JP2003030533A

JP2003030533A - 販売事業管理システム、販売事業管理装置、表示機能付き電子機器及び販売事業管理方法

Info

Publication number: JP2003030533A
Application number: JP2001217010A
Authority: JP
Inventors: Eiji Kawai; 英次川井
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 2001-07-17
Filing date: 2001-07-17
Publication date: 2003-01-31

Abstract

(57)【要約】【課題】新規広告メディアに部品製造事業者や情報提供
事業者等の自社を広告できるようにすると共に、多彩な
機能を備えた高性能なゲーム機や無線機能付き電子機器
等を使用者に販売できるようにする。【解決手段】部品製造事業者２１から装置製造事業者２
３へ特定部品１４を納入し、当該装置製造事業者２３か
ら部品代金１６を受け取るように管理する情報処理装置
１１と、その特定部品１４を組み入れた無線機能付きの
電子機器１２を製造すると共に、当該無線機能付きの電
子機器１２を使用者に販売するように管理する販売事業
管理装置１３とを備え、この販売事業管理装置１３は部
品製造事業者２１の広告情報を電子機器１２の中で表示
することによる広告料金１５を予め算出し、部品代金１
６から広告料金１５を差し引いた残額を装置製造事業者
２３から部品製造事業者２１へ支払うように情報処理装
置１１を管理するものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用のゲーム機
器、携帯ゲーム機、パーソナルコンピュータ、ダウンロ
ード型携帯電話機、ＰＤＡ（Ｐersonal Ｄigital Ａssi
stants）などの携帯型プログラマブル機器に適用して好
適な販売事業管理システム、販売事業管理装置、表示機
能付き電子機器及び販売事業管理方法に関する。

【０００２】詳しくは、部品製造事業者に係る広告を含
む電子機器販売事業を管理するための販売事業管理装置
を備え、部品製造事業者の広告情報を電子機器の中で表
示することによる広告料金を予め算出し、この部品代金
から広告料金を差し引いた残額を装置製造事業者から部
品製造事業者へ支払うように処理して、旧来の４大マス
メディア等の専門の広告媒体を介在しないで新規広告メ
ディアに部品製造事業者や情報提供事業者等を自社広告
できるようにすると共に、多彩な機能を備えた高性能な
ゲーム機や表示機能付き電子機器等を使用者に販売でき
るようにしたものである。

【０００３】

【従来の技術】近年、家庭用のゲーム機器や、携帯ゲー
ム機、ダウンロード型携帯電話機、ＰＤＡなどの携帯型
プログラマブル機器及び、パーソナルコンピュータ（パ
ソコン）によれば、購入後、ユーザがさまざまなアプリ
ケーションソフトを別途インストールして利用するよう
になされる。このような多種多様なアプリケーションを
利用できるようにするためには、これらの携帯機器等に
最初から多彩な表現力や機能等を備えて置く必要があ
る。

【０００４】多彩な表現力や機能は部品メーカが製造す
る特定部品によって具現化される場合が多い。一般に、
特定部品を備えた携帯ゲーム機や携帯端末装置等が製造
された場合、当該特定部品を製造した部品メーカ等は消
費者に自社の企業イメージや特定部品による多彩な表現
力や機能を広告するようになされる。部品メーカの知名
度を向上させるためである。

【０００５】図９は従来例に係る電子機器販売ビジネス
モデル１０の構成例を示す概念図である。図９に示す電
子機器販売ビジネスモデル１０によれば、波線で囲んだ
電子機器販売事業管理システム１と広告媒体（広告事業
者）２から構成されるものである。この電子機器販売事
業管理システム１において、部品メーカ２１は電子機器
１２を製造販売するハードメーカ２３に対して自社の特
定部品１４を納入し、この対価として部品代金１６を受
け取る。一般的に、この部品代金１６には部品メーカ２
１が特定部品１４を製造するための部品材料コスト＋部
品加工コストの原価に加え、部品メーカ２１としての固
定費＋利益が含まれている。

【０００６】ハードメーカ２３では複数の部品メーカ２
１から納入される特定部品１４を使用して最終製品であ
る電子機器１２を製造し、その電子機器１２を販売す
る。この販売時に、ハードメーカ２３は消費者（ユー
ザ）から直接又は流通・販売事業者を経由して商品代金
１７を受け取る。一般的に、この商品代金１７にはハー
ドメーカ２３が電子機器１２を製造するための部品コス
ト＋電子機器製造加工コストの原価に加え、ハードメー
カ２３としての固定費＋利益が含まれている。

【０００７】部品メーカ２１は当該電子機器販売事業管
理システム１に含まれない広告媒体２を利用して、自社
の特定部品１４あるいは、自社そのものの企業イメージ
のための広告３を行っている。つまり、部品メーカ２１
は広告媒体２としての特定の広告メディアに依頼して広
告３を行っている。部品メーカ２１の知名度を向上させ
るためである。広告メディアとは、テレビ、新聞などの
マスメディアの他に、専門誌や業界イベント（以下で４
大マスメディアともいう）等多岐に渡っている。すなわ
ち、部品メーカ２１は電子機器販売事業管理システム１
に示すようなハードメーカ２３との通常の取引の他に、
広告メディアとの取引を行っている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例に係
る電子機器販売ビジネスモデル１０によれば、以下のよ
うな問題がある。家庭用のゲーム機器や、携帯ゲーム機、ダウンロー
ド型携帯電話機、ＰＤＡ、及びパソコン等の電子機器１
２において、高度な表現力や、多彩な機能を表現可能な
ようにするために、主要デバイスをより高度なものにし
たり、特定部品１４を追加搭載するようになされる。従
って、これら電子機器１２の製造コストが上昇する。

【０００９】製造コストの上昇によって電子機器１
２の販売価格を低廉化の妨げとなり、消費者の間に当該
電子機器１２の普及が進まなくなる。部品メーカ２１
（以下で部品製造事業者ともいう）ではハードメーカ２
３（以下で装置製造事業者ともいう）が製造した電子機
器１２が売れ行きが延びないと、特定部品１４の需要が
減ることから、広告３を強化するようになるが、益々、
４大マスメディアへの依存度が多くなる。従って、広告
媒体２へ支払った広告料金が部品代金１６に跳ね返り、
ますます、特定部品１４の部品代金収入が減少してしま
う。この問題はハードメーカ２３にソフトウエア媒体を
提供するソフトメーカ（以下で情報提供事業者ともい
う）においても同様に生ずる。

【００１０】また、一部のアプリケーションのみの
使用が可能な電子機器１２に特定部品１４を標準搭載す
ると、このアプリケーションを使用しないユーザにおい
ても、高価なハードウエアを搭載した電子機器１２を購
入しなければならないという不公平感が生ずる。

【００１１】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、旧来の４大マスメディア等の
専門の広告媒体に依存しない新規広告メディアに部品製
造事業者や情報提供事業者等を自社広告できるようにす
ると共に、多彩な機能を備えた高性能な携帯ゲーム機や
携帯端末装置等の電子機器を使用者に販売できるように
した販売事業管理システム、販売事業管理装置、表示機
能付き電子機器及び販売事業管理方法を提供することを
目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上述した課題は、部品製
造事業者に係る広告を含む電子機器販売事業を管理する
システムであって、少なくとも、部品製造事業者から装
置製造事業者へ特定部品を納入するように処理すると共
に、当該装置製造事業者から部品代金を受け取るように
処理する情報処理装置と、特定部品を組み入れた表示機
能付きの電子機器を製造するように管理する共に、当該
表示機能付きの電子機器を消費者に販売するように管理
する販売事業管理装置とを備え、販売事業管理装置は部
品製造事業者の広告情報を電子機器の中で表示すること
による広告料金を予め算出し、部品代金から広告料金を
差し引いた残額を装置製造事業者から部品製造事業者へ
支払うように情報処理装置を管理することを特徴とする
販売事業管理システムによって解決される。

【００１３】本発明に係る販売事業管理システムによれ
ば、部品製造事業者に係る広告を行って電子機器販売事
業を管理する場合に、部品製造事業者から装置製造事業
者へ特定部品を納入し、当該装置製造事業者から部品代
金を受け取るように端末装置が管理される。これを前提
にして、販売事業管理装置では特定部品を組み入れた表
示機能付きの電子機器を製造するように管理されると共
に、この表示機能付きの電子機器を消費者に販売するよ
うに管理される。そして、販売事業管理装置では部品製
造事業者の広告情報を電子機器の中で表示することによ
る広告料金が予め算出される。この販売事業管理装置は
部品代金から広告料金を差し引いた残額を装置製造事業
者から部品製造事業者へ支払うように情報処理装置を管
理するようになされる。

【００１４】従って、部品製造事業者や情報提供事業者
等から装置製造事業者に支払うべき広告料金に関して、
当該部品料金の一部又は全部と広告料金とを相殺するこ
とができる。また、旧来の４大マスメディア等の専門の
広告媒体を介在しないで新規広告メディアに部品製造事
業者等の自社広告をすることができる。

