JP2002544180A - 飽和炭化水素からオレフィンを分離する方法 - Google Patents

飽和炭化水素からオレフィンを分離する方法

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スロー,リン・ヘンリー
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Abstract

(57)【要約】 供給原料中の飽和炭化水素からオレフィンを分離する方法であって、a)オレフィンおよび飽和炭化水素を含む供給原料を、線状ポリ芳香族化合物とオレフィンとの付加物および飽和炭化水素を含む反応混合物を有効に形成する条件下で、線状ポリ芳香族化合物と接触させることと、b)反応混合物中の飽和炭化水素から線状ポリ芳香族化合物とオレフィンとの付加物を分離して、飽和炭化水素液および付加したオレフィン液を形成することと、c)線状ポリ芳香族化合物とオレフィンとの付加物を解離して、線状ポリ芳香族化合物とオレフィン組成物を形成させること、および、場合によって、d)段階c)で形成された線状ポリ芳香族化合物をオレフィン組成物から分離し、それによってオレフィン組成物のオレフィン濃度を供給原料中のオレフィン濃度に対して増加させること、を含む前記方法、ならびに、フィシャー−トロプシュ組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、飽和炭化水素からオレフィンを分離する方法に関し、より詳細には
、フィッシャー−トロプシュ液中の飽和炭化水素からオレフィンを分離する方法
に関する。
【0002】 多くの工業的方法によって、オレフィン、飽和炭化水素、酸素化物の混合物で
あるオレフィン/飽和炭化水素液が生産されている。オレフィンは、ポリエチレ
ン等のポリマー、掘穿泥水添加剤、または、油添加剤および洗剤生産の中間体等
の製造に頻繁に使用される。工業的方法のいくつかは、広範囲の炭素数を有する
アルファオレフィンと内部オレフィンの混合物を生成するアルファオレフィン触
媒と接触させて、エチレンをオリゴマー化することによってオレフィン液を製造
している。しかしながら、これらの液は、供給原料物質としてエチレンの使用に
頼っており、そのオレフィンの製造にかなりのコストがかかっている。他方、F
T法は、一般に、天然ガス、石炭、コークス、その他の炭素質化合物から誘導さ
れる廉価の供給原料である合成ガスを使って出発し、オレフィン類、芳香族類、
飽和化合物類、酸素化物類から構成されるオリゴマーを製造する。
【0003】 このFT法は、しかしながら、オレフィンの生産に対してあまり選択的ではな
い。反応条件および触媒を利用して、そのFT生成物の液中に所望の種が豊富に
ある液を製造することはできるが、そのFT液は大きな割合で、オレフィンから
分離しなければならないその他のタイプの化合物を含有しており、オレフィン類
を精製した後、異なる市場に販売しなければならない。たとえば、標準的なFT
液の工業製品は、広範囲の分子量を有する飽和炭化水素類、オレフィン類、およ
び、有機カルボン酸類、アルコール類、エーテル類、エステル類、ケトン類、ア
ルデヒド類等の酸素化物および少量の芳香族類の混合物を含有する。特定の組成
物を市場に出すには、その前に、これらの化合物はすべて粗製のFT液から分離
しなければならない。その分離操作をさらに複雑にするのは、FT液が、広範囲
の炭素数を有する化合物、並びに、C〜C200の種の範囲をとる広範なオレ
フィン類、線状内部オレフィン類、線状アルファオレフィン類、枝分かれ内部オ
レフィン類、枝分かれアルファオレフィン類、環状オレフィン類等を含有し、そ
の多くが似通った分子量を有することである。これらの種を分離および単離する
のは容易な仕事ではない。通常の蒸留法は、沸点がきわめて接近している種を分
離するには、多くの場合不適当である。
【0004】 FT液中の異なる種を、個々の組成物が意図する応用分野で受け入れられる十
分な純度で効率よく分離するために、様々な方法が提案されている。FT液中の
異なる種を分別するこれらの方法としては、C〜C20の範囲の広範な平均炭
素数を含有する組成物よりもっと限定される平均炭素数を有する原材料に制限さ
れるモレキュラーシーブの使用、交換樹脂の使用、しばしば高圧で運転する超精
留装置の使用、FT液中の種の沸点を変えるためにオリゴマー化触媒またはエー
テル化技術を使用するもの等がある。しかしながら、FT液中にある種を分離す
るために反応させる方法の多くは、オレフィン類と選択的に反応することはなく
、一方、同時に、パラフィンも受け付けない。
【0005】 FT液の分離操作は、分離剤の活性と寿命がその液中に存在する酸素化物等の
不純物によって減少せず、C〜C20を範囲とする広範な平均炭素数のもとで
も活性のままであり、FT液中のオレフィンとパラフィンを区別するように行う
のが望ましい。
【0006】 米国特許第4,946,560号は、供給原料をアントラセン等の付加性化合
物と接触させてオレフィン付加物を形成し、その付加物を供給原料から分離し、
そのオレフィン付加物を加熱して解離し、アントラセンとアルファオレフィンが
増加したオレフィン組成物を生成させ、アントラセンをアルファオレフィンから
分離することによって、内部オレフィンをアルファオレフィンから分離する方法
について記載している。この参照は、アントラセンが飽和炭化水素類とオレフィ
ン類の間の分離操作を行うのに望ましいものであるとかその性能があるというこ
とは示唆していない。
【0007】 本発明は、供給原料中の飽和炭化水素からオレフィンを分離する方法であって
、 a)オレフィンおよび飽和炭化水素を含む供給原料を、線状ポリ芳香族化合物
とオレフィンとの付加物および飽和炭化水素を含む反応混合物を有効に形成する
条件下で、線状ポリ芳香族化合物と接触させる段階と、 b)反応混合物中の飽和炭化水素から線状ポリ芳香族化合物とオレフィンとの
付加物を分離して、飽和炭化水素液および付加したオレフィン液を形成する段階
と、 c)線状ポリ芳香族化合物とオレフィンとの付加物を解離して、線状ポリ芳香
