JP2003066333A - 顕微鏡ズーム対物レンズ - Google Patents

顕微鏡ズーム対物レンズ

Info

Publication number
JP2003066333A
JP2003066333A JP2001271868A JP2001271868A JP2003066333A JP 2003066333 A JP2003066333 A JP 2003066333A JP 2001271868 A JP2001271868 A JP 2001271868A JP 2001271868 A JP2001271868 A JP 2001271868A JP 2003066333 A JP2003066333 A JP 2003066333A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens group
group
cemented
positive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001271868A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3990126B2 (ja
Inventor
Kenji Kawasaki
健司 川崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2001271868A priority Critical patent/JP3990126B2/ja
Priority to US09/986,171 priority patent/US6674582B2/en
Publication of JP2003066333A publication Critical patent/JP2003066333A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3990126B2 publication Critical patent/JP3990126B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/02Objectives
    • G02B21/025Objectives with variable magnification

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学性能が良好で光学系がコンパクトに構成
され、ズーム変倍比が3倍以上の顕微鏡ズーム対物レン
ズを提供する。 【解決手段】 正のパワーを持つ第1レンズ群G1、負
のパワーを持つ第2レンズ群G2、正のパワーを持つ第
3レンズ群G3で構成され、低倍側から高倍側へ変倍す
る際に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔が
大きくなり、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間
隔が小さくなるように、第2レンズ群G2と第3レンズ
群G3が光軸上を移動し、第1レンズ群G1中に正レン
ズと負レンズで構成された正のパワーを持つ接合レンズ
を少なくとも1つ備え、その正レンズのアッベ数をνと
したとき、ν>80となる接合レンズを備えた顕微鏡ズ
ーム対物レンズ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顕微鏡ズーム対物
レンズに関し、特に、3倍以上の変倍比を持つ顕微鏡ズ
ーム対物レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】顕微鏡用の対物レンズは、主に1倍付近
から100倍前後の倍率範囲で、作動距離や開口数(N
A)等が設定されている。そして、観察方法に応じて位
相差や蛍光観察に能力を発揮するもの等、様々な種類の
対物レンズが用意されている。また、例えば、高い開口
数を持つ100倍前後の対物レンズには、油浸対物レン
ズや補正環付き対物レンズ等がある。この中、補正環付
き対物レンズは、カバーグラスの厚みに対応して対物レ
ンズ内のレンズ(あるいはレンズ群)を移動することに
よって、収差を補正する対物レンズである。
【0003】補正環付き対物レンズの一例として、特開
平1−307717号公報に開示された構成がある。補
正環付き対物レンズは、高倍、高開口数の対物レンズに
多くみられる。このような高倍、高開口数の対物レンズ
では、カバーグラスの厚さのばらつきによって収差が悪
化する。そこで、対物レンズ内の所定のレンズ群を光軸
に沿って移動させることで、主に球面収差の補正が行え
るようにしている。
【0004】ところで、顕微鏡の観察倍率を変化させる
方法としては、対物レンズの後方に中間変倍光学系を配
置して、観察光軸に対して中間変倍光学系を挿脱する方
法がある。この方法では、2つの異なる観察倍率を得る
ことができる。また、別の方法としては、結像レンズと
ズームレンズを組み合わせた方法があり、例えば特開平
6−18784号公報に開示されている。この公報に
は、対物レンズの後方にズーム式の結像レンズを配置し
た構成が開示されている。
【0005】また、USP3,671,099やUSP
3,456,998やUSP3,421,807では、
対物レンズの後方にズームレンズを組み合わせたものが
提案されている。
【0006】また、実体顕微鏡では、顕微鏡に比べて倍
率は低く開口数は劣るが、作動距離の長い対物レンズと
ズーム変倍を組み合わせることで操作性や立体感に優れ
たものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】顕微鏡の対物レンズ
は、複数の対物レンズを倍率に応じて適宜切り換えて観
察を行っている。それぞれの対物レンズで光軸のずれが
ある場合には、低倍率の観察から高倍率の切り換えに伴
い、観察中心のずれを調整するためにステージを操作し
なければならない。また、それぞれの対物レンズで同焦
距離に違いがあると、作動距離を調整するために準焦ハ
ンドルを操作する必要がある。また、それぞれの倍率に
応じて対物レンズを揃える必要があり、コスト的にも高
くなってしまう。
【0008】また、補正環付き対物レンズにおけるレン
ズ群の移動は、主に球面収差の補正を行うためのもので
ある。したがって、レンズ群の移動量もわずかであるの
で、観察倍率はほとんど変化しない。
【0009】また、対物レンズの後方に中間変倍ユニッ
トを配置した場合には、変倍によって観察倍率が高くな
ったとしても、開口数が変わらないために、解像力が向
上しない問題点がある。また、対物レンズと結像レンズ
間に変倍部を設けるために、光学系の全長が長くなると
いう問題がある。そのため、顕微鏡システムをコンパク
トに構成することができない。また、射出瞳の位置が、
変倍に伴って大きく変化するという問題がある。
【0010】また、特開平6−18784号公報に提案
の対物レンズのように、対物レンズの後方にズーム式の
結像レンズを配置する場合には、視野数が小さく通常の
対物レンズに比べて収差性能で劣る。また、ズームレン
ズ部の全長が長く、コンパクトさやシステム性に欠ける
面がある。
【0011】また、USP3,671,099やUSP
3,456,998やUSP3,421,807では、
対物レンズの後方にズームレンズを組み合わせたものが
提案されている。しかしながら、現在の対物レンズと光
学性能を比較すると、色収差性能や球面収差や像面平坦
性等の収差性能、及び、開口数や視野数といった仕様の
点で劣っている。このため、現在の市場のニーズを満足
するような光学性能とは言えない。
【0012】一方、実体顕微鏡は、顕微鏡に比べて倍率
が低く、さらに、開口数がかなり小さい。例えば倍率が
10倍では、顕微鏡では開口数が0.25から0.4と
高いのに対して、実体顕微鏡では約0.1と低い。した
がって、細胞等の観察では見えの差は明らかである。つ
まり、実体顕微鏡は、見えの点において顕微鏡の対物レ
ンズにはかなわない。しかも、実体顕微鏡等のアフォー
カルズームは、射出瞳位置の変動が大きく、照明光学系
ユニットや撮影光学系ユニットを組み込む場合には、シ
ステム上の制限事項がある。
【0013】さらに、従来の方法による倍率の変倍で
は、射出瞳位置の変動が大きいので、ケラレや周辺減光
等の性能の劣化や、同軸落射照明光学系等のケラレ、あ
るいは、撮影光学系側のシステム上の制限事項があっ
た。
【0014】このように、これまで提案された光学系
は、顕微鏡の対物レンズと同等の開口数と光学性能を備
え、対物レンズを切り換えることなく倍率変換に応じて
開口数が大きくなる光学系で、かつ、コンパクトな構成
であるとは言えなかった。
【0015】本発明は従来技術のこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、光学性能が良好
で光学系がコンパクトに構成され、ズーム変倍比が3倍
以上の顕微鏡ズーム対物レンズを提供することである。
また、倍率の変化に応じて開口数が変化する顕微鏡ズー
ム対物レンズを提供することである。また、射出瞳位置
が略一定に保たれた(射出瞳位置の変動が抑えられた)
顕微鏡ズーム対物レンズを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】一般的に、顕微鏡の対物
レンズは細かい構造を観察することを目的とする。その
ため、本発明の顕微鏡ズーム対物レンズにおいても、高
倍側での光学性能を良好に補正する必要がある。特に、
高倍側での球面収差と色収差を良好に補正することが必
須である。また、ズーム変倍時の射出瞳位置の変動を抑
える必要がある。
【0017】そこで、第1の発明の顕微鏡ズーム対物レ
ンズは、物体から順に、正のパワーを持つ第1レンズ
群、負のパワーを持つ第2レンズ群、正のパワーを持つ
第3レンズ群の少なくとも3つのレンズ群で構成され、
低倍側から高倍側へ変倍する際に、前記第1レンズ群と
前記第2レンズ群の間隔が大きくなり、前記第2レンズ
群と前記第3レンズ群の間隔が小さくなるように、前記
第2レンズ群と前記第3レンズ群が光軸上を移動し、第
1レンズ群中に正レンズと負レンズで構成された正のパ
ワーを持つ接合レンズを少なくとも1つ備え、前記正レ
ンズのアッベ数をνとしたとき、前記正レンズが以下の
条件(1)を満足することを特徴とする。
【0018】 ν>80 ・・・(1) 第1の発明の構成における各レンズ群の作用を説明す
る。なお、ここでの各レンズ群についての説明は、本発
明の顕微鏡ズーム対物レンズにおけるレンズ系の基本構
成に関わる説明である。したがって、各レンズ群の作用
については、後述の第2乃至第5の発明、及び第23の
発明においても同様である。また、本発明の顕微鏡ズー
ム対物レンズにおけるレンズ系は、少なくとも3つのレ
ンズ群で構成されるものであるが、3つのレンズ群、あ
るいは4つのレンズ群で構成するのが好ましい。
【0019】第1の発明の構成において、正のパワーを
持つ第1レンズ群は、物体からの光束を集光する。負の
パワーを持つ第2レンズ群は、光軸上を移動することに
よって主に変倍を行う。レンズ系が3つのレンズ群で構
成される場合(以下、3群構成とする。)、第3レンズ
群は最終レンズ群になる。この第3レンズ群は正のパワ
ーを持ち、光軸上を移動して各ズーム状態の像面の位置
を所定の位置に一致させる作用をする。
【0020】なお、レンズ系が4つのレンズ群で構成さ
れる場合(以下、4群構成とする。)は、第4レンズ群
が最終レンズ群になる。この第4レンズ群は負のパワー
とするのがよい。そして、この第4レンズ群も光軸に沿
って移動させれば、各ズーム状態における像面位置を所
定の位置に一致させることができる。また、射出瞳位置
についても、所定の位置に略一致させることができる。
【0021】最終レンズ群から射出された光束は、どの
ズーム状態においても無限遠光束となる。そして、最終
レンズ群の後方に配置された結像レンズによって標本の
像が形成され、接眼レンズによって像の観察が行われ
る。
【0022】次に、各レンズ群の動きと光線の様子につ
いて、高倍側と低倍側で説明する。
【0023】高倍側では、第1レンズ群と第2レンズ群
の間隔が大きくなり、第2レンズ群と第3レンズ群の間
隔が小さくなるように、第2レンズ群と第3レンズ群が
光軸に沿って移動する。そのため、軸上光線の光線高
は、第1レンズ群中で最も高くなり、第1レンズ群の収
斂作用によって第2レンズ群中で低くなる。そして、第
2レンズ群の発散作用によって、軸上光線は光線高が上
がって第3レンズ群に入射する。ここで、レンズ系が3
群構成の場合は、この第3レンズ群の収斂作用によって
無限遠光束に変換される。一方、レンズ系が4群構成の
場合は、3群構成の第3レンズ群に比べて4群構成の第
3レンズ群により強いパワーが与えられる。よって、そ
の収斂作用によって軸上光線高が下げられて第4レンズ
群に入射し、第4レンズ群の発散作用によって無限遠光
束に変換される。
【0024】軸外主光線は、第1レンズ群の後側焦点位
置で光軸と交わり、第2レンズ群に入射する。そして、
軸外主光線は、第2レンズ群で発散され、第3レンズ群
で収斂作用を受けて射出する。レンズ系が3群構成の場
合、軸外主光線の光線高は第3レンズ群で高くなる。な
お、3つのレンズ群が全て球面レンズのみで構成される
場合は、軸外主光線は第2、第3レンズ群で高く、第1
レンズ群で低い。一方、非球面レンズを有する構成で
は、軸外主光線は第3レンズ群で高い。また、第3レン
ズ群を射出した軸外主光線を延長したときに、その延長
した線が光軸と交わる位置に射出瞳が形成される。
【0025】一方、レンズ系が4群構成の場合、第3レ
ンズ群で収斂作用を受けて射出した軸外主光線は第4レ
ンズ群に入射する。よって、軸外主光線の光線高は第4
レンズ群で最も高くなる。また、第4レンズ群を射出し
た軸外主光線を延長したときに、その延長した線が光軸
と交わる位置に射出瞳が形成される。
【0026】高倍側では、3群構成の場合も4群構成の
場合も、第1レンズ群の後側焦点位置で軸外主光線が光
軸を横切る。そのため、3群構成の場合、軸外主光線の
光線高の符号は、第1レンズ群と第2、第3レンズ群と
で異なる。また、4群構成の場合、軸外主光線の光線高
の符号は、第1レンズ群と第2レンズ群乃至第4レンズ
群とで異なる。
【0027】一方、低倍側では、第2レンズ群と第1レ
ンズ群の間隔が小さくなり、第2レンズ群と第3レンズ
群の間隔が大きくなるように、第2レンズ群と第3レン
ズ群が光軸に沿って移動する。そのため、軸上光線の光
線高は、第2レンズ群の発散作用によって第3レンズ群
中で最も高くなる。ここで、レンズ系が3群構成の場合
は、第3レンズ群の収斂作用によって無限遠光束に変換
される。一方、レンズ系が4群構成の場合は、3群構成
の第3レンズ群に比べて、4群構成の第3レンズ群によ
り強いパワーが与えられる。よって、その収斂作用によ
って軸上光線高が下げられて第4レンズ群に入射し、第
4レンズ群の発散作用によって無限遠光束に変換され
る。
【0028】軸外主光線は、レンズ系が3群構成の場合
では、次のようになる。3つのレンズ群が全て球面レン
ズのみで構成される場合は、軸外主光線は第3レンズ群
中で最も高くなり、第2レンズ群中で最も低くなる。一
方、非球面レンズを有する構成では、軸外主光線は第
1、第3レンズ群で高く、第2レンズ群で低い。また、
高倍側と同じように、軸外主光線は第1レンズ群の後側
焦点位置で光軸と交わる。そのため、軸外主光線の光線
高の符号は、第1レンズ群と第2、第3レンズ群とで異
なる。
【0029】また、レンズ系が4群構成の場合、軸外主
光線は、正のパワーの第1レンズ群と負のパワーの第2
レンズ群により、第1レンズ群の後側焦点位置よりも第
3レンズ群側で光軸を横切り、第3レンズ群に入射す
る。第3レンズ群に入射した軸外主光線は、収斂作用を
受けて第4レンズ群へ入射する。このとき、軸外主光線
の光線高が最も高いのは、第1レンズ群である。
【0030】このように、レンズ系が4群構成の場合、
第1レンズ群の後側焦点位置よりも第3レンズ群側で軸
外主光線が光軸を横切る。そのため、軸外主光線の光線
高の符号は、第1、第2レンズ群と第3、第4レンズ群
とで異なる。
【0031】上記の構成において、条件式(1)を満足
する場合には、高倍側での軸上色収差を良好に補正する
ことが可能となる。本発明の顕微鏡ズーム対物レンズで
は、倍率が高くなる程開口数が大きくなる。これは、高
倍率になる程第1レンズ群を通過する軸上光線の光線高
が高くなることを意味する。軸上光線の光線高が高いと
ころでは、色収差が発生しやすい。そこで、第1のズー
ム対物レンズでは、高倍側で軸上光線高が最も高くなる
レンズ群に、正パワーを持つ接合レンズを少なくとも1
つ配置すると共に、条件式(1)を満足する正レンズを
用いることにより、第1レンズ群で色の分散が大きく発
生するのを防いでいる。このような構成により、後続す
る第2レンズや第3レンズ群に、色収差以外の収差を主
に補正する役割を持たせることができる。
【0032】また、接合レンズの負レンズに異常分散性
の硝材を用いることで、さらに色収差補正が良好とな
る。
【0033】条件(1)を満足しない場合には、高倍側
の軸上色収差を良好に補正できないか、高倍側での開口
数を高くできなくなる。そのため、実用性の高い顕微鏡
ズーム対物レンズを実現することが困難になる。
【0034】第2の発明の顕微鏡ズーム対物レンズは、
物体から順に、正のパワーを持つ第1レンズ群、負のパ
ワーを持つ第2レンズ群、正のパワーを持つ第3レンズ
群の少なくとも3つのレンズ群で構成され、低倍側から
高倍側へ変倍する際に、前記第1レンズ群と前記第2レ
ンズ群の間隔が大きくなり、前記第2レンズ群と前記第
3レンズ群の間隔が小さくなるように、前記第2レンズ
群と前記第3レンズ群が光軸上を移動し、前記第2レン
ズ群は2つのレンズ群を少なくとも有し、該2つのレン
ズ群は互いに凹面を向けて構成されたことを特徴とす
る。
【0035】この第2の発明の顕微鏡ズーム対物レンズ
においては、第2レンズ群が2つのレンズ群を少なくと
も有している。そして、その2つのレンズ群を互いに凹
面を向けて配置することにより、ここで強い負のパワー
が得られるようにしている。その結果、ペッツバール和
を小さくすることができるが、特に、高倍側における像
面の平坦性を良好にすることができる。
【0036】なお、この2つのレンズ群が互いに凹面を
向け合った構成になっていない揚合、一方のレンズ群が
正のパワーを持つレンズを含むか、負のパワーのメニス
カスレンズになる。正のパワーのレンズを含む場合、第
2レンズ群全体の負のパワーが弱くなり、ペッツバール
和を小さくすることが困難になる。また、負のパワーの
メニスカスレンズの場合、互いに向き合った面の反対側
の面の曲率半径が小さくなって、第2レンズ群での軸外
収差が悪化してしまう。
【0037】第3の発明の顕微鏡ズーム対物レンズは、
物体から順に、正のパワーを持つ第1レンズ群、負のパ
ワーを持つ第2レンズ群、正のパワーを持つ第3レンズ
群の少なくとも3つのレンズ群で構成され、低倍側から
高倍側へ変倍する際に、前記第1レンズ群と前記第2レ
ンズ群の間隔が大きくなり、前記第2レンズ群と前記第
3レンズ群の間隔が小さくなるように、前記第2レンズ
群と前記第3レンズ群が光軸上を移動し、前記第3レン
ズ群は2つの以上のレンズ群で構成され、正レンズと負
レンズで構成された少なくとも1つの接合レンズを備え
たことを特徴とする。
【0038】第3の発明の顕微鏡ズーム対物レンズで
は、低倍側において、第2レンズ群と第3レンズ群の間
隔が大きくなり、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が
小さくなる。そのため、第2レンズ群と比べると、第3
レンズ群で軸上光線高と軸外主光線高が高くなる。そこ
で、第3レンズ群を2つ以上のレンズ群で構成し、この
中の1つのレンズ群に配置した接合レンズで第1レンズ
群と第2レンズ群によって発生した球面収差と色収差を
主に補正している。そして、残りのレンズ群でコマ収
差、非点収差、歪曲収差を良好に補正している。第3レ
ンズ群の構成が、1つのレンズ群で構成された場合に
は、低倍側の球面収差、コマ収差、非点収差を良好に補
正することが困難となってしまう。
【0039】第4の発明の顕微鏡ズーム対物レンズは、
物体から順に、正のパワーを持つ第1レンズ群、負のパ
ワーを持つ第2レンズ群、正のパワーを持つ第3レンズ
群の少なくとも3つのレンズ群で構成され、低倍側から
高倍側へ変倍する際に、前記第1レンズ群と前記第2レ
ンズ群の間隔が大きくなり、前記第2レンズ群と前記第
3レンズ群の間隔が小さくなるように、前記第2レンズ
群と前記第3レンズ群が光軸上を移動し、前記第1レン
ズ群の最も物体側のレンズ群が物体側に凹面を向けた接
合メニスカスレンズであって、前記接合レンズは、物体
側から凹レンズ、凸レンズで構成されたことを特徴とす
る。
【0040】第1レンズ群の最も物体側に配置された接
合メニスカスレンズは、物体側から凹レンズ、凸レンズ
で構成されている。ここで、この接合メニスカスレンズ
の接合面が負の屈折力を持つため、この接合面で軸上光
線の光線高を上げる作用が生じる。そして、光束を後続
のレンズ群によって収斂光束へ変換して、第2レンズ群
に入射させる。つまり、第1レンズ群内にペッツバール
和を抑える効果を持たせて像面平坦性を良好に補正する
ことができる。また、その接合メニスカスレンズは物体
側に凹面を向けているので、コマ収差や非点収差等の軸
外収差の発生を抑えることができる。そのため、接合メ
ニスカスレンズは、高倍側と低倍側での収差補正に効果
的である。
【0041】本発明の第5の顕微鏡ズーム対物レンズ
は、物体から順に、正のパワーを持つ第1レンズ群、負
のパワーを持つ第2レンズ群、正のパワーを持つ第3レ
ンズ群の少なくとも3つのレンズ群で構成され、前記第
1レンズ群は複数のレンズ群で構成され、低倍側から高
倍側へ変倍する際に、前記第1レンズ群と前記第2レン
ズ群の間隔が大きくなり、前記第2レンズ群と前記第3
レンズ群の間隔が小さくなるように前記第2レンズ群と
前記第3レンズ群が光軸上を移動し、以下の条件
(2)、(3)を満足することを特徴とする。
【0042】 0.25≦D1/D0≦0.7 ・・・(2) 0.05≦D2/D0≦0.5 ・・・(3) ただし、D1は、前記第1レンズ群の全長、D2は、前
記第2レンズ群の低倍側から高倍側への移動量、D0
は、高倍側の顕微鏡ズーム対物レンズの全長、である。
【0043】ここで、レンズ系が4群構成の場合は、第
1レンズ群は接合レンズを含み、低倍側から高倍側へ変
倍する際に第4レンズ群も光軸に沿って移動する。そし
て、条件(2)、(3)の代わりに、次の条件
(2’),(3’)を満足する。
【0044】 0.25≦D1/D0≦0.5 ・・・(2’) 0.15≦D2/D0≦0.3 ・・・(3’) 上記の構成において、条件(2’)を満足すると、特に
高倍側の光学性能を良好に補正するためのレンズ群を配
置するスペースを設けることが可能となる。
【0045】また、条件(3’)を満足することで、変
倍作用を持つ第2レンズ群が光軸上を移動するスペース
を十分に設け、3倍以上の高い変倍比を得ることができ
る。
【0046】条件(2’)の上限の0.5を上回ると、
高倍側の収差補正は容易になるが、変倍に伴う第2レン
ズ群の移動量が少なくなって高い変倍比を得ることがで
きない。条件(2’)の下限の0.25を下回ると、第
1レンズ群の全長が短くなって高倍側の球面収差や軸上
色収差を十分に補正することができなくなる。
【0047】また、条件(3’)の下限の0.15を下
回ると、第2レンズ群の変倍時の移動量が少なくなる。
したがって、高い変倍比を得られない。あるいは、第2
レンズ群の負のパワーが強くなって高倍側及び低倍側の
収差性能が悪化してしまう。条件(3’)の上限の0.
3を上回ると、第2レンズ群の変倍時の移動量が大きく
なる。したがって、変倍に伴う像面を補正するための第
3レンズ群と第4レンズ群の移動量が極端に少なくなる
ために、高い変倍比が得られない。
【0048】また、第1レンズ群に少なくとも1つの非
球面を設ける場合は、凸面を非球面にして、上記条件
(2)、(3)の代わりに、次の条件(2),(3”)
を満足することが望ましい。
【0049】 0.25≦D1/D0≦0.7 ・・・(2) 0.05≦D2/D0≦0.35 ・・・(3”) 第1レンズ群内の少なくとも1つの凸面を非球面にする
ことで、高倍側の球面収差を良好に補正することが可能
となる。これは、高倍側では開口数の大きな光線を短い
距離で収斂させるため、球面収差は第1レンズ群で最も
大きく発生することによる。よって、第1レンズ群に非
球面を設けることは、球面収差の補正に最も効果的であ
る。これにより、顕微鏡ズーム対物レンズにおいて、高
開口数化や長作動距離化を実現することができる。
【0050】上記の構成に加えて条件(2)を満足する
と、特に高倍側の光学性能を良好に補正するためのレン
ズ群を配置するためのスペースを確保することが可能と
なる。また、条件(3”)を満足することで、変倍作用
を持つ第2レンズ群が光軸上を移動するためのスペース
を十分確保できる。この結果、4倍以上の高い変倍比を
得ることができる。
【0051】なお、第1レンズ群に非球面がない場合、
すなわち全て球面レンズで構成した場合は、球面収差の
補正が難しくなる。そのため、同じレンズ枚数で高倍
化、高開口数化あるいは長作動距離化を実現することは
難しい。球面レンズだけで高倍側の球面収差を良好に補
正しようとすると、非球面を含む場合に比べて第1レン
ズ群のレンズ枚数が多くなり、顕微鏡ズーム対物レンズ
の全長が長なる。また、レンズ枚数も増えてコストアッ
プになるので好ましくない。
【0052】条件(2)の上限0.7を上回ると、高倍
側の収差補正は容易になるが、変倍に伴う前記第2レン
ズ群の移動量が少なくなって高い変倍比を得ることがで
きない。また、条件(2)の下限0.25を下回ると、
第1レンズ群の全長が短くなって高倍側の球面収差や軸
上色収差を十分に補正することができなくなる。
【0053】一方、条件(3”)の上限0.35を上回
ると、第2レンズ群の変倍時の移動量が大きくなる。し
たがって、変倍に伴う像面を補正するための第3レンズ
群の移動量が極端に少なくなるために、高い変倍比が得
られない。また、条件(3”)の下限0.05を下回る
と、第2レンズ群の変倍時の移動量が少なくなる。した
がって、高い変倍比を得られない。あるいは、第2レン
ズ群の負のパワーが強くなって、高倍側及び低倍側の収
差性能が悪化する。
【0054】また、第1レンズ群内の非球面だけでな
く、第2、第3レンズ群内に非球面を設けることで、低
倍から高倍全域での収差補正を向上させることが可能と
なる。第3レンズ群では、ズーム全域で比較的光線高が
高いので、第3レンズ群内に非球面を備えることは、レ
ンズ枚数の低減や収差補正の点で効果的である。
【0055】第6の発明の顕微鏡ズーム対物レンズは、
第4の発明に加えて、前記第1レンズ群の物体側に凹面
を向けた前記接合メニスカスレンズの最も物体側の曲率
半径をRG1、前記接合メニスカスレンズの最も第2レ
ンズ群側の曲率半径をRG2、凹レンズの屈折率をGn
1、凸レンズの屈折率をGn2としたとき、以下の条件
(4)、(5)を満足することを特徴とする。
【0056】 Gn1−Gn2≧0.15 ・・・(4) 0.3≦RG2/RG1≦2. 0 ・・・(5) 条件(4)、条件(5)の何れかを満足した場合、その
接合メニスカスレンズによって、ペッツバール和を小さ
くしながら、かつ、高倍側で球面収差とコマ収差を良好
に補正することが可能となる。
【0057】条件(4)の下限の0.15を下回ると、
その接合メニスカスレンズの負屈折力が弱くなって、ペ
ッツバール和が大きくなるので、像面の平坦性が悪化す
るので好ましくない。
【0058】また条件(5)の上限の2.0を上回る
と、その接合メニスカスレンズの負屈折力が強くなって
ペッツバール和は小さくなるが、高倍側での軸上光線高
が高くなりすぎて球面収差、コマ収差が悪化して好まし
くない。
【0059】条件(5)の下限の0.3下回ると、その
メニスカスレンズの接合面の負屈折力が弱くなって、ペ
ッツバール和が大きくなる。
【0060】条件(4)、(5)を共に満足する場合に
は、より一層の収差補正が可能となる。
【0061】第7の発明の顕微鏡ズーム対物レンズは、
第1〜4の発明において、前記顕微鏡ズーム対物レンズ
は3群構成であって、前記第1レンズ群の物体から軸上
光線高が最も高くなるレンズ群までを前側第1レンズ
群、軸上光線高が最も高いレンズ群から最も第2レンズ
群側までのレンズ群を後側第1レンズ群とし、前側第1
レンズ群は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた接
合メニスカスレンズ、正のパワーを持つ単レンズ、凹レ
ンズと凸レンズで構成された接合レンズ、正のパワーを
持つ凸レンズの少なくとも4つのレンズ群で構成され、
後側第1レンズ群中に、物体側から凹レンズと凸レンズ
で接合された正のパワーの接合レンズと、第2レンズ群
側に凹面を向けたメニスカスレンズとを少なくとも1つ
備えたことを特徴とする。
【0062】この構成によるレンズ群の作用について説
明する。物体からの光束は、前側第1レンズ群では、接
合メニスカスレンズの接合面による負の屈折力によって
光線高が上げられた(発散する方向に屈折された)後、
正のパワーを持つ単レンズによって収束する方向に(発
散の度合いが小さくなるように)に屈折される。そし
て、凹レンズと凸レンズで構成された接合レンズと正の
パワーを持つ凸レンズよって収斂光束に変換される。な
お、軸上光線高は正のパワーを持つ凸レンズの位置で最
も高くなる。
【0063】次に、後側第1レンズ群では、光線高が下
がりながらレンズ群に光線が入射してくる。凹レンズ、
凸レンズの順に接合された接合レンズに入射した光線
は、接合レンズの接合面の負のパワーで屈折作用を受け
た後、第2レンズ群側に凹面を向けたメニスカスレンズ
を通過して第2レンズ群へ入射する。
【0064】さて、高倍から低倍までの収差を良好に補
正するためには、第1レンズ群から第3レンズ群の各群
単独で収差の発生を少なくしておくことが必要である。
そして、各群で補正しきれなかった収差を、第1レンズ
群から第3レンズ群全体によって、最終的に補正するこ
とが好ましい。
【0065】そこで、第1レンズ群での収差、特に球面
収差を抑えるために、第7の発明では、接合レンズの接
合を利用している。すなわち、前側第1レンズ群の接合
メニスカスレンズと接合レンズの接合面に負のパワーを
持たせて正の球面収差を発生させ、前側第1レンズ群中
の残りのレンズ群で発生する負の球面収差を略キャンセ
ルしている。さらに、後側第1レンズ群の接合レンズに
おける接合面の負のパワーでも正の球面収差を発生させ
て、前側第1レンズ群で補正しきれなかった球面収差を
補正して、第1レンズ群全体で発生する球面収差の量を
小さく抑えるようにしている。
【0066】また、前側第1レンズ群で発生するコマ収
差を、後側第1レンズ群のメニスカスレンズによって補
正することができる。したがって、第1レンズ群内の前
側第1レンズ群と後側第1レンズ群で、逆方向の収差を
与えることで、高倍側での球面収差とコマ収差を良好に
補正することが可能となる。しかも、第1レンズ群中に
3つの接合レンズを備えることにより、高倍側の軸上色
収差についても良好に補正することが可能となった。
【0067】さらに、上記負のパワーを持つ面はペッツ
バール和を小さくする働きも併せて有するので、像面の
平坦性を良好にすることができる。
【0068】さらに、第8の発明の顕微鏡ズーム対物レ
ンズは、第1〜4の発明において、前記第1レンズ群の
焦点距離をF1、前記第2レンズ群の焦点距離をF2と
したとき、以下の条件(6)を満足することを特徴とす
る。
【0069】 −2.5≦F1/F2≦―0.2 ・・・(6) 条件(6)は、ズーム対物レンズをコンパクトかつ低倍
側から高倍側までの収差性能を良好に保つための条件で
ある。この条件は、第1レンズ群と第2レンズ群の焦点
距離の比率を表しており、そして、この条件を満足する
ことで、高い変倍比を持ち、全長を55mmから110
mm前後と、従来の対物レンズに比べてやや長い程度の
長さでズーム対物レンズを構成することが可能になる。
また、低倍側から高倍側までの範囲の収差性能を、良好
