JP2003027737A - 床専用回転機器用押さえ部材 - Google Patents

床専用回転機器用押さえ部材

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JP2003027737A JP2001253668A JP2001253668A JP2003027737A JP 2003027737 A JP2003027737 A JP 2003027737A JP 2001253668 A JP2001253668 A JP 2001253668A JP 2001253668 A JP2001253668 A JP 2001253668A JP 2003027737 A JP2003027737 A JP 2003027737A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械式トロウエルやフロアポリッシャー等の
床専用回転機器の回転部に取り付けて床面調整ないし床
面仕上げの各作業を容易ならしむものであり、奇麗な押
さえ面が得られる床専用回転機器用押さえ部材を提供す
る。 【構成】 円形状若しくはほぼ円形状の支持部材と該支
持部材に支持される床面当接部位を有する複数のブレー
ドとからなる押さえ部材において、各ブレードの床面当
接部位を回転中心位置から逆回転方向に各々ずらした状
態に形成し、支持部材よりも各ブレード後端の床面当接
辺が下方に位置する如く各ブレードに傾斜角を有させた
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗り床材(各種レ
ジンモルタルやゴムチップ舗装材、樹脂人造研ぎ出し材
等の押さえ作業が必要な樹脂材料等)、床コンクリート
材や床モルタル、洗い出し材、人造研ぎ出し材といった
打設後の押さえ作業が必要な左官材料を押さえる為の押
さえ部材に関するものであって、機械式トロウエルやフ
ロアポリッシャー等の機器(以下、床専用回転機器とい
う。)の回転部に取り付けて床面調整ないし床面仕上げ
の各作業を容易ならしめる回転機器用押さえ部材に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の機械式トロウエルでは、厚塗り時
や材料が軟らかい時、特にコテ波が発生しやすく、塗り
付け材を崩してしまう、コテが食い込んでしまうといっ
た問題を抱えており、且つ、構造上の問題からどうして
も重心が高くなってしまい、小型の機器(例えばフロア
ポリッシャー等)に取り付けることが出来ず、小面積の
床面や障害物の多い床面の場合は手作業に頼らざるを得
ないという欠点を有していた。そこで、出願人は材料に
対しての食い付き角度及び仕上げ角度を設け、下地がフ
ラットでなくても波が出ないだけの自在性(遊び)を有
し、材料を崩さないだけの接地面や重心の低さを有し、
床面専用回転機器の回転部に電気を簡単に送ることが出
来、経験の浅い作業者であっても安全且つ確実に作業出
来る作業性に優れた床面専用回転機器押さえ部材を既に
案出し、床面材料回転押さえ部材の名称で特許出願して
いる。(特開平9−72038号)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記床面材料
回転押え部材の場合、円形状ないしほぼ円形状の弾性を
有してなる一枚の押さえ板に中心から放射線状の切り込
みを周縁部のみ又は中心付近から複数箇所入れたもので
あっても、所要枚数の扇形押さえ板を一部重合する如く
鎧状に接合してほぼ円形状の押さえ板を形成したもので
あっても、回転時に発生する遠心力によって床面材料が
押さえ板外方へ押し出され易く、コテ波の発生や塗り付
けが崩れてしまう傾向にあった。これは扇形押さえ板の
それぞれに傾斜角を形成したとしても解消し得るもので
はなかった。尚、切り込み箇所を少なくした場合には支
持板との関係で重心が上がってしまい、安定性が損なわ
れると共に押さえ板周縁部の弾性が損なわれ、又、支持
板上部にヒーターを取り付けた場合にはヒーターの熱が
押さえ面の全面に伝わるまで時間が係るといった問題が
生じるものであった。適宜形状の押さえ板を所要枚数取
り付け、回転時に円形状の押さえ面が得られる如く構成
した押さえ部材の場合、支持板との付設部分に段差が生
じるため特に押さえ痩せの大きい材料の時には引っ掛か
りが発生し易い等の問題もあり、而も電熱ヒーターを設
