JP2003064846A - 住宅のリフォーム方法 - Google Patents

住宅のリフォーム方法

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JP2003064846A
JP2003064846A JP2001256694A JP2001256694A JP2003064846A JP 2003064846 A JP2003064846 A JP 2003064846A JP 2001256694 A JP2001256694 A JP 2001256694A JP 2001256694 A JP2001256694 A JP 2001256694A JP 2003064846 A JP2003064846 A JP 2003064846A
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house
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JP2001256694A
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Haruyuki Yagi
晴之 八木
Yahiro Nakaya
八博 中屋
Hisatoyo Kawame
尚豊 川目
Hiroyuki Saito
浩幸 斎藤
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Sekisui House Ltd
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Sekisui House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多額の費用と手間とを要する建替えではな
く、外壁材、外装材、外部附帯のうち、いずれか一つ、
もしくは全部について、全面的に既存の部材と交換し、
住宅外観をリフォームにより一新する。 【解決手段】 プレハブ住宅のリフォームにおいて、外
壁、外装材、外部附帯の一部もしくは全部を交換して、
住宅の外観を構成する外壁、外装材52A(52B・5
2C・52D・52E)、外部附帯53A(53B・5
3C・53D・53E)間で、所定の色合わせが実現さ
れるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、住宅のリフォーム
方法に関し、特に軸組構造のプレハブ住宅の外壁材、外
装材、外部附帯を交換することにより、外観を向上させ
る技術に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、既存住宅に損傷が生じた場合
には改修工事を行ったり、生活上の必要等に応じて既存
住宅に増築工事などが行われている。プレハブ住宅にお
いては、湿式壁を用いた木造住宅などと異なり、部品化
された外壁部品を取りつけることにより、乾式の外壁を
備えるようにしている。また、住宅を構成する躯体や外
壁等が部品化されているため、新築施工時の組み立てが
容易であると共に、改修や増築用の部品が保存されてい
る。このため、新築時の施工や部分的なリフォーム施工
が、湿式壁の住宅などと比較して、容易である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来においては、プレ
ハブ住宅においても、リフォーム施工としては部分的な
ものに限定されており、全面的なリフォーム施工は意識
されていなかった。このため、リフォーム施工により全
面的に外壁や外装材、外部附帯を交換して、新築同然の
外観を実現するといったことは行われていなかった。住
宅を建替える場合には、居住者は施工者側の対応可能な
範囲で、望みの外観を実現することが可能であるが、住
宅の建替えはリフォームと異なり、多額の費用と手間と
を要するものである。本発明は、外壁材、外装材、外部
附帯のうち、いずれか一つ、もしくは全部について、全
面的に既存の部材と交換し、住宅外観をリフォームによ
り一新することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、請求項1においては、プレハ
ブ住宅のリフォームにおいて、外壁、外装材、外部附帯
の一部もしくは全部を交換して、住宅の外観を構成する
外壁、外装材、外部附帯間で、所定の色合わせが実現さ
れるものである。 【0005】 【発明の実施の形態】まず、本発明の適用対象となる軸
組構造のプレハブ住宅の構成の一例について、図1から
図7を用いて説明する。図1はプレハブ住宅の正面図で
あり、図2はプレハブ住宅の側面図であり、図3はプレ
ハブ住宅の構成を示す斜視図であり、図4は軸組を示す
模式図であり、図5は耐力壁を示す模式図であり、図6
は窓用の軸組を示す模式図であり、図7は出入口用の軸
組を示す模式図である。以下では、住宅に備える壁を次
のように定義する。住宅の内部と外部を仕切る壁を外周
壁とする。本実施例で扱う住宅では、外周壁が二重構造
である。そして外壁は、外周壁を構成する二重構造の壁
のうち、住宅の外部空間に面する壁のこととする。一方
内壁は、外周壁を構成する二重構造の壁のうち、住宅の
内部空間に面する壁のこととする。 【0006】鉄骨型軸組構造のプレハブ住宅(以下住
宅)1の躯体構造は、軸組3および独立柱(図示せ
ず)、梁5等によって構成されている。住宅1の基礎2
上には、軸組3・3・・・および複数本の独立柱が立設
されており、軸組3は基礎2の外周側、独立柱は基礎2
の内部側に配置されている。軸組3は柱として機能する
部材である。これについては後述する。軸組3・3・・
・および独立柱上には、梁5・5・・・が固定されてお
り、以上構成により、住宅1の1階部分の躯体構造が構
成されている。住宅1において、2階が構成される部分
では、前記梁5・5・・・上に軸組3・3・・・および
独立柱を立設し、該軸組3および独立柱上に梁5・5・
・・が固定される。1階部分と同様に、軸組3は住宅外
周側に配置され、独立柱は住宅内部側に配置される。同
様にして、3階部分を構成することもできる。また、1
階、2階等のそれぞれの階層で、梁5・5・・・上に小
屋組6を固定し、該小屋組上に屋根7を配置している。
屋根7は瓦等の屋根材により構成される。小屋組6は、
