JP2003032984A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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JP2003032984A
JP2003032984A JP2001217766A JP2001217766A JP2003032984A JP 2003032984 A JP2003032984 A JP 2003032984A JP 2001217766 A JP2001217766 A JP 2001217766A JP 2001217766 A JP2001217766 A JP 2001217766A JP 2003032984 A JP2003032984 A JP 2003032984A
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disk
bearing
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rotary
dynamic pressure
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JP2001217766A
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Hiromitsu Noda
宏充 野田
Shigeo Obata
茂雄 小幡
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報記録媒体が形成された平面を面振れを小
さくして高精度に回転させ、情報を高密度に記録・再生
を行うことができ、薄型で低コストの情報記録再生装置
を提供する。 【解決手段】 略同心円状の複数の記録トラックを記録
する情報記録媒体が形成された平面を有するディスク部
と、平面と反対側の面に回転軸部を一体形成した回転デ
ィスクを構成することにより、ディスクの締結部品が不
要となりコストの低減を図り、また、回転中心と情報記
録媒体が形成された平面の直角度を高精度にし、また、
軸受スリーブの開放端側端面或いは開放端側端面に対向
する回転ディスク下面のいずれかに第2の動圧発生溝を
形成して第2のスラスト軸受部を構成することにより、
軸受剛性を高め、高精度なディスクの面振れおよび軸心
振れを実現し、高記録密度の実現を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスクや光
ディスク等の情報記録媒体を使用した情報記録再生装
置、特に情報を高密度で記録し、それを再生することが
できる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の情報記録再生装置について
図面を用いて説明する。
【0003】図8は図9におけるA−O−A線に沿った
その要部構造の概略断面図、図9は図8のディスク、回
転台、回転軸部、ロータヨーク、フランジ部および締結
部品を取り除いた部分の上面からの概略平面図である。
【0004】図8および図9において、圧入等の方法に
より回転台81に回転軸部82が固着されており、回転
台81のフランジ部83の下面にはロータヨーク84を
介して複数極に着磁された回転磁石85が固着され、こ
れらにより回転子86を形成している。
【0005】一方、回転子86の回転軸部82の外周面
と微小な隙間が形成される内周面を有するリング形状の
軸受スリーブ87がスラスト支持板88によって一端が
封止された状態で形成され、ベース89に固着されてお
り、図10に部分拡大図で示すように、軸受スリーブ8
7とスラスト支持板88で形成される凹部に、回転子8
6の回転軸部82が挿入され、回転軸部82と軸受スリ
ーブ87およびスラスト支持板88の間の微小な隙間
に、例えばエステル系合成油のような動圧潤滑剤90が
封入されている。さらに、鉄心91にコイル92が巻か
れたステータ93が、ベース89に圧入或いは接着等の
方法により固着され、回転磁石85とコイル92が巻か
れた鉄心91が対向するように配置されている。また、
回転磁石85の軸方向下端面に対向するようにスラスト
吸引板94がベース89に固着されている。
【0006】回転子86の回転軸部82の下端面に対向
するスラスト支持板88の上面に動圧発生溝95を有し
スラスト軸受部96を形成している。また、回転子86
の回転軸部82の外周面に対向する軸受スリーブ87の
内周面には、動圧発生溝(図示せず)を有しラジアル軸
受部97を形成し、スラスト軸受部96およびラジアル
