JP2002512075A - 下顎整復装置 - Google Patents

下顎整復装置

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JP2002512075A
JP2002512075A JP2000544271A JP2000544271A JP2002512075A JP 2002512075 A JP2002512075 A JP 2002512075A JP 2000544271 A JP2000544271 A JP 2000544271A JP 2000544271 A JP2000544271 A JP 2000544271A JP 2002512075 A JP2002512075 A JP 2002512075A
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ディー. クリアリー,ジェームス
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ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C7/00Orthodontics, i.e. obtaining or maintaining the desired position of teeth, e.g. by straightening, evening, regulating, separating, or by correcting malocclusions
    • A61C7/36Devices acting between upper and lower teeth

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Abstract

(57)【要約】 歯科矯正治療中に上顎に対して下顎を整復する装置は、ピボットで一緒に連結された2つのリンクを有する。また、各リンクは、ピボットから離れた位置で患者の両顎の一方に枢支連結されている。両顎を閉じたときに、リンクは、両顎の相対位置を開業医により決められたような所定の向きにさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景技術 1.発明の技術分野 本発明は、下顎を整復する歯科矯正治療中に役立つ装置に関する。より詳しく
は、本発明は、咬合を改善するために上顎に対して前方又は後方の何れかの方向
に下顎を押し付ける下顎整復装置に関する。
【0002】 2.従来技術の説明 歯科矯正治療では、異常位置の歯を歯科矯正的に正しい位置に移動させること
がある。治療中、ブラケットとして知られている小さな歯科矯正器具を、前の犬
歯及び小臼歯に連結することが多く、アーチワイヤを各ブラケットの溝に入れる
。前記アーチワイヤは、トラック(track )を形成して、前記ブラケット及びそ
れに関連する歯の動きを望ましい位置に導いて正しい咬合にする。通常、前記ア
ーチワイヤの端部は、患者の大臼歯に固定される頬面管(buccal tubes)として
知られている器具により保持されている。前記ブラケット、アーチワイヤ及び頬
面管は、通称「ブレス」と呼ばれている。
【0003】 ある患者の歯科矯正治療には、上歯列弓を下歯列弓に揃える矯正がある。例え
ば、ある患者は、顎を閉じたときに下歯列弓が上歯列弓の位置に対して後方へ過
度に離れて位置しているII級の不正咬合(Class II malocclusion )と呼ばれ
る状態を有する。他の患者は、顎を閉じたときに下歯列弓が上歯列弓の位置に対
してその所望の位置の前方に位置しているIII級の不正咬合(Class III malo
cclusion)と呼ばれる反対の状態を有する場合もある。
【0004】 II級及びIII級の不正咬合の歯科矯正治療では、一まとまりの下歯列弓の
動きに対して一まとまりの上歯列弓を動かすことにより一般に矯正が行われる。
このため、前記ブラケット、頬面管、アーチワイヤ、又は前記ブラケット、頬面
管、アーチワイヤに連結されたアタッチメントに力を加えることによって、一ま
とまりの各歯列弓に力を加えることが多い。このようにして、前記アーチワイヤ
及びブラケットを用いて個々の歯を互いに望ましい位置に動かすのと同時に、I
I級又はIII級の不正咬合を矯正することができる。
【0005】 II級及びIII級の不正咬合の矯正は、患者の後頭部の周りに延びる革ひも
(strapping )を含むヘッドギアとして知られている加力装置を用いて行われる
場合もある。前記革ひもは、前記頬面管、ブラケット又は1本のアーチワイヤに
順に連結された引張バネにより連結されることが多い。更に、III級不正咬合