トラス構造で構成したトラスフレーム6aや梁6b等を
組み合わせて、上面が傾斜面となるように形成してい
る。以上において、軸組3、梁5等の躯体を構成する部
材間は、ボルトや固定具等の締結手段により固定されて
いる。 【0007】前記軸組3は、外周部分が長方形型に構成
された枠体部材で形成される。該枠体部材の内部で、フ
レーム部材3aが枠体の左右を橋架し、該フレーム部材
3aと外周の枠体との間にフレーム部材3bを橋架し
て、フレーム部材3a・3bにより「T」字が形成され
ている。そして、これらのフレーム部材3a・3bによ
り、軸組3の剛性を高めるようにしている。枠体内部の
構成としては、図4に示すように、「T」字に限定され
るものではなく、左右や上下方向にフレーム部材を橋架
する構成であれば、「十」字形とした軸組23や、
「一」字形とした軸組33、その他の構成でも良い。あ
るいは、内部にフレーム部材をまったく設けなくても良
い。 【0008】また、住宅1の躯体に耐力壁8・8・・・
を配置して、該躯体構造を強化することも行われてい
る。耐力壁8は、外周部分が軸組3と同じく長方形型の
枠体で構成される。該枠体の内部にはフレーム部材8a
を配置し、該フレーム部材8aが枠体の左右を橋架して
いる。加えて、枠体およびフレーム部材8aで囲まれる
空間内で、対角線上にブレース(筋違)18・18を配
置して、耐力壁8の剛性を高めている。つまり耐力壁8
は、前記軸組3の基本構成に、棒状部材であるブレース
18・18を追加した構成としたものである。図5に示
すように、耐力壁28では枠体の内部を、フレーム部材
により「十」字形としている。また、耐力壁38では、
ブレース18・18を内部に備えると共に、前記対角線
上にフレーム部材38b・38b・・・を配置してい
る。耐力壁8に代えて、耐力壁28・38を住宅1に備
えるようにしても良い。以上構成により、耐力壁8は躯
体への取り付けに関して、軸組3と互換性があり、1
階、2階等のそれぞれの階層で、軸組3と並置して基礎
2もしくは梁5・5・・・上に固定される。そして耐力
壁8・8・・・の配設により、住宅1の耐震性、防振性
を向上させることができる。 【0009】本発明の適用対象となる躯体は、外壁をす
べて取り除いても躯体構造が揺れることのない軸組構造
の躯体である。すなわち、後述のリフォーム作業の一段
階として、外壁を一旦住宅より取り除いた際に、躯体構
造の弱化が発生しない躯体である。例えば、外壁そのも
のが躯体構造の主要な一部を構成する住宅、所謂壁構造
の住宅は、本発明の適用対象外である。住宅1の躯体
は、前述したように、軸組3および独立柱、梁5によっ
て構成されるものである。本発明の適用対象となる躯体
は、鉄製の柱・梁によって構成されればよいものであ
り、躯体構造は問わない。通し柱を用いた柱勝ち構造で
あっても、通し梁を用いた梁勝ち構造であってもよい。
したがって、軸組3に代えて独立柱その他の柱状部材
で、住宅1の躯体を構成しても良い。また、前記耐力壁
8は躯体構造の強化に用いられる部材であり、構造上は
除いても差し支えがない。本発明においては、本発明の
対象とする躯体構造に耐力壁を含めることにしてもよい
し、耐力壁を含めないことにしてもよい。 【0010】住宅1の外壁は、前記軸組3や耐力壁8等
に、外壁パネル9を固定して形成される。後述するよう
に、外壁パネル9は積層構造に構成されているが、同じ
積層構造かつ、大きさ、形状の異なる外壁パネル9a・
9b・9c等を、外壁パネル9で総称する。また、外壁
パネルおよび後述の目地部材は外壁材であり、該外壁材
により住宅の外壁が構成される。図3に示すように、階
層間に配置される外壁パネル9aは、上下の梁5・5
(もしくは基礎2)に、ボルトや固定具等の締結手段で
固定される。また、外壁パネル9の上下のいずれか一側
を梁5(または基礎2)に固定し、該外壁パネル9の左
右を軸組3に固定するようにしても良い。外壁パネル9
bは上部が梁5に固定され、側部は軸組3・3に固定さ
れる。外壁パネル9cは下部が基礎2に固定され、側部
は軸組3・3に固定されている。また、梁5(もしくは
基礎2)と、軸組3のフレーム部材3aとに外壁パネル
9dを固定するようにしてもよい。 【0011】住宅1の躯体の外面側(軸組3や耐力壁8
で構成される躯体の外部)には、外壁パネル9を設けな
い開口部を形成し、該開口部に窓や出入口が設けられる
ようにしている。該開口部にサッシを固定し、該サッシ
に窓額縁や玄関ドア等を開閉自在に設けて、窓や出入口
が形成される。 【0012】外壁の開口部に設けられるサッシ、該開口
部を塞ぐ窓額縁、扉は、外装材である。また、屋根を構
成する屋根材も外装材とする。そして、外壁材および外
装材により、住宅の外面が形成される。 【0013】開口部へのサッシの取りつけは、例えば、
以下のような方法で行われる。まず、第一の例である。
図3に示すように、軸組3の下部に外壁パネル9dを固
定し、該軸組3の上部には外壁パネル9を設けないよう
にして、該上部には開口部11が形成されている。そし
て該開口部11に、窓用のサッシ12がボルトや固定具
等の締結手段により固定される。該サッシ12には、窓
ガラスを枠体に固定した窓額縁を取りつけて、開口部1
1に開閉自在の窓を構成する。第二の例としては、前記
外壁パネル9b・9c間に形成された開口部10への取
り付けである。この場合はまず、外壁パネル9bの背面
下端と、外壁パネル9cの背面上端とにそれぞれ、フレ
ーム部材を固定する。後述するように、外壁パネル9は
枠体19を備え、該枠体19に外板29、断熱材39が
固定される構成としている。該枠体19に、前記フレー
ム部材をボルトや固定具等の締結手段により固定可能と
している。そして、外壁パネル9b・9cに固定したフ
レーム部材に、窓用のサッシ13がボルトや固定具等の
締結手段により固定される。該サッシ13に、前述と同
じ構成の窓額縁を取りつけて、開口部10に開閉自在の
窓を構成する。第三の例としては、内部に開口部を設け
た外壁パネル9を用いる場合である。この場合も、第二
の例の場合と同じく、開口部上下端で前記枠体19上に
それぞれフレーム部材を固定し、上下の該フレーム部材
に窓用のサッシを固定する。そして、該サッシに窓額縁
を取りつけて、開口部に開閉自在の窓を構成する。 【0014】図6に示す、窓用の軸組43は、開口が他
