JP2002532461A - アシルイソチオシアネート樹脂およびグアニジンの固体に担持された合成におけるそれらの利用 - Google Patents

アシルイソチオシアネート樹脂およびグアニジンの固体に担持された合成におけるそれらの利用

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JP2002532461A
JP2002532461A JP2000588122A JP2000588122A JP2002532461A JP 2002532461 A JP2002532461 A JP 2002532461A JP 2000588122 A JP2000588122 A JP 2000588122A JP 2000588122 A JP2000588122 A JP 2000588122A JP 2002532461 A JP2002532461 A JP 2002532461A
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C277/00Preparation of guanidine or its derivatives, i.e. compounds containing the group, the singly-bound nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups
    • C07C277/08Preparation of guanidine or its derivatives, i.e. compounds containing the group, the singly-bound nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups of substituted guanidines
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C331/00Derivatives of thiocyanic acid or of isothiocyanic acid
    • C07C331/16Isothiocyanates
    • C07C331/32Isothiocyanates having isothiocyanate groups acylated

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I)の新規なアシルイソチオシアネート樹脂およびそれらを作製する方法:(a)フェニルカルボキシ樹脂で開始し、カルボキシをアシルハロゲン化物に変換する任意の薬剤で樹脂を処理し、続いてテトラアルキルアンモニウムチオシアネートまたはそのアルカリ金属塩と処理し、アシルイソチオシアネート樹脂を提供する工程を含む。本発明は、アシルイソチオシアネートを用いるグアニジン化合物、および関連する環化化合物の作製の方法を含み、その方法は以下の(b)第一級アミンとアシルイソチオシアネート樹脂を反応させる工程と、(c)硫黄活性化剤およびアンモニアまたは第一級アミンもしくは第二級アミンと工程(b)からの生成物を反応させる工程と、(d)強塩基または中強度の酸で工程(c)からの生成物を処理し、樹脂から生成物を開裂させ、グアニジン化合物または/および関連する環化化合物を提供する工程とを含む。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、中間生成物および化合物の精製を容易にするための、固体に担持さ
れた樹脂を用いてグアニジン化合物を合成する方法に関連する。
【0002】 (発明の背景) 固体に担持されたコンビナトリアルケミストリーの方法は、小分子に基づくラ
イブラリ構築のために有用であることを証明してきた。置換されたグアニジン化
合物は、種々の薬理学の反応(例えば抗高血圧、強心性、H拮抗剤/作動薬、
アドレナリン受容体作動薬、H+/K+ ATPase阻害、NOシンターゼ阻
害、抗腫瘍活性)を有する主薬の原因であることがよく知られており、および市
場で売買される医薬物質をもたらしたいくつかの例がある。
【0003】 グアニジン合成方法の例は以下の参考文献において開示されている:Robi
nson, S.; Roskamp, E.J. TetrahedronL
ett. 1997, 53 (19), 6697−6705; Young
, Y.F.; Kowalski, J.A.; Lipton, M.A.
J.Org.Chem. 1997, 62, 1540−1542; Ko
walski, J.; Lipton, M.A. Tetrahedron
Lett. 1996, 37 (33), 5839−5840; Drew
ry, D.H.; Gerritz, S.W.; Linn, J.A.
TetrahedronLett. 1997, 38 (19), 337−
3380; Wang, F.;Hauske, J.R. Tetrahed
ronLett. 1997, 38, 8651−8654; Kearne
y, P.C.; Fernandez, M.; Flygare, J.A
. TetrahedronLett. 1998, 39, 2663−26
66; Dodd, D.S.; Wallace, O.B. Tetrah
edronLett. 1998, 39, 5701−5704; Jose
y, J.A.; Tarlton, C.A.; Payne, C.E.
