JP2002538377A - 相互接続した管状要素から成り、分解及び折りたたみできる構体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ２つ又はそれ以上の構体を連結することにより得られる複合構体であって、各構体が複数の対の連結した管状要素（５）を有する型式であって、これらの管状要素の末端が自在継手にヒンジ止めされ、前記自在継手が実質的に平行六面体の形状であると共に４つの側面と対応する４つのヒンジ止め座を有し、かつ前記自在継手は前記延長要素をヒンジ止めするための前記座が設けられている前記面の側部に沿うと共に縁部の付近でかつこの縁部と平行である溝（６）を有し、これらの溝がＣ形断面の固定要素と協働して、連結しようとする２つの構体に属する２つの突き合わせ自在継手を結合して保持する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、相互接続して延長した管状要素から成る折りたたみ構体に関する。
より詳細には、本発明は、水平に又は垂直に延長することができて、例えばプラ
ットホーム、通路ベース、舗床、壇、スタンド、ボックスのような製品ディスプ
レイのために又は高架荷重用支持体として使用することができ、かつ複数の相互
接続した平行六面体のセルを包含し、この平行六面体の側面がはさみ接続装置（
シーサースコネクタ）により相互接続されている一対の管状要素により画定され
ている可搬式折りたたみ構体に関する。

【０００２】 これらの構体において、一対のはさみ接続された要素を構成する延長管状要素
の各末端は、平行六面体の形状である関節型自在継手の座内に回転により挿入さ
れる。自在継手は、その大きな面のひとつに各側面と対応する４つのヒンジ止め
の座を有し、それ故４つの管状要素の末端を受け入れることができる。重い荷重
を支持しなければならない構体の場合には、上述した具体例の変形が従来用いら
れている。この変形において、自在継手は内部に管状要素が固定されている前記
面の表面に第５の座を備え、この第５の座内には小径の他の管状要素がすべりば
めとして挿入され、この他の管状要素の末端は同様な自在継手の面内に挿入され
ている。自在継手の面内に挿入された管状要素は、固定され、内部に内部滑動す
る要素の末端が挿入されている対向した継手に対して停止させられる。

【０００３】 しばしば、単一の構体でもって得られるよりも高い展示構体又は高くした支持
体を配設する必要がある。この場合においては、ほとんど同一（すなわち、同様
）の複数の構体が重ね合わされ、重ね合せ部において、下に位置する構体の自在
継手の上面が上方の構体の対応する下面と突き合わされる。

【０００４】 上述した展示又は支持装置の高さを増大せしめるための装置は、知られている
。例えば、異なる高さの構体を高くすることができる展示装置がＥＰ−Ａ−０
４１９ ００６に記載されている。

【０００５】 この特許に記載されている構体は、複雑であり、複数の関節要素を備え、それ
故長い組立て及び分解時間を必要とする。

【０００６】 また、ＥＰ−Ａ−０ ８８４ ４２５において提案されている装置は、２つの
伸縮自在な要素の末端を例えばねじ又はピンの手段により接続することにより２
つの構体の継手を結合することを提供している。

【０００７】 この装置も、また、比較的長い分解及び組立て時間に加えて、複雑で面倒な設
置作業を必要とする。

【０００８】 本発明の第１の目的は、複数の対の延長した管状のはさみ接続した要素から成
る型式の構体であって、これらの要素の末端が自在継手にヒンジ止めされ、前記
自在継手が複数の等しくて平行な大きな面でもって一体に画定されている、好適
には実質的に平行六面体の形状であり、かつ前記大きな面のひとつに設けられて
各側面と対応する４つのヒンジ止め座を有している２つ又はそれ以上の構体を簡
単にかつ迅速に連結する方法を提供することにある。

【０００９】 本発明の第２の目的は、上述した型式の２つ又はそれ以上の重ね合わせ構体の
連結であって、更に、延長要素のヒンジ止めのための座である自在継手の面の表
面内部に第５の座を有し、この第５の座内に、延長できて伸縮自在な管状要素の
一方の末端が固定され、この伸縮自在な管状要素の他方の末端が対向して下に位
置する自在継手に固定されている連結を提供することにある。