の軸組3等より大きく形成されている。前記軸組3に代
えて、軸組43を躯体(梁5・5もしくは基礎2)に固
定することで、軸組3よりも幅広の窓を、住宅1に備え
ることができる。 【0015】また、住宅1において、玄関等の扉を構成
する部分では、図7に示すように、出入口用の軸組40
・41・42等を、躯体(基礎2と梁5)に固定する。
軸組40等には、人が立ち姿勢で容易に通過できる開口
が形成されている。該開口に出入口用のサッシを、ボル
トや固定具等の締結手段により固定し、該サッシに回動
自在の扉(玄関であれば玄関ドア)を設けて、出入口を
構成する。 【0016】互いに隣接する外壁パネル9・9間には、
目地材14が挿入されて、スリット状の目地部分を埋め
るようにしている。また、前記サッシ12・13等と、
隣接する外壁パネル9との間には、目地シート15が貼
り付けられて、目地部分を埋めるようにしている。該目
地シートにより、軸組の住宅外部への露出部分が被覆さ
れる。なお、目地材14は金属製であり、目地シート1
5は合成樹脂製である。 【0017】次に、躯体への固定方法および、総厚みが
同一である外壁パネルについて、図8、図9を用いて説
明する。図8は既存および最新の外壁パネルの構造を示
す断面図であり、図9は内外壁の配置を示す斜視断面図
である。まず、既存の外壁パネル16・17・24およ
び、前述した外壁パネル9の構造について説明する。こ
こで、外壁パネル9は、既存住宅に新設するパネルであ
り、最新のものである。既存のプレハブ住宅(以下既存
住宅)には、図8に示すような、既存の外壁パネル16
・17・24等のいずれかが備えられている。 【0018】外壁パネル16は、長方形型に構成された
枠体26を備えている。該枠体26の正面および背面よ
り、該枠体26が形成する開口を塞ぐようにして、外板
36および内板46が固定されている。該固定は、外板
36および内板46を接着シート等により、枠体26に
貼り付けられて行う。また、外壁パネル16の内部に
は、外板36および内板46を固定する前に、断熱材5
6が挿入されている。図9に示すように、住宅への配設
時には、外板36が住宅外部側となるようにして、外壁
パネル16は配置される。軸組3の反外壁パネル16側
には、枠体部材である内壁枠25および、該内壁枠25
に固設される石膏ボード30が配置されている。そし
て、外壁パネル25と石膏ボード30とで形成される空
気層にて、断熱効果が得られるようにしている。なお、
外壁パネルの配置構成は、外壁パネル16および、後述
する外壁パネル9・17・24で同様であり、いずれの
外壁パネルでも図9に示すようなものとなる。 【0019】外壁パネル17も外壁パネル16と同様の
構成であり、枠体27を備え、該枠体27の両側に外板
37、内板47を固定し、内部には断熱材57が配置さ
れている。外壁パネル16・17では、外板および内板
を金属板で形成し、パネルの内部に配置した断熱材で、
断熱効果を得るようにしている。 【0020】外壁パネル16・17が同一の構造である
のと同様に、新設の外壁パネル9と既存の外壁パネル2
4とが同一の構造で構成されている。外壁パネル9・2
4では、外壁パネル16・17より内板46・47を除
いた構造に構成されている。つまり外壁パネル9・24
はそれぞれ、長方形型の枠体19・34を備え、該枠体
19・34に外板29・44を貼り付けて固定し、枠体
19内部に断熱材39・54を配置している。外壁パネ
ル16・17では、外板を繊維混入のセメントまたはセ
ラミックで構成しており、耐火性、耐水性、遮音性に効
果があるようにしている。また、パネル内部に配置した
断熱材で、断熱効果を得るようにしている。なお、これ
らの性能は、外壁パネル9が他の外壁パネルと比べて、
もっとも優れている。 【0021】外壁パネル9・16・17・24間で、住
宅の躯体への固定方法は同一のものである。つまり、い
ずれの外壁パネルにおいても、該外壁パネルの備える枠
体と、躯体中の梁(もしくは基礎)とを、ボルトや固定
具等の締結手段で固定するためである。なお、前述した
ように、外壁パネルは外壁材である。このため、外壁パ
ネル16・17・24のうち、いずれの外壁パネルを用
いて外壁を構成した既存住宅であっても、該外壁パネル
を取り除いて、新設の外壁パネル9により、最新の外壁
を備えることができる。 【0022】また、外壁パネル9・16・17・24間
で、該外壁パネルの総厚みは同一のものである。外壁パ
ネルの総厚みとは、外壁パネル16であれば、外板3
6、断熱材56、内板46のすべてをあわせた厚みのこ
とであり、外壁パネル9であれば、外板29と断熱材3
9とをあわせた厚みのことである。なお、外壁パネルの
厚みは外壁の厚みに等しい。このため、外壁パネル16
・17・24のうち、どの外壁パネルを用いて外壁を構
成した既存住宅であっても、該外壁パネルの一部を取り
除いて新設の外壁パネル9を固定した際に、外壁に凸凹
が生じることがない。このため、住宅外壁の一部だけを
リフォームした場合においても、住宅の外観に違和感が
生じることがない。また、前記サッシ12と外壁パネル
9との目地部分を前記目地シート15で埋める際も、リ
フォームの前後で外壁の厚さに変化がないため、既存住
宅のサッシをそのまま用いることができる。 【0023】次に、外部附帯の躯体への取り付けについ
て、図10乃至図14を参照しながら説明する。図10
は腕木71の斜視図であり、図11は腕木71の斜視図
であり、図12は腕木71Cの斜視図、図13は腕木7
1Cの斜視図、図14は手摺りフレーム60の腕木71
への取り付けを示す側面図である。ここでは、図1に示
すバルコニ70、窓手摺り80、玄関庇90をはじめ、
面格子等、住宅の外部に取り付けられたものを総称して
外部附帯と定義し、以下、バルコニ70を例に取り、説
明をする。 【0024】図10に示すように、バルコニ70等を取
り付けるための腕木71は、先端部に取付面71aが設
けられ、該取付面71aに支持片71bが設けられた構
成となっている。 【0025】腕木71は、H形鋼より成り、その先端部
に、該H形鋼の長さ方向に垂直に取付面71aが設けら
れている。取付面71aは、前記H形鋼の先端面の幅お
よび高さ方向の幅より若干大きい幅および高さ方向の幅
を有する方形状の鋼製プレートよりなり、該H形鋼の先
端面に溶接により接合されている。取付面71aには、