TetrahedronLett. 1998, 39, 5899−5902
; Stephensen, H.; Zaragoza, F. J.Org
.Chem. 1997, 62, 6096−6097。 同様の溶液相のグ
アニジン化学反応:Atwal, K.S.; Ahmed, S.Z.; O
’Reilly, B.C. TetrahedronLett. 1989,
30 (52), 7313−7316; Poss, M.A.; Jwa
nowictz, E.; Reid, J.A.; Lin, J.; Gu
, Z. TetrahedronLett. 1992, 33 (40),
5933−5936; Kim, K.S.; Qian, L. Tetr
ahedronLett. 1993, 34 (48), 7677−768
0; Levallet, C.; Lerpiniere, J.; Ko,
S.Y. Tetrahedron 1997, 53, 5291−530
4; Barvian, M.R.; Showalter, H.D.H.;
Doherty, A.M. TetrahedronLett. 1997
, 38 (39), 6799−6802。
【0004】 樹脂の調製の例は以下の参考文献において開示されている:Lorsbach
, B.A.; Miller, R.B.; Kurth, M.J. J.
Org.Chem. 1996, 61, 8716−8717; Panek
, J.S.; Zhu, B. TetrahedronLett. 199
6, 37 (45), 8151−8154。
【0005】 (発明の目的) このグアニジン化合物の系列中の種々の異なる種類に対する経路を提供するの
に十分に一般的なグアニジン化合物を作製するための方法を提供することであり
、および無痕跡のリンカー戦略を通じて脂肪族および芳香族双方の分類において
、多数の商業的に入手可能かつ多様なアミンを基盤とするビルディングブロック
を利用することが本発明の目的である。
【0006】 (発明の概略) 本発明は固体担持樹脂を使用して、以下のグアニジン化合物、
【0007】
【化16】
【0008】 および以下の関連する環化化合物を作製するための方法に関連し、
【0009】
【化17】
【0010】 (b)以下の第一級アミンと、
【0011】
【化18】
【0012】 以下のアシルイソチオシアネート樹脂を
【0013】
【化19】
【0014】 (ここで、Rは−R、−C(O)R、−COR、−C(O)NHR、−C(
O)NR、NHR、およびNRから選択される) を反応させて、
【0015】
【化20】
【0016】 を提供する工程と、 (c)硫黄活性化剤および以下のアンモニアまたは第一級もしくは第二級アミン
と、
【0017】
【化21】
【0018】 (ここで、RおよびRは水素、アルキル、アリールおよびヘテロ環からそれ
ぞれ独立的に選択される) 上記の段階(b)の生成物を反応させ、
【0019】
【化22】
【0020】 またはRが置換可能な基を含有する場合には、
【0021】
【化23】
【0022】 (ここで、
【0023】
【化24】
【0024】 はRから得られ、Aはアルキレン、アリーレン、およびアルカリーレンから選
択され、およびBは存在しないか、あるいは−R、−OH、−OR、−SH、−
SR、−NH、−NHR、=O、および=Sから選択される、1つまたは複数
の非水素置換基である) を提供する工程と、(工程(a)、(b)および(c)において、Rはアルキル
、アリール、またはヘテロ環である) (d)強塩基または中強度酸を用いて工程(c)からの生成物を処理し、樹脂か
ら生成物を開裂させて、グアニジン化合物または/および関連する環化化合物を
提供する工程とを含む。
【0025】 本発明は新規なアシルイソチオシアネート樹脂およびそれらを調製するための
方法にもまた関連する。
【0026】 (発明の詳細な説明) 別に指定のない限り本明細書中で用いられる際には、「アルキル」は分枝され
た、直鎖または環状の、飽和または不飽和の(しかし芳香族でない)、置換また
は無置換の炭化水素鎖を意味する。「アルキル」という用語は単独で、またはそ
れは「アルク」に縮められてもよい他の単語(例えばアルコキシ、アルキルアシ
ルにおいて)の一部として用いられてもよい。好ましい直鎖状アルキルは、1か
ら約20炭素原子、より好ましくは1から約10炭素原子、より好ましくはさら
に1から約6炭素原子、さらにより好ましくは1から約4炭素原子を有し、最も