置した場合、押さえ板自体が熱膨張により歪んでしま
い、正確な押さえ作業は困難であった。
【0004】本発明は上記の点に鑑みなされたものであ
って、回転時に発生する遠心力を可能な限り相殺してそ
の影響を低減し、重心を上げることなく且つ押さえ板周
縁部の弾性を最大限維持することが出来、低コストで押
さえ材料の押さえ痩せに対応して押さえ部材の傾斜先端
部における蹴飛ばしが防止出来、支持部上部にヒーター
を取り付けた場合にも押さえ面に対しての熱の伝わりが
良く、押さえ時に材料の引っ掛かりが生じることのない
床専用回転機器用押さえ部材を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の床専用回転機器用押さえ部材は、円形状若し
くはほぼ円形状の支持部材と該支持部材に支持される床
面当接部位を有する複数のブレードとからなる押さえ部
材において、各ブレードの床面当接部位を回転中心位置
から逆回転方向側に各々ずらした状態に形成し、支持部
材よりも各ブレード後端の床面当接辺が下方に位置する
如く各ブレードに傾斜角を有させたことを特徴とし、
又、ブレードの支持部材よりも外周位置に先端側からの
切り込みを入れ、該切り込みよりも後端側が下方に傾斜
する曲げ加工を施し、若しくは後端側が下方に傾斜する
角度維持部材を介在して各ブレードに傾斜角を有させた
ことを特徴とし、又、それぞれ各ブレードの床面当接辺
が同一レベルに位置する状態に各ブレードに傾斜角を有
させたことを特徴とするものであり、前記支持部材に切
り込みを施すことで電熱ヒーター使用時における熱膨張
による歪みを防止することが出来る。
【0006】又、その他の押さえ部材としては、支持部
材に対して複数の円錐形状ローラーを底面が外周側に位
置し下部側面がほぼ水平になる如くシャフトを介して該
シャフト軸をやや斜め横の状態にして回動自在にそれぞ
れ配設し、上方からの押圧力によってローラー回動が停
止する如く感圧ブレーキを設けたことを特徴とするもの
である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0008】図1は一実施例を示す斜視図、図2は図1
の裏面側斜視図、図3は図1のブレードを支持部材に取
り付けた状態を示す側面図、図4は図1のブレードを示
す平面図、図5は他の実施例を示す斜視図、図6は図5
の裏面側斜視図、図7は図5のブレードを支持部材に取
り付けた状態を示す側面図、図8は図5のブレードを示
す平面図である。
【0009】図面に示したブレード1は弾発的強度を有
してなる金属製薄板であって、後述する形状にレーザー
カット若しくはプレス抜き等で成形したものであり、厚
さは大きさや押さえる材料の種類によって決定されるも
のであるが、総合的には0.5mm〜2mm程度が望ま
しい。尚、材質についていえばステンレス系や鉄系の焼
入れ鋼帯が磨耗性や弾発性に優れているが、カラークリ
ートやフェロコンといった硬質骨材を用いた化粧コンク
リートの磨き押さえのようなブレードの色落ちに対応し
てプラスチック製のものを用いるのも有効である。
【0010】ブレード1の耐磨耗処理は、主に金属製の
ブレードに行うもので、ブレードの磨耗部分(床面当接
部位付近)のみの場合とブレード全体に行う場合があ
る。耐磨耗処理は、高周波焼き入れのような各種焼き入
れ法や硬質クロム系メッキのようなメッキ法、ダイヤ・
窒化チタン等の各種真空蒸着法等による硬質薄膜形成
法、ショットピーニングwpc処理等々による処理が考
えられるが、コストの面から高周波焼き入れ、硬質クロ
ム系メッキ、ショットピーニングwpc処理が有効であ
る。硬質クロム系メッキはブレード全体に施せば防錆に
なるので全体の場合は特に有効である。耐磨耗処理はブ
レードの延命は当然の事ながら、ブレードの色落ちを防
ぐといった目的もある。
【0011】ブレード形状は、少なくとも支持部材2に
対してその全面を覆う形状であり、これは回転押さえ時
において材料の引っ掛かりを防止することにあり、即
ち、複数のブレード1を取り付けた状態で押さえ面側か
ら見て支持部材2が表出することのないような状態にす
る必要があり、そうでなければ材料の引っ掛かりの原因
となるからである。各種樹脂モルタルやゴムチップ打設
後の押さえ作業といった押さえ痩せがあり且つ押さえが
デリケートを要する場合にはブレード角度が2〜3度と
微細な角度となり、このような時でも上記の如き状態と
すれば常に押さえ材料が引っ掛かることもなく、安定し