後述する手摺フレーム60の裏面部が接合される。 【0026】支持片71bは、方形状の小片として形成
され、前記取付面71aの下端縁の両端部からそれぞれ
外方(バルコニ70の外側方向)へ水平に突設されてい
る。この支持片71bには、後述する手摺フレーム60
が載置される。支持片71bは、取付面71aと予め一
体的に形成されているが、別に調製した支持片を取付面
71aに溶接により接合するようにしてもよい。また、
その形状やサイズも、手摺フレーム60を載置し得るも
のであれば特に限定されるものではない。 【0027】腕木71の他方の先端部には、エンドプレ
ート71cが設けられている。エンドプレート71c
は、腕木71のH形鋼の先端面の幅および高さ方向の幅
に等しい幅および高さ方向の幅を有する方形状の鋼製プ
レートとなっており、該H形鋼の先端面に溶接により接
合されている。 【0028】前記エンドプレート71cは、図10に示
すように、腕木71を、梁(構造躯体)5の先端部に、
該梁5の長さ方向に沿って接合する場合に設けられる。
腕木71を梁5の側面部に接合する場合には、図11に
示すように、腕木71のH形鋼の先端面から突出させる
ようにして、エンドプレート71dが設けられる。この
エンドプレート71dは、H形鋼よりなる梁5の上下の
水平フランジ5T、5Bの間隔より若干小さい高さ方向
の幅を有し、その中央部に突設された垂直片が腕木71
の垂直面に重合され溶接により接合されている。エンド
プレート71dの上端縁および下端縁は、それぞれ内側
(取付面71a側方向)に反り返った様態となってい
る。腕木71を梁5の側面部に接合する際には、エンド
プレート71dを梁5の上下の水平フランジ5T、5B
の間に挿入するようにして該梁5の垂直面5Pに重合し
接合する。 【0029】前記のように、腕木71の取付面71aに
手摺フレーム60の裏面部を接合するとともに、支持片
71bに該手摺フレーム60を載置する構成とすること
により、手摺フレーム60を2面において支持すること
ができる。従って、手摺フレーム60を簡単な構造によ
り十分な強度にて取り付けることができる。 【0030】図10及び図11に示す腕木71は、バル
コニ70の直線部(隅部以外の部位)に配設されるもの
である(以下、このような腕木を直線部用腕木と称
す)。一方、バルコニ70の隅部に配設される腕木(以
下、隅部用腕木と称す)として、例えば、図12及び図
13に示すような腕木71Cが挙げられる。該腕木71
Cにおいては、先端部の構成以外は、前記直線部用の腕
木71と同様であり、このためその説明は省略する。 【0031】図12に示すように、腕木71Cの先端部
には、取付面部71Lが設けられている。取付面部71
Lは、腕木71Cを構成するH形鋼の先端に、該H形鋼
の長さ方向に直交するように溶接により接合された第1
の鋼製プレートP1と、該第1の鋼製プレートP1の外
面(バルコニ70の外側方向を向いた面)にさらに直交
するように(すなわち前記H形鋼の長さ方向に沿って)
溶接により接合された第2の鋼製プレートP2とで構成
されている。前記第1の鋼製プレートP1は、前記H形
鋼の先端面を覆うとともにその左方へ延出する長方形状
を有し、第2の鋼製プレートP2は、第1の鋼製プレー
トP1の外面において、前記H形鋼の先端面のほぼ中央
部にあたる位置から、直立した状態で外方(バルコニ7
0の外側方向)へ延びている。前記第1の鋼製プレート
P1の左側(延出側)の外面と、第2の鋼製プレートP
2の左側面とで、後述する手摺フレーム60の裏面部が
接合される交差する2面71g、71hが形成されてい
る。 【0032】一方の図13に示す腕木71Cの先端の取
付面部71Rは、図12に示す腕木71Cの取付面部7
1Lとは左右対称の構成である。支持片71bは、前記
図12に示す取付面部71Lにおいて、第1の鋼製プレ
ートP1の延出側端部における下端縁から外方(バルコ
ニ70の外側方向)へ水平に突設されるとともに、第2
の鋼製プレートP2の外側端部における下端縁から左方
(第1の鋼製プレートP1の延出側方向)へ水平に突設
されている。この支持片71bの構成は、前記直線部用
腕木の場合と同様である。 【0033】前記腕木71Cにおいては、前記直線部用
の腕木71の場合と同様に、手摺フレーム60を取付面
71g、71hと支持片71bとの2箇所において支持
することができる。従って、手摺フレーム60を簡単な
構造により十分な強度にて取り付けることができる。 【0034】さらに、腕木71Cの交差する2つの取付
面71g、71hに手摺フレーム60をそれぞれ接合す
る構成とすることにより、バルコニ70の隅部における
手摺フレーム60の取付構造を簡単なものとすることが
できる。 【0035】そうして、図14に示すように、腕木71
の取付面71a(腕木71Cの取付面71g、71h)
に手摺フレーム60の下端部の裏面を接合し、支持片7
1bに該手摺フレーム60の下端縁を載置する。さら
に、図1に示すように、腕木71・71C・・・の先端
部(バルコニ70の外側端部)より束61・61・・・
を垂設して、該束の下面を屋根7の傾斜面で支持し、十
分な強度を確保する構成としてもよい。このような構成
でバルコニ70が取り付けられ、その床面等は化粧フレ
ームで被装する。 【0036】以上構成により、バルコニ70は鉄骨躯体
に直接取り付けられる。また、窓手摺80も梁5に鋼製
の連結材等を介して、鉄骨躯体に固定される。つまり外
部附帯は、鉄骨躯体に取り付けられるものである。 【0037】これより、本発明の住宅のリフォーム方法
について、図15から図18を用いて説明する。図15
は色彩、デザインの異なる玄関ドアのバリエーションを
示す図であり、図16は色彩、デザインの異なる窓手摺
のバリエーションを示す図であり、図17は色彩、デザ
インの異なるバルコニのバリエーションを示す図であ
り、図18は住宅の構成部材のカラーコーディネイトに
よる住宅外観のバリエーションを示す図である。本発明
のリフォーム方法では、外壁、外装材、外部附帯の一部
もしくは全部を交換して、住宅の外観を構成する外壁、
外装材、外部附帯間で、所定の色合わせが実現されるこ
とを目的として、リフォームが行われる。つまり、リフ
ォーム後に、外壁の色彩、外装材の色彩、外部附帯の色
彩とが、調和した色の組み合わせ(以下、カラーコーデ
