JP2003049406A - 耐震架構構造及びその設計方法 - Google Patents
耐震架構構造及びその設計方法Info
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Abstract
コストのかかる中間梁を配置したり鉄骨ブレースを使用
したりせずとも耐震性を向上させる。 【構成】本発明に係る高架橋の下部構造1は、互いに対
向する位置にて立設された橋脚状の一対の柱2,2と該
柱の頂部に架け渡された梁3とからなるRCラーメン架
構4と、該RCラーメン架構の構面内に配置されたダン
パー機構5とから概ね構成してある。ダンパー機構5
は、鉛直変位ダンパーとしての履歴減衰型せん断ダンパ
ー6と、該鉛直変位ダンパーを挟むようにしてその両側
方に頂点にてそれぞれ接合された一対の三角形状壁体
9,9とから構成してあり、該各三角形状壁体の底辺に
相当する側方縁部を一対の柱2,2にそれぞれ接合して
ある。
Description
る耐震架構構造及びその設計方法、特に道路、鉄道等に
供される高架橋の下部構造に適用される耐震架構構造及
びその設計方法に関する。
を横断する狭義の橋梁のほかに市街地において連続的に
建設される、いわゆる高架橋がある。かかる高架橋は、
効率的な土地利用の観点から、道路上、鉄道上あるいは
河川上の空間に連続して建設されるものであり、道路と
道路あるいは道路と鉄道とが平面で交差する場合にそれ
らのいずれかを高架橋とすることにより、交通渋滞を解
消することも可能となる。
るにあたり、従来は、RC架構からなる橋脚で下部構造
を構築するのが一般的であったが、最近では、該RC架
構にダンパーブレースを組み合わせた下部構造が研究開
発されている。
パーブレースを配置してなるものであり、耐震性を向上
させることができるという点で今後多いに期待されてい
るものである。
るダンパーを例えば鋼製ダンパーで構成する場合、材料
特性上、その許容変形量をあまり大きくとることができ
ず、大地震時においては、かかる鋼製ダンパーが先に破
断し、RCラーメン架構の靭性能を十分に活かすことが
できないという問題を生じていた。
してしまう場合には、ダンパーやRC架構の耐力を増加
せざるを得ないが、その場合には、当然ながら基礎や杭
にも耐力増加が要求されることとなり、結局、全体とし
て大断面の構造となり、コスト面で問題を生じていた。
あるいは剛性確保の関係上、中間高さ位置に梁を架け渡
す必要があるが、かかる中間梁は、橋軸及びその直交方
向に配置されるため、配筋が複雑となってコストを押し
上げる原因となるという問題を生じていた。
は、鋼材を使用するのが一般的であるが、それによって
やはりコストが高くなるという問題も生じていた。
たもので、ダンパーやRC架構を大断面とせずとも、ま
たコストのかかる中間梁を配置したり鉄骨ブレースを使
用したりせずとも耐震性を向上させることが可能な耐震
架構構造及びその設計方法を提供することを目的とす
る。
め、本発明に係る耐震架構構造は請求項1に記載したよ
うに、互いに対向する位置にて立設された一対の柱と該
柱の頂部に架け渡された梁とからなるRCラーメン架構
と、該RCラーメン架構の構面内に配置されたダンパー
機構とからなるとともに、該ダンパー機構を鉛直変位ダ
ンパーと該鉛直変位ダンパーを挟むようにしてその両側
方に頂点にてそれぞれ接合された一対の三角形状壁体と
から構成し、該各三角形状壁体の底辺に相当する側方縁
部を前記一対の柱にそれぞれ接合したものである。
2に記載したように、互いに対向する位置にて立設され
た一対のRC柱を含む構面内にダンパー機構を配置する
とともに、該ダンパー機構を鉛直変位ダンパーと該鉛直
変位ダンパーを挟むようにしてその両側方に頂点にてそ
れぞれ接合された一対の三角形状壁体とから構成し、前
記各三角形状壁体の底辺に相当する側方縁部を前記一対
のRC柱にそれぞれ接合したものである。
鉛直変位ダンパーを、水平方向の強制変形を吸収可能な
ダンパーとしたものである。
法は請求項4に記載したように、互いに対向する位置に
て立設された一対の柱と該柱の頂部に架け渡された梁と
からなるRCラーメン架構と、該RCラーメン架構の構
面内に配置されたダンパー機構とからなるとともに、該
ダンパー機構を鉛直変位ダンパーと該鉛直変位ダンパー
を挟むようにしてその両側方に頂点にてそれぞれ接合さ
れた一対の三角形状壁体とから構成し、該各三角形状壁
体の底辺に相当する側方縁部を前記一対の柱にそれぞれ
接合してなる耐震架構構造の設計方法であって、該耐震
架構構造を、前記RCラーメン架構の剛接点を回転バネ
に置換したRC解析モデルと、前記柱及び前記梁をそれ
ぞれ仮想剛体柱、仮想剛体梁に置換して互いにピン接合
