JP2003057281A - 電波暗室、放射電磁波測定システムおよび放射電磁波の測定方法 - Google Patents
電波暗室、放射電磁波測定システムおよび放射電磁波の測定方法Info
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- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電波暗室内で被試験体から放射される電磁波
を測定する際に、被試験体と電磁波測定用のアンテナと
の距離を長く確保する。 【解決手段】 電波暗室10は、被試験体14の設置領
域の上方に、被試験体14から放射された電磁波を、そ
の放射方向に応じた床面18側の測定位置(P1,P2,・・・,P
n)に向けて反射する。各測定位置(P1,P2,・・・,Pn)におい
てアンテナ22で受信した電磁波の強度は、放射電磁波
測定装置36で補正され、被試験体14から各方向に向
けて放射された電磁波の、所定距離離間した位置におけ
る受信強度として取得される。
を測定する際に、被試験体と電磁波測定用のアンテナと
の距離を長く確保する。 【解決手段】 電波暗室10は、被試験体14の設置領
域の上方に、被試験体14から放射された電磁波を、そ
の放射方向に応じた床面18側の測定位置(P1,P2,・・・,P
n)に向けて反射する。各測定位置(P1,P2,・・・,Pn)におい
てアンテナ22で受信した電磁波の強度は、放射電磁波
測定装置36で補正され、被試験体14から各方向に向
けて放射された電磁波の、所定距離離間した位置におけ
る受信強度として取得される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電波暗室、放射電磁
波測定システムおよび放射電磁波の測定方法に関し、特
に、被試験体と電磁波測定用のアンテナとの距離を電波
暗室の規模に対してより大きく設定することを可能とす
る技術に関する。
波測定システムおよび放射電磁波の測定方法に関し、特
に、被試験体と電磁波測定用のアンテナとの距離を電波
暗室の規模に対してより大きく設定することを可能とす
る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器等から放射される電磁波の測定
試験は、外部から到来する電磁波および内部反射波の影
響を極力排除するため、電波暗室内で行われる。電子機
器等の測定試験の規格の一つであるEMC(Electro Ma
gnetic Compatibility)測定規格(例えばVCCI[情
報処理装置等電波障害自主規制協議会]規格)では、被
試験体から電磁波測定用のアンテナまでの距離は、条件
に応じて種々設定されているが、その中には、被試験体
とアンテナとの間の水平方向の距離を10m以上とする
試験条件も含まれている。
試験は、外部から到来する電磁波および内部反射波の影
響を極力排除するため、電波暗室内で行われる。電子機
器等の測定試験の規格の一つであるEMC(Electro Ma
gnetic Compatibility)測定規格(例えばVCCI[情
報処理装置等電波障害自主規制協議会]規格)では、被
試験体から電磁波測定用のアンテナまでの距離は、条件
に応じて種々設定されているが、その中には、被試験体
とアンテナとの間の水平方向の距離を10m以上とする
試験条件も含まれている。
【0003】またEMC測定規格とは別に、被試験体か
ら所定距離離間した円弧上の水平位置から直上位置まで
の複数のアンテナ位置(測定点)での測定結果より、被
試験体から各方向に放射される電磁波の強度分布として
の放射方向特性を取得する場合がある。この場合、さら
に被試験体の載置台を水平面内で回転させ、各回転姿勢
毎に電磁波の強度分布を取得することで、被試験体を中
心として所定距離離間した球面上の位置での電磁波の強
度分布を取得することができる。
ら所定距離離間した円弧上の水平位置から直上位置まで
の複数のアンテナ位置(測定点)での測定結果より、被
試験体から各方向に放射される電磁波の強度分布として
の放射方向特性を取得する場合がある。この場合、さら
に被試験体の載置台を水平面内で回転させ、各回転姿勢
毎に電磁波の強度分布を取得することで、被試験体を中
心として所定距離離間した球面上の位置での電磁波の強
度分布を取得することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水平方
向に長い距離を必要とする試験は、室内の広い大きな電
波暗室でなければ、これを実施することができなかっ
た。大きな電波暗室は、占有スペースが大きくなるとと
もに、製造コストも高くなってしまう。
向に長い距離を必要とする試験は、室内の広い大きな電
波暗室でなければ、これを実施することができなかっ
た。大きな電波暗室は、占有スペースが大きくなるとと
もに、製造コストも高くなってしまう。
【0005】また、被試験体の周囲の各方向で測定を行
う場合にも、被試験体とアンテナとの距離が、電波暗室
の広さによって制限されてしまうという問題があった。
すなわちこの場合にも、離間距離の長い試験は、床面積
および高さともに大きな電波暗室でなければ、これを実
施することができなかった。
う場合にも、被試験体とアンテナとの距離が、電波暗室