ィネイト)となるように、外壁、外装材、外部附帯の選
択が行われて、選択された部材によりリフォームが行わ
れるのである。ここで、外壁材、外装材、外部附帯の色
彩の組み合わせは、施工者側に複数タイプ用意されてお
り、これを所定の色合わせとなる組み合わせとしてい
る。また、これらの三系統の住宅構成部材間でカラーコ
ーディネイトするために、外壁、外装材、外部附帯のす
べてを、本リフォームにおいて新設する必要はない。外
壁は既存のものとし、外装材、外部附帯だけを新設し
て、既存の外壁と、新設の外装材および外部附帯間で、
カラーコーディネイトが実現されるようにしても良い。 【0038】外壁に関しては、本リフォームにおいて既
存のものをそのままリフォーム後に備える構成として
も、再塗装を行うことで、前記カラーコーディネイトに
適応した色彩とすることができる。また、部分的な増築
や改修により、住宅の外壁の一部だけを新設するように
した場合に、既存の外壁部分と新設の外壁部分とで、色
違いが発生することがある。既存の外壁の色彩は経年変
化により色あせているため、同じ色彩の外壁パネルを備
える場合でも、既存の外壁と、新設の外壁とで色彩に違
いが生じるのである。このような場合でも、既存の外壁
と新設の外壁の双方に再塗装を行うことで、外壁の色違
いを解消することができる。当然ながら該再塗装によ
り、外壁をカラーコーディネイトに適応した色彩とする
ことができる。 【0039】外装材に関しては、例えば玄関ドアは、図
15に示すように、複数のデザイン、色彩の異なるタイ
プのドアが施工者側に用意されている。また、同じく外
装材であるサッシや、雨戸等に関しても、色彩の異なる
タイプのものが施工者側に用意されている。 【0040】外部附帯に関しては、例えば窓手摺は、図
16に示すように、複数のデザイン、色彩の異なるタイ
プの窓手摺が施工者側に用意されている。また、バルコ
ニであれば、図17に示すように、複数のデザイン、色
彩の異なるタイプのバルコニが施工者側に用意されてい
る。 【0041】以上のように、施工者側に複数の色彩が用
意されている外装材、外部附帯、外壁材を用いて、図1
8に示すように、住宅外観の複数のカラーコーディネイ
トバリエーションが可能である。ここで、異なるカラー
コーディネイトのバリエーションの住宅を、それぞれ住
宅51A・51B・51C・51D・51Eとしてい
る。図18に示すように、リフォーム後の住宅51A・
51B等にはそれぞれ、サッシ52A・52B・52C
・・・、バルコニ53A・53B・53C・・・等が備
えられるものとする。図10で示す例では、、外装材で
あるサッシと、外部附帯であるバルコニの色彩を同じも
のとして、外壁と、外装材および外部附帯との間で、カ
ラーコーディネイトが実現されるようにしている。リフ
ォームを依頼する既存住宅の居住者は、前記所定の組み
合わせのうちから好みのタイプの組み合わせを選んで、
外壁材や外装材の色彩を決定することができる。そし
て、リフォーム後の住宅は、リフォーム前の住宅の外観
イメージと異なるものとすることができる。図18に
は、前記所定の組み合わせの一例が示されている。そし
て、該所定の組み合わせに基づき、外壁材と外装材の色
彩を変化させることで、複数パターンの住宅外観を実現
することを可能としている。なお、図18中の縦軸は、
色の明度を基準としており、横軸を色の色相を基準(本
実施例の場合)にし、図中の位置で、色彩、色調の具合
が示されるようにしている。 【0042】次に、第一実施例のリフォーム案算出シス
テム120について、図19を用いて説明する。リフォ
ーム案算出システム120は、前述の住宅のリフォーム
方法に基づいて、リフォーム案の算出を行うシステムで
ある。図19は第一実施例におけるリフォーム案算出シ
ステムを示すブロック図である。リフォーム案算出シス
テム120は、図19に示すように、記憶装置121
と、入力装置122と、算出装置123と、出力装置1
24とから構成されている。記憶装置121はハードデ
ィスク等の記憶媒体であり、データの蓄積が可能に構成
されている。そして該記憶装置121には、施工者側デ
ータ125が予め蓄積されている。施工者側データ12
5は、施工者側が過去に施工した住宅、もしくは現在施
工可能な住宅に関するデータのことである。リフォーム
案算出システム120は住宅外観のリフォーム案を提案
するものなので、施工者側データ125のうち特に、外
壁材、外装材、外部附帯に関わる諸要素をデータとして
記憶している。また、躯体構造によって外壁材等の住宅
の構成部材の固定方法が変化することがあるので、躯体
構造や躯体の構成部材に関する諸要素もデータとして記
憶している。したがって、施工者側データ125は、前
述した施工者側が扱い得る住宅における、躯体構造に関
するデータと、躯体の構成部材に関するデータと、外壁
材に関するデータと、外装材に関するデータと、外部附
帯に関するデータとから構成される。 【0043】躯体構造に関するデータとは、軸組、耐力
壁、独立柱、梁等を用いて構成された鉄骨躯体の構造に
関するデータのことである。施工者側が過去に施工した
住宅、もしくは現在施工可能な住宅に関して、それぞれ
躯体構造がどのようなものであるかが、データとして記
憶装置121に蓄積されている。ここで躯体構造とは、
軸組、耐力壁、独立柱、梁等の組み合わせ方を示してい
る。例えば、梁勝ちで、梁間(もしくは梁と基礎間)に
は前記軸組や耐力壁が配置される構造を躯体構造Aと
し、通し柱を用い、該通し柱間に梁が配置される構造を
躯体構造Bとしている。そして、躯体構造A・Bその他
の躯体構造のデータを集合させて、前記躯体構造に関す
るデータが構成されている。このデータは、リフォーム
対象とする既存住宅の躯体構造と同一の躯体構造の住宅
を、施工者側が扱ったことがあるか(扱うことが可能で
あるか)どうか、といった判断に用いられる。躯体の構
成部材に関するデータとは、躯体を構成する軸組、耐力
壁、独立柱、梁等のデータのことであり、各構成部材に
ついて、施工者側における品番、寸法、形状、固定方
法、材質、性能、色彩等がデータとして記憶装置121
に蓄積されている。例えば、前記軸組3のデータは、次
のようなものである。品番はA−1であり、寸法は幅が
1m、高さが2.5m、厚さが6cmであり、形状は長
方形型の枠体部材に、該枠体内をフレーム部材3a・3
