JP2003044060A - 水滴音発生装置 - Google Patents

水滴音発生装置

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JP2003044060A JP2001233988A JP2001233988A JP2003044060A JP 2003044060 A JP2003044060 A JP 2003044060A JP 2001233988 A JP2001233988 A JP 2001233988A JP 2001233988 A JP2001233988 A JP 2001233988A JP 2003044060 A JP2003044060 A JP 2003044060A
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Norio Hirabayashi
憲夫 平林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型・簡易な水琴窟の開発をその解決
課題とする。 【解決手段】 内部が反響用空洞(2)となっており、
側壁(3)に反響音放出口(4)が穿設されている反響用容器
(1)と、反響用容器(1)内に蓄えられた水(5)の水面(6)よ
り高い位置に設けられた上部水溜容器(7)と、反響用容
器(1)内の水(5)を上部水溜容器(7)に揚水する揚水ポン
プ(9)と、上部水溜容器(7)から流出した水(5)の流量を
制御しつつ落水ノズル(10)(11)(12)に水(5)を供給する
制御バルブ(15)と、落水ノズル(10)(11)(12)の直下に配
設され、落水ノズル(10)(11)(12)からの落下水滴(S)が
発生する気泡の周波数に共鳴する共鳴部材(13)(14)とで
構成されたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内で用いること
ができるモダンな水琴窟、即ち水滴音発生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】何をするというわけでなく、ただ水滴の
落下による音をぼんやりに聴くと落ち着いた気分にな
り、慌ただしい毎日の生活の中で至極贅沢な時間を過ご
していることを実感させてくれる。きらきらと輝く滴が
一定の間隔で滴り落ちる情景は希望に満ちているよう
で、何か良いことがありそうな感じにしてくれる。この
ことは雨の音についても言えることである。
【0003】庭園において、水の音を楽しむということ
は、日本式庭園における最高の趣味であり、外国人もこ
のような風雅に深く関心を寄せている。水琴窟、即ち水
滴音発生装置はこのような日本趣味の最たるもので、水
滴が落下し、底に溜まった水面を打つ時の滴下音を地中
に埋設した瓶の内部で反響させ、琴の爪弾きような微妙
な音色を発生させるものである。このようなもの例とし
て図3に示すようなものがある。
【0004】(50)は上下を逆にして、茶室入口に置くつ
くばい(51)の近傍の地中に埋設された瓶で、天井部に小
さな孔(52)が穿設されている。そして前記孔(52)の周囲
及び上方には小石(53)が積み上げられて埋設されてお
り、茶室に入室する前につくばい(51)で手を洗うとその
水が小石(53)を伝わって瓶(50)の天井部に至り、前記孔
(52)から水滴が瓶(50)内に滴下する。瓶(50)内には水が
溜まっており、滴下した水滴が水面に落ちた時に発する
滴下音を瓶(50)内で反響させるように、前述の微妙な音
色を発生させるようにしている。
【0005】このような原理の水琴窟、即ち水滴音発生
装置において、響きや音響出力の観点からすると、比較
的大型の瓶を必要とするため、ある程度の広さの庭園が
必要であり、しかも特殊且つ微妙な仕掛けであるためそ
の建設コストは非常に高いものであった。これに対して
近年の「癒しブーム」と相俟って水琴窟を室内、例えば
医院の待合室や都会の喫茶店などで手軽に楽しみたいと
いう要望が強くなっており、水琴窟の小型・簡易化が強
く望まれていた。しかしながら小型の水滴音発生装置で
は、音響出力が小さ過ぎてよく聞こえないため、内部に
マイクを入れて水滴音を増幅し、これをスピーカーで出
力するようにしている。スピーカーを用いる方式では、
生の水滴音ではないため音色が微妙に異なるという問題
があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の小型
