JP2002362195A - 車両制動装置の制御装置 - Google Patents

車両制動装置の制御装置

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JP2002362195A
JP2002362195A JP2001168094A JP2001168094A JP2002362195A JP 2002362195 A JP2002362195 A JP 2002362195A JP 2001168094 A JP2001168094 A JP 2001168094A JP 2001168094 A JP2001168094 A JP 2001168094A JP 2002362195 A JP2002362195 A JP 2002362195A
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fuel injection
temperature
increase
vehicle braking
catalyst
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Yukihiro Tsuji
幸浩 辻
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Hino Motors Ltd
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Hino Motors Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽負荷域においてもヒータを用いることなく
ディーゼルエンジンからの排気を加熱し得るようにし
て、ディーゼルパティキュレートフィルタでの粒状物質
の処理を行い得るようにする。 【解決手段】 圧力検出器13で検出した排気圧力P
によりディーゼルパティキュレートフィルタ11の再生
処理時期になったことを検知すると共に、温度検出器1
2で検出した排気温度Tが粒状物質の触媒による燃焼
開始温度に達していないことを検知した場合に、触媒入
口温度を粒状物質の触媒による燃焼開始温度にするため
の燃料噴射量増加分ΔQを求めると共に、そのとき車両
制動装置5に吸収させるべきエンジン出力増加分ΔWを
求める演算制御装置15と、演算制御装置15からの燃
料噴射量増加分ΔQを燃料噴射装置2に指令Vとして
与える演算制御装置18と、演算制御装置15からの吸
収させるべきエンジン出力増加分ΔWを車両制動装置5
に指令Vとして与える演算制御装置19を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両制動装置の制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンの排気ラインには、
粒状物質を処理するために、前段に酸化触媒が別体に配
置されているか、或いは酸化触媒が一体に担持されてい
るディーゼルパティキュレートフィルタを設けることが
検討されているが、ディーゼルエンジンの軽負荷域で
は、排気温度が粒状物質の触媒による燃焼開始温度に達
せず、粒状物質を燃焼処理することができない。従っ
て、従来はディーゼルパティキュレートフィルタの実用
化が困難であった。又、排気ラインのディーゼルパティ
キュレートフィルタ入側にヒータを設けて排気を加熱
し、温度の上昇した排気をディーゼルパティキュレート
フィルタに導入して粒状物質を処理することも考えられ
るが、この場合には、装置が大掛かりとなり、搭載不可
能な車両もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の実情
に鑑み、ディーゼルエンジンの軽負荷域においてもヒー
タを用いることなくエンジンからの排気を加熱し得るよ
うにして、ディーゼルパティキュレートフィルタでの粒
状物質の処理を行い得るようにした車両制動装置の制御
装置を提供することを目的としてなしたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の車両
制動装置の制御装置は、ディーゼルエンジンから車輪に
