JP2002369660A - 握りずし成形器及びこれを用いた握りずしの製造方法 - Google Patents

握りずし成形器及びこれを用いた握りずしの製造方法

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JP2002369660A
JP2002369660A JP2001182431A JP2001182431A JP2002369660A JP 2002369660 A JP2002369660 A JP 2002369660A JP 2001182431 A JP2001182431 A JP 2001182431A JP 2001182431 A JP2001182431 A JP 2001182431A JP 2002369660 A JP2002369660 A JP 2002369660A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 すし職人が手で握った握りずしのように適度
に空気が含まれる食感の良い握りずしを成形でき、且つ
すし飯がくっつかず後片付けが簡単な握りずし成形器及
びこれを用いた握りずしの製造方法を安価に提供する。 【解決手段】 外枠3内に下型1と上型2とが嵌め合わ
され、すし飯を外枠3、下型1、及び上型2で囲まれた
形状に成形する握りずし成形器において、下型1は、成
形台12の上面に突起部13を有している。まず、外枠
3と下型1とで形成された空間内にすし飯5を入れ、次
に上型2を前記空間内に入れて手で軽く押圧すると同時
に外枠3を引き上げ、上型2を押し出すことにより、握
りずし6を成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭等で素人
が握りずしを作る際に用いられる、すし飯を握りずしの
形状に成形するための握りずし成形器及びこれを用いた
握りずしの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般家庭等で素人が握りずしを作
る際に用いられていた握りずし成形器は、外枠内に下型
を嵌め入れ、外枠と下型とで画された凹所に外枠の上縁
とすし飯とが平らになる程度まですし飯を盛り入れ、そ
の後外枠に上型を入れて下型と合わさるまで押し下げる
ことにより、すし飯を下型、外枠、及び上型で囲まれた
形状に形成するよう構成されていた。
【0003】このような構造の握りずし成形器として一
般的に知られているのは、外枠に下型を嵌め入れた際に
外枠と下型とで画される凹所の容積が、外枠内において
下型と上型とで形成される容積の約2倍程度に設計され
たものである。このため、成形される握りずしは圧縮さ
れすぎて、すし職人が手で握る握りずしとは食感に格段
の差が生じていた。
【0004】この問題を解決するものとして、実公平7
−18311号公報及び実公平7−35575号公報に
は、すし職人が手で握ったものと同じ食感の握りずしを
誰でも成形できるように、外枠と下型とで画される凹所
の容積が、外枠内において下型と上型とで形成される容
積の約2倍よりも小さく設計された握りずし成形器が開
示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示されている構造の握りずし成形器であっても、
人が型内に盛り入れるすし飯の量が多ければ、やはり成
形時に圧縮されすぎて握りずしの食感が異なり風味も損
なわれてしまうという問題が生じる。さらに、従来の握
りずし成形器は、成形後の握りずしに含まれる空気を考
慮した構造ではないため、成形された握りずしには適度
な空気が含まれず、時間が経ってしまうと一段と食感が
悪くなり風味が損なわれてしまうという問題も考えられ
る。
【0006】また、業務用として使用されている握りず
し成形器を含め、従来の握りずし成形器は桜やつばきな
どの木材により形成されていた。これは、すし飯の型離
れ易さを考慮してのことである。また、おにぎりの形状
を成形するためのおにぎり成形器には、ポリエチレン等
の樹脂組成物により作製されているものもある。しかし
ながら、すし飯はすし酢に含まれる糖分の影響で普通の
ご飯よりもべとつきやすい。このため、従来の握りずし
成形器やおにぎり成形器に使用されていた木材や樹脂組
成物では、やはりすし飯がくっついてしまい、すし飯の
型離れがよくなく、後片付けにも手間がかかるという問
題があった。この問題を考慮して、予めすし飯にサラダ
オイル等を添加しておくという方法も考えられるが、サ
ラダオイルを添加することにより風味が低下してしまう
ため好ましくない。
【0007】本発明はこれらの問題を解決するために、
すし職人が握った握りずしのように適度に空気が含まれ
た食感の良い握りずしを成形でき、且つすし飯がくっつ
