JP2003002262A - 農作業車の走行装置 - Google Patents

農作業車の走行装置

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JP2003002262A
JP2003002262A JP2001191184A JP2001191184A JP2003002262A JP 2003002262 A JP2003002262 A JP 2003002262A JP 2001191184 A JP2001191184 A JP 2001191184A JP 2001191184 A JP2001191184 A JP 2001191184A JP 2003002262 A JP2003002262 A JP 2003002262A
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end side
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respect
type traveling
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JP2001191184A
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Koji Yamagata
山形  浩司
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 左右一対のクローラ式走行装置を備えている
農作業車において、構造簡単でありながら、凹凸にかか
わらず機体本体が左右水平になるとか、クローラベルト
が極力均等に接地するようにしながら走行することを可
能にし、かつ、機体本体の前後傾斜角を調節できるよう
にする。 【解決手段】 左右のクローラ式走行装置10それぞれ
のクローラ駆動輪11が機体フレーム3の前後方向での
一端側によってミッションケース8を介して回動自在に
支持されている。左右のクローラ式走行装置10それぞ
れのトラックフレーム12が機体本体2の前後方向での
他端側によって軸芯28aまわりで上下揺動自在に支持
されている。左右のトラックフレーム12の遊端側がイ
コライザバー21を介して機体本体2に背反昇降自在に
連結されている。左右のトラックフレーム12の遊端側
が背反昇降する軸芯28aの機体本体2に対する高さを
変更できるように構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右一対のクロー
ラ式走行装置を備える農作業車の走行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記農作業車において、従来、たとえば
特開平8−51847号公報に示されるように、左右の
クローラ式走行装置のトラックフレームを機体本体に対
して各別に昇降操作するローリングシリンダを備え、機
体本体の水平基準面に対する左右傾斜角を検出するセン
サの検出情報に基づいて作動する制御手段がローリング
シリンダの作動を制御するローリング制御を実行するよ
うに構成することにより、走行面の凹凸にかかわらず、
機体本体が左右で水平な姿勢になるようにできるものが
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の技術で
は、シリンダなどを有する油圧系、及び、センサや制御
手段などを有する制御系を備える必要があり、構造が複
雑になるとか作業車全体が重くなっていた。本発明の目
的は、構造の簡略化や軽量化を図りながら、さらには、
機体本体の基準姿勢の変更を可能にしながら機体本体の
左右水平維持とかクローラベルトの均等接地を図れる農
作業車の走行装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0005】〔構成〕左右一対のクローラ式走行装置を
備える農作業車の走行装置において、前記左右一対のク
ローラ式走行装置それぞれのクローラ駆動輪が機体本体
の前後方向での一端側によって回動自在に支持され、前
