JP2002516671A - 生菌チーズの製造法 - Google Patents

生菌チーズの製造法

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Abstract

(57)【要約】 生菌チーズ、例えばチェダーチーズを製造するための方法は、非病原性で、酸および胆汁耐性であり、そしてヒト上皮細胞に接着する、ラクトバチルス・パラカゼイ株の0.05−0.5%接種原を、スターター補助物としてチーズ乳に添加する、ここで前記L.パラカゼイ株は、熟成期中、107 cfu/gまたはそれより以上のレベルに増殖することが可能である、ことを含む。該L.パラカゼイ株は、比較的低い接種原で添加されても、熟成8か月に渡り、チーズ中で高細胞数(108 cfu/gを上回る)に増殖することが見出される。該L.パラカゼイ株の存在は、チーズ組成、風味および香りに、無視できる影響しか持たないことが見出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】技術分野 本発明は、生菌チーズの製造、および特に、消費時に、生存可能な、活発に増
殖している添加細菌株を含む、生菌チーズの製造に関する。
【0002】背景技術 健康およびよい生活状態を維持するため、生菌含有製品の重要性が、消費者の
選択に影響を及ぼす重要な因子となってきている結果、それらの提唱される健康
特性を利用する商業的関心が増加しているのに加え、こうした製品のための市場
が迅速に成長しそして拡大してきている。すでに市場にある生菌食品の大多数、
例えば発酵乳およびヨーグルトは、新鮮な製品であり、そして一般的に製造後数
日または数週間で消費される。対照的に、固いチーズ、例えばチェダーは、2年
までの長い熟成時間を有する。
【0003】 生菌細菌は、「生きている」微生物と記載され、ある数で摂取されると、固有
の基本栄養以上に、健康上の利益を発揮する。生菌は、食品構成要素または非食
品調製どちらで消費されてもよい。こうした細菌を含む食品は、「機能する食品
」のカテゴリーに属し、そしてこれらは「健康に陽性の影響を有すると主張され
る食品」と記載される。こうした製品は、先進世界中により広い人気を得て、そ
して認められてきており、そして既に日本および米国でよく認められている。さ
らに、生菌の提唱される健康特性を利用する商業的関心が増加していることは、
市場のこの部門の迅速な成長および拡大に、重要な点で、寄与してきている。
【0004】 生菌生物、例えばラクトバチルス(Lactobacillus)およびビフ
ィドバクテリウム(Bifidobacterium)spp.を取り込む乳製
品の潜在的な健康促進効果は、近年の主な研究努力を刺激してきている。今日ま
で、これらの培養の最も一般的な食品搬送系は、新鮮な発酵乳製品、例えばヨー
グルトおよび発酵乳と共に、培養を添加した非発酵乳であった。
【0005】 現在、市場に少数の「生菌チーズ」があるものの、生菌生物のキャリアーとし
てのチーズに関する報告は比較的少ない。
【0006】 1994年、DinakarおよびMistry(J. Dairy Sci
. 77:2854−2864)は、ビフィズス菌(Bifidobacter
ium bifidum)を、スターター補助物(adjunct)として、チ
ェダーチーズに取り込んだ。本株は、チーズ中でよく生存し、そして熟成6か月
であっても、チーズの風味(flavour)、きめ(texture)または
外見に不都合な影響を与えず、およそ2 x 107 cfu/gの生存能力を
維持した。この例により、チェダーが、長い期間に渡り、高レベルで生菌生物を
維持するのに適した環境を提供することが可能であることが示唆される。しかし
、熟成期間中、チーズ中でビフィズス菌の増殖は観察されず、そしてしたがって
、ビフィドバクテリウム株は、製造および/または熟成中、増殖せず、そしてし
たがって、比較的高い接種原で、添加しなければならないことを強調することが
重要である。別の研究では、ビフィドバクテリウムを、Lb.アシドフィルス(
acidophilus)株Kiと組み合わせ、ゴーダチーズ製造のスターター
として用いた(Gomes, A.M.P.ら(1995);Neth. Mi
lk Dairy J. 49:71−95)。2つの株を単独のスターターと
して用いると、両株とも、比較的大量の接種原(3%)を要し、そしてチーズ製
造技術を適応させる必要があった。この場合、おそらくビフィドバクテリウムに
よる酢酸産生のため、熟成9週間後、生じた製品のチーズの風味に重大な影響が
あった。
【0007】 生菌効果を発揮するため、培養は消費時まで、食品製品中で生存能力を維持し
なければならない。これは、チェダーチーズでは、製造後何か月も後である。
【0008】 チーズは、乳漿タンパク質/カゼイン比が、牛乳のものを上回らず、そしてレ
ンネットの作用により牛乳を凝集させた後、乳漿排出により得られる、乳製品で
ある。乳酸菌を含むスターター培養が、チーズ作成中、ラクトースを代謝するの
に、まず必要とされ、それにより酢酸が生じ、そしてpHが減少する。例えば、
チェダーチーズ製造中、スターターラクトコッカス(lactococci)が
増殖し、塩処理時には、およそ109ないし1010 cfu/gの最大レベルに
達する。しかし、チーズ中の条件、例えば水分中の高い塩(S/M)、低いpH
、発酵可能炭水化物の欠如および熟成の低温は、熟成の早い週のうちに、スター
ター数を劇的に減少させる結果につながる可能性がある。減少の速度は、株のい
くつかの特性に依存し、これには、自己溶解特性、塩耐性およびファージ抵抗性
が含まれる。同時に、非スターター乳酸菌(NSLAB)と称される、主にラク
トバチルス(Lb. プランタルム(plantarum)、カゼイ(case
i)およびブレビス(brevis))およびペジオコッカス(ペジオコッカス
・ペントサケウス(Pediococcus pentosaceus))から
なる非病原性生物集団が、一般的に2−16℃で行われる過程である、チーズ熟