た作業が可能となる。又、洗浄やメンテナンスの面でも
有利となる。
【0012】本発明の押さえ部材の重要なポイントは、
第一にブレード1の床面当接部位1aを回転中心位置か
ら逆回転方向側にずらした状態に形成した点にあり、即
ち床面当接辺1b(ブレードの後端辺)を回転中心から
の半径線位置よりも後方へ平行にずらした状態に形成し
た点にある。これにより、支持部材2の回転動作によっ
て各ブレードが回転する際、各床面当接部位1aが床材
料を少しずつ後からやや内方に向かって押さえていく状
態となり、従来の如く遠心力による外方への材料の押し
出しを防ぐものであって、ブレード波(コテ波)の発生
や塗り付けの崩しを最小限に止めることが出来る。第二
には各ブレード1の床面当接辺1bが支持部材2よりも
下方に位置する如く各ブレードに傾斜角を有させた点で
あり、この場合、ブレード全体若しくはブレードの一部
(少なくとも床面当接部位以上の箇所)を傾斜させるも
のである。尚、この時に各床面当接辺1bを同一レベル
の面に位置させることも重要であり、材料に対して均等
な押さえを行うには床面当接辺1bの一つ一つが水平で
あって且つ全て同一の水平面に位置させることが必要で
あり、これによって容易な押さえ作業が行えるからであ
る。無論、ブレードの弾力性や支持部材2の反り等を考
慮すればおおよその同一レベルで十分であって、或る程
度の範囲は含まれるものではある。
【0013】図1〜4に示した押さえ部材及びブレード
1は、12枚のブレードからなり各ブレード1を支持部
材2に取り付け支持させたものである。このブレード1
は全体的に傾斜させることで傾斜角を有させたものであ
り、その手段として図3の如く、支持部材2の下面とブ
レード1の上面を接着剤3にて接着するが、その時にブ
レード1が傾くように角度維持部材4を介在させた構成
としている。無論、取り付け手段は特定するものではな
く、接着剤の他に溶接、螺子やボルト等の取付具による
手段が講じられるが、複合による取り付けが望ましく、
又、弾性樹脂による接着加工を施せば全体の強度と弾力
性を保持することが出来る。耐熱を要する場合は、熱に
強く取り扱いも容易であって弾力性も確保出来るシリコ
ン系の接着剤を用いれば良い。尚、ブレード1の先端側
外周部1dを延ばして前方のブレード1の後端側外周部
1cの上方にその先端部分が位置する形状とすること
で、材料の蹴飛ばしを防止することが出来る。本実施例
では、ブレード1の中心端部1eを先細り形状として支
持部材2に取り付けたものとしたが、ブレードの枚数が
多ければ中心端部が煩雑するので一定の位置から切り欠
いて全ブレードを取り付けた時に円形の支持部材表出面
が得られる形状に形成しても良く、当該表出面に着脱自
在乃至固定式の円形押さえ板を配設すれば良い。尚、後
側外周部1cを湾曲形状にカッティング形成することに
よって、押さえ波を極限まで抑えることが出来るものと
なっている。
【0014】図5〜8に示した押さえ部材及びブレード
1は、8枚のブレードからなり各々支持部材2に取り付
け支持させたものである。このブレード1は一部を傾斜
させることで傾斜角を有させた構成としたものであり、
傾斜させない部分は支持部材2の裏面に接する取り付け
重合部1fであるために支持部材2への位置決め及び取
り付けが容易であり、又、後述するブレード着脱自在型
とする場合に適応し得るものなっている。尚、取り付け
重合部1fにおいて糊代の如き取り付け片を突出形成
し、当該取り付け片位置で支持部材に金具で固定させれ
ば、この部分は隣のブレードによって被覆される状態と
なり、押さえ面側に固定金具の一部が表出することはな
くなる。具体的にはブレード1の支持部材2よりも外周
位置に先端側からの切り込み1gを入れ、該切り込み1
gよりも後端側の部分が下方に傾斜するように曲げ加工
5を施し、若しくは後端側が下方に傾斜する角度維持部
材6を設けたものである。尚、図面では曲げ加工5と角
度維持部材6を両方とも図示したが何れか一方で構わな
い。例示したブレード1であれば、ブレード端部のしな
りと材料の痩せに十分に対応出来、而も押さえ部材全体
の厚みを極力薄く形成することが出来て重心を低く保つ
ことにより作業中の安定性を向上ならしむ事になる。つ
まり、或る傾斜角を有させる場合にブレード全体で傾斜
させるのに比べて部分傾斜の場合は厚みは少なくて済む
ものであり、その差異はブレードの枚数が少なくなれば