動力を伝達する系統に車両制動装置を備えると共に、デ
ィーゼルエンジンからの排気管に、前段に酸化触媒が別
体に配置されているディーゼルパティキュレートフィル
タを備えた車両において、ディーゼルパティキュレート
フィルタの入側に設けた圧力検出器で検出した排気圧力
が上昇してディーゼルパティキュレートフィルタの再生
処理時期になったことを検知すると共に、ディーゼルパ
ティキュレートフィルタの入側に設けた温度検出器で検
出した排気温度が粒状物質の触媒による燃焼開始温度に
達していないことを検知した場合に、触媒入口温度を粒
状物質の触媒による燃焼開始温度にするための燃料噴射
量増加分を求めると共に、そのとき車両制動装置に吸収
させるべきエンジン出力増加分を求め、燃料噴射量増加
分をディーゼルエンジンの燃料噴射装置に指令として与
え、吸収させるべきエンジン出力増加分を車両制動装置
に指令として与えるようにした手段を設けたものであ
る。
【0005】本発明の請求項2の車両制動装置の制御装
置は、ディーゼルエンジンから車輪に動力を伝達する系
統に車両制動装置を備えると共に、ディーゼルエンジン
からの排気管に、酸化触媒が一体に担持されているディ
ーゼルパティキュレートフィルタを備えた車両におい
て、ディーゼルパティキュレートフィルタの入側に設け
た圧力検出器で検出した排気圧力が上昇してディーゼル
パティキュレートフィルタの再生処理時期になったこと
を検知すると共に、ディーゼルパティキュレートフィル
タの入側に設けた温度検出器で検出した排気温度が粒状
物質の触媒による燃焼開始温度に達していないことを検
知した場合に、触媒入口温度を粒状物質の触媒による燃
焼開始温度にするための燃料噴射量増加分を求めると共
に、そのとき車両制動装置に吸収させるべきエンジン出
力増加分を求め、燃料噴射量増加分をディーゼルエンジ
ンの燃料噴射装置に指令として与え、吸収させるべきエ
ンジン出力増加分を車両制動装置に指令として与えるよ
うにした手段を設けたものである。
【0006】本発明の請求項3の車両制動装置の制御装
置は、ディーゼルエンジンから車輪に動力を伝達する系
統に車両制動装置を備えると共に、ディーゼルエンジン
からの排気管に、前段に酸化触媒が別体に配置されてい
るディーゼルパティキュレートフィルタを備えた車両に
おいて、ディーゼルパティキュレートフィルタの入側に
設けた圧力検出器で検出した排気圧力が上昇してディー
ゼルパティキュレートフィルタの再生処理時期になった
ことを検知すると共に、ディーゼルパティキュレートフ
ィルタの入側に設けた温度検出器で検出した排気温度が
粒状物質の触媒による燃焼開始温度に達していないこと
を検知した場合に、触媒入口温度を触媒による燃焼開始
温度にするための燃料噴射量増加分を求めると共に、そ
のとき車両制動装置に吸収させるべきエンジン出力増加
分を求める第一の演算制御装置と、第一の演算制御装置
からの燃料噴射量増加分をディーゼルエンジンの燃料噴
射装置に指令として与える第二の演算制御装置と、第一
の演算制御装置からの吸収させるべきエンジン出力増加
分を車両制動装置に指令として与える第三の演算制御装
置を設けたものである。
【0007】本発明の請求項4の車両制動装置の制御装
置は、ディーゼルエンジンから車輪に動力を伝達する系
統に車両制動装置を備えると共に、ディーゼルエンジン
からの排気管に、酸化触媒が一体に担持されているディ
ーゼルパティキュレートフィルタを備えた車両におい
て、ディーゼルパティキュレートフィルタの入側に設け
た圧力検出器で検出した排気圧力が上昇してディーゼル
パティキュレートフィルタの再生処理時期になったこと
を検知すると共に、ディーゼルパティキュレートフィル
タの入側に設けた温度検出器で検出した排気温度が粒状
物質の触媒による燃焼開始温度に達していないことを検
知した場合に、触媒入口温度を触媒による燃焼開始温度
にするための燃料噴射量増加分を求めると共に、そのと
き車両制動装置に吸収させるべきエンジン出力増加分を
求める第一の演算制御装置と、第一の演算制御装置から
の燃料噴射量増加分をディーゼルエンジンの燃料噴射装
置に指令として与える第二の演算制御装置と、第一の演
算制御装置からの吸収させるべきエンジン出力増加分を
車両制動装置に指令として与える第三の演算制御装置を