族化合物とオレフィン組成物を形成させる段階、および、場合によって、 d)段階c)で形成された線状ポリ芳香族化合物をオレフィン組成物から分離
し、それによってオレフィン組成物のオレフィン濃度を供給原料中のオレフィン
濃度に対して増加させる段階を含む、前記方法に関する。
【0008】 処理する原材料液は、少なくとも、オレフィンおよび飽和炭化水素を含む。本
明細書の内容で使用する飽和炭化水素の種は、少なくともパラフィンを含む。飽
和炭化水素の種としては、また、シクロパラフィン等のその他の分子を含んでも
よい。
【0009】 オレフィンとは、1個以上の炭素−炭素二重結合を含有する化合物を意味する
。オレフィン類には、線状、枝分かれ、共役があり、複数の二重結合を分子鎖沿
いのどこかに含有し、置換されているもの、非置換のものがあり、アリール基ま
たは脂環基を含有し、または、ヘテロ原子を含有するものがある。
【0010】 このオレフィン類は、同一化合物内に脂肪族部分または脂環部分と共にアリー
ル部分を含有するか、または、化合物上の脂肪族部分単独、脂環部分単独または
脂環部分と脂肪族部分のみで構成されているかもしれない。好ましくは、このオ
レフィンは脂肪族化合物である。
【0011】 このオレフィンは、枝分かれまたは線状である。枝分かれの例としては、アル
キル、アリール、または、脂環物の枝分かれがある。分子鎖に沿った不飽和点の
数もまた限定されない。このオレフィンは、モノ不飽和オレフィン、ジ不飽和オ
レフィン、トリ不飽和オレフィン等であり、場合によって共役型である。このオ
レフィンはまたアセチレン型不飽和基を含有することもある。
【0012】 アルファオレフィンは、その二重結合が、α位炭素原子およびβ位炭素原子の
両方にまたがって位置するオレフィンである。α位炭素原子とは、末端の炭素原
子のことであり、その分子鎖が分子中のその他の分子鎖の長さと比較してどれだ
け長いかは関係ない。このアルファオレフィンは、線状分子または枝分かれ分子
であり得る。分枝または官能基は、二重結合炭素原子上、二重結合炭素原子に隣
接する炭素原子上、または、その他炭素の主鎖に沿ったどこかに位置することが
できる。アルファオレフィンはまた、少なくとも1個の二重結合がα位にある限
り、ポリエンであることができ、その場合は、不飽和点2箇所以上が、分子に沿
ったどこかに位置する。
【0013】 内部オレフィンは、その二重結合が、炭素鎖に沿って末端の炭素原子以外のど
こかに位置するオレフィンである。この内部オレフィンは、線状分子または枝分
かれ分子であり得る。内部オレフィン上の分枝または置換基の位置は限定されな
い。分枝または官能基は、二重結合炭素原子上、二重結合炭素原子に隣接する炭
素原子上、または、その他炭素の主鎖に沿ったどこかに位置することができる。
【0014】 オレフィンはまた、化学反応性の官能基で置換されていてもよい。化学反応性
官能基の例は、カルボキシル、アルデヒド、ケト、チオ、エーテル、ヒドロキシ
ル、およびアミンである。分子上の官能基の数は限定されない。官能基は、炭素
の主鎖に沿ったどこかに位置することができる。
【0015】 供給原料は、一般に、任意で後に異性化および不均化を伴うエチレンのオリゴ
マー化等の工業的方法で生産する。代替として、この供給原料は、一般的に高い
割合でパラフィンを含有するフィシャー−トロプシュ(Fisher−Trop
sh)法によって生産してもよい。フィシャー−トロプシュ法は、COを触媒に
より水素化し、脂肪族分子鎖を含有する組成物を生成する方法である。オレフィ
ン類およびパラフィン類の混合物を含有する供給原料を製造するその他の方法と
しては、UOP社のパコール(Pacol)(商標)法によってなされる等のパ
ラフィンの脱水素、およびワックスの分解がある。最も好ましい供給原料は、フ
ィシャー−トロプシュ(FT)合成から得られるものである。
【0016】 FT触媒および反応条件は、反応生成物液中に特定の種の混合物を供給するた
めに選択することができる。たとえば、その特定のFT触媒および反応条件によ
って、液中のオレフィンの量を増加し、パラフィンと酸素化物を減少するように
調整することができる。代わりに、その触媒および反応条件を、液中のパラフィ
ンの量を増加し、オレフィンと酸素化物の量を減少するように調整することもで
きる。
【0017】 一般に、反応条件は、使用する装置のタイプによって変わる。FT反応の温度
は、100℃から500℃まで変化し、反応器への送入ガスの圧力は、大気圧か
ら10.3MPa(1500psig)まで変化し、H/COの比は、0.5
:1から5:1まで、好ましくは、1.8:1から2.2:1まで変化し、ガス
の1時間あたりの空間速度は、1v/v/hから10,000v/v/hの範囲
にある。様々な形状をした反応容器を使用することができ、流動(移動)層、固
定層、スラリー層のものがある。これらの層内の温度は、通常の熟練技術者によ
って、炭化水素、特に、オレフィンおよびオレフィンのタイプを含めて、FT生
成物の形成を最適なものとするように調節することができる。限定はしないで示
すと、流動(移動)層においては、一般に高く、たとえば、280℃から350
℃、好ましくは、310℃から340℃の範囲にある。固定層反応器(単数また
は複数)を使用する場合は、反応温度は、一般に、200℃から250℃、好ま
しくは、210℃から240℃の範囲であり、スラリー層(単数または複数)の
反応器を使用するときは、その温度は、一般に、190℃から270℃の範囲内
である。
【0018】 FT法で使用する触媒は、当技術分野で知られているもののいずれかであるが
、好ましくは、モリブデン、タングステン、および、鉄、コバルト、ルテニウム
、ロジウム、白金、パラジウム、イリジウム、オスミウム、前記のものの組み合
わせ、他の金属との組み合わせを含むVIII族化合物からのものであり、おの
おのは、遊離の金属の形または合金として、または、酸化物または炭化物または
その他の化合物として、または、塩として存在する。鉄基およびコバルト基触媒
は、通常の工業用途に達しており、ルテニウムは、高圧条件下で高融点ワックス
の種を形成するのに有利な触媒用の金属として重要な地位を獲得している。当業
者であれば、どの触媒および組み合わせがFT反応組成物中の所望する種を製造
