JP2002522585A - フィルムおよび成形品の被覆のためのその使用 - Google Patents

フィルムおよび成形品の被覆のためのその使用

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JP2002522585A JP2000563721A JP2000563721A JP2002522585A JP 2002522585 A JP2002522585 A JP 2002522585A JP 2000563721 A JP2000563721 A JP 2000563721A JP 2000563721 A JP2000563721 A JP 2000563721A JP 2002522585 A JP2002522585 A JP 2002522585A
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powder coating
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ラスマン ヴァルター
ディーター シュテーゲマン クラウス
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Abstract

(57)【要約】 本発明は少なくとも1つの支持層およびその上に被着された少なくとも1つの塗料層を有し、その際、粉末塗料または粉末塗料をベースとする少なくとも1つの層が存在しているフィルムに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は少なくとも1つの支持層および少なくとも1つの塗料層を有するフィ
ルムに関する。自動車外部パーツの被覆のためのフィルムの使用は、特に熱成形
およびプラスチック成形品の“絵付成形”の技術性における進展によって一層関
心が高まっている(E. Buerkle in Kunststoffe 87 (1997), 320-328; Modern P
lastics International Band 11, 1997, 33-34, G. Steinbichler und J. Giess
auf in Kunststoffe 87 (1997), 1262-1270)。
【0002】 先行技術は、透明層が熱可塑性ポリマー、例えばポリビニリデンフルオリド(
PVdF)からなる多層フィルムである。かかるフィルムは、例えば3M/RE
XAMから“In-Mold Surfacin Film”として市販されている。WO94/09
983号およびEP361823号(AVERY DENNISO社)において
は、透明層がPVdF/ポリアクリレート混合物からなり、かつPVdFまたは
ポリ塩化ビニルをベースとする顔料着色性の着色層が結合層を介すか、またはそ
の上に直接的に施与されている多層フィルムが記載されている。これらの結合物
を接着層を介して被覆されるべき成形品に任意の支持層を事前に除去した後に施
す。これらのフィルムの場合には約60質量%の高いハロゲン含量(エコロジー
および費用)ならびに非常に脆弱な透明層の不十分な使用特性が欠点である。更
にPVdFをベースとする層は十分な押出能力に欠けているため、有利には有機
溶剤から施与され、1.透明層、2.ベース層の所定の被覆順序が必至であり、
最初に施与されエフェクト付与された下層でのエッチング現象ならびにそれによ
る色調変化およびエフェクト変化が妨げられる。更に、有利には支持層および/
またはベース層との共押出によって得られる熱可塑性のポリメチルメタクリレー
ト(PMMA)からなる透明層が公知である(A. Grefenstein in Kunststoffe 87 (1997), 1332-1343)。しかしこれらは高いガラス転移温度の故に脆化の傾向
にあるか、もしくはフィルムの成形および取り扱いに関する狭い処理ウィンドウ
が必要となる。更にかかる層の若干の使用特性は高価な透明層に課される要求に
即していない。
【0003】 EP251546号においては自動車パーツを塗料塗布されたフィルムで被覆
するための方法を記載している。該フィルムは事前に熱硬化された着色塗料を有
する。EP361351号において該方法は、熱可塑性の支持フィルムは高温に
よって変性しないため放射線硬化可能な塗料と置き換えられている。
【0004】 技術的問題は、出発状態のフィルム特性(巻取りに対して−非流動性、非接着
性、非ブロッキング性)を加工の際のフィルムの必要な熱成形可能性(100%
より大きな延性)ならびに被覆された対象物の望ましい使用特性(特に機械的強
度および化学的強度)と組み合わせることである。特許文献において解決の糸口
が記載されており、そこでは層の大部分に潜在的硬化性を有しかつフィルムの施
与後に硬化がもたらされるフィルムが製造および加工されている。
【0005】 WO96/10059号において潜在的に熱硬化可能な溶融物において流動性
の2層のフィルムが記載されており、該フィルムは自動車構造における金属接合
部位のシーリングのために使用される。加熱時に下層が膨張し、上層は液化し、
かつ硬化の実施後に下層が包囲される。
【0006】 文献DE19633959号は、予め成形された多層の装飾フィルムの外層と
して熱可塑性プラスチックを射出成型用鋳型中に事前に射出させた保護層の放射
線誘発硬化のための方法を記載している。未硬化状態の保護層の樹脂組成はガラ
ス転移温度40〜120℃および、有利には平均分子量(Mw)45000〜8
0000を有するアクリルコポリマー主鎖ならびに(メタ)アクリロイル基およ
び光開始剤を有する少なくとも三官能性の架橋剤を有する少なくとも1つの(メ
タ)アクリル官能性の側鎖からなる。保護層中のポリマーの高いガラス転移点お
よび比較的少ない(メタ)アクリロイル基の官能性によって、施与された装飾フ
ィルムの本発明による照射により得られるフィルムは使用特性において自動車外
部パーツに課される高い要求に関して不十分である。更に主ポリマーの高い分子
量のため、有機溶剤のみから施与が実施できる。更に前記の文献で提案される単
層の溶液によって自動車構造に存在する高い期待を実現させることができない。
【0007】 文献DE19654918号A1ならびにDE19628966号C1(DA
IMLER BENZ)において、40℃未満、特に30℃未満のガラス転移温
度で非粘着性に加工でき(すなわち巻取り可能)、かつガラス点より僅かに高い
温度で熱成形できるフィルム複合材料上に塗料フィルムを部分硬化することが提
案されている。前記の層で被覆された完成部分品を次いで電磁線によって最終硬
化して使用特性を保証させる。このように施与かつ加工された外層(=透明層)
のための材料としては、ホスファゼン、ポリアクリレートおよびポリウレタンが
ポリマーの“結合剤”として提案され、かつ請求されている。前記の解決策の欠
