JP2002343410A - 燃料電池のマニホールド - Google Patents

燃料電池のマニホールド

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JP2002343410A JP2001151306A JP2001151306A JP2002343410A JP 2002343410 A JP2002343410 A JP 2002343410A JP 2001151306 A JP2001151306 A JP 2001151306A JP 2001151306 A JP2001151306 A JP 2001151306A JP 2002343410 A JP2002343410 A JP 2002343410A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタック締結時にエンドプレートに弾性そり
変形が生じるにもかかわらず、シール性の確保と省スペ
ース化を可能とする燃料電池のマニホールドの提供。 【解決手段】 (1)セル積層体の両端にエンドプレー
ト22を配して構成したスタック23内に形成された流
体のマニホールド28、29と、フランジ34を有し該
フランジ部でスタック23の一端のエンドプレート22
にボルトにより締結された配管30、31と、からなる
燃料電池のマニホールドであって、配管のフランジ34
の剛性が、該フランジ34がスタック締結時にスタック
一端のエンドプレート22に生じる弾性そり変形に追従
して変形できる大きさに設定されている燃料電池のマニ
ホールド。(2)フランジ34の剛性は、セル積層体の
両側の締結部材24を結ぶ線と平行な方向と、それと直
交する方向とで、異なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池のマニホ
ールドに関し、とくに燃料電池スタック内のマニホール
ドとスタック外の配管との接続部およびその近傍の構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】固体高分子電解質型燃料電池は、イオン
交換膜からなる電解質膜とこの電解質膜の一面に配置さ
れた触媒層および拡散層からなる電極(アノード、燃料
極)および電解質膜の他面に配置された触媒層および拡
散層からなる電極(カソード、空気極)とからなる膜−
電極アッセンブリ(MEA:Membrane-Electrode Assem
bly )と、アノード、カソードに燃料ガス(アノードガ
ス、水素)および酸化ガス(カソードガス、酸素、通常
は空気)を供給するための流体通路を形成するセパレー
タとからセルを構成し、複数のセルを積層してモジュー
ルとし、モジュールを積層してモジュール群を構成し、
モジュール群のセル積層方向両端に、ターミナル、イン
シュレータ、エンドプレートを配置してスタックを構成
し、スタックをセル積層体の外側でセル積層方向に延び
る締結部材(たとえば、テンションプレート)にて締め
付け、固定したものからなる。固体高分子電解質型燃料
電池では、アノード側で、水素が水素イオンと電子にさ
れ、水素イオンは電解質膜中をカソード側に移動し、カ
ソード側で酸素と水素イオンおよび電子(隣りのMEA
のアノードで生成した電子がセパレータを通してくる)
から水が生成される。 アノード側:H2 →2H+ +2e- カソード側:2H+ +2e- +(1/2)O2 →H2 O ジュール熱およびカソードでの水生成反応で出る熱を冷
却するために、セパレータ間には、各セル毎にあるいは
複数個のセル毎に、冷却媒体(通常は冷却水)が流れる
流路が形成されており、燃料電池を冷却している。上記
の反応が正常に行われるように、燃料ガス、酸化ガス、
冷媒等の流体が、スタック外の配管を通してスタック内
の流体が流れるマニホールドに供給、排出される。特許
第3050408号は、スタック外配管の、燃料電池ス
タックへの取付けおよびスタック内マニホールドへの接
続構造を開示している。そこでは、各種流体配管は導管
からなり、各導管ごとにスタック両端のプレートにナッ
ト締結されており、プレート内の流路に接続している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、通常、スタッ
ク内マニホールドはセルの端部に配置されていて細長い
断面形状を有しており、スタック外配管の断面形状をス
タックとの接続部においてスタック内マニホールド断面
形状に合わせると、スタック内マニホールドが円形断面
形状でないため、配管側もたとえば矩形状など円形でな