成につれ、増殖する。NSLABは、製造段階中、チーズ乳に入り込むかまたは
、減弱状態で低温殺菌を生き抜くと考えられる。にもかかわらず、その数は迅速
に増加し、熟成チェダーチーズ中で107ないし108 cfu/gの最大レベル
に達する。実際、熟成チーズにおいて、NSLABは、主な菌叢として存在する
可能性がある。チーズの品質を決定する際のその役割は不明なままである。NS
LABは、一般的に、Rogosaまたはラクトバチルス選択(LBS)寒天上
での好気性プレート計数を用い、数えられる。
【0009】 消費時に生菌製品に最終的に必要とされるものに対応する量で、チーズに生菌
株を添加するのは、費用効率が高くない可能性がある。むしろ、必要とされるの
は、スターター補助物として、低い接種原でチーズに添加することが可能であり
、そしておよそ>107 cfu/gの必要とされる値に増殖する、生菌株であ
る。
【0010】 したがって、チェダーなどの長い熟成時間を持つ生菌チーズに必要とされるの
は、製造および熟成期間中、生存しそして増殖することが可能な生菌株である。
【0011】発明の開示 本発明は、生菌チーズを製造するための方法であって、非病原性で、酸および
胆汁耐性であり、そしてヒト上皮細胞に接着する、ラクトバチルス・パラカゼイ
株の0.05−0.5%接種原を、スターター補助物としてチーズ乳に添加する
、ここで前記L.パラカゼイ株は、熟成期中、107 cfu/gまたはそれ以
上のレベルに増殖することが可能である、ことを含む前記方法を提供する。
【0012】 我々は、前記のL.パラカゼイ株が、チーズ製造過程を生き抜く能力および熟
成/貯蔵期間中、増殖しそして生き抜く能力を有することを発見した。本発明の
方法に用いられるL.パラカゼイ株はまた、以下に示されるように、胃腸管通過
を生き抜く能力も有する。添加されたL.パラカゼイ株の存在は、チーズ組成、
風味および香りに対し無視できる影響しか持たないことが見出されてきている。
【0013】 好ましくは、チーズ乳に、L.パラカゼイの0.1−0.25%接種原を添加
する。 やはり好ましくは、熟成期は少なくとも6か月である。 さらに好ましくは、熟成期は8か月またはそれ以上である。
【0014】 本発明の方法に用いられるL.パラカゼイ株は、本明細書に記載されるように
、低接種原で添加された際、チーズ中で、熟成8か月に渡り、高い細胞数に増殖
することが見出されてきている。
【0015】 したがって、本発明の1つの態様において、L.パラカゼイは、熟成期中、1
8 cfu/gまたはそれ以上のレベルに増殖することが可能である。
【0016】 好ましくは、L.パラカゼイは、37℃またはそれ以上の温度に耐性である。 やはり好ましくは、L.パラカゼイは、数えることが可能であり、そして常住
菌叢から区別することが可能である。
【0017】 より好ましくは、添加L.パラカゼイ細胞を、各株に関し、はっきり区別され
るDNAフィンガープリントを生成することを可能にする無作為増幅多型DNA
(RAPD)法により、数えそして区別する。
【0018】 用いられるRAPDは、チーズの天然菌叢により生じるものから、明らかに区
別することが可能な、各株に関する、はっきり区別されるDNAフィンガープリ
ントの生成を可能にする。
【0019】 好ましくは、製造されるチーズは固いチーズである。 特に好ましい態様において、チーズはチェダーチーズである。
【0020】 チェダーチーズは、本明細書に記載されるように、生菌微生物のキャリアーと
して、特に利点を有する。チェダーチーズは、より伝統的な生菌食品(例えばヨ
ーグルトおよび発酵乳)よりも高いpHを有し、長期の生存を維持する、より安
定した環境を提供する。さらに、該チーズのマトリックスおよびその比較的高い
脂肪含有量は、胃腸管(GIT)通過中、生菌細菌に対する保護を提供する。
【0021】 本発明と一致して用いられるL.パラカゼイ株は、実施例に記載されるような
、研究目的のためのいくつかの他の株と共に、制限される材料移送合意(Mat
erials Transfer Agreement)下に、Univers
ity College Corkから得た。
【0022】 L.パラカゼイ株は、チーズ製造で使用するのに必要とされる特性を有するこ
とが見出されたが、例えば、調べたラクトバチルス・サリバリウス(saliv
arius)株は、熟成期間中に死んだ。
【0023】 本明細書において用いるL.パラカゼイ株は、チーズおよびGIT両方の微小
菌叢に影響を与えるのに必要な能力、乳製品に基づく培地、例えば乳漿およびフ
ァージ阻害性培地中で増殖する培養能力、並びにチーズ製品の製造中および貯蔵
寿命中、生存しおよび/または増殖する培養能力を有する。
【0024】 本発明はまた、ラクトバチルス・パラカゼイ株NFBC 338あるいはその
突然変異体または変異体(variant)も提供する。
【0025】 また、本発明は、ラクトバチルス・パラカゼイ株NFBC 364あるいはそ
の突然変異体または変異体も提供する。
【0026】 これらの細菌の試料は、1998年5月29日、The National
Collections of Industrial and Marine
Bacteria Limited(NCIMB)に寄託されており、そして
それぞれ寄託番号NCIMB 40954およびNCIMB 40955を与え
られている。
【0027】 本発明のさらなる態様において、先に定義されるような、生存可能な、活発に
増殖しているL.パラカゼイ株を、前記L.パラカゼイをスターター補助物とし
て使用し、製造した後、107 cfu/gまたはそれ以上の量、含む、消費準
備の整った生菌チーズが提供される。 特に好ましいチーズは、チェダーチーズである。
【0028】 生菌チェダーチーズは、本発明に一致し、高レベルのL.パラカゼイ株(10 8 cfu/gチーズ)を、製造者に比較的低い費用で、そして同一の製造法を
用い、製造することが可能である。重要なことに、我々は、これらの株の取り込
みは、香り、風味およびきめを含む、チーズの品質に対し、陰性の影響を与えな
いことを示してきている。さらに、我々の結果により、チーズはまた、製品の明