かず後片付けが簡単な握りずし成形器及びこれを用いた
握りずしの製造方法を安価に提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の握りずし成形器は、外枠内に下型と上型
とが嵌め合わされ、前記外枠、下型、及び上型で囲まれ
た形状にすし飯を成形する握りずし成形器において、前
記下型は、握りずしの底面を成形する成形台と、前記成
形台の上面に設けられた突起部とを備え、前記上型は、
前記成形台に対してすし飯を押圧する、前記成形台の形
状と対応した形状の押圧部を備え、前記外枠は、前記下
型の成形台及び前記上型の押圧部が嵌め合わされる嵌合
部を備えており、前記下型の成形台の高さA、前記上型
の押圧部の高さB、前記外枠の嵌合部の高さCがA+B
>Cの関係を満たし、前記嵌合部に前記成形台及び押圧
部が嵌め合わされた状態で前記外枠が前記成形台及び前
記押圧部の側面に対して上方にスライド可能な構成であ
り、さらに、前記下型、上型、及び外枠が、フッ素樹脂
を含有する樹脂組成物により形成されていることを特徴
とする。
【0009】この構成によれば、成形後の握りずしの底
面には下型の突起部によって窪みが形成され、この窪み
により成形後の握りずしに適度に空気が含まれることに
なる。このため、成形された握りずしはすし職人が手で
握ったものと同じ食感となり、さらに、成形してから時
間が経過しても食感が変わらず風味が損なわれない。好
ましい突起部の縦の長さは5〜45mmの範囲、特に好
ましくは25〜30mm、横の長さは1〜10mmの範
囲、特に好ましくは2〜5mmの範囲、高さは3〜20
mmの範囲、特に好ましくは8〜12mmの範囲であ
る。
【0010】さらに、前記下型、上型、及び外枠はフッ
素樹脂を含有する樹脂組成物により形成されているので
すし飯がくっつかない。従って、従来の握りずし成形器
よりもすし飯の型離れがよく、後片付けにも手間がかか
らない。
【0011】さらに、下型の成形台の高さA、上型の押
圧部の高さB、外枠の嵌合部の高さCがA+B>Cの関
係を満たしているので、すし飯を入れずに嵌合部に成形
台と押圧部とを嵌め合わせた場合、押圧部が全て嵌合部
に収まらず、一部が嵌合部から上方に出ている状態とな
る。従って、すし飯を入れて嵌合部に成形台と押圧部と
を嵌め合わせた場合は、すし飯の分だけ押圧部が押し上
げられるので、押圧部のより多くの部分が嵌合部より出
ることになる。また、外枠は成形台及び押圧部の側面に
対して上方にスライド可能であるため、嵌合部から上方
に出ている押圧部の高さ分だけ外枠を上方にスライドさ
せることができる。
【0012】この構成によれば、外枠、下型、及び上型
に囲まれた空間の形状に成形されたすし飯を取り出す際
に、上型の押圧部を押し下げながら外枠を上方にスライ
ドさせて、成形されたすし飯を上型の押圧部により嵌合
部から押し出すことができる。これにより、成形された
すし飯を嵌合部内から容易に取り出すことができる。さ
らに、押し出されたすし飯は下型の成形台に載った状態
で取り出されるため、その後に具を載せる作業が行い易
い。また、前記A+B>Cであるため、すし飯を入れな
い場合の外枠、下型、及び上型に囲まれた空間は握りず
しの大きさよりも小さい。このため、盛り入れるすし飯
の量が少なくても握りずしの形状に成形することができ
る。前記A+Bは前記Cよりも10〜40mmの範囲長
いことが好ましく、特に好ましくは20〜25mmの範
囲長いことである。これがスライド長さになる。
【0013】また、前記樹脂組成物は、フッ素樹脂とし
てポリテトラフルオロエチレンを2〜15質量%含有す
るポリプロピレン樹脂組成物であることが好ましい。な
お、前記樹脂組成物として特に好ましくは、ポリテトラ
フルオロエチレンを約7質量%含有するポリプロピレン
樹脂組成物である。フッ素樹脂が2質量%未満ではすし
飯が付着しやすくなる。また、フッ素樹脂が15質量%
を超えると分散性が悪くなり、平滑性が悪くなる。
【0014】この構成により、フッ素樹脂のみから作製
する場合と同様の効果、すなわちすし飯がくっつかない
という効果を実現すると共に、フッ素樹脂のみから作製
されるものよりも軽量で扱いやすい握りずし成形器を安
価に提供することができる。
【0015】また、前記外枠の側面には、上方へのスラ
イド動作時に手を掛けるためのスライド補助部が設けら
れていることが好ましい。これにより、外枠をスライド
させることが容易となる。
【0016】また、本発明の握りずしの製造方法は、上
記した本発明の握りずし成形器を用いた握りずしの製造
方法であって、下型の成形台を外枠の嵌合部に嵌め合わ
せ、前記下型と前記外枠とにより画される凹部にすし飯
を盛り入れる第1の工程と、上型の押圧部を前記外枠の
嵌合部に嵌め合わせる第2の工程と、前記押圧部を押し