bが橋架して形成される形状であり、該枠体部材の断面
形状はC形状であり、材質は鉄であり、性能は許容荷重
が1.3tfである。そして、施工者側が扱ったことが
あるか、扱うことが可能である構成部材の全部につい
て、各構成部材のデータを集合させて、前記躯体の構成
部材に関するデータが構成されている。 【0044】外壁材に関するデータとは、外壁パネルや
目地部材に関するデータのことであり、それぞれの部材
について、施工者側における品番、寸法、形状、固定方
法、材質、性能、色彩、価格等がデータとして記憶装置
121に蓄積されている。例えば、外壁材の性能として
は、外壁パネルの場合であれば、断熱性、防振性、耐火
性、耐水性、遮音性などを意味する。そして、施工者側
が扱ったことがあるか、扱うことが可能である外壁材の
全部について、各外壁材のデータを集合させて、前記外
壁材に関するデータが構成されている。外装材に関する
データとは、サッシ、窓額縁、扉および、屋根を構成す
る屋根材に関するデータのことである。それぞれの部材
について、施工者側における品番、寸法、形状、固定方
法、材質、性能、色彩、価格等がデータとして記憶装置
121に蓄積されている。そして、施工者側が扱ったこ
とがあるか、扱うことが可能である外装材の全部につい
て、各外装材のデータを集合させて、前記外装材に関す
るデータが構成されている。外部附帯に関するデータと
は、バルコニ、窓手摺、玄関庇等の住宅の外部に取りつ
けられる部材に関するデータのことである。それぞれの
部材について、施工者側における品番、寸法、形状、固
定方法、材質、性能、色彩、価格等がデータとして記憶
装置121に蓄積されている。そして、施工者側が扱っ
たことがあるか、扱うことが可能である外部附帯の全部
について、各外部附帯のデータを集合させて、前記外部
附帯に関するデータが構成されている。 【0045】また、躯体構造や躯体の構成部材、外壁
材、外装材、外部附帯の間における関連性(取り付け互
換性)も、前記データを参照すれば、容易に知ることが
できるようにしている。例えば、ある躯体構造の住宅
は、どのような構成部材により鉄骨躯体を構成可能であ
るか、外壁材はどのようなものが適用可能であるか等
が、前記データに関連付けられて、記憶装置121に記
憶されている。さらに、施工者側データ125には、施
工費用に関するデータも追加されている。該施工費用と
は、ここではリフォームの際にかかる施工費用を示して
いる。これは、外壁材や内壁材、間仕切壁材、天井材、
インテリア設備を取り外すと共に、新設の部材を取りつ
ける際に要する費用のことであり、リフォーム対象とす
る既存住宅のリフォーム個所の増大につれて、前記施工
費用も増大するものである。施工個所、施工に要する部
材ごとに、前記施工費用がどのくらいかかるか、につい
ての関連付けが、施工者側データ125中で行われてい
る。 【0046】一方、リフォーム案算出システム120の
利用者は、居住者側データ126を、前記入力装置12
2を用いて入力する。該入力装置122は、キーボート
やマウス等のコンピュータ装置への入力手段である。な
お、前記利用者としては、施工者、既存住宅の居住者、
どちらであってもよい。居住者側データ126は、リフ
ォーム対象となる既存住宅に関するデータのことであ
る。該居住者側データ126は、既存住宅に実際に用い
られている躯体構造、躯体の構成部材、外壁材および外
装材が何であるかを特定するためのデータである。リフ
ォーム対象となる既存住宅は、どんな躯体構造である
か、どんな軸組、耐力壁等の構成部材を用いているか、
どんな外壁パネルであるか、どのようなサッシを用いて
いるか、どのような窓手摺を用いているか、といった該
既存住宅の構成要素を、居住者側データ126として、
リフォーム案算出システム120に入力するのである。
したがって、躯体構造のタイプ、各構成部材の品番、各
外壁材、各外装材、各外部附帯の品番さえ特定できれ
ば、居住者側データ126として基本的には十分であ
る。また後述するように、外壁、外装材、外部附帯の間
におけるカラーコーディネイトについても、本システム
で扱うので、既存住宅が備える部材に関して、色彩に関
するデータも、居住者側データとして必要である。 【0047】居住者側データ126の入力が終了する
と、前記施工者側データ125と、前記居住者側データ
126と、前述した住宅のリフォーム方法とに基づい
て、前記算出装置123が、リフォーム対象とする既存
住宅に適用可能な外壁材、外装材、外部附帯の特定を行
う。ここで、リフォーム対象とする既存住宅に適用可能
となる外壁材、外装材、外部附帯は、存在しないことも
あれば、複数の部材が適用可能となることもある。既存
住宅に適用可能な部材の算出は、次のような選別基準に
従って行われる。まず、新設する部材が、寸法、形状の
点で、既存住宅に適用可能であるかどうか。次いで、新
設する部材が、既存住宅に固定可能であるかどうか。固
定方法に関しては、既存住宅に備える部材と必ずしも同
一の方法である必要は無く、他の固定具等を用いて固定
が可能であれば、他の方法で固定しても良い。そして、
施工者側が扱うことが可能である部材群の内より、これ
らの選別基準による篩い分けをくぐり抜けた部材が、既
存住宅に適用可能な部材とされる。 【0048】算出装置123による以上の算出結果は、
出力データ127として出力装置124に出力され、前
記利用者は、どの外壁材、どの外装材、どの外部附帯が
リフォーム対象とする既存住宅に適用可能であるか、を
知ることができる。どの品番の外壁材、外装材を用いれ
ば、どのような居住性の向上が望めるか、などを前記利
用者はシミュレーションにより、実際のリフォームを行
う際の参考とすることができる。適用可能な各外壁材、
各外装材、各外部附帯が複数存在する場合は、可能なリ
フォーム案が複数存在することになる。適用可能な各外
壁材、各外装材、各外部附帯のうち、一部をリフォーム
しようとする場合、全部をリフォームしようとする場合
などで、可能なリフォームは、その組み合わせの数だけ
存在することになる。前記利用者は入力装置122を操
作することで、それらの可能なリフォーム案を次々閲覧
することが可能である。 【0049】出力装置124は、ディスプレイ等の画像
表示装置に構成されている。一方、前記算出装置123
は、リフォーム対象とする既存住宅に、該既存住宅へ適
