JP2003021114A - 油圧シリンダのクッション機構 - Google Patents
油圧シリンダのクッション機構Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F15B—SYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract
「ギュー」というような、いわゆる「絞り音」が発生
し、該「絞り音」が騒音となることや、作業者に油圧シ
リンダの故障、若しくは、他の機械の故障であるかの疑
いを持たせてしまうことになっていた。 【解決手段】 油圧シリンダ20のクッション機構40
において、外周面に複数の環状溝50a・50b・50
c・50d・50eが形成された円筒形状のクッション
プランジャー41をピストンロッド28に外嵌装着する
構成とした。
Description
に関するものであって、より詳しくは、シリンダのクッ
ション機構に関する。
削旋回作業車等の建設機械や、各種大型作業機において
は、ブーム、アーム、バケット等の作業機部材を駆動さ
せるために、油圧シリンダが備えられている。該油圧シ
リンダには、ストロークエンドにおいて、ピストンがエ
ンドカバーに衝突して発生する機械的なショックを抑え
るため、クッション機構が設けられている。特に、前述
した旋回作業車においては、ブーム等の重量物を作動さ
せるため。クッション機構の果たす役割は大きい。
示すごとく、ピストンロッド28にリング状のクッショ
ンプランジャー41を外嵌して、エンドカバー35の内
周面と、クッションプランジャー41の外周面との間に
隙間を構成し、該隙間を「絞り」として機能させること
で、ロッド側チャンバ34からボート31へ流れる油の
流量を減少させ、ロッド側チャンバ34内の油圧にクッ
ション作用を持たせるものがある。
おいて、ピストンロッド28が伸びることにより、クッ
ションプランジャー41がエンドカバー35の内周面に
さしかかると、ロッド側チャンバ34からポート31に
流れ込む油が絞られて、「ギュー」というような、いわ
ゆる「絞り音」が発生し、該「絞り音」が騒音となるこ
とや、作業者に油圧シリンダの故障、若しくは、他の機
械の故障であるかの疑いを持たせてしまうことになって
いた。この現象は、作動油が低温の場合には、作動油の
粘度が大きくなるため、油が流れにくくなることから、
特に発生しやすくなるのである。
音」の生じない油圧シリンダのクッション機構を提案す
るものである。
る課題は以上のごとくであり、次に該課題を解決する為
の手段を説明する。すなわち、請求項1に記載のごと
く、油圧シリンダのクッション機構において、外周面に
複数の環状溝が形成された円筒形状のクッションプラン
ジャーをピストンロッドに外嵌装着する構成としたこと
である。
溝の大きさを、ピストン側に近づくほど小さく構成した
ことである。
ションプランジャーの外周面には、前記環状溝に直交す
る溝が形成されることである。
面に基づいて説明する。図1は本発明の油圧シリンダの
一実施形態をしめす要部断面図、図2は本発明の油圧シ
リンダを具備する旋回作業車の側面図、図3はクッショ
ンプランジャーの側面図、図4はクッションカラーの側
面図、図5はクッション機構の詳細を示す一部断面図、
図6は同じく従来の構造の一部断面図である。
装置の具体例として、作業車両を示したものである。該
旋回作業車は、クローラ式走行装置1の上部中央に旋回
台軸受7を配置し、該旋回台軸受7により旋回体8を左
右旋回可能に軸受支持している。該クローラ式走行装置
1の前後一端部において、排土板10を上下回動自在に
配設している。
ンネット15とキャビン21が配設されている。旋回体
8の前端部へ左右回動自在に取り付けられたブームブラ
ケット12には、ブーム6の下端部が上下回動自在に枢
支されている。該ブーム6の先端部には、アーム5の基
部が枢支されており、該アーム5の先端部には、バケッ
ト4等の機器が装着される。ブームシリンダ23の下端
はブームブラケット12に回動自在に枢支されており、
該ブームシリンダ23を伸縮することにより、ブーム6
をブームブラケット12に対して回動させる。ブーム6
の上部にはアームシリンダ25が配設されており、該ア
ームシリンダ25の伸縮によりアーム5がブーム6に対
して回動する。アーム5の基部にはバケットシリンダ2
4が配設されており、該バケットシリンダ24の先端に
はリンク機構を介して、バケット4が接続されている。
該バケット4は、アーム5の先端部において回動自在に
枢支されており、バケットシリンダ24の伸縮により、
アーム5に対して回動する。以上に述べた、ブームシリ
ンダ23、アームシリンダ25、及びバケットシリンダ
24に、本発明の油圧シリンダの構成を適用することが
できる。
述する。図1において、油圧シリンダ20は、シリンダ
チューブ26にピストン18を往復摺動可能に内嵌し、
該ピストン18は、ピストンロッド28の一端に外嵌さ
れて、ナット29により締付固定されている。そして、
ピストン18の外周には、スライドリング47・48が
外嵌装着され、シールリング43が該スライドリング4
7・48の間に外嵌装着されている。このように構成し
たピストン18により、シリンダチューブ26内がロッ
ド側チャンバ34と、ボトム側チャンバ37の二つの空
間に分割されて両空間の間がシールリング43にて油の
流通を阻止し、ピストン18がシリンダチューブ26内
を往復摺動を可能としている。
には、ポート31・32が形成され、それぞれ、ロッド
側チャンバ34とボトム側チャンバ37への油の供給/
排出を可能としている。そして、シリンダチューブ26
のロッド側チャンバ34の開口は、エンドカバー35で
閉じた構成とする一方、ボトム側チャンバ37は、エン
ドカバー38で閉じた構成としている。
は、クッション機構40が作用する構成となっている。
図2乃至図4に示すごとく、該クッション機構40は、
外周面に複数の環状溝50a・50b・・・(図3)及
びピストンロッド28の軸方向の溝60・60・・・を
形成したクッションプランジャー41を、クッションカ
ラー42(図4)を介してピストンロッド28に外嵌装
着した構成とするもので、クッションプランジャー41
とエンドカバー35との隙間で「絞り」を形成して、ク
ッション効果を呈するものである。
すごとく、クッションプランジャー41は、円筒形状に
構成され、その円筒外周面には、溝深さ・溝幅を異にす
る複数の環状溝が形成されている。本実施例では、外径
を約70mmの円筒形状として、溝深さ及び溝幅を数m
mとした「U」字状の三本の環状溝50b・50c・5
0dが円筒軸方向に数mm間隔で形成されている。さら
に、前記環状溝50b・50c・50dよりも数倍の溝
深さと溝幅を有する「U」字状の一本の環状溝50aが
形成されている。これら環状溝50a・50b・・・の
配置は、クッションプランジャー41の円筒軸方向にお
いて、環状溝50a→環状溝50b→環状溝50c→環
状溝50dとなる順としている。但し、順に溝深さと溝
幅が小さくなるように構成することもできる。そして、
図5に示すように、クッションプランジャー41を装着
する際には、環状溝50aを反ピストン18側として装
着するようにしている。
0a・50b・50c・50dと直交する方向には、複
数の溝60・60・・・が形成され、該溝60・60・
・・は、各環状溝50a・50b・50c・50dと通
じている。溝60・60は、その溝長さを、クッション
プランジャー41の筒高さと略同一としており、また、
その溝幅は、環状溝50a側を広くして、環状溝50b
→環状溝50c→環状溝50d側へ向かうに従って狭く
なるようにしている。本実施例では、二本の溝60・6
0・・・を対向して形成し、その形状は、溝深さ2.5
mmとし、環状溝50a側の円筒面端部での溝幅を9.
3mm、反環状溝50a側の円筒面端部の溝幅を2mm
とする「涙形」としている。
ンジャー41の筒形状外周面角部R1・R2は、曲面を
形成している。
ャー41は、図5に示すごとく、ピストンロッド28に
外嵌装着されたクッションカラー42に、外嵌装着され
る。該クッションカラー42は、図4に示すごとく、円
筒部44の円筒軸方向の一側端部に環状の台座45を外
側方向に突出して、凸形の外観をなすものであり、反台
座45側から、前記クッションプランジャー41を挿嵌
可能として、円筒部44にクッションプランジャー41
を外嵌装着する構成としている。また、台座45の外形
は、クッションプランジャー41の円筒面の外径と同一
とし、クッションプランジャー41が外嵌装着された状
態で、一つの筒形が形成されるようになっている。
面角部R3・R4は、曲面を形成している。この角部R
3の曲面により、クッションプランジャー41がクッシ
ョンカラー42に外嵌装着した状態で、前記クッション
プランジャー41の角部R1とともに、環状溝50eが
形成されるようになっている(図5)。尚、本実施例で
は、クッションプランジャー41と、クッションカラー
42を別体で構成としているが、一つの筒体に、上述し
た全ての溝を加工して、クッションプランジャー41と
して構成することも可能である。
説明する。図5に示すごとく、ピストンロッド28が伸
びることにより、クッションプランジャー41がエンド
カバー35の内周面にさしかかると、ロッド側チャンバ
34とエンドカバー35との間で絞りを形成して、油の
流れが減少する。この際に、前記環状溝50e及び溝6
0・60(図3)に流れ込むことで、絞りが小さくなり
(圧縮力が減少する)、「絞り音」が生ずる事がない。
さらに、ピストンロッド28が延びるに従って、同様に
して、環状溝50a→50b→50c→50dといった
順にエンドカバー35の内周面を摺動することになる
が、この際にも、各環状溝50a・50b・50c・5
0dに流れ込むことで、徐々に絞られるようになり(徐
々に圧縮力が大きくなり)、急激な絞りによる「絞り
音」の発生がない。こうして、「絞り音」が作業時にお
ける騒音となることや、作業者に油圧シリンダの故障、
若しくは、他の機械の故障であるかの疑いを持たせるよ
うな不具合の発生を防止できる。
おいて、急激な絞りが生じないことから、油が低温であ
る場合においても、「絞り音」の発生を防止できる。
0a・50b・50c・50d・50e及び溝60・6
0の形状・寸法・配置は、油圧シリンダ20の仕様によ
って最適なものを選択すればよく、本実施例と必ずしも
同一である必要はない。
ては、ピストンロッド28を最も伸ばす機会が多いた
め、ロッド側チャンバ34のみにクッション機構40を
構成するべく、ピストン18の片側にのみクッションプ
ランジャー41を備えた実施例を示したが、ピストンロ
ッド28を最も縮めた場合においてもクッション機構4
0が作用するように、ピストン18の両側にクッション
プランジャー41を備える構成としてもよい。尚、以上
のクッション機構40は、本実施例のように二つのポー
ト31・32が構成される「復動式」の油圧シリンダ2
0のみならず、一つのポートで構成する「単動式」の油
圧シリンダに適用できることは言うまでもない。
のような効果を奏するのである。すなわち、請求項1の
ごとく、油圧シリンダのクッション機構において、外周
面に複数の環状溝が形成された円筒形状のクッションプ
ランジャーをピストンロッドに外嵌装着する構成とした
ので、ストロークエンドに近づくに従い、前記各環状溝
に流れ込んでポートに至り、作動油の絞りが抑えられ、
「絞り音」が生ずる事がなくなったのである。また、以
上の構成で、作動油の絞りが抑えられることから、油が
低温である場合においても、「絞り音」の発生を防止で
きる。
溝の大きさを、ピストン側に近づくほど小さく構成した
ので、ストロークエンドにおいて、ドレンされる作動油
が徐々に絞られることとなって「絞り音」の発生を防止
することができるのである。
ションプランジャーの外周面に、前記環状溝に直交する
溝を形成したので、作動油の流れがスムースとなり、
「絞り音」の発生を防止することができたのである。
部断面図である。
側面図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 油圧シリンダのクッション機構におい
て、外周面に複数の環状溝が形成された円筒形状のクッ
ションプランジャーをピストンロッドに外嵌装着する構
成としたことを特徴とする油圧シリンダのクッション機
構。 - 【請求項2】 前記環状溝の大きさを、ピストン側に近
づくほど小さく構成したことを特徴とする請求項1に記
載の油圧シリンダのクッション機構。 - 【請求項3】 前記クッションプランジャーの外周面に
は、前記環状溝に直交する溝が形成されることを特徴と
する請求項1又は請求項2に記載の油圧シリンダのクッ
ション機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001204252A JP2003021114A (ja) | 2001-07-05 | 2001-07-05 | 油圧シリンダのクッション機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001204252A JP2003021114A (ja) | 2001-07-05 | 2001-07-05 | 油圧シリンダのクッション機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003021114A true JP2003021114A (ja) | 2003-01-24 |
Family
ID=19040751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001204252A Pending JP2003021114A (ja) | 2001-07-05 | 2001-07-05 | 油圧シリンダのクッション機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003021114A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1845269A1 (de) * | 2006-04-13 | 2007-10-17 | Firma Johann Weiss Machinenbau | Pneumatikzylinder mit Endlagendämpfung sowie Dämpferhülse |
CN104121247A (zh) * | 2014-07-16 | 2014-10-29 | 徐州徐工液压件有限公司 | 液压缸用浮动自调节式组合缓冲结构 |
CN112983924A (zh) * | 2019-12-18 | 2021-06-18 | 比亚迪股份有限公司 | 柱塞缸及车辆 |
-
2001
- 2001-07-05 JP JP2001204252A patent/JP2003021114A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1845269A1 (de) * | 2006-04-13 | 2007-10-17 | Firma Johann Weiss Machinenbau | Pneumatikzylinder mit Endlagendämpfung sowie Dämpferhülse |
CN104121247A (zh) * | 2014-07-16 | 2014-10-29 | 徐州徐工液压件有限公司 | 液压缸用浮动自调节式组合缓冲结构 |
CN112983924A (zh) * | 2019-12-18 | 2021-06-18 | 比亚迪股份有限公司 | 柱塞缸及车辆 |
CN112983924B (zh) * | 2019-12-18 | 2022-05-13 | 比亚迪股份有限公司 | 柱塞缸及车辆 |
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