水滴音発生装置の問題点に鑑みてなされたので、生の水
滴音を十分な大きさで出力できる小型水滴音発生装置の
開発をその課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】「請求項1」は本発明の
水滴音発生装置(A)の基本に関し、「内部が反響用空洞
(2)となっており、側壁(3)に反響音放出口(4)が穿設さ
れている反響用容器(1)と、反響用容器(1)内に蓄えられ
た水(5)の水面(6)より高い位置に設けられた上部水溜容
器(7)と、反響用容器(1)内の水(5)を上部水溜容器(7)に
揚水する揚水ポンプ(9)と、上部水溜容器(7)から流出し
た水(5)の流量を制御しつつ落水ノズル(10)(11)(12)に
水(5)を供給する制御バルブ(15)と、落水ノズル(10)(1
1)(12)の直下に配設され、落水ノズル(10)(11)(12)から
の落下水滴(S)が発生する気泡の周波数に共鳴する共鳴
部材(13)(14)とで構成された」ことを特徴とする。
【0008】落水ノズル(10)(11)(12)から共鳴部材(13)
(14)内に滴下した水滴(S)が共鳴部材(13)(14)内の水面
(6)を打った時に滴下音が発生する。この落下水滴(S)の
発生した気泡の周波数が共鳴部材(13)(14)によって共鳴
・増幅され、その開口から反響用空洞(2)内に放出され
る。反響用空洞(2)内に放出された音は反響用空洞(2)内
を極めて短い時間(例えば、3ms以内)に重複反射して、
見かけ上の反響時間が長くなるように反響音を作り出
し、その一部が側壁(3)に穿設されている反響音放出口
(4)から外部に十分な音量を持ちしかも微妙な音色とな
って放出される。
【0009】「請求項2」は「請求項1」の改良に関し
「内部が反響用空洞(2)となっており、側壁(3)に反響音
放出口(4)が穿設されている反響用容器(1)と、反響用容
器(1)の底部に設置され、一方の室(31)から他方の室(3
2)に水(5)が流入するための流入溝(35)が形成されてい
る仕切壁(30)を有する貯水容器(8)と、貯水容器(8)内に
蓄えられた水(5)の水面(6)より高い位置に設けられた上
部水溜容器(7)と、貯水容器(8)の他方の室(32)から上部
水溜容器(7)に揚水する揚水ポンプ(9)と、上部水溜容器
(7)から流出した水(5)の流量を制御しつつ落水ノズル(1
0)(11)(12)に水(5)を供給する制御バルブ(15)と、落水
ノズル(10)(11)(12)の直下にて貯水容器(8)の一方の室
(31)内に配設され、落水ノズル(10)(11)(12)からの落下
水滴(S)が発生する気泡の周波数に共鳴する共鳴部材(1
3)(14)とで構成された」ことを特徴とする。
【0010】これによれば、「請求項1」の作用に加
え、貯水容器(8)が流入溝(35)を有する仕切壁(30)にて
二つの室(31)(32)に分割され、流入溝(35)を通って一方
の室(31)から他方の室(32)に水が流入するようにし、一
方の室(31)に共鳴部材(13)(14)を配置し、他方の室(32)
に揚水ポンプ(9)を配置しているので、一方の室(31)の
水位(6)は常に一定に保たれ、これにより共鳴部材(13)
(14)から生ずる共鳴音は常に一定となる。
【0011】「請求項3」は前記落水ノズル(10)(11)(1
2)に関し「落水ノズル(10)(11)(12)が複数本設置されて
おり、その内のいずれかは規則的な間隔で水滴を落下さ
せ、他は不規則な間隔で水滴を落下させるようになって
いる」ことを特徴とするものであり、「請求項4」は共
鳴部材(13)(14)に関し「共鳴部材(13)(14)が複数設置さ
れており、それぞれの共鳴音の周波数が相違する」こと
を特徴とする。
【0012】このように、落水ノズル(10)(11)(12)が複
数設置され、その内のいずれかは規則的な間隔で水滴
(S)を落下させ、他は不規則な間隔で、そして大きさ・
形を不揃いにして水滴(S)を落下させるようになってお
れば、これらが組み合わせることによって複雑なリズム
の滴下音を形成することができる。特に、不規則な間隔
で水滴(S)を落下させる場合には、水滴(S)の大きさがそ
の時々で変化する。その異なる大きさの水滴(S)が水面
に衝突すると、発生した気泡の大きさもそれぞれ異な
り、これが水面で弾ける瞬間に発生する周波数が気泡の