用可能である外壁材および外装材を設けた場合につい
て、後述するように、該既存住宅の外観イメージのシミ
ュレーション算出を行うことも可能である。そして、該
算出装置123により算出されたシミュレーション結果
が、出力装置124に外観イメージとして画像出力され
る。 【0050】また、リフォーム案算出システム120を
用いて、リフォームで可能な住宅外観のカラーコーディ
ネイトのシミュレーションを行うことも可能である。そ
して、該シミュレーションにより、リフォーム後の住宅
外観イメージの出力と、リフォームの要するコスト算出
とを行うことが可能である。住宅外観のカラーコーディ
ネイトのシミュレーションについて、図20、図21を
用いて説明する。図20はカラーコーディネイトシミュ
レーションのフロー図であり、図21は所定のカラーコ
ーディネイトの4タイプを示す概念図である。図20に
示すように、カラーコーディネイトのシミュレーション
は、まず、リフォーム対象とする既存住宅に、適用可能
な外壁材、外装材、外部附帯を選別する作業から行われ
る(ステップ101)。適用可能な外壁材、外装材、外
部附帯の選別は、前述した選別基準にしたがって行われ
る。次いで、システム120の利用者は、住宅外部のう
ち、リフォームで変更する個所を選択し、該個所がどこ
であるかを前記入力装置122を用いて入力する(ステ
ップ102)。ここで、リフォームで変更する個所とし
ては、住宅外観を構成する外壁材、外装材、外部附帯が
存在する。 【0051】次いで、前記利用者は、所定のカラーコー
ディネイトのタイプより一つのタイプを選択し、該タイ
プが何であるかを入力装置122を用いて入力する(ス
テップ103)。所定のカラーコーディネイトのタイプ
は、図21に示すように、4タイプがある。そして、こ
れらのカラーコーディネイトのタイプは施工者側が予め
決定したものであり、色合わせが所定のタイプとして用
意されている。本実施例では、施工者側は、住宅外観の
カラーコーディネイトにおいて、外装材の一つであるサ
ッシと、外部附帯との色合わせを基本としている。した
がって開口部に設けるサッシと外部附帯とのカラーコー
ディネイトで、前記4タイプが決定されている。施工者
側は、DEEP、CHIC、MILD、LIGHTと名
付けた4系統の色合わせのタイプを用意しており、それ
ぞれのカラーコーディネイトに従ってリフォームを行う
ことで、異なった住宅外観の味わいが実現されるように
している。そして、前記利用者がステップ103で前記
タイプを選択することにより、リフォームにより前記住
宅に適用するサッシと外部附帯の色彩が決定される。 【0052】次いで、前記利用者は、リフォーム後の外
壁に適用する色彩を、施工者側が用意している色彩の内
より選択し、該色彩が何であるかを入力装置122を用
いて入力する(ステップ104)。施工者側が用意して
いる色彩とは、施工者側が本リフォームにおいて、外壁
材、もしくは外壁そのものに、塗装可能としている色彩
のことである。また、アクセント用の外装材、外部附帯
の色彩が何であるかを、施工者側が用意している色彩の
内より選択し、該色彩が何であるかを入力装置122を
用いて入力する(ステップ105)。施工者側が用意し
ている色彩とは、前述と同じく、施工者側が本リフォー
ムにおいて、外装材、外部附帯に、塗装可能としている
色彩のことである。ここでアクセント用とは、前述した
サッシ、外部附帯、外壁のカラーコーディイトによって
決定される住宅外観に、色彩のアクセントをつけること
を意味する。例えば外装材である玄関ドアを、図21に
示した4タイプの色彩とは異なる、例えばグリーン系の
色彩を用いることで、住宅外観にアクセントを与えるこ
とができる。つまり前記利用者がリフォームにおいて、
住宅外観にアクセントを必要とするとした場合に、外装
材、外部附帯の一部をアクセント用の部材として、その
部材の色彩を前記4タイプより外れた色彩とするのであ
る。したがって、特にアクセント用の部材を設けなくて
も良い。 【0053】以上のステップ103からステップ105
の作業により、住宅外観を構成する外壁、外装材、外部
附帯の色彩が選択される。そして、該作業によって入力
された情報を基に、前記算出装置123は住宅外観イメ
ージのシミュレーション算出を行い、該外観イメージが
出力データ127として、前記出力装置124に出力さ
れる(ステップ106)。図18に示すように、出力装
置124からの画像出力に際しては、ステップ102か
らステップ104での選択が異なる場合の住宅外観を同
時に出力して、カラーコーディネイトの違いによる外観
イメージの違いが実感できるようにしてもよい。同時に
算出装置123は、ステップ102からステップ105
において選択した内容でリフォームを行った場合に、ど
のくらいの費用が掛かるかのコストシミュレーションを
も行う(ステップ107)。そして、算出されたコスト
の金額が、出力データ127として、出力装置124に
出力される。そして、前記利用者がコストに不満を感じ
た場合などは、再びステップ102からの作業を繰り返
して、コストに合ったリフォーム案を模索することも可
能である。つまり、リフォーム施工主が色彩を選択する
と、コンピューターの表示画面では、躯体構造に合わせ
られる外壁材や外装材や外部附帯設備に所望の色彩を施
した後の完成予想家屋の画面が表示される。こうして、
リフォーム後の家屋がどのようなイメージとなるかが容
易に想像できるようになり、リフォーム後の家屋が理想
とする色彩に近いものであるか、周囲にマッチした色彩
となるか等を画面上で容易に判断することができ、リフ
ォームの色彩における失敗を減少することができるので
ある。そして、それにかかるコストも算出できることか
ら、予算内でリフォームすることができるか、予算に余
裕があるなら更にどの部材にお金をかけることができる
か、予算をオーバーするなら、どの部材の品質を落とし
たり、削除したりするかを容易に検討することができる
のである。 【0054】次に、第二実施例におけるリフォーム案算
出システム320について説明する。リフォーム案算出
システム320は、図22に示すように、施工者側のコ
ンピュータ装置310と、居住者側のコンピュータ装置
330とを、インターネット等のネットワーク300で
接続して構成される。コンピュータ装置310・320
はそれぞれ、キーボード、マウス等の入力装置と、コン
