JP2002361823A - 印刷方法、印刷制御装置、およびオフセット印刷機 - Google Patents
印刷方法、印刷制御装置、およびオフセット印刷機Info
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- JP2002361823A JP2002361823A JP2001172429A JP2001172429A JP2002361823A JP 2002361823 A JP2002361823 A JP 2002361823A JP 2001172429 A JP2001172429 A JP 2001172429A JP 2001172429 A JP2001172429 A JP 2001172429A JP 2002361823 A JP2002361823 A JP 2002361823A
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- water
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Abstract
(57)【要約】
【課題】たとえ熟練オペレータでなくとも、ブラン洗浄
に伴い発生する印刷障害の発生を低減し、また、もし印
刷障害が発生した場合でもなるだけ単時間で能率良く解
決できる印刷方法、印刷制御装置、及びオフセット印刷
機を提供する。 【解決手段】オフセット印刷で、ブラン洗浄後に、ブラ
ン洗浄前よりも水供給量を増やし、ある時間が経過した
後に水供給量を元のレベルに戻す印刷方法で、ブラン洗
浄後には、ブラン洗浄前よりも水供給量を増やし、ある
時間が経過した後に、水供給量を元のレベルに戻す水供
給量調整手段を具備する印刷制御装置であり、その印刷
制御装置を具備したオフセット印刷機である。
に伴い発生する印刷障害の発生を低減し、また、もし印
刷障害が発生した場合でもなるだけ単時間で能率良く解
決できる印刷方法、印刷制御装置、及びオフセット印刷
機を提供する。 【解決手段】オフセット印刷で、ブラン洗浄後に、ブラ
ン洗浄前よりも水供給量を増やし、ある時間が経過した
後に水供給量を元のレベルに戻す印刷方法で、ブラン洗
浄後には、ブラン洗浄前よりも水供給量を増やし、ある
時間が経過した後に、水供給量を元のレベルに戻す水供
給量調整手段を具備する印刷制御装置であり、その印刷
制御装置を具備したオフセット印刷機である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット印刷に
おいて、ブラン洗浄後の水供給量を変化させた場合に、
水供給量が低いことによって発生する印刷障害（地汚
れ）の防止に有効な印刷方法、印刷制御装置、およびオ
フセット印刷機に関する。
おいて、ブラン洗浄後の水供給量を変化させた場合に、
水供給量が低いことによって発生する印刷障害（地汚
れ）の防止に有効な印刷方法、印刷制御装置、およびオ
フセット印刷機に関する。
【０００２】
【従来の技術】湿し水（本明細書中では単に「水」と称
したりもする）の供給量を数値的変化させることができ
るオフセット印刷機において、印刷を長時間行っている
と紙粉等の汚れがブランケットに残り、画線部と非画線
部の境目付近で着肉不良を起こすという印刷障害が現れ
る。その為、ブランケットを洗浄する必要性が出てく
る。そこで、必要に迫られてブランケットの洗浄（本明
細書ではこれを「ブラン洗浄」と称したりもする）を行
うことになるが、印刷機を停止することによって各種の
印刷条件が変わってしまう為に、特に印刷機を停止させ
る必要がない場合は、印刷機を回転させたままブラン洗
浄を行うのが一般的である。ただし、インキと水供給は
止めブランケットを洗浄する。
したりもする）の供給量を数値的変化させることができ
るオフセット印刷機において、印刷を長時間行っている
と紙粉等の汚れがブランケットに残り、画線部と非画線
部の境目付近で着肉不良を起こすという印刷障害が現れ
る。その為、ブランケットを洗浄する必要性が出てく
る。そこで、必要に迫られてブランケットの洗浄（本明
細書ではこれを「ブラン洗浄」と称したりもする）を行
うことになるが、印刷機を停止することによって各種の
印刷条件が変わってしまう為に、特に印刷機を停止させ
る必要がない場合は、印刷機を回転させたままブラン洗
浄を行うのが一般的である。ただし、インキと水供給は
止めブランケットを洗浄する。
【０００３】ここで、インキについては、インキローラ
内に残る為に、ブラン洗浄後には速やかに元の状態へ戻
っていく。しかし、水については、（インキローラ上で
水量を測定してみると）ゼロとなりブラン洗浄前の水量
