JP2003049335A - 延伸仮撚機 - Google Patents
延伸仮撚機Info
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- JP2003049335A JP2003049335A JP2001237482A JP2001237482A JP2003049335A JP 2003049335 A JP2003049335 A JP 2003049335A JP 2001237482 A JP2001237482 A JP 2001237482A JP 2001237482 A JP2001237482 A JP 2001237482A JP 2003049335 A JP2003049335 A JP 2003049335A
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Abstract
の汚れ付着を防止し、長期間に渡って、安定的に仮撚加
工ができる延伸仮撚機を提供する。 【解決手段】 仮撚が付与された糸条(Y)に仮撚形状を
賦形するために該糸条(Y)を加熱するための加熱装置
(4)、該加熱装置(4)の上流に遡及する撚りを止めるため
の撚止装置(2)、及び該加熱装置(4)と該撚止装置(2)と
の間に糸道ガイド(3)を少なくとも備えた延伸仮撚機に
おいて、該糸道ガイド(3)と該加熱装置(4)との間に、該
加熱装置(4)の上部から排出される気体を吸引するため
の気体吸引手段(6)、あるいは加熱装置(4)の上部から排
出される気流が該糸道ガイド(3)に接触するのを防止す
る気体を吹出すための気体吹出手段(6)を設けたことを
特徴とする延伸仮撚機である。
Description
テル等の熱可塑性樹脂からなる合成繊維糸条を延伸及び
仮撚同時加工する延伸仮撚機に関するものである。
するための装置として、延伸仮撚機が使用されている。
この従来使用されている延伸仮撚機は、通常、図2の模
式説明図に示すような構成を採る。すなわち、糸条パッ
ケージPから解舒されて供給された糸条Yを上流側から
下流側へかけて糸条送り装置1A、1B、及びCを配置
し、供給した糸条をこれら糸条送り装置1A、1B、及
び1Cの間で延伸する。
装置1A、1B、及び1Cの間に、撚止装置2、糸道ガ
イド3、第一加熱装置4、冷却装置5、仮撚装置6、第
二加熱装置7などを配置している。このような装置構成
を採ることによって、仮撚装置6によって糸条Yに付与
された仮撚りを第一加熱装置4と冷却装置5にまで遡及
させ、ここで糸条Yに仮撚形状を熱処理によって賦形す
ると共に、糸条Yの延伸も同時に行っている。そして、
このようにして仮撚加工が施された糸条Yは最終的に巻
取機8で巻き取られる。
することで、糸条Yが有するトルクなどを設計した値に
するために使用される。ここで、前記第一加熱装置4と
しては、加工速度が高速になっても糸条の熱固定を好適
に行えるため、高温の加熱体により走行中の糸条Yを非
接触で加熱することができる高温非接触式が用いられる
ことが多くなってきた。
熱装置においては、高速での仮撚加工を行う場合、第一
加熱装置4内を走行している糸条Yが、仮撚装置6、あ
るいは糸送り装置1A、1B、及び1C等の回転体等か
ら伝わった振動の影響を受けて、振動を生じる。また、
仮撚装置6によって糸条Yは高速で撚りが掛けられてい
るために、これらの振動などの影響によって、振動した
り、バルーニングを起こしたりする。
を起こしたりすると、張力変動が発生するため、加熱斑
を生じたり、撚掛け斑を生じたりして良好な品質の糸条
が得られないという問題を惹起する。さらに、ひどい場
合には、糸条の振動やバルーニングが共振して大きくな
り、加工を続行することが困難になる。そのため、一般
的には、加熱装置4内に、図3で示すように、糸条Yの
振動やバルーニングを規制するための糸道ガイド群41
が、所定の間隔で配置されている。
仮撚装置6によって糸条Yに施された撚りが更に上流に
まで遡及するのを防止するために、撚り止めガイド2が
設けられている。そして、この撚り止めガイド2と第一
加熱装置4との間に、糸条Yを第一加熱装置4に導入
し、さらに、糸条Yの揺れを防止する糸道ガイド3が設
置されている。
ド群41、そして、第一加熱装置4の上流に糸道ガイド
