JP2002537351A - コーロバクターリポ多糖免疫アジュバント - Google Patents

コーロバクターリポ多糖免疫アジュバント

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Abstract

(57)【要約】 本発明は免疫原組成物を提供し、またコーロバクター(とりわけコーロバクタークレセントゥス)LPSまたはその断片もしくは誘導体から選択される部材よりなるアジュバントを使用して抗原を用いる高められた免疫応答を誘導する方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本出願人は1999年2月22日に出願された合衆国暫定特許出願番号第60
/121,120号の利益を主張し、その開示は全体としてここで引用例として
組み込まれている。
【0002】 本出願はワクチン用の免疫アジュバンドとそのような免疫アジュバンドを含む
ワクチンに有用であるリポ多糖(LPS)の分野に関する。
【0003】
【発明の背景】
数多くの種類の抗原は動物内での抗体の産生を刺激し、続く感染に対し防御を
与える。しかしある種の抗原は穏やかなまたは効果のない免疫応答のみを刺激し
、一方あるものは効果のある免疫応答を刺激できないままである。
【0004】 相対的に弱い抗原の免疫原性はしばしば抗原をアジュバンドと同時投与するこ
とで高められ、このアジュバンドは単独で投与されるときには免疫性であり、ま
たはそうでないこともあるが、ある一つの抗原が投与される時間と同時にまたは
その時間に近接してアジュバンドが投与されるときにはその抗原に対する粘膜免
疫およびまたは局所免疫の状態を誘導する物質である。不幸なことに、多くの免
疫アジュバンド、例えばフロイント完全アジュバントは有毒であり、従ってヒト
のワクチン接種ではなく動物研究目的に限ってのみ有用である。
【0005】 望ましいアジュバンドは単独で投与される時には免疫性でなくまたは非常に有
毒ではないが、ワクチンに対する免疫応答の効力を高め焦点を集める。アジュバ
ントはしばしばサイトカインカスケードの産生を誘導し、増殖された免疫応答に
帰着する免疫モジュレーターを含む。免疫モジュレーターの例はある種の水溶性
ポリマー、ムラミルペプチド、グラム陰性菌と誘導体からのリポ多糖(LPS)
および陽イオン界面活性剤を含む。
【0006】 特徴のあるグラム陰性菌の外膜はリン脂質、タンパク質、リポ多糖(LPS)
、および存在するならば細胞外多糖より成り、それらすべては相互作用して水環
境に向けて浸透性障壁を形成する。これらの成分の内、最初に細胞外環境に出会
い、またLPS層が存在するならばいくらかはその付着に適応するに違いないも
のはリポ多糖または細胞外多糖である。
【0007】 内毒素としても知られているグラム陰性菌からのリポ多糖は有力な免疫モジュ
レーターとして認識されてきた。実際に、グラム陰性菌のリポ多糖内毒素のアジ
ュバンド活性成分はリピドAと同定された(パウエルおよびニューマン編、ワク
チン設計:サブユニットとアジュバンドのアプローチ、プレナム・プレス(19
95年)よりウルリッヒおよびマイヤーによる「アジュバントとしてのモノホス
ホリルリピドA」と標題された第21章、図1を参照のこと)。不幸なことに、
リピドAは発熱性であり、数多くの望ましくない副作用を引き出す(例えば、「
細菌性内毒素:真核信号伝達を活性化する異常リピド」の標題のジャーナル・オ
ブ・バクテリオロジー,5745−5753ページ(1993年3月)のレーツ
によるミニレビューを参照のこと)。毒性からアジュバンド活性を分離するため
に数多くの努力が払われてきた。前に記載のレーツの論文は大腸菌リピドAとリ
ピドAの部分についての構造、並びにアジュバンドとしての用途に関する。リピ
ドA内毒素の構造はそれが得られる細菌の型に依存して変化する。
【0008】 一般にリピドAは(二糖の1′と4′の位置で)2個のリン酸基と5個または
6個の脂肪酸側鎖を持つグルコサミンの二糖である。弱酸性条件下で、1個のリ
ン酸基は4′−モノホスホリルリピドA(MPL)を残して除去することができ
る。この分子はアジュバント活性を保持するがその毒性はリピドAよりも大幅に
