JP2003007327A - 蓄電システム - Google Patents

蓄電システム

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JP2003007327A
JP2003007327A JP2001191215A JP2001191215A JP2003007327A JP 2003007327 A JP2003007327 A JP 2003007327A JP 2001191215 A JP2001191215 A JP 2001191215A JP 2001191215 A JP2001191215 A JP 2001191215A JP 2003007327 A JP2003007327 A JP 2003007327A
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Japan
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electricity
electrolytic solution
cell
supply
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Application number
JP2001191215A
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English (en)
Inventor
Shuji Sugiura
修史 杉浦
Shinji Miura
晋司 三浦
Kosuke Nishihata
康介 西端
Naoto Sumi
直人 隅
Nobuyuki Tokuda
信幸 徳田
Masayuki Furuya
昌之 古家
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Kansai Electric Power Co Inc
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Kansai Electric Power Co Inc
Takenaka Komuten Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力負荷平準化・停電時の電源確保を叶える
上で、蓄電池の小型化を図りながら、より設備コストの
低減化を図る。 【解決手段】 電気供給系1と電気需要系2との間に、
レドックスフロー電池で構成した蓄電池3を設け、レド
ックスフロー電池の電解液を収容自在な電解液収容部5
を設け、充電・放電自在なセル部Xの複数を、電解液収
容部5と電解液が連通自在な状態に設け、各セル部Xと
電解液収容部5との間で電解液を流通駆動自在な送液手
段を設け、複数のセル部Xの内の少なくとも一部のセル
部Xを、電気供給系1に接続する充電状態と、電気需要
系2に接続する放電状態との何れかの状態に各別に切替
操作自在な接続切替機構Yを設け、接続切替機構Yによ
って切り替える充電状態のセル部Xと、放電状態のセル
部Xとの割合を変更自在な割合変更手段Zを設けてあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気供給系(例え
ば、電力会社からの交流電源)と電気需要系(例えば、
電気機器)との間に、前記電気供給系からの電気を充電
自在で、充電した電気を前記電気需要系に放電自在な蓄
電池を備えた蓄電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、日本における電力需要は、季節や
時間帯によって大きく上下しており、特に、夏期の昼間
は、冷房などの空調需要の急増を主要因として電力需要
がピークに達し、夜間や、他の季節の電力需要と大きな
差が生じている。従って、このピーク時の電力供給を賄
える能力を備えた電力供給設備を確保する必要があるも
のの、そのために発電所を増設したり、老朽化した発電
所を維持すれば、ピーク時以外での設備稼働率が低くな
り、発電コストが割高となる。そこで、蓄電池を備えた
蓄電システムを用い、電力需要の少ない夜間などの時間
帯に電力を貯蔵し、その電気を需要のピークである昼間
に使うことで「電力負荷平準化」を目指す技術が発展し
てきた。これらの技術の発展によって、発電・送配電設
備の高効率な運用を叶えることが可能となってきた。ま
た、蓄電池を用いることによって、停電時の電源確保を
も図ることが可能となる。
【0003】従来、この種の蓄電システムとしては、図
7に示すように、蓄電池として、電源(電気供給系に相
当)1と電気機器設備(電気需要系に相当)2との間
に、電源1からの電気を充電自在で、充電した電気を前
記電気機器設備2に放電自在な蓄電池3を備えたものが
あり、この蓄電池3としては、夜間に充電し、昼間に放
