JP2002369583A - 電動機駆動装置 - Google Patents

電動機駆動装置

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JP2002369583A
JP2002369583A JP2001175623A JP2001175623A JP2002369583A JP 2002369583 A JP2002369583 A JP 2002369583A JP 2001175623 A JP2001175623 A JP 2001175623A JP 2001175623 A JP2001175623 A JP 2001175623A JP 2002369583 A JP2002369583 A JP 2002369583A
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JP2001175623A
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Tamotsu Yamaura
保 山浦
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コストアップを回避しつつ、雰囲気温度や電動
機の過熱温度変化に対応した電動機の過負荷状態の判定
が可能な電動機駆動装置の提供。 【解決手段】駆動手段から電動機12に供給される電圧
を検出する電圧検出手段13mと、電動機12に流れる
電流を検出する電流検出手段13eと、電圧検出手段1
3mで検出された電動機12への供給電圧と電流検出手
段13eで検出された電動機12に流れる電流とを積算
することにより電動機動力値を求め、この電動機動力値
の一次遅れ値に基づいて電動機12の過負荷状態を判定
する電動機過負荷判定手段13gと、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、操舵軸に操舵補
助トルクを付与する電動機を駆動する電動機駆動装置に
関し、特に、操舵補助トルクを付与する電動機の過負荷
状態を判定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来のこの種の過負荷状態判定手段を
備えた電動機駆動装置としては、例えば、特開昭63−
263167号公報に記載された電動パワーステアリン
グ装置が知られている。即ち、この従来例の電動パワー
ステアリング装置では、電動機の過負荷状態を防止する
ために、電動機に流れる電流値を検出することによって
電動機の温度を推定し、この推定温度がしきい値を越え
た場合には、電動機が過熱状態であると判断し、電動機
への供給電流を制限するようにしたものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、従来
例のパワーステアリング装置にあっては、電動機の雰囲
気温度が比較的高温の状態を想定して上記しきい値を設
定していたため、電動機の雰囲気温度が比較的低温の場
合であって、電動機が過熱状態にまで至らない状態であ
っても供給電流を制限する場合が生じ、このため、所望
の操舵アシスト力が得られなくなるといった問題点があ
った。
【0004】そこで、以上の問題点を解決するための手
段として、例えば、特開平11−59444号公報にお
いて、電動機の付近に温度センサを設け、この温度セン
サの検出値を用いることにより雰囲気温度を修正するよ
うにしたものが開示されている。しかしながら、温度セ
ンサの追加によるコストアップが避けられないという問
題点がある。
【0005】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、コストアップを回避しつつ、雰囲気温
度や電動機の過熱温度変化に対応した電動機の過負荷状
態の判定が可能な電動機駆動装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上述の目的を達成する
ために、本発明請求項1記載の電動機駆動装置は、回転
力を発生させる電動機を駆動する駆動手段と、該駆動手
段から電動機に供給される電圧値を検出する電圧検出手
段と、前記電動機に流れる電流値を検出する電流検出手
段と、前記電圧検出手段で検出された電動機への供給電
圧値と前記電流検出手段で検出された電動機に流れる電
流値とを積算することにより電動機動力値を求め該電動