なるほど顕著である。尚、本実施例のブレード1はその
枚数を8枚、前述のブレード1は12枚としたが、枚数
は特に限定するべきものではなく、回転時に安定する3
枚以上であれば一向に差し支えない。本実施例のブレー
ド1の先端側外周部1dは、曲げ加工5若しくは角度維
持部材6にて後端側を下方に傾斜させた結果、上方に傾
斜することになるが、更に上方に傾斜するように曲げ加
工7を施しても良く、これによって塗り付け厚みが厚い
場合や押さえ痩せの大きい材料の場合であっても材料の
蹴飛ばしをより一層防ぐことが可能であり、而も切り込
み1gの長さをある程度短くすることが出来るといった
利点を有する。尚、後端側外周部1cを湾曲形状に形成
することや、支持部材2に対する取り付け手段について
は前述のとおりである。
【0015】ブレード1を支持部材2に対して着脱自在
とし、ブレード1が損傷した時などに支持部材2から取
り外し可能とすることは、押さえ部材を安価に提供する
上で重要である。ブレードの着脱方式は、例えば取り付
け重合部1fの先端が挿入出来る挿入溝孔を支持部材2
に穿孔し、当該先端部を挿し入れたのちにこれを金具等
によって固定する方法や、取り付け重合部1fと支持部
材2の裏面が重なった状態(又は取り付け用板材を配し
た状態)で金具等で固定する方法が考えられるが、特定
しない。尚、固定する金具は、取り外し可能な螺子、ボ
ルト、ナット締め等であるが、金具を使用せずに布製フ
ァスナー等の固定部材による固定手段を講じても良い。
【0016】各ブレード1の傾斜角度が調整出来る角度
調整手段を講じることは、押さえ作業において極めて重
要であり、押さえつける床面の状況によって傾斜角度を
調節することで効率良く作業が行えるものである。例え
ば、押さえ面が軟らかい場合はブレードの角度を小さく
すれば良く、該押さえ面に対する荷重が分散されてソフ
トな押さえが出来、打設面等を崩さずに作業が行えるも
のであり、逆に硬く締まった場合は、ブレード角度を大
きくし押さえ面に対する荷重を大きくすることでスムー
ズな押さえ作業が行えるものとなる。図9、10は角度
調整手段の一例を示すものであるが、無論、その手段に
ついては他の方法を講じても良く、特定するものではな
い。支持部材2の上面中央部にウォームギア8を配設
し、ウォーム8aを回転させるウォーム軸8cは端部を
支持部材よりも外側に出して調整レバー9に連結してい
る。又、ウォームホイール8bの下部にはかさ歯車10
の主歯車10aを固設し、一方、主歯車10aに直交す
る連動歯車10bをブレードの枚数分だけ、この場合は
8個配置し、各連動歯車10bにはカム状シャフト11
を連結し、カム状シャフト11の下部は支持部材2に設
けた調整孔2aより下方へ突出し、ブレード1の床面当
接部位1aの部分を裏側から押圧するような構造として
いる。よって、調整レバー9を回すことでウォームギア
8を介してかさ歯車10を動作させ、各カム状シャフト
11を動かすことで、ブレード1への押圧状態を変えて
ブレード1の傾斜角を調整することが出来る。尚、図1
0では一つのブレード1しか示さなかったが、無論、各
カム状シャフト11によって同角度だけ他のブレード1
も傾斜する構造を成している。本実施例の場合、ブレー
ド1は常に支持部材2の方向(上方向)に対して元の状
態に戻ろうとする弾力を有しており、カム状シャフト1
1によって弾性曲線を描く状態としてブレード1を傾斜
ならしむ構造としたが、他の方法によってブレード1を
適宜傾斜させることも十分考えられる。
【0017】本発明の押さえ部材のブレード1を適宜温
めて使用すれば、押さえ効果をより高めることが出来る
ものであり、特に材料が樹脂材の場合の押さえ作業にお
いては重要であり、電熱ヒーターによってヒーティング
することで滑りが良くなり、美観に優れた押さえ面が形
成される。具体的には支持部材2の上面に薄板状の電熱
ヒーターを配置して最下部の各ブレード1が加温可能な
構成とすれば良い。電熱ヒーターはシリコンラバーヒー
ターやフィルムヒーター等が適しており、500w程度
で十分にブレード1を加温することは出来、更にサーモ
スタット機能を付加すればより高い効果があげられる。
又、ヒーターの電源は床専用回転機器の非回転部分より
常時供給される構造とするが、支持部材2の上方に通電
板(銅板等)を周設し、機器側の非回転部分に通電板に
接触する位置に圧子電極等の端子部品を取り付け、該端
子部品からの電気を常時接触している通電板に流せる如