記左右一対のクローラ式走行装置それぞれのトラックフ
レームが機体本体の前後方向での他端側によって上下揺
動自在に支持され、左側のクローラ式走行装置における
前記トラックフレームの遊端側と、右側のクローラ式走
行装置における前記トラックフレームの遊端側とを機体
本体に背反昇降自在に連結している連結機構が設けら
れ、前記左右のトラックフレームの遊端側が機体本体に
対して背反昇降する軸芯の機体本体に対する高さを変更
する背反軸芯高さ調節機構が備えられている
【0006】〔作用〕走行面に凹凸があったり、左右の
凹凸が異なったりすると、それに応じて左右のトラック
フレームが機体本体に対して上下揺動し、凹凸や左右凹
凸の相異にかかわらず機体本体が左右水平やそれに近い
姿勢に支持されるとか、左右のクローラ式走行装置にお
けるクローラベルトの接地部が極力全体にわたって接地
する。
【0007】背反軸芯高さ調節機構を操作すると、トラ
ックフレームが背反昇降する軸芯の機体本体に対する高
さが変化し、機体本体がトラックフレームの揺動軸芯の
まわりで左右のクローラ式走行装置の接地部に対して上
下に揺動する。すなわち、トラックフレームが基準姿勢
にある走行装置に対する機体本体の前後傾斜角が変化す
る。
【0008】〔効果〕従って、地面の凹凸にかかわらず
機体本体が極力左右水平になるとか左右のクローラベル
トが極力均等に接地するとかして、刈取装置などの作業
部が地面に突っ込むことを防止しながら作業するとか、
推進力を効果的に発揮しながら走行することができる。
しかも、たとえば湿田では推進反力のための機体本体が
前上がりになる現象が出るが、この前上がりを吸収する
ように機体本体の走行装置に対する前後傾斜角を調節し
て湿田でも機体本体が水平になるようにするなど、機体
本体の姿勢調節を行なえる。
【0009】その割には、左右のトラックフレームの揺
動によって可能になるものだから、従来の制御式に比し
て構造簡単になって安価に得られるとともに軽量に得ら
れる。
【0010】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0011】〔構成〕左右一対のクローラ式走行装置を
備える農作業車の走行装置において、前記左右一対のク
ローラ式走行装置それぞれのクローラ駆動輪が機体本体
の前後方向での一端側によって回動自在に支持され、前
記左右一対のクローラ式走行装置それぞれのトラックフ
レームが機体本体の前後方向での他端側によって上下揺
動自在に支持され、左側のクローラ式走行装置における
前記トラックフレームの遊端側と、右側のクローラ式走
行装置における前記トラックフレームの遊端側とを機体
本体に背反昇降自在に連結している連結機構が設けら
れ、前記左右のトラックフレームが機体本体に対して上
下揺動する軸芯の機体本体に対する高さを変更する揺動
軸芯高さ調節機構が備えられている。
【0012】〔作用〕走行面に凹凸があったり、左右の
凹凸が異なったりすると、それに応じて左右のトラック
フレームが機体本体に対して上下揺動し、凹凸や左右凹
凸の相異にかかわらず機体本体が左右水平やそれに近い
姿勢に支持されるとか、左右のクローラ式走行装置にお
けるクローラベルトの接地部が極力全体にわたって接地
する。
【0013】揺動軸芯高さ調節機構を操作すると、トラ
ックフレームの揺動軸芯の機体本体に対する高さが変化
し、機体本体が連結機構の方を揺動支点にして左右のク
ローラ式走行装置の接地部に対して上下に揺動する。す
なわち、トラックフレームが基準姿勢にある走行装置に
対する機体本体の前後傾斜角が変化する。
【0014】〔効果〕従って、地面の凹凸にかかわらず
機体本体が極力左右水平になるとか左右のクローラベル
トが極力均等に接地するとかして、刈取装置などの作業
部が地面に突っ込むことを防止しながら作業するとか、
推進力を効果的に発揮しながら走行することができる。
しかも、傾斜地でも機体本体が前後水平になるように機
体本体の走行装置に対する前後傾斜角を調節するなど、
機体本体の姿勢調節を行なえる。
【0015】その割には、左右のトラックフレームの揺