に維持することが可能となる。
【0070】条件(6)の下限の−2.5を下回ると、
負のパワーを持つ第2レンズ群のパワーが強くなって、
高倍側の軸上性能と低倍側の軸外性能が悪化する。これ
は、第2レンズ群の負のパワーが強いと、第2レンズ群
で光線が強く曲げられるために低倍側のコマ収差や高倍
側の球面収差が発生し、この結果、高倍側と低倍側の性
能を良好に維持することができなくなってしまうことに
よる。この状態で収差性能を改善しようとすると、レン
ズ枚数が増えてしまい、ズーム対物レンズの全長が長く
なる。また、高倍側の収差性能が犠牲になって低倍側と
高倍側両方の収差性能の良好にすることができない。し
かも、レンズ枚数が増えてコスト高にもなる。逆に、第
2レンズ群のレンズ枚数の増加を抑えようとすると、第
3レンズ群の枚数が増えてしまう。このため、第2レン
ズ群の光軸上を移動する空間が少なくなってしまい、ズ
ーム変倍比を高くとることができない。
【0071】条件(6)の上限の−0.2を上回ると、
負のパワーを持つ第2レンズ群のパワーが弱くなって、
大きな変倍比をとることができなくなる。また、無理に
変倍比を大きくしようとするとズーム対物レンズの全長
が長くなる問題がある。また、第2レンズ群の負のパワ
ーが小さくなるために、高倍側の像面湾曲を補正不足と
なって像面の平坦性が悪化するので好ましくない。
【0072】第9の発明の顕微鏡ズーム対物レンズは、
第8の発明において、前記第2レンズ群の焦点距離をF
2、前記第3レンズ群の焦点距離をF3としたとき、以
下の条件(7)を満足することを特徴とする。
【0073】 −7.5≦F3/F2≦−1.5 ・・・(7) この条件は、第2レンズ群と第3レンズ群の焦点距離の
比を表しており、高いズーム変倍比を保ちながらズーム
対物レンズの全長を55mmから110mm前後とコン
パクトにする条件である。この条件(7)を満足する
と、低倍側から高倍側にわたっての収差を良好に補正し
て、ズーム変倍比を高くすることができる。
【0074】条件(7)の下限の−7.5を下回ると、
負のパワーを持つ第2レンズ群のパワーが強くなる。そ
のため、条件(6)のときと同様に、高倍側の軸上性能
と低倍側の軸外性能が悪化する。これは、第2レンズ群
で光線が強く曲げられるために、低倍側のコマ収差や高
倍側の球面収差が発生して高倍側と低倍側の性能を良好
に維持することができなくなってしまうことによる。ま
た、第3レンズ群での低倍側での光線高が高くなり、レ
ンズ外径が大きくなるので好ましくない。
【0075】条件(7)の上限の−1.5を上回ると、
負のパワーを持つ第2レンズ群のパワーが弱くなる。そ
のため、条件(6)のときと同様に、大きな変倍比をと
ることができなくなる。また、変倍比を大きくしようと
すると、ズーム対物レンズの全長が長くなる問題があ
る。また、第2レンズ群の負のパワーが小さくなるため
に、高倍側の像面湾曲を補正不足となって像面の平坦性
が悪化するので好ましくない。
【0076】なお、レンズ系が3群構成の場合は、条件
(7)の代わりに、以下の条件(7’)を満足すること
がより好ましい。
【0077】 −6.5≦F3/F2≦−2.0 ・・・(7’) また、条件(6)と条件(7)、あるいは、条件(6)
と条件(7’)を同時に満足すれば、ズーム比を高くし
ながら、全長をコンパクトに構成したズーム対物レンズ
を実現できる。しかも、低倍側から高倍側にわたって収
差を良好に補正することができるので、より好ましい。
【0078】第10の発明の顕微鏡ズーム対物レンズ
は、第1〜4の発明において、前記顕微鏡ズーム対物レ
ンズは3群構成であって、低倍から高倍へと変倍する際
に、作動距離が短くなるように、前記第1レンズ群は前
記第2レンズ群とは反対方向へ光軸に沿って移動するこ
とを特徴とする。
【0079】高倍側へ変倍の際に作動距離が短くなるこ
とで、第1レンズ群内を通過する軸上光線高を抑える作
用が生じる。そのため、特に球面収差と軸上色収差を良
好に補正することが可能である。この構成においても、
第2レンズ群が主に変倍を行ない、第3レンズ群が変倍
に伴う像面位置の変化を一定にし、低倍側から高倍側で
の収差補正の作用は、前述したズーム対物レンズの場合
と同様である。
【0080】第11の発明の顕微鏡ズーム対物レンズ
は、第5の発明において、以下の条件(8)を満足する
ことを特徴とする。
【0081】 0<FB1 /D1 ≦0.4 ・・・(8) ただし、FB1 は、前記第1レンズ群の前記第2レンズ
群側に最も近いレンズ面から、前記第1レンズ群の後側
焦点位置までの距離である。
【0082】条件式(8)を満足することで、ズーム対
物レンズの射出瞳位置を、低倍側で第1レンズ群側に近
く位置することなく、高倍側に近づけることが可能とな
る。つまり、低倍側では、第1レンズ群と第2レンズ群
の間隔が小さくなるので、第1レンズ群の後側焦点位置
よりも物体側に第2レンズ群が移動する。そのため、第
1レンズ群と第2レンズ群による2つのレンズ群の後側
焦点位置は、第1レンズ群の後側焦点位置よりも第3レ
ンズ群側へ移動する。第2レンズ群は負のパワーを持つ
ので、第2レンズ群に入射した主光線の射出角度が緩く
なる。その主光線は、第3レンズ群(構成によっては、
第3レンズ群に続くレンズ群)を経て像側へ射出するた
めに、低倍側での射出瞳位置が第1レンズ群から離れる
方向に位置することになり、高倍側の射出瞳位置に近づ
けることが可能となる。
【0083】しかも、第2レンズ群から射出する主光線
角度が緩くなることにより、第3レンズ群(構成によっ
ては、第3レンズ群に続くレンズ群)での軸外光束の光
線高を下げることができ、低倍側の軸外収差を良好に補
正できる。また、第3レンズ群(構成によっては、第3
レンズ群に続くレンズ群)の有効径が小さくなり、移動
レンズ群の構成をコンパクトに構成できるので好ましい
構成である。
【0084】条件(8)の下限の0を下回ると、第1レ
ンズ群の後側焦点位置は、第1レンズ群中にあるので、
低倍側では第2レンズ群に入射する主光線高が高くな
る。第2レンズ群は負のパワーを持つので、第2レンズ
群の射出光束は光線高が高く主光線角度がきつくなる。
そのため、低倍側での収差性能を補正することが困難に
なる。しかも、射出瞳位置は低倍側では第1レンズ群側
に近く位置することになるので、射出瞳位置の変動が大
きくなり好ましくない。条件(8)の上限の0.4を上
回ると、第1レンズ群の正のパワーが小さくなるので、
高倍側での収差補正を良好に補正することができなくな
ったり、高倍への変倍や高開口数を維持するのが困難に
なってしまう。
【0085】第12の発明の顕微鏡ズーム対物レンズ
は、第5、第11の発明において、前記顕微鏡ズーム対
物レンズは4群構成であって、第2レンズ群の焦点距離
をF2、第3レンズ群の焦点距離をF3、第4レンズ群
の焦点距離をF4としたときに、以下の条件(9)、
(10)を満足することを特徴とする。
【0086】 −3≦F3/F2≦−1.5 ・・・(9) 3≦F4/F2≦6 ・・・(10) 条件式(9)と条件(10)を満足すると、第3レンズ
群と第4レンズ群の変倍時の移動量を抑えて、高い変倍
比を維持しながらズーム全域の光学性能を良好にでき
る。しかも、本発明の顕微鏡ズーム対物レンズの全長を
60mmから90mm前後とコンパクトに構成でき、低
倍側と高倍側での射出瞳位置を略一定の所定の位置に設
定することが可能となる。本発明の顕微鏡ズーム対物レ
ンズの全長を、従来の変倍の手段に比べて短く構成でき
ることは、顕微鏡のシステムや操作性からも好ましいの
は言うまでもない。
【0087】条件(9)の上限の−1.5を上回ると、
第2レンズ群の負のパワーが弱くなるので、高い変倍比
にできない。また、変倍比を大きくとった場合には、顕
微鏡ズーム対物レンズの全長が長くなる問題がある。ま
た、第2レンズ群の負のパワーが弱くなるために、高倍
側の像面湾曲が補正不足となって像面の平坦性が悪化す
るので好ましくない。あるいは、第3レンズ群の正のパ
ワーがきつくなった場合には、低倍側での収差性能の悪
化及び射出瞳位置が第1レンズ群に近く位置するので好
ましくない。
【0088】条件式(9)の下限の−3を下回ると、負
のパワーを持つ第2レンズ群のパワーが強くなるので、
高倍側の軸上性能と低倍側の軸外性能が悪化する。これ
は、第2レンズ群で光線が強く曲げられることによるも
ので、低倍側のコマ収差や高倍側の球面収差が発生して
高倍側と低倍側の性能を良好に維持することができなく
なってしまう。また、第3レンズ群での低倍側での光線
高が高くなり、レンズ外径が大きくなるので好ましくな
い。あるいは、第3レンズ群の正のパワーが緩くなるの
で、高い変倍比を維持しようとすると、全長が長くなっ
てしまうのでやはり好ましくない。
【0089】条件式(10)の下限の3を下回ると、第
2レンズ群の負のパワーが弱くなるので、条件式(4)
と同様に、高い変倍比にできない。また、変倍比を大き
くとった場合には、顕微鏡ズーム対物レンズの全長が長
くなる問題がある。また、第2レンズ群の負のパワーが
弱くなるために、高倍側の像面湾曲が補正不足となって
像面の平坦性が悪化する。また、低倍側の射出瞳位置が
第1レンズ群に近く位置するので好ましくない。あるい
は、第4レンズ群の負のパワーがきつくなった場合に
は、低倍側での軸外収差性能が悪化する。
【0090】条件(10)の上限の6を上回ると、負の
パワーを持つ第2レンズ群のパワーが強くなるので、条
件(4)のときと同様に、高倍側の軸上性能と低倍側の
軸外性能が悪化する。これは、第2レンズ群で光線が強
く曲げられることによるもので、低倍側のコマ収差や高
倍側の球面収差が発生して高倍側と低倍側の性能を良好
に維持することができなくなってしまう。また、第3レ
ンズ群での低倍側での光線高が高くなり、レンズ外径が
大きくなるので好ましくない。
【0091】第13の発明の顕微鏡ズーム対物レンズ
は、第12の発明において、前記第1レンズ群の最も物
体側のレンズ群は、物体側に凹面を向けた負レンズと正
レンズの接合メニスカスレンズで構成されたことを特徴
とする。
【0092】最も物体側に配置された接合レンズ群は、
物体側に凹面を向けた負レンズと正レンズで構成され、
接合メニスカスレンズの接合面が負の屈折力を持ってい
る。そして、この面で軸上光線高を上げた後に第2レン
ズ群へと光束を導く後続の第1レンズ群部分によって収
斂光束へ変換して、第2レンズ群に入射させる。つま
り、第1レンズ群内にペッツバール和を抑える効果を持
たせて、像面平坦性を良好に補正するようにしている。
また、この接合メニスカスレンズは物体側に凹面を向け
ているので、コマ収差や非点収差等の軸外収差の発生を
抑えることができる。この接合メニスカスレンズは、高
倍側と低倍側での収差補正に効果的である。
【0093】第14の発明の顕微鏡ズーム対物レンズ
は、第13の発明において、前記第1レンズ群は複数の
接合レンズ群を備えており、その接合レンズ群の正レン
ズのアッベ数をνP、接合レンズ群の負レンズのアッベ
数をνNとするとき、第1レンズ群中の何れかの接合レ
ンズ群が以下の条件(11)を満足することを特徴とす
る。
【0094】 νP−νN≧35 ・・・(11) 第1レンズ群は高倍時の軸上光線高が最も高くなるの
で、条件(11)を満足する複数の接合レンズ群によ
り、球面収差と軸上色収差を良好に補正することができ
る。また、低倍側での軸外主光線が最も高くなるので、
倍率色収差も良好に補正することが可能となる。
【0095】また、第1レンズ群内の接合レンズに異常
分散性の硝材を用いることで、さらに色収差補正が良好
となる。
【0096】条件(11)を満足しない場合には、高倍
側の球面収差と軸上色収差及び低倍側の倍率色収差を補
正するのが困難となる。
【0097】第15の発明の顕微鏡ズーム対物レンズ
は、第12の発明において、前記第2レンズ群は、互い
に凹面を向けた少なくとも2つのレンズ群で構成された
ことを特徴とする。
【0098】第2レンズ群を互いに凹面を向けた2つの
レンズ群を少なくとも備えた構成にすることにより、強
い負のパワーを持たせてぺッツバール和を小さくするこ
とができる。これにより、特に高倍側での像面平坦性を
良好に補正することが可能となる。第2レンズ群が互い
に凹面が向き合っていないレンズ群で構成されている場
合には、第2レンズ群の負のパワーが弱くなってペッツ
バール和を小さくすることができない。あるいは、互い
に向き合った面と反対側の面の曲率半径が小さくなっ
て、第2レンズ群での軸外収差が悪化してしまう。
【0099】第16の発明の顕微鏡ズーム対物レンズ
は、第12の発明において、前記第4レンズ群は、少な
くとも第3レンズ群側に凸面を向けた正レンズと負レン
ズの接合メニスカスレンズと、第3レンズ群側に凹面を
向けた負のパワーを持つレンズ群とで構成されたことを
特徴とする。
【0100】第3レンズ群側に配置された接合メニスカ
スレンズは、ガウスレンズと略似たような作用をするの
で、軸外光束の光線高を下げてコマ収差の補正に効果的
である。しかも、その接合メニスカスレンズによって光
線高を下げた光束は、像側に配置され第3レンズ群側に
凹面を向けた負のパワーを持つレンズ群によって、無限
遠光束へと変換される。また、その接合メニスカスレン
ズは、軸外主光線の光線高を入射時と射出時でほとんど
変化させない作用ををする。すなわち、第3レンズ群側
に凹面を向けた負のパワーを持つレンズ群に入射する光
線高と角度は変倍にかかわらず略一定になる。この結
果、第3レンズ群側に凹面を向けた負のパワーを持つレ
ンズ群によって形成される射出瞳の位置は、低倍側と高
倍側ほとんど変化しないことになる。
【0101】第17の発明の顕微鏡ズーム対物レンズ
は、第16の発明において、前記第4レンズ群は、第3
レンズ群側から、正レンズと負レンズで構成された接合
メニスカスレンズと、両凹レンズと正メニスカスレンズ
で構成された接合負レンズとを備え、以下の条件(1
2)、(13)、(14)を満足することを特徴とす
る。
【0102】 0.5≦|F4b/F4|≦2 ・・・(12) ν4n−ν4p≧25 ・・・(13) N4p≧1.68 ・・・(14) ただし、F4は、前記第4レンズ群の焦点距離、F4b
は、前記接合負レンズの焦点距離、ν4nは、前記接合
負レンズの両凹レンズのアッベ数、ν4pは、前記接合
負レンズの正メニスカスレンズのアッベ数、N4pは、
前記接合負レンズの正メニスカスレンズの屈折率、であ
る。
【0103】条件(12)を満足すると、低倍側での第
4レンズ群での非点収差の発生を抑えることができる。
また、球面収差とコマ収差を第3レンズ群で発生する方
向と逆向きに発生させることができる。すなわち、第3
レンズ群で発生する収差を打ち消す方向に収差を発生さ
せることができるので収差補正が効果的に行える。
【0104】条件(13)を満足すると、高倍側での主
光線高は、前述の通り、第4レンズ群が最も高いので、
特に高倍側の倍率色収差を補正することが可能となる。
【0105】条件(14)を満足すると、像側の曲率半
径を比較的緩い面で構成されるので、低倍側のコマ収差
や非点収差の補正と高倍側の球面収差の補正に効果的で
ある。
【0106】条件(12)を満足しない場合には、低倍
側のコマ収差と球面収差の補正が悪化してしまうので、
好ましくない。
【0107】条件(13)を満足しない場合には、高倍
側の倍率色収差が補正できなくなる。
【0108】条件(14)を満足しない場合には、正メ
ニスカスレンズの曲率半径がきつくなって低倍側の球面
収差やコマ収差が悪化してしまうので、好ましくない。
【0109】第18の発明の顕微鏡ズーム対物レンズ
は、第1〜5、第11の発明において、前記第1レンズ
群の後側焦点位置近傍に、開口絞りを備えていることを
特徴とする。
【0110】一般的な顕微鏡対物レンズは、入射瞳位置
が無限遠に設定されるテレセントリック光学系であるた
め、開口絞りを第1レンズ群の後側焦点位置近傍に配置
している。本発明の顕微鏡ズーム対物レンズにおいて
も、開口絞りを第1レンズ群の後側焦点位置近傍に配置
することで、テレセントリック光学系に構成することが
可能である。また、開口絞りは第2レンズ群よりも物体
側に配置されるので、ズーム変倍の際に光軸上に沿って
移動させる必要がない。そのため、入射瞳位置の変動が
生じないので好ましい構成と言える。
【0111】変倍に伴って、高倍側では径を広げて開口
数を高く、低倍側では径を小さくして開口数を低くなる
ように開口絞りの径を変化させることで、従来の対物レ
ンズと同様の開口数と周辺光量を確保できるので好適で
ある。
【0112】なお、レンズ系が3群構成の場合、第2レ
ンズ群の位置は常に第1レンズ群の後側焦点位置より像
側になる。よって、上記のように変倍に応じて開口絞り
の径を変化させることができる。これに対して、レンズ
系が4群構成の場合は、低倍側で第2レンズ群が第1レ
ンズ群の後側焦点位置よりも第1レンズ群側に位置す
る。そのため、開口絞りと第2レンズ群が接触しないよ
うにするためにも、絞り径を可変にしておくことは有効
である。
【0113】第19の発明の顕微鏡ズーム対物レンズ
は、第1〜5、第11、第12の発明において、前記第
1レンズ群と物体の間隔をWD、前記第1レンズ群の焦
点距離をF1 としたとき、以下の条件(15)を満足す
ることを特徴とする。
【0114】 WD≦0.25F1 ・・・(15) 第19の発明において、WDをより正確に述べると、第
1レンズ群の最も物体側のレンズ面と物体の間の軸上間
隔である。ただし、実質的には作動距離と同じである。
よって、条件(15)は作動距離の条件式とみなすこと
ができる。
【0115】特に、第11、第12の発明において、条
件(15)を満足すると、比較的長い作動距離WDと高
倍側での球面収差の補正をバランス良く実現できる。し
かも、第11の顕微鏡ズーム対物レンズに関して述べた
ように、条件(8)を満足するので、変倍時の射出瞳位
置の変動を抑えながら高変倍化を実現することができ
る。
【0116】条件(15)の上限の0.25F1 を上回
ると、作動距離が長くなりすぎて、第1レンズ群に入射
する光線高が高くなり、高倍側の球面収差の補正が困難
になるか、高い変倍比を実現することができなくなって
しまうので、好ましくない。
【0117】なお、第1〜4の発明においては、以下の
条件(15’)を満足することが好ましい。
【0118】 WD≦0.2F1 ・・・(15’) 第1〜第4の発明において条件(15’)を満足する場
合は、高倍側での第1レンズ群での軸上光線高を極端に
高くせずに抑えることができるので、第1レンズ群のレ
ンズ枚数を抑えて全長を短くでき、球面収差や軸上色収
差を良好に補正することが可能となる。
【0119】条件(15’)の上限の0.2F1を上回
ると、高倍側での球面収差や軸上色収差が悪化する。ま
た、悪化した球面収差を補正するためにレンズ枚数を増
やさなければならなくなる。また、第2レンズ群や第3
レンズ群の収差補正の寄与が非常に大きくなるので、低
倍から高倍までの性能を良好に維持するには問題があ
る。
【0120】第20の発明の顕微鏡ズーム対物レンズ
は、第1〜4、第15の発明において、前記第2レンズ
群は、少なくとも1つの正レンズと負レンズで構成され
た接合メニスカスレンズを備え、前記正レンズの屈折率
をN2P、アッベ数をν2P、前記負レンズのアッベ数
をν2Nとしたとき、以下の条件(16)、(17)を
満足することを特徴とする。
【0121】 N2P≧1.65 ・・・(16) ν2N−ν2P≧20 ・・・(17) 第1〜4の発明においては、以下の条件(16)、(1
7’)を満足するのが好ましい。
【0122】 N2P≧1.65 ・・・(16) ν2N−ν2P≧25 ・・・(17’) 条件(16)を満足すると、その接合レンズの正レンズ
の屈折率が高いので、第3レンズ群側のレンズ面の曲率
半径を大きくすること、すなわち、比較的緩い面で構成
することができる。そのため、コマ収差や非点収差の発
生を抑えることができる。また、その接合レンズの負レ
ンズの屈折率は比較的小さい方が、ペッツバール和を小
さくできる。
【0123】条件(16)の下限の1.65を下回る
と、その接合レンズの正レンズの屈折率が低いので、第
3レンズ群側のレンズ面の曲率半径が比較的小さくなっ
て、コマ収差や非点収差が悪化する。また、高倍での軸
上色収差や球面収差の曲がりが大きくなってしまう。
【0124】条件(17’)を満足すると、倍率色収差
を良好に補正できる。レンズ系が3群構成の場合、高倍
では、軸外主光線高が第2レンズ群と第3レンズ群にお
いて高くなり、低倍側では、第3レンズ群での軸外主光
線高が高く、第2レンズ群での軸外主光線高が低くな
る。条件(17’)は、高倍側での倍率色収差を良好に
補正する。
【0125】条件(17’)の下限の25を下回ると、
倍率色収差が悪化する。また、第3レンズ群の倍率色収
差の補正効果を高めると、低倍側の軸上色収差軸外収差
が悪化して、低倍から高倍までをバランス良く補正する
ことが難しい。
【0126】一方、第15の発明においては、条件(1
6’)、(17)を満足するのが好ましい。
【0127】 N2P≧1.68 ・・・(16’) ν2N−ν2P≧20 ・・・(17) 条件(16’)を満足すると、接合レンズの正レンズの
屈折率が高いので、第3レンズ群側のレンズ面の曲率半
径を比較的大きくすることができる。この結果、コマ収
差や非点収差の補正に大きな効果が得られる。また、そ
の接合レンズの負レンズの屈折率は比較的小さい方が、
ペッツバール和を小さくできる。条件(16’)の下限
の1.68を下回ると、接合レンズの正レンズの屈折率
が低いので、第3レンズ群側のレンズ面の曲率半径が小
さくなって、コマ収差や非点収差が悪化する。また、高
倍での軸上色収差や球面収差の曲がりが大きくなってし
まう。
【0128】条件(17)を満足すると、倍率色収差を
良好に補正できる。これは、レンズ系が4群構成の場
合、第2レンズ群での主光線高は高倍と低倍では光軸に
対して符号が異なるので、低倍側と高倍側の倍率色収差
をバランス良く補正するのに効果的である。条件(1
7)の下限の20を下回ると、高倍側と低倍側の倍率色
収差の何れかが悪化してしまい、ズーム全域での倍率色
収差を補正するのが困難となってしまう。
【0129】第21の発明の顕微鏡ズーム対物レンズ
は、第1〜4、第12の発明において、前記第3レンズ
群のアッベ数が最も高い正レンズのアッベ数をν3p、
アッベ数が最も低い負レンズのアッベ数をν3nとした
とき、以下の条件(18)を満足することを特徴とす
る。
【0130】 ν3p−ν3n≧35 ・・・(18) 第1〜第4の発明においては、このレンズ構成により、
低倍側での球面収差と軸外収差を効果的に補正でき、さ
らに、条件(18)を満足すると、低倍側の軸上色収差
及び低倍から高倍に至る倍率色収差を良好に補正するこ
とが可能となる。また、異状分散性の硝材を用いること
で、一層の色収差補正が可能である。
【0131】条件(18)の下限の35を下回ると、低
倍側での軸上色収差や低倍から高倍に至る倍率色収差補
正が困難になってくる。また、高倍側での倍率色収差も
悪化し、他のレンズ群によって色収差補正を行なうと、
低倍側、高倍側での性能をバランス良く補正することが
できなくなる。
【0132】また、第12の発明においては、次のよう
になる。第3レンズ群は、変倍作用を持つ第2レンズ群
からの光束を受けるレンズ群である。第3レンズ群は、
像面を一定にする作用を持つ移動群であるので、ズーム
全域で第3レンズ群に入射する光束の光線高は大きく変
化しない。したがって、第12の顕微鏡ズーム対物レン
ズの構成により、低倍側での球面収差と軸外収差を効果
的に補正できる。
【0133】そして、第12の発明においても、上述の
ように、さらに、条件(18)を満足すると、低倍側の
軸上色収差及び低倍から高倍に至る倍率色収差を良好に
補正することが可能となる。また、異常分散性の硝材を
用いることで、一層の色収差補正が可能である。条件
(18)の下限の35を下回ると、低倍側での軸上色収
差や低倍から高倍に至る倍率色収差補正が困難になって
くる。また、高倍側での倍率色収差も悪化し、他のレン
ズ群によって色収差補正を行うと、低倍側、高倍側での
性能をバランス良く補正することができなくなる。
【0134】第22の発明の顕微鏡ズーム対物レンズ
は、第1〜第5、第11、第12の発明において、変倍
比が3以上であることを特徴とする。なお、第5、第1
1、第12の発明においては、変倍比が4以上である。
【0135】第23の発明の顕微鏡ズーム対物レンズ
は、物体から順に、正のパワーを持つ第1レンズ群、負
のパワーを持つ第2レンズ群、正のパワーを持つ第3レ
ンズ群の少なくとも3つのレンズ群で構成され、少なく
とも1つの非球面を備え、以下の条件(19)を満足す
ることを特徴とする。
【0136】 NA≧0.5 ・・・(19) ただし、NAは高倍側の顕微鏡ズーム対物レンズの開口
数である。
【0137】第1レンズ群中に少なくとも1つの非球面
を備えることにより、高倍側の収差性能を良好に補正し
た顕微鏡ズーム対物レンズの高変倍化あるいは高開口数
化が達成できる。さらに、第1レンズ群中に非球面を用
いることで、第1レンズ群の全長を抑えることが可能と
なる。また、変倍作用の第2レンズ群の移動量を確保し
て、高変倍化と、変倍時の射出瞳位置の変動を抑えるこ
とが可能となる。
【0138】なお、第1レンズ群を全て球面レンズで構
成すると、以下のようになる。高変倍化あるいは高開口
数化を実現しようとすると、第1レンズ群の正のパワー
が非常に大きくなり、そのために球面収差及び軸上色収
差がより大きく発生する。この補正のために第1レンズ
群のレンズ枚数を非常に多くしなければならない。しか
も、変倍作用の第2レンズ群のパワーも強くなり、変倍
のための移動量もより大きく必要となってくる。
【0139】しかしながら、第1レンズ群の全長が長く
なり、かつ、第2レンズ群の移動量が大きくなると、特
にレンズ系が4群構成の場合は、第3レンズ群と第4レ
ンズ群の配置から、どうしても顕微鏡ズーム対物レンズ
の全長をコンパクトにすることができない。さらに、第
1レンズ群の全長が長くなると、第1レンズ群の後側焦
点位置が第1レンズ群中に入り込んでしまうので、変倍
時の射出瞳位置の変動を抑えることができなくなり、顕
微鏡のシステム性が損なわれてしまう。しかも、第1レ
ンズ群のレンズ枚数の増加に伴ってコストアップも招い
てしまう。
【0140】第24の発明の顕微鏡ズーム対物レンズ
は、第5、第11発明において、前記第1レンズ群又は
第3レンズ群中に、少なくとも1つの非球面を備えたこ
とを特徴とする。
【0141】第1レンズ群中に少なくとも1つの非球面
を備えることにより、高倍側の収差性能を良好に補正し
た顕微鏡ズーム対物レンズにおいて、高変倍化あるいは
高開口数化が達成できる。さらに、第1レンズ群中に非
球面を用いることで、第1レンズ群の全長を抑えること
が可能となる。また、変倍作用をする第2レンズ群の移
動量を確保して、高変倍化と、変倍時の射出瞳位置の変
動を抑えることが可能となる。
【0142】また、第3レンズ群中に少なくとも1つの
非球面を備えることにより、低倍側から高倍側に至る球
面収差及び軸外収差を全般的に良好に補正した顕微鏡ズ
ーム対物レンズが達成できる。低倍側から高倍側にかけ
て第3レンズ群に入射する光束径は極端に変化しないの
で、非球面を第3レンズ群に設けることで、低倍側の球
面収差とコマ収差、及び高倍側の非点収差とコマ収差の
補正が可能である。
【0143】なお、第3レンズ群に非球面を設けると、
以下のようになる。高変倍化あるいは高開口数化を実現
しようとすると、第1レンズ群の正のパワーが強くな
り、しかも変倍作用の第2レンズ群のパワーも強くな
る。この結果、第3レンズ群に入射する光束径が大きく
なり、しかも、軸上光線高及び軸外主光線の入射角度も
きつくなる。そのため、第3レンズ群のレンズ枚数が増
えてしまい、結果として顕微鏡ズーム対物レンズの全長
をコンパクトに抑えることができなくなってしまう。
【0144】第25の発明の顕微鏡ズーム対物レンズ
は、第1〜第5、第11、第12、第23、第24の発
明において、前記顕微鏡ズーム対物レンズの作動距離を
WDとしたとき、以下の条件(20)を満足することを
特徴とする。
【0145】 0.5≦WD≦1.5 (mm) ・・・(20) 一般の顕微鏡対物レンズでは、40倍で作動距離が0.
5mm程度であり、10倍では開口数によって異なるが
3〜10mm程度である。作動距離が長い程標本と対物
レンズの先端の接触が回避でき、また、操作性の向上に
もつながる。しかしながら、作動距離が余りに長いと球
面収差の補正が困難になる。したがって、本発明の顕微
鏡ズーム対物レンズにおいて、条件(20)を満足する
と、高倍側の球面収差を補正しながら、高い変倍比を実
現し、かつ、作動距離を比較的長くしながら、標本の操
作性や対物レンズ先端と標本との接触の回避をバランス
良く実現させることが可能となる。
【0146】条件(20)の下限の0.5mmを下回る
と、作動距離が短くなって、合焦の際に対物レンズの先
端と標本が接触して標本の破損のおそれがある。また、
標本の位置出しや操作性が悪化するので、好ましくな
い。
【0147】条件(20)の上限の1.5mmを上回る
と、作動距離が長くなって操作性は向上するが、高倍側
での球面収差の補正が困雌となる。あるいは、高い変倍
比を実現することが困難になってしまう。
【0148】第26の発明の顕微鏡ズーム対物レンズ
は、第1〜第5、第11、第12、第23、第24の発
明において、前記顕微鏡ズーム対物レンズの最も像側に
あるレンズ群の像側に最も近い面から物体までの距離を
Lとするとき、以下の条件(21)を満足することを特
徴とする。
【0149】 55≦L≦110 (mm) ・・・(21) ここで、レンズ系が3群構成の場合、最終レンズ群は第
3レンズ群になる。また、レンズ系が4群構成の場合、
最終レンズ群は第4レンズ群になる。
【0150】条件(21)を満足すると、高い変倍比で
ありながら、本発明の顕微鏡ズーム対物レンズ及び顕微
鏡システムを従来の手法に比べて非常にコンパクトに構
成することができる。
【0151】条件(21)の下限の55mmを下回る
と、移動群である第2レンズ群、第3レンズ群、第4レ
ンズ群の移動するスペースが少なくなって、高い変倍比
を実現できなくなる。また、高い変倍比を実現するため
に移動群の第2、第3、第4レンズ群の移動量を確保す
ると、第1レンズ群の全長が短くなって高倍側の球面収
差の補正が困難となる。
【0152】条件(21)の上限の110mmを上回る
と、高倍化や高変倍化には有利となるが、全長が長くな
って顕微鏡システムをコンパクトに構成できなくなるの
で好ましくない。
【0153】第27の発明の顕微鏡ズーム対物レンズ
は、第1〜第5、第11、第12、第23、第24の発
明において、前記顕微鏡ズーム対物レンズは4群構成で
あって、最も低倍側での射出瞳位置をE1、最も高倍側
での射出瞳位置をE2としたとき、以下の条件(22)
を満足することを特徴とする。
【0154】 |E1−E2|≦15 (mm) ・・・(22) 条件(22)を満足すると、顕微鏡ズーム対物レンズの
瞳位置と照明光学系の瞳位置との共役関係を、低倍側か
ら高倍側まで略一致させることができる。また、軸外光
線のケラレ等による周辺光量の低下を防止することが可
能となる。よって、取り付け可能な中間鏡筒ユニット
(付属ユニット)の種類が増えるので、顕微鏡のシステ
ム性が大きく向上する。なお、射出瞳位置とは、顕微鏡
ズーム対物レンズの射出瞳位置のことである。
【0155】条件(22)の上限の15mmを上回る
と、低倍側と高倍側の射出瞳位置の変動が大きくなるの
で、顕微鏡照明光学系による光線のケラレやが生じる。
また、中間鏡筒ユニットを組み合せた場合に周辺光量が
低下するので、顕微鏡のシステム性を低下させてしま
う。
【0156】第28の発明の顕微鏡ズーム対物レンズ
は、第5、第11の発明において、非球面が設けられた
レンズ面の面形状が、光軸から離れるに従って曲率半径
が大きくなるような面形状であることを特徴とする。
【0157】球面レンズ系の場合、高倍側の開口数が大
きい場合に、第1レンズ群で発生する球面収差が非常に
大きくなる。これは、入射する光線に対して面の傾きが
大きい(屈折力が大きい)からである。そこで、非球面
の形状を光軸から離れるに従って曲率半径が緩くなる形
状にすると、面の屈折力が弱くなる。したがって、第2
8の発明のように、軸上光線の開口比が大きくなるにつ