の広さによって制限されてしまうという問題があった。
すなわちこの場合にも、離間距離の長い試験は、床面積
および高さともに大きな電波暗室でなければ、これを実
施することができなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる電波暗室
は、被試験体の設置領域の上方となる位置に、被試験体
から放射された電磁波をその放射方向に応じた床面側の
測定位置に向けて反射する反射鏡を備える。このような
構成により、被試験体から放射され一旦反射鏡で反射さ
れた電磁波を測定することができるので、被試験体から
直接伝搬した電磁波を測定する場合に比して被試験体か
らアンテナまでの距離を長くとることができる。なお、
被試験体からの電磁波の放射方向と測定位置とはそれぞ
れ一対一に対応付けられるのが望ましい。
は、被試験体の設置領域の上方となる位置に、被試験体
から放射された電磁波をその放射方向に応じた床面側の
測定位置に向けて反射する反射鏡を備える。このような
構成により、被試験体から放射され一旦反射鏡で反射さ
れた電磁波を測定することができるので、被試験体から
直接伝搬した電磁波を測定する場合に比して被試験体か
らアンテナまでの距離を長くとることができる。なお、
被試験体からの電磁波の放射方向と測定位置とはそれぞ
れ一対一に対応付けられるのが望ましい。
【0007】また本発明では、前記反射鏡は、被試験体
から複数の放射方向に放射された電磁波を略同じ方向に
向けて反射するのが好適である。こうすれば、複数の放
射方向に対する測定での各測定位置についてアンテナの
指向性を一定にしておくことができるので、より容易に
より高精度な測定が可能となる。
から複数の放射方向に放射された電磁波を略同じ方向に
向けて反射するのが好適である。こうすれば、複数の放
射方向に対する測定での各測定位置についてアンテナの
指向性を一定にしておくことができるので、より容易に
より高精度な測定が可能となる。
【0008】また本発明では、前記反射鏡の鏡面と所定
の鉛直平面との交線が放物線となるのが好適である。被
試験体をこの放物線の焦点に配置すると、当該鉛直面内
で放物線の各方向に向けて放射される電磁波に対する反
射波の方向は略同じ方向となる。すなわちこのような構
成により、より容易により高精度な測定が可能となる。
の鉛直平面との交線が放物線となるのが好適である。被
試験体をこの放物線の焦点に配置すると、当該鉛直面内
で放物線の各方向に向けて放射される電磁波に対する反
射波の方向は略同じ方向となる。すなわちこのような構
成により、より容易により高精度な測定が可能となる。
【0009】また本発明では、前記反射鏡により被試験
体からの電磁波が被試験体に向けて反射されるのを抑制
する反射抑制部材を備えるのが好適である。上記のよう
に反射鏡を設置した場合、方向によっては(例えば被試
験体の直上方向等)、反射鏡での反射波が再び被試験体
に戻って放射電磁波に干渉してしまい、精度良く放射電
磁波を測定することが困難となってしまう場合がある。
本発明では、このような反射抑制体を設けることで、放
射電磁波の測定をより精度良く行うことができるように
なる。
体からの電磁波が被試験体に向けて反射されるのを抑制
する反射抑制部材を備えるのが好適である。上記のよう
に反射鏡を設置した場合、方向によっては(例えば被試
験体の直上方向等)、反射鏡での反射波が再び被試験体
に戻って放射電磁波に干渉してしまい、精度良く放射電
磁波を測定することが困難となってしまう場合がある。
本発明では、このような反射抑制体を設けることで、放
射電磁波の測定をより精度良く行うことができるように
なる。
【0010】また本発明にかかる電波暗室用の放射電磁
波測定システムは、放射方向に応じた床面側の各測定位
置に電磁波を受信するアンテナを移動させるアンテナ移
動機構を備える。このような構成によれば、各測定位置
にアンテナを設置することにより、放射電磁波の強度の
方向特性を取得することができるようになる。
波測定システムは、放射方向に応じた床面側の各測定位
置に電磁波を受信するアンテナを移動させるアンテナ移
動機構を備える。このような構成によれば、各測定位置
にアンテナを設置することにより、放射電磁波の強度の
方向特性を取得することができるようになる。
【0011】また本発明にかかる電波暗室用の放射電磁
波測定システムは、被試験体から電磁波を受信するアン
テナまでの反射鏡を経由した電磁波の伝搬距離に応じて
測定結果を補正する補正処理部を備える。このような構
成によれば、伝搬距離の条件を厳密に設定しなくても済
む分、反射鏡あるいはアンテナ移動機構の位置、形状、
あるいは移動範囲等の設定の自由度が増大し、電波暗室
あるいは放射電磁波測定システムをより容易に構成する
ことができるようになる。
波測定システムは、被試験体から電磁波を受信するアン
テナまでの反射鏡を経由した電磁波の伝搬距離に応じて
測定結果を補正する補正処理部を備える。このような構
成によれば、伝搬距離の条件を厳密に設定しなくても済
む分、反射鏡あるいはアンテナ移動機構の位置、形状、
あるいは移動範囲等の設定の自由度が増大し、電波暗室
あるいは放射電磁波測定システムをより容易に構成する
ことができるようになる。
【0012】また本発明にかかる電波暗室用の放射電磁
