JP2003022073A - 電子楽器用鍵盤装置 - Google Patents

電子楽器用鍵盤装置

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JP2003022073A
JP2003022073A JP2001209571A JP2001209571A JP2003022073A JP 2003022073 A JP2003022073 A JP 2003022073A JP 2001209571 A JP2001209571 A JP 2001209571A JP 2001209571 A JP2001209571 A JP 2001209571A JP 2003022073 A JP2003022073 A JP 2003022073A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高いコントロール精度を簡便に実現し得る電
子楽器用鍵盤装置を提供する。 【解決手段】 支持部材20により押離鍵方向に揺動可
能に支持された鍵22と、鍵22の押鍵操作に連動する
ように支持部材20に支持された質量体30と、支持部
材20を含む鍵盤装置の静止構造体と、該静止構造体に
支持された押鍵ストッパ26と、前記静止構造体に支持
された離鍵ストッパ25とを有し、押鍵ストッパ26
は、押鍵時に動作する部材を制止させるための制動力の
主要部分を単独で質量体30に与えるように該質量体に
接触する位置に設けられており、アフタータッチコント
ロール用のセンサ45が押鍵ストッパ26への質量体3
0の接触圧に起因して作動するように設けられているこ
とを特徴とする電子楽器用鍵盤装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ピアノ、電子
オルガン、シンセサイザ等の電子鍵盤楽器のための鍵盤
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子鍵盤楽器の鍵盤装置は、発音のため
の鍵の押圧動作に対し、所定の押鍵深さで制止するよう
に、ストッパを備えている。鍵盤装置には、押圧操作を
受ける鍵、適切な質量を有し動作時の慣性抵抗によりタ
ッチ感を与える質量体、これらを連動させるレバー等の
種々の作動部材が存し、ストッパは通常、これらの幾つ
かを受けるように複数箇所に設けられている。
【0003】一方、鍵盤装置は、特定の音程の音を発生
させる機能する他、発音時又は発音開始後に楽音の音量
や音色を変化させたり、トレモロやビブラート、パン、
連打音等の装飾的効果を加えたりする楽音多様化のため
の制御用操作子として使用されることもある。その場合
は、押鍵動作と共にその押圧力を調整等すれば、発音と
その制御の双方を行なうことができ、いわゆるアフター
タッチコントロールによる多様な演奏が可能となる。こ
のような制御を可能にする機構としては、鍵の全部又は
ある範囲の複数の鍵を制御用の操作子とし、押鍵時又は
押鍵後の押鍵圧を圧力センサにより感知して、押鍵圧に
応じた楽音制御を可能にしたものが多い。これらの機構
においては、制御用の鍵又はその連動部材の並列幅に亘
って延びる帯状の圧力センサが、用いられるのが一般的
である。圧力センサは、制御用の鍵の内のいずれかに加
えられた押鍵圧に対応した信号を出力し、制御部がその
信号に応じて楽音を制御する。
【0004】図6は、従来の電子鍵盤楽器用鍵盤装置の
一例を示す縦断面図である。この鍵盤装置では、図6に
示すように、鍵101の後端部を、鍵盤フレーム102
に固設した支持ピン103に上下に搖動自在に係合させ
る。鍵101の前部(演奏者側部分)にはストッパ片1
01b,101cを垂設し、フレーム102の前端部に
立設した鍵ガイド104の水平面に貼着したストッパ1
05a及びストッパ105bにそれぞれ当接し得るよう
にして鍵101の上下の搖動範囲を規制する。
【0005】フレーム102の後部寄りに支持ピン10
6を設け、この支持ピン106に質量体であるハンマ1
07の凹部107aを上下に搖動自在に係合させる。そ
して、押鍵により鍵101の両側壁に形成した凹部10
1eが凸部107fを押下してハンマ107を反時計方
向に回動させるようにする。また、フレーム102前部
寄りの下面に貼着したストッパ109により、ハンマ1
07の時計方向の搖動限を規制する。
【0006】フレーム102は、水平な棚板112上に
固設され、この棚板112に弾性材からなるベース部材
113が固定される。ベース部材113の表面先端側に
針状または鉤状の硬質の応力集中部材114を配設し、
これとベース部材113の後部とに誇がってハンマ10
7に当接するクッション部材115を架設する。ベース
部材113の裏面には衝撃力検出部材である歪センサ1
16を配設し、その検出出力を配線パターンを介して楽
音制御信号発生回路に入力させるようにする。このクッ
ション部材115も、ハンマ107の動作に対するスト