となるまでに少し時間がかかる場合が生じる。その為、
水供給量が少ないことによる印刷障害（地汚れ）が発生
する場合がある。その地汚れが発生した場合、オペレー
タは、速やかに水供給量を増やすことによりその印刷障
害を解消するのが一般的である。
内に残る為に、ブラン洗浄後には速やかに元の状態へ戻
っていく。しかし、水については、（インキローラ上で
水量を測定してみると）ゼロとなりブラン洗浄前の水量
となるまでに少し時間がかかる場合が生じる。その為、
水供給量が少ないことによる印刷障害（地汚れ）が発生
する場合がある。その地汚れが発生した場合、オペレー
タは、速やかに水供給量を増やすことによりその印刷障
害を解消するのが一般的である。
【０００４】また、その後に印刷を行っていて、もし水
供給量が過剰な場合には、水量過剰によってインキロー
ラ上にインキが乗らず、結果として、紙面にインキ供給
を行うことができず、これで印刷された印刷物には本来
あるべき色が抜けてしまうという印刷障害が発生する場
合がある。そのような場合には、オペレータとしては水
量を減らし、水供給量が過剰とならないように調整を試
みることによって解決を図るのが一般的である。
供給量が過剰な場合には、水量過剰によってインキロー
ラ上にインキが乗らず、結果として、紙面にインキ供給
を行うことができず、これで印刷された印刷物には本来
あるべき色が抜けてしまうという印刷障害が発生する場
合がある。そのような場合には、オペレータとしては水
量を減らし、水供給量が過剰とならないように調整を試
みることによって解決を図るのが一般的である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来は、前述のブラン
洗浄に伴う急激な水量変化に伴う印刷障害を防止すべ
く、例えば、印刷機のオペレータが紙面情報に基づい
て、水供給量の調整を行う。その為に、オペレータは、
ブラン洗浄時に常に紙面情報を確認しつづけ、もし紙面
に印刷障害が発生した場合には水量の調整を行う必要が
ある。
洗浄に伴う急激な水量変化に伴う印刷障害を防止すべ
く、例えば、印刷機のオペレータが紙面情報に基づい
て、水供給量の調整を行う。その為に、オペレータは、
ブラン洗浄時に常に紙面情報を確認しつづけ、もし紙面
に印刷障害が発生した場合には水量の調整を行う必要が
ある。
【０００６】ブラン洗浄は印刷工程で不可欠な作業であ
り、ブラン洗浄に伴い、水量がまったくゼロになる状態
から元の安定した水量となるまでの間に、非常に細部に
まで行き届いた配慮を必要としてしまう為に、熟練した
オペレータを必要とし、また、たとえ熟練オペレータで
あったとしても常に単時間で能率良く解決できるとは限
らない場合もある、といった問題があった。
り、ブラン洗浄に伴い、水量がまったくゼロになる状態
から元の安定した水量となるまでの間に、非常に細部に
まで行き届いた配慮を必要としてしまう為に、熟練した
オペレータを必要とし、また、たとえ熟練オペレータで
あったとしても常に単時間で能率良く解決できるとは限
らない場合もある、といった問題があった。
【０００７】本発明は前記従来の技術の持つ問題点に鑑
みてなされたものであり、たとえ熟練オペレータでなく
とも、ブラン洗浄に伴い発生する危険のあった印刷障害
の発生を低減し、また、もし印刷障害が発生した場合で
あってもなるだけ単時間で能率良く解決できるようにす
る印刷方法、印刷制御装置、およびオフセット印刷機を
提供することを目的とする。
みてなされたものであり、たとえ熟練オペレータでなく
とも、ブラン洗浄に伴い発生する危険のあった印刷障害
の発生を低減し、また、もし印刷障害が発生した場合で
あってもなるだけ単時間で能率良く解決できるようにす
る印刷方法、印刷制御装置、およびオフセット印刷機を
提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成する為
に本発明が提供する手段とは、まず、オフセット印刷に
よる印刷方法において、ブラン洗浄後には、ブラン洗浄
前よりも水供給量を増やし、一定時間が経過した後に、
水供給量を元のレベルに戻すことを特徴とする印刷方法
である。（請求項１）
に本発明が提供する手段とは、まず、オフセット印刷に
よる印刷方法において、ブラン洗浄後には、ブラン洗浄
前よりも水供給量を増やし、一定時間が経過した後に、
水供給量を元のレベルに戻すことを特徴とする印刷方法
である。（請求項１）
【０００９】また、前記ブラン洗浄前よりも水供給量を
増やす場合に、水供給量の増量を、インキの種類、用紙
の種類、絵柄面積率、湿し水の種類、あるいは、どの印
刷ユニットであるか、のうちの少なくともいずれか１以
