JP2002351353A - 粒子分散系樹脂シートおよび液晶表示装置 - Google Patents

粒子分散系樹脂シートおよび液晶表示装置

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JP2002351353A
JP2002351353A JP2001161188A JP2001161188A JP2002351353A JP 2002351353 A JP2002351353 A JP 2002351353A JP 2001161188 A JP2001161188 A JP 2001161188A JP 2001161188 A JP2001161188 A JP 2001161188A JP 2002351353 A JP2002351353 A JP 2002351353A
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particle
resin sheet
dispersed resin
dispersed
sheet according
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JP2001161188A
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English (en)
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Kiichi Shimodaira
起市 下平
Shunji Umehara
俊志 梅原
Nobuyoshi Yagi
伸圭 八木
Yoshimasa Sakata
義昌 坂田
Yoshihiro Kitamura
喜弘 北村
Katsuhiro Nakano
勝博 中野
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、基材層に粒子を分散させることによ
り寸法安定性に優れた粒子分散系樹脂シートや光拡散性
に優れた粒子分散系樹脂シートを提供すること、および
上記粒子分散系樹脂シートを用いた液晶表示装置を提供
することを課題とする。 【解決手段】樹脂に無機酸化物が分散された基材層を少
なくとも有する粒子分散系樹脂シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基材層に無機酸化物が
分散されており、薄型、軽量であり機械強度に優れ寸法
安定性に優れた粒子分散系樹脂シートや基材層に微小領
域が分散されており、薄型、軽量であり機械強度に優れ
光拡散性に優れた樹脂シートや上記粒子分散系樹脂シー
トを用いた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置やエレクトロルミネッセン
ス表示装置の大型化に伴い、ガラス系の基板は重くて嵩
高いことから、薄型軽量化などを目的にエポキシ系樹脂
等からなる樹脂シートが基板として提案され開発されて
いる。しかし前記樹脂シートは熱膨張や水分の出入りに
よる伸び縮みが起きるため、電極形成時やカラーフィル
ター形成時には位置ずれが生じることが問題になってい
た。特にカラーフィルターの形成時にはR(赤)、G
(緑)、B(青)、およびBM(ブラックマトリック
ス)を所定の位置に精度よく形成する必要があり、樹脂
シートではその精度を上げることが困難であった。カラ
ーフィルターの形成は、まずR(赤)、G(緑)、B
(青)、およびBM(ブラックマトリックス)のいずれ
か1つのパターニングを室温で約2時間かけて行った後
150℃で20分間焼成を行い、次に再び室温に戻し、
次の色のパターニングを室温で約2時間かけて行い、1
50℃で20分間焼成を行う。このようにパターニング
と焼成の組み合わせを4色すべてについて行う。樹脂シ
ートにカラーフィルターを形成する場合は、焼成後室温
でパターニングを行っている間に基板の寸法が変化し、
パターニングの位置ずれが生じることが問題になってい
る。液晶表示装置等の表示装置においては、透明粒子を
有する光拡散シートを液晶セルの視認側に貼り付け照明
光や液晶表示装置内蔵のバックライトに起因するギラツ
キを防止し視認性を向上させる方法が知られていた。し
かし液晶表示装置の薄型化、軽量化の点から光拡散シー
トを液晶セルの視認側に貼り付ける代わりに、光拡散機
能を液晶セル基板に付与することが検討されている。近
年、衛星通信や移動通信技術の発展に伴い、小型携帯情
報末端機器の需要が高まりつつある。小型携帯情報末端
機器の多くに搭載されている表示装置には、薄型である
ことが求められており、液晶表示装置が最も多用されて
いる。また、小型携帯情報末端機器用の表示装置には、
低消費電力であること、外光下での視認性が高いことが
要求されるため、透過型液晶表示装置よりも反射型液晶
表示装置が多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、基材層に粒
子を分散させることにより寸法安定性に優れた粒子分散
系樹脂シートや光拡散性に優れた粒子分散系樹脂シート
を提供すること、および上記粒子分散系樹脂シートを用
いた液晶表示装置を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、樹脂に無機酸
化物が分散された基材層を少なくとも有する粒子分散系
樹脂シートを提供するものである。樹脂としては熱可塑
性樹脂や熱硬化性樹脂を用いることが好ましい。無機酸