ッパの1つとして作用する。
【0007】鍵101を図6に仮想線で示す状態から板
ばね110の付勢力に抗して押鍵すると、鍵101が支
持ピン103を中心として反時計方向に回動し、その凹
部101eにより凸部107fを押圧してハンマ107
を支持ピン106を中心として回動させる。鍵101及
びハンマ107が同図に実線で示す位置になると、ハン
マ107はクッション部材115を弾性変形させながら
さらに回動を続けて同図に仮想線で示す位置に達する。
これにより、ハンマ107の当接による衝撃力はクッシ
ョン部材115を介して応力集中部材114に伝えら
れ、ベース部材113が弾性変形する。この弾性変形の
大きさは押鍵速度に対応した大きさとなり、その大きさ
が予め設定された値より大きくなると歪センサ116が
それを検出して音源手段に対して楽音の発音開始を指示
する信号が発せられる。ためのデータが得られる。
【0008】これに並行して、押鍵操作によりハンマ1
07のスイッチ押圧部107d,107eが1メイク,
2メイクのスイッチ108a,108bを順次オンにす
る。その時間差は押鍵速度に比例し、2メイクのスイッ
チ108bがオンになった時に楽音の発音開始を指示す
るための信号を出力すると共に、上記の時間差に対応す
るタッチレスポンスデータ、すなわち、押鍵操作開始時
における音量や音色等の楽音パラメータを指示するため
のデータを、前述の衝撃力検出手段と協同して出力す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、押鍵時に
鍵及びこれと連動する部材を受け止めるストッパは、上
記の例におけるストッパ105a、109、115とい
うように各鍵について複数箇所に設けられるのが一般的
である。そして、アフタータッチコントロールのための
圧力センサは、複数あるストッパの内の1つに配置され
る。ところがこれに伴って、次のような不具合が生じ
る。
【0010】以下では、説明を簡単にするために、簡略
化された形態の鍵盤装置について、説明する。
【0011】図7(a)〜(b)の各々は、3種類の異
なる鍵盤装置について、鍵201及びこれと連動する質
量体等の連動部材202を示している。鍵及び連動部材
は、各々回動支点201a、202aを中心に回動す
る。鍵及び連動部材は、図に示すように3箇所のストッ
パTa’、Tb’、Tc’により押鍵時の動作範囲を規
制されている(図では非押鍵時のストッパを省略す
る)。これらのストッパは、フェルト等の軟質材で形成
されており、鍵及び連動部材にほぼ同時に接触して変形
しながら動作を制止させる。
【0012】図8は、これらをさらに簡略化したもので
あり、鍵201が3箇所のストッパTa,Tb,Tcで
動作を制止させられる形態を示している。ここで、鍵2
01に押鍵力Fが作用し、これに伴って、ストッパに反
力Fa,Fb,Fcが生じ、回動支点201aに支持力
Fpが生じるとする。これらの力の釣り合いは、 F+Fp=Fa+Fb+Fc で表される。しかしながら、 Fa:Fb:Fc の比率は、ある程度は設定できるが、実際には、各々の
ストッパの寸法精度、硬軟質精度、組み付け精度等のバ
ラツキがあるため、固定的に捉えるのは困難である。こ
れに対しては、ストッパTa,Tb,Tcの全てに圧力
センサを設け、そのアフタータッチコントロールのため
の信号Sを各圧力センサの出力Sa,Sb,Scから S=Sa+Sb+Sc と演算して求めることが考えられる。しかし、これは、
用いるセンサの数、その取付け作業及び演算回路の必要
性等の点から、製造コストを高騰させ、現実的でない。
したがって、通常は、いずれかのストッパに圧力センサ
を設けている。この場合は、アフタータッチコントロー
ル用信号Sは、 S=Sa となり、固定的でない値に基づいてアフタータッチコン
トロールを行なうことになるので、高いコントロール精
度は得難い。このコントロール精度の不安定性は、前述
の図7に示した形態においても、また実際の鍵盤装置に
おいても同様である。
【0013】本発明は、このような問題を解決し、高い
コントロール精度を簡便に実現し得る電子楽器用鍵盤装
置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、支持部材により押離鍵方向に揺動可能に支
持された鍵と、該鍵の押鍵操作に連動するように支持部
材に支持された質量体と、前記支持部材を含む鍵盤装置
の静止構造体と、該静止構造体に支持された押鍵ストッ
パと、前記静止構造体に支持された離鍵ストッパとを有
し、前記押鍵ストッパは、単独で、押鍵時に動作する部
材を制止させるための制動力の主要部分を前記質量体に
与えるように少なくとも該質量体に接触する位置に設け
られており、アフタータッチコントロール用のセンサが
該押鍵ストッパへの質量体の接触圧に起因して作動する
ように設けられていることを特徴とする電子楽器用鍵盤
装置を提供するものである。
【0015】前記質量体は、鍵の押鍵操作及び離鍵操作