上を用いた判断に基づいて設定することを特徴とする請
求項１に記載の印刷方法である。（請求項２）
増やす場合に、水供給量の増量を、インキの種類、用紙
の種類、絵柄面積率、湿し水の種類、あるいは、どの印
刷ユニットであるか、のうちの少なくともいずれか１以
上を用いた判断に基づいて設定することを特徴とする請
求項１に記載の印刷方法である。（請求項２）
【００１０】また、前記水供給量を元のレベルに戻すま
での時間を、インキの種類、用紙の種類、絵柄面積率、
湿し水の種類、あるいは、どの印刷ユニットであるか、
のうちの少なくともいずれか１以上を用いた判断に基づ
いて設定することを特徴とする請求項１または２のいず
れかに記載の印刷方法である。（請求項３）
での時間を、インキの種類、用紙の種類、絵柄面積率、
湿し水の種類、あるいは、どの印刷ユニットであるか、
のうちの少なくともいずれか１以上を用いた判断に基づ
いて設定することを特徴とする請求項１または２のいず
れかに記載の印刷方法である。（請求項３）
【００１１】それから、オフセット印刷のブラン洗浄後
には、ブラン洗浄前よりも水供給量を増やし、ある時間
が経過した後に、水供給量を元のレベルに戻す水供給量
調整手段を具備することを特徴とする印刷制御装置であ
る。（請求項４）
には、ブラン洗浄前よりも水供給量を増やし、ある時間
が経過した後に、水供給量を元のレベルに戻す水供給量
調整手段を具備することを特徴とする印刷制御装置であ
る。（請求項４）
【００１２】請求項４に記載の印刷制御装置を具備する
ことを特徴とするオフセット印刷機である。（請求項
５）
ことを特徴とするオフセット印刷機である。（請求項
５）
【００１３】
【発明の実施の形態】水が赤外線に対してある吸収特性
を示す原理を応用して、水とインキとの混合物のがイン
キローラ上にある場合の、水の量を測定できる測定装置
を用いて、ブラン洗浄前から後の水量の変化を測定す
る。その測定結果の代表的な一例を図１に示す。
を示す原理を応用して、水とインキとの混合物のがイン
キローラ上にある場合の、水の量を測定できる測定装置
を用いて、ブラン洗浄前から後の水量の変化を測定す
る。その測定結果の代表的な一例を図１に示す。
【００１４】この結果で、ブラン洗浄前の水量に戻るま
でにもし時間がかかる場合には、水量不足による印刷障
害（地汚れ）が発生しやすい。そこで、ブラン洗浄前か
ら後にかけての水量変化を多く測定し、その中で、悪い
立ち上がり示す場合を基準として、不足している水量を
増量するために必要な増量水量と増量時間を決める。
でにもし時間がかかる場合には、水量不足による印刷障
害（地汚れ）が発生しやすい。そこで、ブラン洗浄前か
ら後にかけての水量変化を多く測定し、その中で、悪い
立ち上がり示す場合を基準として、不足している水量を
増量するために必要な増量水量と増量時間を決める。
【００１５】上記によって、決めた水の増量を、（例え
ばブラン洗浄中に）ブラン洗浄前の水供給量に加算して
設定し、ブラン洗浄後には、上記のように決められた増
量時間の後に、ブラン洗浄前の水供給量に戻す。
ばブラン洗浄中に）ブラン洗浄前の水供給量に加算して
設定し、ブラン洗浄後には、上記のように決められた増
量時間の後に、ブラン洗浄前の水供給量に戻す。
【００１６】また測定したデータを、インキの種類、用
紙の種類、絵柄面積率、湿し水の種類、あるいは、どの
印刷ユニットであるか、の内のいずれか１以上を考慮に
含めて、水量変化の状態を層別し、各種の条件によって
水量増量分と増量時間を決める。上記のようにして、決
めた水の増量を、（例えばブラン洗浄中に）ブラン洗浄
前の水供給量に加算して設定し、ブラン洗浄後には、上
記のように決められた増量時間の後に、ブラン洗浄前の
水供給量に戻す。図２には、本発明にもとづいて水元を
操作した場合と、その比較として操作しない場合とにつ
いて、ブラン洗浄の前後にかけてのインキローラ上の水
量変化を示している。
紙の種類、絵柄面積率、湿し水の種類、あるいは、どの
印刷ユニットであるか、の内のいずれか１以上を考慮に
含めて、水量変化の状態を層別し、各種の条件によって
水量増量分と増量時間を決める。上記のようにして、決
めた水の増量を、（例えばブラン洗浄中に）ブラン洗浄
前の水供給量に加算して設定し、ブラン洗浄後には、上
記のように決められた増量時間の後に、ブラン洗浄前の
水供給量に戻す。図２には、本発明にもとづいて水元を
操作した場合と、その比較として操作しない場合とにつ
いて、ブラン洗浄の前後にかけてのインキローラ上の水
量変化を示している。
【００１７】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ブラン洗