【００１５】これにより、広告料金の支払い経費を抑制
すること、及び、部品製造事業者等の知名度を向上させ
ることができる。従って、多彩な機能を備えた高性能な
電子機器を使用者に販売できるので、ゲーム機や携帯情
報処理装置等を使用者の間により普及させることができ
るようになる。また、部品製造事業者や情報提供事業者
ではより多くの又は多彩の専用コンテンツの開発が促進
され、市場により多くの魅力的なコンテンツを供給され
るようになる。

【００１６】本発明に係る販売事業管理装置は部品製造
事業者に係る広告を含む電子機器販売事業を管理する装
置であって、少なくとも、部品製造事業者から当該装置
製造事業者へ納入された特定部品に対する部品代金を精
算するように操作される操作手段と、特定部品を組み入
れた表示機能付きの電子機器を製造するように管理する
と共に、当該表示機能付きの電子機器を消費者に販売す
るように管理する制御装置とを備え、制御装置は操作手
段からの精算指示を受けて、電子機器の中で部品製造事
業者の広告情報を表示することによる広告料金を予め算
出し、部品代金から広告料金を差し引いた残額を当該装
置製造事業者から部品製造事業者へ支払うような指示を
出力することを特徴とするものである。

【００１７】本発明に係る販売事業管理装置によれば、
部品製造事業者に係る広告を含む電子機器販売事業を管
理する場合に、部品製造事業者から当該装置製造事業者
へ納入された特定部品に対する部品代金を精算するよう
に操作手段が操作されることを前提にする。制御装置で
はその特定部品を組み入れた表示機能付きの電子機器を
製造するように管理されると共に、当該電子機器を消費
者に販売するように管理される。

【００１８】そして、制御装置では操作手段からの精算
指示を受けて、部品製造事業者の広告情報を電子機器の
中で表示することによる広告料金が予め算出される。こ
の販売事業管理装置は部品代金から広告料金を差し引い
た残額を装置製造事業者から部品製造事業者へ支払うよ
うな指示を出力するようになされる。

【００１９】従って、部品製造事業者や情報提供事業者
等から装置製造事業者に支払うべき広告料金に関して、
当該部品料金の一部又は全部と広告料金とを相殺するよ
うに制御することができる。また、旧来の４大マスメデ
ィア等の専門の広告媒体を介在しないで新規広告メディ
アに部品製造事業者等の自社を広告することができる。

【００２０】本発明に係る表示機能付き電子機器は電子
情報内容を情報処理する機器であって、電子情報内容を
記憶する記憶手段と、この記憶手段から読み出された電
子情報内容による画像を表示する表示手段と、この表示
手段に表示された画像に係る音声を出力する再生手段
と、記憶手段、表示手段及び再生手段の入出力を制御す
る制御装置とを備え、この制御装置は特有機能のハード
ウエア部品を製造した部品製造事業者の広告情報又は／
及びソフトウエア媒体を提供した情報提供事業者の広告
情報を表示手段に表示することを特徴とするものであ
る。

【００２１】本発明に係る表示機能付き電子機器によれ
ば、電子情報内容を情報処理する場合に、記憶手段から
読み出された電子情報内容による画像が表示手段に表示
される。また、表示手段に表示された画像に係る音声が
再生手段から出力される。制御装置では特有機能のハー
ドウエア部品を製造した部品製造事業者の広告情報又は
ソフトウエア媒体を提供した情報提供事業者の広告情報
が表示手段に表示するようになされる。例えば、電子情
報内容による表示画面の開始時、終了時、途中画面の切
り替え時、当該装置の電源オン時又は／及び電源オフ時
に部品製造事業者の広告情報が表示される。

【００２２】従って、旧来の４大マスメディア等の専門
の広告媒体を介在しないで、当該部品製造事業者が納入
した特定部品を組み入れた携帯情報処理装置の表示手
段、すなわち、新規広告メディアに定期的にあるいは不
定期に部品製造事業者等の自社広告を表示することがで
きる。

【００２３】本発明に係る販売事業管理方法は部品製造
事業者に係る広告を含む電子機器販売事業を管理する方
法であって、部品製造事業者から装置製造事業者へ特定
部品を納入すると共に、当該装置製造事業者から部品製
造事業者へ部品代金を支払うように管理し、装置製造事
業者では特定部品を組み入れた表示機能付きの電子機器
を製造すると共に、当該表示機能付きの電子機器を消費
者に販売し、部品製造事業者の広告情報を電子機器の中
で表示することによる広告料金を予め算出し、部品代金
から広告料金を差し引いた残額を装置製造事業者から部
品製造事業者へ支払うように管理することを特徴とする
ものである。

【００２４】本発明に係る販売事業管理方法によれば、
部品製造事業者や情報提供事業者等から装置製造事業者
に支払うべき広告料金に関して、当該部品料金の一部又
は全部と広告料金とを相殺することができる。また、旧
来の４大マスメディア等の専門の広告媒体を介在しない
で新規広告メディアに部品製造事業者等の自社広告をす
ることができる。

【００２５】従って、広告料金の支払い経費を抑制する
こと、及び、部品製造事業者等の知名度を向上させるこ
とができる。これにより、多彩な機能を備えた高性能な
電子機器を使用者に販売できるので、携帯ゲーム機や表
示機能付き電子機器等を使用者の間により普及させるこ
とができるようになる。

【００２６】

【発明の実施の形態】続いて、この発明に係る販売事業
管理システム、販売事業管理装置、表示機能付き電子機
器及び販売事業管理方法の一実施の形態について、図面
を参照しながら説明をする。（１）実施形態図１は本発明に係る実施形態としての販売事業管理シス
テム１００の構成例を示すブロック図である。この実施
形態では、部品製造事業者に係る広告を含む電子機器販
売事業を管理する販売事業管理装置を備え、部品製造事
業者の広告情報を電子機器の中で表示することによる広
告料金を予め算出し、この部品代金から広告料金を差し
引いた残額を装置製造事業者から部品製造事業者へ支払
うように処理して、旧来の４大マスメディア等の専門の
広告媒体を介在しないで新規広告メディアに部品製造事
業者や情報提供事業者等を自社広告できるようにすると
共に、多彩な機能を備えた高性能なゲーム機や表示機能
付き電子機器等を使用者に販売できるようにしたもので
ある。

【００２７】図１に示す販売事業管理システム１００は
部品製造事業者２１に係る広告３を含む電子機器販売事
業を管理するシステムである。このシステム１００で部
品製造事業者２１には情報処理装置１１が設けられ、少
なくとも、部品製造事業者２１から装置製造事業者２３
へ特定部品１４を納入するように処理すると共に、当該
装置製造事業者２３から部品代金１６を受け取るように
処理するようになされる。

【００２８】この情報処理装置１１は部品売買及び広告
契約等を登録する機能や、その契約決定内容を記録する
機能を有している。更に、情報処理装置１１は在庫一覧
表のような画面を表示して特定部品１４の在庫を表示し
たり、納入一覧表のような画面を表示して特定部品１４
の納入先を記録するようになされる。

【００２９】ここで特定部品１４とはその電子機器１２
を構成する高速画像処理用のＬＳＩ（半導体集積回路装
置）や、高速演算装置、高解像度の液晶表示器等であ
る。これらの特定部品１４には部品製造事業者２１で特
許を取得したものや、実施権を取得して製造する物が含
まれる。特定部品１４はその電子機器１２の多機能化及
び高性能化に大きく寄与するものである。

【００３０】このシステム１００で装置製造事業者２３
には販売事業管理装置１３が備えられ、特定部品１４を
組み入れた表示機能付きの電子機器１２を製造するよう
に管理される共に、使用者に当該電子機器１２を販売す
るように管理される。表示機能付きの電子機器１２に限
定したのは、部品製造事業者２１の広告情報を表示する
ためである。

【００３１】このシステム１００で対象となる電子機器
１２は、例えば、放送、通信、パッケージメディア、マ
スタ機器からダウンロードなどの経路を通じて供給さ
れ、あるいは、プリインストールされるアプリケーショ
ンソフトウエア媒体を処理する携帯端末装置のようなも
のである。この電子機器１２の中で部品製造事業者２１
の広告情報を表示するようになされる。この電子機器に
は携帯ゲーム機、携帯端末装置等のデータ処理装置の他
に、洗濯機、冷蔵庫、掃除機、電子レンジ等の家電電子
機器も含まれる。家電電子機器には表示機能付きの電子
機器が多く製造されるからである。

【００３２】この販売事業管理装置１３では部品製造事
業者２１の広告情報を電子機器１２の中で表示すること
による広告料金１５を予め算出し、部品代金１６から広
告料金１５を差し引いた残額を装置製造事業者２３から
部品製造事業者２１へ支払うように情報処理装置１１を
管理するようになされる。販売事業管理装置１３は部品
売買及び広告契約等を登録する機能や、これらの契約決
定内容を記録する機能を有している。更に、販売事業管
理装置１３は納入一覧表のような画面を表示して特定部
品１４の入庫量を記録したり、出庫／出荷一覧表のよう
な画面を表示して特定部品１４の出庫量及び電子機器１
２の出荷量を記録するようになされる。