するとともに前記仮想剛体柱の下端をピンとし前記各三
角形状壁体の側方縁部を前記各仮想剛体柱にそれぞれ接
合してなるダンパー解析モデルとに分解した状態で個別
にモデル化し、前記耐震架構構造に作用させる設計外力
Pのうち、前記ダンパー解析モデルの負担分Pdbを、H
を前記仮想剛体柱の高さ、Bを前記仮想剛体梁の長さ、
Qをダンパーの荷重変位特性として Pdb=(B/H)Q とするとともに、前記RC解析モデルの負担分Prcを、 Prc=P―Pdb とし、前記ダンパー解析モデルにPdbを、前記RC解析
モデルにPrcをそれぞれ作用させて弾塑性解析を個別に
行い、前記耐震架構構造の断面設計を行うものである。
法は請求項5に記載したように、互いに対向する位置に
て立設された一対のRC柱を含む構面内にダンパー機構
を配置するとともに、該ダンパー機構を鉛直変位ダンパ
ーと該鉛直変位ダンパーを挟むようにしてその両側方に
頂点にてそれぞれ接合された一対の三角形状壁体とから
構成し、前記各三角形状壁体の底辺に相当する側方縁部
を前記一対のRC柱にそれぞれ接合してなる耐震架構構
造の設計方法であって、該耐震架構構造を、前記一対の
RC柱の下端を回転バネに置換したRC解析モデルと、
前記一対のRC柱を仮想剛体柱にそれぞれ置換して該各
仮想剛体柱の下端をピンとするとともに前記各三角形状
壁体の側方縁部を前記各仮想剛体柱にそれぞれ接合して
なるダンパー解析モデルとに分解した状態で個別にモデ
ル化し、前記耐震架構構造に作用させる設計外力Pのう
ち、前記ダンパー解析モデルの負担分Pdbを、Hを前記
仮想剛体柱の高さ、Bを前記仮想剛体柱の配置間隔、Q
をダンパーの荷重変位特性として Pdb=(B/H)Q とするとともに、前記RC解析モデルの負担分Prcを、 Prc=P―Pdb とし、前記ダンパー解析モデルにPdbを、前記RC解析
モデルにPrcをそれぞれ作用させて弾塑性解析を個別に
行い、前記耐震架構構造の断面設計を行うものである。
地震時において柱の上下端又は柱の下端に塑性ヒンジを
生じるようにしておけば、各柱は、その上下端又は下端
でのみ曲率が生じ、端部を除く中間位置ではほぼ直線状
に傾斜する変形状態となる。
傾斜状態の柱から強制変形を受けることになるため、該
ダンパーに生じる相対鉛直変形量は、梁の長さ又はRC
柱の配置間隔をB、柱の高さをHとしたときの縦横比B
/Hの大きさに応じてRCラーメン架構又はRC柱に生
じる水平変形量ΔHよりも低減され、(B/H)ΔHと
なる。例えば、縦横比B/Hが2分の1という細長い場
合であれば、鉛直変位ダンパーに生じる相対鉛直変形量
は、RCラーメン架構やRC柱に生じる水平変形量ΔH
のほぼ2分の1となる。
Cラーメン架構やRC柱が従来よりも二倍の変形量まで
変形することが可能となり、RCラーメン架構やRC柱
の靭性は十分に活用される。
するには、まず、耐震架構構造をRC解析モデルとダン
パー解析モデルの2つに分解した状態でモデル化する。
これは、RCラーメン架構あるいは一対のRC柱とダン
パー機構とが混在した全体系で考えた場合にそのモデル
化が煩雑かつ困難になったり、解析時間が長くなったり
して実用化に適さないことに鑑みたものである。
架構をその柱の上下端で塑性化させ、又はRC柱の下端
を塑性化させることを前提とし、RCラーメン架構の剛
接点(柱頭及び柱脚)又はRC柱の下端を回転バネに置
換したものと考えてモデル化する。
び梁をそれぞれ仮想剛体柱、仮想剛体梁に置換して互い
にピン接合し又はRC柱を仮想剛体柱に置換してそれら
仮想剛体柱の下端をピンとするとともに、上述の各三角
形状壁体の側方縁部を各仮想剛体柱にそれぞれ接合して
なるものと考えてモデル化する。
端で塑性化させ、又はRC柱をその下端で塑性化させる
ことを前提とした場合、柱は、その上下端又は下端での
み曲率を持ち、中間位置では、直線状に傾いた状態とな
るとともに、鉛直変位ダンパーにはかかる変形状態のR
Cラーメン架構又はRC柱から強制変形が作用すること
となるため、結局、RCラーメン架構又はRC柱の全体
変形のうち、上述した縦横比B/Hに応じた比率分が鉛
直変位ダンパーに強制変形として入り、その結果とし
て、鉛直変位ダンパーが相対変形を生ずる。
柱、仮想剛体梁に置換して互いにピン接合し、該仮想剛
体柱にダンパー機構の各三角形状壁体を上述したように
接合されてなるものと考えてモデル化を行うこと、及び
RC柱を仮想剛体柱に置換してダンパー機構の各三角形
状壁体を上述したように接合されてなるものと考えてモ
デル化を行うことは、工学的に十分な妥当性を持つ。
モデルのモデル化が終了したならば、耐震架構構造に作
用させるべき設計外力Pを、RC解析モデルとダンパー