電する関係上、可逆性を有するものが必要で、例えば、
亜鉛臭素電池や、ナトリウムイオウ電池や、レドックス
フロー電池がその候補として挙げられる。そして、電源
1から蓄電池3への充電回路20と、蓄電池3から電気
機器設備2への放電回路21とは、切替によって何れか
一方の回路20・21が連通状態となるように構成され
ていた。即ち、夜間には、蓄電池3に電源1からの充電
回路20のみが接続される一方、昼間には、蓄電池3に
電気機器設備2への放電回路21のみが接続されるよう
に切替操作される構成であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の蓄電シ
ステムによれば、使用する蓄電池によっては、活物質が
電極そのものであり、充電時に電極そのものが電解液に
溶出して減ってしまうものがあり、電池としての性能を
維持するためには、溶出によって減った電極を析出によ
って戻す必要があることから充電と放電とを交互に繰り
返す必要があった。また、このような心配のないレドッ
クスフロー電池においても、上述の通り、電源から蓄電
池への充電回路と、蓄電池から電気機器設備への放電回
路とは、切替によって何れか一方の回路が連通状態とな
るように構成されていた。従って、従来の蓄電システム
においては、夜間の充電時には、蓄電池の放電は実施不
可能であり、逆に、昼間の放電時には、蓄電池への充電
は実施不可能であった。そこで、昼夜での電力の平準化
を目指す目的で蓄電システムを使用するには、昼間のピ
ーク時の電力を賄えるだけの電気容量を蓄電池に備えさ
せる必要があり、蓄電池の容量が大型化するという問題
点があり、設備コストも高くつき易かった。
【0005】この問題点を解消するものとしては、蓄電
池をレドックスフロー電池で構成すると共に、前記電気
供給系からの電気を電解液に充電する専用の充電セル部
と、充電セル部で充電された電解液から電気を前記電気
需要系に放電する専用の放電セル部とを各別に設けて、
電解液を相互に流通させることで充電と放電とを併行し
て実施できるようにすることが考えられる。そうするこ
とによって、放電時にも充電することが可能となるか
ら、蓄電池の容量を抑えることができるようになる。し
かし、所定の電力量を蓄えるためには、充電セル部も、
放電セル部も、それに見合った数を用意する必要があ
り、設備コストの低減化としては、未だ解決できない問
題が残った。
【0006】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、電力負荷平準化・停電時の電源確保を叶える上
で、蓄電池の小型化を図りながら、より設備コストの低
減化をも図ることが可能な蓄電システムを提供するとこ
ろにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の特徴構
成は、図2・3・6に例示するごとく、電気供給系1と
電気需要系2との間に、前記電気供給系1からの電気を
充電自在で、充電した電気を前記電気需要系2に放電自
在な蓄電池3を備えた蓄電システムにおいて、前記蓄電
池3をレドックスフロー電池で構成し、前記レドックス
フロー電池の電解液4を収容自在な電解液収容部5を設
け、前記電気供給系1からの電気を電極に印可すること
で電解液4に充電自在で、且つ、電極に前記電気需要系
2を電気的に接続することで前記電解液4に充電した電
気を前記電気需要系2に放電自在なセル部Xの複数を、
前記電解液収容部5と前記電解液4が連通自在な状態に
設け、前記各セル部Xと前記電解液収容部5との間で前
記電解液4を流通駆動自在な送液手段8を設け、前記複
数のセル部Xの内の少なくとも一部のセル部Xを、前記
電気供給系1に接続する充電状態と、前記電気需要系2
に接続する放電状態との何れかの状態に各別に切替操作
自在な接続切替機構Yを設け、前記接続切替機構Yによ
って切り替える充電状態のセル部Xと、放電状態のセル
部Xとの割合を変更自在な割合変更手段Zを設けてある
ところにある。
【0008】請求項1の発明の特徴構成によれば、蓄電
池に使用したレドックスフロー電池の特徴(活物質が電
解液であり、長時間継続して充電(又は、放電)しても
電極の消耗の心配がない)を有効に利用することがで
き、その結果、電気供給系からの電気を電極に印可した
セル部において充電を実施しながら、同時に、電極に電
気需要系を電気的に接続したセル部で放電することが可
能となる。即ち、電気供給系からの電気をセル部によっ
て充電した状態の電解液を、前記送液手段によって前記
電解液収容部に収容したり、そのまま別のセル部に送液
して、電解液に充電された電気をそこから電気需要系に
放電したりすることができる。そして、セル部で電気を
放電した後の電解液は、再び、別のセル部に戻されて充
電させることで、充電・放電を並行して継続的に実施す
ることが可能となる。従って、例えば、電力需要の少な
