JP2003037253A - Soi基板の製造方法及びsoi基板 - Google Patents

Soi基板の製造方法及びsoi基板

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JP2003037253A JP2001225444A JP2001225444A JP2003037253A JP 2003037253 A JP2003037253 A JP 2003037253A JP 2001225444 A JP2001225444 A JP 2001225444A JP 2001225444 A JP2001225444 A JP 2001225444A JP 2003037253 A JP2003037253 A JP 2003037253A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貼り合わせSOI基板における結合界面に存
在するボイドを低減し、また十分に高い結合強度を有す
る高品質のSOI基板及びその製造方法を提供し、特に
1100℃またはそれより低い温度で結合アニールを行
っても、高品質のSOI基板を得ることが出来る方法を
提供する。 【解決手段】 少なくとも、シリコンウエーハに熱酸化
処理を行い表面に二酸化ケイ素膜を形成し、降温後取り
出して得られたウエーハを他のウエーハと前記二酸化ケ
イ素膜を介して貼り合わせ、得られた貼り合わせウエー
ハに結合アニールを施すSOI基板の製造方法におい
て、前記結合アニールを施す際の二酸化ケイ素膜の粘度
を2.0×1014Poises以下とすることを特徴
とするSOI基板の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコンウエーハ
に二酸化ケイ素膜(以下酸化膜と呼ぶ)を形成し、該酸
化膜を介して他のウェーハを貼り合わせたSOI基板及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、SOI(Silicon On
Insulator)基板の製造方法として、SOS法
(Si On Sapphire)、ZMR法(Zon
e Melting Recrystallizati
on)、SIMOX法(Separation by
Implanted Oxygen)、貼り合わせ法等
が開発されてきた。このうち貼り合わせ法は、デバイス
に使用されるシリコン層(以下SOI層と呼ぶ)の厚さ
及び絶縁分離膜として使用される埋め込み用酸化膜の厚
さを自在に制御できることから、適用されるデバイス分
野が広く、MOSLSIから高耐圧ICまで実用的にも
多く利用されている。
【0003】貼り合わせ法によるSOI基板の一般的な
製造方法は、例えば三谷清による「シリコンの科学」
(リアライズ社 1996年 大見忠弘、新田雄久 監
修)P459〜P466に示されおり、初期接着工程、
アニール工程、薄膜工程の3工程からなる。
【0004】ここで、従来の貼り合わせ法によるSOI
基板を製造する方法の一例を図1を参照しながら説明す
る。まず、工程(a)で酸化されていない支持基板とな
るウェーハ1(以下ベースウェーハと呼ぶ)を、また工
程(b)で埋め込み酸化膜となる酸化膜3を必要な厚さ
に形成したウェーハ2(以下ボンドウェーハと呼ぶ)を
準備する。ここで、ボンドウエーハは、水蒸気酸化(パ
イロジェニック酸化)法により900〜1150℃の温
度範囲、最大0.5気圧程度の水蒸気分圧でシリコンウ
エーハに酸化膜3を所定膜厚まで成長させ、その後水蒸
気酸化(パイロジェニック酸化)雰囲気から乾燥酸化雰
囲気あるいは窒素雰囲気に切り換えて、3〜5℃/mi
nの降温速度で600〜800℃まで冷却した後、熱処
理炉から取り出して得られる。
【0005】次に工程(c)において、ベースウエーハ
とボンドウエーハは酸化膜を介して貼り合わせられる。
まず接着工程において、常温の清浄な雰囲気下で2枚の
ウエーハを酸化膜を介して接触させることにより、接着
剤等を用いることなくウエーハ同士が接着して貼り合わ
せウエーハとなる。その後、貼り合わせ界面のはがれを
防止するために貼り合わせたウエーハを通常は1100
℃で1〜2時間程度、酸素雰囲気下で結合アニールが行
われる。それによって、ベースウエーハとボンドウエー
ハの結合強度が高められたウエーハを得ることができ
る。その後、薄膜工程(d)において、得られたウエー
ハのボンドウェーハ側に研削・研磨を施すことによっ
