JP2003058104A - 表示装置およびその駆動方法 - Google Patents

表示装置およびその駆動方法

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JP2003058104A
JP2003058104A JP2002170333A JP2002170333A JP2003058104A JP 2003058104 A JP2003058104 A JP 2003058104A JP 2002170333 A JP2002170333 A JP 2002170333A JP 2002170333 A JP2002170333 A JP 2002170333A JP 2003058104 A JP2003058104 A JP 2003058104A
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JP
Japan
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lighting rate
resonance
inductance
recovery
display device
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JP2002170333A
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English (en)
Inventor
Shigeo Kiko
茂雄 木子
Mitsuhiro Kasahara
光弘 笠原
Mitsuhiro Mori
光広 森
Junpei Hashiguchi
淳平 橋口
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 点灯率が変化しても安定に放電を行うことが
できるとともに、無効電力を低減して消費電力を低減す
ることができる表示装置およびその駆動方法を提供す
る。 【解決手段】 サブフィールド点灯率測定器8によりサ
ブフィールドごとの点灯率を検出し、サブフィールド処
理器3aにより、検出されたサブフィールドごとの点灯
率が小さくなるほど、維持パルスの回収時間、LC共振
の共振時間および維持周期が長くなるように、スキャン
ドライバ5bおよびサステインドライバ6bを制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の放電セルを
選択的に放電させて画像を表示する表示装置およびその
駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PDP(プラズマディスプレイパネル)
を用いたプラズマディスプレイ装置は、薄型化および大
画面化が可能であるという利点を有する。このプラズマ
ディスプレイ装置では、画素を構成する放電セルの放電
の際の発光を利用することにより画像を表示している。
【0003】図47は、従来のプラズマディスプレイ装
置のサステインドライバの構成を示す回路図である。
【0004】図47に示すように、サステインドライバ
600は、回収コンデンサC11、回収コイルL11、
スイッチSW11,SW12,SW21,SW22およ
びダイオードD11,D12を含む。
【0005】スイッチSW11は、電源端子V11とノ
ードN11との間に接続され、スイッチSW12は、ノ
ードN11と接地端子との間に接続されている。電源端
子V11には、維持電圧Vsusが印加される。ノード
N11は、例えば480本のサステイン電極に接続さ
れ、図47では、複数のサステイン電極と接地端子との
間の全容量に相当するパネル容量Cpが示されている。
【0006】回収コンデンサC11は、ノードN13と
接地端子との間に接続されている。ノードN13とノー
ドN12との間にスイッチSW21およびダイオードD
11が直列に接続され、ノードN12とノードN13と
の間にダイオードD12およびスイッチSW22が直列
に接続されている。回収コイルL11は、ノードN12
とノードN11との間に接続されている。
【0007】図48は、図47のサステインドライバ6
00の維持期間の動作を示すタイミング図である。図4
8には、図47のノードN11の電圧およびスイッチS
W21,SW11,SW22,SW12の動作が示され
る。
【0008】まず、期間Taにおいて、スイッチSW2
1がオンし、スイッチSW12がオフする。このとき、
スイッチSW11,SW22はオフしている。これによ
り、回収コイルL11およびパネル容量CpによるLC
共振により、ノードN11の電圧がピーク電圧Vpまで
上昇し、回収コンデンサC11に蓄積されている電荷が
パネル容量Cpに供給される。このとき、ノードN11
の電圧が維持期間の放電開始電圧を超えると、維持放電
が開始される。
【0009】次に、期間Tbにおいて、スイッチSW2
1がオフし、スイッチSW11がオンする。これによ
り、ノードN11が電源端子V11に接続され、ノード
N11の電圧が急激に上昇し、期間TcではノードN1
1の電圧が維持電圧Vsusに固定される。
【0010】次に、期間Tdにおいて、スイッチSW1
1がオフし、スイッチSW22がオンする。これによ
り、回収コイルL11およびパネル容量CpによるLC
共振により、ノードN11の電圧が緩やかに降下し、パ
ネル容量Cpから回収コンデンサC11に電荷が回収さ
れる。
【0011】最後に、期間Teにおいて、スイッチSW
22がオフし、スイッチSW12がオンする。これによ
り、ノードN11の電圧が急激に降下して接地電位に固
定される。
【0012】上記の動作を維持期間において繰り返し行
うことにより、複数のサステイン電極に周期的な維持パ
ルスPsuが印加され、維持パルスPsuの立ち上がり
時に放電セルが放電し、維持放電が行われる。また、期
間Tdにおいて回収コンデンサC11によりパネル容量
Cpの電荷を回収し、回収した電荷を期間Taにおいて
再びパネル容量Cpに供給することにより、消費電力の
低減を図っている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
サステインドライバでは、回収時間となる期間Taおよ
び期間Tdにおいて、スイッチSW21,SW22とし
て使用される電界効果型トランジスタのオン抵抗、ダイ
オードD11,D12による損失、回収コイルL11の
直流抵抗、パネル容量Cpを形成する電極の抵抗等によ
り電力が消費され、無効電力が発生する。
【0014】この無効電力LPは、維持パルスPsuの
維持電圧をVsus、回収時間のピーク電圧をVp、1
秒間の維持パルスの数をFとすると、次式により表され
る。
【0015】 LP=Cp×Vsus×(Vsus−Vp)×F ここで、回収時間を長くすると、LC共振によるピーク
電圧Vpを高くすることができ、無効電力LPを低減す
ることができるが、点灯率が大きい場合に回収時間を長
くすると、安定に放電することができなくなるため、全
ての点灯率に対して回収時間を短く設定している。
【0016】このため、従来のプラズマディスプレイ装
置では、回収時間のピーク電圧Vpが低くなり、点灯率
が小さい場合に無効電力を十分に低減することができ
ず、消費電力を十分に低減することができない。
【0017】本発明の目的は、点灯率が変化しても安定
に放電を行うことができるとともに、無効電力を低減し
て消費電力を低減することができる表示装置およびその
駆動方法を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】(1)第1の発明 第1の発明に係る表示装置は、複数の放電セルを選択的
に放電させて画像を表示する表示装置であって、放電セ
ルに蓄積された電荷を回収し、回収された電荷を用いて
駆動パルスを駆動する回収手段と、複数の放電セルのう
ち同時に点灯させる放電セルの点灯率を検出する検出手
段とを備え、複数の放電セルは、容量性負荷を含み、回
収手段は、一端が容量性負荷に接続される少なくとも一
つのインダクタンス素子を有するインダクタンス手段
と、容量性負荷とインダクタンス素子とのLC共振によ
り駆動パルスを駆動する共振駆動手段とを含み、検出手
段により検出された点灯率に応じて回収手段により駆動
パルスが駆動される回収時間およびLC共振の共振時間
を変化させるように回収手段を制御する制御手段をさら
に備えるものである。
【0019】本発明に係る表示装置においては、容量性
負荷とインダクタンス素子とのLC共振により駆動パル
スを駆動するとともに、複数の放電セルのうち同時に点
灯させる放電セルの点灯率を検出し、点灯率に応じて駆
動パルスを駆動する回収時間およびLC共振の共振時間
を変化させている。それにより、点灯率に応じた最適な
回収時間およびLC共振の共振時間で駆動パルスを駆動
することができる。したがって、点灯率が大きい場合は
回収時間を短くして安定に放電できるようにすることが
できるとともに、共振時間を短くして無効電力を低減す
ることができる。また、点灯率が小さい場合は回収時間
を長くして無効電力を低減することができる。この結
果、点灯率が変化しても安定に放電を行うことができる
とともに、無効電力を低減して消費電力を低減すること
ができる。
【0020】(2)第2の発明 第2の発明に係る表示装置は、第1の発明に係る表示装
置の構成において、1フィールドを複数のサブフィール
ドに分割してサブフィールドごとに選択された放電セル
を放電させて階調表示を行うために、1フィールドの画
像データを各サブフィールドの画像データに変換する変
換手段をさらに備え、検出手段は、サブフィールドごと
の点灯率を検出するサブフィールド点灯率検出手段を含
み、制御手段は、サブフィールド点灯率検出手段により
検出されたサブフィールドごとの点灯率に応じて回収時
間およびLC共振の共振時間を変化させるように回収手
段を制御するものである。
【0021】この場合、サブフィールドごとに検出した
点灯率に応じて回収時間およびLC共振の共振時間を変
化させることができるので、階調表示を行う場合でも、
点灯率に応じて回収時間およびLC共振の共振時間を最
適化することができる。
【0022】(3)第3の発明 第3の発明に係る表示装置は、第1〜第2のいずれかの
発明に係る表示装置の構成において、制御手段は、検出
手段により検出された点灯率が小さいほど回収時間が長
くなるように回収手段を制御するものである。
【0023】この場合、検出された点灯率が小さいほど
回収時間を長くしているので、点灯率が小さい場合に回
収時間を長くし、無効電力の低下を図ることができると
ともに、点灯率が大きい場合に回収時間を短くして安定
に放電を行うことができる。
【0024】(4)第4の発明 第4の発明に係る表示装置は、第1〜第3のいずれかの
発明に係る表示装置の構成において、制御手段は、検出
手段により検出された点灯率が小さいほどLC共振の共
振時間が長くなるように回収手段を制御するものであ
る。
【0025】この場合、検出された点灯率が小さいほど
LC共振の共振時間を長くしているので、点灯率が小さ
い場合に回収時間を長くし、無効電力の低下を図ること
ができるとともに、点灯率が大きい場合にLC共振の共
振時間を短くして安定に放電を行うことができ、かつ無
効電力をより低下させることができる。
【0026】(5)第5の発明 第5の発明に係る表示装置は、第1〜第4のいずれかの
発明に係る表示装置の構成において、制御手段は、検出
手段により検出された点灯率に応じて回収時間のうち放
電セルが放電する放電回収時間を変化させ、回収時間の
うち放電セルが放電しない非放電回収時間を変化させな
いように回収手段を制御するものである。
【0027】この場合、検出された点灯率に応じて回収
時間のうち放電セルが放電する放電回収時間を変化させ
ているので、検出された点灯率に応じて放電回収時間を
最適化することができ、無効電力を低減することができ
るとともに安定な放電を行うことができる。また、回収
時間のうち放電セルが放電しない非放電回収時間を変化
させていないので、この期間の駆動波形の制御が簡略化
され、回路構成を簡略化することができる。
【0028】(6)第6の発明 第6の発明に係る表示装置は、第1〜第5のいずれかの
発明に係る表示装置の構成において、制御手段は、検出
手段により検出された点灯率に応じて回収時間のうち放
電セルが放電する放電回収時間より回収時間のうち放電
セルが放電しない非放電回収時間が長くなるように回収
手段を制御するものである。
【0029】この場合、検出される点灯率に応じて放電
回収時間より非放電回収時間を長くしているので、放電
の安定性を考慮する必要がない非放電回収時間をより長
くして、無効電力をより低減することができる。
【0030】(7)第7の発明 第7の発明に係る表示装置は、複数の放電セルを選択的
に放電させて画像を表示する表示装置であって、放電セ
ルに蓄積された電荷を回収し、回収された電荷を用いて
駆動パルスを駆動する回収手段と、複数の放電セルのう
ち同時に点灯させる放電セルの点灯率を検出する検出手
段とを備え、複数の放電セルは、容量性負荷を含み、回
収手段は、一端が容量性負荷に接続される少なくとも一
つのインダクタンス素子を有するインダクタンス手段
と、容量性負荷とインダクタンス素子とのLC共振によ
り駆動パルスを駆動する共振駆動手段とを含み、検出手
段により検出された点灯率に応じてLC共振の共振時間
を変化させるように回収手段を制御する制御手段をさら
に備えるものである。
【0031】本発明に係る表示装置においては、容量性
負荷とインダクタンス素子とのLC共振により駆動パル
スを駆動するとともに、検出された点灯率に応じてLC
共振の共振時間を変化させているので、検出された点灯
率に応じてLC共振の共振時間を最適な時間に設定する
ことができる。したがって、点灯率が小さい場合はイン
ダクタンス素子のインダクタンス値を大きくして共振時
間を長くし、点灯率が大きい場合はインダクタンス素子
のインダクタンス値を小さくして共振時間を短くするこ
とにより、安定放電電圧を一定にすることができる。特
に、点灯率が大きい場合は共振時間を短くして安定に放
電できるようにすることができ、かつ回収効率を向上し
て無効電力を低下させることができる。また、回収時間
を一定にすることにより、放電の安定性を向上させるこ
とができる。この結果、点灯率が変化しても安定に放電
を行うことができるとともに、無効電力を低減して消費
電力を低減することができる。
【0032】(8)第8の発明 第8の発明に係る表示装置は、第1または第7の発明に
係る表示装置の構成において、インダクタンス手段は、
インダクタンス値を変化させることができる可変インダ
クタンス手段を含み、制御手段は、検出手段により検出
された点灯率に応じて可変インダクタンス手段のインダ
クタンス値を変化させるものである。
【0033】この場合、検出される点灯率に応じてイン
ダクタンス値を変化させることができるので、点灯率に
応じてインダクタンス値を最適な値に設定することがで
き、回収効率を向上することができる。
【0034】(9)第9の発明 第9の発明に係る表示装置は、第8の発明に係る表示装