の双方に連動するように支持部材に支持されることもで
きる。この場合は、アフタータッチコントロール用のセ
ンサが該押鍵ストッパ又は前記離鍵ストッパへの質量体
の接触圧に起因して作動するように設けられる。
【0016】前記鍵盤装置は、演奏操作の押圧力を越え
る押圧操作があった場合に、前記押鍵ストッパによる制
動位置を越えた所定の下降位置で鍵の下降を制限する下
限リミッタを設けたものとすることができる。
【0017】前記センサは、センサ本体と、鍵操作圧に
応じて変形し該変形に起因する変化量を該センサ本体に
伝える伝達部材とを備え、前記センサ本体は、前記静止
構造体における前記押鍵ストッパ及び離鍵ストッパ以外
の箇所に取り付けられ、前記伝達部材は、前記押鍵スト
ッパに装着されたものとすることができる。
【0018】前記センサは、センサ本体と、鍵操作圧に
応じて変形し該変形に起因する変化量を該センサ本体に
伝える伝達部材とを備え、前記センサ本体は、前記静止
構造体における前記押鍵ストッパ及び離鍵ストッパ以外
の箇所に取り付けられ、前記伝達部材は、前記押鍵スト
ッパ又は離鍵ストッパに装着されたものとすることがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
添付図面を参照しつつ説明する。なお、以下に説明する
複数の実施形態において、同一又は同種の部分には、同
一番号を付して説明を省略することがある。以下の説明
においては、鍵盤装置の演奏者側を前方、その反対側を
後方と称する。
【0020】図1は、電子ピアノ用鍵盤装置の一例を概
略的に示す側面図である。この鍵盤装置は、鍵盤フレー
ム等の支持部材11により押離鍵方向に回動中心R12
の回りに回動可能に支持された鍵12と、該鍵の押鍵操
作に連動するように鍵12と接し、支持部材11に支持
され回動中心R13の回りに回動する質量体13とを備
えている。支持部材11は、棚板等の構造部材と同様
に、鍵盤装置における動作部分を支持する静止構造体1
0の一部を構成している。静止構造体10には、さらに
押鍵ストッパ16及び離鍵ストッパ17が固定されてい
る。これらのストッパは、フェルト等の緩衝性を有する
軟質材で構成されたストッパ本体と、該本体を静止構造
体に固定するストッパ保持体とから構成されている。ス
トッパ本体は、質量体の動作部材の制動性や押鍵後の停
止感を考慮して材質等が決められ、必要に応じて複数種
類の材料を重ねて構成される。また、静止構造体10に
は、押鍵時に発音をさせるための鍵スイッチ19が取り
付けられている。鍵スイッチ19は、質量体の動作に伴
って接点を開閉する種々の形態のものを採用することが
でき、例えば図6に示したように複数個の接点を設けて
その作動時間差から押鍵速度が得られるようにしたもの
等とすることができる。
【0021】アフタータッチコントロールのための圧力
センサ18は、押鍵ストッパ16におけるストッパ本体
16aとストッパ保持体16bとの間に介在している。
圧力センサとしては、アフタータッチコントロール用の
種々の形態のものを使用することができ、例えば、帯状
の導電板を微小間隙をおいて押鍵ストッパ沿いに配置
し、押鍵圧により生じる両者の接触面積の大小とこれに
伴う導電性の変化を利用して押鍵力に応じた出力を得る
もの等とすることができる。
【0022】この鍵盤装置は、押鍵に伴う鍵の回動によ
り、鍵の後端部に係合した質量体13が回動する。質量
体13は、ある程度回動すると鍵スイッチ19に接触し
てオンにし、これにより発音制御機構が作動して発音が
なされる。質量体13がさらに回動すると、押鍵ストッ
パ16に接して回動が停止し、これに伴って鍵の回動も
停止する。押鍵ストッパ16が受け止める押鍵圧は、圧
力センサ18に作用し、その大きさに応じて発音後の音
の制御がなされる。
【0023】押鍵している指を鍵から離すと、鍵はばね
12aの作用により元の位置に戻る。この例では、質量
体13は鍵12に当接しているだけであるので、鍵は質
量体を戻す方向には駆動力を伝えず、質量体13は自重
により元の位置に戻る。
【0024】また、この例では、押鍵時に作用するスト
ッパとしては、前述の押鍵ストッパ16のみが設けられ
ているので、押鍵時の鍵12及び質量体13の動作は、
押鍵ストッパ16が質量体13に及ぼす制動力により制
止させられる。圧力センサ18は、押鍵ストッパ16へ
の質量体の接触圧に起因して作動する。
【0025】したがって、押鍵ストッパ16には、制動
時に質量体の慣性力が、他の部材に分散することなく集
中して作用し、圧力センサ18も質量体からの押圧力を
集中して受けることになる。これにより、制動力が分散
した場合に生じるセンサへの作用力の不確定性の問題が
排除される。したがって、押鍵力とセンサに作用する力
の対応関係が正確になり、精度の高いアフタータッチコ
ントロールが可能となる。
【0026】図2は、電子ピアノ用鍵盤装置の他の例の
側面図である。この鍵盤装置は、鍵全体が、鍵盤フレー
