JP2002526740A - 衛生廃棄物処理装置 - Google Patents

衛生廃棄物処理装置

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Abstract

(57)【要約】 衛生廃棄物処理装置（１）は、封止可能な破壊室（１１）、真空ポンプ（２３）、熱源（１５）及び室（１１）内に空気を制御下に導入する手段（２９）を有する。使用に際して、廃棄物が室（１１）内に導入され、その室は実質的に全ての酸素を除去するために排気され、そして廃棄物材料を消毒するために約３００〜５００℃に加熱される。その後、室（１１）は、部分的に炭化されてきた廃棄物材料の燃焼を可能にするのに十分高い適度の温度である約１５０℃に冷却される。限定量の空気が室内に導入され、それによって廃棄物材料の燃焼を許容し、その後、室から燃焼性生物が除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 本発明は、衛生廃棄物処理装置に関する。
【０００２】 全ての血液生成物の安全な処理と廃棄に対する「注意義務」に関する現在及び
計画中の規制は、海におけるそれらの処理及び廃棄に直接関係している。さらに
、衛生廃棄物は、排水溝、特に、次第に装備されつつある小径のシステムを塞ぐ
可能性があり、またよく塞ぐものである。それはまた、腐敗槽内で容易に破壊さ
れることができず、汚水処理装置では困難を引き起こし、そして海で処理された
ときに沈降することができない。
【０００３】 本発明の目的は、衛生廃棄物を処理するための装置を提供することにある。
【０００４】 本発明に係る衛生廃棄物処理装置は、 衛生廃棄物の受容のために開放可能であり、且つ排気のために閉鎖可能である
破壊室と、 破壊室から空気を排気するための手段と、 室をその排気時に加熱するための手段と、 排気室内で加熱された衛生廃棄物の燃焼のために、加熱された排気室内に空気
を制御下に導入する手段と からなるものである。
【０００５】 使用に際しては、 １．衛生廃棄物が室に導入され、 ２．燃焼を避けるのに十分な酸素を除去するために、室が排気され、 ３．廃棄物を消毒するために、室と収容された廃棄物が加熱され、 ４．室と内容物が材料の燃焼のためになお十分高い温度に冷却され、 ５．材料の燃焼を許容するために、空気が室内に導入され、 ６．室が空虚にされる。
【０００６】 破壊室は、水での洗浄又は真空の適用により空虚にされてもよい。 排気手段は、衛生廃棄物処理装置内に組み込まれた真空ポンプであってもよい
。或いはそれに代えて、排気手段は、装置が配備された船又は建造物の真空シス
テムへの連結部であってもよい。 通常、破壊室は、装置が廃棄物を既に処理していても追加の廃棄物が貯蔵され
るために受容室の下に配置されることになる。 装置からの臭気漏れを避けるため、破壊室は、非操業時においても減圧に保持
されてもよい。それに加えて或いはそれに代えて、脱臭剤が室内に導入されても
よい。
【０００７】 本発明の理解を助けるために、その実施例を添付図面に照らして記載する。図
１は、本発明に係る衛生廃棄物処理装置の側断面図である。
【０００８】 装置１は、断熱材４で内張りされた鋼板３からなるケース２を有し、そのケー
スは保護網６を備えた開放基部５を有している。ケースの片側に蝶設された蓋７
は、ルーバ９及びハンドル１０を備えている。
【０００９】 ケース２内部には、ステンレス鋼からなる真空室１１が設けられ、それは、遮
断バルブ１３に導くテーパ形状の底部１２を有している。バルブの先において、
装置は、汚水管（図示されない）に管１４で配管されている。真空室は、その側
壁に付設された抵抗加熱ヒータ１５を備えている。側壁の頂部には、断熱セラミ
ックリング１６が設けられ、この上には同様の受容室１７が上方に延長している
。蓋７の下面に固定された閉鎖部材１８は、受容室の頂部を閉鎖する。
【００１０】 一対のフラップ１９が受容室の底部に蝶設され、これは下方に開いて、受容室
内の廃棄物材料が真空室内に落下することを可能にしている。リング１６は３個
の接続口２０、２１、２２を有している。第一の接続口２０は真空ポンプ２３に
通じ、その出口は図示されない汚水管に管２４で配管されている。フィルタ３０
は、室１１と真空ポンプ２３との間にあって、加熱時に廃棄物材料により生成さ
れるタール及びその他の沈着物から真空ポンプを保護する。そのフィルタは、典
型的にはタール除去フィルタである。この真空ポンプは、独立型のポンプであっ
てもよく、或いは船の真空システムであってもよい。第二の接続口２１は、ケー
ス２内に入口２６を有する空気バルブ２５に通じている。第三の接続口２２は水
バルブ２７を有し、それに給水設備、典型的には船体上の海水が通じている。
【００１１】 装置は、制御装置２９により制御され、それは特に出口バルブ１３、ヒータ１
５、真空ポンプ２３、空気入口バルブ２５及び水入口バルブ２７を制御する。 使用に際しては、蓋７が持ち上げられ、廃棄物材料が受容室１７内に落下させ
られる。蓋の再閉鎖後に、フラップ１９が図示されないハンドルにより開放され
る。廃棄物が真空室１１内に落下し、その後、フラップ１９はスプリング３０に
より閉鎖される。図示されないインターロック機構が、破壊サイクルの完了前に
おけるそれらの開放を防止している。そして、制御装置が起動させられる。
【００１２】 ポンプ２３が始動され、真空室内部を吸引する。ヒータ１５のスイッチが入れ
られ、そして真空室の内容物が加熱されるが、受容室１７の内容物は断熱リング
１６のために加熱されない。典型的には３００〜５００℃への加熱により、無酸
素状態下に揮発性物質が蒸発し、それによって爆発性の燃焼が回避される。揮発
