JP2003023764A - リニアパルスモータ、ステージ装置及び露光装置 - Google Patents

リニアパルスモータ、ステージ装置及び露光装置

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JP2003023764A
JP2003023764A JP2001206499A JP2001206499A JP2003023764A JP 2003023764 A JP2003023764 A JP 2003023764A JP 2001206499 A JP2001206499 A JP 2001206499A JP 2001206499 A JP2001206499 A JP 2001206499A JP 2003023764 A JP2003023764 A JP 2003023764A
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linear pulse
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primary
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Shinji Uchida
真司 内田
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Linear Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リニアパルスモータの磁気回路を改善し、高
推力で高効率にする。 【解決手段】 1次側極歯15a1等に対し空隙を設け
て一方向に並列した複数個の凸状の2次側極歯12aを
2次側磁性部で連結してなる2次側部材19を備え、第
1の1次側極歯15a1と、該第1の1次側極歯から相
対的に前記一方向にピッチPだけずれて位置する第2の
1次側極歯15a2と、前記第1及び第2の1次側極歯
を連結する第1の1次側磁性部13aと、第1の1次側
磁性部13aに巻回されたコイル14aとで励磁ユニッ
ト16aを形成し、1次側部材18には相対的に前記一
方向へP/4ずつ大きくずれ非磁性部17を介して配置
される4個の励磁ユニット16a〜16dを含む励磁ユ
ニット群を有し、1次側部材18及び2次側部材19が
前記一方向に相対的に移動可能に支持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変リラクタンス
式リニアパルスモータ(以下VR形リニアパルスモータ
という)に関し、特に高推力を求めるFA機器の駆動
系、及び発熱、コギング(電圧無印加時の推力むら)を
嫌い、高効率を求める半導体関連装置の駆動系に用いら
れるリニアパルスモータに適している。
【0002】
【従来の技術】従来、用いられてきたVR形リニアパル
スモータとしては、例えば図6に示すような4相リニア
パルスモータがある。このリニアパルスモータにおい
て、可動子1は、それぞれA相、B相、C相、D相に分
類された磁性部3a,3b,3c,3dが可動子進行方
向に沿って設けられているとともに、その磁性部に巻回
されたコイル4a,4b,4c,4dと、固定子6との
対向面に1個以上の凸状の可動子極歯5a,5b,5
c,5dとを有し、固定子6に対して移動可能に支持さ
れている。また、固定子6は、可動子極歯5a〜5dに
対向する固定子ヨーク2の一側面に複数個の固定子極歯
2aが形成されている。可動子1を駆動するときは、4
相のコイル4a〜4dに、ある順序で通電させることで
各相の磁性部3a,3b,3c,3dを励磁させ、可動
子極歯5a〜5d及び固定子極歯2aの相互磁気作用に
よって生じる磁気的吸引力から進行方向に推力を得る。
ここでは、コイル4a,4b,4c,4dに通電させた
とき、それぞれA相、B相、C相、D相励磁と呼ぶこと
とする。
【0003】従来の励磁方法は、1相励磁、2相励磁、
1−2相励磁の3種類があるが、以下、これより例とし
て1相励磁を用いて推力発生原理を解説するとともに、
問題点について説明する。1相励磁の場合、励磁相の切
り換え順は、A相→B相→C相→D相→A相となり、こ
の間に可動子は進行方向に1ピッチPだけ進むことがで
きる。図7は、可動子が1/4ピッチ進む様子を示して
いる。ここで述べているP(ピッチ)とは固定子極歯か
ら隣接する固定子極歯までの距離を指すものとする。
【0004】最初、可動子はA相を励磁することで、図
7(a)に示すような主磁気回路(破線)を形成して、
この位置で安定した状態を保っている。安定した状態と
は、A相励磁によって可動子極歯5b及び5cと固定子
極歯2aの間に生じる磁気的吸引力から発生する推力が
進行方向にバランスを保っている状態である。次にA相
からB相励磁へ切り換えると、形成する主磁気回路は、
磁性部3b→磁性部3a→可動子極歯5a→固定子極歯
2a→固定子ヨーク2→固定子極歯2a→可動子極歯5
b→磁性部3bへ流れるものに加えて、磁性部3b→磁
性部3d→可動子極歯5d→固定子極歯2a→固定子ヨ
ーク2→固定子極歯2a→可動子極歯5b→磁性部3b
へ流れるものになる(図7(b))。このとき磁性部3
a,3b,3dをそれぞれ通過する磁束の中で最大なの
は磁性部3bの磁束であるから、可動子極歯が固定子極
歯から磁気的吸引力を受けて発生する推力は、可動子極
歯と固定子極歯の相対位置に関連して、可動子極歯5a
で推力ゼロ、可動子極歯5bで左方向に大推力、可動子
極歯5dで右方向に小推力が発生することが言え、可動
子は不安定な状態になる。そして可動子1は、右方向に
推力を得て、図7(c)に示すように左右方向の推力が
バランスを保つ位置まで移動する。これ以降は順次C、
D、A相を励磁していくことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】リニアパルスモータに
おいて推力が発生するときは、対向する可動子極歯と固
定子極歯が進行方向においてずれている状態で、空隙を
介して一方の極歯から対向する極歯へ磁束が流れ、固定
子極歯が可動子極歯に磁気的吸引力を与えたときであ
る。従来のリニアパルスモータにおいて、図7(b)の
磁気回路に注目すると、B相励磁によって生じた磁束が
空隙を介して可動子、固定子間を通過するのは、可動子
極歯5a,5b,5dの部分である。しかし、実際に推
力発生に寄与する磁束は可動子極歯5bの部分だけで、
可動子極歯5a,5dでは磁束が推力を発生させない
か、もしくは進行方向と逆方向の推力を発生させてい
る。磁気回路の中に空隙があると、その空隙の分だけ磁
気抵抗が存在し、励磁による起磁力が必要となる。そこ