下げながら、前記外枠を前記成形台及び前記押圧部の側
面に対して上方にスライドさせて、成形されたすし飯を
前記嵌合部から前記成形台上に押し出す第3の工程とを
含むことを特徴とする。
【0017】この方法によれば、外枠、下型、及び上型
に囲まれた空間の形状に成形されたすし飯を取り出す際
に、上型の押圧部を押し下げながら外枠を上方にスライ
ドさせるので、上型の押圧部によりすし飯を外枠の嵌合
部から押し出すことができる。これにより、成形された
すし飯を嵌合部内から容易に取り出すことができる。さ
らに、押し出されたすし飯は下型の成形台に載った状態
で取り出されるため、そ後に具を載せる作業も行い易
い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図1〜図5を参照しながら説明する。
【0019】本実施の形態の握りずし成形器は、下型、
上型、及び外枠により構成されており、外枠内に下型及
び上型を嵌め合わせることで握りずしを成形する。図1
〜図3には、本実施の形態に係る握りずし成形器を構成
する下型、上型、及び外枠がそれぞれ示されている。図
1において、(a)は下型の上面図、(b)は下型の正
面図、(c)は下型の側面図を示している。図2におい
て、(a)は上型の上面図、(b)は上型の正面図、
(c)は上型の側面図を示している。図3において、
(a)は外枠の上面図、(b)は(a)のA−A断面
図、(c)は外枠の側面図を示している。
【0020】図1に示すように、下型1は、基板部11
上にすし飯を握りずしの形状(握りずしの底面部分の形
状)に成形するための成形台12が二つ設けられて構成
されている。成形台12の上面中央部分には、成形台1
2の側面12aとほぼ平行に配置された突起部13が設
けられている。この突起部13により、成形後の握りず
し底面に、握りずしに空気を含ませるための窪みが形成
される。このように、握りずしに空気を含ませるための
窪みを設けることにより、すし職人が手で握ったような
食感の握りずしを誰でも作ることができ、さらに、成形
してから時間が経過しても握りずしの食感が変わらず風
味は損なわれない。
【0021】また、成形台12の上面両端部12bは、
上面の他の部分よりもやや高く形成されており、すし職
人が手で握った形状により近い形状を再現できるように
なっている。さらに、上面には、中央部分から一方側の
側面(本実施の形態においては図中左側の側面12a)
に向かって低くなる緩い傾斜部12cが形成されてい
る。
【0022】なお、本実施の形態においては、成形台1
2の長さd1を56mm及び幅d2を25mmとし、一
般的な握りずしと同じ大きさに成形できるように設計し
た。さらに、成形台12の基板部11からの高さd3を
10mmとし、上面両端部12bの基板部11からの高
さd4(請求項における成形台の高さAに相当する。)
を15mmとした。また、突起部13は、長さ(請求項
における縦の長さに相当する。)d5を25mm、幅
(請求項における横の長さに相当する。)d6を5m
m、高さd7を8mmとした。
【0023】一方、図2に示す上型2は、握りずし成形
時に下型1の成形台12に対してすし飯を押圧する押圧
部22が基板部21上に設けられて構成されている。押
圧部22は下型1の成形台12に対応した形状となって
いる。さらに、押圧部22に押えしろを設けるために、
その上面22aを滑らかな凹状に形成しており、押え方
向の高さは、中央部分よりも縁部分の方が高くなってい
る。このような押えしろを設けることで、盛り入れるす
し飯の量が少ない場合であっても適度な締まり具合の握
りずしを成形することができる。
【0024】なお、本実施の形態における押圧部22の
基板部21からの高さは、最も高い縁部分までの高さd
8(請求項における押圧部の高さBに相当する。)が4
5mm、最も低い中央部分までの高さd9が35mmに
設定されている。また、押圧部22の長さ及び幅は、成
形台12と同様にd1及びd2に設定されている。
【0025】また、図3に示すように、外枠3には、下
型1の成形台12及び上型2の押圧部22を嵌め入れる
嵌合部31として貫通穴が設けられている。さらに、外
枠3の上端部の縁32は、他の部分よりもひとまわり
(ここでは約5mm)大きく形成されている。この縁3
2は、スライド動作(後述する)の時に手を掛けるスラ
イド補助部として利用することができる。なお、スライ
ド補助部は縁32に限定されず、外枠3の側面に設けら
れてスライド時に手を掛けて外枠3を上方にスライドで
きるものであれば、他の構成でも構わない。また、嵌合
部31は成形台12及び押圧部22の形状に対応させて
形成されるため、長さがd1で幅がd2となっている。
また、高さd10(請求項における嵌合部の高さCに相
当する。)は、図4に示すように、すし飯を盛り入れな