て、薄膜化及び平坦化が行われ、埋め込み酸化膜5の上
に素子が形成されるSOI層4を有するSOI基板を製
造することができる。
【0006】また、貼り合わせ法を使用した薄膜SOI
基板作製方法として、スマートカット(登録商標)法と
呼ばれる技術がある。このスマートカット法は、初期接
着工程前にボンドウェーハに軽元素のイオン注入を行
い、また初期接着工程後に剥離熱処理を行って、ボンド
ウエーハを剥離することによってSOI層を得ることに
特徴を有するが、これらの工程以外は上記貼り合わせ法
とほぼ同様であり、剥離熱処理後には結合強度を高める
ために結合アニールが行われる。
【0007】しかしながら、このような従来の貼り合わ
せ法により作製されたSOI基板は、ボンドウェーハと
ベースウェーハ間にボイド(空隙:未結合部)あるいは
それより小さいサイズのマイクロボイド(直径約数μm
〜数10μm、あるいはそれ以下)が存在し、その大き
さ、数によっては、SOI構造を使用したデバイス作製
において致命的な欠陥を招くことがあった。そのため、
ボイドの大きさや数を制御し、ボイドが低減されたSO
I基板を製造することが望まれている。また、デバイス
の機械的信頼性を確保するために、ボンドウェーハとベ
ースウェーハの結合強度を十分高めたSOI基板を製造
することが望まれている。
【0008】また、従来の貼り合わせSOI基板の製造
方法において、結合アニール温度の低温化が望まれてい
る。一般に、結合アニールは1100℃程度の温度で行
われているが、結合アニール温度を低下させることによ
って、結合アニール中の熱処理炉からの重金属等の汚染
の防止、SOI層やベース基板中にスリップ転位等の新
たな結晶欠陥発生の防止、SOI層、基板及び埋め込み
酸化膜中のドーパント濃度の変動と偏析を防ぐことがで
き、より高品質のSOI基板を製造することが可能とな
る。しかしながら、従来技術における結合アニール温度
の低温化は、ボイド誘発の原因となり、またその結果結
合強度の低下を招くことから1100℃より低い温度で
結合アニールを行うことは実質上困難であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みて為されたものであり、本発明の目的は、貼り合わ
せSOI基板における結合界面に存在するボイドを低減
し、また十分に高い結合強度を有する高品質のSOI基
板及びその製造方法を提供することにあり、特に110
0℃またはそれより低い温度で結合アニールを行って
も、高品質のSOI基板を得ることが出来る方法を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によれば、少なくとも、シリコンウエーハに
熱酸化処理を行い表面に二酸化ケイ素膜を形成し、降温
後取り出して得られたウエーハを他のウエーハと前記二
酸化ケイ素膜を介して貼り合わせ、得られた貼り合わせ
ウエーハに結合アニールを施すSOI基板の製造方法に
おいて、前記結合アニールを施す際の二酸化ケイ素膜の
粘度を2.0×1014Poises以下とすることを
特徴とするSOI基板の製造方法が提供される(請求項
1)。
【0011】このように、SOI基板を製造する際に、
貼り合わせウエーハの酸化膜の粘度が2.0×1014
Poises以下になる温度で結合アニールを行うこと
によって、ベースウエーハとボンドウエーハの貼り合わ
せ結合界面に存在するマイクロボイド等を低減でき、結
合強度が高められたSOI基板を製造することができ
る。
【0012】この時、前記結合アニールを施す際、二酸
化ケイ素膜のOH濃度を70ppm(質量百万分率)を
超える濃度(請求項2)、さらに好ましくは100pp
m以上の濃度とすることが好ましい。このように、酸化
膜のOH濃度を70ppmを超える濃度、好ましくは1
00ppm以上の濃度とすることによって、比較的低温
の結合アニール温度でも酸化膜の粘度を2.0×10
14Poises以下にすることができ、高品質のSO
I基板の製造を行うことができる。
【0013】この場合、前記シリコンウエーハの熱酸化
処理における降温工程、及び取り出し工程における全工
程または一部工程を水蒸気酸化雰囲気下で行うことが好
ましい(請求項3)。
【0014】シリコンウエーハの熱酸化処理において、
高温での酸化膜形成工程だけではなく、その後の降温工
程、及び取り出し工程における全工程または一部工程を
水蒸気酸化雰囲気下で行うことによって、降温及び取り