で推力を発生させない空隙もしくは進行方向と逆方向の
推力を発生させる空隙が磁気回路に存在すると、その分
だけ起磁力が必要となり、起磁力から推力への変換効率
が悪くなることがわかる。
【0006】本発明の目的は、空隙を通過する磁束を効
率よく利用して、高推力もしくは高効率なリニアパルス
モータを提供しようとするものである。上記問題を解決
するためのポイントは、磁気回路を閉じた回路にするこ
とで推力発生に寄与しない磁性部及び極歯へ磁束が流れ
るのを防ぐ構成にすることである。
【0007】そして、本発明は、従来の磁気抵抗の変化
率から推力を得る可変リラクタンス式リニアパルスモー
タ(以下、VR形リニアパルスモータ)に関して、磁性
部と非磁性部を併用して磁気回路を改善することで、高
推力、高効率なリニアパルスモータを提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、一方向に並
列した複数個の凸状の1次側極歯を連結する1次側磁性
部にコイルを巻回してなる1次側部材と、前記1次側極
歯に対し空隙を設けて前記一方向に並列した複数個の凸
状の2次側極歯を2次側磁性部で連結してなる2次側部
材とを備え、前記コイルに通電させることによって前記
1次側部材と前記2次側部材とを前記一方向に沿って相
対移動させるリニアパルスモータにおいて、第1の1次
側極歯と、前記第1の1次側極歯から相対的に前記一方
向にピッチPだけずれて位置する第2の1次側極歯と、
前記第1及び第2の1次側極歯を連結する第1の1次側
磁性部と、前記第1の1次側磁性部に巻回されたコイル
とで励磁ユニットを形成し、前記1次側部材にはnを3
以上の整数として相対的に前記一方向へP/nずつずれ
て配置されるn個の前記励磁ユニットを含む励磁ユニッ
ト群を有し、前記1次側部材及び2次側部材が前記一方
向に相対的に移動可能に支持されていることを特徴とす
るリニアパルスモータによって達成される。
【0009】また、上記のリニアパルスモータはn個の
励磁ユニットがそれぞれ非磁性部で連結されていること
を特徴としてもよく、n=3のとき、相対的に一方向へ
P/3ずつずれて配置される3個の励磁ユニットを含む
励磁ユニット群を有する1次側部材を備えた3相リニア
パルスモータを形成し、n=4のとき、相対的に一方向
へP/4ずつずれて配置される4個の励磁ユニットを含
む励磁ユニット群を有する1次側部材を備えた4相リニ
アパルスモータを形成することを特徴とする。
【0010】また、上記のリニアパルスモータにおい
て、コイルを冷却する冷却手段を備えることを特徴とし
てもよく、さらに、2次側部材を冷却する冷却手段を備
えてもよい。
【0011】また、1次側部材及び2次側部材の磁性部
は積層電磁鋼板であることが好ましく、1次側部材の非
磁性部はステンレス鋼、アルミニウムあるいはセラミッ
クスのいずれであってもよい。
【0012】その他の構成として、上記目的は、一方向
に並列した複数個の凸状の1次側極歯を連結する1次側
磁性部にコイルを巻回してなる1次側部材と、前記1次
側極歯に対し空隙を設けて前記一方向に並列した複数個
の凸状の2次側極歯を2次側磁性部で連結してなる2次
側部材とを備え、前記コイルに通電させることによって
前記1次側部材と前記2次側部材とを前記一方向に沿っ
て相対移動させるリニアパルスモータにおいて、第1の
2次側極歯と、前記第1の2次側極歯から相対的に前記
一方向にピッチPだけずれて位置する第2の2次側極歯
と、前記第1及び第2の2次側極歯を連結する第1の2
次側磁性部とで極歯ユニットを形成し、前記2次側部材
にはnを3以上の整数として相対的に前記一方向へP/
nずつずれて配置されるn個の前記極歯ユニットを含む
極歯ユニット群を有し、前記1次側部材及び2次側部材
が前記一方向に相対的に移動可能に支持されていること
を特徴とするリニアパルスモータによって達成される。
【0013】また、上記のリニアパルスモータは、n個
の極歯ユニットはそれぞれ非磁性部で固定されているこ
とを特徴としてもよく、n=3のとき、相対的に一方向
へP/3ずつずれて配置される3個の極歯ユニットを含
む極歯ユニット群を有する2次側部材を備えた3相リニ
アパルスモータを形成し、n=4のとき、相対的に一方
向へP/4ずつずれて配置される4個の極歯ユニットを
含む極歯ユニット群を有する2次側部材を備えた4相リ
ニアパルスモータを形成する。
【0014】また、上記リニアパルスモータにおいて、
コイルを冷却する冷却手段を備えることを特徴としても
よく、さらに2次側部材を冷却する冷却手段を備えるこ
とが望ましい。
【0015】また、1次側部材及び2次側部材に用いら
れる磁性部は積層電磁鋼板であることを特徴としてもよ
く、2次側部材の非磁性部はステンレス鋼、アルミニウ
ム、あるいはセラミックスのいずれであってもよい。
【0016】このように本発明に係るリニアパルスモー
タは、励磁によって形成する磁気回路を閉じた回路にす
ることで、推力発生に寄与しない磁性部へ磁束が漏れる
のを防ぎ、可動子極歯と固定子極歯間の空隙を通過する
磁束を有効に利用し、高推力もしくは高効率を達成する
ことができる。
【0017】また、本発明は、前記いずれかのリニアパ
ルスモータを駆動源としてステージを移動するステージ
装置にも適用され、該ステージ装置を有する露光装置に
も適用可能である。
【0018】また、本発明は、前記露光装置を含む各種
プロセス用の製造装置群を半導体製造工場に設置する工
程と、該製造装置群を用いて複数のプロセスによって半
導体デバイスを製造する工程とを有する半導体デバイス
製造方法にも適用可能である。前記製造装置群をローカ
ルエリアネットワークで接続する工程と、前記ローカル
エリアネットワークと前記半導体製造工場外の外部ネッ
トワークとの間で、前記製造装置群の少なくとも1台に
関する情報をデータ通信する工程とをさらに有すること
が望ましく、前記露光装置のベンダもしくはユーザが提
供するデータベースに前記外部ネットワークを介してア
クセスしてデータ通信によって前記製造装置の保守情報
を得る、もしくは前記半導体製造工場とは別の半導体製
造工場との間で前記外部ネットワークを介してデータ通
信して生産管理を行うことが好ましい。
【0019】また、本発明は、前記露光装置を含む各種
プロセス用の製造装置群と、該製造装置群を接続するロ
ーカルエリアネットワークと、該ローカルエリアネット
ワークから工場外の外部ネットワークにアクセス可能に
するゲートウェイを有し、前記製造装置群の少なくとも
1台に関する情報をデータ通信することを可能にした半
導体製造工場にも適用できる。
【0020】また、本発明は、半導体製造工場に設置さ