【００３３】このシステム１００で部品製造事業者２１
の広告情報を電子機器１２の中で表示するようにしたの
は、通常の広告媒体２に依存した広告経費を削減するこ
と、経費削減により消費者への販売価格を低廉化するこ
と、旧来の４大マスメディアに依存することなく、部品
製造事業者２１の企業イメージや、知名度等を向上させ
るためである。このシステム１００で部品製造事業者２
１から装置製造事業者２３へ支払われる広告料金１５
は、部品代金１６の一部又は全部と相殺される。部品代
金１６の一部は部品材料コスト分に相当する場合もあ
る。広告料金１５を部品代金１６の一部又は全部と相殺
するメリットは金銭取引手数を削減するためである。

【００３４】例えば、特定部品１４が特有機能を実現す
るハードウエア部品である場合において、当該ハードウ
エア部品を使用した電子機器１２のアプリケーション再
生時に、部品製造事業者２１の広告情報を一定時間又は
／及び所定回数だけ表示するようになされる。このハー
ドウエア部品の納入に関して、広告表示効果により当該
部品の代金の一部又は全部と広告料金１５とを相殺する
ように代金決済するビジネスモデルを構築することがで
きる。

【００３５】このシステム１００でハードウエア部品を
製造する部品製造事業者２１の広告情報を電子機器１２
に搭載する場合であって、その電子機器１２で任意のア
プリケーション再生時に、部品製造事業者２１の広告情
報を一定時間又は／及び所定回数だけ表示するようにな
される。この部品製造事業者２１の広告情報を電子機器
１２に搭載に関して、広告表示効果により当該部品の代
金の一部又は全部と広告料金１５とを相殺するように代
金決済するビジネスモデルを構築することができる。

【００３６】このシステム１００で特定部品１４が特有
機能を実現するソフトウエア媒体である場合において、
当該ソフトウエア媒体が情報提供事業者から装置製造事
業者２３へ納入され、ソフトウエア媒体を使用した電子
機器１２のアプリケーション再生時に、情報提供事業者
の広告情報を一定時間又は／及び所定回数だけ表示する
ようになされる。このソフトウエア媒体の納入に関し
て、広告表示効果により当該媒体の代金の一部又は全部
と広告料金１５とを相殺するように代金決済するビジネ
スモデルを構築することができる。

【００３７】このシステム１００で情報提供事業者の広
告情報を電子機器１２に搭載する場合であって、電子機
器１２の任意のアプリケーション再生時に、情報提供事
業者の広告情報を一定時間又は／及び所定回数だけ表示
するようになされる。この情報提供事業者の広告情報を
電子機器１２に搭載に関して、広告表示効果により当該
媒体の代金の一部又は全部と広告料金１５とを相殺する
ように代金決済するビジネスモデルを構築することがで
きる。

【００３８】続いて、販売事業管理システム１００にお
ける処理例について説明をする。図２Ａ及びＢは販売事
業管理システム１００における処理例を示すフローチャ
ートである。この実施形態では部品製造事業者２１に係
る広告を含む電子機器販売事業を管理する場合を前提と
する。部品製造事業者２１には情報処理装置１１が設け
られ、装置製造事業者２３には販売事業管理装置１３が
備えられている場合を想定する。

【００３９】これを管理条件にして図２Ａに示す部品製
造事業者側のフローチャートのステップＡ１及び図２Ｂ
に示す装置製造事業者側のフローチャートのステップＢ
１で装置製造事業者及び部品製造事業者２１の双方は部
品売買及び広告契約を締結する。この契約内容は情報処
理装置１１及び販売事業管理装置１３に登録される。こ
の契約によって広告表示内容は広告情報として部品製造
事業者２１から装置製造事業者２３へ提供される。

【００４０】また、部品製造事業者２１が装置製造事業
者２３へ納入する特定部品１４の代金（以下で部品代金
１６という）、部品製造事業者２１が装置製造事業者２
３へ支払う広告料金１５、特定部品１４の数量、広告情
報内容及び契約期間等が決定される。契約決定内容は情
報処理装置１１及び販売事業管理装置１３にそれぞれ記
録される。この契約時に部品代金１６の一部として部品
材料コスト分を装置製造事業者２３から部品製造事業者
２１へ仮払いしてもよい。広告効果を含めて後に精算で
きるからである。

【００４１】そして、ステップＢ２で装置製造事業者２
３は部品製造事業者２１へ特定部品１４を発注する。特
定部品１４の発注は例えば、販売事業管理装置１３から
情報処理装置１１へ通信処理によってなされる。これを
受けてステップＡ２で部品製造事業者２１は特定部品１
４を製造する。又は、予め製造しストックしてある特定
部品１４の在庫を確認する。特定部品１４の在庫は情報
処理装置１１により管理される。このとき情報処理装置
１１で在庫一覧表のような画面を表示して特定部品１４
の在庫を確認するようになされる。

【００４２】その後、ステップＡ３で部品製造事業者２
１から装置製造事業者２３へ特定部品１４が納入され
る。このとき、情報処理装置１１では納入一覧表のよう
な画面を表示して特定部品１４の納入先を記録するよう
になされる。当該システム１００を採らない装置製造事
業者とも部品納入取引している場合があることによる。

【００４３】そして、ステップＢ３で装置製造事業者２
３は部品製造事業者２１から特定部品１４を受け取る。
このとき、販売事業管理装置１３では納入一覧表のよう
な画面を表示して特定部品１４の入庫量を記録するよう
になされる。

【００４４】その後、装置製造事業者２３ではステップ
Ｂ４で特定部品１４を組み込むと共に、広告表示機能を
付加した電子機器１２を製造する。この電子機器１２に
広告表示機能を付加するのは、当該電子機器販売後、使
用者の手元で部品製造事業者２１の広告情報を随時表示
するためである。このとき、販売事業管理装置１３では
出庫／出荷一覧表のような画面を表示して特定部品１４
の出庫量及び電子機器１２の出荷量を記録するようにな
される。電子機器１２の出荷量は広告効果を測定すると
きに参考となる。

【００４５】このような特定部品入りの広告表示機能付
きの電子機器１２が製造できたら、ステップＢ５に移行
して当該装置製造事業者２３から既存の販売基盤に出荷
され、当該電子機器１２が消費者（使用者）へ販売され
る。その後、ステップＢ６で装置製造事業者２３と部品
製造事業者２１との間で部品代金１６及び広告料金１５
の精算をする。

【００４６】このとき、販売事業管理装置１３を使用し
て部品製造事業者２１の広告情報を電子機器１２の中で
表示することによる広告料金１５を予め算出する。広告
料金１５の算出に先だって広告効果を測定するようにし
てもよい。その後、部品代金１６から広告料金１５を差
し引いた残額を装置製造事業者２３から部品製造事業者
２１へ支払うようになされる。

【００４７】部品材料コスト分が仮払いされている場合
は、部品材料コスト分を含めて部品代金１６及び広告料
金１５を精算し、部品製造事業者２１へ部品代金１６の
一部を支払うように管理される。広告効果は販売と共に
すぐに把握できない場合が予想されるので、次回の取り
引き時に広告料金１５を見直して、部品代金１６の一部
を修正するようにしても良い。

【００４８】このように、本発明に係る実施形態として
の販売事業管理システム１００によれば、部品製造事業
者２１に係る広告を含む電子機器販売事業を管理する場
合に、販売事業管理装置１３では部品代金１６から広告
料金１５を差し引いた残額を装置製造事業者２３から部
品製造事業者２１へ支払うように情報処理装置１１を管
理するようになされる。

【００４９】従って、部品製造事業者２１や情報提供事
業者等から装置製造事業者２３に支払うべき広告料金１
５に関して、当該部品代金１６の一部又は全部と広告料
金１５とを相殺することができる。また、旧来の４大マ
スメディア等の専門の広告媒体を介在しないで新規広告
メディアに部品製造事業者２１等の自社広告をすること
ができる。これにより、部品製造事業者２１では広告料
金１５の支払い経費を抑制すること、及び、部品製造事
業者２１等の知名度を向上させることができる。装置製
造事業者２３は部品製造事業者２１から安く特定部品１
４を入手することができる。

【００５０】従って、多彩な機能を備えた高性能な電子
機器１２を使用者に安く販売できるようになるので、携
帯ゲーム機や表示機能付き電子機器等を消費者２０の間
に、より一層普及させることができるようになる。ま
た、部品製造事業者２１や情報提供事業者ではより多く
の又は多彩の専用コンテンツの開発が促進され、市場に
より多くの魅力的なコンテンツを供給されるようにな
る。このシステム１００を導入することで経済産業全体
の発展に大きく貢献するようになる。