解析モデルのそれぞれに分配する、すなわち、ダンパー
解析モデルにはPdbを、RC解析モデルにはPrcをそれ
ぞれ作用させて弾塑性解析を個別に行い、しかる後にそ
れぞれの解析結果にしたがって耐震架構構造の断面設計
を行う。
は、Hを仮想剛体柱の高さ、Bを仮想剛体梁の長さ又は
一対のRC柱の配置間隔、Qをダンパーの荷重変位特性
としたならば、 Pdb=(B/H)Q と表すことができるとともに、RC解析モデルの負担分
Prcについては、 Prc=P―Pdb と表すことができる。
デルの負担分Pdbは、(B/H)が決まれば、後はダン
パーの荷重変位特性Qによって一義的に決定されること
となり、本来であれば、RCラーメン架構あるいは一対
のRC柱とダンパー機構とが混在した複雑な構造モデル
として解析しなければならないものが、RCラーメン架
構あるいは一対のRC柱とダンパー機構とを独立させて
個別に解析できるようになり、設計実務上、きわまえて
有効な簡略設計方法となる。
部位に適用されるかは任意であり、例えば建築物の耐震
壁に適用してもよいし、高架橋の下部構造である橋脚に
適用してもよい。なお、高架橋は、鉄道用高架橋、道路
用高架橋などを含む概念であり、その用途が任意である
ことは言うまでもない。
C柱を含む構面は、必ずしも橋軸方向に直交する面に限
るものではなく、橋軸方向に平行な構面でもよいし、橋
軸方向に対して斜めの角度を持つ構面でもよい。
所にて鉛直変位ダンパーの側方に接合され、該頂点相当
箇所から見たときの底辺相当部分がRCラーメン架構の
柱やRC柱に接合される側方縁部となり得るものである
限り、その材質や形状は任意であり、材質面では、例え
ばプレキャストコンクリート板や鋼板で構成することが
考えられる。また、形状については、三角形のみなら
ず、上底が頂点となって鉛直変位ダンパーに接合され下
底が側方縁部となって柱に接合される台形でもかまわな
い。さらには、鉛直変位ダンパーの接合位置から柱の接
合位置までの三角形状壁体の上縁及び下縁が直線である
必要はなく、曲線を描くものでもかまわない。
体であって、ブレースを含まないことは言うまでもな
い。
やスリット入り薄鋼板等で構成した履歴減衰型せん断ダ
ンパーが考えられるが、相対鉛直変形によって減衰力を
発揮できるものであればいかなる原理、構造のダンパー
でもよく、履歴減衰型曲げダンパーなども採用可能であ
る。
の作用を奏するものである限り、水平方向に沿って生じ
る強制変形を考慮するかどうかは任意であるが、水平方
向の強制変形を吸収可能なダンパーを採用すれば、該ダ
ンパーに軸力が発生しないため、上述した作用効果に加
えて、大変形時における軸力の影響を取り除くことがで
きるという作用効果も奏する。
過状況によって異なる上載荷重が作用するが、かかる状
況で地震波が入力した場合、各RC柱の頂部に作用する
上載荷重の違いによって振動性状は大きく異なり、各R
C柱は、異なる位相で振動することが考えられる。この
ような状況では、むしろ水平方向に沿って生じる強制変
形を吸収せず、一対の横V字状ブレースを鉛直変位ダン
パーを介して剛結するように構成するのが望ましい。
及びその設計方法の実施の形態について、添付図面を参
照して説明する。なお、従来技術と実質的に同一の部品
等については同一の符号を付してその説明を省略する。
しての高架橋の下部構造を橋軸方向から見た正面図であ
る。同図でわかるように、本実施形態に係る高架橋の下
部構造1は、互いに対向する位置にて立設された橋脚状
の一対の柱2,2と該柱の頂部に架け渡された梁3とか
らなるRCラーメン架構4と、該RCラーメン架構の構
面内に配置されたダンパー機構5とから概ね構成してあ
り、柱2は、杭7を打ち込んだ上でその上に設けられた
フーチング8に立設してある。
ての履歴減衰型せん断ダンパー6と、該鉛直変位ダンパ
ーを挟むようにしてその両側方に頂点にてそれぞれ接合
された一対の三角形状壁体9,9とから構成してあり、
該各三角形状壁体の底辺に相当する側方縁部を一対の柱
2,2にそれぞれ接合してある。
振動エネルギーを履歴減衰によって吸収し、橋軸に直交
する方向の高架橋の揺れを速やかに収斂させるようにな
っている。
常の薄鋼板にスリットを多数入れて構成したり、極軟鋼
で形成されたもので構成することが可能であり、必要に
応じて補剛リブを設け、局部座屈を防止するのが望まし
い。かかる履歴減衰型せん断ダンパー6は、メンテナン
ス時に交換できるよう、三角形状壁体9,9の間に着脱
自在に取り付けておくのがよい。
ンクリート板で構成することができる。なお、三角形状
壁体9の形状は、幾何学的な観点で厳密に言えば台形で
あり、該台形の上底が頂点となって履歴減衰型せん断ダ
ンパー6の側方に接合される一方、下底が側方縁部とな