れた前記露光装置の保守方法であって、前記露光装置の
ベンダもしくはユーザが、半導体製造工場の外部ネット
ワークに接続された保守データベースを提供する工程
と、前記半導体製造工場内から前記外部ネットワークを
介して前記保守データベースへのアクセスを許可する工
程と、前記保守データベースに蓄積される保守情報を前
記外部ネットワークを介して半導体製造工場側に送信す
る工程とを有する露光装置の保守方法であってもよい。
【0021】また、本発明は、前記露光装置において、
ディスプレイと、ネットワークインタフェースと、ネッ
トワーク用ソフトウェアを実行するコンピュータとをさ
らに有し、露光装置の保守情報をコンピュータネットワ
ークを介してデータ通信することを可能にしたことを特
徴としてもよく、前記ネットワーク用ソフトウェアは、
前記露光装置が設置された工場の外部ネットワークに接
続され前記露光装置のベンダもしくはユーザが提供する
保守データベースにアクセスするためのユーザインタフ
ェースを前記ディスプレイ上に提供し、前記外部ネット
ワークを介して該データベースから情報を得ることを可
能にすることが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面とともに本発明による
n相リニアパルスモータ及び4相リニアパルスモータの
実施の形態について説明する。 (第1の実施の形態)まず、第1の実施の形態について
図1、図2及び図3を用いて説明する。第1の実施の形
態による4相リニアパルスモータは、複数の励磁ユニッ
ト16a,16b,16c,16dからなる励磁ユニッ
ト群16と、励磁ユニット群16を一体に連結する非磁
性部17からなる1次側部材としての可動子18と、励
磁ユニット群16から所定の空隙で設けられた複数個の
磁性体からなる凸状の固定子極歯12aと、複数個の固
定子極歯12aを進行方向に沿った一側面に有する固定
子ヨーク12とを具備する2次側部材としての固定子1
9とで構成されている。可動子18は、図示しない支持
機構によってX方向へ移動可能に支持されている。複数
の励磁ユニット16a,16b,16c,16dはすべ
て同一の形状、構成であり、その構成を説明すると、例
えば、励磁ユニット16aは、固定子極歯12aが並列
する固定子一側面に、所定の空隙を介して対向する第1
のA相可動子極歯15a1と、固定子極歯12aが並列
する固定子一側面に所定の空隙を介して対向し、A相可
動子極歯15a1に対して相対的にX方向にピッチPだ
けずれて位置する第2のA相可動子極歯15a2とを有
している。そして各可動子極歯15a1,15a2の先
端部は、対向する固定子側面(固定子極歯の先端部)に
ほぼ平行な端面を有している。さらに第1のA相可動子
極歯15a1と第2のA相可動子極歯15a2を一体に
連結しているA相磁性部13aには電機子コイル14a
が巻回されている。
【0023】また、励磁ユニット16aの隣に位置し、
A相励磁ユニット16aに対してB相励磁ユニットをな
す励磁ユニット16bは、固定子極歯12aが並列する
固定子一側面に所定の空隙を介して対向し、第1のA相
可動子極歯15a1に対して相対的にX方向にP/4だ
け大きくずれて位置する第1のB相可動子極歯15b1
と、固定子極歯12aが並列する固定子一側面に所定の
空隙を介して対向し、第1のB相可動子極歯15b1に
対して相対的にX方向にPだけずれて位置する第2のB
相可動子極歯15b2とを有している。そして各B相可
動子極歯15b1,15b2の先端部は、対向する固定
子側面(固定子極歯の先端部)にほぼ平行な端面を有
し、第1のB相可動子極歯15b1と第2のB相可動子
極歯15b2を一体に連結しているB相磁性部13bに
は電機子コイル14bが巻回されている。
【0024】以上のような構成の励磁ユニットを4個用
いて4相励磁駆動させるものとし、これ以降、各励磁ユ
ニットは、図1及び図2において、A相励磁ユニット1
6a、B相励磁ユニット16b、C相励磁ユニット16
c、D相励磁ユニット16dと呼ぶことにする。また、
上述の内容、図1及び図2に示すように、A相励磁ユニ
ット16aはA相可動子極歯15a1,15a2を有
し、以下同様にB相励磁ユニット16bはB相可動子極
歯15b1,15b2、C相励磁ユニット16cはC相
可動子極歯15c1,15c2、D相励磁ユニット16
dはD相可動子極歯15d1,15d2を有している。
また、各可動子極歯15a1,15a2,15b1,1
5b2,15c1,15c2,15d1,15d2の相
対位置関係は、15a1と15a2、15b1と15b
2、15c1と15c2、15d1と15d2は、それ
ぞれPだけ隔てて位置しており、各励磁ユニット16
a,16b,16c,16dの相対位置関係は、16a
と16b、16bと16c、16cと16dは、3P/
4の非磁性部17を間に介在させて連結することによっ
て、それぞれ2PよりもP/4だけ大きく隔てて位置し
ている。
【0025】以上の構成において、第1の実施の形態に
よるリニアパルスモータの駆動方法について図2を用い
て説明する。最初に、図2(a)は電機子コイル14a
に電流を供給して、可動子18が安定した状態を示して
いる。この安定状態においてA相可動子極歯15a1及
び15a2は対応する固定子極歯12aにそれぞれ対面
しており、励磁によって生じた磁束は図2(a)の破線
に示すように、A相磁性部13aからA相可動子極歯1
5a1に流入し、空隙を介して対面する固定子極歯12
aへ流れて、そして固定子ヨーク12を経由して別の隣
接する固定子極歯12aから空隙を介してA相可動子極
歯15a2へ流入し、A相磁性部13aへ流れる主磁気
回路を形成する。このとき、A相可動子極歯15a1及
び15a2は、それぞれ対面する固定子極歯12aから
磁気的吸引力を与えられるが、進行方向に推力は発生し
ない。
【0026】この状態から電機子コイルへの電流の供給
を電機子コイル14aから電機子コイル14bに切り換
えると、図2(b)の破線に示すような主磁気回路を形
成する。励磁によって生じた磁束は、B相磁性部13b
からB相可動子極歯15b1に流入し、空隙を介して対
向する固定子極歯12aへ流れて、そして固定子ヨーク
12を経由して別の隣接する固定子極歯12aから空隙
を介してB相可動子極歯15b2へ流入し、B相磁性部
13bへ流れる。このとき、B相可動子極歯15b1及
び15b2は、それぞれX方向にP/4だけずれて対向
する固定子極歯12aから、それぞれ同様の大きさで同
方向の磁気的吸引力を受け、進行方向に同じ大きさの推
力を発生させる。この推力によって可動子18は進行方
向に移動を始め、図2(c)に示すように、B相可動子
極歯15b1及び15b2がそれぞれ固定子極歯12a