点は未硬化もしくは部分硬化されたフィルムが完成層を意味すべきであることが
挙げられ、そのガラス転移温度は、同時に耐ブロッキング性(接着性)および深
絞り加工性(成形可能性)を保証するために規定の非常に低い温度範囲にあるべ
きである。従ってこの解決策は正反対の物理的要求(非接着性および伸縮性)を
満たすための典型的な譲歩案を意味している。そのため適当な材料の選択のため
の自由度は非常に僅かである。
【0008】 従って自動車外部パーツの張り合わせ(Kaschierung)のための多層フィルム
への需要が存在し、該フィルムはできる限り溶剤不含であり、かつハロゲン化さ
れた熱可塑性ポリマーを使用せずに製造でき、耐ブロッキング性かつ非流動性の
巻取り可能な粗製製品として貯蔵でき、成形体への加工の間に深絞り加工し、か
つ加工品上への施与の間または後に(真空による積層)または鋳型への熱可塑性
プラスチックの射出によって)平坦に塗布されたフィルムに架橋でき、かつその
光学的外見(公知のOEM−乗り物用塗料の色調および効果パレット(Effektpa
lett))ならびにその使用特性は現在の自動車工業のOEM−塗料系への要求に
匹敵する。
【0009】 従って本発明の課題は、指摘された問題を最早有さない、支持層およびその上
に被着された少なくとも1つの塗料層を有するフィルム複合材料を提供すること
である。
【0010】 前記課題は、粉末塗料または粉末塗料分散液をベースとする少なくとも1つの
塗料層が存在していることによって解決される。
【0011】 本発明によれば粉末塗料または粉末塗料分散液をベースとする層は支持層上に
直接被着されていてよい。有利には液体塗料をベースとする層を被着させ、その
上に粉末塗料または粉末塗料分散液を成層させる。更に充填剤層および剥離可能
なカバーフィルムが存在してよい。それによって本発明によれば支持フィルム層
、場合により充填剤、場合により液体塗料、粉末塗料または粉末塗料分散液をベ
ースとする層および、場合により透明プラスチックフィルムを有するフィルム複
合材料が生じる。
【0012】 例えば以下の変法も該当しうる: 1. 場合により接着層、支持フィルム層、場合により充填剤(プライマー)、
顔料着色性の液体塗料層、粉末透明塗料層、場合により剥離可能なフィルム。
【0013】 2. 剥離可能なフィルム、粉末透明塗料層、顔料着色性の液体塗料層、場合に
より充填剤(プライマー)および/または接着剤、場合により剥離可能なフィル
ム 粉末塗料をベースとする層のための材料としては、原則的に塗料塗布学から公
知の全てのUV−粉末塗料結合剤が適当である。選択は使用特異的な要求、例え
ば耐候性およびUV耐性、固有色等に従う。粒子の溶融特性および溶融における
化学的な十分に無放出な架橋能力への要求が本発明の本質である。有利には粉末
塗料およびポリマー粉末の水性懸濁液を公知の方法によって製造し、かつ加工す
る。
【0014】 本発明により使用できる粉末塗料は、例えば a)グリシジル含有モノマーの20〜45%の含有量を有し、場合によりビニル
芳香族化合物、有利にはスチレンの含有量を有する少なくとも1種のエポキシ含
有結合剤、 b)架橋剤、 c)場合により触媒、助剤、粉末透明塗料型の添加剤、例えば脱ガス剤、均展剤
、UV−吸収剤、ラジカル補足剤、酸化防止剤 を含有してよい。
【0015】 本発明によれば以下の量比 a)60〜80部 b)15〜30部 c)3〜10部 が有利である。
【0016】 固体粉末塗料のためのエポキシ官能性結合剤としては、例えばエポキシ基含有
ポリアクリレート樹脂が適当であり、これらは分子中に少なくとも1つのエポキ
シ基を有する少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマー、分子中にエポキシ基
を有さない少なくとも1種の他のエチレン性不飽和モノマーの共重合によって製
造され、その際、前記のモノマーの少なくとも1つはアクリル酸またはメタクリ
ル酸のエステルである。このようなエポキシ基含有ポリアクリレート樹脂は、例
えばEP−A−299420号、DE−B−2214650号、DE−B−27
49576号、US−A−4091048号およびUS−A−3781379号
から知られている。
【0017】 分子中にエポキシ基を有さないエチレン性不飽和モノマーのための例としては
、アルキル基中に1〜20個の炭素原子を有するアクリル酸およびメタクリル酸
のアルキルエステル、特にメチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチル
アクリレート、エチルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレ
ート、2−エチルヘキシルアクリレートおよび2−エチルヘキシルメタクリレー
トが挙げられる。分子中にエポキシ基を有さないエチレン性不飽和モノマーの他
の例は酸アミド、例えばアクリル酸アミドおよびメタクリル酸アミド、ビニル芳
香族化合物、例えばスチレン、メチルスチレンおよびビニルトルエン、ニトリル
、例えばアクリルニトリルおよびメタクリルニトリル、ビニルハロゲン化物およ
びビニリデンハロゲン化物、例えば塩化ビニルおよびフッ化ビニリデン、ビニル
エステル、例えば酢酸ビニルおよびヒドロキシル基含有モノマー、例えばヒドロ
キシエチルアクリレートおよびヒドロキシエチルメタクリレートである。
【0018】 エポキシ官能性結合剤に使用されるエポキシ官能性モノマーは、有利にはグリ
シジルアクリレート、グリシジルメタクリレートおよびアリルグリシジルエーテ
ルである。
【0019】 エポキシ基含有ポリアクリレート樹脂は、通常300〜2500、有利には4
20〜700のエポキシ当量、2000〜20000、有利には3000〜10
000の数平均分子量(ポリスチレン標準を使用してゲル透過クロマトグラフィ
ーによって測定した)、および30〜80、有利には40〜70、特に有利には
40〜60℃のガラス転移温度(TG)(示唆走査熱分析(DSC)を使用して
測定した)を示す。
【0020】 約50℃が殊に有利である。また2種以上のアクリレート樹脂の混合物を使用
してもよい。
【0021】 エポキシ基含有ポリアクリレート樹脂は、一般によく知られた方法に従って重
合によって製造できる。
【0022】 本発明によればメチル/ブチル混合エステルが有利である。これらは純粋なメ
チルエステルに対してポリマー溶融物およびブチル−エチルヘキシル−混合エス
テルにおいてより良好な可溶性の利点を有する。本発明によれば純粋なブチルエ
ステルも有利である。
【0023】 架橋剤としては種々のブロック化されたポリイソシアネートが該当する。同様
にアミノプラスト樹脂、例えばメラミンが使用できる。原則的に、透明のカバー
塗料のために適当なあらゆるアミノプラスト樹脂またはこれらのアミノプラスト