れて非球面の屈折力が弱くなる面形状にすることで、効
果的に球面収差の補正を行うことができる。
【0158】そして、非球面の効果により第1レンズ群
内での球面収差の発生量を少なくできれば、全体の球面
収差を補正のために、その他のレンズ群で発生させてい
る逆向きの球面収差を少なくさせることができる。これ
は、その他のレンズ群が持っている収差補正能力を、球
面収差以外の収差補正のために使うことができることを
意味する。よって、球面収差以外の収差も良好に補正す
ることができる。また、各レンズ群での収差発生量を小
さくできるので、製作上の公差を緩くすることが可能と
なる。
【0159】なお、第28の発明の顕微鏡ズーム対物レ
ンズにおいて、第2レンズ群の構成を第2の発明と同じ
ようにしてもよい。また、第20の発明の条件(1
6)、(17)を満足するようにしてもよい。
【0160】第29の発明の顕微鏡ズーム対物レンズ
は、第28の発明において、前記第4レンズ群を備え、
該第4レンズ群は、第3レンズ群側に凸面を向けた正レ
ンズと負レンズの接合メニスカスレンズと、第3レンズ
群側に凹面を向けたレンズ群で少なくとも構成され、条
件(12)、(13)を満足することを特徴とする。
【0161】第4レンズ群は全体として負のパワーを備
える。そして、第3レンズ群側に凸面を向けた正レンズ
と負レンズの接合メニスカスレンズと、第3レンズ群側
に凹面を向けた負のパワーを持つレンズ群で構成されて
いる。第3レンズ群側に配置された接合メニスカスレン
ズは、ガウスレンズの作用を生じる。そのため、ここで
軸外光束の光線高を下げられて、コマ収差が効果的に補
正される。しかも、像側に配置され第3レンズ群側に凹
面を向けたレンズ群に負のパワーが与えられているの
で、接合メニスカスレンズによって光線高を下げた光束
はこの負のパワーを持つレンズ群によって無限遠光束へ
と変換される。
【0162】また、接合メニスカスレンズは、変倍時に
軸外主光線の角度と光線高をほとんど変化させない。そ
のため、負のパワーを持つレンズ群に入射する軸外主光
線の角度と光線高は、低倍側と高倍側で略一定になるの
で、低倍側と高倍側の射出瞳位置の変動を抑える作用を
する。
【0163】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の顕微鏡ズーム対
物レンズの実施例について説明する。
【0164】まず、3群構成の実施例1〜10について
説明する。以下に述べる実施例1〜10の顕微鏡ズーム
対物レンズは、無限遠設計であって、単独では結像しな
い。そのため、図16に示すように、両凸レンズと物体
側に凹面を向けた負メニスカスレンズとの接合レンズ
と、両凸レンズと両凹レンズとの接合レンズとからな
り、後記するレンズデータを有する結像レンズを各実施
例の顕微鏡ズーム対物レンズの像側に配置して使用す
る。なお、この結像レンズの焦点距離は179.994
mmである。
【0165】また、後記する実施例1〜8の収差図は、
顕微鏡ズーム対物レンズの後方に、物体から結像レンズ
の物体側のレンズ面までの距離を150mmの位置に配
置したときの収差図であり、実施例9〜10の収差図
は、顕微鏡ズーム対物レンズの後方に、物体から結像レ
ンズの物体側のレンズ面までの距離を100mmの位置
に配置したときの収差図である。なお、物体から結像レ
ンズの物体側のレンズ面までの間隔が、100〜200
mm程度の間では収差はほとんど変化しない。
【0166】以下、図面と後記の各実施例のレンズデー
タ表を参照にして、本発明のズーム対物レンズの実施例
1〜10について説明する。なお、後記の各実施例のレ
ンズデータ表中には、上記の結像レンズも含めて示して
ある。
【0167】実施例1の構成を図1に示す。図1(a)
は倍率10X、NA0.25、図1(b)は倍率20
X、NA0.4、図1(c)は倍率40X、NA0.6
の場合のレンズ断面と光路を示す。物体側から順に、正
のパワーを持つ第1レンズ群G1、負のパワーを持つ第
2レンズ群G2、正のパワーを持つ第3レンズ群G3で
構成され、低倍側から高倍側へ変倍する際に、第1レン
ズ群G1と第2レンズ群G2の間隔が大きくなり、第2
レンズ群G2と第3レンズ群G3の間隔が小さくなるよ
うに、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3が光軸上を
移動する。
【0168】第1レンズ群G1の構成は、物体側に凹面
を向け、物体側から両凹レンズと両凸レンズの接合負メ
ニスカスレンズ、両凸レンズ、物体側に凸面を向けた負
メニスカスレンズと両凸レンズの接合正レンズ、両凸レ
ンズ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸
レンズの接合負レンズ、両凸レンズで構成される。第2
レンズ群G2は、両凹レンズと負メニスカスレンズの接
合負レンズ、両凹レンズと両凸レンズのパワーのほとん
どない接合負メニスカスレンズで構成されている。第3
レンズ群G3は、両凸レンズ、物体側に凸面を向けた負
メニスカスレンズと両凸レンズの接合正レンズで構成さ
れている。
【0169】実施例1のズーム対物レンズは、視野数2
2、10倍から40倍まで変倍し、開口数が0.25か
ら0.6である。開口絞りSは、第1レンズ群G1と第
2レンズ群G2の間にあり、第1レンズ群G1の後側焦
点位置近傍に配置され、変倍と共に所定の開口数になる
ように絞り径が変化する機構を備えている。
【0170】実施例2の構成を図2に示す。図2(a)
は倍率10X、NA0.25、図2(b)は倍率20
X、NA0.4、図2(c)は倍率30X、NA0.5
5の場合のレンズ断面と光路を示す。物体側から順に、
正のパワーを持つ第1レンズ群G1、負のパワーを持つ
第2レンズ群G2、正のパワーを持つ第3レンズ群G3
で構成され、低倍側から高倍側へ変倍する際に、第1レ
ンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔が大きくなり、第
2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間隔が小さくなる
ように、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3が光軸上
を移動する。
【0171】第1レンズ群G1の構成は、物体側に凹面
を向け、物体側から両凹レンズと両凸レンズの接合負メ
ニスカスレンズ、両凸レンズ、両凹レンズと両凸レンズ
のパワーのほとんどない接合正メニスカスレンズ、両凸
レンズ、両凸レンズ、物体側に凸面を向けた負メニスカ
スレンズと両凸レンズの接合負レンズ、物体側に凸面を
向けた正メニスカスレンズで構成される。第2レンズ群
G2は、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズと両
凹レンズとパワーのほとんどない正メニスカスレンズの
3枚で構成された接合負レンズ、両凹レンズと正メニス
カスレンズの接合負レンズで構成されている。第3レン
ズ群G3は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ
と両凸レンズの接合正レンズ、物体側に凸面を向けた負
メニスカスレンズと両凸レンズの接合正レンズで構成さ
れている。
【0172】実施例2のズーム対物レンズは、視野数2
2、10倍から30倍まで変倍し、開口数が0.25か
ら0.55である。開口絞りSは、第1レンズ群G1と
第2レンズ群G2の間にあり、第1レンズ群G1の後側
焦点位置近傍に配置され、変倍と共に所定の開口数にな
るように、絞り径が変化する機構を備えている。
【0173】実施例3の構成を図3に示す。図3(a)
は倍率10X、NA0.25、図3(b)は倍率20
X、NA0.4、図3(c)は倍率40X、NA0.6
の場合のレンズ断面と光路を示す。物体側から順に、正
のパワーを持つ第1レンズ群G1、負のパワーを持つ第
2レンズ群G2、正のパワーを持つ第3レンズ群G3で
構成され、低倍側から高倍側へ変倍する際に、第1レン
ズ群G1と第2レンズ群G2の間隔が大きくなり、第2
レンズ群G2と第3レンズ群G3の間隔が小さくなるよ
うに、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3が光軸上を
移動する。
【0174】第1レンズ群G1の構成は、物体側に凹面
を向け、物体側から両凹レンズと両凸レンズの接合負メ
ニスカスレンズ、物体側に凹面を向けた正メニスカスレ
ンズ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸
レンズの接合正レンズ、物体側に凸面を向けた負メニス
カスレンズと両凸レンズの接合正レンズ、物体側に凸面
を向けた負メニスカスレンズと両凸レンズのパワーのゆ
るい接合正レンズ、物体側に凸面を向けたパワーのゆる
い正メニスカスレンズで構成される。第2レンズ群G2
は、両凹レンズと正メニスカスレンズの接合負レンズ、
両凹レンズと両凸レンズの接合正メニスカスレンズで構
成されている。第3レンズ群G3は、物体側に凹面を向
けた正メニスカスレンズ、両凸レンズと両凹レンズのパ
ワーの弱い接合負メニスカスレンズで構成されている。
【0175】実施例3のズーム対物レンズは、視野数2
2、10倍から40倍まで変倍し、開口数が0.25か
ら0.6である。開口絞りSは、第1レンズ群G1と第
2レンズ群G2の間にあり、第1レンズ群G1の後側焦
点位置近傍に配置され、変倍と共に所定の開口数になる
ように、絞り径が変化する機構を備えている。
【0176】実施例4の構成を図4に示す。図4(a)
は倍率10X、NA0.25、図4(b)は倍率20
X、NA0.4、図4(c)は倍率30X、NA0.5
5の場合のレンズ断面と光路を示す。物体側から順に、
正のパワーを持つ第1レンズ群G1、負のパワーを持つ
第2レンズ群G2、正のパワーを持つ第3レンズ群G3
で構成され、低倍側から高倍側へ変倍する際に、第1レ
ンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔が大きくなり、第
2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間隔が小さくなる
ように、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3が光軸上
を移動する。
【0177】第1レンズ群G1の構成は、物体側に凹面
を向け、物体側から両凹レンズと両凸レンズの弱いパワ
ーを持つ接合正メニスカスレンズ、両凸レンズ、両凹レ
ンズと両凸レンズの接合負メニスカスレンズ、物体側に
ゆるい凹面を向けた正メニスカスレンズ、両凸レンズ、
物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸レンズ
の接合正レンズ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレ
ンズで構成される。第2レンズ群G2は、両凹レンズと
正メニスカスレンズの接合負レンズ、物体側に凹面を向
けた負メニスカスレンズと正メニスカスレンズの接合正
メニスカスレンズで構成されている。第3レンズ群G3
は、像側にゆるい凸面を持つ両凸レンズ、物体側にゆる
い凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸レンズのパワ
ーの弱い接合正レンズで構成されている。
【0178】実施例1と同様に、開口絞りSは、第1レ
ンズ群G1と第2レンズ群G2の間にあり、第1レンズ
群G1の後側焦点位置近傍に配置され、変倍と共に所定
の開口数になるように、絞り径が変化する機構を備えて
いる。
【0179】実施例4のズーム対物レンズは、視野数2
2、10倍から30倍まで変倍し、開口数が0.25か
ら0.55である。
【0180】実施例5の構成を図5に示す。図5(a)
は倍率10X、NA0.25、図5(b)は倍率20
X、NA0.4、図5(c)は倍率30X、NA0.5
5の場合のレンズ断面と光路を示す。物体側から順に、
正のパワーを持つ第1レンズ群G1、負のパワーを持つ
第2レンズ群G2、正のパワーを持つ第3レンズ群G3
で構成され、低倍側から高倍側へ変倍する際に、第1レ
ンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔が大きくなり、第
2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間隔が小さくなる
ように、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3が光軸上
を移動する。
【0181】第1レンズ群G1の構成は、物体側に凹面
を向け、物体側から両凹レンズと両凸レンズの接合負メ
ニスカスレンズ、両凸レンズ、物体側に凸面を向けた負
メニスカスレンズと両凸レンズの接合正レンズ、物体側
にゆるい凸面を持つ両凸レンズ、物体側に凸面を向けた
負メニスカスレンズと両凸レンズのパワーのゆるい接合
正レンズ、両凸レンズで構成される。第2レンズ群G2
は、物体側にゆるい凹面を向けた正メニスカスレンズと
両凹レンズと正メニスカスレンズの接合負レンズ、両凹
レンズと正メニスカスレンズの接合負レンズで構成され
ている。第3レンズ群G3は、両凹レンズと両凸レンズ
の接合正メニスカスレンズ、物体側に凸面を向けた負メ
ニスカスレンズと両凸レンズの接合正レンズで構成され
ている。
【0182】実施例5のズーム対物レンズは、視野数2
2、10倍から30倍まで変倍し、開口数が0.25か
ら0.55である。開口絞りSは、第1レンズ群G1と
第2レンズ群G2の間にあり、第1レンズ群G1の後側
焦点位置近傍に配置され、変倍と共に所定の開口数にな
るように、絞り径が変化する機構を備えている。
【0183】実施例6の構成を図6に示す。図6(a)
は倍率10X、NA0.25、図6(b)は倍率20
X、NA0.4、図6(c)は倍率40X、NA0.6
の場合のレンズ断面と光路を示す。物体側から順に、正
のパワーを持つ第1レンズ群G1、負のパワーを持つ第
2レンズ群G2、正のパワーを持つ第3レンズ群G3で
構成され、低倍側から高倍側へ変倍する際に、第1レン
ズ群G1と第2レンズ群G2の間隔が大きくなり、第2
レンズ群G2と第3レンズ群G3の間隔が小さくなるよ
うに、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3が光軸上を
移動する。
【0184】第1レンズ群G1の構成は、物体側に凹面
を向け、物体側から両凹レンズと両凸レンズの接合負メ
ニスカスレンズ、物体側に凹面を向けた正メニスカスレ
ンズ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸
レンズの接合正レンズ、両凹レンズと両凸レンズの接合
正メニスカスレンズ、物体側にゆるい凸面を向けた負メ
ニスカスレンズと両凸レンズのパワーのほとんどない接
合負レンズ、両凸レンズで構成される。第2レンズ群G
2は、両凹レンズと正メニスカスレンズの接合負レン
ズ、両凹レンズと両凸レンズの接合正メニスカスレンズ
で構成されている。第3レンズ群G3は、物体側にゆる
い凸面を持つ両凸レンズ、両凸レンズと両凹レンズの接
合負メニスカスレンズで構成されている。
【0185】実施例6のズーム対物レンズは、視野数2
2、10倍から40倍まで変倍し、開口数が0.25か
ら0.6である。開口絞りSは、第1レンズ群G1と第
2レンズ群G2の間にあり、第1レンズ群G1の後側焦
点位置近傍に配置され、変倍と共に所定の開口数になる
ように、絞り径が変化する機構を備えている。
【0186】実施例7の構成を図7に示す。図7(a)
は倍率10X、NA0.25、図7(b)は倍率20
X、NA0.4、図7(c)は倍率40X、NA0.6
の場合のレンズ断面と光路を示す。物体側から順に、正
のパワーを持つ第1レンズ群G1、負のパワーを持つ第
2レンズ群G2、正のパワーを持つ第3レンズ群G3で
構成され、低倍側から高倍側へ変倍する際に、第1レン
ズ群G1と第2レンズ群G2の間隔が大きくなり、第2
レンズ群G2と第3レンズ群G3の間隔が小さく、ま
た、第1レンズ群G1は第2レンズ群G2とは光軸上を
逆方向に移動するように、第1レンズ群G1、第2レン
ズ群G2と第3レンズ群G3が光軸上を移動する。
【0187】第1レンズ群G1の構成は、物体側に凹面
を向け、物体側から両凹レンズと両凸レンズの接合負メ
ニスカスレンズ、両凸レンズ、物体側に凸面を向けた負
メニスカスレンズと両凸レンズの接合正レンズ、物体側
に凹面を向けた正メニスカスレンズ、物体側に凸面を向
けた負メニスカスレンズと両凸レンズのパワーのゆるい
接合負レンズ、両凸レンズで構成される。第2レンズ群
G2は、両凹レンズと負メニスカスレンズの接合負レン
ズ、両凹レンズと両凸レンズのほとんどパワーのない接
合負メニスカスレンズで構成されている。第3レンズ群
G3は、両凸レンズ、物体側に凸面を向けた負メニスカ
スレンズと両凸レンズの接合正レンズで構成されてい
る。
【0188】実施例7のズーム対物レンズは、視野数2
2、10倍から40倍まで変倍し、開口数が0.25か
ら0.6である。開口絞りSは、第1レンズ群G1と第
2レンズ群G2の間にあり、第1レンズ群G1の後側焦
点位置近傍に配置され、変倍と共に所定の開口数になる
ように、絞り径が変化する機構を備えている。
【0189】実施例8の構成を図8に示す。図8(a)
は倍率10X、NA0.25、図8(b)は倍率20
X、NA0.4、図8(c)は倍率40X、NA0.6
の場合のレンズ断面と光路を示す。物体側から順に、正
のパワーを持つ第1レンズ群G1、負のパワーを持つ第
2レンズ群G2、正のパワーを持つ第3レンズ群G3で
構成され、低倍側から高倍側へ変倍する際に、第1レン
ズ群G1と第2レンズ群G2の間隔が大きくなり、第2
レンズ群G2と第3レンズ群G3の間隔が小さくなるよ
うに、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3が光軸上を
移動する。
【0190】第1レンズ群G1の構成は、物体側に凹面
を向け、物体側から両凹レンズと両凸レンズの接合負メ
ニスカスレンズ、両凸レンズ、物体側に凸面を向けた負
メニスカスレンズと両凸レンズの接合正レンズ、物体側
に非常にゆるい凸面を持つ両凸レンズ、物体側に凸面を
向けた負メニスカスレンズと両凸レンズのほとんどパワ
ーのない接合負レンズ、両凸レンズで構成される。第2
レンズ群G2は、両凹レンズと負メニスカスレンズの接
合負レンズ、両凹レンズと両凸レンズの接合負メニスカ
スレンズで構成されている。第3レンズ群G3は、両凸
レンズ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと両
凸レンズの接合正レンズで構成されている。
【0191】実施例8のズーム対物レンズは、視野数2
2、10倍から40倍まで変倍し、開口数が0.25か
ら0.6である。開口絞りSは、第1レンズ群G1と第
2レンズ群G2の間にあり、第1レンズ群G1の後側焦
点位置近傍に配置され、変倍と共に所定の開口数になる
ように、絞り径が変化する機構を備えている。
【0192】実施例9の構成を図9に示す。図9(a)
は倍率10X、NA0.25、図9(b)は倍率20
X、NA0.4、図9(c)は倍率40X、NA0.7
の場合のレンズ断面と光路を示す。物体側から順に、正
のパワーを持つ第1レンズ群G1、負のパワーを持つ第
2レンズ群G2、正のパワーを持つ第3レンズ群G3の
3つのレンズ群で構成され、低倍側から高倍側へ変倍す
る際に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔が
大きくなり、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間
隔が小さくなるように、第2レンズ群と第3レンズ群が
光軸上を移動する。
【0193】第1レンズ群G1の構成は、物体側に凹面
を向け、物体側から両凹レンズと両凸レンズの接合負メ
ニスカスレンズ、物体側に平面を向けた平凸レンズ、物
体側に大きな曲率半径の凸面を向けた両凸レンズ、両凸
レンズと両凹レンズと両凸レンズの3枚で構成された正
の接合レンズ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレン
ズと両凸レンズの接合正レンズからなる。第2レンズ群
G2は、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズと両
凹レンズの接合レンズ、両凹レンズと物体側に凸面を向
けた正メニスカスレンズの接合レンズで構成されてい
る。第3レンズ群G3は、物体側に凹面を向けた正メニ
スカスレンズ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレン
ズと両凸レンズの接合レンズで構成されている。
【0194】非球面は、第1レンズ群G1中の平凸レン
ズの凸面と、3枚で構成された接合正レンズの物体側の
凸面と第2レンズ群G2側の凸面に配置されている。
【0195】第1レンズ群G1中に配置された非球面
は、高倍側の軸上マージナル光線高が高い3枚の接合正
レンズと軸外主光線と従属光線の光線高が比較的高い平
凸レンズ群の凸面に配置され、高倍側での球面収差とコ
マ収差の補正に効果的である。また、第1レンズ群G1
中の3枚の接合正レンズは軸上色収差等に効果的であ
る。また、第1レンズ群G1の物体側に配置された接合
負メニスカスレンズは、ペッツバール和を抑える作用を
持ち、その接合負メニスカスレンズは物体側に凹面を向
けているので、コマ収差や非点収差等の軸外収差の発生
を抑えるので、高倍側と低倍側での収差補正に効果的で
ある。
【0196】実施例9のズーム対物レンズは、視野数2
2、10倍から40倍まで変倍し、開口数が0.25か
ら0.7である。開口絞りSは、第1レンズ群G1と第
2レンズ群G2の間にあり、第1レンズ群G1の後側焦
点位置近傍に配置され、変倍と共に所定の開口数になる
ように、絞り径が変化する機構を備えている。
【0197】実施例10の構成を図10に示す。図10
(a)は倍率10X、NA0.25、図10(b)は倍
率20X、NA0.4、図10(c)は倍率40X、N
A0.65の場合のレンズ断面と光路を示す。物体側か
ら順に、正のパワーを持つ第1レンズ群G1、負のパワ
ーを持つ第2レンズ群G2、正のパワーを持つ第3レン
ズ群G3の3つのレンズ群で構成され、低倍側から高倍
側へ変倍する際に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G
2の間隔が大きくなり、第2レンズ群G2と第3レンズ
群G3の間隔が小さくなるように、第2レンズ群と第3
レンズ群が光軸上を移動する。
【0198】第1レンズ群G1の構成は、物体側から両
凹レンズと凸レンズの接合負メニスカスレンズ、両凸レ
ンズと両凹レンズと両凸レンズの3枚で接合された接合
正レンズ、第2レンズ群側に非球面を備える両凸レン
ズ、両凸レンズ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレ
ンズと両凸レンズの接合正レンズで構成される。第2レ
ンズ群G2は、第1レンズ群側に凹面をむけた正メニス
カスレンズと両凹レンズの接合負レンズ、両凹レンズと
物体側に凸面を向けた凸平レンズの接合負レンズで構成
され、互いに凹面を向けた構成である。第3レンズ群G
3は、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ、物体
側に凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸レンズの接
合正レンズで構成されている。
【0199】第1レンズ群G1中の非球面は、高倍側の
軸上マージナル光線高が高いところに配置され、球面収
差の補正に効果的である。また、第1レンズ群G1の物
体側に配置された接合負メニスカスレンズは、実施例9
と同様に、ペッツバール和を抑えている。3枚で構成さ
れた接合正レンズについても、その接合正レンズの接合
面の負屈折力により光線高を上げているので、ペッツバ
ール和を抑え、コマ収差の補正にも効果的である。
【0200】実施例10のズーム対物レンズは、視野数
22、10倍から40倍まで変倍し、開口数が0.25
から0.65である。開口絞りSは、第1レンズ群G1
と第2レンズ群G2の間にあり、第1レンズ群G1の後
側焦点位置近傍に配置され、変倍と共に所定の開口数に
なるように、絞り径が変化する機構を備えている。
【0201】以上の実施例1〜10の顕微鏡ズーム対物
レンズの収差図をそれぞれ図17〜図26に示す。これ
らの収差図において、(a)、(b)、(c)はぞれぞ
れ図1〜図10の(a)、(b)、(c)の状態に対応
する倍率のときの収差図であり、各状態において、“S
A”は球面収差、“AS”は非点収差、“DZ”は軸外
縦収差、“DT”は歪曲収差を示す。これら収差図中、
“IH”は像高を示す。
【0202】次に、本発明の4群構成の顕微鏡ズーム対
物レンズの実施例11〜15について説明する。各実施
例のレンズデータは後記するが、図11〜図15はそれ
ぞれ実施例11〜15のレンズ構成を示す断面図であ
り、図11(a)、(b)、(c)は実施例11の10
倍、20倍、40倍での光路を示す断面図、図12
(a)、(b)、(c)は実施例12の10倍、20
倍、40倍での光路を示す断面図、図13(a)、
(b)、(c)は実施例13の20倍、40倍、80倍
での光路を示す断面図、図14(a)、(b)、(c)
は実施例14の10倍、20倍、50倍での光路を示す
断面図、図15(a)、(b)、(c)は実施例15の
10倍、20倍、40倍での光路を示す断面図である。
【0203】以下に述べる各実施例の顕微鏡ズーム対物
レンズは、無限遠設計であって、単独では結像しない。
そのため、図16の構成で、後記するレンズデータを有
する結像レンズを各実施例での顕微鏡ズーム対物レンズ
の像側に配置して使用する。なお、後記の各実施例のレ
ンズデータ中にはこの結像レンズのレンズデータも含め
て示してある。
【0204】また、後記する各実施例の収差図は、顕微
鏡ズーム対物レンズの後方に、物体から結像レンズの物
体側のレンズ面までの距離を100mmの位置に配置し
たときの収差図である。なお、物体から結像レンズの物
体側のレンズ面までの間隔が100〜200mm程度の
間では、収差はほとんど変化しない。
【0205】以下、図面と後記のレンズデータを参照に
して、本発明の顕微鏡ズーム対物レンズの実施例11〜
15について説明する。
【0206】図11に実施例11の構成を示す。本実施
例のズーム対物レンズは、物体側から順に、正のパワー
を持つ第1レンズ群G1、負のパワーを持つ第2レンズ
群G2、正のパワーを持つ第3レンズ群G3、負のパワ
ーを持つ第4レンズ群G4で構成されている。そして、
低倍側から高倍側へ変倍する際に、第1レンズ群G1と
第2レンズ群G2の間隔が大きくなり、第2レンズ群G
2と第3レンズ群G3の間隔が小さくなり、第3レンズ
群G3と第4レンズ群G4の間隔が一旦大きくなり再度
小さくなるように、第2レンズ群G2と第3レンズ群G
3と第4レンズ群G3が光軸上を移動する。
【0207】第1レンズ群G1の構成は、物体側に凹面
を向け、物体側から両凹レンズと両凸レンズの接合負メ
ニスカスレンズ、物体側に凹面を向けた負メニスカスレ
ンズと正メニスカスレンズの接合正メニスカスレンズ、
物体側に緩い凸面を向けた負メニスカスレンズと第2レ
ンズ群G2側に強い凸面を向けた両凸レンズの接合正レ
ンズ、両凸の単レンズ、物体側に凸面を向けた負メニス
カスレンズと両凸レンズの接合負レンズで構成される。
【0208】第2レンズ群G2は、両凹レンズと負メニ
スカスレンズの接合負レンズ、両凹レンズと両凸レンズ
の接合負メニスカスレンズで構成され、互いに凹面を向
けた構成である。
【0209】第3レンズ群G3は、両凹レンズと両凸レ
ンズの接合正レンズ、両凸レンズで構成されている。
【0210】第4レンズ群G4は、第3レンズ群G3側
に凸面を向けた正メニスカスレンズと像側に凹面を向け
た負メニスカスレンズのパワーの緩い正の接合メニスカ
スレンズ、両凹レンズと正メニスカスレンズの接合負レ
ンズで構成されている。
【0211】実施例11のズーム対物レンズは、視野数
22、10倍から40倍まで変倍し、開口数が0.25
から0.65である。開口絞りSは、第1レンズ群G1
と第2レンズ群G2の間にあり、第1レンズ群G1の後
側焦点位置近傍に配置され、変倍と共に所定の開口数に
なるように、絞り径が変化する機構を備えている。各倍
率での収差図を図27(a)、(b)、(c)に示す。
各収差図中、球面収差は“SA”、非点収差は“A
S”、像高比1.0における軸外収差は“DZ1”、像
高比0.5における軸外収差は“DZ2”、歪曲収差は
“DT”で示す。また、“FIY”は像高で、実施例1
乃至実施例10の収差図における“IH”と同じであ
る。以下の収差図においても同じ。
【0212】図12に実施例12の構成を示す。本実施
例のズーム対物レンズは、物体側から順に、正のパワー
を持つ第1レンズ群G1、負のパワーを持つ第2レンズ
群G2、正のパワーを持つ第3レンズ群G3、負のパワ
ーを持つ第4レンズ群G4で構成されている。そして、
低倍側から高倍側へ変倍する際に、第1レンズ群G1と
第2レンズ群G2の間隔が大きくなり、第2レンズ群G
2と第3レンズ群G3の間隔が小さくなり、第3レンズ
群G3と第4レンズ群G4の間隔が一旦大きくなり再度
小さくなるように、第2レンズ群G2と第3レンズ群G
3と第4レンズ群G4が光軸上を移動する。
【0213】第1レンズ群G1の構成は、物体側に凹面
を向け、物体側から両凹レンズと両凸レンズの接合負メ
ニスカスレンズ、物体側に凹面を向けた正メニスカスレ
ンズ、両凸レンズと両凹レンズと両凸レンズの3枚で接
合された接合正レンズ、両凸レンズ、物体側に凸面を向
けた負メニスカスレンズと両凸レンズの接合正レンズで
構成される。
【0214】第2レンズ群G2は、第1レンズ群G1側
に凹面を向けた負メニスカスレンズと緩い曲率半径を持
つ両凹レンズの接合負レンズ、両凹レンズと両凸レンズ
の接合負メニスカスレンズで構成され、互いに凹面を向
けた構成である。
【0215】第3レンズ群G3は、両凹レンズと両凸レ
ンズの接合正レンズ、両凸レンズで構成されている。
【0216】第4レンズ群G4は、第3レンズ群G3側
に凸面を向けた正メニスカスレンズと像側に凹面を向け
た負メニスカスレンズのパワーの緩い接合正メニスカス
レンズ、両凹レンズと正メニスカスレンズの接合負レン
ズで構成されている。
【0217】実施例12のズーム対物レンズは、視野数
22、10倍から40倍まで変倍し、開口数が0.25
から0.65である。開口絞りSは、第1レンズ群G1
と第2レンズ群G2の間にあり、第1レンズ群G1の後
側焦点位置近傍に配置され、変倍と共に所定の開口数に
なるように、絞り径が変化する機構を備えている。各倍
率での収差図を図28(a)、(b)、(c)に示す。
【0218】図13に実施例13の構成を示す。本実施
例のズーム対物レンズは、物体側から順に、正のパワー
を持つ第1レンズ群G1、負のパワーを持つ第2レンズ
群G2、正のパワーを持つ第3レンズ群G3、負のパワ
ーを持つ第4レンズ群G4で構成されている。そして、
低倍側から高倍側へ変倍する際に、第1レンズ群G1と
第2レンズ群G2の間隔が大きくなり、第2レンズ群G
2と第3レンズ群G3の間隔が小さくなり、第3レンズ
群G3と第4レンズ群G4の間隔が小さくなるように、
第2レンズ群G2と第3レンズ群G3と第4レンズ群G
4が光軸上を移動する。
【0219】第1レンズ群G1の構成は、物体側に凹面
を向け、物体側から両凹レンズと両凸レンズの接合負メ
ニスカスレンズ、物体側に凹面を向けた正メニスカスレ
ンズ、両凸レンズと両凹レンズと両凸レンズからなる接
合正レンズ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ
と両凸レンズの接合正レンズで構成されている。
【0220】ここで、第1レンズ群G1中の、両凸レン
ズ、両凹レンズ、両凸レンズの3枚からなる接合正レン
ズの物体側と第2レンズ群G2側の空気接触面は、非球
面で構成されている。
【0221】第2レンズ群G2は、第1レンズ群G1側
