JP2002373733A - カードコネクタ - Google Patents

カードコネクタ

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JP2002373733A
JP2002373733A JP2001178235A JP2001178235A JP2002373733A JP 2002373733 A JP2002373733 A JP 2002373733A JP 2001178235 A JP2001178235 A JP 2001178235A JP 2001178235 A JP2001178235 A JP 2001178235A JP 2002373733 A JP2002373733 A JP 2002373733A
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card
base plate
contact
holding
holding space
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JP2001178235A
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Takashi Katsufuji
貴志 勝藤
Mitsuo Suzuki
光雄 鈴木
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Kel Corp
Original Assignee
Kel Corp
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カードの挿抜スペースを必要とせず、簡明な
構成でカードのロック保持が可能な小型のカードコネク
タを提供する。 【解決手段】 カードコネクタ1は、カード裏面の端子
と接続するコンタクト30を有するベースプレート11
と、このベースプレートの前後に設けられてカードの上
面と係合可能な前後の保持溝22,23と、ベースプレ
ート11の左右に立設された側壁14とを有している。
左右側壁14は前方部がベースプレート11から切り離
されて弾性変形自在な板状のロックアーム部15aを形
成し、ロックアーム部の先端に保持空間20に向けて突
出する半円筒状の突出部15bが形成されてロック機構
15が構成される。ロック機構15はカード挿入時にロ
ックアーム部が弾性変形してカードを受容し、カードを
ベースプレートと平行にして後方にスライドさせたとき
に突出部が保持空間に突出してカードをロックする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カード状の情報記
録媒体を保持して信号の伝達を行うカードコネクタに関
する。
【0002】
【従来の技術】この種のカード状の情報記憶媒体は一般
にメモリーカードと呼ばれ、カード内部に小型のICチ
ップを有して種々の情報を記憶可能な構成となってい
る。最近では携帯機器用の小型のカードも使用されてお
り、標準形態電話方式GSM(Global Systems for Mob
ile communication)に用いられているSIM(Subscri
ber Identification Module)カードはその代表的な例
である。
【0003】このようなカードの電子機器等への接続に
用いられるカードコネクタは、従来から種々の大きさ・
形態のものが知られているが、カード自身の小型化やカ
ードを用いる情報機器の小型化に伴って、カードコネク
タも小型軽量化、薄型化が要求されており、扱いにくい
小型のカードを簡単且つ確実に取り付け取り外しできる
ようにすることが重要な課題となってきている。カード
コネクタへのカードの着脱(取り付け及び取り外し)
は、従来はスリット状のカード受容口からカードを挿入
・引き抜きする形で行うものが一般的であったが、この
タイプのものではカード受容口の前方にカードの挿入・
引き抜きのための挿抜スペースが必要となるため、カー
ドコネクタを基板に実装する際に他の実装部品との配置
関係に制限を生じさせたり、挿抜スペースを充分に確保
できない小型機器に適用できなかったりする場合があっ
た。
【0004】このような挿抜スペースを必要とせず、小
型機器にも適用し易い構成のカードコネクタとして、カ
ードホルダを有する形態のカードコネクタが知られてい
る。このカードコネクタは、コンタクトが配設されたベ
ースプレートとこのベースプレートに揺動可能に取り付
けられた扉状のカードホルダとを有して構成されてお
り、カードホルダを上方に開いた状態でカードを差し込
み、そのカードホルダを閉じてベースプレートと平行な
姿勢にロックすることで、カードの端子をコンタクトに