樹脂からの混合物を使用してもよい。
【0024】 前記のような樹脂は、当業者によく知られており、かつ多くの会社から販売製
品として提供されている。アミノプラスト樹脂はアルデヒド、特にホルムアルデ
ヒドおよび、例えば尿素、メラミン、グアナミンおよびベンゾグアナミンからの
縮合生成物である。アミノプラスト樹脂はアルコール基、有利にはメチロール基
を有し、これらは一般にアルコールによって部分的または完全にエーテル化され
ている。
【0025】 他の架橋剤としては、カルボン酸、特に3〜20個の炭素原子を分子中に有す
る飽和の直鎖状の脂肪族ジカルボン酸が適当である。殊に有利にはドデカン−1
,12−二酸が使用される。既製の粉末透明塗料の特性を変更するために、場合
により更に別のカルボキシル基を有する架橋剤を使用してもよい。その例として
は飽和の分枝鎖状または不飽和の直鎖状のジカルボン酸およびポリカルボン酸な
らびにカルボキシル基を有するポリマーが挙げられる。
【0026】 更にまたエポキシ官能性架橋剤および酸官能性結合剤を含有する粉末透明塗料
も適当である。
【0027】 成分(b)としては、US−PS4939213号、US−PS508454
1号およびEP0624577号によるトリス(アルコキシカルボニルアミノ)
トリアジンを使用してもよい。
【0028】 これは式:
【0029】
【化1】
【0030】 [式中、 R=メチル基、ブチル基、エチルヘキシル基を意味する]のトリス(アルコキシ
カルボニルアミノ)トリアジンである。同様に挙げられた化合物の誘導体を使用
してもよい。
【0031】 前記の架橋剤は、挙げられた化合物の1種以上の混合物を使用することもでき
る。しかしながら選択の際には、消失させることができない場合は多量の縮合生
成物が熱による後続段階の間に発生してはならないことを顧慮すべきである(例
えば射出成形用金型中または保護フィルム下で)。
【0032】 酸官能性結合剤としては、例えば分子中に少なくとも1つの酸基を有する少な
くとも1つのエチレン性不飽和モノマーと分子中に酸基を有さない少なくとも1
つの他のエチレン性不飽和モノマーとの共重合によって製造される酸性のポリア
クリレート樹脂が適当である。
【0033】 エポキシ基を有する結合剤もしくはカルボキシル基を有する架橋剤およびカル
ボキシル結合剤もしくは結合剤は、1当量のエポキシ基あたり0.5〜1.5、
有利には0.75〜1.25当量のカルボキシル基が存在するような量で通常は
使用される。存在するカルボキシル基の量はKOHアルコール溶液による滴定に
よって見つけだすことができる。
【0034】 本発明によれば結合剤はビニル芳香族化合物、特にスチレンを含有する。屋外
暴露における亀裂形成の危険を制限するために、その含有量は有利には35質量
%を超過しない。有利には10〜25質量%である。
【0035】 固体の粉末塗料は、場合により硬化のために適当な1種以上の触媒を含有する
。適当な触媒は有機酸または無機酸のホスホニウム塩、第四級化アンモニウム化
合物アミン、イミダゾールおよびイミダゾール誘導体である。触媒は一般にエポ
キシ樹脂および架橋剤の全質量に対して0.001質量%〜約2質量%の割合で
使用する。
【0036】 適当なホスホニウム触媒のための例はエチルトリフェニルホスホニウムヨージ
ド、エチルトリフェニルホスホニウムクロリド、エチルトリフェニルホスホニウ
ムチオシアネート、エチルトリフェニルホスホニウム−アセテート−酢酸錯体、
テトラブチルホスホニウムヨージド、テトラブチルホスホニウムブロミドおよび
テトラブチルホスホニウム−アセテート−酢酸錯体である。これらと他の適当な
ホスホニウム触媒は、例えばUS−PS3477990号およびUS−PS33
41580号に記載されている。
【0037】 適当なイミダゾール触媒は、例えば2−スチリルイミダゾール、1−ベンジル
−2−メチルイミダゾール、2−メチルイミダゾールおよび2−ブチルイミダゾ
ールである。これらと他のイミダゾール触媒は、例えばベルギー特許第7566
93号明細書に記載されている。
【0038】 更に、固体の粉末塗料は、場合により助剤および添加剤を含有していてよい。
これらの例は、均展剤、酸化防止剤、UV−吸収剤、ラジカル補足剤、鋳込み助
剤および脱ガス剤、例えばベンゾインである。
【0039】 固体の粉末塗料の製造は公知の方法(例えばBASF Lack + Farben AG社のプロ
ダクト情報(Produkt-Information)、“粉末塗料(Pulverlacke)”1990参
照)に従って均質化および分散によって、例えば押出機、螺旋型混練機などを使
用して実施する。粉末塗料の製造後に、これらを粉砕および、場合により篩い分
けおよび篩過によって分散のために準備する。
【0040】 粉末塗料は水性分散液としても存在してもよい。有利にはこれは成分Aを固体
の粉末塗料の形で、かつ水性成分Bを含有する。特に有利には、固体の粉末形の
成分Aおよび水性成分Bを含有する水性粉末透明塗料分散液が使用され、その際
、成分Aの粉末透明塗料は、 a)グリシジル含有モノマーの20〜45%、有利には25〜35%の含有量を
有し、場合によりビニル芳香族化合物、有利にはスチレンの含有量を有する少な
くとも1種のエポキシ含有結合剤、 b)架橋剤、 c)場合により触媒、助剤、粉末透明塗料に典型的な添加剤、例えば脱ガス剤、
均展剤、UV−吸収剤、ラジカル補足剤、酸化防止剤を含有し、かつ 成分Bの水性分散液は a)少なくとも1種の有利には非イオン性の増粘剤および b)場合により触媒、助剤、消泡剤、分散助剤、湿潤剤、有利にはカルボキシ官
能性分散剤、酸化防止剤、UV−吸収剤、ラジカル補足剤、少量の溶剤、均展剤
、殺生剤および/または保水剤を含有する。
【0041】 この際、本発明によれば成分AおよびBに関して以下の量比: 成分A a)60〜80部 b)15〜30部 c)3〜10部 成分B a)成分Aの20〜50部 b)成分Bの80〜50部 c)蒸留水の1000〜5000部 が有利である。
【0042】 分散液は、有利には25〜100部の成分Aおよび100部の成分Bを含有す
る。
【0043】 本発明によれば、有利には非イオン性結合増粘剤a)(Assoziativ-Verdicker
)を使用する。
【0044】 このような結合増粘剤a)の構造特徴は: aa)十分な水溶性が保証される親水性骨格および ab)水性媒体中での結合の相互作用を可能にする疎水性基 である。
【0045】 疎水性基としては、例えば長鎖アルキル基、例えばドデシル基、ヘキサデシル
基またはオクタデシル基、またはアルカリール基、例えばオクチルフェニル基ま
たはノニルフェニル基を使用する。
【0046】 親水性骨格としては、有利にはポリアクリレート、セルロースエーテルまたは
、特に有利にはポリマー構成成分として疎水性基を有するポリウレタンが使用さ
れる。
