JP2002510260A - モータ駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、特にマグネットバルブを制御するために使用される電気要素用であって、一側部に設けられたマグネットバルブとカバー（５）用のハウジング本体（２）を有する自動車のブレーキシステム用のモータ駆動装置に関する。本発明の特徴は、前記要素を同一の接触力でハウジング本体（２）に取着することが出来る取着手段（１５）が、カバー（５）とエンジンのケーシング（９）との間に設けられていることである。電子装置（３）とエンジンケーシング（９）とは、このように上述の特徴によって、同質的にシールできる。取着手段（１５）の配置によって提供される更なる利点は、材料を節約することができ、また、組み立てが簡単になることである。

Description

【発明の詳細な説明】 モータ駆動装置 本発明は、請求項１の前段の態様を有する自動車のブレーキシステム用のモー タ駆動装置に関する。 このタイプの装置はしばしば使用され、満足のいく方法でその機能を達成した 。装置の組み立てにおいて、規定された予備負荷力（ｐｒｅｌｏａｄｉｎｇ ｆ ｏｒｃｅ）によって作用されるキャップネジは、カバーをハウジング本体に取着 するのに使用される。予備負荷力において、取着ネジが結局多少は大きな損失を 被ることが見出されてきた。幾つかの取着ネジが基本的に必要なので予備負荷力 に差があり、また、各ネジ間の予備負荷力の損失に差があることは避けることが できない。この状態の事柄の結果は、ハウジング本体に対するカバーの不均一な 接触力となり、従って不均一なシーリング結果となる。この不均一なシーリング 結果の欠点は、モータハウジングをハウジング本体の他側部に取着した場合に類 似した方法で起きる。 それ故、本発明の目的は、改良され特により均一なシーリング効果を持って互 いに取着することができる構造要素を持った装置を提供することである。本発明 の他の目的は、組み立て工程の単純化とコスト削減である。 これらの目的は、請求項１の特徴的態様によって達成される。すなわち、モー タハウジングは他側部に設けられていて、モータハウジングとカバーとの間に少 なくとも１つの取着手段の装置があって、それは、後者の要素が、同一の接触力 でハウジング本体に取着できるような方法である。２つの構造要素、すなわちモ ータハウジングとカバーとが同一の接触力でハウジング本体に向けられるので、 一側部と他側部との間で大きな差がない同質のシーリンダ効果が達成される。さ らに、請求項１の態様に開示された配置は、各取着手段がモータハウジングとカ バーとの両方を適切な位置に固定するので、必要な取着手段の節約へ導く。 請求項２による実施例は、取着手段がハウジング本体の外端部から一切突出し ないという利点を有する。その結果、必要な取着手段が空間を節約する方法で配 置された滑らかな表面のきっちりした輪郭となる。 本発明の好ましい態様によれば、結局特に予備負荷力のわずかな損失しか被ら ない縮径軸（ｒｅｄｕｃｅｄ ｓｈａｆｔ）ボルトが設けられている。 本発明の他の好ましい態様によれば、カバーはブラスチックで形成されていて 、取着手段によって係合するための射出成形されたブッシングを有している。こ れらの態様は、カバーと固定ナットとを異なった側から別個に嵌合する必要がな いので組み立てを容易にする。このように、ブッシングとカバーとは、独立して 取り扱いことができる構造装置を構成する。 以下、本発明を、添付した図面の図を参照してより詳細に説明する。図面の全 体図は、本発明によるモータ駆動装置の概略的側面断面図である。 自動車のブレーキシステムにおけるブレーキ圧力調整用のモータ駆動装置１は 、マグネットバルブを有するハウジング本体２を備えている。マグネットバルブ は、ここでは特に関連がないので開示されていない、マグネットバルブは、ハウ ジング部材２の一側部４に配置された電子装置３からの電気信号を受ける。桶（ ｔｒｏｕｇｈ）形状のカバー５が、電子装置３上に延びていて電子装置３を汚染 から保護する。さらに、カバー５は、平らな当接面６でハウジング本体２の一側 部４に対し支持する。主として知られているシーリング手段（図示しない）が、 本発明の考え方から逸脱しないで、改良されたシーリング効果を達成するために 、一側部４と当接面６との間に設けられ得ることはいうまでもない。 