性物質はポンプ２３により吸引されて汚水管へ排出される。この段階で、幾らか
の廃棄物は少なくとも部分的に炭化されてきている。一定の安全時間の経過後に
おいて、室が熱電対３１で測定されるように１５０℃まで冷却された後にヒータ
のスイッチが切られ、廃棄物燃焼用の空気を入れるために空気バルブ２５が開か
れる。真空ポンプは、燃焼の生成物を含むガスを真空室から吸引し続け、これら
を図示されない汚水管に排出させる。フィルタ３０は、タールやその他の固形残
渣が汚水管内に集積することを防止している。再び、無理のない完全燃焼のため
に適する一定時間の経過後において、残った廃棄物は僅かの炭化残留物からなっ
ている。空気バルブ及び真空ポンプが隔離され、室は、水バルブ２９の開放によ
り汚水管へと水洗浄される。それに代えて、廃棄物は、真空により室から汚水管
へと管１４で除去されてもよい。適当な時間の経過後に、全サイクルを繰り返す
ことができる。必要なら、追加の廃棄物が、サイクルの完了前に受容室に加えら
れてもよく、それは前のサイクルの完了後に新サイクル内で処理される。
【００１３】 時として、処理装置を洗浄するために、水が室１１内に導入され、ヒータ１５
のスイッチが入れられる。二三分後、ヒータのスイッチが切られ、室が空虚にさ
れる。図示された実施例において、室が水での洗浄により空虚にされる場合、そ
の水は洗浄のために室内に導入される洗浄水である。それに代えて、室が真空の
適用により空虚にされる場合、洗浄水が蓋７を介して室内に供給され、そして真
空の適用により室が空虚にされることになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明に係る衛生廃棄物処理装置の側断面図である。
【符号の説明】
１ 衛生廃棄物処理装置 ２ ケース ７ 蓋 １１ 破壊室 １３ 遮断バルブ １５ ヒータ １７ 受容室 １８ 閉鎖部材 ２３ 真空ポンプ ２５ 空気入口バルブ ２７ 水入口バルブ ２９ 制御装置
【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成１２年１０月１０日（２０００．１０．１０）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 衛生廃棄物の受容のために開放可能であり、且つ排気のため
    に閉鎖可能である破壊室と、 破壊室から空気を排気するための手段と、 室をその排気時に加熱するための手段と、 排気室内で加熱された衛生廃棄物の燃焼のために、加熱された排気室内に空気
    を制御下に導入する手段とからなる衛生廃棄物処理装置。
  2. 【請求項２】 破壊室は、それが使用されている間における追加の衛生廃棄
    物の貯蔵のために、受容室の下方に配置された、請求項１に記載の衛生廃棄物処
    理装置。
  3. 【請求項３】 燃焼残渣を破壊室から水を用いて排出する手段を含む、請求
    項１又は２に記載の衛生廃棄物処理装置。
  4. 【請求項４】 燃焼残渣を破壊室から真空によりその基部で排出する手段を
    含む、請求項１又は２に記載の衛生廃棄物処理装置。
  5. 【請求項５】 排気手段が装置内に組み込まれた真空ポンプである、請求項
    １〜４の何れかに記載の衛生廃棄物処理装置。
  6. 【請求項６】 排気手段が、装置が配備された船又は建造物の真空システム
    への連結部である、請求項１〜４の何れかに記載の衛生廃棄物処理装置。
  7. 【請求項７】 タール及びその他の燃焼生成物を捕捉するために、室と真空
    ポンプとの間に介設されたフィルタを含む、請求項１〜６の何れかに記載の衛生
    廃棄物処理装置。
  8. 【請求項８】 排気手段が、破壊室を、加熱中、非稼動時でさえも室から臭
    気を逃がさないように、大気圧とそれより減圧された圧力との間に保持するよう
    に適合された、請求項１〜７の何れかに記載の衛生廃棄物処理装置。
  9. 【請求項９】 破壊室及び／又は受容室内に脱臭剤を導入する手段を含む、
    請求項１〜８の何れかに記載の衛生廃棄物処理装置。
  10. 【請求項１０】 加熱手段が、破壊室の側壁に付設された抵抗加熱ヒータで
    ある、請求項１〜９の何れかに記載の衛生廃棄物処理装置。
  11. 【請求項１１】 加熱手段が、３００〜５００℃の温度に加熱するように適
    合された、請求項１〜１０の何れかに記載の衛生廃棄物処理装置。
  12. 【請求項１２】 廃棄物材料を破壊室内に導入する工程、 室を排気して、燃焼を避けるために十分な酸素を除去する工程、 室と内部にある廃棄物材料を加熱して、廃棄物材料を消毒する工程、 室とその内容物を、材料の燃焼のためになお十分高い温度に冷却する工程、 廃棄物材料の燃焼を許容するために室内に空気を導入する工程及び 室を空虚にする工程 からなる衛生廃棄物の破壊方法。
  13. 【請求項１３】 室が３００〜５００℃の温度に加熱される、請求項１２に
    記載の衛生廃棄物の破壊方法。
  14. 【請求項１４】 室が空気の導入前に約１５０℃の温度に冷却される、請求
    項１２又は１３に記載の衛生廃棄物の破壊方法。
  15. 【請求項１５】 室が水での洗浄により空虚にされる、請求項１２、１３又
    は１４に記載の衛生廃棄物の破壊方法。
  16. 【請求項１６】 室がその基部への真空の適用により空虚にされる、請求項
    １２、１３又は１４に記載の衛生廃棄物の破壊方法。
  17. 【請求項１７】 室への脱臭剤の導入を含む、請求項１２〜１６の何れかに
    記載の衛生廃棄物の破壊方法。
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