機動力値に基づいて電動機の過負荷状態を判定する電動
機過負荷判定手段と、備えている手段とした。
【0007】請求項2記載の電動機駆動装置は、請求項
1記載の電動機駆動装置において、前記電動機過負荷判
定手段が、前記電動機動力値の一次遅れ値によって電動
機の過負荷状態を判定するように構成されている手段と
した。
【0008】請求項3記載の電動機駆動装置は、請求項
1または2に記載の電動機駆動装置において、前記電動
機過負荷判定手段で判定された電動機の過負荷状態に応
じて電動機に流れる電流値を制限する電流制限手段を備
えている手段とした。
【0009】請求項4記載の電動機駆動装置は、請求項
3記載の電動機駆動装置において、前記電流制限手段
が、前記電動機過負荷状態の上昇に応じて電動機に流れ
る電流値の制限値を低下させるように構成されている手
段とした。
【0010】請求項5記載の電動機駆動装置は、請求項
1〜4のいずれかに記載の電動機駆動装置において、前
記電動機駆動装置が電動機により操舵軸に操舵補助トル
ク力を付与する電動パワーステアリング装置に組み込ま
れ、前記電流値検出手段が前記電動機とは別体に設けら
れている手段とした。
【0011】
【作用】 請求項1記載の電動機駆動装置では、上述の
ように、電動機過負荷判定手段において、電圧検出手段
で検出された電動機への供給電圧値(V)と電流検出手
段で検出された電動機に流れる電流値(I)とを積算す
ることにより電動機動力値(P)を求め、該電動機動力
値(P)に基づいて電動機の過負荷状態の判定が行われ
る。即ち、電動機の過負荷に基づく過熱状態によって電
動機における巻線抵抗等の回路抵抗(R)が変化する。
この電動機の回路抵抗(R)は V=I・R という形
で電動機の両端子間電圧(V)として電動機の過負荷状
態に考慮される。よって、回路抵抗(R)の変動が考慮
された電動機動力値(P=V・I=I2 ・R)に基づい
て電動機の過負荷状態を判定することにより、電流値
(I)だけでは考慮されていなかった雰囲気温度や電動
機の過熱温度の変化に対応した電動機の過負荷状態の検
出が可能となる。
【0012】請求項2記載の電動機駆動装置では、上述
のように、電動機過負荷判定手段による電動機の過負荷
状態の判定に、電動機動力値(P)の一次遅れ値を用い
るようにしたもので、この一次遅れ値は、電動機の実温
度に相関する関係にあることから、電動機の過負荷状態
(過熱状態)を忠実に判定することが可能となる。
【0013】請求項3記載の電動機駆動装置では、上述
のように、電流制限手段において、電動機過負荷判定手
段で判定された電動機の過負荷状態に応じて電動機に流
れる電流値を制限する処理が行なわれるもので、これに
より、前もって電動機が過負荷状態になるのを回避する
ことができるようになると共に、電動機の過負荷状態に
応じた電流値制限制御により、電動機の回転トルク低下
を必要最小限度に抑えることができるようになる。
【0014】請求項4記載の電動機駆動装置は、上述の
ように、電流制限手段において、電動機過負荷状態の上
昇に応じて電動機に流れる電流値の制限値を低下させる
ようにしたもので、これにより、電動機の過負荷状態の
上昇に伴って電動機に安全に流すことができる電流値の
上限値の低下に合わせて電流値の上限値を低下させるよ
うにしておくことにより、電動機の回転トルク低下を必
要最小限度に抑えつつ、電動機が過負荷状態になるのを
回避し、より安全な電動駆動装置を得ることができるよ
うになる。
【0015】請求項5記載の電動機駆動装置では、電動
機駆動装置が電動機により操舵軸に操舵補助トルク力を
付与する電動パワーステアリング装置に組み込まれるこ
とにより、電流値検出手段が電動機とは別体に設けられ
るもので、これにより、電動機と電流検出手段との雰囲
気温度が異なってしまうが、電動機の温度変化は電圧値
(V=I・R)検出手段における回路抵抗(R)変化に
よって考慮されているため、電動機の過負荷状態を確実
に検出することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】 以下に、本発明の実施の形態を
図面に基づいて説明する。まず、本発明の実施の形態の
電動機駆動装置の構成を図1〜 に基づいて説明する。
【0017】図1は、発明の実施の形態の電動機駆動装
置が適用された電動パワーステアリング装置を示す全体
概略図であり、この図に示すように、ステアリングホイ
ール1を手動で回転させると、その回転がステアリング