大きさによってそれぞれ異なり、これにより発生する水
滴音が水滴(S)毎に微妙に変化し玄妙な音色を奏でるこ
とになる。更に、複数の共鳴部材(13)(14)が設置され、
それぞれの共鳴音の周波数が相違するようにしておけ
ば、多数の音色を楽しむことができるだけでなく、この
両者(10)(11)(12)(13)(14)を組み合わせれば、複雑なリ
ズムと多数の音色とが組み合わされ、聴く者を飽きさせ
ない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示実施例に従っ
て詳述する。図1は本発明の基本型であり、図2はその
改良型である。まず、図1から説明し、続いて図2を説
明する。煩雑を避ける意味で、図2では図1と重複する
箇所は同一の番号にしてその説明を省略する。反響用容
器(1)は、内部が反響用空洞(2)となった、下面開口の水
平断面が円形の容器で、その側壁(3)の上部に反響音放
出口(4)が1乃至複数穿設されている。反響用容器(1)の
材質は重要で、素焼きの瓶を使用した場合は梵鐘に近い
音が発生し、釉薬のかかった瓶を使用した場合は高く澄
んだ音が発生し、白磁の瓶を使用した場合にはキーンと
いう高い音が発生する。澄み切った水琴窟特有の音色を
発生させるに、ここでは例えば陶器(信楽焼)を採用し
た。また、その天井部(20)には複数個の小孔(21)(22)(2
3)が穿設されている。
【0014】上部水溜容器(7)は上面開口の皿状部材
で、反響用容器(1)の天井部(20)に載置されており(或い
は反響用容器(1)と一体構造となっていても良い。)、そ
の底部に通水パイプ(24)(25)(26)が前記小孔(21)(22)(2
3)に合わせて取り付けられている。通水パイプ(24)は上
部水溜容器(7)の水面高さを一定に保つためのオーバー
フロー用である。通水パイプ(25)は上部水溜容器(7)の
水を落水ノズル(10)(11)(12)に供給するためのもので、
制御バルブ(15)に接続されている。通水パイプ(26)は揚
水用で、流量制御バルブ(16)を介して後述する揚水ポン
プ(9)に接続されている。本実施例の場合はその吐出端
に筧(27)が設置されており、揚水された水が上部水溜容
器(7)内に吐出されるようになっている。
【0015】制御バルブ(15)は接続された落水ノズル(1
0)(11)(12)への給水量を制御するためのもので、ここで
は3方コックバルブが使用され、その3つの出口が3本
の落水ノズル(10)(11)(12)に接続され、1つの入り口が
前記通水パイプ(25)に接続されている。本実施例では落
水ノズルの数は3であるが、勿論、これに限られるもの
でない。
【0016】落水ノズル(10)(11)(12)は、その上端に水
が供給され、下端開口から水滴(S)が滴下するものであ
る。水滴(S)の滴下間隔は制御バルブ(15)からの給水量
によって定まり、給水量が多い場合には滴下間隔が短
く、逆に少ない場合には長くなる。また、空気(a)を取
り込むことができ、このようにすることによって、滴下
間隔を不規則に、そして水滴(S)の大きさ及び形を不揃
いにすることができる。
【0017】貯水容器(8a)は反響用容器(1)の底部が嵌
り込むように設置されており、その上面が開口した皿状
のものである。また、貯水容器(8a)内に設置されている
前記落水ノズル(10)(11)(12)は貯水容器(8)の一方の室
(31)に立設されたポール(33)の腕木(34)に取り付けられ
ている。
【0018】共鳴部材(13)(14)は反響用容器(1)内に配
設され、その下端部分は貯水容器(8a)内の水(5)に浸漬
され且つ落水ノズル(10)(11)(12)の直下に配設されてい
る。共鳴部材(13)(14)の数も勿論限定されるものではな
いが、ここでは2個の共鳴部材(13)(14)を使用した例を
示す。共鳴部材(13)(14)の形状及び材質は、優れた共鳴
音を形成する上で非常に重要なものである。ここでは一
方の共鳴部材(13)として両端開口の円筒状竹炭(例え
ば、孟宗竹を炭にしたもの)を使用している。また、他
方の共鳴部材(14)は水滴を受ける本体部分(14a)がラッ
パ状に開いており、本体部分(14a)の中央から細い筒状
部(14b)が突出した漏斗状のもので、硬質ガラスで形成
されている。本実施例では共鳴部材(13)の直上には落水
ノズル(10)がセットされており、共鳴部材(14)の直上に
落水ノズル(11)(12)がセットされている。本実施例では