少ない。MPLはそれが適切に調合されるとヒトに使用することができる。サル
モネラ ミネソタ菌から誘導されるMPLはRIBI MPLアジュバントとし
て知られる商業アジュバントの基礎になる。
【0009】 柄のあるグラム陰性菌であるコーロバクタークレセントゥスは非定型LPS分
子を含む(「コーロバクタークレセントゥスの膜リポ多糖」との表題の論文であ
るレーブンスクロフト他、ジャーナル・オブ・バイテリオロジー、7595−7
605ページ(1992年12月)を参照のこと)。ここでは、このような細菌
から誘導されるLPSは粗面型のものとして記載されており、それはコア糖質に
付着する不均一酸素抗原を含まなかった。リピドA等価領域とコアオリゴ糖領域
は他のすべてのLPS分子とは全く異なることが発見された。もっと最近の分析
は、コーロバクターが粗面と滑面のLPS両方を有し、滑面LPSは(この糖質
の約40個の複製を持つ)ペロサミンのホモポリマー抗原の追加で粗面LPSと
等価になる。しかしコーロバクターLPSの免疫調節性質については何も知られ
ていない。
【0010】 グラム陰性菌からのLPSまたはその部分が免疫アジュバントとして使用され
てきているけれども、LPSがアジュバント性能を持つだけでなくアジュバント
で使用するのに不適のLPSにするかもしれない毒性水準を持たないということ
でLPSがアジュバントとしての使用に適しているかどうかを予言することはで
きない。加えて、毒性の少ないアジュバントの必要性が絶えず存在し続ける。こ
の点に関して、とりわけアジュバント性能を持つけれども、更に弱毒(または陰
性)毒性プロファイルを持つ天然発生LPS分子であるかを同定する必要がある
【0011】
【発明の概要】
本発明はアジュバント特性を持つコーロバクターLPSまたはその断片より成
る新規なアジュバント組成物または免疫感作組成物に関する。例えは、断片はア
ジュバント特性を持つLPSリピドA、LPSリピドA断片、またはその誘導体
である。望ましくはこのようなアジュバントはコーロバクタークレセントゥスよ
り得られるものである。
【0012】 更なる見地において、本発明は他のグラム陰性LPSよりも毒性の少ないアジ
ュバント特性を持つコーロバクターLPSまたはその断片を提供する。望ましく
は、そのようなアジュバントは、他のグラム陰性LPS分子よりも毒性が少なく
てまたコーロバクタークレセントゥスから誘導されるアジュバント特性を持つL
PSまたはリピドA、リピドA断片あるいはその誘導体である。リピドA誘導体
の代表的な例として言及されるのは、コーロバクタークレセントゥスのLPSの
リピドA断片のモノホスホリル化誘導体である。このような誘導体は、他の細菌
のLPSからのリピドA断片に関して従来技術で公知の手順によりリピドA断片
をモノホスホリル化することにより調製できる。
【0013】 も一つの見地において、本発明は前の実施例に記載されるアジュバント組成物
が抗原の投与と同時にまたはそれと近接して経口で、筋肉内であるいは非経口で
投与される時に、宿主に免疫性応答、とりわけ防御応答を誘導する方法を提供す
る。一つの見地において、アジュバントは投与に先立ち抗原と混合される。
【0014】 本発明の更なる目的は、細菌感染を処置しまたはそれを防御するためのワクチ
ンを提供することであり、これは本発明の前記目的で設定される本発明に基づく
アジュバントを利用し、また抗原として細菌性ペリプラズムシャペロンタンパク
質と細菌性付着因子タンパク質との複合体を利用する。望ましくは、抗原性付着
因子タンパク質はピリ線毛付着因子タンパク質である。一つの見地において、抗
原性ペリプラズムシャペロンタンパク質およびピリ付着因子タンパク質は大腸菌
からのものであり、例えばPapD/PapGおよびFimC/FimHの複合
体から選択される部材である。
【0015】 一つの特定の見地において、本発明は、本発明に基づくアジュバントと、1型
ピリ線毛関連付着因子である抗原から(またはそのマンノース結合断片から)あ
るいはグラム陰性菌の病原種、例えば大腸菌(E.coli)などにより起こる
疾病の処置およびまたは予防のためのシャペロンタンパク質とピリ線毛関連付着
因子との複合体である抗原から調剤されるワクチンに関する。例えばそれは、本
発明に基づくアジュバントと、(1)マンノース結合能力(単独またはそのシャ
