JP2003057070A - 磁気エンコーダおよびそれを用いた車輪用軸受 - Google Patents

磁気エンコーダおよびそれを用いた車輪用軸受

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JP2003057070A JP2001248008A JP2001248008A JP2003057070A JP 2003057070 A JP2003057070 A JP 2003057070A JP 2001248008 A JP2001248008 A JP 2001248008A JP 2001248008 A JP2001248008 A JP 2001248008A JP 2003057070 A JP2003057070 A JP 2003057070A
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C41/00Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
    • F16C41/007Encoders, e.g. parts with a plurality of alternating magnetic poles

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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多極磁石と芯金との密着性を向上させること
ができ、多極磁石の剥離による磁気特性の低下を防止で
きる磁気エンコーダを提供する。 【解決手段】 鋼板プレス製の芯金11に、円周方向に
交互に磁極が形成された多極磁石14を一体に接着し、
磁気エンコーダ20とする。多極磁石14は、磁性体粉
を混入させた弾性部材,プラスチック、または焼結磁石
である。多極磁石14を接着する芯金11の接着面11
baの表面粗さをRa0.8以上とする。この接着面1
1baは、ショットブラスト等による粗面化処理面とす
る。この磁気エンコーダ20は、例えば自動車の車輪用
軸受におけるシール装置を構成する部品とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車輪等の回転体
の回転速度を検出する回転検出装置を構成する磁気エン
コーダ、特に自動車のアンチロックブレーキシステムの
制御のための回転検出装置における磁気エンコーダ、お
よびそれを用いた車輪用軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のアンチロックブレーキシステム
(ABS)の制御等のために、車輪等の回転体の回転速
度を検出する回転検出装置が用いられる。この回転検出
装置として、周方向に磁極を交互に形成した磁気エンコ
ーダと、この磁気エンコーダに所定のエアギャップを介
して対面配置されるセンサとで構成したものがある。ま
た、上記磁気エンコーダを、車輪用軸受のシール装置の
構成部品で兼用するようにしたものがある。この種の磁
気エンコーダは、芯金に、円周方向に交互に磁極が形成
された多極磁石を接着したものとされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】自動車の足回りに取付
けられる車輪用軸受は、泥水、塩水、高温、低温等の過
酷な条件下で使用され、またその軸受に組み込まれてい
る磁気エンコーダも、このような条件下に耐え得る性能
が要求される。このような過酷な条件下では、多極磁石
が芯金から剥離することが考えられ、この剥離により、
要求される磁気特性を満足できなくなる可能性がある。
多極磁石の密着性を向上させる手段としては、接着剤の
塗布回数を増やすことや、接着剤の膜厚を厚くすること
が考えられる。しかし実験によると、塗布回数を増やし
ても有意義な密着性の改善は見られず、また膜厚を厚く
することでは密着性の向上効果が得られなかった。
【0004】この発明の目的は、多極磁石と芯金との密
着性を向上させることができ、多極磁石の剥離による磁
気特性の低下を防止できる磁気エンコーダ、およびそれ
を用いた車輪用軸受を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の磁気エンコー
ダは、芯金に、円周方向に交互に磁極が形成された多極
磁石を接着した磁気エンコーダにおいて、上記芯金の接
着面の表面粗さをRa0.8以上としたことを特徴とす
る。上記多極磁石は、磁性体粉が混入された弾性部材ま
たはプラスチックであっても良い。また、上記多極磁石
は、磁性体粉を焼結して形成したものであっても良い。
このように、芯金の接着面の表面粗さをRa0.8以上
と粗くしたところ、この芯金の表面粗さがRa0.2〜
0.6の場合に比べて、実験によると、多極磁石の密着
性の顕著な向上効果が確認された。これは、表面粗さが
粗くなることにより、接着面に凹凸が増え、接触面積が
増大したことにより、密着性が改善したと考えられる。
このように、密着性が向上するため、多極磁石の剥離に
よる磁気特性の低下が防止され、耐久性に優れたものと
なり、厳しい環境下においても、長期にわたり安定した
回転検出を行うことができる。通常、芯金の材料とされ
る鋼板は、表面粗さがRa0.2〜0.6であり、これ
をRa0.8以上の表面粗さとするためには、芯金の接
着面を粗面化処理面とする必要がある。この粗面化処理
面は、例えばショットブラスト処理面であっても良い。
ショットブラスト処理によると、簡単な処理でRa0.