に緩い凸面を持つ負メニスカスレンズ、両凹レンズと両
凸レンズの接合正レンズで構成され、互いに凹面を向け
た構成となっている。
【0222】第3レンズ群G3は、第2レンズ群G2側
に凹面を向けた正メニスカスレンズ、両凸レンズと負メ
ニスカスレンズの接合正レンズで構成されている。
【0223】第4レンズ群G4は、第3レンズ群G3側
に強い凸面を向けた正メニスカスレンズと像側に強い凹
面を向けた負メニスカスレンズの接合負メニスカスレン
ズ,両凹レンズと正メニスカスレンズの接合負レンズで
構成されている。第4レンズ群G4の2つのレンズ群は
互いに凹面を向けた構成となっている。
【0224】ここで、第4レンズ群G4の第3レンズ群
G3側に最も近い凸面形状のレンズ面は、非球面で構成
されている。
【0225】実施例13のズーム対物レンズは、視野数
22、20倍から80倍まで変倍し、開口数が0.4か
ら0.77である。開口絞りSは、第1レンズ群G1と
第2レンズ群G2の間にあり、第1レンズ群G1の後側
焦点位置近傍に配置され、変倍と共に所定の開口数にな
るように、絞り径が変化する機構を備えている。各倍率
での収差図を図29(a)、(b)、(c)に示す。
【0226】実施例13では、第1レンズ群G1中に非
球面を2面、第4レンズ群G4中に非球面を1面設ける
ことで、高開口数化と高倍率化と、全長がコンパクトで
ありながら射出瞳の変動を5mm以内に抑えることを実
現している。
【0227】図14に実施例14の構成を示す。本実施
例のズーム対物レンズは、物体側から順に、正のパワー
を持つ第1レンズ群G1、負のパワーを持つ第2レンズ
群G2、正のパワーを持つ第3レンズ群G3、負のパワ
ーを持つ第4レンズ群G4で構成されている。そして、
低倍側から高倍側へ変倍する際に、第1レンズ群G1と
第2レンズ群G2の間隔が大きくなり、第2レンズ群G
2と第3レンズ群G3の間隔が小さくなり、第3レンズ
群G3と第4レンズ群G4の間隔が一旦大きくなり再度
小さくなるように、第2レンズ群G2と第3レンズ群G
3と第4レンズ群G4が光軸上を移動する。
【0228】第1レンズ群G1の構成は、物体側に凹面
を向け、物体側から両凹レンズと両凸レンズの接合負メ
ニスカスレンズ、物体側に緩い凹面を向けた正メニスカ
スレンズ、両凸レンズと負メニスカスレンズと正メニス
カスレンズからなる接合正レンズ、物体側に凹面を向け
た正メニスカスレンズ、物体側に凸面を向けた負メニス
カスレンズと両凸レンズの接合正レンズで構成される。
【0229】ここで、物体側から4つめのレンズ群であ
る正メニスカスレンズの第2レンズ群G2側のレンズ面
は、非球面で構成されている。
【0230】第2レンズ群G2は、第1レンズ群G1側
に凹面を向けた正メニスカスレンズと両凹レンズの接合
負レンズ、両凹レンズと両凸レンズの接合負メニスカス
レンズで構成され、互いに凹面を向けた構成である。
【0231】第3レンズ群G3は、物体側に緩い凸面を
持つ負メニスカスレンズと両凸レンズの接合正レンズ、
両凸レンズで構成されている。
【0232】第4レンズ群G4は、第3レンズ群G3側
に凸面を向けた正メニスカスレンズと像側に凹面を向け
た負メニスカスレンズのパワーの緩い接合正メニスカス
レンズ、両凹レンズと正メニスカスレンズの接合負レン
ズで構成されている。
【0233】この実施例は、実施例11と同様に、開口
絞りSは、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間に
あり、第1レンズ群G1の後側焦点位置近傍に配置さ
れ、変倍と共に所定の開口数になるように、絞り径が変
化する機構を備えている。
【0234】実施例14のズーム対物レンズは、視野数
22、10倍から50倍まで変倍し、開口数が0.25
から0.7である。各倍率での収差図を図30(a)、
(b)、(c)に示す。
【0235】実施例14では、第1レンズ群G1内の非
球面により、高開口数化と高い収差性能を実現し、しか
も、射出瞳位置の変動が10mm以内とズーム低倍から
高倍の範囲で略一定の値に構成されている。
【0236】図15に実施例15の構成を示す。本実施
例のズーム対物レンズは、物体側から順に、正のパワー
を持つ第1レンズ群G1、負のパワーを持つ第2レンズ
群G2、正のパワーを持つ第3レンズ群G3、負のパワ
ーを持つ第4レンズ群G4で構成されている。そして、
低倍側から高倍側へ変倍する際に、第1レンズ群G1と
第2レンズ群G2の間隔が大きくなり、第2レンズ群G
2と第3レンズ群G3の間隔が小さくなり、第3レンズ
群G3と第4レンズ群G4の間隔が一旦大きくなり再度
小さくなるように、第2レンズ群G2と第3レンズ群G
3と第4レンズ群G4が光軸上を移動する。
【0237】第1レンズ群G1の構成は、物体側に凹面
を向け、物体側から両凹レンズと両凸レンズの接合負メ
ニスカスレンズ、物体側に凹面を向けた正メニスカスレ
ンズ、両凸レンズと両凹レンズと両凸レンズからなる接
合正レンズ、物体側に非球面を持つ両凸レンズ、両凹レ
ンズと両凸レンズの接合正メニスカスレンズで構成され
ている。
【0238】第2レンズ群G2は、物体側に凹面を向け
た負メニスカスレンズと両凹レンズの接合負レンズ、両
凹レンズと両凸レンズの接合負メニスカスレンズで構成
され、互いに凹面を向けた構成となっている。
【0239】第3レンズ群G3は、両凹レンズと両凸レ
ンズの接合正メニスカスレンズ、両凸レンズで構成され
ている。
【0240】第4レンズ群G4は、物体側に凸面を向け
た正メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた負メニス
カスレンズの接合正メニスカスレンズ、両凹レンズと正
メニスカスレンズの接合負レンズで構成されている。第
4レンズ群G4の2つのレンズ群は、互いに凹面を向け
た構成となっている。
【0241】第1レンズ群G1の物体側に配置された接
合負メニスカスレンズは、実施例9と同様に、ペッツバ
ール和を抑えている。3枚で構成された接合正レンズに
ついても、その接合正レンズの接合面の負屈折力により
光線高を上げているので、ペッツバール和を抑え、コマ
収差や軸上色収差補正にも効果的である。高倍側の軸上
マージナル光線が高い部分に非球面を配置することで、
高倍側の球面収差を効果的に補正することが可能とな
る。
【0242】実施例15のズーム対物レンズは、視野数
22、10倍から40倍まで変倍し、開口数が0.25
から0.8である。開口絞りSは、第1レンズ群G1の
後側焦点位置近傍に配置され、低倍側では第2レンズ群
G2が第1レンズ群G1の後側焦点位置よりも物体側に
移動する。このとき、低倍側の射出瞳位置を潜らせるこ
となく高倍側の射出瞳位置に近づける作用をする。ま
た、開口絞りSは所定の開口数になるように、絞り径が
変化する機構を備える。各倍率での収差図を図31
(a)、(b)、(c)に示す。
【0243】この実施例15では、第1レンズ群G1中
の両凸レンズの物体側に非球面を1つ配置することで、
開口数が0.8で4倍の変倍比を備えながら、全長をコ
ンパクトに構成し、4つのレンズ群の構成により射出瞳
の変動を5mm以内に抑えることを実現している。
【0244】以下に、上記各実施例の顕微鏡ズーム対物
レンズとそれらにおいて共通に用いられている結像レン
ズのレンズデータを示す。記号は、上記の外、Mは倍
率、φは開口絞り径、NAは開口数、IHは像高、
1 、r2 …は物体側から順に示した各レンズ面の曲率
半径、d1 、d2 …は物体側から順に示した各レンズ面
間の間隔、nd1、nd2…は物体側から順に示した各レン
ズのd線の屈折率、νd1、ν d2…は物体側から順に示し
た各レンズのアッべ数である。非球面形状は、xを光の
進行方向を正とした光軸とし、yを光軸と直交する方向
にとると、下記の式にて表される。
【0245】x=(y2 /r)/[1+{1−(K+
1)(y/r)2 1/2 ]+A44 +A66 +A88
A1010 ただし、rは近軸曲率半径、Kは円錐係数、A4、A6
A8、A10 はそれぞれ4次、6次、8次、10次の非球面
係数である。
【0246】ただし、上記実施例1〜10の顕微鏡ズー
ム対物レンズにおいて、r1 、r2は物体面とその上に
配置されるカバーグラスの面の曲率半径であり、r3
下が各レンズ面の曲率半径を示し、d1 はカバーグラス
の厚さであり、d2 はカバーグラスと顕微鏡ズーム対物
レンズの第1面の間の距離である。また、上記実施例1
1〜15の顕微鏡ズーム対物レンズにおいては、r0
物体面の曲率半径、r 0 、r1 はカバーガラスの両面の
曲率半径、d0 はカバーガラスの両面間の間隔、d1
作動距離、nd0はカバーガラスのd線の屈折率、νd0
カバーガラスのアッベ数である。 (実施例1) r1 = ∞(物体面) d1 = 0.17 nd1 =1.521 νd1 =56.02 r2 = ∞ d2 = 1.2514 r3 = -6.7337 d3 = 1.2783 nd2 =1.834 νd2 =37.16 r4 = 5.9444 d4 = 4.789 nd3 =1.651 νd3 =56.16 r5 = -8.7211 d5 = 0.1 r6 = 42.787 d6 = 2.9416 nd4 =1.56907 νd4 =71.3 r7 = -12.5242 d7 = 0.1 r8 = 46.2811 d8 = 2.2857 nd5 =1.788 νd5 =47.37 r9 = 13.3863 d9 = 5.7435 nd6 =1.497 νd6 =81.54 r10= -14.6612 d10= 0.15 r11= 101.2916 d11= 2.5665 nd7 =1.497 νd7 =81.54 r12= -21.4783 d12= 0.1 r13= 51.9492 d13= 3.3424 nd8 =1.804 νd8 =46.57 r14= 9.1121 d14= 3.9815 nd9 =1.43875 νd9 =94.99 r15= -37.5765 d15= 0.1 r16= 50.6501 d16= 2.0367 nd10=1.51823 νd10=58.9 r17= -136.7298 d17= 3.3779 r18= ∞(絞り) d18= d1(可変) r19= -32.4034 d19= 2.2472 nd11=1.741 νd11=52.64 r20= 24.5965 d20= 1.5 nd12=1.7552 νd12=27.51 r21= 13.0278 d21= 1.4452 r22= -16.7672 d22= 1.0203 nd13=1.51823 νd13=58.9 r23= 14.2484 d23= 2.1115 nd14=1.80518 νd14=25.42 r24= -84.0355 d24= d2(可変) r25= 90.7258 d25= 2.4841 nd15=1.48749 νd15=70.23 r26= -44.9254 d26= 0.1 r27= 200.2317 d27= 2.5 nd16=1.7185 νd16=33.52 r28= 27.3412 d28= 3.7906 nd17=1.48749 νd17=70.23 r29= -29.2453 d29= d3(可変) r30= 68.7541 d30= 7.7321 nd18=1.48749 νd18=70.21 r31= -37.5679 d31= 3.4742 nd19=1.8061 νd19=40.95 r32= -102.8477 d32= 0.6973 r33= 84.3099 d33= 6.0238 nd20=1.834 νd20=37.17 r34= -50.71 d34= 3.0298 nd21=1.6445 νd21=40.82 r35= 40.6619 d35=157.0375 r36= ∞(像面) ズームデータ M 10X 20X 40X d1 1.50356 20.3202 29.72845 d2 12.6587 8.6095 0.5111 d3 84.32435 69.55691 68.24706 φ 4.2088 6.7442 10.1344 NA 0.25 0.4 0.6 IH 11 11 11 。
【0247】 (実施例2) r1 = ∞(物体面) d1 = 0.1700 nd1 =1.521 νd1 =56.02 r2 = ∞ d2 = 1.2558 r3 = -29.0283 d3 = 2.7211 nd2 =1.834 νd2 =37.16 r4 = 8.8314 d4 = 4.1924 nd3 =1.48749 νd3 =70.23 r5 = -10.6379 d5 = 0.1438 r6 = 40.7184 d6 = 2.9333 nd4 =1.497 νd4 =81.54 r7 = -11.9302 d7 = 0.3039 r8 = -117.4806 d8 = 1.5119 nd5 =1.755 νd5 =52.32 r9 = 15.1444 d9 = 5.6036 nd6 =1.43875 νd6 =94.99 r10= -17.3463 d10= 0.2288 r11= 37.5871 d11= 2.6003 nd7 =1.497 νd7 =81.54 r12= -45.9781 d12= 0.1886 r13= 403.3639 d13= 2.6142 nd8 =1.755 νd8 =52.32 r14= -22.6293 d14= 0.1 r15= 78.429 d15= 1.5 nd9 =1.834 νd9 =37.16 r16= 10.6152 d16= 4.4291 nd10=1.43875 νd10=94.99 r17= -39.0207 d17= 3.1111 r18= 21.9 d18= 2.4089 nd11=1.755 νd11=52.32 r19= 156.282 d19= 0.7027 r20= ∞(絞り) d20= d1(可変) r21= -174.9921 d21= 2.4556 nd12=1.76182 νd12=26.52 r22= -17.643 d22= 1.3688 nd13=1.741 νd13=52.64 r23= 8.7892 d23= 3.6611 nd14=1.78472 νd14=25.68 r24= 7.4509 d24= 1.5433 r25= -7.5666 d25= 1 nd15=1.51823 νd15=58.9 r26= 9.9751 d26= 2 nd16=1.80518 νd16=25.42 r27= 41.1135 d27= d2(可変) r28= 109.4189 d28= 2 nd17=1.762 νd17=40.1 r29= 41.8065 d29= 4.1948 nd18=1.497 νd18=81.54 r30= -21.6991 d30= 0.1 r31= 93.0066 d31= 2.4973 nd19=1.7185 νd19=33.52 r32= 31.9759 d32= 4.63 nd20=1.497 νd20=81.54 r33= -30.4422 d33= d3(可変) r34= 68.7541 d34= 7.7321 nd21=1.48749 νd21=70.21 r35= -37.5679 d35= 3.4742 nd22=1.8061 νd22=40.95 r36= -102.8477 d36= 0.6973 r37= 84.3099 d37= 6.0238 nd23=1.834 νd23=37.17 r38= -50.71 d38= 3.0298 nd24=1.6445 νd24=40.82 r39= 40.6619 d39=157.0375 r40= ∞(像面) ズームデータ M 10X 20X 30X d1 3.69938 8.15942 9.64603 d2 8.4951 4.8404 1.1858 d3 75.63512 74.82978 76.99777 φ 5.1554 8.2924 11.48 NA 0.25 0.4 0.55 IH 11 11 11 。
【0248】 (実施例3) r1 = ∞(物体面) d1 = 0.17 nd1 =1.521 νd1 =56.02 r2 = ∞ d2 = 1.2122 r3 = -9.0363 d3 = 1.0066 nd2 =1.8061 νd2 =40.92 r4 = 7.9051 d4 = 2.6665 nd3 =1.48749 νd3 =70.23 r5 = -15.8132 d5 = 0.1 r6 = -35.8191 d6 = 2.7258 nd4 =1.755 νd4 =52.32 r7 = -7.6127 d7 = 0.1 r8 = 19.8866 d8 = 3.9235 nd5 =1.8061 νd5 =40.92 r9 = 12.361 d9 = 4.5515 nd6 =1.497 νd6 =81.54 r10= -12.6055 d10= 0.191 r11= 77.8705 d11= 1.5 nd7 =1.6445 νd7 =40.82 r12= 16.3541 d12= 3.4674 nd8 =1.497 νd8 =81.54 r13= -17.8218 d13= 0.1 r14= 36.3563 d14= 1.499 nd9 =1.755 νd9 =52.32 r15= 8.1097 d15= 3.9374 nd10=1.497 νd10=81.54 r16= -34.0757 d16= 0.1 r17= 38.4458 d17= 1.6471 nd11=1.48749 νd11=70.23 r18= 49.5166 d18= 1.5 r19= ∞(絞り) d19= d1(可変) r20= -40.313 d20= 1.5 nd12=1.68893 νd12=31.07 r21= 5.5556 d21= 2.3961 nd13=1.741 νd13=52.64 r22= 9.6596 d22= 2.1489 r23= -8.8235 d23= 1.4 nd14=1.51633 νd14=64.14 r24= 18.9069 d24= 3.0602 nd15=1.80518 νd15=25.42 r25= -18.4418 d25= d2(可変) r26= -190.2618 d26= 3.121 nd16=1.6516 νd16=58.55 r27= -24.309 d27= 0.1 r28= 53.8545 d28= 4.253 nd17=1.48749 νd17=70.23 r29= -24.4619 d29= 2 nd18=1.7185 νd18=33.52 r30= 351.2811 d30= d3(可変) r31= 68.7541 d31= 7.7321 nd19=1.48749 νd19=70.21 r32= -37.5679 d32= 3.4742 nd20=1.8061 νd20=40.95 r33= -102.8477 d33= 0.6973 r34= 84.3099 d34= 6.0238 nd21=1.834 νd21=37.17 r35= -50.71 d35= 3.0298 nd22=1.6445 νd22=40.82 r36= 40.6619 d36=157.0375 r37= ∞(像面) ズームデータ M 10X 20X 40X d1 1.04004 22.99388 33.97095 d2 15.6774 10.6185 0.5006 d3 82.90536 66.01042 65.15125 φ 4.0526 6.4906 9.746 NA 0.25 0.4 0.6 IH 11 11 11 。
【0249】 (実施例4) r1 = ∞(物体面) d1 = 0.1700 nd1 =1.521 νd1 =56.02 r2 = ∞ d2 = 0.9086 r3 = -8.3465 d3 = 3.0098 nd2 =1.7859 νd2 =44.2 r4 = 35.9059 d4 = 3.8833 nd3 =1.48749 νd3 =70.23 r5 = -6.4314 d5 = 0.1 r6 = 31.3516 d6 = 3.0596 nd4 =1.56907 νd4 =71.3 r7 = -10.848 d7 = 0.454 r8 = -25.0084 d8 = 1.5 nd5 =1.755 νd5 =52.32 r9 = 13.8246 d9 = 4.6417 nd6 =1.43875 νd6 =94.99 r10= -13.1386 d10= 0.1 r11= -420.0332 d11= 1.6676 nd7 =1.497 νd7 =81.54 r12= -28.9782 d12= 0.1 r13= 66.4302 d13= 1.6718 nd8 =1.497 νd8 =81.54 r14= -58.2051 d14= 0.1 r15= 13.5075 d15= 1.5 nd9 =1.8061 νd9 =40.92 r16= 10.0499 d16= 3.7492 nd10=1.43875 νd10=94.99 r17= -34.9543 d17= 0.1 r18= 20.4652 d18= 2.2473 nd11=1.51742 νd11=52.43 r19= 8.0383 d19= 1.6504 r20= ∞(絞り) d20= d1(可変) r21= -37.9426 d21= 1 nd12=1.80518 νd12=25.42 r22= 10.7939 d22= 1.6234 nd13=1.755 νd13=52.32 r23= 30.3865 d23= 1.882 r24= -7.1914 d24= 1.3844 nd14=1.52249 νd14=59.84 r25= -33.8899 d25= 3.973 nd15=1.80518 νd15=25.42 r26= -11.1597 d26= d2(可変) r27= 74.2462 d27= 2 nd16=1.48749 νd16=70.23 r28= -2533.9503 d28= 0.1 r29= 306.9444 d29= 2.6671 nd17=1.8061 νd17=40.92 r30= 51.5972 d30= 3.2803 nd18=1.497 νd18=81.54 r31= -107.3929 d31= d3(可変) r32= 68.7541 d32= 7.7321 nd19=1.48749 νd19=70.23 r33= -37.5679 d33= 3.4742 nd20=1.8061 νd20=40.95 r34= -102.8477 d34= 0.6973 r35= 84.3099 d35= 6.0238 nd21=1.834 νd21=37.17 r36= -50.71 d36= 3.0298 nd22=1.6445 νd22=40.82 r37= 40.6619 d37=157.0375 r38= ∞(像面) ズームデータ M 10X 20X 30X d1 0.596 22.1568 29.3437 d2 48.8858 24.7095 0.5332 d3 51.9947 54.6102 71.5996 φ 3.7168 5.9484 8.179 NA 0.25 0.4 0.55 IH 11 11 11 。
【0250】 (実施例5) r1 = ∞(物体面) d1 = 0.17 nd1 =1.521 νd1 =56.02 r2 = ∞ d2 = 0.8945 r3 = -9.5638 d3 = 3.3657 nd2 =1.8061 νd2 =40.92 r4 = 10.3506 d4 = 4.2101 nd3 =1.48749 νd3 =70.23 r5 = -9.6255 d5 = 0.2273 r6 = 75.6687 d6 = 3.6239 nd4 =1.755 νd4 =52.32 r7 = -13.6112 d7 = 0.5615 r8 = 150.294 d8 = 1.5205 nd5 =1.8061 νd5 =40.92 r9 = 16.2558 d9 = 5.7034 nd6 =1.43875 νd6 =94.99 r10= -15.8587 d10= 0.2931 r11= 492.756 d11= 6.5164 nd7 =1.497 νd7 =81.54 r12= -18.8068 d12= 0.1 r13= 29.8741 d13= 1.5 nd8 =1.834 νd8 =37.16 r14= 11.2851 d14= 6.9642 nd9 =1.43875 νd9 =94.99 r15= -48.793 d15= 1.9346 r16= 25.1987 d16= 2.7489 nd10=1.56907 νd10=71.3 r17= -331.8308 d17= 0.7 r18= ∞(絞り) d18= d1(可変) r19= -50.6542 d19= 6.3045 nd11=1.80518 νd11=25.42 r20= -12.715 d20= 1.4188 nd12=1.6968 νd12=55.53 r21= 8.6825 d21= 3.1734 nd13=1.80518 νd13=25.42 r22= 10.4294 d22= 1.2264 r23= -13.2878 d23= 1.7953 nd14=1.5725 νd14=57.74 r24= 11.3351 d24= 2.0037 nd15=1.834 νd15=37.16 r25= 25.9848 d25= d2(可変) r26= -73.3038 d26= 2 nd16=1.59551 νd16=39.24 r27= 55.8408 d27= 6.968 nd17=1.51633 νd17=64.14 r28= -35.8407 d28= 0.96 r29= 83.1011 d29= 2.5213 nd18=1.7185 νd18=33.52 r30= 43.1902 d30= 5.9392 nd19=1.497 νd19=81.54 r31= -35.3886 d31= d3(可変) r32= 68.7541 d32= 7.7321 nd20=1.48749 νd20=70.21 r33= -37.5679 d33= 3.4742 nd21=1.8061 νd21=40.95 r34= -102.8477 d34= 0.6973 r35= 84.3099 d35= 6.0238 nd22=1.834 νd22=37.17 r36= -50.71 d36= 3.0298 nd23=1.6445 νd23=40.82 r37= 40.6619 d37=157.0375 r38= ∞(像面) ズームデータ M 10X 20X 30X d1 3.0614 8.0932 6.83529 d2 14.7575 1.0034 7.8804 d3 56.8364 65.5587 59.93961 φ 4.7882 7.6802 10.596 NA 0.25 0.4 0.55 IH 11 11 11 。
【0251】 (実施例6) r1 = ∞(物体面) d1 = 0.17 nd1 =1.521 νd1 =56.02 r2 = ∞ d2 = 1.2393 r3 = -7.2882 d3 = 1 nd2 =1.8061 νd2 =40.92 r4 = 9.3364 d4 = 2.8008 nd3 =1.48749 νd3 =70.23 r5 = -9.2642 d5 = 0.1 r6 = -36.1528 d6 = 2.3508 nd4 =1.755 νd4 =52.32 r7 = -8.2813 d7 = 0.1 r8 = 19.1898 d8 = 3.6946 nd5 =1.8061 νd5 =40.92 r9 = 11.7194 d9 = 4.6385 nd6 =1.497 νd6 =81.54 r10= -12.4231 d10= 0.4885 r11= -148.9692 d11= 1.5 nd7 =1.6445 νd7 =40.82 r12= 26.49 d12= 3.0422 nd8 =1.497 νd8 =81.54 r13= -17.2294 d13= 0.1914 r14= 128.1662 d14= 1.5 nd9 =1.755 νd9 =52.32 r15= 9.2471 d15= 3.9865 nd10=1.497 νd10=81.54 r16= -27.9432 d16= 0.5113 r17= 50.4649 d17= 2.0653 nd11=1.48749 νd11=70.23 r18= -93.4836 d18= 1.5 r19= ∞(絞り) d19= d1(可変) r20= -27.3478 d20= 1 nd12=1.68893 νd12=31.07 r21= 6.5094 d21= 3.2235 nd13=1.741 νd13=52.64 r22= 11.4964 d22= 2.2337 r23= -10.8896 d23= 1.0014 nd14=1.51633 νd14=64.14 r24= 18.5149 d24= 3.3224 nd15=1.80518 νd15=25.42 r25= -20.2064 d25= d2(可変) r26= 1064.6111 d26= 3.2007 nd16=1.755 νd16=52.32 r27= -29.0219 d27= 0.1 r28= 33.9989 d28= 4.7111 nd17=1.48749 νd17=70.23 r29= -27.5562 d29= 2 nd18=1.7185 νd18=33.52 r30= 54.4101 d30= d3(可変) r31= 68.7541 d31= 7.7321 nd19=1.48749 νd19=70.21 r32= -37.5679 d32= 3.4742 nd20=1.8061 νd20=40.95 r33= -102.8477 d33= 0.6973 r34= 84.3099 d34= 6.0238 nd21=1.834 νd21=37.17 r35= -50.71 d35= 3.0298 nd22=1.6445 νd22=40.82 r36= 40.6619 d36=157.0375 r37= ∞(像面) ズームデータ M 10X 20X 40X d1 0.99814 42.9967 28.9972 d2 15.19042 0.5 10.29361 d3 82.13944 54.8313 59.03719 φ 4.429 7.0904 10.6488 NA 0.25 0.4 0.6 IH 11 11 11 。
【0252】 (実施例7) r1 = ∞(物体面) d1 = 0.17 nd1 =1.521 νd1 =56.02 r2 = ∞ d2 = d1(可変) r3 = -8.3019 d3 = 1 nd2 =1.834 νd2 =37.16 r4 = 6.4507 d4 = 4.2918 nd3 =1.48749 νd3 =70.23 r5 = -7.8311 d5 = 0.1 r6 = 68.897 d6 = 2.8784 nd4 =1.56907 νd4 =71.3 r7 = -11.319 d7 = 0.1 r8 = 45.2412 d8 = 2.5681 nd5 =1.788 νd5 =47.37 r9 = 13.5882 d9 = 5.8351 nd6 =1.497 νd6 =81.54 r10= -12.5255 d10= 0.2679 r11= -149.1941 d11= 2.4538 nd7 =1.497 νd7 =81.54 r12= -18.0412 d12= 0.1737 r13= 53.2667 d13= 1.5 nd8 =1.804 νd8 =46.57 r14= 10.1594 d14= 4.3817 nd9 =1.43875 νd9 =94.99 r15= -32.9683 d15= 0.1 r16= 46.3599 d16= 3.5337 nd10=1.497 νd10=81.54 r17= -120.4005 d17= 5.2827 r18= ∞(絞り) d18= d2(可変) r19= -26.6871 d19= 1.6491 nd11=1.741 νd11=52.64 r20= 17.3743 d20= 1.5 nd12=1.7552 νd12=27.51 r21= 13.3797 d21= 1.2996 r22= -20.2202 d22= 1 nd13=1.51823 νd13=58.9 r23= 13.0468 d23= 2 nd14=1.80518 νd14=25.42 r24= -262.3134 d24= d3(可変) r25= 83.2607 d25= 2.5 nd15=1.497 νd15=81.54 r26= -43.6491 d26= 0.1 r27= 178.5261 d27= 2.5 nd16=1.7185 νd16=33.52 r28= 26.3141 d28= 3.6857 nd17=1.48749 νd17=70.23 r29= -31.12 d29= d4(可変) r30= 68.7541 d30= 7.7321 nd18=1.48749 νd18=70.21 r31= -37.5679 d31= 3.4742 nd19=1.8061 νd19=40.95 r32= -102.8477 d32= 0.6973 r33= 84.3099 d33= 6.0238 nd20=1.834 νd20=37.17 r34= -50.71 d34= 3.0298 nd21=1.6445 νd21=40.82 r35= 40.6619 d35=157.0375 r36= ∞(像面) ズームデータ M 10X 20X 40X d1 1.3286 1.12623 1.12623 d2 2.21194 20.44934 28.60706 d3 12.8003 9.0681 0.4949 d4 82.78786 68.48503 68.90051 φ 4.4154 7.0784 10.6458 NA 0.25 0.4 0.6 IH 11 11 11 。