するのに有利に働くかを認識しているであろう。たとえば、シリカ担体、アルミ
ナ担体、または、シリカ−アルミナ担体上のカリウムまたはその酸化物等の助触
媒を含有する融解鉄は、FT合成触媒として知られている。もう1つの例はコバ
ルト金属の使用である。コバルトは、古くからのニッケル基触媒と比較すると、
合成中にメタンの生成が少ないという利点を有し、広範囲の種を生成する。担体
、助触媒、およびその他金属の組み合わせを適切に選択することによって、コバ
ルト触媒は、所望する種に富む組成物を製造すべく調整することができる。その
他の触媒で、鉄−コバルト合金触媒等、ある工程条件のもとで、オレフィンに向
けた選択性があることで知られているものがある。
【0019】 触媒は、適当な担体上に、溶融または沈殿、または、焼結、接合、含浸、混練
または融解する。
【0020】 触媒はまた、その触媒の、活性、安定性、または、選択性を促進するために助
触媒を含有することができる。適当な助触媒としては、アルカリ金属またはアル
カリ土類金属が、遊離の形または、酸化物、水酸化物、塩として結合した形であ
るか、または、それらが組み合わさっているものがある。
【0021】 FT液は、一般に、硫黄化合物または窒素化合物を実質的に含有しない。これ
は、他の触媒に有害であり、オレフィンを誘導体化するかまたはオレフィンの反
応を他のオリゴマー化または重合過程へ向けて触媒作用する可能性がある。しか
しながら、使用する方法には関係なく、FT法は、特定の種に選択性はあまりな
く、組成物内に幅広い様々な種が生じる。
【0022】 本発明の方法で使用する線状ポリ芳香族化合物は、酸素化物が線状ポリ芳香族
化合物の性能をそれほど減じることがないので、酸素化物の存在するFT液中の
飽和炭化水素からのオレフィンの分離に特によく適合する。
【0023】 FT液に関していえば、どの方法によって製造した液であっても、オレフィン
および飽和炭化水素を含有するものは、本発明の方法には適当な供給原料となる
ものと認識してよい。ほとんどの粗製FT液は、本発明の方法の供給原料液を基
準として、5重量%から95重量%のオレフィンを含有し、残りは、パラフィン
と環状パラフィン、ならびに、場合によって飽和または不飽和のアルキル分枝を
含有する芳香族、その他の化合物および酸素化物を場合によって含む飽和炭化水
素である。
【0024】 FT液中に存在するオレフィンの好ましい量は、供給原料内の全成分の重量を
基準として、15重量%〜70重量%の範囲にある。FT液中の線状アルファオ
レフィンの量は、限定されないが、好ましくは、供給原料内の全成分の重量を基
準として、15重量%〜60重量%の範囲にある。枝分かれしているアルファオ
レフィンと、線状および枝分かれしている両方の内部オレフィンを含むその他の
オレフィンの量は、これもまた限定されないが、供給原料内の全成分の重量を基
準として、好ましくは、1重量%から55重量%、より好ましくは、5重量%か
ら45重量%の範囲にある。
【0025】 ほとんどのFT液中のパラフィン量は、5重量%から95重量%の範囲にある
。あるFT液においては、そのFT触媒を、オレフィン濃度を高め、パラフィン
濃度を低下させるように調整する。これらの液においては、パラフィンの量は一
般に、液の5重量%から65重量%の範囲にある。FT触媒をパラフィンの量を
高めるように調整する他のFT液においては、液中のパラフィンの量は、65重
量%から99重量%の範囲にある。酸素化物および芳香族等FT液中のその他の
化合物は、FT液の残りのほとんどを構成し、一般に、供給原料内の全成分の重
量を基準として、5重量%から30重量%の範囲となる量で存在する。5重量%
以下の少量のその他の副生物または不純物が、ほとんどのFT液中に存在し得る
【0026】 この供給原料は、通常の蒸留、抽出、またはその他の分離操作によって、パラ
フィンの一部と高分子量および低分子量の種および酸素化物を、粗製液から除去
した精留済み、および/または、精製済みの工程を経たFT液であればよい。そ
の分離操作を、付加物を含有している反応混合物を蒸留することによって行うと
きは、本発明の方法で使用する供給原料は、平均炭素数がC〜C20の範囲に
あり、供給原料中の主たるオレフィンの種は、C〜C20の範囲以内であるこ
とが好ましい。線状ポリ芳香族化合物は、供給原料および主たるオレフィン種の
平均炭素数がこの範囲以内にあるときは、飽和炭化水素をオレフィンから効率よ
く分離する。供給原料の平均炭素数がC20を超えるときは、ポリ芳香族化合物
とオレフィンとの付加物が、C20を超える供給原料組成物中の多くのものより
低温で沸騰し、それによってその付加物を含有する反応混合物の底部にこれらの
高温で沸騰する種を残す。したがって、そのときのポリ芳香族化合物およびその
ときの供給原料組成物は、反応混合物中の線状ポリ芳香族化合物−オレフィン付
加物の組成物が、供給原料中の反応していない分離させたいパラフィン種の大部
分より高温で沸騰するように選択しなければならない。それゆえ、供給原料液は
、好ましくは、平均炭素数が5から20の範囲、より好ましくは、6から18の
範囲にあるものを含有するものであって、主たるオレフィン種は、この範囲以内
にある。これらのタイプのFT液は、一般に、上記の技術の1つによって処理を
行い、C〜C20の範囲を下まわるか、または、それを超える成分を含有する
種類を実質的に排除する。
【0027】 C〜C20の範囲外の供給原料を使用することを所望する場合には、付加物
を未反応反応混合物から分離するためにその他の分離技術を使用することができ
、高沸点のポリ芳香族化合物の選択、および/または、液/液抽出、結晶化等そ
の他の分離技術がある。もちろん、これらの技術は、C〜C20の範囲以内の
供給原料についてもまた使用できる。
【0028】 線状ポリ芳香族化合物は、本発明の方法において、原材料液のオレフィンとの
付加物を形成するために利用する。本明細書で使用する「線状ポリ芳香族化合物
」とは、3個以上の縮合芳香族環を有する線状ポリ芳香族化合物を指し、これは
非置換または非置換の分子と同様の付加特性を保持して置換されていてもよく、