って柱2に接合されるものであるが、全体として見れ
ば、三角形状であることには違いはない。
架橋の下部構造1においては、まず、大地震時において
柱2,2の上下端に塑性ヒンジを生じるようにしておく
ことを前提とする。このようにすれば、各柱2は、その
上下端でのみ曲率が生じ、端部を除く中間位置ではほぼ
直線状に傾斜する変形状態となる。
かかる直線傾斜状態の柱2から強制変形を受けることに
なるため、該履歴減衰型せん断ダンパーに生じる相対鉛
直変形量δdは、図2に示すように、梁の長さをB、柱
の高さをHとしたときのRCラーメン架構4の縦横比B
/Hの大きさに応じてRCラーメン架構4に生じる水平
変形量ΔHよりも低減され、(B/H)ΔHとなる。
形角をθとすると、 δd=2・tanθ・B/2、tanθ=ΔH/H であるので、δdは(B/H)ΔHとなる。
RCラーメン架構であれば、鉛直変位ダンパーに生じる
相対鉛直変形量δdは、RCラーメン架構4に生じる水
平変形量ΔHのほぼ2分の1となる。
歴減衰型せん断ダンパー6が先行破断することなく、R
Cラーメン架構4が従来よりも二倍の変形量まで変形す
ることが可能となり、RCラーメン架構4の靭性は十分
に活用される。
高架橋の下部構造1を設計するには、まず、耐震架構構
造である高架橋の下部構造1を、図3に示すようにRC
解析モデル11と、ダンパー解析モデル12の2つに分
解した状態でモデル化する。これは、RCラーメン架構
4とダンパー機構5とが混在した全体系で考えた場合に
そのモデル化が煩雑かつ困難になったり、解析時間が長
くなったりして実用化に適さないことに鑑みたものであ
る。
メン架構4をその柱2の上下端で塑性化させることを前
提とし、RCラーメン架構の剛接点(柱頭及び柱脚)を
同図に示すように回転バネ21に置換したものと考えて
モデル化する。
関して非線形のバネであって、回転量が小さい領域、つ
まり弾性領域では、剛接に相当する大きな剛性を持つ
が、変形が進むにつれて塑性化し、大変形領域では、剛
性が小さな塑性ヒンジとなるような特性として付与され
るものである。
柱2及び梁3をそれぞれ仮想剛体柱22、仮想剛体梁2
3に置換して互いにピン接合するとともに各仮想剛体柱
22の下端をピンとし、三角形状壁体9,9の側方縁部
を仮想剛体柱2,2にそれぞれ接合してなるものと考え
てモデル化する。
上下端で塑性化させることを前提とした場合、柱2は、
その上下端でのみ曲率を持ち、中間位置では、直線状に
傾いた状態となるとともに、履歴減衰型せん断ダンパー
6にはかかる変形状態のRCラーメン架構4から強制変
形が作用することとなるため、結局、RCラーメン架構
4の全体変形ΔHのうち、上述した縦横比B/Hに応じ
た比率分が履歴減衰型せん断ダンパー6に強制変形とし
て入り、その結果として、履歴減衰型せん断ダンパー6
に生ずる相対変形δdは、(B/H)ΔHとなる。
剛体柱22、仮想剛体梁23に置換して互いにピン接合
し、該仮想剛体柱にダンパー機構5の各三角形状壁体
9,9を上述したように接合されてなるものと考えてモ
デル化を行うことは、工学的に十分な妥当性を持つ。
解析モデル12のモデル化が終了したならば、耐震架構
構造である高架橋の下部構造1に作用させるべき設計外
力Pを、RC解析モデル11とダンパー解析モデル12
のそれぞれに分配する、すなわち、ダンパー解析モデル
12にはPdbを、RC解析モデル11にはPrc(Prc=
P―Pdb)をそれぞれ作用させて弾塑性解析を個別に行
い、しかる後にそれぞれの解析結果にしたがって耐震架
構構造の断面設計を行うとともに、高架橋の下部構造1
の全体性能については、それぞれの解析結果を重ね合わ
せたものとして評価する。
重変位特性(相対変形量ΔHに対する荷重)をQと定義
したならば、該ダンパーに強制的な相対変形(B/H)
ΔHが入るのであるから、ダンパー解析モデル12の負
担分Pdbは、その強制変形から自ずと定まり、(B/
H)Qと表すことができる。
デル12の負担分Pdbは、(B/H)が決まれば、後は
ダンパーの荷重変位特性Qによって一義的に決定される
こととなる。
架橋の下部構造1によれば、履歴減衰型せん断ダンパー
6は、直線傾斜状態の柱2から強制変形を受けることに
なるため、該履歴減衰型せん断ダンパーに生じる相対鉛
直変形量δdは、RCラーメン架構4の縦横比B/Hの
大きさに応じてRCラーメン架構4に生じる水平変形量
ΔHよりも低減され、(B/H)ΔHとなる。
ような場合には、RCラーメン架構4を従来よりも二倍
の変形量まで変形させてその靭性を十分に活用すること
が可能となり、履歴減衰型せん断ダンパー6の履歴減衰
による振動エネルギー吸収作用と相まって、大断面設計
とせずとも、より合理的な断面設計で大地震に十分な耐