の矯正用の代替品として、患者の頤に外方で係合する頤カップに前記革ひもを引
張バネにより連結してもよい。何れの場合にも、前記革ひも及びバネは、関連す
る顎に後方向きの力を加えるのに役立つ。
【0006】 しかし、ヘッドギアは、外見が目立つので、不十分であると考えられることが
多い。ヘッドギアは、級友からいじめをうける恐れがある子供及び十代の患者の
間で特に当惑の一因となることもある。歯科矯正医が患者にヘッドギアを夜間だ
け着用するよう指示した場合、前記当惑を幾分減少できるが、このような患者は
、困ったことに、各暦日の一部分の間だけ望ましい矯正力を加えることになるた
め治療期間が延びることがある。
【0007】 従って、多くの開業医及び患者は、II級及びIII級の不正咬合を矯正する
口内装置の使用を好む。このような装置は、犬歯、小臼歯及び大臼歯の近くで、
かつ患者の前歯から離れて位置することが多い。この結果、II級及びIII級
の不正咬合を矯正する口内装置では、一旦取り付けられると大部分が隠れて、ヘ
ッドギアに伴うことが多い患者の当惑の多くが取り除かれる。
【0008】 エラストマー材料から成る歯科矯正力モジュールが、一対のこのような力モジ
ュールを口腔の対向側上の歯列弓間に連結することによりII級及びIII級の
不正咬合を治療するのに従来使用されている。エラストマー力モジュールは、各
力モジュールのアタッチメントのポイント間に延びる基準線に沿った方向へ一緒
に顎を引っ張るのにピンと張って使用されることが多い。このような力モジュー
ルは、1つのOリング又は多数の一体連結されたOリングから成るチェーン式モ
ジュールでもよい。しかし、これらのモジュールは通常、必要な時に患者によっ
て取り外して交換可能となっている。なぜならば、前記モジュールが壊れたり、
作用する引張力が十分でないほどまでに前記エラストマー材料が使用中に劣化し
たりする場合があるからである。
【0009】 困ったことに、ヘッドギア及び着脱可能な力モジュール等の歯科矯正装置は、
前記装置の効果が患者の協力に左右されるので、ある患者の使用に対しては完全
に十分であるというわけではない。患者が毎日ヘッドギアを正確に着用したり、
新しいエラストマー力モジュールを適切に取り付けたりすることを怠ると、治療
の進捗が大幅に遅れて、それ以外はうまく計画された治療プログラムの目標を適
時に達成できない場合があり、患者と歯科矯正医の両方にとって時間を更に費や
すことになる。
【0010】 その結果、ヘッドギア及び着脱可能な口内力モジュールに関連する患者協力の
問題を克服するために、患者が取り外しできないいくつかの口内装置が従来提案
されている。例えば、米国特許第3,798,773号、第4,462,800
号及び第4,551,095号には、配列を改善する位置の方へ顎を押し付ける
伸縮式管組立体が開示されている。前記組立体は、開業医によってブラケットや
頬面管などの他の歯科矯正器具にしっかりと連結されており、患者の不従順(no
n-compliance)の問題を回避している。
【0011】 II級及びIII級の不正咬合を矯正する他の歯科矯正装置は、米国特許第4
,708,646号、第5,352,116号、第5,435,721号及び第
5,651,672号に記載されている。これらの引用文献に記載の前記装置は
、患者の上顎及び下顎に連結される弾性部材を含む。前記部材の長さは、患者の
両顎を閉じたときにその部材が弧状に湾曲するように選択される。前記部材は、
その部材を通常のまっすぐな向きにするようにして、両顎が閉じたときに一方の
顎を他方の顎に対して前方又は後方に押す力を加えるような固有バイアスを有す
る。
【0012】 米国特許第5,645,424号及び第5,678,990号には、ピボット
連結を含むリンケージを有するII級及びIII級の不正咬合矯正用の口内装置
が記載されている。これらの引用文献の両方に記載の前記装置は、全体的にほぼ
「Z」字形状を有する。ほぼ同様な全体的形状を有する装置は、米国特許第5,
645,423号に示してあり、中心部の各側面上に設置された二重螺旋状ルー
プを含む。
【0013】 前述の米国特許第5,645,423号、第5,645,424号及び第5,
678,990号に記載の前記口内装置は、それぞれの管との連結を行う外アー
ム又はシャンクを有する。前記管の一方は患者の上歯列弓の大臼歯に連結され、
その管の他方は患者の下歯列弓の大臼歯に連結されている。このような口内装置
を両歯列弓の前記大臼歯に連結することは有利である。なぜならば、前記大臼歯
の根のサイズが比較的大きいので、一方の顎を他方の顎に対して動かす力を加え
るのに良い定着位置(anchoring location)が得られるからである。
【0014】 II級及びIII級の不正咬合を矯正する種々の装置が上述のように従来提案