ペロンFimCと複合させたもの)を保持するピリ線毛関連付着因子FimHの
断片、(2)そのペリプラズムシャペロンタンパク質PapDと複合されるピリ
線毛関連付着因子PapGタンパク質、または(3)全長ピリ線毛関連付着因子
FimH(単独またはそのシャペロンタンパク質FimCを複合させたもの)の
少なくとも1個から選択される抗原とから調剤されるワクチンで大腸菌により起
きる尿路感染症の処置およびまたは予防に関する。本発明はまた一般に、例えば
診断用試薬およびワクチンとして有用な非ヒト哺乳類種での抗体を高めるために
ヘテロポリマータンパク質複合体と併用して本発明に基づくアジュバントの使用
に関する。
【0016】 本発明の更なる見地において、本発明に基づくコーロバクタージュバントは疾
病の処置のための治療薬として有用なワクチンを産生するために抗原体と併用し
て使用される。
【0017】 コーロバクタークレセントゥスは柄のあるグラム陰性菌であり、これまでに全
般的に記載された非定型LPS分子を含む。このような細菌からのLPSは粗面
型(R型LPS)であると記載されてきており、ここでそれはコア糖質に付着す
る不均一酸素抗原を含まない。リピドA等価領域とコアオリゴ糖領域は他のLP
S分子で異なっている。コーロバクタークレセントゥスは粗面(R型)と滑面(
S型)LPSの両方を所有し、滑面LPSは(この糖質の約40個の複製を持つ
)ペロサミンのホモポリマー抗原の追加により粗面LPSと等価になる。このよ
うなコーロバクターにより産生されたLPSは3個の2−ケト−3デオキシオク
ツロソネート(KDO)分子2個のα−L−グリセローD−マンノヘプトースと
、1個のα−D−グリセロ−D−マンノヘプトースを含む内部コア領域と、α−
D−マンノース、α−D−ガラクトース、およびα−D−グルコース(多分ホス
ホルリ化したもの)の外部コア領域と、未決定構造を持つバックボーンに付着す
る3−OH−ラウリン酸を含むリピドA部より成る。
【0018】 しかし本発明の前には、コーロバクターLPSの免疫調節特性については何も
知られていなかった。
【0019】 コーロバクタークレセントゥス菌株はここで引用例として組み込まれるレーブ
ンスクロフト他、ジャーナル・オブ・バクテリオロジー、7595−7605ペ
ージ(1992年12月)に記載の通り成長し、LPS分離され精製される。
【0020】 加えてコーロバクター菌株は標準培養条件下でペプトン−酵母菌抽出物などの
ような既知の培地で成長でき、LPSは既知の方法で分離される。このような方
法は破壊細胞のヌクレアーゼ消化を含み、次いで溶液での保温によりコーロバク
ター細胞膜がより完全に解離させられる。LPSのサンプルは周知の手順で精製
することができ、次いで電気泳動あるいはクロマトグラフィーが行われ、または
それを含む。
【0021】 例えばコーロバクター粗面LPSは(ここで引用例として組み込まれるクレシ
他、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリーに記載された)修飾ガラ
ノス法により抽出することができ、その純度を決定するために薄層クロマトグラ
フィー(TLC)およびまたはSDS−PAGEにより試験される。コーロバク
ターの滑面LPSはNaCL/EDTA抽出物およびSDS−PAGE調製ゲル
からの溶離液で精製することができ、次いで不純物を除去するために蒸留水に対
しアミコン30,000MWカットオフフィルターで広範に洗浄される。コーロ
バクターLPSが約10,400ダルトンの分子量を持つことを示すためにMA
LDI−TOF分析が使用できる。ハイブリット形成LPSのガスクロマトグラ
フィーは試験的にペロサミンとして同定されたジデオキシアミノヘキソースのホ
モポリマーを含む。
【0022】 LPSは塩酸0.1Nを100℃、30分使用してリピドAと多糖に切断する
ことができ、次いで水溶液LPSの容積あたりクロロホルム/メタノール(2:
1)の2.5容積で抽出される。リピドAはクロロホルム/メタノール(または
より低位の)相に分割され、それは次いで乾燥チッソガス流で蒸発乾燥される。
サンプルの組成物はガスクロマトグラフィーその他の標準分析手順で確認するこ