置の構成において、可変インダクタンス手段は、並列に
接続された複数のインダクタンス素子と、制御手段に制
御され、複数のインダクタンス素子のうち所定のインダ
クタンス素子を選択する選択手段とを含むものである。
【0035】この場合、並列に接続された複数のインダ
クタンス素子のうち所定のインダクタンス素子を選択す
ることができるので、複数のインダクタンス素子のうち
所定のインダクタンス素子を組み合わせることにより種
々のインダクタンス値を実現することができ、点灯率に
応じてインダクタンス値を最適な値に設定することがで
きる。
【0036】(10)第10の発明 第10の発明に係る表示装置は、第8の発明に係る表示
装置の構成において、可変インダクタンス手段は、直列
に接続された複数のインダクタンス素子と、制御手段に
制御され、複数のインダクタンス素子のうち所定のイン
ダクタンス素子を選択する選択手段とを含むものであ
る。
【0037】この場合、直列に接続された複数のインダ
クタンス素子のうち所定のインダクタンス素子を選択す
ることができるので、複数のインダクタンス素子のうち
所定のインダクタンス素子を組み合わせることにより種
々のインダクタンス値を実現することができ、点灯率に
応じてインダクタンス値を最適な値に設定することがで
きる。
【0038】(11)第11の発明 第11の発明に係る表示装置は、第8の発明に係る表示
装置の構成において、回収手段は、容量性負荷から電荷
を回収するための容量性素子をさらに含み、可変インダ
クタンス手段は、第1のインダクタンス素子を含み、共
振駆動手段は、容量性負荷と容量性素子との間に第1の
インダクタンス素子と直列に接続される第1のスイッチ
手段を含み、可変インダクタンス手段は、第1のインダ
クタンス素子の両端に直列に接続される第2のインダク
タンス素子および第2のスイッチ手段をさらに含み、制
御手段は、第1および第2のスイッチ手段のオン/オフ
状態を制御するものである。
【0039】この場合、点灯率に応じて第2のインダク
タンス素子を第1のインダクタンス素子に並列に接続す
ることができるので、第1および第2のインダクタンス
素子の合成インダクタンス値および第1のインダクタン
ス素子のインダクタンス値を用いて、点灯率に応じてイ
ンダクタンス値を最適な値に設定することができる。
【0040】(12)第12の発明 第12の発明に係る表示装置は、第8の発明に係る表示
装置の構成において、回収手段は、容量性負荷から電荷
を回収するための容量性素子をさらに含み、可変インダ
クタンス手段は、第1のインダクタンス素子を含み、共
振駆動手段は、容量性負荷と容量性素子との間に第1の
インダクタンス素子と直列に接続される第1のスイッチ
手段を含み、可変インダクタンス手段は、容量性負荷と
容量性素子との間に直列に接続される第2のインダクタ
ンス素子および第2のスイッチ手段をさらに含み、制御
手段は、第1および第2のスイッチ手段のオン/オフ状
態を制御するものである。
【0041】この場合、点灯率に応じて第1および第2
のスイッチ手段のオン/オフ状態が制御されるので、第
1および第2のインダクタンス素子の合成インダクタン
ス値ならびに第1および第2のインダクタンス素子のイ
ンダクタンス値を用いて、点灯率に応じてインダクタン
ス値を最適な値に設定することができる。また、容量性
負荷と容量素子との間には、一つのスイッチ手段しか挿
入されないため、スイッチ手段による損失を必要最低限
に抑えることができ、無効電力をより低減することがで
きる。
【0042】(13)第13の発明 第13の発明に係る表示装置は、第12の発明に係る表
示装置の構成において、共振駆動手段は、容量性負荷と
容量性素子との間に直列に接続される第3のインダクタ
ンス素子および第3のスイッチ手段をさらに含み、制御
手段は、回収時間のうち放電セルが放電する放電回収時
間に第1および第2のスイッチ手段の少なくとも一方を
オンさせ、回収時間のうち前記放電セルが放電しない非
放電回収時間に第3のスイッチ手段をオンさせるもので
ある。
【0043】この場合、放電回収時間に第1および第2
のインダクタンス素子の少なくとも一方が容量性負荷と
容量素子との間に接続されるように第1および第2のス
イッチ手段のオン/オフ状態が制御されるので、第1お
よび第2のインダクタンス素子の合成インダクタンス値
ならびに第1および第2のインダクタンス素子のインダ
クタンス値を用いて、点灯率に応じて放電回収時間にお
けるインダクタンス値を最適な値に設定することができ
る。
【0044】また、非放電回収時間に第3のインダクタ
ンス素子が容量性負荷と容量性素子との間に接続される
ように第3のスイッチ手段のオン/オフ状態が制御され
るので、非放電回収時間において放電セルの放電安定性
を考慮することなく無効電力の低減のみを考慮して、第
3のインダクタンス素子のインダクタンス値を設定する
ことができ、無効電力をより低減することができる。
【0045】(14)第14の発明 第14の発明に係る表示装置は、第12の発明に係る表
示装置の構成において、共振駆動手段は、第1のスイッ
チ手段に並列に接続される第3のスイッチ手段をさらに
含み、可変インダクタンス手段は、第2のスイッチ手段
に並列に接続される第4のスイッチ手段をさらに含み、
制御手段は、第1〜第4のスイッチ手段のオン/オフ状
態を制御するものである。
【0046】この場合、第1〜第4のスイッチ手段のオ
ン/オフ状態を独立して制御することができるので、駆
動パルスの立ち上がり時および立ち下がり時の共振時間
を独立して制御することができるとともに、第2のイン
ダクタンス素子を維持パルスの立ち上がり時および立ち
下がり時に共用しているため、回路構成を簡略化するこ
とができる。
【0047】(15)第15の発明 第15の発明に係る表示装置は、第11〜第14のいず
れかの発明に係る表示装置の構成において、制御手段
は、第1のスイッチ手段がオンした後に第2のスイッチ
手段がオンするように第1および第2のスイッチ手段の
オン/オフ状態を制御するものである。
【0048】この場合、容量性素子と第1のインダクタ
ンス素子とが接続された後に第1のインダクタンス素子
と第2のインダクタンス素子とが並列に接続されるの
で、第1のインダクタンス素子のインダクタンス値のみ
を用いる期間と第1および第2のインダクタンス素子の
合成インダクタンス値を用いる期間との比率を変化させ
ることにより、インダクタンス値を種々の値に変化させ
ることができ、点灯率に応じてインダクタンス値を最適
な値に設定することができる。
【0049】(16)第16の発明 第16の発明に係る表示装置は、第11〜第15のいず
れかの発明に係る表示装置の構成において、1フィール
ドを複数のサブフィールドに分割してサブフィールドご
とに選択された放電セルを放電させて階調表示を行うた
めに、1フィールドの画像データを各サブフィールドの
画像データに変換する変換手段をさらに備え、検出手段
は、サブフィールドごとの点灯率を検出するサブフィー
ルド点灯率検出手段を含み、制御手段は、サブフィール
ド点灯率検出手段により検出されたサブフィールドごと
の点灯率に応じて第2のスイッチ手段がオンする期間を
制御するものである。
【0050】この場合、サブフィールドごとに検出した
点灯率に応じて第2のスイッチ手段がオンする期間を制
御しているので、サブフィールドごとの点灯率に応じて
インダクタンス値を変化させることができ、階調表示を
行う場合でも、点灯率に応じてインダクタンス値を最適
化することができる。
【0051】(17)第17の発明 第17の発明に係る表示装置は、第11〜第16のいず
れかの発明に係る表示装置の構成において、第1および
第2のスイッチ手段は、直列に接続された電界効果型ト
ランジスタおよびダイオード、直列に接続された2つの
電界効果型トランジスタ、および絶縁ゲート型バイポー
ラトランジスタのうちのいずれか一つである。
【0052】この場合、スイッチ手段が直列に接続され
た電界効果型トランジスタおよびダイオード、直列に接
続された二つの電界効果型トランジスタ、および絶縁ゲ
ート型バイポーラトランジスタのうちいずれか一つから
第1および第2のスイッチ手段が構成されているので、
これらの各素子によりスイッチング動作を行うことがで
きる。また、直列に接続された二つの電界効果型トラン
ジスタを用いる場合、スイッチ手段における損失を特に
低減することができる。
【0053】(18)第18の発明 第18の発明に係る表示装置は、第8〜第17のいずれ
かの発明に係る表示装置の構成において、制御手段は、
検出手段により検出された点灯率が小さいほどLC共振
の共振時間が長くなるように回収手段を制御するもので
ある。
【0054】この場合、検出された点灯率が小さいほど
LC共振の共振時間を長くしているので、点灯率が小さ
い場合は共振時間を長くし、点灯率が大きい場合は共振
時間を短くすることにより、安定放電電圧を一定にする
ことができる。特に、点灯率が大きい場合は共振時間を
短くして安定に放電できるようにすることができ、かつ
回収効率を向上して無効電力を低下させることができ
る。
【0055】(19)第19の発明 第19の発明に係る表示装置は、第1〜第18のいずれ
かの発明に係る表示装置の構成において、制御手段は、
検出手段により検出された点灯率に応じて駆動パルスの
周期を変化させるものである。
【0056】この場合、点灯率に応じて駆動パルスの周
期を変化させることができるので、点灯率が小さい場合
に駆動パルスの周期を長くして回収時間を十分に確保す
ることができる。
【0057】(20)第20の発明 第20の発明に係る表示装置の駆動方法は、複数の放電
セルを選択的に放電させて画像を表示する表示装置の駆
動方法であって、複数の放電セルは、容量性負荷を含
み、表示装置は、一端が容量性負荷に接続される少なく
とも一つのインダクタンス素子を有するインダクタンス
手段を含み、放電セルに蓄積された電荷を回収し、回収
された電荷を用いて容量性負荷とインダクタンス素子と
のLC共振により駆動パルスを駆動するステップと、複
数の放電セルのうち同時に点灯させる放電セルの点灯率
を検出するステップと、検出ステップにより検出された
点灯率に応じて回収ステップにおいて駆動パルスが駆動
される回収時間およびLC共振の共振時間を変化させる
ステップとを含むものである。
【0058】本発明に係る表示装置の駆動方法において
は、容量性負荷とインダクタンス素子とのLC共振によ
り駆動パルスを駆動するとともに、複数の放電セルのう
ち同時に点灯させる放電セルの点灯率を検出し、点灯率
に応じて駆動パルスを駆動する回収時間およびLC共振
の共振時間を変化させている。それにより、点灯率に応
じた最適な回収時間およびLC共振の共振時間で駆動パ
ルスを駆動することができる。したがって、点灯率が大
きい場合は回収時間を短くして安定に放電できるように
することができるとともに、共振時間を短くして無効電
力を低減することができる。また、点灯率が小さい場合
は回収時間を長くして無効電力を低減することができ
る。この結果、点灯率が変化しても安定に放電を行うこ
とができるとともに、無効電力を低減して消費電力を低
減することができる。
【0059】(21)第21の発明 第21の発明に係る表示装置の駆動方法は、複数の放電
セルを選択的に放電させて画像を表示する表示装置の駆
動方法であって、複数の放電セルは、容量性負荷を含
み、表示装置は、一端が容量性負荷に接続される少なく
とも一つのインダクタンス素子を有するインダクタンス
手段を含み、放電セルに蓄積された電荷を回収し、回収
された電荷を用いて容量性負荷とインダクタンス素子と
のLC共振により駆動パルスを駆動するステップと、複
数の放電セルのうち同時に点灯させる放電セルの点灯率
を検出するステップと、検出ステップにより検出された
点灯率に応じてLC共振の共振時間を変化させるステッ
プとを含むものである。
【0060】本発明に係る表示装置の駆動方法において
は、容量性負荷とインダクタンス素子とのLC共振によ
り駆動パルスを駆動するとともに、検出された点灯率に
応じてLC共振の共振時間を変化させているので、検出
された点灯率に応じてLC共振の共振時間を最適な時間
に設定することができる。したがって、点灯率が小さい
場合はインダクタンス素子のインダクタンス値を大きく
して共振時間を長くし、点灯率が大きい場合はインダク
タンス素子のインダクタンス値を小さくして共振時間を
短くすることにより、安定放電電圧を一定にすることが
できる。特に、点灯率が大きい場合は共振時間を短くし
て安定に放電できるようにすることができ、かつ回収効
率を向上して無効電力を低下させることができる。ま
た、回収時間を一定にすることにより、放電の安定性を
向上させることができる。この結果、点灯率が変化して
も安定に放電を行うことができるとともに、無効電力を
低減して消費電力を低減することができる。
【0061】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る表示装置の一
例としてAC型プラズマディスプレイ装置について説明
する。図1は、本発明の第1の実施の形態によるプラズ
マディスプレイ装置の構成を示すブロック図である。
【0062】図1のプラズマディスプレイ装置は、A/
Dコンバータ(アナログ・デジタル変換器)1、映像信
号−サブフィールド対応付け器2、サブフィールド処理
器3、データドライバ4、スキャンドライバ5、サステ
インドライバ6、PDP(プラズマディスプレイパネ
ル)7およびサブフィールド点灯率測定器8を備える。
【0063】A/Dコンバータ1には、映像信号VDが
入力される。A/Dコンバータ1は、アナログの映像信
号VDをデジタルの画像データに変換し、映像信号−サ
ブフィールド対応付け器2へ出力する。映像信号−サブ
フィールド対応付け器2は、1フィールドを複数のサブ
フィールドに分割して表示するため、1フィールドの画
像データから各サブフィールドの画像データSPを作成
し、サブフィールド処理器3およびサブフィールド点灯
率測定器8へ出力する。
【0064】サブフィールド点灯率測定器8は、サブフ
ィールドごとの画像データSPから、PDP7上で同時
に駆動される放電セル14の点灯率を検出し、その結果
をサブフィールド点灯率信号SLとしてサブフィールド
処理器3へ出力する。
【0065】ここで、点灯率とは、独立に点灯/非点灯
の状態に制御することができる放電空間の最小単位を放
電セルと呼ぶとすると、 (点灯率)=(同時に点灯させる放電セルの数)/(P
DPの全放電セル数) をいうものとする。
【0066】具体的には、サブフィールド点灯率測定器
8は、映像信号−サブフィールド対応付け器2によって
生成されるサブフィールドごとの放電セルの点灯/非点
灯を表す1ビット情報に分解された映像信号情報を用い
てすべてのサブフィールドの点灯率を別々に計算し、そ
の結果をサブフィールド点灯率信号SLとしてサブフィ
ールド処理器3へ出力する。
【0067】例えば、サブフィールド点灯率測定器8
は、内部にカウンタを備え、点灯/非点灯を表す1ビッ
ト情報に分解された映像信号情報が点灯を表す場合にカ
ウンタの値を1ずつ増加させることにより点灯している