ム20に支持され、鍵盤フレーム20は、棚板23に支
持されている。鍵22は、白鍵及び黒鍵からなってお
り、各鍵は、鍵盤フレーム20の後方で鍵並び方向に延
びる支持部27により、該支持部との接触点付近の回動
中心R20の回りに上下方向に回動可能に支持されてい
る。鍵22の下側では、質量体30が鍵盤フレーム20
により支持されている。この質量体30は、全体として
前後方向にほぼ水平に延びており、鍵盤フレーム20の
前寄りの位置に立設された支持片24及びこれを受け入
れる凹部31により、該支持片の先端部を回動中心R3
0として回動する。これら支持片24先端部及び凹部3
1の係合状態を保持するために、S字状ばね41の一端
部が質量体30における凹部31の背面側に設けられ両
側部に形成した凹部からなるばね係止部32を押圧して
いる。このばね係止部32は、質量体の厚さ方向に一定
幅を有したリブで形成され、ばね係止部32内における
該リブの幅方向中央部に薄板部が鉛直に延びている。該
ばね係止部32に係合するS字状ばね41の端部は中央
にスリットを有した二股になっており、そのスリットに
前記薄板部を挿入させて係合している。ばね41の中間
部は鍵盤フレーム20上部の前後方向ほぼ中央のばね通
し孔の縁部を押圧して接しており、ばね41の他端部
は、鍵後方下部のばね受け部を押圧するように構成され
ている。これにより、S字状ばね41は、ばね係止部3
2の位置で、質量体30を支持片24先端部に押しつけ
ると共に質量体における回動中心R30より後方部分を
押し下げるように作用している。
【0027】質量体30は、前端部34が上下に二股に
分かれており、これらで鍵22の垂下片21の下端部を
挟持している。すなわち、図2(a)に示すように、垂
下片21の下端部付近には凹所21aが形成され、二股
に分かれた質量体前端部34の内、上部34aが凹所1
2aに係止し、下部34bが垂下片21の下端面に接し
ている。これにより、質量体30は、鍵22の押鍵方向
及び離鍵方向の双方の動作に連動して回動する。質量体
30は、この鍵の双方向の動作に対して、クリアランス
が実質的にない状態で連動するのが望ましい。これによ
り、何れの方向においてもアフタータッチコントロール
を精度よく行なうことが可能となる。質量体30前端下
方付近には、スイッチ基板42が鍵盤フレーム20によ
り支持され、該基板上にはドーム型のゴムで形成された
鍵スイッチ43が固定されている。質量体30の前部下
面には、これら導通用部材42に対応する位置で下方に
延びる一対の脚部を備えたスイッチ駆動部33が設けら
れている。これらスイッチ駆動部33,スイッチ基板4
2及び鍵スイッチ43は、鍵スイッチ内の2つの接点距
離の相違による押鍵時の導通開始時間差を利用して押鍵
速度を感知する押鍵スイッチを構成している。
【0028】この例では、鍵盤装置を載置する棚板23
の上面の一部がストッパ保持部25bとされており、こ
れにフェルト製のストッパ本体25aが支持されて、離
鍵ストッパ25が形成されている。質量体30は、鍵盤
フレーム20後部まで延び、休止位置(非押鍵状態)に
おいて、離鍵ストッパ25により、後端部付近を支持さ
れている。
【0029】鍵22が押鍵されたとき、質量体30は、
図2に実線で示す休止位置から一点鎖線で示す押鍵位置
に移動する。鍵盤フレーム20における鍵22の直ぐ後
方にはストッパ保持部26bが樹脂で鍵盤フレームと一
体成形され、これにストッパ本体26aが保持されて、
押鍵ストッパ26が形成されており、押鍵位置に至った
質量体30を停止させる役割を果たす。この押鍵ストッ
パ26は、緩衝用フェルト260を保護シート261で
覆い、質量体30の後端部が、保護シート261を介し
て緩衝用フェルト260を押圧するようにされている。
緩衝用フェルト260は、質量体30後端部の衝突に対
する緩衝作用と、奏者の手指に対する確実な停止感とを
与えるように、通常は堅さの異なるフェルトを重ねて構
成される。質量体30は、前部から回動中心R30付近
までをプラスチック製とされ、その後部から金属棒が延
びるように形成されており、後方へ長く延びた金属棒の
質量により、押鍵時の慣性抵抗を生じさせる。この例で
は、鍵盤フレーム20は、鍵22を支持する支持体、及
び質量体30を支持する支持体の役割をもなしている。
また、鍵盤フレーム20は、鍵や質量体等の動作部分と
区別される静止構造体の一部を構成している。
【0030】アフタータッチコントロールのための圧力
センサ45は、押鍵ストッパ26と押鍵ストッパ保持体
29との間に介在している。圧力センサ45は、アフタ
ータッチコントロール用の通常使用される種々の形態の
ものを使用することができる。
【0031】この例においても、押鍵時に作用するスト
ッパとしては、前述の押鍵ストッパ26のみが設けられ
ているので、押鍵時の鍵22及び質量体30の動作は、
押鍵ストッパ26が質量体30に及ぼす制動力により制
止させられる。そして、圧力センサ45は、押鍵ストッ