前記落水ノズル(10)(11)とが規則的な間隔で水滴(S)が
滴下する定常型であり、落水ノズル(12)が空気(a)を取
り込んで水滴(S)が不規則に滴下する変動型である。な
お、水中内には水質維持のため備長炭(36)又は竹炭が挿
入されている。
【0019】揚水ポンプ(9)も水中にセットされてお
り、貯水容器(8a)の水(5)を上部水溜容器(7)に揚水する
ようになっている。(39)は揚水ポンプ(9)用のAC又は
DC電源である。(40)は本発明の水滴音発生装置(A)を
載置しておく台座で、例えば、伊予和紙畳のようなもの
が使用される。
【0020】次に本発明の第1実施例の作用を説明す
る。、貯水容器(8a)に所定の水を入れ、揚水ポンプ(9)
を作動させて貯水容器(8a)の水を揚水して上部水溜容器
(7)に水を溜め、通水パイプ(25)から制御バルブ(15)に
水を供給する。制御バルブ(15)を通って各落水ノズル(1
0)(11)(12)に水の供給され、それぞれのタイミングで水
滴(S)が落下する。落水ノズル(10)から落下した水滴(S)
は円筒状の共鳴部材(13)内に滴下し、その水面(6)に衝
突し、滴下音を発生させる。この滴下音は共鳴部材(13)
によって共鳴・増幅され、共鳴部材(13)の材質、形状な
どの諸要素によって決まる音色となって上端開口から反
響用空洞(2)内に規則的な間隔で放出される。
【0021】一方、落水ノズル(11)(12)の水滴(S)は、
漏斗状の共鳴部材(14)の本体部分(14a)内に滴下し、前
述同様共鳴部材(14)の固有振動数に基づく共鳴音を反響
用容器(1)内に放出する。この場合、落水ノズル(11)は
規則的な間隔の共鳴音を生成させるのに対し、落水ノズ
ル(12)は不規則の共鳴音を生成させる。本実施例では音
色の異なる二種類の共鳴音と発音タイミングが異なる二
つの共鳴音に発音タイミングが不規則の共鳴音が加わ
り、更にこれらが反響用容器(1)内で反響し、極めて複
雑且つ玄妙な音色を醸し出す。そしてこの反響音は、反
響音放出口(4)から外に十分な音量を以て放出され、聴
く者の心を和ませることになる。
【0022】なお、水滴音の周波数は前述のように落下
水滴(S)によって形成された気泡が水面で弾ける瞬間に
発生する周波数によってきまる。気泡の大きい場合に
は、低い音が、小さい場合には高い音が発生する。そし
てこの音が共鳴部材(13)(14)によって共鳴・増幅される
ことになるが、各共鳴部材(13)(14)はその材質、内径や
長さに因ってそれぞれ固有振動数をもっており、該固有
振動数に従って特有の共鳴音を生じることになる。
【0023】また、前述のように複数の落水ノズル(10)
(11)(12)からの水滴(S)の落下タイミングを規則的な間
隔或いは不規則な間隔とすることで、前者によって規則
的且つ一定の音色の水滴音を生じさせ、後者によって落
下水滴(S)の大きさ及び形を変えて色々な音色の水滴音
を発生させ、更にこれらに複数の共鳴部材(13)(14)を組
み合わせることで玄妙な音色を持つ複複雑なリズムの滴
下音を形成することができ、聴く者を飽きさせない。
【0024】図2は本発明の第2実施例で、反響用容器
(1)、上部水溜容器(7)、制御バルブ(15)、揚水ポンプ
(9)、落水ノズル(10)(11)(12)、共鳴部材(13)(14)など
同一である。
【0025】第2実施例の貯水容器(8)は第1実施例と
異なり、反響用容器(1)内に設置されており、その上面
が開口した例えば円筒状のもので、仕切壁(30)によって
2室(31)(32)に分割されており、一方の室(31)に共鳴部
材(13)(14)が設置されており、他方の室(32)に揚水ポン
プ(9)が設置されている。更に、前記他方の室(32)には
その底部で連通した水位計(38)が取り付けられている。
両室(31)(32)には水が溜められており、一方の室(31)の
水位が他方の室(32)の水位より高く、仕切壁(30)に形成
された流入溝(35)を通って一方の室(31)から他方の室(3
2)へ水が流れ込み、一方の室(31)の水位が常時一定に保
たれるようになっている。これにより一方の室(31)に浸
漬された共鳴部材(13)(14)の水位(6)は常に一定に保た
れる。
【0026】揚水ポンプ(9)は他の室(32)内にセットさ
れており、他の室(32)内の水を上部水溜容器(7)に揚水
するようになっている。他の室(32)の水位は、反響用容