好ましいものはメチルまたはエチルである。好ましい環状および分枝のアルキル
は3から約20炭素原子、より好ましくは3から約10炭素原子、より好ましく
はさらに3から約7炭素原子、さらにより好ましくは3から約5炭素原子を有す
る。好ましい環状アルキルは1つの炭化水素環を有するが、2、3またはそれ以
上が縮合した、スピロの、または架橋された炭化水素環でもよい。好ましいアル
キルは、1から約3の二重または三重結合で不飽和にされており、より好ましく
は、それらは二重結合であり、より好ましくはそれらは1つの二重結合でモノ不
飽和にされている。さらにより好ましいアルキルは飽和されている。飽和アルキ
ルは、本明細書中では「アルカニル」として呼ばれる。1つ以上の二重結合での
み(三重結合はない)不飽和にされているアルキルは、本明細書中では「アルケ
ニル」として呼ばれる。アルキルの好ましい置換基は、ハロ、アルキル、アリー
ル、ヘテロ環、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ
、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アミド、アルキル
アミド、アリールアミド、ホルミル、アルキルアシル、アリールアシル、カルボ
キシおよびそのアルキルおよびアリールエステルおよびアミド、ニトロ、および
シアノである。さらに、無置換のアルキルが好ましい。
【0027】 本明細書中において用いられる際には「ヘテロ原子」は窒素、酸素または硫黄
原子を意味する。
【0028】 本明細書中において用いられる際には「アルキレン」は2つの他の部分と連結
するアルキルを意味し、「ヘテロアルキレン」は連結する鎖中に1つ以上のヘテ
ロ原子を有するアルキレンを意味する。
【0029】 別に指定のない限り本明細書中で用いられる際には、「アリール」は、置換ま
たは無置換の芳香族炭化水素環(または縮合環)を意味する。「アリール」とい
う用語は単独で、または他の単語の一部として(例えばアリールオキシ、アリー
ルアシルにおいて)用いられてもよい。好ましいアリールは、6から約14、好
ましくは約10まで炭素原子を芳香族中で有し、および約6から約20、好まし
くは約12まで炭素原子の総数を有する。好ましいアリールはフェニルまたはナ
フチルであり、最も好ましいものはフェニルである。アリールの好ましい置換基
は、ハロ、アルキル、アリール、ヘテロ環、ヒドロキシ、アルコキシ、アリール
オキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリー
ルアミノ、アミド、アルキルアミド、アリールアミド、ホルミル、アルキルアシ
ル、アリールアシル、カルボキシおよびそのアルキルおよびアリールエステルお
よびアミド、ニトロ、およびシアノを含む。さらに、無置換のアリールが好まし
い。
【0030】 別に指定のない限り本明細書中で用いられる際には、「ヘテロ環」は、炭化水
素環において1つまたは複数のヘテロ原子を有する飽和、不飽和、または芳香族
環状炭化水素環(または縮合環、スピロ環、または架橋環)を意味する。好まし
いヘテロ環は、環中に1から約6のヘテロ原子を有し、より好ましくは、環中に
1または2または3のヘテロ原子である。好ましいヘテロ環は環中に、3から約
14、好ましくは10までの炭素+ヘテロ原子、より好ましくは約3から約7、
より好ましくはさらに環中に5または6の、炭素+ヘテロ原子を有し、および3
から約20の炭素+ヘテロ原子の総数を有し、より好ましくは3から約10、よ
り好ましくはさらに5または6の炭素+ヘテロ原子の総数を有する。好ましいヘ
テロ環は、1つの環を有するが、2、3以上の縮合、スピロ、または架橋環を有
してもよい。より好ましいヘテロサイクルの環は、3つ以下の環ヘテロ原子を有
し、環中に5または6の炭素+ヘテロ原子(該環へテロ原子の内2つ以下はOお
よびSである)を有する1つの環であるものを含む。さらにより好ましいものは
、1または2つの環原子がOまたはSでありおよびその他がCであるかまたは1
、2または3つの環原子はNでありおよびその他はCであるそのような5または
6環原子のヘテロ環である。好ましくは、そのように好ましい5または6環原子
のヘテロ環は飽和であるか1つまたは2つの二重結合で不飽和にされているかま
たは芳香族である。好ましくは、そのように好ましい5または6環原子のヘテロ
環は、単環であるか、または飽和であるか1つの二重結合で不飽和にされている