出し工程中の酸化膜中のOHの外方拡散を抑制すること
ができる。それによって、酸化膜中のOH濃度の低下を
抑制し、その後行われる結合アニールにおいて、埋め込
み酸化膜中のOH濃度を70ppmを超える濃度とする
ことができる。
【0015】さらにこの時、シリコンウエーハの熱酸化
処理における降温工程を60℃/min以上の降温速度
で行うことが好ましい(請求項4)。このように、降温
工程において降温速度を60℃/min以上とすること
によって、降温工程を短時間で行うことができ、それに
よって酸化膜中のOHの外方拡散が抑制され、熱酸化処
理後に高いOH濃度を維持した酸化膜を有するウエーハ
を得ることができる。
【0016】そして、このようにして得られた粘度の低
い酸化膜を有するウエーハであれば、結合アニールを1
100℃未満の温度で行っても(請求項5)、従来の方
法で得られたSOI基板に比べて同等あるいはより品質
の優れたSOI基板を得ることができる。
【0017】この時、前記結合アニールを1気圧を超え
る高気圧雰囲気下で行うことが好ましい(請求項6)。
このように、結合アニールを施す際に1気圧を超える高
気圧雰囲気下で行うことにより、埋め込み酸化膜中のO
Hの放出を防ぎ、結合界面のマイクロボイド等を低減さ
せることができる。
【0018】そして、本発明によれば、SOI基板の製
造においてたとえ1100℃以下の温度で結合アニール
を行っても、ベースウエーハとボンドウエーハの結合強
度が高く、また結合界面のマイクロボイドが低減された
SOI基板とすることができる(請求項7)。
【0019】また、本発明のSOI基板は、貼り合わせ
法により製造されたSOI基板であって、埋め込み酸化
膜が1100℃において2.0×1014Poises
以下の粘度を有することを特徴とするSOI基板である
(請求項8)。
【0020】このように、埋め込み酸化膜が1100℃
において2.0×1014Poises以下の粘度を有
するSOI基板は、結合アニールが施されることによっ
て、結合界面のボイドが低減され、十分な結合強度を有
するSOI基板とすることができる。
【0021】さらに、本発明のSOI基板は、貼り合わ
せ法により製造されたSOI基板であって、埋め込み酸
化膜が70ppmを超えるOH濃度を有することを特徴
とするSOI基板である(請求項9)。
【0022】このように、SOI基板の埋め込み酸化膜
が70ppmを超えるOH濃度を有することによって、
1100℃においても2.0×1014Poises以
下の粘度を有する酸化膜とすることができ、また、SO
I基板を得るために結合アニールが1100℃以下の温
度で行われたとしても、結合界面に存在するマイクロボ
イドが増加することなく、十分な結合強度を有する高品
質のSOI基板とすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明
者等は、ベースウェーハとボンドウェーハの結合界面に
おけるマイクロボイドの低減、結合強度の向上、あるい
は結合アニールの低温化を図る手段として、埋め込み酸
化膜の性質の一つである粘度に注目し、結合アニール時
に酸化膜粘度をある一定値以下に制御することが可能で
あれば結合界面のボイドを低減し、結合強度を高めるこ
とことができるとともに、結合アニールの温度を低下で
きることを見出し、鋭意調査及び研究を重ねることによ
って、本発明を完成させた。
【0024】すなわち、本発明において結合界面のボイ
ドが低減され、また十分に強い結合強度を有する高品質
のSOI基板を得る為に必要とされる結合アニール時の
酸化膜粘度の臨界値を規定した。さらに、酸化膜粘度の
酸化膜中OH濃度依存性、及びOH濃度と結合アニール
温度の関係に注目し、酸化膜粘度を臨界値以下に低下さ
せる為に必要な埋め込み酸化膜中のOH濃度を特定し、
また酸化膜中のOH濃度と結合アニール温度の関係を明
らかにすることによって、結合アニール温度を低下させ
ても高品質のSOI基板を得ることができることを見出
した。以下、これについて説明する。
【0025】まず、従来のSOI基板の製造方法におい
て、結合アニール温度を1100℃より低くするとボイ
ドが誘発される原因は、低温化による埋め込み酸化膜の
粘度が上昇するためではないかと考えられた。そこで、
ボイドを発生させないために、1100℃の結合アニー
ル時に必要とされる酸化膜の粘度について調査を行っ
た。
【0026】酸化膜の粘度と酸化膜中のOH濃度、また
酸化膜の粘度と酸化雰囲気圧力の関係に関してはS.