化物の平均粒子径は1〜100nmであることが好まし
い。基材層重量に対する無機酸化物の割合は0.1〜2
3重量%であることが好ましい。本発明における粒子分
散系樹脂シートは、λ=550nmにおける光透過率が
88%以上であることが好ましい。また本発明における
粒子分散系樹脂シートは、100〜160℃における線
膨張係数が1.00E−4/℃以下であることが好まし
い。また150℃で20分間加熱した後の寸法と150
℃で20分間加熱し、室温で2時間放置した後の寸法か
ら算出される寸法変化率が+0.020%未満であるこ
とが好ましい。本発明の樹脂シートに電極を設けて電極
付きの樹脂シートとすることができる。また本発明にお
ける粒子分散系樹脂シートに金属薄層よりなる反射層を
形成し、反射型の樹脂シートとすることもできる。上記
反射型の樹脂シートの酸素透過率は0.3cc/m2
24h・atm以下であることが好ましく、200℃で
30分加熱した後の黄色度と室温における黄色度から算
出される黄色度変化率が0.75以下であることが好ま
しい。また本発明は無機酸化物が分散された基材層に基
材層を形成する樹脂と屈折率が相違する微小領域を分散
させてもよい。前記微小領域の基材層重量に対する添加
量は0.1〜60重量%であることが好ましい。また微
小領域の平均粒子径は0.2μm〜100μmであるこ
とが好ましく、微小領域と基材層を形成する樹脂との比
重差は1以下であることが好ましく、微小領域と基材層
を形成する樹脂との屈折率差は0.03〜0.10であ
ることが好ましい。また本発明は、樹脂に上記基材層を
形成する樹脂と屈折率が相違する微小領域が分散された
基材層を少なくとも有する粒子分散系樹脂シートを提供
するものである。前記微小領域の添加量は基材層形成樹
脂100重量部あたり200重量部以下であることが好
ましい。また微小領域の平均粒子径は0.2μm〜10
0μmであることが好ましく、微小領域と基材層を形成
する樹脂との比重差は1以下であることが好ましく、微
小領域と基材層を形成する樹脂との屈折率差は0.03
〜0.10であることが好ましい。また基材層に微小領
域を有する粒子分散系樹脂シートに金属薄層よりなる反
射層を形成し、反射型の樹脂シートとすることもでき
る。この場合、上記反射型の樹脂シートの酸素透過率は
0.3cc/m2・24h・atm以下であることが好
ましく、200℃で30分加熱した後の黄色度と室温に
おける黄色度から算出される黄色度変化率が0.75以
下であることが好ましい。また本発明において基材層が
最外層にある粒子分散系樹脂シートにおいては、基材層
の最外面が平滑であることが好ましい。また本発明は、
本発明の粒子分散系樹脂シートを用いた液晶表示装置を
提供することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明における樹脂シートは樹脂
に無機酸化物が分散された基材層を少なくとも有するこ
とを特徴とする。
【0006】本発明において樹脂としては熱可塑性樹脂
もしくは熱硬化性樹脂を用いることが好ましい。熱可塑
性樹脂としては、ポリカーボネート、ポリアリレート、
ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリエステル、
ポリメチルメタクリレート、ポリエーテルイミドやポリ
アミド等が挙げられ、熱硬化性樹脂としてはエポキシ系
樹脂、不飽和ポリエステル、ポリジアリルフタレートや
ポリイソボニルメタクリレート等が挙げられる。これら
の樹脂は一種または二種以上を用いることができ、他成
分との共重合体や混合物などとして用いうる。
【0007】表面平滑性を得るために熱硬化性樹脂が好
ましく用いられ、熱硬化性樹脂の中では色相の点よりエ
ポキシ系樹脂が特に好ましく用いられる。エポキシ系樹
脂としては、例えば、ビスフェノールA型やビスフェノ
ールF型、ビスフェノールS型やそれらの水添加の如き
ビスフェノール型、フェノールノボラック型やクレゾー
ルノボラック型の如きノボラック型、トリグリシジルイ
ソシアヌレート型やヒダントイン型の如き含窒素環型、
脂環式型や脂肪族型、ナフタレン型の如き芳香族型やグ
リシジルエーテル型、ビフェニル型の如き低吸水率タイ
プやジシクロ型、エステル型やエーテルエステル型、そ
れらの変成型などが挙げられる。これらは単独で使用し
てもあるいは併用してもよい。上記各種エポキシ系樹脂
の中でも、変色防止性などの点よりビスフェノールA型
エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、トリグリシジルイ
ソシアヌレート型を用いることが好ましい。
【0008】このようなエポキシ系樹脂としては、一般
にエポキシ当量100〜1000、軟化点120℃以下
のものが、得られる樹脂シートの柔軟性や強度等の物性
などの点より好ましく用いられる。さらに塗工性やシー
ト状への展開性等に優れるエポキシ樹脂含有液を得る点
などよりは、塗工時の温度以下、特に常温において液体
状態を示す二液混合型のものが好ましく用いうる。
【0009】またエポキシ系樹脂は、硬化剤、硬化促進
剤、および必要に応じて従来から用いられている老化防
止剤、変成剤、界面活性剤、染料、顔料、変色防止剤、
紫外線吸収剤等の従来公知の各種添加物を適宜に配合す
ることができる。
【0010】前記、硬化剤についても特に限定はなく、
エポキシ系樹脂に応じた適宜な硬化剤を1種または2種
以上用いることができる。ちなみにその例としては、テ
トラヒドロフタル酸やメチルテトラヒドロフタル酸、ヘ