らかな年齢相違にも関わらず、GITに対する生存細胞の搬送に関し、ヨーグル
トに比べ好ましいことも示唆される。
【0029】
【実施例】
本発明は以下の実施例により、さらに例示されるであろう:
【0030】実施例1 生菌株同定/計数 添加生菌株をうまく計数するための必要条件は、食品製品に見られる、天然の
、しばしば複雑な微小菌叢からこれらを選択的に同定することが可能なことであ
る。NSLABは、熟成中、チーズ中で107−108 cfu/gまでのレベル
に達する可能性があるため、これらのNSLABからスターター補助物として添
加するラクトバチルスを選択的に計数することを目的とするいくつかの方法を評
価する必要があった。
【0031】 本実施例に用いられる生菌ラクトバチルス株は、ヒト胃腸管から以前単離され
ており、そしてアイルランド、University College Cor
k、微生物学部のJ.K. Collins教授から、前述の材料移送合意下に
得た。これらの株は、総細胞タンパク質のSDS−PAGE解析により、L.サ
リバリウス(ssp.サリバリウス)およびL.パラカゼイ(ssp.パラカゼ
イ)と同定され(Reuter, G.(1990)Bifidobacter
ia microflora 9:107−118)、そしてLb.サリバリウ
スNFBC 310、NFBC 321およびNFBC 348並びにL.パラ
カゼイNFBC 338およびNFBC 364と命名された。8週齢の商業的
なチェダーチーズから以前得た、NSLABラクトバチルス株(Lb.クルバト
ゥス(curvatus)DPC 2042および2081、L.プランタルム
DPC 2102および2142並びにL.カゼイssp.カゼイDPC 20
47および2103)は、乳製品研究センターの培養コレクションから得た。す
べてのラクトバチルス株は、日常的に、嫌気性条件下(‘Anaerocult
A’ガスパック;Merck、ドイツ・ダルムシュタットを備えた嫌気性ビン
)で、MRSブロス(Dinakar, P.およびV.V. Mistry(
1994))(Difco Laboratories、米国ミシガン州デトロ
イト)中で、NSLABおよび生菌株それぞれに対し、30℃および37℃で培
養した。固形培地は、ブロス培地に1.5%寒天を添加することにより調製した
。ストック培養は、40%グリセロール補足MRSブロス中で、−80℃で維持
した。各培養は、ストックから使用する前にMRSブロス中で、2回継代培養し
た。Chr. Hansen’s Laboratories(アイルランド・
コーク・リトルアイランド)から、凍結乾燥ペレットの形で得た、ラクトコッカ
ス・ラクティス(lactis)ssp.クレモリス(cremoris)株2
27および223を、チーズ製造のためのスターターとして用いた。これらは、
熱処理(90℃で30分)10%(w/v)還元脱脂粉乳(RSM)中で21℃
で一晩増殖させた。
【0032】 チーズの細菌学的解析 接種チーズ乳および熟成中のチーズにおけるラクトバチルス(生菌補助物およ
びNSLAB両方)の生存能力を、30℃での嫌気性インキュベーション5日後
、LBS寒天上で測定する一方、スターターラクトコッカスを、30℃でのイン
キュベーション3日後、LM17寒天上で計数した。チーズ乳およびチーズ中の
腸内細菌(coliform)は、バイオレット・レッド胆汁寒天(VRBA;
Oxoid)上で、37℃で24時間計数した。チーズは、熟成中、間隔を置い
て、細菌学的解析のため、二つ組で無菌的に試料を採取した。チーズ試料を無菌
2%(w/v)クエン酸三ナトリウム中で乳化し、最大回復(recovery
)希釈に希釈し、そして適切な希釈を蒔いた。1、3および6か月後間隔で、各
チーズ由来の20の個々のラクトバチルスコロニーをRAPD−PCR解析のた
め、LBS寒天プレートから無作為に選択した。
【0033】 a)ラクトバチルス補助物の胆汁および温度耐性 生菌およびNSLABラクトバチルス単離体両方の胆汁に対する耐性を調べる
ため、各ラクトバチルス株のMRSブロス一晩培養を、最大回復希釈に連続希釈
し(Oxoid Ltd.、英国ハンプシャー・ベイシングストーク)、そして
適切な希釈を0、0.1、0.3、0.5、1.0または3.0%ブタ胆汁(S
igma Chemical Co.、英国ドーセット・プール)と共にMRS
寒天上に蒔いた。インキュベーション3日後、プレートを調べ、そしてコロニー
が存在する場所、その数および大きさを記録した。生菌ラクトバチルスの温度耐
性を、適切な希釈の一晩培養をLBS寒天(Bechton Dickinso
n、米国メリーランド州コッキースビル)上に蒔き(Rogosa, M.ら(
1951)J. Bacteriol 62:132−133)、そしてプレー
トを嫌気的にどちらも37℃(これらの株の増殖の最適温度)および42℃でイ
ンキュベーションすることにより、調べた。5日後に得られたコロニー数を比較
した。同じ方法で、チェダーチーズから単離した後の、これらの株およびNSL
ABの温度耐性もまた、調べた。
【0034】 ヒト由来ラクトバチルスおよび選択したNSLAB両方の胆汁および温度耐性
は、まず、これらのパラメーターのどちらかが製品から補助物を選択するための
基本を成すことが可能であることを期待し、測定した。生菌補助物およびNSL
ABラクトバチルス株両方は、その胆汁耐性に関し、かなり異なった。0.3%
胆汁で阻害される、スターター補助物として添加されたラクトバチルスに比べ、
本実施例に用いた2つのNSLAB単離体は、3%までのレベルでブタ胆汁に耐
性であった。したがって、胆汁耐性に基づく選択は、本実施例において、チェダ
ーチーズに取り込まれた生菌補助物ラクトバチルスを、NSLABラクトバチル
スから区別するのに有用ではないであろう。同様に、温度耐性は、NSLABか
らの生菌ラクトバチルスの選択の基本として用いることは不可能であった。アイ
リッシュチェダーチーズから単離されるNSLABは、45℃で増殖しないが、
いくつかのヒト由来生菌ラクトバチルスは、こうした温度に抵抗することが可能