【００１０】 本発明の他の目的は、上述した構体の連結を可能にする装置を提供することに
ある。

【００１１】 本発明の上記目的は、上述した自在継手であって、延長要素を固定するための
座が設けられている面の側部に沿うと共に縁部に接近しかつこの縁部と平行であ
る溝を有し、これらの溝がＣ形断面の固定要素と協働して、２つの重ね合わせ構
体に属する２つの突き合わせ自在継手を一緒に保持するようにした自在継手を用
いることにより、達成される。

【００１２】 本発明の好適な実施例によれば、Ｃ形固定要素は２つの対向する折り返し縁部
を有する可撓性の実質的に矩形状の板であり、この板は、以下、Ｃ形ばね又はＣ
−ばねと称される。Ｃ形ばねの折り返し縁部は、自在継手の面に刻設された溝の
大きさ及び形状と対応する大きさ及び形状を有する。

【００１３】 折り返し縁部を有するＣ形ばねは、重ね合わせた自在継手の対応する側面の大
部分を覆う。また、これらのＣ形ばねは、場合によっては、延長要素の固定座と
対応して溝を備えることができる。更に、これらのＣ形ばねはそれらの使用に依
存して異なる外形を有することができる。

【００１４】 Ｃ形ばねは、複数の構体の重ね合わせ又は連結部において突き合せた継手のす
べての側面に取り付けることができる。

【００１５】 しかしながら、多くの場合において十分な安定性を与えるためには、構体の外
面上である自在継手の外面上にのみＣ形ばねを取り付けるだけで十分であること
が認められている。自在継手の外面のみへのＣ形ばねの取り付けは、連結構体の
組立て及び分解作業を非常に簡単にする。 連結構体の安定性をさらに保証するために、突き合わせ継手の面は、接触ピボ
ット上における継手の動きを防止するピボットを収容するためのひとつ又はそれ
以上の適当な穴を有することができる。

【００１６】 以下、添付図面の助けをかりて詳述される本発明の好適な実施例を参照して、
本発明を一層詳細に説明する。これらの図面及び実施例は、一例であって本発明
を限定するものとして説明されるものではない。

【００１７】 図１〜図４を参照するに、自在継手１は、その大きな面のひとつに、４つの側
面と対応する４つの溝２，２′，２″及び２″′を有し、これらの溝は図１に示
されてしないヒンジ止めして延長した管状要素を受け入れる。４つの溝２，２′
，２″及び２″′を有する自在継手の面３には開口４があり、この開口４は管状
延長要素の末端を固定するものであり、この管状延長要素５内を図面に示されて
いないが対向する自在継手に接続されている他の管状要素が滑動する。自在継手
の前記面の縁部に沿って溝６が設けられ、これらの溝６は図４に示されるように
ばね９の両末端８のひとつを受け入れる座を構成する。

【００１８】 ２つの重ね合わせ構体に属する２つの継手の突き合わされていない面上の溝内
にばね９の両末端を挿入することは、２つの構体を連結して固定維持することを
可能にする。ばねの挿入は、２つの構体を重ね合わせた後に、ばね９の折り返し
末端８を前記溝内にスナップ係合することにより容易に成し遂げられ、前記ばね
は固定され続ける。分解作業は、例えば，Ｃ形ばねの両折り返し末端８の一方を
溝から取り外すことにより、迅速に行われる。

【００１９】 図５は、本発明の好適な実施例を示す。この実施例は、溝が作られている面に
対向する面が水平面における継手の相対的動きを防止するピボット１１を受け入
れることができる開口１０を包含する自在継手の使用を提供する。

【００２０】 図６は、２つの構体を連結することにより得られた、本発明による高架荷重用
支持装置の斜視図である。

【００２１】 この図６は、伸縮自在な延長要素５に加えて、はさみ接続で連結されていると
共に自在継手の座２にヒンジ止めされている延長要素１２を示し、これらの延長
要素１２は構体の荷重に対する耐性を保証する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による自在継手の斜視図である。