M.Huにより報告されており、OH濃度が増加するほ
ど酸化膜の粘度は低下し、また、水蒸気分圧が大きくな
るほど酸化膜の粘度が低下することが知られている
(J.Appl.Phys.64(1998),P32
3)。
【0027】例えば1100℃において、OH濃度が0
ppmである酸化膜粘度に比べ、1000ppm含有す
る酸化膜では粘度が約2桁低下し、また2000ppm
では約4桁低下する。また、同一の粘度を有する酸化膜
におけるOH濃度と温度の関係を比較した場合、例えば
1500ppmのOH濃度を有する酸化膜では、110
0℃で粘度が約3×1011poises程度であるの
に対し、2500ppmのOH濃度を有する酸化膜の場
合、約800℃で同程度の粘度となる。さらに、酸化膜
粘度と酸化膜を形成する際のアニール炉内の水蒸気分圧
の関係で比較すると、酸化膜は水蒸気分圧が0気圧の時
に比べ、同温度で水蒸気分圧が1気圧の場合、酸化膜粘
度は約2〜3桁程度低下し、また水蒸気分圧が5気圧の
場合、約6桁低下する。すなわち、高水蒸気分圧下で形
成した酸化膜ほど酸化膜粘度は低下する。
【0028】また、S.M.Huの同文献(J.App
l.Phys.64(1998),P323)に、Mi
kkelsenらによる温度と水蒸気分圧及び温度と酸
化膜中のOH濃度の関係を表す次式が示されている。 [OH]=2.7×10×exp(−0.33eV/
kT)・p1/2ppm ここでkはBoltzmann定数、pは水蒸気分圧で
ある。この関係式を用いて、温度範囲が600〜120
0℃、水蒸気分圧範囲が0.1〜5気圧の場合の酸化膜
中のOH濃度を図2に示す。図2より、従来の酸化膜形
成条件である水蒸気雰囲気下0.5気圧、温度900〜
1150℃で作製された埋め込み酸化膜のOH濃度は、
およそ730〜1300ppm程度になるはずである。
【0029】しかし、上述したように、従来の方法によ
る酸化膜の形成は、埋め込み酸化膜を成長させた後、水
蒸気酸化(パイロジェニック酸化)雰囲気から乾燥酸化
雰囲気或いは窒素雰囲気に切り換えられ、その後、降温
工程及びウエーハの取り出し工程が行われる。そのた
め、熱酸化処理の降温及び取り出し工程中は水蒸気分圧
が0となり、埋め込み酸化膜中のOHは外方拡散する。
そのため、熱酸化処理炉から取り出したウエーハの酸化
膜中のOH濃度は、酸化膜形成時に水蒸気酸化により酸
化膜中に取り込まれたOH濃度に比べ著しく低下してい
ることがわかった。
【0030】そこで、次に、従来のSOI基板の製造方
法における埋め込み酸化膜中のOH濃度の低下を見積も
る為の計算を行った。まず外方拡散は酸化膜厚さを無限
大と仮定して以下の式を適用し、概算した(オーム社
半導体デバイス 電気学会編P220)。 N/Nb=(1−erfc(x/2√Dt)) ここでN:不純物(OH)濃度、Nb:初期不純物(O
H)濃度、D:拡散係数である。また、境界条件は N(x>0,0)=Nb、N(0,t≧0)=0 とした。ここで、降温工程及び取り出し工程における水
蒸気分圧は0である。
【0031】従来の方法で得られるウエーハの酸化膜中
のOH濃度を見積もる為に、次の酸化膜形成条件を仮定
して計算を行った。まず、埋め込み酸化膜の厚さは最も
標準的によく使われる300nm、及び最も厚い埋め込
み酸化膜の場合を想定し1000nmとした。また、水
蒸気酸化直後の酸化膜中OH濃度は、最大酸化温度を想
定して1150℃で水蒸気分圧0.5気圧で酸化膜を形
成した時の1300ppmとした。取り出し温度は60
0℃とし、OHの拡散係数は、600℃〜1150℃の
温度帯においておよそ1.0×10−9〜1.0×10
−11cmsec−1(リアライズ社 1999年
非晶質シリカ材料応用ハンドブック P367)である
ため、その中間値である1.0×10−10cmse
−1とした。従来の方法では降温速度を3〜5℃/m
inで行うことが多いので、1150℃から600℃の
降温には、およそ2〜3時間を必要とする。
【0032】酸化膜の厚さが300nm、1000nm
のそれぞれの場合について、酸化膜中のOH濃度の外方
拡散による減少を先の厚さ無限大と仮定した外方拡散式
を使用して、それぞれの最大濃度位置(Si基板側界面
部)、厚さの中間位置、及び表面側の厚さ10%の位置
について概算した。その結果を酸化膜が300nmの厚
さの場合を図3(a)に、1000nmの場合を図3
(b)に示す。
【0033】図3より、水蒸気酸化から非水蒸気雰囲気
へ置換した後、降温及び取り出し工程に1時間要した場
合は、300nmの厚さの酸化膜中におけるOH濃度
は、酸化膜中の最大濃度位置(Si基板側界面部、表面