【0253】 (実施例8) r1 = ∞(物体面) d1 = 0.17 nd1 =1.521 νd1 =56.02 r2 = ∞ d2 = 1.0793 r3 = -12.2497 d3 = 1 nd2 =1.834 νd2 =37.16 r4 = 6.0798 d4 = 4.2136 nd3 =1.48749 νd3 =70.23 r5 = -6.9892 d5 = 0.1 r6 = 38.8113 d6 = 2.9273 nd4 =1.56907 νd4 =71.3 r7 = -11.095 d7 = 0.1163 r8 = 148.971 d8 = 1.6507 nd5 =1.788 νd5 =47.37 r9 = 12.6434 d9 = 5.655 nd6 =1.497 νd6 =81.54 r10= -11.1689 d10= 0.1 r11= 746.8201 d11= 2.3452 nd7 =1.497 νd7 =81.54 r12= -18.2582 d12= 0.1 r13= 23.1461 d13= 1.5 nd8 =1.83481 νd8 =42.72 r14= 8.6252 d14= 3.6657 nd9 =1.43875 νd9 =94.99 r15= -80.5901 d15= 1.481 r16= 33.2709 d16= 2.019 nd10=1.497 νd10=81.54 r17= -925.4498 d17= 1.9017 r18= ∞(絞り) d18= d1(可変) r19= -27.4001 d19= 1 nd11=1.741 νd11=52.64 r20= 11.6867 d20= 1.5 nd12=1.7552 νd12=27.51 r21= 9.636 d21= 1.3273 r22= -13.2227 d22= 1 nd13=1.51823 νd13=58.9 r23= 10.7098 d23= 2 nd14=1.80518 νd14=25.42 r24= -448.6151 d24= d2(可変) r25= 78.0384 d25= 2.5 nd15=1.497 νd15=81.54 r26= -28.0274 d26= 0.1 r27= 129.6035 d27= 2.5 nd16=1.7185 νd16=33.52 r28= 21.5549 d28= 3.7885 nd17=1.48749 νd17=70.23 r29= -26.524 d29= d3(可変) r30= 68.7541 d30= 7.7321 nd18=1.48749 νd18=70.21 r31= -37.5679 d31= 3.4742 nd19=1.8061 νd19=40.95 r32= -102.8477 d32= 0.6973 r33= 84.3099 d33= 6.0238 nd20=1.834 νd20=37.17 r34= -50.71 d34= 3.0298 nd21=1.6445 νd21=40.82 r35= 40.6619 d35=157.0375 r36= ∞(像面) ズームデータ M 10X 20X 40X d1 0.49981 18.48428 12.48916 d2 9.71567 0.5 6.64372 d3 94.04392 85.27516 85.12652 φ 3.925 6.2938 9.4746 NA 0.25 0.4 0.6 IH 11 11 11 。
【0254】 (実施例9) r1 = ∞(物体面) d1 = 0.17 nd1 =1.521 νd1 =56.02 r2 = ∞ d2 = 1.0976 r3 = -9.4339 d3 = 3.077 nd2 =1.834 νd2 =37.16 r4 = 9.0446 d4 = 6.616 nd3 =1.58913 νd3 =61.14 r5 = -9.9879 d5 = 0.1 r6 = ∞ d6 = 3.833 nd4 =1.56907 νd4 =71.3 r7 = -15.3749(非球面) d7 = 0.1 r8 = 583.6711 d8 = 3.414 nd5 =1.43875 νd5 =94.99 r9 = -22.1172 d9 = 0.1 r10= 35.9588(非球面) d10= 3.828 nd6 =1.43875 νd6 =94.99 r11= -95.4689 d11= 1.5 nd7 =1.834 νd7 =37.16 r12= 37.0658 d12= 6.716 nd8 =1.43875 νd8 =94.99 r13= -13.1119(非球面) d13= 0.1 r14= 16.7009 d14= 1.8 nd9 =1.804 νd9 =46.57 r15= 8.6521 d15= 7.834 nd10=1.43875 νd10=94.99 r16= -27.3134 d16= 1.5 r17= ∞(絞り) d17= d1(可変) r18= -343.869 d18= 5 nd11=1.80518 νd11=25.42 r19= -9.8807 d19= 1 nd12=1.67003 νd12=47.23 r20= 10.0314 d20= 1.2366 r21= -11.1509 d21= 1 nd13=1.755 νd13=52.32 r22= 10.8034 d22= 1.9 nd14=1.74 νd14=28.3 r23= 90.7682 d23= d2(可変) r24= -531.983 d24= 3.644 nd15=1.56907 νd15=71.3 r25= -42.3948 d15= 0.1 r26= 132.2199 d16= 2 nd16=1.76182 νd16=26.52 r27= 54.4167 d17= 4.585 nd17=1.497 νd17=81.54 r28= -79.3145 d18= d3(可変) r29= 68.7541 d19= 7.7321 nd18=1.48749 νd18=70.21 r30= -37.5679 d20= 3.4742 nd19=1.8061 νd19=40.95 r31= -102.848 d21= 0.6973 r32= 84.3099 d22= 6.0238 nd20=1.834 νd20=37.17 r33= -50.71 d23= 3.0298 nd21=1.6445 νd21=40.82 r34= 40.6619 d24=157.0436 r35= ∞(像面) 非球面係数 第7面 K = 0 A4 = 6.7137 ×10-6 A6 =-1.2296 ×10-7 A8 = 0 A10= 0 第10面 K = 0 A4 = 7.5356 ×10-7 A6 = 1.9643 ×10-8 A8 = 0 A10= 0 第13面 K =-0.8448 A4 = 3.0742 ×10-5 A6 = 1.4891 ×10-9 A8 = 0 A10= 0 ズームデータ M 10X 20X 40X d1 0.99158 3.64313 4.96891 d2 29.48771 19.82495 0.49977 d3 7.26951 14.28073 32.28012 φ 4.125 6.823 19.295 。 NA 0.25 0.4 0.7 IH 11 11 11 。
【0255】 (実施例10) r1 = ∞(物体面) d1 = 0.17 nd1 =1.521 νd1 =56.02 r2 = ∞ d2 = 1.2112 1 r3 = -4.9361 d3 = 1.02 nd2 =1.7847 νd2 =26.29 r4 = 253.4277 d4 = 2.3777 nd3 =1.48749 νd3 =70.23 r5 = -4.9396 d5 = 0.4471 1 r6 = 12.8957 d6 = 5.093 nd4 =1.497 νd4 =81.54 r7 = -7.0306 d7 = 1.642 nd5 =1.741 νd5 =52.64 r8 = 19.9591 d8 = 4.62 nd6 =1.43875 νd6 =94.99 r9 = -13.8083 d9 = 0.1 1 r10= 31.338 d10= 4.94 nd7 =1.497 νd7 =81.54 r11= -16.0632(非球面) d11= 0.1 1 r12= 26.2537 d12= 5.3 nd8 =1.43875 νd8 =94.99 r13= -22.8474 d13= 0.1 1 r14= 17.5164 d14= 1.66 nd9 =1.804 νd9 =46.57 r15= 8.0689 d15= 5.985 nd10=1.43875 νd10=94.99 r16= -56.7416 d16= 2.7635 1 r17= ∞(絞り) d17= d1(可変) 1 r18= -39.6951 d18= 1.56 nd11=1.80518 νd11=25.42 r19= -7.829 d19= 0.937 nd12=1.67003 νd12=47.23 r20= 8.7512 d20= 1.0237 1 r21= -9.3583 d21= 0.99 nd13=1.72916 νd13=54.68 r22= 14.0731 d22= 1.9816 nd14=1.74 νd14=28.3 r23= ∞ d23= d2(可変) 1 r24= -578.072 d24= 2.965 nd15=1.497 νd15=81.54 r25= -22.7327 d15= 0.1 1 r26= 109.3114 d16= 1.95 nd16=1.76182 νd16=26.52 r27= 37.3998 d17= 3.765 nd17=1.497 νd17=81.54 r28= -36.9985 d18= d3(可変) 1 r29= 68.7541 d19= 7.7321 nd18=1.48749 νd18=70.21 r30= -37.5679 d20= 3.4742 nd19=1.8061 νd19=40.95 r31= -102.848 d21= 0.6973 1 r32= 84.3099 d22= 6.0238 nd20=1.834 νd20=37.17 r33= -50.71 d23= 3.0298 nd21=1.6445 νd21=40.82 r34= 40.6619 d24=157.0436 r35= ∞(像面) 非球面係数 第11面 K =-0.0639 A4 = 6.3528 ×10-5 A6 = 2.5357 ×10-7 A10= 0 ズームデータ M 10X 20X 40X d1 2.90471 7.02218 9.08107 d2 13.81621 9.39132 0.54182 d3 30.47728 30.7847 37.57531 φ 4.18 6.73 11.03 。 NA 0.25 0.4 0.65 IH 11 11 11 。
【0256】 (実施例11) r0 = ∞(物体面) d0 = 0.1700 nd0 =1.521 νd0 =56.02 r1 = ∞ d1 = 1.2356 r2 = -6.1723 d2 = 1.0726 nd1 =1.834 νd1 =37.16 r3 = 10.8292 d3 = 4.0318 nd2 =1.48749 νd2 =70.23 r4 = -5.0915 d4 = 0.13 r5 = -25.5833 d5 = 1.6331 nd3 =1.58144 νd3 =40.75 r6 = -46.648 d6 = 3.7009 nd4 =1.755 νd4 =52.32 r7 = -11.7579 d7 = 0.1 r8 = 205.695 d8 = 1.7 nd5 =1.8061 νd5 =40.92 r9 = 26.4027 d9 = 7.0346 nd6 =1.43875 νd6 =94.99 r10= -11.9025 d10= 0.1 r11= 43.7949 d11= 3.0837 nd7 =1.43875 νd7 =94.99 r12= -34.6252 d12= 0.13 r13= 20.6705 d13= 1.8 nd8 =1.834 νd8 =37.16 r14= 9.3595 d14= 4.8933 nd9 =1.43875 νd9 =94.99 r15= -47.5505 d15= (可変) r16= -22.9975 d16= 1 nd10=1.74077 νd10=27.79 r17= 244.4197 d17= 1 nd11=1.755 νd11=52.32 r18= 13.5521 d18= 1.1141 r19= -15.2756 d19= 1.0451 nd12=1.755 νd12=52.32 r20= 11.9507 d20= 2.4994 nd13=1.80518 νd13=25.42 r21= -33.2919 d21= (可変) r22= -88.3292 d22= 1.7 nd14=1.76182 νd14=26.52 r23= 32.7918 d23= 3.4191 nd15=1.497 νd15=81.54 r24= -18.596 d24= 0.1 r25= 52.2958 d25= 3.1779 nd16=1.56907 νd16=71.3 r26= -20.5559 d26= (可変) r27= 23.96 d27= 2.4303 nd17=1.755 νd17=52.32 r28= 144.8645 d28= 1.5653 nd18=1.64769 νd18=33.79 r29= 24.0201 d29= 1.8706 r30= -20.4538 d30= 2.0686 nd19=1.48749 νd19=70.23 r31= 13.5988 d31= 2.3819 nd20=1.76182 νd20=26.52 r32= 22.3222 d32= (可変) r33= 68.7541 d33= 7.7321 nd21=1.48749 νd21=70.21 r34= -37.5679 d34= 3.4742 nd22=1.8061 νd22=40.95 r35= -102.848 d35= 0.6973 r36= 84.3099 d36= 6.0238 nd23=1.834 νd23=37.17 r37= -50.71 d37= 3.0298 nd24=1.6445 νd24=40.82 r38= 40.6619 d38=157.044 r39= ∞(像面) ズームデータ M 10× 20× 40× d15 0.38352 6.83303 16.30202 d21 12.96662 6.74751 0.6 d26 0.41479 10.40162 0.72419 d32 30.04721 19.83 26.18594 φ 3.8504 6.1938 10.2078 NA 0.25 0.4 0.65 IH 11 11 11 (実施例12) r0 = ∞(物体面) d0 = 0.17 nd0 =1.521 νd0 =56.02 r1 = ∞ d1 = 1.1908 r2 = -5.2082 d2 = 1.075 nd1 =1.834 νd1 =37.16 r3 = 13.6112 d3 = 4.1376 nd2 =1.48749 νd2 =70.23 r4 = -6.0079 d4 = 0.1201 r5 = -21.8606 d5 = 3.5287 nd3 =1.56907 νd3 =71.3 r6 = -7.6931 d6 = 0.0982 r7 = 57.6991 d7 = 4.0315 nd4 =1.43875 νd4 =94.99 r8 = -26.9214 d8 = 1.8339 nd5 =1.804 νd5 =46.57 r9 = 75.9201 d9 = 3.7667 nd6 =1.497 νd6 =81.54 r10= -14.2079 d10= 0.1145 r11= 70.5171 d11= 3.2432 nd7 =1.43875 νd7 =94.99 r12= -22.3737 d12= 0.12 r13= 17.6178 d13= 1.8 nd8 =1.834 νd8 =37.16 r14= 9.011 d14= 4.7951 nd9 =1.43875 νd9 =94.99 r15= -66.6761 d15= (可変) r16= -21.8288 d16= 1 nd10=1.80518 νd10=25.42 r17= -74.8722 d17= 1 nd11=1.755 νd11=52.32 r18= 14.2521 d18= 1.1384 r19= -16.2484 d19= 1.0965 nd12=1.755 νd12=52.32 r20= 12.2275 d20= 2.5339 nd13=1.80518 νd13=25.42 r21= -32.7966 d21= (可変) r22= -114.5855 d22= 1.8024 nd14=1.76182 νd14=26.52 r23= 32.6428 d23= 3.3707 nd15=1.497 νd15=81.54 r24= -19.6972 d24= 0.1 r25= 67.3471 d25= 3.1855 nd16=1.56907 νd16=71.3 r26= -19.7906 d26= (可変) r27= 19.8944 d27= 2.3054 nd17=1.48749 νd17=70.23 r28= 93.7002 d28= 1.5318 nd18=1.72151 νd18=29.23 r29= 37.2242 d29= 1.5207 r30= -23.6932 d30= 2.2122 nd19=1.48749 νd19=70.23 r31= 12.6106 d31= 2.3881 nd20=1.76182 νd20=26.52 r32= 18.8143 d32= (可変) r33= 68.7541 d33= 7.7321 nd21=1.48749 νd21=70.21 r34= -37.5679 d34= 3.4742 nd22=1.8061 νd22=40.95 r35= -102.848 d35= 0.6973 r36= 84.3099 d36= 6.0238 nd23=1.834 νd23=37.17 r37= -50.71 d37= 3.0298 nd24=1.6445 νd24=40.82 r38= 40.6619 d38=157.0424 r39= ∞(像面) ズームデータ M 10× 20× 40× d15 0.5 7.49119 16.44147 d21 12.98785 6.8839 0.7617 d26 0.23856 10.28993 4.10423 d32 31.06254 20.12393 23.48155 φ 3.7602 6.0472 9.9794 NA 0.25 0.4 0.65 IH 11 11 11 (実施例13) r0 = ∞(物体面) d0 = 0.17 nd0 =1.521 νd0 =56.02 r1 = ∞ d1 = 0.8165 r2 = -5.3778 d2 = 1.4437 nd1 =1.834 νd1 =37.16 r3 = 11.1876 d3 = 3.7347 nd2 =1.618 νd2 =63.33 r4 = -6.6576 d4 = 0.1 r5 = -72.121 d5 = 3.9419 nd3 =1.56907 νd3 =71.3 r6 = -8.6944 d6 = 0.1 r7 = 17.302 (非球面) d7 = 3.8931 nd4 =1.497 νd4 =81.54 r8 = -55.3616 d8 = 1.8 nd5 =1.755 νd5 =52.32 r9 = 28.3148 d9 = 4.6226 nd6 =1.497 νd6 =81.54 r10= -10.9826(非球面) d10= 0.1 r11= 26.2489 d11= 1.8 nd7 =1.834 νd7 =37.16 r12= 9.1408 d12= 7.0227 nd8 =1.43875 νd8 =94.99 r13= -12.2202 d13= (可変) r14= 300.7783 d14= 1 nd9 =1.7725 νd9 =49.6 r15= 11.1272 d15= 1.3752 r16= -12.1308 d16= 1 nd10=1.755 νd10=52.32 r17= 10.3434 d17= 2.0633 nd11=1.80518 νd11=25.42 r18= -204.8764 d18= (可変) r19= -141.788 d19= 2.8978 nd12=1.56907 νd12=71.3 r20= -18.9119 d20= 0.1 r21= 37.1991 d21= 4.8003 nd13=1.43875 νd13=94.99 r22= -15.948 d22= 2 nd14=1.7847 νd14=26.29 r23= -28.1402 d23= (可変) r24= 11.0963(非球面) d24= 6.6402 nd15=1.804 νd15=46.57 r25= 257.9154 d25= 2.7756 nd16=1.7552 νd16=27.51 r26= 5.4561 d26= 3.7145 r27= -14.6275 d27= 1.5 nd17=1.51633 νd17=64.14 r28= 8.9353 d28= 2.5581 nd18=1.80518 νd18=25.42 r29= 71.2871 d29= (可変) r30= 68.7541 d30= 7.7321 nd19=1.48749 νd19=70.21 r31= -37.5679 d31= 3.4742 nd20=1.8061 νd20=40.95 r32= -102.848 d32= 0.6973 r33= 84.3099 d33= 6.0238 nd21=1.834 νd21=37.17 r34= -50.71 d34= 3.0298 nd22=1.6445 νd22=40.82 r35= 40.6619 d35=157.037 r36= ∞(像面) 非球面係数 第7面 K =-0.0009 A4 =-3.8520 ×10-5 A6 = 2.2226 ×10-6 A8 =-1.9103 ×10-8 A10= 8.8322 ×10-11 第10面 K = 0.1287 A4 = 2.0670 ×10-4 A6 = 1.2544 ×10-6 A8 = 9.4915 ×10-9 A10= 1.8356 ×10-11 第24面 K =-0.0047 A4 =-9.7014 ×10-7 A6 =-2.9352 ×10-9 A8 =-1.0273 ×10-13 A10=-6.5452 ×10-13 ズームデータ M 20× 40× 80× d13 0.3 8.99223 12.8866 d18 13.14247 9.1427 0.5094 d23 5.38548 1.06496 0.1 d29 19.20194 18.83 24.53389 φ 5.8654 9.5918 11.4132 NA 0.4 0.65 0.77 IH 11 11 11 (実施例14) r0 = ∞(物体面) d0 = 0.1700 nd0 =1.521 νd0 =56.02 r1 = ∞ d1 = 1.0467 r2 = -4.6838 d2 = 0.95 nd1 =1.834 νd1 =37.16 r3 = 15.3023 d3 = 4.0296 nd2 =1.48749 νd2 =70.23 r4 = -5.936 d4 = 0.12 r5 = -96.3863 d5 = 3.3714 nd3 =1.497 νd3 =81.54 r6 = -9.8668 d6 = 0.1 r7 = 27.6788 d7 = 4.03 nd4 =1.43875 νd4 =94.99 r8 = -13.0279 d8 = 1.6487 nd5 =1.804 νd5 =46.57 r9 = -39.2791 d9 = 3.5349 nd6 =1.43875 νd6 =94.99 r10= -13.5942 d10= 0.1 r11= -37.2729 d11= 3.6487 nd7 =1.43875 νd7 =94.99 r12= -11.6431(非球面) d12= 0.12 r13= 15.2985 d13= 1.8 nd8 =1.834 νd8 =37.16 r14= 8.9276 d14= 5.7099 nd9 =1.43875 νd9 =94.99 r15= -90.2351 d15= (可変) r16= -46.7467 d16= 1.0769 nd10=1.6516 νd10=58.55 r17= -10.3482 d17= 0.8814 nd11=1.755 νd11=52.32 r18= 14.1417 d18= 1.063 r19= -21.4981 d19= 0.9987 nd12=1.755 νd12=52.32 r20= 9.5433 d20= 2.1265 nd13=1.80518 νd13=25.42 r21= 425.3494 d21= (可変) r22= 636.6315 d22= 1.7 nd14=1.76182 νd14=26.52 r23= 23.9718 d23= 3.6636 nd15=1.497 νd15=81.54 r24= -20.9516 d24= 0.1 r25= 43.2308 d25= 3.3464 nd16=1.56907 νd16=71.3 r26= -21.9993 d26= (可変) r27= 17.5744 d27= 2.2306 nd17=1.48749 νd17=70.23 r28= 48.9683 d28= 1.5245 nd18=1.72151 νd18=29.23 r29= 26.8697 d29= 1.5488 r30= -27.9057 d30= 1.5616 nd19=1.48749 νd19=70.23 r31= 11.0269 d31= 2.4369 nd20=1.76182 νd20=26.52 r32= 15.4453 d32= (可変) r33= 68.7541 d33= 7.7321 nd21=1.48749 νd21=70.21 r34= -37.5679 d34= 3.4742 nd22=1.8061 νd22=40.95 r35= -102.848 d35= 0.6973 r36= 84.3099 d36= 6.0238 nd23=1.834 νd23=37.17 r37= -50.71 d37= 3.0298 nd24=1.6445 νd24=40.82 r38= 40.6619 d38=157.0442 r39= ∞(像面) 非球面係数 第12面 K =-0.0787 A4 = 6.9409 ×10-5 A6 = 4.4095 ×10-7 A8 =-3.1306 ×10-10 A10= 2.5936 ×10-11 ズームデータ M 10× 20× 50× d15 0.09132 6.20702 17.25153 d21 13.379 7.64936 0.35 d26 0.1 11.87463 6.19564 d32 31.79069 19.63 21.56384 φ 3.7736 6.0648 10.7856 NA 0.25 0.4 0.7 IH 11 11 11 (実施例15) r0 = ∞(物体面) d0 = 0.17 nd0 =1.521 νd0 =56.02 r1 = ∞ d1 = 0.8747 r2 = -5.2346 d2 = 1 nd1 =1.8061 νd1 =40.92 r3 = 24.4918 d3 = 5.659 nd2 =1.58913 νd2 =61.14 r4 = -6.0829 d4 = 0.12 r5 = -21.7561 d5 = 4.169 nd3 =1.56907 νd3 =71.3 r6 = -8.8997 d6 = 0.08 r7 = 873.3181 d7 = 2.902 nd4 =1.43875 νd4 =94.99 r8 = -21.0051 d8 = 1.7 nd5 =1.79952 νd5 =42.22 r9 = 120.262 d9 = 5.133 nd6 =1.43875 νd6 =94.99 r10= -14.7095 d10= 0.1 r11= 35.5168(非球面) d11= 3.702 nd7 =1.43875 νd7 =94.99 r12= -32.3425 d12= 0.12 r13= -215.137 d13= 1.8 nd8 =1.834 νd8 =37.16 r14= 32.5105 d14= 6 nd9 =1.43875 νd9 =94.99 r15= -17.613 d15= (可変) r16= -19.7607 d16= 1.123 nd10=1.7847 νd10=26.29 r17= -74.928 d17= 0.9 nd11=1.741 νd11=52.64 r18= 18.4364 d18= 1.0552 r19= -37.0731 d19= 1 nd12=1.755 νd12=52.32 r20= 11.0737 d20= 2.616 nd13=1.80518 νd13=25.42 r21= -73.7195 d21= (可変) r22= -93.7329 d22= 1.662 nd14=1.76182 νd14=26.52 r23= 23.2485 d23= 3.853 nd15=1.497 νd15=81.54 r24= -18.9264 d24= 0.1 r25= 41.5479 d25= 3.554 nd16=1.56907 νd16=71.3 r26= -19.4396 d26= (可変) r27= 14.341 d27= 1.734 nd17=1.6516 νd17=58.55 r28= 18.4908 d28= 1.16 nd18=1.7495 νd18=35.28 r29= 15.6445 d29= 2.1785 r30= -19.7504 d30= 1.555 nd19=1.48749 νd19=70.23 r31= 10.0325 d31= 2 nd20=1.76182 νd20=26.52 r32= 14.7362 d32= (可変) r33= 68.7541 d33= 7.7321 nd21=1.48749 νd21=70.21 r34= -37.5679 d34= 3.4742 nd22=1.8061 νd22=40.95 r35= -102.848 d35= 0.6973 r36= 84.3099 d36= 6.0238 nd23=1.834 νd23=37.17 r37= -50.71 d37= 3.0298 nd24=1.6445 νd24=40.82 r38= 40.6619 d38=157.0429 r39= ∞(像面) 非球面係数 第11面 K =-0.3472 A4 =-5.7751 ×10-5 A6 =-6.8382 ×10-8 A8 = 7.4416 ×10-11 A10= 0 ズームデータ M 10× 20× 40× d15 0.11998 6.42908 22.58975 d21 14.4233 5.29924 0.29994 d26 0.30176 10.23431 0.29994 d32 27.13454 20.01694 18.79004 φ 4.39788 7.08146 14.62196 NA 0.25 0.4 0.8 IH 11 11 11 (結像レンズ) r1 = 68.7541 d1 = 7.7321 nd1 =1.48749 νd1 =70.21 r2 = -37.5679 d2 = 3.4742 nd2 =1.8061 νd2 =40.95 r3 = -102.8477 d3 = 0.6973 r4 = 84.3099 d4 = 6.0238 nd3 =1.834 νd3 =37.17 r5 = -50.71 d5 = 3.0298 nd4 =1.6445 νd4 =40.82 r6 = 40.6619 。