放電セルの総数をサブフィールドごとに求め、これをP
DP7のすべての放電セル数で除算して点灯率を求め
る。
【0068】サブフィールド処理器3は、サブフィール
ドごとの画像データSPおよびサブフィールド点灯率信
号SL等からデータドライバ駆動制御信号DS、スキャ
ンドライバ駆動制御信号CSおよびサステインドライバ
駆動制御信号USを作成し、それぞれデータドライバ
4、スキャンドライバ5およびサステインドライバ6へ
出力する。
【0069】PDP7は、複数のアドレス電極(データ
電極)11、複数のスキャン電極(走査電極)12およ
び複数のサステイン電極(維持電極)13を含む。複数
のアドレス電極11は、画面の垂直方向に配列され、複
数のスキャン電極12および複数のサステイン電極13
は、画面の水平方向に配列されている。また、複数のサ
ステイン電極13は、共通に接続されている。アドレス
電極11、スキャン電極12およびサステイン電極13
の各交点には、放電セル14が形成され、各放電セル1
4が画面上の画素を構成する。
【0070】データドライバ4は、PDP7の複数のア
ドレス電極11に接続されている。スキャンドライバ5
は、各スキャン電極12ごとに設けられた駆動回路を内
部に備え、各駆動回路がPDP7の対応するスキャン電
極12に接続されている。サステインドライバ6は、P
DP7の複数のサステイン電極13に接続されている。
【0071】データドライバ4は、データドライバ駆動
制御信号DSに従い、書き込み期間において、画像デー
タSPに応じてPDP7の該当するアドレス電極11に
書き込みパルスを印加する。スキャンドライバ5は、ス
キャンドライバ駆動制御信号CSに従い、書き込み期間
において、シフトパルスを垂直走査方向にシフトしつつ
PDP7の複数のスキャン電極12に書き込みパルスを
順に印加する。これにより、該当する放電セル14にお
いてアドレス放電が行われる。
【0072】また、スキャンドライバ5は、スキャンド
ライバ駆動制御信号CSに従い、維持期間において、周
期的な維持パルスをPDP7の複数のスキャン電極12
に印加する。一方、サステインドライバ6は、サステイ
ンドライバ駆動制御信号USに従い、維持期間におい
て、PDP7の複数のサステイン電極13に、スキャン
電極12の維持パルスに対して180°位相のずれた維
持パルスを同時に印加する。これにより、該当する放電
セル14において維持放電が行われる。
【0073】また、上記の維持期間において、スキャン
ドライバ5およびサステインドライバ6は、後述するよ
うに、スキャンドライバ駆動制御信号CSおよびサステ
インドライバ駆動制御信号USに従い、サブフィールド
点灯率信号SLに応じて維持パルスの波形および周期を
変化させる。
【0074】図1に示すプラズマディスプレイ装置で
は、階調表示駆動方式として、ADS(Address Displa
y-Period Separation :アドレス・表示期間分離)方式
が用いられている。ADS方式では、1フィールド(1
/60秒=16.67ms)を複数のサブフィールドに
時間的に分割する。
【0075】例えば、8ビットで256階調表示を行う
場合には、1フィールドを8つのサブフィールドSF1
〜SF8に分割する。各サブフィールドSF1〜SF8
では、それぞれ、1、2、4、8、16、32、64、
128の明るさの重み付けがなされ、これらのサブフィ
ールドSF1〜SF8を組み合わせることにより、明る
さのレベルを0〜255までの256段階で調整し、階
調表示を行うことができる。なお、サブフィールドの分
割数および重み付け値等は、上記の例に特に限定され
ず、種々の変更が可能であり、例えば、動画疑似輪郭を
低減するために、サブフィールドSF8を二つに分割し
て二つのサブフィールドの重み付け値を64に設定して
もよい。
【0076】図2は、図1のPDP7におけるスキャン
電極12およびサステイン電極13の駆動電圧の一例を
示すタイミング図である。
【0077】初期化および書き込み期間には、複数のス
キャン電極12に初期化パルス(セットアップパルス)
Psetが同時に印加される。その後、複数のスキャン
電極12に書き込みパルスPwが順に印加される。これ
により、PDP7の該当する放電セルにおいてアドレス
放電が起こる。
【0078】次に、維持期間において、複数のスキャン
電極12に維持パルスPscが周期的に印加され、複数
のサステイン電極13に維持パルスPsuが周期的に印
加される。維持パルスPsuの位相は、維持パルスPs
cの位相に対して180°ずれている。これにより、ア
ドレス放電に続いて維持放電が起こる。
【0079】図3は、図1に示すサステインドライバ6
の構成を示す回路図である。なお、スキャンドライバ5
は、サステインドライバ6と同様に構成され、同様に動
作するので、スキャンドライバ5に関する詳細な説明を
省略し、サステインドライバ6についてのみ、以下詳細
に説明する。
【0080】図3に示すサステインドライバ6は、FE
T(電界効果型トランジスタ、以下トランジスタと称
す)Q1〜Q4、回収コンデンサCr、回収コイルLお
よびダイオードD1,D2を含む。
【0081】トランジスタQ1は、一端が電源端子V1
に接続され、他端がノードN1に接続され、ゲートには
制御信号S1が入力される。電源端子V1には、維持電
圧Vsusが印加される。トランジスタQ2は、一端が
ノードN1に接続され、他端が接地端子に接続され、ゲ
ートには制御信号S2が入力される。
【0082】ノードN1は、例えば480本のサステイ
ン電極13に接続されているが、図3では、複数のサス
テイン電極13と接地端子との間の全容量に相当するパ
ネル容量Cpが示されている。なお、この点に関して
は、以下の他の実施の形態によるサステインドライバに
ついても同様である。
【0083】回収コンデンサCrは、ノードN3と接地
端子との間に接続される。トランジスタQ3およびダイ
オードD1は、ノードN3とノードN2との間に直列に
接続される。ダイオードD2およびトランジスタQ4
は、ノードN2とノードN3との間に直列に接続され
る。トランジスタQ3のゲートには、制御信号S3が入
力され、トランジスタQ4のゲートには制御信号S4が
入力される。回収コイルLは、ノードN2とノードN1
との間に接続される。
【0084】図4は、図1に示すサブフィールド処理器
3の構成を示すブロック図である。図4に示すサブフィ
ールド処理器3は、点灯率/回収時間LUT(ルックア
ップテーブル)31、回収時間決定部32、点灯率/維
持周期LUT33、維持周期決定部34および放電制御
信号発生器35を含む。
【0085】点灯率/回収時間LUT31は、回収時間
決定部32と接続され、実験データに基づく点灯率と回
収時間との関係をテーブル形式で記憶している。例え
ば、点灯率が0〜10%に対して回収時間として130
0nsが記憶され、点灯率が10〜50%に対して回収
時間として1100nsが記憶され、点灯率が50〜8
0%に対して回収時間として900nsが記憶され、点
灯率が80〜90%に対して回収時間として700ns
が記憶され、点灯率が90〜100%に対して600n
sが記憶されている。ここで、回収時間とは、回収コイ
ルLおよびパネル容量CpによるLC共振により維持パ
ルスPsuを駆動する時間をいう。
【0086】回収時間決定部32は、放電制御信号発生
器35に接続され、サブフィールド点灯率測定器8から
出力されるサブフィールド点灯率信号SLに応じて対応
する回収時間を点灯率/回収時間LUT31から読み出
し、読み出した回収時間を放電制御信号発生器35へ出
力する。なお、回収時間の決定は、上記のように実験デ
ータに基づく点灯率と回収時間との関係をテーブル形式
で記憶する例に特に限定されず、点灯率と回収時間との
関係を表す近似式から点灯率に対応する回収時間を求め
るようにしてもよい。
【0087】点灯率/維持周期LUT33は、維持周期
決定部34と接続され、実験データに基づく点灯率と維
持周期との関係をテーブル形式で記憶している。例え
ば、点灯率が0〜50%に対して維持周期として8μs
が記憶され、点灯率が50〜80%に対して維持周期と
して7μsが記憶され、点灯率が80〜100%に対し
て維持周期として6μsが記憶されている。ここで、維
持周期とは、維持パルスPsuの周期をいう。
【0088】維持周期決定部34は、放電制御信号発生
器35と接続され、サブフィールド点灯率測定器8から
出力されるサブフィールド点灯率信号SLに応じて対応
する維持周期を点灯率/維持周期LUT33から読み出
し、読み出した維持周期を放電制御信号発生器35へ出
力する。なお、維持周期の決定は、上記のように実験デ
ータに基づく点灯率と維持周期との関係をテーブル形式
で記憶する例に特に限定されず、点灯率と維持周期との
関係を表す近似式等を用いてもよい。
【0089】放電制御信号発生器35は、回収時間決定
部32により決定された回収時間および維持周期決定部
34に決定された維持周期でサステインドライバ6が維
持パルスPsuを出力するように、サステインドライバ
駆動制御信号USとして制御信号S1〜S4を出力す
る。
【0090】なお、スキャンドライバ5についても上記
と同様にサブフィールド処理器3により制御され、同様
にサブフィールドの点灯率に応じてスキャン電極12に
印加される維持パルスの波形および周期が制御される。
【0091】本実施の形態では、トランジスタQ3,Q
4、回収コンデンサCr、回収コイルLおよびダイオー
ドD1,D2が回収手段に相当し、サブフィールド点灯
率測定器8が検出手段およびサブフィールド点灯率検出
手段に相当し、サブフィールド処理器3が制御手段に相
当し、映像信号−サブフィールド対応付け器2が変換手
段に相当する。また、回収コイルLがインダクタンス手
段およびインダクタンス素子に相当し、トランジスタQ
3,Q4、回収コンデンサCrおよびダイオードD1,
D2が共振駆動手段に相当する。
【0092】図5は、図3に示すサステインドライバ6
の維持期間の動作の一例を示すタイミング図である。図
5には、図3のノードN1の電圧およびトランジスタQ
1〜Q4に入力される制御信号S1〜S4が示される。
【0093】まず、期間TAにおいて、制御信号S2が
ローレベルになりトランジスタQ2がオフし、制御信号
S3がハイレベルになりトランジスタQ3がオンする。
このとき、制御信号S1はローレベルにありトランジス
タQ1はオフし、制御信号S4はローレベルにありトラ
ンジスタQ4はオフしている。したがって、回収コンデ
ンサCrがトランジスタQ3およびダイオードD1を介
して回収コイルLに接続され、回収コイルLおよびパネ
ル容量CpによるLC共振により、ノードN1の電圧が
接地電位からピーク電圧Vpまで上昇する。
【0094】このとき、ノードN1の電圧が維持期間に
おける放電開始電圧を越えると、放電セル14が放電を
開始し、維持放電が行われる。また、回収コンデンサC
rの電荷がトランジスタQ3、ダイオードD1および回
収コイルLを介してパネル容量Cpへ放出される。
【0095】次に、期間TBにおいて、制御信号S1が
ハイレベルになりトランジスタQ1がオンし、制御信号
S3がローレベルになりトランジスタQ3がオフする。
したがって、ノードN1が電源端子V1に接続され、ノ
ードN1の電圧が上昇し、維持電圧Vsusに固定され
る。
【0096】次に、期間TCにおいて、制御信号S1が
ローレベルになりトランジスタQ1がオフし、制御信号
S4がハイレベルになりトランジスタQ4がオンする。
したがって、回収コンデンサCrがダイオードD2およ
びトランジスタQ4を介して回収コイルLに接続され、
回収コイルLおよびパネル容量CpによるLC共振によ
り、ノードN1の電圧が緩やかに降下する。このとき、
パネル容量Cpに蓄えられた電荷は、回収コイルL、ダ
イオードD2およびトランジスタQ4を介して回収コン
デンサCrに蓄えられ、電荷が回収される。
【0097】次に、期間TDにおいて、制御信号S2が
ハイレベルになりトランジスタQ2がオンし、制御信号
S4がローレベルになりトランジスタQ4がオフする。
したがって、ノードN1が接地端子に接続され、ノード
N1の電圧が降下し、接地電位に固定される。
【0098】ここで、図5に示す例では、期間TA,T
Cが回収時間であり、このうち期間TAが放電セルが放
電する放電回収時間であり、期間TCが放電セルが放電
しない非放電回収時間である。
【0099】また、回収コイルLおよびパネル容量Cp
によるLC共振により維持パルスPsuがピークに達す
るまでの時間を共振時間というものとし、回収コイルL
のインダクタンス値をLおよびパネル容量Cpの容量を
Cpとすると、共振時間Trは、次式で表される。
【0100】Tr=π(L・Cp)1/2 したがって、図5に示す例では、期間TAの終了時に維
持パルスPsuが回収コイルLおよびパネル容量Cpに
よるLC共振によるピーク電圧Vpに達しているため、
期間TAは、共振時間でもある。
【0101】上記の動作を維持期間において繰り返し行
うことにより、接地電位から維持電圧Vsusに立ち上
がるときに放電セル14を放電させる周期的な維持パル
スPsuを複数のサステイン電極13に印加することが
できる。なお、上記と同様にして、スキャン電極12に
も、スキャンドライバ5により上記の維持パルスPsu
と同様の波形を有し、180°位相のずれた維持パルス
Pscが周期的に印加される。
【0102】図6は回収時間および共振時間を説明する
ための波形図である。図6において、CLは図3のノー
ドN1を電源電圧(維持電圧Vsus)にクランプする
タイミングを表す。回収時間は、回収開始からノードN
1を電源電圧にクランプするまでの時間である。一方、
共振時間は、回収開始からノードN1がLC共振による
波形の本来のピーク電圧に達するまでの時間である。
【0103】図7は回収時間の可変制御を説明するため
の波形図である。共振時間を固定して回収時間を変化さ
せた場合には、トランジスタQ1がオンすることにより
ノードN1が電源端子V1に接続された時点からノード
N1の電圧が電源電圧に達するまでのノードN1の電圧
の上昇量が変化する。それにより、無効電力損失が変化
する。この場合、回収時間が長いほど無効電力損失が小
さくなる。
【0104】図8は共振時間の可変制御を説明するため
の波形図である。回収時間を固定して共振時間を変化さ
せた場合には、トランジスタQ1がオンすることにより
ノードN1が電源端子V1に接続された時点からノード
N1の電圧が電源電圧に達するまでのノードN1の電圧
の上昇量が変化する。それにより、無効電力損失が変化
する。この場合、共振時間が短いほど無効電力損失が小
さくなる。
【0105】次に、図1に示すサブフィールド処理器3
による維持パルスの回収時間および維持周期の制御動作
について説明する。
【0106】図9は、回収時間と無効電力損失との関係
の一例を示す図であり、共振時間を1300nsに固定
し、回収時間を変化させたときの1パルス当たりの無効
電力損失を計測したデータを示している。図9に示すよ
うに、回収時間が長くなるほど、1パルス当たりの無効
電力損失が小さくなることがわかる。
【0107】図10は、各回収時間における点灯率と安