これらの混合物であってもよい。線状性は、3つの縮合環化合物を使用する場合
は縮合環の3つ全てに、4つ以上の縮合環化合物を使用する場合は少なくとも4
つ連続して縮合した環式環まで延びていなければならない。この線状ポリ芳香族
化合物はまた、限定されないが、コールタール、アントラセン油、およびナフタ
レンから分離した種等粗製混合物を含む、線状ポリ芳香族化合物をその1成分と
して含有する化合物の混合物を指す。この線状ポリ芳香族化合物としてはまた、
少なくとも3つの縮合環が線状配列で存在する限り、炭化水素鎖、エーテル結合
、またはケトン基含有鎖等の橋かけ原子団によって結合されている芳香族分子、
並びに、飽和炭化水素からのオレフィンの分離を阻害することのないヘテロ原子
を含有するものがある。
【0029】 線状ポリ芳香族化合物は、線状アルファオレフィン化合物、2番目はその他の
オレフィン、最後はパラフィンとの付加に対する優先的な選択性を有し、これら
とこの化合物は分解条件以外のどんな操作条件でも事実上は非反応性である。選
択すべき線状ポリ芳香族化合物は、線状アルファオレフィン化合物に対してその
他のオレフィンに対するよりも、モル比で、1:1より大きく、好ましくは、2
:1以上、より好ましくは、4:1の選択性を有するものである。
【0030】 線状ポリ芳香族化合物の非限定例としては、アントラセン、2,3−ベンゾア
ントラセン、ペンタセン、ヘキサセンがある。置換線状ポリ芳香族化合物の適当
な置換基の例としては、限定はしないが、低級アルキル、たとえば、メチル、エ
チル、ブチル;ハロ、たとえば、塩素、臭素、フッ素;ニトロ;スルファト;ス
ルホニルオキシ;カルボキシル;カルボ低級アルコキシ、たとえば、カルボメト
キシ、カルボエトキシ;アミノ;モノ−およびジ−低級アルキルアミノ、たとえ
ば、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メチルエチルアミノ;アミド;ヒドロキシ
;シアノ;低級アルコキシ、たとえば、メトキシ、エトキシ;低級アルカノイル
オキシ、たとえば、アセトキシ;単環式アリール類、たとえば、フェニル、キシ
リル、トリル、ベンジル、等がある。個々の置換基のサイズ、それらの数、およ
び、それらの位置は、それらが反応条件下で比較的不活性であり、ディールス−
アルダー付加を妨害するほど大きくないように選ぶべきである。適当な置換線状
ポリ芳香族化合物は、定型の実験法によって決定することができる。適当な線状
ポリ芳香族化合物の例としては、9,10−ジメチルアントラセン、9,10−
ジクロロアントラセン、9−メチルアントラセン、9−アセチルアントラセン、
9−(メチルアミノメチル)アントラセン、2−コロールアントラセン、2−エ
チル−9,10−ジメトキシアントラセン、アントラロビン、9−アントリルト
リフルオロメチルケトン等がある。好ましい線状ポリ芳香族化合物は、アントラ
センおよび2,3−ベンゾアントラセンである。
【0031】 ディールス−アルダー(Diels−Alder)付加物形成反応は、通常の
仕方と反応領域で行う。適当な反応領域の例は、単一の単位、または並列の単位
、または連続した単位として構成された撹拌タンクリアクターであり、オレフィ
ンおよび線状ポリ芳香族化合物をこの撹拌タンクリアクターに連続的に加え、加
熱下で液体反応混合物を形成し、この反応混合物を、連続的に、撹拌タンクから
取り出す。代替として、この反応は、気泡塔、または、バッチ反応器中で行うか
、あるいは、プラグ流れ反応機構を利用してもよい。
【0032】 付加反応は、標準的には、150℃から290℃、好ましくは、200℃から
280℃、最も好ましくは、240℃から265℃の範囲の1つまたは複数の温
度で行う。圧力は重要ではなく、標準的には、大気圧から100気圧で運転する
。その反応は、供給原料の揮発性によって、真空下の気相、または、液相、また
は、気−液の混合相で行うことができるが、一般的には、液相で行う。
【0033】 付加物を形成するには、オレフィンと線状ポリ芳香族化合物を化学量論的比で
、または、どちらかを過剰にして使用することができる。供給原料中のオレフィ
ンに対する線状ポリ芳香族化合物のモル比は、好ましくは、0.25:1から1
0:1までである。滞留時間は、線状ポリ芳香族化合物の所望量がオレフィンを
付加するために十分な時間である。標準的な滞留時間は、バッチ反応において、
30分から4時間である。
【0034】 供給原料のオレフィンまたは線状ポリ芳香族化合物または両方を反応器中で溶
解するために、不活性溶媒を利用することができる。好ましい溶媒は、反応温度
で液体であり、その中で、オレフィン、線状ポリ芳香族化合物、および、オレフ
ィン−線状ポリ芳香族化合物付加物が溶解する炭化水素溶媒である。有用な溶媒
の例示的な例としては、ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、ノナン等のアルカン類;シクロペンタン、シクロヘキサン等のシクロアルカ
ン類;および、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、ジエチルベンゼン等の芳
香族類がある。使用する溶媒の量は、反応に有害な作用を与えることなく幅広く
変えることができる。
【0035】 しかしながら、好ましくは、その供給原料の付加、詳細には線状ポリ芳香族化
合物−オレフィン付加物の形成は、反応速度を向上するために、および、その溶
媒を分離するための追加装置および工程段階を避けるために、溶媒の存在無しで
行う。
【0036】 線状ポリ芳香族化合物−オレフィン付加物が形成された後、反応混合物を、飽
和炭化水素を線状ポリ芳香族化合物−オレフィン付加物から分離するために有効
な分離器に流し、飽和炭化水素液とオレフィン付加物液とを形成する。反応混合
物中の線状ポリ芳香族化合物−オレフィン付加物と飽和炭化水素の間では、分子
量および構造の大きな違いがあるために、反応してない飽和炭化水素を除去する
には通常の分離技術がそのまま適用できる。たとえば、非付加物である化合物は
、反応混合物の減圧蒸留またはフラッシュ蒸発による塔頂流出物または留分とし