とができる。LPSサンプルの脱リン(脱ホスホリル化)反応はHFを利用して
実行することができ、後でHFは除去される。リピド分析とNMR構築研究は既
知の方法で実行できる。
【0023】 かくして、本発明はコーロバクター、またはその断片もしくは誘導体からのL
PSを提供し、これはそれを含むアジュバントまたはワクチン組成物と同じよう
に抗原に対する免疫応答を高める。LPSは粗面または滑面の形態にある。アジ
ュバントは粗面と滑面の形態の混合物のまたはその単独のものより成り、あるい
はリピドA断片またはそのような断片の誘導体の単独またはLPSと組合わせた
ものより成る。
【0024】 ここで使用されるように、ポリペプチドと関連して使用された「部分」「セグ
メント」および「断片」という用語はアミノ酸残基などの残基の連続配列を引用
し、この配列はより大きな配列のサブセットを形成する。例えばもしあるペプチ
ドが通常のエンドペプチダーゼ、例えばトリプシンまたはキモトリプシンなどの
いずれかで処理された場合には、このような処理から生じるオリゴペプチドは出
発ポリペプチドの部分、セグメントまたは断片を表示するであろう。ポリヌクレ
オチドと関連して使用された場合には、このような用語は通常のエンドヌクレア
ーゼのいずれかで前記ポリヌクレオチドの処理により産生される産生物を引用す
る。
【0025】 本発明は更に宿主(ヒトまたは非ヒト動物)における免疫応答、とりわけ本発
明に基づくアジュバント組成物が抗原の投与と同時にまたはそれに近接して経口
、筋肉内にまたは非経口で投与される時の防御応答を誘導する方法を提供する。
一つの見地において、アジュバントは投与に先立ち抗原と混合される。選択肢と
して、アジュバント組成物は抗原を投与する時間に近接して投与されるが、投与
に先立ち混合されることはない。
【0026】 本発明を実施するのに有用な抗原は細胞、細菌、またはウイルス粒子、もしく
はその部分から誘導することができる。ここで定義されるように、抗原はタンパ
ク質、ペプチド、多糖、糖タンパク質、糖脂質、核酸、もしくはこれらの組合わ
せのものであり、それは動物、例えば哺乳類、鳥、または魚に免疫応答を誘出す
る。ここで定義されるように、免疫応答は体液性または細胞仲介であることがで
きる。免疫応答が指向される物質が低い抗原性のものである場合には、それは例
えばいくつかの商業利用可能な試薬キットの一つを持つ標準共有結合技術を用い
てアルブミンなどの担体またはハプテンに接合される。
【0027】 抗原の例は、インフルエンザタンパク質およびB型肝タンパク質などのウイル
スタンパク質、グラム陰性菌細胞壁および表面タンパク質などの細菌タンパク質
とリポ多糖を含む。
【0028】 アジュバントはまた通常は抗原のアミノ基またはカルボキシル基とアジュバン
トの1個またはそれ以上の側基との間の共有結合により、当業者にとって周知の
方法に従って抗原と共有結合することができる。望ましい実施例でワクチン組成
物のアジュバントと抗原が同時に投与されるけれども、代替実施例では、アジュ
バントと抗原は同じ部位または近い部位に別個に投与される。アジュバントはそ
れが抗原に作用する部位に免疫系の細胞を引き付けるために役立つ。
【0029】 免疫組成物は問う業者にとって周知の方法でワクチンとして投与することがで
き、それは非経口、経口、または膜内外あるいは粘膜内外投与によるものを含む
免疫応答を誘出することができる。望ましくは、ワクチンは非経口(静脈内、筋
肉内、皮下、腹腔内、等)で、また望ましくは皮下で投与される。粘膜面への送
達のルートとして限定されない例は、鼻腔内(または一般的には鼻関連リンパ組
織)、呼吸系、膣内、および直腸への送達である。ワクチン内では、アジュバン
トは抗原への免疫応答を増加し強化するのに有効な量で加えられる。免疫応答は
防御免疫応答または疾病もしくは疾患の処置に有効な免疫応答であり得る。
【0030】 ここで使用される薬理組成物はまた、いずれかの適切な希釈剤または賦形剤を
含む薬理許容担体を含み、それはそれ自身その組成物を受ける個体に有害な抗体
の産生を誘導しないいずれかの薬剤を含み、また過度の毒性無しに投与できるも
のである。薬理許容担体は必ずしもそれに限定されないが、鼻および他の気道送
達あるいは眼科系での送達のためのスプレーを形成するのに有用な担体を含み、