されているけれども、既存のオプションを改良し、治療用代替品に相当する新し
い装置を提供する必要が当業界に引き続き存在する。そのような新しい代替品は
、治療時間が長くならないよう確実に効率よく機能し、また破損やその製造中の
困難が生じ難い単純な構成であることが好ましい。
【0015】 発明の概要 一態様において、本発明は、近心端部及び遠心端部を有する上リンクと、近心
端部及び遠心端部を有する下リンクとを含む下顎整復装置に関する。ピボットは
、前記上リンクの前記近心端部を前記下リンクの前記近心端部に連結する。上連
結子は前記上リンクの前記遠心端部に枢支連結され、下連結子は前記下リンクの
前記遠心端部に枢支連結されている。前記上連結子及び前記下連結子の各々は、
上大臼歯器具及び下大臼歯器具の通路にそれぞれ部分的に受容される形状を有す
る。前記上リンク及び前記下リンクの各々は、両顎を閉じたときに一方の顎を他
方の顎に対して前方に押し付けるのに十分な長さを有する。
【0016】 別の態様において、本発明は、上リンクと、患者の上顎の歯に固定された器具
に前記上リンクを連結する前記上リンクに枢支連結された上連結子と、下リンク
と、患者の下顎の大臼歯に固定された器具に前記下リンクを連結する前記下リン
クに枢支連結された下連結子と、前記上リンク及び前記下リンクを相互連結する
ピボットとを基本的に含む下顎整復装置を目的とする。前記ピボットは、前記上
連結子及び前記下連結子から離れている。
【0017】 また、本発明は、患者の上歯列弓の1本以上の歯に固定された上歯科矯正器具
と、患者の下歯列弓の1本以上の歯に固定された下歯科矯正器具とを含む歯科矯
正治療組立体を目的とする。前記組立体は、上リンクと、下リンクと、前記上リ
ンク及び前記下リンクを相互連結するピボットとを有する下顎整復装置も含む。
前記上リンクは前記上器具に枢支連結され、前記下リンクは前記下器具に枢支連
結されている。
【0018】 また、本発明は、上大臼歯に固定された上歯科矯正器具と、下大臼歯に固定さ
れた下歯科矯正器具とを含む歯科矯正治療組立体に関する。前記組立体は、前記
上器具に枢支連結された上リンクと、前記下器具に枢支連結された下リンクとを
有する下顎整復装置も含む。前記上リンクは近心端部を有し、前記下リンクは前
記上リンクの前記近心端部に枢支連結された近心端部を有する。
【0019】 各種態様の本発明には、種々の形態のリンケージを有する既知の下顎整復装置
又は歯科矯正組立体と比較して構成が単純であるという利点がある。このような
単純な構成により、前記装置が歯科矯正治療中に損傷したり壊れたりする可能性
が減少する。
【0020】 本発明の更なる詳細は、特許請求の範囲の特徴に定義されている。
【0021】 好ましい実施形態の詳細な説明 本発明の一実施形態に従って構成された下顎整復装置は、図1〜図7に図示し
てあり、符号10で大まかに示してある。前記装置10は、上リンク12及び下
リンク14から成る2つのリンケージを有する。前記リンク12、14の各々は
、近心(即ち、歯列弓の中心に近づく方向に延びる)端部及び遠心(即ち、歯列
弓の中心から離れる方向に延びる)端部を有する。
【0022】 中心ピボット16は、前記上リンク12の近心端部を前記下リンク14の近心
端部に連結する。図1〜図3に示す実施形態では、図4により詳しく示すように
、前記ピボット16は、前記上リンク12及び下リンク14の近心端部の孔の中
を通って延びるシャンク11を含む。前記ピボット16は、患者の頬に面する一
端部に拡大円形キャップ又はヘッド13を有することが好ましい。一旦前記シャ
ンク11を前記孔に挿入すると、残りの端部は、成形操作中に打って伸ばされ第
2の拡大ヘッド15を形成する。好ましくは、前記ピボット16は半円筒部分1
7を含み、前記ヘッド15は、歯に面する円形カバー19の中を通ると共に、こ
のカバーを前記部分17に対してぴったりと保持している。(図3では、前記ピ
ボット16の内部詳細を示すために前記ヘッド13を断続線で示してある。)
【0023】 前記ピボット16は又、他のタイプの構成を代わりに含んでもよい。例えば、
前記リンク12、14の一方の近心端部が、前述の孔を欠いており、その代わり
に前記リンクの長手方向軸の横方向に延びるピンと一体に連結されていてもよい
。前記ピンは次に、他方のリンク12、14の近心端部の孔の中に挿入され、成
形操作中に打って伸ばされピボット連結される。別の例として、前記ピボット1
6は、オプションとして要すれば前記リンク12、14を分離するのに取り外し
可能な子ねじ及びねじ付きナットを含んでもよい。また、他のタイプのピボット
を使用してもよい。
【0024】 上ピボット連結子18は、前記上リンク12の遠心端部に枢支連結(pivotall
y coupled )されている。前記上連結子18は、図5の拡大平面図に示してあり