【００５１】（２）第１の実施例図３は本発明に係る第１の実施例としての携帯ゲーム機
販売事業管理システム１０１の構成例を示す概念図であ
る。図３において、実線は物品の流れであり、波線が金
銭の流れであり、一点鎖線が情報の流れである。図３に
示す携帯ゲーム機販売事業管理システム１０１は販売事
業管理システム１００の一例であり、部品製造事業者
（以下で部品メーカという）２１に係る広告３を含む携
帯ゲーム機販売事業を管理するシステムである。

【００５２】このシステム１０１で部品メーカ２１は特
定部品１４の一例となる無線モジュール用のＬＳＩ（ハ
ードウエア部品：例えば、図６に示す受信部２０４に相
当する）を製造するようになされる。もちろん、部品メ
ーカ２１は当該ＬＳＩをこのシステム１０１が適用され
る装置製造事業者（以下でハードメーカという）２３の
みに販売するのではなく、当該システム１０１が適用さ
れないハードメーカへも販売される。部品メーカ２１の
知名度が向上することから、当該ハードメーカへの売り
上げが伸びるようになる。

【００５３】ハードメーカ２３では当該ＬＳＩを組み込
んで、表示機能付き電子機器の一例となる無線機能付き
の携帯ゲーム機４０１を製造する。この例で「表示機能
付き」と限定したのは部品メーカ２１の広告情報を表示
するためである。この部品メーカ２１には情報処理装置
１１が設けられ、少なくとも、部品メーカ２１からハー
ドメーカ２３へ無線モジュール用のＬＳＩを納入するよ
うに処理すると共に、当該ハードメーカ２３から部品代
金１６を受け取るように処理するようになされる。

【００５４】この情報処理装置１１は部品売買及び広告
契約等を登録する機能や、その契約決定内容を記録する
機能を有している。更に、情報処理装置１１は在庫一覧
表画面に無線モジュール用のＬＳＩの在庫を表示した
り、納入一覧表画面にこのＬＳＩの納入先を記録するよ
うになされる。この無線モジュール用のＬＳＩは携帯ゲ
ーム機４０１を構成するものであり、当該ゲーム機の多
機能化及び高性能化に大きく寄与するものである。

【００５５】このシステム１０１でハードメーカ２３は
無線モジュール用のＬＳＩを組み入れた、例えば、無線
機能付きの携帯ゲーム機４０１を製造し販売する。この
携帯ゲーム機４０１は高解像度、高精細な液晶表示モニ
タなど表示装置を備えている。また、３Ｄ−ＣＧ（３Ｄ
−Ｃomputer Ｇraphics）などのグラフィックプロセッ
サや動画解凍デコーダなどの演算装置を備えていて、極
めて表現力の高い能力を持った機器となっている。

【００５６】ハードメーカ２３では携帯ゲーム機４０１
内に広告表示機能を搭載し、旧来の４大マスメディア等
の専門の広告媒体を介在しないで新規広告メディアに部
品メーカ２１の自社広告を表示できるようになされる。
部品メーカ２１の自社広告情報はハードメーカ２３に提
供される。ハードメーカ２３では任意のアプリケーショ
ン再生時に、部品メーカ２１の広告情報を一定時間又は
／及び所定回数だけ表示するような広告表示機能を当該
携帯ゲーム機４０１に特加するようになされる。

【００５７】また、ハードメーカ２３には販売事業管理
装置１３が備えられ、部品メーカ２１の広告情報を携帯
ゲーム機４０１の中で表示することによる広告料金１５
を予め算出し、この部品代金１６から広告料金１５を差
し引いた残額をハードメーカ２３から部品メーカ２１へ
支払うように処理する。当該広告効果に基づいて部品代
金１６の一部又は全部と広告料金１５とを相殺するため
である。

【００５８】ハードメーカ２３で製造された無線モジュ
ール用のＬＳＩを組み入れた無線機能付きの携帯ゲーム
機４０１はユーザ２０に販売される。ユーザ２０は携帯
ゲーム機４０１を購入し、商品代金１７をハードメーカ
２３に支払う。ユーザ２０には多彩な機能を備えた高性
能な携帯ゲーム機４０１が提供される。この携帯ゲーム
機４０１では任意のアプリケーション再生時に、部品メ
ーカ２１の広告情報を一定時間又は／及び所定回数だけ
表示するようになされる。

【００５９】このシステム１０１で部品メーカ２１の広
告情報を携帯ゲーム機４０１の中で表示するようにした
のは、通常の広告媒体に依存した広告経費を削減するこ
と、経費削減により消費者への販売価格を低廉化するこ
と、旧来の４大マスメディアに依存することなく、部品
メーカ２１の企業イメージや、知名度等を向上させるた
めである。

【００６０】このシステム１０１で部品メーカ２１から
ハードメーカ２３へ支払われる広告料金１５は、部品代
金１６の一部又は全部と相殺される。部品代金１６の一
部は部品材料コスト分に相当する場合もある。この例で
部品代金１６の一部又は全部と広告料金１５を相殺する
ことにより、金銭取引手数を削減することができる。

【００６１】［販売事業管理装置］図４は本発明に係る
販売事業管理装置１３の構成例を示すブロック図であ
る。図４に示す販売事業管理装置１３は部品メーカ２１
に係る広告を含む携帯ゲーム機販売事業を管理する装置
である。この装置はキーボード２４、マウス２５、制御
装置２６、モニタ２７、記憶装置２８、通信モデム２９
を有している。キーボード２４及びマウス２５は操作手
段の一例であり、少なくとも、部品メーカ２１から当該
ハードメーカ２３へ納入された無線モジュール用のＬＳ
Ｉに対する部品代金１６を精算するように操作される。
キーボード２４等には制御装置２６が接続されており、
無線モジュール用のＬＳＩを組み入れた無線機能付きの
携帯ゲーム機４０１を製造するように、図示しないハー
ド生産工場の情報処理装置を管理するようになされる。
これと共に、無線機能付きの携帯ゲーム機４０１を消費
者に販売するように管理される。

【００６２】この制御装置２６ではキーボード２４及び
／又はマウス２５からの精算指示を受けて携帯ゲーム機
４０１の中で部品メーカ２１の広告情報を表示すること
による広告料金１５を予め算出し、部品代金１６から広
告料金１５を差し引いた残額を算出するようになされ
る。この例で部品メーカ２１の広告料金１５は無線モジ
ュール用のＬＳＩの部品代金１６の一部又は全部と相殺
するようになされる。

【００６３】また、制御装置２６にはモニタ２７が接続
されており、無線モジュール用のＬＳＩの売買及び広告
契約内容を表示したり、これらの契約時の決定内容を逐
次表示するようになされる。更に、モニタ２７には納入
一覧表のような画面を表示して無線モジュール用のＬＳ
Ｉの入庫量を記録したり、出庫／出荷一覧表のような画
面を表示して当該ＬＳＩの出庫量及び携帯ゲーム機４０
１の出荷量を表示するようになされる。

【００６４】更に制御装置２６には記憶装置２８が備え
られており、無線モジュール用のＬＳＩの売買及び広告
契約等を登録したり、これらの契約決定内容を記録する
ようになされる。また、記憶装置２８は納入一覧表のよ
うな画面を構築して無線モジュール用のＬＳＩの納品量
を集計したり、出庫／出荷一覧表のような画面を構築し
て当該ＬＳＩの出庫量及び携帯ゲーム機４０１の出荷量
を集計するように使用される。

【００６５】この制御装置２６には通信モデム２９が接
続されており、当該ハードメーカ２３から部品メーカ２
１へ、部品代金１６から広告料金１５を差し引いた残額
を支払う内容の指示を送信するようになされる。無線モ
ジュール用のＬＳＩの追加発注も通信モデム２９を通じ
てなされる。

【００６６】続いて、ハードメーカ２３における処理例
について説明をする。図５はハードメーカ２３における
処理例を示すフローチャートである。この例では無線モ
ジュール用のＬＳＩの部品売買及び広告契約の締結が済
んでおり、当該ＬＳＩ等の部品代金１６の全額をＢと
し、その部品代金１６の一部をＡとし、広告料金１５を
Ｃとしたとき、Ｃ＝Ｂ−Ａの広告料金１５を契約によっ
て決定し、この広告料金Ｃに見合う広告効果が有った場
合及び無かった場合に応じて次回からの広告料金１５を
修正する場合を想定する。

【００６７】これを管理条件にして、図５に示すフロー
チャートのステップＣ１でハードメーカ２３は部品メー
カ２１に無線モジュール用のＬＳＩ等の特定部品１４を
発注する。その後、ステップＣ２に移行して当該ＬＳＩ
の納入を待機する。そして、当該ＬＳＩが納入された場
合はステップＣ３に移行して当該ＬＳＩの部品代金１６
の一部Ａをハードメーカ２３から部品メーカ２１へ支払
うように販売事業管理装置１３が操作される。