シャフト(入力軸)2、ステアリングシャフト(出力
軸)5、ユニバーサルジョイント6、中間シャフト7、
ユニバーサルジョイント8を介しピニオン軸9に伝達さ
れ、このピニオン軸9とラック軸10の螺合により、ピ
ニオン軸9の回転がラック軸10の直線運動に変換さ
れ、この直線運動がタイロッド11a、11bを介して
左右の前輪の向きを変更(操舵)する。そして、ステア
リングシャフト(入力軸)2とステアリングシャフト
(出力軸)5との間に設けられた電動機12により減速
器4を介してステアリングシャフト(出力軸)5を回転
可能に構成することにより、前記手動による操舵力の補
助が行われるようになっている。
【0018】また、前記電動機12は、手動による操舵
力を検出するトルクセンサ3からの信号に基づいて、車
載のコントロールユニット13に組み込まれた電動機駆
動回路(電動機駆動手段)により電動機12を駆動さ
せ、これにより、手動による操舵力の補助が行われる。
また、前記コントロールユニット13の電動機駆動回路
には、車速センサ14からの車速信号が入力される。な
お、同図において、15はイグニッションスイッチ、1
6は車載のバッテリである。
【0019】次に、前記コントロールユニット13の具
体的構成を図2の制御システムブロック図に基づいて説
明すると、操舵トルク算出手段13aでは、前記トルク
センサ3からの入力信号に基いて操舵トルクが算出され
る一方、車速算出手段13bでは、車速センサ14から
の入力信号に基づいて車速が算出される。そして、続く
指示電流算出手段13cでは、操舵トルク信号および車
速信号に応じ、電動機12に出力されるべき操舵補助指
示電流(以後は単に指示電流という)icmdの算出が行わ
れる。
【0020】続くPWMデューティ決定手段13dで
は、指示電流icmdおよび後述の電流検出手段13eで検
出された実電流(電流値)iに基づき、電動機12のP
WM(パルスワイズモジュレーション)運転におけるオ
ンデューティ比が決定され、この決定されたオンデュー
ティ比のPWM信号がパワー素子駆動手段13fに出力
される。そして、このパワー素子駆動手段13fでは、
前記オンデューティ比のPWM信号に基づいてパワー素
子部Pの各パワー素子13i、13j、13k、13l
のゲートを駆動して各パワー素子13i、13j、13
k、13lをスイッチング駆動させ、これにより、電動
機12への通電方向指示と通電電流値を制御するための
オンオフ指示が行われる。
【0021】また、電流検出手段13eでは、電動機1
2の駆動電源ラインLの途中に直列に介装された電流セ
ンサを構成するシャント抵抗13hの両端部から電圧差
を取り出し、この電圧差(電圧降下値)に基づいて電動
機12に実際に流れる実電流iが検出され、この実電流
iが前記PWMデューティ決定手段13dおよび電動機
過負荷判定手段13gに出力される。
【0022】一方、電圧検出手段13mでは、電動機1
2の両端子から該電動機12に供給される電圧差(電圧
値)Vdefが検出され、この電圧差Vdefが、前記電動機過
負荷判定手段13gに入力される。
【0023】ちなみに、前記操舵トルク算出手段13
a、車速算出手段13b、指示電流算出手段13c、P
WMデューティ決定手段13d、パワー素子駆動手段1
3f、およびパワー素子部Pで、前記電動機12に指示
電流icmdを出力するための基本的な電動機駆動装置が構
成されている。
【0024】そして、この電動機駆動装置には、前記電
動機過負荷判定手段13gが付加されている。この電動
機過負荷判定手段13gは、電動機12の過負荷状態を
判定すると共に、過負荷状態と判定された場合には電動
機12への指示電流icmdを制限する処理が行われるもの
で、この電動機過負荷判定手段13gの作動内容を、図
3〜6図に基づいて詳細に説明する。
【0025】まず、電動機12の過負荷状態判定要素と
なる電動機動力値の一次遅れ値の算出方法を、図3のフ
ローチャートに基づいて説明する。まず、ステップS1
01では、電流検出手段13eからの実電流iの読み込
みが行われ、続くステップS102では、温度推定サン
プリングT時間分の実電流iの積算値SGMI(=SGMI+
i)が求められ、続くステップS103、S104で
は、電動機12の右端子電圧VRおよび左端子電圧VLの読
み込みが行われ、続くステップS105では、前記右端
子電圧VRと左端子電圧VLとの電圧差Vdefの絶対値の積算
値SGMVdef(= SGMVdef+|VR−VL|)が求めらた後、続