パ26への質量体の接触圧に起因して作動する。
【0032】したがって、この例においても、制動時に
質量体の慣性力が、他の部材に分散することなく押鍵ス
トッパ26に及び圧力センサ45に集中して作用する。
これにより、制動力が分散した場合に生じるセンサへの
作用力の不確定性の問題が排除され、精度の高いアフタ
ータッチコントロールが可能となる。
【0033】図2の鍵盤装置においては、前述の圧力セ
ンサ45に代え、又はこれに加えて離鍵ストッパ25と
離鍵ストッパ保持体28との間にアフタータッチコント
ロール用センサ46を設けることもできる。この圧力セ
ンサ46は、質量体30が鍵の垂下片21の下部を上下
に挟持することにより、鍵22の押鍵方向及び離鍵方向
の双方の動作に連動して回動するという機能に基づい
て、次のように作動する。非押鍵状態(離鍵状態)にお
いて、質量体30は離鍵ストッパ25に支持されてい
る。この状態で、鍵22の先端部を指で摘むようにして
小さく上下動させると、その動きが垂下片21及び前端
部34を介して質量体30に伝わり、質量体30も上下
に揺動する。これにより、離鍵ストッパ25及び圧力セ
ンサ46に掛かる負荷が変化する。したがって、押鍵に
よる発音後に鍵22にこの揺動操作が及ぼされたとき
に、負荷の変化に伴う圧力センサ46の出力変化をピッ
クアップするようにすれば、アフタータッチコントロー
ルを行なうことができる。
【0034】圧力センサ46を前述の圧力センサ45に
代えて設置すれば、押鍵動作とは異なる操作による特有
のアフタータッチコントロールを行なうことができる。
また、圧力センサ45に加えて圧力センサ46を設置す
れば、押鍵動作と離鍵状態での操作との双方でアフター
タッチコントロールを行なうことができる。この場合、
両者でコントロール内容を異ならせることもでき、これ
により、多様なアフタータッチコントロールが可能とな
る。
【0035】本発明に係る鍵盤装置には、演奏操作の押
圧力を越える押圧操作があった場合に、前記押鍵ストッ
パによる制動位置を越えた所定の下降位置で鍵の下降を
制限する下限リミッタを設けることができる。図2の例
では、鍵盤フレーム20の前端部に鍵の案内ピン47が
立設されており、硬質のフェルトが案内ピン47の下部
を囲むようにして鍵盤フレーム20前端部に支持され、
下限ストッパ48を構成している。下限ストッパ48の
位置は、通常の演奏操作の押圧力を越える力が鍵に作用
したときに、押鍵ストッパ26が破損に至る変形をする
前に鍵の下降を制限し得る位置とするのが望ましい。本
発明では、押鍵力の全部又は大部分を押鍵ストッパ26
で受ける構造をとっているので、通常の演奏操作の押圧
力を越える力が作用したときに、下限ストッパ48で鍵
の下降を制限することにより、押鍵ストッパや他の押鍵
圧を受ける部材を破損から保護することができる。
【0036】図3、図4、図5は、前述の例とは異なる
圧力センサを備えた鍵盤装置に本発明を適用した例を示
している。この鍵盤装置が図2の鍵盤装置と異なる主な
点は、図2の圧力センサ29に代えて、操作機構50、
張設部60、検知部70等が設けられている点である。
以下では、これらの相違点を中心に説明する。
【0037】鍵盤フレーム20の後部に操作機構50が
構成されている。この操作機構50は、全体的には、2
本の張設材を鍵盤の両側で支持した構造となっている。
2本の張設材中、一方の張設材51は、センシング用の
ものであり、押鍵ストッパ26の緩衝用フェルト260
と保護シート261との間に保持されて鍵盤装置の鍵並
び方向に延びている。他方の張設材52は、外乱要因の
検知用張設材51への影響を解消乃至低減するために設
けられた補償用のためのものであり、基準材に相当す
る。この補償用張設材52は、質量体30に接しないよ
うに、押鍵ストッパ26から僅かに離れた位置で、検知
用張設材51と平行に延びている。
【0038】鍵盤列の左端外側には、鍵盤フレーム20
に支持された張設部60が設けられている。張設部60
は、鍵盤フレーム20に固定された保持部材61と、該
保持部材53に取り付けられた取付け用板ばね62とを
備えている。この取付け用板ばね62は、保持部材61
から後方へ延びた後、折り返されてV字状をなし、その
自由端に小溝が形成され、検知用張設材51及び補償用
張設材52の各一端部を引っ張るように支持している。
【0039】鍵盤列の右端外側には、鍵盤フレーム20
に支持された検知部70が設けられている。検知部70
は、検知用回路基板71から検知用板ばね72が延びた
構造を有している。検知用板ばね72は、基端部を回路
基板71にねじ78により固定され、先端部は小溝が形
成されて検知用張設材51の端部を引っ張るように支持
している。検知用板ばね72の基端部寄りには歪みセン
サ73が貼着されている。この例では、歪みセンサ73
は、ピエゾ素子を用いて構成されている。回路基板71
には、歪みセンサ73からの出力信号を検出する回路