い夜間に、昼間に必要な電力量のすべてを蓄電池に充電
しておかなくても、昼間の放電時にも、蓄電池に充電す
ることが可能となり、蓄電池の充電容量を少なくするこ
とができ、蓄電システムの小型化を図ることが可能とな
る。そして、接続切替機構、及び、割合変更手段を設け
てあることによって、複数のセル部の内の少なくとも一
部のセル部は、充電状態と放電状態とにきり替えること
が可能となり、それらのセル部に関しては、充電・放電
の兼用化を図ることができるわけであるから、設備コス
トの低減化を図ることができる。更には、設備を拡張し
なくても、充電状態と放電状態とにきり替えるセル部の
数を調整することによって、単位時間あたりの充電量、
放電量を大きくしたり小さくしたりコントロールするこ
とが可能となる。また、全てのセル部を、充電状態(又
は、放電状態)に切り替えて用いることも可能である。
また、充電・放電の切替は自由に行うことが可能である
から、昼夜による切替以外にも、電力単価の安い時間帯
に充電したり、或いは、電力自由化に伴う売買市場での
電力単価にリアルタイムに対応して充電・放電を切り替
える等、様々な使用形態をとることが可能となる。
【0009】請求項2の発明の特徴構成は、図2〜4・
図6に例示するごとく、前記電気供給系1は、交流電源
で、前記セル部Xの前記電気供給系1側に、前記電気供
給系1からの交流電気を直流電気に変換自在なコンバー
タ9を設けてあるところにある。
【0010】請求項2の発明の特徴構成によれば、請求
項1の発明による作用効果を叶えることができるのに加
えて、交流電源からの電気が、電圧や周波数の不安定な
状態の交流電気であっても、前記コンバータによって直
流電気に変換して、当該蓄電池に充電することによっ
て、電圧(又は、電圧や周波数)の安定した電気として
放電することが可能となり、特別に定電圧装置(又は、
定電圧定周波数装置)を設置しなくても高品質な電気の
供給ができるようになる。従って、電気需要系での使用
電気機器設備が、安定した電圧(又は、電圧や周波数)
が求められるようなもの(例えば、IT関連機器)であ
っても、好ましい状態に動作させることが可能となる。
【0011】請求項3の発明の特徴構成は、図2〜4・
図6に例示するごとく、前記セル部Xの前記電気需要系
2側に、前記蓄電池3からの直流電気を前記電気需要系
2に供給自在な直流供給部10と、前記蓄電池3からの
直流電気をインバータ11を介して交流電気に変換して
前記電気需要系2に供給自在な交流供給部12との内、
少なくとも一方の供給部を設けてあるところにある。
【0012】請求項3の発明の特徴構成によれば、請求
項1又は2の発明による作用効果を叶えることができる
のに加えて、前記直流供給部を設けてあれば、特別に定
電圧装置を設置しなくても、電圧の安定した高品質の直
流電気を電気需要系に供給することができる他、前記交
流供給部を設けてあれば、特別に定電圧定周波数装置を
設置しなくても、電圧や周波数の安定した高品質の交流
電気を電気需要系に供給することができる。そして、直
流供給部と交流供給部との両方を設けてあれば、高品質
な直流電気と交流電気の両方を電気需要系に各別に供給
することが可能となる。従って、電気需要系での使用電
気機器設備が、安定した電圧(又は、電圧や周波数)が
求められるようなもの(例えば、IT関連機器)であっ
ても、好ましい状態に動作させることが可能となる。
【0013】尚、上述のように、図面との対照を便利に
するために符号を記したが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の
符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示してい
る。
【0015】図1は、本発明の蓄電システムの一実施形
態を組み込んだ建物Bを示すものである。
【0016】ここで説明する蓄電システムSは、電力会
社からの交流電源(電気供給系に相当)1をもととし
て、建物Bに設置された各機器設備(電気需要系に相
当)2を作動できるように構成してあり、前記交流電源
1と前記機器設備2との間に、蓄電池3を介在させて構
成してある。尚、建物B内での交流電源1から前記各機
器設備2への配電経路は、当該蓄電システムSを経由す
る状態と、蓄電システムSを経由しないで接続される状
態とに切替自在に構成してある。従って、例えば、前記
蓄電システムSのメンテナンス時には、上述のように、
配電経路が蓄電池3を経由しない状態に切り替えて、メ
ンテナンス作業を実施することができる。
【0017】前記機器設備2には、交流電気を使用する
交流機器設備2aと、直流電気を使用する直流機器設備
2bとがある。前記交流機器設備2aとしては、熱源、
産業用生産機器、ポンプ、ファン、その他、類する交流
モータ及びヒータ、照明、コンセント、通信・情報機器
等があり、前記直流機器設備2bとしては、熱源、産業