軸受部97でもって所謂流体軸受を構成しており、コイ
ル92に電流を供給することによって周知のように回転
磁石85が回転即ち回転子86が回転し、回転子86の
回転軸部82の回転によって、動圧潤滑剤90に動圧が
発生し、回転軸部82においてラジアル方向およびアキ
シャル方向に動圧を受けて、回転子86が回転中心1の
周りに滑らかに回転させられ、情報記録再生装置等に適
したディスク駆動用モータ98を形成している。
【0007】情報記録媒体が形成されている平面801
を有するディスク状記録媒体(以下、ディスクとよぶ)
802が回転台81のフランジ部83の上面に載置さ
れ、クランプ部材803がネジ804の締め付けによっ
てディスク802を回転台81のフランジ部83に押し
付けて固定している。ディスク駆動用モータ98により
ディスク802を回転させて、スライダに搭載した磁気
ヘッド(図示せず)または光を集光する対物レンズ等を
備えた光ピックアップ(図示せず)等の情報変換素子を
用いて周知の方法にてディスク802への記録再生を行
うことで情報記録再生装置が構成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】近年、各種情報機器が
広く使用されるようになって、ディスクに対してもその
記録容量増大の必要性が増してきており、高記録密度化
への取り組みが強化されているとともに、装置の小型化
・薄型化への要求が強まりつつある。それに伴って、デ
ィスクの回転精度の高精度化が必要になってきている。
【0009】しかしながら上記の従来構成の情報記録再
生装置では、回転中のディスクの動的面振れおよび軸心
振れをより小さく抑えるにはスラスト軸受部の軸剛性を
上げること、および、回転台の面振れ精度を高精度にす
ることが必要であり、軸剛性を高めるためには回転軸部
の径を大きくすることが必要になり、装置が大きくな
り、また、高精度の回転台の面振れ精度を実現するには
コスト高になると同時に、薄型化が困難になるという課
題があった。
【0010】本発明は、上記の課題を解決し、ディスク
とディスク駆動用モータの回転軸を一体に構成した回転
ディスクを形成し、さらに、回転ディスクと軸受スリー
ブにより第2のスラスト軸受部を新たに構成することに
より、小型化および薄型化を実現するとともに、高精度
なディスクの面振れおよび軸心振れを実現し、高記録密
度の実現を図り、さらに、ディスクの締結部品を削除し
てコストの低減化を図ることができる情報記録再生装置
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の情報記録再生装置は、情報記録媒体層が主面
上に形成されたディスク部に主面とは反対側の面で一体
化された回転軸部からなる回転ディスクと、回転軸部が
回転自在に遊嵌された軸受スリーブおよびスラスト支持
板からなる軸受部と、回転ディスクと軸受部との間の間
隙部に充填された動圧潤滑剤と、ディスク部の主面とは
反対側の面にロータヨークを介して固着された回転磁石
と、回転磁石に対向させて配置されたステータとからな
るモータ部を備えた構成を有している。
【0012】この構成によって、回転中心に対する情報
信号が記録されるディスク部の主面の面振れを大きく低
減することができ、また、面外振動を抑制することがで
き、記録密度の向上を図ることができる。また、回転中
心に対する径方向の振れも小さく抑えることができ、デ
ィスク部の情報信号記録面上に予め転写されたサーボ信
号の回転中心とディスク部の実動作中の回転中心のズレ
も小さく抑えられることになり、高記録密度の実現を図
ることができ、小型化・薄型化を実現すると共に、高記
録密度に好適な情報記録再生装置の実現を図ることがで
きるという効果を得ることができる。
【0013】また、この目的を達成するために本発明の
情報記録再生装置は、スラスト支持板に対向する回転軸
部の端面、および回転軸部の端面に対向するスラスト支
持板のいずれか一方に第1の動圧発生溝を形成し、軸受
スリーブの開放端側端面に対向する回転ディスクのディ
スク部の下面、および軸受スリーブの開放端側端面のい
ずれか一方に第2の動圧発生溝を形成し、さらに、回転
軸部の外周面および外周面に対向する軸受スリーブの内
周面のいずれか一方に第3の動圧発生溝を形成して、そ
れぞれ第1のスラスト軸受部、第2のスラスト軸受部お
よびラジアル軸受部とした構成を有している。
【0014】この構成によって、特に第2のスラスト軸
受部の存在が全体としてのスラスト軸受剛性を向上さ
せ、モータ部を小型化したにも拘わらず高いスラスト軸
受剛性を実現することができ、高精度なディスクの面振