である(Kandler, O.およびWeiss, N.(1989)P.H
.A.Sneath(監修), Bergey’s manual of de
terminative bacteriology,中, Vol.2. T
he Williams & Wilkins Co.、メリーランド州バルテ
ィモア)。42℃の温度を、NSLABからの生菌株の選択的計数に関し評価し
た。新鮮な培養または熟成初期のチェダーチーズから単離した生菌ラクトバチル
ス株は、42℃で増殖することが可能であったが、熟成チーズから単離した場合
、この温度で増殖することができなかった。さらに、いくつかのNSLABラク
トバチルスは、42℃で増殖することが可能であることが見出され、この方法が
、チェダーチーズからのヒト由来生菌ラクトバチルス株に関し、非選択性である
ことが確認された。
【0035】 b)RAPD−PCR解析 各生菌ラクトバチルス株に対し、そしてチェダーチーズから単離されたラクト
バチルスコロニーから増殖させた培養に対し、RAPD−PCR解析を行った。
HoffmanおよびWinstonの方法(Hoffman, C.S.およ
びWinston, F.(1997)Gene 57:267−272)の修
飾法を用い、1.5 mlのMRSブロス一晩培養から、ゲノムDNAを単離し
た。本方法は、細胞を溶解するため、ガラスビーズでの剪断(shearing
)を利用し、そしてCoakleyら(Coakley, M.ら(1996)
;J. Inst. Brew. 102:344−354)に略述されるよう
に修飾した。続くPCR増幅で、抽出DNA1マイクロリットルを用い、該増幅
は、Perkin−Elmer(米国コネチカット州ノーウォーク)DNA熱サ
イクル装置中で25μlの総体積で行った。使用した方法は、本質的にCoak
leyら((1996)上記)に記載される通りであり、そしてPharmac
ia Biotech(スウェーデン・ウプサラ)から得た、任意のヌクレオチ
ド配列(5’ATGTAACGCC3’)の単一のプライマーを用いた。以下の
温度プロフィールを用い、DNAを35サイクル増幅した:93℃で1分間変性
、36度で1分間アニーリングした後、72℃で1分間重合。最初の変性段階中
、反応混合物にTaq DNAポリメラーゼ(0.625単位、Bioline
)を添加した(ホットスタート)。5および10μlの間のPCR反応物を、1
.5%(w/v)アガロース(Sigma)ゲル上で、エチジウムブロミド染色
と共に解析した。分子量標準として100 bpラダー(Pharmacia)
を用いた。ゲルをおよそ3時間、100Vで泳動し、そして紫外線透照(UV
transillumination)により、DNAを視覚化した。
【0036】 その結果、任意のプライマーを用いたPCRを伴う、無作為増幅多型DNA(
RAPD)法を用い、各生菌株に関し、DNAフィンガープリントを生成した。
各ラクトバチルス株は、再現可能な、はっきり区別されるDNAフィンガープリ
ントを生じ、これらは、それぞれのNSLABラクトバチルスのものとは実質的
に異なることが見出された。したがって、RAPD法は、生菌株をうまく同定す
る手段であることが証明され、そしてチェダーチーズ中のNSLAB菌叢から株
を選択的に同定する手段である可能性があることが立証された。
【0037】 実施例2 チェダーチーズへのラクトバチルス種の取り込み 各チーズおけ中で、まず25 Lの低温殺菌全乳を用い、実験室規模のチーズ
製造試験(試験1および2)を行った。野生のラクトバチルスの混入を制限する
ため、これらのチーズは、McSweeney, P.ら((1994);Ir
ish J. Agric. Food Res. 33:183−192)に
より記載されるように、調節された細菌学的条件下で製造した。1.5%接種原
の混合株スターター培養を用い、そして各試験において、1つのおけ(おけ1)
は、スターターのみが添加されたコントロールとして作用した。各試験おけに、
10% RSM中で一晩増殖させた1つの生菌ラクトバチルス株を、スターター
培養に対する補助物として添加した。試験1では、生菌補助物L.サリバリウス
NFBC 348およびL.パラカゼイNFBC 364を、接種原レベル0.
1%で、それぞれおけ2およびおけ3に添加した。第二の試験では、L.サリバ
リウスNFBC 310(おけ2)、L.サリバリウスNFBC 321(おけ
3)およびL.パラカゼイNFBC 338(おけ4)に、0.2%のレベルで
接種した。その後、以下のように、標準的方法にしたがい、チェダーチーズを製
造した:スターターおよび補助物添加35分後、0.07 ml/リットルの濃
度で、フィルター滅菌レンネット(Chr. Hansen’s Labora
tories)を添加し、そしておよそ40分後に凝乳(curd)を取った。
凝乳を39℃に加熱し、pH 6.1に調節し、そしておよそpH 5.3で粉
砕した。2.8%(w/w)の率で塩を添加し、そして凝乳を鋳型に入れ、そし
ておよそ200 kPaで一晩加圧した。チーズを鋳型からはずし、真空パック
し、そして8℃でおよそ8.5か月間熟成させた。続いて、実験室規模のチーズ
中で、熟成中、高い生存能力を維持することが見出された、2つの補助ラクトバ
チルス株を用い、2つのパイロット規模のチーズ製造試験(試験3および4)を
行った。各試験において、各々、標準化(脂肪:タンパク質=1)低温殺菌全乳
450リットルを含む、1つの実験および1つのコントロールの、2つのおけを
用いた。実験室規模試験と同様、1.5%接種原のスターター223および22
7を各おけに添加した。さらに、各試験において、実験おけ(おけ2)は、スタ
ーター補助物として添加された、L.パラカゼイNFBC 364(試験3)ま
たはNFBC 338(試験4)のどちらかの0.1%接種原を含んだ。チーズ
製造法は、塩レベルが2.7%であり、そして凝乳をおよそ413 kPaで一
晩加圧した以外は、実験室規模のチーズに関し、先に記載した通りであった。