波測定システムでは、前記補正処理部は、被試験体から
等距離における電磁波強度となるように被試験体からの
各放射方向に対する測定結果を補正するのが好適であ
る。こうすれば、電波暗室あるいはアンテナ移動機構な
どの装置側で構成上の等距離を確保しなくても、被試験
体から各方向に対して等距離で測定した電磁波強度とし
ての放射電磁波の方向特性を取得することができるよう
になる。
波測定システムでは、前記補正処理部は、被試験体から
等距離における電磁波強度となるように被試験体からの
各放射方向に対する測定結果を補正するのが好適であ
る。こうすれば、電波暗室あるいはアンテナ移動機構な
どの装置側で構成上の等距離を確保しなくても、被試験
体から各方向に対して等距離で測定した電磁波強度とし
ての放射電磁波の方向特性を取得することができるよう
になる。
【0013】また本発明にかかる電波暗室用の放射電磁
波測定システムは、被試験体に向けて放射電磁波が反射
されるのを抑制する前記反射抑制部材の設置される位置
と被試験体の設置位置との間に、電磁波を受信するアン
テナを備えるのが好適である。こうすれば、前記反射抑
制体を設けた方向(すなわち反射鏡による反射波が再び
被試験体側に反射される方向)についても放射電磁波の
測定が可能となる。
波測定システムは、被試験体に向けて放射電磁波が反射
されるのを抑制する前記反射抑制部材の設置される位置
と被試験体の設置位置との間に、電磁波を受信するアン
テナを備えるのが好適である。こうすれば、前記反射抑
制体を設けた方向(すなわち反射鏡による反射波が再び
被試験体側に反射される方向)についても放射電磁波の
測定が可能となる。
【0014】また本発明にかかる電波暗室用の放射電磁
波測定システムでは、放射電磁波が被試験体から床面側
の測定位置に直接到来するのを抑制するために、受信ア
ンテナの感度が反射鏡からの反射波の方向に対して最大
となるような手段を備えるのが好適である。本発明で
は、反射鏡からの反射波を測定することで被試験体から
の電磁波の放射特性を取得しようとするものであるが、
アンテナで直接波が受信されると、測定誤差増大の要因
となってしまう。特に測定位置が被試験体に近い場合に
は、直接波の影響は顕著なものとなる。すなわち、この
ような構成によれば、電磁波の測定精度を向上すること
ができる。
波測定システムでは、放射電磁波が被試験体から床面側
の測定位置に直接到来するのを抑制するために、受信ア
ンテナの感度が反射鏡からの反射波の方向に対して最大
となるような手段を備えるのが好適である。本発明で
は、反射鏡からの反射波を測定することで被試験体から
の電磁波の放射特性を取得しようとするものであるが、
アンテナで直接波が受信されると、測定誤差増大の要因
となってしまう。特に測定位置が被試験体に近い場合に
は、直接波の影響は顕著なものとなる。すなわち、この
ような構成によれば、電磁波の測定精度を向上すること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1は、本実施形態にかかる
電波暗室10および放射電磁波測定システム12を示す
構成図、また図2は、電波暗室10の反射鏡20の立体
的な形状を示すための斜視図である。
図面を参照して説明する。図1は、本実施形態にかかる
電波暗室10および放射電磁波測定システム12を示す
構成図、また図2は、電波暗室10の反射鏡20の立体
的な形状を示すための斜視図である。
【0016】図1に示すように、電波暗室10は、被試
験体14の設置領域の上方となる位置(例えば天井)
に、被試験体14から上方の各方向に放射された電磁波
を床面18側に反射する反射鏡20を備える。床面18
上には、反射鏡20からの反射波を受信する電磁波測定
用のアンテナ22が設けられる。すなわち本実施形態で
は、被試験体14から放射される直接波ではなく、反射
鏡20による反射波を測定することで、被試験体14か
らアンテナ22までの距離をより長くとることを可能と
している。なお、側壁面13上および床面18上には、
室内側に向けて頂部が突出するように角錐状の電波吸収
体15が敷き詰められており、これらにより、不要な内
部反射波が抑制されている。
験体14の設置領域の上方となる位置(例えば天井)
に、被試験体14から上方の各方向に放射された電磁波
を床面18側に反射する反射鏡20を備える。床面18
上には、反射鏡20からの反射波を受信する電磁波測定
用のアンテナ22が設けられる。すなわち本実施形態で
は、被試験体14から放射される直接波ではなく、反射
鏡20による反射波を測定することで、被試験体14か
らアンテナ22までの距離をより長くとることを可能と
している。なお、側壁面13上および床面18上には、
室内側に向けて頂部が突出するように角錐状の電波吸収
体15が敷き詰められており、これらにより、不要な内
部反射波が抑制されている。
【0017】反射鏡20は、被試験体14から到来した
電磁波を、被試験体14からの放射方向に応じた床面1
8側の測定位置(P1,P2,・・・,Pn)に向けて反射する。より
具体的には、反射鏡20は、例えば鉛直上方にくぼむ凹
状の鏡面20aを備えている。この鏡面20aと所定の
鉛直平面との交線は放物線となっており、反射鏡20の
鏡面20aは、立体的には、図2に示すように、放物線