浄直後の水量をブラン洗浄前より多くし、水量がゼロか
ら元に戻るまでの状態を早く適正な状態に戻し、水量不
足による印刷障害（地汚れ）を防止できる。さらにその
後、水量をブラン洗浄前の量に戻すことで、水量過剰に
よる印刷障害を防止できる。
浄直後の水量をブラン洗浄前より多くし、水量がゼロか
ら元に戻るまでの状態を早く適正な状態に戻し、水量不
足による印刷障害（地汚れ）を防止できる。さらにその
後、水量をブラン洗浄前の量に戻すことで、水量過剰に
よる印刷障害を防止できる。
【００１８】つまるところ、本発明によれば、たとえ熟
練オペレータでなくとも、ブラン洗浄に伴い発生する危
険のあった印刷障害の発生を低減し、また、もし印刷障
害が発生した場合であっても単時間で能率良く解決でき
るようにする印刷方法、印刷制御装置、およびオフセッ
ト印刷機を提供することができた。
練オペレータでなくとも、ブラン洗浄に伴い発生する危
険のあった印刷障害の発生を低減し、また、もし印刷障
害が発生した場合であっても単時間で能率良く解決でき
るようにする印刷方法、印刷制御装置、およびオフセッ
ト印刷機を提供することができた。
【図1】ブラン洗浄の前後にかけてのインキローラ上の
水量変化を示す説明図。（ブラン洗浄前後で水元操作が
無い場合。実線の様な場合を境に地汚れが発生しやすさ
が決まる。）
水量変化を示す説明図。（ブラン洗浄前後で水元操作が
無い場合。実線の様な場合を境に地汚れが発生しやすさ
が決まる。）
【図２】ブラン洗浄の前後にかけてのインキローラ上の
水量変化を示す説明図。（本防止法にもとづいた水元を
操作した場合と、操作しない場合）
水量変化を示す説明図。（本防止法にもとづいた水元を
操作した場合と、操作しない場合）
Claims (5)
- 【請求項１】オフセット印刷による印刷方法において、 ブラン洗浄後には、ブラン洗浄前よりも水供給量を増や
し、一定時間が経過した後に、水供給量を元のレベルに
戻すことを特徴とする印刷方法。 - 【請求項２】前記ブラン洗浄前よりも水供給量を増やす
場合に、水供給量の増量を、インキの種類、用紙の種
類、絵柄面積率、湿し水の種類、あるいは、どの印刷ユ
ニットであるか、のうちの少なくともいずれか１以上を
用いた判断に基づいて設定することを特徴とする請求項
１に記載の印刷方法。 - 【請求項３】前記水供給量を元のレベルに戻すまでの時
間を、インキの種類、用紙の種類、絵柄面積率、湿し水
の種類、あるいは、どの印刷ユニットであるか、のうち
の少なくともいずれか１以上を用いた判断に基づいて設
定することを特徴とする請求項１または２のいずれかに
記載の印刷方法。 - 【請求項４】オフセット印刷のブラン洗浄後に、ブラン
洗浄前よりも水供給量を増やし、ある時間が経過した後
に、水供給量を元のレベルに戻す水供給量調整手段を具
備することを特徴とする印刷制御装置。 - 【請求項５】請求項４に記載の印刷制御装置を具備する
ことを特徴とするオフセット印刷機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001172429A JP2002361823A (ja) | 2001-06-07 | 2001-06-07 | 印刷方法、印刷制御装置、およびオフセット印刷機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001172429A JP2002361823A (ja) | 2001-06-07 | 2001-06-07 | 印刷方法、印刷制御装置、およびオフセット印刷機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002361823A true JP2002361823A (ja) | 2002-12-18 |
Family
ID=19014049
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001172429A Pending JP2002361823A (ja) | 2001-06-07 | 2001-06-07 | 印刷方法、印刷制御装置、およびオフセット印刷機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002361823A (ja) |
-
2001
- 2001-06-07 JP JP2001172429A patent/JP2002361823A/ja active Pending
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