キサヒドロフタル酸やメチルヘキサヒドロフタル酸の如
き有機酸系化合物類、エチレンジアミンやプロピレンジ
アミン、ジエチレントリアミンやトリエチレンテトラミ
ン、それらのアミンアダクトやメタフェニレンジアミ
ン、ジアミノジフェニルメタンやジアミノジフェニルス
ルホンの如きアミン系化合物類が挙げられる。
【0011】またジシアンジアミドやポリアミドの如き
アミド系化合物類、ジヒドラジットの如きヒドラジド系
化合物類、メチルイミダゾールや2−エチル−4−メチ
ルイミダゾール、エチルイミダゾールやイソプロピルイ
ミダゾール、2,4−ジメチルイミダゾールやフェニル
イミダゾール、ウンデシルイミダゾールやヘプタデシル
イミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾール
の如きイミダゾール系化合物類も前記硬化剤の例として
挙げられる。
【0012】さらに、メチルイミダゾリンや2−エチル
−4−メチルイミダゾリン、エチルイミダゾリンやイソ
プロピルイミダゾリン、2,4−ジメチルイミダゾリン
やフェニルイミダゾリン、ウンデシルイミダゾリンやヘ
プタデシルイミダゾリン、2−フェニル−4−メチルイ
ミダゾリンの如きイミダゾリン系化合物、その他、フェ
ノール系化合物やユリア系化合物類、ポリスルフィド系
化合物類も前記硬化剤の例として挙げられる。
【0013】加えて、酸無水物系化合物類なども前記硬
化剤の例として挙げられ、変色防止性などの点より、か
かる酸無水物硬化剤が好ましく用いうる。その例として
は無水フタル酸や無水マレイン酸、無水トリメリット酸
や無水ピロメリット酸、無水ナジック酸や無水グルタル
酸、テトラヒドロフタル酸無水物やメチルテトラヒドロ
フタル酸無水物、ヘキサヒドロフタル酸無水物やメチル
ヘキサヒドロフタル酸無水物、メチルナジック酸無水物
やドデセニルコハク酸無水物、ジクロロコハク酸無水物
やベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物やクロレンデ
ィック酸無水物などが挙げられる。
【0014】特に、無水フタル酸やテトラヒドロフタル
酸無水物、ヘキサヒドロフタル酸無水物やメチルヘキサ
ヒドロフタル酸無水物の如く無色系ないし淡黄色系で、
分子量が約140〜約200の酸無水物系硬化剤が好ま
しく用いうる。
【0015】前記エポキシ系樹脂と硬化剤の配合割合
は、硬化剤として酸無水物系硬化剤を用いる場合、エポ
キシ系樹脂のエポキシ基1当量に対して酸無水物当量を
0.5〜1.5当量となるように配合することが好まし
く、さらに好ましくは0.7〜1.2当量がよい。酸無
水物が0.5当量未満では、硬化後の色相が悪くなり、
1.5当量を超えると、耐湿性が低下する傾向がみられ
る。なお他の硬化剤を単独で又は2種以上を併用して使
用する場合にも、その使用量は前記の当量比に準じう
る。
【0016】前記硬化促進剤としては、第三級アミン
類、イミダゾール類、第四級アンモニウム塩類、有機金
属塩類、リン化合物類、尿素系化合物類等が挙げられる
が、特に第三級アミン類、イミダゾール類を用いること
が好ましい。これらは単独であるいは併用して使用する
ことができる。
【0017】前記硬化促進剤の配合量は、エポキシ系樹
脂100重量部に対して0.05〜7.0重量部である
ことが好ましく、さらに好ましくは0.2〜3.0重量
部がよい。硬化促進剤の配合量が0.05重量部未満で
は、充分な硬化促進効果が得られず、7.0重量部を超
えると硬化体が変色するおそれがある。
【0018】前記老化防止剤としては、フェノール系化
合物、アミン系化合物、有機硫黄系化合物、ホスフィン
系化合物等の従来公知のものが挙げられる。
【0019】前記変成剤としては、グリコール類、シリ
コーン類、アルコール類等従来公知のものが挙げられ
る。
【0020】前記界面活性剤は、エポキシ系樹脂シート
を流延法等によりエポキシ樹脂を空気に触れながら成形
する場合に、シートの表面を平滑にするために添加され
る。界面活性剤としてはシリコーン系、アクリル系、フ
ッ素系等が挙げられるが、とくにシリコーン系が好まし
い。
【0021】本発明における無機酸化物はシリカ、二酸
化チタン、酸化アンチモン、チタニア、アルミナ、ジル
コニアや酸化タングステン等が挙げられる。これらは一
種または二種以上の混合物であってもよい。無機酸化物
の平均粒子径は特に限定されないが、1〜100nmで
あることが好ましい。平均粒子径が1nm未満であると
分散性が悪くなり、100nmを超えると粒子分散系樹
脂シートの光学特性が悪くなる場合がある。
【0022】本発明における無機酸化物の添加量は基材
層重量に対して0.1〜23重量%であることが好まし
く、さらに好ましくは5〜15重量%がよい。無機酸化
物の添加量が基材層重量に対して0.1重量%未満であ
る場合は、粒子分散系樹脂シートの寸法変化が大きくカ
ラーフィルター層のパターニングや電極形成が困難にな
る。23%を超えると粒子分散系樹脂シートの光透過率
が悪くなる。
【0023】本発明における粒子分散系樹脂シートの光
透過率は88%以上であることが好ましく、さらに好ま
しくは90%以上がよい。光透過率が88%未満である
と、この粒子分散系樹脂シートを用いて液晶表示装置を
組み立てた時の表示が暗くなり、表示品位が低下する。
光透過率の測定方法は、高速分光光度計を用いてλ=5
50nmの透過率を測定する。
【0024】本発明における粒子分散系樹脂シートの1
00℃〜160℃における線膨張係数は1.00E−4
/℃以下であることが好ましく、さらに好ましくは8.