Pr(太い破線)を鉛直方向に伸びる対称軸Cまわりに
回転させてできる回転放物面に相当する曲面となってい
る。放物線(あるいは放物面)の焦点F(図1)に設置
された被試験体14から該鉛直平面に沿って上方の各方
向に放射された電磁波は、反射鏡20によって、所定の
方向(例えば鉛直下方)に向かう平行な反射波となり、
被試験体14からの放射方向に応じてそれぞれ異なる測
定位置(P1,P2,・・・,Pn)に到達する。すなわち、被試験体
14からの放射方向と測定位置(P1,P2,・・・,Pn)とは、そ
れぞれ一対一で対応することになる。図1の例では、被
試験体14から放射された電磁波は、放射方向が水平方
向に近いほど被試験体14に対して遠い側の測定位置
(P1側)に、また放射方向が鉛直方向に近いほど被試験
体14に対して近い側の測定位置(Pn側)に到達する。
電磁波を、被試験体14からの放射方向に応じた床面1
8側の測定位置(P1,P2,・・・,Pn)に向けて反射する。より
具体的には、反射鏡20は、例えば鉛直上方にくぼむ凹
状の鏡面20aを備えている。この鏡面20aと所定の
鉛直平面との交線は放物線となっており、反射鏡20の
鏡面20aは、立体的には、図2に示すように、放物線
Pr(太い破線)を鉛直方向に伸びる対称軸Cまわりに
回転させてできる回転放物面に相当する曲面となってい
る。放物線(あるいは放物面)の焦点F(図1)に設置
された被試験体14から該鉛直平面に沿って上方の各方
向に放射された電磁波は、反射鏡20によって、所定の
方向(例えば鉛直下方)に向かう平行な反射波となり、
被試験体14からの放射方向に応じてそれぞれ異なる測
定位置(P1,P2,・・・,Pn)に到達する。すなわち、被試験体
14からの放射方向と測定位置(P1,P2,・・・,Pn)とは、そ
れぞれ一対一で対応することになる。図1の例では、被
試験体14から放射された電磁波は、放射方向が水平方
向に近いほど被試験体14に対して遠い側の測定位置
(P1側)に、また放射方向が鉛直方向に近いほど被試験
体14に対して近い側の測定位置(Pn側)に到達する。
【0018】床面18上には、アンテナ22を上記鉛直
平面内で水平移動させ各測定位置(P1,P2,・・・,Pn)で静置
させるアンテナ移動機構24が設けられている。より具
体的には、このアンテナ移動機構24は、床面18上で
水平方向に延設されるレール24aと、アンテナ22を
支持してレール24a上を移動自在なスライダ24b
と、を備えている。スライダ24bは、図示しない駆動
機構(例えばACサーボモータ等)によって駆動され
る。
平面内で水平移動させ各測定位置(P1,P2,・・・,Pn)で静置
させるアンテナ移動機構24が設けられている。より具
体的には、このアンテナ移動機構24は、床面18上で
水平方向に延設されるレール24aと、アンテナ22を
支持してレール24a上を移動自在なスライダ24b
と、を備えている。スライダ24bは、図示しない駆動
機構(例えばACサーボモータ等)によって駆動され
る。
【0019】上記構成によれば、アンテナ移動機構24
によって測定位置(P1,P2,・・・,Pn)に移動されたアンテナ
22により、測定位置(P1,P2,・・・,Pn)にそれぞれ対応す
る方向に被試験体14から放射された電磁波を受信し、
その強度を測定することができる。また反射鏡20の各
点からの反射波が略同じ方向(例えば鉛直下方)に向か
う波となる場合、各測定位置(P1,P2,・・・,Pn)において、
アンテナ22の指向方向が反射波の進行方向の逆方向
(例えば鉛直上方)となるようにすればよい。図1の場
合、床面18に対して水平な方向に移動するスライダ2
4bに、アンテナ22を、その指向方向が鉛直上方とな
る姿勢で固定支持すればよい。すなわち、反射鏡20
を、被試験体14から複数の放射方向に放射された電磁
波を略同じ方向に向けて反射するように構成することに
より、アンテナ22の支持構成を簡素化することができ
る。またアンテナ22の指向性22aは、図1に示すよ
うに、反射波の進行方向の逆方向に鋭く、アンテナ22
の感度が反射鏡20からの反射波の進行方向に対して最
大となるようにするのが望ましい。こうすることで、強
度測定における放射方向の分解能を高くすることができ
るとともに、目的とする反射波以外の電磁波(例えば被
試験体14から直接到来する電磁波)による干渉を抑制
することができる。
によって測定位置(P1,P2,・・・,Pn)に移動されたアンテナ
22により、測定位置(P1,P2,・・・,Pn)にそれぞれ対応す
る方向に被試験体14から放射された電磁波を受信し、
その強度を測定することができる。また反射鏡20の各
点からの反射波が略同じ方向(例えば鉛直下方)に向か
う波となる場合、各測定位置(P1,P2,・・・,Pn)において、
アンテナ22の指向方向が反射波の進行方向の逆方向
(例えば鉛直上方)となるようにすればよい。図1の場
合、床面18に対して水平な方向に移動するスライダ2
4bに、アンテナ22を、その指向方向が鉛直上方とな
る姿勢で固定支持すればよい。すなわち、反射鏡20
を、被試験体14から複数の放射方向に放射された電磁
波を略同じ方向に向けて反射するように構成することに
より、アンテナ22の支持構成を簡素化することができ
る。またアンテナ22の指向性22aは、図1に示すよ