定に放電を行うことができる安定放電電圧との関係の一
例を示す図である。図10に示すように、回収時間が長
くなるにつれ、点灯率が同じ場合でも、安定放電電圧が
高くなることがわかる。例えば、回収時間が1300n
sの場合、点灯率が0〜10%の範囲では、維持パルス
Psuの維持電圧Vsus以下で安定に放電することが
できるが、約25%を超えた時点から維持電圧Vsus
では安定に放電できなくなることがわかる。
【0108】このように、回収時間が短い場合、点灯率
が大きい場合でも小さい場合でも安定に放電を行うこと
ができるが、回収時間が長くなると、点灯率が小さい場
合は安定に発光することができるが、点灯率が大きくな
ると、安定に放電することができない。
【0109】したがって、本実施の形態では、点灯率が
小さい場合に回収時間を長くし、点灯率が大きい場合に
回収時間を短くし、いずれの点灯率の場合でも安定に放
電させながら、点灯率が小さいときの無効電力を低減し
ている。
【0110】具体的には、図10に示す実線部分を用
い、点灯率が0〜10%の範囲では回収時間を1300
nsに設定し、点灯率が10〜50%の範囲では回収時
間を1100nsに設定し、点灯率が50〜80%の範
囲では回収時間を900nsに設定し、点灯率が80〜
90%の範囲では回収時間を700nsに設定し、点灯
率が90〜100%の範囲では回収時間を600nsに
設定している。
【0111】すなわち、サブフィールド処理器3は、点
灯率が0〜10%の場合に、期間TAが1300nsに
なるように制御信号S1〜S4を発生させ、点灯率が1
0〜50%の場合に、期間TAが1100nsとなるよ
うに制御信号S1〜S4を発生させ、点灯率が50〜8
0%の場合に、期間TAが900nsとなるように制御
信号S1〜S4を発生させ、点灯率が80〜90%の場
合に、期間TAが700nsとなるように制御信号S1
〜S4を発生させ、点灯率が90〜100%の場合に、
期間TAが600nsとなるように制御信号S1〜S4
を発生させている。
【0112】この結果、全ての点灯率に対して維持電圧
Vsusに対して十分低い電圧で安定に放電することが
できるとともに、点灯率が小さくなるほど回収時間を長
くし、点灯率の低下とともに無効電力を低減している。
【0113】また、サブフィールド処理器3は、点灯率
が0〜10%の場合に、維持周期が8μsとなるように
制御信号S1〜S4を発生させ、点灯率が10〜50%
の場合に、維持周期が7μsとなるように制御信号S1
〜S4を発生させ、点灯率が80〜100%の場合に、
維持周期が6μsとなるように制御信号S1〜S4を発
生させている。したがって、点灯率が小さい場合に駆動
パルスの周期を長くして回収時間を十分に確保すること
ができる。
【0114】上記のように、本実施の形態では、サブフ
ィールドごとの点灯率を検出し、検出されたサブフィー
ルドごとの点灯率が小さくなるほど、維持パルスの回収
時間および維持周期を長くしている。したがって、点灯
率が大きい場合は回収時間を短くして安定に放電できる
ようにすることができるとともに、点灯率が小さい場合
は回収時間を長くして無効電力を低減することができ
る。この結果、点灯率が変化しても安定に放電を行うこ
とができるとともに、無効電力を低減して消費電力を低
減することができる。
【0115】また、本実施の形態のプラズマディスプレ
イ装置は、簡単な回路構成で実現される。
【0116】なお、本実施の形態では、点灯率に応じて
回収時間および維持周期をともに変化させているが、回
収時間のみを変化させるようにしてもよい。
【0117】次に、本発明の第2の実施の形態によるプ
ラズマディスプレイ装置について説明する。図11は、
本発明の第2の実施の形態によるプラズマディスプレイ
装置の構成を示すブロック図である。
【0118】図11に示すプラズマディスプレイ装置と
図1に示すプラズマディスプレイ装置とで異なる点は、
サブフィールドごとの点灯率に応じてスキャンドライバ
5aおよびサステインドライバ6aのインダクタンス値
を変化させるインダクタンス制御回路9が付加された点
であり、その他の点は図1に示すプラズマディスプレイ
装置と同様であるので、同一部分には同一符号を付し、
以下異なる部分として点灯率に応じた共振時間の制御に
ついてのみ詳細に説明する。なお、本実施の形態でも、
第1の実施の形態と同様に点灯率に応じて回収時間およ
び維持周期が制御される。
【0119】図11に示すインダクタンス制御回路9
は、サブフィールド点灯率測定器8から出力されるサブ
フィールド点灯率信号SLを受け、サブフィールドごと
の点灯率に応じてLC共振に寄与するインダクタンス値
を制御するためのインダクタンス制御信号LC,LUを
スキャンドライバ5aおよびサステインドライバ6aへ
それぞれ出力する。
【0120】図12は、図11に示すインダクタンス制
御回路9の構成を示すブロック図である。図12に示す
インダクタンス制御回路9は、点灯率/インダクタンス
LUT91およびインダクタンス決定部92を含む。
【0121】点灯率/インダクタンスLUT91は、イ
ンダクタンス決定部92と接続され、実験データに基づ
く点灯率とLC共振に寄与するインダクタンス値との関
係をテーブル形式で記憶している。例えば、点灯率が0
〜50%に対してインダクタンス値として1800nH
が記憶され、点灯率が50〜80%に対してインダクタ
ンス値として1300nHが記憶され、点灯率が80〜
90%に対してインダクタンス値として520nHが記
憶され、点灯率が90〜100%に対してインダクタン
ス値として360nHが記憶されている。
【0122】インダクタンス決定部92は、サブフィー
ルド点灯率測定器8から出力されるサブフィールド点灯
率信号SLに応じて対応するインダクタンス値を点灯率
/インダクタンスLUT91から読み出し、スキャンド
ライバ5aおよびサステインドライバ6aのLC共振に
寄与するインダクタンス値を読み出したインダクタンス
値に設定するためのインダクタンス制御信号LC,LU
をスキャンドライバ5aおよびサステインドライバ6a
へそれぞれ出力する。なお、インダクタンス値の決定
は、上記のように実験データに基づく点灯率とインダク
タンス値との関係をテーブル形式で記憶する例に特に限
定されず、点灯率とインダクタンス値との関係を表す近
似式から点灯率に対応するインダクタンス値を求めるよ
うにしてもよい。
【0123】上記の構成により、インダクタンス制御回
路9は、サブフィールド点灯率測定器8により測定され
た点灯率に応じてスキャンドライバ5aおよびサステイ
ンドライバ6aのLC共振に寄与するインダクタンス値
を制御する。
【0124】図13は、図11に示すサステインドライ
バ6aの構成を示す回路図である。なお、本実施の形態
のスキャンドライバ5aもサステインドライバ6aと同
様に構成され、同様に動作するので、スキャンドライバ
5aに関する詳細な説明を省略し、サステインドライバ
6aについてのみ、以下詳細に説明する。
【0125】図13に示すサステインドライバ6aと図
3に示すサステインドライバ6とで異なる点は、回収コ
イルLがインダクタンス制御信号LUに応じてインダク
タンス値を変化させる可変インダクタンス部VLに変更
された点であり、その他の点は図3に示すサステインド
ライバ6と同様であるので同一部分に同一符号を付し、
以下異なる点についてのみ詳細に説明する。
【0126】図13に示す可変インダクタンス部VL
は、ノードN2とノードN1との間に接続され、インダ
クタンス制御回路9から出力されるインダクタンス制御
信号LUに応じてインダクタンス値を変化させる。
【0127】図14は、図13に示す可変インダクタン
ス部VLの一例を示す回路図である。図14に示す可変
インダクタンス部VLは、回収コイルLA〜LDおよび
トランジスタQA〜QDを含む。
【0128】回収コイルLAおよびトランジスタQA
は、ノードN1とノードN2との間に直列に接続され、
以降同様に回収コイルLB〜LDおよびトランジスタQ
B〜QDがそれぞれノードN1とノードN2との間に直
列に接続されている。トランジスタQA〜QDの各ゲー
トには、インダクタンス制御信号SA〜SDが入力され
る。インダクタンス制御信号SA〜SDは、図12に示
すインダクタンス決定部92からインダクタンス制御信
号LUとして出力される信号である。
【0129】本実施の形態では、トランジスタQ3,Q
4、回収コンデンサCr、可変インダクタンス部VLお
よびダイオードD1,D2が回収手段に相当し、サブフ
ィールド処理器3およびインダクタンス制御回路9が制
御手段に相当し、可変インダクタンス部VLがインダク
タンス手段および可変インダクタンス手段に相当し、回
収コイルLA〜LDがインダクタンス素子に相当し、ト
ランジスタQA〜QDが選択手段に相当し、その他の点
は、第1の実施の形態と同様である。
【0130】図15は、図14に示す可変インダクタン
ス部VLのトランジスタQA〜QDのオン/オフ状態と
各状態に対応する維持パルスPsuの立ち上がり時の駆
動波形を示す概略図である。
【0131】図15に示すように、点灯率が90〜10
0%の場合、インダクタンス決定部92からインダクタ
ンス制御信号SA〜SDがハイレベルで出力され、トラ
ンジスタQA〜QDがオンされると、ノードN2とノー
ドN1との間に回収コイルLA〜LDが並列に接続され
る。したがって、可変インダクタンス部VLの合成イン
ダクタンス値は、最も小さい値、例えば360nHとな
り、共振時間が600nsとなる。この結果、維持パル
スPsuの立ち上がり時の駆動波形は、ピーク電圧Vp
が低く、回収時間が短い駆動波形となる。
【0132】次に、点灯率が80〜90%の場合、イン
ダクタンス決定部92からインダクタンス制御信号SA
〜SCがハイレベルで出力されるとともに、インダクタ
ンス制御信号SDがローレベルで出力され、トランジス
タQA〜QCがオンされ、トランジスタQDがオフされ
ると、ノードN2とノードN1との間に回収コイルLA
〜LCが並列に接続される。したがって、可変インダク
タンス部VLの合成インダクタンス値は、より大きな
値、例えば680nHとなり、共振時間が800nsと
なる。この結果、維持パルスPsuの立ち上がり時の駆
動波形のピーク電圧Vpがより高くなるとともに、回収
時間もより長くなる。
【0133】次に、点灯率が50〜80%の場合、イン
ダクタンス決定部92からインダクタンス制御信号S
A,SBがハイレベルで出力されるとともに、インダク
タンス制御信号SC,SDがローレベルで出力され、ト
ランジスタQA,QBがオンされ、トランジスタQC,
QDがオフされると、ノードN2とノードN1との間に
回収コイルLA,LBが並列に接続される。したがっ
て、可変インダクタンス部VLの合成インダクタンス値
は、さらに大きな値、例えば1300nHとなり、共振
時間が1100nsとなる。この結果、維持パルスPs
uの駆動波形のピーク電圧Vpがさらに高くなるととも
に、回収時間もさらに長くなる。
【0134】最後に、点灯率が0〜50%の場合、イン
ダクタンス決定部92からインダクタンス制御信号SA
がハイレベルで出力されるとともに、インダクタンス制
御信号SB〜SDがローレベルで出力され、トランジス
タQAがオンされ、トランジスタQB〜QDがオフされ
ると、ノードN2とノードN1との間に回収コイルLA
のみが接続される。したがって、可変インダクタンス部
VLのインダクタンス値は、回収コイルLAのインダク
タンス値となり、インダクタンス値が最大、例えば18
00nHとなり、共振時間が1300nsとなる。この
結果、維持パルスPsuの駆動波形のピーク電圧Vpが
最大になるとともに、回収時間も最長となる。
【0135】図16は、共振時間と無効電力損失との関
係の一例を示す図である。図16に示すように、共振時
間が長くなるほど、1パルス当たりの無効電力損失が小
さくなることがわかる。したがって、LC共振に寄与す
るインダクタンス値を大きくすることにより、1パルス
当たりの無効電力損失を小さくすることができる。
【0136】これは、インダクタンス値が大きくなるほ
ど、回収効率η(=Vp/Vsus×100(%))が
向上し、維持パルスの維持電圧Vsusが一定の場合、
回収時間のピーク電圧Vpが上昇し、無効電力を低減す
ることができるためである。
【0137】上記のように、本実施の形態では、第1の
実施の形態と同様にサブフィールドごとの点灯率に応じ
て回収時間および維持周期を制御するとともに、サブフ
ィールドごとの点灯率が小さくなるほど、可変インダク
タンス部VLのインダクタンス値を大きくして共振時間
を長くしている。したがって、点灯率が小さい場合はイ
ンダクタンス値を大きくして共振時間を長くすることが
できるので、回収効率を向上して無効電力をより低下さ
せることができる。
【0138】図17は、図13に示す可変インダクタン
ス部LUの他の例の構成を示す回路図である。
【0139】図17に示す可変インダクタンス部は、回
収コイルLA’〜LD’およびトランジスタQA’〜Q
D’を含む。
【0140】回収コイルLA’およびトランジスタQ
A’は並列に接続され、以降同様に回収コイルLB’〜
LD’がトランジスタQB’〜QD’とそれぞれ並列に
接続され、並列に接続された回収コイルLA’〜LD’
およびトランジスタQA’〜QD’がノードN2とノー
ドN1との間に直列に接続される。トランジスタQA’
〜QD’の各ゲートには、インダクタンス制御信号S
A’〜SD’が入力される。インダクタンス制御信号S
A’〜SD’は、図12に示すインダクタンス制御部9
2からインダクタンス制御信号LUとして出力される信
号である。
【0141】図18は、図17に示す可変インダクタン
ス部のトランジスタQA’〜QD’のオン/オフ状態と
各状態に対応する維持パルスPsuの立ち上がり時の駆
動波形を示す概略図である。
【0142】図18に示すように、点灯率が90〜10
0%の場合、インダクタンス決定部92からインダクタ
ンス制御信号SA’〜SC’がハイレベルで出力される
とともに、インダクタンス制御信号SD’がローレベル
で出力され、トランジスタQA’〜QC’がオンされ、
トランジスタQD’がオフされると、ノードN2とノー
ドN1との間に回収コイルLD’が接続される。したが
って、可変インダクタンス部の合成インダクタンス値
は、回収コイルLD’のインダクタンス値となり、イン
ダクタンス値が最も小さい値、例えば360nHとな
り、共振時間が600nsとなる。この結果、維持パル
スPsuの立ち上がり時の駆動波形は、ピーク電圧Vp
が低く、回収時間が短い駆動波形となる。
【0143】次に、点灯率が80〜90%の場合、イン
ダクタンス決定部92からインダクタンス制御信号S
A’,SB’がハイレベルで出力されるとともに、イン
ダクタンス制御信号SC’,SD’がローレベルで出力
され、トランジスタQA’,QB’がオンされ、トラン
ジスタQC’,QD’がオフされると、ノードN2とノ
ードN1との間に回収コイルLC’,LD’が直列に接
続される。したがって、可変インダクタンス部の合成イ
ンダクタンス値は、回収コイルLC’,LD’のインダ
クタンス値の合計値となり、インダクタンス値がより大