【図２】 図１の継手と協働するＣ形断面のばねの側面図である。

【図３】 図２のばねの斜視図である。

【図４】 図２及び図３のばねの手段により一緒に固定される２つの重ね合わせ構体に属
する２つの継手の側面図である。

【図５】 本発明による好適な構体接続装置の分解図である。

【図６】 本発明にしたがって連結された２つの重ね合わせ構体の概略斜視図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ， ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ， ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，Ｃ Ｚ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ， ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，Ｌ Ｒ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ， ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，Ｔ Ｒ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ２つ又はそれ以上の構体を連結することにより得られる複合構体であって、各
   構体が複数の対のはさみ接続した管状要素を包含する型式であり、これらの管状
   要素の末端が自在継手にヒンジ止めされていると共に、前記自在継手が好適には
   実質的に平行六面体の形状である複数の大きくて等しい平行な面により一体に画
   定され、かつ前記自在継手が４つの側面と対応する４つの座を有し、これらの座
   がヒンジ止めされる前記管状要素を受け入れるようにした複合構体において、前
   記自在継手が、前記４つの座が設けられている面の側部に沿うと共に縁部に接近
   しかつこの縁部と平行である溝を有し、これらの溝がＣ形断面の固定要素と協働
   して、連結しようとする２つの構体からの２つの突き合わせ自在継手を連結して
   保持するようにしたことを特徴とする複合構体。
2. 【請求項２】 請求項１記載の複合構体において、連結される前記構体が、重ね合わされ、か
   つ、前記延長要素をヒンジ止めする前記座がある前記自在継手の前記面の表面内
   部に、更に、延長できる伸縮自在な管状要素の一方の末端が固定される第５の座
   を有し、前記伸縮自在な管状要素の他方の末端が下にある自在継手の対向した継
   手に固定されていることを特徴とする複合構体。
3. 【請求項３】 請求項１又は２記載の複合構体において、前記Ｃ形固定要素が、２つの対向す
   る折り返し縁部を有する可撓性材料の実質的に矩形状の板であることを特徴する
   複合構体。
4. 【請求項４】 請求項３記載の複合構体において、前記Ｃ形固定要素の折り返し縁部が前記自
   在継手の前記面の前記溝と対応する大きさ及び形状であることを特徴とする複合
   構体。
5. 【請求項５】 請求項１〜４記載の複合構体において、前記Ｃ形固体要素が前記構体の外面上
   である前記自在継手の外面上にのみ取り付けられていることを特徴とする複合構
   体。
6. 【請求項６】 請求項１〜４記載の複合構体において、折り返し縁部を有する前記Ｃ形固定要
   素が、前記重ね合わせ自在継手の対応する側面の大部分を覆い、かつ、前記ヒン
   ジ止め延長要素用座と対応する切欠きを備えていることを特徴をする複合構体。
7. 【請求項７】 請求項１〜６記載の複合構体において、連結した前記構体の継手の突き合わせ
   面が前記継手の接触面の動きを防止するピボットを収容するひとつ又はそれ以上
   の適当な穴を有することを特徴とする複合構体。
8. 【請求項８】 実質的に平行六面体の形状であって、その大きな面のひとつに、延長要素の末
   端を固定するために４つの側面と対応する４つのヒンジ止め座を備えている自在
   継手において、前記延長要素をヒンジ止めするための前記座が設けられている前
   記面の側部に沿うと共に縁部の付近でかつこの縁部と平行である溝を有し、これ
   らの溝がＣ形断面の固定要素と協働して、２つの突き合わせ自在継手を結合する
   ことを特徴とする自在継手。
9. 【請求項９】 請求項８記載の自在継手において、前記溝を担持する前記面の内部に第５の座
   を有し、この第５の座に、延長できて伸縮自在な管状要素の末端が固定されてい
   ることを特徴とする自在継手。