うに、反射波の進行方向の逆方向に鋭く、アンテナ22
の感度が反射鏡20からの反射波の進行方向に対して最
大となるようにするのが望ましい。こうすることで、強
度測定における放射方向の分解能を高くすることができ
るとともに、目的とする反射波以外の電磁波(例えば被
試験体14から直接到来する電磁波)による干渉を抑制
することができる。
【0020】また、図1に示す電波暗室10では、反射
鏡20により被試験体14からの電磁波が被試験体14
に向けて反射されるのを抑制する反射抑制部材26が設
けられている。より具体的には、被試験体14から反射
波の進行方向(例えば鉛直下方)の逆方向に遡った位置
(例えば被試験体14から鉛直上方の領域)の鏡面20
a上に、反射抑制部材(例えば電波吸収体)26が設け
られる。このような構成により、被試験体14から放射
された電磁波が反射鏡20で反射されて再び被試験体1
4に戻り、放射電磁波と干渉するのを抑制することがで
きる。
鏡20により被試験体14からの電磁波が被試験体14
に向けて反射されるのを抑制する反射抑制部材26が設
けられている。より具体的には、被試験体14から反射
波の進行方向(例えば鉛直下方)の逆方向に遡った位置
(例えば被試験体14から鉛直上方の領域)の鏡面20
a上に、反射抑制部材(例えば電波吸収体)26が設け
られる。このような構成により、被試験体14から放射
された電磁波が反射鏡20で反射されて再び被試験体1
4に戻り、放射電磁波と干渉するのを抑制することがで
きる。
【0021】また、図1に示す電波暗室10では、被試
験体14と反射抑制部材26との間に、被試験体14か
ら反射抑制部材26の設置領域に向けて放射される電磁
波を測定するためのアンテナ28が設けられる。なおア
ンテナ28は、被試験体14から直接到来する電磁波を
受信する。この領域には、アンテナ28を水平方向に移
動させるアンテナ移動機構30が設けられる。アンテナ
移動機構30は、反射鏡20(天井)に設置された水平
方向に伸びるレール30aと、アンテナ28を支持しレ
ール30a上を水平方向に移動するスライダ30bと、
スライダ30bをレール30aに沿って移動させる駆動
機構(例えばACサーボモータ等;図示せず)と、を備
える。このようなアンテナ移動機構30を備えることに
より、反射抑制部材26の設置領域を比較的広く設定し
た場合にも、その領域内の各位置で電磁波を測定するこ
とができる。
験体14と反射抑制部材26との間に、被試験体14か
ら反射抑制部材26の設置領域に向けて放射される電磁
波を測定するためのアンテナ28が設けられる。なおア
ンテナ28は、被試験体14から直接到来する電磁波を
受信する。この領域には、アンテナ28を水平方向に移
動させるアンテナ移動機構30が設けられる。アンテナ
移動機構30は、反射鏡20(天井)に設置された水平
方向に伸びるレール30aと、アンテナ28を支持しレ
ール30a上を水平方向に移動するスライダ30bと、
スライダ30bをレール30aに沿って移動させる駆動
機構(例えばACサーボモータ等;図示せず)と、を備
える。このようなアンテナ移動機構30を備えることに
より、反射抑制部材26の設置領域を比較的広く設定し
た場合にも、その領域内の各位置で電磁波を測定するこ
とができる。
【0022】被試験体14を載置する載置台34は、図
示しない回転機構を備え、床面18に垂直な中心軸(鉛
直軸)周りに回転自在に(すなわち床面18に平行な面
内[水平面内]で回転自在に)構成されている。載置台
34の複数の回転姿勢(例えば1周[360deg]を10deg
ずつ分割した角度)について、アンテナ22,28によ
り各測定位置で取得された測定結果により、被試験体1
4から所定距離離れた球面上における電磁波の強度分布
を取得することが可能となる。なお、載置台34を回転
させるのに替えて、載置台34を固定し、アンテナ移動
機構24が中心軸周りに回転自在となるように構成して
も、同様の強度分布を取得することができる。
示しない回転機構を備え、床面18に垂直な中心軸(鉛
直軸)周りに回転自在に(すなわち床面18に平行な面
内[水平面内]で回転自在に)構成されている。載置台
34の複数の回転姿勢(例えば1周[360deg]を10deg
ずつ分割した角度)について、アンテナ22,28によ
り各測定位置で取得された測定結果により、被試験体1
4から所定距離離れた球面上における電磁波の強度分布
を取得することが可能となる。なお、載置台34を回転
させるのに替えて、載置台34を固定し、アンテナ移動
機構24が中心軸周りに回転自在となるように構成して
も、同様の強度分布を取得することができる。
【0023】また、図1に示す電波暗室10では、被試
験体14から放射された電磁波が床面18側のアンテナ
22に直接到来するのを抑制するために、受信アンテナ
の感度が反射鏡20からの反射波の方向に対して最大と
なるような手段を備えており、破線Bより床面18側に
は、被試験体14からの電磁波が直接到達しないように
構成されている。このように、被試験体14からアンテ
ナ22に電磁波が直接到達しない領域に、反射波を測定
するためのアンテナ22の測定位置(P1,P2,・・・,Pn)を設
定することにより、直接波による干渉の少ない、より高
精度な電磁波の測定が実現される。なお、アンテナ移動
