JP2002521113A - 圧力制御パッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 可膨張座パッド（１０）は、空気でパッドを膨張させる、上部表面内に一体にされた手動ポンプ（１２）を有して構成される。パッド（１０）は一つの角部に位置決めされ、圧力リリーフ弁（８）に接続される遮断コネクタ（６）を有している。使用において、パッド（１０）は、手動ポンプ（１２）を押すことによって、パッドを過膨張状態にするように膨張させられる。遮断コネクタ（６）が、パッド（１０）内の圧力を維持する。所望の圧力に圧力を設定するために、ユーザーは圧力リリーフ弁（最適圧力に事前設定されている）を操作して、遮断コネクタ（６）を作用させ、空気が圧力リリーフ弁を通して排出されることを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、身体支持システムに関し、特に、所望の圧力又は堅さに設定可能な
可膨張支持パッドに関する。

【０００２】 このような支持器は例えば、可膨張クッションとして公知であり、通常、クッ
ションの膨張ポートへ外部ポンプ及び計器を接続して膨張後にそのポートをシー
ルすることによって、又は、必要な圧力に設定されたリリーフ弁を有する外部ポ
ンプを利用することによって、その上に人を支持して、所望の圧力に設定される
。

【０００３】 上記方法は、所望の圧力に設定するためにオペレーターの技術を必要とする圧
力リリーフ弁又は測定計器を使用しなければならないという欠点がある。又、上
記のようなポンプ及び計器又はリリーフ弁を使用する身体支持システムは、人を
その上に支持して、現場で、所望の堅さに設定又は変更するために、非常に不便
であり、時間がかかる。

【０００４】 それ故に、本発明は、可膨張パッドと、そのパッドを膨張させる流体の供給源
と、このパッドを圧力リリーフ弁を通して排出口へ接続する遮断コネクタと、を
有し、この圧力リリーフ弁が、パッドが過膨張させられた場合に、パッド内の圧
力が所定圧力に達するまで、遮断コネクタを作用させ、パッドを排出口へ接続す
るようにする、身体を支持するための圧力制御可膨張パッド装置を提供する。

【０００５】 圧力リリーフ弁は、可膨張パッドの遮断コネクタに接続され、係合することに
よって遮断コネクタを作用させる。従って、操作されていない時、圧力リリーフ
弁は取り付けられたままであり、ユーザーにとってこの圧力リリーフ弁が容易に
使用可能であるように可膨張パッドと一体になっている。更に、この圧力リリー
フ弁は、操作された時にだけ、流体回路の一部になるので、連続的に接続されて
いる場合のこのような弁に関連する問題は避けられる。従って、このような弁の
シール表面の欠陥に起因して、システム内で徐々に漏洩が起こることは無い。又
、一時的に高い圧力を発生させるパッド上のユーザーの動作によって、圧力リリ
ーフ弁によるベントが起き、その後、所望の圧力より低い圧力になるということ
も無い。

【０００６】 弁又はポンプを回路から除去するために外部からの関与を必要とする既存のシ
ステムと比較した場合、この弁は作用させるのが容易である。

【０００７】 好ましくは、流体供給源は可膨張パッド内に一体にされた手動ポンプであり、
この事が、既存システムの計器／弁を有する外部ポンプを必要とすることなく、
この可膨張パッドを完全な単一ユニットの身体支持システムにする。従って、こ
のシステムは構成が単純で、既存システムに対してコスト的に有利であり、更に
、介護者又はユーザーは、一つのアイテムを運ぶだけでよく、可膨張パッドだけ
でなく関連ポンプ／計器／弁をも使用可能であることを確実にしておく必要はな
い。

【０００８】 本発明の他の態様によれば、可膨張座パッドと、そのパッドを膨張させるパッ
ド内に配置された手動ポンプと、このパッドを圧力リリーフ弁を通して排出口へ
接続する遮断コネクタと、を有し、この圧力リリーフ弁が、パッドが過膨張させ
られた場合に、パッド内の圧力が所定圧力に達するまで、遮断コネクタを作用さ
せ、パッドを排出口へ接続するようにする、身体を支持するための圧力制御可膨
張パッド装置が提供される。

【０００９】 本発明の更に別の態様では、可膨張パッドを一体式の手動ポンプによって過膨
張状態に膨張させるステップと、パッドに支持される人の下にパッドを挿入する
ステップと、パッドへ取り付けられている遮断コネクタへ接続されている圧力リ
リーフ弁を所定時間操作し、それによって遮断コネクタが、空気をパッドから、
所定圧力に設定された圧力リリーフ弁を通してベントすることを可能にするステ
ップと、を有する一様な圧力支持表面上に人を支持する方法が提供される。

【００１０】 本発明の好ましい実施形態が、添付の図面を参照して説明される。

【００１１】 まず、図１を参照すると、可膨張座パッド１０は、空気でパッドを膨張させる
、上部表面内に一体にされた手動ポンプ１２を有して構成される。パッド１０は
一つの角部に位置決めされ、圧力リリーフ弁８に接続される遮断コネクタ６を有
している。

【００１２】 図２に示すように、遮断コネクタ６は遮断弁１１を有して構成され、圧力リリ
ーフ弁８はばね荷重式の弁閉鎖装置を有して構成されていて、この場合、ボール
１が円形の座に載っている。空気は、パッド１０内の空気圧が、予荷重されたば
ね２から生ずるシール圧力よりも大きい場合に、弁８から流出する。