水、食塩水、グリセロールおよびエタノール、その他などの液体を含む。薬理許
容担体、希釈剤、およびその他賦形剤についての十分な議論はレミントン・ファ
ーマシューティカル・サイエンス(マック・パブリケーション・カンパニー,ニ
ュージャージー、最新版)に提示されている。
【0031】 本発明の手順を実行するに際し、特定の緩衝液、培地、試薬、細胞、培養条件
、その他の引用は限定することを意図するものでなくて、当業者の一人が議論を
提出する特定の関連において興味があり価値があるものと認識するすべての物質
を含むように読み取られるべきであることは当然理解されねばならない。例えば
一つの緩衝系または培養培地を、もしそれが同一ではないにしても、も一つの類
似の成果を達成するものに置換することはしばしば可能である。当業者はこのよ
うなシステムと方法に十分な知識を有しており、過度の実験を行うことなくその
ような置換を行うことが可能であり、ここで開示された方法と手順を用いて彼等
の目的に最適に役立ち得るであろう。
【0032】 本発明はこれから更に下記の限定されることのない実施例により説明されるで
あろう。これらの実施例の開示を適用するに際して、本発明に基づいて開示され
る方法の他の異なった実施例はそれ自身を従来の関連する技術に習熟した人達に
間違いなく示唆するであろうことを明確に留意しておかねばならない。
【0033】
【発明を実施するための最良の形態】
実施例1 ウォーカー他、ジャーナル・オブ・バクテリオロジー,176巻、6312−
6323ページ(1994年)で開示された方法を変形することにより、コーロ
バクタークレセントゥスからLPSが分離された。LPSはSDS、プロティナ
ーゼK、および蒸留水と凍結乾燥に対する広範囲の透析での再引用された連続す
る処理段階を含む(ここで開示された)NaC1/EDTA抽出により精製され
る。乾燥LPSは次いで3回クロロホルム(3:1)で抽出され、水に懸濁され
る(また「SLPS」(懸濁LPS)と名付けられる)。一部は更にEDTA、
0.1Mに対しSLPS水溶液を作り、その都度水相を維持しながら水溶液LP
Sの容積当りクロロホルム/メタノール(2:1)の2.5容積で2回抽出が行
われて精製される。この調製物は「P−LPS」と名付けられる。
【0034】 ND4スイスウエブスターマウスの6個のグループがこの最初の研究で使用さ
れた(グループ当り5匹のマウス)。グループ1はS−LPSアジュバントのみ
(100μg用量)を受け、グループ2はS−LPS(100μg)+FmCH
(20μg)を受け、グループ3はP−LPS(100μg用量)を受け、グル
ープ4はP−LPS+FimCH(20μg)を受け、グループ5は正の対照(
PBS50μlでの1:1容積/容積)としてMF59を受け、またグループ6
はMF59+FimCH(FimCHの20μg用量の50μlでの1:1容積
/容積)を受けた。マウスは0日に免疫化され17週に追加免疫された。血液放
出収集は0日(免疫前)に、また免疫後3,7,11,15,19の各週で行わ
れた。各グループからの貯留血清サンプルは(エリザ検定での捕捉抗原としての
FimH切形「T3」を使用して)FimH抗原に対する免疫応答を評価された
。この免疫感作研究#1の結果はFimHに対する相互終点力価(EPT)とし
て図1で示される。この研究でもっとも強力な応答はNaC1/EDTA抽出プ
ロトコルにより調製されたS−LPS調製物に対して見られた。再抽出されたP
−LPS調製物に対する応答はMF59アジュバント(正の対照)と比較できる
ものであった。
【0035】 S−LPSとP−LPSをマウスで試薬するに先立ち、これら調製物のそれぞ
れは細胞毒性に対する標準試験管内検定を利用して毒性を検定された。RAW2
64.7ネズミマクロファージ(メリーランド、ロックビル、ATCC)は胎仔
ウシ血清10%で補充されたダルベッコ修飾イーグル培地とペニシリン/ストレ
プトマイシン1%を持つL−グルタミン1%で成長した。密集まで成長した後、
RAWマクロファージは濃度を変えたコーロバクターLPS(または大腸菌LP
S)で一晩(18時間)刺激され、上澄みはTNF−α産生のために酵素免疫測
定法(エリザ)で試験された。その結果は図2で示される。