設けたものである。
【0008】請求項1、2の発明では、手段において、
圧力検出器で検出した排気圧力が上昇してディーゼルパ
ティキュレートフィルタの再生処理時期になったことを
検知すると共に、温度検出器で検出した排気温度が粒状
物質の触媒による燃焼開始温度に達していないことを検
知した場合に、触媒入口温度を粒状物質の触媒による燃
焼開始温度にするための燃料噴射量増加分を求めると共
に、そのとき車両制動装置に吸収させるべきエンジン出
力増加分を求め、燃料噴射量増加分をディーゼルエンジ
ンの燃料噴射装置に指令として与え、吸収させるべきエ
ンジン出力増加分を車両制動装置に指令として与える。
【0009】請求項3、4の発明では、第一の演算制御
装置において、圧力検出器で検出した排気圧力が上昇し
てディーゼルパティキュレートフィルタの再生処理時期
になったことを検知すると共に、温度検出器で検出した
排気温度が粒状物質の触媒による燃焼開始温度に達して
いないことを検知した場合に、触媒入口温度を触媒によ
る燃焼開始温度にするための燃料噴射量増加分を求める
と共に、そのとき車両制動装置に吸収させるべきエンジ
ン出力増加分を求め、第一の演算制御装置で求められた
燃料噴射量増加分は、第二の演算制御装置に与えられて
第二の演算制御装置からディーゼルエンジンの燃料噴射
装置に指令として与えられ、第一の演算制御装置で求め
られた吸収させるべきエンジン出力増加分は、第三の演
算制御装置から車両制動装置に指令として与えられる。
【0010】本発明では、ディーゼルエンジンの軽負荷
域においても、ヒータを用いることなくディーゼルエン
ジンからの排気を加熱することができ、ディーゼルパテ
ィキュレートフィルタでの粒状物質の燃焼処理を円滑に
行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。図1は本発明を実施する形態の一例
であり、図中、1はディーゼルエンジン、2は燃料噴射
装置、3はトランスミッション、4はプロペラシャフ
ト、5は車両制動装置、6はディファレンシャル、7は
アクスルシャフト、8はブレーキ、9はリアホイール、
10はディーゼルエンジン1にエキゾーストマニホール
ドを介して接続された排気管、11は排気管10の中途
部に接続されたディーゼルパティキュレートフィルタで
ある。ディーゼルパティキュレートフィルタ11として
は、パティキュレートフィルタ前段に酸化触媒が別体に
配置されているもの、或いは酸化触媒がパティキュレー
トフィルタに一体に担持されているものが使用される。
【0012】12は排気管10のディーゼルパティキュ
レートフィルタ11入側に設けられた温度検出器、13
は排気管10のディーゼルパティキュレートフィルタ1
1入側に設けられた圧力検出器、14はディーゼルエン
ジン1の出力側に設けられた回転数検出器であり、温度
検出器12で検出した排気温度T、圧力検出器13で
検出した排気圧力P、回転数検出器14で検出したエ
ンジン回転数Nは、電気信号として演算制御装置15
へ与え得るようになっている。
【0013】16はアクセルペダル17の開度を検出す
るアクセル開度検出器であり、アクセル開度検出器16
で検出したアクセル開度Lは、電気信号として演算制
御装置15に与え得るようになっている。
【0014】演算制御装置15には、図4〜図7に示す
ようなマップが設定されている。而して、図4に示すマ
ップは、エンジン回転数Nとアクセル開度Lとか
ら、燃料噴射装置2からの燃料噴射量Qを求めるため
のものである。図5に示すマップは、エンジン回転数N
と燃料噴射量Qとから、ディーゼルパティキュレー
トフィルタ11の粒状物質貯蔵限界圧力PDMAXを求
めるためのものである。図6に示すマップは、エンジン
回転数Nと燃料噴射量Qとから、ディーゼルパティ
キュレートフィルタ11において粒状物質の触媒による
燃焼開始温度T MINを達成するため、燃料噴射装置
2における燃料噴射量増加分ΔQを求めるためのもので
ある。図7に示すマップは、エンジン回転数Nと燃料
噴射量Qとから、燃料噴射装置2における燃料噴射量
増加分ΔQによるエンジン出力増加分ΔWを求めるため
のものである。
【0015】演算制御装置15で求めた合計燃料噴射量
+ΔQは、演算制御装置18へ与え得るようになっ