【００６８】このとき、制御装置２６ではキーボード２
４又は／及びマウス２５からの精算指示を受けて、部品
メーカ２１の広告情報を携帯ゲーム機４０１の中で表示
することによる広告料金１５Ｃが予め算出される。この
販売事業管理装置１３は部品代金１６の全額Ｂから広告
料金１５Ｃを差し引いた残額（部品代金）Ａをハードメ
ーカ２３から部品メーカ２１へ支払うような指示を出力
するようになされる。

【００６９】そして、ステップＣ４に移行して部品メー
カ２１の広告３を実行する。この広告３の実行に関して
は無線モジュール用のＬＳＩを組み入れた無線機能付き
の携帯ゲーム機４０１を製造すること、ここで製造され
た無線モジュール用のＬＳＩを組み入れた無線機能付き
の携帯ゲーム機４０１をユーザ２０へ販売することが前
提である。

【００７０】従って、このような特定部品入りの無線機
能付きの携帯ゲーム機４０１が製造できたら、当該ハー
ドメーカ２３から既存の販売基盤に出荷され、当該ＬＳ
Ｉを組み入れた無線機能付きの携帯ゲーム機４０１が消
費者（ユーザ）２０へ販売される。そして、ユーザ２０
の手元で携帯ゲーム機４０１を操作したときに、つま
り、任意のアプリケーション再生時に、部品メーカ２１
の広告情報を一定時間又は／及び所定回数だけ表示する
ようになされる。

【００７１】その後、ステップＣ５に移行して次回も当
該ＬＳＩの部品売買及び広告契約に基づいて取引を行う
かがハードメーカ２３と部品メーカ２１との間で取り決
められる。次回も当該ＬＳＩの部品売買及び広告契約に
基づいて取引を行う場合はステップＣ６に移行して広告
測定がなされ、その報告がなされる。

【００７２】この広告測定では当該携帯ゲーム機４０１
の購入者（ユーザ）２０を対象に部品メーカ２１の広告
３を見た回数が計測される。例えば、部品メーカ２１の
広告３を見た回数がリサーチされ、この計測回数と判定
基準となる基準回数とが比較され、広告効果が判定され
る。広告３を見た回数が多ければ多いほど広告効果が上
がっている。

【００７３】この広告効果判定が報告されると、ステッ
プＣ７に移行して販売事業管理装置１３では広告料金１
５を上回る広告効果が発揮されたか否かが判別される。
広告料金１５を上回る広告効果が発揮された場合は、ス
テップＣ８に移行して当該ハードメーカ２３から部品メ
ーカ２１へ支払われる部品代金Ａを下方修正するように
なされる。販売事業管理装置１３では修正因子をαとす
ると、新たな部品代金Ａに関して、旧部品代金Ａからα
を差し引いた値に修正される。その後、ステップＣ１に
戻る。

【００７４】また、ステップＣ７で広告料金１５を下回
る広告効果した発揮できなかった場合はステップＣ９に
移行して当該ハードメーカ２３から部品メーカ２１へ支
払われる部品代金Ａを上方修正するようになされる。販
売事業管理装置１３では新たな部品代金Ａに関して、旧
部品代金Ａにαを加えた値に修正される。その後、ステ
ップＣ１に戻る。

【００７５】このように、本発明に係る実施例としての
販売事業管理装置１３によれば、部品メーカ２１に係る
広告を含む携帯ゲーム機販売事業を管理する場合に、制
御装置２６ではキーボード２４又は／及びマウス２５か
らの精算指示を受けて、部品メーカ２１の広告情報を携
帯ゲーム機４０１の中で表示することによる広告料金１
５が予め算出される。この販売事業管理装置１３は部品
代金１６の全額Ｂから広告料金１５を差し引いた残額
（部品代金１６）Ａをハードメーカ２３から部品メーカ
２１へ支払うような指示を出力するようになされる。

【００７６】従って、部品メーカ２１やソフトメーカ等
からハードメーカ２３に支払うべき広告料金１５に関し
て、当該部品代金１６の一部又は全部と広告料金１５と
を相殺するように制御することができる。また、旧来の
４大マスメディア等の専門の広告媒体を介在しないで新
規広告メディアに部品メーカ２１等の自社を広告するこ
とができる。

【００７７】［無線機能付きの電子機器］図６は本発明
に係る実施例としての無線機能付きの携帯ゲーム機４０
１の内部構成例を示すブロック図である。この実施例で
は無線機能付きの電子機器の一例として無線機能付きの
高性能携帯ゲーム機４０１が適用され、例えば、放送、
通信、パッケージメディア、マスタ機器からダウンロー
ドなどの経路を通じて供給され、あるいは、プリインス
トールされるアプリケーションソフトウエア媒体を処理
するものである。この携帯ゲーム機４０１の中で部品メ
ーカ２１の広告情報を表示するようになされる。

【００７８】図６に示す無線機能付きの高性能携帯ゲー
ム機４０１（以下で単に携帯ゲーム機４０１という）
は、特定部品１４の一例となる無線モジュールによって
無線通信機能を表現できるようになっている。この携帯
ゲーム機４０１で再生されるゲームソフトの中には、無
線通信機能を使用するタイトルと使用しないタイトルが
ある。無線通信機能を使用するタイトルはゲームの開始
画面又はゲーム中のシーン切換時にまたはゲーム終了画
面になどの特定のタイミングに、この無線モジュールの
部品メーカ２１の広告情報や、あるいは無線モジュール
のそのものの広告３をある一定時間表示するようになさ
れる。

【００７９】この携帯ゲーム機４０１は放送局からの電
子情報内容Ｄ１及びメモリカード２０３からのゲームデ
ータＤ０３などを処理するものであり、システムバス７
９を有している。電子情報内容Ｄ１には各種ゲームに関
するゲーム情報Ｄ１１及びそのプログラム情報Ｄ１２が
含まれる。

【００８０】このシステムバス７９には操作部４や、表
示部６、音声処理部７、データ処理部３５、外部インタ
ーフェース６７、受信部２０４などが接続されており、
これらが二次電池８７によって駆動される。外部インタ
ーフェース６７にはメモリカード２０３が装着され、ソ
フトメーカで制作された各種ゲームに関するゲームデー
タＤ０３が読み出される。メモリカード２０３にはフラ
ッシュメモリなどの不揮発性メモリが使用される。

【００８１】受信部２０４は無線モジュール（特定部
品）の一例であり、チューナー５５、通信モデム２２、
チャンネル選択スイッチ３８、チャンネル選択回路５６
及びフラッシュメモリ３３を有している。これらの半導
体集積回路（ＬＳＩ）が１チップ化される。

【００８２】チューナー５５は放送局で採用されるデー
タ放送信号の垂直ブランキング期間に多重される各種ゲ
ームに関するデータ列を受信するようになされる。受信
部２０４では所望のチャンネルを選択して受信するため
に、チャンネル選択スイッチ３８により設定されたチャ
ンネル情報に基づき、チャンネル選択回路５６を通じて
チューナー５５の選択周波数が切り替えられるようにな
される。

【００８３】つまり、受信部２０４では各種ゲームに関
するゲーム情報Ｄ１１及びそのプログラム情報Ｄ１２を
チューナー５５により受信（ダウンロード）し、デコー
ド処理後の映像及び音声情報、ゲーム情報Ｄ１１、プロ
グラム情報Ｄ１２などのデータをフラッシュメモリ３３
に蓄積するようになされる。このフラッシュメモリ３３
は記憶手段の一例であり、ダウンロードされたゲーム情
報Ｄ１１、プログラム情報Ｄ１２等の他にプリインスト
ールされたゲームデータＤ０３等を記憶するようになさ
れる。

【００８４】この例でデータ処理部３５は制御装置の一
例となるデータデコード回路５８及びマイクロコンピュ
ータ９０を有している。データ処理部３５では通常の電
話機能の他にフラッシュメモリ３３に蓄積されたゲーム
情報Ｄ１１や、プログラム情報Ｄ１２を読み出して処理
すると共に、外部インターフェース６７に装着されたメ
モリカード２０３から読み出したゲームデータＤ０３を
処理するようになされる。マイクロコンピュータ９０は
操作部４や、フラッシュメモリ３３、ＬＣＤＣ８８、音
声処理部７、受信部２０４等の入出力を制御するように
なされる。

【００８５】更に、マイクロコンピュータ９０は部品メ
ーカ２１の広告情報をＬＣＤ１２２に表示するように制
御される。例えば、部品メーカ２１の広告情報はアプリ
ケーションソフトウエア媒体による表示画面の開始時、
終了時、途中画面の切り替え時、当該ゲーム機４０１の
電源オン時又は／及び電源オフ時に表示される。この際
の表示制御は予めハードメーカ２３で当該ゲーム機４０
１に組み込まれた制御プログラムに基づいてマイクロコ
ンピュータ９０により実行される。部品メーカ２１の広
告情報や、表示制御プログラムは予めハードメーカ２３
において、フラッシュメモリ３３又はマイクロコンピュ
ータ９０内のＲＯＭ等に記憶されている。