動によって可能になるものだから、従来の制御式に比し
て構造簡単になって安価に得られるとともに軽量に得ら
れる。
【0016】請求項3による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0017】〔構成〕請求項2による発明の構成におい
て、前記左右のトラックフレームの遊端側が機体本体に
対して背反昇降する軸芯の機体本体に対する高さを変更
する背反軸芯高さ調節機構が備えられている。
【0018】〔作用〕揺動軸芯高さ調節機構によってト
ラックフレームの揺動軸芯の機体本体に対する高さを変
化させることと、背反軸芯高さ調節機構によってトラッ
クフレームの背反昇降軸芯の機体本体に対する高さを変
化させることとによって機体本体の走行装置に対する前
後傾斜角を変化させられるものだから、いずれか一方の
調節機構だけで機体本体の走行装置に対する前後傾斜角
を変化させる場合に比して、機体本体が前後水平になっ
たときのその地上高さを低くしながら、前後傾斜角が所
望の調節範囲にわたって変化するようにできる。
【0019】〔効果〕従って、前後傾斜角の調節範囲の
大きさの割には、機体本体を前後水平に調整したとき、
その地上高さが低くなって安定的に走行できる。
【0020】請求項4による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0021】〔構成〕請求項3による発明の構成におい
て、前記揺動軸芯高さ調節機構の駆動機構と、前記背反
軸芯高さ調節機構の駆動機構とが同一の駆動機構であ
る。
【0022】〔作用〕揺動軸芯高さ調節機構によるトラ
ックフレーム揺動軸芯の高さ調節と、背反軸芯高さ調節
機構によるトラックフレーム背反昇降軸芯の高さ調節と
を同一の駆動機構によって行なうものである。
【0023】〔効果〕従って、機体本体が前後水平にな
ったときのその地上高さを低くしながら機体本体の前後
傾斜角を広い調節範囲にわたって調節できる割には、数
少ない駆動機構によって構造簡単かつ安価に調節でき
る。
【0024】
【発明の実施の形態】図1に示すように、左右一対のク
ローラ式走行装置10を備えた走行装置、運転座席1を
備えた搭乗型の運転部、運転座席1の下方に位置する原
動部を有した機体本体2の機体フレーム3の前部に位置
する支持部に、引起装置4aや刈取装置4bを備える刈
取部4の刈取りフレーム4cの基端部を機体横向きの軸
芯Pまわりで回動自在に連結し、刈取りフレーム4cに
リフトシリンダ5を連結するとともに、機体本体2の前
記原動部に位置するエンジンから刈取部4に動力伝達す
るように構成し、機体本体2の後部に脱穀装置6、穀粒
タンク7を設けて、稲・麦などの穀物を収穫するコンバ
インを構成してある。すなわち、前記リフトシリンダ5
によって刈取りフレーム4cを軸芯Pまわりで揺動操作
することにより、刈取部4を下降作業位置と上昇非作業
位置とに昇降操作する。刈取部4を下降作業位置にして
機体本体2を走行させると、刈取部4が植立穀稈を引起
装置4aによって引起こし処理するとともに刈取装置4
bによって刈取り処理し、刈取穀稈を搬送装置4dによ
って機体後方に搬送する。脱穀装置6が刈取部4の搬送
装置4dからの刈取穀稈を脱穀フィードチェーン6aに
よって搬送しながら脱穀処理し、脱穀装置6からの脱穀
粒を穀粒タンク7に搬送して貯留していく。
【0025】図2、図3などに示すように、走行装置の
左右一対のクローラ式走行装置10のそれぞれは、機体
本体2の機体フレーム3に固定されているミッションケ
ース8を介して前記機体フレーム3の前端側によって駆
動回動自在に支持されているクローラ駆動輪11と、こ
のクローラ駆動輪11より後方で、前端側がイコライザ
バー21を有する連結機構20を介して機体フレーム3
によって支持され、後端側が連結軸28を有する連結機
構25を介して機体フレーム3によって支持されている
機体本体前後方向に長いトラックフレーム12と、この
トラックフレーム12の前後方向での複数箇所で回動自
在に支持されている遊転自在な接地転輪13と、トラッ
クフレーム12の後端側によって回動自在に支持されて
いるクローラ緊張輪14と、トラックフレーム12の前