用生産機器、ポンプ、ファン、その他、類する直流モー
タ及びヒータ、照明、コンセント、通信・情報機器等が
ある。上述の各機器設備の内、特に、通信・情報機器、
微細または高速製造する産業用生産機器に関しては、供
給される電気の電圧、又は、電圧と周波数の変動が不安
定になると、動作上好ましくなく、安定した電気の供給
が必要条件となっている。
【0018】前記蓄電池3は、図2〜4に示すように、
バナジウム電解液(電解液の一例)4を使用したレドッ
クスフロー電池3Aで構成してあり、そのレドックスフ
ロー電池3Aの前記電解液4を収容自在な電解液収容部
5を設け、前記交流電源1からの電気を電極に印可する
ことで前記電解液4に充電自在で、且つ、電極に前記機
器設備2を電気的に接続することで前記電解液4に充電
した電気を前記機器設備2に放電自在な複数のセル部X
を、前記電解液収容部5と電解液4が連通自在な状態に
設け、前記各セル部Xと前記電解液収容部5との間で前
記電解液4を流通駆動自在なポンプ(送液手段に相当)
8を設け、前記複数のセル部Xを、前記交流電源1に接
続する充電状態と、前記機器設備2に接続する放電状態
との何れかの状態に各別に切替操作自在な接続切替機構
Yを設け、前記接続切替機構Yによって切り替える充電
状態のセル部Xと、放電状態のセル部Xとの割合を変更
自在なスイッチ盤(割合変更手段に相当)Zを設けて構
成してある。因みに、前記バナジウム電解液4は、例え
ば、硫酸、バナジウムの水溶液で構成される。
【0019】また、蓄電池3の具体的な接続は、図2・
3に示すように、各セル部Xの電極には、それぞれ接続
切替機構Yが電気的に接続してあり、各接続切替機構Y
は、交流電源1とセル部Xとを導通させる充電状態、機
器設備2とセル部Xとを導通させる放電状態、交流電源
1・機器設備2共に絶縁された絶縁状態との何れかの状
態に各別に切替自在に構成してある。また、前記スイッ
チ盤Zによれば、前記各接続切替機構Yを前記各状態
(充電状態・放電状態・絶縁状態)の何れかの状態に各
別に切換操作することができる。従って、複数のセル部
Xの内の一部を、前記充電状態に切り替えた充電セル部
6とし、別の一部を、前記放電状態に切り替えた放電セ
ル部7とすることが可能である。勿論、絶縁状態に切り
替えることも可能である。また、充電セル部6と放電セ
ル部7との比率も、自由に変更操作することが可能であ
る。そして、各接続切替機構Yの交流電源1側には、交
流電源1からの交流電気を直流電気に変換するコンバー
タ9が接続してあり、各接続切替機構Yの機器設備2側
には、蓄電池3からの直流電気を交流電気に変換するイ
ンバータ11を接続してある。従って、コンバータ9で
交流から直流に変換された電気は、充電セル部6で電解
液4に充電されると共に、その電解液4が放電セル部7
に送られることで放電セル部7から放電され、下流側に
備えた直流機器設備2b、又は、交流機器設備2a、又
は、それら何れにも安定した電気を供給することができ
るものである。因みに、前記放電セル部7からは、直流
の電気が放電されるから、そのままの状態で直流機器設
備2bに直流電気を供給できると共に、前記インバータ
11を通すことによって交流電気に変換することができ
るから、インバータ11の下流側の交流機器設備2aに
交流電気を供給することができる。図中の10を直流供
給部といい、図中の12を交流供給部という。
【0020】次に、前記レドックスフロー電池3Aの充
電・放電メカニズムについて説明する。レドックスフロ
ー電池3Aは、バナジウム電解液4のバナジウムイオン
相互間の電子の移動によって充電・放電できるものであ
る。前記充電セル部6、及び、前記放電セル部7は、上
述の通り、スイッチ盤Zによる切替状態によって名前が
変わり、それぞれ同様の構造であるセル部Xから構成し
てある。詳細は、図5に示すような電池単セル13の複
数を直列連結して構成してある。因みに、前記電池単セ
ル13は、板状を呈しており、双極板を一体化した一対
のフレーム13aと、一対の電極13bと、両電極13
b間に配置された隔膜13cとから構成してある。ま
た、レドックスフロー電池3Aの起電力は電池単セル1
3の数に比例して増大し、電流は電池単セル13の面積
に比例して増大する。また、充電量は、前記電解液収容
部5の容量に比例して増大する。
【0021】前記充電セル部6の両電極6A・6Bに、
前記コンバータ9によって直流変換された直流電気を印
可することで充電される。図4に示すように、充電時に
は、負電極6Bから正電極6Aに電流が流れる。即ち、
正電極6Aから負電極6Bに電子が移動する。そのた
め、充電セル部6の正電極6Aでは、4価のバナジウム
イオンが電子を一つ放出して5価のバナジウムイオンに
変化し、負電極6B側では、正電極6Aから放出された
電子を受け取って3価のバナジウムイオンが2価のバナ
ジウムイオンに変化する。このような電子の外部移動と