【0038】 まず、実験室規模のチーズ試験を、微生物学的に調節された(したがって熟成
中の多数のNSLABの成長を制限する)条件下で行い、チェダーチーズ中の5
つの生菌ラクトバチルス株の反応を評価した。まず、接種目的のため、RSMに
おけるこれらの株の反応を調べた。どの株も牛乳中でよく反応せず(わずか10 7 −108 cfu/mlのレベルしか達成されず)、そして続いて非タンパク分
解性であるか、または弱くしかタンパク質分解性でなかった(データは示されて
いない)。したがって、スターター補助物としてこれらのL.サリバリウスおよ
びパラカゼイ株の0.1−0.2%接種原を用いると、表1に示されるように、
チーズ製造中、実験おけ中で、比較的低レベルの104−105 cfu/ml牛
乳が得られた。すべての補助物ラクトバチルスは、これらのチーズ製造過程を生
き抜くことが見出され、そして牛乳中の増殖が劣っており、そして低い接種原を
用いたとすると、該過程中の酸産生にはいかなる影響も持たないことが示された
(データは示されていない)。結果により、NFBC 364およびNFBC
338 L.パラカゼイ補助物(それぞれ試験1のおけ3、試験2のおけ4)で
製造されたチーズは、熟成8か月後、これらの生菌株を高レベルで含むことが示
された:それぞれ図1Aおよび2Aに示されるように、最終計数9.2 x 1
7および1.4 x 108 cfu/gが達成された。
【0039】 表1 補助物および/またはスターター培養での接種後の、チェダーチーズ製造に用い
た牛乳中の細菌計数(cfu/ml)
【表1】 1227/223=L.ラクティスssp.クレモリス227+2232 ND=検出不可能3 試験1および2のチーズは、微生物学的に調節された条件下で、実験室規模で
製造した。4 試験3および4のチーズは、実験室規模のチーズで熟成中、優れた生存を示し
た、2つのラクトバチルス補助物株(NFBC 338およびNFBC 364
)を用い、パイロット規模で製造した。
【0040】 図1B−1Dは、各チーズ由来の、それぞれの数のラクトバチルス単離体のR
APD PCRプロフィールである(B、CおよびD);レーン1は製造時、チ
ーズに添加された生菌ラクトバチルス株のRAPDプロフィールを示す一方、レ
ーン19(B)およびレーン11(CおよびD)で100 bpラダーが示され
、そしてすべての他のレーン(B、CおよびD)は、6か月熟成チーズ由来のラ
クトバチルス単離体のRAPDプロフィールを示す。
【0041】 図2B−2Dは、各チーズ由来の、それぞれの数のラクトバチルス単離体のR
APD PCRプロフィールである(B、C、DおよびE);レーン1は製造時
、チーズに添加された生菌ラクトバチルス株のRAPDプロフィールを示す一方
、レーン11(B、C、DおよびE)で100 bpラダーが示され、そしてす
べての他のレーン(B、C、DおよびE)は、6か月熟成チーズ由来のラクトバ
チルス単離体のRAPDプロフィールを示す。
【0042】 L.パラカゼイ株NFBC 364およびNFBC 338に関し生成された
RAPD PCRフィンガープリント(図1Dおよび図2E、レーン1)並びに
チーズから単離されたラクトバチルスに関し得られたもの(図1Dおよび図2E
、レーン2−10および12−20)を比較し、同一であることが見出され、高
レベルの生菌株が確認された。対照的に、株NFBC 310が添加されたチー
ズ(試験2のおけ2)中で、ラクトバチルスは高レベルに増殖し(1 x 10 8 cfu/g)、そして続いて熟成中このレベルを維持しつづけた(図2A)
が、これらのラクトバチルス(図2C、レーン2−10および12−20)は、
RAPD PCRにより、NSLABと同定された。L.サリバリウス補助物N
FBC 348およびNFBC 321(それぞれ、試験1のおけ2および試験
2のおけ3)を含むチーズ中のラクトバチルスのレベルは、熟成4か月後、それ
ぞれ1.2 x 105 cfu/gおよび8.6 x 104 cfu/gに減
少した(図1Aおよび2A)が、これらのレベルは、わずかに増加し、熟成8か
月後、それぞれ3.5 x 105 cfu/gおよび1.1 x 106 cf
u/gの最終レベルに達した。興味深いことに、これらの各チーズから6か月後
に採取した単離体の遺伝子フィンガープリントにより、これらのラクトバチルス
が主にNSLABであることが明らかになった(それぞれ、図1Cおよび図2D
)。したがって、本実施例に用いられたL.サリバリウス株は、熟成中、チェダ
ーチーズにおいて、生存能力を維持しなかった。さらに、補助物株が減少してい
るこれらのチーズから単離されたNSLABの多く(図1C、レーン3−6およ
び図3D、レーン12−18)および生菌補助物がまったく添加されなかったコ
ントロールチーズから単離されたNSLABの多く(図1B、レーン9−13お
よび図2B、レーン3−9)は、同一のPCR生成DNAフィンガープリントを
生じた。これは、DNAが同一の株から得られたことを示唆し、そしてこれらの
チーズのNSLAB集団において、特定のラクトバチルス株が主であることを示
す。
【0043】 続いて、パイロット規模チーズ試験を行い、実験室規模試験で高レベルに生存
した2つのL.パラカゼイ株、NFBC 338およびNFBC 364のみを
チェダーチーズに取り込んだ。これらの株は、表1に示されるように、それぞれ
1.7および8.9 x 105 cfu/mlチーズ乳の接種原で試験3のお
け2(NFBC 338)および試験4のおけ2(NFBC 364)に添加し
た。その後、NFBC 338およびNFBC 364は両方とも、チーズ中で
、それぞれ1.1 x 107および2.7 x 107 cfu/gの最初の数
から、熟成3か月後に1.5および2.9 x 108 cfu/gの間のレベ
ルに達し、そして生存能力は、熟成期間の残りに関し、このレベルで維持された
(図3Aおよび4A)。実験室規模チーズにおけるように、これらの結果は、こ
れらの各チーズ由来のいくつかの単離体(図3Bおよび4B)のRAPD PC
R解析(実施例1に記載されるようなもの)により確認した。
