原料物質が堆積することとなる。このウエハーベース表
面への堆積物は気相成長処理を行う度に累積され、この
累積量が多くなると、この累積された堆積物と基板上に
成長した化合物半導体薄膜とが相互に干渉し、出来上が
った基板にエッジチップと呼ばれる微小な破壊部分が発
生し、製品の歩留りを低下させる一因となっている。上
記の例の場合、累積バッチ数が10バッチ程度でエッジ
チップが発生し始めていた。
【0005】エッジチップの発生は、このように、ウエ
ハーベースの表面に堆積する原料物質の量が多くなった
場合に問題となるため、従来ではウエハーベースのメン
テナンスをこまめに行うことによりエッジチップが発生
しないよう、操作者が経験に頼って頻繁にウエハーベー
スの交換を行っている。このため、製造装置の運転停止
時間が長くなる上に、保守コストの増大を招くこととな
り、結局製品のコストを上昇させてしまうという問題が
生じている。また、出来上がった製品の品質の均一性の
確保にも問題が生じている。
【0006】本発明の目的は、従来技術における上述の
問題点を解決することができる、改善された半導体製造
方法及び装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】長期間に亘ってエッジチ
ップの発生なしにウエハーベースにセットされた基板上
に気相成長による成膜を行うことができるようにし、半
導体製造装置の保守、点検の間隔を長くすることができ
るようにすると共に、製造品質の均一性の確保が図られ
るようにするため、本発明者はエッジチップ発生のメカ
ニズムを解明するため種々検討を行った。その結果、原
料物質の堆積が進むとウエハーベースの基板セット用凹
部の内側エッジ部に堆積物がせり出す状態となり、この
せり出し部分がエッジチップの発生に密接にかかわって
いることが判った。さらに、度重なるウエハーベースの
改良検討及びデータ解析の結果、エッジチップの散発的
発生は、加工公差の範囲内で基板毎に異なる基板厚さ
と、加工公差の範囲内でウエハーベース毎に異なる基板
収容のための凹部のザグリ部深さとが関係していること
が判った。基板の厚さdとこの基板をセットするための
凹部の深さDとは、所定の差を有しているそれぞれの加
工公差を考慮することが重要であることが判った。
【0008】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、ウエハーベースの基板セット用凹部の内側エッジ
部分に堆積物のせり出しが生じた場合でもその影響を有
効に抑えることができるよう凹部の深さ寸法と基板の厚
み寸法とを所定の関係とし、これにより、ウエハーベー
スを長期間に亘って用いても、これを用いて製造された
半導体にエッジチップを生じさせないようにしたもので
ある。
【0009】請求項1の発明によれば、原料ガスを反応
装置内に供給し該反応装置内にウエハーベースの凹部に
セットして保持されている基板の表面に半導体薄膜結晶
層を気相成長させるようにした半導体製造装置におい
て、前記凹部の深さ寸法を前記基板の厚さ寸法よりも大
きくしたことを特徴とする半導体製造装置が提供され
る。
【0010】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
において、前記深さ寸法と前記厚さ寸法との差が0.0
4(mm)〜0.11(mm)の範囲内にある半導体製造装
置が提案される。
【0011】請求項3の発明によれば、原料ガスを反応
装置内に供給し該反応装置内にウエハーベースの凹部に
セットして保持されている基板の表面に半導体薄膜結晶
層を気相成長させるようにした半導体製造装置におい
て、前記凹部の深さ寸法を前記基板の厚さ寸法よりも小
さくしたことを特徴とする半導体製造装置が提案され
る。
【0012】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
において、前記凹部の深さ寸法Dと前記基板の厚さ寸法
dとが下式 120(μm) ≦ d−D ≦ 300(μm) を満足している半導体製造装置が提案される。
【0013】請求項5の発明によれば、請求項3の発明
において、前記凹部の深さ寸法Dと前記基板の厚さ寸法
dとが下式 170(μm) ≦ d−D ≦ 300(μm) を満足している半導体製造装置が提案される。
【0014】凹部の深さ寸法を基板の厚さ寸法より大き
くしておくことにより、基板をウエハーベースの凹部に
セットした場合、基板の表面レベルは凹部のエッジのレ
ベルよりも下方となるレベル差を生じる。この結果、ウ
エハーベースの表面に堆積した堆積物の凹部のエッジか
ら内側へのせり出しの影響を有効に回避することがで
き、上記レベル差により基板の周縁部にエッジチップが
生じるのを長期間に亘って有効に防止することができ
る。
【0015】また、凹部の深さ寸法を基板の厚さ寸法よ
り小さくしておく場合には、基板をウエハーベースの凹
部にセットした場合、基板の表面レベルが凹部のエッジ