器(1)外にセットされている水位計(38)にて確認するこ
とができる。
【0027】次に本発明の第2実施例の作用に付いて説
明する。まず、貯水容器(8)に所定の水を入れ、揚水ポ
ンプ(9)を作動させて他の室(32)の水を揚水して上部水
溜容器(7)に水を溜め、通水パイプ(25)から制御バルブ
(15)に水を供給する。制御バルブ(15)を通って各落水ノ
ズル(10)(11)(12)に水が供給され、それぞれのタイミン
グで水滴(S)が落下し、実施例1と同じ作用によって反
響音が反響音放出口(4)から外に放出され、聴く者の心
を和ませることになる。
【0028】なお、ここでは前述のように貯水容器(8)
が2室(31)(32)に分割され、共鳴部材(13)(14)が設置さ
れている一方の室(31)の水位(6)が常に一定に保たれて
いるため、共鳴部材(13)(14)から放出される共鳴音は常
に一定となる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、落水ノズルから共鳴部
材内に滴下した水滴によって発生した滴下音を共鳴部材
で共鳴・増幅させ、更にこの共鳴音を反響用空洞で反響
させるので、わずかな滴下エネルギーで十分な大きさの
滴下音を作り出すことができる。また、落水ノズルを複
数設置し、その内のいずれかは規則的な間隔で水滴を落
下させ、他は不規則な間隔で水滴を落下させることで複
雑なリズムの滴下音を形成することができ、更に共鳴部
材を複数設置し、それぞれの共鳴音の周波数が相違する
ようにして多数の音色を楽しむこともできる。そしてこ
の両者を組み合わせれば、複雑なリズムと多数の音色と
が組み合わされ、聴く者を飽きさせないという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる水滴音発生装置の
断面図
【図2】本発明の第2実施例にかかる水滴音発生装置の
断面図
【図3】従来の水滴音発生装置の断面図
【符号の説明】
(1)反響用容器 (2)反響用空洞 (3)側壁 (4)反響音放出口 (5)水 (6)水面 (7)上部水溜容器 (9)揚水ポンプ (10)(11)(12) 落水ノズル (13)(14) 共鳴部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部が反響用空洞となっており、側壁
    に反響音放出口が穿設されている反響用容器と、反響用
    容器内に蓄えられた水の水面より高い位置に設けられた
    上部水溜容器と、反響用容器内の水を上部水溜容器に揚
    水する揚水ポンプと、上部水溜容器から流出した水の流
    量を制御しつつ落水ノズルに水を供給する制御バルブ
    と、落水ノズルの直下に配設され、落水ノズルからの落
    下水滴が発生する気泡の周波数に共鳴する共鳴部材とで
    構成されたことを特徴とする水滴音発生装置。
  2. 【請求項2】 内部が反響用空洞となっており、側壁
    に反響音放出口が穿設されている反響用容器と、反響用
    容器の底部に設置され、一方の室から他方の室に水が流
    入するための流入溝が形成されている仕切壁を有する貯
    水容器と、貯水容器内に蓄えられた水の水面より高い位
    置に設けられた上部水溜容器と、貯水容器の他方の室か
    ら上部水溜容器に揚水する揚水ポンプと、上部水溜容器
    から流出した水の流量を制御しつつ落水ノズルに水を供
    給する制御バルブと、落水ノズルの直下にて貯水容器の
    一方の室内に配設され、落水ノズルからの落下水滴が発
    生する気泡の周波数に共鳴する共鳴部材とで構成された
    ことを特徴とする水滴音発生装置。
  3. 【請求項3】 落水ノズルが複数本設置されており、
    その内のいずれかは規則的な間隔で水滴を落下させ、他
    は不規則な間隔で水滴を落下させるようになっているこ
    とを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の水滴
    音発生装置。
  4. 【請求項4】 共鳴部材が複数設置されており、それ
    ぞれの共鳴音の周波数が相違することを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の水滴音発生装置。
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