機構24,30および載置台32,34(載置台32以
外の構成要素)については、少なくともその表面が電波
の反射が少ない部材(例えば電波吸収体)および/また
は形状とするのが望ましい。このような部材としては、
例えば、紙、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリプロピ
レン、グラスウール、乾燥木材、FRP等がある。
験体14から放射された電磁波が床面18側のアンテナ
22に直接到来するのを抑制するために、受信アンテナ
の感度が反射鏡20からの反射波の方向に対して最大と
なるような手段を備えており、破線Bより床面18側に
は、被試験体14からの電磁波が直接到達しないように
構成されている。このように、被試験体14からアンテ
ナ22に電磁波が直接到達しない領域に、反射波を測定
するためのアンテナ22の測定位置(P1,P2,・・・,Pn)を設
定することにより、直接波による干渉の少ない、より高
精度な電磁波の測定が実現される。なお、アンテナ移動
機構24,30および載置台32,34(載置台32以
外の構成要素)については、少なくともその表面が電波
の反射が少ない部材(例えば電波吸収体)および/また
は形状とするのが望ましい。このような部材としては、
例えば、紙、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリプロピ
レン、グラスウール、乾燥木材、FRP等がある。
【0024】アンテナ22,28で取得された受信信号
は、放射電磁波測定装置36に入力され、処理される。
放射電磁波測定装置36は、システム12各部の制御を
司るとともに測定結果の処理を行う制御部(例えばCP
U等)38と、アンテナ22,28で取得した電磁波の
強度を補正する補正処理部40と、制御部38の処理に
関するパラメータを記憶する記憶部(例えばRAM、R
OMまたはハードディスク等)42と、測定結果を出力
する出力部(例えばディスプレイ等)44と、を備え
る。
は、放射電磁波測定装置36に入力され、処理される。
放射電磁波測定装置36は、システム12各部の制御を
司るとともに測定結果の処理を行う制御部(例えばCP
U等)38と、アンテナ22,28で取得した電磁波の
強度を補正する補正処理部40と、制御部38の処理に
関するパラメータを記憶する記憶部(例えばRAM、R
OMまたはハードディスク等)42と、測定結果を出力
する出力部(例えばディスプレイ等)44と、を備え
る。
【0025】記憶部42には、各測定位置にアンテナ2
2,28を移動させるためのアンテナ移動機構24,3
0の制御パラメータ、および所定の回転姿勢となるよう
載置台34を回転させるための制御パラメータが記憶さ
れている。制御部38は、それら制御パラメータを取得
してアンテナ移動機構24,30の駆動機構あるいは載
置台34の回転機構の制御を行う。また記憶部42に
は、載置台34の各回転姿勢について取得された各測定
位置での測定結果または所定の処理済みの出力用データ
が格納される。さらに記憶部42には、測定結果を処理
するのに必要なデータとして、例えば、測定位置と放射
方向との対応付けを示すデータ、および各測定位置まで
の電磁波の伝搬距離が格納されている。これにより、制
御部38は、出力部44で出力するデータを生成するこ
とができる。
2,28を移動させるためのアンテナ移動機構24,3
0の制御パラメータ、および所定の回転姿勢となるよう
載置台34を回転させるための制御パラメータが記憶さ
れている。制御部38は、それら制御パラメータを取得
してアンテナ移動機構24,30の駆動機構あるいは載
置台34の回転機構の制御を行う。また記憶部42に
は、載置台34の各回転姿勢について取得された各測定
位置での測定結果または所定の処理済みの出力用データ
が格納される。さらに記憶部42には、測定結果を処理
するのに必要なデータとして、例えば、測定位置と放射
方向との対応付けを示すデータ、および各測定位置まで
の電磁波の伝搬距離が格納されている。これにより、制
御部38は、出力部44で出力するデータを生成するこ
とができる。
【0026】補正処理部40は、アンテナ22,28で
受信した電磁波の強度の補正を行う。この補正により、
例えば、被試験体14から各方向に向けて放射された電
磁波が所定距離離れた位置で受信された場合の強度が取
得される。こうして取得された受信強度は電磁波の放射
方向特性を示すことになる。電磁波の受信強度は、電磁
波の伝搬距離の自乗に反比例するから、各方向に向けて
放射された電磁波の被試験体14からアンテナ22,2
8までの伝搬距離をL1、電磁波の強度を取得する所定
距離をL2、またアンテナ22,28で取得された電磁
波の強度をA1とすると、次の式(1)により所定距離
L2における電磁波の強度A2を取得することができ
る。
受信した電磁波の強度の補正を行う。この補正により、
例えば、被試験体14から各方向に向けて放射された電
磁波が所定距離離れた位置で受信された場合の強度が取
得される。こうして取得された受信強度は電磁波の放射
方向特性を示すことになる。電磁波の受信強度は、電磁
波の伝搬距離の自乗に反比例するから、各方向に向けて
放射された電磁波の被試験体14からアンテナ22,2
8までの伝搬距離をL1、電磁波の強度を取得する所定