震性を確保することが可能となる。ここで、従来のよう
な中間梁を省略することができることは言うまでもな
い。
1によれば、各三角形状壁体9,9を例えばプレキャス
トコンクリート板で構成することができるので、鉄骨ブ
レースを使用する場合に比べて、製造及び施工コストを
低減することが可能となる。
1によれば、RCラーメン架構4の構面内に三角形状壁
体9,9を配置してあるため、基礎梁を設置せずとも、
橋軸に直交する水平方向の剛性を十分に確保することが
可能となる。
計方法によれば、本来であれば、RCラーメン架構4と
ダンパー機構5とが混在した複雑な構造モデルとして解
析しなければならないものが、RCラーメン架構4とダ
ンパー機構5とを独立させて個別に解析できるようにな
り、設計実務上、きわまえて有効な簡略設計方法とな
る。
形、厳密には台形の形態をなす三角形状壁体9,9を採
用したが、本発明の三角形状壁体はかかる幾何学形状に
限定されるものではなく、例えば図4に示すように、上
縁及び下縁が曲線をなす三角形状壁体9a,9aを採用
し、これらの頂点を履歴減衰型せん断ダンパー6の両側
方に接合するとともに、底辺相当部分である側方縁部を
柱2,2に接合してダンパー機構5aを構成するように
してもかまわない。
として履歴減衰型せん断ダンパー6を採用したが、鉛直
相対変位に対して減衰力を発揮するものであればどのよ
うなダンパーでもよく、例えば履歴減衰型曲げダンパー
を使用することも可能である。
が、水平方向の強制変形を吸収可能なダンパーを採用す
れば、該ダンパーに軸力が発生しないため、上述した作
用効果に加えて、大変形時における軸力の影響を取り除
くことができるという作用効果も奏する。
収型ダンパーを示したものである。なお、これらはすべ
て履歴減衰型曲げダンパーで構成してあるが、せん断ダ
ンパーでも同様に構成可能であることは言うまでもな
い。
ー24は、三角形状壁体9,9の頂部にそれぞれダンパ
部材25a、25bを対向配置し、それらの先端を、三
角形状壁体9,9の鉛直相対変位に対しては曲げ変形が
生じるようにかつ水平相対変位(同図矢印方向)に対し
てはこれを許容できるように相互に連結してある。
25bの先端にはそれぞれ凹部26、凸部27を形成し
てあり、凹部26内に凸部27を進退自在に嵌め込むこ
とによって、三角形状壁体9,9の水平相対変位を吸収
しつつ、鉛直力を相互に伝達可能な構造となっている。
ー30は、三角形状壁体9,9の頂部に円筒状凹部31
が形成されたダンパ部材32と、円筒状凸部33が形成
されたダンパ部材34をそれぞれ設け、ダンパ部材32
の円筒状凹部31にダンパ部材34の円筒状凸部33を
進退自在に挿入してなる。
変形例とほぼ同様であるので、ここではその説明を省略
する。
ー40は、一方の三角形状壁体9の頂部に水平に突設さ
れた一対のダンパ部材42、42で他方の三角形状壁体
9の頂部に水平に突設されたダンパ部材41を挟み込ん
でなる。かかる構造は、基本的には、図5に示したもの
と同じであり、その作用効果については繰り返し説明す
ることは省略するが、図5の変形例とは異なり、鉛直方
向の繰り返し強制変形によってダンパ部材42、42の
間隔が拡がり、ダンパ部材41との接触が維持できなく
なる懸念がある。
れた丸孔45及びダンパ部材41に形成された長孔43
にボルト44を通し、これらダンパ部材の曲げ変形が拘
束されない程度になおかつ三角形状壁体9,9同士の水
平相対変位の吸収が妨げられることがない程度にナット
46で緩く締め付けてある。したがって、鉛直方向の繰
り返し強制変形によってダンパ部材42、42の間隔が
拡がる懸念がないのであれば、ボルト44及びナット4
6による締結を省略してもよい。
ー47は、図7で用いたダンパ部材42、ダンパ部材4
1を交互に配置して櫛状構造としてある。かかる構成に
おける作用効果は、図7の変形例とほぼ同様であるので
その内容については省略するが、ダンパ部材41やダン
パ部材42の配置組数を変更することによって、エネル
ギー減衰量や曲げ剛性を適宜設定することが可能となる
という作用効果も奏する。
ー50は、図7や図8のようにダンパ部材41とダンパ
部材42とを直接接触させて鉛直力を伝達させるのでは
なく、ダンパ部材41とダンパ部材42との間にボルト
51及びナット52を介在させ、該ボルトのせん断力を
介してダンパ部材41とダンパ部材42で鉛直力を伝達
させるようになっている。ちなみに、本変形例は、図7
に示す構造を水平軸線廻りに直角に回転させたものに相
当する。
ダンパー60は、一方の三角形状壁体9の頂部に取り付
けられた基部61と該基部から突設されたダンパ本体6
2aとからなるダンパ部材63aと、他方の三角形状壁