当接接触させてカードを取り付け状態にすることができ
る。このようなタイプのカードコネクタでは、カードを
カードコネクタの上方位置から取り付けることができる
ので、上記したような挿抜スペースが不要となる。
【0005】また、カードをカードコネクタの上方から
取り付け可能な構成として、固定バネを用いた形態のカ
ードコネクタがある。例えば、特開平11−23855
4号公報には、カードを斜め姿勢にして横方向(長辺部
側)から取り付けるタイプのものが開示されている。こ
のカードコネクタではコンタクトを保持するベースプレ
ート上に一対の側壁が対向して立設され、側壁の上部に
はカードの上面と係合する保持部が設けられている。一
方側の側壁には固定バネが取り付けられている。カード
の取り付けは、一方側の長辺部を固定バネに当接させて
これを撓ませた後、その当接部を支点にカードを回転さ
せてカード下面の端子をコンタクトに接触させカード全
体でコンタクトを押し沈めるようにする。このようにし
てカードがベースプレートと平行になった状態で固定バ
ネ方向への押し付け力を緩め、カードが固定バネの反発
弾性力により他方側の側壁に押し当てられるようにす
る。これによりカード側の端子とコンタクトとが接触
し、カードが側壁上部の保持部と係合してカードを保持
する取り付け状態になる。
【0006】また、カードをカードコネクタの上方から
取り付け可能な他の構成として、カードをしならせて保
持空間内に挿入する形態のカードコネクタがある。例え
ば、特開平11−250202号公報に開示されたカー
ドコネクタでは、コンタクトを保持するベースプレート
上の四方を取り囲んで側壁が立設され、このうち三方の
側壁上部にはカードの側部上面と係合する保持部が設け
られ、他の側壁にはカードの端部を斜めに導くカード導
入面が形成されている。カードの取り付けは、カードの
前端をカード誘導面上方からベースプレートに向けて斜
めに挿入する。カードは左右の側壁上部に形成された保
持部の下端とカード誘導面の上端部とに挟まれて、しな
りながら保持空間内に挿入されカードの後端側が誘導面
を滑るように保持空間内に誘導されて取り付けられる。
これによりカード側の端子とコンタクトとが接触し、カ
ードの左右側部および前部上面が三方の保持部と係合し
て取り付け状態になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これらのカードコネク
タによれば、カードの挿入・引き抜きのための挿抜スペ
ースを不要とし、またはカードコネクタに斜めに挿入す
ることで一定程度カードコネクタの周辺に実装する部品
の高さ余裕を持たせることが可能である。しかしなが
ら、例えば、カードホルダを有する形態のカードコネク
タでは、コネクタの厚さ方向寸法が大きくなるうえ、部
品点数が増加して構造も複雑になるという問題があっ
た。
【0008】また、固定バネを用いる形態のカードコネ
クタでは、コネクタの厚さ方向寸法を縮小して薄型に構
成することが可能だが、部品として固定バネが必要なほ
か、ベースプレートに固定バネを取り付けるスペースや
バネを変形させるためのスペースが必要であり、カード
コネクタの平面寸法すなわち実装面積が増大するという
問題があった。また、カードをしならせて取り付ける形
態のカードコネクタでは、カードの着脱ごとにカードに
負荷をかけて変形させる構成のため、繰り返して挿抜す
るうちにカードを破損させるおそれがあるという問題が
あった。
【0009】本発明はこのような問題に鑑みて成された
ものであり、カードの取り付け取り外しのための挿抜ス
ペースを必要とせず、少ない部品点数の簡明かつ小型な
構造で、カードを変形させることなく着脱交換を行うこ
とができるようにカードコネクタを構成し、もって、小
型軽量で高い信頼性を備えつつ低廉なコストで生産可能
な構成のカードコネクタを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ベースプレートの上面に突出するコンタ
クトを有し、ベースプレート上部の保持空間にベースプ
レートの上面と平行にカードを保持し、カードの下面に
配設された端子とコンタクトとを当接接触させて情報伝
達を行う形態のカードコネクタである。そのうえで、こ
のカードコネクタは、ベースプレートの前部に設けられ
保持空間に位置するカードの前部上面と係合してカード
を保持空間内に保持する前方保持溝と、ベースプレート
の後部に設けられ保持空間に位置するカードの後部上面
と係合してカードを保持空間内に保持する後方保持溝と
を備え、さらに、ベースプレートの前部左右に対向して
設けられ、左右から保持空間の内側に向けて突出する突
出部およびこの突出部を支持する弾性変形可能な支持片
部(例えば、実施形態におけるロックアーム部15a)
からなり、突出部を左右外方に押圧したときに支持片部