とX方向にP/4だけずれて対向していた状態から、B
相可動子極歯15b1及び15b2がそれぞれ固定子極
歯12aと対面する状態まで移動することになる。これ
以降、同様にして電機子コイルへの電流の供給を順次、
電機子コイル14c、電機子コイル14d、電機子コイ
ル14a、電機子コイル14bに切り換えて、つまり励
磁相をC相、D相、A相、B相の順に切り換え、可動子
に進行方向に推力を与え、移動させる。
【0027】上述のように各相励磁ユニットを1つずつ
備える4相リニアパルスモータについて説明したが、こ
れに限らず図3に示すように、各励磁相として、A相、
B相、C相、及びD相を有する励磁ユニット群16と、
この励磁ユニット群16に対し、X軸に垂直なX平面に
おいて対称になるように、各励磁相として、A相、B
相、C相、及びD相を有する励磁ユニット群16をさら
に備えた4相リニアパルスモータも実施可能である。リ
ニアパルスモータを駆動させた場合、可動子18は固定
子19から与えられる磁気的吸引力によってZ方向に力
を受けるが、この構成において可動子はモーメントを発
生させることなく駆動可能であり、動的な姿勢を高精度
に保つことが可能である。
【0028】上述のように、リニアパルスモータの構成
において、磁性部と非磁性部の併用によって磁気回路を
改善したことで、励磁によって形成する主磁気回路に注
目すると、可動子極歯、固定子極歯間を流れる磁束が招
く磁気的吸引力は、すべて可動子に推力を与えることが
可能となり、リニアパルスモータの高推力化、あるいは
高効率化を達成できたと言える。
【0029】また、上述の実施形態では4相リニアパル
スモータについて説明したが、これに限らずn相リニア
パルスモータで実施可能であり、可動子18を固定して
固定子とし、固定子19を進行方向に移動可能にして可
動子とするという構成で駆動することもできる。さらに
可動子を支持する支持機構は、ボール軸受、静圧軸受、
及び磁気軸受のうちのいずれでも可能である。
【0030】(第2の実施の形態)次に、第2の実施の
形態について図4を用いて説明する。第2の実施の形態
による4相リニアパルスモータは、固定子30の両側に
それぞれ複数の励磁ユニット26a,26b,26c,
26dを含む励磁ユニット群26を配置してある。即ち
このリニアパルスモータは、固定子30の一方の側に複
数の励磁ユニット26a,26b,26c,26dから
なる励磁ユニット群26と、この励磁ユニット群26を
一体に連結する非磁性部27からなる一方側の可動子部
材28と、励磁ユニット群26から所定の空隙を設けて
進行方向に並列した複数個の磁性体からなる凸状の固定
子極歯22aと、複数個の固定子極歯22aを進行方向
に沿った一側面に有する固定子ヨーク22とを具備する
固定子30を備えている。さらに、固定子30は、固定
子ヨーク22の前記一側面に対向する他側面に、進行方
向において前記凸状極歯22aと同様の位置に複数個の
磁性体からなる凸状の他方側の固定子極歯22aを有し
ている。また、固定子30の他方側にもある複数の励磁
ユニット26a,26b,26c,26dからなる他方
側の励磁ユニット群26と、この励磁ユニット群26を
一体に連結する非磁性部27からなる可動子部材28
は、前記可動子部材28と同様の形状、構成をしてお
り、前記可動子部材28と同様に複数個の固定子極歯2
2aに所定の空隙を設けて対向している。可動子29
は、可動子部材28,28を備え、各一対の励磁ユニッ
ト26aと26a、26bと26b,26cと26c,
26dと26dがそれぞれ進行方向において同様の位置
にあるように一体に連結されて構成されている。また、
可動子29は、図示しない支持機構によってX方向へ移
動可能に支持されており、可動子部材28,28の有す
る可動子極歯の先端部と固定子極歯の先端部がそれぞれ
形成する空隙が、互いに常に等しい幅になるように支持
されている。
【0031】本実施の形態では,一方側にある複数の励
磁ユニット26a,26b,26c,26dと、他方側
にある複数の励磁ユニット26a,26b,26c,2
6dとは、すべて同一の形状、構成であり、一方側の複
数の励磁ユニット26a,26b,26c,26dが一
体に連結される構成、及び他方側の複数の励磁ユニット
26a,26b,26c,26dが一体に連結される構
成は、前記第1の実施の形態で述べた励磁ユニット16
a,16b,16c,16dが一体に連結される構成と
同一である。
【0032】以上のような構成の励磁ユニットを8個用
いて4相励磁駆動させるものとして、励磁ユニット26
a,26aがA相励磁ユニット、励磁ユニット26b,
26bがB相励磁ユニット,励磁ユニット26c,26
cがC相励磁ユニット、励磁ユニット26d,26dが
D相励磁ユニットを構成する。
【0033】これより駆動方法について説明する。最初
に、図4において、電機子コイル24a,24aに同じ
大きさのの電流を供給すると、一方側の励磁ユニット2
6aと固定子30と他方側の励磁ユニット26aにおい
て破線が示すような閉じた主磁気回路を形成し、可動子
29が安定した状態となる。この安定状態において、固
定子30が一対の励磁ユニット26a,26aに与える
磁気的吸引力は、X方向に推力を発生せず、また、Y方
向に同じ大きさの相反する方向の吸引力を発生してい
る。
【0034】この状態から電機子コイルへの電流の供給
を電機子コイル24aから電機子コイル24bに切り換
え、一方側の励磁ユニット26bと固定子30と他方側
の励磁ユニット26bにおいて閉じた主磁気回路を形成
すると、固定子30が励磁ユニット26b,26bに与
える磁気的吸引力は、励磁ユニット26b,26bが有
する4個の可動子極歯すべてにおいてX方向に推力を発
生し、また、Y方向に同じ大きさの相反する方向の吸引
力を発生する。この推力によって可動子29は進行方向
に移動を始め、励磁ユニット26b,26bの有する可
動子極歯が固定子極歯とP/4ずれて対向していた状態
から、励磁ユニット26b,26bの有する可動子極歯
が固定子極歯と対面する状態まで移動することとなる。
これ以降、同様にして電機子コイルへの電流の供給を順
次、電機子コイル24c,24c、電機子コイル24
d,24d、電機子コイル24a,24a、電機子コイ
ル24b,24bに切り換えて、つまり励磁相をC相、
D相、A相、B相の順に切り換え、可動子29に進行方
向に推力を与え、移動させる。
【0035】上述のように各相励磁ユニットを2つずつ
備える4相リニアパルスモータについて説明したが、こ
れに限らず、前記励磁ユニット群26,26に加えて、
X軸に垂直なX平面において対称になるように、各励磁