ピュータ本体(演算処理を行う算出装置)と、画像の出
力を可能とする出力装置と、ハードディスク等の記憶媒
体である記憶装置とを備えている。なお、居住者側のコ
ンピュータ装置330では、記憶装置は図示していな
い。ここで、施工者側のコンピュータ装置310はリフ
ォーム案算出システム320においてホストコンピュー
タとして機能し、居住者側のコンピュータ装置330
は、該ホストコンピュータに対する端末装置として機能
する。つまり、施工者側のコンピュータ装置310にお
いては算出装置323と記憶装置321とが重要であ
り、居住者側のコンピュータ装置330では入力装置3
22と出力装置324とが重要である。 【0055】リフォーム案算出システム320におい
て、必要不可欠な構成要素を列挙すると、居住者側の入
力装置322および出力装置324、ネットワーク30
0、施工者側の算出装置323および記憶装置321で
ある。居住者側のコンピュータ本体328は、施工者側
の算出装置323(コンピュータ本体)と、ネットワー
ク300を介して、情報伝達可能とする機能を備えてお
ればよい。 【0056】記憶装置321には、前記施工者側データ
225または前記施工者側データ125が予め蓄積され
ている。そして、居住者が入力装置322を用いて居住
者側データ126を入力すると、ネットワーク300を
介して、算出装置323で前述したような算出が行わ
れ、その算出結果が出力データとして、再びネットワー
ク300を介して、出力装置324より出力される。記
憶装置321に蓄積されたデータが施工者側データ22
5の場合は、コストに関するシミュレーションも行われ
る。 【0057】以上構成により、居住者は自宅に居るまま
で、リフォーム案算出システム320を利用することが
できる。居住者がマウスやキーボード等の入力装置32
2を操作することで、可能なリフォーム案が次々出力装
置324に表示され、リフォーム後の外観イメージや総
施工コストの見積もりなどを、施工者側の事務所を訪問
したり、施工者側の営業員の訪問を待つことなどと比べ
て、大変気軽に行うことができる。また、施工者側にと
っても、リフォーム案算出システム320のようなコン
ピュータシステムを構成するだけの手間で済むので、営
業にかかるコストを削減することができる。 【0058】 【発明の効果】請求項1記載の如く、プレハブ住宅のリ
フォームにおいて、外壁、外装材、外部附帯の一部もし
くは全部を交換して、住宅の外観を構成する外壁、外装
材、外部附帯間で、所定の色合わせが実現されるので、
リフォーム後の住宅において、外壁、外装材、外部附帯
の色彩の間で、調和した色の組み合わせを実現すること
ができる。このため、リフォーム後の住宅外観を、リフ
ォーム前の外観より優れたものとすることができる。ま
た、外壁、外装材、外部附帯の一部を交換するだけも、
調和した色の組み合わせを実現することができるので、
新築を行ったり、住宅の外部を全面的に交換する場合と
比べて安価な費用で、住宅外観のリニューアルを行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】プレハブ住宅の正面図である。 【図2】プレハブ住宅の側面図である。 【図3】プレハブ住宅1の構成を示す斜視図である。 【図4】軸組を示す模式図である。 【図5】耐力壁を示す模式図である。 【図6】窓用の軸組を示す模式図である。 【図7】出入口用の軸組を示す模式図である。 【図8】既存および最新の外壁パネルの構造を示す断面
図である。 【図9】内外壁の配置を示す斜視断面図である。 【図10】腕木71の斜視図である。 【図11】腕木71の斜視図である。 【図12】腕木71Cの斜視図である。 【図13】腕木71Cの斜視図である。 【図14】手摺りフレーム60の腕木71への取り付け
を示す側面図である。 【図15】色彩、デザインの異なる玄関ドアのバリエー
ションを示す図である。 【図16】色彩、デザインの異なる窓手摺のバリエーシ
ョンを示す図である。 【図17】色彩、デザインの異なるバルコニのバリエー
ションを示す図である。 【図18】住宅の構成部材のカラーコーディネイトによ
る住宅外観のバリエーションを示す図である。 【図19】第一実施例におけるリフォーム案算出システ
ムを示すブロック図である。 【図20】カラーコーディネイトシミュレーションのフ
ロー図である。 【図21】所定のカラーコーディネイトの4タイプを示
す概念図である。 【図22】第三実施例におけるリフォーム案算出システ
ムを示すブロック図である。 【符号の説明】 9 外壁パネル 51A・51B・51C・51D・51E 住宅 52A・52B・52C・52D・52E サッシ 53A・53B・53C・53D・53E バルコニ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川目 尚豊 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハウス株式会社内 (72)発明者 斎藤 浩幸 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハウス株式会社内 Fターム(参考) 2E110 AA51 AA57 AB04 AB22 2E176 AA09 BB23

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 プレハブ住宅のリフォームにおいて、外
    壁、外装材、外部附帯の一部もしくは全部を交換して、
    住宅の外観を構成する外壁、外装材、外部附帯間で、所
    定の色合わせが実現されることを特徴とする住宅のリフ
    ォーム方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016021205A (ja) * 2014-07-16 2016-02-04 住友林業株式会社 リフォーム工事費用積算システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016021205A (ja) * 2014-07-16 2016-02-04 住友林業株式会社 リフォーム工事費用積算システム

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