JP2003003806A - カップ形タペット - Google Patents

カップ形タペット

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関の弁駆動のためのカップ形タペット
１であって、円筒形のシェル２を備えており、該シェル
２の一方の端面側３がカム接触のための底部５に接続さ
れている形式のものを改良して、その重量が最適である
ようにする。 【解決手段】 シェル２が、カップ形タペット１全体よ
りも著しく低い高さを有していて、底部５が端面側３か
ら屋根状に先細りして上昇している。 【効果】 非常に剛性な底部５が得られ、それによって
底部の厚さｄが従来の底部厚さと比較して著しく減少さ
れた。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の弁駆動
装置のためのカップ形タペットであって、円筒形のシェ
ルを備えており、該シェルの一方の端面側がカム接触の
ための底部に接続されている形式のものに関する。
【０００２】
【従来の技術】このような本発明の上位概念部に記載し
た形式のカップ形タペットは、ドイツ連邦共和国特許公
開第４１１５６６８号明細書により公知である。このカ
ップ形タペットは、液圧式の遊び補償部材を備えてい
る。公知のカップ形タペットは、特にその底部領域が比
較的中実に構成されているという欠点を有している。こ
のような中実な構成に基づいて、弁駆動装置内で振動す
る質量体は、不必要に大きくなるか、若しくは大きすぎ
る弁駆動作業を規定する必要がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、冒頭に述べた形式のカップ形タペットで、その重量
が最適であるようにすることである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明によればこの課題
は、シェルの高さが、カップ形タペット全体よりも明ら
かに低く構成されていて、この場合、底部が端面側から
屋根状に先細りして隆起していることによって解決され
た。
【０００５】本発明の第１の実施態様に従って、底部
が、カム接触部の面の移行方向に延びる方形の形状を有
していれば、特に有利である。
【０００６】このような底部の屋根状の「隆起部」によ
って、この領域の剛性が高められる。これによって、底
部の厚さを有利には１．２ｍｍまで減少させることがで
きる。同時に、シェルの高さ及び底部の全面を著しく減
少させることによって、小さい面を精密に制作すること
ができる。これは、制作コスト及び費用に有利に作用す
る。
【０００７】特に、底部を方形に構成することが考えら
れていて、シェルの端面から２つの平行な側が底部方向
に延びているが、場合によっては、円形の底部を有する
円錐台形の構成も実現することができる。この円錐台形
の構成においては、底部におけるカムのために比較的小
さい接触面だけが存在する。
【０００８】本発明の実施態様で提案された、底部に向
かう平行な側部の凹状の構成の代わりに、台形又はその
他の形状で側部を構成することも考えられる。
【０００９】さらにまた本発明の別の構成によれば、底
面をカム接触方向でやや円筒形に延びるように構成する
ことも考えられる。これによってカムのための大きい載
設面が得られる。
【００１０】有利には底部は側部とシェルと共に一体的
に構成されている。しかしながら例えば接合法で多数の
部分から構成することも可能である。
【００１１】底部を補強するために、底部の内側に少な
くとも１つの付加的な補強リブを設けることができる。
カップ形タペットが液圧式の遊び補償部材を有するべき
場合には、遊び補償部材のインナーピストンが補強リブ
に当接され、それと同時に簡単な形式で、タペット貯蔵
室から遊び補償部材の貯蔵室内へのオイルの溢流が実現
される。
【００１２】特に方形の底部形状を有する構成のため
に、シェルに少なくとも１つの回動防止部材を取り付け
ることが提案されている。このような回動防止部材とし
ては、例えばローラニードル、球、キー及びこれと類似
の公知の手段が用いられる。
【００１３】また、底部を一般的に約１．２ｍｍの厚さ
を有して構成することが提案されている。これは、ＦＥ
Ｍ（有限要素法）計算による剛性最適化によって得られ
る。従来のカップ形タペットは、約１．８ｍｍの最小底
部厚を有している。
【００１４】本発明の保護範囲は、液圧式のカップ形タ
ペットにもまた機械的なカップ形タペットにも同じよう