相A相、B相、C相、D相を有する励磁ユニット群を備
えた4相リニアパルスモータも実施可能である。リニア
パルスモータを駆動させた場合、可動子29は固定子3
0から与えられる磁気的吸引力によってZ方向に力を受
けるが、この構成において可動子29はモーメントを発
生させることなく駆動可能で、動的な姿勢を高精度に保
つことが可能である。
【0036】上述の実施の形態では4相リニアパルスモ
ータについて説明したが、これに限らずn相リニアパル
スモータで実施可能であり、可動子29を固定して固定
子とし、固定子30を進行方向に移動可能にして可動子
とする構成で駆動することもできる。さらに可動子を支
持する支持機構は、ボール軸受、静圧軸受、及び磁気軸
受のどれでも可能である。
【0037】(第3の実施の形態)次に、第3の実施の
形態について図5を用いて説明する。第3の実施の形態
における4相リニアパルスモータは、X方向を進行方向
とするX方向可動子31と、Y方向を進行方向とするY
方向可動子32と、X方向可動子31とY方向可動子3
2を一体に連結してX方向及びY方向に移動可能なムー
バと、ムーバの底面から所定の空隙を設けてX方向、及
びY方向に並列した複数個の磁性体からなる凸状の固定
子極歯33と、複数個の固定子極歯33を連結する固定
子ヨーク34とを有するプラテン35で構成されてい
る。ムーバは、図示しない支持機構によってX方向及び
Y方向に移動可能に支持されている。X方向可動子31
及びY方向可動子32の構成は、上述した第1の実施の
形態における可動子18と同一であり、X方向可動子3
1はX方向A相励磁ユニット、X方向B相励磁ユニッ
ト、X方向C相励磁ユニット、及びX方向D相励磁ユニ
ットを有し、Y方向可動子32はY方向A相励磁ユニッ
ト、Y方向B相励磁ユニット、Y方向C相励磁ユニッ
ト、及びY方向D相励磁ユニットを備えている。また、
X方向可動子31及びY方向可動子32の駆動方法にお
いても、上述した第1の実施の形態における可動子18
と同様であり、X方向可動子31及びY方向可動子32
は、それぞれ有するA相励磁ユニット、B相励磁ユニッ
ト、C相励磁ユニット、D相励磁ユニットを所定の順に
励磁することでX方向、及びY方向に推力を発生させる
ことができ、これによって、ムーバはX方向及びY方向
に移動できる。
【0038】上述の実施形態では4相リニアパルスモー
タについて説明したが、これに限らずn相リニアパルス
モータで実施可能であり、ムーバはX方向可動子及びY
方向可動子をそれぞれ複数個有することができる。さら
にムーバを支持する支持機構は、ボール軸受、静圧軸
受、及び磁気軸受のどれでも可能である。
【0039】(半導体生産システムの実施形態)次に、
本発明に係るリニアパルスモータを有する装置を用いた
半導体デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶
パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)
の生産システムの例を説明する。これは半導体製造工場
に設置された製造装置のトラブル対応や定期メンテナン
ス、あるいはソフトウェア提供などの保守サービスを、
製造工場外のコンピュータネットワークを利用して行う
ものである。
【0040】図8は全体システムをある角度から切り出
して表現したものである。図中、101は半導体デバイ
スの製造装置を提供するベンダ(装置供給メーカ)の事
業所である。製造装置の実例としては、半導体製造工場
で使用する各種プロセス用の半導体製造装置、例えば、
前工程用機器(露光装置、レジスト処理装置、エッチン
グ装置等のリソグラフィ装置、熱処理装置、成膜装置、
平坦化装置等)や後工程用機器(組立て装置、検査装置
等)を想定している。事業所101内には、製造装置の
保守データベースを提供するホスト管理システム10
8、複数の操作端末コンピュータ110、これらを結ん
でイントラネット等を構築するローカルエリアネットワ
ーク(LAN)109を備える。ホスト管理システム1
08は、LAN109を事業所の外部ネットワークであ
るインターネット105に接続するためのゲートウェイ
と、外部からのアクセスを制限するセキュリティ機能を
備える。
【0041】一方、102〜104は、製造装置のユー
ザとしての半導体製造メーカの製造工場である。製造工
場102〜104は、互いに異なるメーカに属する工場
であっても良いし、同一のメーカに属する工場(例え
ば、前工程用の工場、後工程用の工場等)であっても良
い。各工場102〜104内には、夫々、複数の製造装
置106と、それらを結んでイントラネット等を構築す
るローカルエリアネットワーク(LAN)111と、各
製造装置106の稼動状況を監視する監視装置としてホ
スト管理システム107とが設けられている。各工場1
02〜104に設けられたホスト管理システム107
は、各工場内のLAN111を工場の外部ネットワーク
であるインターネット105に接続するためのゲートウ
ェイを備える。これにより各工場のLAN111からイ
ンターネット105を介してベンダの事業所101側の
ホスト管理システム108にアクセスが可能となり、ホ
スト管理システム108のセキュリティ機能によって限
られたユーザだけにアクセスが許可となっている。具体
的には、インターネット105を介して、各製造装置1
06の稼動状況を示すステータス情報(例えば、トラブ
ルが発生した製造装置の症状)を工場側からベンダ側に
通知する他、その通知に対応する応答情報(例えば、ト
ラブルに対する対処方法を指示する情報、対処用のソフ
トウェアやデータ)や、最新のソフトウェア、ヘルプ情
報などの保守情報をベンダ側から受け取ることができ
る。各工場102〜104とベンダの事業所101との
間のデータ通信及び各工場内のLAN111でのデータ
通信には、インターネットで一般的に使用されている通
信プロトコル(TCP/IP)が使用される。なお、工
場外の外部ネットワークとしてインターネットを利用す
る代わりに、第三者からのアクセスができずにセキュリ
ティの高い専用線ネットワーク(ISDNなど)を利用
することもできる。また、ホスト管理システムはベンダ
が提供するものに限らずユーザがデータベースを構築し
て外部ネットワーク上に置き、ユーザの複数の工場から
該データベースへのアクセスを許可するようにしてもよ
い。
【0042】さて、図9は本実施形態の全体システムを
図8とは別の角度から切り出して表現した概念図であ
る。先の例ではそれぞれが製造装置を備えた複数のユー
ザ工場と、該製造装置のベンダの管理システムとを外部
ネットワークで接続して、該外部ネットワークを介して
各工場の生産管理や少なくとも1台の製造装置の情報を