い状態で成形台12と押圧部22とを外枠3の嵌合部3
1内に嵌め合わせた際に、d4(A)+d8(B)>d
10(C) …(1)の関係を満たすように設定され
る。なお、本実施の形態においては、d10(C)が4
0mmに設定されており、d4(A)+d8(B)=6
0mmであるため、上記の関係式(1)が満たされてい
る。
【0026】さらに、外枠3は、図4に示した状態にお
いて、成形台12および押圧部22の側面に対して上方
にスライド可能な構成となっている。従って、外枠3
は、嵌合部31から上方に出ている押圧部22の高さd
11の分だけ上方にスライドすることができる。本実施
の形態ではd11が20mmであり、これがスライド長
さとなる。なお、図4は、すし飯を入れずに外枠3に下
型1と上型2とを嵌め合わせた状態を示しているため、
下型1、上型2、及び外枠3で囲まれて形成されるキャ
ビティ4の高さが通常の握りずしより小さくなっている
が、実際にすし飯を盛り入れると押圧部22がすし飯の
分だけ押し上げられてキャビティ4の高さが大きくなる
ため、何ら問題はない。
【0027】さらに、下型1、上型2、及び外枠3は、
ポリプロピレン(PP:Polypropylene)にフッ素樹脂
であるポリテトラフルオロエチレン(PTFE:Polyte
trafluoro ethylene)を7質量%添加した材料を用い
て、射出成形により形成されている。すし飯は、すし酢
の糖分がご飯粒の表面を覆っているため、普通のご飯よ
りもべとつきやすい。このため、従来の握りずし成形器
に用いられていた材料(桜やつばき等の木材や、ポリエ
チレン等の樹脂組成物)では、すし飯が握りずし成形器
にくっついてしまい、成形後の握りずしの型離れが良く
なく、さらに後片付けにも手間がかかっていた。これに
対し、本実施の形態の握りずし成形器のようにPPにP
TFEを7質量%添加した樹脂組成物を用いると、すし
飯が握りずし成形器にくっつかないので、成形後の握り
ずしが型離れし易く、且つ後片付けも水洗いだけで済ま
せることができ簡単である。なお、型離れの良さや後片
付けの簡単さのみを考慮してPTFEのみで握りずし成
形器を作製することも考えられるが、この場合はコスト
が高くなってしまう。さらに、PTFEの比重は2.2
であるため、PTFEのみで作製された握りずし成形器
は重くて扱いにくい。これに対し、本実施の形態におい
て用いられるPPにPTFEを7質量%添加した材料の
場合、コストが低く、且つ比重は約1.0であるため、
安価で扱い易い握りずし成形器を作製することができ
る。
【0028】次に、図5を参照しながら、本実施の形態
に係る握りずし成形器により握りずしを成形する手順に
ついて説明する。
【0029】まず、図5(a)に示すように、下型1の
成形台12を外枠3の嵌合部31に嵌め合わせて、下型
1と外枠3とにより画される凹部に、すし飯5を外枠3
の上縁の高さまで盛り入れる。
【0030】次に、図5(b)に示すように、上型2の
押圧部22を外枠3の嵌合部31に嵌め入れてすし飯5
を押圧し、すし飯5を下型1と上型2と外枠3とで囲ま
れる形状に成形する。
【0031】その後、図5(c)に示すように、上型2
の基板部21の裏面(押圧部22が設けられていない側
の面)を押し下げて押圧部22ですし飯5を押圧しなが
ら、縁32を持ち上げて外枠3を成形台12及び押圧部
22の側面に対して上方にスライドさせる。すなわち、
上型2の押圧部22にて、握りずしの形状に成形された
すし飯5を外枠3の嵌合部31内から押し出す。押し出
されたすし飯5は、図5(d)に示すように、握りずし
6として、成形台12上に載った状態で取り出される。
その後、握りずし6に魚介類等の具を載せる。握りずし
6に具を載せる作業は、成形台12上で行うこともでき
る。
【0032】以上に説明したように、本実施の形態の握
りずし成形器は、下型1の成形台12に突起部13が設
けられ、且つPPにPTFEを7質量%添加した材料に
て作製されることにより、すし職人が手で握った握りず
しのように適度に空気が含まれた食感の良い握りずしを
成形でき、且つすし飯がくっつかず後片付けも簡単であ
る。さらに、握りずしの形状に成形されたすし飯5を取
り出す際、上型2を押し下げながら外枠3を上方にスラ
イドさせることにより、成形されたすし飯5を押圧部2
2により嵌合部31内から押し出す構成となっている。
これにより、成形されたすし飯5が嵌合部31内にとど
まって取り出せないという問題が生じることなく、握り
ずし6として取り出すことができる。
【0033】なお、本実施の形態の握りずし成形器は一
度の作業で二つの握りずしが成形できる構成としたが、
成形台12、押圧部22、及び嵌合部31の数は任意で
あるため、一度の作業で成形される握りずしの数は二つ