が弾性変形して突出部を保持空間の左右外方に待避させ
るロック部材(例えば、実施形態におけるロック機構1
5)を備えている。
【0011】そして、カードの前端部を下傾させて該前
端部で左右の突出部を押圧し支持片部を弾性変形させて
左右の突出部を左右に押し開くようにカードの前端部を
前方保持溝内に挿入した後、カードの前端部を支点にカ
ードの後端部を下傾させて端子をコンタクトに当接接触
させ、コンタクトの弾性力に抗してカードをベースプレ
ートと平行にして保持空間内に位置させた状態のまま、
カードをベースプレートの後部にスライド移動させたと
きに、突出部が左右からカードの前端部の前方に突出し
てカードの前後方向への移動を規制し、前方保持溝およ
び後方保持溝がカードの前部および後部の上面と係合し
てカードを保持空間内に保持するようにカードコネクタ
が構成される。
【0012】上記構成のカードコネクタにカードを取り
付けるときには、まず、カードの前端部を下傾させた傾
斜姿勢で当該前端部をコネクタ前部の左右の突出部に当
接させ、カード前端部で左右の突出部を押圧することで
支持片部を弾性変形させて左右の突出部を左右に押し開
くようにカードの前端部を前方保持溝内に挿入する。次
いで、カードの前端部を支点にカードの後端部を下傾さ
せてカード裏面の端子をベースプレート上面に突出する
コンタクトに当接接触させ、コンタクトの弾性力に抗し
てカードをベースプレートと平行な姿勢にして保持空間
内に位置させる。そして、この状態のままカードをベー
スプレートの後部にスライド移動させる。このスライド
移動によりカード前端部が後部に移動し、押し開かれて
いた突出部は支持片部の弾性力により左右からカードの
前端部の前方に突出する。この突出により、カードは前
後方向への移動が規制され、カードの前部および後部の
上面が前後の保持溝と係合してカードが保持空間内に保
持される。
【0013】一方、カードをカードコネクタから取り外
すときには、まず、カードをベースプレートの前部に向
けてスライド移動させる。このとき、左右の突出部は当
接するカード前端部で押圧され支持片部が弾性変形して
左右の突出部が保持空間の左右外方に押し開かれるよう
に待避する。これにより、カードの前端部は前方保持溝
内に移動し、ベースプレート後部で保持されていたカー
ド後端部の係合が解除される。このとき、カードは下面
で接触するコンタクトの弾性力により上方に押し上げら
れるが、カード前端部が前方保持溝内に位置するためこ
の前端部を支点として回転し、カード後端側が浮き上が
った傾斜姿勢になる。そこで、あとはカード後部を把持
して斜め上方にカードを引き上げることでカードを取り
外すことができる。
【0014】このように、本構成のカードコネクタでは
カードの着脱をベースプレート上方のコネクタ取り付け
面内で行うことができ、カードを挿入・抜去するための
挿抜スペースを必要としない。また、カードホルダを用
いていないため部品点数が少なく簡明な構造でコストを
低廉化することができ、さらに、固定バネのように取り
付けスペースやバネの変形スペースをベースプレート内
に設ける必要がないためコネクタを小型に構成すること
ができる。また、カードを無理にしならせることがなく
カードを破損させるおそれがない。従って、小型軽量で
高い信頼性を備え低廉なコストで生産可能な構成のカー
ドコネクタを提供することができる。
【0015】なお、突出部およびカードの前端部の少な
くともいずれか一方に、カードの前端部を突出部に当接
させて押圧したときに、突出部が保持空間の左右外方に
移動するような斜面(円筒面やテーパ面)が形成されて
いることが、簡単な構造で滑らかな動作を行わせる観点
から好ましい。
【0016】また、ロック部材がベースプレートと一体
の樹脂材料で形成されることが望ましい。このような構
成によれば、ロック部材を別途製作して取り付ける必要
がないため、部品点数や組立工数を大幅に削減すること
ができるうえ、取り付けスペース等を設ける必要がない
ため、簡明かつ小型軽量で低廉なコストで生産可能なカ
ードコネクタを提供することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照して説明する。図1に本発明に係る
カードコネクタの好ましい実施例を斜視図として示して
おり、図1中にII-II線で矢印方向に見た断面図を図2
に示している。なお、本明細書においては説明の便宜
上、図1中に座標軸を記載して方向を付記する様に、前
後・左右および上下方向を定義して説明する。
【0018】カードコネクタ1は、大別してコネクタ本
体10とこのコネクタ本体に圧入固定されるコンタクト
30とからなる。コネクタ本体10は、矩形平板状のベ
ースプレート11、このベースプレート11の前後に形