、近心部21及び遠心部を呈するほぼ「L」字形状に最初に屈曲された堅い円筒
ワイヤの断片から成ることが好ましい。前記連結子18の前記遠心部は、前記上
リンク12の遠心端部の孔の中を通っており、この孔よりも若干大きい外拡大ヘ
ッド20を含む。前記上連結子18の前記近心部21は、患者の上顎の歯に固定
された頬面管又は他の器具の管状開口部に収容されるような形状を有する。前記
連結子18は、要すれば歯科矯正用ピンを曲げて形成してもよい。
【0025】 図1〜図3において、前記上連結子18の近心部21は、ヘッドギア管又は頬
面管22の管状開口部を通って近遠心方向(mesial-distal direction )に延び
ている。前記頬面管22は次に、周囲に延びる歯科矯正用バンドに固定され、歯
科矯正患者の上顎に位置する第1大臼歯に連結されている。しかし、代わりに、
前記上連結子18の近心部21を他のタイプの器具に連結することもでき、この
他のタイプの器具は、必ずしも必要ではないが、好ましくは患者の上顎の大臼歯
の1本に連結される。他のタイプの器具には、ブラケット、ボタン、アーチワイ
ヤ、補助アーチワイヤ、又は米国特許第5,718,576号に記載のような片
持ち梁装置がある。
【0026】 別の上ピボット連結子18aは、図5a及び図5bに示してあり、ピン23a
が中を通っている孔を有する本体21aを含む。前記ピン23aは、ヘッドギア
管又は頬面管(例えば、図1〜図3に示す頬面管22等)の管状開口部を通って
近心方向に延びるシャフトと共に拡大球形ヘッド20aを含む。代わりに、前記
ピン23aを例えば、上述の器具等の他のタイプの器具に連結することもできる
【0027】 前記本体21aは、環状カバー25aの開口部と共に前記上リンク12の遠心
端部の孔の中を通っているポストを有する。そのポストの外端部は、打って伸ば
され、前記カバー25aを適所に保持する拡大ヘッドを形成する。オプションと
して、前記カバー25aを前記本体21aのポストにろう付け又は溶接する。
【0028】 また、前記装置10は、前記下リンク14の遠心端部に枢支連結された下ピボ
ット連結子24を有する。前記下連結子24は、図6及び図7に詳しく示したピ
ボット本体26及びピン28を含む。前記ピン28は、前記本体26内の近遠心
方向(mesiodistally )に延びた通路31の中を通って延び、例えば、第1大臼
歯等の患者の下顎の歯の1本に固定された器具の近遠心方向に延びた通路の中も
通って延びる。
【0029】 前記連結子24は、オプションとして、中心開口部を有するカバー25を含む
。(このカバーは、前記連結子24の内部詳細を示すために、図6で省略されて
いる。)前記本体26は、前記カバー25の開口部と共に前記下リンク14の遠
心端部の孔の中を通って延びている中心ポスト27を有する。前記ポスト27の
外端部は、打って伸ばされ、前記本体26に対してぴったりと前記カバー25を
固定しカバー25と本体26の舌側壁部との間の空間に前記下リンク14の遠心
端部を保持する拡大ヘッドを形成する。
【0030】 図1〜図3に示す実施例において、前記ピン28は、リップバンパー管として
知られている器具30の中を通って延びている。前記器具30は、周囲を取り囲
むバンドに固定され、患者の下顎の歯の1本にも連結されている。必ずしも必要
ではないが、取り囲まれた歯は下の第1大臼歯であることが好ましい。しかし、
他のタイプの器具を使用して、第1大臼歯以外の歯に取り付けたり連結したりし
てもよい。
【0031】 前記連結子18、24の1つは、患者の上顎及び下顎を閉じたときに前記リン
ク12、14の揺動を制限する止め具を含むことが好ましい。図示の実施形態に
おいて、前記下連結子24の前記本体26は、患者の咬合面とほぼ平行な面、好
ましくは、平行面で延びる肩部を含んで成る止め具32を含む。患者の両顎を閉
じたときに、前記止め具32は、前記下リンク14の遠心端部の下面部34に係
合し、前記下リンク14が図1に示す向きから時計回りに更に揺動するのを防ぐ
。図6において、想像線は、前記下面部34が止め具32に係合したときに見ら
れるような前記リンク14の一番下の向きを示す。
【0032】 前記装置10は、前記本体26内の通路及び前記通路31の遠心開口部を通っ
て近心方向に前記ピン28の外端部を動かすことにより取り付けられる。次に、
前記下連結子24を前記器具30に締めつけるために、前記ピン28の外端部を
プライヤー又は他の道具で曲げる。要すれば、適当な嵌め合いを与え軸方向遊び
も制限するために、スペーサ(例えば、短尺の管材等)を前記本体28と器具3
0との間のピン28上に配置することもできる。次いで、前記上連結子18の近
心部21を、前記頬面管22の管状開口部の遠心端部の中に挿入して近心方向に