【0044】 まとめると、実験室およびパイロット規模のチーズ試験からのデータは、生菌
としての潜在能力に関し選択された株のチェダーチーズ中の持続性に関する、分
子に基づく証拠を提供する。「生菌」食品の有益な影響を正当に評価するため、
上に示されるように、生存生菌生物が、製品1グラムまたは1ミリリットル当た
り、少なくとも107生存細胞のレベルで存在するべきであることが提唱されて
きている。本発明に一致して得られる生菌含有チーズは、108 cfu/gチ
ーズまでのレベルを含み、したがって、「生菌」食品製品に関する規準を満たす
【0045】 また、すべての試験のコントロールチーズにおけるラクトコッカススターター
数が、熟成期間中、特有の減少を示したことにも注目しなければならない(図1
A、2A、3Aおよび4A)。しかし、これらのスターター生物を計数するのに
用いられたLM17培地上のラクトバチルスの増殖のため、補助物ラクトバチル
スが添加されていないチーズ中のスターターのみを、そしてまた熟成初期段階で
のみ、モニターすることが可能であった。
【0046】 RAPD PCR解析は、同定法として用いた場合、生菌L.パラカゼイ株が
増殖し、そしてチーズ中で高い生存率(108 cfu/g)を維持する一方、
使用された特定のL.サリバリウス補助物株は、こうした適用に適していないよ
うであることを決定することが可能であった。さらに、これらの生菌ラクトバチ
ルス株のチェダーチーズ中での多数の生存は、チーズおけ中の比較的低い接種原
(0.1−0.2%)を用い、そしていかなる点でもチーズ製造過程を改変する
ことなく達成された。これが可能であったのは、これらの株がスターター補助物
として添加されたためであり、そしてしたがってこれらの株はチーズ製造中の酸
産生に必要ではないためであった。したがって、生菌生物をチェダーチーズに取
り込むための本発明の方法は、産業に特定の利益を提供し;現存のチーズ製造技
術の改変は必要とされず、そして低接種原のため、低い費用を必要とするのみで
ある。
【0047】 実施例3 チーズ組成解析 おろしたチーズ試料を、塩に関し、電位差測定法(Irish Dairy
Federation(1979);Cheese and processe
d cheese. Determination of chloride
content:potentiometric titration met
hod. IDF Standard 88)により、脂肪に関し、Gerbe
r法(Irish Standard(1955);Determinatio
n of the percentage fat in cheese. I
rish Standard. 69)により、水分に関し、102℃でのオー
ブン乾燥(Irish Dairy Federation(1982);De
termination of the total solids cont
ent(cheese and processed cheese) IDF
Standard 4A)により、そしてタンパク質に関し、LECO FP
−428窒素測定装置上で、二重で解析した。20 gのおろしたチーズと12
mlのH2Oを混合することにより調製したスラリーのpHを、標準的なpH
メーター(Radiometer、デンマーク・コペンハーゲン)を用いて測定
した。
【0048】 チーズの組成は、表2に示されるように、チェダーに典型的な範囲内であるこ
とが見出された。
【0049】 表2 コントロールおよび生菌チェダーチーズの組成1
【表2】 1二重解析の平均2 水分中の塩
【0050】 試験1のチーズに関し、水分中の塩(おけ3)、脂肪(すべてのおけ)および
pH(おけ1)に関するいくつかの変則的な値が得られたが、これは実験室規模
で、チーズ製造パラメーター(すなわち温度)を調節することが困難であること
を反映する。対照的に、パイロット規模試験に関し、得られたすべての組成解析
値は、概して、チェダーに典型的な範囲内だった。したがって、コントロールお
よび実験チーズに関し観察される、匹敵する値(表2)は、生菌ラクトバチルス
のスターター補助物としての取り込み、および多数の生存が、チーズ組成に直接
的な影響を持たないことを示す。
【0051】 実施例4 チェダーチーズの感覚的評価 地元のチーズ製造工場の商業的採点者が、3および6か月熟成後のチーズを、
盲検で、等級付けした。それぞれ最大スコア45および40で、風味/香りおよ
びさわり(body)/きめに関し、チーズを等級付けした。商業的チェダーチ
ーズには、風味/香りおよびさわり/きめに関し、それぞれ、38および31の
最低スコアが必要とされる。試験2のコントロールチーズを除き、熟成6か月後
、すべてのチーズは、感覚的規準に関し、商業的等級であると記載することが可
能であり、表3に示されるように、風味/香りおよびさわり/きめに関し、それ
ぞれ、38および31の最低スコアを達成した。
【0052】 表3 6か月でのチェダーチーズの感覚的評価
【表3】 1最大スコア=45;最小商業的スコア=382 最大スコア=40;最小商業的スコア=31
【0053】 ラクトバチルス補助物は、以前、チェダーチーズの風味を改善することが報告
されてきている(Broome, M.D.ら(1990);Aust. J.
Dairy Technol. 45:67−73)が、いくつかの場合、風
味の欠陥に責任があった(Puchades, R.ら(1989);J. F
ood Sci. 54:885−888)。本例では、高レベルのラクトバチ
ルス補助物を含む、実験室規模のチーズは、コントロールチーズのものに匹敵す
る風味およびきめを有することが見出され、これらの生菌ラクトバチルスをチェ
ダーチーズに添加しても、感覚的規準にいかなる不都合な影響も持たないことが
示される。さらに、より大規模で繰り返した際、高レベルのこれらの補助物の存
在により、感覚的パラメーターは、依然、影響されなかった。
【0054】 実施例5 実験室規模チェダーチーズのタンパク質分解 本質的にAndrews(Andrews, A.T.(1983);J.