成された前方保持部12および後方保持部13、ベース
プレート11の左右に立設された左右の側壁14,14
などからなり、前後の保持部12,13および左右の側
壁14,14がベースプレート11の周囲を取り囲ん
で、ベースプレート11の上方にカード保持空間20を
形成している。コネクタ本体10は、例えば、液晶ポリ
マー(LCP)やポリフェニレンサルファイド(PP
S)ポリアミドイミド(PAI)などの熱可塑性樹脂材
料を用い、射出成形等の成形手段により一体成形して構
成される。
【0019】ベースプレート11の中央部には、前後方
向に延びるコンタクト取り付け溝11b,11b…が左
右に4個ずつ前後2列に並んで形成されている。各コン
タクト30は、ベースプレート11の前後の端面に形成
されたコンタクト取付穴からコンタクト取り付け溝11
b内に挿入されカードコネクタ1に固定保持される。
【0020】各コンタクト30は、ベースプレートに固
定保持される基部31と、この基部31からベースプレ
ート11の中央部に向かって延びるコンタクトアーム部
32と、基部31から前後外方に延びるリード部33
と、を有して細長いフィンガー状に成型されており、例
えば、ベリリューム銅やバネ用ステンレス鋼などの導電
性金属材料薄板をプレス成形し図示する形状に構成され
る。
【0021】コンタクトアーム部32は、ベースプレー
ト11に固定される基部31から先端側が斜め上方に延
びるように軽く折り曲げられてカンチレバー状に形成さ
れるとともに、コンタクトアーム先端部に上方に凸な円
弧状の接触部32aが形成されている。リード部33
は、基部31から下方に曲げられたのち所定高さで水平
に折り返されており、ベースプレート11に圧入固定さ
れた状態でカードコネクタ1の下面と略同一高さとな
り、リード部33下面で実装基板の回路パターン(図示
せず)に半田接合されるようになっている。
【0022】各コンタクト30は、カードコネクタ1に
カード80が取り付けられていない状態(図1および図
2に示すの状態)で接触部32aがベースプレート11
の上面11aよりも上方に突出して位置しており、カー
ド保持空間20内にカード80が取り付けられ、接触部
32aがカード裏面と当接して下方に押圧されたときに
コンタクトアーム部32が弾性変形してアーム部全体が
コンタクト取付溝11b内に押し沈められるようになっ
ている(図3参照)。
【0023】ベースプレート11の前方には、前方保持
部12に向けて低くなる斜面部が形成され、その上方に
は前方保持部12の壁面部12bからベースプレート中
央部に向けて突出する延設部12aが配設されて、これ
らの間にベースプレート中央に向けて開口する断面視
「コ」の字状の前方保持溝22が形成されている。
【0024】一方、ベースプレート11の後方には、左
右に分かれて後方保持部13,13が形成されている。
後方保持部13は後端に立設された壁面部13bからベ
ースプレート11の中央部に向けて突出する延設部13
aが設けられており、ベースプレート上面11aとの間
にベースプレート中央に向けて開口する断面視「コ」の
字状の後方保持溝23が形成されている。
【0025】左右の側壁14は、コネクタ本体10の後
端側から中央やや前方の分岐点14aまでベースプレー
ト11と一体に形成され、分岐点14aよりも前方側で
ベースプレート11および前方保持部12と切り離され
て、コネクタ本体の前方にロック機構15を構成してい
る。
【0026】ベースプレート11と一体に形成されて対
向する左右の側壁14の壁面間隔は、カードの左右方向
寸法よりもわずかに大きめに設定されており、カードコ
ネクタに接続されたカードが左右方向に移動することを
規制して、カードをカード保持空間20内に保持するよ
うに機能する。
【0027】側壁14前方のロック機構15は、ベース
プレート11と切り離されて板状のロックアーム部15
aと、このロックアーム部15aの先端に形成されてそ
れぞれ内側に向けて突出する半円筒状の突出部15bと
を有して構成されている。壁面14から前方に延びるロ
ックアーム部15aは、コネクタ本体10と同一の樹脂
材料で薄い板状に形成されているため、左右のアーム部
がそれぞれ弾性変形(撓み変形)自在な板バネを構成
し、突出部15bが左右外方に押圧されたときにロック
アーム部15aが弾性変形して突出部15bを保持空間
の外方に待避させることができる(図5(a),(b)参
照)。
【0028】次に、以上のように構成されるカードコネ
クタ1に、カード80を取り付ける際の手順および各部
の作用について図3から図5を参照して説明する。この
うち図3(a)〜(c)は図2に示したと同様の断面視におけ
るカード80の取り付け状態を(a),(b),(c)の順に示
し、図4(a)〜(c)は平面視におけるカード80の取り付