後方向での中間部によって回動自在に支持されている上
部転輪15と、前記各輪体11,13〜15の全てにわ
たって巻回しているとともに前記クローラ駆動輪11に
よって駆動されるゴム製のクローラベルト16とによっ
て構成してある。
【0026】図3、図5及び図6に示すように、左右の
クローラ走行装置10それぞれにおける前記トラックフ
レーム12の後端側を機体フレーム3に連結している前
記連結機構25は、トラックフレーム12から機体本体
内側に向かって延出している取付けアーム26と、機体
フレーム3から下向きに延出する左右一対の支持部材2
7と、前記左右一対の支持部材27それぞれの機体上下
方向に長い長孔27aに回動及び摺動自在に入り込むよ
うに構成した状態で左側のトラックフレーム12の前記
取付けアーム26と右側のトラックフレーム12の前記
取付けアーム26の延出端部どうしにわたって取付けて
ある機体横向きの前記連結軸28と、この連結軸28の
中間部の上側に遊端部29aが当接するように構成して
前記一対の支持フレーム27にわたって取付けてある位
置決め部材29とによって構成してある。位置決め部材
29は、連結ピン29bを介して前記支持部材27によ
って揺動自在に支持されているが、この位置決め部材2
9と、トラックフレーム前端側の前記連結機構20にお
ける位置決め部材24とを連結している連結ロッド36
の連結作用によって揺動しないようにロックされてい
て、遊端部29aによって連結軸28を上方から受け止
め支持し、連結軸28を支持部材27の長孔27a内の
所定位置に接地反力で押し上げられないように位置決め
している。
【0027】これにより、トラックフレーム後端側の連
結機構25は、トラックフレーム12の後端側と機体フ
レーム3とを前記連結軸28の機体横向きの軸芯28a
まわりで相対回動自在に連結し、左右のクローラ式走行
装置10それぞれのトラックフレーム12が機体本体2
のクローラ駆動輪11よりも後端側に位置する部分によ
って前記軸芯28aまわりで上下揺動自在に支持される
ようにしている。
【0028】図3及び図4に示すように、左右のクロー
ラ走行装置10それぞれにおける前記トラックフレーム
12の前端側を機体フレーム3に連結している前記連結
機構20は、機体フレーム3から下向きに延出する前後
一対の支持部材22と、この一対の支持部材22それぞ
れの機体上下方向に長い長孔22aに摺動及び回動自在
に入り込んでいる機体前後向きの連結軸23によって中
間部が前記支持部材22に連結している前記イコライザ
バー21と、このイコライザバー21の一端側を一方の
トラックフレーム12の連結部12aに、他端側を他方
のトラックフレーム12の連結部12aにそれぞれ相対
回動自在に連結している機体前後向きの連結軸21a
と、イコライザバー21の中間部の上側に遊端部24a
が当接するように構成して機体フレーム3の支持部3a
に取付けてある位置決め部材24とによって構成してあ
る。位置決め部材24は、連結ピン24bを介して前記
支持部3aによって揺動自在に支持されているが、この
位置決め部材24と、トラックフレーム後端側の前記連
結機構25における前記位置決め部材29とを連結して
いる前記連結ロッド36の連結作用によって揺動しない
ようにロックされていて、遊端部24aによってイコラ
イザバー21を上方から受け止め支持し、前記支軸23
を支持部材22の長孔22a内の所定位置に接地反力で
押し上げられないように位置決めしている。
【0029】これにより、トラックフレーム前部側の連
結機構20は、左側のクローラ走行装置10におけるト
ラックフレーム12の遊端側と、右側のクローラ走行装
置10におけるトラックフレーム12の遊端側とを前記
連結軸23の機体前後向きの軸芯23aまわりで背反昇
降自在に機体本体2に連結している。すなわち、一方の
トラックフレーム12の遊端側が機体本体2に対して上
昇すると、これに伴うイコライザバー21の揺動のため
に、他方のトラックフレーム12の遊端側が機体本体2
に対して下降するように連結している。
【0030】従って、走行面に凹凸があったり、左右の