(図示を省略)及びその微調整のための調整素子74が
設けられている。該回路はさらに、図外のアフタータッ
チコントローラに接続されている。鍵盤列右側における
補償用張設材52の端部は、鍵盤フレーム20に固定的
に支持されている。
【0040】操作機構50においては、さらに以下のよ
うな設定がなされている。取付け用板ばね62は、検知
用板ばね72よりばね力を強くされている。また、補償
用張設材52は、検知用張設材51より引張り剛性を高
くされている。すなわち、補償用張設材52は、右端を
鍵盤フレーム20に固定的に支持され、左端を取付け用
板ばね62により引っ張られて、所定の延び状態とな
る。これに対し、検知用張設材51は、図3に示すよう
に、板ばね62を共通の保持部として補償用張設材52
と共に左端が保持され、右端は検知用板ばね72を撓ま
せてその自由端に保持されている。したがって、補償用
張設材52を引っ張った状態で左端の位置を安定にする
ために、取付け用板ばね62のばね力を強くし、検知用
板ばね72が大きく撓まないように、補償用張設材52
の引張り剛性が高くされる。
【0041】操作機構50は、次のように作用する。押
鍵状態で鍵の押圧力を増減させると、質量体30の後端
部は押鍵ストッパ26、特にその緩衝用フェルト260
の撓み量を変化させる。検知用張設材51は、押鍵スト
ッパ26の緩衝用フェルト260と保護シート261と
の間に保持されている。したがって、緩衝用フェルト2
60の撓み量が変化すると、その撓みに伴う検知用張設
材51の蛇行量も変化する。蛇行量が増加すると、検知
用張設材51の端部間の距離は縮まり、これに伴って、
検知用板ばね72の撓みが増す。したがって、歪みセン
サ73の出力が増加する。この出力変化をピックアップ
することにより、押鍵後の鍵への押圧力の変化を検出す
ることができ、これに応じて音量、音質等を変化させれ
ば、アフタータッチコントロールを行なうことができ
る。押鍵ストッパ26の緩衝用フェルト260(支承
部)は、その柔軟性により、質量体30の接触時に、張
設材51との接触部において集中的に大きく凹状に変形
し、その両側はさほど変形しないで張設材の変形領域を
区切り、隣り合う可動部材に相当する部分への影響を減
殺する。保護シート261(軟質カバー)も柔軟性を有
し、質量体30の接触圧を該可動部材の接触箇所近傍に
伝え得る。したがって、質量体30の動作は、保護シー
ト26b(軟質カバー)を経て確実に張設材に伝えら
れ、緩衝用フェルト260(支承部)により確実に変形
領域が区切られ、これにより正確な可動部材毎の楽音制
御が行なわれ得る。さらに、張設材は、直接可動部材に
接触することがないので、直接接触した場合のような摩
擦力の発生がなく、緩衝用フェルト260上での位置保
持が確実となり、また、張設材の耐久性が向上する。ま
た、複数の鍵が押された状態であっても、各押鍵による
押鍵ストッパ26の撓みを検知用張設材51の蛇行に反
映させて、正確なアフタータッチコントロールを行なう
ことができる。
【0042】この鍵盤装置においては、歪みセンサ73
がアフタータッチコントロール用のセンサ本体を構成
し、検知用張設材51が、押鍵ストッパに装着され鍵操
作圧に応じて変形し該変形に起因する変化量をセンサ本
体に伝える伝達部材を構成している。センサ本体は、こ
の例では鍵盤フレーム20における鍵盤列の右端外側に
固定された検知用ばね72に設けられているが、この
他、静止構造体における押鍵ストッパ26、押鍵ストッ
パ保持体29、離鍵ストッパ25及び離鍵ストッパ保持
体28以外の箇所に取り付けることができる。これによ
り、センサ本体が押鍵圧を受けて劣化するのを防止し、
正確な検知と耐久性を保証することができる。
【0043】操作機構に用いられている張設材は、鍵盤
列に沿って延びる長いものとなっている。したがって、
鍵盤装置への取付け後の温度や湿度等の外乱要因による
長さの変化も大きくなる。センシング用の張設材の両端
部を鍵盤フレームに固定してしまうと、張設材と保持フ
レームとの膨張特性が異なるので、外乱要因によって、
元の条件(温度、湿度等)が異なったものとなると、中
間に介在させている歪みセンサの歪み量を乱してしま
う。したがって、精度のよいアフタータッチコントロー
ルのためには、これらの外乱要因への対処が必要であ
る。この操作機構は、2本の張設材を用い、補償用張設
材52に並行して検知用張設材51を設けている。そし
て、補償用張設材52に取付け用板ばね62のばね力を
作用させて張設し、検知用張設材51は、取付け用板ば
ね62上で補償用張設材52と同一の位置に一端を支持
された状態で、検知用張設材51自体は検知用板ばね7
2のばね力を受ける。したがって、外乱要因が作用して
も、その影響は、補償用張設材52が吸収し、検知用張
設材51への波及が防止される。すなわち、鍵盤装置へ
の取付け後に温度上昇による熱膨張が生じても、張設材
が伸びた分だけ、取付け用板ばね62による支持点が移