【0047】 より特に有利には親水性骨格として、有利にはポリエチレンオキシドからなる
ポリエーテル鎖を構成成分として含有するポリウレタンである。このようなポリ
エーテルポリウレタンの合成の際には、ジイソシアネートおよび/またはポリイ
ソシアネート、有利には脂肪族ジイソシアネート、特に有利には場合によりアル
キル置換された1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートをヒドロキシル基末端
を有するポリエーテル構成成分の互いの結合のため、および疎水性末端基構成成
分(これらは、例えば既に記載した長鎖アルキル基またはアラルキル基を有する
一官能性のアルコールおよび/またはアミンであってよい)を有するポリエーテ
ル構成成分の結合のために使用される。
【0048】 有利に成分Bで使用可能な分散助剤には、とりわけポリウレタンが含まれる。
【0049】 これらは、有利には 1.少なくとも2つの反応性水素原子を有する少なくとも1つの有機成分、 2.一官能性エーテルおよび 3.ポリイソシアネート からなる。
【0050】 ポリウレタン組成物の有機成分はポリエステルポリオール、低分子ジオールお
よび/またはトリオールまたはこれらの混合物を含む。場合により三官能性のヒ
ドロキシル基を有するモノマーを使用することができる。
【0051】 第2の有利な実施態様においてポリウレタンは、 1.少なくとも2つの反応性水素原子を有する少なくとも1つの有機成分、 2.以下の反応によって製造される非イオン性安定剤 i.一官能性ポリエーテルとポリイソシアネートを含有する成分とのイソシアネ
ート中間生成物の製造のための反応および ii.1つの成分と少なくとも1つの活性アミノ基および少なくとも2つの活性
ヒドロキシル基との反応 3.少なくとも1つのポリイソシアネートを含有する成分 を含む。
【0052】 有機成分は、有利にはポリエーテルポリエステルポリオール、低分子ジオール
および/またはトリオールまたはこれらの混合物を含む。
【0053】 ポリエステル成分は、少なくとも1つのジカルボン酸および少なくとも1つの
アルコール成分との反応によって製造でき、その際、アルコールは少なくとも2
つのヒドロキシル基を有する。カルボン酸成分は2つ以上のカルボキシル基を有
する。
【0054】 カルボン酸の他に、ポリエステル樹脂は1種以上の低分子ジオールまたはトリ
オールを含有してもよい。それぞれのポリオールは原則的に使用可能である。
【0055】 使用されるポリエステル樹脂またはポリエステル樹脂の混合物は、有利には末
端のヒドロキシル基を有する。これは過剰のポリオールの添加によって惹起され
る。
【0056】 ポリエステルの合成のためには、モノカルボン酸およびモノアルコールも使用
できる。しかしながら非常に僅かな質量でモノカルボン酸および/またはモノア
ルコールをポリエステル樹脂に含有してよい。
【0057】 有利に使用されるポリエステルジオール成分はポリウレタン樹脂の20〜80
質量%を包含する。有利にはその量は50〜70質量%である。より特に有利に
は55〜65質量%である。
【0058】 ポリウレタンの製造のために分子量500〜5000を有するポリエステルポ
リオールを使用する。有利には分子量は1000〜3500である。
【0059】 ポリエステルジオールの他に、ポリウレタン樹脂は少なくとも2つの反応性水
素原子を有する他の有機成分を有していてよい。これは、有利にはジオールおよ
びトリオール、チオールおよび/またはアミンまたはこれらの物質の混合物であ
る。ポリエステル成分の合成のために使用される成分はまた別々の成分としてこ
こでは使用できる。すなわちポリウレタン中の更なる有機成分としてジアルコー
ルまたはトリアルコール、例えばネオペンチルグリコールまたは1,6−ヘキサ
ンジオールが該当する。
【0060】 ポリウレタン樹脂中に使用されるジオールおよび/またはトリオールの分子量
は0〜20質量%である。有利には1〜6質量%である。
【0061】 ポリウレタン樹脂は更になおもポリイソシアネート、特にジイソシアネートを
含有する。イソシアネートはポリウレタン質量に対して5〜40質量%である。
特に有利には10〜30質量%、ことに10〜20質量%である。ポリウレタン
の製造のために最終的には一官能性ポリエーテルが使用される。
【0062】 第2の変法において、有利には一官能性のポリエーテルをジイソシアネートと
反応させて非イオン性の安定剤を製造する。得られる反応精製物を次いで少なく
とも1つの反応性アミン基および少なくとも2つの反応性ヒドロキシル基を含有
する成分と反応させる。
【0063】 1つの特別な実施態様においてポリウレタンは 1.少なくとも2つのカルボキシル基を有するカルボン酸および少なくとも2つ
のヒドロキシル基を有する成分からの反応生成物を含むポリエステルポリオール
、 2.少なくとも2つのヒドロキシル基を有する少なくとも1種の低分子成分、 3.少なくとも1種のポリイソシアネート含有成分、 4.一官能性エーテルとポリイソシアネートとの反応、および得られた反応生成
物と少なくとも1つの活性アミン基および少なくとも2つの活性ヒドロキシル基
を有する成分との反応によって製造される非イオン性安定剤 からの反応生成物を含む。
【0064】 第4の変法においてはポリウレタンは 1.ポリエステルポリオール、 2.少なくとも1種の低分子ジオールまたはトリオール、 3.ポリイソシアネート、 4.トリヒドロキシ基を有するモノマー、 5.一官能性ヒドロキシ基を有するポリエーテル からの反応生成物を含む。
【0065】 ポリエステルは前記のカルボン酸成分および過剰のポリオールによって合成さ
れる。過剰のポリオールは、有利には末端ヒドロキシル基が生じるように選択さ
れる。ポリオールは、有利には少なくとも2のヒドロキシル官能性を有する。
【0066】 ポリエステル樹脂は、有利には1種以上のポリオール、有利にはジオールから
なる。有利に使用されるジオールはアルキレングリコール、例えばエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ブチレングリコールおよびネオペンチルグリコ
ール、1,6−ヘキサンジオールまたは別のグリコール、例えばビスフェノール
−A、シクロヘキサンジメタノール、カプロラクトンジオール、ヒドロキシアル
キル化ビスフェノールおよび類似の化合物である。
【0067】 低分子の有利には本発明により使用されるジオールは先行技術から公知である
。これには脂肪族ジオール、有利には2〜18個の炭素原子を有するアルキレン
ポリオールが含まれる。このための例は1,4−ブタンジオール、脂環式ジオー
ル、例えば1,2−シクロヘキサンジオールおよびシクロヘキサンジメタノール
である。
【0068】 有機ポリイソシアネートとしては本発明により有利な少なくとも2つのイソシ
アネート基を有するものが該当する。特に有利には、例えばp−フェニレンジイ