のレベルよりも上方となるようにレベル差を生じる。こ
の結果、ウエハーベースの表面に堆積した堆積物の凹部
のエッジから内側へのせり出しが生じないので、基板の
周縁部にエッジチップが生じるのを長期間に亘って有効
に防止することができる。気相成長を重ねるにつれ、堆
積物の累積量は多くなるため、やがて上記レベル差がな
くなる。そのため、運転効率、保守コスト等との兼ね合
いから、適当なレベル差を設けることで、問題を解決で
きる。
【0016】請求項6の発明によれば、原料ガスを反応
装置内に供給し該反応装置内にウエハーベースの凹部に
セットして保持されている基板の表面に半導体薄膜結晶
層を気相成長させて半導体を製造する半導体製造方法に
おいて、前記凹部の深さ寸法が前記基板の厚さ寸法より
も大きい状態で前記半導体薄膜結晶層の気相成長を行う
ようにしたことを特徴とする半導体製造方法が提案され
る。
【0017】請求項7の発明によれば、原料ガスを反応
装置内に供給し該反応装置内にウエハーベースの凹部に
セットして保持されている基板の表面に半導体薄膜結晶
層を気相成長させて半導体を製造する半導体製造方法に
おいて、前記凹部の深さ寸法が前記基板の厚さ寸法より
も小さい状態で前記半導体薄膜結晶層の気相成長を行う
ようにしたことを特徴とする半導体製造方法が提案され
る。
【0018】請求項8の発明によれば、請求項6又は7
の発明において、累積バッチ数が前記深さ寸法と前記厚
さ寸法との差分に応じて予め定められている値に達した
場合に前記ウエハーベースを交換又は清掃するようにし
た半導体製造方法が提案される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例につき詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明による半導体製造装置の実
施の形態の一例を示す概略構成図である。半導体製造装
置1は、例えばInGaAlNの如きGaN系の3−5
族化合物半導体ウエハーあるいはGaAs系の3−5族
化合物半導体ウエハー等、適宜の化合物半導体ウエハー
をMOCVD法により製造するための装置であり、反応
装置2と、該反応装置2に原料ガスを供給するための原
料ガス供給装置3とを備えて成っている。
【0021】反応装置2は、反応チャンバを形成するハ
ウジング本体21を備え、ハウジング本体21内に設置
されている回転台22の回転筒部22Aには、ウエハー
ベース30が取り付けられている。図1では、ウエハー
ベース30が1つだけ見えているが、ウエハーベース3
0は、回転筒部22Aの外周壁に沿って適宜の数設ける
ことができる。
【0022】ウエハーベース30には、所要の化合物半
導体薄膜結晶ウエハーを製造するのに必要な半導体基板
40が装着されており、原料ガス供給装置3からの原料
ガスは供給ライン4を介してハウジング本体21の上方
から反応装置2内に供給される。
【0023】ハウジング本体21内には、原料ガス供給
装置3から送られてくる原料ガスをエピタキシャル結晶
層の形成のために半導体基板40の表面全体に亘って均
一流量で供給するための吹出装置23が設けられてお
り、これにより、ハウジング本体21内に供給された原
料ガスが、半導体基板40の外面に沿って流れ、排出ポ
ート21Aからハウジング本体21外に排出される構成
となっている。
【0024】なお、本実施の形態では、ハウジング本体
21は2重壁構造となっており、その上部に設けられた
冷却水供給口21Bから供給された冷却水がハウジング
本体21の外表面全体を冷却し冷却水排出口21Cから
排出される、水冷式の構成となっている。
【0025】図2には、図1に示したウエハーベース3
0の拡大断面図が示されている。ウエハーベース30
は、例えば600(μm)程度の厚さの極めて薄い半導
体基板40をその平坦性を保って反応装置2内に保持し
ておくための治具であり、半導体基板40を収容するた
め、ウエハーベース30の表面30Aに座ぐりを施すこ
とによって形成された凹部31が設けられている。
【0026】本実施の形態では、凹部31の底面31A
は、そこにセットすべき半導体基板40の直径寸法より
も若干大きい直径寸法を有する円形形状となっており、
凹部31の開口31Bの直径は半導体基板40の直径よ
りは大きいが底面31Aの直径よりも若干小さい寸法と
なっている。すなわち、凹部31は下方に向けて拡大す
る穴となっている。そして、凹部31の深さ寸法Dは、
半導体基板40の厚さ寸法dよりも大きくなっている。
そして、半導体基板40は凹部31の底面31Aに密着
するようにして凹部31内に収容されるので、半導体基
板40が凹部31内に収容された状態にあっては、半導
体基板40の表面のレベルがウエハーベース30の凹部
31の周囲の表面30Aのエッジのレベルよりも低くな
る。
【0027】ウエハーベース30は以上のように構成さ
れているので、半導体基板40が図示しない加熱源によ
って所定の成長温度になるように加熱されている状態で