け状態を図3と対応して(a),(b),(c)の順に示し、図5
(a)(b)はカード80の着脱時におけるロック機構15と
カード80の前端部との関係を拡大して示す部分拡大図
である。なお、本明細書においては、図4(a)における
カード80の左側を前端側と定義する。
【0029】カードコネクタ1にカード80を取り付け
る際には、まず、カード80の前端部を下傾させた傾斜
姿勢で、このカード前端部を前方保持溝22に向けて斜
めに挿入する(図3(a)および図4(a))。このとき、左
右の前方保持溝22内では、図5(a)に示すようにカー
ド80前端の角部がロック機構15の突出部15bと当
接する。
【0030】前記したように突出部15bの前端は半円
筒形状に成形されており、このように当接した状態から
さらにカード80を前方保持溝22の奥部に向けて斜め
に押圧すると、その押圧力の一部が当該当接点において
突出部15bを左右外方に押圧する水平方向の分力に変
換されて突起部15bに作用する。このため、左右のロ
ックアーム部15aが左右に押し開かれるように弾性変
形し、突出部15bがカード保持空間20から待避する
ように左右外方に移動して、カード80が前方保持溝2
2の奥部の壁面部12bに当接するまで挿入される(図
5(b))。
【0031】このようにして前端部が前方保持溝22内
に挿入されたカード80は、カード前端部が延設部12
aと斜面部との間に上下に挟持され、左右の側端面が突
出部15bに左右に挟持され、また、カード下面がベー
スプレート上面11aから突出するコンタクト30の接
触部32aに支持されて浮き上がった状態で保持される
(図3(a)および図4(a))。
【0032】次いで、カード80の前端部(ベースプレ
ート上面と斜面部との交点)を支点としてカード80の
後端部を下傾させ、カード裏面の各端子と各コンタクト
の接触部32aとを当接接触させる。そして、コンタク
トアーム32の弾性力に抗してカード80をベースプレ
ート11と平行な姿勢になるまで押し沈め、保持空間2
0内に位置させる(図3(b)および図4(b))。このと
き、カード前端部の上面は延設部12aの下面に当接し
て前方保持溝22内保持されており、カード80の前端
側が浮き上がるようなことはない。
【0033】そして、上記状態のままカード80をベー
スプレート11の後方にスライド移動させてカード後端
部を後方保持溝23内に進入させ、カードの後端面が後
方保持溝23奥部の壁面部13bに当接するまで移動さ
せた位置でカード80への押圧力を解除する。このスラ
イド移動によりカード裏面の各端子は各コンタクト30
の接触部32aと接触しながら相対移動され、両接触部
がワイピングされるとともに適正な接続位置で電気的に
接続される。
【0034】カード80の押し付け力を解除するとカー
ド80はわずかに浮き上がる。しかしながら、カード前
端部の上面は、前方保持部12の延設部12a下面と係
合し、またカード後端部が後方保持溝23内に挿入され
るため押圧力の解除によりカード後端部の上面が後方保
持部13の延設部13a下面と係合する。このため、カ
ード80は各コンタクトアーム32から受ける上方への
付勢力でわずかに浮上した後、前後の保持部12,13
と係合してカード保持空間20内に係止される。
【0035】またこのとき、カード80の前端部を左右
から挟み込むように位置していた突出部15bは、カー
ド前端部の後方移動により挟持対象がなくなり、ロック
アーム部15aのバネ力により左右からカード前端部の
前方位置に突出する。このため、カード80は突出部1
5bと後方保持溝23奥部の壁面部13bとによって前
後方向への自由な移動が規制される。
【0036】このようにして、カードコネクタ1に取り
付けられたカード80は、左右の突出部15bと後方保
持部の壁面部13bとによって前後方向への移動が規制
され、左右の側壁14,14によって左右方向への移動
が規制され、前後保持部の延設部12a,13aによっ
て上方への移動が規制されてカード保持空間20内に保
持される(図3(c)および図4(c))。
【0037】一方、上記のようにして取り付けられたカ
ード80をカードコネクタ1から取り外すときには、ま
ず、コンタクト30のバネ力に抗して指でカード80を
下方に押し沈めながら、カード80を前方に押圧してス
ライド移動させる。このとき、左右の突出部15bは当
接するカード前端部で押圧され、この押圧力の水平方向
の分力でロックアーム部15aが弾性変形して、左右の
突出部15aがカード保持空間20の左右外方に押し開
かれるように待避する。
【0038】カード80の前端部が前方保持溝22内に
移動し、カード前端部が前方保持溝奥部の壁面部12b
に当接すると、後方保持部13の延設部13aと係合し
ていたカード後端部の係合が解除される(図3(b)およ