動かす。次に、患者は、両顎を閉じながら、歯科矯正医により要求された向きに
下顎の姿勢をとる。次いで、前記上連結子18を頬面管22に固定するために、
前記近心部21の近心先端を弧状に曲げる。
【0033】 一旦取り付けると、前記装置10は、過度の支障なく両顎を開けることを許容
する。両顎を閉じるたびに、前記リンク12、14は、前記装置10を最初取り
付けて前記連結子18、24を前記器具22、30に固定したときに生じるよう
な両顎の相対的な向きに両顎を整復するのに役立つ。前記リンク12、14の剛
性により、両顎を閉じるたびに望ましい顎関係が確実に達成される。
【0034】 別のオプションとして、硬質リンク12、14の一方又は両方を、変形可能な
リンク又は伸縮式ばねバイアス形組立体(telescoping, spring-biased assembl
y )と取り替えることもできる。このような変形可能リンク又は伸縮式組立体は
、両顎を閉じたときに前記装置10により与えられる力の総量を制限する機能を
果たすことができ、前記器具22、30の何れかに加えられる最大限度の力を低
減することが重要である場合に格別の利点となる。例えば、変形可能リンク又は
リンク組立体は、米国特許第4,708,646号、第5,352,116号、
第5,435,721号及び第5,651,672号に記載の装置と同様に構成
してもよい。また、変形可能又は伸縮式ばねバイアス形組立体は、患者の両顎を
閉じたときにほぼ降伏可能な力(yieldable force )を要する場合に望ましいこ
ともある。さらに別のオプションとして、前記連結子18、24を、変形可能な
材料で構成してもよく、また、1つ以上のエラストマー部材で器具に連結して、
柔軟な力制限構造(yielding, force-limiting structure)を提供するようにし
てもよい。例えば、前記連結子18、24を、弾性又は柔軟継手によりピン又は
補助アーチワイヤに連結し、このピン又は補助アーチワイヤを次に、頬面管、ブ
ラケット又は主アーチワイヤに連結してもよい。
【0035】 前記リンク12,14は、開業医が所定の患者に対して最適のサイズを選択で
きるように異なる長さで提供されてもよい。代わりに、前記リンク12,14の
一方又は両方は、可変有効長さを有してもよい。例えば、前記リンク12,14
の一方又は両方は、調整可能なねじ付きロッド及びシリンダ組立体を含んで構成
してもよい。あるいは、前段落に記載のような力制限リンクが調整可能な構造を
有し、その有効長さを変えることもできる。
【0036】 前記連結子18の近心部21は、その長手方向軸を中心として自在に回転する
ことが好ましい。更に、前記本体26及び/又は前記ピン28は、前記器具30
に対してピン28の長手方向軸を中心として自在に回転する。このような揺動(
pivotal movement)により、上顎に対する下顎の左右の動き又は横方向の偏位が
容易になる。前記近心部21及びピン28は、このような枢支的な動きを増大す
るために円筒形状を有することが好ましい。前記ピン連結子18の遠心部及び前
記ポスト27の中心軸は、患者の両顎の顆軸又はちょうつがい軸、並びに前記シ
ャンク11の中心軸と平行に延びている。
【0037】 前記リンク12、14のうち少なくとも1つは、両顎を閉じたときに患者の頬
の柔組織を挟む可能性を減少させるオフセット部を有することが好ましい。図示
の実施形態において、下リンク14は、その近心端部の近傍にオフセット部36
を有する。このオフセット部36は、前記ピボット16の近傍領域における前記
リンクの鋏のような作用を避けるために前記リンク12、14の近心部間の角度
を大きくする機能を果たす。
【0038】 図1に示すように、前記オフセット部36、止め具32及び下面部34は、患
者の両顎を閉じたときに患者の上歯列弓及び下歯列弓に取り付けられたブラケッ
ト間の位置に前記ピボット16を支持するように、より好ましくは、患者の咬合
面又はそのすぐ近くにある位置に前記ピボット16を支持するように配置構成さ
れている。このような構成には、前記装置10の使用中に前記ピボット16が患
者の口腔組織に当たり難い、特に患者の歯肉(即ち、歯茎)に当たり難いという
利点がある。また、両顎を閉じている間に咬合面内又はその近傍にピボット16
が位置することは、ほぼ大部分の矯正力を咬合面とほぼ平行な方向で両顎に加え
る傾向があり、このことが治療中に前記装置10の効果を高めると考えられてい
る。
【0039】 例示を目的として、図1〜図3は、歯科矯正治療中に見られるような患者の上
顎の歯に取り付けられた一連のブラケット38及び患者の下顎の歯に取り付けら
れた一連のブラケット40も示す。上アーチワイヤ42は、前記上ブラケット3