い外形をもつフランジによるボルト締結とならざるを得
ない。その場合、流路断面形状に合わせて、シールも円
形でない形状をもつOリングを用いざるを得ない。フラ
ンジ締結構造は、特許第3050408号のナット締結
構造に比べて、セル積層方向と直交する方向にサイズが
大きくなり、とくに細長いマニホールド断面の長軸方向
のサイズが大きくなる。スタックのエンドプレートは、
締結部材にかかるセル積層方向の引張力とセル積層体か
らの反力とで、セル積層体の両側の締結部材を結ぶ線を
含みセル積層方向に延びる面内において、セル積層方向
外側に微小量凸状に反る弾性変形を生じる。エンドプレ
ートのそり方向とマニホールドの長軸方向とが合致した
場合、フランジ端部におけるエンドプレートのそり量は
無視できない大きさとなる。一方、配管のフランジは通
常十分な剛性を有しているため、エンドプレートにそり
が生じると、そったエンドプレートと配管フランジとの
間には隙間が生じようとする。その結果、Oリングの締
め代がエンドプレートそりに沿って変化し、シール性を
確保することが難しくなる。また、Oリングの締め代が
変化してもシール性が得られるように、たとえば、Oリ
ングの線径を太くすると、それを押さえるフランジのサ
イズも大きくなり、その結果、Oリングおよびフランジ
の配置に要するスペースに問題が生じる。本発明の目的
は、スタック締結時にエンドプレートに弾性そり(反
り)変形が生じるにもかかわらず、シール性の確保と省
スペース化を可能とする燃料電池のマニホールド(とく
にスタック外配管とスタック内マニホールドとの接続部
の構造)を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。 (1) セル積層体の両端にエンドプレートを配して構
成したスタック内に形成された流体のマニホールドと、
フランジを有し該フランジ部で前記スタックの一端のエ
ンドプレートにボルトにより締結された配管と、からな
る燃料電池のマニホールドであって、前記配管のフラン
ジの剛性が、該フランジがスタック締結時に前記スタッ
ク一端のエンドプレートに生じる弾性そり変形に追従し
て変形できる大きさに設定されている燃料電池のマニホ
ールド。 (2) 前記配管のフランジの剛性は、セル積層体の両
側の締結部材を結ぶ線と平行な方向と、それと直交する
方向とで、異なる(1)記載の燃料電池のマニホール
ド。
【0005】上記(1)、(2)の燃料電池のマニホー
ルドでは、配管のフランジの剛性を、意図的に下げて、
配管のフランジがスタック一端のエンドプレートの弾性
そり変形に追従できる大きさに設定したので、スタック
締結時に、フランジがエンドプレートのたわみに追従で
き、フランジとエンドプレートとの間に隙間が生じず、
Oリングの全長にわたってOリングの締め代が変化しな
い。その結果、スタック締結時にエンドプレートに反り
が生じても、フランジとエンドプレートとの接続部のシ
ール性が確保される。また、Oリングの線径の締め代に
隙間分を計上しなくてもよくなり、Oリングの線径の締
め代に隙間分を計上しなければならない場合に比べて、
Oリングの線径を小さくでき、Oリングおよびそれを押
さえるフランジを小型化でき、配管のエンドプレートへ
の接続部の省スペース化が可能になる。なお、配管のフ
ランジの剛性と形状は、セル積層体の両側の締結部材を
結ぶ線と平行な方向と、それと直交する方向とで、異な
ってもよい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の燃料電池を図1
〜図6を参照して、説明する。本発明の燃料電池10は
固体高分子電解質型燃料電池である。本発明の燃料電池
10は、たとえば燃料電池自動車に搭載される。ただ
し、自動車以外に用いられてもよい。
【0007】固体高分子電解質型燃料電池10は、図
1、図2に示すように、イオン交換膜からなる電解質膜
11とこの電解質膜11の一面に配置された触媒層12
および拡散層13からなる電極14(アノード、燃料
極)および電解質膜11の他面に配置された触媒層15
および拡散層16からなる電極17(カソード、空気
極)とからなる膜−電極アッセンブリ(MEA:Membra
ne-Electrode Assembly )と、電極14、17に燃料ガ
ス(アノードガス、水素)および酸化ガス(カソードガ
ス、酸素、通常は空気)を供給するための流体通路27
(燃料ガス流路27A、酸化ガス流路27B)および燃
料電池冷却用の冷媒(冷却水)が流れる冷媒流路(冷却
水流路)26を形成するセパレータ18とを重ねてセル
を形成し、該セルを複数積層してモジュール19とし、