きな値、例えば680nHとなり、共振時間が800n
sとなる。この結果、維持パルスPsuの立ち上がり時
の駆動波形のピーク電圧Vpがより高くなるとともに、
回収時間もより長くなる。
【0144】次に、点灯率が50〜80%の場合、イン
ダクタンス決定部92からインダクタンス制御信号S
A’がハイレベルで出力されるとともに、インダクタン
ス制御信号SB’〜SD’がローレベルで出力され、ト
ランジスタQA’がオンされ、トランジスタQB’〜Q
D’がオフされると、ノードN2とノードN1との間に
回収コイルLB’〜LD’が直列に接続される。したが
って、可変インダクタンス部の合成インダクタンス値
は、回収コイルLB’〜LD’のインダクタンス値の合
計値となり、インダクタンス値がさらに大きな値、例え
ば1300nHとなり、共振時間が1100nsとな
る。この結果、維持パルスPsuの駆動波形のピーク電
圧Vpがさらに高くなるとともに、回収時間もさらに長
くなる。
【0145】最後に、点灯率が0〜50%の場合、イン
ダクタンス決定部92からインダクタンス制御信号S
A’〜SD’がローレベルで出力され、トランジスタQ
A’〜QD’がオフされると、ノードN2とノードN1
との間に回収コイルLA’〜LD’が直列に接続され
る。したがって、可変インダクタンスの合成インダクタ
ンス値は、回収コイルLA’〜LD’の各インダクタン
ス値の合計値となり、インダクタンス値が最大、例えば
1800nHとなり、共振時間が1300nsとなる。
この結果、維持パルスPsuの駆動波形のピーク電圧V
pが最大になるとともに、回収時間も最長となる。
【0146】上記のようにして、図17に示す可変イン
ダクタンス部でも、図14に示す可変インダクタンス部
VLと同様の効果を得ることができる。
【0147】なお、回収コイルおよびトランジスタの接
続数は、上記の4つに特に限定されず、種々の接続数に
変更可能である。また、可変インダクタンス部として
は、上記の各例に特に限定されず、インダクタンス制御
信号に応じてインダクタンス値を可変できるものであれ
ば他の構成であってもよい。
【0148】また、本実施の形態では、点灯率に応じて
回収時間、共振時間および維持周期をともに変化させて
いるが、共振時間のみを変化させるようにしてもよい。
【0149】次に、本発明の第3の実施の形態によるプ
ラズマディスプレイ装置について説明する。図19は、
本発明の第3の実施の形態によるプラズマディスプレイ
装置の構成を示すブロック図である。
【0150】図19に示すプラズマディスプレイ装置と
図1に示すプラズマディスプレイ装置とで異なる点は、
サブフィールド処理器3が点灯率に応じて共振時間、放
電回収時間および維持周期を変化させるようにスキャン
ドライバ5bおよびサステインドライバ6bを制御する
サブフィールド処理器3aに変更された点であり、その
他の点は図1に示すプラズマディスプレイ装置と同様で
あるので、同一部分には同一符号を付し、以下異なる部
分についてのみ詳細に説明する。
【0151】図19に示すサブフィールド処理器3a
は、図1に示すサブフィールド処理器3の動作に加え、
サブフィールド点灯率信号SLに応じて共振時間、放電
回収時間および維持周期を変化させるためのスキャンド
ライバ駆動制御信号CSおよびサステインドライバ駆動
制御信号USを作成し、それぞれスキャンドライバ5b
およびサステインドライバ6bへ出力する。
【0152】スキャンドライバ5bおよびサステインド
ライバ6bは、スキャンドライバ駆動制御信号CSおよ
びサステインドライバ駆動制御信号USに応じて動作
し、点灯率に応じて維持パルスの共振時間、放電回収時
間および維持周期を変化させ、PDP7のスキャン電極
12およびサステイン電極13へ出力する。
【0153】図20は、図19に示すサブフィールド処
理器3aの構成を示すブロック図である。図20に示す
サブフィールド処理器3aと図4に示すサブフィールド
処理器3とで異なる点は、点灯率/共振時間LUT36
および共振時間決定部37が付加され、放電制御信号発
生器35が放電制御信号発生器35aに変更された点で
あり、その他の点は図4に示すサブフィールド処理器3
と同様であるので、同一部分には同一符号を付し、以下
詳細な説明を省略する。
【0154】図20に示す点灯率/共振時間LUT36
は、共振時間決定部37と接続され、実験データに基づ
く点灯率と共振時間との関係をテーブル形式で記憶して
いる。例えば、表1に示すように、点灯率が0〜10%
に対して共振時間として1300nsが記憶され、点灯
率が10〜20%に対して共振時間として1200ns
が記憶され、点灯率が20〜30%に対して共振時間と
して1100nsが記憶され、点灯率が30〜40%に
対して共振時間として1000nsが記憶され、点灯率
が40〜50%に対して共振時間として850nsが記
憶され、点灯率が50〜60%に対して共振時間として
800nsが記憶され、点灯率が60〜70%に対して
共振時間として750nsが記憶され、点灯率が70〜
80%に対して共振時間として700nsが記憶され、
点灯率が80〜100%に対して共振時間として600
nsが記憶されている。
【0155】
【表1】
【0156】共振時間決定部37は、放電制御信号発生
器35aと接続され、サブフィールド点灯率測定器8か
ら出力されるサブフィールド点灯率信号SLに応じて対
応する共振時間を点灯率/共振時間LUT36から読み
出し、読み出した共振時間を放電制御信号発生器35へ
出力する。なお、共振時間の決定は、上記のように実験
データに基づく点灯率と共振時間との関係をテーブル形
式で記憶する例に特に限定されず、点灯率と共振時間と
の関係を表す近似式から点灯率に対応する共振時間を求
めるようにしてもよい。
【0157】また、本実施の形態では、点灯率/回収時
間LUT31は、例えば、表1に示すように、点灯率が
0〜10%に対して放電回収時間として1100nsが
記憶され、点灯率が10〜20%に対して放電回収時間
として1000nsが記憶され、点灯率が20〜30%
に対して放電回収時間として900nsが記憶され、点
灯率が30〜40%に対して放電回収時間として800
nsが記憶され、点灯率が40〜50%に対して放電回
収時間として700nsが記憶され、点灯率が50〜6
0%に対して放電回収時間として650nsが記憶さ
れ、点灯率が60〜70%に対して放電回収時間として
600nsが記憶され、点灯率が70〜80%に対して
放電回収時間として550nsが記憶され、点灯率が8
0〜100%に対して500nsが記憶されている。
【0158】このように、点灯率が低くなるに従い、回
収時間と共振時間との差が大きくなるように回収時間お
よび共振時間を設定する。
【0159】なお、上記の各放電回収時間は、放電の安
定度を高めるために、共振時間より短く設定している。
また、本実施の形態では、非放電回収時間は、点灯率に
関わらず、無効電力を低減するため、1300nsに固
定している。
【0160】また、点灯率/維持周期LUT33は、例
えば、点灯率が0〜20%に対して維持周期として8μ
sが記憶され、点灯率が20〜40%に対して維持周期
として7μsが記憶され、点灯率が40〜80%に対し
て維持周期として6μsが記憶され、点灯率が80〜1
00%に対して維持周期として5μsが記憶されてい
る。
【0161】放電制御信号発生器35aは、サステイン
ドライバ6bが共振時間決定部37により決定された共
振時間、回収時間決定部32により決定された放電回収
時間および維持周期決定部34に決定された維持周期で
維持パルスを出力するように、サステインドライバ駆動
制御信号USとして制御信号S1〜S5を出力する。
【0162】なお、スキャンドライバ5bについても上
記と同様にサブフィールド処理器3aにより制御され、
同様にサブフィールドごとの点灯率に応じてスキャン電
極12に印加される維持パルスの波形および周期が制御
される。
【0163】図21は、図19に示すサステインドライ
バ6bの構成を示す回路図である。なお、本実施の形態
のスキャンドライバ5bも、サステインドライバ6bと
同様に構成され、同様に動作するので、スキャンドライ
バ5bに関する詳細な説明を省略し、サステインドライ
バ6bについてのみ、以下詳細に説明する。
【0164】図21に示すサステインドライバ6bと図
3に示すサステインドライバ6とで異なる点は、ノード
N2とノードN1との間に回収コイルL1と直列に接続
されたダイオードD3、トランジスタQ5および回収コ
イルL2とが並列に接続された点であり、その他の点は
図3に示すサステインドライバ6と同様であるので、同
一部分には同一符号を付し、以下詳細な説明を省略す
る。
【0165】図21に示すサステインドライバ6bで
は、ノードN2とノードN1との間に回収コイルL1が
接続される。回収コイルL1のインダクタンス値は、例
えば、1800nHである。また、ノードN2とノード
N1との間にダイオードD3、トランジスタQ5および
回収コイルL2が直列に接続される。回収コイルL2の
インダクタンス値は、例えば、450nHである。
【0166】したがって、維持パルスPsuの立ち上が
り時すなわち放電回収時間にトランジスタQ3をオン
し、トランジスタQ5をオフすると、回収コイルL1の
みがLC共振に寄与し、LC共振に寄与するインダクタ
ンス値は、回収コイルL1のインダクタンス値である1
800nHとなる。
【0167】一方、放電回収時間にトランジスタQ3を
オンした後に所定の遅延時間だけ遅延させてトランジス
タQ5をオンすると、回収コイルL1および回収コイル
L2がLC共振に寄与し、このときにLC共振に寄与す
るインダクタンス値は、回収コイルL1,L2の合成イ
ンダクタンス値である360nHとなる。
【0168】図22は、回収コイルL1,L2による共
振時間と遅延時間との関係の一例を示す図である。図2
2に示すように、遅延時間が0nsすなわちトランジス
タQ3,Q5が同時にオンする場合、LC共振に寄与す
るインダクタンス値は回収コイルL1,L2の合成イン
ダクタンス値である360nHとなり、共振時間は60
0nsとなる。
【0169】ここで、遅延時間が増加するに従い、回収
コイルL1のインダクタンス値である1800nHの割
合が増加し、LC共振に寄与するインダクタンス値が増
加する。このため、共振時間も増加し、最終的に、LC
共振に寄与するインダクタンス値は回収コイルL1のイ
ンダクタンス値である1800nHとなり、共振時間が
1300nsとなる。したがって、遅延時間を調整する
ことにより、LC共振に寄与するインダクタンス値を3
60〜1800nHの範囲の所定の値に設定することが
でき、共振時間を600〜1300nsの間の所望の時
間に設定することができる。
【0170】なお、維持パルスPsuの立下り時すなわ
ち非放電回収時間では、ダイオードD3により電流が制
限されるので、トランジスタQ5のオン/オフに関わら
ず、回収コイルL1のみがLC共振に寄与し、共振時間
は固定されている。
【0171】本実施の形態では、トランジスタQ3〜Q
5、回収コンデンサCr、回収コイルL1,L2および
ダイオードD1〜D3が回収手段に相当し、サブフィー
ルド処理器3aが制御手段に相当し、ダイオードD3、
トランジスタQ5および回収コイルL1,L2がインダ
クタンス手段および可変インダクタンス手段に相当し、
回収コンデンサCrが容量性素子に相当し、回収コイル
L1が第1のインダクタンス素子に相当し、回収コイル
L2が第2のインダクタンス素子に相当し、ダイオード
D1およびトランジスタQ3が第1のスイッチ手段に相
当し、ダイオードD3およびトランジスタQ5が第2の
スイッチ手段に相当し、その他の点は、第1の実施の形
態と同様である。
【0172】図23〜図26は、図21に示すサステイ
ンドライバ6bの維持期間の動作を示すタイミング図で
ある。図23〜図26には、図21のノードN1の電圧
および制御信号S1〜S5が示される。
【0173】図23に示すように、点灯率が大きい場
合、例えば点灯率が80〜100%の場合、まず、期間
TAにおいて、制御信号S2がローレベルになりトラン
ジスタQがオフし、制御信号S3がハイレベルになりト
ランジスタQ3がオンし、制御信号S5がハイレベルに
なりトランジスタS5がオンし、遅延時間は0nsとな
る。このとき、制御信号S1,S4はローレベルになり
トランジスタQ1,Q4はオフしている。
【0174】したがって、回収コンデンサCrがトラン
ジスタQ3およびダイオードD1を介して回収コイルL
1に接続されるとともに、さらにダイオードD3および
トランジスタQ5を介して回収コイルL2に接続され
る。この結果、回収コイルL1,L2の合成インダクタ
ンス値である360nHがLC共振に寄与し、共振時間
は600nsとなる。このときの放電回収時間である期
間TAは500nsであり、ノードN1の電圧が接地電
位からピーク電圧Vp1まで上昇する。
【0175】このとき、ノードN1の電圧が維持期間に
おける放電開始電圧を越えると、放電セル14が放電を
開始し、維持放電が行われる。また、回収コンデンサC
rの電荷がトランジスタQ3、ダイオードD1および回
収コイルL1を介してパネル容量Cpへ放出される。
【0176】次に、期間TBにおいて、制御信号S1が
ハイレベルになりトランジスタQ1がオンし、制御信号
S3,S5がローレベルになりトランジスタQ3,Q5
がオフする。したがって、ノードN1が電源端子V1に
接続され、ノードN1の電圧が急激に上昇し、維持電圧
Vsusに固定される。
【0177】次に、期間TCにおいて、制御信号S1が
ローレベルになりトランジスタQ1がオフし、制御信号
S4がハイレベルになりトランジスタQ4がオンする。
したがって、回収コンデンサCrがダイオードD2およ
びトランジスタQ4を介して回収コイルL1に接続さ
れ、回収コイルL1およびパネル容量CpによるLC共
振により、ノードN1の電圧が緩やかに降下する。
【0178】このとき、パネル容量Cpに蓄えられた電
荷は、回収コイルL1、ダイオードD2およびトランジ
スタQ4を介して回収コンデンサCrに蓄えられ、電荷
が回収される。この場合、回収コイルL1のみがLC共
振に寄与し、LC共振に寄与するインダクタンス値は1
800nHとなり、共振時間は1300nsとなる。こ
のときの非放電回収時間である期間TCは1300ns
であり、非放電回収時間と共振時間とが一致している。
【0179】次に、期間TDにおいて、制御信号S2が
ハイレベルになりトランジスタQ2がオンし、制御信号
S4がローレベルになりトランジスタQ4がオフする。
したがって、ノードN1が接地端子に接続され、ノード
N1の電圧が降下し、接地電位に固定される。
【0180】このように、遅延時間が0nsの場合、全
放電回収時間においてLC共振に寄与するインダクタン
ス値が回収コイルL1,L2の合成インダクタンス値と
なり、共振時間が短くされるとともに、放電回収時間も
短くされる。
【0181】次に、点灯率が小さくなると、図24に示
すように、制御信号S5の遅延時間が設定され、期間T
Aにおいて、制御信号S3がハイレベルになりトランジ
スタQ3がオンした後、制御信号S5が遅延時間DT1
だけ遅延された後にハイレベルになり、トランジスタQ