凹凸が異なったりしても、それに応じて左右のトラック
フレーム12が軸芯28aまわりで機体本体2に対して
上下揺動し、凹凸にかかわらず機体本体2が左右水平や
それに近い姿勢に支持されるとか、左右のクローラ式走
行装置におけるクローラベルト16の接地部が極力全体
にわたって接地するようにしながら走行できる。
【0031】図2などに示すように、イコライザバー2
1に作用する前記位置決め部材24と、前記連結ロッド
36と、この連結ロッド36に備えてある油圧シリンダ
37とにより、背反軸芯高さ調節機構38を構成してあ
る。トラックフレーム12の前記取付けアーム26の前
記連結軸28に作用する前記位置決め部材29と、前記
連結ロッド36と、前記油圧シリンダ37とにより、揺
動軸芯高さ調節機構39を構成してある。
【0032】すなわち、図7(イ)に示すように、前記
油圧シリンダ37を伸長側に駆動操作すると、この油圧
シリンダ37は連結ロッド36を伸長操作する。する
と、先ず連結ロッド36は、揺動軸芯高さ調節機構39
の位置決め部材29を作用部29aとは反対側の遊端側
が機体フレーム3に備えてあるストッパー40に当接す
る状態に揺動操作する。すると、この位置決め部材29
の作用部29aがそれまでより上昇し、連結軸28がト
ラックフレーム12に作用している接地反力のために支
持部材27の長孔27aに沿って上昇し、左右のトラッ
クフレーム12の揺動軸芯28aが機体本体2に対して
上昇する。この後もさらに、油圧シリンダ37を伸長側
に駆動操作すると、この油圧シリンダ37の駆動力のた
めに、連結ロッド36がさらに伸長して背反軸芯高さ調
節機構38の位置決め部材24を連結ピン24bの軸芯
まわりで揺動操作し、位置決め部材24の作用部24a
が下降してイコライザバー21を介して連結軸24を支
持部材22の長孔22aに沿わせて押し下げ操作し、イ
コライザバー21の揺動軸芯23aが機体本体2に対し
て下降する。すると、機体本体2の前端側がトラックフ
レーム12の揺動軸芯28aを揺動支点にして左右のク
ローラベルト16の接地部に対して上昇する。
【0033】図7(ロ)に示すように、前記油圧シリン
ダ37を短縮側に駆動操作すると、この油圧シリンダ3
7は連結ロッド36を短縮操作する。すると、まず連結
ロッド36は、背反軸芯高さ調節機構38の位置決め部
材24を作用部24aとは反対側の遊端側が機体フレー
ム3に備えてあるストッパー41に当接する状態に揺動
操作する。すると、この位置決め部材24の作用部24
aがそれまでより上昇し、連結軸23がトラックフレー
ム12に作用している接地反力のために支持部材22の
長孔22aに沿って上昇し、イコライザバー21が機体
本体2に対して上昇する。この後もさらに、油圧シリン
ダ37を短縮側に駆動操作すると、この油圧シリンダ3
7の駆動力のために、連結ロッド36がさらに短縮し、
揺動軸芯高さ調節機構39の位置決め部材29を連結ピ
ン29bの軸芯まわりで揺動操作し、位置決め部材29
の作用部29aが下降して連結軸28を支持部材27の
長孔27aに沿わせて押し下げ操作し、トラックフレー
ム12の揺動軸芯28aが機体本体2に対して下降す
る。すると、機体本体2の後端側がトラックフレーム1
2の前端側を揺動支点にして左右のクローラベルト16
の接地部に対して上昇する。
【0034】これにより、背反軸芯高さ調節機構38
は、油圧シリンダ37の駆動操作が行なわれることによ
って作動し、この油圧シリンダ37の駆動力により、左
右のトラックフレーム12の背反昇降軸芯23aの機体
本体2に対する高さを変更し、機体本体2の左右のクロ
ーラベルト16の接地部に対する前後傾斜角を変更す
る。揺動軸芯高さ調節機構39は、油圧シリンダ37の
駆動操作が行なわれることによって作動し、この油圧シ
リンダ37の駆動力により、左右のトラックフレーム1
2の上下揺動軸芯28aの機体本体2に対する高さを変
更し、機体本体2の左右のクローラベルト16の接地部
に対する前後傾斜角を変更する。
【0035】つまり、前記油圧シリンダ37を人為的に
駆動操作することにより、揺動軸芯高さ調節機構39や
背反軸芯高さ調節機構38が作動してトラックフレーム