れを実現することが可能となり、高密度記録の実現を図
ることができるという効果が得られる。
【0015】また、この目的を達成するために本発明の
情報記録再生装置は、ディスク部の主面とは反対側の面
に回転軸部を囲む環状壁部を有し、回転軸部と環状壁部
で形成された環状の凹溝部に軸受スリーブの開放端部を
遊嵌させ、スラスト軸受にてディスク部を回転自在に支
持してなる回転ディスクの構成を有している。
【0016】この構成によって、動圧潤滑剤が安定して
保持され、流体軸受として優れた性能を発揮することが
できるという効果を得ることができる。
【0017】また、この目的を達成するために本発明の
情報記録再生装置は、軸受スリーブの外周面に対向する
回転ディスクの環状壁部の内周面に潤滑剤溜め部が形成
された回転ディスク構成を有している。
【0018】この構成によって、動圧潤滑剤が流れ出る
ことを防止し、動圧潤滑剤を長期にわたって安定して保
持し、流体軸受として安定した性能を発揮することがで
きるという効果を得ることができる。
【0019】また、この目的を達成するために本発明の
情報記録再生装置は、軸受スリーブの外周面に対向する
ロータヨークの環状壁部の内周面に潤滑剤溜め部が形成
された構成を有している。
【0020】この構成によって、動圧潤滑剤が流れ出る
ことを防止し、流体軸受として安定した性能を発揮する
ことができるという効果を得ることができる。
【0021】また、この目的を達成するために本発明の
情報記録再生装置は、軸受スリーブの外周面に潤滑剤溜
め部が形成された構成を有する。
【0022】この構成によって、動圧潤滑剤が流れ出る
ことを防止し、流体軸受の耐久性能を向上させ、安定し
た性能を発揮することができるという効果を得ることが
できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。
【0024】(実施の形態1)図1および図2は、本発
明の実施の形態1を示す情報記録再生装置の主要部の構
成概要図であり、図1は、情報記録再生装置の主要部を
断面にした概略断面図、図2は図1における軸受部分の
部分拡大図、図3は図1における回転ディスクを主面の
反対側から見た概略平面図である。図1において、回転
中心1の軸方向に垂直な主面2に情報記録媒体層3が形
成されたディスク部4と、主面2とは反対側に中実円柱
状の回転軸部5が一体形成された回転ディスク6が形成
されている。尚、ディスク部4と回転軸部5はそれぞれ
個別に作製された部材を、一体形成、接着剤による接着
或いは熱融着等の方法により一体形成して回転ディスク
6を形成しても良い。回転ディスク6の回転軸部5の外
周面と微小な隙間が形成される内周面を有する略円筒形
状の軸受スリーブ7がスラスト支持板8によって一端が
封止された状態で形成されて、軸受部9を構成してい
る。この軸受部9はベース10に固着されており、図2
に部分拡大図で示すように、軸受スリーブ7とスラスト
支持板8で形成される軸受部9の凹部に、回転ディスク
6の回転軸部5が挿入され、少なくとも回転ディスク6
と軸受部9との間の微小な隙間に、例えばエステル系合
成油のような動圧潤滑剤21が封入されている。さら
に、回転ディスク6のディスク部4における主面2の反
対側即ち回転軸部5側の面にロータヨーク11が固着さ
れ、ロータヨーク11には複数極に着磁されたリング状
の回転磁石12が接着等の方法により固着されており、
他方では、鉄心13の複数の磁極歯のそれぞれにコイル
14が巻かれたステータ15が、ベース10に圧入或い
は接着等の方法により固着され、回転磁石12とコイル
14が巻かれた鉄心13が対向するように配置されてい
る。また、回転磁石12の軸方向下端面に対向するよう
にスラスト吸引板16がベース10に固着されている。
【0025】図3に示すように、スラスト支持板8に対
向する回転ディスク6の回転軸部5の下端面5aのスラ
スト面に第1の動圧発生溝31を有し第1のスラスト軸
受部32を形成し、回転ディスク6のディスク部4の主
面2の反対側の面4aにおいて軸受スリーブ7の開放端
側端面7a(図1参照)に略対向する部分に第2の動圧
発生溝33を有し第2のスラスト軸受部34を形成して
いる。ディスク部4と回転軸部5を例えば金型等によっ
て一体形成して回転ディスク6を作製する際に、第1の
動圧発生溝31および第2の動圧発生溝33を同時に作
成することができ、第1および第2の動圧発生溝の作製
コストを非常に小さく抑えることができる。また、回転
ディスク6の回転軸部5の外周面に対向する軸受スリー
ブ7の内周面には、第3の動圧発生溝(図示せず)を有
しラジアル軸受部35を形成し、コイル14に電流を供