3を配置することにより、糸条Yの振動やバルーニング
を抑制して、良好な品質の加工糸を得ることを可能とし
ている。ただし、第一加熱装置4内のガイド群41につ
いては、長期間の使用により、糸屑あるいは糸条に付与
された油剤等によりガイドが汚れ、ガイドの摩擦抵抗が
増大し、仮撚加工糸の加工において、断糸が多発するた
め生産性に問題が生じる。そのため、定期的にガイド4
1に付着した汚れを清掃する必要がある。
1を清掃するための一般的な清掃方法としては、第一加
熱装置4内に糸道ガイド群41を装着した状態で、第一
加熱装置4を約600℃まで昇温し、その状態にて約半
日保持することによって、糸道ガイド群41に付着した
汚れを焼却することが行われている。そして、焼却が完
了すると、先端に金属製のノコ刃を有するヘラにより、
糸道ガイド群41の汚れを掻き落していくという方法が
採られている。
金属製の剛体であるヘラと糸道ガイド群41との接触
は、ヘラが弾性変形や塑性変形しない限り、実質的に点
接触となるため、糸道ガイドに付着した汚れを十分に掻
き落すことは難しい。
報において、走行糸条Yが第一加熱装置4内で断糸した
場合に、糸条Yが糸ガイド群41から離反する方向に圧
縮空気を噴射し、糸道ガイド群41への糸屑の付着を防
止する方法が提案されている。
いて、第一加熱装置4内に設けるガイド群41の形状を
鼓型とし、第一加熱装置4の外部からこれらのガイド群
41を適宜回転することにより、糸条Yとガイド群41
との接触面を更新する方法が提案されている。
ド2との間に配置されている糸道ガイド3については、
ガイドに付着する汚れの問題は、余り考慮されてこなか
った。しかしながら、延伸仮撚工程の前の製糸工程で糸
条Yに付与された油剤が第一加熱装置4内で加熱されて
蒸発して油煙となり、第一加熱装置4内から油煙となっ
た油剤が上昇し、第一加熱装置4内のガイド群41と同
様に汚れが付着する。その結果、第一加熱装置4内のガ
イド群41と同様に糸道ガイド3の摩擦抵抗が増大し、
仮撚加工糸の加工において、断糸が多発するため生産性
が低下するという問題が生じる。
ガイド3への汚れの付着が多くなってきた時点で、適宜
交換、清掃を実施しているだけであり、清掃の際には当
然のことながら、生産を停止する必要がある。このた
め、生産効率が悪くなるという問題が依然として残され
ている。
な従来の問題に鑑み、第一加熱装置の上流に設けられた
糸道ガイドの汚れ付着を防止し、長期間に渡って、安定
的に仮撚加工ができる延伸仮撚機を提供することにあ
る。
決するための本発明の延伸仮撚機として、「仮撚が付与
された糸条に仮撚形状を賦形するために該糸条を加熱す
るための加熱装置、該加熱装置の上流に遡及する撚りを
止めるための撚止装置、及び該加熱装置と該撚止装置と
の間に糸道ガイドを少なくとも備えた延伸仮撚機におい
て、該糸道ガイドと該加熱装置との間に、該加熱装置の
上部から排出される気体を吸引するための気体吸引手
段、又は、該加熱装置の上部から排出される気流が該糸
道ガイドに接触するのを防止する気体を吹出すための気
体吹出手段を設けたことを特徴とする延伸仮撚機。」が
提供される。
記糸道ガイドが、糸条が接触走行する中央部に縊れ部を
有する鼓状ガイドであって、更に、該糸道ガイドが、所
定の周期で糸条との接触部が更新されるように、回転自
在に駆動装置に軸支されていることが好ましい。
について、以下に図面を参照しながら、その作用と共に
詳細に説明する。
従来の延伸仮撚機の第一加熱装置4と糸道ガイド3との
間に参照番号9で示した気体吸引手段9、又は図示しな
いが気体吹付手段を設けた例を模式的に説明するための
説明図である。なお、図1には、気体吸引手段9だけが
示されているが、この位置に気体吸引手段9に替えて図
示省略した気体吹付手段を設けることができることは言
うまでもない。
4は、既に図3を援用しながら説明したように、ガイド
群41、加熱体42A及び42B、そして、保温材43
などを含んで構成されている。その際、保温材43は、
第一加熱装置4内から外部への放熱を防ぐため、加熱体
42A及び42Bの周囲を囲むように配置されている。
3に例示したように二分割されおり、上流側分割部と下
流側分割部のそれぞれの加熱体42の内部にシーズヒー