同時に、電池内部では、水素イオンが隔膜を通して正電
極6Aから負電極6Bに移動する。即ち、充電が進む
と、正電極6A側には、5価のバナジウムイオンが増
え、負電極6B側には、2価のバナジウムイオンが増え
ていくことになる。
【0022】一方、図4に示すように、放電セル部7に
おける放電時には、充電と逆の反応が生じ、正電極7A
で5価のバナジウムイオンが4価に変化し、負電極7B
では2価のイオンが3価に変化する。即ち、セル内で電
流を起こして放電してゆく。放電が進むと、正電極7A
側には4価のバナジウムイオンが増え、負電極7B側に
は3価のバナジウムイオンが増えていく。
【0023】また、前記電解液収容部5について説明す
ると、前記充電セル部6の正電極6Aからの電解液4を
収容する正極電解液収容部5Aと、前記充電セル部6の
負電極6Bからの電解液を収容する負極電解液収容部5
Bとを設けて構成してある。そして、これら正極電解液
収容部5A・負極電解液収容部5Bは、放電セル部7の
正電極7A、負電極7Bへも各別に電解液を供給できる
ように連通接続してある。従って、前記ポンプ8を駆動
させることで、充電セル部6にできた5価のバナジウム
イオンを含んだ電解液4と、2価のバナジウムイオンを
含んだ電解液4とは、前記正極電解液収容部5A、負極
電解液収容部5Bに各別に送られ、その状態で収容する
ことで電気を充電することが可能となる。また、前記ポ
ンプ8を駆動させて正極電解液収容部5A・負極電解液
収容部5B内の電解液4を放電セル部7の正電極7A・
負電極7Bに各別に送ることで、電子の移動によって放
電することが可能となる。因みに、放電セル部7での放
電によってイオンの価数が変化(5価から4価へ、2価
から3価へ変化)した電解液4は、前記正極電解液収容
部5A・負極電解液収容部5Bに戻され、再度、充電セ
ル部6によって充電されることで5価・2価のバナジウ
ムイオンを含んだ電解液4として再生することができ
る。従って、前記正極電解液収容部5A、負極電解液収
容部5Bの電解液4を、充電セル部6と放電セル部7と
にそれぞれ循環させることによって、充電と放電とを並
行して実施することが可能となる。
【0024】また、放電セル部7からの直流電気は、直
流供給部10を通して前記直流機器設備2bに供給され
ると共に、前記交流供給部12を通して前記交流機器設
備2aに供給される。但し、何れか一方のみに放電する
ように切替操作することも可能である。当該蓄電システ
ムSによれば、直流機器設備2bに対しては、電圧の安
定した直流電気を供給することができると共に、交流機
器設備2aに対しては、電圧・周波数共に安定したも交
流電気を供給することが可能となる。更には、前記蓄電
池3に電気が蓄えられているから、停電時には電源の切
替等を行うことなく、そのまま継ぎ目の無い状態で電気
の供給を継続することが可能となる。そして、充分な充
電量を確保できるように設備を構成するだけで、例え
ば、夏期の昼間のように電力需要がピークとなる時で
も、夜間に充電した電気を有効に利用することができ、
電力需要の平準化を促進することが可能となる。また、
電気需要が少ない時や多い時に応じて、前記スイッチ盤
Zによる各接続切替機構Yの接続状態を変更操作し、例
えば、充電を主に実施したり、放電を主に実施したり
(図3参照)、充電と放電とのバランス調整を任意に設
定することが可能となる。しかも、その際には、与えら
れたセル部を充電・放電の何れにも兼用できる事によっ
て、設備上の無駄を切りつめた状態で効率の良い充電・
放電を叶えることができる。従って、設備コストの低減
化を図ることが可能となる。
【0025】〔別実施形態〕以下に他の実施の形態を説
明する。
【0026】〈1〉 前記電気供給系1は、先の実施形
態で説明した交流電源に限るものではなく、例えば、直
流電源であってもよく、それらを含めて電気供給系と総
称する。尚、電気供給系が直流電源の場合には、先の実
施形態で説明したコンバータ9は省略することができ
る。また、これら電気供給系は電力会社から送電される
ものに限らず、自家発電によって供給されるものであっ
てもよい。 〈2〉 前記蓄電池は、先の実施形態で説明したバナジ
ウム電解液を使用するレドックスフロー電池に限るもの
ではなく、例えば、鉄・クロム電解液を使用するもので
あってもよい。 〈3〉 前記放電セル部の下流側に設けられる電気供給
部は、先の実施形態で説明した直流供給部10と交流供
給部12との両方を設けるものに限るものではなく、例
えば、何れか一方のみを設けるものであってもよい。 〈4〉 先の実施形態においては、各セル部X毎に、コ
ンバータ9・インバータ11を設けてあるものを説明し
たが、例えば、図6に示すように、複数のセル部Xに対
するコンバータ9・インバータ11を兼用化することも
可能で、この場合、コストダウンを図ることが可能とな
る。 〈5〉 本実施形態で説明した蓄電システムの使用方法