給することによって周知のように回転磁石12が回転即
ち回転ディスク6が回転し、第1の動圧発生溝31およ
び第2の動圧発生溝33が形成された回転ディスク6の
回転によって、動圧潤滑剤21に動圧が発生し、軸受ス
リーブ7および回転ディスク6にそれぞれ形成されるラ
ジアル軸受部35、第1のスラスト軸受部32および第
2のスラスト軸受部34においてラジアル方向およびア
キシャル方向に動圧を受けて、回転ディスク6が回転中
心1の周りに滑らかに回転させられる。
【0026】尚、動圧発生溝は、上述の実施の形態(図
1、図2、図3)におけるスラスト支持板8に対向する
回転ディスク6の回転軸部5の下端面5aのスラスト面
および回転ディスク6のディスク部4における軸受スリ
ーブ7の開放端側端面7aに略対向する部分の面に形成
するのではなく、図4(図1において回転ディスク6お
よびロータヨーク11を取り除いた部分を上から見た概
略平面図)に示すように、回転ディスク6の回転軸部5
の下端面5aに対向するスラスト支持板8の上面に第1
の動圧発生溝41を形成し、また、軸受スリーブ7の開
放端側端面7aに第2の動圧発生溝42を形成しても同
じ効果が得られることは言うまでもないことであり、そ
の動圧発生溝はスラスト支持板8に対向する回転軸部5
の下端面5aであるスラスト面に形成された第1の動圧
発生溝31および軸受スリーブ7の開放端側端面7aに
対向する回転ディスク6のディスク部4に形成された第
2の動圧発生溝33と同じ形状で形成される。また、第
1の動圧発生溝41を回転軸部5の下端面5a、第2の
動圧発生溝42を軸受スリーブ7の開放端側端面7aに
それぞれ形成した組み合わせでも良く、また、第1の動
圧発生溝41をスラスト支持板8の上面、第2の動圧発
生溝42を回転ディスク6のディスク部5の下端面5a
にそれぞれ形成した組み合わせでも良いのは言うまでも
ない。また、第3の動圧発生溝を上述のように軸受スリ
ーブ7の内周面ではなく、軸受スリーブ7の内周面に対
向する回転軸部5の外周面に形成しても良い。
【0027】回転磁石12の下端面に対向させてスラス
ト吸引板16を設けること、および、軸受部9の凹部と
回転ディスク6の回転軸部5で形成される隙間に動圧潤
滑剤21を充填することによって、情報記録再生装置の
いかなる姿勢差に対しても、回転ディスク6の回転軸部
5は、回転磁石12とスラスト吸引板16の間の磁力、
および、回転ディスク6の周囲の大気圧を受けて軸受部
9の凹部から抜けることはなく、また、動圧潤滑剤21
自身の粘性や表面張力で動圧潤滑剤21が流れ出て動圧
潤滑剤21がなくなるようなこともなく、回転ディスク
6の回転中においても、発生した動圧潤滑剤21の動圧
と回転ディスク6の自重、回転磁石12とスラスト吸引
板16の間の磁力およびその周りの大気圧と釣り合った
状態で滑らかに回転するものである。
【0028】上述のように主面上に情報記録媒体層を有
するディスク部4と回転軸部5を一体形成した構成とす
ることによって、情報信号が記録されるディスク部4の
主面2の回転中心1に対する直角度は、ディスク駆動用
モータ98の回転台81のフランジ部83にディスク8
02が締結部材によって結合される従来例(図8参照)
と比較して非常に高精度となり、その直角度不良による
面振れを大きく低減することができ、また、面外振動を
抑制することができる。
【0029】また、図5(a)に示すように、軸受スリ
ーブ7の外周面に対向するロータヨーク51の環状壁部
51a、或いは、図5(b)に示すように、ロータヨー
ク11の環状壁部11aに対向する軸受スリーブ52の
外周面にリング状溝の潤滑剤溜め部53を形成、或い
は、図5(c)に示すように、軸受スリーブ7の外周面
に微小な隙間を有するように、回転ディスク54の下面
にリング状溝の潤滑剤溜め部55を有するリング状の環
状壁部54aを形成し、動圧潤滑剤21が軸受スリーブ
の外周面に沿って流れ出し難くしても良い。図におい
て、潤滑剤溜め部53或いは55として、その断面形状
が三角形状にて示しているが、何らこの形状に限ること
はなく、円弧状等その他の形状であっても良い。
【0030】また、上述の実施の形態においては、コイ
ル14が巻かれた鉄心13の内側(回転中心1側)に、
ロータヨーク11に固着された回転磁石12が鉄心13
に対向するように構成された所謂インナロータ型の構成
で説明しているが、図6に示すように、コイル61が巻
かれた鉄心62がロータヨーク63に固着された回転磁
石64の内側に対向するように構成された所謂アウタロ
ータ型の構成としても良いのは言うまでもないことであ