ソシアネート、ビフェニル、4,4′−ジイソシアネート、トルエンジイソシア
ネート、3,3′−ジメチル−4,4−ビフェニレンジイソシアネート、1,4
−テトラメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート
、2,2,4−トリメチルヘキサン−1,6−ジイソシアネート、メチレン−ビ
ス−(フェニルイソシアネート)、1,5−ナフタレンジイソシアネート、ビス
(イソシアナトエチルフマレート)、イソホロンジイソシアネートおよびメチレ
ン−ビス−(4−シクロヘキシルイソシアネート)が挙げられる。
【0069】 前記のジイソシアネートの他に、別の多官能性のイソシアネートも使用される
。例は1,2,4−ベンゼントリイソシアネートおよびポリメチレンポリフェニ
ルイソシアネートである。
【0070】 脂肪族ジイソシアネート、例えば1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、
1,4−ブチレンジイソシアネート、メチレン−ビス−(4−シクロヘキシルイ
ソシアネート)、イソホロンジイソシアネートおよび2,4−トルエンジイソシ
アネートの使用が特に有利である。
【0071】 長鎖ポリウレタン樹脂はジオール基および/またはトリオール基含有成分での
連鎖延長によって得ることができる。特に有利には少なくとも2つの活性水素原
子、例えばジオール、チオール、ジアミンまたはこれらの物質の混合物を有する
連鎖延長剤は、例えばアルカノールアミン、アミノアルキルメルカプタン、ヒド
ロキシアルキルメルカプタンおよび類似の化合物が挙げられる。
【0072】 連鎖延長剤として使用されるジオールのための例は、1,6−ヘキサンジオー
ル、シクロヘキサンジメチロールおよび1,4−ブタンジオールである。特に有
利なジオールはネオペンチルグリコールである。
【0073】 使用可能なポリエーテルは有利には一官能性または二官能性のポリエーテルで
ある。一官能性ポリエーテルには、例えばエチレンオキシド、プロピレンオキシ
ドまたはその混合物の重合によって製造されるものが含まれる。
【0074】 前記のポリウレタン生成物を従来の架橋剤と混合してよい。これには、有利に
はアミノプラスト樹脂、例えばメラミンが含まれる。同様に別のアミンおよびア
ミドの縮合生成物、例えばトリアジン、ジアジン、トリアゾール、グアニジン、
グアナミンまたはアルキル置換およびアリール置換されたかかる成分の誘導体の
アルデヒド縮合物を使用してもよい。かかる成分の幾つかの例はN,N′−ジメ
チル尿素、ジシアンジアミド、2−クロロ−4,6−ジアミノ−1,3,5−ト
リアジン、6−メチル−2,4−ジアミノ−1,3,5−トリアジン、3,5−
ジアミノ−トリアゾール、トリアミノピリミジン、2−メルカプト−4,6−ジ
アミノピリミジン、2,4,6−トリエチルトリアミノ−1,3,5−トリアジ
ンおよび類似の物質である。
【0075】 アルデヒドとしては、有利にはホルムアルデヒドが該当する。同様にアセトア
ルデヒド、クロトンアルデヒド、アクロレイン、ベンズアルデヒド、フルフラー
ルを使用できる。
【0076】 アミン−アルデヒド縮合生成物はメチロール基または類似のアルコール基を有
していてよい。使用可能なアルコールのための例はメタノール、エタノール、プ
ロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、ベンジ
ルアルコールおよび芳香族アルコール、環式アルコール、例えばシクロヘキサノ
ール、モノエーテルまたはグリコールならびに置換されたアルコール、例えば3
−クロロプロパノールである。
【0077】 前記のイソシアネートの他に、ブロック化されたポリイソシアネートを架橋剤
として使用できる。これには、例えば有機ポリイソシアネート、例えばトリメチ
レン−ジイソシアネート、テトラメチレン−ジイソシアネート、ヘキサメチレン
−ジイソシアネート、1,2−プロピレン−ジイソシアネート、1,2−ブチレ
ン−ジイソシアネートおよび2,3−ブチレンジイソシアネートが含まれる。同
様に使用可能なシクロアルケン成分は、例えば1,3−シクロペンタンジイソシ
アネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネートおよび1,2−シクロヘキ
サンジイソシアネートである。更になお芳香族成分、例えばフェニレンジイソシ
アネート、p−フェニレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルジイソシア
ネート、1,5−ナフタレンジイソシアネートおよび1,4−ナフタレンジイソ
シアネートを使用できる。更に芳香脂肪族成分、例えば4,4′−ジフェニレン
メタン、2,4−トリレンまたは2,6−トリレンまたはこれらの混合物、4,
4′−トルイジンおよび1,4−キシリレンジイソシアネートが該当する。他の
例は核置換された芳香族成分、例えば4,4′−ジフェニルエーテルジイソシア
ネートおよびクロロジフェニレンジイソシアネートである。使用可能なトリイソ
シアネートはトリフェニルメタン−4,4′,4′′−トリイソシアネート、1
,3,5−トリイソシアネートベンゼンおよび2,4,6−トリイソシアネート
トルエンである。使用可能なテトライソシアネートは最終的には4,4′−ジフ
ェニル−ジメチルメタン、2,2′,5,5′−テトライソシアネートである。
【0078】 ブロッキング剤として脂肪族、脂環式芳香族のアルキルモノアルコールが使用
できる。これには、例えばメチルヘキサノール、エチルヘキサノール、クロロエ
チルヘキサノール、プロピルヘキサノール、ブチルヘキサノール、シクロヘキシ
ルヘキサノール、ヘプチルヘキサノール、オクチルヘキサノール、ノニルヘキサ
ノール、3,3,5−トリメチルヘキサノール、デシルアルコールおよびラウリ
ルアルコールが含まれる。フェノール性成分としては、例えばフェノールまたは
置換されたフェノールを使用できる。このための例はクレゾール、キシレノール
、ニトロフェゾール(Nitrophesol)、クロロフェノール、エチルフェノール、
1−ブチルフェノールおよび2,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシトルエン
である。
【0079】 他の適当なブロッキング剤は第三級ヒドロキシルアミン、例えばジエチルエタ
ノールアミンおよびオキシム、例えばメチルエチルケトンオキシム、アセトンオ
キシムおよびシクロヘキサノンオキシムである。
【0080】 前記の架橋剤はポリウレタン分散液中に2〜15質量%、有利には4〜8質量
%の量で存在している。
【0081】 得られるポリウレタンは粉末スラリー中に2〜20質量%、有利には5〜15
質量%の割合で存在していてよい。