モジュール19を積層してモジュール群を構成し、モジ
ュール19群のセル積層方向両端に、ターミナル20、
インシュレータ21、エンドプレート22を配置してス
タック23を構成し、スタック23を積層方向に締め付
けセル積層体の外側で燃料電池積層体積層方向に延びる
締結部材24(たとえば、テンションプレート、テンシ
ョンプレートはスタック23の一部)とボルト25で固
定したものからなる。冷媒流路26はセル毎に、または
複数のセル毎に、設けられる。たとえば、2つのセル毎
に1つの冷媒流路26が設けられる。
【0008】セパレータ18は、燃料ガスと酸化ガス、
燃料ガスと冷却水、酸化ガスと冷却水、の何れかを互い
に分離するとともに、隣り合うセルのアノードからカソ
ードに電子が流れる電気の通路を形成している。セパレ
ータ18は、カーボン板に冷媒流路26やガス流路27
(燃料ガス流路27a、酸化ガス流路27b)を形成し
たもの、または、流路26、27を形成する凹凸のある
金属板を複数枚重ね合わせたもの、または、導電製樹脂
板(たとえば、導電材粒子を混入して導電性をもたせた
樹脂板)に冷媒流路26やガス流路27を形成したも
の、の何れかからなる。図示例はセパレータ18がカー
ボン板からなる場合を示している。セル内ガス流路27
(燃料ガス流路27a、酸化ガス流路27b)は、1本
の溝状流路、または並行する複数本の溝状流路の群、ま
たは複数突起により隔てられた一対の板間の面状流路、
の何れであってもよい。
【0009】燃料電池スタック23内には、冷媒マニホ
ールド28が設けられており、冷媒マニホールド28は
セルの冷媒流路26に連通している。冷媒は入側の冷媒
マニホールド28からセルの冷媒流路26に流れ、セル
の冷媒流路26から出側の冷媒マニホールド28に流れ
る。同様に、燃料電池スタック23内には、ガスマニホ
ールド29が設けられており、ガスマニホールド29は
燃料ガスマニホールド29aと酸化ガスマニホールド2
9bとからなる。燃料ガスマニホールド29aと酸化ガ
スマニホールド29bは、それぞれ、セルの燃料ガス流
路27aと酸化ガス流路27bに連通している。燃料ガ
スは入側の燃料ガスマニホールド29aからセルの燃料
ガス流路27aに流れ、セルの燃料ガス流路27aから
出側の燃料ガスマニホールド29aに流れる。酸化ガス
は入側の酸化ガスマニホールド29bからセルの酸化ガ
ス流路27bに流れ、セルの酸化ガス流路27bから出
側の酸化ガスマニホールド29bに流れる。
【0010】スタック23は図3に示すように2列並列
に水平に配置されてもよく、その場合は、スタック23
の両端のエンドプレート22は、2列のスタック23に
対して共用される。スタック23のセル積層方向一端に
あるエンドプレート22には、冷媒(冷却水)を燃料電
池スタック23内の冷媒マニホールド28に供給・排出
する冷媒配管30が接続されており、反応ガスを燃料電
池スタック内のガスマニホールド29に供給・排出する
ガス配管31が接続されている。ガス配管31は、燃料
ガスを燃料電池スタック内の燃料ガスマニホールド29
aに供給・排出する燃料ガス配管31aと、酸化ガスを
燃料電池スタック内の酸化ガスマニホールド29bに供
給・排出する酸化ガス配管31bとからなる。冷媒、燃
料ガス、酸化ガスは、スタック23のセル積層方向一端
にあるエンドプレート22から燃料電池セル積層体に入
り、Uターンして、同じエンドプレート22から出る。
配管30、31の内部は流体流路35である。流体流路
35はスタック内マニホールドに連通する。
【0011】1スタック燃料電池の場合、たとえば、つ
ぎの配管配置をとる。冷媒(冷却水)は入側冷媒配管3
0からエンドプレート22の左右方向端部の下部でスタ
ック23に入り、スタック23からエンドプレート22
の左右方向端部の上部で出側冷媒配管30に流出する。
燃料ガスは、入側燃料ガス配管31aからエンドプレー
ト22の左右方向端部の上部でスタック23に入り、ス
タック23からエンドプレート22の左右方向端部の下
部で出側燃料ガス配管31aに流出する。酸化ガスは、
入側酸化ガス配管31bからエンドプレート22の左右
方向端部の下部でスタック23に入り、スタック23か
らエンドプレート22の左右方向端部の上部で出側酸化
ガス配管31bに流出する。複数スタック(たとえば、
2スタック)を並列配置した燃料電池の場合は、たとえ
ば、上記の配管配置と、上記の配管配置の左右対称配置
とを、燃料ガス配管をエンドプレート22の左右方向中
央部に配して、左右に並べた配置をとる。
【0012】スタック23の他端にあるエンドプレート