び図4(b))。この状態でカード80への押圧力を解除
すると、カード80は下面で接触するコンタクト30の
バネ力により上方に押し上げられるが、カード前端部が
前方保持溝内22に位置するため前端部を支点として回
転し、カード後端側が浮き上がった傾斜姿勢で保持され
る(図3(a)および図4(a))。あとはカード80の後部
を把持して斜め後方に引き上げることでカード80を取
り外すことができる。
【0039】このように、本カードコネクタ1において
は、カード80をベースプレート11の直上位置のみで
取り付け・取り外しすることができるため、カードコネ
クタ1の周囲に挿抜スペースを設ける必要がなく、カー
ドコネクタ1と隣接した基板上に他の電子部品等を実装
配置することができる。
【0040】なお、以上では、部品点数および組立工数
を最小化し、またロック機構15を取り付けるための取
り付けスペースをも削減してカードコネクタを小型軽量
化するという観点から、ロック機構15をベースプレー
ト11のみならず前後の保持部12,13並びに左右の
側壁14を含めて一体の樹脂材料で形成した実施形態を
開示した。しかし、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、例えば、左右のロック機構15をステン
レス等の金属薄板をプレス加工等して成形し、これをベ
ースプレート11または側壁14の左右側面に固定接続
させる実施形態や、左右のロック機構15,15並びに
左右の側壁14,14および後方保持部13,13を金
属材料や樹脂材料で上面開放のケース状に成型し、これ
をベースプレート11に結合させて一体のカードコネク
タを構成するような実施形態であっても良い。
【0041】また、突起部15bの構成例として先端部
が円筒状の例を開示したが、カード80の先端部を当接
させて押圧したときに、その押圧力を左右方向への分力
として変換可能な形状であれば良く、例えば、テーパ状
の斜面や半球状の突起等であっても良い。
【0042】また、本明細書では説明の便宜上、図1に
座標軸を付記したように前後、左右および上下方向を定
義して説明したが、これらの方向はカードコネクタ本体
の方向性や基板に実装されるときの取付姿勢等を規定す
るものではなく、コネクタを見る姿勢を変化させて前後
左右等の呼称が入れ替わったとしても何ら影響を受ける
ものではない。さらに、実施例ではカード状記録媒体の
一例としてSIMカードを例示したが、カードの型式や
大きさ等は当該カードに限定されるものではなく、他の
型式のカード状記録媒体であっても同様に構成し同様の
効果を得ることができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ベース
プレートの上面に突出するコンタクトを有し、ベースプ
レート上部の保持空間にカードを保持して情報伝達を行
うカードコネクタにおいて、ベースプレートの前部に設
けられてカードの前部上面と係合してカードを保持空間
内に保持する前方保持溝と、ベースプレートの後部に設
けられてカードの後部上面と係合してカードを保持空間
内に保持する後方保持溝とを備えるとともに、ベースプ
レートの前部左右に対向して設けられ、左右から保持空
間の内側に向けて突出する突出部およびこの突出部を支
持する弾性変形可能な支持片部からなり、突出部を左右
外方に押圧したときに支持片部が弾性変形して突出部を
保持空間の左右外方に待避させるロック部材を備えて構
成されている。
【0044】このため、本構成のカードコネクタではカ
ードの着脱をベースプレート上方のコネクタ取り付け面
内で行うことができ、実質的なカードコネクタの実装面
積を小さくすることができる。また、カードを固定する
ための部品を別途製作し組み付ける必要がないため少な
い部品点数の簡明な構造でコストを低廉化することがで
き、さらに、固定バネのように取り付けスペースやバネ
の変形スペースをベースプレート内に設ける必要がない
ためコネクタを小型に構成することができる。また、カ
ードの着脱時にカードを無理にしならせることがないた
めカードを破損させるおそれがない。従って、小型軽量
で高い信頼性を備え低廉なコストで生産可能な構成のカ
ードコネクタを提供することができる。
【0045】また、突出部およびカードの前端部の少な
くともいずれか一方に、カードの前端部を突出部に当接
させて押圧したときに、突出部が保持空間の左右外方に
移動するような斜面を形成することにより、簡単な構
造、わずかなスライド量で滑らかにロック作動および開
放作動を行わせるカードコネクタを得ることができる。
【0046】さらに、ロック部材をベースプレートと一
体の樹脂材料で形成することにより、部品点数や組立工
数を大幅に削減することができ、またロック部材の取り