体9の頂部に取り付けられた基部61と該基部から突設
されたダンパ本体62bとからなるダンパ部材63bと
からなるとともに、ダンパ部材63a及びダンパ部材6
3bをそれらの先端にて互いに嵌合して構成してあり、
基部61は、ダンパ本体62a、62bよりも拡幅形成
してある。
げモーメントが最大となるものの、該基部での引張応力
が低減されるため、接合箇所での破断を未然に防止する
ことが可能となる。
パー70のように、基部断面を徐々に拡幅してテーパ状
としたダンパ部材71a、ダンパ部材71bを使用すれ
ば、引張応力が同じ領域、ひいては曲げ降伏域が拡が
り、エネルギー吸収性能を向上させることも可能とな
る。
お、上述した実施形態と実質的に同一の部品等について
は同一の符号を付してその説明を省略する。
としての高架橋の下部構造を橋軸方向から見た正面図で
ある。同図でわかるように、本実施形態に係る高架橋の
下部構造81は、互いに対向する位置にて立設された橋
脚状の一対のRC柱82,82と、該RC柱82,82
の構面内に配置されたダンパー機構5とから概ね構成し
てあり、RC柱82は、杭7を打ち込んだ上でその上に
設けられたフーチング8に立設してある。
直変位ダンパーとしての履歴減衰型せん断ダンパー6
と、該鉛直変位ダンパーを挟むようにしてその両側方に
頂点にてそれぞれ接合された一対の三角形状壁体9,9
とから構成してあり、該各三角形状壁体の底辺に相当す
る側方縁部を一対のRC柱82,82にそれぞれ接合し
てあるが、三角形状壁体9や履歴減衰型せん断ダンパー
6に関する説明は、ここでは省略する。
架橋の下部構造81においては、まず、大地震時におい
てRC柱82の下端に塑性ヒンジを生じるようにしてお
くことを前提とする。このようにすれば、各RC柱82
は、その下端でのみ曲率が生じ、端部を除く中間位置で
はほぼ直線状に傾斜する変形状態となる。
かかる直線傾斜状態のRC柱82から強制変形を受ける
ことになるため、該履歴減衰型せん断ダンパーに生じる
相対鉛直変形量δdは図2を参照して説明した第1実施
形態と同様、RC柱82,82の配置間隔をB、RC柱
82の高さをHとしたときの縦横比B/Hの大きさに応
じてRC柱82,82に生じる水平変形量ΔHよりも低
減され、(B/H)ΔHとなる。
ての高架橋の下部構造81を設計するには、まず、耐震
架構構造である高架橋の下部構造81を、図12に示す
ようにRC解析モデル83と、ダンパー解析モデル84
の2つに分解した状態でモデル化する。これは、RC柱
82,82とダンパー機構5とが混在した全体系で考え
た場合にそのモデル化が煩雑かつ困難になったり、解析
時間が長くなったりして実用化に適さないことに鑑みた
ものである。
2,82をそれらの下端で塑性化させることを前提と
し、それらの柱脚を同図に示すように回転バネ21に置
換したものと考えてモデル化する。
RC柱82,82をそれぞれ仮想剛体柱22,22に置
換するとともに、三角形状壁体9,9の側方縁部を仮想
剛体柱82,82にそれぞれ接合してなるものと考えて
モデル化する。
で塑性化させることを前提とした場合、RC柱82,8
2は、それらの下端でのみ曲率を持ち、中間位置では、
直線状に傾いた状態となるとともに、履歴減衰型せん断
ダンパー6にはかかる変形状態のRC柱82,82から
強制変形が作用することとなるため、結局、RC柱8
2,82の全体変形ΔHのうち、上述した縦横比B/H
に応じた比率分が履歴減衰型せん断ダンパー6に強制変
形として入り、その結果として、履歴減衰型せん断ダン
パー6に生ずる相対変形δdは、(B/H)ΔHとな
る。
柱22,22に置換し、該仮想剛体柱にダンパー機構5
の各三角形状壁体9,9を上述したように接合されてな
るものと考えてモデル化を行うことは、工学的に十分な
妥当性を持つ。
解析モデル84のモデル化が終了したならば、耐震架構
構造である高架橋の下部構造81に作用させるべき設計
外力Pを、RC解析モデル83とダンパー解析モデル8
4のそれぞれに分配する、すなわち、ダンパー解析モデ
ル84にはPdbを、RC解析モデル83にはPrc(Prc
=P―Pdb)をそれぞれ作用させて弾塑性解析を個別に
行い、しかる後にそれぞれの解析結果にしたがって耐震
架構構造の断面設計を行うとともに、高架橋の下部構造
81の全体性能については、それぞれの解析結果を重ね
合わせたものとして評価する。
重変位特性(相対変形量ΔHに対する荷重)をQと定義
したならば、該ダンパーに強制的な相対変形(B/H)
ΔHが入るのであるから、ダンパー解析モデル84の負
担分Pdbは、その強制変形から自ずと定まり、(B/
H)Qと表すことができる。
デル84の負担分Pdbは、(B/H)が決まれば、後は