00E−5/℃以下がよい。線膨張係数が1.00E−
4/℃を超えるとカラーフィルターを積層する時、パタ
ーニングの位置ずれが発生しやすくなる。また粒子分散
系樹脂シート上への電極の形成が困難になる。線膨張係
数は、JIS規格K−7197に記載のTMA法により
測定し、(式1)により算出することができる。前記式
においてΔIs(T1)、ΔIs(T2)はサンプル測定
時の温度T1、T2(℃)におけるTMA測定値(μm)
のことであり、 L0は室温においてのサンプルの長さ
(mm)のことである。
【式1】
【0025】本発明における粒子分散系樹脂シートにお
いて150℃で20分間加熱した後の寸法と150℃で
20分間加熱し、室温で2時間放置した後の寸法から算
出される寸法変化率が+0.020%未満であることが
好ましく、さらに好ましくは+0.010%以下がよ
い。寸法変化率は150℃で20分間加熱した直後の寸
法をA、150℃で20分間加熱後室温で2時間放置し
た後の寸法をBとすると、(B−A)/A×100で算
出することができる。寸法変化率が+0.020%以上
になるとカラーフィルターを積層する時、パターニング
の位置ずれが発生しやすくなる。また粒子分散系樹脂シ
ート上への電極の形成が困難になる。
【0026】本発明における粒子分散系樹脂シートに電
極を形成し、電極付きの粒子分散系樹脂シートを提供す
ることができる。
【0027】前記電極としては透明電極膜が好ましく用
いられる。透明電極膜は、例えば酸化インジウム、酸化
スズ、インジウム・錫混合酸化物、金、白金、パラジウ
ム、透明導電塗料などの適宜な形成材を用いて、真空蒸
着法やスパッタリング法や塗工法等により付設ないし塗
布する方式などの従来に準じた方式にて行うことがで
き、透明導電膜を所定の電極パターン状に直接形成する
ことも可能である。また透明導電膜上に必要に応じて設
けられる液晶配列用の配向膜も従来に準じた方式にて付
加することもできる。
【0028】また本発明の基材層が無機酸化物を有する
粒子分散系樹脂シートに反射層を設けて反射型の粒子分
散系樹脂シートとすることもできる。反射層は、銀また
はアルミニウム等の金属薄層からなることが好ましい。
反射層はガスバリア機能を有し、水分や酸素が侵入する
ことを防止する。従って本発明においてはポリビニルア
ルコール等からなる有機ガスバリア層や珪素酸化物等か
らなる無機ガスバリア層を積層させる必要はない。
【0029】反射層の厚みは50〜1000nmである
ことが好ましく、さらに好ましくは100〜500nm
がよい。反射層の厚みが50nmより小さい場合は、耐
熱性や耐湿性等の信頼性が低下する。反射層の厚みが1
000nmを超えるとクラックが発生しやすくなりコス
ト高となる。また透過型の液晶表示装置としての使用が
できなくなる。
【0030】本発明の反射型の粒子分散系樹脂シートの
酸素透過率は0.3cc/m2・24h・atm以下で
あることが好ましい。より好ましくは酸素透過率は0.
15cc/m2・24h・atm以下がよい。酸素透過
率が0.3cc/m2・24h・atmを超えると、こ
の粒子分散系樹脂シートを用いて液晶セルを形成した場
合、水分や酸素がセル内に侵入し、透明導電膜パターン
が断線したり、セル内に侵入した水分や酸素が気泡を形
成するまでに成長して外観不良を起こしたり液晶を変質
させる等の問題が生じる。
【0031】また本発明における反射型の粒子分散系樹
脂シートは200℃で30分加熱した後の黄色度と室温
における黄色度から算出される黄色度変化率が0.75
以下であることが好ましい。黄色度変化率は室温におけ
る黄色度をYI、200℃で30分加熱した後の黄色度
をYI200とすると、(式2)で計算できる。黄色度変
化率が0.75を超える場合は、その反射型の樹脂シー
トを用いて液晶表示装置を形成した場合、白表示が黄色
味を帯びる等表示品位が低下する。
【式2】
【0032】本発明の粒子分散系樹脂シートにおいて
は、基材層を形成する樹脂と屈折率が相違する微小領域
が基材層に分散されていてもよく、基材層重量に対する
微小領域の添加量は0.1〜60重量%であることが好
ましい。つまり本発明においては基材層に無機酸化物と
微小領域を同時に分散させてもよく、添加量は、無機酸
化物は基材層重量に対して0.1〜23重量%であり、
且つ、微小領域は基材層重量に対して0.1〜60重量
%であることが好ましい。微小領域が分散されていると
は、微小領域が基材層の一部に偏在することなく、基材
層の全域において微小領域が存在している状態をいう。
基材層は無機酸化物を有することで寸法変化が抑制さ
れ、微小領域を有することで光拡散機能が付与される。
光拡散機能を付与することにより、照明光や液晶表示装
置内蔵のバックライトに起因するギラツキを防止し視認
性を向上させることができる。
【0033】微小領域としてはSi系化合物、アルミ
ナ、チタニア、ジルコニア、酸化錫、酸化インジウム、
酸化カドミウムや酸化アンチモン等からなる無機系粒子
やアクリル系樹脂やメラミン系樹脂等からなる有機系粒
子、および上記無機系粒子を上記有機系粒子でコーティ
ングした粒子などが挙げられる。
【0034】微小領域の形成材の粒径は、光学特性が落
ちる可能性もあるが、十分な光拡散性を得るために平均
粒径が0.2〜100μm、好ましくは0.5〜50μ
m、更に好ましくは1〜20μmがよい。