ハウジング本体２の他側部７には、ハウジング本体２の側において液圧ポンブ を駆動し、圧力流体の必要な圧力と流量を持った自動車のブレーキシステムを備 えた電気モータがある。なかんずく、電気モータは、モータシャフト（図示しな い）に設けられたロータ８を有している。ロータ８と協同する永久磁石１１は、 ほぼボウル形状のモータハウジング９の内壁１０に固定されている。ハウジング 本体２と当接するために、モータハウジング９は、図１に示されたように直接的 に、あるいは、シーリング手段を仲介物として間接的に、他側部７に対して支持 するフランジ１２を有している。フランジ１２とハウジング本体２とは、互いに 整列された透孔１３、１４を有していて、取着手段１５が２つの透孔１３、１４ を通って把持していて、モータハウジング９のフランジ側からカバー５まで延び ている。図示された好ましい実施例によれば、取着手段１５はネジで、フランジ １２で保持される頭部１６を有している。ネジのステム１７は、２つの透孔１３ 、１４を通って延びていて、ネジ部１８によってカバー５内に係合する。取着手 段１５として、例えば、縮径軸（ｒｅｄｕｃｅｄ ｓｈａｆｔ）ボルトが使用で き、これは、結局、組立後にわずかの予備荷重力損失しか起きないという利点が ある。取着手段１５は、２つの要素が予備荷重下でまた同様のすなわち同一の接 触力を持ってハウジング本体２に対して支持するような方法で、カバー５とモー タハウジング９とをハウジング本体２に固定する。このように、２つの構造的要 素の取着装置は、２つの構造的要素を互いの関係で保持し、中心的に設けられた ハウジング本体２に対して押圧される接合取着手段１５と共にもたらされる。従 来の状態によれば、別個の取着手段がモータ駆動装置の各構造要素のために設け られていたので、本発明による接合取着手段１５の配列によれば材料が節約され る。さらに、取着手段１５例えばネジは、比較的少ない数しか必要でなく、ネジ は、組み立ての一方の側からのみ挿入できるので組み立ての努力が減少される。 最後に、カバー５とモータハウジング９とがハウジング本体２に対して同じ力で 押圧されるので、シーリングの効果がより均一になるということが非常に重要で ある。 主として、ネジのタイプの取着手段１５は、カバー５に直接ねじ込むことがで きる。図は、カバー５がプラスチックで形成されていて、ネジ部を持ったブッシ ング１９がカバー内に形成されている好ましい実施例を示している。ネジ部１８ を持った取着手段１５が、ブッシング１９のネジ部内に係合される。この好まし い実施例は、ネジの大きな量の予備荷重力に相当する大きな接触力のために特に 適している。例えば、ブッシングは金属で形成されている。ブッシング２９が、 回転に対してロックされる部分２０を有していることは説明を要するまでもない 。部分２０は、形状ロック方法で回転に反作用する歯部または多角形の形状を有 している。 モータ駆動装置１は、モータハウジング９のフランジ１２の領域に規則正しい 間隔で偏心的に設けられている複数の取着手段１５を有していても良いこともま た説明を要しない。しかしながら信頼性のある流体機密性の取着用に、モータハ ウジング９とカバー５との間の対称軸線と整列して設けられた唯一の取着手段で も十分である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． マグネットバルブとカバー（５）とが一側部（４）に設けられた特に電気 的構造要素用のハウジング本体（２）を有する自動車のブレーキシステム用モー タ駆動装置（１）であって、 他側部（７）にモータハウジング（９）が設けられていて、少なくとも１つの 取着手段（１５）がカバー（５）とモータハウジング（９）との間に、後者の構 造要素がハウジング本体（２）に同一の接触力で取着出来るような方法で介挿さ れていることを特徴とするモータ駆動装置。 ２． 前記取着手段（１５）が、ハウジング本体（２）を通って延びていること を特徴とする請求項１記載のモータ駆動装置。 ３． 縮径軸ボルトが、取着手段（１５）として設けられていることを特徴とす る請求項１または２記載のモータ駆動装置。 ４． 前記カバー（５）が、プラスチックで形成されていて、前記取着手段（１ ５）による係合用に形成されたブッシング（１９）を有することを特徴とする請 求項１ないし３何れか１項記載のモータ駆動装置。 ５． 唯一の取着手段（１５）が、モータハウジング（９）とカバー（５）との 間の対称軸線に整列して設けられていることを特徴とする請求項１ないし４何れ が１項記載のモータ駆動装置。