原料ガスが吹出装置23から矢印Aに沿って流れること
により、半導体基板40の表面40A上に所要の化合物
半導体単結晶層が成膜される。このとき、ウエハーベー
ス30の凹部31の周囲の表面30A上にも原料物質が
堆積することになる。
【0028】図3は、半導体基板40上に半導体単結晶
層50が成膜され、ウエハーベース30の表面30A上
へ原料物質の堆積層60が形成された様子を示した図で
ある。
【0029】半導体基板40は、半導体単結晶層50の
成膜が終了すればウエハーベース30から外され、次の
新しい半導体基板40がセットされる。しかし、表面3
0A上へ堆積した堆積層60は、半導体基板40の交換
に拘らず、順次累積され、この累積量が多くなると、堆
積層60が凹部31内へせり出すようになり、せり出し
部60Aが生じることになる。
【0030】しかし、D>dとなっているので、堆積層
60にせり出し部60Aが生じても、せり出し部60A
とウエハーベース30上の半導体単結晶層50との間で
干渉が生じることがなく、したがって、半導体基板40
及び半導体単結晶層50にエッジチップが発生するのを
有効に抑えることができる。この結果、エッジチップに
影響されることなく半導体単結晶層50を成長させるこ
とができ、比較的長期間に亘って所要の品質の半導体を
所定の均一性をもって製造することができる。
【0031】以上の説明から判るように、エッジチップ
を発生させないためには、深さ寸法Dと厚さ寸法dとの
差を大きくすればよいことが理解される。しかし、深さ
寸法Dを大きくするにつれせり出し部60Aの半導体単
結晶層50に対する影響は小さくなるが、反面ウエハー
ベース30における原料ガスの流れが乱れやすくなり、
ウエハーベース30上に成膜すべき半導体単結晶層50
の品質に悪影響を与えることになる。したがって、深さ
寸法Dの大きさは、このような不具合を生じさせない範
囲でなるべく大きな値に定めることが好ましい。
【0032】本発明者の実験によれば、ウエハーベース
30の直径が76.2±0.1(mm)の大きさで厚さ寸
法dが625±10(μm)の場合、D−dの値が0.
04〜0.11(mm)の範囲であれば、原料ガスの乱れ
を生じさせず、且つエッジチップの発生を累積バッチ数
100程度まで抑えておくことが確認された。
【0033】図2に示したウエハーベース30では、D
>dとすることによりエッジチップの発生を抑えるよう
にしたものである。しかし、D<dとすることにより、
表面30A上に堆積される堆積層60による影響を除去
する構成とすることもできる。
【0034】図4には、D<dとしたウエハーベース1
30の一実施形態が示されている。図4の各部のうち図
2の各部に対応する部分には100番台の同一の符号を
付して示してある。ウエハーベース130では、凹部1
31の深さ寸法Dが半導体基板40の厚み寸法dよりも
小さくなっており、したがって、凹部131内にセット
された半導体基板40は、その表面40Aのレベルが、
表面130Aのレベルよりも上方となっている。
【0035】したがって、原料ガスを矢印A方向に流し
て半導体基板40上に半導体単結晶層50を成膜した場
合、表面130A上に堆積される堆積層60は凹部13
1内へせり出すことができず、堆積層60が半導体単結
晶層50及び半導体基板40に対して干渉するのを有効
に抑えることができる。
【0036】図4に示した構成の場合、d−Dの値を大
きくするほどウエハーベース130のメンテナンスなし
にエッジチップの発生を長期間に亘って抑えることがで
きるが、d−Dの値が大きくなると、半導体基板40の
表面における原料ガスの流れに乱れが生じやすくなり、
出来上がった製品の品質に問題を生じることになる。
【0037】したがって、d−Dの値はある範囲内にあ
ることが望ましいことが判る。そこで、種々実験を行っ
た結果、図5に示す関係があることが判った。図5に示
したグラフは、d−Dの大きさ(μm)とエッジチップ
が発生し始める累積バッチ数(B)との間の関係を示す
ものである。
【0038】実験の結果、1回当たり2(μm)の膜厚
の半導体結晶層を成長させた場合、d−Dを100(μ
m)とした場合の累積バッチ数(B)は10であり、d
−Dを120(μm)とした場合の累積バッチ数(B)
は38であった。この実験結果に基づき、次の推測が成
立する。
【0039】すなわち、メンテナンス後には、20バッ
チ程度の製品特性の合わせ込みが必要である。そして、
続けて製品製造を10バッチ行うとすると少なくとも3
0バッチの間、エッジチップの発生が起こらないことが
必要である。したがって、図5より 120(μm) ≦ d−D の関係式を満足することが望ましい。さらに、定期に行
うメンテナンス間隔を100バッチとすると、 170(μm) ≦ d−D の関係式を満足することが望ましい。原料ガスが乱れる
ことによって生じる格子欠陥の許容値を考慮すると、 d−D ≦ 300(μm) であることが望ましい。以上から、d−Dの値は、 120(μm) ≦ d−D ≦ 300(μm) より好ましくは 170(μm) ≦ d−D ≦ 300(μm) であることが判る。