より300nm)で36.7ppm、酸化膜中の中間位
置(表面より150nm)で18.3ppmとなり、ま
た、上記工程に2時間要した場合では、それぞれ酸化膜
位置で25.9ppm、13.0ppmまで低下する。
また1000nm厚の厚い酸化膜のOH濃度は、水蒸気
酸化から非水蒸気雰囲気への置換後、降温及び取り出し
工程に1時間要した場合、酸化膜の最大濃度位置(Si
基板側界面部、表面より1000nm)で122pp
m、酸化膜中の中間位置(表面より500nm)で6
1.1ppmとなり、2時間要した場合では、それぞれ
86.3ppm、43.2ppmまで低下する。以上の
計算は酸化膜厚さを無限大と仮定した場合であるため、
実際の酸化膜厚では、この計算値より小さくなると考え
られる。このため、従来の方法で得られた埋め込み酸化
膜の中間位置におけるOH濃度は酸化膜厚が1000n
mと厚い場合を考えても70ppm以下、一般によく使
用される300nmの厚さの酸化膜のOH濃度において
は20ppm以下に低下すると言うことができる。
【0034】このように従来のSOI基板の製造方法に
おいて、酸化膜形成の際に水蒸気酸化直後に高い濃度で
酸化膜中にOHが存在していても、その後の降温、取り
出し工程中にOHが外方拡散し、最終的な埋め込み酸化
膜の中間位置におけるOH濃度は最大でも70ppm以
下に低下してしまう。その後、2枚のウエーハをこの7
0ppm以下のOH濃度を有する酸化膜を介して室温で
貼り合わせた後、およそ1100℃で結合アニールが行
われるため、この酸化膜の結合アニール時のOH濃度は
最大でも70ppmとなる。
【0035】ここで前記S.M.Huの文献による酸化
膜中のOH濃度と粘度の関係を図5(a)に示す。図5
(a)より、70ppmのOH濃度を有する酸化膜は、
結合アニール時(1100℃)にはおよそ2×1014
Poisesの粘度となる。従来の製造方法において、
結合アニールをこの1100℃より低い温度で実施する
と、ベースウェーハとボンドウェーハの貼り合わせ結合
界面にマイクロボイドが発生し易くなり、また、結合強
度の低下が生じ始めることがわかっている。
【0036】以上のことより、貼り合わせ法における結
合アニール時に必要とされる埋め込み酸化膜の粘度の上
限値は2×1014Poisesであると見積もること
ができ、この酸化膜の粘度が、結合アニール時の埋め込
み酸化膜の粘度のしきい値と考えることができる。従っ
て、結合アニールを施す際に、酸化膜の粘度を2×10
14Poises以下に制御することによって、ベース
ウェーハとボンドウェーハの貼り合わせ結合界面のマイ
クロボイド等の低減や結合強度向上を達成することがで
き、高品質のSOI基板を提供することができる。ま
た、このように、埋め込み酸化膜が1100℃において
2×1014Poises以下の粘度を有する貼り合わ
せSOI基板であれば、貼り合わせ結合界面のマイクロ
ボイドが低減され、また結合強度に優れた貼り合わせS
OI基板とすることができる。
【0037】尚、埋め込み酸化膜の粘度の下限値は特に
限定されないが、図5(b)において、1000ppm
のOH濃度を有する酸化膜の場合、1100℃の結合ア
ニールでは約3×1012Poisesが得られる。さ
らに、結合アニール温度の上限である1350℃程度ま
で外挿すると、1×1010Poises程度の粘度が
得られることがわかる。
【0038】また、この時、結合アニールを施す際の酸
化膜のOH濃度を70ppmを超える濃度とすることが
好ましく、100ppm以上の濃度とすることがさらに
好ましい。ここで、埋め込み酸化膜中のOH濃度が10
0ppmのウエーハと70ppm、20ppmのウエー
ハを同じ結合アニール温度での酸化膜粘度の比較を行っ
た(図5(a))。結合アニール温度を1100℃とし
た場合、埋め込み酸化膜中のOH濃度が100ppmの
ウエーハは、OH濃度が70ppmのウエーハに比べ約
11%粘度が低く、またOH濃度が20ppmのウエー
ハに対しては約33%粘度が低い。さらに、埋め込み酸
化膜中のOH濃度を200ppmまで高めた場合、上記
と同様に結合アニール温度を1100℃として比較した
場合、OH濃度が70ppm、20ppmのウエーハに
比べて、それぞれ40%、51%も酸化膜の粘度が低下
することがわかった。
【0039】従って、結合アニール温度を従来と同じ温
度(1100℃)で行う場合、結合アニールを施す際に
酸化膜中のOH濃度をより高くすることによって、埋め
込み酸化膜の粘度をより低下させることができ、埋め込
み酸化膜のOH濃度が70ppmを超えるOH濃度、好