8のスロットに入れられ、頬面管器具22内の通路を通って延びている。下アー
チワイヤ44は、前記下ブラケット40のスロットを通って延び、下器具30の
通路に受容されている。
【0040】 本発明に係る下顎整復装置10は、2つ一組で通常使用される。図1〜図3に
記載の前記装置10は、患者の両顎の右側に取り付けられたものを示してある。
前記装置10と鏡像になっているほぼ同様な装置が、患者の両顎の左側に取り付
けられ、前記器具22、30と同様な大臼歯器具(molar appliances)に受容さ
れている。
【0041】 前記硬質リンク12,14には、上述の伸縮式管組立体と比べてリンク12、
14の製造及び組立が比較的簡単であるという利点がある。更に、前記リンク1
2,14は、両顎を全開したときでも前記ピボット16により一緒にしっかり取
り付けられたままである。上述の伸縮式管組立体の一部では、患者の両顎を全開
したときにピストンがシリンダから意図せずに外れて分離してしまう場合があり
、顎整復治療の再開前に慎重な再組立を必要とする。
【0042】 図8に示すような下ピボット連結子24aは、図1〜図3及び図6〜図7に記
載の前記連結子24の代替品を示す。前記連結子24aは、連結子24aが本体
26a及びピン28aを含み、前記本体26aが前記下リンク14の遠心端部の
孔の中を通って延びるポスト27aを有するという点で前記連結子24とほぼ同
様である。前記ポスト27aの外端部は、打ち伸ばされたヘッド(peened-over
head)を有し、このヘッドは、カバー(図示せず)を前記本体26aに固定し、
前記本体26aに対して枢支連結関係で前記下リンク14を保持する機能を果た
す。
【0043】 しかし、前記本体26aは、前記下リンク14の移動経路の舌側に設置された
近心方向に延びる支持部29aを含む。前記支持部29aは、前記ポスト27a
近傍の本体26aを貫通する通路31aと整列された円筒通路33aを有する咬
合方向に延びる外先端部を含む。図8に示すように、前記ピン28aは、前記通
路31a及び前記器具30の通路の中だけでなく、前記通路33aの中も通って
いる。
【0044】 前記二重の離れた整列通路31a、33aには利点がある。なぜならば、前記
本体26aに対する一層良い支持が得られ、片持ち梁の応力が低減されるからで
ある。このような構成により、前記ピン28aが、ピン28aの変形や破損など
を生じる恐れのある曲げ力に一層耐えることができ、使用中に前記本体26aが
前記器具30から意図せずに外れる可能性を低下させることができる。前記ピン
28aの外側の近心先端部35aを、取り付け中に図8に示すような弧状に曲げ
て、前記連結子24aを前記器具30に固定するが、連結子24aを器具30か
ら外すために、要すればプライヤー又は他の手工具で容易にまっすぐにして、前
記通路31a、33a及び前記器具30の通路から取り外すこともできる。
【0045】 装置10bが上リンク12b及び下リンク14bを有する本発明の別の実施形
態は、図9及び図10に示してある。ピボット16bは、前記上リンク12bの
遠心端部を前記下リンク14bの遠心端部に連結する。
【0046】 前記装置10bは、上述の「L」字状連結子18とほぼ同様であるが、向きが
逆である上ピボット連結子18bを含む。前記上連結子18bは、前記上リンク
12bの近心端部を大臼歯器具22bに枢支連結する。前記上連結子18bは、
前記器具22bを通って遠心方向に延びている。前記連結子18bは、前記ピボ
ット16bが患者の咬合面上又はその近傍に位置するよう両顎を閉じたときに前
記リンク12b、14bの揺動を制限する止め具を含むことが好ましい。
【0047】 前記下リンク14bの近心端部は、患者の下歯列弓に枢支連結されている。オ
プションの一つとして、前記枢支連結では、下ブラケット40bの中を通ってい
る下アーチワイヤ44bへの連結が行われている。別のオプションとして、前記
下リンク14bの近心端部は、患者の下歯列弓に沿って延びる補助アーチワイヤ
(図示せず)に枢支連結されている。更に別のオプションとして、前記下リンク
14bの近心端部は、例えば、米国特許第5,718,576号に各種形態で記
載されているような片持ち梁装置に枢支連結してもよい。
【0048】 オプションとして、前記装置10bのリンク12b、14bのうち少なくとも
1つは、例えばねじ付きロッド及びシリンダ組立体の使用等により有効長さが可
変である。更に、前記リンク12b、14bの片方又は両方は、上述のような変
形可能又は柔軟部材或いは伸縮式組立体を含んで構成することもできる。図9及
び図10に示す実施形態において、前記下リンク14bは、近心向きのピストン
及び遠心向きのシリンダを含む伸縮式組立体から成る。オプションとして、前記
伸縮式組立体は、両顎を閉じたときに降伏可能な力を加えるための内部又は外部