【0082】 成分AおよびBから、乾燥した粉砕粉末塗料の湿式磨砕または撹拌導入によっ
て水性粉末透明塗料分散液を製造できる。湿式磨砕が特に有利である。
【0083】 成分Aの成分B中での分散の後に、場合により磨砕し、これをpH−値4.0
〜7.0、有利には5.5〜6.5に調整し、かつ濾過する。平均粒度は1〜2
00μm、有利には20μm未満、特に有利には3〜10μmである。水性粉末
透明塗料分散液の固体含量は15〜50%である。
【0084】 分散液は乾燥した粉末塗料の湿式磨砕もしくは水中への導入の前または後に0
〜5質量%の消泡剤混合物、アンモニウムおよび/またはアルカリ塩、分散助剤
、湿潤剤および/または増粘剤混合物ならびに別の添加剤が添加されてよい。有
利には本発明によれば消泡剤、分散助剤、湿潤剤および/または増粘剤をまず水
に分散させる。次いで粉末透明塗料の粒子を撹拌導入する。引き続きもう一度消
泡剤、分散助剤、増粘剤および湿潤剤を分散導入させる。最終的にもう一度粉末
透明塗料の粒子を少しずつ撹拌導入させる。
【0085】 pH値の調整は本発明によれば、有利にはアンモニアまたはアミンで実施する
。pH値はまず第一に上昇し、強い塩基性の分散液が生じる。しかしながらpH
値は数時間または数日以内に再度前記の値にまで下降する。
【0086】 本発明による粉末塗料分散液の製造のための別の変法は、結合剤および架橋剤
ならびに、場合により成分Aの添加物質c)の液体溶融物を、有利には水および
安定剤の添加下に乳化装置中に添加し、得られたエマルジョンを冷却し、かつ濾
過する。
【0087】 場合によりフィルムおよび粉末塗料層の間に存在してよい液体塗料をベースと
する層のための材料としては、目下のところ存在する全ての塗料系が適当である
【0088】 特に、それぞれ自動車のボディーの慣用の塗料塗布のために適当なベース塗料
を使用できる。但し必要条件は硬化した塗料の良好な柔軟性であり、その際、チ
ッピングおよび腐食に対する耐性が失われない。このような塗料は当業者によく
知られている。該塗料は実質的にポリマーの結合剤、場合により架橋剤ならびに
顔料または顔料からなる混合物を含有する。
【0089】 本発明により使用可能なベース塗料は結合剤として、例えばポリエステル樹脂
、ポリウレタン樹脂またはポリアクリレート樹脂またはかかる結合剤の混合物を
含有してよい。
【0090】 詳細にはレオロジー剤(Rheologiemittel)の液体塗料ならびにそれ以外の塗
料助剤を有してよい。当然、おのおのの種類の顔料、例えば着色顔料、例えばア
ゾ顔料、フタロシアニン顔料、カルボニル顔料、ジオキサジン顔料、チタンジオ
キシド、着色カーボンブラック、酸化鉄および酸化クロムもしくは酸化コバルト
、またはエフェクト顔料、例えば金属フレーク顔料、特にアルミニウムフレーク
顔料および真珠光沢顔料および/または液晶ポリマーを含有していてよい。
【0091】 更に使用可能な液体塗料は、場合により慣用の助剤、添加剤、適当な光安定剤
(例えばHALS−化合物、ベンズトリアゾール、オキサルアラニド等)、スリ
ップ剤、重合禁止剤、艶消し剤、消泡剤、均展剤および皮膜形成助剤、例えばセ
ルロース誘導体、または別のベース塗料において通常使用される添加剤を含有し
てよい。これらの慣用の助剤および/または添加剤は、顔料および充填剤を含ま
ない被覆剤の質量に対して通常15質量%以下、有利には2〜9質量%の量で使
用してよい。
【0092】 最終的に液体塗料は接着促進剤を含有し、これによってフィルムおよび粉末塗
料の間の結合は改善される。このために、特に官能性シラン、(遷移)金属錯体
およびアルコラート、ポリアミン、ハロゲン化および/または極性変性されたポ
リオレフィン(例えばEP0755422号による)ならびに両親媒性ブロック
コポリマーが該当する。
【0093】 但し必要条件はここでも硬化された塗料の良好な柔軟性であり、その際、チッ
ピングおよび腐食に対する耐性を失わない。このような塗料は当業者によく知ら
れている。
【0094】 架橋剤としてはベース塗料はアミノプラスト樹脂、ポリイソシアネート樹脂、
カルボキシル基を有する架橋剤またはこれらの架橋剤からなる混合物を含有して
よい。
【0095】 その他に、トリス(アルコキシカルボニルアミノ)トリアジンも該当する。同
様に前記のトリアジンの誘導体を使用してもよい。有利にはUS−PS5084
541号に記載されているようなトリス(アルコキシカルボニルアミノ)トリア
ジンを使用してよい。
【0096】 施与された液体塗料層の乾燥フィルム層厚は15〜200μm、有利には50
〜100μmであるべきである。
【0097】 粉末塗料または粉末透明塗料分散液をベースとする施与された層の乾燥フィル
ム層厚は30〜200μm、有利には50〜100μmであるべきである。
【0098】 本発明による前記の塗料で被覆されたフィルムが自動車ボディーへの使用のた
めに使用され、かつこのために更に充填剤組成物で塗料塗布されるべきである場
合には、有利には自動車ボディーの塗料塗布のために適当な充填剤組成物を使用
できる。またここでは本発明の目的のために十分な柔軟性が存在すべきである。
これは本発明によれば架橋度を介してコントロールできる。
【0099】 前記の方法で得られる充填剤層は実質的に3つの課題を有する: 一方で該層は起伏を等しくするべきであり、かつ他方で被覆全体の耐チッピング
性を改善すべきである。更に充填剤はフィルムプラスチックと塗料構成部の間の
接着促進に使用される。この目的のために充填剤は、液体塗料に関して挙げられ
る接着促進剤を含有する。充填剤組成物は実質的に結合剤、架橋剤、顔料および
充填物質ならびに、場合により他の添加剤、例えば架橋触媒および均展助剤から
なっていてよい。
【0100】 使用可能な充填剤組成物は、結合剤、例えばエポキシ樹脂、ポリエステル樹脂
、ポリウレタン樹脂、ポリアクリレート樹脂およびアルキド樹脂またはこれらの
樹脂からなる組合せを含有していてよい。架橋剤としては使用可能な充填剤組成
物はアミノプラスト樹脂、例えばメラミン−ホルムアルデヒド樹脂、アミン、ポ
リイソシアネートおよびカルボキシル基を有する化合物を含有していてよい。使
用可能な充填剤組成物中に含まれていてよい顔料の例として、チタンジオキシド
、フタロシアニン、酸化鉄およびカーボンブラックが挙げられる。充填剤物質と
しては充填剤組成物は、例えば石灰または硫酸バリウムを含有してよい。
【0101】 被覆された支持層に適当な材料としては、全ての熱硬化性の成形可能なプラス
チック、例えばポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポ
リアクリレート、特にアクリルニトリル、スチレン、アクリルエステルからのコ
ポリマー(例えばLURANおよびLURAN S型)が適当である。もちろん
種々の熱プラスチック、例えばポリカーボネートおよびポリブチレンテレフタレ