【0036】 マンノース(尿路上皮細胞に関するFimHのレセプター)への細菌結合を予
防するための抗体のFimHに対する能力が各LPSアジュバント調製物により
誘出するFimHへの機能抗体の尺度として試験管内で調査された。検定は以下
のように行われた:イムロン−4,96ウエルエリザ平板がトリマンノースの2
.5μg/ml(100μl/ウエル)で被覆された。平板をPBS−1%BS
Aで遮断した後、1型線毛化大腸菌が前に引用されたマウスの各グループからの
抗FimH抗体または負の対照抗血清(アジュバントのみ)の存在下であるいは
抗体無しで各ウエル(8×107CFU/ml)に加えられ、1時間37℃で保
温され平板に結合された。結合していない細菌は洗浄して除かれ、トリマンノー
スに付着したままの大腸菌はラビット抗大腸菌HRP抗血清の1:400の希釈
液で検出され、次いでTMB基質が追加された。19週の放出収集血液(追加免
疫後)の結果は下記の表1で示される。データは正の対照(抗体無し)のものと
比較したトリマンノースへの結合の阻害パーセントで提示される。
【0037】 表1.トリマンノース(FimHリガンドのレセプター)への1型線毛大腸菌 の試験管内結合およびコーロバクターLPSアジュバント(SL97) またはMF59で高められた抗FimH抗血清による阻害
【0038】
【表1】
【0039】 実施例2 コーロバクタークレセントゥス細胞はRLPSを回収するために、修飾ガラノ
ス法(クレシ他、ジャーナル・オブ・バイオロジー・アンド・ケミストリー,2
58巻、12947−12951ページ(1983年))を受ける。SLPSは
SDS,プロティナーゼK、および蒸留水に対する広範囲の透析での処理の続く
段階を含むウォーカー他、ジャーナル・オブ・バクテリオロジー、176巻:6
312−6323ページ(1994年)で開示されたNaC1/EDTA抽出法
によりコーロバクタークレセントゥスから精製される。この実験のために、SL
PSは更に準備SDS−PAGEにより精製され、ゲルからのSLPS帯の電気
溶離、および不純物除去のため蒸留水でエミコン30,000MWカットオフフ
ィルターでの溶離SLPSの広範囲の洗浄が続けられた。冷却エタノール95%
内でのMgCl2、7.5%でのPLPSの処理から生じる沈殿物として実施例
1のPLPSから回収された不純物は試験的に「糖脂質」(糖リピド)と標識さ
れたがいくらかのSLPSを含んでいることが発見された。
【0040】 実施例1で分離されたコーロバクタークレセントゥスのLPSは粗面LPS(
RLPS)を回収するためにグラノス抽出法(ユーロピアン・ジャーナル・オブ
・バイオケミストリー、9巻:245−249ページ)を受ける。残存部分は実
施例1と同じようにNaCl/EDTA抽出を受け、次いで滑面LPS(SLP
S)を回収するためにSDS−PAGE準備ゲルから電気溶離される。ゲルから
回収される不純物は暫定的に、「糖脂質」と標識されるが、これもいくらかの滑
面LPSを含んでいる。
【0041】 PLPSは実施例1からの物質である。
【0042】 免疫感作のためのプロトコル マウス菌株:ND4スイスウエブスター グループ当たりマウス:5匹 グループ数:12グループ 免疫感作スケジュール:0日に免疫性を与え、終点力価と機能的阻害力価を 決めるために3週毎に血液放出収集する。9週で追加免疫性が与えられる。
【0043】 免疫感作のルート:皮下 用量:各LPSアジュバント25μg,FimCH20μg MF59の通常量(1°および追加(ブースト))
【0044】
【表2】
【0045】 結果 すべての精製画分(R−LPS,S−LPSおよび「糖脂質画分」)で強いア
ジュバント作用が見られた(図3参照)。いくつかの粗面LPSがS−LPSと
糖脂質の両方に存在することに注目されたい。
【0046】 これらの研究に対して、固定用量としてFimCH20μgが試験抗原として
使用された。しかしこれは必ずしも最適用量ではない。加えて、図1−3は単に
滑面、粗面、および滑面+粗面コーロバクターLPS調製物の潜在的アジュバン
ト特性を示すに過ぎない。更にこれらの研究は、異系交配されたND4スイスウ
エブスター菌株と同じくC3H/HeJマウス(LPS非応答動物)およびC3