か、または芳香族(フェニル)である3から6環原子の炭化水素環で縮合される
か、または別のそのような5または6環原子のヘテロ環式環と縮合される。ヘテ
ロ環は置換または無置換である。好ましいヘテロ環の置換基は、アルキルに関し
てと同一である。
【0031】 本発明は以下の構造を有するアシルイソチオシアネート樹脂を伴う。
【0032】
【化25】
【0033】 ()の構造において、−L−は単結合または結合部である。好ましい結合部は
、−Ph−CH−(OCHCH−O−構造を有する(ここで、Phは
フェニルであり、およびnは0から約100である)。好ましい結合部は−Ph
−CHO−である。より好ましいものは、−L−が単結合であることである。
【0034】 構造()において、−Xはフェニル環上の非水素、1つのまたは2つの置換
基を示す。好ましい非水素置換基は、アルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ハ
ロおよびニトロを含み、より好ましいものはメトキシである。とりわけ好ましく
は、フェニル環において非水素の−X置換基がないものである。
【0035】 好ましくは、アシルイソチオシアネート樹脂()は、以下の構造を有する樹
脂で開始する工程(a)を用いて調製される。
【0036】
【化26】
【0037】 構造()において、−L−および−Xは先に定義されているものと同様であ
る。非常に好ましい樹脂開始材料は、Advanced Chemtech(L
ouisville、Kentucky)から入手可能な、カルボキシポリスチ
レンのようなカルボキシポリスチレン樹脂である。
【0038】 本発明の方法の工程(a)は、カルボキシ部分からアシルハライド部分へ変換
する任意の薬剤で開始樹脂を処理することを伴う。この変換を達成するために好
ましい薬剤は、ジメチルホルムアミド(DMF)+塩化オキサリルである。好ま
しくは、この変換はジクロロメタン(DMC)、クロロホルム、およびとくに1
,2−ジクロロエタン(DCE)のような塩素化された溶剤中で実施される。
【0039】 変換された樹脂は、次にテトラアルキルアンモニウムチオシアネート、または
そのアルカリ金属塩で処理され、以下のアシルイソチオシアネート樹脂を提供す
る。
【0040】
【化27】
【0041】 好ましくは、テトラアルキルアンモニウムチオシアネートは約1から約18炭
素原子、より好ましくは約2から約8炭素原子を有するアルキル部を有し、特に
好ましいものは、テトラブチルアンモニウムチオシアネート(BuNNCS)
である。好ましくは、この反応はテトラヒドロフラン(THF)溶剤中またはT
HFおよび塩素化された溶剤の混合物中で実施され、特に好ましいものは約1:
1のTHFおよび1,2−DCEの混合溶剤である。
【0042】 本発明の方法の工程(b)は、以下の第一級アミンと、
【0043】
【化28】
【0044】 アシルイソチオシアネート樹脂を反応させることを伴い、
【0045】
【化29】
【0046】 を提供する。
【0047】 構造()および()において、Rは非水素部であり、好ましくは−R、
−C(O)R、−COR、−C(O)NHR、−C(O)NR、−NHR、
−NRから選択される(ここで、Rはアルキル、アリールまたはヘテロ環であ
る)。より好ましいRは、アルキル、アリール、およびヘテロ環を含む。好ま
しいアルキルRは1から約8炭素原子、より好ましくは1から約4炭素原子を
有するアルキルを包含し、好ましくは、そのようなアルキルは、無置換か、また
はフェニルまたは5または6環原子を有するヘテロ環で置換されている。好まし
いアリールRは無置換または置換のフェニルである。好ましいヘテロ環R
、5または6環原子(その内の1、2または3はヘテロ原子である)を有する置
換または無置換のヘテロ環式環である。
【0048】 好ましくは、工程(b)の反応はジメチルホルムアミド(DMF)溶剤、塩素
化溶剤、またはN−メチルピロリジノンまたはN,N−ジメチルアセトアミドの
ような塩素化およびDMF型溶剤の組み合わせ中で実施される。好ましい溶剤は
DMFである。
【0049】 本発明の方法の工程(c)において、工程(b)からの生成物は、硫黄活性化
剤およびアンモニアまたは第一級または第二級アミン、
【0050】
【化30】
【0051】 と反応させられ、
【0052】
【化31】
【0053】 または、もしRが置換可能な基を包含する場合には
【0054】
【化32】
【0055】 を与える。