ートからなるブレンドも適当である。同様に前記の物質の混合物も該当する。フ
ィルム厚は10〜1000μm、有利には10〜500μm、特に有利には20
〜250μmであってよく、かつ加工のための実施態様にのみ従う。
【0102】 前記の材料の他に、自立塗料フィルムを支持層として使用することもできる。
かかる塗料層は、例えばDE19535934号に記載されている。
【0103】 前記の粉末塗料または粉末塗料分散液をベースとする層上に、透明なプラスチ
ックフィルムを被着することができる。原則的にここでは支持フィルムに適当な
材料を使用できる。コストに関しては目下のところポリオレフィンフィルムが有
利である。
【0104】 本発明により被覆されるフィルムは巻取ることができる。従って生成物をロー
ルの形で提供できる。それに基づいて本発明により使用できる塗料は巻取りのた
めに十分な柔軟性を有する。
【0105】 本発明によればフィルムの未加工の状態でその粉末塗料または粉末透明塗料分
散液から完成した層フィルムを獲得することではなく、平均直径50μm未満、
有利には15μm未満、特に有利には10μm未満を有する材料粒子の可能な限
り密な充填物をフィルム上または液体塗料をベースとする顔料着色された層を備
えたフィルム上に施与することが構想されうる。材料粒子は、有利には50〜1
50℃、有利には70〜100℃の融点を有し、かつ被覆されたフィルムが問題
なく巻き取れるように互いに焼結される(接点で局所的に結合する)。
【0106】 それに応じて粉末塗料または粉末塗料分散液は、有利には焼結、部分架橋また
は(粉末塗料分散液の場合には)乾燥された形で存在する。
【0107】 加工時に、フィルムは小片の融点未満の温度でも成形できる。その際、互いに
局所的に結合した粒子はそれらの接点で分離されてよい。局所的に生ずる激しい
変性によって、肉眼で認識可能な亀裂が層中に生じることがある。それらの状態
において材料は依然として完全に架橋していないので、亀裂は熱エネルギーの供
給により液化された材料によって閉鎖される(フィルムを熱可塑性プラスチック
粒子の装飾のために使用する場合、これは熱プラスチック量によって射出成形用
型中で既に行われている)。次いでこの状態で材料の最終硬化を実施してもよい
。これらは選択的に熱的に(触媒を使用するかまたは使用せずに)進行する化学
的架橋によって実施することができる(有利には、例えばカップリング剤を大量
に放出させない付加反応)。熱的な架橋は、有利には既に射出成形用鋳型中で実
施されていてよく、かつ/または既製の被覆された成形品の熱した媒体(循環空
気)の作用によって実施してもよい。結局は、際立った外見(表面平滑性、光沢
)および非常に良好な使用特性(公知のOEM−透明層技術に相当する)を有す
る硬化されたフィルムが得られる。
【0108】 フィルムは原則的に全ての成形素材、有利には自動車ボディー、自動車ボディ
ーのための追加部品、家庭用器具、例えば冷蔵庫、洗濯機、食器洗い機の製造の
ために適当な金属パネル上にも施与できる。主としてフィルムは前処理された金
属パネル上に施与される。これらは、例えばリン酸化および/またはクロム酸化
によって前処理される。
【0109】 前記のように製造される被覆されたフィルムは成形素材、すなわちまだ成形さ
れていない基体、有利には金属パネルの表面上に成層させることができる。この
場合、まずフィルムを未成形基体上に成層させ、引き続き成形し、最終的に被覆
しかつ硬化させることができる。
【0110】 被覆されるべき表面への接着は種々の方法で実施することができる。例えば接
着促進基、例えばウレタン基、酸無水物基またはカルボキシル基を有するフィル
ムまたは接着促進基を有するポリマーとの同時押出によって接着促進基が備わっ
たフィルムを使用する可能性がある。フィルムおよび被覆されるべき表面の間の
接着は接着剤の使用によっても達成できる。その場合には、室温で固体の接着剤
も室温で液体の接着剤も使用することができる。
【0111】 実施例 1. アクリレート樹脂の製造 21.1部のキシレンを初充填として装入し、かつこれを130℃に加熱する
。この初充填に130℃で4時間以内に2つの別々の供給容器を介して、4.8
6部のキシレンおよびモノマー:10.78部のメチルメタクリレート、25.
5部のn−ブチルメタクリレート、17.39部のスチレンおよび23.95部
のグリシジルメタクリレートと混合した開始剤:4.5部のTBPEH(t−ブ
チルペルエチルヘキサノエート)を供給する。引き続き180℃に加熱し、かつ
<100ミリバールの真空中で溶剤を除去する。
【0112】 1.1 粉末透明塗料の製造 77.5部のアクリル樹脂、18.8部のドデカンジカルボン酸(硬化剤を参
照のこと)、2部のチヌビン(Tinuvin)1130(UV−吸収剤)、0.9部
のチヌビン144(HALS)、0.4部のアジトール(Additol)XL490
(均展剤)および0.4部のベンゾイン(脱ガス剤)をヘンシェル液体混合機(
Henschel-Fluidmischer)において完全混和し、BUSS PLK46押出機にお
いて押出し、これをホソハワACM−2(Hosohawa ACM-2)ミルにおいて粉砕し
、125μmのシーブを介して篩過させる。
【0113】 1.2 分散液の製造 400部の脱塩水中に0.6部のトロイキド(Troykyd)D777(消泡剤)
、0.6部のオロタン(Orotan)731K(分散助剤)、0.06部のサーフィ
ノール(Surfinol)TMN6(湿潤剤)および16.5部のRM8(ローム&ハ
ース、ポリウレタンベースの非イオン性結合増粘剤)を分散させる。次いで少量
ずつ94部の粉末透明塗料を撹拌導入する。引き続きもう一度0.6部のトロイ
キドD777、0.6部のオロタン731K、0.06部のサーフィノールTM
N6および16.5部のRM8を分散導入させる。引き続き少量ずつ94部の粉
末透明塗料を撹拌導入する。材料をサンドミル中で3.5時間磨砕する。引き続
き測定される平均粒度は4μmである。材料を50μmのフィルターを通して濾
過し、かつ引き続き0.05%のByk345(均展剤)を添加する。
【0114】 1.3 分散液の施与 前記のスラリーを水性の塗料で被覆された綱板上にカップガン(Becherpistle
)によって施与する。該パネルを室温で5分間、および60℃で5分間空気に暴
露させる。引き続き140℃の温度でパネルを30分間焼き付ける。
【0115】 40μmの層厚でMEK耐性(>100の往復工程)を有する高い光沢の透明
塗料−フィルムが製造される。
【0116】 該透明塗料−フィルムは良好な凝縮水分耐性を有する。
【0117】 2. 透明層剤で被覆されたフィルムの製造 2.1 ポリマーで被覆されたフィルム アクリルニトリル−スチレン−アクリルエステルコポリマー(Luran S 797, B