H/OuJマウス(LPS応答動物)で行われた。(アジュバントなしで単独食
塩加リン酸緩衝液内で)試験抗原としてのFimCHに対して、FimCHは他
のアジュバント(例えばMF59など)で誘導される力価に比較できる(T3エ
リザ検定を使用する)FimHタンパク質に対する終点力価(EPT)を約0.
25μg乃至約1.0μgの間のFimCH用量に下げるように誘導することを
追加の研究が示した。C3H/HeJとC3H/OuJマウス菌株両方でFim
CH、0.25μgと1.0μgの両方を持つコーロバクターLPSアジュバン
ト(R−LPS、S−LPS、およびR−LPS+S−LPS)の追加実験が行
われた。0.25μについての結果はC3H/HeJとC3H/OuJマウス菌
株それぞれに対して図4と図5で示される。
【0047】 精製受容体または受容体相同体であるヒト組織への試験管内結合はピリ線毛関
連付着因子を含む数多くの細菌付着因子の菌力における役割を解明するのによく
使用される。同じように、細胞または特異的受容体への細胞の付着を遮断するこ
のような抗体の能力についての検定は抗体の付着因子への機能性を評価すること
ができる。
【0048】 膀胱上皮細胞への細菌結合を遮断する抗FimH付着因子抗体の能力はもとも
とリケッチア細胞付着を評価するために発展されたフローサイトメトリー法を使
用して試験管内で調べられた(リーおよびウォーカー、感染性免疫、60巻:2
030−2035ページ(1992年))。この検定は以下の通り適用された。
1型ピリ線毛膀胱炎分離物NU14(ハルトグレン他、感染性免疫、54巻:6
13−620ページ(1986年)はフルオレセインイソチオシアネート(FI
TC)で直接標識され、免疫前血清または高度免疫血清(マウスまたは霊長類血
清)の存在下で細胞当り250細菌の比率で0.5×106J82膀胱細胞で保
温され、30分、37℃で細菌と混合された。多数回洗浄の後、サンプルはこれ
までに公開された方法(ランガーマン他、サイエンス、276巻:607−61
1ページ(1997年))に基づきファクスター・プラス(ベクトン・ディキン
ソン)内でフローサイトメトリーにより検定された。J82膀胱細胞に結合した
FITC標識細菌の指示薬として平均チャンネル蛍光が使用された。阻害パーセ
ントは各動物から取られた免疫前サンプルと比較して決定された。すべての血清
サンプルは分析の前にPBSで(1:50乃至1:800の範囲内で)2倍に希
釈された。
【0049】 FimC+コーロバクターLPS調製物で免疫化されたC3H/HeJとC3
H/OuJマウス菌株両方からの採血清の結果は図6と図7で示される。
【0050】 この結果は、他のアジュバントと比較される終点力価とFimHに対する機能
的阻害力価に関してコーロバクターLPSが有用なアジュバント特性を持つこと
を明らかに示している。観察された応答はマウス内でのLPS応答性と相関する
ように見える(C3H/OuJマウス菌株は特異的にLPSアジュバントを受け
る時にはC3H/HeJマウスよりも高い終点力価とより良好な機能活性を持つ
)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 グラフにプロットされた表の値を持つND4ウエブスターマウス
(グループ当り5匹のマウス)の(表の側面部で同定された)6個のグループに
ついての免疫感作研究の結果を示す図。貯留血清はFimH抗原に対する応答を
示すために使用された。もっとも強力な応答はS−LPS調製物に対するもので
あった。EPT=終点力価(FimHに対するもの)
【図2】 標準試験管内検定を用いるTNF(腫瘍壊死因子)の誘導につい
ての毒性データを示す図。TNF−α産出高はエリザでモニターされた。
【図3】 実施例2で設定されたプロトコルに基づき実施された免疫感作の
結果を示す図。強いアジュバント作用がすべての精製画分で見られた。
【図4】 FimCHを抗原として0.25μg使用し、アジュバントIM
の50μgを0日と15週の追加免疫で使用したC3H/HeJマウスの免疫感
作の結果を示す図。もっとも大きな結果はMF59で16週で観察された。
【図5】 FimCH(0.25μg)を使用し、50μgのアジュバント
IMを0日と15週追加免疫で使用したC3H/OuJマウスでのコーロバクタ