【0035】前記微小領域と基材層形成樹脂との比重差
は1g/cm3以下であることが好ましい。比重差が1
g/cm3よりも大きい場合は、基材層に均一に微小領
域を含有させることが困難になる。
【0036】微小領域と基材層形成樹脂との屈折率差は
0.03〜0.10であることが好ましい、屈折率差が
0.03よりも小さい場合や0.10よりも大きい場合
は十分な光拡散機能を付与することができない。
【0037】また本発明は、樹脂に上記基材層を形成す
る樹脂と屈折率が相違する微小領域が分散された基材層
を少なくとも有する粒子分散系樹脂シートを提供するこ
とができる。すなわち本発明においては基材層が基材層
を形成する樹脂と屈折率が相違する微小領域のみを含有
してもよい。基材層が微小領域のみを含有する粒子分散
系樹脂シートにおいては、微小領域の添加量は、基材層
形成樹脂100重量部あたり200重量部以下、好まし
くは1〜150重量部、更に好ましくは2〜100重量
部がよい。
【0038】本発明において前記樹脂としては熱可塑性
樹脂もしくは熱硬化性樹脂を用いることが好ましい。表
面平滑性を得るために熱硬化性樹脂が好ましく、色相の
点よりエポキシ系樹脂が最も好ましい。
【0039】微小領域の形成材の粒径は適宜に決定しう
るが、十分な光拡散性を得るために平均粒径が0.2〜
100μm、好ましくは0.5〜50μm、更に好まし
くは1〜20μmがよい。
【0040】前記微小領域と基材層形成樹脂との比重差
は1g/cm3以下であることが好ましい。比重差が1
g/cm3よりも大きい場合は、基材層に均一に微小領
域を含有させることが困難になる。
【0041】微小領域と基材層形成樹脂との屈折率差は
0.03〜0.10であることが好ましい、屈折率差が
0.03よりも小さい場合や0.10よりも大きい場合
は十分な光拡散機能を付与することができない。
【0042】また本発明においては、基材層に微小領域
のみを含有する粒子分散系樹脂シートに反射層を設けて
もよい。反射層は、銀またはアルミニウム等の金属薄層
からなることが好ましい。反射層はガスバリア機能を有
し、水分や酸素が樹脂シートを透過して侵入することを
防止する。従って本発明においてはポリビニルアルコー
ル等からなる有機ガスバリア層や珪素酸化物等からなる
無機ガスバリア層を積層させる必要はない。
【0043】反射層の厚みは50〜1000nmである
ことが好ましく、さらに好ましくは100〜500nm
がよい。反射層の厚みが50nmより小さい場合は、耐
熱性や耐湿性等の信頼性が低下する。反射層の厚みが1
000nmを超えるとクラックが発生しやすくなりコス
ト高となる。また透過型の液晶表示装置としての使用が
できなくなる。
【0044】上記反射型の粒子分散系樹脂シートの酸素
透過率は0.3cc/m2・24h・atm以下である
ことが好ましい。より好ましくは酸素透過率は0.15
cc/m2・24h・atm以下がよい。酸素透過率が
0.3cc/m2・24h・atmを超えると、この粒
子分散系樹脂シートを用いて液晶セルを形成した場合、
水分や酸素がセル内に侵入し、透明導電膜パターンが断
線したり、セル内に侵入した水分や酸素が気泡を形成す
るまでに成長して外観不良を起こしたり液晶を変質させ
る等の問題が生じる。
【0045】また上記反射型の粒子分散系樹脂シートは
200℃で30分加熱した後の黄色度と室温における黄
色度から算出される黄色度変化率が0.75以下である
ことが好ましい。黄色度変化率が0.75を超える場合
は、その反射型の樹脂シートを用いて液晶表示装置を形
成した場合、白表示が黄色味を帯びる等表示品位が低下
する。
【0046】本発明の粒子分散系樹脂シートにおいて
は、基材層が無機酸化物と基材層と屈折率が相違する微
小領域を同時に有することが最も好ましい。基材層が無
機酸化物と微小領域を同時に有することにより、粒子分
散系樹脂シートの寸法変化が抑えられ、且つ、光拡散機
能を付与し表示品位を向上させることができる。
【0047】また上記基材層が無機酸化物と基材層と屈
折率が相違する微小領域を同時に有する粒子分散系樹脂
シートに反射層を積層することで反射型の樹脂シートと
することができる。上記反射型の樹脂シートは寸法変化
率が小さく、光拡散機能を有するので表示品位も良好で
ある。また反射層は高いガスバリア機能を有するので有
機ガスバリア層を積層させる必要はなく、その結果、樹
脂シートの黄変が抑制できる。
【0048】本発明の基材層が最外層にある粒子分散系
樹脂シートにおいては、基材層の最外面が平滑であるこ
とが好ましい。平滑とはJIS B 0601−199
4に記載の表面粗さ(Ra)が1nm以下であることを
意味する。平滑とすることにより配向膜や透明電極等の
形成が容易となる。
【0049】本発明の粒子分散系樹脂シートに電極を設
けて、例えばTN型、STN型、TFT型、および強誘
電性液晶型等の液晶セルを形成することができる。
【0050】本発明の粒子分散系樹脂シートは各種の用
途に用いることができ、液晶セル基板やエレクトロルミ
ネッセンス表示用基板や太陽電池用基板としても好まし
く用いられる。
【0051】液晶表示装置は一般に、偏光板、液晶セ
ル、反射板又はバックライト、及び必要に応じての光学
部品等の構成部品を適宜に組み立てて駆動回路を組み込
むことなどにより形成される。本発明においては、上記