に関しては、説明したもの以外の方法で使用することも
可能で、例えば、全てのセル部Xを充電セル部として使
用したり、全てのセル部Xを放電セル部として使用する
ものであってもよい。 〈6〉 前記スイッチ盤Zや接続切替機構Yの制御に関
しては、手動によって実施してもよいが、例えば、コン
ピュータ等の自動制御機構を設け、電気供給系からの電
気の供給状況や、電気需要系での電気の需要状況を検知
して、その状態下での最良の充電・放電が行えるように
自動切替制御できるように構成することも可能である。
また、前記自動制御機構を、インターネットやイントラ
ネット等のネットワークに接続自在に構成し、それらネ
ットワークから得られる情報をもとに充電・放電の切替
を実施できるように構成することも可能である。この場
合、例えば、電力自由化に伴う電力売買市場での電力単
価をリアルタイムに認識しながら、より経済的な電力需
要を叶えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓄電システムを組み込んだ建物を示す概念図
【図2】蓄電システムを示す概念図
【図3】蓄電システムを示す概念図
【図4】蓄電システムを示す概念斜視図
【図5】セル部を示す分解斜視図
【図6】別実施形態の蓄電システムを示す概念図
【図7】従来の蓄電システムを示す概念図
【符号の説明】
1 電気供給系 2 電気需要系 3 蓄電池 4 電解液 5 電解液収容部 8 送液手段 9 コンバータ 10 直流供給部 11 インバータ 12 交流供給部 X セル部 Y 接続切替機構 Z 割合変更手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 晋司 大阪府大阪市中央区本町四丁目1番13号 株式会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 西端 康介 大阪府大阪市中央区本町四丁目1番13号 株式会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 隅 直人 大阪府大阪市中央区本町四丁目1番13号 株式会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 徳田 信幸 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 古家 昌之 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 Fターム(参考) 5G003 AA01 BA04 CA12 DA07 GB03 GB06 5G066 CA07 CA08 DA08 HB09 JA02 JA12 JA13 MA06 5H026 AA10 RR01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気供給系と電気需要系との間に、前記
    電気供給系からの電気を充電自在で、充電した電気を前
    記電気需要系に放電自在な蓄電池を備えた蓄電システム
    であって、 前記蓄電池をレドックスフロー電池で構成し、前記レド
    ックスフロー電池の電解液を収容自在な電解液収容部を
    設け、前記電気供給系からの電気を電極に印可すること
    で電解液に充電自在で、且つ、電極に前記電気需要系を
    電気的に接続することで前記電解液に充電した電気を前
    記電気需要系に放電自在なセル部の複数を、前記電解液
    収容部と前記電解液が連通自在な状態に設け、前記各セ
    ル部と前記電解液収容部との間で前記電解液を流通駆動
    自在な送液手段を設け、前記複数のセル部の内の少なく
    とも一部のセル部を、前記電気供給系に接続する充電状
    態と、前記電気需要系に接続する放電状態との何れかの
    状態に各別に切替操作自在な接続切替機構を設け、前記
    接続切替機構によって切り替える充電状態のセル部と、
    放電状態のセル部との割合を変更自在な割合変更手段を
    設けてある蓄電システム。
  2. 【請求項2】 前記電気供給系は、交流電源で、前記セ
    ル部の前記電気供給系側に、前記電気供給系からの交流
    電気を直流電気に変換自在なコンバータを設けてある請
    求項1に記載の蓄電システム。
  3. 【請求項3】 前記セル部の前記電気需要系側に、前記
    蓄電池からの直流電気を前記電気需要系に供給自在な直
    流供給部と、前記蓄電池からの直流電気をインバータを
    介して交流電気に変換して前記電気需要系に供給自在な
    交流供給部との内、少なくとも一方の供給部を設けてあ
    る請求項1又は2の何れかに記載の蓄電システム。
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