ーLPSのアジュバント特性を示す図。これより高い作用はR(粗面)LPSで
20週で見られた。
【図6】 C3H/HeJマウスでコーロバクターLPS対MF59アジュ
バントの(16週で追加免疫した)20週血清収集の結果を示す図
【図7】 C3H/OuJマウスでコーロバクターLPS対MF59アジュ
バントの(16週で追加免疫した)20週血清収集の結果を示す図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA, BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CR,C U,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI,GB ,GD,GE,GH,GM,HU,ID,IL,IS, JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,L R,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK ,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,T M,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU ,ZA,ZW (72)発明者 ランガーマン,ソロモン アメリカ合衆国,21215 メリーランド, ボルチモア,クロス カントリー ブール バード 6606 (72)発明者 ケーニッグ,スコット アメリカ合衆国,20852 メリーランド, ロックビル,ラルストン ロード 10901 (72)発明者 スミット,ジョン カナダ,ヴィー7エイ 4アール8 ブリ ティッシュ コロンビア,リッチモンド, シーキャスル ドライブ 9960 (72)発明者 クレシ,ナイロファー アメリカ合衆国,53719 ウィスコンシン, マディソン,レイモンド ロード 8251 Fターム(参考) 4C085 AA03 BA07 BA21 BA31 BB21 CC07 CC21 EE03 EE06 FF14 GG01 GG08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動物に免疫応答を誘導する一つの組成物であって、抗原と、
    コーロバクターリポ多糖、コーロバクターリポ多糖の断片、リポ多糖の誘導体、
    リポ多糖の断片の誘導体より成るグループから選択される少なくとも1個の部材
    より成ることを特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の組成物であって、ここでコーロバクターがコ
    ーロバクタークレセントゥスであることを特徴とする組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の組成物であって、ここで前記部材がコーロバ
    クタークレセントゥスのリポ多糖のリピドA断片であることを特徴とする組成物
  4. 【請求項4】 請求項1記載の組成物であって、ここでリポ多糖が粗面コー
    ロバクタークレッセントゥスであることを特徴とする組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の組成物であって、ここでリポ多糖が滑面コー
    ロバクタークレッセントゥスであることを特徴とする組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の組成物であって、ここで部材がモノホスホリ
    ルリピドA断片であることを特徴とする組成物。
  7. 【請求項7】 抗原に高められた免疫応答を導入する一つの方法であって、
    動物に抗原とアジュバントを投与することより成り、前記アジュバンドはコーロ
    バクターリポ多糖、コーロバクターリポ多糖の断片、コーロバクターリポ多糖の
    断片の誘導体、およびリポ多糖の誘導体より成るグループから選択される少なく
    とも1個の部材より成ることを特徴とする方法。
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