ましくは100ppm以上のOH濃度であれば、結合ア
ニール時の埋め込み酸化膜の粘度を規定値以下に低下さ
せることができ、高品質のSOI基板とすることができ
る。
【0040】しかしながら、従来のSOI基板の製造方
法では、前述したように降温・取り出し工程が非水蒸気
雰囲気で行われているため、酸化膜形成時に水蒸気酸化
により取り込まれたOHは降温及び取り出し工程中に外
方拡散し、酸化膜中のOH濃度は70ppm以下まで減
少してしまう。そこで、形成された酸化膜のOH濃度を
低下させることなく、高いOH濃度を維持するために、
シリコンウエーハの熱酸化処理において、酸化膜形成後
の降温工程、及び取り出し工程における全工程または一
部工程を水蒸気酸化雰囲気で行うことが好ましい。
【0041】ここでウェーハの取り出し温度を700
℃、800℃、900℃とし、降温工程及び取り出し工
程の水蒸気分圧を0.5気圧とした場合の酸化膜中の平
衡OH濃度を前記S.M.Huの文献より計算した結
果、それぞれ373、539、730ppmであること
がわかった(図2)。この平衡濃度がOHの外方拡散時
の酸化膜表面における最低OH濃度になるため、降温工
程、及び取り出し工程を水蒸気酸化雰囲気で行うことに
よって、結合アニール時の埋め込み酸化膜のOH濃度を
高く維持することは容易に達成される。
【0042】また、熱酸化処理において酸化膜形成温
度、降温速度、取り出し温度及び水蒸気分圧を変えるこ
とによって、酸化膜のOH濃度を容易に制御することが
可能となる。例えば、高速な降温が可能な熱処理炉を熱
酸化処理、特に降温工程に用いることによって降温速度
を制御することができ、それにより降温時間を短くし、
埋め込み酸化膜中からのOHの外方拡散を抑制すること
ができる。
【0043】例えば、1150℃で水蒸気分圧を0.5
気圧で酸化膜を形成した後、1150℃から700℃ま
での降温工程を非水蒸気雰囲気で450秒で行った場
合、上述のOHの外方拡散の計算を用いると、酸化膜中
のOH濃度は、酸化膜中の最大濃度位置(Si基板側界
面部、表面より1000nm)で約248ppm、酸化
膜中の平均OH濃度は約120ppm以上が達成される
(図4参照)。一方、この降温工程を3600、720
0秒で行うと、酸化膜中のOH濃度が格段に低下する。
従って、降温温度範囲が450℃(1150℃〜700
℃)と大きい場合でも、降温工程を450秒以内で、す
なわち60℃/min以上の降温速度で行うことによっ
て、酸化膜のOHを高い濃度で維持することができ、結
合アニールを施す際の酸化膜の粘度を低くすることがで
きる。
【0044】また上記の熱酸化処理では、埋め込み酸化
膜の形成を水蒸気分圧が0.5気圧程度の酸化雰囲気を
想定しているが、全圧で1気圧以上が可能な高圧酸化炉
を用いて水蒸気分圧を高くすることによって、さらに酸
化膜中のOH濃度を高めることができる(図2参照)。
図2によれば、水蒸気分圧を5気圧にすることにより、
1200℃において4000〜5000ppmのOH濃
度が得られることがわかる。
【0045】以上説明したように、結合アニール時の埋
め込み酸化膜の粘度を2.0×10 14Poises以
下にすることによって、従来の製造方法で得られるSO
I基板と同等以上の品質を持つ貼り合わせSOI基板を
製造することができる。
【0046】このように、本発明の高品質なSOI基板
を得るためには、2.0×1014Poises以下の
埋め込み酸化膜粘度を達成すれば良い。そして、前記
S.M.Huによる酸化膜中の粘度と温度の関係を示し
た図5からわかるように、例えば埋め込み酸化膜のOH
濃度を500ppmまで高めたウエーハを用いることに
よって、結合アニール温度は約1040℃にすることが
でき、1000ppmのウエーハを用いた場合では約9
60℃に低下することができる。このように、酸化膜中
のOH濃度を高く制御することによって、1100℃未
満の低い温度で結合アニールを行っても、埋め込み酸化
膜の粘度を所定値以下とすることができるので、結合界
面のマイクロボイドを増加させることなく、優れた結合
強度を有するSOI基板を製造することができる。さら
に、結合アニール温度を低温化したことによって、結合
アニール中の金属等の汚染、スリップ等の新たな結晶欠
陥の発生、ドーパント濃度の変動や偏析が非常に低減さ
れた高品質のSOI基板を製造することができる。
【0047】また、従来の結合アニールは常圧(熱処理
雰囲気気圧)で熱処理を行っていたが、ベースウェーハ
とボンドウェーハの貼り合わせ結合界面の結合強度向
上、マイクロボイドの低減、また酸化膜中のOH放出の