した粒子分散系樹脂シートを用いる点を除いて特に限定
はなく、従来に準じて形成することができる。従って、
本発明における液晶表示装置の形成に際しては、例えば
視認側の偏光板の上に設ける光拡散板、アンチグレア
層、反射防止膜、保護層、保護板、あるいは液晶セルと
視認側の偏光板の間に設ける補償用位相差板などの適宜
な光学部品を前記粒子分散系樹脂シートに適宜に組み合
わせることができる。
【0052】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例になんら限定されるものではな
い。本発明における粒子分散系樹脂シートは注型法や流
延法等により製造することが可能であるが、実施例中で
は流延法による製造方法を例示した。
【0053】実施例1:(化1)の化学式で示される液
状エポキシ樹脂100重量部と(化2)の化学式で示さ
れる固形エポキシ樹脂を混合し、90℃で加熱しながら
攪拌し完全に溶解させた後、室温になるまで放冷し主剤
を得た。次に(化3)の化学式で示されるメチルヘキサ
ヒドロ無水フタル酸100重量部と(化4)の化学式で
示される変性剤12重量部を混合し、120℃で加熱攪
拌することによりエステル化反応を行った後、80℃に
なるまで冷却し室温になるまで放冷し、(化5)の化学
式で示されるテトラ−n−ブチルホスホニウムo,o−
ジエチルホスホロジチオエート2重量部を攪拌混合し硬
化剤を得た。前記硬化剤460重量部に平均粒子径が1
2nmのシリカ粒子(日本アエロジル(株)製AERO
SILR974)8.4重量部および前記主剤380重
量部を攪拌混合しエポキシ系樹脂含有液を調製した。
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】
【0054】まず(化6)の化学式で示されるウレタン
アクリレートの17重量%のトルエン溶液を、ステンレ
ス製エンドレスベルトに走行速度0.3m/分で流延塗
布し、風乾してトルエンを揮発させた後、UV硬化装置
を用いて硬化し、膜厚2.0μmのウレタンアクリレー
ト層を形成した。続いてポリビニルアルコール系樹脂の
5.5重量%の水溶液をウレタンアクリレート層上に
0.3m/分で流延塗布し、100℃で10分間乾燥さ
せ、膜厚3.7μmのポリビニルアルコール層を形成し
た。続いて、前記エポキシ系樹脂含有液をポリビニルア
ルコール層の上に0.3m/分で流延塗布し、加熱装置
を用いて150℃で加熱した後180℃で20分加熱し
硬化させ、膜厚400μmのエポキシ系樹脂層を形成し
た。次にウレタンアクリレート層、ポリビニルアルコー
ル層、およびエポキシ系樹脂層からなる積層体をステン
レス製エンドレスベルトから剥離することにより粒子分
散系樹脂シートを得た。
【化6】
【0055】実施例2:シリカ粒子の添加量を16.8
重量部とした以外は実施例1と同様にして粒子分散系樹
脂シートを得た。
【0056】実施例3:シリカ粒子の添加量を25.2
重量部とした以外は実施例1と同様にして粒子分散系樹
脂シートを得た。
【0057】実施例4:シリカ粒子の添加量を84重量
部とした以外は実施例1と同様にして粒子分散系樹脂シ
ートを得た。
【0058】実施例5:シリカ粒子の添加量を168重
量部とした以外は実施例1と同様にして粒子分散系樹脂
シートを得た。
【0059】実施例6:実施例1においてエポキシ系樹
脂含有液を調製する際に平均粒子径が12nmのシリカ
粒子を8.4重量部添加した代わりに平均粒子径30n
mのアルミナ粒子を168重量部添加した以外は実施例
1と同様にして粒子分散系樹脂シートを得た。
【0060】実施例7:実施例1においてポリビニルア
ルコール層を積層させないで、ウレタンアクリレート層
とエポキシ系樹脂層からなる積層体をステンレス製エン
ドレスベルトから剥離した。次にエポキシ系樹脂層側に
真空蒸着により厚みが1000nmのアルミニウムの反
射層を成膜した。つまり最外層からウレタンアクリレー
ト層、無機酸化物を含有したエポキシ系樹脂層、および
反射層からなる積層体を得た。
【0061】実施例8:実施例1と同様にして主剤と硬
化剤を調製した。次に前記硬化剤460重量部に平均粒
子径が12nmのシリカ粒子(日本アエロジル(株)製
AEROSILR974)84重量部、微小領域として
トスパール145(東芝シリコーン)(粒径3.5μm
〜4.2μm)を7.56重量部、および前記主剤38
0重量部を攪拌混合しエポキシ系樹脂含有液を調製し
た。次に実施例1と同様にして流延法で粒子分散系樹脂
シートを得た。つまり最外層からウレタンアクリレート
層、ポリビニルアルコール層、および無機酸化物と微小
領域を含有したエポキシ系樹脂層からなる積層体を得
た。
【0062】実施例9:実施例7においてポリビニルア
ルコール層を積層させないで、ウレタンアクリレート層
とエポキシ系樹脂層からなる積層体をステンレス製エン
ドレスベルトから剥離した。次にエポキシ系樹脂層側に
真空蒸着により厚みが1000nmのアルミニウムの反
射層を成膜した。つまり最外層からウレタンアクリレー
ト層、無機酸化物と微小領域を含有したエポキシ系樹脂
層、および反射層からなる積層体を得た。
【0063】実施例10:実施例1と同様にして主剤と
硬化剤を調製した。次に前記硬化剤460重量部に微小
領域としてトスパール145(東芝シリコーン)を7.