て除去し、線状ポリ芳香族化合物−オレフィン付加物および未反応の線状ポリ芳
香族化合物を底の液体として残す。除去される非付加の化合物としては、飽和炭
化水素、芳香族、アルコール、ケトン、酸等の酸素化物、並びに、線状ポリ芳香
族化合物と付加物を形成しなかった内部オレフィンおよび枝分かれオレフィンが
含まれる。
【0037】 代替として、線状ポリ芳香族化合物−オレフィン付加物を、その付加物が晶出
するまで冷却し、続いてろ過または遠心分離によって分離し、未反応のオレフィ
ンを除去する。
【0038】 ほとんどの場合、未反応の線状ポリ芳香族化合物は、付加したオレフィン液中
の線状ポリ芳香族化合物−オレフィン付加物と共に分離する。少量の未反応の高
分子量オレフィン、内部オレフィン、枝分かれオレフィン等、その他の成分が、
その付加したオレフィン液中に残留するかもしれない。
【0039】 本発明の方法における次の段階は、線状ポリ芳香族化合物−オレフィン付加物
を解離することである。その解離工程は、付加したオレフィン液を解離槽に供給
し、その付加したオレフィン液を、線状ポリ芳香族化合物−オレフィン付加物を
解離するために有効な温度、標準的には、250℃から500℃、好ましくは、
300℃から350℃、で加熱または熱分解させることによって達成することが
できる。この熱分解によって、オレフィンを線状ポリ芳香族化合物から遊離させ
る。この線状ポリ芳香族化合物は、次に、熱分解操作と同時に起こることもあり
得るが、オレフィンを不純物と共に熱分解温度で減圧蒸留またはフラッシュ蒸発
させる等の通常の方法、および、底層となっている線状ポリ芳香族化合物を付加
物解離領域から除去することにより、得られる混合物から分離する。その他の分
離技術としては、ろ過および遠心分離がある。線状ポリ芳香族化合物は、付加物
反応領域に戻して再生利用することができる。
【0040】 分離したオレフィン組成物は、オレフィン濃度が今や付加物反応領域への供給
原料のそれに対して高くなっており、オレフィン組成物中の飽和炭化水素の濃度
は、供給原料のそれに対して減少している。同様に、飽和炭化水素が分離槽中で
飽和炭化水素液として分離されるときは、その飽和炭化水素液は、その飽和炭化
水素濃度が付加物反応領域への供給原料のそれに対して高くなっており、飽和炭
化水素液中のオレフィンの濃度は、付加物反応領域に入る供給原料中のオレフィ
ンの濃度に対して減少している。オレフィン組成物液および飽和炭化水素液のそ
れぞれは、他の応用分野用として、または、他の反応工程の中間体として回収し
単離される。
【0041】 液中のある種の減少百分率を測定するためには、生成物の液中に含まれている
問題の種または一連の種の濃度を、供給原料に含まれている問題の種または一連
の種の濃度から減じ、その差を次に、供給原料中の同じ種の濃度で除して100
を掛ける。液中のある種の濃度増加%を測定するためには、供給原料液中のその
種または一連の種の濃度を、生成物の液中に含まれている問題の種または一連の
種の濃度から減じ、その差を次に、供給原料中に存在するそれらと同じ種の濃度
で除して100を掛ける。一連の種を合計するためには、供給原料液中のシリー
ズの全体を加算し、次に生成物液中のその種の全体を加算する。生成物液中の合
計を次に供給原料液中の合計と比較し、生成物液中の種の合計が、供給原料液中
の全体より増加したか減少したかを判定する。次に、生成物液中のシリーズが減
少したか増加したかによって、上記の適切な計算を適用する。
【0042】 本発明の方法によって、供給原料液中に含まれる全オレフィン、線状アルファ
オレフィン、および、飽和炭化水素の濃度よりも、オレフィン組成物中のそれぞ
れについては、オレフィンの全体濃度および線状アルファオレフィンの濃度は増
加し、飽和炭化水素の濃度は減少する。また、本発明の方法によって、飽和炭化
水素液中に存在する飽和炭化水素の濃度は、供給原料液中の飽和炭化水素濃度よ
りも増加する。飽和炭化水素液およびオレフィン組成物のそれぞれ内部オレフィ
ン中および枝分かれオレフィン中の濃度は、以下に説明する理由のために、供給
原料液中に存在するこれらの成分の濃度よりも、各液中で増加するかもしれない
し、または、減少するかもしれない。
【0043】 飽和炭化水素液中の全オレフィンの濃度は、供給原料中の全オレフィンの濃度
よりも、本発明の方法の1回だけのパスで、好ましくは、15%以上、より好ま
しくは、30%以上、最も好ましくは、40%以上減少する。
【0044】 線状ポリ芳香族化合物は、線状アルファオレフィンとの付加に対してその他の
オレフィンに対するよりもより選択的であるので、飽和炭化水素液中の線状アル
ファオレフィンの濃度は、供給原料中に存在する線状アルファオレフィンの濃度
に対して、1回のパスで、好ましくは、30%以上、より好ましくは、40%以
上、最も好ましくは、50%以上減少する。
【0045】 付加反応領域に存在する過剰量の線状ポリ芳香族化合物、滞留時間、および、
温度は、内部オレフィンまたは枝分かれオレフィンが線状ポリ芳香族化合物と付
加する量に影響し、したがって、内部オレフィンまたは枝分かれオレフィンが未
反応のまま残されて飽和炭化水素液中に移行する量に影響する。線状ポリ芳香族
化合物は、線状アルファオレフィンと選択的に付加するが、供給原料中に存在す
る線状アルファオレフィンに対して非常に過剰のポリ芳香族化合物が存在すると
、長い滞留時間と相俟って、未付加の線状ポリ芳香族化合物を内部オレフィンお
よび枝分かれオレフィンと自由に付加するようになり、それによって、飽和炭化
水素液中のこれらオレフィンを、供給原料中のこれらオレフィンの濃度よりも減
少するように作用する。飽和炭化水素液中に存在する内部オレフィンの濃度は、
供給原料中に存在する線状内部オレフィンの濃度に対して、好ましくは、1%か
ら50%減少させる。
【0046】 枝分かれオレフィンの濃度に関しては、飽和炭化水素液中のそれらの濃度は、
一般に、供給原料中に存在する枝分かれオレフィンの濃度に対して、わずかの減
少から増加にいたる。枝分かれオレフィンの濃度は、供給原料中に存在するこれ
らの枝分かれオレフィンの濃度に対して、わずか1%から30%減少するか、ま