【0056】 構造()、()および()において、RおよびRはそれぞれ水素、
アルキル、アリール、ヘテロ環から独立して選択され、またはRおよびR
連結されて双方が結合されている窒素と共にヘテロ環式環を形成する。好ましい
およびRは水素を含有する。好ましいアルキルRおよびRは、1から
約8炭素原子、より好ましくは1から約4炭素原子を有する無置換または置換の
アルキルである。好ましいアリールRおよびRは、無置換、または置換のフ
ェニルを含む。好ましいヘテロ環RおよびRは、無置換の、または5または
6環原子(その内1、2または3はヘテロ原子である)を有するヘテロサイクル
環に置換される。
【0057】 工程(c)において構造()が生成されるようなRのための置換可能な基
の例は、Mitsunobu反応において反応できるヒドロキシ、アルキルクロ
リド、エステルおよび活性化されたカルボン酸を包含する。
【0058】 構造()において、好ましくは、Aはアルキレン、アリーレンおよびアルカ
リーレンから選択される。好ましくは、Aはそれが連結される2つの窒素の間を
線状に連結する2または3または4原子を有し、このようにこれらの2つの窒素
原子およびそれら窒素原子の双方と連結している炭素と共に5または6または7
原子のヘテロ環式環を形成する。
【0059】 構造()において、好ましくは、Bは存在しないか、または−R、−OH、
−OR、−SH、−SR、−NH、−NHR、−NR、=O、および=Sか
ら選択される、1つまたは複数の非水素置換基である(ここで、Rはアルキル、
アリールまたはヘテロ環である)。
【0060】 工程(c)において用いられる硫黄活性化剤は、構造()中のSを良好な脱
離基へ変換する任意の薬剤である。好ましい硫黄活性化剤は、エチルジアミノプ
ロピルカルボジイミド・HCl(EDC)、ジイソプロピルカルボジイミド(D
IC)、1−Me−2−Cl−ピリジニウムヨージド(Murikyama’s
agent)、テトラーMe−F−ウロニウム・テトラ−F−硼酸塩を含む。
最も好ましい硫黄活性化剤はEDCである。工程(c)を実施するのに好ましい
溶剤はDMF、クロロホルムおよびこれら2つの混合物を含む。
【0061】 本発明の方法の工程(d)は、強塩基または中強度酸で工程(c)からの生成
物を処理して樹脂から生成物を開裂させることに伴い、以下のグアニジン化合物
【0062】
【化33】
【0063】 または/および以下の関連する環化化合物
【0064】
【化34】
【0065】 を提供する。 時として工程(d)の間で環化が生じる。そのような開裂を達成するために好ま
しい薬剤は、ヒドラジン、トリフルオロ酢酸(TFA)、塩酸のような鉱酸およ
びナトリウムメトキシドを含み、より好ましい薬剤はヒドラジンおよびTFAで
ある。工程(d)はメタノールまたはエタノールおよび塩素化溶剤の混合物であ
る溶剤中で実施され、最も好ましいものは約1:1のクロロホルムおよびメタノ
ールである溶剤である。
【0066】 以下の一般的スキームは、本発明の好ましい方法を表現する。
【0067】
【化35】
【0068】 上のスキーム中に表現される薬剤、反応、条件および溶剤を用いて、以下の表
中に示される実施例A〜Hを調製する。
【0069】
【表1】
【0070】 上の実施例のために、アシルイソチオシアネート樹脂を以下のように調製する
。850mgのカルボキシポリスチレン(Advanced Chemtech
、Louisville、Ky.;使用量=0.7mmol/g)を無水1,2
−DCE(2×10ml)で膨潤し、引き続いて10mLの1,2−DCE、0
.5mLのDMFおよび0.75mLの塩化オキサリル/DCM溶液(5分かけ
てゆっくり添加される;2M、Aldrich)の添加を行う。最初の発泡がお
さまった後、容器を8時間にわたって攪拌する。ろ過の後、これを終夜にわたり
(14時間)繰り返す。その樹脂を1,2−DCE(3×10ml)で洗浄し、
1,2−DCE/THF(1:1)溶液中のBuNNCS(10mLにおける
1.2g)を投入し引き続いて4時間にわたり振盪する。これをさらに5時間に
わたり繰り返し、およびその樹脂を洗浄(3×10mLのTHF;3×10mL
の1,2−DCE)し、引き続いて窒素下で乾燥する。
【0071】 本発明の特定の実施形態を記述してきたが、本発明の種々の変化および修正が
、本発明の意図および範囲から離れることなしに作られることが可能なことは、
当業者には明白である。この発明の範囲内である全てのそのような修正を、添付