ASF AG)からなる400μm厚のフィルムを商習慣上の水性の自動車被覆用の塗
料でローラー塗布によって被覆し、かつセグメント化された熱対流炉の通過によ
って2分間で40℃〜100℃の温度勾配の熱気で、熱硬化性の架橋なしに非接
着性のフィルムが得られるように乾燥させる。乾燥フィルム層厚は50μmであ
る。こうして得られたベース層上に1.2で得られた分散液をローラーブレード
塗装(Walzenrakelauftrag)によって被覆する。水の蒸発および乾燥させたポリ
マー粒子の局所的結合は空気が50〜100℃の温度勾配を有するセグメント化
された熱対流炉に2分間通過させることによって実施する。これによって70μ
mの厚さの不透明な白色の透明層を有する非ブロッキングおよび非流動性のフィ
ルムが得られ、これは巻取り可能であり、かつ貯蔵性である。
【0118】 2.2 フィルムの成形および硬化 前記のフィルムを室温で被覆していない面でシリンダ上に湾曲させる。成形し
たフィルムは亀裂がない状態で維持されるか(シリンダ径≧10cm)または白
色の透明層中に一層巨視的な亀裂を有する(シリンダ径<10cm)。150℃
の熱気による空気循環炉(Umluftofen)中での30分の滞在後に、それぞれの場
合において全ての亀裂は流動化して閉鎖され、滑らかに平坦化されたきずを有さ
ない高い光沢(観察角20゜での≧85単位)および曇りが僅かな(観察角20
゜での≦30単位)透明層が得られる。
【0119】 2.3 硬化されたフィルムの使用特性 前記フィルムは室温での24時間のベンジンによる作用によって視覚的に外見
に変化が生じない。鋼製パネル上に施与されたフィルム構造は、典型的に38℃
、42℃もしくは40℃の樹脂、タールおよび1%の硫酸に対して耐性を有する
(フィルム中の標識が顕著であるグラジエントオーブンの温度)。40℃および
95%の相対大気湿度での10日間の貯蔵によって視覚的なフィルムの変化なら
びに周囲空気でのフィルムの1時間の再生後に接着損失は生じない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 201/00 C09D 201/00 // C08L 101:00 C08L 101:00 (72)発明者 クラウス ディーター シュテーゲマン ドイツ連邦共和国 ミュンスター ヴィー ラントシュトラーセ 85 (72)発明者 ライナー ブルーム ドイツ連邦共和国 ルートヴィッヒスハー フェン リューディガーシュトラーセ 64 (72)発明者 マルクス アントニエッティ ドイツ連邦共和国 ベルクホルツ−レーブ リュッケ アム ルーフグラーベン (番 地なし) Fターム(参考) 4F006 AA11 AA12 AA15 AA22 AA31 AA35 AA36 AA37 AA38 AB34 AB43 BA02 BA15 CA04 CA08 DA02 4F100 AH03 AH08 AK01A AK12J AK25 AK27J AK41J AK51 AK53 AL01 AL05C AR00A AR00E BA03 BA04 BA05 BA07 BA10A BA10E CA02D CA06 CA13C CA23C CC00B CC00D DE01D EH46 EJ42 GB32 GB48 JK14 JL01 JL05 JL14E YY00A YY00B YY00D 4J038 DA142 DA162 DA172 DB231 DG191 GA04 GA06 GA09 GA10 GA12 GA16 JA39 JB36 KA03 MA02 MA09 MA10 MA12 PA18 PA19 PB07 PC08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの支持層およびその上に被着された少なくと
    も1つの塗料層を有するフィルムにおいて、粉末塗料または粉末塗料分散液をベ
    ースとする少なくとも1つの熱的硬化可能な層が存在していることを特徴とする
    フィルム。
  2. 【請求項2】 粉末塗料もしくは粉末塗料または粉末塗料分散液のポリマー
    が50〜150℃、有利には70〜100℃の融点を有する、請求項1記載のフ
    ィルム。
  3. 【請求項3】 粉末塗料または粉末塗料分散液が焼結され、部分架橋され、
    かつ/または乾燥された層の形で存在する、請求項1または2記載のフィルム。
  4. 【請求項4】 液体塗料をベースとする少なくとも1つの層を有する、請求
    項1から3までのいずれか1項記載のフィルム。
  5. 【請求項5】 塗料で被覆されるべき支持層がプラスチック、有利には熱可
    塑性成形可能なプラスチックまたは自立の塗料フィルムである、請求項1から4
    までのいずれか1項記載のフィルム。
  6. 【請求項6】 充填剤組成物からなる少なくとも1つの層を有する、請求項
    1から5までのいずれか1項記載のフィルム。
  7. 【請求項7】 粉末塗料または粉末塗料分散液をベースとする層上に剥離可
    能なフィルムが被着されている、請求項1から6までのいずれか1項記載のフィ
    ルム。
  8. 【請求項8】 支持層が10〜1000μm、有利には10〜500μmの
    厚さを有し、液体塗料をベースとする層が15〜200μm、有利には50〜1
    00μmの厚さを有し、粉末塗料または粉末塗料分散液をベースとする層が30
    〜200μm、有利には50〜100μmの厚さを有する、請求項1から7まで
    のいずれか1項記載のフィルム。
  9. 【請求項9】 請求項1から8までのいずれか1項記載の被覆されたフィル
    ムの製造のための方法において、支持層または液体塗料をベースとする層上に粉
    末塗料または粉末塗料分散液を被着させ、粉末塗料を焼結させるか、または粉末
    塗料分散液を乾燥させ、かつ場合により剥離可能なフィルムを被着させることを
    特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 成形品において、請求項1から8までのいずれか1項記載
    のフィルムで被覆されていることを特徴とする成形品。
  11. 【請求項11】 成形品の被覆方法において、請求項1から8までのいずれ
    か1項記載のフィルムを被着させ、かつ引き続き粉末塗料または粉末塗料分散液
    をベースとする層を架橋させ、その際、架橋を、有利には熱供給または照射によ
    って実施することを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 請求項1から8までのいずれか1項記載のフィルムの成形
    品、有利には自動車ボディーおよび家庭用器具の被覆のための使用。
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