動する。熱膨張量は、補償用張設材52と検知用張設材
51とで同じであるので、補償用張設材52の伸びによ
り移動した取付け用板ばね62の位置で一端を支持され
る検知用張設材51は、他端に熱膨張の影響を与えな
い。これの補償作用は、湿度による伸び率を揃えた補償
用張設材52と検知用張設材51との間で、湿度の影響
に対して同様に行なわれる。取付け時や演奏時の外力に
よって、鍵盤フレームが歪み張設材の張設長さが変化す
ることがある。これに対しては、補償用張設材52の引
張り剛性を高くし、取付け用板ばねのばね力を強くして
おくことにより、その影響を減少させることができる。
【0044】このように、押鍵ストッパは、各鍵につい
て質量体に接触する位置に1個設けることにより、押鍵
時の動作部材の制動力の全てを質量体に与えるように構
成することができ、この押鍵ストッパへの接触圧に起因
して作動するアフタータッチコントロール用センサは、
押鍵圧に正確に対応した圧力を受け、正確なコントロー
ルを可能にする。しかし、各鍵について2以上の押鍵ス
トッパを設ける場合でも、アフタータッチコントロール
用センサの作動に関与する押鍵ストッパが押鍵時の動作
部材の制動力の主要部分を質量体に与えるようにするこ
とにより、すなわち他の押鍵ストッパが負担する制動力
を小さくすることにより、上記の場合に近い正確なコン
トロールを可能にする。これには、少なくとも、アフタ
ータッチコントロール用センサの作動に関与する押鍵ス
トッパが他の押鍵ストッパより強い制動力を質量体に与
えるようにする。
【0045】このように、押鍵時の動作部材の制動力の
主要部分を質量体に与えるようにするには、主となる押
鍵ストッパが最初に質量体に接触し、副次的な押鍵スト
ッパはこれより若干後に鍵、質量体又はこれらに連動す
る部材に接するように取付け位置を調整することができ
る。その一例を図2に押鍵ストッパ49として一点鎖線
で示す。また、主となる押鍵ストッパの材質を副次的な
押鍵ストッパより硬くすることによっても、同様の効果
が得られる。或いは、押鍵に伴って回動する部材におけ
る周速度、角速度又は伝動の拡大率等の相違を利用して
押鍵ストッパ間に主となるものと副次的なものとの差異
を設けることもできる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を奏する電
子楽器用鍵盤装置用鍵盤装置を提供することができる。
すなわち、鍵盤装置において押鍵ストッパが、単独で、
押鍵時に動作する部材を制止させるための制動力の主要
部分を前記質量体に与えるように少なくとも該質量体に
接触する位置に設けられ、アフタータッチコントロール
用のセンサが該押鍵ストッパへの質量体の接触圧に起因
して作動するように設けられているので、押鍵ストッパ
及びセンサには、制動時に質量体の慣性力の主要部が集
中して作用することになる。これにより、制動力が分散
した場合に生じるセンサへの作用力の不確定性の問題が
排除され、押鍵力とセンサに作用する力の対応関係が正
確になり、精度の高いアフタータッチコントロールが可
能となる。
【0047】前記質量体は、押鍵操作及び離鍵操作の双
方に連動するように支持部材に支持され、アフタータッ
チコントロール用のセンサが該押鍵ストッパ又は前記離
鍵ストッパへの質量体の接触圧に起因して作動するよう
に設けられることができる。この場合は、非押鍵状態
(離鍵状態)において、鍵の先端部を指で摘むようにし
て小さく上下動させると、その動きが鍵から質量体に伝
わり、離鍵ストッパ及びセンサに掛かる負荷が変化す
る。したがって、押鍵による発音後にこの揺動操作によ
るセンサの出力変化をピックアップするようにすれば、
アフタータッチコントロールを行なうことができる。こ
のアフタータッチコントロールを押鍵によるアフタータ
ッチコントロールに代えて設ければ、押鍵動作とは異な
る操作による特有のアフタータッチコントロールを行な
うことができ、また、押鍵によるアフタータッチコント
ロールに加えて設ければ、押鍵動作と非押鍵状態での操
作との双方でアフタータッチコントロールを行なうこと
ができ、両者でコントロール内容を異ならせれば、多様
なアフタータッチコントロールが可能となる。
【0048】また、演奏操作の押圧力を越える押圧操作
があった場合に、押鍵ストッパによる制動位置を越えた
所定の下降位置で鍵の下降を制限する下限リミッタを設
けた場合には、通常の演奏操作の押圧力を越える力が作
用したときに、鍵の下降を制限して、押鍵ストッパや他
の押鍵圧を受ける部材を破損から保護することができ
る。
【0049】前記センサは、センサ本体と、鍵操作圧に
応じて変形し該変形に起因する変化量を該センサ本体に
伝える伝達部材とを備え、センサ本体は、静止構造体に
おける押鍵ストッパ、押鍵ストッパ保持体、離鍵ストッ
パ及び離鍵ストッパ保持体以外の箇所に取り付けられ、
伝達部材は、押鍵ストッパに装着されたものとすること
ができる。このように、押鍵ストッパにセンサ本体を設