22の内側には、プレッシャプレート32が設けられ、
プレッシャプレート32とエンドプレート22との間に
はスタック締め付け荷重の変動を吸収するばね機構(た
とえば、皿ばね機構)33が設けられる。スタック23
の他端にあるエンドプレート22側には、冷媒、反応ガ
スの配管は接続されない。
【0013】図4〜図6に示すように、1スタックまた
は複数(たとえば、2)スタックを有する燃料電池10
において、燃料電池のマニホールドは、セル積層体の両
端にエンドプレート22を配して構成したスタック23
内に形成された流体用のマニホールド28、29と、フ
ランジ34を有し該フランジ部34でスタック23の一
端のエンドプレート22にボルト36により締結された
配管30、31と、からなる。フランジ34は、各マニ
ホールド28、29に対して別々に設けられていてもよ
いし、2以上のマニホールド28、29にまたがって一
体に設けられていてもよい。フランジ34にはボルト穴
38が形成され、ボルト36が挿通される。また、フラ
ンジ34にはOリング溝39が形成され、そこにOリン
グ37が装着されてマニホールドをシールしている。こ
の燃料電池のマニホールドにおいて、配管30、31の
フランジ34の剛性は、スタックをセル積層方向に締め
付け締結部材24を介して両端エンドプレート22を締
結した時に、スタック23一端のエンドプレート22に
生じる弾性そり変形に、フランジ34が追従して変形で
きる大きさに設定されている。
【0014】エンドプレート22のそり変形は、エンド
プレート22にかかる、テンションプレート24による
引張力とセル積層体からの反力(テンションプレート2
4による引張力と反対方向の力)とによって生じる。エ
ンドプレート22のそり変形は、スタック締結時に、セ
ル積層体を挟んでセル積層体の両側に配された締結部材
24(たとえば、テンションプレート)を結ぶ線を含み
セル積層方向に延びる面内に生じる変形であり、セル積
層方向外側に凸状となる変形である。エンドプレート2
2は、上記そりが生じる面と直交する方向の面内方向に
も生じるが、上記そりが生じる面と直交する方向のフラ
ンジ長さは短くフランジとエンドプレート間隙間が問題
とはならない。ただし、上記そりが生じる面と直交する
面内方向にフランジ、マニホールドの長軸方向がある場
合は、上記そりが生じる面と直交する面内方向において
もフランジがエンドプレートのそりに合うようにフラン
ジの形状を決定する。配管30、31のフランジ34の
剛性は、スタック締結時に、フランジ34がエンドプレ
ート22のそり変形と同面内で同量、同方向に弾性変形
できる剛性か、それより小の剛性に設定される。この設
定によって、フランジ34はエンドプレート22のそり
変形に追従して同じ量変形する。
【0015】スタック23内マニホールド28、29お
よび配管30、31のフランジ34は、共に、セル積層
体両側の締結部材24(たとえば、テンションプレー
ト)を結ぶ方向に長軸をもつ横断面形状を有している。
すなわち、スタック23内マニホールド28、29は、
セル積層体両側の締結部材24を結ぶ方向に細長い断面
形状を有しており、それに合わせてフランジ34も同じ
方向に細長い外形形状と流路断面形状を有している。そ
して、細長い形状のフランジ34の長軸方向の全長にわ
たってフランジ34がエンドプレート22のそり変形に
追従できるように、フランジ34の剛性が設定されてい
る。
【0016】図6に示すように、配管30、31のフラ
ンジ34は細長い形状を有しているので、配管30、3
1のフランジ34の剛性と形状は、セル積層体の両側の
締結部材24(たとえば、テンションプレート)を結ぶ
線と平行な方向(フランジ長軸方向)と、それと直交す
る方向とで、異なってよい。図示例では、フランジ34
の剛性と形状は、フランジ長軸方向と、それと直交する
方向とで、異なっている。通常、エンドプレート22の
そり変形は、セル積層体の両側の締結部材24を結ぶ線
と平行な方向においてのみ生じるので、フランジ34の
剛性は、セル積層体の両側の締結部材24を結ぶ線と平
行な方向においてのみエンドプレート22のそり変形に
追従できるように、設定されればよい。
【0017】つぎに、本発明実施例の燃料電池のマニホ
ールドの作用、効果を説明する。まず、配管30、31
のフランジ34の剛性を、意図的に下げて、配管30、
31のフランジ34がスタック23一端のエンドプレー
ト22の弾性そり変形に追従できる大きさに設定したの
で、スタック締結時に、フランジ34がエンドプレート
22のたわみに追従でき、フランジ34とエンドプレー