ており、演算制御装置18からは、合計燃料噴射量Q
+ΔQに対応した指令Vが燃料噴射装置2に与えられ
るようになっている。
【0016】又、演算制御装置15で求めたエンジン出
力増加分ΔWは、演算制御装置19へ与え得るようにな
っており、演算制御装置19からは、エンジン出力増加
分ΔWに対応した指令Vが車両制動装置5に与えられ
るようになっている。
【0017】次に、上記図示例の作動を図2及び図3を
も参照しつつ説明する。なお、図2、3における※1と
※1、※2と※2、※3と※3、※4と※4は、該当す
る数字のラインが繋がっていることを示している。
【0018】通常の車両走行時には、燃料噴射装置2か
ら噴射される燃料の燃焼により、ディーゼルエンジン1
が駆動される。このため、トランスミッション3、プロ
ペラシャフト4、ディファレンシャル6、アクセルシャ
フト7を介してリアホイール9が駆動され、車両が走行
する。ディーゼルエンジン1からの排気は排気管10を
通ってディーゼルパティキュレートフィルタ11へ導か
れ、ディーゼルパティキュレートフィルタ11で粒状物
質を除去されて排出される。
【0019】斯かる車両の走行時には、アクセルペダル
17の開度は、アクセル開度検出器16により検出され
てアクセル開度Lとして演算制御装置15に与えら
れ、ディーゼルエンジン1の回転数は、回転数検出器1
4により検出されてエンジン回転数Nとして演算制御
装置15に与えられる。又、排気管10を流通するディ
ーゼルパティキュレートフィルタ11入側における排気
の温度は、温度検出器12により検出されて排気温度T
として演算制御装置15に与えられ、排気管10を流
通する排気の圧力は、圧力検出器13により検出されて
排気圧力Pとして演算制御装置15に与えられる。
【0020】ディーゼルパティキュレートフィルタ11
に捕集された粒状物質を燃焼処理する必要が生じたにも
拘らず、ディーゼルエンジン1が軽負荷運転されてい
て、温度検出器12で検出した排気温度Tが低く、粒
状物質を燃焼処理できない場合には、以下に述べるよう
にして、排気温度Tを高くするよう、燃料噴射装置2
からの燃料噴射量の制御が行われると共に車両制動装置
5に吸収させるべき仕事量の制御が行われる。
【0021】すなわち、演算制御装置15では、エンジ
ン回転数Nとアクセル開度Lを基に、図4のマップ
から燃料噴射量Qが求められ(ステップS1)、エン
ジン回転数Nと燃料噴射量Qを基に、図5のマップ
からディーゼルパティキュレートフィルタ11の粒状物
質貯蔵限界圧力PDMAXが求められ、圧力検出器13
で検出した排気圧力Pが粒状物質貯蔵限界圧力P
DMAXよりも高いか否かが比較される(ステップS
2)。
【0022】而して、P>PDMAXの場合には、デ
ィーゼルパティキュレートフィルタ11内には、粒状物
質が所定量以上捕集されているため、これを燃焼処理す
る必要がある。従って、この場合には、温度検出器12
で検出した排気温度Tが粒状物質の触媒による燃焼開
始温度TDMINよりも低いか否かを比較される(ステ
ップS3)。
【0023】その結果、T<TDMINの場合には、
排気管10を流れてディーゼルパティキュレートフィル
タ11へ導入される排気の排気温度Tを粒状物質の触
媒による燃焼開始温度TDMIN以上の温度に上昇させ
なければならないため、燃料噴射装置2からの燃料噴射
量を増加させると共に、燃料噴射量を増加させることに
より生じるディーゼルエンジン1の出力の増加分を車両
制動装置5で吸収させるようにする必要がある。
【0024】このため、演算制御装置15では、エンジ
ン回転数Nと燃料噴射量Qを基に、図6のマップか
ら燃料噴射量増加分ΔQが求められ(ステップS4)、
エンジン回転数Nと燃料噴射量Q、及びエンジン回
転数Nと合計燃料噴射量Q +ΔQを基に、図7のマ
ップからエンジン出力W及び合計エンジン出力W
ΔWが求められ、合計エンジン出力W+ΔWからエン
ジン出力Wを差し引いて、エンジン出力増加分ΔWが
求められる(ステップS5)。
【0025】演算制御装置15からは、合計燃料噴射量
+ΔQが演算制御装置18へ与えられると共に、エ
ンジン出力増加分ΔWが演算制御装置19へ与えられ
る。このため、演算制御装置18からは、合計燃料噴射