たは、1%から30%増加するか、あるいは、変化しないままである。
【0047】 飽和炭化水素液中の飽和炭化水素の濃度は、供給原料中の飽和炭化水素の濃度
に対して増加する。その濃度は、好ましくは、5%以上、より好ましくは、20
%以上増加し、供給原料中の飽和炭化水素の濃度が低いときは特に、100%〜
400%増加することができる。一般に、飽和炭化水素液中の飽和炭化水素の増
加度合いは、使用する個々の供給原料中の飽和炭化水素濃度と反比例して変化す
る。
【0048】 オレフィン組成物中の飽和炭化水素の濃度は、本発明の方法による1回だけの
パスにより、供給原料中の飽和炭化水素濃度に対して、好ましくは、80%以上
、より好ましくは、90%以上、さらにより好ましくは、95%以上、最も好ま
しくは、100%減少される。
【0049】 上記のように、オレフィン組成物中の枝分かれオレフィンおよび内部オレフィ
ンの百分率の減少または増加は、供給原料の付加反応領域内における、線状ポリ
芳香族化合物の量、温度、および、滞留時間に依存する。オレフィン組成物中の
枝分かれオレフィンの濃度は、供給原料中の枝分かれオレフィン濃度に対して減
少するのが好ましい。オレフィン液中の内部オレフィンの濃度は、供給原料中に
存在する内部オレフィン濃度に対して増加するのが好ましい。オレフィン液中の
内部オレフィン増加の程度は、好ましくは、10%から250%である。
【0050】 オレフィン組成物中の線状アルファオレフィンの濃度は、供給原料液中に存在
する線状アルファオレフィンの濃度に対して増加する。オレフィン組成物中に存
在する線状アルファオレフィンの濃度は、供給原料組成物中に存在する線状アル
ファオレフィンの濃度に対して、好ましくは、30%以上、より好ましくは、4
0%以上、最も好ましくは、60%以上増加する。
【0051】 オレフィン組成物中の全オレフィンの濃度は、供給原料液中の全オレフィンの
濃度に対して増加する。オレフィン増加の程度は、供給原料中に存在するオレフ
ィンの濃度と反比例して変化する。オレフィン組成物中の全オレフィンの濃度は
、好ましくは、40%以上、より好ましくは、60%以上増加する。
【0052】 フィッシャー−トロプシュ液は、飽和炭化水素、芳香族、酸素化物、内部オレ
フィン、枝分かれオレフィン、線状アルファオレフィンを含む種を分離するのに
、様々な困難を抱えている。フィッシャー−トロプシュ液の利点は、偶数炭素と
奇数炭素の両方の混合物を含有することであり、本発明の方法により、飽和炭化
水素の量が非常に少ないかまたはゼロで、高い濃度の線状アルファオレフィンを
含む偶数炭素と奇数炭素のオレフィン種を有する液が製造されることである。ま
た、本発明の方法は、飽和炭化水素量の少ない、内部オレフィン、および/また
は、枝分かれオレフィン、および、線状アルファオレフィンの混合物を有するフ
ィッシャー−トロプシュのオレフィン組成物を提供することができる。
【0053】 本発明の方法は、1つの実施形態において、奇数炭素のオレフィンと偶数炭素
のオレフィンを含むフィッシャー−トロプシュ組成物を提供し、その組成物はC からC18の範囲、または、任意で、CからC12の範囲の平均炭素数を有
する組成物であり、 a)異なる炭素鎖の長さを有する少なくとも2つ以上の線状アルファオレフィ
ン種を含み、 b)前記少なくとも2つの線状アルファオレフィン種における2つの最も主た
る(モル数基準で)線状アルファオレフィン種が、それぞれCからC18の範
囲以内にあり、 c)前記2つの最も主たる線状アルファオレフィン種が、その組成物中のオレ
フィンの重量を基準として、20重量%以上、好ましくは、30重量%以上、よ
り好ましくは、40重量%以上の量で存在し、 d)前記範囲以内の組成物中に存在する線状アルファオレフィンの全体量が、
その組成物中のオレフィンの重量を基準として、累積して、40重量%以上、好
ましくは、60重量%以上、より好ましくは、70重量%以上、さらに90重量
%以上にもなり、 e)前記範囲内にある1つまたは複数の奇数炭素のオレフィンが、累積で、1
0重量%以上、好ましくは、20重量%以上、より好ましくは、30重量%以上
、さらに40重量%以上の量で存在し、 f)それぞれその組成物の重量を基準として、芳香族、飽和炭化水素、酸素化
物の累積量が5重量%以下、好ましくは、2重量%以下、より好ましくは、1重
量%以下、最も好ましくは、0.5重量%以下である。
【0054】 処理したフィッシャー−トロプシュ組成物は、任意で、その組成物中のオレフ
ィン重量を基準として、5重量%以上およびさらに10重量%以上の量で、枝分
かれオレフィンを含有する。その枝分かれオレフィンの代わりまたは追加として
、その組成物は、5重量%から20重量%の範囲の量で存在する内部オレフィン
を含有してもよい。そのような供給原料液は、供給原料中の二重結合の位置にあ
まり敏感ではない、第一級アルコール製造用のヒドロホルミル化工程における等
、いくつかの工程においてコスト上の利点を有する。
【0055】 上記の組成物は、好ましくは、2つの最も主たる線状アルファオレフィン種の
1つとして、奇数炭素の線状アルファオレフィンを含む。
【0056】 本発明の別の実施形態においては、CからC18の範囲の平均炭素数を持つ
処理したフィッシャー−トロプシュ組成物を提供し、その組成物は、前記範囲以
内の異なる炭素鎖の長さを有する少なくとも2つのアルファオレフィン種を線状
アルファオレフィンの50重量%以上を含み、その組成物は炭素数nで表される
最も主たるオレフィン種を有し、次に最も主たるオレフィン種はn+1またはn
−1のいずれかの炭素数を持ち、かつ、前記組成物は、2重量%以下の飽和炭化
水素を含む。
【0057】 前記組成物は、好ましくは、1重量%以下の飽和炭化水素を含む。前記組成物
は、好ましくは、枝分かれオレフィンを5重量%以上の量で、および/または、
内部オレフィンを5重量%以上の量でさらに含む。
【0058】 本発明の方法は、オレフィンが高度に濃縮されているオレフィン液を有利に提
供する。それによるオレフィン組成物中のオレフィン濃度は、90%以上であり
、最大100%純度のオレフィン組成物となり得る。