【００８６】また、システムバス７９には操作部４を構
成するインタフェース（Ｉ／Ｆ）８６が接続され、この
インタフェース８６には操作キー３２が接続されてい
る。操作キー３２はデータデコード回路５８及びマイク
ロコンピュータ９０を制御するために操作される。更
に、システムバス７９には表示手段の一例となる表示部
６が接続されており、この表示部６は液晶表示用のコン
トローラ（ＬＣＤＣ）８８及び液晶表示モニタ１２２を
有している。コントローラ８８には液晶表示モニタ１２
２が接続され、フラッシュメモリ３３から読み出された
ゲーム情報Ｄ１１等のアプリケーションソフトウエア媒
体による画像を表示するようになされる。

【００８７】また、システムバス７９には再生手段の一
例となる音声処理部７が接続されており、ＬＣＤ１２２
に表示されたゲーム画像に係る音声を再生し増幅などが
行われ、その音声信号がスピーカー７７に出力される。
電話機能を選択した場合には受話器として機能する。こ
の音声処理部７にはマイクロフォン７８が接続され、電
話機能を選択した場合には送話器として機能するように
なされる。

【００８８】このシステムバス７９には無線モジュール
を構成する通信モデム２２が接続され、無線基地局や、
インターネット、電話回線、衛星回線などに接続され
る。通常の電話機能を実行したり、電子情報内容Ｄ１を
既存の通信基盤を利用してダウンロードする場合や、有
料コンテンツの決済時に、これらの通信回線より電子情
報内容Ｄ１が受信される。この通信モデム２２により受
信されたデータ列の一群がフラッシュメモリ３３に一旦
蓄積するようになされる。

【００８９】続いて、携帯ゲーム機４０１における処理
例について説明をする。図７は携帯ゲーム機４０１にお
ける処理例を示すフローチャートである。この例では無
線モジュール用のＬＳＩ（受信部２０４に相当）が特有
機能を実現するハードウエア部品である場合において、
このＬＳＩを使用した携帯ゲーム機４０１のアプリケー
ション再生時に、部品メーカ２１の広告情報を一定時間
又は／及び所定回数だけ表示し、その広告効果に基づい
て、部品代金１６の一部又は全部と広告料金１５とが相
殺される場合を想定する。携帯ゲーム機４０１の外部イ
ンタフェース６７に、メモリカード２０３を装着してゲ
ームを実行する場合を前提とする。

【００９０】これを処理条件として図７に示すフローチ
ャートのステップＦ１でユーザ２０はメモリカード２０
３を当該携帯ゲーム機４０１に装着する。その後、ステ
ップＦ２で電源をオンする。この電源オンによってステ
ップＦ３で部品メーカ２１の広告３をＬＣＤ１２２に表
示する。

【００９１】そして、ステップＦ４におけるユーザ２０
の操作入力に応じてステップＦ５でデータ処理部３５に
よりフラッシュメモリ３３から読み出したゲーム情報Ｄ
１１やプログラム情報Ｄ１２に基づいて図形処理、座標
変換処理、及び光源計算などがなされる。そして、ステ
ップＦ６でＬＣＤ１２２にゲーム情報Ｄ１２に係るキャ
ラクタなどの映像が表示される。これに並行してステッ
プＦ７で音声処理部７により音声情報を再生し増幅など
が行われ、ステップＦ８でキャラクタなどが喋る音声が
スピーカー７７に拡声出力される。この一連のアプリケ
ーション処理が終了すると、ステップＦ９に移行して部
品メーカ２１の広告３をＬＣＤ１２２に表示する。

【００９２】その後、ステップＦ１０に移行して当該ゲ
ームを継続するか否かがチェックされる、このゲームを
継続する場合はステップＦ３に戻って部品メーカ２１の
広告３をＬＣＤ１２２に表示する。その後、ステップＦ
４に移行してユーザ２０の操作に応じて再びステップＦ
５で画像処理がなされ、ステップＦ６でＬＣＤ１２２に
キャラクタなどの映像が表示される。これに並行してス
テップＦ７で音声処理がなされ、ステップＦ８でキャラ
クタなどが喋る音声が拡声出力される。その後、ステッ
プＦ９で部品メーカ２１の広告３をＬＣＤ１２２に表示
するようになされる。

【００９３】上述のステップＦ１０でこのゲームを継続
しない場合はステップＦ１１に移行してデータ処理を終
了するかがユーザ２０から携帯ゲーム機４０１に指示が
与えられる。他のゲームや、メモリカード２０３を代え
て電子アニメコミック等を読む場合には、一旦電源をオ
フしてからステップＦ１２に移行してメモリカード２０
３を交換してステップＦ２に戻って、再度電源をオンし
て上述の処理を継続する。他のゲーム等をしない場合は
ステップＦ１１で携帯ゲーム機４０１では電源オフ情報
を検出してデータ処理を終了する。

【００９４】このように、本発明に係る第１の実施例と
しての携帯ゲーム機販売事業管理システム１０１によれ
ば、当該ゲーム機４０１の電源オン時及び電源オフ時
に、また、ゲーム情報Ｄ１１による表示画面の開始時、
及び終了時に部品メーカ２１の広告情報がＬＣＤ１２２
に表示するようになされる。従って、旧来の４大マスメ
ディア等の専門の広告媒体を介在しないで、当該部品メ
ーカ２１が納入した無線モジュール用のＬＳＩ等を組み
入れた携帯ゲーム機４０１のＬＣＤ１２２、すなわち、
新規広告メディアに定期的にあるいは不定期に部品メー
カ２１等の自社広告を表示することができる。

【００９５】この例では当該ゲーム機の電源オン時及び
電源オフ時等に部品メーカ２１の広告情報を表示する場
合について説明したが、これに限られることはなく、ソ
フトウエア媒体による表示画面の途中の画面切り替え時
において、部品メーカ２１の広告３を表示するようにし
てもよい。なお、当該携帯ゲーム機４０１では高性能な
表現力を使用して高性能な動画表現をすることや、コン
ピュータゲームのようなインタラクティブな表現をする
ことも可能である。

【００９６】（３）第２の実施例図８は本発明に係る第２の実施例としての携帯ゲーム機
販売事業管理システム２００の構成例を示す概念図であ
る。この実施例では全ての部品代金１６を広告料金１５
として相殺し、部品納入時はハードメーカ２３に部品代
金１６の一切支払わないビジネスモデルである。この場
合に、ターゲット層の明確化、広告３の露出に厚みを持
たせるなどの条件が必要となる。

【００９７】図８に示す携帯ゲーム機販売事業管理シス
テム２００は販売事業管理システムの他の一例であり、
例えば、バッテリーメーカ（部品製造事業者）４４に係
る広告を含む携帯ゲーム機販売事業を管理するシステム
である。このシステム２００でバッテリーメーカ４４は
特定部品の一例となる長寿命バッテリー４０を製造する
ようになされる。ハードメーカ２３では当該バッテリー
４０で駆動可能な表示機能付きの電子機器の一例となる
無線機能付きの携帯ゲーム機４０１が製造される。この
例でも「表示機能付き」と限定したのはバッテリーメー
カ４４の広告情報を表示するためである。このバッテリ
ーメーカ４４には情報処理装置１１が設けられ、少なく
とも、バッテリーメーカ４４からハードメーカ２３へバ
ッテリー４０を納入するように処理すると共に、当該ハ
ードメーカ２３から部品代金１６を受け取るように処理
するようになされる。

【００９８】この情報処理装置１１は部品売買及び広告
契約等を登録する機能や、その契約決定内容を記録する
機能を有している。更に、情報処理装置１１は在庫一覧
表画面にバッテリー４０の在庫を表示したり、納入一覧
表画面にこのバッテリー４０の納入先を記録するように
なされる。このバッテリー４０は携帯ゲーム機４０１を
駆動するものであり、当該ゲーム機４０１の使用時間を
大幅に長くするものである。

【００９９】このシステム２００でハードメーカ２３は
バッテリー４０を組み入れた、例えば、無線機能付きの
携帯ゲーム機４０１を製造し販売する。この携帯ゲーム
機４０１は高解像度、高精細な液晶表示モニタ１２２な
ど表示装置を備えている。また、３Ｄ−ＣＧなどのグラ
フィックプロセッサや動画解凍デコーダなどの演算装置
を備えていて、極めて表現力の高い能力を持った機器と
なっている。

【０１００】ハードメーカ２３では携帯ゲーム機４０１
内に広告表示機能を搭載し、旧来の４大マスメディア等
の専門の広告媒体２を介在しないで新規広告メディアに
バッテリーメーカ４４の自社広告を表示できるようにな
される。バッテリーメーカ４４の自社広告情報はハード
メーカ２３に提供される。ハードメーカ２３では任意の
アプリケーション再生時に、このゲーム機４０１の電源
を入れたとき、あるいは、電源を切る時に、ある一定時
間、バッテリーメーカ４４の広告情報を表示するような
広告表示機能を当該携帯ゲーム機４０１に特加するよう
になされる。