8以上の表面粗さとすることができる。また実験の結
果、Ra0.8以上のショットブラスト処理面とした場
合、多極磁石の密着性の顕著な向上効果が確認された。
【0006】上記多極磁石が、磁性体粉が混入された弾
性部材またはプラスチックである場合は、成形が容易で
あり、芯金に対する係合部分を形成するなど、自由な形
状のものが容易に製造できる。上記多極磁石が、磁性体
粉を焼結して形成したものである場合、すなわち焼結磁
石である場合は、磁力に優れる。多極磁石が、弾性部
材,プラスチック,焼結磁石のいずれである場合も、芯
金の接着面の表面粗さをRa0.8以上と粗くすること
により、多極磁石の密着性が向上する。
【0007】この発明の車輪用軸受は、内方部材および
外方部材と、これら内外の部材間に収容される複数の転
動体と、上記内外の部材間の環状空間の端部を密封する
シール装置とを備える車輪用軸受において、上記シール
装置は、上記内方部材および外方部材のうちの互いに異
なる部材に各々取付けられた第1および第2のシール板
を有し、両シール板は、各々円筒部と立板部とでなる断
面L字状に形成されて互いに対向し、第1のシール板は
芯金であって、上記内方部材および外方部材のうちの回
転側の部材に嵌合され、立板部が軸受の外方側に配され
ると共に、この立板部に周方向に交互に磁極が形成され
た多極磁石が接着され、第2のシール板は、上記立板部
に摺接するサイドリップを一体に有し、この第2のシー
ル板の円筒部と上記第1のシール板の立板部の先端とを
僅かな径方向隙間をもって対峙させ、上記第1のシール
板とこのシール板に一体に接着された上記多極磁石と
で、この発明における上記いずれかの構成の磁気エンコ
ーダとする。この構成の場合、軸受のシール装置の一部
として磁気エンコーダを組み込むことができるので、組
立性が良く、コンパクトに磁気エンコーダを設置でき
る。シール装置は、第1,第2のシール板が対向し、サ
イドリップが摺接するため、密封性能が優れたものとな
る。また、両シール板間の上記径方向隙間により、ラビ
リンスシール効果が得られ、トルク増大を招くことな
く、シール効果が高められる。磁気エンコーダは、車輪
用軸受のシール装置を構成するものであるため、車輪用
軸受における泥水、塩水、高温、低温等の過酷な条件下
で使用されることになる。しかし、磁気エンコーダとし
て、この発明のものを用いているため、このような厳し
い環境下にさらされても、多極磁石の剥離が生じず、磁
気特性の低下が防止され、耐久性に優れたものとなる。
そのため長期にわたり安定した回転検出を行うことがで
きる。
【0008】この発明の車輪用軸受は、上記構成の車輪
用軸受において、上記内方部材および外方部材のうちの
いずれが回転側の部材であるかを問わず、上記第1のシ
ール板が、上記内方部材に嵌合されたものであっても良
い。この場合に、第1のシール板は芯金であって、上記
立板部が軸受の外方側に配されると共に、この立板部に
周方向に交互に磁極が形成され多極磁石が接着される。
第2のシール板は、上記外方部材に嵌合され、上記立板
部に摺接するサイドリップを一体に有し、この第2のシ
ール板の円筒部と第1のシール板の立板部の先端とを僅
かな径方向隙間をもって対峙させる。第1のシール板と
このシール板に一体に接着された上記多極磁石とで、こ
の発明における上記いずれかの磁気エンコーダが構成さ
れる。
【0009】また、この発明における上記各構成の車輪
用軸受において、上記第1のシール板の立板部におけ
る、少なくとも上記サイドリップが摺接する表面部分の
表面粗さを、Ra0.8以下とすることが好ましい。第
1のシール板の多極磁石を接着する接着面は、上記のよ
うに表面粗さをRa0.8以上と粗くするが、サイドリ
ップが摺接する表面の粗さがこのように粗いと、サイド
リップの摩耗に対して不利になる。そこで、第1のシー
ル板におけるサイドリップが摺接する表面の粗さをRa
0.8以下と規制しており、これによりサイドリップの
摩耗の増大が抑制され、サイドリップの耐久性低下が避
けられる。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施形態を図1