コイルばねを含む。
【0049】 前記装置10、10a、10bの各種構成部品は、耐食性材料から成ることが
好ましい。適当な材料は、AISI300シリーズの種類(番号302や304
を含む)などのステンレス鋼であるが、他の材料を使用してもよい。
【0050】 更に、本発明の精神に反することなく上述の装置に多数の修正及び追加を実行
できることは当業者に明らかであろう。従って、本発明は、以上詳細に説明され
た好ましい本実施形態に制約されず、その代わりに公正な特許請求の範囲(これ
らの均等物を伴う)によってのみ制約されると考えるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、歯科矯正治療を受ける患者の上下歯列弓の略側面図であって、本発明
の一実施形態に係る下顎整復装置を示す。
【図2】 図2は、患者の顎を開いている以外は図1とほぼ同様な図である。
【図3】 図3は、図2の一部の拡大側面図である。
【図4】 図4は、前記下顎整復装置の中心ピボットの拡大端面断面図である。
【図5】 図5は、図1〜図3に示す前記装置の上ピボット連結子の拡大部分平面図であ
る。
【図5a】 図5aは、図1〜図3に示す前記装置の別の上ピボット連結子を示す部分的に
断面である拡大部分側面図である。
【図5b】 図5bは、図5aに示す前記連結子の端面断面図である。
【図6】 図6は、図1〜図3の前記装置の下ピボット連結子を示す部分的に断面である
拡大部分側面図である。
【図7】 図7は、図6に示す前記下ピボット連結子の拡大端面断面図である。
【図8】 図8は、本発明の別の実施形態に係る別の下ピボット連結子の部分的に断面で
ある拡大部分側面図である。
【図9】 図9は、本発明の更に別の実施形態に係る下顎整復装置を示す以外は図1とほ
ぼ同様な図である。
【図10】 図10は、患者の顎を開いている以外は図9とほぼ同様な図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近心端部及び遠心端部を有する上リンクと、 近心端部及び遠心端部を有する下リンクと、 前記上リンクの前記近心端部を前記下リンクの前記近心端部に連結するピボッ
    トと、 前記上リンクの前記遠心端部に枢支連結された上連結子と、 前記下リンクの前記遠心端部に枢支連結された下連結子と、 を含み、前記上連結子及び前記下連結子の各々が上大臼歯器具及び下大臼歯器具
    の通路にそれぞれ部分的に受容される形状を有し、前記上リンク及び前記下リン
    クの各々が両顎を閉じたときに一方の顎を他方の顎に対して前方に押し付けるの
    に十分な長さを有する、下顎整復装置。
  2. 【請求項2】 前記上連結子が、前記上リンクの前記近心端部を前記下リン
    クの前記近心端部に連結する前記ピボットのピボット軸と平行な軸を中心として
    前記上リンクを揺動させるために前記上リンクの前記遠心端部に枢支連結されて
    おり、前記下連結子が、前記上リンクの前記近心端部を前記下リンクの前記近心
    端部に連結する前記ピボットのピボット軸と平行な軸を中心として弧状に前記下
    リンクを揺動させるために前記下リンクの前記遠心端部に枢支連結されている、
    請求項1記載の下顎整復装置。
  3. 【請求項3】 前記連結子のうち少なくとも1つが全体的にほぼ「L」字形
    状を有する、請求項2記載の下顎整復装置。
  4. 【請求項4】 前記「L」字形状を有する各連結子が、大臼歯器具の通路内
    で枢支的に動くようにした、請求項3記載の下顎整復装置。
  5. 【請求項5】 前記ピボットが、患者の両顎を閉じたときに前記患者の咬合
    面近傍にある基準面に延びている、請求項1記載の下顎整復装置。
  6. 【請求項6】 前記ピボットが、前記上大臼歯器具と前記下大臼歯器具との
    間に位置する基準面に延びている、請求項1記載の下顎整復装置。
  7. 【請求項7】 前記リンクのうち少なくとも1つの枢支的な動きを制限する
    止め具を含む、請求項1記載の下顎整復装置。
  8. 【請求項8】 前記連結子の1つが前記止め具を含む、請求項7記載の下顎
    整復装置。
  9. 【請求項9】 前記リンクのうち少なくとも1つが可変有効長さを有する、
    請求項1記載の下顎整復装置。
  10. 【請求項10】 可変有効長さを有する各リンクが柔軟であり、前記患者の
    両顎を閉じたときに曲がった形状(bowed configuration )を呈する、請求項9
    記載の下顎整復装置。
  11. 【請求項11】 前記リンクのうち少なくとも1つがピストン及びシリンダ
    組立体を含む、請求項9記載の下顎整復装置。