防止のために、高圧酸化炉を用いて結合アニールを1気
圧を超える高気圧雰囲気下で行うことが好ましく、また
この場合水蒸気雰囲気の分圧が高い方が望ましい。この
ように、高圧雰囲気下で結合アニールを行うことによっ
て、より高品質のSOI基板を製造することが可能とな
る。
【0048】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げて本発明を具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。 (実施例1、比較例1)直径200mmのシリコン単結
晶ウエーハに、1150℃で水蒸気分圧0.5気圧で熱
酸化を行い、厚さ400nmの埋め込み用酸化膜を形成
した。その際、酸化炉からの取り出し温度である600
℃までの降温雰囲気及び取り出し雰囲気を、水蒸気分圧
0.1気圧雰囲気で行った。従って、形成された酸化膜
中のOH濃度は図2より、約100ppmと見積もるこ
とができる。また、1100℃におけるその粘度は、図
5より、約1.5×1014Poisesと見積もるこ
とができる。
【0049】この酸化膜付きウエーハの表面から水素イ
オン注入(ドーズ量8×1016ions/cm)を
行って水素高濃度層を形成し、他のシリコンウエーハと
室温で密着させた後、500℃、30分の熱処理を行っ
て水素高濃度層で剥離し、SOI層厚が約400nmの
SOIウエーハを作製した。その後、乾燥酸素雰囲気中
で1100℃、2時間の結合アニールを行い結合強度を
高めた後、SOI表面の酸化膜を除去し、さらに、SO
I表面を約100nm研磨して表面粗さを向上させたS
OIウエーハを作製した(実施例1)。
【0050】一方、埋め込み用酸化膜の形成工程におい
て、600℃までの降温雰囲気及び取り出し雰囲気を乾
燥窒素雰囲気で行った以外は、実施例1と同様の工程に
よりSOIウエーハを作製し(比較例1)、両者のマイ
クロボイドの発生状況を観察した結果、実施例1のSO
Iウエーハはマイクロボイドがほとんど発生しておら
ず、従来法である比較例1に比べてマイクロボイドを低
減することができることがわかった。
【0051】尚、マイクロボイドの観察は、レーザー等
を光源とする光散乱方式のパーティクル測定器を用いて
SOIウエーハ表面を測定し面内のパーティクルの座標
を得て、散乱光の強度が強くサイズが大きい輝点(パー
ティクル)として検出されたものを光学顕微鏡により観
察することにより評価した。
【0052】(実施例2)直径200mmのシリコン単
結晶ウエーハに、1150℃で水蒸気分圧0.5気圧で
熱酸化を行い、厚さ400nmの埋め込み用酸化膜を形
成した。その際、酸化炉からの取り出し温度である80
0℃までの降温雰囲気及び取り出し雰囲気を、水蒸気分
圧0.5気圧雰囲気で行った。従って、形成された酸化
膜中のOH濃度は、図2より、約500ppmと見積も
ることができる。また、1050℃におけるその粘度
は、図5より、約1.5×1014Poisesと見積
もることができる。
【0053】この酸化膜付きウエーハを用い、結合アニ
ール温度を1050℃に低温化した以外は実施例1と同
一条件のスマートカット法によりSOIウエーハを作製
した。そして、このウエーハのマイクロボイドの発生状
況を観察した結果、結合アニール温度を1050℃に低
温化したにもかかわらず、実施例1と同様にSOIウエ
ーハはマイクロボイドがほとんど発生しておらず、高品
質のSOIウエーハが得られた。
【0054】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。上記実施形態は単なる例示であり、本
発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的
に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、
いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含され
る。
【0055】例えば、本発明は2枚の半導体ウエーハ
(シリコンウエーハ)を貼り合わせる場合が主に例示さ
れているが、本発明はこれには限定されず、半導体ウエ
ーハと絶縁基板(例えば、石英、サファイア、アルミナ
基板等)とを直接結合してSOIウエーハを作製する場
合にも同様に適用することができる。また、形成される
酸化膜はボンドウエーハに形成されるとは限らず、ベー
スウエーハに酸化膜を形成しても良い。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ボンドウエーハとベースウエーハを貼り合わせて得られ