ト22との間に隙間が生じず、Oリング37の全長にわ
たってOリング37の締め代が変化しない。その結果、
スタック23締結時にエンドプレート22に反りが生じ
ても、フランジ34とエンドプレート22との接続部の
シール性が確保される。また、Oリング37の線径の締
め代に隙間分を計上しなくてもよくなり、Oリングの線
径の締め代に隙間分を計上する場合に比べて、Oリング
37の線径を小さくでき、Oリング37およびそれを押
さえるフランジ34を小型化でき、配管30、31のエ
ンドプレート22への接続部の省スペース化が可能にな
る。
【0018】また、フランジ34の剛性は、フランジ3
4がエンドプレート22のそり変形と同面内で同量、同
方向に変形できる大きさに設定されるので、フランジ3
4は、スタック23締結時のエンドプレート22のそり
変形を、隙間なく吸収することができる。
【0019】また、スタック内マニホールド28、29
および配管のフランジ34は、共に、セル積層体両側の
締結部材24を結ぶ方向に長軸をもつ横断面形状を有し
ているので、フランジ34の長軸方向両端とエンドプレ
ート22との間に生じようとする隙間が最も厳しい(大
きい)が、フランジ34は、この最も厳しい隙間をも吸
収できるように、剛性を設定されており、フランジ34
の長軸方向全長においてエンドプレート22との間に隙
間を生じない。
【0020】
【発明の効果】請求項1、請求項2の燃料電池のマニホ
ールドによれば、配管のフランジの剛性を、配管のフラ
ンジがスタック一端のエンドプレートの弾性そり変形に
追従できる大きさに設定したので、スタック締結時にエ
ンドプレートに反りが生じても、フランジとエンドプレ
ートとの接続部のシール性を確保できる。また、Oリン
グの線径の締め代に隙間分を計上しなくてもよくなり、
Oリングの線径の締め代に隙間分を計上しなければなら
ない場合に比べて、Oリングの線径を小さくでき、Oリ
ングおよびそれを押さえるフランジを小型化でき、配管
のエンドプレートへの接続部の省スペース化が可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料電池のマニホールドが適用された
燃料電池の側面図である。
【図2】図1の燃料電池の一部分の拡大断面図である。
【図3】本発明の燃料電池のマニホールドが適用された
燃料電池(図示例は2スタックの燃料電池の場合を示
す)の斜視図である。
【図4】図3のA視での、燃料電池のスタック締め付け
時の側面図である。
【図5】図3のA視での、本発明の燃料電池のマニホー
ルドが適用された燃料電池の、配管を取付けた状態の、
一部分の断面図である。
【図6】図5の燃料電池のマニホールドが適用された燃
料電池の配管フランジ部の正面図である。
【符号の説明】
10 (固体高分子電解質型)燃料電池 11 電解質膜 12 触媒層 13 拡散層 14 電極(アノード、燃料極) 15 触媒層 16 拡散層 17 電極(カソード、空気極) 18 セパレータ 19 モジュール 20 ターミナル 21 インシュレータ 22 エンドプレート 23 スタック 24 テンションプレート 25 ボルト 26 冷媒流路 27 ガス流路 27a 燃料ガス流路 27b 酸化ガス流路 28 冷媒マニホールド 29 ガスマニホールド 29a 燃料ガスマニホールド 29b 酸化ガスマニホールド 30 冷媒配管 31 ガス配管 31a 燃料ガス配管 31b 酸化ガス配管 32 プレッシャプレート 33 ばね機構 34 フランジ 35 配管内の流体流路 36 ボルト 37 Oリング 38 ボルト穴 39 Oリング溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セル積層体の両端にエンドプレートを配
    して構成したスタック内に形成された流体のマニホール
    ドと、 フランジを有し該フランジ部で前記スタックの一端のエ
    ンドプレートにボルトにより締結された配管と、からな
    る燃料電池のマニホールドであって、 前記配管のフランジの剛性が、該フランジがスタック締
    結時に前記スタック一端のエンドプレートに生じる弾性
    そり変形に追従して変形できる大きさに設定されている
    燃料電池のマニホールド。
  2. 【請求項2】 前記配管のフランジの剛性は、セル積層
    体の両側の締結部材を結ぶ線と平行な方向と、それと直
    交する方向とで、異なる請求項1記載の燃料電池のマニ
    ホールド。
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