【0257】次に、本発明の条件(1)〜(22)に関
するパラメータの値を以下に示す。
【0258】 ν D0 D1 D2 D1/D0 D2/D0 実施例1 81.54 80.3315 29.515 28.225 0.3674 0.351357 実施例2 94.99 71.576 34.591 5.947 0.4833 0.083087 実施例3 81.54 83.466 27.5157 32.93 0.3297 0.394532 実施例4 94.99 77.321 27.884 28.7476 0.3606 0.317796 実施例5 94.99 83.376 39.27 5.032 0.471 0.060353 実施例6 81.54 93.759 27.97 41.999 0.2983 0.447946 実施例7 81.54 79.803 29.1842 26.39512 0.3657 0.330753 実施例8 81.54 63.4755 26.8738 17.9844 0.4234 0.283328 実施例9 94.99 66.452 39.018 3.977 0.5872 0.059852 実施例10 94.99 61.04348 33.3848 6.17636 0.5469 0.101179 81.54 実施例11 94.99 73.764 29.409 15.919 0.3987 0.2158 実施例12 94.99 75.158 28.665 15.941 0.3814 0.2121 81.54 実施例13 94.99 75.2961 28.5586 12.5866 0.3793 0.1672 81.54 実施例14 94.99 77.2194 29.1632 17.1602 0.3777 0.2222 実施例15 94.99 80.16533 32.48499 22.46977 0.4052 0.280292 。
【0259】 Gn1 Gn2 Gn1−Gn2 RG1 RG2 RG2/RG1 実施例1 1.834 1.651 0.18 -6.7337 -8.7211 1.30 実施例2 1.834 1.48749 0.34651 -29.0283 -10.6379 0.366466517 実施例3 1.8061 1.48749 0.31861 -9.0363 -15.8132 1.749964034 実施例4 1.7859 1.48749 0.29841 -8.3465 -6.4314 0.77055053 実施例5 1.8061 1.48749 0.31861 -9.5638 -9.6255 1.006451411 実施例6 1.8061 1.48749 0.31861 -7.2882 -9.2642 1.271123185 実施例7 1.834 1.48749 0.34651 -8.3019 -7.8311 0.94329009 実施例8 1.834 1.48749 0.34651 -12.2497 -6.9892 0.570560912 実施例9 1.834 1.58913 0.24487 -9.4339 -9.9879 1.058724388 実施例10 1.7847 1.48749 0.29721 -4.9361 -4.9396 1.000709062 実施例11 1.834 1.48749 0.34651 -6.1723 -5.0915 0.824895096 実施例12 1.834 1.48749 0.34651 -5.2082 -6.0079 1.153546331 実施例13 1.834 1.618 0.216 -5.3778 -6.6576 1.237978355 実施例14 1.834 1.48749 0.34651 -4.6838 -5.936 1.267347026 実施例15 1.8061 1.58913 0.21697 -5.2346 -6.0829 1.162056318 。
【0260】 F1 F2 F3 F4 実施例1 8.4106 -12.34432 36.92251 − 実施例2 10.27707 -5.70948 25.89777 − 実施例3 8.09895 -14.90398 44.97245 − 実施例4 7.42656 -32.28803 125.13694 − 実施例5 9.56192 -7.20438 42.86603 − 実施例6 8.85362 -16.55933 43.88213 − 実施例7 8.82291 -11.82088 36.6101 − 実施例8 7.83829 -8.58263 27.99788 − 実施例9 8.4167 -7.1584 51.8905 − 実施例10 8.3359 -6.0365 29.9000 − 実施例11 7.674 -9.377 19.897 -34.485 実施例12 7.483 -9.583 20.448 -36.545 実施例13 7.3117 -8.0783 23.2622 -44.7475 実施例14 7.5280 -8.7998 18.9541 -32.9122 実施例15 8.7524 -11.8772 19.1899 -26.4805 。
【0261】 F1/F2 F3/F2 F4/F2 実施例1 -0.68 -2.99 − 実施例2 -1.800001051 -4.535924462 − 実施例3 -0.543408539 -3.017479224 − 実施例4 -0.230009697 -3.875644937 − 実施例5 -1.327237042 -5.949995697 − 実施例6 -0.534660521 -2.649994293 − 実施例7 -0.746383518 -3.097070607 − 実施例8 -0.91327367 -3.262156239 − 実施例9 -1.175779504 -7.24889651 − 実施例10 -1.380916094 -4.953201358 − 実施例11 -0.818385411 -2.1220 3.6777 実施例12 -0.780861943 -2.1338 3.8136 実施例13 -0.905103797 -2.8796 5.5392 実施例14 -0.855473988 -2.1539 3.7401 実施例15 -0.736907689 -1.6157 2.2295 。
【0262】 FB1 FB1/D1 νP νN νP−νN 実施例1 3.3779 0.1144 94.99 46.57 48.42 実施例2 0.6984 0.0202 94.99 52.32 42.67 実施例3 1.499 0.0545 81.54 40.82 40.72 実施例4 1.6504 0.0592 94.99 52.32 42.67 実施例5 0.6986 0.0178 94.99 40.92 54.07 実施例6 1.5012 0.0537 81.54 40.54 41.00 実施例7 5.2815 0.1810 94.99 46.57 48.42 実施例8 1.9017 0.0708 94.99 42.72 52.27 実施例9 1.123 0.0288 94.99 46.57 48.42 実施例10 2.792 0.0836 94.99 46.57 48.42 実施例11 5.297 0.1801 94.99 37.16 57.83 実施例12 5.886 0.2053 94.99 37.16 57.83 実施例13 1.1925 0.0418 94.99 37.16 57.83 実施例14 6.293 0.2158 94.99 37.16 57.83 実施例15 5.9917 0.1844 94.99 37.16 57.83 。
【0263】 F4 F4b |F4b/F4| 実施例1 − − − 実施例2 − − − 実施例3 − − − 実施例4 − − − 実施例5 − − − 実施例6 − − − 実施例7 − − − 実施例8 − − − 実施例9 − − − 実施例10 − − − 実施例11 -34.485 -26.0487 0.7554 実施例12 -36.545 -25.135 0.6878 実施例13 -44.7475 -73.7363 1.6478 実施例14 -32.9122 -23.9084 0.7264 実施例15 -26.4805 -20.2158 0.7634 。
【0264】 ν4n ν4p ν4n−ν4p N4p 実施例1 − − − − 実施例2 − − − − 実施例3 − − − − 実施例4 − − − − 実施例5 − − − − 実施例6 − − − − 実施例7 − − − − 実施例8 − − − − 実施例9 − − − − 実施例10 − − − − 実施例11 70.23 26.52 43.71 1.7618 実施例12 70.23 26.52 43.71 1.7618 実施例13 64.14 25.42 38.72 1.8052 実施例14 70.23 26.52 43.71 1.7618 実施例15 70.23 26.52 43.71 1.76182 。
【0265】 WD WD/F1 N2P ν2P ν2N ν2N−ν2P 実施例1 1.2514 0.15 1.81 25.42 58.9 33.48 実施例2 1.2558 0.122194361 1.80518 − − − 実施例3 1.2122 0.149673723 1.80518 25.42 64.14 38.72 実施例4 0.9086 0.122344666 1.80518 25.42 59.84 34.42 実施例5 0.8945 0.093548158 1.834 − − − 実施例6 1.2393 0.139976642 1.80518 25.42 64.14 38.72 実施例7 1.3286 0.150585238 1.80518 25.42 58.9 33.48 実施例8 1.0793 0.137695849 1.80518 25.42 58.9 33.48 実施例9 1.0976 0.130407404 − − − − 実施例10 1.2112 0.145299248 − − − − 実施例11 1.236 0.161063331 1.8052 25.42 52.32 26.9 実施例12 1.191 0.159160764 1.8052 25.42 52.32 26.9 実施例13 0.8165 0.111670337 1.8052 25.42 52.32 26.9 実施例14 1.0467 0.139040914 1.8052 25.42 52.32 26.9 実施例15 0.8747 0.099938303 1.80518 25.42 52.32 26.9 。
【0266】 ν3p ν3n ν3p−ν3n NA NA NA (最小) (中間) (最大) 実施例1 70.23 33.52 36.71 0.25 0.4 0.6 実施例2 81.54 33.52 48.02 0.25 0.4 0.55 実施例3 70.23 33.52 36.71 0.25 0.4 0.6 実施例4 81.54 40.92 40.62 0.25 0.4 0.55 実施例5 81.54 33.52 48.02 0.25 0.4 0.55 実施例6 70.23 33.52 36.71 0.25 0.4 0.6 実施例7 81.54 33.52 48.02 0.25 0.4 0.6 実施例8 81.54 33.52 48.02 0.25 0.4 0.6 実施例9 81.54 26.52 55.02 0.25 0.4 0.7 実施例10 81.54 26.52 55.02 0.25 0.4 0.65 実施例11 81.54 26.52 55.02 0.25 0.4 0.65 実施例12 81.54 26.52 55.02 0.25 0.4 0.65 実施例13 94.99 26.29 68.7 0.4 0.65 0.77 実施例14 81.54 26.52 55.02 0.25 0.4 0.7 実施例15 81.54 26.52 55.02 0.25 0.4 0.8 。
【0267】 L(低倍) L(中間) L(高倍) 実施例1 65.67566 80.4431 81.752938 実施例2 74.39488 75.172 73.00223 実施例3 67.09464 83.98958 84.8487 実施例4 98.0052 95.3898 78.4004 実施例5 93.1636 84.4413 90.06039 実施例6 67.86056 95.1687 90.96281 実施例7 67.21214 81.515 81.09949 実施例8 55.95608 64.72488 64.87348 実施例9 92.7305 85.71928 67.71988 実施例10 69.5227 69.2153 62.42469 実施例11 69.95 80.17 73.81 実施例12 68.94 79.88 76.52 実施例13 80.80 81.17 75.47 実施例14 68.21 80.37 78.44 実施例15 72.86544 81.24903 81.21003 。
【0268】 E1 E(中間) E2 |E1−E2| 実施例1 -543.049 − -206.882 − 実施例2 -1081.3 − -227.92 − 実施例3 -588.491 − -224.093 − 実施例4 -1584.8 − -300.8 − 実施例5 6536.87 − -206.198 − 実施例6 -436.29 − -187.604 − 実施例7 -511.019 − -196.398 − 実施例8 -525.469 − -251.932 − 実施例9 -717.54 -143.78 -68.03 − 実施例10 -257.33 -138.604 -79.8085 − 実施例11 -69.7609 -65.3209 -66.6227 3.1382 実施例12 -66.7221 -66.7159 -63.6663 3.0558 実施例13 -58.5603 -57.8142 -54.8354 3.7249 実施例14 -62.8275 -63.3531 -52.9404 9.8871 実施例15 -60.4175 -54.4781 -54.7254 5.6921 。
【0269】以上の本発明の顕微鏡ズーム対物レンズ
は、例えば次のように構成することができる。
【0270】〔1〕 物体から順に、正のパワーを持つ
第1レンズ群、負のパワーを持つ第2レンズ群、正のパ
ワーを持つ第3レンズ群の少なくとも3つのレンズ群で
構成され、低倍側から高倍側へ変倍する際に、前記第1
レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が大きくなり、前記
第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が小さくなるよ
うに、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群が光軸上を
移動し、第1レンズ群中に正レンズと負レンズで構成さ
れた正のパワーを持つ接合レンズを少なくとも1つ備
え、前記正レンズのアッベ数をνとしたとき、前記正レ
ンズが以下の条件(1)を満足することを特徴とする顕
微鏡ズーム対物レンズ。
【0271】 ν>80 ・・・(1) 〔2〕 物体から順に、正のパワーを持つ第1レンズ
群、負のパワーを持つ第2レンズ群、正のパワーを持つ
第3レンズ群の少なくとも3つのレンズ群で構成され、
低倍側から高倍側へ変倍する際に、前記第1レンズ群と
前記第2レンズ群の間隔が大きくなり、前記第2レンズ
群と前記第3レンズ群の間隔が小さくなるように、前記
第2レンズ群と前記第3レンズ群が光軸上を移動し、前
記第2レンズ群は2つのレンズ群を少なくとも有し、該
2つのレンズ群は互いに凹面を向けて構成されたことを
特徴とする顕微鏡ズーム対物レンズ。
【0272】〔3〕 物体から順に、正のパワーを持つ
第1レンズ群、負のパワーを持つ第2レンズ群、正のパ
ワーを持つ第3レンズ群の少なくとも3つのレンズ群で
構成され、低倍側から高倍側へ変倍する際に、前記第1
レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が大きくなり、前記
第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が小さくなるよ
うに、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群が光軸上を
移動し、前記第3レンズ群は2つの以上のレンズ群で構
成され、正レンズと負レンズで構成された少なくとも1
つの接合レンズを備えたことを特徴とする顕微鏡ズーム
対物レンズ。
【0273】〔4〕 物体から順に、正のパワーを持つ
第1レンズ群、負のパワーを持つ第2レンズ群、正のパ
ワーを持つ第3レンズ群の少なくとも3つのレンズ群で
構成され、低倍側から高倍側へ変倍する際に、前記第1
レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が大きくなり、前記
第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が小さくなるよ
うに、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群が光軸上を
移動し、前記第1レンズ群の最も物体側のレンズ群が物
体側に凹面を向けた接合メニスカスレンズであって、前
記接合レンズは、物体側から凹レンズ、凸レンズで構成
されたことを特徴とする顕微鏡ズーム対物レンズ。
【0274】〔5〕 物体から順に、正のパワーを持つ
第1レンズ群、負のパワーを持つ第2レンズ群、正のパ
ワーを持つ第3レンズ群の少なくとも3つのレンズ群で
構成され、前記第1レンズ群は複数のレンズ群で構成さ
れ、低倍側から高倍側へ変倍する際に、前記第1レンズ
群と前記第2レンズ群の間隔が大きくなり、前記第2レ
ンズ群と前記第3レンズ群の間隔が小さくなるように前
記第2レンズ群と前記第3レンズ群が光軸上を移動し、
以下の条件(2)、(3)を満足することを特徴とする
顕微鏡ズーム対物レンズ。
【0275】 0.25≦D1/D0≦0.7 ・・・(2) 0.05≦D2/D0≦0.5 ・・・(3) ただし、D1は、前記第1レンズ群の全長、D2は、前
記第2レンズ群の低倍側から高倍側への移動量、D0
は、高倍側の顕微鏡ズーム対物レンズの全長、である。
【0276】〔6〕 第4レンズ群をさらに備え、前記
第1レンズ群は接合レンズを含み、低倍側から高倍側へ
変倍する際に、前記第4レンズ群も光軸に沿って移動
し、次の条件(2’),(3’)を満足することを特徴
とする上記5記載の顕微鏡ズーム対物レンズ。
【0277】 0.25≦D1/D0≦0.5 ・・・(2’) 0.15≦D2/D0≦0.3 ・・・(3’) 〔7〕 前記第1レンズ群に少なくとも1つの非球面を
設け、該非球面は凸面に設けられ、次の条件(2),
(3" )を満足することを特徴とする上記5記載の顕微
鏡ズーム対物レンズ。
【0278】 0.25≦D1/D0≦0.7 ・・・(2) 0.05≦D2/D0≦0.35 ・・・(3”) 〔8〕 前記第1レンズ群の物体側に凹面を向けた前記
接合メニスカスレンズの最も物体側の曲率半径をRG
1、前記接合メニスカスレンズの最も第2レンズ群側の
曲率半径をRG2、凹レンズの屈折率をGn1、凸レン
ズの屈折率をGn2としたとき、以下の条件(4)、
(5)を満足することを特徴とする上記4記載の顕微鏡
ズーム対物レンズ。
【0279】 Gn1−Gn2≧0.15 ・・・(4) 0.3≦RG2/RG1≦2. 0 ・・・(5)
〔9〕 前記顕微鏡ズーム対物レンズは3群構成であっ
て、前記第1レンズ群の物体から軸上光線高が最も高く
なるレンズ群までを前側第1レンズ群、軸上光線高が最
も高いレンズ群から最も第2レンズ群側までのレンズ群
を後側第1レンズ群とし、前側第1レンズ群は、物体側
から順に、物体側に凹面を向けた接合メニスカスレン
ズ、正のパワーを持つ単レンズ、凹レンズと凸レンズで
構成された接合レンズ、正のパワーを持つ凸レンズの少
なくとも4つのレンズ群で構成され、後側第1レンズ群
中に、物体側から凹レンズと凸レンズで接合された正の
パワーの接合レンズと、第2レンズ群側に凹面を向けた
メニスカスレンズとを少なくとも1つ備えたことを特徴
とする上記1から4の何れか1項記載の顕微鏡ズーム対
物レンズ。
【0280】〔10〕 前記第1レンズ群の焦点距離を
F1、前記第2レンズ群の焦点距離をF2としたとき、
以下の条件(6)を満足することを特徴とする上記1か
ら4の何れか1項記載の顕微鏡ズーム対物レンズ。
【0281】 −2.5≦F1/F2≦―0.2 ・・・(6) 〔11〕 前記第2レンズ群の焦点距離をF2、前記第
3レンズ群の焦点距離をF3としたとき、以下の条件
(7)を満足することを特徴とする上記10記載の顕微
鏡ズーム対物レンズ。
【0282】 −7.5≦F3/F2≦−1.5 ・・・(7) 〔12〕 前記顕微鏡ズーム対物レンズは3群構成であ
って、以下の条件(7' )を満足することを特徴とする
上記11記載の顕微鏡ズーム対物レンズ。
【0283】 −6.5≦F3/F2≦−2.0 ・・・(7’) 〔13〕 前記顕微鏡ズーム対物レンズは3群構成であ
って、低倍から高倍へと変倍する際に、作動距離が短く
なるように、前記第1レンズ群は前記第2レンズ群とは
反対方向へ光軸に沿って移動することを特徴とする上記
1から4の何れか1項記載の顕微鏡ズーム対物レンズ。
【0284】〔14〕 以下の条件(8)を満足するこ
とを特徴とする上記5記載の顕微鏡ズーム対物レンズ。
【0285】 0<FB1 /D1 ≦0.4 ・・・(8) ただし、FB1 は、前記第1レンズ群の前記第2レンズ
群側に最も近いレンズ面から、前記第1レンズ群の後側
焦点位置までの距離である。
【0286】〔15〕 前記顕微鏡ズーム対物レンズは
4群構成であって、第2レンズ群の焦点距離をF2、第
3レンズ群の焦点距離をF3、第4レンズ群の焦点距離
をF4としたときに、以下の条件(9)、(10)を満
足することを特徴とする上記5又は14記載の顕微鏡ズ
ーム対物レンズ。
【0287】 −3≦F3/F2≦−1.5 ・・・(9) 3≦F4/F2≦6 ・・・(10) 〔16〕 前記第1レンズ群の最も物体側のレンズ群
は、物体側に凹面を向けた負レンズと正レンズの接合メ
ニスカスレンズで構成されたことを特徴とする上記15
記載の顕微鏡ズーム対物レンズ。
【0288】〔17〕 前記第1レンズ群は複数の接合
レンズ群を備えており、その接合レンズ群の正レンズの
アッベ数をνP、接合レンズ群の負レンズのアッベ数を
νNとするとき、第1レンズ群中の何れかの接合レンズ
群が以下の条件(11)を満足することを特徴とする上
記16記載の顕微鏡ズーム対物レンズ。
【0289】 νP−νN≧35 ・・・(11) 〔18〕 前記第2レンズ群は、互いに凹面を向けた少
なくとも2つのレンズ群で構成されたことを特徴とする
上記15記載の顕微鏡ズーム対物レンズ。
【0290】〔19〕 前記第4レンズ群は、少なくと
も第3レンズ群側に凸面を向けた正レンズと負レンズの
接合メニスカスレンズと、第3レンズ群側に凹面を向け
た負のパワーを持つレンズ群とで構成されたことを特徴
とする上記15記載の顕微鏡ズーム対物レンズ。
【0291】〔20〕 前記第4レンズ群は、第3レン
ズ群側から、正レンズと負レンズで構成された接合メニ
スカスレンズと、両凹レンズと正メニスカスレンズで構
成された接合負レンズとを備え、以下の条件(12)、
(13)、(14)を満足することを特徴とする上記1
9記載の顕微鏡ズーム対物レンズ。
【0292】 0.5≦|F4b/F4|≦2 ・・・(12) ν4n−ν4p≧25 ・・・(13) N4p≧1.68 ・・・(14) ただし、F4は、前記第4レンズ群の焦点距離、F4b
は、前記接合負レンズの焦点距離、ν4nは、前記接合
負レンズの両凹レンズのアッベ数、ν4pは、前記接合
負レンズの正メニスカスレンズのアッベ数、N4pは、
前記接合負レンズの正メニスカスレンズの屈折率、であ
る。
【0293】〔21〕 前記第1レンズ群の後側焦点位
置近傍に、開口絞りを備えていることを特徴とする上記
1から5、14の何れか1項記載の顕微鏡ズーム対物レ
ンズ。
【0294】〔22〕 前記第1レンズ群と物体の間隔
をWD、前記第1レンズ群の焦点距離をF1 としたと
き、以下の条件(15)を満足することを特徴とする上
記1から5、14、15の何れか1項記載の顕微鏡ズー
ム対物レンズ。
【0295】 WD≦0.25F1 ・・・(15) 〔23〕 以下の条件(15' )を満足することを特徴
とする上記1から4の何れか1項記載の顕微鏡ズーム対
物レンズ。
【0296】 WD≦0.2F1 ・・・(15' ) 〔24〕 前記第2レンズ群は、少なくとも1つの正レ
ンズと負レンズで構成された接合メニスカスレンズを備
え、前記正レンズの屈折率をN2P、アッベ数をν2
P、前記負レンズのアッベ数をν2Nとしたとき、以下
の条件(16)、(17)を満足することを特徴とする
上記1から4、18の何れか1項記載の顕微鏡ズーム対
物レンズ。
【0297】 N2P≧1.65 ・・・(16) ν2N−ν2P≧20 ・・・(17) 〔25〕 以下の条件(16)、(17' )を満足する
上記1から4の何れか1項記載の顕微鏡ズーム対物レン
ズ。
【0298】 N2P≧1.65 ・・・(16) ν2N−ν2P≧25 ・・・(17’) 〔26〕 以下の条件(16' )、(17)を満足する
上記18記載の顕微鏡ズーム対物レンズ。
【0299】 N2P≧1.68 ・・・(16’) ν2N−ν2P≧20 ・・・(17) 〔26〕 前記第3レンズ群のアッベ数が最も高い正レ
ンズのアッベ数をν3p、アッベ数が最も低い負レンズ
のアッベ数をν3nとしたとき、以下の条件(18)を
満足することを特徴とする上記1から4、15の何れか
1項記載の顕微鏡ズーム対物レンズ。
【0300】 ν3p−ν3n≧35 ・・・(18) 〔27〕 変倍比が3以上であることを特徴とする上記
1から5、14、15の何れか1項記載の顕微鏡ズーム
対物レンズ。
【0301】〔28〕 物体から順に、正のパワーを持
つ第1レンズ群、負のパワーを持つ第2レンズ群、正の
パワーを持つ第3レンズ群の少なくとも3つのレンズ群
で構成され、少なくとも1つの非球面を備え、以下の条
件(19)を満足することを特徴とする顕微鏡ズーム対
物レンズ。
【0302】 NA≧0.5 ・・・(19) ただし、NAは高倍側の顕微鏡ズーム対物レンズの開口
数である。
【0303】〔29〕 前記第1レンズ群又は第3レン
ズ群中に、少なくとも1つの非球面を備えたことを特徴
とする上記5又は14記載の顕微鏡ズーム対物レンズ。
【0304】〔30〕 前記顕微鏡ズーム対物レンズの
作動距離をWDとしたとき、以下の条件(20)を満足
することを特徴とする上記1〜5、14、15、28、
29の何れか1項記載の顕微鏡ズーム対物レンズ。
【0305】 0.5≦WD≦1.5 (mm) ・・・(20) 〔31〕 前記顕微鏡ズーム対物レンズの最も像側にあ
るレンズ群の像側に最も近い面から物体までの距離をL
とするとき、以下の条件(21)を満足することを特徴
とする上記1〜5、14、15、28、29の何れか1
項記載の顕微鏡ズーム対物レンズ。
【0306】 55≦L≦110 (mm) ・・・(21) 〔32〕 前記顕微鏡ズーム対物レンズは4群構成であ
って、最も低倍側での射出瞳位置をE1、最も高倍側で
の射出瞳位置をE2としたとき、以下の条件(22)を
満足することを特徴とする上記1〜5、14、15、2
8、29の何れか1項記載の顕微鏡ズーム対物レンズ。
【0307】 |E1−E2|≦15 (mm) ・・・(22) 〔33〕 非球面が設けられたレンズ面の面形状が、光
軸から離れるに従って曲率半径が大きくなるような面形
状であることを特徴とする上記5又は14記載の顕微鏡
ズーム対物レンズ。
【0308】〔34〕 前記第2レンズ群は2つのレン
ズ群を少なくとも有し、該2つのレンズ群は互いに凹面
を向けて構成されていることを特徴とする上記33記載
の顕微鏡ズーム対物レンズ。
【0309】〔35〕 条件(16)、(17)を満足
することを特徴とする上記33記載の顕微鏡ズーム対物
レンズ。
【0310】〔36〕 前記第4レンズ群を備え、該第
4レンズ群は、第3レンズ群側に凸面を向けた正レンズ
と負レンズの接合メニスカスレンズと、第3レンズ群側
に凹面を向けたレンズ群で少なくとも構成され、条件
(12)、(13)を満足することを特徴とする上記3
3記載の顕微鏡ズーム対物レンズ。
【0311】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、55mmから110mm程度の長さで、3つ
のレンズ群で、低倍から高倍にわたって収差性能に優れ
た10倍から40倍、開口数が0.6の顕微鏡ズーム対
物レンズを提供することができる。
【0312】また、本発明によると、物体側から、正、
負、正、負のパワーを持つ4つのレンズ群で、全長が8
0mm程度とコンパクトでありながら、従来にない変倍
比が4〜5 倍と高変倍で高開口数を備え、低倍から高倍
にわたって収差性能に優れた顕微鏡ズーム対物レンズを
提供することができる。しかも、射出瞳が略一定の位置
に設定されているので、瞳の変動による周辺減光やシス
テム性の欠点がなく、システム性に優れた顕微鏡ズーム
対物レンズが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の顕微鏡ズーム対物レンズの実施例1の
構成と光路を示す断面図である。
【図2】本発明の顕微鏡ズーム対物レンズの実施例2の
図1と同様の断面図である。
【図3】本発明の顕微鏡ズーム対物レンズの実施例3の
図1と同様の断面図である。
【図4】本発明の顕微鏡ズーム対物レンズの実施例4の
図1と同様の断面図である。
【図5】本発明の顕微鏡ズーム対物レンズの実施例5の
図1と同様の断面図である。
【図6】本発明の顕微鏡ズーム対物レンズの実施例6の
図1と同様の断面図である。
【図7】本発明の顕微鏡ズーム対物レンズの実施例7の
図1と同様の断面図である。
【図8】本発明の顕微鏡ズーム対物レンズの実施例8の
図1と同様の断面図である。
【図9】本発明の顕微鏡ズーム対物レンズの実施例9の
図1と同様の断面図である。
【図10】本発明の顕微鏡ズーム対物レンズの実施例1
0の図1と同様の断面図である。
【図11】本発明の顕微鏡ズーム対物レンズの実施例1
1の図1と同様の断面図である。
【図12】本発明の顕微鏡ズーム対物レンズの実施例1
2の図1と同様の断面図である。
【図13】本発明の顕微鏡ズーム対物レンズの実施例1
3の図1と同様の断面図である。
【図14】本発明の顕微鏡ズーム対物レンズの実施例1
4の図1と同様の断面図である。
【図15】本発明の顕微鏡ズーム対物レンズの実施例1
5の図1と同様の断面図である。
【図16】本発明の実施例1〜15の顕微鏡ズーム対物
レンズの後方に配置する結像レンズの構成と光路を示す
断面図である。
【図17】実施例1の収差図である。
【図18】実施例2の収差図である。
【図19】実施例3の収差図である。
【図20】実施例4の収差図である。
【図21】実施例5の収差図である。
【図22】実施例6の収差図である。
【図23】実施例7の収差図である。
【図24】実施例8の収差図である。
【図25】実施例9の収差図である。
【図26】実施例10の収差図である。
【図27】実施例11の収差図である。
【図28】実施例12の収差図である。
【図29】実施例13の収差図である。
【図30】実施例14の収差図である。
【図31】実施例15の収差図である。
【符号の説明】
G1…第1レンズ群 G2…第2レンズ群 G3…第3レンズ群 G5…第3レンズ群 S …開口絞り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H087 KA09 PA09 PA10 PA11 PA16 PB16 PB17 PB18 PB19 PB20 QA02 QA03 QA06 QA12 QA14 QA22 QA25 QA26 QA39 QA41 QA45 RA05 RA12 RA13 RA32 SA13 SA17 SA19 SA24 SA26 SA30 SA32 SA62 SA63 SA64 SA74 SA75 SB04 SB05 SB14 SB15 SB16 SB21 SB24 SB25 SB31