距離をL2、またアンテナ22,28で取得された電磁
波の強度をA1とすると、次の式(1)により所定距離
L2における電磁波の強度A2を取得することができ
る。
【数1】
A2=A1・(L1/L2)2 ・・・ (1)
なお、記憶部42には、測定位置(P1,P2,・・・,Pn)毎に伝
搬距離L1を示すパラメータが格納されており、補正処
理部40は、このパラメータを用いて強度A2を取得す
る。
搬距離L1を示すパラメータが格納されており、補正処
理部40は、このパラメータを用いて強度A2を取得す
る。
【0027】出力部44は、補正処理部40の処理結果
に基づき、所定距離L2での受信強度A2を出力する。
これを出力するための出力データは、制御部38におい
て、被試験体14から所定距離L2離間した半球面上に
おける受信強度A2の分布を出力部44において例えば
立体的に表現するための画像データとして生成される。
に基づき、所定距離L2での受信強度A2を出力する。
これを出力するための出力データは、制御部38におい
て、被試験体14から所定距離L2離間した半球面上に
おける受信強度A2の分布を出力部44において例えば
立体的に表現するための画像データとして生成される。
【0028】以上、本発明の好適な実施形態について説
明したが、本発明は上記実施形態には限定されない。例
えば、図3に示すように、反射鏡60を、放物線Pr
(太い破線)に沿った細長い曲面状の鏡面60aを備え
た構成としてもよい。この場合、載置台34および/ま
たは反射鏡60を鉛直軸Cを中心として相対的に回転し
た各角度位置で測定を行うことにより、被試験体から鉛
直軸Cの周囲の各方向に放射される電磁波の強度、ひい
ては被試験体から所定距離離間した半球面上における受
信強度の分布を取得することができる。また、反射鏡
は、連続的な曲面として構成するのではなく、要素とし
ての小さな平面鏡を複数組み合わせて構成するようにし
てもよい。また、上記実施形態では、アンテナ(22,
28)をスライダ(24b,30b)に一定姿勢となる
ように固定支持したが、各測定位置においてその指向方
向が可変自在となるよう、例えばアンテナをスライダに
回動自在に支持するようにしてもよい。
明したが、本発明は上記実施形態には限定されない。例
えば、図3に示すように、反射鏡60を、放物線Pr
(太い破線)に沿った細長い曲面状の鏡面60aを備え
た構成としてもよい。この場合、載置台34および/ま
たは反射鏡60を鉛直軸Cを中心として相対的に回転し
た各角度位置で測定を行うことにより、被試験体から鉛
直軸Cの周囲の各方向に放射される電磁波の強度、ひい
ては被試験体から所定距離離間した半球面上における受
信強度の分布を取得することができる。また、反射鏡
は、連続的な曲面として構成するのではなく、要素とし
ての小さな平面鏡を複数組み合わせて構成するようにし
てもよい。また、上記実施形態では、アンテナ(22,
28)をスライダ(24b,30b)に一定姿勢となる
ように固定支持したが、各測定位置においてその指向方
向が可変自在となるよう、例えばアンテナをスライダに
回動自在に支持するようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被試験体から放射され一旦反射鏡で反射された電磁波を
測定することができる分、被試験体からアンテナまでの
距離を長くとることができる。また、被測定物とアンテ
ナの位置関係によらずアンテナ指向性を変える必要が無
い分、簡易な機構によって3次元的な電磁界分布を知る
ことができる。さらに、反射鏡で反射された電磁波の大
半は、反射抑制部材に対してほぼ垂直角度に入射される
ため、反射抑制部材の反射抑制効果が極めて高い分、高
精度な測定が実現される。
被試験体から放射され一旦反射鏡で反射された電磁波を
測定することができる分、被試験体からアンテナまでの
距離を長くとることができる。また、被測定物とアンテ
ナの位置関係によらずアンテナ指向性を変える必要が無
い分、簡易な機構によって3次元的な電磁界分布を知る
ことができる。さらに、反射鏡で反射された電磁波の大
半は、反射抑制部材に対してほぼ垂直角度に入射される
ため、反射抑制部材の反射抑制効果が極めて高い分、高
精度な測定が実現される。
【図1】 本発明の実施形態にかかる電波暗室および電
磁波測定システムの全体構成を示す図である。
磁波測定システムの全体構成を示す図である。
【図2】 本発明の実施形態にかかる電波暗室の反射鏡
の形状を示す斜視図である。
の形状を示す斜視図である。
【図3】 本発明の別の実施形態にかかる電波暗室の反
射鏡の形状を示す斜視図である。
射鏡の形状を示す斜視図である。
10,50 電波暗室、12 放射電磁波測定システ
ム、14 被試験体、18 床面、20,60 反射
鏡、20a,60a 鏡面、22,28 アンテナ、2
2a アンテナ指向性、24,30 アンテナ移動機
構、26 反射抑制部材、32,34 載置台、36
放射電磁波測定装置、38 制御部、40 補正処理
部、42 記憶部、44 出力部。
ム、14 被試験体、18 床面、20,60 反射
鏡、20a,60a 鏡面、22,28 アンテナ、2
2a アンテナ指向性、24,30 アンテナ移動機
構、26 反射抑制部材、32,34 載置台、36