Dairy Res. 50:45−55)の濃縮用ゲル系を用い、Prote
an II xi垂直スラブゲル装置(Bio−Rad Laboratori
es, Ltd.、英国ハーツ・ワットフォード)を用い、尿素−PAGE(S
halabi, S.L.およびFox, P.F.(1987);Irish
J. Food Sci. Technol. 11:135−151)によ
り、チーズを解析した。10 mgのおろしたチーズを、1 mlの試料緩衝液
に分散させ、そして50℃で5分間加熱することにより、チーズ試料を調製した
。使用まで試料を−20℃で保存し、そして10μlをゲルに適用した。カゼイ
ンナトリウム(5μl)を比較目的のための標準として用いた。濃縮用ゲルを通
じ、280 Vで、そして分離用ゲルを通じ300 Vで試料を電気泳動した。
BlakesleyおよびBoeziの直接染色法(Blakesley, R
.W.およびJ.A. Boezi(1977);Anal. Biochem
82:582−581)を用い、クーマシー・ブリリアント・ブルーG250
で、ゲルを染色した。
【0055】 KuchrooおよびFox(Kuchroo, C.N.およびFox,
P.F.;(1982);Milchwissenshcaft 37:331
−335)の方法にしたがい、各チーズの水可溶性抽出物(pH 4.6)を調
製し、そして凍結乾燥した。Waters HPLC系(Waters Chr
omatography Division、米国マサチューセッツ州ミルフォ
ード)に取り付けたTSK 2000 SW(Beckman Instrum
ents Ltd.、英国ハイウィッカム)ゲル浸透カラム(7.5 mm x
60 cm)を用い、サイズ排除HPLCにより、これらの凍結乾燥抽出物中
のペプチドのサイズ分布を測定した。0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)を含
む30%アセトニトリルで、1 ml/分の流速で、カラムを溶出させた。凍結
乾燥水可溶性抽出物をHPLC等級の水で還元し(3 mg/ml)、What
man 0.2μmフィルターを通じ濾過し、そして20μlをカラムに適用し
た。カラム溶出物は、214 nmで連続的にモニターした。PC Minic
hrom系(VG Data Systems、英国チェシャー)を用い、デー
タを集め、そして結果を、先に用意した較正曲線に比較した。
【0056】 Lynchら(Lynch, C.M.ら(1996);Int. Dair
y J. 6:851−867)に記載されるように、Beckman P−N
338052 Na+カラム(12 cm x 0.5 cm)を備えたBe
ckman System 6300高性能解析装置(Beckman Ins
truments Ltd.、英国ハイウィッカム)を用い、水可溶性抽出物中
の個々の遊離アミノ酸(FAA)を測定した。コンピューター制御Minich
romデータプロセシングパッケージを用い、クロマトグラムを集めた。アミノ
酸濃度はμg/mlチーズ抽出物として表現され、その後μg/gチーズに変換
した。
【0057】 熟成8か月後の全チーズ試料の尿素−PAGE電気泳動パターン(図5)は、
チェダーに典型的であり、そしてコントロールチーズおよび補助物ラクトバチル
スを用い製造したものの間に主なタンパク質分解の度合いでのいかなる相違も示
さなかった。
【0058】 図5は、熟成8か月後のコントロール(レーン2および5)および実験(レー
ン3、4、6、7および8)チェダーチーズの尿素−PAGEを示す。レーン1
はカゼインナトリウム標準を含む。
【0059】 チーズ由来の水可溶性抽出物中のペプチドの分子量分布(サイズ排除HPLC
により測定されるようなもの)は、熟成中のチーズにおけるタンパク質分解の度
合いのさらなる指標として利用可能である;タンパク質分解の度合いが高ければ
、生成される低分子量ペプチドのレベルも高くなる。熟成6か月後、これらの低
分子量ペプチド(<500 Da)のレベルは、すべてのチーズで高レベルに集
積していることが見出された(データは示されていない)。さらに、コントロー
ルおよび実験チーズにおいて、補助物ラクトバチルスが高レベルで生存している
チーズ(試験1のおけ3、試験2のおけ4のチーズ)においても、同様のレベル
が検出され、小ペプチドの生成により示されるような、チーズ中のタンパク質分
解の度合いは、補助物添加により影響を受けないことが示される。しかし、熟成
6か月後、添加ラクトバチルスを用い製造したチーズにおいて、より高いレベル
の個々のFAAが検出された(図6)。
【0060】 図6は、試験1(A)および試験2(B)の6か月齢コントロールおよび実験
チェダーチーズの水可溶性抽出物中の個々の遊離アミノ酸の濃度を示す。
【0061】 最も重要なことに、いかなる補助物も添加されていないコントロールチーズ中
よりも、添加ラクトバチルスを用い製造したチーズ中で、セリン、メチオニン、
ロイシンおよびフェニルアラニンの濃度(試験1)に加えグルタミン酸およびバ
リンの濃度(試験2)が高かった(図6)。これは、熟成中、ラクトバチルス補
助物が減少したチーズにも当てはまることが見出された。これは、該生物が死に
、そして溶解する際の、細胞内ペプチダーゼの放出により、説明される可能性が
ある。したがって、一般的に、該結果は、補助物ラクトバチルスが、高レベルで
生存していてもいなくても、FAA形成の増加により立証されるように、チーズ
中のタンパク質分解に寄与していたことを示唆する。
【0062】 上記の結果は、チェダーチーズに取り込まれた、生菌L.パラカゼイ株が、ス
ターター補助物として特に適していることが証明されたことを示す。これらの株
は、比較的低い接種原で添加されても、熟成8か月に渡り、チーズ中で高細胞数
に成長及び増殖することが見出された。さらに、RAPD PCRは、これらの
生菌補助物をNSLABから区別するのに非常に有用であることが証明された。
さらに、コントロールチーズからの結果により、特定のNSLAB株が主である
ことが示唆される。チーズ熟成中のタンパク質分解は、FAA形成レベルで、補
助物により影響を受ける一方、チーズの風味、きめおよび外見は、影響を受けな
かった。これらの生菌補助物のチェダーチーズへの取り込みは、本明細書に記載
されるように、チーズ製造技術の改変なしに達成することが可能であり、したが
って、本系は商業的利用に魅力的なものになっている。これらの結果は、チェダ
ーチーズが、付随する利点と共に、消費者にこれらの株を搬送する、効率的なビ
ヒクル(vehicle)であることを示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1Aは、実施例2に記載されるように、試験1におけるチーズ熟成
中のラクトバチルスおよびスターターの生存を示す、時間(日数)に対するlo
g cfu/gのグラフである。 図1B−1Dは、実施例2に記載されるように、各チーズ由来の、それぞれの
数のラクトバチルス単離体のRAPD PCRプロフィールである。
【図2】 図2Aは、実施例2に記載されるように、試験2におけるチーズ熟成
中のラクトバチルスおよびスターターの生存を示す、時間(日数)に対するlo