量Q+ΔQに対応した指令V が出力されて燃料噴射
装置2に与えられ、燃料噴射装置2から噴射される燃料
噴射量が増加し、又、演算制御装置19からはエンジン
出力増加分ΔWに対応した指令Vが出力されて車両制
動装置5に与えられ、車両制動装置5が作動して燃料噴
射量増加分ΔQに対応したエンジン出力増加分ΔWだけ
車両制動装置5によりエンジン出力が吸収される(ステ
ップS6)。
【0026】一方、ディーゼルエンジン1から排気管1
0に排出された排気の温度は温度検出器12により検出
されて演算制御装置15に与えられているが、車両制動
装置5によりエンジン出力が吸収されると温度検出器1
2からの排気温度Tが上昇する。而して、演算制御装
置15では、検出された排気温度Tが触媒耐熱温度T
DMAXよりも低いか否か比較され(ステップS7)、
<TDMAXの場合には、演算制御装置15では、
排気温度Tが粒状物質の触媒による燃焼開始温度T
DMINよりも高いか否か比較される(ステップS
8)。
【0027】その結果、T>TDMINの場合には、
演算制御装置15では、圧力検出器13により検出され
た排気管10を流通する排気の排気圧力Pが、ディー
ゼルパティキュレートフィルタ11において粒状物質が
燃焼処理されたときの粒状物質処理完了時排気圧力P
DMINよりも低いか否か比較され(ステップS9)、
<PDMINの場合には、演算制御装置15から
は、演算制御装置18に対し燃料噴射量Qのみが出力
され、演算制御装置19に対してはエンジン出力増加分
ΔWは出力されなくなる。
【0028】このため、燃料噴射装置2からの燃料噴射
量増加分ΔQの噴射は中止され、その結果、燃料噴射装
置2からは、燃料噴射量Qだけ燃料の噴射が行われ、
又、車両制動装置5でのエンジン出力増加分ΔWの吸収
は中止される(ステップS10)。
【0029】ステップS2で、P>PDMAXでない
場合には、圧力検出器13で検出された排気圧力P
は、粒状物質貯蔵限界圧力PDMAXよりも低く、車
両制動装置5でエンジン出力増加分ΔWを吸収させる必
要はない。このため、作業は終了する。
【0030】ステップS3で、T<TDMINでない
場合には、温度検出器12で検出された排気温度T
は、粒状物質の触媒による燃焼開始温度TDMIN
りも高いため、ステップS4〜ステップS8は省略して
ステップS9に移行する。
【0031】ステップS7で、T<TDMAXでない
場合には、排気温度Tは触媒耐熱温度TDMAXより
も高く、ディーゼルパティキュレートフィルタ11の触
媒が損傷する虞があるため、作業は終了する。
【0032】ステップS8で、T>TDMINでない
場合には、排気温度Tは、粒状物質の触媒による燃焼
開始温度TDMINよりも低く、ディーゼルパティキュ
レートフィルタ11に捕集されている粒状物質の燃焼処
理が行われないため、ステップS4に戻り、再度、粒状
物質の触媒による燃焼開始温度TDMINを得るための
燃料噴射量増加分ΔQが求められる。
【0033】ステップS9で、P<PDMINでない
場合には、排気圧力Pは、粒状物質処理完了時排気圧
力PDMINよりも高いため、更に圧力検出器13によ
る排気圧力Pの検出が継続される。
【0034】本図示例によれば、ディーゼルエンジン1
の軽負荷域においても、ヒータを用いることなくディー
ゼルエンジン1からの排気を加熱することができ、ディ
ーゼルパティキュレートフィルタ11での粒状物質の燃
焼処理を円滑に行うことができる。
【0035】なお、本発明の車両制動装置の制御装置
は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。
【0036】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項1
〜4の車両制動装置の制御装置によれば、ディーゼルエ
ンジンの軽負荷域においても、ヒータを用いることなく
ディーゼルエンジンからの排気を加熱することができ、
ディーゼルパティキュレートフィルタでの粒状物質の燃
焼処理を円滑に行うことができる、という優れた効果を
奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両制動装置の制御装置の実施の形態