に適用することができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
示した実施例を用いて具体的に説明する。図面は一部破
断した本発明のカップ形タペットを示す。
【００１６】図示のカップ形タペット１は、カム側の端
面側３を備えた円筒形のシェル２より成っている。端面
側３から互いに反対側に、凹状に構成された２つの側部
４が延びており、これらの側部４は、カム接触方向に相
次いで入り込んでいる。側部４は、直接的なカム接触の
ための底部５に移行している。この底部５は、平面図で
見て、方形の形状を有していて、やや円筒形に湾曲して
いる。
【００１７】底部５の屋根状に先細りした構成に基づい
て、この領域で非常に頑丈な構造が形成されている。従
ってタペット負荷は一般的に高められるか、又は、これ
によって底部５の厚さｄを、従来の底部厚さに対して、
約１．２ｍｍの範囲まで著しく減少させることができる
（これが本発明の主要な目的である）。
【００１８】底部５の内側７に補強リブ６が設けられて
いる（腎臓形に互いに向き合う補強リブ６が設けられて
いる−冒頭の説明参照）。この補強リブ６に、液圧式の
遊び補償部材９のインナーピストン８が当接する。さら
にまた、シェル２には、回動防止部材１１のための切欠
１０が設けられている）。この回動防止部材１１を介し
てカップ形タペット１は、内燃機関のシリンダヘッドの
受容部の長手方向溝内でガイドされる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるカップ形タペットの一部破断した
斜視図である。
【符号の説明】
１ カップ形タペット、 ２ シェル、 ３ 端面側、
４ 底部、 ６ 補強リブ、 ７ 内側、 ８ イン
ナーピストン、 ９ 液圧式の遊び補償部材、１０ 切
欠、 １１ 回動防止部材、 ｄ 底部の厚さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンス メーニウス ドイツ連邦共和国 アーデルスドルフ シ ャーフガッセ ５ Ｆターム(参考） 3G016 AA06 AA19 BA19 BB04 BB31 BB40 CA05 CA06 CA08 CA10 CA18 CA32 CA35 CA50 DA18 GA01 GA05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 内燃機関の弁駆動装置のためのカップ形
    タペット（１）であって、円筒形のシェル（２）を備え
    ており、該シェル（２）の一方の端面側（３）がカム接
    触のための底部（５）に接続されている形式のものにお
    いて、 シェル（２）の高さが、カップ形タペット（１）全体よ
    りも明らかに低く構成されていて、底部（５）が端面側
    （３）から屋根状に先細りして隆起していることを特徴
    とする、カップ形タペット。
  2. 【請求項２】 底部（５）が、カム接触の面の移行方向
    に延びる方形の形状を有している、請求項１記載のカッ
    プ形タペット。
  3. 【請求項３】 底部（５）と端面側（３）とを接続する
    側部（４）がほぼ凹状に構成されている、請求項２記載
    のカップ形タペット。
  4. 【請求項４】 底部（５）が、１．１＜ｄ＜１．８５の
    範囲の厚さｄ［ｍｍ］を有している、請求項１の上位概
    念部又は請求項１記載のカップ形タペット。
  5. 【請求項５】 底部（５）が、約１．２の厚さｄ［ｍ
    ｍ］を有している、請求項１の上位概念部又は請求項１
    記載のカップ形タペット。
  6. 【請求項６】 底部（５）が移行方向で見て円筒形に膨
    出している、請求項２記載のカップ形タペット。
  7. 【請求項７】 シェル（２）から少なくとも１つの回動
    防止部材（１１）が突き出している、請求項１又は２記
    載のカップ形タペット。
  8. 【請求項８】 カップ形タペット（１）が液圧式の遊び
    補償部材（９）を備えている、請求項１から７までのい
    ずれか１項記載のカップ形タペット。
  9. 【請求項９】 底部（５）の内側（７）が、この底部に
    一体的に結合された少なくとも１つの補強リブ（６）を
    備えている、請求項１又は８記載のカップ形タペット。
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