56重量部、および前記主剤380重量部を攪拌混合し
エポキシ系樹脂含有液を調製した。次に実施例1と同様
にして流延法で粒子分散系樹脂シートを得た。つまり最
外層からウレタンアクリレート層、ポリビニルアルコー
ル層、および微小領域を含有したエポキシ系樹脂層から
なる積層体を得た。
【0064】実施例11:実施例10においてエポキシ
系樹脂含有液を調製する際にトスパール145(東芝シ
リコーン)を7.56重量部添加する代わりに平均粒子
径4μmのアクリル系粒子であるエポスタM30(日本
触媒)(平均粒子径4μm)を7.56重量部添加した
以外は実施例10と同様にして粒子分散系樹脂シートを
得た。つまり最外層からウレタンアクリレート層、ポリ
ビニルアルコール層、およびディフューザーを含有した
エポキシ系樹脂層からなる積層体を得た。
【0065】比較例1:シリカ粒子を添加しない点を除
いては実施例1と同様にして樹脂シートを得た。
【0066】評価試験:光透過率(%)、線膨張係数
(/℃)、寸法変化率(%)、酸素透過率(cc/m2
・24h・atm)、黄色度指数(YI値)、透湿度
(g/m2・24h・atm)、表示品位 光透過率は高速分光光度計(村上色彩CMS−500
ハロゲンランプ使用)を用いてλ=550nmの透過率
を測定した。線膨張係数(/℃)はTMA/SS150
C(セイコーインスツルメンツ社製)を用いて100℃
および160℃におけるTMA値(μm)を測定し、算
出した。寸法変化率は150℃で20分間加熱した直後
の寸法および150℃で20分間加熱後室温で2時間放
置した後の寸法をSTM5オリンパスデジタル式小型測
定顕微鏡(オリンパス社製)を用いて測定し、算出し
た。酸素透過率はオキシラント法に従い、モダンコント
ロールズ社製、OX−TRAN TWINを用いて測定
した。測定条件は40℃、43%RHとした。黄色度指
数(YI値)は村上色彩製、CMS−500を用いてJ
IS規格K−7103に従って測定した。試料は30×
50mmの平板を用いた。透湿度はJIS−Z0208
で定められた透湿カップ及び付属品を用いて測定した。
また、実施例1〜26、比較例1〜2で作成した液晶セ
ルを用いて液晶表示装置を組み立て、暗室中で20°の
角度でリング状照明装置を照射して、液晶表示装置の電
圧印加状態で黒色表示の表示品位を調べ、電圧無印加状
態で白色表示の表示品位を調べた。表示品位のランクを
以下のように定めた。 A;表示の黄色味と白色表示のギラツキが抑えられた。 B;表示の黄色味が抑えられたが、白色表示において使
用に耐えうる程度のギラツキが見られた。 C;白色表示のギラツキは抑えられたが使用に耐えうる
程度の黄色味を帯びた。 D;表示が使用に耐えうる程度の黄色味を帯び、白色表
示において使用に耐えうる程度のギラツキが見られた。
【0067】前記の結果を表1、2に示した。
【表1】
【表2】
【0068】実施例1〜5においてシリカ粒子を添加し
た場合は、線膨張係数、寸法変化率ともに小さく、光透
過率は高かった。実施例1〜5において得られた粒子分
散系樹脂シートにカラーフィルター層を積層を行った
が、精度良くパターニングすることができた。またこの
樹脂シートを用いて液晶表示装置を作成したところ使用
に耐えうる程度の黄色味を帯び、白色表示において使用
に耐えうる程度のギラツキが見られた。実施例6におい
てアルミナ粒子を添加した場合は、線膨張係数、寸法変
化率ともに小さく、光透過率は高かった。実施例6にお
いて得られた粒子分散系樹脂シートにカラーフィルター
層を積層を行ったが、精度良くパターニングすることが
できた。またこの樹脂シートを用いて液晶表示装置を作
成したところ使用に耐えうる程度の黄色味を帯び、白色
表示において使用に耐えうる程度のギラツキが見られ
た。実施例7の反射型の樹脂シートは線膨張係数、寸法
変化率ともに小さく、高いガスバリア機能を有した。ま
たこの樹脂シートを用いて液晶表示装置を作成したとこ
ろ表示の黄色味が抑えられたが、白色表示において使用
に耐えうる程度のギラツキが見られた。実施例8の樹脂
シートは線膨張係数、寸法変化率ともに小さく、光拡散
機能を有し、この樹脂シートを用いて液晶表示装置を作
成したところ白色表示のギラツキが抑えられたが、使用
に耐えうる程度の黄色味を帯びた。実施例9の反射型の
樹脂シートは線膨張係数、寸法変化率ともに小さく、高
いガスバリア機能と光拡散機能を有し、この樹脂シート
を用いて液晶表示装置を作成したところ表示の黄色味と
白色表示のギラツキが抑えられた。実施例10の樹脂シ
ートは線膨張係数、寸法変化率ともに大きく、カラーフ
ィルターの形成や電極の形成が困難であった。この樹脂
シートを用いて液晶表示装置を作成したところ白色表示
のギラツキが抑えられたが使用に耐えうる程度の黄色味
を帯びた。実施例11の樹脂シートは線膨張係数、寸法
変化率ともに大きく、カラーフィルターの形成や電極の
形成が困難であった。この樹脂シートを用いて液晶表示
装置を作成したところ白色表示のギラツキが抑えられた
が使用に耐えうる程度の黄色味を帯びた。比較例1にお
いてシリカ粒子を添加しなかった場合は、光透過率は高
かったが線膨張係数、寸法変化率ともに大きく、カラー
フィルターや電極の形成が困難であった。またこの樹脂
シートを用いて液晶表示装置を作成したところ、表示が
使用に耐えうる程度の黄色味を帯び白色表示において使
用に耐えうる程度のギラツキが見られた。
【0069】
【発明の効果】本発明の粒子分散系樹脂シートは樹脂系
であるので薄型、軽量であり、機械強度に優れる。また
基材層に無機酸化物を分散することにより樹脂シートの
寸法変化を抑えることができる。更に基材層に微小領域
を分散することにより光拡散機能を付与することができ
る。また本発明の粒子分散系樹脂シートに反射層を積層
した反射型の樹脂シートは良好なガスバリア機能を有
し、黄色度変化率が小さく、耐熱性に優れるという特徴
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】粒子分散系樹脂シートの断面図
【図2】粒子分散系樹脂シートの断面図
【図3】粒子分散系樹脂シートの断面図
【図4】粒子分散系樹脂シートの断面図
【符号の説明】