ダンパーの荷重変位特性Qによって一義的に決定される
こととなる。
架橋の下部構造81によれば、履歴減衰型せん断ダンパ
ー6は、直線傾斜状態のRC柱82,82から強制変形
を受けることになるため、該履歴減衰型せん断ダンパー
に生じる相対鉛直変形量δdは、RC柱82,82の縦
横比B/Hの大きさに応じて該RC柱に生じる水平変形
量ΔHよりも低減され、(B/H)ΔHとなる。
ような場合には、RC柱82,82を従来よりも二倍の
変形量まで変形させてその靭性を十分に活用することが
可能となり、履歴減衰型せん断ダンパー6の履歴減衰に
よる振動エネルギー吸収作用と相まって、大断面設計と
せずとも、より合理的な断面設計で大地震に十分な耐震
性を確保することが可能となる。ここで、従来のような
中間梁を省略することができることは言うまでもない。
構造81は、図11のように梁を設ける必要がないプレ
キャスト桁形式の橋梁に適する。
81によれば、各三角形状壁体9,9を例えばプレキャ
ストコンクリート板で構成することができるので、鉄骨
ブレースを使用する場合に比べて、製造及び施工コスト
を低減することが可能となる。
81によれば、RC柱82,82の構面内に三角形状壁
体9,9を配置してあるため、基礎梁を設置せずとも、
橋軸に直交する水平方向の剛性を十分に確保することが
可能となる。
計方法によれば、本来であれば、RC柱82,82とダ
ンパー機構5とが混在した複雑な構造モデルとして解析
しなければならないものが、RC柱82,82とダンパ
ー機構5とを独立させて個別に解析できるようになり、
設計実務上、きわまえて有効な簡略設計方法となる。
履歴減衰型せん断ダンパー6を採用したが、鉛直相対変
位に対して減衰力を発揮するものであればどのようなダ
ンパーでもよく、例えば履歴減衰型曲げダンパーを使用
することも可能である。
が、水平方向の強制変形を吸収可能なダンパーを採用す
れば、該ダンパーに軸力が発生しないため、上述した作
用効果に加えて、大変形時における軸力の影響を取り除
くことができるという作用効果も奏する。
位吸収型ダンパーを第2実施形態でも使用することがで
きるが、詳細な説明はここでは省略する。
て三角形、厳密には台形の形態をなす三角形状壁体9,
9を採用したが、本発明の三角形状壁体はかかる幾何学
形状に限定されるものではなく、例えば図13に示すよ
うに、上縁及び下縁が曲線をなす三角形状壁体9a,9
aを採用し、これらの頂点を履歴減衰型せん断ダンパー
6の両側方に接合するとともに、底辺相当部分である側
方縁部をRC柱2,2に接合してダンパー機構5aを構
成するようにしてもかまわない。
構構造によれば、RCラーメン架構又はRC柱を従来よ
りも変形させてその靭性を十分に活用することが可能と
なり、ダンパーの減衰による振動エネルギー吸収作用と
相まって、大断面設計とせずとも、より合理的な断面設
計で大地震に十分な耐震性を確保することが可能とな
る。
法によれば、本来であれば、RCラーメン架構あるいは
RC柱とダンパー機構とが混在した複雑な構造モデルと
して解析しなければならないものが、RCラーメン架構
あるいはRC柱とダンパー機構とを独立させて個別に解
析できるようになり、設計実務上、きわまえて有効な簡
略設計方法となる。
橋の下部構造を橋軸方向から見た正面図。
橋の下部構造の作用を示した概念図。
基本的な考え方を示した概念図。
た高架橋の下部構造を橋軸方向から見た正面図。
り、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A線に沿う鉛直断面
図。
り、(a)は正面図、(b)は平面図。
り、(a)は正面図、(b)は(a)のB−B線に沿う鉛直断面
図。
架橋の下部構造81を橋軸方向から見た正面図。
の基本的な考え方を示した概念図。
した高架橋の下部構造を橋軸方向から見た正面図。
架構構造) 2 柱 3 梁 4 RCラーメン架構 5 ダンパー機構 6 履歴減衰型せん断ダンパ
ー(鉛直変位ダンパー) 9、9a 三角形状壁体 11、83 RC解析モデル 12、84 ダンパー解析モデル 21 回転バネ 22 仮想剛体柱 23 仮想剛体梁 24、30、40、47、50、60、70 水平変位吸収型ダンパー 82 RC柱
Claims (5)
- 【請求項1】 互いに対向する位置にて立設された一対
の柱と該柱の頂部に架け渡された梁とからなるRCラー
メン架構と、該RCラーメン架構の構面内に配置された
ダンパー機構とからなるとともに、該ダンパー機構を鉛
直変位ダンパーと該鉛直変位ダンパーを挟むようにして
その両側方に頂点にてそれぞれ接合された一対の三角形
状壁体とから構成し、該各三角形状壁体の底辺に相当す
る側方縁部を前記一対の柱にそれぞれ接合したことを特