g cfu/gのグラフである。 図2B−2Eは、実施例2に記載されるように、各チーズ由来の、それぞれの
数のラクトバチルス単離体のRAPD PCRプロフィールである。
【図3】 図3Aは、実施例2に記載されるように、試験3におけるチーズ熟成
中のラクトバチルスおよびスターターの生存を示す、時間(日数)に対するlo
g cfu/gのグラフである。 図3Bは、実施例2に記載されるように、おけ2のチーズ由来の、それぞれの
数のラクトバチルス単離体のRAPD PCRプロフィールを示す。
【図4】 図4Aは、実施例2に記載されるように、試験4におけるチーズ熟成
中のラクトバチルスおよびスターターの生存を示す、時間(日数)に対するlo
g cfu/gのグラフである。 図4Bは、実施例2に記載されるように、おけ2のチーズ由来の、それぞれの
数のラクトバチルス単離体のRAPD PCRプロフィールを示す。
【図5】 図5は、実施例5に記載されるように、熟成8か月後のコントロール
および実験チェダーチーズの尿素PAGEである。
【図6】 図6Aは、実施例5に記載されるように、試験1に見られる、6か月
齢のコントロールおよび実験チーズの水可溶性抽出物中の個々の遊離アミノ酸の
濃度を示す。 図6Bは、実施例5に記載されるように、試験2に見られる、6か月齢のコン
トロールおよび実験チーズの水可溶性抽出物中の個々の遊離アミノ酸の濃度を示
す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年6月10日(2000.6.10)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】 発明の開示 本発明は、生菌チーズを製造するための方法であって、ヒト胃腸管から単離さ
れた、非病原性で、酸および胆汁耐性であり、そしてヒト上皮細胞に接着する、
ラクトバチルス・パラカゼイ株の0.05−0.5%接種原を、スターター補助
物としてチーズ乳に添加する、ここで前記L.パラカゼイ株は、熟成期中、10 7 cfu/gまたはそれ以上のレベルに増殖することが可能である、ことを含
む前記方法を提供する。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年8月16日(2000.8.16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項12
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項13
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】 本発明はまた、ラクトバチルス・パラカゼイ株NFBC 338も提供する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】 また、本発明は、ラクトバチルス・パラカゼイ株NFBC 364も提供する
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フィッツジェラルド,ジェラルド・フラン シス アイルランド共和国カウンティ・コーク, ミッドルトン,バトラーズタウン (72)発明者 コリンズ,ジョン・ケビン アイルランド共和国カウンティ・コーク, ドウクロイン,スプール・ヒル (72)発明者 オサリバン,ジェラルド・クリストファー アイルランド共和国コーク,バリンベルテ ィグ,キュアン・ボウイ (72)発明者 スタントン,キャサリーン・ジェラルディ ーン アイルランド共和国カウンティ・コーク, キルウォース,グレイグ Fターム(参考) 4B001 AC31 BC14 EC05 4B065 AA30X AC05 AC20 BB24 CA42

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生菌チーズを製造するための方法であって、非病原性で、酸
    および胆汁耐性であり、そしてヒト上皮細胞に接着する、ラクトバチルス・パラ
    カゼイ(Lactobacillus paracasei)株の0.05−0
    .5%接種原を、スターター補助物(adjunct)としてチーズ乳に添加す
    る、ここで前記L.パラカゼイ株は、熟成期中、107 cfu/gまたはそれ
    以上のレベルに増殖することが可能である、ことを含む前記方法。
  2. 【請求項2】 L.パラカゼイの0.1−0.25%接種原をチーズ乳に添
    加する、請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 熟成期が少なくとも6か月である、請求項1または2の方法
  4. 【請求項4】 熟成期が8か月またはそれ以上である、先の請求項のいずれ
    かに記載の方法。
  5. 【請求項5】 L.パラカゼイが、熟成期中に、108 cfu/gまたは
    それ以上のレベルに増殖することが可能である、先の請求項のいずれかに記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 L.パラカゼイが、37℃またはそれ以上の温度に耐性であ
    る、先の請求項のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 L.パラカゼイが、数えることが可能であり、そして常住菌
    叢から区別することが可能である、いかなる先行する請求項でもよい請求項の方
    法。
  8. 【請求項8】 添加L.パラカゼイ細胞を、各株に関し、はっきり区別され
    るDNAフィンガープリントを生成することを可能にする無作為増幅多型DNA
    (RAPD)法により、数えそして区別する、請求項7の方法。
  9. 【請求項9】 製造されるチーズが、固いチーズである、いかなる先行する
    請求項でもよい請求項の方法。
  10. 【請求項10】 チーズがチェダーチーズである、請求項9の方法。
  11. 【請求項11】 実質的に、本明細書に記載され、そして例示される、請求
    項1の方法。
  12. 【請求項12】 ラクトバチルス・パラカゼイ株NFBC 338あるいは
    その突然変異体または変異体(variant)。
  13. 【請求項13】 ラクトバチルス・パラカゼイ株NFBC 364あるいは
    その突然変異体または変異体。
  14. 【請求項14】 請求項1−13のいかなる1つでもよい請求項に定義され
    るような、生存可能な、活発に増殖しているL.パラカゼイ株を、前記L.パラ
    カゼイをスターター補助物として使用し、製造した後、107 cfu/gまた
    はそれ以上の量、含む、消費準備の整った生菌チーズ。
  15. 【請求項15】 チェダーチーズである、請求項14の生菌チーズ。
  16. 【請求項16】 実質的に、本明細書に記載され、そして例示される、請求
    項14の生菌チーズ。
JP2000551620A 1998-05-29 1999-05-26 生菌チーズの製造法 Expired - Fee Related JP4203981B2 (ja)

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