くステップS106でタイマカウンタTcを1インクリメ
ント(Tc+1)した後、ステップS107に進む。
【0026】このステップS107では、タイマカウン
タが温度推定サンプリングタイムT以上であるか否かを
判定し、NO(Tc<T)である時は、これで一回のフロ
ーを終了し、また、YES(Tc≧T)である時は、温度
推定処理を実施するステップS108〜117に進む。
【0027】即ち、ステップS108では、T時間の平
均電流値i’(=SGMI/Tc)が算出され、ステップS1
09では、T時間の平均端子電圧差Vdef’(=SGMVdef
/Tc)が算出され、ステップS110では、T時間の平
均電動機動力 P=IV(PW=i’*Vdef’)が算出さ
れる。
【0028】続くステップS111〜113では、電動
機動力PWの一次遅れ値IVを、 IV=K(PW−IV_1)+IV_1 の演算によって求める一次遅れ処理が行われる。即ち、
ステップS111では、PW−IV_1)を算出し、ステ
ップS112では、K(PW−IV_1)を算出し、ステ
ップS113で求めるべき電動機動力PWの一次遅れ値I
V=K(PW−IV_1)+IV_1を算出する。ここ
で、IV_1はPWの一次遅れ値IVのT時間前の値であ
る。
【0029】続くステップS114では、IVのT時間
前値IV_1の更新(IV_1=IV)が行われ、続く
ステップS115では、電流積算値SGMIの更新(SGMI=
0)が行われ、続くステップS116では、端子電圧差
積算値SGMVdef の更新(SGMVdef =0)が行われ、最後
にステップS117では、タイマカウンタTcをクリア
(Tc=0)し、これで一回のフローを終了する。
【0030】なお、図4は、前記ステップS111〜1
13に示した一次遅れ処理の演算処理内容を示すブロッ
ク図であり、この図において、KはT/τ、Tは温度推
定サンプリングタイム、τは一次遅れ時定数、Z-1は一
次遅れ一回前値を示す。
【0031】次に、図5は、電流一定で電動機12を間
欠駆動した時の電動機12の実温度と、電動機動力(電
流*電圧)PWの一次遅れ値IVとの関係を示すタイムチ
ャートであり、この図に示すように、電流一定で電動機
12の駆動パターンとして間欠駆動した時の電動機12
の実温度が、上述のように適切な一次遅れ時定数τで求
めた電動機動力(電流*電圧)PWの一次遅れ値IVと相
関していることにより、電動機12の実温度(過熱状態
=過負荷状態)を判定することができる。
【0032】そこで、この発明の実施の形態では、以上
のようにして算出された電動機動力(電流*電圧)PWの
一次遅れ値IVに基づき、過負荷判定手段13gに組み
込まれた電流制限手段において操舵補助力を制限する処
理が行われる。即ち、図6のマップに示すように、電動
機12の過負荷状態を表す電動機動力(電流*電圧)PW
の一次遅れ値IV(電動機過負荷状態)の上昇に応じて
電動機12に供給される指示電流icmd(操舵補助力)の
制限値を最大操舵補助力に相当する指示電流icmdの値か
ら徐々に低下させていくような電流制限処理が行われる
ようになっている。即ち、電動機12の過負荷状態の上
昇に伴って電動機12に安全に流すことができる電流値
の上限値の低下に合わせて指示電流icmd(操舵補助力)
の上限値を低下させるようなマップ内容にしておくこと
により、電動機12の回転トルク低下を必要最小限度に
抑えつつ、電動機12が過負荷状態になるのを回避する
ことができるようになる。
【0033】以上詳細に説明してきたように、この発明
の実施の形態の電動機駆動装置を含む電動パワーステア
リング装置にあっては、上述のように、電動機過負荷判
定手段13gにおいて、電圧検出手段13aで検出され
た電動機12への供給電圧と電流検出手段13eで検出
された電動機12に流れる電流値とを積算することによ
り電動機動力値を求め、該電動機動力値に基づいて電動
機12の過負荷状態の判定を行うようにしたことで、以
下のような効果が得られる。
【0034】即ち、電動機12の過負荷に基づく過熱状
態によって電動機12における巻線抵抗等の回路抵抗
(R)が変化する。この電動機12の回路抵抗(R)は
V=I・R という形で電動機12の両端子間電圧
(V)として電動機12の過負荷状態に考慮される。よ
って、回路抵抗(R)の変動が考慮された電動機動力値
(P=V・I=I2 ・R)に基づいて電動機12の過負
荷状態を判定することにより、電流値(I)だけでは考