徴とする耐震架構構造。 - 【請求項2】 互いに対向する位置にて立設された一対
のRC柱を含む構面内にダンパー機構を配置するととも
に、該ダンパー機構を鉛直変位ダンパーと該鉛直変位ダ
ンパーを挟むようにしてその両側方に頂点にてそれぞれ
接合された一対の三角形状壁体とから構成し、前記各三
角形状壁体の底辺に相当する側方縁部を前記一対のRC
柱にそれぞれ接合したことを特徴とする耐震架構構造。 - 【請求項3】 前記鉛直変位ダンパーを、水平方向の強
制変形を吸収可能なダンパーとした請求項1又は請求項
2記載の耐震架構構造。 - 【請求項4】 互いに対向する位置にて立設された一対
の柱と該柱の頂部に架け渡された梁とからなるRCラー
メン架構と、該RCラーメン架構の構面内に配置された
ダンパー機構とからなるとともに、該ダンパー機構を鉛
直変位ダンパーと該鉛直変位ダンパーを挟むようにして
その両側方に頂点にてそれぞれ接合された一対の三角形
状壁体とから構成し、該各三角形状壁体の底辺に相当す
る側方縁部を前記一対の柱にそれぞれ接合してなる耐震
架構構造の設計方法であって、該耐震架構構造を、前記
RCラーメン架構の剛接点を回転バネに置換したRC解
析モデルと、前記柱及び前記梁をそれぞれ仮想剛体柱、
仮想剛体梁に置換して互いにピン接合するとともに前記
仮想剛体柱の下端をピンとし前記各三角形状壁体の側方
縁部を前記各仮想剛体柱にそれぞれ接合してなるダンパ
ー解析モデルとに分解した状態で個別にモデル化し、 前記耐震架構構造に作用させる設計外力Pのうち、前記
ダンパー解析モデルの負担分Pdbを、Hを前記仮想剛体
柱の高さ、Bを前記仮想剛体梁の長さ、Qをダンパーの
荷重変位特性として Pdb=(B/H)Q とするとともに、前記RC解析モデルの負担分Prcを、 Prc=P―Pdb とし、前記ダンパー解析モデルにPdbを、前記RC解析
モデルにPrcをそれぞれ作用させて弾塑性解析を個別に
行い、前記耐震架構構造の断面設計を行うことを特徴と
する耐震架構構造の設計方法。 - 【請求項5】 互いに対向する位置にて立設された一対
のRC柱を含む構面内にダンパー機構を配置するととも
に、該ダンパー機構を鉛直変位ダンパーと該鉛直変位ダ
ンパーを挟むようにしてその両側方に頂点にてそれぞれ
接合された一対の三角形状壁体とから構成し、前記各三
角形状壁体の底辺に相当する側方縁部を前記一対のRC
柱にそれぞれ接合してなる耐震架構構造の設計方法であ
って、該耐震架構構造を、前記一対のRC柱の下端を回
転バネに置換したRC解析モデルと、前記一対のRC柱
を仮想剛体柱にそれぞれ置換して該各仮想剛体柱の下端
をピンとするとともに前記各三角形状壁体の側方縁部を
前記各仮想剛体柱にそれぞれ接合してなるダンパー解析
モデルとに分解した状態で個別にモデル化し、前記耐震
架構構造に作用させる設計外力Pのうち、前記ダンパー
解析モデルの負担分Pdbを、Hを前記仮想剛体柱の高
さ、Bを前記仮想剛体柱の配置間隔、Qをダンパーの荷
重変位特性として Pdb=(B/H)Q とするとともに、前記RC解析モデルの負担分Prcを、 Prc=P―Pdb とし、前記ダンパー解析モデルにPdbを、前記RC解析
モデルにPrcをそれぞれ作用させて弾塑性解析を個別に
行い、前記耐震架構構造の断面設計を行うことを特徴と
する耐震架構構造の設計方法。
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JP2001237677A JP3835677B2 (ja) | 2001-08-06 | 2001-08-06 | 耐震架構構造及びその設計方法 |
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JP2005207111A (ja) * | 2004-01-22 | 2005-08-04 | Kajima Corp | 制震橋脚 |
CN108507740A (zh) * | 2018-04-04 | 2018-09-07 | 武汉科技大学 | 一种阻尼可调的强迫振动装置 |
CN111259477A (zh) * | 2020-01-16 | 2020-06-09 | 中国中元国际工程有限公司 | 一种基于刚度等效的中庭穿层框架柱设计方法 |
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- 2001-08-06 JP JP2001237677A patent/JP3835677B2/ja not_active Expired - Fee Related
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