ター(図示せず)を埋め込んでおり、温度制御を加熱体
42Aと42Bとで独立して行うことが出来る様にして
ある。また、ガイド群41は加熱体42A及び42Bへ
脱着可能に、所定の間隔で糸条Yの走行経路が凸状曲率
を有するように配置することで糸条Yの走行を安定させ
て、揺れを防止している。なお、その材質としては、耐
熱性等を考慮し、セラミックス、金属製のものが使用さ
れる。
配置されたガイド群41により、糸条Yの揺れを防止し
ている。しかしながら、完全に糸条Yの揺れを防止し、
安定に仮撚加工するためには、前述した糸道ガイド3を
第一加熱装置4と撚止ガイドとの間に設置することが必
要である。
触走行する中央部に縊れ部を有する鼓状ガイドとされて
いる。このようにすることで、糸条Yの走行位置が規制
され、糸条Yが振動などの影響を受けてその走行位置が
不安定になるという現象を抑制することができる。
条Yとの接触部が更新されるように、回転自在にシャフ
ト32を介して駆動装置31に軸支されている。このた
め、駆動装置31からの回転力がシャフト32に伝動さ
れると、糸道ガイド3は回転させられるため、糸条Yと
の接触部が常に更新されることとなる。したがって、糸
道ガイド3への汚れの付着が平均化されると共に、糸道
ガイドの磨耗も低減することができる。更には、これに
よって糸条Yが擦過損傷を受ける可能性を低減できると
いう作用もある。
て、長期間の使用により、接糸面の磨耗が見られた場合
には、手動によって適宜回転させ、接糸面を更新するこ
とができる。しかしながら、作業者の負担を無くすため
に、糸道ガイド3を回転させる手段としてモーター等の
駆動装置31を設け、該駆動装置31により糸道ガイド
3を回転させることもできる。なお、この場合には、更
に好ましくは、連続的に糸道ガイド3を回転することに
より、より一層、作業者の負担は軽減できる。このと
き、糸道ガイド3の回転速度としては、糸条の揺れを発
生させない範囲で任意に選択できることは言うまでもな
い。
に設置される気体吸引手段9、あるいは図示省略した気
体吹出手段について、前記図1を参照しながら以下に詳
細に説明する。
る油煙を含んだ気体を吸引するための気体吸引手段9に
ついて説明する。該気体吸引手段9は、吸引ノズル91
を有し、該吸引ノズル91は吸引した気体を排出するた
めの配管92に接続されている。ここで、吸引ノズル9
1は、配管92に図示省略した吸引装置を接続し、これ
によって吸引ノズル91の開口から気体を吸引できるよ
うに構成されている。なお、図示省略した前記吸引装置
としては、ポンプ、コンプレッサ、ブロア等(図示せ
ず)を例示することができる。
(b)に示したように、第一加熱装置4の上部から排出
される油剤を含んだ気流が糸道ガイド3と接触しないよ
うに吸引幅を広げた形状とすることが好ましい。何故な
らば、一般に、第一加熱装置4は、複数本(例えば、図
示した2本)の糸条Yを同時に熱処理できるようになっ
ており、通常、これに対応して複数個(図では2個)の
糸道ガイド3が設置されているからである。したがっ
て、2本の糸条Yを第一加熱装置4に導くために吸引幅
を広げた形状とすれば、2個設けられた糸道ガイド3を
1つの吸引ノズル91でカバーすることができる。
熱装置4の上部から排出される油剤を含んだ気流が糸道
ガイド3と接触しないように、図1(c)に例示したよ
うに、それぞれの糸道ガイド3に対して複数個(図では
2個)設けてもよい。このように、それぞれの糸道ガイ
ド3に対して吸引ノズル91をそれぞれ設置すること
で、不要な箇所の気体を吸引することがなくなり、吸引
する気体の量を最小限に抑える事ができるため、経済的
である。
(b)及び(c)に示すような矩形以外に、円形、楕円
形等が使用できる。要するに、第一加熱装置4より上昇
してくる油煙が糸道ガイド3に接触して油剤成分が付着
しないように、吸引することが肝要であって、このよう
な機能を果たすことができるものであれば、図示したも
の以外の形状任意に選択できる。
上昇してくる油煙を、吸引ノズル91によって吸引する
場合には、油煙が糸道ガイド3に達する前に、吸引ノズ
ル91から吸引されるため、糸道ガイド3が汚れること
はない。
の量により、配管92に付設したバルブ(図示せず)或
いは、ポンプ、コンプレッサ、ブロア等の吸引装置の運