する特許請求の範囲において包含することを意図する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 217/06 C07D 217/06 295/12 295/12 Z C08F 8/34 C08F 8/34 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US ,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C034 AC10 4C054 AA02 CC02 DD01 EE01 FF30 4H006 AA02 AC59 AC60 BC12 BD70 4J100 AB07P BA16P BA34H BA34P BA50H BA50P CA01 CA31 HA00 HA61 HC04 HC69 HE14 JA15

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (b)以下のアシルイソチオシアネート樹脂を、 【化1】 (ここで、−L−は結合部であり、および−Xは存在しないか、またはアルキル
    、アルコキシ、アルキルチオ、ハロおよびニトロから独立的に選択される1また
    は2の非水素置換基である) 以下の第一級アミンと反応させて、 【化2】 (ここで、Rは、−R、−C(O)R、−COR、−C(O)NHR、−C
    (O)NR、−NHR、−NRから選択され、Rはアルキル、アリールおよ
    びヘテロ環から選択される) 以下の構造物を提供する工程と、 【化3】 (c)硫黄活性化剤および以下のアンモニアまたは第一級または第二級アミンと 【化4】 (ここで、RおよびRは水素、アルキル、アリールおよびヘテロ環からそれ
    ぞれ独立的に選択される) 工程(b)からの前記生成物を反応させて、 【化5】 またはRが置換可能な基を含有する場合には、 【化6】 (ここで、 【化7】 はRから誘導され、Aはアルキレン、アリーレンおよびアルカリーレンから選
    択され、およびBは存在しないかまたは−R、−OH、−OR、−SH、−SR
    、−NH、−NHR、−NR、=O、および=Sから選択される1つまたは
    複数の非水素置換基である(Rはアルキル、アリールおよびヘテロ環から選択さ
    れる)) を提供する工程と、 (d)工程(c)からの前記生成物を強塩基または中強度酸を用いて処理して前
    記樹脂から生成物を開裂させ、前記グアニジン化合物または/および前記の関連
    する環化化合物を提供する工程と を含むことを特徴とする固体担持樹脂を用いる以下の前記グアニジン化合物 【化8】 および以下の前記の関連する環化化合物 【化9】 を作製する方法。
  2. 【請求項2】 以下の方法、 (a)以下のフェニルカルボキシ樹脂を用いて開始し、 【化10】 前記樹脂のカルボキシ部をアシルハロゲン化物に変換する任意の薬剤で前記樹脂
    を処理し、引き続いてテトラアンモニウムチオシアネートまたはそのアルカリ金
    属塩で処理を行い、前記アシルイソチオシアネート樹脂を提供すること によって前記アシルイソチオシアネート樹脂が調製されることを特徴とする請求
    項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 −L−は単結合または−Ph−CH−(OCHCH −O−(nは0から100の整数であり、好ましくは、nは0である)および
    −Xは好ましくは存在しないか、またはメトキシであることを特徴とする請求項
    1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記樹脂のカルボキシ部をアシルハロゲン化物に変換するた
    めに工程(a)において用いられる前記薬剤は、ジメチルホルムアミドを加えた
    塩化オキサリルであり、および工程(a)において用いられるテトラアルキルア
    ンモニウムチオシアネートはテトラブチルアンモニウムチオシアネートであるこ
    とを特徴とする請求項2または3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 Rは、1から8炭素原子を有する置換または無置換のアル
    キル、置換または無置換のフェニル、および5または6の環原子(その内1、2
    または3はヘテロ原子である)を有する置換または無置換のヘテロ環式環から選