る。尚、図6において前述の図1に示された参照符号が
付加された項目と同様の項目については、図1と同じ参
照符号を付加している。図6において、コイル61が巻
かれた鉄心62が、圧入或いは接着等の方法により、軸
受スリーブ65に固着されており、一方、ロータヨーク
63に固着された回転磁石64が回転ディスク66に接
着等の方法により固着され、鉄心62と回転磁石64が
対向するように配置されている。その他の点は図1にお
けるインナロータ型と同様であり、ここでは詳細な説明
は省略する。尚、鉄心62がベース67に接着等の方法
により固着されていても良い。
【0031】また、上述の実施の形態は、所謂ラジアル
ギャップ(周対向)型ブラシレスモータの構成にて示し
ているが、図7に示すように、所謂アキシャルギャップ
(面対向)型ブラシレスモータの構成で形成しても良い
のは言うまでもないことである。ここで、図7はアキシ
ャルギャップ型ブラシレスモータの構成を有する情報記
録再生装置の主要部の一例を示す概略断面図である。前
述の図1に示された参照符号が付加された項目と同様の
項目については、図1と同じ参照符号を付加している。
図7において、回転中心1の軸方向に垂直な主面2に情
報記録媒体層3が形成され、主面2と反対側の面に環状
壁部71aを有するディスク部71と、主面2とは反対
側の面に回転軸部5が一体形成された回転ディスク72
が形成されており、一方、回転ディスク72の回転軸部
5の外周面と微小な隙間が形成される内周面を有するリ
ング形状の軸受スリーブ73と回転ディスク72の回転
軸部5の下端面に対向するスラスト支持板8によって一
端が封止された形状の軸受部74が形成され、その軸受
部74がベース75に固着されている。回転ディスク7
2と軸受部74の間の微小な隙間に、動圧潤滑剤76が
封入されている構成は上述のラジアルギャップ型ブラシ
レスモータを有する構成と同じである。これと異なる点
は、図7に示すように、回転ディスク72のディスク部
71における主面2の反対側即ち回転軸部5側の面にロ
ータヨーク77が接着等の方法により固着され、ロータ
ヨーク77には複数極に着磁されたリング状の回転磁石
78が同様に接着等の方法により固着されており、他方
では、例えば印刷配線基板79上にそれぞれ略三角形状
の複数個のコイル80が巻かれたステータ70が、ベー
ス75に固着され、回転磁石78とコイル80が軸方向
に隙間を有するように対向して配置されていることであ
る。
【0032】また、上述の実施の形態の各々(ラジアル
ギャップ型におけるインナロータ型とアウタロータ型お
よびアキシャルギャップ型)において、組立時、例えば
真空槽等の真空中において軸受部の凹部に動圧潤滑剤を
所定量滴下し、その後軸受部の凹部に回転ディスクの回
転軸部を挿入することが好ましい。真空中にて組立てる
ことにより、動圧潤滑剤に含まれる空気等の気泡が取り
除かれる。さらに、動圧潤滑剤が空気等の気泡を含まな
いことによって動作中の周囲の温度による空気等の気泡
の膨張がないため一層安定した軸受性能を発揮させるこ
とができる。
【0033】以上のように本実施の形態1によれば、情
報信号が記録されるディスク部の主面の回転中心に対す
る直角度は、非常に高精度となり、その直角度不良によ
る面振れを大きく低減することができ、また、面外振動
を抑制することができ、記録密度の向上を図ることがで
きる。また、回転中心に対する径方向の振れも小さく抑
えることができ、ディスク部の情報信号記録面上に略同
心円状の複数の記録トラックに正確に追従させるための
予め転写されたサーボ信号の回転中心とディスク部の実
動作中の回転中心のズレも小さく抑えられることにな
り、高記録密度の実現を図ることができる。また、回転
ディスクと軸受スリーブの開放端側端面との間に第2の
スラスト軸受部を構成することにより、スラスト軸剛性
が非常に高められ、モータを小型化しても高スラスト軸
剛性が得られて、一層高精度なディスクの面振れおよび
軸心振れを実現し、高記録密度の実現を図ることができ
る。
【0034】また、回転ディスクをディスク駆動用モー
タの回転子の一部として兼ねた働きをさせることによっ
て、ディスク駆動用モータの回転台のフランジ部にディ
スクをクランプする部材や回転台そのものも不用とな
り、低コスト化を図ることができ、同時に薄型化も図る
ことができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明は、情報記録媒体層
を主面上に有するディスク部に一体化された回転軸部か
らなる回転ディスク、回転ディスクの主面とは反対側の
ディスク部の面にロータヨークを介して回転磁石、この