【０１０１】また、ハードメーカ２３には販売事業管理
装置１３が備えられ、バッテリーメーカ４４の広告情報
を携帯ゲーム機４０１の中で表示することによる広告料
金１５を予め算出し、この部品代金１６から広告料金１
５を差し引いた残額をハードメーカ２３からバッテリー
メーカ４４へ支払うように処理する。当該広告効果に基
づいて部品代金１６の全部と広告料金１５とを相殺する
ためである。

【０１０２】ハードメーカ２３で製造されたバッテリー
４０を組み入れた無線機能付きの携帯ゲーム機４０１は
ユーザ２０に販売される。ユーザ２０は携帯ゲーム機４
０１を購入し、商品代金１７をハードメーカ２３に支払
う。ユーザ２０にはバッテリー使用時間が長い高性能な
携帯ゲーム機４０１が提供される。

【０１０３】この携帯ゲーム機４０１では任意のアプリ
ケーション再生時に、バッテリーメーカ４４の広告情報
を電源オン及びオフ時に、一定時間だけ表示するように
なされる。このように、携帯ゲーム機４０１の使用時に
おいて、バッテリーメーカ４４の広告３を表示すること
ができ、携帯ゲーム機４０１を所持したユーザ２０に対
して極めて接触率の高い広告３を打てることになる。

【０１０４】このシステム２００でバッテリーメーカ４
４の広告情報を携帯ゲーム機４０１の中で表示するよう
にしたのは、通常の広告媒体に依存した広告経費を削減
すること、経費削減により消費者への販売価格を低廉化
すること、旧来の４大マスメディアに依存することな
く、バッテリーメーカ４４の企業イメージや、知名度等
を向上させるためである。このシステム２００でバッテ
リーメーカ４４からハードメーカ２３へ支払われる広告
料金１５は、部品代金１６の全部と相殺される。この例
で部品代金１６の全部と広告料金１５を相殺することに
より、金銭取引手数を削減することができる。

【０１０５】このように、本発明に係る第２の実施例と
しての携帯ゲーム機販売事業管理システム２００によれ
ば、当該ゲーム機の電源オン時及び電源オフ時にバッテ
リーメーカ４４の広告情報がＬＣＤ１２２に表示するよ
うになされる。従って、旧来の４大マスメディア等の専
門の広告媒体２を介在しないで、当該バッテリーメーカ
４４が納入したバッテリー４０を組み入れた携帯ゲーム
機４０１のＬＣＤ１２２、すなわち、新規広告メディア
に定期的にあるいは不定期にバッテリーメーカ４４の自
社広告を表示することができる。

【０１０６】この例では当該ゲーム機の電源オン時及び
電源オフ時等にバッテリーメーカ４４の広告情報を表示
する場合について説明したが、これに限られることはな
く、情報処理機能とは無関係なタイミングで広告表示す
るようにしてもよい。例えば、電子情報内容Ｄ１による
表示画面の途中の画面切り替え時において、バッテリー
メーカ４４の広告３を表示するようにしてもよい。

【０１０７】各々の実施例では表示機能付き電子機器に
関して携帯ゲーム機４０１について説明したが、これに
限らず、高精細・高解像度な表示機を備えたＰＤＡや、
ノートパソコンなどであってもよい。更に電子機器には
携帯機器に限らず、家庭用テレビゲーム機やディスクト
ップのパソコン、セットトップボックスなどの別にディ
スプレイ機器を接続するシステム機器であってもよい。

【０１０８】また、ハードウエア部品は高速画像処理用
のＬＳＩや、高速演算装置、高精細度の液晶表示器、バ
ッテリー４０等に限らず、ハード機器にプリインストー
ルされるソフトウエア媒体についても当該販売事業管理
システム１００や２００等を応用することができる。こ
の場合はインストールするソフトウエア媒体を納入する
ソフトメーカがハードメーカ２３との間でソフトウエア
媒体の納入価格の一部又は全部を広告料金１５と相殺す
るようになされる。

【０１０９】この他に本発明に係る販売事業管理システ
ム１００等によれば、販売価格を上げることなく、多彩
な機能、高性能な携帯ゲーム機４０１等をユーザ２０に
提供できるようになる。このような広告表示機能を有さ
ない表示機能付き電子機器に比べて、表示機能付き電子
機器をより一層普及させることができる。

【０１１０】また、当該広告表示機能を利用したより多
くの、又は多彩の専用コンテンツを開発が促進され、既
存の販売市場に、より多くの魅力的なコンテンツが供給
されるようになる。従って、ハードメーカ２３や、部品
メーカ２１、ソフトメーカ等にとって売り上げ増加が見
込める、ユーザ２０にとって安価な無線機能付き電子機
器を入手できる等、全てにおいてメリットが生ずること
になり、広告市場が活性化されマーケット拡大が期待で
きるようになる。

【０１１１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る販売
事業管理システムによれば、部品製造事業者に係る広告
を含む電子機器販売事業を管理する販売事業管理装置が
備えられ、部品製造事業者の広告情報を電子機器の中で
表示することによる広告料金を予め算出し、この部品代
金から広告料金を差し引いた残額を装置製造事業者から
部品製造事業者へ支払うように管理するものである。

【０１１２】この構成によって、部品製造事業者や情報
提供事業者等から装置製造事業者に支払うべき広告料金
に関して、当該部品料金の一部又は全部と広告料金と相
殺することができる。また、旧来の４大マスメディア等
の専門の広告媒体を介在しないで新規広告メディアに部
品製造事業者等の自社広告をすることができる。

【０１１３】従って、広告料金の支払い経費を抑制する
こと、及び、部品製造事業者等の知名度を向上させるこ
とができる。これにより、多彩な機能を備えた高性能な
電子機器を使用者に販売できるので、携帯ゲーム機や表
示機能付き電子機器等を使用者の間により普及させるこ
とができるようになる。また、部品製造事業者や情報提
供事業者ではより多くの又は多彩の専用コンテンツの開
発が促進され、市場により多くの魅力的なコンテンツを
供給されるようになる。

【０１１４】本発明に係る販売事業管理装置によれば、
部品製造事業者に係る広告を含む電子機器販売事業を管
理する制御装置が備えられ、部品製造事業者の広告情報
を電子機器の中で表示することによる広告料金を予め算
出し、この部品代金から広告料金を差し引いた残額を装
置製造事業者から部品製造事業者へ支払うように管理す
るものである。

【０１１５】この構成によって、部品製造事業者や情報
提供事業者等から装置製造事業者に支払うべき広告料金
に関して、当該部品料金の一部又は全部と広告料金と相
殺するように制御することができる。また、旧来の４大
マスメディア等の専門の広告媒体を介在しないで新規広
告メディアに部品製造事業者等の自社広告をすることが
できる。

【０１１６】本発明に係る表示機能付き電子機器によれ
ば、電子情報内容を情報処理する場合に、特有機能のハ
ードウエア部品を製造した部品製造事業者の広告情報又
はソフトウエア媒体を提供した情報提供事業者の広告情
報を表示制御する制御装置を備えるものである。この構
成によって、旧来の４大マスメディア等の専門の広告媒
体を介在しないで、当該部品製造事業者が納入した特定
部品を組み入れた表示機能付き電子機器の表示手段、す
なわち、新規広告メディアに定期的にあるいは不定期に
部品製造事業者等の自社広告を表示することができる。

【０１１７】本発明に係る販売事業管理方法によれば、
部品製造事業者に係る広告を含む電子機器販売事業を管
理する際に、部品製造事業者から装置製造事業者へ特定
部品を納入し、当該装置製造事業者から部品製造事業者
へ部品代金を支払うように管理し、装置製造事業者では
その特定部品を組み入れた表示機能付きの電子機器を製
造すると共に、当該表示機能付きの電子機器を消費者に
販売し、部品製造事業者の広告情報を一定時間だけその
電子機器の中で表示することによる広告料金を予め算出
し、その部品代金から広告料金を差し引いた残額を装置
製造事業者から部品製造事業者へ支払うように管理する
ようになされる。

【０１１８】この構成によって、部品製造事業者や情報
提供事業者等から装置製造事業者に支払うべき広告料金
に関して、当該部品料金の一部又は全部と広告料金と相
殺することができる。また、旧来の４大マスメディア等
の専門の広告媒体を介在しないで新規広告メディアに部
品製造事業者等の自社広告をすることができる。従っ
て、広告料金の支払い経費を抑制すること、及び、部品
製造事業者等の知名度を向上させることができる。これ
により、多彩な機能を備えた高性能な電子機器を使用者
に販売できるので、ゲーム機や表示機能付き電子機器等
を使用者の間により普及させることができるようにな
る。

【０１１９】この発明は家庭用のゲーム機器や、携帯ゲ
ーム機、ダウンロード型携帯電話機、ＰＤＡなどの携帯
型プログラマブル機器、及びパーソナルコンピュータ等
に適用して極めて好適である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る実施形態としての販売事業管理シ
ステム１００の構成例を示すブロック図である。