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体から順に、正のパワーを持つ第1レ
    ンズ群、負のパワーを持つ第2レンズ群、正のパワーを
    持つ第3レンズ群の少なくとも3つのレンズ群で構成さ
    れ、低倍側から高倍側へ変倍する際に、前記第1レンズ
    群と前記第2レンズ群の間隔が大きくなり、前記第2レ
    ンズ群と前記第3レンズ群の間隔が小さくなるように、
    前記第2レンズ群と前記第3レンズ群が光軸上を移動
    し、第1レンズ群中に正レンズと負レンズで構成された
    正のパワーを持つ接合レンズを少なくとも1つ備え、前
    記正レンズのアッベ数をνとしたとき、前記正レンズが
    以下の条件(1)を満足することを特徴とする顕微鏡ズ
    ーム対物レンズ。 ν>80 ・・・(1)
  2. 【請求項2】 物体から順に、正のパワーを持つ第1レ
    ンズ群、負のパワーを持つ第2レンズ群、正のパワーを
    持つ第3レンズ群の少なくとも3つのレンズ群で構成さ
    れ、低倍側から高倍側へ変倍する際に、前記第1レンズ
    群と前記第2レンズ群の間隔が大きくなり、前記第2レ
    ンズ群と前記第3レンズ群の間隔が小さくなるように、
    前記第2レンズ群と前記第3レンズ群が光軸上を移動
    し、前記第2レンズ群は2つのレンズ群を少なくとも有
    し、該2つのレンズ群は互いに凹面を向けて構成された
    ことを特徴とする顕微鏡ズーム対物レンズ。
  3. 【請求項3】 物体から順に、正のパワーを持つ第1レ
    ンズ群、負のパワーを持つ第2レンズ群、正のパワーを
    持つ第3レンズ群の少なくとも3つのレンズ群で構成さ
    れ、低倍側から高倍側へ変倍する際に、前記第1レンズ
    群と前記第2レンズ群の間隔が大きくなり、前記第2レ
    ンズ群と前記第3レンズ群の間隔が小さくなるように、
    前記第2レンズ群と前記第3レンズ群が光軸上を移動
    し、前記第3レンズ群は2つの以上のレンズ群で構成さ
    れ、正レンズと負レンズで構成された少なくとも1つの
    接合レンズを備えたことを特徴とする顕微鏡ズーム対物
    レンズ。
  4. 【請求項4】 物体から順に、正のパワーを持つ第1レ
    ンズ群、負のパワーを持つ第2レンズ群、正のパワーを
    持つ第3レンズ群の少なくとも3つのレンズ群で構成さ
    れ、低倍側から高倍側へ変倍する際に、前記第1レンズ
    群と前記第2レンズ群の間隔が大きくなり、前記第2レ
    ンズ群と前記第3レンズ群の間隔が小さくなるように、
    前記第2レンズ群と前記第3レンズ群が光軸上を移動
    し、前記第1レンズ群の最も物体側のレンズ群が物体側
    に凹面を向けた接合メニスカスレンズであって、前記接
    合レンズは、物体側から凹レンズ、凸レンズで構成され
    たことを特徴とする顕微鏡ズーム対物レンズ。
  5. 【請求項5】 物体から順に、正のパワーを持つ第1レ
    ンズ群、負のパワーを持つ第2レンズ群、正のパワーを
    持つ第3レンズ群の少なくとも3つのレンズ群で構成さ
    れ、前記第1レンズ群は複数のレンズ群で構成され、低
    倍側から高倍側へ変倍する際に、前記第1レンズ群と前
    記第2レンズ群の間隔が大きくなり、前記第2レンズ群
    と前記第3レンズ群の間隔が小さくなるように前記第2
    レンズ群と前記第3レンズ群が光軸上を移動し、以下の
    条件(2)、(3)を満足することを特徴とする顕微鏡
    ズーム対物レンズ。 0.25≦D1/D0≦0.7 ・・・(2) 0.05≦D2/D0≦0.5 ・・・(3) ただし、D1は、前記第1レンズ群の全長、 D2は、前記第2レンズ群の低倍側から高倍側への移動
    量、 D0は、高倍側の顕微鏡ズーム対物レンズの全長、であ
    る。
JP2001271868A 2000-11-08 2001-09-07 顕微鏡ズーム対物レンズ Expired - Fee Related JP3990126B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001271868A JP3990126B2 (ja) 2000-11-08 2001-09-07 顕微鏡ズーム対物レンズ
US09/986,171 US6674582B2 (en) 2000-11-08 2001-11-07 Microscope zoom objective lens