【0059】 本発明のオレフィン液組成物は、硫化物をつくるために原子状の硫黄と反応さ
せる掘穿流体中の成分、金属加工用流体中の極高圧剤、ポリエチレン重合用のコ
モノマー、潤滑剤として使用するポリアルファオレフィン(PAO)を製造する
中間体、PVCの用途でポリクロロ炭化水素製造のための塩素化原材料、硫化水
素と反応して薬剤中間体およびゴム特性の改質添加剤としての第一級および第二
級メルカプタンの製造用、溶剤、および、可塑剤用アルコール製造用の前駆物質
、および、洗濯用液体および粉末、皿洗い用粉末および液体、固形石鹸、シャン
プー、液体ハンドソープ、舗装洗浄剤等に向けた洗剤領域の硫酸エステルまたは
アルコキシ硫酸エステルに誘導体化する洗剤領域アルコールおよび界面活性剤を
製造するための前駆物質等として有用である。
【0060】 本明細書および請求項の中で与えられる範囲と限定は、本発明を詳細に示し、
明白に主張するものであると信じられる。しかしながら、実質的に同一の態様に
おける実質的に同一の作用がはたらいて、同一または実質的に同一の結果となる
それ以外の範囲並びに限定は、本発明の範囲に入ることを意図していることを理
解されたい。ここで本発明を以下の実施例によって説明する。
【0061】 実施例1 表1に示した組成からなるフィシャー−トロプシュ液を供給原料として使用し
た。そのFT組成物は、合成ガスをFT触媒上に通しそれに続いて生成物をヘキ
シル炭化水素からウンデシル炭化水素の沸点範囲で蒸留して得た。この組成物を
原材料として使用した。C〜C10内の炭化水素が最も豊富であった。
【0062】 95%の純度を有するアントラセンの0.24モル(42.2g)および供給
原料の150gをオートクレーブに入れた。仕込んだ原材料の全オレフィン含量
は、約0.5モル(55.9g)であった。そのオートクレーブを密閉し、窒素
を吹き込んだ。そのオートクレーブを255℃に加熱して4時間置きオレフィン
とアントラセンの間のディールス−アルダー付加物を生成した。オートクレーブ
の内容は加熱中撹拌をした。
【0063】 いったん反応が完了したところで、オートクレーブを20℃まで冷却した。そ
の反応混合物をガラスのフラスコに移動し、未反応オレフィン、飽和炭化水素、
および、未反応の酸素化物を蒸留によって除去した。フラスコ中に残った物質(
18.2g)は、いくらかの連行された飽和炭化水素、未反応アントラセン、お
よび、アントラセン−オレフィン付加物から構成されていた。フラスコとその中
身を次に、310℃〜350℃の範囲の温度に加熱して付加物をアントラセンと
下の表1に記載した生成物Aに解離した。生成物Aを蒸留によってアントラセン
から分離し単離した。各生成物液の組成は、ガスクロマトグラフィーで分析した
【0064】 表1のデータからわかるように、生成物Aは、供給原料液中のアルファオレフ
ィン濃度および全体のオレフィン含量に対して、アルファオレフィン含量および
全体のオレフィン含量が大幅に増加している。生成物Aは、アルファオレフィン
含量で205%増加しており、全体のオレフィン含量で生成物Aは、155%増
加した。([(86.5+8.9)−(28.3+9.0)]/(9.0+28
.3)×100)。
【0065】 さらに、生成物A中の飽和炭化水素(酸素化物を除く)の濃度は、91%と大
幅に減少した。生成物A中の飽和炭化水素の存在は、解離段階の前の付加物から
の未反応物質の蒸留で除去が不十分であったことによる。生成物A液中の内部オ
レフィンの濃度は、供給原料中に存在する内部オレフィンの濃度に対してほんの
わずか減少したにすぎない。
【0066】 生成物Bは、蒸留塔の塔頂部で反応混合物から取った飽和炭化水素液を表す。
表1からわかるように、生成物Bは、飽和炭化水素が、供給原料液中の飽和炭化
水素の濃度に対して38%増加している。飽和炭化水素液中のアルファオレフィ
ンの濃度は、供給原料中のアルファオレフィンの濃度に対して、67%減少した
【0067】
【表1】
【0068】 実施例2 表2に示す組成を有するF−T液をアントラセンで処理した。このF−T液は
、合成ガスをFT触媒上に通し、それに続いて生成物をペンチルからノニル(C 〜C)の沸点範囲で蒸留し、収集して得た。
【0069】 95%の純度を有するアントラセンの0.6モル(112g)および供給原料
の96gを300mlのオートクレーブに入れた。そのオートクレーブを密閉し
た後、窒素を吹き込んだ。そのオートクレーブを255℃に加熱して7時間置き
オレフィンとアントラセンの間のディールス−アルダー付加物を生成した。オー
トクレーブの内容は加熱中撹拌をした。
【0070】 いったん反応が完了したところで、オートクレーブを20℃まで冷却した。そ
の反応混合物をガラスのフラスコに移動し、未反応オレフィン、飽和炭化水素、
および、未反応の酸素化物を蒸留によって反応混合物から除去した。フラスコ中
に残った物質は、300℃〜350℃の範囲の温度に加熱して付加物をアントラ
センと下の表2に記載した生成物Aに解離した。生成物Aを蒸留によってアント
ラセンから分離し単離した。各生成物液の組成は、ガスクロマトグラフィーで分
析した。
【0071】 表2中のデータからわかるように、生成物Aは、供給原料液中のアルファオレ
フィン濃度および全体のオレフィン含量に対して、アルファオレフィン含量およ
び全体のオレフィン含量が大幅に増加している。生成物Aは、アルファオレフィ
ン含量で579%増加しており、全体のオレフィン含量で生成物Aは、348%
増加した。生成物Aオレフィン液のオレフィン純度は、100%であった。生成
物A液中の内部オレフィンの濃度は、供給原料中に存在した内部オレフィンの濃
度に対して163%の量が増加した。
【0072】
【表2】
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年6月12日(2001.6.12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】 米国特許第4,946,560号は、供給原料をアントラセン等の付加性化合
物と接触させてオレフィン付加物を形成し、その付加物を供給原料から分離し、