放射電磁波測定装置、38 制御部、40 補正処理
部、42 記憶部、44 出力部。
Claims (12)
- 【請求項1】 被試験体の設置領域の上方となる位置
に、被試験体から放射された電磁波をその放射方向に応
じた床面側の測定位置に向けて反射する反射鏡を備えた
ことを特徴とする電波暗室。 - 【請求項2】 前記反射鏡は、被試験体から複数の放射
方向に放射された電磁波を略同じ方向に向けて反射する
ことを特徴とする請求項1に記載の電波暗室。 - 【請求項3】 前記反射鏡の鏡面と所定の鉛直平面との
交線が放物線となることを特徴とする請求項1または2
に記載の電波暗室。 - 【請求項4】 前記反射鏡により被試験体からの電磁波
が被試験体に向けて反射されるのを抑制する反射抑制部
材を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
に記載の電波暗室。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の電波
暗室用の放射電磁波測定システムであって、 放射方向に応じた床面側の各測定位置に電磁波を受信す
るアンテナを移動させるアンテナ移動機構を備えること
を特徴とする放射電磁波測定システム。 - 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれかに記載の電波
暗室用の放射電磁波測定システムであって、 被試験体から電磁波を受信するアンテナまでの反射鏡を
経由した電磁波の伝搬距離に応じて測定結果を補正する
補正処理部を備えることを特徴とする放射電磁波測定シ
ステム。 - 【請求項7】 前記補正処理部は、被試験体から等距離
における電磁波強度となるように被試験体からの各放射
方向に対する測定結果を補正することを特徴とする請求
項6に記載の放射電磁波測定システム。 - 【請求項8】 請求項4に記載の電波暗室用の放射電磁
波測定システムであって、 被試験体に向けて放射電磁波が反射されるのを抑制する
前記反射抑制部材の設置される位置と被試験体の設置位
置との間に、電磁波を受信するアンテナを備えることを
特徴とする放射電磁波測定システム。 - 【請求項9】 請求項1乃至4のいずれかに記載の電波
暗室用の放射電磁波測定システムであって、 前記受信アンテナの指向特性を利用し、放射電磁波が被
試験体から床面側の測定位置に直接到来するのを抑制す
ることを特徴とする放射電磁波測定システム。 - 【請求項10】 請求項1乃至4のいずれかに記載の電
波暗室内において、被試験体から放射された電磁波の前
記反射鏡による反射波を、被試験体からの放射方向に応
じた床面側の測定位置で測定することを特徴とする放射
電磁波の測定方法。 - 【請求項11】 請求項10に記載の放射電磁波の測定
方法であって、 被試験体から直接到来する電磁波の遮蔽される測定位置
で放射電磁波の測定を行うことを特徴とする放射電磁波
の測定方法。 - 【請求項12】 請求項10または11に記載の放射電
磁波の測定方法であって、 各放射方向に対する測定結果を電磁波の伝搬距離に基づ
いて補正し、被試験体から等距離における電磁波強度を
取得することを特徴とする放射電磁波の測定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001248569A JP2003057281A (ja) | 2001-08-20 | 2001-08-20 | 電波暗室、放射電磁波測定システムおよび放射電磁波の測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001248569A JP2003057281A (ja) | 2001-08-20 | 2001-08-20 | 電波暗室、放射電磁波測定システムおよび放射電磁波の測定方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003057281A true JP2003057281A (ja) | 2003-02-26 |
Family
ID=19077709
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001248569A Pending JP2003057281A (ja) | 2001-08-20 | 2001-08-20 | 電波暗室、放射電磁波測定システムおよび放射電磁波の測定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003057281A (ja) |
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| JP2021124431A (ja) * | 2020-02-06 | 2021-08-30 | アンリツ株式会社 | 試験装置及び試験方法 |
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-
2001
- 2001-08-20 JP JP2001248569A patent/JP2003057281A/ja active Pending
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