ないし図5と共に説明する。図1はこの実施形態の磁気
エンコーダを用いた車輪用軸受の断面図を示す。この車
輪用軸受は、内方部材1および外方部材2と、これら内
外の部材1,2間に収容される複数の転動体3と、内外
の部材1,2間の端部環状空間を密封するシール装置
5,13とを備える。一端のシール装置5は、アキシア
ル型の磁気エンコーダ20を有するものである。内方部
材1および外方部材2は、転動体3の転走面1a,2a
を有しており、各転走面1a,2aは溝状に形成されて
いる。内方部材1および外方部材2は、各々転動体3を
介して互いに回転自在となった内周側の部材および外周
側の部材のことであり、軸受内輪および軸受外輪の単独
であっても良い。また、内方部材1は、軸であっても良
い。転動体3は、ボールまたはころからなり、この例で
はボールが用いられている。
【0011】この車輪用軸受は、複列の転がり軸受、詳
しくは複列のアンギュラ玉軸受とされていて、その軸受
内輪は、ハブ輪6と、このハブ輪6の端部外径に嵌合し
た別体の内輪1Aとで構成される。これらハブ輪6およ
び別体内輪1Aに各転動体列の転走面1aが形成されて
いる。
【0012】ハブ輪6には、等速自在継手7の一端(例
えば外輪)が連結され、ハブ輪6のフランジ部6aに車
輪(図示せず)がボルト8で取付けられる。等速自在継
手7は、その他端(例えば内輪)が駆動軸(図示せず)
に連結される。外方部材2は、フランジ2bを有する軸
受外輪からなり、ナックル等からなるハウジング10に
取付けられる。外方部材2は、両転動体列の軌道面2
a,2aを有するものとされている。転動体3は各列毎
に保持器4で保持されている。内方部材1と外方部材2
の間の環状空間は、一端、つまりインボード側の端部が
上記のシール装置5で密封されている。外方部材2とハ
ブ輪6との間の環状空間の他端は、別のシール装置13
で密封される。
【0013】図3は、シール装置5を拡大して示す。こ
のシール装置5は、内方部材1と外方部材2に各々取付
けられた第1および第2の環状のシール板11,12を
有する。これらシール板11,12は鋼板製で、各々内
方部材1および外方部材2に圧入状態に嵌合させること
で取付けられている。両シール板11,12は、各々円
筒部11a,12aと立板部11b,12bとでなる断
面L字状に形成されて互いに対向する。第1のシール板
11は、内方部材1および外方部材2のうちの回転側の
部材である内方部材1に嵌合され、スリンガとなる。第
1のシール板11は磁性体である。第1のシール板11
の立板部11bは、軸受外方側に配され、その外方側の
側面に多極磁石14が一体に接着されている。多極磁石
14は、磁性体粉の混入された弾性部材からなる。この
多極磁石14は、第1のシール板11を芯金としてアキ
シアル型の磁気エンコーダ20を構成するものであり、
周方向に交互に磁極N,S(図2)が形成され、合成ゴ
ム等の弾性材料を用いたゴム磁石とされている。磁極
N,Sは、ピッチ円直径(PCD)において、所定のピ
ッチpとなるように形成されている。この磁気エンコー
ダ20の多極磁石14にアキシャル方向から対面して、
同図のように所定のエアギャップGを介して磁気センサ
15を配置することにより、車輪回転速度の検出用の回
転検出装置が構成される。センサ15は、車体に取付け
られる。センサ15の出力は、例えばアンチロックブレ
ーキシステムの制御に用いられる。
【0014】第2のシール板12は、第1のシール板1
1の立板部11bに摺接するサイドリップ16aと円筒
部11aに摺接するラジアルリップ16b,16cとを
一体に有する。これらリップ16a〜16cは、第2の
シール板12に加硫接着された弾性部材16の一部とし
て設けられている。第2のシール板12は、固定側部材
である外方部材2との嵌合部に弾性部材16を抱持した
ものである。第2のシール板12の円筒部12aと第1
のシール板11の立板部11bの先端とは僅かな径方向
隙間をもって対峙させ、その隙間でラビリンスシール1
7を構成している。
【0015】図4は、磁気エンコーダ20の拡大断面を
示す。第1のシール板11における多極磁石14を接着
する接着面11baは、表面粗さをRa0.8以上とし