く形成し、通電板12から電気を確保する構造とすれば
良く、既存技術にて十分に行えるものである。尚、電熱
ヒーターの熱がヒーターよりも上方(機器側)に伝熱す
るのを防ぎ、効率良くブレード側を温めることが出来る
ように支持部材2の上部に断熱材を配置することも有効
である。
【0018】支持部材2は1mm〜5mm程度のステン
レス、鉄系の金属板、4mm〜8mm程度のアルミ系の
金属板が良いが、その他の金属板でも良く、又、ヒーテ
ィングを要しない場合は合成樹脂板や木製板でも可能で
ある。ヒーティングする場合は、支持部材2は熱の影響
を受けて膨張し、歪みの原因となり、反ったりしてしま
うので、図11の如く、支持部材2に当該支持部材2の
強度を損なわない放射線状の切り込み12や円形状の切
り込み12を施すことにより、歪み、反りを防止してい
る。これは、実用上、非常に大きな意味を有するもので
あり、各ブレード1の床面当接辺1bを同一レベル(若
しくはほぼ同レベル)に位置させ、押さえ作業をスムー
ズに行い、奇麗な押さえ面を得るために必要な構造であ
る。尚、図面上の円形状の切り込み12は、一旦円形状
に切り抜いて、当該箇所に切り抜いた円形板乃至は更に
小径化した円形板を位置させブレード1側に接合させる
ことで円形状の切り込み溝を有させる構造としたが、円
形板を接合せずに所謂中空のままにしても強度的には問
題はないから、一旦切り抜いた中空部分における円形板
の取り付けの有無はどちらでも良い。上記切り込み12
は、支持部材2にブレード1を一液性シリコン樹脂等で
接着加工する場合のガス抜き効果や乾燥時間の短縮とい
った効果も奏する。
【0019】図12、13に示した押さえ部材は、押さ
え材料の表面が顔料の飛び等に敏感であって色落ちしや
すい場合、押さえ材料の打設厚が大きい場合、骨材と樹
脂量の比率で前述のブレードタイプの押さえ部材では押
さえ面を崩してしまう場合等に有効なものである。本押
さえ部材は、先ず支持部材2に対して複数の円錐形状ロ
ーラー13を底面が外周側に位置し下部側面がほぼ水平
になる如くシャフト14を介してやや斜め横にそれぞれ
配設する。ローラー13は両端部に絞り加工を施し、押
さえ波の発生を防止しており、又、シャフト14の両端
は、一方をシャフト保持部15a、一方を保持金具15
b及び板バネ15cにてそれぞれ保持し、ローラー13
が回転自在な構造としている。尚、上方からの押圧力、
つまり支持部材2の或る一定以上の上方からの押さえ付
けによって、ローラー回転を制御する如く感圧ブレーキ
16を設けた点が本押さえ部材の大きな特徴でもある。
感圧ブレーキ16は、支持部材2側に簡単なブレーキ片
を設けるだけでも良く、板バネ15c(その他の発条体
でも良い。)にて保持されているシャフト端部をブレー
キ片の押圧によって当該バネ部分を押さえることでその
回転が弱まる構成とし、支持部材の押さえ付けによって
シャフト乃至ローラーの回転を弱めることが可能となっ
ている。従って、ハンドル操作タイプの各種床専用回転
機器によって押さえ作業する際に、ハンドルを右側に傾
ければ右側のローラー13にブレーキがかかった状態と
なって回転速度が他のローラー13よりも小さくなり、
その結果、機器本体は後方向に移動するものであり(左
側に傾ければ前方向、後側では左方向、前側では右方
向)、通常のハンドル操作で任意方向への移動を容易な
らしめることとなる。又、傾け方、押さえ付ける力加減
によってブレーキのかかり具合を調整することも出来る
ので、自在な方向変換操作をも可能としている。尚、本
押さえ部材のローラー内に電熱ヒーター17を内設すれ
ば、上述の材料の場合の押さえ効果をより一層高めるこ
とが出来、又、粘着性の高い樹脂系材料の場合等にロー
ラー13への当該材料の付着を防止することが出来る。
電熱ヒーター17への通電手段は、特定するものではな
く、前述した如く機器の非回転部分から供給出来るもの
であって、例えばシャフト14の両端部をベアリング等
を介して保持させ、シャフト14を非回転構造として該
シャフト14を通電路として利用し、シャフト14をロ
ーラー13内で太径(ローラー内壁には接触せず)にし
て表面にヒーター17を取り付ける構成とすれば良い。
尚、本実施例では図示しなかったが、各ローラー13を
前述のブレード1と同様に該ローラー13の各床面当接
部位が回転中心位置から逆回転方向側に各々ずれる状態
に設置することも極めて有効な手段である。
【0020】