1:無機酸化物が分散された基材層 2:有機ガスバリア層 3:ウレタンアクリレート層 4:微小領域と無機酸化物が分散された基材層 5:微小領域が分散された基材層 6:反射層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 7/04 CEZ C08J 7/04 CEZP C08K 3/20 C08K 3/20 C08L 101/00 C08L 101/00 G02F 1/1333 500 G02F 1/1333 500 G09F 9/35 G09F 9/35 (72)発明者 坂田 義昌 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 北村 喜弘 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 中野 勝博 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 2H090 JA00 JB03 JB12 JD01 JD15 JD18 KA05 KA08 KA14 LA01 LA04 LA09 LA10 LA16 LA20 4F006 AA20 AA22 AA34 AA35 AA36 AA38 AA39 AA40 AB73 BA05 CA05 CA08 DA01 4F100 AA17A AA20A AB01B AB10B AB33B AK01A AK21D AK25C AK51C AK53A AL05A BA04 BA07 DE01A EH66B EJ54 GB41 JA02A JB13A JB16A JD03 JK15A JL04A JN01A JN06B JN18A JN28 YY00 YY00A 4J002 BG032 BG061 CC182 CD011 CD021 CD031 CD051 CD061 CD141 CF001 CF161 CF211 CG001 CL001 CM041 CN031 DE096 DE097 DE126 DE136 DE137 DE146 DE147 DJ016 FD016 FD207 GP00 GQ00 5C094 AA03 AA12 AA55 BA43 DA06 EB01 ED01 ED11 ED13 JA01 JA08 JA11 JA13

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂に無機酸化物が分散された基材層を少
    なくとも有する粒子分散系樹脂シート。
  2. 【請求項2】前記樹脂が熱可塑性樹脂である請求項1記
    載の粒子分散系樹脂シート。
  3. 【請求項3】前記樹脂が熱硬化性樹脂である請求項1記
    載の粒子分散系樹脂シート。
  4. 【請求項4】前記無機酸化物の平均粒子径が1〜100
    nmであることを特徴とする請求項1〜3記載の粒子分
    散系樹脂シート。
  5. 【請求項5】基材層重量に対する無機酸化物の添加量が
    0.1〜23重量%であることを特徴とする請求項1〜
    4記載の粒子分散系樹脂シート。
  6. 【請求項6】λ=550nmにおける光透過率が88%
    以上である請求項1〜5記載の粒子分散系樹脂シート。
  7. 【請求項7】100℃〜160℃における線膨張係数が
    1.00E−4/℃以下であることを特徴とする請求項
    1〜6記載の粒子分散系樹脂シート。
  8. 【請求項8】150℃で20分間加熱した後の寸法と1
    50℃で20分間加熱し、室温で2時間放置した後の寸
    法から算出される寸法変化率が+0.020%未満であ
    ることを特徴とする請求項1〜7記載の粒子分散系樹脂
    シート。
  9. 【請求項9】請求項1〜8の粒子分散系樹脂シートに電
    極を設けたことを特徴とする粒子分散系樹脂シート。
  10. 【請求項10】請求項1〜8の粒子分散系樹脂シートに
    金属薄層よりなる反射層を設けたことを特徴とする粒子
    分散系樹脂シート。
  11. 【請求項11】酸素透過率が0.3cc/m2・24h
    ・atm以下であることを特徴とする請求項10に記載
    の粒子分散系樹脂シート。
  12. 【請求項12】200℃で30分加熱した後の黄色度と
    室温における黄色度から算出される黄色度変化率が0.
    75以下であることを特徴とする請求項10または11
    に記載の粒子分散系樹脂シート。
  13. 【請求項13】請求項1〜12の粒子分散系樹脂シート
    において、基材層を形成する樹脂と屈折率が相違する微
    小領域が基材層に分散されていることを特徴とする粒子
    分散系樹脂シート。
  14. 【請求項14】基材層重量に対する微小領域の添加量が
    0.1〜60重量%であることを特徴とする請求項13
    に記載の粒子分散系樹脂シート。
  15. 【請求項15】前記微小領域の平均粒子径が0.2μm
    〜100μmであることを特徴とする請求項13または
    14に記載の粒子分散系樹脂シート。
  16. 【請求項16】前記微小領域と基材層を形成する樹脂と
    の比重差が1以下であることを特徴とする請求項13〜
    15に記載の粒子分散系樹脂シート。
  17. 【請求項17】前記微小領域と基材層を形成する樹脂と
    の屈折率差が0.03〜0.10であることを特徴とす
    る請求項13〜16に記載の粒子分散系樹脂シート。
  18. 【請求項18】樹脂に上記基材層を形成する樹脂と屈折
    率が相違する微小領域が分散された基材層を少なくとも
    有する粒子分散系樹脂シート。
  19. 【請求項19】前記微小領域の添加量が基材層形成樹脂
    100重量部あたり200重量部以下であることを特徴
    とする請求項18に記載の粒子分散系樹脂シート。
  20. 【請求項20】前記微小領域の平均粒子径が0.2μm
    〜100μmであることを特徴とする請求項18または
    19に記載の粒子分散系樹脂シート。
  21. 【請求項21】前記微小領域と基材層を形成する樹脂と
    の比重差が1以下であることを特徴とする請求項18〜
    20に記載の粒子分散系樹脂シート。
  22. 【請求項22】前記微小領域と基材層を形成する樹脂と
    の屈折率差が0.03〜0.10であることを特徴とす
    る請求項18〜21に記載の粒子分散系樹脂シート。
  23. 【請求項23】請求項18〜22の粒子分散系樹脂シー
    トに金属薄層よりなる反射層を設けたことを特徴とする
    粒子分散系樹脂シート。
  24. 【請求項24】酸素透過率が0.3cc/m2・24h
    ・atm以下であることを特徴とする請求項23に記載
    の粒子分散系樹脂シート。
  25. 【請求項25】200℃で30分加熱した後の黄色度と
    室温における黄色度から算出される黄色度変化率が0.
    75以下であることを特徴とする請求項23または24
    に記載の粒子分散系樹脂シート。
  26. 【請求項26】基材層が最外層にある粒子分散系樹脂シ
    ートにおいて、基材層の最外面が平滑であることを特徴
    とする請求項1〜25に記載の粒子分散系樹脂シート。
  27. 【請求項27】請求項1〜26の粒子分散系樹脂シート
    を用いた液晶表示装置。
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