回転磁石に対向して位置したステータを固着したベース
に軸受スリーブがスラスト支持板によって一端を封止し
て形成された軸受を固着し、この軸受部の凹部に回転デ
ィスクの回転軸部を挿入して、軸受部と回転軸部との微
小な隙間に動圧潤滑剤を充填し、さらに、回転軸部の下
端面であるスラスト面、或いは、このスラスト面に対向
するスラスト支持板上面の少なくともいずれか一方に第
1の動圧発生溝を有する第1のスラスト軸受部と、略円
筒形軸受スリーブ開放端側端面、或いは、軸受スリーブ
開放端側端面と対向する回転ディスクのディスク部の下
面の少なくともいずれか一方に第2の動圧発生溝を有す
る第2のスラスト軸受部と、回転軸部の外周面に対向す
る略円筒形軸受スリーブ内周に第3の動圧発生溝を有す
るラジアル軸受部が形成され、回転軸部の中心軸を回転
中心として、回転ディスクを回転駆動するモータを備え
た構成の情報記録再生装置である。
【0036】このような構成とすることによって、回転
中心に対する情報信号が記録されるディスク部の主面の
面振れを大きく低減することができ、また、面外振動を
抑制することができ、記録密度の向上を図ることができ
る。また、回転中心に対する径方向の振れも小さく抑え
ることができ、ディスク部の情報信号記録面上に予め転
写されたサーボ信号の回転中心とディスク部の実動作中
の回転中心のズレも小さく抑えられることになり、高記
録密度の実現を図ることができ、小型化を図ると共に、
高記録密度に好適な情報記録再生装置の実現を図ること
ができるという効果が得られる。
【0037】また、情報記録媒体層が形成されたディス
ク部と回転軸となる回転軸部とを一体形成し、その回転
ディスクをディスク駆動用モータの回転子の一部として
兼ねた働きをさせることによって、ディスク駆動用モー
タの回転台のフランジ部にディスクをクランプする部材
や回転台そのものも不要となり、コスト低減を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における情報記録再生装
置の主要部の構成を概要説明するための概略断面図
【図2】本発明の実施の形態1における情報記録再生装
置の主要部の構成を概要説明するための部分拡大図
【図3】本発明の実施の形態1における情報記録再生装
置の回転ディスクを主面の反対側から見た概略平面図
【図4】本発明の実施の形態1における情報記録再生装
置の他の一例を示す回転ディスクを主面の反対側から見
た概略平面図
【図5】(a)本発明の実施の形態1におけるロータヨ
ークの形状の他の一例を示す部分拡大図 (b)本発明の実施の形態1における軸受スリーブの形
状の他の一例を示す部分拡大図 (c)本発明の実施の形態1における回転ディスクの形
状の他の一例を示す部分拡大図
【図6】本発明の実施の形態1におけるアウタロータ型
の一例を示す概略断面図
【図7】本発明の実施の形態1におけるアキシャルギャ
ップ型ブラシレスモータの構成を有する情報記録再生装
置の主要部の構成を示す概略断面図
【図8】従来の情報記録再生装置の主要部を示す概略断
面図
【図9】従来の情報記録再生装置の主要部を示す概略平
面図
【図10】従来の情報記録再生装置の構造を説明するた
めの部分拡大図
【符号の説明】
1 回転中心 2 主面 3 情報記録媒体層 4,71 ディスク部 4a 面 5 回転軸部 5a 下端面 6,54,66,72 回転ディスク 7,73,87 軸受スリーブ 7a 開放端側端面 8,88 スラスト支持板 9,74 軸受部 10,67,75,89 ベース 11,51,63,77,84 ロータヨーク 11a,51a,54a,71a 環状壁部 12,64,78,85 回転磁石 13,62,91 鉄心 14,61,80,92 コイル 15,70,93 ステータ 16,94 スラスト吸引板 21,76,90 動圧潤滑剤 31,41 第1の動圧発生溝 32 第1のスラスト軸受部 33,42 第2の動圧発生溝 34 第2のスラスト軸受部 35,97 ラジアル軸受部 53,55 潤滑剤溜め部 79 印刷配線基板 81 回転台 82 回転軸部 83 フランジ部 86 回転子 95 動圧発生溝 96 スラスト軸受部 98 ディスク駆動用モータ 801 平面 802 ディスク状記録媒体(ディスク) 803 クランプ部材 804 ネジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 19/20 G11B 19/20 E 5H621 H02K 5/16 H02K 5/16 Z 7/08 7/08 A Fターム(参考) 3J011 AA04 AA07 CA01 CA02 JA02 KA02 KA03 MA03 5D006 DA05 5D109 BA02 BA15 BA17 BA20 BA22 BB02 BB12 BB18 BB21 BB22 5H605 AA07 BB05 CC01 CC03 CC04 CC05 CC10 EB02 EB06 5H607 AA11 AA12 BB01 BB07 BB14 CC01 CC09 GG12 5H621 BB10 GA01 GA04 JK17 JK19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録媒体層が主面上に形成されたデ