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-340666 2000-11-08
JP2000340666 2000-11-08
JP2001-175204 2001-06-11
JP2001175204 2001-06-11
JP2001271868A JP3990126B2 (ja) 2000-11-08 2001-09-07 顕微鏡ズーム対物レンズ

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007138932A Division JP4576402B2 (ja) 2000-11-08 2007-05-25 顕微鏡ズーム対物レンズ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003066333A true JP2003066333A (ja) 2003-03-05
JP3990126B2 JP3990126B2 (ja) 2007-10-10

Family

ID=27345146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001271868A Expired - Fee Related JP3990126B2 (ja) 2000-11-08 2001-09-07 顕微鏡ズーム対物レンズ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6674582B2 (ja)
JP (1) JP3990126B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005173602A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Carl Zeiss Ag 観察装置用対物レンズ、顕微鏡ならびに対物レンズの調節方法
JP2006259344A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Ricoh Co Ltd ディジタルカメラ及び携帯型情報端末装置
US7593157B2 (en) 2004-11-29 2009-09-22 Nikon Corporation Zoom microscope
JP2009294518A (ja) * 2008-06-06 2009-12-17 Nikon Corp 顕微鏡用対物レンズ
JP2010048841A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Olympus Corp 顕微鏡対物レンズおよび拡大撮像装置
JP2017111423A (ja) * 2015-12-17 2017-06-22 カール ツァイス マイクロスコピー ゲーエムベーハーCarl Zeiss Microscopy Gmbh ズーム対物レンズ
JP2020095097A (ja) * 2018-12-11 2020-06-18 横浜リーディングデザイン合資会社 液浸系顕微鏡対物レンズ、結像レンズ及び顕微鏡装置
US10897580B2 (en) 2017-06-07 2021-01-19 Olympus Corporation Observation device that controls numerical aperture in accordance with specified observation scope
US11029507B2 (en) 2017-06-12 2021-06-08 Olympus Corporation Observation device

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3920655B2 (ja) * 2002-02-14 2007-05-30 オリンパス株式会社 ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置
DE10222041B4 (de) * 2002-05-10 2006-01-26 Leica Microsystems (Schweiz) Ag Afokales Zoomsystem zur Verwendung in Mikroskopen
DE102004006066B4 (de) * 2004-01-30 2005-12-15 Carl Zeiss Blendenvorrichtung
US7259449B2 (en) * 2004-09-27 2007-08-21 Idc, Llc Method and system for sealing a substrate
JP4727252B2 (ja) * 2005-02-17 2011-07-20 オリンパス株式会社 小型対物光学系
US7271965B1 (en) * 2007-01-04 2007-09-18 Bae Systems Information And Electronic Systems Integration Inc. Wideband apochromatic lens system
US7729036B2 (en) * 2007-11-12 2010-06-01 Qualcomm Mems Technologies, Inc. Capacitive MEMS device with programmable offset voltage control
US7994485B2 (en) * 2008-04-08 2011-08-09 Carestream Health, Inc. Apparatus and method for fluorescence measurements using spatially structured illumination
DE102009012707A1 (de) 2009-03-11 2010-09-16 Carl Zeiss Microlmaging Gmbh Mikroskop mit mehreren optischen Systemen im Abbildungsstrahlengang
DE102010014502B4 (de) 2010-04-10 2019-03-14 Carl Zeiss Microscopy Gmbh Hochaperturiges Immersionsobjektiv
RU2473932C2 (ru) * 2010-04-26 2013-01-27 Закрытое Акционерное Общество "Импульс" Проекционный объектив
DE102010026171A1 (de) * 2010-07-06 2012-01-12 Carl Zeiss Surgical Gmbh Digitales Mikroskopiesystem
US8149519B2 (en) * 2010-07-26 2012-04-03 Panavision International, L.P. High-speed zoom lens
TW201209471A (en) 2010-08-30 2012-03-01 Young Optics Inc Lens module
JP5730671B2 (ja) * 2011-05-31 2015-06-10 オリンパス株式会社 ズーム結像光学系、及び、それを備えた顕微鏡
US9274323B1 (en) * 2011-10-28 2016-03-01 Spencer D. Luster Hypercentric lens assembly with high numeric aperture aspheric element
CN102928960A (zh) * 2012-10-26 2013-02-13 中国科学院上海光学精密机械研究所 用于视频成像的显微物镜光学系统
WO2016050383A1 (en) 2014-09-29 2016-04-07 Asml Netherlands B.V. High numerical aperture objective lens system
WO2016051969A1 (ja) * 2014-10-03 2016-04-07 ソニー株式会社 医療用立体顕微鏡光学系及び医療用観察装置
JP6548261B2 (ja) * 2015-12-15 2019-07-24 オリンパス株式会社 顕微鏡対物レンズ
NL2018859B1 (en) * 2017-05-05 2018-11-14 Illumina Inc Continuous spherical aberration correction tube lens
DE102017108593B4 (de) * 2017-04-21 2019-03-14 Leica Microsystems Cms Gmbh Korrektionsobjektiv für ein Mikroskop, Immersionsobjektiv und Mikroskop
DE102017218019A1 (de) * 2017-10-10 2019-04-11 Carl Zeiss Microscopy Gmbh Immersionsobjektiv
CN114911046A (zh) * 2022-05-05 2022-08-16 武汉欧毅光学有限公司 一种具有光瞳稳定的变焦物镜

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6026312A (ja) * 1983-07-22 1985-02-09 Olympus Optical Co Ltd ズ−ムレンズ
JPH11133317A (ja) * 1997-10-31 1999-05-21 Asahi Optical Co Ltd ズームルーペ
JP4401451B2 (ja) * 1998-07-08 2010-01-20 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有した光学機器
JP2001281548A (ja) * 2000-01-25 2001-10-10 Olympus Optical Co Ltd ズームレンズ

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005173602A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Carl Zeiss Ag 観察装置用対物レンズ、顕微鏡ならびに対物レンズの調節方法
US7593157B2 (en) 2004-11-29 2009-09-22 Nikon Corporation Zoom microscope
US7880963B2 (en) 2004-11-29 2011-02-01 Nikon Corporation Zoom microscope
JP2006259344A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Ricoh Co Ltd ディジタルカメラ及び携帯型情報端末装置
JP2009294518A (ja) * 2008-06-06 2009-12-17 Nikon Corp 顕微鏡用対物レンズ
JP2010048841A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Olympus Corp 顕微鏡対物レンズおよび拡大撮像装置
JP2017111423A (ja) * 2015-12-17 2017-06-22 カール ツァイス マイクロスコピー ゲーエムベーハーCarl Zeiss Microscopy Gmbh ズーム対物レンズ
US10897580B2 (en) 2017-06-07 2021-01-19 Olympus Corporation Observation device that controls numerical aperture in accordance with specified observation scope
US11029507B2 (en) 2017-06-12 2021-06-08 Olympus Corporation Observation device
JP2020095097A (ja) * 2018-12-11 2020-06-18 横浜リーディングデザイン合資会社 液浸系顕微鏡対物レンズ、結像レンズ及び顕微鏡装置
JP7214192B2 (ja) 2018-12-11 2023-01-30 横浜リーディングデザイン合資会社 液浸系顕微鏡対物レンズ、結像レンズ及び顕微鏡装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20030165021A1 (en) 2003-09-04
JP3990126B2 (ja) 2007-10-10
US6674582B2 (en) 2004-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003066333A (ja) 顕微鏡ズーム対物レンズ
US5815320A (en) Zoom lens
US5000550A (en) Wide-angle type zoom lens having inner-focus lens
US5416639A (en) Zoom lens system
JP2002031760A (ja) 顕微鏡対物レンズ
JP3296876B2 (ja) ズームレンズ
JP4576402B2 (ja) 顕微鏡ズーム対物レンズ
JPH06160720A (ja) 液浸系顕微鏡対物レンズ
JP3365835B2 (ja) コンパクトな3群ズームレンズ
JP3313163B2 (ja) 顕微鏡対物レンズ
JP4061152B2 (ja) ズーム撮影光学系
US5270866A (en) Compact zoom lens
US5583700A (en) Zoom lens
JP3429554B2 (ja) 変倍レンズ
JP3454935B2 (ja) 顕微鏡対物レンズ
JP2000275523A (ja) ズームレンズ系
JP4488283B2 (ja) 顕微鏡用アフォーカルズームレンズ
US6008953A (en) Zoom lens
JPH07151974A (ja) ズームレンズ
US4690513A (en) Wide angle high range zoom lens
JP2000275522A (ja) ズームレンズ
US5289317A (en) Compact zoom lens
JPH1048523A (ja) ズームレンズ
JPH10197793A (ja) ズームレンズ
JPH1114903A (ja) ズームレンズ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041007

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061220

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070328

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070525

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070719

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110727

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120727

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130727

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees