JP2003009367A - ケーブルリール - Google Patents

ケーブルリール

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JP2003009367A
JP2003009367A JP2001190993A JP2001190993A JP2003009367A JP 2003009367 A JP2003009367 A JP 2003009367A JP 2001190993 A JP2001190993 A JP 2001190993A JP 2001190993 A JP2001190993 A JP 2001190993A JP 2003009367 A JP2003009367 A JP 2003009367A
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rollers
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JP2001190993A
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Tomoyuki Sakata
知之 坂田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブルリールの回転トルクを低減する。 【解決手段】 可動体11と固定体12とで形成される
環状中空部18に、C形状のリング部材14に複数のロ
ーラ15を備えたガイド手段13を配置し、一端を可動
体11に固定すると共に他端を固定体12に固定したフ
ラットケーブル16を、内筒部11aとガイド手段13
との間の内周通路Iと、外筒部21aとガイド手段13
との間の外周通路IIとに、反転通路17を通して反転
して巻き付けているケーブルリール10において、リン
グ部材14に穿設した軸受穴14dに、ローラ15の環
状凹部15aを回転自在に内嵌して取り付け、リング部
材14の内外周端より各ローラ15の最外周部を突出さ
せ、かつ、反転用の第1ローラ15aと第2ローラ15
bとの間のリング部材14の外径を、第1ローラ15a
と第2ローラ15bとを結ぶ接線よりも内側に位置させ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のステアリン
グ装置に装備するケーブルリールに関し、詳しくは、固
定体と可動体とで構成される環状中空部にC形状のガイ
ド手段を配置し、該ガイド手段の両端部間にてフラット
ケーブルを反転させている反転式のケーブルリールにお
いて、滑らかな回転動作を実現するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、ステアリングコラム側に固定され
る固定体と、ステアリングシャフト側に固定される可動
体とにより形成される環状中空部にフラットケーブルを
反転させて収容したケーブルリールにおいて、該フラッ
トケーブルの回転ガイド手段としてC形状のリング部材
に複数のローラを設けたものを環状中空部に回転自在に
収容したものが提供されている。
【0003】この種のケーブルリールとして、図7に示
すような、可動体2と固定体3との間の環状中空部S
に、C形状のリング部材4に複数のローラ5を取り付け
たガイド手段6を収容し、反転通路8を通したフラット
ケーブル7を可動体2とガイド手段6との間の内周通路
に巻き付ける一方、固定体3とガイド手段6との間の外
周通路には逆方向にフラットケーブル7を巻き付ける反
転式のケーブルリール1が提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ケーブルリ
ール1の可動体2の回転位置としては、自動車が直進す
るハンドル状態である中立位置にて長期保存されること
が殆どである。ケーブルリール1の周辺環境が高温・高
湿になると、フラットケーブル7は導体を接着層付き絶
縁樹脂フィルムでラミネートされていることもあって、
上記中立位置におけるフラットケーブル7の反転部に曲
げ癖がつきやすい。
【0005】上記中立位置にて反転部であった曲げ癖部
7aが上記外周通路に送り出された場合、固定体3の外
筒部に沿うように上記外周通路を回転するはずのフラッ
トケーブル7がリング部材4に近づいてしまい、リング
部材14の外径が円形状で各ローラ5間を結ぶ接線より
も外側に位置しているため、フラットケーブル7とリン
グ部材4とが接触してしまうこととなる(図中A)。す
ると、フラットケーブル7とリング部材4との摩擦抵抗
が発生するので、フラットケーブル7とガイド手段6と
の速度差をローラ5で受け流しにくくなり、ケーブルリ
ール1の回転トルクの増大を招く問題がある。
【0006】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、フラットケーブルの回転運動を規制するガイド手段
を改良し、ケーブルリールの回転トルクを低減すること
を課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1の発明として、筒状の固定体と可動体とを組み
合わせて、フラットケーブル収容室となる環状中空部を
囲む外筒部、内筒部、底板部および天板部とを構成し、
上記環状中空部にC形状のリング部材と該リング部材に
間隔をあけて回転自在に支持される複数のローラとから
なるガイド手段を配置し、一端を上記可動体に固定する
と共に他端を上記固定体に固定したフラットケーブル
を、上記内筒部と上記ローラとの間の内周通路と、上記
外筒部と上記ローラとの間の外周通路とに、上記リング
部材に切り欠いた反転通路を通して反転して巻き付けて
いるケーブルリールにおいて、上記リング部材に周方向
に間隔をあけて穿設した軸受穴に、上記各ローラの軸線
方向中間部に設けた環状凹部を回転自在に内嵌して取り
付け、これら各ローラの最外径寸法よりも上記リング部
材の幅を小さくしてリング部材の内外周端より各ローラ
の最外周部を突出させ、かつ、上記反転通路に接する位
置でリング部材に取り付ける反転用の第1ローラと、該
第1ローラと隣接する第2ローラとの間のリング部材の
外径を、第1ローラと第2ローラとを接線で結んだライ
ンよりも内側に位置させていることを特徴とするケーブ
ルリールを提供している。
【0008】上記フラットケーブルの上記反転通路に存
在する部分が曲げ癖部となるが、上記可動体が回転して
フラットケーブルが上記外周通路へ送り出されると、上
記第1ローラの外側に上記曲げ癖部が移動する。その
際、上記曲げ癖部の両端がガイド手段に近づく方向に曲
げ癖が付いているため、上記リング部材の第1ローラと
第2ローラとの間の部分に接触しようとする。しかし、
該部分の外径を第1ローラと第2ローラとを結んだ接線
よりも内側に位置させているので、接触が起こりにくく
なり、フラットケーブルとガイド手段の速度差を効果的
にローラで受け流すことができ、回転トルクの低減を図
ることができる。
【0009】なお、上記曲げ癖部が上記第1ローラの外
側を移動している時には、上記曲げ癖部の一端側は大き
な空間である反転通路にまだ存在していることから、自
由な状態で曲げ癖形状を維持し易くなっているので、リ
ング部材のうち反転空間直後の部分のみをフラットケー
ブルと接触しないようにするだけでも、効果的に回転ト
ルクを低減できる。
【0010】また、上記構成によると、リング部材はロ
ーラの中間部分に配置されるので、フラットケーブルの
ガイド手段はローラの厚さ(高さ)のみとなり、製品の
薄型化を図ることができる。
【0011】上記反転用の第1ローラと反転通路を挟ん
で対向するリング部材の他端縁は円弧状に窪ませ、か
つ、この他端縁のリング部材には反転通路端から間隔を
あけて第3ローラを取り付け、この第3ローラと上記他
端縁との間でのリング部材の外径を、第3ローラと反転
通路を通るフラットケーブルの反転部とを接線で結んだ
ラインよりも内側に位置させていると好ましい。
【0012】上記第3ローラと第1ローラとの間の外周
通路を通過するフラットケーブルが上記曲げ癖のため上
記外筒部の内周壁に沿わずに通過する場合は、フラット
ケーブルの別の部位である反転部と第3ローラとが支点
となり直線状に通過することとなるが、上記リング部材
の他端縁と第3ローラとの間の部分の外径を、上記第3
ローラと上記反転部とを結んだ接線よりも内側に位置さ
せることで、フラットケーブルとリング部材との接触を
防ぐことができ、回転トルクを低減することができる。
また、上記リング部材の他端縁を円弧状とすることで半
円状に反転するフラットケーブルの反転部が当接した場
合にも、引っ掛かることなく滑らかにガイドできる。
【0013】上記リング部材の外径を、全ての隣接する
ローラ間で、該隣接するローラを接線で結んだラインよ
りも内側に位置させているとさらに好適である。上記曲
げ癖部が上記外周通路を通過する場合、外筒部の内周壁
と上記ローラとの間にて規制されながら回転するが、リ
ング部材のうち反転通路近傍の部位だけでなく、全周に
わたりその外径を隣接するローラ間の接線より内側に位
置させることで、フラットケーブルとリング部材の接触
を確実に防ぐことができ、回転トルクをより確実に低減
することができる。
【0014】また、第2の発明として、筒状の固定体と
可動体とを組み合わせて、フラットケーブル収容室とな
る環状中空部を囲む外筒部、内筒部、底板部および天板
部とを構成し、上記環状中空部にC形状のリング部材と
該リング部材に間隔をあけて回転自在に支持される複数
のローラとからなるガイド手段を配置し、一端を上記可
動体に固定すると共に他端を上記固定体に固定したフラ
ットケーブルを、上記内筒部と上記ローラとの間の内周
通路と、上記外筒部と上記ローラとの間の外周通路と
に、上記リング部材に切り欠いた反転通路を通して反転
して巻き付けているケーブルリールにおいて、上記リン
グ部材に周方向に間隔をあけて穿設した軸受穴に、上記
各ローラの軸線方向中間部に設けた環状凹部を回転自在
に内嵌して取り付け、これら各ローラの最外径寸法より
も上記リング部材の幅を小さくしてリング部材の内外周
端より各ローラの最外周部を突出させ、かつ、上記隣接
するローラ間のリング部材の外周位置に、フラットケー
ブルが当たると内側に変形する弾性バネ部を設けている
ことを特徴とするケーブルリールを提供している。
【0015】上記フラットケーブルに付いた曲げ癖部の
影響により、上記外周通路を通過するフラットケーブル
が屈曲して各ローラ間のリング部材に接触した場合に、
上記弾性バネ部が内側に変形してリング部材の抗力を和
らげることにより、該抗力との比例関係にある摩擦抵抗
が低減され、回転トルクの低減を図ることができる。
【0016】上記第1または第2の発明のいずれの場合
にも、上記リング部材により上記各ローラを軸線方向を
傾斜させて取り付け、各ローラの外筒側下端エッジを底
板に当接させると共に内筒側の下端エッジあるいは内筒
側の周面をフラットケーブルに当接させているとさらに
好ましい。
【0017】上記ローラを傾斜させることでローラと他
の部材との接触が点接触となり、摩擦抵抗を低減するこ
とができる。また、回転物である上記フラットケーブル
とはローラの内筒側にて接触し、固定物である固定体と
はローラの外筒側にて接触する。よって、上記2つの接
触位置は軸対称となるので上記ローラはスムーズに、か
つ、安定して回転し、回転トルクの不規則な変動も低減
することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1乃至図3は第1実施形態のケー
ブルリール10を示す。第1実施形態のケーブルリール
10は、外枠21と底板22とで外筒を構成している固
定体12と、内筒となる可動体11とが相対的に回転可
能に連結されている。
【0019】可動体11は、内筒部11aと、内筒部1
1aの上端よりつば状に突出した環状の第1天板部11
cと、第1天板部11cの内筒部11a側に設けた環状
溝部11dと、内筒部11aの上端より上方に突設した
コネクタ収容部11bを備えている。固定体12の外枠
21は、外筒となる外筒部21aと、外筒部21aの上
端付近より内方に突出した環状の第2天板部21cと、
外筒部21aの外面より下方に突設したコネクタ収容部
21bとを備えている。底板22は、ケーブルリール1
0の底板部となる環状板であり、外枠21とロック固定
している。底板22の上面には、弾性シートに滑性フィ
ルムを付着した滑性シート23を貼着している。
【0020】可動体11と固定体12との間に形成され
た環状中空部18に収容されるガイド手段13は、糸巻
き形状のローラ15の環状凹部15aをC形状のリング
部材14の軸受穴14dに回転自在に内嵌しており、ロ
ーラ15は所要の間隔をあけて6つ取り付けていると共
に、ローラ15の最外周部をリング部材14の内外周端
より突出させている。
【0021】さらに、図3に示すように、反転通路17
に接する位置でリング部材14の端部に取り付ける反転
用の第1ローラ15aと、第1ローラ15aに隣接する
第2ローラ15bとの間のリング部材14を細幅部14
aとして、第1ローラ15aと第2ローラ15bとを結
んだ接線Lより内側に位置させている。本実施形態で
は、リング部材14の各ローラ15の間に位置する区間
のうち、上記第1ローラ15aと第2ローラ15bとの
間の区間と該区間に隣接する区間との2区間を細幅部1
4aとし、残りの区間を太幅部14bとしている。な
お、第1ローラ15aと反転通路17を挟んで対向する
リング部材の他端縁14cは円弧状に窪ませている。
【0022】環状中空部18の内部には、一端のコネク
タ19を可動体11のコネクタ収容部11bに嵌合させ
たフラットケーブル16を、ガイド手段13の内周側と
可動体11の内周壁11aの外周面との間の内周通路I
に巻き付けており、フラットケーブル16の中間部分を
反転部16aとしてガイド手段13の両端部間である反
転通路17を通して半円状に巻き方向を反転させ、ガイ
ド手段13の外周側と外筒部21aの内周面との間の外
周通路IIにて逆方向に巻回し、他端のコネクタ20を
外枠21のコネクタ収容部21bに収容している。
【0023】次に、ケーブルリール10の回転動作につ
いて説明する。ステアリングシャフト(図示せず)の回
転操作により、可動体11が一方向(時計回転方向)に
回転されるとフラットケーブル16が巻締められ、外周
通路IIのフラットケーブル16が、反転通路17を折
り返し状に通過して、内周通路Iに巻き巻き付けられ
る。一方、可動体11を逆方向(反時計方向)に回転す
るとフラットケーブル16は巻き戻され、内周通路Iの
フラットケーブル16が反転通路17を折り返し状に通
過して外周通路IIに送り出される。
【0024】ケーブルリール10の周辺環境が高温・高
湿となることにより、フラットケーブル16には反転通
路17にて半円状に曲げ癖がついてしまう。よって、そ
の曲げ癖部16aが、外周通路IIに送り出されると、
図1に示すように、近傍のフラットケーブル16は外筒
部21aの内周壁に沿わずにリング部材14側を通過し
てしまうが、リング部材14の当該箇所を細幅部14a
として、その外径を第1ローラ15aと第2ローラ15
bとの接線より内側に位置させているので、フラットケ
ーブル16がリング部材14に接触せず、ケーブルリー
ル10の回転トルクを低減することができる。
【0025】図4は第2実施形態を示す。第1実施形態
との相違点は、リング部材25の各ローラ15間に位置
する部位を、全区間とも細幅としている点である。
【0026】リング部材25の外周形状を略六角形とし
て、その一部を切り欠いて反転通路17とすると共に、
リング部材25の内周形状は円形状として各ローラ15
の最内面よりも突出しないように内側に位置させてい
る。また、反転用の第1ローラ15aと反転通路17を
介して対向するリング部材25の他端縁25cから間隔
をあけて第3ローラ15cを取り付けており、第3ロー
ラと他端縁25cとの間であるリング部材25の他端部
25bの外径は、フラットケーブル16の反転部16b
と第3ローラ15cとの最外端を結んだ接線L’よりも
内側に位置させており、残りの各辺の外径は各ローラ1
5の最外面を結ぶ接線Lよりも内側に位置させている。
【0027】上記構成により、フラットケーブルとリン
グ部材の接触を全周にわたり防ぐことができ、回転トル
クをより確実に低減することができる。なお、他の構成
は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0028】図5は第3実施形態を示す。第1実施形態
との相違点は、リング部材26のローラ15間に位置す
る区間を細幅とする代わりに、全区間の外周位置に弾性
バネ部26aを設けている点である。
【0029】リング部材26はC形状とし、その内周形
状は円形状として各ローラ15よりも突出しないように
位置させていると共に、各ローラ15間の外周位置には
弾性バネ部26aを設けている。弾性バネ部26aは開
口部26a−3を穿設して薄肉のバネ部26a−1を形
成しており、バネ部26a−1の両サイドには窪み部2
6a−2を設けることで、より撓み易くしている。
【0030】上記構成とすることで、外周通路に存在す
るフラットケーブル16がリング部材26に接触した場
合、弾性バネ部26aが内方へ撓むことにより、リング
部材26の抗力が低減され、摩擦抵抗を低減することが
できる。なお、他の構成は第1実施形態と同様のため説
明を省略する。
【0031】図6は第4実施形態である。第1実施形態
との相違点は、各ローラ15の軸線を傾斜させている点
である。
【0032】リング部材14’の軸受穴14d’は、そ
の軸線Cが上方で外径に向くようにリング部材14’の
法線より傾斜させており、この傾斜した軸受穴14d’
にローラ15の環状凹部15aを内嵌した状態で環状中
空部24に収容すると、ローラ15の軸線が傾斜し、ロ
ーラ15の外筒側下端エッジが底板22とP1で点接触
し、かつ、ローラ15の内筒側下端エッジが内周通路I
を通るフラットケーブル16とP2で点接触する。よっ
て、ローラ15の底板22およびフラットケーブル16
との接触面積が低減され、摩擦抵抗が低減される。
【0033】さらに、ローラ15が固定物である底板2
2と接触する点P1を、回転物であるフラットケーブル
16と接触する点P2とを軸対称位置としているため、
あたかも、ドラム缶を傾けて転がすときのように安定し
てローラ15は回転し、回転トルクの不規則な変動も低
減することができる。なお、他の構成は第1実施形態と
同様のため説明を省略する。
【0034】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、上記フラットケーブルの上記外周通路への送
り出し動作において、上記反転部直後に位置する第1ロ
ーラと第2ローラとの間の上記リング部材の外径を第1
ローラと第2ローラとを結んだ接線よりも内側に位置さ
せることで、フラットケーブルに曲げ癖部があってもリ
ング部材と接触せず、回転トルクを低減できる。また、
上記リング部材の上記他端縁と上記第3ローラとの間の
部位の外径を、上記フラットケーブルの反転部と上記第
3ローラとを結んだ接線よりも内側に位置させること
で、リング部材との接触を防ぐことができ、回転トルク
を低減できる。さらに、各ローラ間の上記リング部材の
全ての外径を、各ローラ間の接線よりも内側に位置させ
ると、フラットケーブルとリング部材の接触を全周にわ
たり防ぐことができるので、より確実に回転トルクを低
減できる。
【0035】また、各ローラ間のリング部材の外周位置
に弾性バネ部を設けて、フラットケーブルが接触した際
に内側に変形させることで、リング部材の抗力を和らげ
て摩擦抵抗を低減でき、回転トルクが低減される。ま
た、上記ローラを傾斜させることでローラと他の部材と
の接触が点接触となり、摩擦抵抗を低減することができ
ると共に、フラットケーブルとの接触点と固定体との接
触点は軸対称となるので上記ローラはスムーズに、か
つ、安定して回転し、回転トルクの不規則な変動も低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のケーブルリールの水
平断面図である。
【図2】 第1実施形態のケーブルリールの垂直断面図
である。
【図3】 第1実施形態のガイド手段の平面図である。
【図4】 第2実施形態のガイド手段の平面図である。
【図5】 第3実施形態のガイド手段の平面図である。
【図6】 第4実施形態のケーブルリールの垂直断面図
である。
【図7】 従来のケーブルリールの水平断面図である。
【符号の説明】
10 ケーブルリール 11 可動体 12 固定体 13 ガイド手段 14、25、26 リング部材 14a 細幅部 14d 軸受穴 15 ローラ 15a 環状凹部 16 フラットケーブル 16a 曲げ癖部 17 反転通路 18 環状中空部 26a 弾性バネ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂田 知之 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 Fターム(参考) 3D030 DB25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の固定体と可動体とを組み合わせ
    て、フラットケーブル収容室となる環状中空部を囲む外
    筒部、内筒部、底板部および天板部とを構成し、上記環
    状中空部にC形状のリング部材と該リング部材に間隔を
    あけて回転自在に支持される複数のローラとからなるガ
    イド手段を配置し、一端を上記可動体に固定すると共に
    他端を上記固定体に固定したフラットケーブルを、上記
    内筒部と上記ローラとの間の内周通路と、上記外筒部と
    上記ローラとの間の外周通路とに、上記リング部材に切
    り欠いた反転通路を通して反転して巻き付けているケー
    ブルリールにおいて、 上記リング部材に周方向に間隔をあけて穿設した軸受穴
    に、上記各ローラの軸線方向中間部に設けた環状凹部を
    回転自在に内嵌して取り付け、これら各ローラの最外径
    寸法よりも上記リング部材の幅を小さくしてリング部材
    の内外周端より各ローラの最外周部を突出させ、かつ、 上記反転通路に接する位置でリング部材に取り付ける反
    転用の第1ローラと、該第1ローラと隣接する第2ロー
    ラとの間のリング部材の外径を、第1ローラと第2ロー
    ラとを接線で結んだラインよりも内側に位置させている
    ことを特徴とするケーブルリール。
  2. 【請求項2】 上記反転用の第1ローラと反転通路を挟
    んで対向するリング部材の他端縁は円弧状に窪ませ、か
    つ、 この他端縁のリング部材には反転通路端から間隔をあけ
    て第3ローラを取り付け、この第3ローラと反転通路端
    までのリング部材の外径を、第3ローラと反転通路を通
    るフラットケーブルの反転部とを接線で結んだラインよ
    りも内側に位置させている請求項1に記載のケーブルリ
    ール。
  3. 【請求項3】 上記リング部材の外径は、全ての隣接す
    るローラ間で、該隣接するローラを接線で結んだライン
    よりも内側に位置させている請求項1または請求項2に
    記載のケーブルリール。
  4. 【請求項4】 筒状の固定体と可動体とを組み合わせ
    て、フラットケーブル収容室となる環状中空部を囲む外
    筒部、内筒部、底板部および天板部とを構成し、上記環
    状中空部にC形状のリング部材と該リング部材に間隔を
    あけて回転自在に支持される複数のローラとからなるガ
    イド手段を配置し、一端を上記可動体に固定すると共に
    他端を上記固定体に固定したフラットケーブルを、上記
    内筒部と上記ローラとの間の内周通路と、上記外筒部と
    上記ローラとの間の外周通路とに、上記リング部材に切
    り欠いた反転通路を通して反転して巻き付けているケー
    ブルリールにおいて、 上記リング部材に周方向に間隔をあけて穿設した軸受穴
    に、上記各ローラの軸線方向中間部に設けた環状凹部を
    回転自在に内嵌して取り付け、これら各ローラの最外径
    寸法よりも上記リング部材の幅を小さくしてリング部材
    の内外周端より各ローラの最外周部を突出させ、かつ、 上記隣接するローラ間のリング部材の外周位置に、フラ
    ットケーブルが当たると内側に変形する弾性バネ部を設
    けていることを特徴とするケーブルリール。
  5. 【請求項5】 上記リング部材により上記各ローラを軸
    線方向を傾斜させて取り付け、各ローラの外筒側下端エ
    ッジを底板に当接させると共に内筒側の下端エッジある
    いは内筒側の周面をフラットケーブルに当接させている
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のケーブル
    リール。
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