データ通信するものであった。これに対し本例は、複数
のベンダの製造装置を備えた工場と、該複数の製造装置
のそれぞれのベンダの管理システムとを工場外の外部ネ
ットワークで接続して、各製造装置の保守情報をデータ
通信するものである。図中、201は製造装置ユーザ
(半導体デバイス製造メーカ)の製造工場であり、工場
の製造ラインには各種プロセスを行う製造装置、ここで
は例として露光装置202、レジスト処理装置203、
成膜処理装置204が導入されている。なお図9では製
造工場201は1つだけ描いているが、実際は複数の工
場が同様にネットワーク化されている。工場内の各装置
はLAN206で接続されてイントラネットを構成し、
ホスト管理システム205で製造ラインの稼動管理がさ
れている。
【0043】一方、露光装置メーカ210、レジスト処
理装置メーカ220、成膜装置メーカ230などベンダ
(装置供給メーカ)の各事業所には、それぞれ供給した
機器の遠隔保守を行うためのホスト管理システム21
1,221,231を備え、これらは上述したように保
守データベースと外部ネットワークのゲートウェイを備
える。ユーザの製造工場内の各装置を管理するホスト管
理システム205と、各装置のベンダの管理システム2
11,221,231とは、外部ネットワーク200で
あるインターネットもしくは専用線ネットワークによっ
て接続されている。このシステムにおいて、製造ライン
の一連の製造機器の中のどれかにトラブルが起きると、
製造ラインの稼動が休止してしまうが、トラブルが起き
た機器のベンダからインターネット200を介した遠隔
保守を受けることで迅速な対応が可能であり、製造ライ
ンの休止を最小限に抑えることができる。
【0044】半導体製造工場に設置された各製造装置は
それぞれ、ディスプレイと、ネットワークインタフェー
スと、記憶装置にストアされたネットワークアクセス用
ソフトウェアならびに装置動作用のソフトウェアを実行
するコンピュータを備える。記憶装置としては内蔵メモ
リやハードディスク、あるいはネットワークファイルサ
ーバーなどである。上記ネットワークアクセス用ソフト
ウェアは、専用又は汎用のウェブブラウザを含み、例え
ば図10に一例を示す様な画面のユーザインタフェース
をディスプレイ上に提供する。各工場で製造装置を管理
するオペレータは、画面を参照しながら、製造装置の機
種401、シリアルナンバー402、トラブルの件名4
03、発生日404、緊急度405、症状406、対処
法407、経過408等の情報を画面上の入力項目に入
力する。入力された情報はインターネットを介して保守
データベースに送信され、その結果の適切な保守情報が
保守データベースから返信されディスプレイ上に提示さ
れる。またウェブブラウザが提供するユーザインタフェ
ースはさらに図示のごとくハイパーリンク機能410〜
412を実現し、オペレータは各項目のさらに詳細な情
報にアクセスしたり、ベンダが提供するソフトウェアラ
イブラリから製造装置に使用する最新バージョンのソフ
トウェアを引出したり、工場のオペレータの参考に供す
る操作ガイド(ヘルプ情報)を引出したりすることがで
きる。ここで、保守データベースが提供する保守情報に
は、上記説明した本発明に関する情報も含まれ、また前
記ソフトウェアライブラリは本発明を実現するための最
新のソフトウェアも提供する。
【0045】次に上記説明した生産システムを利用した
半導体デバイスの製造プロセスを説明する。図11は半
導体デバイスの全体的な製造プロセスのフローを示す。
ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計
を行う。ステップ2(マスク製作)では設計した回路パ
ターンを形成したマスクを製作する。一方、ステップ3
(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを
製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼
ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラ
フィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次
のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ
4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化す
る工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンデ
ィング)、パッケージング工程(チップ封入)等の組立
て工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作
製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テス
ト等の検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイス
が完成し、これを出荷(ステップ7)する。前工程と後
工程はそれぞれ専用の別の工場で行い、これらの工場毎
に上記説明した遠隔保守システムによって保守がなされ
る。また前工程工場と後工程工場との間でも、インター
ネットまたは専用線ネットワークを介して生産管理や装
置保守のための情報がデータ通信される。
【0046】図12は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を成膜する。ステップ13(電極形成)ではウエハ
上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオ
ン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ1
5(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ス
テップ16(露光)では上記説明した露光装置によって
マスクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステッ
プ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステッ
プ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部
分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッ
チングが済んで不要となったレジストを取り除く。これ