てある。接着面11baの表面粗さの上限は特に問わな
いが、例えばRa1.5以下とする。この接着面11b
aは、多極磁石14に対する主な接着面のことであり、
同図の例では立板部11bにおける外向きの面のうち、
多極磁石14が接着される部分のことである。この例の
多極磁石14は、剥離防止性を高めるために、シール板
11の立板部11bの外径縁から裏面側まで被さる裏面
被せ部14aを有しているが、シール板11における裏
面被せ部14aが被さる部分は、上記の主な接着面には
含まれず、表面粗さを問わない。第1のシール板11に
おける上記サイドリップ16aが摺接する表面11bb
の粗さはRa0.8以下、好ましくはRa0.8未満と
される。
【0016】第1のシール板11における各部の表面粗
さの具体例を挙げると、シール板11の素材となる鋼板
に、表面粗さがRa0.2〜0.6のものが用いられ、
多極磁石14を接着する接着面11baが、表面粗さが
Ra0.8以上の粗面化処理面とされている。粗面化処
理面とする範囲は、立板部11bの外向きの面の全体と
されている。シール板11の残りの面は、粗面化処理の
未処理面であり、したがってサイドリップ16aが摺接
する表面部分11bbは、表面粗さがRa0.2〜0.
6となっている。上記粗面化処理面は、ショットブラス
トにより粗面化処理を施した面、つまりショットブラス
ト処理面とされている。
【0017】ショットブラストによる粗面化処理は、例
えば図5に示すドライブラスト処理が採用できる。この
処理では、第1のシール板11をワークセット治具51
上に載せ、ブラスト用のノズル52を、シール板11の
立板部11bの外側面に対向させてシール板11の円周
方向に旋回させながら、粒子を吹き付けることにより行
う。ワークセット治具51は、運搬ベース53上に設置
されている。上記のようにブラスト用のノズル52を旋
回させる代わりに、ブラスト用のノズル52を位置固定
としてワークセット治具51と共にシール板11を回転
させるようにしても良い。ドライブラストの代わりに、
ウェットブラストで粗面化処理を行っても良い。
【0018】シール板11の粗面化処理方法としては、
ショットブラストによる他に、化学的な処理、例えばリ
ン酸塩被膜等の表面処理や、やすり掛け処理等を採用す
ることもできる。
【0019】図4において、第1のシール板11に対す
る多極磁石14の一体接着は、例えば接着剤を用いて行
う。この場合に、多極磁石14の加硫成形と共にシール
板11の接着剤による接着を行う。具体例を挙げると、
ショットブラスト等による粗面化処理を施したシール板
11に対して、接着面11baに接着剤を塗布してお
き、ゴム材料と磁性体粉を混練した混練材料を、ひも生
地等として押し出し、上記の状態のシール板11と共
に、上記混練材料を成形金型(図示せず)内で加硫成形
する。この加硫成形時に、その成形された多極磁石14
が接着剤でシール板11に接着される。多極磁石14の
着磁による磁極の形成は、多極磁石14の上記成形の後
に行われる。
【0020】上記ゴム材料は、合成ゴムであっても、天
然ゴムであっても良く、例えば耐熱ニトリルゴム、アク
リル系ゴム、またはフッ素樹脂ゴムが用いられる。上記
磁性体粉にはフェライト等が用いられる。シール板11
の素材となる鋼板は、磁性体の鋼板、例えばフェライト
系のステンレス鋼板や防錆処理された圧延鋼板等が用い
られる。第2のシール板12は、非磁性体のものが好ま
しく、例えば非磁性体であるオーステナイト系のステン
レス鋼板や、防錆処理された圧延鋼板が用いられる。
【0021】上記構成の磁気エンコーダ20によると、
芯金である第1のシール板11の接着面11baの表面
粗さをRa0.8以上と粗くしたため、この芯金の材料
として通常に使用される鋼板のそのままの表面粗さであ
るRa0.2〜0.6の場合に比べて、多極磁石14の
密着性につき明らかな向上効果が得られる。このこと
は、後に説明するように、実験により確認された。これ
は、表面粗さが粗くなることにより、接着面に凹凸が増
え、接触面積が増大したことにより、密着性が改善した
と考えられる。このように、密着性が向上するため、多
極磁石14の剥離による磁気特性の低下が防止され、耐