付けスペース等を設ける必要がないため、簡明かつ小型
軽量な構成で、しかも低廉なコストで生産可能なカード
コネクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカードコネクタを斜め上方から見
た斜視図である。
【図2】図1中にII-II矢印で示す方向に見た上記カー
ドコネクタの断面図である。
【図3】本発明に係るカードコネクタにカードを取り付
ける手順を(a),(b),(c)の順に示す説明図(断面図)で
ある。
【図4】本発明に係るカードコネクタにカードを取り付
ける手順を(a),(b),(c)の順に示す説明図(平面図)で
ある。
【図5】本発明に係るカードコネクタのロック機構の作
用を(a),(b)に拡大して示す部分拡大図である。
【符号の説明】
1 カードコネクタ 10 コネクタ本体 11 ベースプレート 15 ロック機構 15a ロックアーム部 15b 突出部 20 カード保持空間 22 前方保持溝 23 後方保持溝 30 コンタクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B058 CA04 CA13 KA12 KA24 5E021 FA05 FB02 FB18 FC33 FC36 HC09 5E023 AA04 AA16 AA21 BB19 BB22 CC26 EE10 GG09 HH30

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースプレートの上面に突出するコンタ
    クトを有し、前記ベースプレート上部の保持空間に前記
    ベースプレートの上面と平行にカードを保持し、前記カ
    ードの下面に配設された端子と前記コンタクトとを当接
    接触させて情報伝達を行う形態のカードコネクタにおい
    て、 前記ベースプレートの前部に設けられ前記保持空間に位
    置する前記カードの前部上面と係合して前記カードを前
    記保持空間内に保持する前方保持溝と、 前記ベースプレートの後部に設けられ前記保持空間に位
    置する前記カードの後部上面と係合して前記カードを前
    記保持空間内に保持する後方保持溝と、 前記ベースプレートの前部左右に対向して設けられ、左
    右から前記保持空間の内側に向けて突出する突出部およ
    びこの突出部を支持する弾性変形可能な支持片部からな
    り、前記突出部を左右外方に押圧したときに前記支持片
    部が弾性変形して前記突出部を前記保持空間の左右外方
    に待避させるロック部材とを備え、 前記カードの前端部を下傾させて該前端部で前記左右の
    突出部を押圧し前記支持片部を弾性変形させて前記左右
    の突出部を左右に押し開くように前記カードの前端部を
    前記前方保持溝内に挿入した後、前記カードの前端部を
    支点に前記カードの後端部を下傾させて前記端子を前記
    コンタクトに当接接触させ、前記コンタクトの弾性力に
    抗して前記カードを前記ベースプレートと平行にして前
    記保持空間内に位置させた状態のまま、前記カードを前
    記ベースプレートの後部にスライド移動させたときに、
    前記突出部が左右から前記カードの前端部の前方に突出
    して前記カードの前後方向への移動を規制し、前記前方
    保持溝および前記後方保持溝が前記カードの前部および
    後部の上面と係合して前記カードを前記保持空間内に保
    持するように構成されていることを特徴とするカードコ
    ネクタ。
  2. 【請求項2】 前記突出部および前記カードの前端部の
    少なくともいずれか一方には、前記カードの前端部を前
    記突出部に当接させて押圧したときに、前記突出部が前
    記保持空間の左右外方に移動するような斜面が形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のカードコネク
    タ。
  3. 【請求項3】 前記ロック部材は前記ベースプレートと
    一体の樹脂材料で形成されていることを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載のカードコネクタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007020913A1 (ja) * 2005-08-15 2007-02-22 Tetsuo Tanaka メモリカードアダプタ
CN107248630A (zh) * 2017-07-12 2017-10-13 上海传英信息技术有限公司 分体式卡座及其安装方法

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