らのステップを繰り返し行うことによって、ウエハ上に
多重に回路パターンを形成する。各工程で使用する製造
機器は上記説明した遠隔保守システムによって保守がな
されているので、トラブルを未然に防ぐと共に、もしト
ラブルが発生しても迅速な復旧が可能であり、従来に比
べて半導体デバイスの生産性を向上させることができ
る。
【0047】
【発明の効果】以上の通り、可変リラクタンス式リニア
パルスモータの構成において、磁性部と非磁性部の併用
によって磁気回路を改善したことで、可動子と固定子の
空隙を流れる磁束を有効に利用することが可能となり、
リニアパルスモータの高推力化、高効率化を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係るリニアパル
スモータの概略の構成を示す図である。
【図2】 図1の実施の形態に係るリニアパルスモータ
の基本動作について説明するための図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態に係るリニアパル
スモータの応用例を示す構成図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態に係るリニアパル
スモータの概略の構成を示す図である。
【図5】 本発明の第3の実施の形態に係るリニアパル
スモータの概略の構成を示す斜視図である。
【図6】 従来のリニアパルスモータの概略の構成を示
す図である。
【図7】 従来のリニアパルスモータの基本動作につい
て説明するための図である。
【図8】 本発明に係るリニアパルスモータを有する装
置を用いた半導体デバイスの生産システムをある角度か
ら見た概念図である。
【図9】 本発明に係る装置を用いた半導体デバイスの
生産システムを別の角度から見た概念図である。
【図10】 ユーザインタフェースの具体例である。
【図11】 デバイスの製造プロセスのフローを説明す
る図である。
【図12】 ウエハプロセスを説明する図である。
【符号の説明】
1:可動子、2:固定子ヨーク、2a:固定子極歯、
3:磁性部、4:コイル、5:可動子極歯、6:固定
子、12:固定子ヨーク、12a:固定子極歯、13
(13a〜13d):磁性部、14(14a〜14
d):電機子コイル、15(15a1〜15d2):可
動子極歯、16:励磁ユニット群、16a〜16d:励
磁ユニット、17:非磁性部、18:可動子、19:固
定子、31:X方向可動子、32:Y方向可動子、3
3:固定子極歯、34:固定子ヨーク、35:プラテ
ン、101:ベンダの事業所、102,103,10
4:製造工場、105:インターネット、106:製造
装置、107:工場のホスト管理システム、108:ベ
ンダ側のホスト管理システム、109:ベンダ側のロー
カルエリアネットワーク(LAN)、110:操作端末
コンピュータ、111:工場のローカルエリアネットワ
ーク(LAN)、200:外部ネットワーク、201:
製造装置ユーザの製造工場、202:露光装置、20
3:レジスト処理装置、204:成膜処理装置、20
5:工場のホスト管理システム、206:工場のローカ
ルエリアネットワーク(LAN)、210:露光装置メ
ーカ、211:露光装置メーカの事業所のホスト管理シ
ステム、220:レジスト処理装置メーカ、221:レ
ジスト処理装置メーカの事業所のホスト管理システム、
230:成膜装置メーカ、231:成膜装置メーカの事
業所のホスト管理システム、401:製造装置の機種、
402:シリアルナンバー、403:トラブルの件名、
404:発生日、405:緊急度、406:症状、40
7:対処法、408:経過、410,411,412:
ハイパーリンク機能。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向に並列した複数個の凸状の1次側
    極歯を連結する1次側磁性部にコイルを巻回してなる1
    次側部材と、前記1次側極歯に対し空隙を設けて前記一
    方向に並列した複数個の凸状の2次側極歯を2次側磁性
    部で連結してなる2次側部材とを備え、前記コイルに通
    電させることによって前記1次側部材と前記2次側部材
    とを前記一方向に沿って相対移動させるリニアパルスモ
    ータにおいて、第1の1次側極歯と、前記第1の1次側
    極歯から相対的に前記一方向にピッチPだけずれて位置
    する第2の1次側極歯と、前記第1及び第2の1次側極
    歯を連結する第1の1次側磁性部と、前記第1の1次側
    磁性部に巻回されたコイルとで励磁ユニットを形成し、
    前記1次側部材にはnを3以上の整数として相対的に前
    記一方向へP/nずつずれて配置されるn個の前記励磁
    ユニットを含む励磁ユニット群を有し、前記1次側部材
    及び2次側部材が前記一方向に相対的に移動可能に支持
    されていることを特徴とするリニアパルスモータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のリニアパルスモータに
    おいて、前記n個の励磁ユニットはそれぞれ非磁性部で
    連結されていることを特徴とするリニアパルスモータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のリニアパルス
    モータにおいて、n=3であり、前記1次側部材は相対
    的に前記一方向へP/3ずつずれて配置される3個の前
    記励磁ユニットを含む励磁ユニット群を有することを特
    徴とするリニアパルスモータ。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載のリニアパルス
    モータにおいて、n=4であり、前記1次側部材は相対
    的に前記一方向へP/4ずつずれて配置される4個の前
    記励磁ユニットを含む励磁ユニット群を有することを特
    徴とするリニアパルスモータ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のリニア
    パルスモータにおいて、前記1次側部材の非磁性部はス
    テンレス鋼、アルミニウム及びセラミックスのいずれか
    であることを特徴とするリニアパルスモータ。
  6. 【請求項6】 一方向に並列した複数個の凸状の1次側
    極歯を連結する1次側磁性部にコイルを巻回してなる1
    次側部材と、前記1次側極歯に対し空隙を設けて前記一
    方向に並列した複数個の凸状の2次側極歯を2次側磁性
    部で連結してなる2次側部材とを備え、前記コイルに通