【発明の効果】以上説明した如く本発明によれば、回転
時に発生する遠心力による材料の外方向への押し出しを
防止するものであり、又、そのブレード形状によって重
心を上げることなく、ブレード周縁部の弾性を最大限維
持することが出来るものであり、種々の押さえ材料に十
分に対応し得る押さえ部材が提供出来るものであって、
コテ波が発生したり塗り付けが崩れてましうこともな
く、押さえ痩せにも対応して材料の蹴飛ばしも防止出
来、奇麗な押さえ面が容易に得られるといった多大な効
果を奏する。無論、本押さえ部材は各種の床専用回転機
器に汎用出来るものであり、押さえ作業に関して従来の
ものでは得られない使用性を呈し、その作業効率は数段
に向上しており、熟練を要さずとも奇麗な押さえ面を供
することが可能であって、作業者にとって利便性に優れ
ており、その商品的価値は非常に高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】図1の裏面側斜視図。
【図3】図1で例示したブレード1を支持部材2に取り
付けた状態を示す側面図。
【図4】図1で例示したブレード1を示す平面図。
【図5】本発明の他の実施例を示す斜視図。
【図6】図5の裏面側斜視図。
【図7】図5で例示したブレード1を支持部材2に取り
付けた状態を示す側面図。
【図8】図5で例示したブレード1を示す平面図。
【図9】角度調整手段を示す平面図。
【図10】角度調整手段を示す部分断側面図。
【図11】支持部材2の一例を示す斜視図。
【図12】本発明のローラータイプの押さえ部材の一例
を示す平面図。
【図13】本発明のローラータイプの押さえ部材の一例
を示す部分断側面図。
【符号の説明】
1 ブレード 2 支持部材 6 角度維持部材 8 ウォームギア 10 かさ歯車

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形状若しくはほぼ円形状の支持部材と
    該支持部材に支持される床面当接部位を有する複数のブ
    レードとからなる押さえ部材において、各ブレードの床
    面当接部位を回転中心位置から逆回転方向側に各々ずら
    した状態に形成し、支持部材よりも各ブレード後端の床
    面当接辺が下方に位置する如く各ブレードに傾斜角を有
    させたことを特徴とする床専用回転機器用押さえ部材。
  2. 【請求項2】 ブレードの支持部材よりも外周位置に先
    端側からの切り込みを入れ、該切り込みよりも後端側が
    下方に傾斜する曲げ加工を施し、若しくは後端側が下方
    に傾斜する角度維持部材を設けて各ブレードに傾斜角を
    有させたことを特徴とする請求項1記載の床専用回転機
    器用押さえ部材。
  3. 【請求項3】 各ブレードの床面当接辺が同一レベルに
    位置する状態に各ブレードに傾斜角を有させたことを特
    徴とする請求項1、2記載の床専用回転機器用押さえ部
    材。
  4. 【請求項4】 ブレードの後端側外周部を湾曲形状に形
    成したことを特徴とする請求項1、2、3記載の床専用
    回転機器用押さえ部材。
  5. 【請求項5】 切り込みよりも先端側のブレード外周部
    を上方向に曲げ加工したことを特徴とする請求項2、3
    及び4記載の床専用回転機器用押さえ部材。
  6. 【請求項6】 ブレードの傾斜角度が調整可能な如く角
    度調整手段を講じたことを特徴とする請求項1、2、
    3、4及び5記載の床専用回転機器用押さえ部材。
  7. 【請求項7】 支持部材に熱作用による膨張を防止する
    切り込みを施したことを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5及び6記載の床専用回転機器用押さえ部材。
  8. 【請求項8】 支持部材に対して複数の円錐形状ローラ
    ーを底面が外周側に位置し下部側面がほぼ水平になる如
    くシャフトを介してやや斜め横にそれぞれ配設し、上方
    からの押圧力によってローラー回転を制御する如く感圧
    ブレーキを設けたことを特徴とする床専用回転機器用押
    さえ部材。
  9. 【請求項9】 ローラー内に電熱ヒーターを内設したこ
    とを特徴とする請求項8記載の床専用回転機器用押さえ
    部材。
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