JP2002538013A - 改良型手動工具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 固定クランプ（３）と可動クランプ（４）との２つのクランプ（３，４）の間に複数部品（５）を固定するための圧縮グリッパー型のものである。工具は、その一端を回動可能に連結されている固定アーム（１）と可動アーム（２）とを有する。固定アーム（１）は、その一端において固定クランプ（３）と、シリンダ（１２）とを有する。その自由端にねじ込まれた可動クランプ（４）を支持するシリンダ（１２）は、その本体の中で軸方向に摺動可能である。シリンダ（１２）は、部材（１２，２）が連結ロッド（６）を介して回動可能に連結されて可動アーム（２）によって駆動される。可動アーム（２）の回動動作を、シリンダ（１２）および可動クランプ（４）の直線的な前方移動に変換して、固定される１部品（５）もしくは複数部品を固定することができる。可動クランプ（４）は、また積極的な閉塞を達成するためにクランプ（３，４）の間の間隙を調整するねじである。可動アーム（２）は、固定アーム（１）に当接して内側に折り畳まれ、さらに前述した操作を容易にする非閉塞カムすなわちレバー（１３）は回動可能に連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （技術分野） 本明細書の発明の名称に記載されているように、本発明は、１つもしくは複数
部品を固定するのに使用されるグリッパー型（gripper-type）であり、その特徴
的な構造および形状により最小寸法にすることができる利点を有する改良型手動
工具に関する。

【０００２】 本発明の工具は、複数部品を確実におよび全体的に正確に固定するために、固
定アームと可動アーム、および固定クランプと可動クランプからなるものである
。

【０００３】 さらに、前記工具は、閉塞位置を確実にするためにロック機構を有する。正確
にいうと、本発明の新規性は、本質的には、有利な構造と機能を有する効果的か
つ簡単なロック機構にある。

【０００４】 （発明の開示） 本発明の改良型手動工具は、複数部品を固定するためのグリッパー型のもので
あるとともに、その特徴的な形状により寸法が減少する。

【０００５】 本発明の工具は、固定アームと可動アームの２つのアームからなり、また固定
クランプと可動クランプを有し、それらのクランプは、お互いに対向し、その間
に固定される１つもしくは複数部品が配置される。その１つもしくは複数部品は
、工具アセンブリがその能動的閉塞すなわちロック位置にあるときに２つのクラ
ンプの間において押圧される。

【０００６】 前記工具は、連結ロッドからなるロック機構を有する。前記連結ロッドは、そ
の一端が、シリンダに回動可能に連結され、該シリンダは可動クランプが連結さ
れるとともに、前記固定アームのガイド穴において摺動される。

【０００７】 一方、連結ロッドの他端は、前記可動アーム自体に回動可能に連結され、さら
に、前記固定アームの末端位置に回動可能に連結されている。

【０００８】 前述したような構成により、工具を閉塞位置にするために、前記可動アームを
前記固定アームに当接するまで傾かせる必要がある。この操作時に、前記シリン
ダおよび可動クランプは、前記固定クランプに直線運動で接近し、固定される１
つもしくは複数部品が両方のクランプの間で圧縮されるまで前記ガイド穴内部を
摺動する。

【０００９】 閉塞位置を解放するために、前記可動アームに連結された前記カム型のロッド
を駆動すると、前記カムの一端は前記固定アームを押圧する。

【００１０】 前記工具の閉塞すなわちロック位置において、前記連結ロッドの２つの関節位
置と２つのアームの関節位置は、同一方向に整列することに留意する必要がある
。

【００１１】 本発明が実例的かつ非限定的に表わされている複数の図面を、この明細書のよ
り良い理解を与えるとともに、明細書の一体的部分を形成するために、以下に添
付する。

【００１２】 （発明の好ましい実施形態） 図において使用されている符号を参照すると、改良型手動工具は、固定アーム
（１）と可動アーム（２）とからなり、それらは固定クランプ（３）と可動クラ
ンプ（４）とをそれぞれ有する。前記固定アーム（１）は、工具の本体を構成し
ている。

【００１３】 本発明の工具は、前記両方のクランプ（３）と（４）との間に位置する１つも
しくは複数部品（５）の加圧による固定を確実にするために閉塞すなわちロック
機構を有する。この閉塞すなわちロック機構は、連結ロッド（６）からなってい
る。連結ロッド（６）は、前記固定アーム（１）のガイド穴（９）内側で摺動す
るピストン（８）の末端位置（７）に回動可能に連結されている。一方、連結ロ
ッド（６）の他端は、前記可動アーム（２）の中間位置（１０）に回動可能に連
結されている。２つのアーム（１）および（２）も末端位置（１１）に回動可能
に連結されている。

【００１４】 一方、可動アーム（２）は、ピストン（８）と一体のシリンダ（１２）と連結
されている。シリンダ（１２）には、前記可動クランプ（４）がねじ込まれてい
る。