久性に優れたものとなる。この磁気エンコーダ20は、
自動車の車輪用軸受におけるシール装置5に用いられた
ものであり、泥水、塩水、高温、低温等の過酷な条件下
で使用されることになるが、このような厳しい環境下に
おいても、多極磁石14の剥離が容易に生じず、長期に
わたり安定した回転検出を行うことができる。
【0022】また、上記構成の車輪用軸受では、軸受の
端部のシール装置5の一部として磁気エンコーダ20が
組み込まれているので、コンパクトに磁気エンコーダ2
0を設置できる。シール装置5は、第1,第2のシール
板11,12が対向し、サイドリップ16aおよびラジ
アルリップ16b,16cが摺接するため、密封性能が
優れたものとなる。内側のラジアルリップ16cはグリ
ース漏れの防止作用を奏する。サイドリップ16aは第
1のシール板11に摺接するが、その摺接する表面部分
11bbは、粗面化処理の未処理面とし、表面粗さをR
a0.8未満、例えばRa0.2〜0.6と細かくして
あるため、多極磁石14の密着性向上のための粗面化処
理によってサイドリップ16aの摩耗が増大することが
避けられる。
【0023】図6は、ラジアル型とした実施形態の磁気
エンコーダ70を用いた車輪用軸受を示す。この車輪用
軸受は、内方部材51および外方部材52と、これら内
外の部材51,52間に収容される複数の転動体53
と、内外の部材51,52間の端部環状空間を密封する
シール装置55,63とを備え、一端にシール装置55
とは別の磁気エンコーダ70が設けられている。内方部
材51および外方部材52は、転動体53の転走面を有
し、各転走面は溝状に形成されている。
【0024】内方部材51は、一対の分割型の内輪51
A,51Bと、これら内輪51A,51Bの内径面に嵌
合する固定の車軸(図示せず)とからなる。外方部材5
2は回転輪となるものであり、一体のハブ輪兼用の軸受
外輪からなる。
【0025】外方部材52の一端の外周に、上記磁気エ
ンコーダ70が嵌合している。この磁気エンコーダ70
は、図7に拡大して示すように、外方部材52の外周に
嵌合した鋼板製の環状の芯金62と、この芯金62の外
周に一体に接着された多極磁石64とからなる。芯金6
2は、その円筒部分の一端に外向きのフランジ62aを
形成して、強度アップが図られている。多極磁石64
は、アキシャル方向の幅に比べてラジアル方向の厚さが
薄いリング状とされている。多極磁石64は、第1の実
施形態と同じく、周方向に交互に磁極N,Sが形成さ
れ、ゴム磁石とされている。ただし、磁極N,Sの磁束
の発生方向は、多極磁石64のラジアル方向である。磁
気センサ75は、磁気エンコーダ70に対して所定のエ
アギャップGを介してラジアル方向に対面して、固定側
の部材に設けられる。
【0026】芯金62は、第1の実施形態と同じく、多
極磁石64の接着面62baの表面粗さをRa0.8以
上としてある。芯金62の材質は鋼板であり、第1の実
施形態と同じく、ショットブラストまたは他の粗面化処
理により、上記の表面粗さとしてある。芯金62の他の
部分の表面粗さ、つまり粗面化処理していない箇所の表
面粗さは、Ra0.2〜0.6である。多極磁石64の
材質は、第1の実施形態における多極磁石14と同じで
ある。
【0027】この構成の場合、磁気エンコーダ70は、
シール装置55とは別の独立したものであるが、多極磁
石64の接着面62baの表面粗さをRa0.8以上と
したことにより、多極磁石64の密着性が向上する効果
は、上記実施形態と同様に得られる。
【0028】次に、多極磁石の密着性試験の結果につき
説明する。次の表1に試験条件および試験結果をまとめ
た。
【0029】
【表1】
【0030】試験資料は、次の比較例(サンプル(1) )
と実施例(サンプル(2) )である。実施例(サンプル
(2) )は、図4に示す実施形態にかかる磁気エンコーダ
20において、接着面11baをショットブラスト処理
面とし、表面粗さをRa0.8〜1.2としたものであ
る。比較例(サンプル(1) )は、実施例(サンプル
(2))に対して、ショットブラスト処理を行わず、接着
面11baの表面粗さをRa0.2〜0.8(未満)と