そのオレフィン付加物を加熱して解離し、アントラセンとアルファオレフィンが
増加したオレフィン組成物を生成させ、アントラセンをアルファオレフィンから
分離することによって、内部オレフィンをアルファオレフィンから分離する方法
について記載している。この参照は、アントラセンが飽和炭化水素類とオレフィ
ン類の間の分離操作を行うのに望ましいものであるとかその性能があるというこ
とは示唆していない。 米国特許出願第4579986号は、分子当り10個以上および最高で20個
の炭素原子を有する線状オレフィンを調製する方法を開示している。その中のク
ラッキングの例(6)では、実質的に線状のC〜C20のオレフィンからなる
軽質の液体留分について説明している。オレフィン含量は95%そしてアルファ
オレフィン含量は90%であると述べられている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 スロー,リン・ヘンリー アメリカ合衆国、テキサス・77070、ヒユ ーストン、サイプレスウツド・ドライブ・ 11911 (72)発明者 フオン,ハワード・ラム−ホウ アメリカ合衆国、テキサス・77478、シユ ガー・ランド、クリークサイド・ドライ ブ・1707 Fターム(参考) 4H006 AA02 AB46 AB84 AC26 AC28 AD33 BC10 BC31 BC51 BD10 BD60

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給原料中の飽和炭化水素からオレフィンを分離する方法で
    あって、 a)オレフィンおよび飽和炭化水素を含む供給原料を、線状ポリ芳香族化合物
    とオレフィンとの付加物および飽和炭化水素を含む反応混合物を有効に形成する
    条件下で、線状ポリ芳香族化合物と接触させることと、 b)反応混合物中の飽和炭化水素から線状ポリ芳香族化合物とオレフィンとの
    付加物を分離して、飽和炭化水素液および付加したオレフィン液を形成すること
    と、 c)線状ポリ芳香族化合物とオレフィンとの付加物を解離して、線状ポリ芳香
    族化合物とオレフィン組成物を形成させること、および、場合によって、 d)段階c)で形成された線状ポリ芳香族化合物をオレフィン組成物から分離
    し、それによってオレフィン組成物のオレフィン濃度を供給原料中のオレフィン
    濃度に対して増加させること、を含む前記方法。
  2. 【請求項2】 前記供給原料を150℃から290℃の範囲の温度で線状ポ
    リ芳香族化合物と接触させる請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記線状ポリ芳香族化合物−オレフィン付加物が、前記線状
    ポリ芳香族化合物−オレフィン付加物を250℃から500℃の範囲の温度まで
    加熱することにより解離される請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記供給原料がフィシャー−トロプシュ法によって得られる
    液を含む請求項1、2、または3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記供給原料が、供給原料中の全成分の重量を基準として、
    15重量%から70重量%のオレフィンを含む請求項1から4のいずれか一項に
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記供給原料が、供給原料中の全成分の重量を基準として、
    5重量%から95重量%の範囲の量でパラフィンを含む請求項1から5のいずれ
    か一項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記供給原料が、C〜C20の範囲の平均炭素数を持ち、
    前記供給原料中の主たるオレフィン種がC〜C20の範囲以内にある請求項1
    から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記線状ポリ芳香族化合物が、アントラセンまたはベンゾア
    ントラセンを含む請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 奇数炭素のオレフィンと偶数炭素のオレフィンを含むフィッ
    シャー−トロプシュ組成物であって、CからC18の範囲の平均炭素数を持ち
    、 a)異なる炭素鎖の長さを有する少なくとも2つ以上の線状アルファオレフィ
    ン種を含み、 b)前記少なくとも2つ以上の線状アルファオレフィン種における2つの最も
    主たる線状アルファオレフィン種が、それぞれCからC18の範囲以内にあり
    、 c)前記2つの最も主たる線状アルファオレフィン種が、その組成物中のオレ
    フィンの重量を基準として、20重量%以上の量で存在し、 d)前記範囲以内の組成物中に存在する線状アルファオレフィンの全体量が、
    その組成物中のオレフィンの重量を基準として、累積して、40重量%以上であ
    り、 e)前記範囲内にある1つまたは複数の奇数炭素のオレフィンが、累積で、1
    0重量%以上の量で存在し、 f)それぞれその組成物の重量を基準とした、芳香族、飽和炭化水素、酸素化
    物の累積量5重量%以下である、前記組成物。
  10. 【請求項10】 CからC18の範囲の平均炭素数を持つフィッシャー−
    トロプシュ組成物であって、前記範囲以内の異なる炭素鎖の長さを有する少なく
    とも2つのアルファオレフィン種を線状アルファオレフィンの50重量%以上を
    含み、炭素数nで表される最も主たるオレフィン種を含み、次に最も主たるオレ
    フィン種はn+1またはn−1のいずれかの炭素数を持ち、かつ、2重量%以下
    の飽和炭化水素を含む組成物。
JP2000617152A 1999-05-11 2000-05-09 飽和炭化水素からオレフィンを分離する方法 Withdrawn JP2002544180A (ja)

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