に限定されない。
【0034】また、下型1は、上に握りずしを置いたま
ま食べる人の前に出すことも可能である。これにより、
わざわざ握りずしを皿に移す手間を省くことができる。
【0035】また、上型2を、基板部21の裏面にしゃ
もじが収納できるような構成とすることもできる。この
とき、しゃもじが本握りずし成形器と同様の樹脂組成物
からなるものであれば、より好ましい。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の握りず
し成形器及びこれを用いた握りずしの製造方法によれ
ば、すし職人が手で握った握りずしのように適度に空気
が含まれた食感の良い握りずしを容易に成形でき、さら
に、すし飯がくっつかないので後片付けも簡単に済ませ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の握りずし成形器を構成
する下型の形状を示す図であり、(a)は下型の上面
図、(b)は下型の正面図、(c)は下型の側面図であ
る。
【図2】 本発明の一実施形態の握りずし成形器を構成
する上型の形状を示す図であり、(a)は上型の上面
図、(b)は上型の正面図、(c)は上型の側面図であ
る。
【図3】 本発明の一実施形態の握りずし成形器を構成
する外枠の形状を示す図であり、(a)は外枠の上面
図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は外枠の側
面図である。
【図4】 本発明の一実施形態の外枠に下型及び上型を
嵌め合わせた状態を示す断面図である。
【図5】 (a)〜(d)は、本発明の一実施形態の握
りずしの製造方法の工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 下型 2 上型 3 外枠 4 キャビティ 5 すし飯 6 握りずし 12 成形台 13 突起部 22 押圧部 31 嵌合部 32 縁(スライド補助部)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外枠内に下型と上型とが嵌め合わされ、
    前記外枠、下型、及び上型で囲まれた形状にすし飯を成
    形する握りずし成形器において、 前記下型は、握りずしの底面を成形する成形台と、前記
    成形台の上面に設けられた突起部とを備え、 前記上型は、前記成形台に対してすし飯を押圧する、前
    記成形台の形状と対応した形状の押圧部を備え、 前記外枠は、前記下型の成形台及び前記上型の押圧部が
    嵌め合わされる嵌合部を備えており、 前記下型の成形台の高さA、前記上型の押圧部の高さ
    B、前記外枠の嵌合部の高さCがA+B>Cの関係を満
    たし、前記嵌合部に前記成形台及び押圧部が嵌め合わさ
    れた状態で前記外枠が前記成形台及び前記押圧部の側面
    に対して上方にスライド可能な構成であり、 さらに、前記下型、上型、及び外枠が、フッ素樹脂を含
    有する樹脂組成物により形成されていることを特徴とす
    る握りずし成形器。
  2. 【請求項2】 前記突起部の縦の長さは5〜45mmで
    あり、横の長さは1〜10mmであり、高さは3〜20
    mmであることを特徴とする請求項1に記載の握りずし
    成形器。
  3. 【請求項3】 前記A+Bは前記Cよりも10〜40m
    m長いことを特徴とする請求項1に記載の握りずし成形
    器。
  4. 【請求項4】 前記樹脂組成物が、フッ素樹脂としてポ
    リテトラフルオロエチレンを2〜15質量%含有するポ
    リプロピレン樹脂組成物であることを特徴とする請求項
    1に記載の握りずし成形器。
  5. 【請求項5】 前記外枠の側面には、上方へのスライド
    動作時に手を掛けるためのスライド補助部が設けられて
    いることを特徴とする請求項1に記載の握りずし成形
    器。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れか一項に記載された
    握りずし成形器を用いた握りずしの製造方法であって、 下型の成形台を外枠の嵌合部に嵌め合わせ、前記下型と
    前記外枠とにより画される凹部にすし飯を盛り入れる第
    1の工程と、 上型の押圧部を前記外枠の嵌合部に嵌め合わせてすし飯
    を押圧する第2の工程と、 前記押圧部を押し下げながら、前記外枠を前記成形台及
    び前記押圧部の側面に対して上方にスライドさせて、成
    形されたすし飯を前記嵌合部から前記成形台上に押し出
    す第3の工程とを含むことを特徴とする握りずしの製造
    方法。
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