【0040】以上の説明から判るように、累積バッチ数
(B)が深さ寸法Dと厚さ寸法dとの差分に応じた所定
の値になったときにウエハーベース130のメンテナン
ス、すなわち、交換又は清掃を行うことにより出来上が
った製品の品質を高品質且つ均一に保つことができる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、ウエハーベースの凹部
の深さ寸法Dとそこにセットされる基板の厚さ寸法dと
を所定の関係にするだけで、ウエハーベースのメンテナ
ンスなしに長期間に亘ってエッジチップを発生させるこ
となく半導体の製造を行うことができる。したがって、
従来よりも装置の運転停止期間を短くすることができ、
装置の稼動効率を高めることができるので、半導体の製
造コストの低減を期待できる。また、メンテナンスの時
間間隔も長くすることができるので、そのためのコスト
も低減できる。また、累積バッチ数が深さ寸法と厚さ寸
法との差分に応じた所定の値になったときにウエハーベ
ースのメンテナンス、すなわち、交換又は清掃を行うこ
とにより出来上がった製品の品質を高品質且つ均一に保
つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体製造装置の実施の形態の一
例を示す概略構成図。
【図2】図1に示したウエハーベースの拡大断面図。
【図3】図1に示したウエハーベース表面上に原料物質
の堆積層が形成された様子を示す拡大断面図。
【図4】図1に示した半導体製造装置に用いることがで
きる他のウエハーベースの拡大断面図。
【図5】エッジチップの発生開始となる累積バッチ数と
半導体基板の厚みとウエハーベースの凹部の深さ寸法と
の差分d−Dとの間の関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1 半導体製造装置 2 反応装置 3 原料ガス供給装置 4 供給ライン 21 ハウジング本体 22 回転台 23 吹出装置 30、130 ウエハーベース 31、131 凹部 31A、131A 底面 40 半導体基板 40A 表面 50 半導体単結晶層 60 堆積層 D 深さ寸法 d 厚さ寸法

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料ガスを反応装置内に供給し該反応装
    置内にウエハーベースの凹部にセットして保持されてい
    る基板の表面に半導体薄膜結晶層を気相成長させるよう
    にした半導体製造装置において、 前記凹部の深さ寸法を前記基板の厚さ寸法よりも大きく
    したことを特徴とする半導体製造装置。
  2. 【請求項2】 前記深さ寸法と前記厚さ寸法との差が
    0.04(mm)〜0.11(mm)の範囲内にある請求項
    1記載の半導体製造装置。
  3. 【請求項3】 原料ガスを反応装置内に供給し該反応装
    置内にウエハーベースの凹部にセットして保持されてい
    る基板の表面に半導体薄膜結晶層を気相成長させるよう
    にした半導体製造装置において、 前記凹部の深さ寸法を前記基板の厚さ寸法よりも小さく
    したことを特徴とする半導体製造装置。
  4. 【請求項4】 前記凹部の深さ寸法Dと前記基板の厚さ
    寸法dとが下式 120(μm) ≦ d−D ≦ 300(μm) を満足している請求項3記載の半導体製造装置。
  5. 【請求項5】 前記凹部の深さ寸法Dと前記基板の厚さ
    寸法dとが下式 170(μm) ≦ d−D ≦ 300(μm) を満足している請求項3記載の半導体製造装置。
  6. 【請求項6】 原料ガスを反応装置内に供給し該反応装
    置内にウエハーベースの凹部にセットして保持されてい
    る基板の表面に半導体薄膜結晶層を気相成長させて半導
    体を製造する半導体製造方法において、 前記凹部の深さ寸法が前記基板の厚さ寸法よりも大きい
    状態で前記半導体薄膜結晶層の気相成長を行うようにし
    たことを特徴とする半導体製造方法。
  7. 【請求項7】 原料ガスを反応装置内に供給し該反応装
    置内にウエハーベースの凹部にセットして保持されてい
    る基板の表面に半導体薄膜結晶層を気相成長させて半導
    体を製造する半導体製造方法において、 前記凹部の深さ寸法が前記基板の厚さ寸法よりも小さい
    状態で前記半導体薄膜結晶層の気相成長を行うようにし
    たことを特徴とする半導体製造方法。
  8. 【請求項8】 累積バッチ数が前記深さ寸法と前記厚さ
    寸法との差分に応じて予め定められている値に達した場
    合に前記ウエハーベースを交換又は清掃するようにした
    請求項6又は7記載の半導体製造方法。
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