したものである。ただし、比較例と実施例とも、磁気エ
ンコーダを1/4の円周方向長さに切断した資料を用い
た。試験方法は、塩化カルシウム(NaCl)の水溶液
の電気分解により、接着の剥がれを確認することにより
行った。試験条件は、次のとおりである。 NaCl濃度:5%、 電圧 :12V(直流)、 陽極 :カーボン、 陰極 :試験資料。
【0031】この試験により、表1からわかるように、
実施例(サンプル(2) )の方が、比較例(サンプル(1)
)よりも密着性が優れていることが確認される。密着
性の評価は、電圧印加から所定時間が経過するまでの剥
離の状況によって行った。このように、ショットブラス
ト処理をして芯金の多極磁石接着面の表面粗さをRa
0.8〜1.2とすることにより、多極磁石の密着性が
向上することが確認された。
【0032】なお、上記試験の他に、接着剤の塗布回数
を1回としたものと3回としたものとの比較を、上記試
験と同じ方法,条件により行ったが、塗布回数を増やし
ても有意義な密着性の改善は見らなかった。
【0033】また、上記各実施形態は、多極磁石14,
64が弾性部材である場合につき説明したが、多極磁石
14,64は、磁性体粉を混入させたプラスチック、す
なわちプラスチック磁石であっても良く、また磁性体粉
を焼結して形成したもの、すなわち焼結磁石であっても
良い。プラスチック磁石は、フェライト磁石や希土類磁
石の粉末をプラスチックに混ぜて成形した磁石である。
プラスチック磁石は、成形したままで精度が高く、また
薄肉品や複雑な形状のものが容易に製造できる。例え
ば、図4の例における裏面被せ部14a等の容易に形成
できる。焼結磁石は、例えば、原料合金を粉砕した磁性
体粉を、磁界中プレスにより粒子の方向を揃えて圧粉成
形し、焼結後に着磁したものである。焼結磁石は、磁力
が大きくできる利点がある。プラスチック磁石や焼結磁
石の多極磁石は、ゴムのような弾力がないため、温度変
化が生じた際に芯金と多極磁石の接着面で剥離し易いと
いう欠点を有しているが、ゴム磁石よりも磁性体粉を多
く混入することができ、あるいは原料の大部分を磁性体
粉とできて、磁力を大きくできる利点を有する。芯金の
接着面の表面粗さを粗くすることにより、接着強度を高
く得る効果は、プラスチック磁石や焼結磁石の場合でも
有効に得られる。
【0034】
【発明の効果】この発明の磁気エンコーダは、芯金に、
円周方向に交互に磁極が形成された多極磁石を接着した
磁気エンコーダにおいて、上記芯金の接着面の表面粗さ
をRa0.8以上としたため、多極磁石と芯金との密着
性を向上させることができ、多極磁石の剥離による磁気
特性の低下が防止できて、長期にわたり安定した磁気特
性の得られる耐久性に優れたものとなる。この発明の車
輪用軸受は、軸受のシール装置の一部として磁気エンコ
ーダを組み込むことができるので、組立性良くコンパク
トに磁気エンコーダを設置することができる。シール装
置は、第1,第2のシール板が対向し、サイドリップが
摺接するため、密封性能が優れたものとなる。磁気エン
コーダは、車輪用軸受における泥水、塩水、高温、低温
等の過酷な条件下で使用されることになるが、この発明
の磁気エンコーダを用いているため、このような厳しい
環境下にさらされても、多極磁石の剥離が生じず、磁気
特性の低下が防止され、長期にわたり安定した回転検出
を行うことができる。この発明の車輪用軸受において、
第1のシール板の立板部におけるサイドリップが摺接す
る表面部分の表面粗さをRa0.8以下とした場合は、
多極磁石を接着する接着面の表面粗さを粗くして弾性部
材の密着性を高めながら、表面粗さが粗くなることによ
るサイドリップの摩耗の増大が抑制され、サイドリップ
の耐久性低下が避けられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態にかかるアキシアル
型の磁気エンコーダを使用した車輪用軸受の断面図であ
る。
【図2】その磁気エンコーダにおける弾性部材の部分正
面図である。
【図3】同車輪用軸受の部分拡大断面図である。
【図4】同車輪用軸受における磁気エンコーダの部分拡
大断面図である。
【図5】同磁気エンコーダにおけるシール板の粗面化処