慮されていなかった雰囲気温度や電動機12の過熱温度
の変化に対応した電動機12の過負荷状態の検出が可能
となる。
【0035】また、電動機駆動装置が電動機12により
ステアリングシャフト5に操舵補助力を付与する電動パ
ワーステアリング装置に組み込まれることにより、電流
検出手段13eが電動機12とは別体に設けらる。これ
により、電動機12と電流検出手段13eとの雰囲気温
度が異なってしまう場合でも、上述のように電動機12
の温度変化は電圧検出手段13mにおける回路抵抗
(R)変化によって考慮されているため、電動機12の
過負荷状態を確実に検出することができる。
【0036】また、電動機過負荷判定手段13gによる
電動機12の過負荷状態の判定に、電動機動力(電流*
電圧)の一次遅れ値IVを用いるようにしたことで、こ
の一次遅れ値IVは、電動機12の実温度と相関するた
め、電動機12の過負荷状態(過熱状態)を忠実に判定
することが可能となる。
【0037】また、電流制限手段において、電動機過負
荷判定手段13gで判定された電動機12の過負荷状態
に応じて電動機12に供給される指示電流icmd(操舵補
助力)を制限する処理を行うようにしたことで、前もっ
て電動機12が過負荷状態になるのを回避することがで
きるようになると共に、電動機12の過負荷状態に応じ
た電流値制限制御により、電動機12の回転トルク低下
を必要最小限度に抑えることができるようになる。
【0038】また、前記電流制限手段に備えたマップ
(図6)より、電動機12の過負荷状態の上昇に伴って
電動機12に安全に流すことができる電流値の上限値の
低下に合わせて指示電流icmd(操舵補助力)の上限値を
低下させるようにしておくことにより、電動機12の回
転トルク低下を必要最小限度に抑えつつ、電動機12が
過負荷状態になるのを回避し、これにより、より安全な
電動駆動装置を得ることができるようになる。
【0039】以上発明の実施の形態を図面により説明し
たが、具体的な構成はこれらの発明の実施の形態に限ら
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
ける設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0040】例えば、発明の実施の形態では、コントロ
ールユニット内の演算機能による一次遅れ値を算出する
ようにしたが、電子回路によって同様の一次遅れ値を求
めることができる。また、発明の実施の形態では、電動
パワーステアリング装置の電動機駆動装置に本発明を適
用したが、その他の電動機駆動装置にも適用することが
できる。
【0041】
【発明の効果】 以上説明してきたように本発明請求項
1記載の電動機駆動装置では、上述のように、電圧検出
手段で検出された電動機への供給電圧値と電流検出手段
で検出された電動機に流れる電流値とを積算することに
より電動機動力値を求め該電動機動力値に基づいて電動
機の過負荷状態を判定する電動機過負荷判定手段を備え
た手段としたことで、電流値だけでは考慮されていなか
った雰囲気温度や電動機の過熱温度の変化に対応した電
動機の過負荷状態の検出が、回路抵抗値を含む電圧値の
導入によって可能になるという効果が得られる。また、
センサを必要としないため、コストアップを回避するこ
とができる。
【0042】請求項2記載の電動機駆動装置は、請求項
1記載の電動機駆動装置において、前記電動機過負荷判
定手段が、電動機の実温度に相関する関係にある電動機
動力値の一次遅れ値によって電動機の過負荷状態を判定
するように構成されている手段としたことで、電動機の
過負荷状態(過熱状態)を忠実に判定することが可能と
なる。
【0043】請求項3記載の電動機駆動装置は、請求項
1または2に記載の電動機駆動装置において、前記電動
機過負荷判定手段で判定された電動機の過負荷状態に応
じて電動機に流れる電流値を制限する電流制限手段を備
えている手段としたことで、前もって電動機が過負荷状
態になるのを回避することができるようになると共に、
電動機の過負荷状態に応じた電流値制限制御により、電
動機の回転トルク低下を必要最小限度に抑えることがで
きるようになる。
【0044】請求項4記載の電動機駆動装置は、請求項
3記載の電動機駆動装置において、前記電流制限手段
が、前記電動機過負荷状態の上昇に応じて電動機に流れ
る電流値の制限値を低下させるように構成されている手