  12. 【請求項12】 前記ピストン及びシリンダ組立体が、前記ピストンを前記
    シリンダに対して外方に押し付けるコイルばねを含む、請求項11記載の下顎整
    復装置。
  13. 【請求項13】 前記上リンク及び前記下リンクが比較的硬質である、請求
    項1記載の下顎整復装置。
  14. 【請求項14】 前記リンクのうち少なくとも1つがオフセット部を含む、
    請求項1記載の下顎整復装置。
  15. 【請求項15】 上リンクと、患者の上顎の歯に固定された器具に前記上リ
    ンクを連結する前記上リンクに枢支連結された上連結子と、下リンクと、前記患
    者の下顎の歯に固定された器具に前記下リンクを連結する前記下リンクに枢支連
    結された下連結子と、前記上リンク及び前記下リンクを相互連結し前記上連結子
    及び前記下連結子から離れているピボットとを実質的に含む、下顎整復装置。
  16. 【請求項16】 前記リンクのうち少なくとも1つの枢支的な動きを制限す
    る止め具を含む、請求項15記載の下顎整復装置。
  17. 【請求項17】 前記連結子の1つが前記止め具を含む、請求項16記載の
    下顎整復装置。
  18. 【請求項18】 前記ピボットが、前記上大臼歯器具と前記下大臼歯器具と
    の間に位置する基準面に延びている、請求項15記載の下顎整復装置。
  19. 【請求項19】 前記ピボットが、前記患者の両顎を閉じたときに前記患者
    の咬合面近傍にある基準面に延びている、請求項15記載の下顎整復装置。
  20. 【請求項20】 前記上連結子が、前記上リンクの前記近心端部を前記下リ
    ンクの前記近心端部に連結する前記ピボットの前記ピボット軸と平行な軸を中心
    として前記上リンクを揺動させるために前記上リンクの前記遠心端部に枢支連結
    されており、前記下連結子が、前記上リンクの前記近心端部を前記下リンクの前
    記近心端部に連結する前記ピボットの前記ピボット軸と平行な軸を中心として弧
    状に前記下リンクを揺動させるために前記下リンクの前記遠心端部に枢支連結さ
    れている、請求項15記載の下顎整復装置。
  21. 【請求項21】 前記連結子のうち少なくとも1つが全体的にほぼ「L」字
    形状を有する、請求項15記載の下顎整復装置。
  22. 【請求項22】 前記「L」字形状を有する各連結子が、大臼歯器具の通路
    内で枢支的に動くようにした、請求項15記載の下顎整復装置。
  23. 【請求項23】 前記リンクのうち少なくとも1つが調整可能な有効長さを
    有する、請求項15記載の下顎整復装置。
  24. 【請求項24】 前記リンクのうち少なくとも1つがオフセット部を含む、
    請求項15記載の下顎整復装置。
  25. 【請求項25】 患者の上歯列弓の1本以上の歯に固定された上歯科矯正器
    具と、 前記患者の下歯列弓の1本以上の歯に固定された下歯科矯正器具と、 上リンクと、下リンクと、前記上リンク及び前記下リンクを相互連結するピボ
    ットとを有する下顎整復装置と、 を含み、前記上リンクが前記上器具に枢支連結され、前記下リンクが前記下器具
    に枢支連結されている、歯科矯正治療組立体。
  26. 【請求項26】 前記ピボットが、前記上大臼歯器具と前記下大臼歯器具と
    の間に位置する基準面に延びている、請求項25記載の組立体。
  27. 【請求項27】 前記リンクのうち少なくとも1つの枢支的な動きを制限す
    る止め具を含む、請求項25記載の組立体。
  28. 【請求項28】 前記リンクのうち少なくとも1つがオフセット部を含む、
    請求項25記載の組立体。
  29. 【請求項29】 前記上器具及び前記下器具が、ブラケット、頬面管、アー
    チワイヤ及び補助アーチワイヤから成るグループから選択される、請求項25記
    載の組立体。
  30. 【請求項30】 上大臼歯に固定された上歯科矯正器具と、 下大臼歯に固定された下歯科矯正器具と、 前記上器具に枢支連結された上リンクと、前記下器具に枢支連結された下リン
    クとを有する下顎整復装置であって、前記上リンクが近心端部を有し、前記下リ
    ンクが前記上リンクの前記近心端部に枢支連結された近心端部を有する下顎整復
    装置と、 を含む、歯科矯正治療組立体。
  31. 【請求項31】 前記リンクのうち少なくとも1つの枢支的な動きを制限す
    る止め具を含む、請求項30記載の組立体。
  32. 【請求項32】 前記ピボットが、前記上大臼歯器具と前記下大臼歯器具と
    の間に位置する基準面に延びている、請求項30記載の組立体。
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