理方法を示す説明図である。
【図6】この発明の他の実施形態にかかるラジアル型の
磁気エンコーダを用いた車輪用軸受の断面図である。
【図7】同車輪用軸受における磁気エンコーダの部分拡
大断面図である。
【符号の説明】
1…内方部材 2…外方部材 3…転動体 5…シール装置 11…第1のシール板(芯金) 12…第2のシール板 11a,12a…円筒部 11b,12b…立板部 11ba…接着面 11bb…表面部分 14…多極磁石 16…弾性部材 16a…サイドリップ 16b,16c…ラジアルリップ 20…磁気エンコーダ 62…芯金 62ba…接着面 64…弾性部材 70…磁気エンコーダ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年8月23日(2002.8.2
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】また、この発明における上記各構成の車輪
用軸受において、上記第1のシール板の立板部におけ
る、少なくとも上記サイドリップが摺接する表面部分の
表面粗さを、Ra0.8以下とすることが好ましい。第
1のシール板の多極磁石を接着する接着面は、上記のよ
うに表面粗さをRa0.8以上と粗くするが、サイドリ
ップが摺接する表面の粗さがこのように粗いと、サイド
リップの摩耗に対して不利になる。そこで、第1のシー
ル板におけるサイドリップが摺接する表面の粗さをRa
0.8以下と規制しており、これによりサイドリップの
摩耗の増大が抑制され、サイドリップの耐久性低下が避
けられる。この発明における他の車輪用軸受は、内方部
材および外方部材と、これら内外の部材間に収容される
複数の転動体と、上記内外の部材間の環状空間の端部を
密封するシール装置とを備える車輪用軸受において、上
記シール装置は、上記内方部材および外方部材のうちの
互いに異なる部材に各々取付けられた第1および第2の
シール板を有し、両シール板は、各々円筒部と立板部と
でなる断面L字状に形成されて互いに対向し、第1のシ
ール板は芯金であって、上記内方部材および外方部材の
うちの回転側の部材に嵌合され、立板部が軸受の外方側
に配されると共に、この立板部に周方向に交互に磁極が
形成された多極磁石が接着され、第2のシール板は、上
記立板部に摺接するサイドリップを一体に有し、上記第
1のシール板の立板部における軸受外方側の面に、円周
方向に交互に磁極が形成された多極磁石が接着されて、
これら第1のシール板と多極磁石とで磁気エンコーダが
構成され、上記第1のシール板の上記立板部の軸受外方
側の面が粗面化処理面であることを特徴とする。上記他
の車輪用軸受において、上記第1のシール板の粗面化処
理面が、ショットブラストにより粗面化処理を施した面
であっても良く、また化学的な処理により粗面化した面
であっても良い。化学的な処理は、リン酸塩被膜の表面
処理であっても良い。上記他の車輪用軸受において、第
1のシール板における粗面化処理面とする範囲は、第1
のシール板の軸受外方側の面の全体であって、残りの面
は粗面化処理の未処理面であっても良い。この場合に、
第1のシール板は、鋼板を素材とし、この素材となる鋼
板に表面粗さがRa0.2〜0.6のものを用いても良
い。この発明における他の磁気エンコーダは、芯金に、
円周方向に交互に磁極が形成された多極磁石を接着した
磁気エンコーダにおいて、上記芯金の接着面を、次の試
験方法および試験条件によって、電圧印加から所定時間
が経過するまでの剥離の状況において、密着性が優れて
いると確認される面としたことを特徴とする。試験方法
は、塩化ナトリウム(NaCl)の水溶液の電気分解に
より、接着の剥がれを確認することにより行う。試験条
件は、次のとおりである。 NaCl濃度:5%、 電圧 :12V(直流)、 陽極 :カーボン、 陰極 :試験資料。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】試験資料は、次の比較例(サンプル(1) )
と実施例(サンプル(2) )である。実施例(サンプル
(2) )は、図4に示す実施形態にかかる磁気エンコーダ
20において、接着面11baをショットブラスト処理