    電させることによって前記1次側部材と前記2次側部材
    とを前記一方向に沿って相対移動させるリニアパルスモ
    ータにおいて、第1の2次側極歯と、前記第1の2次側
    極歯から相対的に前記一方向にピッチPだけずれて位置
    する第2の2次側極歯と、前記第1及び第2の2次側極
    歯を連結する第1の2次側磁性部とで極歯ユニットを形
    成し、前記2次側部材にはnを3以上の整数として相対
    的に前記一方向へP/nずつずれて配置されるn個の前
    記極歯ユニットを含む極歯ユニット群を有し、前記1次
    側部材及び2次側部材が前記一方向に相対的に移動可能
    に支持されていることを特徴とするリニアパルスモー
    タ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のリニアパルスモータに
    おいて、前記n個の極歯ユニットはそれぞれ非磁性部で
    連結されていることを特徴とするリニアパルスモータ。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載のリニアパルス
    モータにおいて、n=3であり、前記2次側部材は相対
    的に前記一方向へP/3ずつずれて配置される3個の前
    記極歯ユニットを含む極歯ユニット群を有することを特
    徴とするリニアパルスモータ。
  9. 【請求項9】 請求項6または7に記載のリニアパルス
    モータにおいて、n=4であり、前記2次側部材は相対
    的に前記一方向へP/4ずつずれて配置される4個の前
    記極歯ユニットを含む極歯ユニットを有することを特徴
    とするリニアパルスモータ。
  10. 【請求項10】 請求項6〜9のいずれか記載のリニア
    パルスモータにおいて、前記2次側部材の非磁性部はス
    テンレス鋼、アルミニウム及びセラミックスのいずれか
    であることを特徴とするリニアパルスモータ。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載のリ
    ニアパルスモータにおいて、前記コイルを冷却する冷却
    手段を備えることを特徴とするリニアパルスモータ。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のリニアパルスモー
    タにおいて、前記2次側部材を冷却する冷却手段を備え
    ることを特徴とするリニアパルスモータ。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれかに記載のリ
    ニアパルスモータにおいて、前記1次側部材及び2次側
    部材に用いられる磁性部は積層電磁鋼板であることを特
    徴とするリニアパルスモータ。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれかに記載のリ
    ニアパルスモータを駆動源としてステージを移動するこ
    とを特徴とするステージ装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のステージ装置を有
    することを特徴とする露光装置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の露光装置を含む各
    種プロセス用の製造装置群を半導体製造工場に設置する
    工程と、該製造装置群を用いて複数のプロセスによって
    半導体デバイスを製造する工程とを有することを特徴と
    する半導体デバイス製造方法。
  17. 【請求項17】 前記製造装置群をローカルエリアネッ
    トワークで接続する工程と、前記ローカルエリアネット
    ワークと前記半導体製造工場外の外部ネットワークとの
    間で、前記製造装置群の少なくとも1台に関する情報を
    データ通信する工程とをさらに有することを特徴とする
    請求項16に記載の半導体デバイス製造方法。
  18. 【請求項18】 前記露光装置のベンダもしくはユーザ
    が提供するデータベースに前記外部ネットワークを介し
    てアクセスしてデータ通信によって前記製造装置の保守
    情報を得る、もしくは前記半導体製造工場とは別の半導
    体製造工場との間で前記外部ネットワークを介してデー
    タ通信して生産管理を行うことを特徴とする請求項17
    に記載の半導体デバイス製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項15に記載の露光装置を含む各
    種プロセス用の製造装置群と、該製造装置群を接続する
    ローカルエリアネットワークと、該ローカルエリアネッ
    トワークから工場外の外部ネットワークにアクセス可能
    にするゲートウェイを有し、前記製造装置群の少なくと
    も1台に関する情報をデータ通信することを可能にした
    ことを特徴とする半導体製造工場。
  20. 【請求項20】 半導体製造工場に設置された請求項1
    5に記載の露光装置の保守方法であって、前記露光装置
    のベンダもしくはユーザが、半導体製造工場の外部ネッ
    トワークに接続された保守データベースを提供する工程
    と、前記半導体製造工場内から前記外部ネットワークを
    介して前記保守データベースへのアクセスを許可する工
    程と、前記保守データベースに蓄積される保守情報を前
    記外部ネットワークを介して半導体製造工場側に送信す
    る工程とを有することを特徴とする露光装置の保守方
    法。
  21. 【請求項21】 請求項15に記載の露光装置におい
    て、ディスプレイと、ネットワークインタフェースと、
    ネットワーク用ソフトウェアを実行するコンピュータと
    をさらに有し、露光装置の保守情報をコンピュータネッ
    トワークを介してデータ通信することを可能にしたこと
    を特徴とする露光装置。
  22. 【請求項22】 前記ネットワーク用ソフトウェアは、
    前記露光装置が設置された工場の外部ネットワークに接
    続され前記露光装置のベンダもしくはユーザが提供する
    保守データベースにアクセスするためのユーザインタフ
    ェースを前記ディスプレイ上に提供し、前記外部ネット
    ワークを介して該データベースから情報を得ることを可
    能にすることを特徴とする請求項21に記載の露光装
    置。
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