たウエーハに結合アニールを施す際に、酸化膜の粘度を
2.0×1014Poises以下とすることによっ
て、マイクロボイドの少ない高品質な貼り合わせSOI
基板を製造することが可能になった。また酸化膜の粘度
を2.0×1014Poises以下に制御することに
よって、結合アニール温度を1100℃以下で行うこと
が可能となり、結合熱処理中の金属等の汚染、スリップ
等の新たな結晶欠陥発生、ドーパント濃度の変動・偏析
が低減されたSOI基板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】貼り合わせSOI基板の一般的な製造方法を示
したフロー図である。
【図2】温度と水蒸気分圧と酸化膜中のOH濃度の関係
を示すグラフである。
【図3】水蒸気酸化後から取り出しまでのOH濃度の時
間依存性を示したグラフである。 (a)埋め込み酸化膜厚が300nmの場合、(b)埋
め込み酸化膜厚が1000nmの場合。
【図4】埋め込み酸化膜厚が1000nmのウエーハに
おける降温速度に対する埋め込み酸化膜内のOH濃度分
布を示したグラフである。
【図5】温度と酸化膜粘度の関係を示したグラフであ
る。 (a)OH濃度が20、70、100、200ppmの
酸化膜で、温度範囲が900〜1200℃の場合、
(b)OH濃度が100、200、500、1000p
pmの酸化膜で、温度範囲が600〜1200℃の場
合。
【符号の説明】
1…ベースウエーハ、 2…ボンドウエーハ、3…酸化
膜、 4…SOI層、 5…埋め込み酸化膜。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、シリコンウエーハに熱酸化
    処理を行い表面に二酸化ケイ素膜を形成し、降温後取り
    出して得られたウエーハを他のウエーハと前記二酸化ケ
    イ素膜を介して貼り合わせ、得られた貼り合わせウエー
    ハに結合アニールを施すSOI基板の製造方法におい
    て、前記結合アニールを施す際の二酸化ケイ素膜の粘度
    を2.0×1014Poises以下とすることを特徴
    とするSOI基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記結合アニールを施す際、二酸化ケイ
    素膜のOH濃度を70ppmを超える濃度とすることを
    特徴とする請求項1に記載されたSOI基板の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記シリコンウエーハの熱酸化処理にお
    ける降温工程、及び取り出し工程における全工程または
    一部工程を水蒸気酸化雰囲気下で行うことを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載されたSOI基板の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記シリコンウエーハの熱酸化処理にお
    ける降温工程を60℃/min以上の降温速度で行うこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項
    に記載されたSOI基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記結合アニールを1100℃未満の温
    度で行うことを特徴とする請求項1ないし請求項4のい
    ずれか一項に記載されたSOI基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記結合アニールを1気圧を超える高気
    圧雰囲気下で行うことを特徴とする請求項1ないし請求
    項5のいずれか一項に記載されたSOI基板の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれか一項
    に記載されたSOI基板の製造方法により製造されたS
    OI基板。
  8. 【請求項8】 貼り合わせ法により製造されたSOI基
    板であって、埋め込み酸化膜が1100℃において2.
    0×1014Poises以下の粘度を有することを特
    徴とするSOI基板。
  9. 【請求項9】 貼り合わせ法により製造されたSOI基
    板であって、埋め込み酸化膜が70ppmを超えるOH
    濃度を有することを特徴とするSOI基板。
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