の一例のブロック図である。
【図2】図1に示す車両制動装置の制御装置の制御手順
を示すフローチャートである。
【図3】図1に示す車両制動装置の制御装置の制御手順
を示すフローチャートである。
【図4】本発明の車両制動装置の制御装置において使用
するマップで、エンジン回転数とアクセル開度から燃料
噴射量を求めるマップである。
【図5】本発明の車両制動装置の制御装置において使用
するマップで、エンジン回転数と燃料噴射量から粒状物
質貯蔵限界圧力を求めるマップである。
【図6】本発明の車両制動装置の制御装置において使用
するマップで、エンジン回転数と燃料噴射量から燃料噴
射量増加分を求めるマップである。
【図7】本発明の車両制動装置の制御装置において使用
するマップで、エンジン回転数と燃料噴射量からエンジ
ン出力増加分を求めるマップである。
【符号の説明】
1 ディーゼルエンジン 2 燃料噴射装置 3 トランスミッション(動力を伝達する系統) 4 プロペラシャフト(動力を伝達する系統) 5 車両制動装置 6 ディファレンシャル(動力を伝達する系統) 7 アクセルシャフト(動力を伝達する系統) 9 リアホイール(車輪) 10 排気管 11 ディーゼルパティキュレートフィルタ 12 温度検出器 13 圧力検出器 15 演算制御装置(手段) 18 演算制御装置(手段) 19 演算制御装置(手段) P 排気圧力 T 排気温度 TDMIN 燃焼開始温度 ΔQ 燃料噴射量増加分 ΔW エンジン出力増加分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01N 3/24 F01N 3/24 E F02D 41/04 380 F02D 41/04 380M Fターム(参考) 3D041 AA19 AB01 AC02 AC26 AD00 AD02 AD10 AE03 AE07 AE41 AF01 AF09 3D046 BB17 EE00 GG02 HH05 HH17 3G090 AA01 BA01 CA01 DA03 DA12 EA02 3G091 AA18 AB02 AB13 BA07 CB02 DA02 DB10 EA01 EA07 EA17 EA32 FB02 FB16 FC01 HA15 HA37 HB00 3G301 HA02 JA24 LB11 MA11 NC02 NE01 NE17 PD11Z PD14Z PE01Z PF03Z PF05A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルエンジンから車輪に動力を伝
    達する系統に車両制動装置を備えると共に、ディーゼル
    エンジンからの排気管に、前段に酸化触媒が別体に配置
    されているディーゼルパティキュレートフィルタを備え
    た車両において、ディーゼルパティキュレートフィルタ
    の入側に設けた圧力検出器で検出した排気圧力が上昇し
    てディーゼルパティキュレートフィルタの再生処理時期
    になったことを検知すると共に、ディーゼルパティキュ
    レートフィルタの入側に設けた温度検出器で検出した排
    気温度が粒状物質の触媒による燃焼開始温度に達してい
    ないことを検知した場合に、触媒入口温度を粒状物質の
    触媒による燃焼開始温度にするための燃料噴射量増加分
    を求めると共に、そのとき車両制動装置に吸収させるべ
    きエンジン出力増加分を求め、燃料噴射量増加分をディ
    ーゼルエンジンの燃料噴射装置に指令として与え、吸収
    させるべきエンジン出力増加分を車両制動装置に指令と
    して与えるようにした手段を設けたことを特徴とする車
    両制動装置の制御装置。
  2. 【請求項2】 ディーゼルエンジンから車輪に動力を伝
    達する系統に車両制動装置を備えると共に、ディーゼル
    エンジンからの排気管に、酸化触媒が一体に担持されて
    いるディーゼルパティキュレートフィルタを備えた車両
    において、ディーゼルパティキュレートフィルタの入側
    に設けた圧力検出器で検出した排気圧力が上昇してディ
    ーゼルパティキュレートフィルタの再生処理時期になっ
    たことを検知すると共に、ディーゼルパティキュレート