段としたことで、電動機の過負荷状態の上昇に伴って電
動機に安全に流すことができる電流値の上限値の低下に
合わせて電流値の上限値を低下させるようにしておくこ
とにより、電動機の回転トルク低下を必要最小限度に抑
えつつ、電動機が過負荷状態になるのを回避し、より安
全な電動駆動装置を得ることができるようになる。
【0045】請求項5記載の電動機駆動装置は、請求項
1〜4のいずれかに記載の電動機駆動装置において、前
記電動機駆動装置が電動機により操舵軸に操舵補助トル
ク力を付与する電動パワーステアリング装置に組み込ま
れ、前記電流値検出手段が前記電動機とは別体に設けら
れている手段としたことで、電動機と電流検出手段との
雰囲気温度が異なってしまうが、電動機の温度変化は電
圧値検出手段における回路抵抗変化によって考慮されて
いるため、電動機の過負荷状態を確実に検出することが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態の電動機駆動装置が適用され
た電動パワーステアリング装置を示す全体概略図であ
る。
【図2】発明の実施の形態の電動機駆動装置を含むコン
トロールユニットの具体的構成を示すシステムブロック
図である。
【図3】発明の実施の形態の電動機駆動装置における電
動機動力値の一次遅れ値の算出方法を示すフローチャー
トである。
【図4】発明の実施の形態の電動機駆動装置におけるロ
ーパスフィルタの演算処理内容を示す回路図である。
【図5】電流一定で電動機を間欠駆動した時の電動機の
実温度と電動機動力の一次遅れ値との関係を示すタイム
チャートである。
【図6】発明の実施の形態の電動機駆動装置における電
動機動力の一次遅れ値と操舵補助力制限値との関係を示
すマップである。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 2 ステアリングシャフト 3 トルクセンサ 4 減速器 5 ステアリングシャフト 6 ユニバーサルジョイント 7 中間シャフト 8 ユニバーサルジョイント 9 ピニオン軸 10 ラック軸 11a タイロッド 11b タイロッド 12 電動機 13 コントロールユニット 14 車速センサ 15 イグニッションスイッチ 16 バッテリ L 駆動電源ライン P パワー素子部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転力を発生させる電動機を駆動する駆
    動手段と、 該駆動手段から電動機に供給される電圧値を検出する電
    圧検出手段と、 前記電動機に流れる電流値を検出する電流検出手段と、 前記電圧検出手段で検出された電動機への供給電圧値と
    前記電流検出手段で検出された電動機に流れる電流値と
    を積算することにより電動機動力値を求め該電動機動力
    値に基づいて電動機の過負荷状態を判定する電動機過負
    荷判定手段と、を備えていることを特徴とする電動機駆
    動装置。
  2. 【請求項2】 前記電動機過負荷判定手段が、前記電動
    機動力値の一次遅れ値によって電動機の過負荷状態を判
    定するように構成されていることを特徴とする請求項1
    記載の電動機駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記電動機過負荷判定手段で判定された
    電動機の過負荷状態に応じて電動機に流れる電流値を制
    限する電流制限手段を備えていることを特徴とする請求
    項1または2に記載の電動機駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記電流制限手段が、前記電動機過負荷
    状態の上昇に応じて電動機に流れる電流値の制限値を低
    下させるように構成されていることを特徴とする請求項
    3記載の電動機駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記電動機駆動装置が電動機により操舵
    軸に操舵補助トルク力を付与する電動パワーステアリン
    グ装置に組み込まれ、 前記電流値検出手段が前記電動機とは別体に設けられて
    いることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    電動機駆動装置。
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