【００１５】 前記可動アーム（２）は、該可動アーム（２）の先端位置（１４）において連
結されているカム型棒（１３）を有している。前記カム（１３）は、前記可動ア
ーム（２）のアンロックすなわち非閉塞（unblocking）を容易にし、または全体
としては本発明の工具アセンブリのアンロックすなわち非閉塞を容易にする。

【００１６】 前記固定クランプ（３）は、ひじ状の伸長部のように、前記固定アーム（１）
に一体的に形成されている。しかし、前記固定クランプ（３）は、前記固定アー
ム（１）に取り付けられた着脱自在型の独立部材によって形成することができる
。

【００１７】 ２つのクランプ（３）と（４）は、お互いに対向している。前記工具を能動的
閉塞位置にするために、前記可動アーム（２）を前記固定アーム（１）に当接す
るまで傾ける必要がある。この動作により、前記ピストン（８）は、固定アーム
（１）のガイド穴（９）内を摺動し、可動クランプ（４）は固定クランプ（３）
に接近する。可動クランプ（４）と固定クランプ（３）の間には、固定される複
数部品（５）（図１に図示）が配置されている。このロック位置において、前記
連結ロッド（６）の２つの関節位置（７）と（１０）およびアーム（１）と（２
）の両方に接続する末端位置（１１）は、同一方向に整列している。

【００１８】 また、工具アセンブリを非閉塞にするために、前記カム（１３）の下端部は、
その反対側の上端部が前記固定アーム（１）を押圧するように操作される。これ
により、工具の非閉塞が即座に達成される。このとき、固定アーム（１）のガイ
ド穴（９）の内側に設けられているスプリング（１５）もまたこの非閉塞に関与
し補助する。このスプリング（１５）は、固定アーム（１）のピストン（８）に
一端で当接してピストン（８）を下側に押し下げるとともに、スプリング（１５
）の対向する上端は、前述したガイド穴（９）の上部と一致するように設けられ
た前記固定アーム（１）の着座部（１６）に当接する。

【００１９】 工具の閉塞位置において、前記スプリング（１５）は圧縮されている。これに
より非閉塞操作時には、スプリングは前記操作を補助する。

【００２０】 ２つのクランプ（３）と（４）の間の距離は、ねじ型構造を有する可動クラン
プ（４）をシリンダ（１２）にナットのようにねじ込み、または逆に回すことに
より、必要に応じて利点的に調整されることが好ましい。この移動自在なねじ型
のクランプ（４）は、この種類の圧縮工具における従来の調節ねじのように作用
する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は、閉塞すなわちロック位置にある本発明の改良型手動工具
の立面図である。

【図２】 図１の工具が、アンロック位置にある本発明の工具の立面図であ
る。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 されている。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数部品を固定するためのグリッパー形状であり、固定アー
   ム（１）および可動アーム（２）の２つのアームと、固定クランプ（３）および
   可動クランプ（４）の２つのクランプとからなり、閉塞すなわちロック機構を有
   する改良型手動工具において、 前記固定アーム（１）は、工具の主アームすなわち本体部からなり、ハンドル
   のように構成された前記可動アーム（２）と末端位置（１１）において回動可能
   に連結され、また、前記固定アーム（１）は、該固定アーム（１）に対して長手
   方向に移動可能であるシリンダ（１２）を収容し、さらに前記可動クランプ（４
   ）を内部に有し、これにより工具は、固定される１部品もしくは複数部品（５）
   の厚さに対して調整可能であることを特徴とする改良型手動工具。
2. 【請求項２】 前記固定クランプ（３）は、前記可動クランプ（４）と対向
   する位置に設けられ、また前記可動アーム（２）の末端位置（１１）と反対側の
   前記固定アーム（１）の一端位置に形成され、これにより、前記部品（５）が前
   記可動クランプに対向し、２つのクランプの間で固定されるようにしたことを特
   徴とする請求項１に記載の改良型手動工具。
3. 【請求項３】 前記可動アーム（２）は、中間位置（１０）で連結ロッド（
   ６）の一端と回動可能に連結され、前記連結ロッド（６）は、その他端で接続し
   、また末端位置（７）で前記可動シリンダ（１２）と回動可能に連結され、前記
   可動アーム（２）の回動動作を前記長手方向に移動可能なシリンダ（１２）に伝
   達することにより、前記位置（７、１０、１１）が整列して前記機構をロックし
   、さらにその逆のアンロックするようにしたことを特徴とする請求項１または２
   に記載の改良型手動工具。
4. 【請求項４】 前記機構をアンロックするために、前記可動アーム（２）内
   に収容され、前記可動アーム（２）の位置（１４）において回動可能に連結され
   たカム（１３）を設けたことを特徴とする請求項１から３のいずれかに記載の改
   良型手動工具。
5. 【請求項５】 前記固定アーム（１）と前記シリンダ（１２）との間に、ス
   プリング（１５）が設けられ、該スプリング（１５）は、前記工具がロック状態
   にある限り圧縮されるとともに、アンロックが生じると同時に、前記シリンダ（
   １２）は、前記工具の解放を可能とするように移動することを特徴とする請求項
   １から４のいずれかに記載の改良型手動工具。