    フィルタの入側に設けた温度検出器で検出した排気温度
    が粒状物質の触媒による燃焼開始温度に達していないこ
    とを検知した場合に、触媒入口温度を粒状物質の触媒に
    よる燃焼開始温度にするための燃料噴射量増加分を求め
    ると共に、そのとき車両制動装置に吸収させるべきエン
    ジン出力増加分を求め、燃料噴射量増加分をディーゼル
    エンジンの燃料噴射装置に指令として与え、吸収させる
    べきエンジン出力増加分を車両制動装置に指令として与
    えるようにした手段を設けたことを特徴とする車両制動
    装置の制御装置。
  3. 【請求項3】 ディーゼルエンジンから車輪に動力を伝
    達する系統に車両制動装置を備えると共に、ディーゼル
    エンジンからの排気管に、前段に酸化触媒が別体に配置
    されているディーゼルパティキュレートフィルタを備え
    た車両において、ディーゼルパティキュレートフィルタ
    の入側に設けた圧力検出器で検出した排気圧力が上昇し
    てディーゼルパティキュレートフィルタの再生処理時期
    になったことを検知すると共に、ディーゼルパティキュ
    レートフィルタの入側に設けた温度検出器で検出した排
    気温度が粒状物質の触媒による燃焼開始温度に達してい
    ないことを検知した場合に、触媒入口温度を触媒による
    燃焼開始温度にするための燃料噴射量増加分を求めると
    共に、そのとき車両制動装置に吸収させるべきエンジン
    出力増加分を求める第一の演算制御装置と、第一の演算
    制御装置からの燃料噴射量増加分をディーゼルエンジン
    の燃料噴射装置に指令として与える第二の演算制御装置
    と、第一の演算制御装置からの吸収させるべきエンジン
    出力増加分を車両制動装置に指令として与える第三の演
    算制御装置を設けたことを特徴とする車両制動装置の制
    御装置。
  4. 【請求項4】 ディーゼルエンジンから車輪に動力を伝
    達する系統に車両制動装置を備えると共に、ディーゼル
    エンジンからの排気管に、酸化触媒が一体に担持されて
    いるディーゼルパティキュレートフィルタを備えた車両
    において、ディーゼルパティキュレートフィルタの入側
    に設けた圧力検出器で検出した排気圧力が上昇してディ
    ーゼルパティキュレートフィルタの再生処理時期になっ
    たことを検知すると共に、ディーゼルパティキュレート
    フィルタの入側に設けた温度検出器で検出した排気温度
    が粒状物質の触媒による燃焼開始温度に達していないこ
    とを検知した場合に、触媒入口温度を触媒による燃焼開
    始温度にするための燃料噴射量増加分を求めると共に、
    そのとき車両制動装置に吸収させるべきエンジン出力増
    加分を求める第一の演算制御装置と、第一の演算制御装
    置からの燃料噴射量増加分をディーゼルエンジンの燃料
    噴射装置に指令として与える第二の演算制御装置と、第
    一の演算制御装置からの吸収させるべきエンジン出力増
    加分を車両制動装置に指令として与える第三の演算制御
    装置を設けたことを特徴とする車両制動装置の制御装
    置。
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JP2015523497A (ja) * 2012-08-01 2015-08-13 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフトDaimler AG 内燃機関における排気ガス処理方法および排気系の装置

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JP2015523497A (ja) * 2012-08-01 2015-08-13 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフトDaimler AG 内燃機関における排気ガス処理方法および排気系の装置
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