【図２】販売事業管理システム１００における処理例を
示すフローチャートである。

【図３】本発明に係る第１の実施例としての携帯ゲーム
機販売事業管理システム１０１の構成例を示す概念図で
ある。

【図４】本発明に係る実施例としての販売事業管理装置
１３の構成例を示すブロック図である。

【図５】ハードメーカ２３における処理例を示すフロー
チャートである。

【図６】本発明に係る実施例としての携帯ゲーム機４０
１の内部構成例を示すブロック図である。

【図７】携帯ゲーム機４０１における処理例を示すフロ
ーチャートである。

【図８】本発明に係る第２の実施例としての携帯ゲーム
機販売事業管理システム２００の構成例を示す概念図で
ある。

【図９】従来例に係る電子機器販売ビジネスモデル１０
の構成例を示す概念図である。

【符号の説明】

６・・・表示部（表示手段）、７・・・音声処理部（再
生手段）、１１・・・情報処理装置、１３・・・販売事
業管理装置、１４・・・特定部品、２４・・・キーボー
ド（操作手段）、２５・・・マウス（操作手段）、２６
・・・制御装置、３３・・・フラッシュメモリ（記憶手
段）、３５・・・データ処理部（制御装置）、１００，
２００・・・携帯ゲーム機販売事業管理システム、４０
１・・・携帯ゲーム機（電子機器）、２０４・・・受信
部（特定部品）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】部品製造事業者に係る広告を含む電子機
器販売事業を管理するシステムであって、少なくとも、前記部品製造事業者から装置製造事業者へ
特定部品を納入するように処理すると共に、当該装置製
造事業者から部品代金を受け取るように処理する情報処
理装置と、前記特定部品を組み入れた表示機能付きの電子機器を製
造するように管理する共に、当該表示機能付きの電子機
器を消費者に販売するように管理する販売事業管理装置
とを備え、前記販売事業管理装置は、前記部品製造事業者の広告情報を前記電子機器の中で表
示することによる広告料金を予め算出し、前記部品代金
から広告料金を差し引いた残額を前記装置製造事業者か
ら部品製造事業者へ支払うように前記情報処理装置を管
理することを特徴とする販売事業管理システム。
【請求項２】前記広告料金は、前記部品料金の一部又は全部と相殺されることを特徴と
する請求項１に記載の販売事業管理システム。
【請求項３】前記特定部品が特有機能を実現するハー
ドウエア部品である場合において、前記ハードウエア部品を使用した前記電子機器のアプリ
ケーション再生時に、前記部品製造事業者の広告情報を
一定時間又は／及び所定回数だけ表示し、当該広告効果に基づいて前記部品代金の一部又は全部と
前記広告料金とが相殺されることを特徴とする請求項１
に記載の販売事業管理システム。
【請求項４】前記ハードウエア部品を製造する部品製
造事業者の広告情報を前記電子機器に搭載する場合であ
って、前記電子機器で任意のアプリケーション再生時に、前記部品製造事業者の広告情報を一定時間又は／及び所
定回数だけ表示し、当該広告効果に基づいて前記部品代金の一部又は全部と
前記広告料金とが相殺されることを特徴とする請求項１
に記載の販売事業管理システム。
【請求項５】前記特定部品が特有機能を実現するソフ
トウエア媒体である場合において、当該ソフトウエア媒体が情報提供事業者から前記装置製
造事業者へ納入され、前記ソフトウエア媒体を使用した前記電子機器のアプリ
ケーション再生時に、前記情報提供事業者の広告情報を
一定時間又は／及び所定回数だけ表示し、当該広告効果に基づいて前記広告料金と部品代金の一部
又は全部とが相殺されることを特徴とする請求項１に記
載の販売事業管理システム。
【請求項６】前記情報提供事業者の広告情報を前記電
子機器に搭載する場合であって、前記電子機器の任意のアプリケーション再生時に、前記情報提供事業者の広告情報を一定時間又は／及び所
定回数だけ表示し、当該広告効果に基づいて前記部品代金の一部又は全部と
前記広告料金とが相殺されることを特徴とする請求項１
に記載の販売事業管理システム。
【請求項７】前記電子機器は、放送、通信、パッケージメディア、マスタ機器からダウ
ンロードなどの経路を通じて供給され、あるいは、プリ
インストールされるアプリケーションソフトウエア媒体
を処理する携帯端末装置であることを特徴とする請求項
１に記載の販売事業管理システム。
【請求項８】部品製造事業者に係る広告を含む電子機
器販売事業を管理する装置であって、少なくとも、前記部品製造事業者から当該装置製造事業
者へ納入された特定部品に対する部品代金を精算するよ
うに操作される操作手段と、前記特定部品を組み入れた表示機能付きの電子機器を製
造するように管理すると共に、当該電子機器を消費者に
販売するように管理する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記操作手段からの精算指示を受けて、前記電子機器の中で前記部品製造事業者の広告情報を表
示することによる広告料金を予め算出し、前記部品代金
から広告料金を差し引いた残額を当該装置製造事業者か
ら部品製造事業者へ支払うような指示を出力することを
特徴とする販売事業管理装置。
【請求項９】前記広告料金は、前記部品料金の一部又は全部と相殺されることを特徴と
する請求項８に記載の販売事業管理装置。
【請求項１０】電子情報内容を情報処理する機器であ
って、前記電子情報内容を記憶する記憶手段と、前記記憶手段から読み出された電子情報内容による画像
を表示する表示手段と、前記表示手段に表示された画像に係る音声を出力する再
生手段と、前記記憶手段、表示手段及び再生手段の入出力を制御す
る制御装置とを備え、前記制御装置は、特有機能のハードウエア部品を製造した部品製造事業者
の広告情報又は／及びソフトウエア媒体を提供した情報
提供事業者の広告情報を前記表示手段に表示することを
特徴とする表示機能付き電子機器。
【請求項１１】前記部品製造事業者又は／及び情報提
供事業者の広告情報は、前記電子情報内容による表示画面の開始時、終了時、途
中画面の切り替え時、当該装置の電源オン時又は／及び
電源オフ時に表示されることを特徴とする請求項１０に
記載の表示機能付き電子機器。
【請求項１２】部品製造事業者に係る広告を含む電子
機器販売事業を管理する方法であって、前記部品製造事業者では装置製造事業者へ特定部品を納
入すると共に、当該装置製造事業者から部品製造事業者
へ部品代金を受け取るように管理し、前記装置製造事業者では前記特定部品を組み入れた表示
機能付きの電子機器を製造すると共に、当該電子機器を
消費者に販売し、前記部品製造事業者の広告情報を前記電子機器の中で表
示することによる広告料金を予め算出し、前記部品代金から広告料金を差し引いた残額を前記装置
製造事業者から部品製造事業者へ支払うように管理する
ことを特徴とする販売事業管理方法。
【請求項１３】前記部品料金の一部又は全部と前記広
告料金を相殺することを特徴とする請求項１２に記載の
販売事業管理方法。
【請求項１４】前記特定部品が特有機能を実現するハ
ードウエア部品である場合において、前記ハードウエア部品を使用した前記電子機器のアプリ
ケーション再生時に、前記部品製造事業者の広告情報を
一定時間又は／及び所定回数だけ表示し、当該広告効果に基づいて前記部品代金の一部又は全部と
前記広告料金とが相殺されることを特徴とする請求項１
２に記載の販売事業管理方法。
【請求項１５】前記ハードウエア部品を製造する部品
製造事業者の広告情報を前記電子機器に搭載する場合で
あって、前記電子機器で任意のアプリケーション再生時に、前記部品製造事業者の広告情報を一定時間又は／及び所
定回数だけ表示し、当該広告効果に基づいて前記部品代金の一部又は全部と
前記広告料金とが相殺されることを特徴とする請求項１
４に記載の販売事業管理方法。
【請求項１６】前記特定部品が特有機能を実現するソ
フトウエア媒体である場合において、当該ソフトウエア媒体が情報提供事業者から前記装置製
造事業者へ納入され、前記ソフトウエア媒体を使用した前記電子機器のアプリ
ケーション再生時に、前記情報提供事業者の広告情報を
一定時間又は／及び所定回数だけ表示し、当該広告効果に基づいて前記広告料金と部品代金の一部
又は全部とが相殺されることを特徴とする請求項１２に
記載の販売事業管理方法。
【請求項１７】前記情報提供事業者の広告情報を前記
電子機器に搭載する場合であって、前記電子機器の任意のアプリケーション再生時に、前記情報提供事業者の広告情報を一定時間又は／及び所
定回数だけ表示し、当該広告効果に基づいて前記部品代金の一部又は全部と
前記広告料金とが相殺されることを特徴とする請求項１
６に記載の販売事業管理方法。
【請求項１８】前記電子機器は、放送、通信、パッケ
ージメディア、マスタ機器からダウンロードなどの経路
を通じて供給され、あるいは、プリインストールされる
アプリケーションソフトウエア媒体を処理する携帯端末
装置であることを特徴とする請求項１２に記載の販売事
業管理方法。