面とし、表面粗さをRa0.8〜1.2としたものであ
る。比較例(サンプル(1) )は、実施例(サンプル
(2))に対して、ショットブラスト処理を行わず、接着
面11baの表面粗さをRa0.2〜0.8(未満)と
したものである。ただし、比較例と実施例とも、磁気エ
ンコーダを1/4の円周方向長さに切断した資料を用い
た。試験方法は、塩化ナトリウム(NaCl)の水溶液
の電気分解により、接着の剥がれを確認することにより
行った。試験条件は、次のとおりである。 NaCl濃度:5%、 電圧 :12V(直流)、 陽極 :カーボン、 陰極 :試験資料。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G01P 3/487 G01P 3/487 F L

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯金に、円周方向に交互に磁極が形成さ
    れた多極磁石を接着した磁気エンコーダにおいて、上記
    芯金の接着面の表面粗さをRa0.8以上としたことを
    特徴とする磁気エンコーダ。
  2. 【請求項2】 上記多極磁石が、磁性体粉が混入された
    弾性部材またはプラスチックである請求項1に記載の磁
    気エンコーダ。
  3. 【請求項3】 上記多極磁石が、磁性体粉を焼結して形
    成したものである請求項1に記載の磁気エンコーダ。
  4. 【請求項4】 内方部材および外方部材と、これら内外
    の部材間に収容される複数の転動体と、上記内外の部材
    間の環状空間の端部を密封するシール装置とを備える車
    輪用軸受において、 上記シール装置は、上記内方部材および外方部材のうち
    の互いに異なる部材に各々取付けられた第1および第2
    のシール板を有し、両シール板は、各々円筒部と立板部
    とでなる断面L字状に形成されて互いに対向し、第1の
    シール板は芯金であって、上記内方部材および外方部材
    のうちの回転側の部材に嵌合され、立板部が軸受の外方
    側に配されると共に、この立板部に周方向に交互に磁極
    が形成された多極磁石が接着され、第2のシール板は、
    上記立板部に摺接するサイドリップを一体に有し、この
    第2のシール板の円筒部と上記第1のシール板の立板部
    の先端とを僅かな径方向隙間をもって対峙させ、 上記第1のシール板とこのシール板に一体に接着された
    上記多極磁石とで、請求項1ないし請求項3のいずれか
    に記載の磁気エンコーダが構成されるものとした車輪用
    軸受装置。
  5. 【請求項5】 内方部材および外方部材と、これら内外
    の部材間に収容される複数の転動体と、上記内外の部材
    間の環状空間の端部を密封するシール装置とを備える車
    輪用軸受において、 上記シール装置は、上記内方部材および外方部材のうち
    の互いに異なる部材に各々取付けられた第1および第2
    のシール板を有し、両シール板は、各々円筒部と立板部
    とでなる断面L字状に形成されて互いに対向し、第1の
    シール板は芯金であって、上記内方部材に嵌合され、立
    板部が軸受の外方側に配されると共に、この立板部に周
    方向に交互に磁極が形成された多極磁石が接着され、第
    2のシール板は、上記外方部材に嵌合され、上記立板部
    に摺接するサイドリップを一体に有し、この第2のシー
    ル板の円筒部と上記第1のシール板の立板部の先端とを
    僅かな径方向隙間をもって対峙させ、 上記第1のシール板とこのシール板に一体に接着された
    上記多極磁石とで、請求項1ないし請求項3のいずれか
    に記載の磁気エンコーダが構成されるものとした車輪用
    軸受装置。
  6. 【請求項6】 上記第1のシール板の立板部において、
    少なくとも上記サイドリップが摺接する表面部分の表面
    粗さをRa0.8以下とした請求項4または請求項5に
    記載の車輪用軸受。
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