5がオンされる。
【0182】したがって、遅延時間DT1では、トラン
ジスタQ3がオンし、回収コイルL1がLC共振に寄与
するが、トランジスタQ5はオフされているため、回収
コイルL2はLC共振に寄与しない。次に、期間TAの
遅延時間DT1以降の期間では、トランジスタQ3,Q
5がともにオンし、回収コイルL1,L2がともにLC
共振に寄与する。この結果、LC共振に寄与するインダ
クタンス値が大きくなり、共振時間が長くなる。
【0183】例えば、点灯率が40〜50%の場合、共
振時間は800nsとなり、維持パルスPsuのピーク
電圧Vp2がピーク電圧Vp1より高くなり、また、放
電回収時間も700nsと長くされ、回収効率が向上す
るとともに無効電力が低減される。
【0184】次に、さらに点灯率が小さくなると、図2
5に示すように、制御信号S5の遅延時間がさらに延長
され、期間TAにおいて、制御信号S3がハイレベルに
なりトランジスタQ3がオンした後、制御信号S5が遅
延時間DT2だけ遅延された後にハイレベルになり、ト
ランジスタQ5がオンされる。したがって、回収コイル
L1のみがLC共振に寄与する期間が長くなるととも
に、回収コイルL1,L2がともにLC共振に寄与する
期間が短くなるため、LC共振に寄与するインダクタン
ス値がより大きくなり、共振時間がより長くなる。
【0185】例えば、点灯率が20〜30%の場合、共
振時間は1100nsとなり、維持パルスPsuのピー
ク電圧Vp3がピーク電圧Vp2より高くなり、また、
放電回収時間も900nsに長くされ、回収効率がより
向上するとともに無効電力がより低減される。
【0186】次に、さらに点灯率が小さくなり、例え
ば、点灯率が0〜10%になった場合、図26に示すよ
うに、制御信号S5は常にローレベルにあり、トランジ
スタQ5は常にオフしている。したがって、回収コイル
L1のみがLC共振に寄与し、LC共振に寄与するイン
ダクタンス値が1800nHと大きくなり、共振時間が
1300nsと長くなるとともに、放電回収時間も13
00nsと長くされる。この結果、維持パルスPsuの
ピーク電圧Vp4がピーク電圧Vp3よりさらに高くな
り、回収効率がさらに向上するとともに無効電力がさら
に低減される。
【0187】このように、点灯率が小さくなるほど、放
電回収時間である期間TAを長くするとともに、LC共
振に寄与するインダクタンス値を大きくして共振時間を
長くしている。したがって、2つの回収コイルL1,L
2を用いて放電回収時間である期間TAにおけるインダ
クタンス値を順次変化させることができ、点灯率に応じ
て最適なインダクタンス値に設定することができる。
【0188】上記のように、本実施の形態では、第2の
実施の形態と同様にサブフィールドごとの点灯率に応じ
て共振時間、放電回収時間および維持周期を制御するこ
とができるので、第2の実施の形態と同様の効果を得る
ことができるとともに、2個の回収コイルを用いて共振
時間を種々の値に設定することができ、回路構成を簡略
することができる。
【0189】なお、本実施の形態では、点灯率に応じて
共振時間、放電回収時間および維持周期をともに変化さ
せているが、維持周期を変えずに、放電回収時間と共振
時間だけを変化させるようにしてもよい。
【0190】次に、図19に示すサステインドライバ6
bの他の例について説明する。図27は、図19に示す
サステインドライバ6bの他の例の構成を示す回路図で
ある。
【0191】図27に示すサステインドライバ6b’と
図21に示すサステインドライバ6bとで異なる点は、
ダイオードD3およびトランジスタQ5が省略され、回
収コイルL2がトランジスタQ6およびダイオードD4
を介して回収コンデンサCrに接続される点であり、そ
の他の点は図21に示すサステインドライバ6bと同様
であるので、同一部分には同一符号を付し、以下詳細な
説明を省略する。
【0192】図27に示すように、回収コンデンサCr
とノードN1との間には、直列に接続されたトランジス
タQ3、ダイオードD1および回収コイルL1と、直列
に接続されたトランジスタQ6、ダイオードD4および
回収コイルL2とが並列に接続される。トランジスタQ
6のゲートには制御信号S5が入力される。
【0193】上記の構成により、図27に示すサステイ
ンドライバ6b’も図21に示すサステインドライバ6
bと同様に動作することができ、同様の効果を得ること
ができる。また、図27に示すサステインドライバ6
b’では、回収コンデンサCrと回収コイルL2との間
に1個のトランジスタQ6および1個のダイオードD4
のみが接続されているので、図21に示すサステインド
ライバ6bのように2個のトランジスタQ3,Q5およ
び2個のダイオードD1,D3が接続される場合と比較
して、電流経路での損失を小さくすることができ、無効
電力をより低減することができる。
【0194】次に、図19に示すサステインドライバ6
bのさらに他の例について説明する。図28は、図19
に示すサステインドライバ6bのさらに他の例の構成を
示す回路図である。
【0195】図28に示すサステインドライバ6b”と
図27に示すサステインドライバ6b’とで異なる点
は、ダイオードD2がノードN2から切り離され、ダイ
オードd2とノードN1との間に回収コイルL3が挿入
された点であり、その他の点は図27に示すサステイン
ドライバ6bと同様であるので、同一部分には同一符号
を付し、以下詳細な説明を省略する。
【0196】図28に示すように、ノードN1に回収コ
イルL3の一端が接続され、回収コイルL3の他端がダ
イオードD2のアノードに接続される。したがって、非
放電回収時間である期間TCにおいてLC共振に寄与す
る回収コイルは、回収コイルL3となり、非放電回収時
間におけるLC共振に寄与するインダクタンス値を放電
回収時間におけるLC共振に寄与するインダクタンス値
と独立して任意の値に設定することができる。
【0197】この場合、非放電回収時間では放電が行わ
れないため、放電安定性を考慮することなく、回収時間
を十分に長くすることができる。例えば、回収時間を2
000nsに設定するとともに、共振時間が2000n
sとなるようなインダクタンス値に回収コイルL3のイ
ンダクタンス値を設定することにより、非放電回収時間
をさらに長くすることができ、無効電力をより低減する
ことができる。
【0198】次に、本発明の第4の実施の形態によるプ
ラズマディスプレイ装置について説明する。図29は、
本発明の第4の実施の形態によるプラズマディスプレイ
装置の構成を示すブロック図である。
【0199】図29に示すプラズマディスプレイ装置と
図19に示すプラズマディスプレイ装置とで異なる点
は、サブフィールド処理器3a、スキャンドライバ5b
およびサステインドライバ6bが点灯率に応じて共振時
間、放電回収時間、非放電回収時間および維持周期を変
化させるためのサブフィールド処理器3b、スキャンド
ライバ5cおよびサステインドライバ6cに変更された
点であり、その他の点は図19に示すプラズマディスプ
レイ装置と同様であるので、同一部分には同一符号を付
し以下異なる部分について詳細に説明する。
【0200】図30は、図29に示すサブフィールド処
理器3bの構成を示すブロック図である。図30に示す
サブフィールド処理器3bと図20に示すサブフィール
ド処理器3aとで異なる点は、放電制御信号発生器35
aが点灯率に応じて共振時間、放電回収時間、非放電回
収時間および維持周期を変化させるための制御信号S1
〜S5を出力する放電制御信号発生器35bに変更され
た点であり、その他の点は図20に示すサブフィールド
処理器3aと同様であるので、同一部分には同一符号を
付し以下詳細な説明を省略する。
【0201】図30に示す放電制御信号発生器35b
は、サステインドライバ6cが共振時間決定部37によ
り決定された共振時間、回収時間決定部32により決定
された回収時間すなわち放電回収時間および非放電回収
時間ならびに維持周期決定部34に決定された維持周期
で維持パルスを出力するように、サステインドライバ駆
動制御信号USとして制御信号S1〜S5を出力する。
【0202】なお、スキャンドライバ5cについても上
記と同様にサブフィールド処理器3bにより制御され、
同様にサブフィールドごとの点灯率に応じてスキャン電
極12に印加される維持パルスの波形および周期が制御
される。
【0203】図31は、図29に示すサステインドライ
バ6cの構成を示す回路図である。なお、本実施の形態
のスキャンドライバ5cも、サステインドライバ6cと
同様に構成され、同様に動作するので、スキャンドライ
バ5cに関する詳細な説明を省略し、サステインドライ
バ6cについてのみ、以下詳細に説明する。
【0204】図31に示すサステインドライバ6cと図
21に示すサステインドライバ6bとで異なる点は、ダ
イオードD3およびトランジスタQ5が2個のトランジ
スタQ7,Q8に変更された点であり、その他の点は図
21に示すサステインドライバ6bと同様であるので、
同一部分には同一符号を付し以下詳細な説明を省略す
る。
【0205】図31に示すように、トランジスタQ7の
ドレインがノードN2に接続され、トランジスタQ7の
ソースとトランジスタQ8のソースとが接続され、トラ
ンジスタQ8のドレインが回収コイルL2に接続され、
トランジスタQ7,Q8の各ゲートには制御信号S5が
入力される。
【0206】上記の構成により、図31に示すサステイ
ンドライバ6cでは、ノードN2とノードN1との間の
双方向の電流をオン/オフすることができ、維持パルス
Psuの立ち上がり時に共振時間および放電回収時間を
変化させることができるとともに、立ち下がり時に共振
時間および非放電回収時間を変化させることができる。
【0207】本実施の形態では、トランジスタQ3,Q
4,Q7,Q8、回収コンデンサCr、回収コイルL
1,L2およびダイオードD1,D2が回収手段に相当
し、サブフィールド処理器3bが制御手段に相当し、ト
ランジスタQ7,Q8および回収コイルL1,L2がイ
ンダクタンス手段および可変インダクタンス手段に相当
し、トランジスタQ7,Q8が第2のスイッチ手段に相
当し、その他の点は、第3の実施の形態と同様である。
【0208】図32〜図35は、図31に示すサステイ
ンドライバ6cの維持期間の動作を示すタイミング図で
ある。図32〜図35には、図31のノードN1の電圧
および制御信号S1〜S5が示される。
【0209】図32〜図35に示すように、サステイン
ドライバ6cでは、第3の実施の形態と同様に、点灯率
に応じて、放電回収時間となる期間TAおよび遅延時間
DT1,DT2が制御されるとともに、非放電回収時間
となる期間TCおよび遅延時間DT1,DT2が制御さ
れる。
【0210】上記のように、本実施の形態では、サブフ
ィールドごとの点灯率を検出し、検出されたサブフィー
ルドごとの点灯率が小さくなるほど、維持パルスの立ち
上がり時および立ち下がり時の放電回収時間、非放電回
収時間、共振時間および維持周期を長くすることがで
き、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0211】また、直列に接続された二つの電界効果型
トランジスタQ7,Q8を用いているので、トランジス
タQ7,Q8における損失を十分に低減することがで
き、無効電力をより低減することができる。
【0212】なお、本実施の形態では、放電回収時間お
よびその共振時間と、非放電回収時間およびその共振時
間を同じ時間にしているが、両者を独立して異なる時間
になるように制御してもよい。
【0213】また、スイッチ手段として、トランジスタ
Q7,Q8を用いたが、この例に特に限定されず、MO
S(Metal Oxide Semiconductor )FETとバイポーラ
トランジスタを組み合わせて1チップにした素子である
絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)等を
用いてもよい。また、第3の実施の形態では、スイッチ
手段として、ダイオードD1およびトランジスタQ3、
ダイオードD2およびトランジスタQ4、ダイオードD
3およびトランジスタQ5を用いたが、第4の実施の形
態と同様に直列に接続された二つの電界効果型トランジ
スタを用いてもよく、絶縁ゲート型バイポーラトランジ
スタ等を用いてもよい。この点に関して後述する第5の
実施の形態も同様である。
【0214】次に、本発明の第5の実施の形態によるプ
ラズマディスプレイ装置について説明する。図36は、
本発明の第5の実施の形態によるプラズマディスプレイ
装置の構成を示すブロック図である。
【0215】図36に示すプラズマディスプレイ装置と
図19に示すプラズマディスプレイ装置とで異なる点
は、サブフィールド処理器3a、スキャンドライバ5b
およびサステインドライバ6bが点灯率に応じて共振時
間、放電回収時間、非放電回収時間および維持周期を変
化させるためのサブフィールド処理器3c、スキャンド
ライバ5dおよびサステインドライバ6dに変更された
点であり、その他の点は図19に示すプラズマディスプ
レイ装置と同様であるので、同一部分には同一符号を付
し以下異なる部分について詳細に説明する。
【0216】図37は、図36に示すサブフィールド処
理器3cの構成を示すブロック図である。図37に示す
サブフィールド処理器3cと図20に示すサブフィール
ド処理器3aとで異なる点は、放電制御信号発生器35
aが点灯率に応じて共振時間、放電回収時間、非放電回
収時間および維持周期を変化させるための制御信号S1
〜S6を出力する放電制御信号発生器35cに変更され
た点であり、その他の点は図20に示すサブフィールド
処理器3aと同様であるので、同一部分には同一符号を
付し以下詳細な説明を省略する。
【0217】図37に示す放電制御信号発生器35c
は、サステインドライバ6dが共振時間決定部37によ
り決定された共振時間、回収時間決定部32により決定
された回収時間すなわち放電回収時間および非放電回収
時間ならびに維持周期決定部34に決定された維持周期
で維持パルスを出力するように、サステインドライバ駆
動制御信号USとして制御信号S1〜S6を出力する。
【0218】なお、スキャンドライバ5dについても上
記と同様にサブフィールド処理器3cにより制御され、
同様にサブフィールドごとの点灯率に応じてスキャン電
極12に印加される維持パルスの波形および周期が制御
される。
【0219】図38は、図36に示すサステインドライ
バ6dの構成を示す回路図である。なお、本実施の形態
のスキャンドライバ5dも、サステインドライバ6dと
同様に構成され、同様に動作するので、スキャンドライ
バ5dに関する詳細な説明を省略し、サステインドライ
バ6dについてのみ、以下詳細に説明する。
【0220】図38に示すサステインドライバ6dと図
21に示すサステインドライバ6bとで異なる点は、ダ
イオードD3およびトランジスタQ5が省略され、回収
コイルL2がトランジスタQ9およびダイオードD5と
トランジスタQ10およびダイオードD6とを介して回
収コンデンサCrに接続される点であり、その他の点は
図21に示すサステインドライバ6bと同様であるの