【００１３】 リリーフ圧力は、ばね２への予荷重を調節する事によって変化させることが出
来る。この予荷重は、ばね２に作用するねじ山を設けられたプランジャー３によ
って調節される。プランジャー３のシャフトは、ばねの予荷重を調節し、それに
よってパッド１０に対する事前設定圧力を調節するためのコイン溝４を含んでい
る。

【００１４】 このコイン溝４は、事前設定圧力を変更する必要がある時に、ユーザー又は介
護者がプランジャーを回転させることを可能にするが、間違いにより不注意で回
転させることは不可能である。

【００１５】 ねじプランジャー３は、その周縁部のまわりに目盛尺を有し、設定圧力の表示
を与えるようにしても良い。

【００１６】 圧力リリーフ弁組立体８は、パッド１０の遮断コネクタ６の接続形状部(conne
ction profile)９内にクリップ留めされる。

【００１７】 圧力リリーフ弁は、その弁を遮断コネクタ６の接続形状部９に配置、固定する
ためのロック溝７を有している。ロック溝７は対応する接続形状部９よりも長く
、挿入した際に、圧力リリーフ弁８が遮断コネクタ６内で所定の位置を維持して
、遮断弁１１とは係合しないようにする。

【００１８】 使用においては、パッド１０は、何回か、例えば１０回、手動ポンプ１２を押
す事によって、パッド１０を過膨張状態にするように膨張させられる。コネクタ
６内の遮断弁１１は、パッド内の圧力を維持する。ユーザーにとっての所定の最
適圧力に圧力を設定するために、ユーザーはパッドによって支持されている時に
、圧力リリーフ弁８の突出端１３を手で押し、この突出端１３が遮断弁１１に作
用して、空気が圧力リリーフ弁を通して排出口へ流れることを可能にする（図３
参照）。

【００１９】 手が放された時、遮断弁１１のばねは、コネクタ６をシールし、パッド１０か
ら圧力リリーフ弁８への更なる空気の流れを防止する。従って、圧力リリーフ弁
８は、所定時間の間、一般的には１０秒間、ユーザーによって操作されて、所望
の設定圧力が達成されるようにしても良く、次いでこの設定圧力が遮断コネクタ
６の弁１１によって維持される。圧力リリーフ弁８は、パッド内の圧力をリセッ
トする必要がある時、及びその場合に操作されても良い。

【００２０】 上で概説したように、好ましい実施形態は、座パッドについて述べているが、
本発明に従った同じ原理は、例えば、上に横たわるためのマットレスや可膨張パ
ッド等の同様な身体支持器、あるいは、可膨張圧縮ガーメント、背中又は首の支
持器又は本発明の範囲内の同様なもの等のその他のタイプの可膨張身体支持器の
ために利用されても良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は、本発明による可膨張座パッドの略示図である。

【図２】 図２は、本発明による圧力リリーフ弁と遮断コネクタの断面図である。

【図３】 図３は、遮断コネクタを作動させている圧力リリーフ弁の断面図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，Ｅ Ａ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，Ｇ Ｈ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ， ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 ハンプソン，デイビッド マーク イギリス国，カーディフ シーエフ５ ２ キュービー，ランダフ，ハイフィールズ 34 Ｆターム(参考） 3B096 AC12 AD03 【要約の続き】

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 可膨張パッドと、前記パッドを膨張させる流体の供給源と、
   前記パッドを圧力リリーフ弁を通して排出口へ接続する遮断コネクタと、を有し
   、前記圧力リリーフ弁が、前記パッドが過膨張させられた場合に、前記パッド内
   の圧力が所定圧力に達するまで、前記遮断コネクタを作用させ、前記パッドを排
   出口へ接続するようにする、身体を支持するための圧力制御可膨張パッド装置。
2. 【請求項２】 前記圧力リリーフ弁が、前記可膨張パッドの遮断コネクタへ
   接続され、係合することによって前記遮断コネクタを作用させる請求項１に記載
   の圧力制御可膨張パッド装置。
3. 【請求項３】 前記流体供給源が、前記可膨張パッド内に一体にされた手動
   ポンプである請求項１又は２に記載の圧力制御可膨張パッド装置。
4. 【請求項４】 可膨張座パッドと、前記パッドを膨張させる前記パッド内に
   配置された手動ポンプと、前記パッドを圧力リリーフ弁を通して排出口へ接続す
   る遮断コネクタと、を有し、前記圧力リリーフ弁が、前記パッドが過膨張させら
   れた場合に、前記パッド内の圧力が所定圧力に達するまで、前記遮断コネクタを
   作用させ、前記パッドを排出口へ接続するようにする、身体を支持するための圧
   力制御可膨張パッド装置。
5. 【請求項５】 前記圧力リリーフ弁が、前記可膨張パッドの遮断コネクタへ
   接続され、係合することによって前記遮断コネクタを作用させる請求項４に記載
   の圧力制御可膨張パッド装置。
6. 【請求項６】 可膨張パッドを一体式の手動ポンプによって過膨張状態に膨
   張させるステップと、前記パッドに支持される人の下に前記パッドを挿入するス
   テップと、前記パッドへ取り付けられている遮断コネクタへ接続されている圧力
   リリーフ弁を所定時間操作し、それによって前記遮断コネクタが、空気を前記パ
   ッドから、所定圧力に設定された前記圧力リリーフ弁を通してベントすることを
   可能にするステップと、を有する一様な圧力支持表面上に人を支持する方法。