12の揺動軸芯28aや背反昇降軸芯23aの機体本体
2に対する高さを変更し、左右のトラックフレーム12
がこれらの遊端側の機体本体2に対する高さが同一とな
る基準姿勢にあるときの機体本体2の水平基準面に対す
る前後傾斜角を調節できるように機体本体2の左右のク
ローラ式走行装置10の接地部に対する前後傾斜角を変
更できる。機体本体2の水平基準面に対する前後傾斜角
を検出するセンサ、及び、このセンサの検出情報に基づ
いて自動作動する制御手段を備えるとともに、この制御
手段が前記油圧シリンダ31の作動を制御するピッチン
グ制御を実行するように構成することにより、走行面の
凹凸や傾斜にかかわらず機体本体2に前後水平な姿勢を
維持させることができる。
【0036】〔別実施形態〕図8は別の実施形態を備え
る走行装置の一部を示し、この走行装置にあっては、前
記イコライザバー21の中央部を機体本体2の支持部材
22に回動自在に連結している連結軸23にロック機構
30を取付け、このロック機構30の電動式駆動部に連
係している制御手段31に検出手段としての検出スイッ
チ32を連係させてある。
【0037】ロック機構30は、ロック状態に切り換え
操作されると、イコライザバー21と一体回動する前記
連結軸23が支持部材22に対して回動しないように連
結軸23にブレーキを掛けてイコライザバー21の揺動
ロックを行なうことによって左右のトラックフレーム1
2を背反昇降不能に固定し、ロック解除状態に切り換え
操作されると、前記連結軸23に対するブレーキ操作を
解除してイコライザバー21の揺動を許容することによ
って左右のトラックフレーム12の機体本体2に対する
背反昇降を許容するように構成してある。
【0038】検出スイッチ32は、原動部から脱穀装置
6への伝動を入り切りする脱穀クラッチ33を操作する
ように運転部に設けられた脱穀レバー34の操作位置に
基づいて脱穀装置6が駆動と停止のいずれの状態になっ
ているかを検出することによって機体本体2が作業状態
と非作業状態のいずれにあるかを検出し、すなわち、脱
穀装置6が駆動状態にあれば機体本体2が作業状態にあ
り、脱穀装置6が停止状態にあれば機体本体が非作業状
態にあると検出し、この検出結果を制御手段31に出力
する。機体本体2が作業状態にあると検出されると、制
御手段31は検出スイッチ32からの検出情報に基づい
てロック機構30をロック状態に自動的に切り換え操作
し、機体本体2が非作業状態にあると検出されると、制
御手段31は検出スイッチ32からの検出情報に基づい
てロック機構30をロック解除状態に自動的に切り換え
操作するように構成してある。
【0039】つまり、収穫作業を行なうに当り、脱穀レ
バー34を入り位置に操作して脱穀装置6を駆動する
と、検出スイッチ32による検出情報に基づく制御手段
31の自動操作のためにロック機構30がロック状態に
切り換えられて左右のトラックフレーム12を背反昇降
しないようにロックする。これにより、左右のトラック
フレーム12が機体本体2に対して上下揺動して機体本
体2が揺れ動くことを防止しながら作業走行できる。
【0040】これに対し、路上など収穫作業を行なわな
いで走行するに当り、脱穀レバー34を切り位置に操作
して脱穀装置6を停止状態にすると、検出スイッチ32
による検出情報に基づく制御手段31の自動操作のため
にロック機構30がロック解除状態に切り換えられてト
ラックフレーム12の背反昇降を許容する。これによ
り、走行面の凹凸にかかわらず、左右のトラックフレー
ム12の背反昇降によって機体本体2を左右水平にした
り、クローラベルト16を均等に接地するようにしなが
ら走行できる。
【0041】上記実施形態の如くクローラ駆動輪11が
機体本体2の前端側によって支持され、トラックフレー
ム12が機体本体2の後端側によって上下揺動自在に支
持されるように構成した走行装置の他、クローラ駆動輪
11が機体本体2の後端側によって支持されるように構
成した走行装置にも本発明は適用できる。そして、この
場合、トラックフレーム12は、機体本体2のクローラ
駆動輪11よりも前端側に位置する部分で上下揺動自在