で、同一部分には同一符号を付し、以下詳細な説明を省
略する。
【0221】図38に示すように、回収コンデンサCr
と回収コイルL2との間には、直列に接続されたトラン
ジスタQ9およびダイオードD5と、直列に接続された
トランジスタQ10およびダイオードD6とが並列に接
続される。トランジスタQ9のゲートには制御信号S5
が入力され、トランジスタQ10のゲートには制御信号
S6が入力される。
【0222】上記の構成により、図38に示すサステイ
ンドライバ6dでは、ノードN4とノードN3との間の
双方向の電流をオン/オフすることができるので、回収
コイルL1に対する回収コイルL2の並列接続状態を維
持パルスPsuの立ち上がり時および立ち下がり時に独
立して制御することができ、維持パルスPsuの立ち上
がり時に共振時間および放電回収時間を変化させること
ができるとともに、立ち下がり時に共振時間および非放
電回収時間を変化させることができる。
【0223】本実施の形態では、トランジスタQ3,Q
4,Q9,Q10、回収コンデンサCr、回収コイルL
1,L2およびダイオードD1,D2,D5,D6が回
収手段に相当し、サブフィールド処理器3cが制御手段
に相当し、トランジスタQ9,Q10、ダイオードD
5,D6および回収コイルL1,L2がインダクタンス
手段および可変インダクタンス手段に相当し、ダイオー
ドD5およびトランジスタQ9が第2のスイッチ手段に
相当し、ダイオードD2およびトランジスタQ4が第3
のスイッチ手段に相当し、ダイオードD6およびトラン
ジスタQ10が第4のスイッチ手段に相当し、その他の
点は、第3の実施の形態と同様である。
【0224】図39〜図42は、図38に示すサステイ
ンドライバ6dの維持期間の動作を示すタイミング図で
ある。図39〜図42には、図38のノードN1の電圧
および制御信号S1〜S6が示される。
【0225】図39〜図42に示すように、サステイン
ドライバ6dでは、第4の実施の形態と同様に、点灯率
に応じて、放電回収時間となる期間TAおよび遅延時間
DT1,DT2が制御されるとともに、非放電回収時間
となる期間TCおよび遅延時間DT1,DT2が制御さ
れる。
【0226】上記のように、本実施の形態では、サブフ
ィールドごとの点灯率を検出し、検出されたサブフィー
ルドごとの点灯率が小さくなるほど、維持パルスの立ち
上がり時および立ち下がり時の放電回収時間、非放電回
収時間、共振時間および維持周期を長くすることがで
き、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0227】また、制御信号S5,S6によりトランジ
スタQ9,Q10のオン/オフ状態を独立して制御する
ことができるので、維持パルスの立ち上がり時および立
ち下がり時の共振時間を独立して制御することができる
とともに、回収コイルL2を維持パルスの立ち上がり時
および立ち下がり時に共用しているため、回路構成を簡
略化することができる。
【0228】上記の構成により、図38に示すサステイ
ンドライバ6dでは、回収コンデンサCrと回収コイル
L2との間に1個のトランジスタQ9および1個のダイ
オードD5のみが接続されているので、図31に示すサ
ステインドライバ6cのように3個のトランジスタQ
3,Q7,Q8および1個のダイオードD1が接続され
る場合と比較して、電流経路での損失を小さくすること
ができ、無効電力をより低減することができる。
【0229】なお、本実施の形態では、放電回収時間お
よびその共振時間と、非放電回収時間およびその共振時
間を同じ時間にしているが、両者を独立して異なる時間
になるように制御してもよい。
【0230】次に、本発明の第6の実施の形態によるプ
ラズマディスプレイ装置について説明する。図43は、
本発明の第6の実施の形態によるプラズマディスプレイ
装置の構成を示すブロック図である。
【0231】図43に示すプラズマディスプレイ装置と
図36に示すプラズマディスプレイ装置とで異なる点
は、サブフィールド処理器3c、スキャンドライバ5d
およびサステインドライバ6dが点灯率に応じて共振時
間および維持周期を変化させるためのサブフィールド処
理器3d、スキャンドライバ5eおよびサステインドラ
イバ6eに変更された点であり、その他の点は図36に
示すプラズマディスプレイ装置と同様であるので、同一
部分には同一符号を付し以下異なる部分について詳細に
説明する。
【0232】図44は、図43に示すサブフィールド処
理器3dの構成を示すブロック図である。図44に示す
サブフィールド処理器3dと図37に示すサブフィール
ド処理器3cとで異なる点は、図44のサブフィールド
処理器3dでは、放電制御信号発生器35cが、回収時
間を固定して点灯率に応じて共振時間および維持周期を
変化させるための制御信号S1〜S6を出力する放電制
御信号発生器35dに変更された点、および点灯率/回
収時間LUT31および回収時間決定部32が設けられ
ていない点であり、その他の点は図37に示すサブフィ
ールド処理器3cと同様であるので、同一部分には同一
符号を付し以下詳細な説明を省略する。
【0233】図44に示す放電制御信号発生器35d
は、サステインドライバ6eが共振時間決定部37によ
り決定された共振時間および維持周期決定部34に決定
された維持周期で維持パルスを出力するように、サステ
インドライバ駆動制御信号USとして制御信号S1〜S
6を出力する。
【0234】なお、スキャンドライバ5eについても上
記と同様にサブフィールド処理器3dにより制御され、
同様にサブフィールドごとの点灯率に応じてスキャン電
極12に印加される維持パルスの波形および周期が制御
される。
【0235】図43に示すサステインドライバ6eの構
成は、図38に示されたサステインドライバ6dの構成
と同様である。また、図43に示すスキャンドライバ5
eも、サステインドライバ6eと同様に構成され、同様
に動作する。
【0236】なお、サステインドライバ6eおよびスキ
ャンドライバ5eの構成として、図21に示したサステ
インドライバ6bの構成、図27に示したサステインド
ライバ6b’の構成、図28に示したサステインドライ
バ6b”の構成、図31に示したサステインドライバ6
cの構成、または図38に示したサステインドライバ6
dの構成を用いてもよい。この場合にも、図44のサブ
フィールド処理器3dは、回収周期を固定して点灯率に
応じて共振時間および維持周期を変化させる。
【0237】次に、図43に示すサブフィールド処理器
3dによる維持パルスの共振時間および維持周期の制御
動作について説明する。
【0238】図45は、共振時間と無効電力損失との関
係の一例を示す図であり、回収時間を700nsに固定
し、共振時間を変化させたときの1パルス当たりの無効
電力損失を計測したデータを示している。図45に示す
ように、共振時間が短くなるほど、1パルス当たりの無
効電力損失が小さくなることがわかる。
【0239】図46は、各共振時間における点灯率と安
定に放電を行うことができる安定放電電圧との関係の一
例を示す図である。図46に示すように、共振時間が長
くなるにつれ、点灯率が同じ場合でも、安定放電電圧が
高くなることがわかる。例えば、共振時間が1000n
sの場合、点灯率が0〜40%の範囲では、維持パルス
Psuの維持電圧Vsus以下で安定に放電することが
できるが、約40%を超えた時点から維持電圧Vsus
では安定に放電できなくなることがわかる。
【0240】このように、共振時間が短い場合、点灯率
が大きい場合でも小さい場合でも安定に放電を行うこと
ができるが、共振時間が長くなると、点灯率が小さい場
合は安定に発光することができるが、点灯率が大きくな
ると、安定に放電することができない。
【0241】したがって、本実施の形態では、点灯率が
小さい場合に共振時間を長くし、点灯率が大きい場合に
共振時間を短くし、いずれの点灯率の場合でも安定に放
電させながら、点灯率が大きいときの無効電力を低減し
ている。
【0242】具体的には、図46に示す実線部分を用
い、点灯率が0〜20%の範囲では共振時間を1000
nsに設定し、点灯率が20〜50%の範囲では共振時
間を900nsに設定し、点灯率が50〜80%の範囲
では共振時間を800nsに設定し、点灯率が80〜1
00%の範囲では共振時間を700nsに設定してい
る。
【0243】この結果、全ての点灯率に対して維持電圧
Vsusに対して十分低い電圧で安定に放電することが
できるとともに、点灯率が大きくなるほど共振時間を短
くし、点灯率の上昇とともに無効電力を低減している。
【0244】また、サブフィールド処理器3は、点灯率
が0〜20%の場合に、維持周期が8μsとなるように
制御信号S1〜S6を発生させ、点灯率が20〜50%
の場合に、維持周期が7μsとなるように制御信号S1
〜S6を発生させ、点灯率が80〜100%の場合に、
維持周期が6μsとなるように制御信号S1〜S6を発
生させている。したがって、点灯率が小さい場合に駆動
パルスの周期を長くして共振時間を十分に確保すること
ができる。
【0245】上記のように、本実施の形態では、サブフ
ィールドごとの点灯率を検出し、検出されたサブフィー
ルドごとの点灯率が小さくなるほど、維持パルスの共振
時間および維持周期を長くしている。
【0246】したがって、点灯率が小さい場合は共振時
間を長くし、点灯率が大きい場合は共振時間を短くする
ことにより、安定放電電圧を一定にすることができる。
特に、点灯率が大きい場合は共振時間を短くして安定に
放電できるようにすることができ、かつ回収効率を向上
して無効電力を低下させることができる。また、回収時
間を固定しているので、電源電圧へのクランプ期間を一
定にすることができ、放電の安定性を向上させることが
できる。この結果、点灯率が変化しても安定に放電を行
うことができるとともに、無効電力を低減して消費電力
を低減することができる。
【0247】なお、点灯率に応じて共振時間を変化させ
るための構成として、図11〜図13に示したインダク
タンス制御回路9およびサステインドライバ6aと同様
の構成を用いてもよい。
【0248】また、本実施の形態では、点灯率に応じて
共振時間および維持周期をともに変化させているが、共
振時間のみを変化させるようにしてもよい。
【0249】さらに、上記の各実施の形態では、維持パ
ルスの立ち上がり時に放電を行う正極性のパルスについ
て説明したが、維持パルスの立ち下がり時に放電を行う
負極性のパルスを用いる場合も本発明を同様に適用する
ことができ、この場合は、放電が行われる立ち下がり時
に点灯率に応じて常に安定に放電ができ、かつ無効電力
を低減できるように回収時間等が設定される。
【0250】
【発明の効果】本発明によれば、点灯率に応じて駆動パ
ルスを駆動する回収時間およびLC共振の共振時間を変
化させているので、点灯率に応じた最適な回収時間およ
びLC共振の共振時間で駆動パルスを駆動することがで
きる。したがって、点灯率が大きい場合は回収時間を短
くして安定に放電できるようにすることができるととも
に、共振時間を短く無効電力を低減することができる。
また、点灯率が小さい場合は回収時間を長くして無効電
力を低減することができる。この結果、点灯率が変化し
ても安定に放電を行うことができるとともに、無効電力
を低減して消費電力を低減することができる。
【0251】また、点灯率に応じてLC共振の共振時間
を変化させているので、点灯率に応じた最適な回収時間
およびLC共振の共振時間で駆動パルスを駆動すること
ができる。したがって、点灯率が小さい場合はインダク
タンス素子のインダクタンス値を大きくして共振時間を
長くし、点灯率が大きい場合はインダクタンス素子のイ
ンダクタンス値を小さくして共振時間を短くすることに
より、安定放電電圧を一定にすることができる。特に、
点灯率が大きい場合は共振時間を短くして安定に放電で
きるようにすることができ、かつ回収効率を向上して無
効電力を低下させることができる。また、回収時間を一
定にすることにより、放電の安定性を向上させることが
できる。この結果、点灯率が変化しても安定に放電を行
うことができるとともに、無効電力を低減して消費電力
を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるプラズマディ
スプレイ装置の構成を示すブロック図
【図2】図1のPDPにおけるスキャン電極およびサス
テイン電極の駆動電圧の一例を示すタイミング図
【図3】図1に示すサステインドライバの構成を示す回
路図
【図4】図1に示すサブフィールド処理器の構成を示す
ブロック図
【図5】図3に示すサステインドライバの維持期間の動
作の一例を示すタイミング図
【図6】回収時間および共振時間を説明するための波形
【図7】回収時間の可変制御を説明するための波形図
【図8】共振時間の可変制御を説明するための波形図
【図9】回収時間と無効電力損失との関係の一例を示す
【図10】各回収時間における点灯率と安定に放電を行
うことができる安定放電電圧との関係の一例を示す図
【図11】本発明の第2の実施の形態によるプラズマデ
ィスプレイ装置の構成を示すブロック図
【図12】図11に示すインダクタンス制御回路の構成
を示すブロック図
【図13】図11に示すサステインドライバの構成を示
す回路図
【図14】図13に示す可変インダクタンス部の一例の
構成を示す回路図
【図15】図14に示す可変インダクタンス部の各トラ
ンジスタのオン/オフ状態と各状態に対応する維持パル
スの立ち上がり時の駆動波形を示す概略図
【図16】共振時間と無効電力損失との関係の一例を示
す図
【図17】図13に示す可変インダクタンス部の他の例
の構成を示す回路図
【図18】図17に示す可変インダクタンス部のトラン
ジスタのオン/オフ状態と各状態に対応する維持パルス
の立ち上がり時の駆動波形を示す概略図
【図19】本発明の第3の実施の形態によるプラズマデ
ィスプレイ装置の構成を示すブロック図
【図20】図19に示すサブフィールド処理器の構成を
示すブロック図
【図21】図19に示すサステインドライバの構成を示
す回路図
【図22】2個の回収コイルによる共振時間と遅延時間
との関係の一例を示す図
【図23】図21に示すサステインドライバの維持期間
の動作を示す第1のタイミング図
【図24】図21に示すサステインドライバの維持期間
の動作を示す第2のタイミング図
【図25】図21に示すサステインドライバの維持期間
の動作を示す第3のタイミング図
【図26】図21に示すサステインドライバの維持期間
の動作を示す第4のタイミング図
【図27】図19に示すサステインドライバの他の例の
構成を示す回路図
【図28】図19に示すサステインドライバのさらに他
の例の構成を示す回路図
【図29】本発明の第4の実施の形態によるプラズマデ
ィスプレイ装置の構成を示すブロック図
【図30】図29に示すサブフィールド処理器の構成を
示すブロック図
【図31】図29に示すサステインドライバの構成を示
す回路図
【図32】図31に示すサステインドライバの維持期間
の動作を示す第1のタイミング図
【図33】図31に示すサステインドライバの維持期間
の動作を示す第2のタイミング図
【図34】図31に示すサステインドライバの維持期間