    択されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 RおよびRは、水素、1から8炭素原子を有する置換ま
    たは無置換のアルキル、置換または無置換のフェニルおよび5または6の環原子
    (その内1、2または3はヘテロ原子である)を有する置換または無置換のヘテ
    ロ環式環からそれぞれ独立して選択され、もしくはRおよびRは連結され、
    双方が結合している窒素と共に、5または6の環原子(その内1、2または3は
    ヘテロ原子である)を有する置換または無置換のヘテロ環式環を形成し、および
    工程(c)において以下の構造が形成されるか; 【化11】 または、Rは、水素、1から8炭素原子を有する置換または無置換のアルキル
    、置換または無置換のフェニルおよび5または6の環原子(その内1、2または
    3はヘテロ原子である)を有する置換または無置換のヘテロ環式環から選択され
    、およびRはヒドロキシ、アルキルクロリド、およびカルボン酸から選択され
    る置換基であり、および工程(c)において以下の構造が形成される 【化12】 (ここでAはアルキレン、フェニレンおよびアルクフェニレンから選択され、そ
    れによって−A−が連結される2つの窒素の間に2、3または4炭素原子が連結
    され、および−B−は存在しないかまたは−R、−OH、−OR、−SH、−S
    R、−NH、−NHR、−NR、=O、および=Sから独立して選択される
    1または2の非水素置換基であり、−Rは1から8炭素原子を有する置換または
    無置換のアルキル、置換または無置換のフェニル、および5または6の環原子(
    その内1、2または3はヘテロ原子である)を有する置換または無置換のヘテロ
    環式環から選択される) ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 工程(c)において前記硫黄活性化剤は、エチルジアミノプ
    ロピルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、1−メチル−2−クロ
    ロ−ピリジニウムヨージド、およびテトラメチル−フルオロ−ウロニウム−テト
    ラフルオロ−硼酸塩から選択され、好ましくはエチルジアミノプロピルカルボジ
    イミドであり、および工程(d)において前記強塩基または中強度酸はヒドラジ
    ン、トリフルオロ酢酸、塩酸およびナトリウムメトキシドから選択され、好まし
    くはヒドラジンまたはトリフルオロ酢酸であることを特徴とする請求項1〜6の
    いずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 以下の構造 【化13】 (−L−は単結合または結合部であり、および−Xは存在しないか、またはアル
    キル、アルコキシ、アルキルチオ、ハロおよびニトロから選択される1または2
    の非水素置換基である) を有することを特徴とするアシルイソチオシアネート樹脂。
  9. 【請求項9】 −L−は単結合または−Ph−CH−(CHCH −O−であり、およびnは0から100の整数であり、好ましくはnは0であり
    、および好ましくは−Xは存在しないかまたはメトキシであることを特徴とする
    請求項8に記載の樹脂。
  10. 【請求項10】(a)以下のフェニルカルボキシ樹脂を用いて開始し、 【化14】 前記樹脂の前記カルボキシ部をアシルハロゲン化物へ変換する任意の薬剤、好ま
    しくは塩化オキサリルおよびジメチルホルムアミドで前記樹脂を処理し、引き続
    いてテトラアルキルアンモニウムチオシアネートまたはそのアルカリ金属塩、好
    ましくはテトラブチルアンモニウムチオシアネートで処理を行い、前記アシルイ
    ソチオシアネート樹脂を提供する工程を含むことを特徴とする以下の構造 【化15】 (−L−は単結合または結合部であり、好ましくは、−L−は単結合または−P
    h−CHO−であり、および−Xは存在しないかアルキル、アルコキシ、アル
    キルチオ、ハロおよびニトロから選択される1または2の非水素置換基であり好
    ましくは、−Xは存在しないかまたはメトキシである) を有するアシルイソチオシアネート樹脂を作製する方法。
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