転出力を調整する事で、任意に調整できるようにしてお
くことが好ましい。
体吸引手段9に替えて、図示省略した気体吹出手段を設
けてもよい。この場合、気体の吹出口の形状は、気体吸
引手段9の吸引ノズル91の吸引口と同様に扁平な矩形
とすることが好ましい。このような形状とすることで、
第一加熱装置4の上部から排出される油煙を含んだ気体
が糸道ガイド3に達しないように、エアーカーテンを形
成することができる。そして、これによって油剤成分が
糸道ガイド3に付着して、糸道ガイド3を汚染すること
がないようにすることができる。
カーテンとして噴出すために、ポンプ、コンプレッサ、
ブロア等から気体が前記気体吹出手段へ供給されること
は言うまでもない。また、気体吸引手段9と同様に、糸
道ガイド3の設置個数に対応して、気体吹出しノズルを
同数設けるようにすることで、気体吸引手段9と同じよ
うな作用が得られることは、言うまでもない。
道ガイド3への汚れの付着を防止でき、長期間に渡り設
備を止めることなく、また、仮撚加工中に糸道ガイド3
に油剤成分が付着して断糸が発生することもなく、安定
的に良好な品質の加工糸を得ることができる。更には、
糸道ガイド3の清掃、あるいは交換作業などの頻度を減
少させることができるため、作業者の負担を軽減するこ
とができるという極めて顕著な効果を奏する。
明するための模式説明図である。
図である。
めの糸条の走行方向に沿った縦断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 仮撚が付与された糸条に仮撚形状を賦形
するために該糸条を加熱するための加熱装置、該加熱装
置の上流に遡及する撚りを止めるための撚止装置、及び
該加熱装置と該撚止装置との間に糸道ガイドを少なくと
も備えた延伸仮撚機において、 該糸道ガイドと該加熱装置との間に、該加熱装置の上部
から排出される気体を吸引するための気体吸引手段、又
は、該加熱装置の上部から排出される気流が該糸道ガイ
ドに接触するのを防止する気体を吹出すための気体吹出
手段を設けたことを特徴とする延伸仮撚機。 - 【請求項2】 前記糸道ガイドが、糸条が接触走行する
中央部に縊れ部を有する鼓状ガイドであって、 更に、該糸道ガイドが、所定の周期で糸条との接触部が
更新されるように、回転自在に駆動装置に軸支された請
求項1記載の延伸仮撚機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001237482A JP2003049335A (ja) | 2001-08-06 | 2001-08-06 | 延伸仮撚機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001237482A JP2003049335A (ja) | 2001-08-06 | 2001-08-06 | 延伸仮撚機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003049335A true JP2003049335A (ja) | 2003-02-21 |
JP2003049335A5 JP2003049335A5 (ja) | 2007-08-30 |
Family
ID=19068558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001237482A Pending JP2003049335A (ja) | 2001-08-06 | 2001-08-06 | 延伸仮撚機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003049335A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH11131331A (ja) * | 1997-09-05 | 1999-05-18 | Rieter Scragg Ltd | 加熱設備 |
-
2001
- 2001-08-06 JP JP2001237482A patent/JP2003049335A/ja active Pending
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