の動作を示す第3のタイミング図
【図35】図31に示すサステインドライバの維持期間
の動作を示す第4のタイミング図
【図36】本発明の第5の実施の形態によるプラズマデ
ィスプレイ装置の構成を示すブロック図
【図37】図36に示すサブフィールド処理器の構成を
示すブロック図
【図38】図36に示すサステインドライバの構成を示
す回路図
【図39】図38に示すサステインドライバの維持期間
の動作を示す第1のタイミング図
【図40】図38に示すサステインドライバの維持期間
の動作を示す第2のタイミング図
【図41】図38に示すサステインドライバの維持期間
の動作を示す第3のタイミング図
【図42】図38に示すサステインドライバの維持期間
の動作を示す第4のタイミング図
【図43】本発明の第6の実施の形態によるプラズマデ
ィスプレイ装置の構成を示すブロック図
【図44】図43に示すサブフィールド処理器の構成を
示すブロック図
【図45】共振時間と無効電力損失との関係の一例を示
す図
【図46】各共振時間における点灯率と安定に放電を行
うことができる安定放電電圧との関係の一例を示す図
【図47】従来のプラズマディスプレイ装置のサステイ
ンドライバの構成を示す回路図
【図48】図47に示すサステインドライバの維持期間
の動作を示すタイミング図
【符号の説明】
1 A/Dコンバータ 2 映像信号−サブフィールド対応付け器 3,3a〜3d サブフィールド処理器 4 データドライバ 5,5a〜5e スキャンドライバ 6,6a〜6e,6b’,6b” サステインドライバ 7 PDP 8 サブフィールド点灯率測定器 9 インダクタンス制御回路 11 アドレス電極 12 スキャン電極 13 サステイン電極 14 放電セル 31 点灯率/回収時間LUT 32 回収時間決定部 33 点灯率/維持周期LUT 34 維持周期決定部 35,35a〜35c 放電制御信号発生器 36 点灯率/共振時間LUT 37 共振時間決定部 91 点灯率/インダクタンスLUT 92 インダクタンス決定部 Cr 回収コンデンサ D1〜D6 ダイオード L,L1〜L3,LA〜LD,LA’〜LD’ 回収コ
イル VL 可変インダクタンス部 Q1〜Q10,QA〜QD,QA’〜QD’ FET
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 641 H04N 5/66 101B H04N 5/66 101 G09G 3/28 J H (72)発明者 森 光広 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 橋口 淳平 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C058 AA11 BA03 BA26 BB00 5C080 AA05 BB05 DD26 EE29 FF12 HH05 JJ02 JJ03 JJ04 JJ05

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の放電セルを選択的に放電させて画
    像を表示する表示装置であって、 前記放電セルに蓄積された電荷を回収し、回収された電
    荷を用いて駆動パルスを駆動する回収手段と、 前記複数の放電セルのうち同時に点灯させる放電セルの
    点灯率を検出する検出手段とを備え、 前記複数の放電セルは、容量性負荷を含み、 前記回収手段は、 一端が前記容量性負荷に接続される少なくとも一つのイ
    ンダクタンス素子を有するインダクタンス手段と、 前記容量性負荷と前記インダクタンス素子とのLC共振
    により前記駆動パルスを駆動する共振駆動手段とを含
    み、 前記検出手段により検出された点灯率に応じて前記回収
    手段により前記駆動パルスが駆動される回収時間および
    前記LC共振の共振時間を変化させるように前記回収手
    段を制御する制御手段をさらに備えることを特徴とする
    表示装置。
  2. 【請求項2】 1フィールドを複数のサブフィールドに
    分割してサブフィールドごとに選択された放電セルを放
    電させて階調表示を行うために、1フィールドの画像デ
    ータを各サブフィールドの画像データに変換する変換手
    段をさらに備え、 前記検出手段は、サブフィールドごとの点灯率を検出す
    るサブフィールド点灯率検出手段を含み、 前記制御手段は、前記サブフィールド点灯率検出手段に
    より検出されたサブフィールドごとの点灯率に応じて前
    記回収時間および前記LC共振の共振時間を変化させる
    ように前記回収手段を制御することを特徴とする請求項
    1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記検出手段により検
    出された点灯率が小さいほど前記回収時間が長くなるよ
    うに前記回収手段を制御することを特徴とする請求項1
    〜2のいずれかに記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記検出手段により検
    出された点灯率が小さいほど前記LC共振の共振時間が
    長くなるように前記回収手段を制御することを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記検出手段により検
    出された点灯率に応じて前記回収時間のうち前記放電セ
    ルが放電する放電回収時間を変化させ、前記回収時間の
    うち前記放電セルが放電しない非放電回収時間を変化さ
    せないように前記回収手段を制御することを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記検出手段により検
    出された点灯率に応じて前記回収時間のうち前記放電セ
    ルが放電する放電回収時間より前記回収時間のうち前記
    放電セルが放電しない非放電回収時間が長くなるように
    前記回収手段を制御することを特徴とする請求項1〜5
    のいずれかに記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 複数の放電セルを選択的に放電させて画
    像を表示する表示装置であって、 前記放電セルに蓄積された電荷を回収し、回収された電
    荷を用いて駆動パルスを駆動する回収手段と、 前記複数の放電セルのうち同時に点灯させる放電セルの
    点灯率を検出する検出手段とを備え、 前記複数の放電セルは、容量性負荷を含み、 前記回収手段は、 一端が前記容量性負荷に接続される少なくとも一つのイ
    ンダクタンス素子を有するインダクタンス手段と、 前記容量性負荷と前記インダクタンス素子とのLC共振
    により前記駆動パルスを駆動する共振駆動手段とを含
    み、 前記検出手段により検出された点灯率に応じて前記LC
    共振の共振時間を変化させるように前記回収手段を制御
    する制御手段をさらに備えることを特徴とする表示装
    置。
  8. 【請求項8】 前記インダクタンス手段は、インダクタ
    ンス値を変化させることができる可変インダクタンス手
    段を含み、 前記制御手段は、前記検出手段により検出された点灯率
    に応じて前記可変インダクタンス手段のインダクタンス
    値を変化させることを特徴とする請求項1または7記載
    の表示装置。
  9. 【請求項9】 前記可変インダクタンス手段は、 並列に接続された複数のインダクタンス素子と、 前記制御手段に制御され、前記複数のインダクタンス素
    子のうち所定のインダクタンス素子を選択する選択手段
    とを含むことを特徴とする請求項8記載の表示装置。
  10. 【請求項10】 前記可変インダクタンス手段は、 直列に接続された複数のインダクタンス素子と、 前記制御手段に制御され、前記複数のインダクタンス素
    子のうち所定のインダクタンス素子を選択する選択手段
    とを含むことを特徴とする請求項8記載の表示装置。
  11. 【請求項11】 前記回収手段は、 前記容量性負荷から電荷を回収するための容量性素子を
    さらに含み、 前記可変インダクタンス手段は、 第1のインダクタンス素子を含み、 前記共振駆動手段は、 前記容量性負荷と前記容量性素子との間に前記第1のイ
    ンダクタンス素子と直列に接続される第1のスイッチ手
    段を含み、 前記可変インダクタンス手段は、 前記第1のインダクタンス素子の両端に直列に接続され
    る第2のインダクタンス素子および第2のスイッチ手段
    をさらに含み、 前記制御手段は、前記第1および第2のスイッチ手段の
    オン/オフ状態を制御することを特徴とする請求項8記
    載の表示装置。
  12. 【請求項12】 前記回収手段は、 前記容量性負荷から電荷を回収するための容量性素子を
    さらに含み、 前記可変インダクタンス手段は、 第1のインダクタンス素子を含み、 前記共振駆動手段は、 前記容量性負荷と前記容量性素子との間に前記第1のイ
    ンダクタンス素子と直列に接続される第1のスイッチ手
    段を含み、 前記可変インダクタンス手段は、 前記容量性負荷と前記容量性素子との間に直列に接続さ
    れる第2のインダクタンス素子および第2のスイッチ手
    段をさらに含み、 前記制御手段は、前記第1および第2のスイッチ手段の
    オン/オフ状態を制御することを特徴とする請求項8記
    載の表示装置。
  13. 【請求項13】 前記共振駆動手段は、 前記容量性負荷と前記容量性素子との間に直列に接続さ
    れる第3のインダクタンス素子および第3のスイッチ手
    段をさらに含み、 前記制御手段は、前記回収時間のうち前記放電セルが放
    電する放電回収時間に前記第1および第2のスイッチ手
    段の少なくとも一方をオンさせ、前記回収時間のうち前
    記放電セルが放電しない非放電回収時間に前記第3のス
    イッチ手段をオンさせることを特徴とする請求項12記
    載の表示装置。
  14. 【請求項14】 前記共振駆動手段は、 前記第1のスイッチ手段に並列に接続される第3のスイ
    ッチ手段をさらに含み、 前記可変インダクタンス手段は、 前記第2のスイッチ手段に並列に接続される第4のスイ
    ッチ手段をさらに含み、 前記制御手段は、前記第1〜第4のスイッチ手段のオン
    /オフ状態を制御することを特徴とする請求項12記載
    の表示装置。
  15. 【請求項15】 前記制御手段は、前記第1のスイッチ
    手段がオンした後に前記第2のスイッチ手段がオンする
    ように前記第1および第2のスイッチ手段のオン/オフ
    状態を制御することを特徴とする請求項11〜14のい
    ずれかに記載の表示装置。
  16. 【請求項16】 1フィールドを複数のサブフィールド
    に分割してサブフィールドごとに選択された放電セルを
    放電させて階調表示を行うために、1フィールドの画像
    データを各サブフィールドの画像データに変換する変換
    手段をさらに備え、 前記検出手段は、サブフィールドごとの点灯率を検出す
    るサブフィールド点灯率検出手段を含み、 前記制御手段は、前記サブフィールド点灯率検出手段に
    より検出されたサブフィールドごとの点灯率に応じて前
    記第2のスイッチ手段がオンする期間を制御することを
    特徴とする請求項11〜15のいずれかに記載の表示装
    置。
  17. 【請求項17】 前記第1および第2のスイッチ手段
    は、直列に接続された電界効果型トランジスタおよびダ
    イオード、直列に接続された2つの電界効果型トランジ
    スタ、および絶縁ゲート型バイポーラトランジスタのう
    ちのいずれか一つであることを特徴とする請求項11〜
    16のいずれかに記載の表示装置。
  18. 【請求項18】 前記制御手段は、前記検出手段により
    検出された点灯率が小さいほど前記LC共振の共振時間
    が長くなるように前記回収手段を制御することを特徴と
    する請求項8〜17のいずれかに記載の表示装置。
  19. 【請求項19】 前記制御手段は、前記検出手段により
    検出された点灯率に応じて前記駆動パルスの周期を変化
    させることを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記
    載の表示装置。
  20. 【請求項20】 複数の放電セルを選択的に放電させて
    画像を表示する表示装置の駆動方法であって、 前記複数の放電セルは、容量性負荷を含み、 前記表示装置は、一端が前記容量性負荷に接続される少
    なくとも一つのインダクタンス素子を有するインダクタ
    ンス手段を含み、 前記放電セルに蓄積された電荷を回収し、回収された電
    荷を用いて前記容量性負荷と前記インダクタンス素子と
    のLC共振により駆動パルスを駆動するステップと、 前記複数の放電セルのうち同時に点灯させる放電セルの
    点灯率を検出するステップと、 前記検出ステップにより検出された点灯率に応じて前記
    回収ステップにおいて前記駆動パルスが駆動される回収
    時間および前記LC共振の共振時間を変化させるステッ
    プとを含むことを特徴とする表示装置の駆動方法。
  21. 【請求項21】 複数の放電セルを選択的に放電させて
    画像を表示する表示装置の駆動方法であって、 前記複数の放電セルは、容量性負荷を含み、 前記表示装置は、一端が前記容量性負荷に接続される少
    なくとも一つのインダクタンス素子を有するインダクタ
    ンス手段を含み、 前記放電セルに蓄積された電荷を回収し、回収された電
    荷を用いて前記容量性負荷と前記インダクタンス素子と
    のLC共振により駆動パルスを駆動するステップと、 前記複数の放電セルのうち同時に点灯させる放電セルの
    点灯率を検出するステップと、 前記検出ステップにより検出された点灯率に応じて前記
    LC共振の共振時間を変化させるステップとを含むこと
    を特徴とする表示装置の駆動方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005017346A (ja) * 2003-06-23 2005-01-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイ装置
US7619592B2 (en) 2004-11-12 2009-11-17 Samsung Sdi Co., Ltd. Driving method of plasma display panel
WO2010146787A1 (ja) * 2009-06-15 2010-12-23 パナソニック株式会社 プラズマディスプレイパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイ装置

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