に支持されるように構成すればよい。要するに、クロー
ラ駆動輪11が機体本体2の前後方向での一端側で支持
され、トラックフレーム12が機体本体2の前後方向で
の他端側で上下揺動自在に支持されるように構成すれば
よいのである。
【0042】前記油圧シリンダ37に替え、電動シリン
ダやモータなど各種の駆動手段を採用して実施してもよ
いのであり、これらを総称して駆動機構37と呼称す
る。
【0043】稲・麦などの穀物を収穫対象する他、人参
や玉ねぎなど各種の農作物を収穫対象とする収穫作業機
の走行装置にも本発明は適用できるのであり、これらコ
ンバインや収穫作業機などを総称して農作業車を呼称す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバイン全体の側面図
【図2】走行装置の側面図
【図3】走行装置の平面図
【図4】トラックフレーム前端側の連結機構の正面図
【図5】トラックフレーム後端側の連結機構の正面図
【図6】トラックフレーム後端側の連結機構の側面図
【図7】揺動軸芯高さ調節機構及び背反軸芯高さ調節機
構の作動を示す説明図
【図8】別の実施形態を備える走行装置の制御系統図
【符号の説明】
2 機体本体 10 クローラ式走行装置 11 クローラ駆動輪 12 トラックフレーム 23a 背反昇降軸芯 28a 揺動軸芯 37 駆動機構 38 背反軸芯高さ調節機構 39 揺動軸芯高さ調節機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対のクローラ式走行装置を備える
    農作業車の走行装置であって、 前記左右一対のクローラ式走行装置それぞれのクローラ
    駆動輪が機体本体の前後方向での一端側によって回動自
    在に支持され、前記左右一対のクローラ式走行装置それ
    ぞれのトラックフレームが機体本体の前後方向での他端
    側によって上下揺動自在に支持され、左側のクローラ式
    走行装置における前記トラックフレームの遊端側と、右
    側のクローラ式走行装置における前記トラックフレーム
    の遊端側とを機体本体に背反昇降自在に連結している連
    結機構が設けられ、前記左右のトラックフレームの遊端
    側が機体本体に対して背反昇降する軸芯の機体本体に対
    する高さを変更する背反軸芯高さ調節機構が備えられて
    いる農作業車の走行装置。
  2. 【請求項2】 左右一対のクローラ式走行装置を備える
    農作業車の走行装置であって、 前記左右一対のクローラ式走行装置それぞれのクローラ
    駆動輪が機体本体の前後方向での一端側によって回動自
    在に支持され、前記左右一対のクローラ式走行装置それ
    ぞれのトラックフレームが機体本体の前後方向での他端
    側によって上下揺動自在に支持され、左側のクローラ式
    走行装置における前記トラックフレームの遊端側と、右
    側のクローラ式走行装置における前記トラックフレーム
    の遊端側とを機体本体に背反昇降自在に連結している連
    結機構が設けられ、前記左右のトラックフレームが機体
    本体に対して上下揺動する軸芯の機体本体に対する高さ
    を変更する揺動軸芯高さ調節機構が備えられている農作
    業車の走行装置。
  3. 【請求項3】 前記左右のトラックフレームの遊端側が
    機体本体に対して背反昇降する軸芯の機体本体に対する
    高さを変更する背反軸芯高さ調節機構が備えられている
    請求項2記載の農作業車の走行装置。
  4. 【請求項4】 前記揺動軸芯高さ調節機構の駆動機構
    と、前記背反軸芯高さ調節機構の駆動機構とが同一の駆
    動機構である請求項3記載の農作業車の走行装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105398331A (zh) * 2015-12-29 2016-03-16 重庆锐佳机械有限公司 雪地车传动系统承重框架结构

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