    ィスク部に前記主面とは反対側の面で一体化された回転
    軸部からなる回転ディスクと、 前記回転軸部が回転自在に遊嵌された軸受スリーブおよ
    びスラスト支持板からなる軸受部と、 前記回転ディスクと前記軸受部との間の間隙部に充填さ
    れた動圧潤滑剤と、 前記ディスク部の前記主面とは反対側の面にロータヨー
    クを介して固着された回転磁石と、 前記回転磁石に対向させて配置されたステータと、から
    なるモータ部を備えたことを特徴とする情報記録再生装
    置。
  2. 【請求項2】 前記スラスト支持板に対向する前記回転
    軸部の端面、および前記回転軸部の端面に対向する前記
    スラスト支持板のいずれか一方に第1の動圧発生溝を形
    成し、 前記軸受スリーブの開放端側端面に対向する前記回転デ
    ィスクの前記ディスク部の下面、および前記軸受スリー
    ブの開放端側端面のいずれか一方に第2の動圧発生溝を
    形成し、 さらに、前記回転軸部の外周面および前記外周面に対向
    する前記軸受スリーブの内周面のいずれか一方に第3の
    動圧発生溝を形成して、 それぞれ第1のスラスト軸受部、第2のスラスト軸受部
    およびラジアル軸受部を構成したことを特徴とする請求
    項1に記載の情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記回転ディスクは、前記ディスク部の
    前記主面とは反対側の面に前記回転軸部を囲む環状壁部
    を有し、前記回転軸部と前記環状壁部で形成された環状
    の凹溝部に前記軸受スリーブの開放端部を遊嵌させ、前
    記スラスト軸受にて前記ディスク部を回転自在に支持し
    てなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記軸受スリーブの外周面に対向する前
    記回転ディスクの前記環状壁部の内周面に潤滑剤溜め部
    を有することを特徴とする請求項3に記載の情報記録再
    生装置。
  5. 【請求項5】 前記軸受スリーブの外周面に対向する前
    記ロータヨークの環状壁部の内周面に潤滑剤溜め部を有
    することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記軸受スリーブの外周面に潤滑剤溜め
    部を有することを特徴とする請求項1から請求項3のい
    ずれかに記載の情報記録再生装置。
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US10/195,950 US7249363B2 (en) 2001-07-17 2002-07-16 Spindle motor, information recording and reproducing apparatus having a spindle motor, and manufacturing method of spindle motor
CNB02126886XA CN1255798C (zh) 2001-07-17 2002-07-17 主轴电动机、具有主轴电动机的信息记录读出装置以及主轴电动机的制造方法
EP02015679A EP1280147A3 (en) 2001-07-17 2002-07-17 Information recording and reproducing apparatus having a spindle motor and manufacturing method of spindle motor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107315096A (zh) * 2017-07-31 2017-11-03 重庆优摩特科技有限公司 用于加速度计测试的电机

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