けず伝達部材を装着することにより、センサ本体に質量
体による鍵操作圧が直接作用しないので、センサ本体の
使用寿命を延ばすことができる。また、伝達部材を介す
ることによりセンサ本体が衝撃的な圧力を受けないよう
にすることができ、その結果、応答精度の高いセンサ本
体を使用することができ、アフタータッチコントロール
の精度を高めることができる。センサ本体は、静止構造
体における押鍵ストッパ、押鍵ストッパ保持体、離鍵ス
トッパ及び離鍵ストッパ保持体以外の箇所に取り付けら
れることにより、鍵操作時に伝達部材以外の動作部材の
影響を受け難くすることができる。
【0050】前記伝達部材は、離鍵ストッパに装着する
こともでき、これにより、押鍵後、非押鍵状態におい
て、鍵を小さく上下動させる操作をすることにより、ア
フタータッチコントロールを行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る鍵盤装置の1例を概略的に示す
縦断側面図である。
【図2】 本発明に係る鍵盤装置の他の例を示す縦断側
面図である。
【図3】 本発明に係る鍵盤装置のさらに他の例の一部
を示す平面図である。
【図4】 図3に示す鍵盤装置の右側面図である。
【図5】 図3に示す鍵盤装置の左側面図である。
【図6】 従来の鍵盤装置の例を示す縦断側面図であ
る。
【図7】 従来の鍵盤装置の他の例の要部を概略的に示
す側面図である。
【図8】 従来の鍵盤装置の作動の説明図である。
【符号の説明】
10…静止構造体、 11…支持部材、 12…鍵、
13…質量体、 16…押鍵ストッパ、 17…離鍵ス
トッパ、 18…圧力センサ(センサ)、 20…鍵盤
フレーム(支持部材)、 22…鍵、 25…離鍵スト
ッパ、 26…押鍵ストッパ、 30…質量体、 4
5、46…圧力センサ(センサ)、 51…検知用張
設材(伝達部材)、 73…歪みセンサ(センサ本体)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部材により押離鍵方向に揺動可能に
    支持された鍵と、該鍵の押鍵操作に連動するように支持
    部材に支持された質量体と、前記支持部材を含む鍵盤装
    置の静止構造体と、該静止構造体に支持された押鍵スト
    ッパと、前記静止構造体に支持された離鍵ストッパとを
    有し、 前記押鍵ストッパは、押鍵時に動作する部材を制止させ
    るための制動力の主要部分を単独で前記質量体に与える
    ように該質量体に接触する位置に設けられており、 アフタータッチコントロール用のセンサが該押鍵ストッ
    パへの質量体の接触圧に起因して作動するように設けら
    れていることを特徴とする電子楽器用鍵盤装置。
  2. 【請求項2】 支持部材により押離鍵方向に揺動可能に
    支持された鍵と、該鍵の押鍵方向及び離鍵方向への操作
    に連動するように支持部材に支持された質量体と、前記
    支持部材を含む鍵盤装置の静止構造体と、該静止構造体
    に支持された押鍵ストッパと、前記静止構造体に支持さ
    れた離鍵ストッパとを有し、 前記押鍵ストッパは、押鍵時に動作する部材を制止させ
    るための制動力の主要部分を単独で前記質量体に与える
    ように該質量体に接触する位置に設けられており、 アフタータッチコントロール用のセンサが該押鍵ストッ
    パ又は前記離鍵ストッパへの質量体の接触圧に起因して
    作動するように設けられていることを特徴とする電子楽
    器用鍵盤装置。
  3. 【請求項3】 演奏操作の押圧力を越える押圧操作があ
    った場合に、前記押鍵ストッパによる制動位置を越えた
    所定の下降位置で鍵の下降を制限する下限リミッタを設
    けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子楽器
    用鍵盤装置。
  4. 【請求項4】 前記センサは、センサ本体と、鍵操作圧
    に応じて変形し該変形に起因する変化量を該センサ本体
    に伝える伝達部材とを備え、前記センサ本体は、前記静
    止構造体における前記押鍵ストッパ及び離鍵ストッパ以
    外の箇所に取り付けられ、前記伝達部材は、前記押鍵ス
    トッパに装着されていることを特徴とする請求項1に記
    載の電子楽器用鍵盤装置。
  5. 【請求項5】 前記センサは、センサ本体と、鍵操作圧
    に応じて変形し該変形に起因する変化量を該センサ本体
    に伝える伝達部材とを備え、前記センサ本体は、前記静
    止構造体における前記押鍵ストッパ及び離鍵ストッパ以
    外の箇所に取り付けられ、前記伝達部材は、前記押鍵ス
    トッパ又は離鍵ストッパに装着されていることを特徴と
    する請求項2に記載の電子楽器用鍵盤装置。
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